JPS5929244B2 - 調節自在背付椅子 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、椅子占有者のを柱即ち背骨を入間工学的に正
しく支持するための装置を備える調節自在な背と、垂直
方向に調節自在な着座部とを有する椅子に関する。

人間工学を考慮に入れた椅子のデザインは、背の傾き又
は背及び着座部の傾きのどちらか一方が椅子占有者の姿
勢に調節され得るという点に特色を示している。

椅子の調節は自動的に行われるか、又は必要が生じた時
に手で行われ、占有者の活動によって行われる。

このような調節自在な椅子の目的は占有者のを柱を最適
状態に支持することである。

この目的をもって概に多数のデザインが提案されてきた
。

これらデザインのあるものは複雑な従って高価な機構を
備えている。

他のものは、調節が複雑な方法でなされ、その結果得ら
れる利点が完全に利用され得ないよう設計されているば
かりでなく、余分な部品を備えているため使用するのに
余りにも重くなってしまう。

入間工学原理に従って設計された椅子は人体の運動及び
構造に適合し得る装置を有して、占有者が長期間にわた
って最高効率で作業し得るようにしなければならない。

このように上で概説した種類の困難性は積極的な効果よ
シもむしろ済極的なものである。

正しく設計された椅子着座部は体を骨盤まで含んで支持
して、胴体が可能な限り自由に動き得るようになってい
る。

椅子の占有者が長時間座９続ける場合、を柱は自然位置
に維持されなければならない。

背の高さ及び傾きを様々な腰掛位置に対して調節するこ
とは事実可能であるが、このような調節は時間が掛かる
ため実際上はとんど行われない。

経験によれば、椅子の背が成る高さに調節されてしまっ
た後は、この高さに通常保たれてしまっており、この高
さとはを柱を様々な着座位置で支持するのに適していな
ければならないものである。

本発明の目的は上述した欠点を除去し得る椅子を提供す
ることである。

詳細に述べれば、本発明の椅子はを柱を確実に支持し得
、従って椅子の背の高さを側管調節する必要なしに椅子
の特性を極めて改良するものである。

本発明による椅子は調節自在な背を有し、椅子着座部に
は丸味を帯びた臀部支持体の中央に切欠部分が設けられ
、その切欠部分の幅は椅子着座部の幅の約い乃至いであ
り、荷支持体がこの切欠部分に挿入されていてその荷支
持体が切欠部分を満すようになっているとともに前方及
び後方に傾斜し得るようになっておシ、荷支持体の垂直
方向輪郭が人体のを柱の自然位置に対応する表面を画定
し、層支持体が荷支持体の上方端で枢動自在に取付けら
れ、該層支持体には下方に開く切欠部分が設けられ、そ
の切欠部分の幅は前記荷支持体の上方端の少なくとも幅
をしており、前記切欠部分の中に前記荷支持体の上端部
が取付けられていることを特徴としている。

あるという構成によって、一方では、椅子着座部の形状
をして、人体の形に適合された態様で骨盤を支持し得る
ようなものとするとともに、他方では、荷支持体の幅の
大きさをして、を柱を望ましき自然位置に支持し得るよ
うなものとし且つ着座している人の胴体が最適に自由に
動き得るようなものとすることができるのである。

更に、層支持体が荷支持体の上方端に枢動自在に取付け
られていて、層支持体には下方に開く切欠部分が設けら
れ、その切欠部分の幅は荷支持体の上方端の少なくとも
幅をしており、切欠部分の中に荷支持体の上方端が取付
けられているという構成によって、層支持体の椅子着座
部に対する高さを何ら調節する必要なく、種々な大きさ
の人体に対してその肩を適切に支持することができるの
である。

以下本発明の実施例を添附図面を参照して述べる。

第１乃至５図において、着座面に１で示されている。

２つの肘掛２はその着座面に堅固に固定されている。

支持装置即ち着座板３はチューブ状シェル４に下方に連
続し、そのチューブ状シェル４はバネで支持されていて
、そのシェルがコラム５（第１乃至５図）に沿って伸縮
自在に移動し得るようになっている。

