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JPS5945754B2 - 時計用外装部品 - Google Patents

時計用外装部品

Info

Publication number
JPS5945754B2
JPS5945754B2 JP15490976A JP15490976A JPS5945754B2 JP S5945754 B2 JPS5945754 B2 JP S5945754B2 JP 15490976 A JP15490976 A JP 15490976A JP 15490976 A JP15490976 A JP 15490976A JP S5945754 B2 JPS5945754 B2 JP S5945754B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
nickel
corrosion resistance
titanium nitride
watch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP15490976A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5379577A (en
Inventor
宣夫 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP15490976A priority Critical patent/JPS5945754B2/ja
Publication of JPS5379577A publication Critical patent/JPS5379577A/ja
Publication of JPS5945754B2 publication Critical patent/JPS5945754B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は型打ち性、切削加工性の優れた黄銅又は洋白を
用い、イオンブレーティング方法により、窒化チタンを
被覆した密着性と耐蝕性の優れた黄金色を呈する時計用
外装部品に関する。
従来、ステンレス材料に比べ、型打ち性、切削加工性に
も優れ、且つ安価である黄銅材料は、表面に湿式めつき
仕様の時計外装部品に外用されてきた。
しかし、近年、湿式めつき方法に取つて代わり、公害の
心配がなく、耐蝕性、密着性に優れた気相めつき方法が
注目され、開発されてきている。
この気相めつきのなかのイオンブレーティング法で黄銅
材料へ直接、窒化チタン被膜を生成した場合、ペルシャ
ー内の温度上昇により、高真空雰囲気での脱亜鉛現象が
発生し、黄銅材料の表面がユズ肌を呈し、表面の耐蝕性
が落ち、その結果、時計外装としての外観を満足させる
ことは出来なかつた。また、耐蝕性の優れたステンレス
材料への窒化チタンイオンブレーティングとは異なり、
銅合金材料そのものの耐蝕性が劣る為、窒化チタン被膜
中のピンホールの介在などで時計外装用部品としての耐
蝕性を満足させることは困難であつた。耐蝕性を向上さ
せる為、下地めつきにツケル、亜鉛、カドミウム)を施
すと、耐蝕性の向上は認められるが、これら下地めつき
層と窒化チタン被膜の熱膨張率の相違からイオンブレー
ティング操作終了後の基板温度降下につれて、下地めつ
き層と窒化チタン層の間に、剥離現象を生じ時計外装部
品としての使用に耐えなかつた。又、下地めつきにクロ
ムを用い、その上にイオンブレーティングする方法は、
密着性が得られるが、耐食性に問題がある。本発明は上
記欠点を解決するため、黄銅又は洋白材料の時計外装部
品を用い、該外装部品の表面に、ニッケルを下地層とし
て形成すると共に該ニッケル層の直上にクロム層を形成
し、イオンブレーティング方法により、該クロム層の上
に黄金色を呈する窒化チタン被膜を被覆することにより
、下地ニッケル層と窒化チタン層との剥離現象を防止し
、且つニッケル−クロムを直接施すことにより、黄銅又
は洋白材料の耐蝕性を向上させ、イオンブレーティング
方法により窒化チタンの黄金色被膜を呈する時計外装部
品への使用を可能とした。
ものである。 ニッケル層の厚さは、通常知られている
範囲のもので、3μ〜10μとされ、6μが経済的又は
機能的に最適である。又、クロム層は0.2μ〜0.3
μが常識的な範囲であるが、0.1μ〜0.5μの範囲
に拡げても耐食性、密着性の効果は変わらない。以下、
本発明の実施例を説明する。
第1実施例 黄銅材料により構成された時計ケースを電気又は無電解
めつきによりニツケル層を約6ミクロン形成し、更に、
電気めつきにより、第2層としてのクロム層を約0.3
ミクロンを施した。
黄銅材料時計ケースをイオンプレーテイング装置のペル
シャー内にセツトし、イオンプレーテイングに先立つて
Ar2.O×10−2T0rr印加電圧2.0KVでホ
ンパートを行い、ケース表面の洗浄を行つた。次に、A
rガスを排出し、ペルシャー内を、1×10−5T0r
rまで戻した後、改めて、Arガス及びN2ガスを導入
し、TOtal気圧を2.0×10−2T0rrにし、
電圧(3.0K50mA)を印加し、プラズマを発生さ
せ、金属チタンをボード加熱方式で加熱蒸発させ、窒化
チタン(4ミクロン)をめつきした。図には、上記方法
にて形成した時計ケースの被膜の構造を示している。
1は黄銅のケース、2はニツケル層、3はクロム層、4
は窒化チタンのイオンプレーテイング層である。
この方法にて処理した黄銅材料時計ケースは、塩水噴霧
試験(塩化ナトリウム5%溶液140時間)人工汗耐蝕
性験(96時間)、折り曲げ試験(180度)を行い、
上記試験結果はすべて時計用ケースとしての耐蝕性、密
着性を充分満足するものであつた。
第2実施例 洋白材料の時計ケースを〔第1実施例〕と同様の処理を
行つた。
この場合も、時計ケースとしての耐蝕性、密着性を満足
できた。なお、〔第1実施例〕でのイオンプレーテイン
グガス雰囲気(アルゴン一窒素混合ガス)のみでなく、
アンモニアガス、水素一窒素混合ガス、キセノンー窒素
混合ガス、ネオン一窒素混合ガス、ヘリウム一窒素混合
ガスにおいても〔第1実施例〕と同様の結果を得られた
また実施例として、時計ケースを記したが、この他、直
接、人の肌に触れる外装用部品、即ち、ベゼル、プツシ
ユボタン、りユーズ、裏ブタ、バンド等に本発明を施し
ても、耐久性と装飾的効果を高めることも明らかである
以上述べた如く、ニツケル、クロムなどのいずれかを下
地めつきし、その上にイオングレーテイングする従来の
方法は、密着性、耐食性の点で欠陥を有していたが、本
発明は黄銅又は洋白材料の表面に、下地としてニツケル
層を形成し、その直上に、クロム層を形成し、且つイオ
ンプレーテイング方法により窒化チタンの被膜を生成し
、耐食性と耐摩耗性を兼備させると共に、装飾的効果を
持たせることが可能となつた。
【図面の簡単な説明】
図は本発明な一実施例を示す断面図である。 1・・・・・・黄銅材料ケース、2・・・・・・ニツケ
ルめつき層、3・・・・・・クロムめつき層、4・・・
・・・窒化チタンイオンプレーテイング層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 黄銅又は洋白材料の時計外装部品を用い、該外装部
    品の表面に、ニッケルを下地層として形成すると共に該
    ニッケル層の直上にクロム層を形成し、イオンプレーテ
    ィング方法により、該クロム層の上に黄金色を呈する窒
    化チタン被膜を被覆したことを特徴とする時計用外装部
    品。
JP15490976A 1976-12-24 1976-12-24 時計用外装部品 Expired JPS5945754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15490976A JPS5945754B2 (ja) 1976-12-24 1976-12-24 時計用外装部品

