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JPS6051423B2 - 合成樹脂フイルム被覆鋼板及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂フイルム被覆鋼板及びその製造方法

Info

Publication number
JPS6051423B2
JPS6051423B2 JP13527678A JP13527678A JPS6051423B2 JP S6051423 B2 JPS6051423 B2 JP S6051423B2 JP 13527678 A JP13527678 A JP 13527678A JP 13527678 A JP13527678 A JP 13527678A JP S6051423 B2 JPS6051423 B2 JP S6051423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
resin film
turn
steel sheet
coated steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13527678A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5561457A (en
Inventor
治城 藤井
勇夫 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Sheet Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Daido Steel Sheet Corp
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Sheet Corp, Nippon Steel Corp filed Critical Daido Steel Sheet Corp
Priority to JP13527678A priority Critical patent/JPS6051423B2/ja
Publication of JPS5561457A publication Critical patent/JPS5561457A/ja
Publication of JPS6051423B2 publication Critical patent/JPS6051423B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はターンシートに耐候性の高い合成樹脂フィル
ムを積層した合成樹脂フィルム被覆鋼板及 びその製造
方法に関するものであり、主な目的とするところは加工
性がよく耐候性に優れた化粧鋼板を得ることである。
従来、化粧鋼板として使用される合成樹脂被覆鋼板は
、亜鉛めつき鋼板をベースにして亜鉛めつき表面を燐酸
亜鉛処理またはクロム酸処理等の化成処理を施してその
上に接着剤を塗布し、焼付けにて接着剤層を形成し、そ
の上に適切な合成樹脂ゾル塗料を100〜400μに焼
付塗布するか、或いは35〜400μ厚の合成樹脂フィ
ルムをラミネートして製造されている。
いずれの場合も、亜鉛めつき銅板をベースメタルに使用
しているため、合成樹脂被膜が有する耐蝕性、耐候性、
耐水性と、亜鉛めつき鋼板が有する耐蝕性すなわち腐食
環境のもとでは亜鉛が犠牲陽極として溶出することによ
つて地金を保護する機能とが複合されて、優れた耐蝕及
び耐候性を呈し、広く外装用化粧鋼板として使用されて
いる。しかしながら、亜鉛めつき銅板をベースにした合
成樹脂被膜厚は通常35〜200μ・程度であるため、
或る程度の透水は避けられず、従つて亜鉛は電気化学的
にイオン化して長年月の間に合成樹脂被膜中を移動して
流出したり、雨水中の不純物が蓄積され、また太陽光線
中の紫外線、熱、酸素により合成樹脂の劣化分解が促進
さ・れ、そのため亜鉛めつき層の亜鉛が減少していく。
この合成樹脂の劣化は亜鉛の酸化物や水酸化物が原因と
なるばかりでなく、金属イオンが太陽光線中の紫外線や
熱の影響下で作用して促進されるものと考えられる。こ
れに対しターンシートは鉛一錫合金(ターンメタル)を
冷延鋼板に溶融めつき法、又は電気めつき法でめつきし
た表面処理鋼板であり、ターンシートの特徴はターンメ
タル層が素地の鉄に対し電気化学的に貴であるため典型
的なりソーデツクタイプの表面処理鋼板で、この点亜鉛
めつき鋼板とは異なつている。このことからターンメタ
ルは亜鉛に比して耐蝕、耐薬品性の性能がよく、また亜
鉛めつき層は犠性陽極となつて地鉄を保護するけれども
、腐食生成物が多量に発生するため表層の合成樹脂被膜
にも悪影響を与えるものであるが、これに反してターン
メタル自身は耐蝕性に優れているため、腐食生成物を生
ずることは殆んどなく、合成樹脂被膜に対しても悪影響
を与えない。また、たとえ合成樹脂被膜中に鉛イオンが
溶出しても劣化の影響は極めて少ない。以上のようにタ
ニンシートをベースとする合成樹脂被覆鋼板には優れた
点が期待されるが、今までは亜鉛めつき鋼板の場合のよ
うに燐酸亜鉛処−理やクロム酸処理の如き適切な表面処
理及び接着剤が存在しないため実用化に至らなかつた。
本発明は合成樹脂に対するターンメタルの相性の良さと
ターンメタル自体の耐蝕、耐薬品性の良さを利用すると
共に、ターンシートと接着剤の密一着性を向上させるこ
とを主眼にしてターンシート表面に耐候性に優れたアク
リルフィルムやポリ弗化ビニルフィルム等の合成樹脂フ
ィルムを積層して得られるものであり、ターンシートと
接着剤との密着性を向上させる方法として、ターンシー
トをアルカリ電解洗浄、例えばオルソ硅酸ソーダ液で電
解洗浄後、温水洗浄することによつてターンメタル表面
を活性化させる方法を採用することにより、亜鉛めつき
鋼板をベースに燐酸亜鉛処理をした場合と同等以上に接
着剤との密着性が得られることが判明した。またターン
シートには通常ピンホールなどの皮膜欠陥が存在して、
この皮膜欠陥を通して地金が優先的に溶出するため、接
着剤としてターンメタルの皮膜欠陥を保護するように防
錆顔料の入つたアクリルエポキシ系又はアクリル−フェ
ノール系の接着剤を使用すれば密着性が高められると共
に耐蝕性が向上するものである。以下本発明を実施例に
