JPS6211358Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6211358Y2 JPS6211358Y2 JP1981131496U JP13149681U JPS6211358Y2 JP S6211358 Y2 JPS6211358 Y2 JP S6211358Y2 JP 1981131496 U JP1981131496 U JP 1981131496U JP 13149681 U JP13149681 U JP 13149681U JP S6211358 Y2 JPS6211358 Y2 JP S6211358Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- wear ring
- pump
- thick film
- aluminum alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 4
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/08—Sealings
- F04D29/16—Sealings between pressure and suction sides
- F04D29/165—Sealings between pressure and suction sides especially adapted for liquid pumps
- F04D29/167—Sealings between pressure and suction sides especially adapted for liquid pumps of a centrifugal flow wheel
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、液体酸素等極低温の液体に使用する
遠心ポンプ、特に液体ロケツトエンジン用ターボ
ポンプの羽根車に関する。
遠心ポンプ、特に液体ロケツトエンジン用ターボ
ポンプの羽根車に関する。
従来、極低温であり、且つ酸化性の強い液体酸
素・液体弗素を取り扱う遠心ポンプの羽根車に
は、ポンプのウエアリングシール部分において、
羽根車とケーシング側ウエアリングが接触を起し
た場合を考慮して爆発燃焼（発熱による急激な反
応燃焼）の起り難いステンレススチールが使用さ
れてきた。しかし液体ロケツトエンジン等、装置
の軽量化・高速化が要求される場合、極低温に耐
え、しかも比強度（強度／比重）の高いアルミニ
ウム合金の使用が極めて魅力的であるため、ポン
プ羽根車などに用いられる傾向がある。しかしア
ルミニウム合金は例えば圧力の高い酸素雰囲気内
で加熱された場合等、不都合な条件が重なると爆
発燃焼を起こすおそれがあるため、ウエアリング
シール部すき間を大きくとらざるを得ず、シール
性能が低下する欠点があつた。
素・液体弗素を取り扱う遠心ポンプの羽根車に
は、ポンプのウエアリングシール部分において、
羽根車とケーシング側ウエアリングが接触を起し
た場合を考慮して爆発燃焼（発熱による急激な反
応燃焼）の起り難いステンレススチールが使用さ
れてきた。しかし液体ロケツトエンジン等、装置
の軽量化・高速化が要求される場合、極低温に耐
え、しかも比強度（強度／比重）の高いアルミニ
ウム合金の使用が極めて魅力的であるため、ポン
プ羽根車などに用いられる傾向がある。しかしア
ルミニウム合金は例えば圧力の高い酸素雰囲気内
で加熱された場合等、不都合な条件が重なると爆
発燃焼を起こすおそれがあるため、ウエアリング
シール部すき間を大きくとらざるを得ず、シール
性能が低下する欠点があつた。
本考案は、前述の実情に鑑み、遠心ポンプの羽
根車に比強度の大きいアルミニウム合金を用い、
しかもウエアリングシール部分において、シール
性能向上のためすきまを小さくして接触を生じた
場合でも爆発燃焼を起すおそれのない遠心ポンプ
の羽根車を提供する目的でなしたもので、その要
旨とするところは、ポンプ吸入側に設けられ自己
潤滑油を有する材料でつくつたウエアリングと該
ウエアリングに嵌入して回転するアルミニウム合
金製羽根車とを有し前記羽根車外面の前記ウエア
リングに相対して回転する部分と前記ウエアリン
グとの間に形成したすきまを利用してポンプ吸入
側をシールするようにした遠心ポンプの羽根車に
おいて、羽根車外面のシールを形成する部分を硬
質陽極酸化厚膜で被覆し、該硬質陽極酸化厚膜の
厚みを少くとも0.05ミリメートル以上に形成した
ことを特徴とするものである。
根車に比強度の大きいアルミニウム合金を用い、
しかもウエアリングシール部分において、シール
性能向上のためすきまを小さくして接触を生じた
場合でも爆発燃焼を起すおそれのない遠心ポンプ
の羽根車を提供する目的でなしたもので、その要
旨とするところは、ポンプ吸入側に設けられ自己
潤滑油を有する材料でつくつたウエアリングと該
ウエアリングに嵌入して回転するアルミニウム合
金製羽根車とを有し前記羽根車外面の前記ウエア
リングに相対して回転する部分と前記ウエアリン
グとの間に形成したすきまを利用してポンプ吸入
側をシールするようにした遠心ポンプの羽根車に
おいて、羽根車外面のシールを形成する部分を硬
質陽極酸化厚膜で被覆し、該硬質陽極酸化厚膜の
厚みを少くとも0.05ミリメートル以上に形成した
ことを特徴とするものである。
以下本考案の実施例につき、添付の図面に基づ
いて説明する。図において、１は羽根車、２はケ
ーシング、３はポンプ軸であつて、アルミニウム
合金製の羽根車１は、ポンプの軸芯ａの周りに回
転する。流体は矢印ｂの方向から羽根車１内に流
入し、矢印ｃの方向に流出する。羽根車１のウエ
アリングシール部分には、いわゆるアルマイト処
理、すなわち、羽根車１を陽極として低温電解液
中で電気分解し、厚みが0.05mm以上の硬質陽極酸
化厚膜４を形成させる。一方ケーシング側には、
自己潤滑性を有する材料、例えばテフロン、
KEL−Ｆ（四弗化エチレン）、またはカーボンで
製作したウエアリング５を取り付ける。硬質陽極
酸化厚膜は多孔性で潤滑性能に優れているので、
羽根車１とウエアリング５が接触した場合でも摺
動が滑らかで高熱を発生することがない。また摺
