JPS5926582Y2 - 油入電気機器 - Google Patents
油入電気機器Info
- Publication number
- JPS5926582Y2 JPS5926582Y2 JP14078179U JP14078179U JPS5926582Y2 JP S5926582 Y2 JPS5926582 Y2 JP S5926582Y2 JP 14078179 U JP14078179 U JP 14078179U JP 14078179 U JP14078179 U JP 14078179U JP S5926582 Y2 JPS5926582 Y2 JP S5926582Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- lead wire
- insulated lead
- bushing
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は高電圧直流油入電気機器に係り、特に巻線から
引出した絶縁リード線とブッシングとの接続部の絶縁構
成を改良したものに関する。
引出した絶縁リード線とブッシングとの接続部の絶縁構
成を改良したものに関する。
近年直流送電の実用化に伴い、高電圧、大電流の変換器
用変圧器や直流リアクトルなど従来の交流油入電気機器
と異なる電気機器が必要となってきた。
用変圧器や直流リアクトルなど従来の交流油入電気機器
と異なる電気機器が必要となってきた。
一般に直流機器と交流機器では絶縁特性が異る。
すなわち交流電圧の場合にぽ絶縁材料の誘電率の逆比に
よって電位分布が決まり、一般の油入電器では油に対す
る固体絶縁物の誘電率比が1゜4〜2.0程度である。
よって電位分布が決まり、一般の油入電器では油に対す
る固体絶縁物の誘電率比が1゜4〜2.0程度である。
一方、直流電圧の場合には絶縁材料の抵抗率比によって
電位分布が決まり、抵抗率比は10数倍から数百倍にも
達することがありこの比が電界強度温度依存性を有して
いることである。
電位分布が決まり、抵抗率比は10数倍から数百倍にも
達することがありこの比が電界強度温度依存性を有して
いることである。
第1図に従来の変圧器の構造例を示す。
鉄心3とこれに巻装した巻線4が油入密閉したタンク1
内に収納され、巻線4の一部から引出した絶縁リード線
5を、タンク1のポケット2に取付けられたブッシング
6に接続している。
内に収納され、巻線4の一部から引出した絶縁リード線
5を、タンク1のポケット2に取付けられたブッシング
6に接続している。
この絶縁リード線5とブッシング6の接続部はブッシン
グ6下端の線電極7に接続した静電シールド8とブッシ
ング6の中心導体の外側に設けた電圧制御用イコライザ
ー9により極めて高い交流電圧に耐える構造となってい
る。
グ6下端の線電極7に接続した静電シールド8とブッシ
ング6の中心導体の外側に設けた電圧制御用イコライザ
ー9により極めて高い交流電圧に耐える構造となってい
る。
しかしながら直流電圧が印加される場合には前記の通り
電位分布が抵抗率比で決まる理由により油と油浸紙の抵
抗比が1/10〜1/100と大きくなるため、このよ
うな構造では油浸紙部がほとんどの電圧を分担し絶縁さ
れたリード部分と線電極との境界部分の油に接する沿面
に大きなストレスが生じる。
電位分布が抵抗率比で決まる理由により油と油浸紙の抵
抗比が1/10〜1/100と大きくなるため、このよ
うな構造では油浸紙部がほとんどの電圧を分担し絶縁さ
れたリード部分と線電極との境界部分の油に接する沿面
に大きなストレスが生じる。
第2図に第1図における絶縁リード線5とブッシング6
との接続部近傍の直流電圧に対する電位分布を示す。
との接続部近傍の直流電圧に対する電位分布を示す。
10は上記の構成における等電位線を示す。
この図からも明らかなように静電シールド8近傍と絶縁
リード線5とブッシング6との接続部の沿面方向に等電
位線10が集中し絶縁上の弱点部となっているため絶縁
破壊を生じやすいことがわかる。
リード線5とブッシング6との接続部の沿面方向に等電
位線10が集中し絶縁上の弱点部となっているため絶縁
破壊を生じやすいことがわかる。
本考案は上記の欠点を解消するために威されたもので、
直流は勿論交流電圧にも十分耐える絶縁構造を備えた油
入電気機器を提供することを目的とするものである。
直流は勿論交流電圧にも十分耐える絶縁構造を備えた油
入電気機器を提供することを目的とするものである。
第3図は本考案の一実施例を示し、かつ直流電圧を印加
したときの等電位線の分布状態を示す。
したときの等電位線の分布状態を示す。
すなわち、巻線より引出した絶縁リード線5とタンクの
ポケット2に取付けられたブッシング6との接続部を静
電シールド8で覆い、さらに静電シ−ルド8の周囲に袖
状の絶縁バーリヤ12を複数個同心配置する。
ポケット2に取付けられたブッシング6との接続部を静
電シールド8で覆い、さらに静電シ−ルド8の周囲に袖
状の絶縁バーリヤ12を複数個同心配置する。
これら絶縁バーリヤ12は、ブッシング側の電位分布に
できるだけ合せるためにブッシング6に近いものほど軸