基いて詳述する。〔実施例1〕 厚さ0.4?の鋼板1の両面の溶融めつき或いは電気め
つき法にて鉛85%、錫15%のメタル合金層であるタ
ーンメタルめつき層2を約10μの厚さに形成し、得ら
れるターンシート3を5%オルソ硅酸ソーダ液で電解洗
浄し、その後ターンメタルめつき層2表面を活性化させ
て、活性層4を形成し、次いでこのターンメタルめつき
層2の表面上にアクリル●フェノール変性ビニル系接着
剤を厚さ約10pに塗布し、板温約220゜Cで1.紛
間焼付けて接着剤層5を形成し、次いでその表面に厚さ
約75μのアクリルフィルム6を重ね、約200゜Cで
約1.紛、2k9/Clt以上で加熱加圧してアクリル
フィルム6を積層する。
以上のようにして得られたアクリルフィルム被覆銅板の
耐蝕性、耐候性の諸特性は従来の亜鉛鋼板をベースにし
てその表面を塩化ビニルフィルムで被覆したものに較べ
て第1表に示すように優れた結果を示す。表中の◎は優
、Oは良、Δは可、×は不可の判定結果を示す。
※印加工性については外観上両者は同じであつたが、1
80に密着曲げした素材の加工部を顕微鏡観察すると第
2図A,bに示す通,り、aの塩化ビニルフィルム被覆
亜鉛めつぎ鋼板ではめつき層に微小クラックが多数発生
しているのに対し、bに示す本発明のターンシートをベ
ースにしたアクリルフィルム被覆鋼板には全く見られず
、これが加工部の耐蝕性に大きな差として現.われてい
る。〔実施例2〕 厚さ0.4wL(7)鋼板1の両面に鉛95%、錫5%
のメタル合金層であるターンメタルめつき層2を約10
μの厚さに形成し、得られるターンシート3の表面を適
度の粗面にするためブラッシングし、13%オルソ硅酸
ソーダー液で電解洗浄後、温水洗浄することによリター
ンメタルめつき層2表面を活性化させて活性層4を形成
し、次いでこのターンヌタルめつき層2の表面の上に下
記に示す防錆顔ぇ七料を添加したアクリルフェノール変
性ビニール系接着剤を厚さ約10pに塗布し板温約22
0℃で1.5分間焼付けて接着剤層5を形成した。
次いでその表面に厚さ約75μのアクリルフィルム6を
重ね、約200℃で加熱加圧してアクリルフィルム6を
ターンシート3表面に積層した。防錆顔料入りアクリル
・フェノール変性ビニール系接着剤組成主樹脂 アク
リル系 溶剤組成 キシレン37% メチルセロソルブ56%M
EK7%防錆顔料 ストロンチユームクロメートニ5%
粘 度300〜60■Ps比 重1.10〜1.1
4 こうして得られたターンシートをベースとしたアクリル
フィルム被覆鋼板の耐蝕性、耐候性、耐薬品性、耐ガス
性は、従来の亜鉛めつき鋼板をベースとした塩化ビニル
フィルム被覆鋼板に比して第2表に示す通り非常に優れ
たものであつた。
表中の◎、01Δ、×印は前記と同様の判定結果を示す
。尚、上記の各実施例におけるアクリルフィルムに代え
て、同じく耐候性の高いフッ素フィルムを用いても、夫
々同様の優れた結果が得られる。
またターンメタルの合金比は上記実施例のみに限定゛さ
れるものでなく、錫が2〜30%、鉛が70〜98%、
残りが微量の亜鉛その他の金属の合金が適用される。こ
こで錫の下限を2%上限を30%としたのは2%以下だ
と合金が安定しすぎて接着剤との密着性が悪くなり、3
0%以上になると製造コストが高くなるだけでなく、曲
げによるクラックの発生が見られ、加工性を悪くするた
めである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図aは従来の亜鉛めつき鋼板をベースと
した塩化ビニルフィルム被覆鋼板の折り曲げ加工部を示
す顕微鏡写真図、第2図bは本発明のターンシートをベ
ースとした合成樹脂フィルム被覆鋼板の折り曲け加工部
を示す顕微鏡写真図であり、1は鋼板、2はターンメタ
ルめつき層、3はターンシート、4は活性層、5は接着
剤層、6は塩化ビニルフィルム、7は耐候性の高い合成
樹脂フィルム、8は複合フィルムである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋼板表面をターンメタルで被覆したターンシートと
    、ターンメタル表面に形成した活性層に接着剤層を介し
    て積層したアクリル樹脂やフッ素樹脂等の耐候性の高い
    合成樹脂フィルムとで構成することを特徴とする合成樹
    脂フィルム被覆鋼板。 2 防錆顔料入りの接着剤で接着剤層を構成して成るこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の合成樹脂フ
    ィルム被覆鋼板。 3 薄鋼板にターンメタルをめつき被覆して得られるタ
    ーンシートのターンメタルめつき層表面をアルカリ洗浄
    して活性状態にして活性層を形成し、この上に接着剤を
    塗布して焼付後、接着剤の上からアクリル樹脂やフッ素
    樹脂等の耐候性の高い合成樹脂フィルムを積層すること
    を特徴とする合成樹脂フィルム被覆鋼板の製造方法。 4 オルソ硅酸ソーダ液にてターンメタルめつき層表面
    を電解洗浄することを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載の合成樹脂フィルム被覆鋼板の製造方法。 5 防錆顔料が添加された接着剤をターンメタルめつき
    層上に塗布することを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載の合成樹脂フィルム被覆鋼板の製造方法。
JP13527678A 1978-11-01 1978-11-01 合成樹脂フイルム被覆鋼板及びその製造方法 Expired JPS6051423B2 (ja)

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JPS5561457A JPS5561457A (en) 1980-05-09
JPS6051423B2 true JPS6051423B2 (ja) 1985-11-13

Family

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JPH0370323U (ja) * 1989-11-08 1991-07-15

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