JPS6026686Y2 - 床ずれ防止に役立つ布団

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【考案の詳細な説明】本考案は病人や寝たきり老人等の庄ずれ防止に役立つ布
団に関する。

一般に寝たきりの病人や老人の失禁（尿などのたれ流し
）は、本人にとっても看護する者にとっても悩みの種で
ある。

特に本人にとっては床ずれの原因となり看護する者にと
っては布団の洗濯や消毒に手数を要する。

そこで、もし、布団を部分的に除去し洗濯や消毒が可能
であれば非常に便利である。

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、この布団
の構成は長さ方向中程をほぼ全幅にかけて断面凹状に形
成し、この断面凹状部分の底部に別に設けた防水体を着
脱自在に位置せしめるとともに着脱自在に位置せしめら
れた防水体上に替パッドを載置するようにしてなるもの
である。

つぎに本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

本体１は４層からなっており、第１層２を長さ方向中程
を全幅にかけて３分の１位の面積を断面凹状２ａに形成
し、その余を上面プロファイル加工２ｂしてあり、その
材質を比重０．０２６のウレタン発泡体としている。

その余の層は第２層３、第４層４を比重０．０２のウレ
タン発泡体とし、第３層を第１層２の凹状２ａ下を波状
に形成した荷重に対しである程度の硬さを有するエチレ
ン発泡体５ａとしてその左右を比重０．０２６のウレタ
ン発泡体５ｂ、５ｂとする。

しかして、全体としてこれを重ね合わせて粘着等され、
カバー６を被せて本体を形成するが、第１層２に設けら
れた凹状部２ａの底部には第３図に示すような防水布７
等による防水体が位置せしめられる。

層の数は二層であっても数層であっても少くとも上面が
長さ方向中程をほぼ全幅にかけて断面凹状部分に形成さ
れ、この凹状部分に別に用意された防水体を位置させる
ものであればよい。

なお図面においてＢは８は着脱体たとえば商標名マジッ
クテープ等面ファスナーの一方である。

また、別に用意された防水布７は着脱体９により本体の
着脱体８に対して着脱するようにすると便利である。

替パッド１１は、上層１２をガラス繊維を主体とする透
水性のよい合成線の層と下層１３をこの実施例において
は保水の役割をする比重０．０２６の上面にプロファイ
ル加工１３ａを施したウレタン発泡体の層とからなり、
カバー１４を被して形成されている。

この替パッドの層は２層であることを要せず、どちらか
一方でも良いこともちろんである。

なお図面において１５は着脱体である。本考案はこのよ
うな構成の要素からなるから、本体１の凹状部分２ａに
防水体７を両者の着脱体８．９を利用して位置せしめ、
その上に替パッド１１を嵌合載置し、適宜設けた着脱体
１０．１５を用いて止着し、全体として布団が形成され
る。

なお着脱体は必ずしもなくてもよい。

しかして、かかる布団を用いれば、上記構成において腰
のあたりが替パッド部分に位置するので仮に失禁しても
尿は透水性のよい合成綿層を通過してウレタン発泡体層
に保持される。

特にこの実施例において好ましいことば合成綿層は透水
してしまうと上方は乾いているような状態となっている
のでその上に寝ていてもそれ程苦にならない。

本考案において特に見逃すことのできない最大の特徴は
、パッドを自在に本体から着脱できるから失禁のときの
交換がきわめて容易であることである。

そのため度々交換できるから床ずれを防止できる。

また、このパッドは本体に比較して小型であるから洗濯
、消毒も容易である。

さらにまた凹状部分は防水体が位置しているので、この
防水体だけを取り替えることができ、カバー全体を取り
替えたり、洗濯する手間を省くことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は本体の概
略斜視図、第２図は替パッドの概略斜視図、第３図は防
水布の斜視図、第４図は防水体を省略した分解一部破断
図である。図面において、１は本体、２ａは凹状部分、７は防水体
、１１は替パッド、１２は合成線、１３はウレタン発泡
体である。