JPH1194298A - 空気調和装置 - Google Patents
空気調和装置Info
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Abstract
置の構成を簡単化する。 【解決手段】 一部の室内空気を排出する排出用通路(1
9)と、一部の室内空気を調温、調湿及び脱臭する循環用
通路(18)とを備える。熱源回路(37)によって水温が調節
される水循環回路(30)を設け、当該水循環回路(30)に、
透湿膜を備えた水分交換器(31)と、室内熱交換器(14)
と、水循環回路(30)の水量が所定量になるように給水ま
たは排水を行う給排水手段(38)とを設ける。排出用通路
(19)には、上流側から順に、加熱ヒータ(13)、吸着素子
(10)の再生領域(12)を設ける。循環用通路(18)には、上
流側から順に、吸着素子(10)の吸着領域(11)、室内熱交
換器(14)、水分交換器(31)を設ける。
Description
り、特に、調温、調湿、脱臭及び換気を行う空気調和装
置に関する。
37号公報や特開平7−120021号公報に開示され
ているように、湿気吸着性及び臭気吸着性を有する吸着
剤を塗布したデシカントロータを用いて、調温、調湿、
脱臭及び換気を行う空気調和装置が知られている。
115737号公報に開示された空気調和装置は、ロー
タ型吸着素子a、再生用加熱手段b、顕熱熱交換器c、
冷却手段d、及び送気手段e,fを備えている。そし
て、送気手段fにより、室内空気を顕熱熱交換器c、再
生用加熱手段b、ロータ型吸着素子aの順に流通させる
一方、送気手段eにより、室外iから導入した室外空気
gをロータ型吸着素子aにて脱臭及び除湿し、顕熱熱交
換器c及び冷却手段dで冷却した後、室内hに供給して
いる。
外空気と室内hから導出した室内空気とを熱交換させる
ことにより、換気に伴う熱ロスを低減している。ロータ
型吸着素子aでは、ロータが回転することにより、室外
空気gが通過する領域と室内空気が通過する領域とが順
次入れ替わる。このことにより、吸着素子の吸着及び再
生のサイクルが繰り返され、室外空気gから吸着した湿
気や臭気は室内hから導出される室内空気に放出されて
室外iに排出される。
和装置の構成では、吸着素子の吸着及び再生のために、
送気手段e,fによる室外空気の強制的導入と室内空気
の強制的排出とを同時に行う必要があった。そのため、
室外空気の強制的導入を行わない空気調和装置に対して
は、適用することができなかった。
運転自在な空気調和装置を構成するためには、冷房運転
時と暖房運転時とで排気と吸気の空気流通経路を逆転さ
せる必要があり、装置の構造が複雑になっていた。
の排水配管系統や加湿器への補給水配管系統が必要なた
め、装置の構成が複雑になっていた。
であり、その目的とするところは、調温、調湿、脱臭及
び換気を行うための構成を簡単化することにある。
に、本発明は、一部の室内空気を室外に排出するととも
に、他の室内空気を脱臭、調温及び調湿して室内に戻す
こととした。また、室内熱交換器(14)と水分交換器(31)
を備えた水循環回路(30)を設け、当該水循環回路(30)を
利用して加湿または除湿を行うこととした。
部の室内空気を強制的に室外に排出するとともに自然流
入口(21,21,…)から室外空気を導入する一方、他の室内
空気を室内に戻しながら室内空気の調温、調湿、脱臭及
び換気を行う空気調和装置であって、室内空気の排出用
送風機(17)と、室内空気の循環用送風機(16)と、上記排
出用送風機(17)が吸引した室内空気を室外に導くための
排出用通路(19)及び上記循環用送風機(16)が吸引した室
内空気を室内に戻すための循環用通路(18)を備えた通風
路(9) と、臭気吸着及び湿気吸着を行う吸着エレメント
を有し、上記循環用通路(18)に配置された吸着エレメン
トの吸着領域(11)、及び上記排出用通路(19)に配置され
た吸着エレメントの再生領域(12)を備えた吸着手段(10)
と、上記排出用通路(19)における上記再生領域(12)の上
流側に設けられた空気加熱手段(13)と、上記循環用通路
(18)に設けられた熱交換手段(14)とを備えていることと
したものである。
に流入した室内空気は、空気加熱手段(13)によって加熱
されて高温空気となり、吸着手段(10)の再生領域(12)を
流通して吸着手段(10)を再生させた後、室外に排出され
る。一方、循環用通路(18)に流入した室内空気は、吸着
手段(10)の吸着領域(11)において脱臭及び除湿され、熱
交換手段(14)において冷却または加熱され、所定の温湿
度の清浄な空気となって室内(22)に供給される。排出用
通路(19)を通じて室外(23)に強制的に排出された分の空
気は、自然流入口(21,21,…)を通じて室内(22)に自然に
導入される。従って、冷房運転時と暖房運転時とで空気
の流通経路を逆転させる必要がなく、装置が簡単化され
る。
の空気調和装置において、熱交換手段は、ヒートポンプ
式の冷媒回路(5) に設けられた熱交換器(14)であること
としたものである。
は、上記熱交換器(14)は蒸発器となり、冷媒の蒸発によ
り室内空気が冷却される。一方、暖房運転時には、上記
熱交換器(14)は凝縮器となり、冷媒の凝縮により室内空
気が加熱される。従って、冷房運転と暖房運転との切換
が容易になる。
の空気調和装置において、熱交換手段は、水が循環する
水循環回路(30)に設けられ、該水により室内空気を冷却
または加熱する熱交換器(14)であり、循環用通路(18)に
は、上記水循環回路(30)に設けられ、内部に該水循環回
路(30)の水が流通し、外部に室内空気が流通する透湿膜
を備えた水分交換手段(31)が配設されていることとした
ものである。
は、水循環回路(30)を循環する水によって室内空気が冷
却される。また、水分交換器(31)の透湿膜の外側を流通
する室内空気の水蒸気分圧は、透湿膜の内側を流通する
