JPS6051609B2 - 燃焼器と換気扇の連動制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石油又はガスを燃料とする室内開放形燃焼器と
換気扇を連動すると共に燃焼器の使用に応じて換気扇を
効果的に駆動させようとするものである。

ガスストーブ、石油ストーブなど燃焼排気ガスを室内に
放出する開放形燃焼器を使用した場合、換気不充分てあ
ると００濃度の低下、Ｃｏ）ＣＯ。

濃度の増加などを生じ衛生上好ましくなく、また人命上
も問題が発生する恐れがある。さらに石油ストーブに於
ては不完全燃焼から臭気やＣｏを発生しやすく快適性か
らも問題がある。このため室の壁に設けられた換気扇を
駆動させるか窓やドアを定期的に開閉させて換気をする
ようにしているが換気が不十分てあつたり、換気扇と燃
焼器とを別々に操作する必要があるなどの使用上の問題
があつた。また燃焼器の操作によつて換気扇も連動して
駆動するものが実体に即した制御がされていない。本発
明はこれらの問題の解決を図ろうとするもので、以下本
発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明する。第１
図にもとづいて説明すると、１は燃焼器を示し、２は本
体ケース、３はバーナ、４は燃焼筒である。

５は操作スイッチで６はツマミである。

７は制御器でバーナ３と対流ファン１０のモータ９と換
気扇１７のモータ２０を制御する。

１１は電源コードで操作スイッチ５に接続されている。

１２は操作スイッチ５と制御器７間のリード線、１３は
制御器７とバーナ３間のリード線、１４は火炎検知器８
と制御器７間のリード線、１５は制御器７とモータ８間
のリード線を示す。１６は壁の一部を示しここに換気扇
１７が固定されている。

１８は外ケースで、下方に外気導入口１９が″設けられ
ている。

２０は換気ファン２１のモータて支持板２２に固定され
ている。

２３はモータ２０と制御器７間のリード線を示す。

第２図は開放形燃焼器をほぼ密閉された室内で燃焼させ
た場合の室内００濃度％、燃焼筒４出口・に於けるＣｏ
発生量（ＰＰＭ）、火炎検知器８にフレームロッドを用
いた場合の出力としての火炎抵抗値（ＭΩ）の変化を示
す一例である。

００濃度が低下してくると火炎がバーナ３より浮き上つ
たり、燃焼反応が遅くなつて火炎が長くなるなどの現象
が発生し、火炎の電気的抵抗が増加すると同時に不完全
燃焼からＣＯも発生しやすくなる。

このため本発明では第２図中のＡ点に示すように火炎検
知器８の火炎抵抗値が１０ｒ！４Ωになると制御器７に
よりバーナ３の燃焼を停止させると共に換気扇１７の駆
動を開始するようにしたものである。また別の方法とし
てＢ点の痔Ω前後の火炎抵抗値となつた時に換気扇１７
を駆動し、換気によつて室内ＣＯの減少と０２濃度の増
加を図り、これによつて火炎抵抗が？Ω程度までに復帰
すれば換気扇１７を停止させる制御をし、この動作によ
つてもまだ火炎抵抗値が上昇を継続するような不完全燃
焼時には火炎抵抗値が例えば１０ＭΩになつた時にてバ
ーナ３を停止させる制御をする。また第２図よりバーナ
３を停止させる火炎抵抗値のレベルを正常時（０２２０
〜２１％）よりもやや高い例えば２〜狙Ωに設定すれば
ＣＯの発生量が少なくてすむと言える。

しかし第３図に示すよう２にバーナ３に着火して瞬間的
に火炎抵抗値は安定時のレベルには低下せず１〜２分を
要する。これは着火時の火炎の不安定さや、フレームロ
ッドなどの温度上昇遅れなどによるものである。実際に
は着火してから約加秒後から火炎検知制御を行な２うの
で誤動作を防止するためにバーナ３を停止させる火炎抵
抗値のレベルは正常時のレベルよりもかなり余裕を与え
ておく必要がある。以上のように本発明はフレームロッ
ドなどを用いた火炎検知器によつて燃焼器のバーナと換
気扇３．を連動制御させるものであるので、次のような
効果を奏する。

（１）室内開放形燃焼器と換気扇を連動させ、しかもこ
れらを燃焼器の火炎検知器によつて停止、駆動制御する
ようにしたので密閉室内での使用時やバーナのトラブル
などによる不完全燃焼時には確実に換気が行なわれ人命
事故を防止できかつ操作も簡単になる。

（２）燃焼火炎の異常時、火炎検知器によつてバーナの
燃焼を停止すると同時に換気扇を駆動するようにすれば
すみやかに室内のＣＯなどの有害成分を排出し、０２濃
度を高めることができる。

（３）火炎検知器の火炎抵抗値などの変化を２段階に分
けて検出し、バーナの燃焼停止制御よりも先に換気扇を
駆動させれば、著しい不完全燃焼状態に至る前に換気が
行なわれ安全性が高まると同時に安定した燃焼を継続す
ることができる。

また着火時火炎抵抗値が減少し定常レベルに達するのに
時間を要することを利用し着火してから約１分間換気扇
を駆動させることができる。従つて着火時に発生する臭
気やＣＯを室外に排出することから快適性を高めること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例を示す構成図、第２図は密閉室
内で燃焼させた時の特性図、第３図は着火後に於ける火
炎抵抗値の変化特性図である。 １・・・・・・燃焼器、３・・・・・・バーナ、７・・
・・・・制御器、８・・・・・・火炎検知器、１７・・
・・・・換気扇。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 室内の換気扇と、室内開放形燃焼器と、この燃焼器
   に設けたフレームロッド等の火炎検知器と、前記燃焼器
   が異常燃焼時、火炎検知器の信号により燃焼器の燃焼を
   停止させると共に前記換気扇の駆動を開始させる制御回
   路とを備えた燃焼器と換気扇の連動制御装置。 ２ 火炎検出器の出力レベルを２段階に分けて検出し、
   各々燃焼器の燃焼停止制御と換気扇の駆動制御をさせる
   と共に、前記燃焼器の燃焼停止制御より先に換気扇の回
   転を開始させる駆動制御を行うように構成した特許請求
   の範囲第１項記載の燃焼器と換気扇の連動制御装置。