JPS6123640A

JPS6123640A - エンジニアリングプラスチツクスの改質方法

Info

Publication number: JPS6123640A
Application number: JP14532884A
Authority: JP
Inventors: Masakatsu Fujii; 正克藤井; Hisao Hirata; 平田　久雄
Original assignee: Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Current assignee: Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date: 1984-07-13
Filing date: 1984-07-13
Publication date: 1986-02-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】ポリアセクール、ポリカーボネ−１−、ポリエチレンテ
レフタレート、ホリブチレンチレフタレートなどのエン
ジニアリングプラスチックスば、熱的特性、機械的特性
が優れているので、そのまま或いは、ガラス繊維などで
補強して、各種用途に広く用いられている。

また、これらのエンジニアリングプラスチックスを、他
種ポリマー、炭素繊維などの他種繊維、添加剤などで改
質することも多く実用的に利用されている。

上記のエンジニアリングプラスチックスの欠点の−っで
あるノツチ付衝撃強度が低い点を改良する為の試みもな
されている。例えば、アクリルゴム含有ポリマーを使用
するなどである。しかしながら、アクリルゴム含有ポリ
マーによる改質では、所望のノツチ付衝撃強度が出ず、
使用上の制限になっていた。

エンジニアリングプラスチックスのノツチ付衝１１！！
強度の改良方法として、メタクリル酸メチル−ブタジェ
ン−スチレン系樹脂（以下、ＭＢＳｔ１４ＨＭと称す）
　、ＡＢＳ樹脂などのブタジェン含有ポリマーを添加す
る乙とも試みられている。しかしながら、これらのブタ
ジェン含有樹脂は、その製造工程で必要な酸化防止剤が
使用されているにもかかわらず、エンジニアリングプラ
スチックスの加工渇度が、２４０℃以上と高い為に、エ
ンジニアリングプラスチックスに添加し、加工する際に
熱劣化が激しく、衝撃強度の改良効果が優れる結果を得
ても、実用上成形加工ができず、商品となっていない。

本発明者らは、この事実に鑑み、種々検討を行った結果
、ＭＢＳ樹脂、ＡＢＳ樹脂などのブタジェン含有ポリマ
ーで、ポリアセクール、ポリカーボネート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチし・ンテし・フタレートな
どのエンジニアリングプラスチックスを改質する時に、
酸化防止剤をブタジェン含有ポリマー１００部（重量部
、以下同じ）に対し、２部以上添加することによって、
熱劣化が少なく、成形加工性に優れたノツチ付衝撃強度
の高いエンジニアリングプラスチックスが改質が可能で
ある乙とを見出し、本願を完成するに至った。

なお、Ａ　Ｂ　Ｓ　ｊｆｌＩ脂は、単独で衝撃強度が高
く、またＭＢＳ樹脂、ＡＢＳＩｔＭ脂は、ポリ塩化ビニ
ルに配合添加して衝撃強度を高める乙とは良く知られて
いる。本願に使用することのできるＭＢＳ樹脂、ＡＢＳ
樹脂は、現在製造されているものすへてか単独で、また
は、併用して有効であって、また将来製造されるであろ
うものも含むことができる。ただし、特に有効なものは
、通常の目的に使用される時に衝撃強度の高いものが、
本願の組成物【こおいても優れたノツチ付衝撃強度を有
する。

一般に知られているように、ＭＢＳｉＦＭＢＦｉ、或い
はＡＢＳ樹脂などブタジェン含有ポリマーは、その製造
時に含有しているブタジェンの酸化劣化を防止するため
、酸化防止剤を使用している。乙の目的の為に使用され
る酸化防止剤の量は、通常ポリマー１００部に対し、２
部以下である。このことは、多量に使用すると、変色、
ブリードなどの欠点を生じるので、有効なものを少量添
加することを意図しているようである。

何もエンジニアリングプラスチックスに限らず、プラス
チックスの成形加工時に酸化防止剤を添加　　　・する
ことも耕地であり、なお、かつ多用されている。しかし
ながら、この場合においても、酸化防止剤の添加量は、
ポリマー１００部に対して、０゜０５〜０．５部と少量
であるに過ぎない。