水循環回路(30)の水の温度に相当する飽和空気の水蒸気
分圧よりも大きい。そのため、内外の水蒸気分圧の差が
駆動力となって、透湿膜を介して室内空気から冷水に向
かって水分が移動する。その結果、室内空気は除湿さ
れ、空気中の水分は水分交換器(31)の透湿膜を通じて水
循環回路(30)に導入される。従って、ドレンが発生しな
いので、ドレン排水用の配管系統が不要となる。その結
果、装置の構成が簡単化される。
循環する水によって室内空気が加熱される。また、水分
交換器(31)の透湿膜の内側を流通する水の温度に相当す
る飽和空気の水蒸気分圧は、透湿膜の外側を流通する室
内空気の水蒸気分圧よりも大きくなる。そのため、内外
の水蒸気分圧の差が駆動力となって、透湿膜を介して温
水から室内空気に向かって水分が移動する。その結果、
水循環回路(30)の水が放出され、室内空気が加湿され
る。従って、水循環回路(30)の水が利用されるため、補
給水の配管系統が不要となる。その結果、装置の構成が
簡単化される。
の空気調和装置において、熱交換手段(14)は、室内空気
を冷却及び加湿する加湿冷却器(44)で構成されているこ
ととしたものである。
ことなく室内空気の冷却が行われる。従って、装置の構
成が簡単化される。
の空気調和装置において、通風路(9) には、室外に排出
する室内空気と室内に供給する室内空気との間で熱交換
を行わせる顕熱熱交換器(47)が設けられ、上記顕熱熱交
換器(47)は、循環用通路(18)における吸着手段(10)の吸
着領域(11)の下流側に設けられた循環側熱交換部(48)
と、排出用通路(19)における吸着手段(10)の再生領域(1
2)の下流側に設けられた排出側熱交換部(49)とを備えて
いることとしたものである。
7)を介して、吸着手段(10)の吸着領域(11)を流出した空
気が再生領域(12)を流出した高温空気によって加熱され
る。そのため、循環用通路(18)に空気加熱手段を別途設
ける必要がないので、装置の構成が簡単化される。
温、調湿、脱臭及び換気を行う空気調和装置であって、
水が循環する水循環回路(30)と、上記水循環回路(30)に
設けられ、該水循環回路(30)の水と室内空気とを熱交換
させて該室内空気を冷却または加熱する熱交換器(14)
と、上記水循環回路(30)に設けられ、該水循環回路(30)
の水と室内空気との間で水分移動を行わせる除加湿手段
(31,69) と、臭気吸着及び湿気吸着を行う吸着エレメン
トを有し、室内空気の臭気及び湿気を吸着する吸着手段
(10)とを備えていることとしたものである。
着手段(10)により脱臭及び除湿され、熱交換器(14)によ
り調温され、除加湿手段(31,69) により調湿される。除
湿時には、除加湿手段(31,69) により吸収した水分は水
循環回路(30)に導入される一方、加湿時には、室内空気
に放出される水分は水循環回路(30)を通じて除加湿手段
(31,69) に供給される。そのため、ドレン排水用の配管
系統や加湿用の補給水配管系統が不要となる。従って、
装置の構成が簡単化される。
の空気調和装置において、除加湿手段は、透湿膜を備
え、該透湿膜の外側を流通する室内空気と該透湿膜の内
側を流通する該水循環回路(30)の水との間で水分移動を
行わせて、該室内空気を除湿または加湿する水分交換器
(31)で構成されていることとしたものである。
室内空気の水蒸気分圧が透湿膜の内側の水の温度に相当
する飽和空気の水蒸気分圧よりも大きいときは、この水
蒸気分圧の差が駆動力となって、透湿膜を介して室内空
気から水に向かって水分が移動する。その結果、室内空
気は除湿される。一方、室内空気の水蒸気分圧が上記相
当飽和空気の水蒸気分圧よりも小さいときは、この水蒸
気分圧の差が駆動力となり、透湿膜を介して上記水から
室内空気に向かって水分が移動する。その結果、室内空
気が加湿される。
7のいずれか一つに記載の空気調和装置において、熱交
換器(14)は、水分交換器(31)の上方に設けられているこ
ととしたものである。
ドレンが発生した場合には、当該ドレンが水分交換器(3
1)に滴下し、水分交換器(31)の透湿膜を介して循環水に
吸収される。そのため、ドレンパンが不要になり、装置
の構成が簡単化される。
7のいずれか一つに記載の空気調和装置において、水循
環回路(30)には、熱交換器(14)及び水分交換器(31)を流
れる水の温度が所定温度になるように該水循環回路(30)
の水を冷却または加熱する熱源(37)が接続されているこ
ととしたものである。
の水が熱源(37)によって冷却または加熱され、所定温度
に調節される。
は7のいずれか一つに記載の空気調和装置において、水
循環回路(30)には、該水循環回路(30)の水量が所定量に
なるように給排水を行う給排水手段(38)が設けられてい
ることとしたものである。
分を吸収して水循環回路(30)の水量が増加した場合に
は、増加分の水が給排水手段(38)により排出される。一
方、室内空気に水分を放出して水循環回路(30)の水量が
減少した場合には、減少分の水が給排水手段(38)により
供給される。従って、水循環回路(30)の水量が所定量に
維持され、水分交換器(31)による除湿または加湿が安定
して行われる。
は7のいずれか一つに記載の空気調和装置において、水
循環回路(30)には、水分交換器(31)を流れる水の流量を
調節する流量調節手段(36)が設けられていることとした
ものである。
を流れる水の流量を調節することによって、透湿膜の温
度が容易に制御される。そのため、室内空気の除湿量ま
たは加湿量の制御が容易になる。
載の空気調和装置において、除加湿手段は、室内空気を
冷却及び加湿する加湿冷却器(60)で構成されていること
としたものである。
より除湿された空気は、加湿冷却器(60)によって加湿及
び冷却される。そのため、吸着手段(10)による除湿量が
多い場合には、室内空気は所定の湿度になるまで加湿冷