そのコラム５ば、キャスター６を有する脚部７により支
持されている。

着座面１は張り物即ち座席張シ１′を有し、着座板３に
堅固に固着されている。

着座面の後端ｒはわずかに上方に曲げられ（第２図）、
肘掛２，２を締着するための装置（図示せず）を備えて
いるとともに有し、同時に荷支持体８を取付けるための
装置を備えていてその荷支持体が軸線９０周りを枢動し
得るようになっている。

このようにして、荷支持体８は２つの肘掛付レバーのよ
うに構成されているのである。

荷支持体の下端は気体バネ１０の一方の端に枢動自在に
取付けられ、その荷支持体の下端の幅は切欠部分Ａを満
すのに充分な幅であるのが好ましい。

気体バネ１０の他端、即ちピストン端はブラケット１１
に移動自在に連結され、そのブラケット１１は着座板３
に連結され且つその着座板３とともに垂直方向に移動す
るようになっている。

気体バネは機械式調節用ロッド（図示せず）を備え、そ
のロッドはシートの下で横方向に延在している。

層支持体１２は荷支持体の上端に枢動自在に装着され、
軸線１３０周りをある限られた範囲で枢動し得るように
なっている（第５図）。

腰掛位置における人体を人間工学的に正しく支持するた
めには、腿と背骨の少なくとも中間部との間の範囲が人
体の自然の特徴に最適に合致するよう支持されなければ
ならない。

このため、背骨の腰部が特に重要な役割を果しているの
である。

経験によれば、この部分の高さは背の高い人と背の低い
人とでは相対してわずか２乃至３ＣｒｒＬシか異なって
いないことが判明している。

このため、椅子の背を調節自在にする代わりに、連光な
補償用手段を取ることが可能である。

本発明の場合には、背支持体８は堅い材料（例えば、軽
金属あるいはプラスチック）から作られ、その背支持体
の、占有者に最も近い側は人体の背部の形状に適合した
内面１４をしていて背骨に所望の支持体を提供している
。

この内面１４は座席張り１５でおおわれ、その座席張り
１５は背の中央範囲に支持体を介して所望の心地よさを
提供している。

第１．３．４及び５図から判かるように、下方部１５′
は実際上側等の支障なく座席張り１′に合体している。

その結果、一方の部分から他方の部分へ本質的に滑らか
な遷移が生じるようになっている。

このどとは、背支持体８が枢動する際その背支持体が取
り得る位置全ての場合についても同じことが言える。

この心地よさを最適化するため、支点即ち椅子の背の傾
きがその支点を中心に変化するその支点９は人体の対応
する支点即ち原液合部とほぼ同じ高さになければならな
い。

気体バネは２つの周知の％性、即ち、ピストンロッドの
位置が単純な制御装置を用いて選定し得ること、及び気
体バネが通常のバネと同様に作動するという２つの特性
を備えている。

これらの特性により、椅子の背は調節装置を介して椅子
占有者のあらゆる要求に急速精確且つ確実に適合する。

その調節装置は着座板３の、着座している人の手が簡単
に届く範囲に位置せられるのが好ましい。

背支持体８の上方端区域に枢動自在に取付けられた層支
持体は切欠部分Ｂの両側で下方に延びる部分１６を有し
ている。

これらの下方延長部分１６は、背支持体８により構成さ
れた中央区域とともに幅広支持体を構成している。

層支持体１２の後部分１７は、背支持体８と同様に、軽
金属あるいはプラスチックのよ５な比較的堅い材料から
作られている。

また、その後部分１７は人体の肩部の形状に適合した前
面１８を有している。

この前面１８は、座席張り１９でおおわれている。

第４図は背支持体８の様々な傾き態様を示している。

この第４図において、椅子のいわゆる通常位置は実線で
示されている。

この通常位置において、気体バネ１０のピストンロッド
２０は、それがシリンダ内に更に押入ることができない
ばかシでなく更に抜は出ることもできない位置に置かれ
ている。