方向の長さを短かくする。
できるだけ合せるためにブッシング6に近いものほど軸
方向の長さを短かくする。
また直流電圧では特に沿面クリープに弱い特性があるた
め絶縁リード線5が袖状の絶縁バーリヤ12を貫通する
部分には円板状の絶縁板13を絶縁リード線5に密着さ
せて取付けかつこれらと前記絶縁バーリヤ12の底部分
とを交互配置となるように取付ける。
め絶縁リード線5が袖状の絶縁バーリヤ12を貫通する
部分には円板状の絶縁板13を絶縁リード線5に密着さ
せて取付けかつこれらと前記絶縁バーリヤ12の底部分
とを交互配置となるように取付ける。
これにより直流電圧を固体絶縁物にできるだけ均一に分
担させ、ブッシング下端の課電極部7にほとんど直流電
圧をかけないようにすることができる。
担させ、ブッシング下端の課電極部7にほとんど直流電
圧をかけないようにすることができる。
また第3図に示す等電位線11の分布からもわかるよう
にブッシング6下部の沿面ストレスを大幅に緩和するこ
とができる。
にブッシング6下部の沿面ストレスを大幅に緩和するこ
とができる。
以上説明のように本考案によれば、袖状の絶縁バーリヤ
と円板状の絶縁板とを有効に組合せることにより交流高
電圧域は勿論、直流高電圧域に十分耐える油入電気機器
を得ることができる。
と円板状の絶縁板とを有効に組合せることにより交流高
電圧域は勿論、直流高電圧域に十分耐える油入電気機器
を得ることができる。
なお、第3図では袖状の絶縁バーリヤ12と円板状の絶
縁板13が油隙を設けて配置されているが、互に接触さ
せる構造としてもよい。
縁板13が油隙を設けて配置されているが、互に接触さ
せる構造としてもよい。
第1図は従来の変圧器を示す断面図、第2図は第1図に
おけるブッシングと絶縁リード線との接続部の詳細と直
流電圧を印加したときの等電位線の分布を示す図、第3
図は本考案による油入電気機器のブッシング下端部と直
流電圧を印加したときの等電位線の分布を示す図である
。 1・・・・・・タンク、2・・・・・・ポケット、3・
・・・・・鉄心、4・・・・・・巻線、5・・・・・・
絶縁リード線、6・・・・・・ブッシング、7・・・・
・・線電極、8・・・・・・静電シールド、9・・・・
・・イコライザー10.11・・・・・・等電位線、1
2・・・・・・絶縁バーリヤ、13・・・・・・絶縁板
。
おけるブッシングと絶縁リード線との接続部の詳細と直
流電圧を印加したときの等電位線の分布を示す図、第3
図は本考案による油入電気機器のブッシング下端部と直
流電圧を印加したときの等電位線の分布を示す図である
。 1・・・・・・タンク、2・・・・・・ポケット、3・
・・・・・鉄心、4・・・・・・巻線、5・・・・・・
絶縁リード線、6・・・・・・ブッシング、7・・・・
・・線電極、8・・・・・・静電シールド、9・・・・
・・イコライザー10.11・・・・・・等電位線、1
2・・・・・・絶縁バーリヤ、13・・・・・・絶縁板
。
Claims (1)
- タンク内に絶縁油とともに収納された巻線から引出した
絶縁リード線とタンクに取付けたブッシングとを接続す
る部分に、複数個の袖状の絶縁バーリヤを同心配置し、
かつ前記絶縁リード線が前記絶縁バーリヤを貫通する部
分に前記絶縁リード線に密着させて取付けた円板状の絶
縁板を設けたことを特徴とする油入電気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14078179U JPS5926582Y2 (ja) | 1979-10-11 | 1979-10-11 | 油入電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14078179U JPS5926582Y2 (ja) | 1979-10-11 | 1979-10-11 | 油入電気機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5658829U JPS5658829U (ja) | 1981-05-20 |
JPS5926582Y2 true JPS5926582Y2 (ja) | 1984-08-02 |
Family
ID=29372111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14078179U Expired JPS5926582Y2 (ja) | 1979-10-11 | 1979-10-11 | 油入電気機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5926582Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-10-11 JP JP14078179U patent/JPS5926582Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5658829U (ja) | 1981-05-20 |
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