却器(60)により加湿される。そのため、吸着手段(10)に
よる除湿量が多い場合であっても、除湿量の制御が容易
に行われる。また、室内空気の冷却には、水の蒸発潜熱
が用いられるので、室内空気と水との温度差を小さくす
ることができる。従って、水循環回路(30)の水を高めに
設定することができ、運転効率が向上する。
載の空気調和装置において、室内空気を室外に排出する
排出用通路(19)、室内空気を室内に戻す循環用通路(1
8)、及び室外空気を室内に導入する流入用通路(63)を備
えた通風路(9) と、該排出用通路(19)を流通する室内空
気と該流入用通路(63)を流通する室外空気とを熱交換さ
せる全熱交換器(61)とを備え、上記循環用通路(18)に
は、上流側から順に吸着手段(10)の吸着エレメントの吸
着領域(11)と、熱交換器(14)と、除加湿手段(31,60)と
が設けられ、上記排出用通路(19)には、上流側から順に
上記全熱交換器(61)の排出側流路(65)と、室内空気を加
熱する加熱手段(13)と、吸着手段(10)の吸着エレメント
の再生領域(12)とが設けられ、上記流入用通路(63)に
は、上記全熱交換器(61)の流入側流路(64)が設けられて
いることとしたものである。
は排出用通路(19)を通じて室外(23)に排出される一方、
流入用通路(63)を通じて室外(23)から室外空気が室内(2
2)に導入される。また、一部の室内空気は循環用通路(1
8)を通じて室内(22)に供給される。排出用通路(19)を通
じて室外(23)に排出される室内空気と、流入用通路(63)
を通じて室内(22)に導入される室外空気とは、全熱交換
器(61)を介して熱交換を行い、室外(23)に排出される室
内空気が有する冷熱または温熱が回収される。従って、
換気の効率が向上するとともに、運転効率が向上する。
記載の空気調和装置において、流入用通路(63)の出口
は、循環用通路(18)における吸着手段(10)の吸着エレメ
ントの吸着領域(11)の上流側に設けられていることとし
たものである。
を通じて室外(23)から導入した室外空気は、循環用通路
(18)の室内空気と合流し、吸着手段(10)において脱臭さ
れる。そのため、室内(22)に供給される空気の清浄度が
向上する。
に基づいて説明する。
態1に係る空気調和装置(51)は、一部の室内空気を調
温、調湿及び脱臭して室内(22)に戻す一方、他の室内空
気を送風機(17)で室外(23)に強制的に排出し、排出した
分の空気を自然流入口(21,21,…)から室内(22)に導入す
る第三種換気を行うものである。
明する。
通路(18)と排出用通路(19)とから構成されている。
ータ型の吸着素子(10)、室内熱交換器(14)、循環用送風
機(16)、加湿器(25)が設けられている。吸着素子(10)
は、臭気吸着性及び湿気吸着性を有する吸着剤、例えば
シリカゲル、ゼオライト、活性炭等を中空構造体に形成
した吸着エレメントを備え、吸着手段を構成している。
吸着素子(10)のうち循環用通路(18)内に位置する領域
は、空気中の臭気及び湿気を吸着する吸着領域(11)とな
る。
のメイン通路(20)と並列に設けられたバイパス通路(24)
とを備えている。メイン通路(20)には、上流側から順
に、加熱ヒータ(13)と吸着素子(10)とが設けられてい
る。吸着素子(10)のうち循環用通路(18)内に位置する領
域は、吸着された臭気及び湿気を脱着させて吸着素子(1
0)を再生させる再生領域(12)となる。バイパス通路(24)
には、ダンパ(15)が設けられている。このダンパ(15)
は、バイパス通路(24)の通風量を調節することによっ
て、吸着素子(10)の再生領域(12)が再生に適した所定温
度になるように、メイン通路(20)の通風量を調節する。
排出用通路(19)の下流側には、室内空気を室外(23)に排
出する排出用送風機(17)が設けられている。
媒回路(5) に設けられている。冷媒回路(5) は、圧縮機
(1) 、四路切換弁(2) 、室外熱交換器(3) 、膨張弁(4)
、及び上記室内熱交換器(14)が接続されて成り、四路
切換弁(2) を切り換えることによって可逆運転自在に構
成されている。つまり、冷媒回路(5) はヒートポンプ式
の冷媒回路である。
明する。
図中の実線側に設定される。圧縮機(1) から吐出された
冷媒は、室外熱交換器(3) で凝縮し、膨張弁(4) により
減圧膨張され、室内熱交換器(14)で蒸発し、圧縮機(1)
に戻る循環を行う。
循環用通路(18)を流れ、吸着素子(10)の吸着領域(11)に
おいて脱臭及び除湿される。このとき、吸着領域(11)に
おいて、吸着に伴う発熱が起こり、室内空気は加熱され
る。そのため、図3に示すように、状態点1Aで表され
る室内空気は、除湿されるとともに温度が上昇し、状態
点2Aの状態となる。その後、この空気は室内熱交換器
(14)において冷媒回路(5) の冷媒によって冷却され、状
態点3Aの状態となって室内(22)に供給される。
は、加熱ヒータ(13)によって加熱されて高温の空気とな
り、吸着素子(10)の再生領域(12)に流入する。この高温
空気は再生領域(12)に付着している臭い成分及び水分を
脱着し、吸着剤を再生させる。そして、臭い成分及び水
分を含んだ空気は室外(23)に排出される。
室内空気が強制的に排出されるので、室内(22)は負圧状
態になり、自然流入口(21,21,…)から外気が自然に導入
される。つまり、送風機によって室外空気を強制的に導
入することなく、換気が行われる。
(2) が破線側に設定される。圧縮機(1) から吐出された
冷媒は、室内熱交換器(14)で凝縮し、膨張弁(4)で減圧
膨張された後、室外熱交換器(3) で蒸発して、圧縮機
(1) に吸入される。
通路(18)を流れ、吸着素子(10)の吸着領域(11)において
吸着及び除湿される。そして、吸着領域(11)を流出後、