動部は、硬質陽極酸化厚膜によりアルミニウム合
金が被覆されているので発熱してもアルミニウム
合金が酸化し難く、更に硬質陽極酸化厚膜は硬
く、且つ充分な厚みを有しているので、摺動摩耗
により、アルミニウム合金地金が露出するおそれ
はなく、爆発燃焼のおそれがない。また、硬質陽
極酸化厚膜は潤滑性能が優れているのでこの厚膜
と自己潤滑性を有するウエアリング間の摩擦、摩
耗は極めて滑らかである。従つて、接触時の発熱
が軽減される。
いて説明する。図において、１は羽根車、２はケ
ーシング、３はポンプ軸であつて、アルミニウム
合金製の羽根車１は、ポンプの軸芯ａの周りに回
転する。流体は矢印ｂの方向から羽根車１内に流
入し、矢印ｃの方向に流出する。羽根車１のウエ
アリングシール部分には、いわゆるアルマイト処
理、すなわち、羽根車１を陽極として低温電解液
中で電気分解し、厚みが0.05mm以上の硬質陽極酸
化厚膜４を形成させる。一方ケーシング側には、
自己潤滑性を有する材料、例えばテフロン、
KEL−Ｆ（四弗化エチレン）、またはカーボンで
製作したウエアリング５を取り付ける。硬質陽極
酸化厚膜は多孔性で潤滑性能に優れているので、
羽根車１とウエアリング５が接触した場合でも摺
動が滑らかで高熱を発生することがない。また摺
動部は、硬質陽極酸化厚膜によりアルミニウム合
金が被覆されているので発熱してもアルミニウム
合金が酸化し難く、更に硬質陽極酸化厚膜は硬
く、且つ充分な厚みを有しているので、摺動摩耗
により、アルミニウム合金地金が露出するおそれ
はなく、爆発燃焼のおそれがない。また、硬質陽
極酸化厚膜は潤滑性能が優れているのでこの厚膜
と自己潤滑性を有するウエアリング間の摩擦、摩
耗は極めて滑らかである。従つて、接触時の発熱
が軽減される。
なお本考案は、前述の実施例にのみ限定される
ものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
ものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
本考案は、前述の構成を有するので下記の優れ
た効果を奏する。
た効果を奏する。
(i) 羽根車にアルミニウム合金を使用しているの
で、従来のステンレス合金を使用した場合に比
べポンプを軽量化及び高速化することができ
る。
で、従来のステンレス合金を使用した場合に比
べポンプを軽量化及び高速化することができ
る。
(ii) 羽根車シール部の陽極酸化厚膜は硬質で、且
つ充分な厚みを持つているので、多少摩耗して
もアルミニウム合金地金が露出するおそれがな
い。
つ充分な厚みを持つているので、多少摩耗して
もアルミニウム合金地金が露出するおそれがな
い。
(iii) 潤滑性能の優れた硬質陽極酸化厚膜と自己潤
滑性材料とを組み合わせてシール部を構成して
いるので、羽根車とケーシング側ウエアリング
が接触を起した場合、摺動が滑らかで過度の発
熱を生ずるおそれがない。
滑性材料とを組み合わせてシール部を構成して
いるので、羽根車とケーシング側ウエアリング
が接触を起した場合、摺動が滑らかで過度の発
熱を生ずるおそれがない。
(iv) 第(ii)(iii)項の結果、液体酸素のごとき酸化性
に
富んだ液体を取扱つても爆発燃焼を起こすおれ
がない。
に
富んだ液体を取扱つても爆発燃焼を起こすおれ
がない。
(v) 第(ii)(iii)項の結果、シール部のスキ間を小さく
することが可能になり、ポンプ効率の向上を図
ることができる。
することが可能になり、ポンプ効率の向上を図
ることができる。
図は本考案の実施例を示す遠心ポンプの一部切
断側面図である。 図中、１は羽根車、２はケーシング、４は羽根
車の硬質陽極酸化厚膜、５はウエアリングであ
る。
断側面図である。 図中、１は羽根車、２はケーシング、４は羽根
車の硬質陽極酸化厚膜、５はウエアリングであ
る。
Claims (1)
- ポンプ吸入側に設けられ自己潤滑性を有する材
料でつくつたウエアリングと該ウエアリングに嵌
入して回転するアルミニウム合金製羽根車とを有
し前記羽根車外面の前記ウエアリングに相対して
回転する部分と前記ウエアリングとの間に形成し
たすきまを利用してポンプ吸入側をシールするよ
うにした遠心ポンプの羽根車において、羽根車外
面のシールを形成する部分を硬質陽極酸化厚膜で
被覆し、該硬質陽極酸化厚膜の厚みを少くとも
0.05ミリメートル以上に形成したことを特徴とす
る遠心ポンプの羽根車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1981131496U JPS5837997U (ja) | 1981-09-04 | 1981-09-04 | 遠心ポンプの羽根車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1981131496U JPS5837997U (ja) | 1981-09-04 | 1981-09-04 | 遠心ポンプの羽根車 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5837997U JPS5837997U (ja) | 1983-03-11 |
| JPS6211358Y2 true JPS6211358Y2 (ja) | 1987-03-17 |
Family
ID=29925071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1981131496U Granted JPS5837997U (ja) | 1981-09-04 | 1981-09-04 | 遠心ポンプの羽根車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5837997U (ja) |
-
1981
- 1981-09-04 JP JP1981131496U patent/JPS5837997U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5837997U (ja) | 1983-03-11 |
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