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JP15490976A JPS5945754B2 (ja) 1976-12-24 1976-12-24 時計用外装部品

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59051670A Division JPS6070171A (ja) 1984-03-17 1984-03-17 時計用外装部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5379577A JPS5379577A (en) 1978-07-14
JPS5945754B2 true JPS5945754B2 (ja) 1984-11-08

Family

ID=15594602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15490976A Expired JPS5945754B2 (ja) 1976-12-24 1976-12-24 時計用外装部品

Country Status (1)

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Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5681670A (en) * 1979-12-06 1981-07-03 Seiko Epson Corp Exterior parts for watch
JPS57164979A (en) * 1981-04-06 1982-10-09 Seiko Epson Corp Production of external parts for timepieces
JPS5816064A (ja) * 1981-07-20 1983-01-29 Seiko Epson Corp 時計用外装部品
JPS58210163A (ja) * 1982-06-02 1983-12-07 Nippon Dento Kogyo Kk 金属表面にイオンプレ−テイングを施す方法
JPS5947374A (ja) * 1982-09-10 1984-03-17 Mansei Kogyo Kk 装飾品の製造方法
JP7240803B2 (ja) * 2017-02-24 2023-03-16 三菱鉛筆株式会社 筆記具

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5379577A (en) 1978-07-14

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