室内熱交換器(14)で加熱される。加熱されて温度が上昇
した空気は、加湿器(25)によって加湿され、所定の温湿
度状態となって室内(22)に供給される。
は、冷房運転と同様にして、吸着素子(10)の再生を行っ
た後、室外(23)に排出される。
1)によれば、強制的な室外空気の導入を行わずに、室内
空気を循環させることにより、調温、調湿、脱臭及び換
気を行うことができる。つまり、室外空気を導入するた
めの送風機が不要となる。
られた室内熱交換器(14)によって室内空気の冷却または
加熱を行うので、空気の流通経路を逆転させることな
く、冷房運転または暖房運転を選択的に実行することが
できる。つまり、空気の流通経路を変更するための装置
が不要になり、空気調和装置(51)の構成を簡単化するこ
とができる。
ながら除湿するのではなく、吸着素子(10)でいったん除
湿した後に、室内熱交換器(14)で冷却することとしてい
る。従って、室内熱交換器(14)における熱交換量は、室
内空気を顕熱変化させるだけで足りるので、潜熱変化の
分だけ熱交換量が小さくなる。そのため、室内熱交換器
(14)の蒸発温度を上げることができ、冷媒回路(5) の圧
縮機(1) の負荷を小さくすることができる。従って、空
気調和装置(51)の効率を向上させることができる。
態2に係る空気調和装置(52)は、実施形態1の空気調和
装置(51)において、冷媒回路(5) を水循環回路(30)に置
き換え、循環用通路(18)の室内熱交換器(14)の下流側に
水分交換器(31)を設けたものである。
明する。
(32)、熱源側熱交換器(33)、電磁弁(35)、水分交換手段
たる水分交換器(31)、及び室内熱交換器(14)が順に接続
されて構成されている。また、電磁弁(35)及び水分交換
器(31)と並列に、バイパス回路(34)が設けられている。
バイパス回路(34)には、流量調整弁(36)が設けられてい
る。この流量調整弁(36)は、バイパス回路(34)の流量を
調節することにより、水分交換器(31)を流れる水の量を
調節する流量調節手段である。
水を冷却または加熱する熱源回路(37)に接続され、熱源
回路(37)の熱媒体と水循環回路(30)の水との間で熱交換
を行わせるように構成されている。熱源回路(37)として
は、ヒートポンプチラーや冷温水機等を用いる。
る透湿膜を備え、透湿膜の外側を流れる空気と透湿膜の
内側を流れる水との間で水分移動をさせるように構成さ
れている。つまり、水分交換器(31)は、水循環回路(30)
の水と室内空気とが透湿膜を介して接触するように構成
されている。この水分交換器(31)では、以下のようにし
て水分移動が行われる。すなわち、水分交換器(31)の透
湿膜の外側(表面側)を流れる室内空気の水蒸気分圧
と、透湿膜の内側を流れる水の温度に相当する飽和空気
の水蒸気分圧との間に差が生ずる。そして、この分圧差
が駆動力となって、いずれか一方の側から他方の側に向
かって水分が移動する。このようにして、透湿膜を介し
て、水と空気との間で水分の移動が行われることにな
る。
水分交換器(31)は循環用通路(18)の室内熱交換器(14)の
下流側に配置されている。また、この水分交換器(31)
は、室内熱交換器(14)で発生したドレンが水分交換器(3
1)に滴下し、透湿膜を介して水循環回路(30)に導入され
るように、室内熱交換器(14)の真下に配置されている。
つまり、室内熱交換器(14)は水分交換器(31)の上方、特
に真上に配置されている。
0)の水量が所定量になるように給排水を行う給排水手段
(38)が設けられている。給排水手段(38)は、排水用電磁
弁(40)が設けられた排水配管(39)と、給水用電磁弁(42)
が設けられた給水配管(41)と、水循環回路(30)の水量を
検出し、排水用電磁弁(40)及び給水用電磁弁(42)の開閉
制御を行うコントローラ(43)とを備えている。なお、給
水配管(41)には、図示しない給水源が接続されている。
明する。本空気調和装置(52)は、以下に説明する冷房運
転または暖房運転を選択的に実行する。
る。水循環回路(30)では、ポンプ(32)から吐出された水
は、熱源側熱交換器(33)において冷却される。熱源側熱
交換器(33)から流出した冷水は分流し、一部の水は電磁
弁(35)を通過して水分交換器(31)に流入する一方、他の
冷水はバイパス回路(34)を流れる。水分交換器(31)を流
出した冷水はバイパス回路(34)の冷水と合流した後、室
内熱交換器(14)を流通する。室内熱交換器(14)を流出し
た冷水はポンプ(32)に吸入され、再びポンプ(32)から吐
出されて上記循環動作を繰り返す。
流入した一部の室内空気は、実施形態1と同様に、加熱
ヒータ(13)で加熱された後、吸着素子(10)の再生領域(1
2)を流通する。この際、この空気は吸着素子(10)を加熱
し、再生する。その後、この空気は再生領域(12)を流出
し、室外(23)に排出される。
は、図5の状態点1Bから状態点4Bに示すような状態
変化を行う。具体的には、循環用通路(18)に流入した状
態点1Bで表される室内空気は、吸着素子(10)の吸着領
域(11)において脱臭及び除湿される。この際、吸着熱に
より加熱されて温度が上昇し、状態点2Bの状態とな
る。その後、この空気は室内熱交換器(14)において除湿
されることなく冷却され、状態点3Bの状態となる。つ
まり、顕熱変化を行う。
(31)において除湿及び冷却される。詳しくは、室内空気
の温度は水分交換器(31)内の水の温度よりも高く、室内
空気の水蒸気分圧は上記水に相当する水蒸気分圧よりも
大きい。そのため、水蒸気分圧の差が駆動力となって、
室内空気中の水分が透湿膜を介して上記水に吸収され
る。従って、室内空気中の水分は水分交換器(31)を通じ
て水循環回路(30)に導入される。このようにして、状態
点3Bで表される室内空気は、状態点4Bの状態とな
り、室内(22)に供給される。
1)における調温及び調湿の制御は、室内熱交換器(14)及