かくして、本発明者らは、エンジニアリングプラスチッ
クスの高い成形加工温度か、ＭＢＳ樹脂、ＡＢＳ樹脂な
どのブクジェン成分の酸化劣化を促進させ、これらの樹
脂がすでに添加され、商品となっている状態における酸
化防止剤の含有量では、全く効果がなく、当業者では考
えられない量の酸化防止剤を加えることによってのみ劣
化を防止し、優れた成形加工性能と共に、高い物性を同
時に満足させ得ることを見出した。すなわち、本発明に
使用される酸化防止剤は、ｆ４）　　フエ５ノール、ｌＬ化防止剤（２、２’−メ
チレンビス（例えば、４−メチル−６−第三ブチルフェ
ノールなど。））（２＋　　アミン系ａＤ化防止剤（Ｎ＋　Ｎ’−ジー第
ニブデルーＰ−フェニレンジアミンなど）（３）硫黄系
酸化防止剤（ラウリルステアリルチオジプロビオネ−１
・など）（４）　　燐系酸化防止剤（トリラウリルトリチオフォ
スファなど）が単独で使用され、また、組み合わせて相乗効用を出し
て使用さ第１る。

以下に、本願について詳細に説明すると、本願の酸化防
止剤の量は、市販のＭＢＳ樹脂、ＡＢＳ樹脂がすてに含
有している酸化防止剤の量を加え、ＭＢＳ樹脂、ＡＢＳ
樹脂など、ブタジェン含有ポリマー１００分に対し、３
部以上、さらに好ましくは５部以上である。

酸化防止剤の選定には、２４０℃以上の温度ての蒸発、
昇華の少ないものが好ましい。

次に、本願の一実施例を示すと、ＭＢＳ樹脂として、カ
ネエースＢ−５６（ｗ１淵化学工業株式会社）を用い、
酸化防止剤の効果を示差熱分析法により調べた。上記の
カネエースＢ−５６には、既に、ＢＩＴ　（２，４ジ−
メチル−６＝第三ブチルフエノール）と、ＤＣＴＰ（ジ
ラウリルチオジブ１ゴビオネート）が、１．５部（重量
部、以下同し）が添加されている。

この実験結果により、酸化防止剤の大量添加がＭＢＳ樹
脂の熱分解温度を大巾に高めていることが判る。試料は
、カネエースＢ−５６のパウダー２００ｇに対し、第１
表の酸化防止剤８ｇをブし・ンドし、８インチロールて
１６５℃３分間混線後に得られたシートをペレット状に
した。示差熱分析は、１分間力たり、２０℃の昇温スピ
ードを選び、１次発熱温度を測定した。また、参考例と
して、アクリルゴム系ポリマーとして、ノスラロイＩ：
ＫＭ３２３Ｂ（米国、ロームアントノ１−ス社）を用い
た。

（以下余白）（実施例１）エンジニアリングプラスチックスの一例として、ポリブ
チレンチ１／フタレートを選び、市販の４ＩＪＩＩｌと
して東し株式会社製の下記の試料を使用し、これを第２
表として示す。

また、ＭＢＳ樹脂として、前記のカネエースＢ−５６を
選び、酸化防止剤として、イルガノックス１０７６　　
（チバガイギー社製）、スミライサーＧＭ（住人化学製
）、マークＰＥＰ−８（混合比率５０１５０）を選んだ
。

東しＰＢＴ樹脂（商品名１　１，０００ｇ、カネエース
Ｂ−５６，２００ｇ、酸化防止剤２０ｇをリホンブレン
ダーで混合してから、所定の操作で射出成形し、１７８
インチ幅のアイゾツト衝撃試験様の試料を得、第３表の
参考例に示しｔコ試料を作成して、これらのノツチ付ア
イゾツト衝撃強度を測定した。

（以下余白）（注）成形加工性の評価 ××：成形品は茶褐色に焼ける。

×：成形品は茶色に変色し、実用に耐えない０：成形品は良好本願によると、ガラス繊維、炭素繊維など繊維状補強物
質、充填剤としての無機物質、その他難燃剤、顔料、着
色料などを含んでいる場合においても全く同様にイ１効
であり、さらに、本願によってできた製品は、成形加工
に優れ、ノツチ付アイ・／ツト衝撃強度が飛躍的に向上
しているという秀いてた特徴を有するものである。

Claims

【特許請求の範囲】

メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン系樹脂、Ａ
ＢＳ樹脂などのブタジエン含有ポリマーで、ポリアセタ
ール、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート
、ポリブチレンテレフタレートなどのエンジニアリング
プラスチックスを改良するにあたり、酸化防止剤をブタ
ジエン含有ポリマー１００重量部に対し、３重量部以上
を添加することを特徴とするエンジニアリングプラスチ
ックスの改質方法。