背支持体は必要に応じ通常位置（第４図におけるＩ）か
ら前方に傾斜した傾斜位置■へ又は後方に傾斜した１平
担７位置■へ傾くことが可能である。

本発明の椅子を好適状態で使用し続けるには、この傾斜
範囲は広くない方がよい。

何故ならばこの椅子は安楽椅子として用いるよう意図さ
れたものでなく作業用椅子として用いるよう意図された
ものであるからである。

従って、その傾斜範囲は約±１０°である。

前述したごとく、背支持体８の傾きは実際に任意の中間
位置に調整することが可能である。

これら中間位置の全てにおいて、背支持体は１後方に１
即ち第１．３．４及び５図において時計方向に弾性的に
曲がるようになっている。

第５図は層支持体１２の限定付き可撓性を多少おおげさ
な表現を用いて示している。

通常位置、即ち背支持体の形状と正確に連続している通
常位置はＩ′で示してあり、前方及び後方の最高傾斜位
置は夫々Ｗ及び■′で示しである。

これらの最高傾斜位置は、身体の胴が背骨の通常基本姿
勢に対して前方あるいは後方に傾く場合に生じる。

層支持体１２ｉｆ枢点て好ましくはねじシ部材を介して
取付けられ、そのねじり部材は、変位を生じさせる力が
無くなった際層支持体をそれの通常位置に速に戻すよう
になっている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による椅子の側面図で背の方が断面され
て示されている。 第２図は第１図の椅子の後面図で背の部分の構成を示し
ている。 第３図は第１図の椅子を示し、背は一部断面で示されて
いるとともに調節装置の詳細を示している。 第４図は第３図の椅子の一部を示し、背骨支持体の運動
を示す。 第５図は第３図の椅子の一部を示し、層支持体の運動を
示している。 １・・・着座面、１′・・・座席張り、１〃・・・着座
面の後端、２・・・肘掛、３・・・着座板、４・・・チ
ューブ状シェル、５・・・コラム、６・・・キャスター
、Ｔ・・・脚部、８・・・背支持体、９・・・軸線、１
０・・・気体バネ、１１・・・ブラケット、１２・・・
層支持体、１３・・・軸線、１４・・・形状付表面、１
５・・・座席張り、１５′・・・下方部、１６・・・下
方延長部分、１７・・・後方部分、１８・・・形状付前
面、１９・・・座席張り、２０・・・ピストンロッド、
■・・・通常位置、■・・・前方傾斜位置、■・・・後
方傾斜位置、Ｉ′・・・通常位置、■・・・前方最高傾
斜位置、■ｌ・・・後方最高傾斜位置、Ａ・・・切欠部
分、Ｂ・・・切欠部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 椅子占有者のを柱を人間工学的に正しく支持するだ
   めの装置を備える調節自在な背と、垂直方向に調節自在
   な着座部とを有する椅子において、前記椅子着座部１，
   １′には丸味を帯びた臀部支持体の中央に位置する切欠
   部分Ａが設けられ、該切欠部分の幅が前記椅子着座部の
   幅の約Ｖ４乃至１乃であり、荷支持体８が前記切欠部分
   に挿入されていて該荷支持体が該切欠部分を実際上溝た
   しているとともに前方及び後方に傾斜し得るようにされ
   、前記荷支持体の垂直方向輪郭が人体のを柱の自然位置
   に対応する表面を画定し、層支持体１２が前記荷支持体
   ８の上方端に枢動自在に取付けられ、該層支持体１２に
   は下方に開く切欠部分Ｂが設けられ、その切欠部分Ｂの
   幅は前記荷支持体８の上方端の少なくとも幅をしておシ
   、前記切欠部分Ｂの中に前記荷支持体８の上方端が取付
   けられていることを特徴とする椅子。 ２、特許請求の範囲第１項記載の椅子において、前記椅
   子着座部１，１′、前記荷支持体８及び前記層支持体１
   ２が張り物１’、１５，１９を有し、該張り物の輪郭は
   前記着座部１，１′と前記荷支持体８との間及び該伴支
   持体８と前記層支持体１２との間の遷移区域に断絶が生
   じないよう互いに合体していることを特徴とする椅子。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の椅子において、前記荷
   支持体８の前記着座部１，１′に対する位置が、気体バ
   ネ装置１０の広がシ距離によって決定され、該気体バネ
   装置が前記荷支持体８の下方端と、前記着座部１ 、１
   ’Ｙ支持している支持装置３に備えられたブラケット１
   １との間に取付けられていることを特徴とする椅子。 ４ 特許請求の範囲第１項記載の椅子において、前記層
   支持体１２がねじり部材によシ、前記荷支持体８の上方
   端で弾性的に保持されていることを特徴とする椅子。