び水分交換器(31)を流れる水の温度及び流量を調節する
ことによって行われる。例えば、室内空気の温度が設定
値に比べて相当高い場合には、熱源回路(37)による水循
環回路(30)の水の冷却量を大きくし、室内熱交換器(14)
及び水分交換器(31)を流れる水の温度を低下させる。こ
のことにより、室内空気と室内熱交換器(14)及び水分交
換器(31)との温度差が大きくなり、室内空気はより冷却
されて温度が低下する。また、例えば、室内空気の湿度
と設定値との差が小さい場合には、流量調整弁(36)の開
度を大きくして、水分交換器(31)を流れる冷水の量を少
なくする。その結果、除湿量が減少する。
通じて水循環回路(30)に水分が導入されることにより、
水循環回路(30)の水量は徐々に増加していく。そこで、
本空気調和装置(52)では、水循環回路(30)の水量が予め
設定した所定量以上になると、コントローラ(43)により
排水用電磁弁(40)が開口され、水循環回路(30)の水が排
水配管(39)を通じて排出される。そして、水循環回路(3
0)の水量が所定量になると、コントローラ(43)により排
水用電磁弁(40)が閉鎖され、排水を終了する。このよう
にして、水分交換器(31)が安定した除湿を行うように、
水循環回路(30)の水量が所定量に維持される。
熱源側熱交換器(33)において加熱される。熱源側熱交換
器(33)を流出した水は、その後は上記冷房運転と同様に
して水分交換器(31)及び室内熱交換器(14)を流れ、ポン
プ(32)に吸入される。
流入した室内空気は、上記冷房運転と同様に、加熱ヒー
タ(13)で加熱され、吸着素子(10)の再生領域(12)を再生
した後、室外(23)に排出される。
は、図5の状態点1Cから状態点4Cに示すような状態
変化を行う。具体的には、循環用通路(18)に流入した状
態点1Cの室内空気は、吸着素子(10)の吸着領域(11)に
おいて脱臭及び除湿される。このとき、吸着熱により加
熱され、温度が上昇して、状態点2Cの状態となる。そ
の後、この空気は室内熱交換器(14)で加熱され、顕熱変
化を行って状態点3Cの状態となる。
(31)により加湿される。詳しくは、水分交換器(31)の透
湿膜の内側を流れる水は、透湿膜の外側を流れる室内空
気よりも水蒸気分圧が大きいため、透湿膜を介して上記
水から室内空気に向かって水分の移動が起こる。つま
り、室内空気が加湿される。このようにして、状態点3
Cで表される室内空気は、状態点4Cの状態となり、室
内(22)に供給される。
1)における調温及び調湿の制御は、上記冷房運転の場合
と同様にして行われる。すなわち、室内熱交換器(14)及
び水分交換器(31)を流れる水の温度及び流量を調節する
ことによって行われる。
通じて水循環回路(30)の水が室内(22)に放出されること
により、水循環回路(30)の水量は徐々に減少していく。
そこで、本空気調和装置(52)では、水循環回路(30)の水
量が予め設定した所定量以下になると、コントローラ(4
3)により給水用電磁弁(42)が開口され、給水配管(41)を
通じて水循環回路(30)に水が供給される。そして、水循
環回路(30)の水量が所定量になると、コントローラ(43)
により給水用電磁弁(42)が閉鎖され、給水を終了する。
このようにして、水分交換器(31)が安定した加湿を行う
ように、水循環回路(30)の水量が所定量に維持される。
ば、実施形態1で述べた効果に加えて、以下のような効
果を得ることができる。
室内熱交換器(14)で冷却した後の室内空気を、水分交換
器(31)で冷却及び除湿している。従って、除湿量を増加
することができる。また、水分交換器(31)を室内熱交換
器(14)の真下に配置しているので、室内熱交換器(14)で
ドレンが発生したとしても、このドレンは水分交換器(3
1)に滴下する。水分交換器(31)で除湿した水分及び上記
ドレンは、水分交換器(31)を通じて水循環回路(30)に導
入され、給排水手段(38)によって水循環回路(30)の外部
に排出される。従って、水循環回路(30)をドレンの排水
経路として利用することができるので、ドレンパンやド
レン排出用の配管系統を別途設ける必要がなくなる。そ
のため、空気調和装置(52)の構成を簡単化することがで
きる。
用して、室内空気の加湿を行っている。そのため、加湿
器を別途設ける必要がなくなる。また、水循環回路(30)
の水の補給は給排水手段(38)によって行われるため、室
内ユニットに対して加湿用の給水配管系統を別途設ける
必要がない。従って、空気調和装置(52)の構成を簡単化
することができる。
列にバイパス回路(34)が設けられており、このバイパス
回路(34)には流量調整弁(36)が設けられている。そのた
め、この流量調整弁(36)を制御することによって、水分
交換器(31)を流れる水量を調節することができる。従っ
て、水分交換器(31)における除湿量または加湿量を精密
に制御することが可能となる。
態3に係る空気調和装置(53)は、実施形態1の空気調和
装置(51)において、室内熱交換器(14)を備えた冷媒回路
(5) を、加湿冷却器(44)に置き換えたものである。
用通路(18)における吸着素子(10)の吸着領域(11)の下流
側には、加湿冷却器(44)が設けられている。加湿冷却器
(44)としては、例えば、噴霧した水滴を蒸発させること
により空気から熱を奪う方式の加湿冷却器等を用いるこ
とができる。加湿冷却器(44)には、給水配管(46)が接続
されている。この給水配管(46)には、加湿冷却器(44)の
水量が所定量になるように開閉制御される電磁弁(45)が
設けられている。すなわち、加湿冷却器(44)には、給水
配管(46)及び電磁弁(45)から成る給水手段が設けられて
いる。
に示す状態点1Dから状態点3Dの状態に変化する。す
なわち、室内(22)から循環用通路(18)に流入した状態点
1Dの空気は、吸着素子(10)の吸着領域(11)において脱
臭及び除湿される。このとき、吸着素子(10)の吸着熱に
より加熱され、温度が上昇する。その結果、この空気は
状態点2Dの状態になる。その後、状態点2Dの空気は
加湿冷却器(44)によって冷却及び加湿され、状態点3D
の状態になって室内(22)に供給される。
空気調和装置(53)では、冷凍機を用いることなく除湿冷
房が可能となる。従って、冷凍機を設ける必要がなくな
るので、空気調和装置(53)の構成を簡単化することがで
きる。
態4に係る空気調和装置(54)は、実施形態3の空気調和
装置(53)において、吸着素子(10)の下流側にロータ型の
顕熱熱交換器(47)を設けたものである。
と排出側熱交換部(49)とを備えている。循環側熱交換部
(48)は、循環用通路(18)における吸着素子(10)の吸着領
域(11)の下流側に配置されている。一方、排出側熱交換
部(49)は、排出用通路(19)における吸着素子(10)の再生
領域(12)の下流側に配置されている。顕熱熱交換器(47)
は、排出用通路(19)を流れる室内空気から温熱を回収
し、これらの熱を循環用通路(18)を流れる室内空気に供
給している。
空気は、図9に示す状態点1Eから状態点4Eの状態に
変化する。すなわち、室内(22)から循環用通路(18)に流
入した状態点1Eの室内空気は、吸着素子(10)の吸着領
域(11)において脱臭、除湿及び加熱され、状態点2Eの
状態になる。その後、この空気は、顕熱熱交換器(47)の
循環側熱交換部(48)において加熱され、状態点3Eの状
態になる。そして、循環側熱交換部(48)を流出した状態
点3Eの空気は、加湿冷却器(44)によって冷却及び加湿
され、状態点4Eの状態となって室内(22)に供給され
る。
置(54)によれば、循環用通路(18)を流通する室内空気
を、顕熱熱交換器(47)を介して、排出用通路(19)を流れ
る加熱空気により加熱している。そのため、排出用通路
(19)に電気ヒータ等の加熱手段を設ける必要がない。従
って、空気調和装置(54)の構成を簡単化することができ
る。また、室内(22)の熱を有効に回収して利用している
ので、運転の効率を向上させることができる。
形態5に係る空気調和装置(55)は、実施形態2の空気調
和装置(52)において、水分交換器(31)を加湿冷却器(60)
に置き換えたものである。
されている。従って、加湿冷却器(60)には、補給水のた
めの配管を別途設ける必要はない。つまり、加湿冷却器
(60)への水の補給には、水循環回路(30)が利用される。
る。
る。水循環回路(30)における水の循環、及び通風路(9)
の排出用通路(19)における室内空気の排出については、
実施形態2と同様である。ここでは、循環用通路(18)に
おける室内空気の循環について説明する。
入した室内空気は、図11に示す状態点1Fから状態点
4Fの状態に変化する。具体的には、室内(22)から循環
用通路(18)に流入した室内空気は、吸着素子(10)の吸着
領域(11)を通過する際に脱臭、除湿及び加熱され、状態
点1Fから状態点2Fの状態に変化する。そして、この
空気は室内熱交換器(14)によって冷却され、状態点3F
の状態になる。その後、室内熱交換器(14)を流出した状
態点3Fの空気は、加湿冷却器(60)によって冷却及び加
湿され、状態点4Fの状態になる。
8)に流入した室内空気は、状態点1Gから状態点4Gの
状態に変化する。具体的には、室内(22)から循環用通路
(18)に流入した室内空気は、吸着素子(10)の吸着領域(1
1)を通過する際に脱臭、除湿及び加熱され、状態点1G
から状態点2Gの状態に変化する。その後、この空気は
室内熱交換器(14)によって加熱され、状態点3Gの状態
になる。そして、室内熱交換器(14)を流出した状態点3
Gの空気は、加湿冷却器(60)によって加湿され、状態点
4Gの状態になる。
置(55)によれば、冷房運転時に、吸着素子(10)の吸着領
域(11)における除湿量が多い場合であっても、加湿冷却
器(60)によって空気を加湿するので、室内(22)に供給す
る空気の湿度を容易に調節することができる。また、加
湿冷却器(60)において水の蒸発潜熱を利用して空気の冷
却を行っているので、水循環回路(30)の水の温度を高め
に設定することができる。つまり、熱源回路(37)による
冷却量を減少することができる。従って、運転効率を向
上させることができる。
水循環回路(30)の水量が減少していく。しかし、実施形
態2と同様、水循環回路(30)の水量が所定量以下になる
と給排水手段(38)により給水が行われるため、水循環回
路(30)の水量は所定量に維持される。
形態6に係る空気調和装置(56)は、実施形態2の空気調
和装置(52)において、自然流入口(21,21,…)から室内(2
2)に室外空気を導入するのではなく、送風機(62)を用い
て室外(23)から室内(22)に室外空気を強制的に導入する
ようにしたものである。
環用通路(18)及び排出用通路(19)に加えて、室外(23)の
空気を室内(22)に導入するための流入用通路(63)が設け
られている。排出用通路(19)及び流入用通路(63)には、
室外(23)から導入した室外空気と室内(22)から導出した
室内空気とを熱交換させ、室内空気の熱を回収する全熱
交換器(61)が設けられている。全熱交換器(61)は、室外
空気を流通させる排出側流路(65)と、室内空気を流通さ
せる流入側流路(64)とを備えている。流入側流路(64)
は、流入用通路(63)に設けられている。一方、排出側流
路(65)は、排出用通路(19)における加熱ヒータ(13)の上
流側に設けられている。
交換器(61)の流入側流路(64)と、送風機(62)が設けられ
ている。流入用通路(63)の出口は、循環用通路(18)の吸
着素子(10)と室内熱交換器(14)との間に設けられてい
る。従って、流入用通路(63)を流れてきた室外空気は、
循環用通路(18)の吸着素子(10)を流通した室内空気と、
室内熱交換器(14)の上流側で合流するように構成されて
いる。
の排出と室外空気の導入とを送風機により強制的に行う
換気方法を前提としている。つまり、本空気調和装置(5
6)は、第1種換気を実行する空気調和装置である。
素子(10)の吸着領域(11)を流出した室内空気と流入用通
路(63)を流通した室外空気とを合流させ、水循環回路(3
0)に設けられた室内熱交換器(14)及び水分交換器(31)に
よって調温及び調湿している。従って、実施形態2にお
いて説明したように、ドレン排水用の配管系統やドレン
パンを削除することができ、また、加湿用の補給水配管
系統を削除することができる。また、送風機(62)によっ
て積極的に室外空気を室内(22)に導入しているので、換
気の効率を向上させることができる。
形態7に係る空気調和装置(57)は、実施形態6の空気調
和装置(56)において、流入用通路(63)の出口を、循環用
通路(18)の吸着素子(10)の上流側に設けたものである。
つまり、本空気調和装置(57)では、流入用通路(63)に流
入した室外空気は、全熱交換器(61)の流入側流路(64)を
流れた後、室内(22)から循環用通路(18)に流入した室内
空気と合流する。そして、合流した空気は、吸着素子(1
0)の吸着領域(11)において脱臭及び除湿された後、室内
熱交換器(14)及び水分交換器(31)を流れ、適当な温湿度
条件を有する清浄な空気となって室内(22)に供給され
る。
入用通路(63)を通じて室外(23)から導入した空気を、吸
着素子(10)によって脱臭している。そのため、室外空気
を室内(22)に供給する前に、その臭い成分を除去するこ
とができる。従って、室内(22)に供給する空気を、より
清浄化することができる。
よれば、一部の室内空気を強制的に排出する一方、他の
室内空気を吸着手段により脱臭及び除湿し、熱交換器に
より冷却または加熱して、室内に供給する。そのため、
冷房運転時と暖房運転時とで空気の流通経路を逆転させ
る必要がないので、装置を簡単化することができる。
の冷媒の循環経路を切り換えることにより、冷房運転と
暖房運転との切換を容易に実行することができる。
排水及び加湿用補給水の供給を、水循環回路を利用して
行うことができる。そのため、ドレン排水用の配管系統
及び加湿用補給水の配管系統が不要となるので、装置の
構成を簡単化することができる。また、水循環回路の水
の温度を調節することにより、冷房運転と暖房運転とを
容易に切り換えることができる。
用いることなく室内空気を冷却することができる。その
ため、装置の構成をより簡単化することができる。
の吸着領域を流出した空気を再生領域を流出した高温空
気によって加熱するので、循環用通路に空気加熱手段を
別途設ける必要がない。そのため、装置の構成をより簡
単化することができる。
は、除加湿手段によって吸収した水分を水循環回路を通
じて排出する。一方、加湿時には、除加湿手段により室
内空気に放出する水分を水循環回路を通じて供給する。
そのため、ドレン排水用の配管系統や加湿用補給水の配
管系統を不要にすることができる。従って、装置の構成
を簡単化することができる。また、水循環回路の水の温
度を調節することにより、冷房運転と暖房運転とを容易
に切り換えることができる。
器の透湿膜の内外の温度差に起因する水蒸気分圧の差に
より、室内空気の除湿または加湿を行うことができる。
そのため、簡単な構成で除加湿手段を得ることができ
る。
にドレンが発生した場合には、当該ドレンが水分交換器
に滴下し、水分交換器の透湿膜を介して循環水に吸収さ
れる。そのため、ドレンパンが不要になるので、装置の
構成をより簡単化することができる。
って水循環回路の水を冷却または加熱することにより、
水循環回路の水の温度を調節することができる。そのた
め、熱交換器における熱交換量と水分交換器における除
湿量または加湿量とを調節することができ、調温及び調
湿の制御性を向上させることができる。
手段が水循環回路の給排水を自動的に行うので、水分交
換器によって吸収した水分の排出と、水分交換器によっ
て放出する水分の補給とを、自動的に行うことができ
る。また、水循環回路の水量を所定量に維持することが
できるので、水分交換器による除湿または加湿を安定し
て行うことができる。
換器を流れる水の流量を調節することにより、室内空気
の除湿量または加湿量を容易に制御することができる。
段による除湿量が多い場合であっても、除湿量の制御を
容易に行うことができる。また、室内空気の冷却には、
水の蒸発潜熱が用いられるので、室内空気と水との温度
差を小さくすることができる。従って、水循環回路の水
を高めに設定することができ、運転効率を向上させるこ
とができる。
気を強制的に導入するので、換気の効率を向上させるこ
とができる。また、室外に排出される室内空気が有する
冷熱または温熱を回収するので、運転効率を向上させる
ことができる。さらに、取り入れた外気を空調してから
導入することができるので、導入外気によるドラフト感
を解消することができる。
ら導入した室外空気は、吸着手段によって脱臭された後
に室内に供給されるので、室内の空気の清浄度を向上さ
せることができる。
ある。
空気線図である。
ある。
空気線図である。
ある。
空気線図である。
ある。
空気線図である。
である。
す空気線図である。
である。
である。
Claims (14)
- 【請求項1】 一部の室内空気を強制的に室外に排出す
るとともに自然流入口(21,21,…)から室外空気を導入す
る一方、他の室内空気を室内に戻しながら室内空気の調
温、調湿、脱臭及び換気を行う空気調和装置であって、 室内空気の排出用送風機(17)と、 室内空気の循環用送風機(16)と、 上記排出用送風機(17)が吸引した室内空気を室外に導く
ための排出用通路(19)及び上記循環用送風機(16)が吸引
した室内空気を室内に戻すための循環用通路(18)を備え
た通風路(9) と、 臭気吸着及び湿気吸着を行う吸着エレメントを有し、上
記循環用通路(18)に配置された吸着エレメントの吸着領
域(11)、及び上記排出用通路(19)に配置された吸着エレ
メントの再生領域(12)を備えた吸着手段(10)と、 上記排出用通路(19)における上記再生領域(12)の上流側
に設けられた空気加熱手段(13)と、 上記循環用通路(18)に設けられた熱交換手段(14)とを備
えていることを特徴とする空気調和装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和装置におい
て、 熱交換手段は、ヒートポンプ式の冷媒回路(5) に設けら
れた熱交換器(14)であることを特徴とする空気調和装
置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の空気調和装置におい
て、 熱交換手段は、水が循環する水循環回路(30)に設けら
れ、該水により室内空気を冷却または加熱する熱交換器
(14)であり、 循環用通路(18)には、上記水循環回路(30)に設けられ、
内部に該水循環回路(30)の水が流通し、外部に室内空気
が流通する透湿膜を備えた水分交換手段(31)が配設され
ていることを特徴とする空気調和装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の空気調和装置におい
て、 熱交換手段(14)は、室内空気を冷却及び加湿する加湿冷
却器(44)で構成されていることを特徴とする空気調和装
置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の空気調和装置におい
て、 通風路(9) には、室外に排出する室内空気と室内に供給
する室内空気との間で熱交換を行わせる顕熱熱交換器(4
7)が設けられ、 上記顕熱熱交換器(47)は、循環用通路(18)における吸着
手段(10)の吸着領域(11)の下流側に設けられた循環側熱
交換部(48)と、排出用通路(19)における吸着手段(10)の
再生領域(12)の下流側に設けられた排出側熱交換部(49)
とを備えていることを特徴とする空気調和装置。 - 【請求項6】 室内空気の調温、調湿、脱臭及び換気を
行う空気調和装置であって、 水が循環する水循環回路(30)と、 上記水循環回路(30)に設けられ、該水循環回路(30)の水
と室内空気とを熱交換させて該室内空気を冷却または加
熱する熱交換器(14)と、 上記水循環回路(30)に設けられ、該水循環回路(30)の水
と室内空気との間で水分移動を行わせる除加湿手段(31,
69) と、 臭気吸着及び湿気吸着を行う吸着エレメントを有し、室
内空気の臭気及び湿気を吸着する吸着手段(10)とを備え
ていることを特徴とする空気調和装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の空気調和装置におい
て、 除加湿手段は、透湿膜を備え、該透湿膜の外側を流通す
る室内空気と該透湿膜の内側を流通する該水循環回路(3
0)の水との間で水分移動を行わせて、該室内空気を除湿
または加湿する水分交換器(31)で構成されていることを
特徴とする空気調和装置。 - 【請求項8】 請求項3または7のいずれか一つに記載
の空気調和装置において、 熱交換器(14)は、水分交換器(31)の上方に設けられてい
ることを特徴とする空気調和装置。 - 【請求項9】 請求項3または7のいずれか一つに記載
の空気調和装置において、 水循環回路(30)には、熱交換器(14)及び水分交換器(31)
を流れる水の温度が所定温度になるように該水循環回路
(30)の水を冷却または加熱する熱源(37)が接続されてい
ることを特徴とする空気調和装置。 - 【請求項10】 請求項3または7のいずれか一つに記
載の空気調和装置において、 水循環回路(30)には、該水循環回路(30)の水量が所定量
になるように給排水を行う給排水手段(38)が設けられて
いることを特徴とする空気調和装置。 - 【請求項11】 請求項3または7のいずれか一つに記
載の空気調和装置において、 水循環回路(30)には、水分交換器(31)を流れる水の流量
を調節する流量調節手段(36)が設けられていることを特
徴とする空気調和装置。 - 【請求項12】 請求項6に記載の空気調和装置におい
て、 除加湿手段は、室内空気を冷却及び加湿する加湿冷却器
(60)で構成されていることを特徴とする空気調和装置。 - 【請求項13】 請求項6に記載の空気調和装置におい
て、 室内空気を室外に排出する排出用通路(19)、室内空気を
室内に戻す循環用通路(18)、及び室外空気を室内に導入
する流入用通路(63)を備えた通風路(9) と、 該排出用通路(19)を流通する室内空気と該流入用通路(6
3)を流通する室外空気とを熱交換させる全熱交換器(61)
とを備え、 上記循環用通路(18)には、上流側から順に吸着手段(10)
の吸着エレメントの吸着領域(11)と、熱交換器(14)と、
除加湿手段(31,60)とが設けられ、 上記排出用通路(19)には、上流側から順に上記全熱交換
器(61)の排出側流路(65)と、室内空気を加熱する加熱手
段(13)と、吸着手段(10)の吸着エレメントの再生領域(1
2)とが設けられ、 上記流入用通路(63)には、上記全熱交換器(61)の流入側
流路(64)が設けられていることを特徴とする空気調和装
置。 - 【請求項14】 請求項13に記載の空気調和装置にお
いて、 流入用通路(63)の出口は、循環用通路(18)における吸着
手段(10)の吸着エレメントの吸着領域(11)の上流側に設
けられていることを特徴とする空気調和装置。
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