JPH1187381A - 半導体装置の樹脂封止方法及び樹脂封止装置 - Google Patents
半導体装置の樹脂封止方法及び樹脂封止装置Info
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- JPH1187381A JPH1187381A JP23980097A JP23980097A JPH1187381A JP H1187381 A JPH1187381 A JP H1187381A JP 23980097 A JP23980097 A JP 23980097A JP 23980097 A JP23980097 A JP 23980097A JP H1187381 A JPH1187381 A JP H1187381A
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】樹脂の溶融粘度の違いにより樹脂封止時の樹脂
の流動状態によるボイドの発生による不良や素子搭載部
の位置変化による不良を防止する。 【解決手段】キャビティ2,9は重力の作用する方向と
平行に設けてあり、このキャビティの最下端には樹脂を
充填させるためのゲート4がある。またゲートと対向す
るキャビティの最上端にはキャビティ内の空気を排出す
るためのエアベント3,10が設けてある。さらに位置
的にランナー5はゲート4より下位にありポット6はラ
ンナー5より下位にあるように設置する。このように樹
脂の充填が早い構成部品ほど重力的に低い位置に設ける
ことにより樹脂は重力の作用する方向とたえず逆向きに
流動するので左右のキャビティでパッケージの構造によ
り微小な充填差が生じると左右のキャビティ間に樹脂の
流動が生じ結果的に左右のキャビティにて樹脂を均一に
充填できる。
の流動状態によるボイドの発生による不良や素子搭載部
の位置変化による不良を防止する。 【解決手段】キャビティ2,9は重力の作用する方向と
平行に設けてあり、このキャビティの最下端には樹脂を
充填させるためのゲート4がある。またゲートと対向す
るキャビティの最上端にはキャビティ内の空気を排出す
るためのエアベント3,10が設けてある。さらに位置
的にランナー5はゲート4より下位にありポット6はラ
ンナー5より下位にあるように設置する。このように樹
脂の充填が早い構成部品ほど重力的に低い位置に設ける
ことにより樹脂は重力の作用する方向とたえず逆向きに
流動するので左右のキャビティでパッケージの構造によ
り微小な充填差が生じると左右のキャビティ間に樹脂の
流動が生じ結果的に左右のキャビティにて樹脂を均一に
充填できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の樹脂封
止方法及び樹脂封止装置に係わり、特にトランスファ樹
脂封止成形機による樹脂封止型半導体装置の樹脂封止方
法及び樹脂封止装置に関する。
止方法及び樹脂封止装置に係わり、特にトランスファ樹
脂封止成形機による樹脂封止型半導体装置の樹脂封止方
法及び樹脂封止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の樹脂封止方法を図10に示す。同
図において、上金型30の平坦な主面30Mから内部に
キャビティ31が形成され、このキャビティ31の底面
31Mは主面30Mと平行になっており、またキャビテ
ィ31の端部にエアベンド32が形成されている。同様
に、下金型35の平坦な主面35Mから内部にキャビテ
ィ34が形成され、このキャビティ34の底面34Mは
主面35Mと平行になっており、またキャビティ34の
端部にエアベンド33が形成されている。
図において、上金型30の平坦な主面30Mから内部に
キャビティ31が形成され、このキャビティ31の底面
31Mは主面30Mと平行になっており、またキャビテ
ィ31の端部にエアベンド32が形成されている。同様
に、下金型35の平坦な主面35Mから内部にキャビテ
ィ34が形成され、このキャビティ34の底面34Mは
主面35Mと平行になっており、またキャビティ34の
端部にエアベンド33が形成されている。
【0003】上下の金型30,35により上下方向に分
離するキャビティ31,34により構成されたモールド
キャビティ内に、リードフレーム20の素子搭載部(ア
イランド)23上の素子24とリードフレーム20のイ
ンナーリードとをワイヤー22によりワイヤーボンディ
ングされた半導体装置の半製品が載置され、リードフレ
ーム20のアウターリードを含む外側の部分が上金型3
0の主面30Mと下金型35の主面35Mにより挟持さ
れている。また上下金型のエアベンド32,33によっ
てモールド用のエアベンドを構成している。
離するキャビティ31,34により構成されたモールド
キャビティ内に、リードフレーム20の素子搭載部(ア
イランド)23上の素子24とリードフレーム20のイ
ンナーリードとをワイヤー22によりワイヤーボンディ
ングされた半導体装置の半製品が載置され、リードフレ
ーム20のアウターリードを含む外側の部分が上金型3
0の主面30Mと下金型35の主面35Mにより挟持さ
れている。また上下金型のエアベンド32,33によっ
てモールド用のエアベンドを構成している。
【0004】ここで、同図に示すように従来技術では、
リードフレームを挟持する上下金型30、35の主面3
0M、35Mは重力方向100に対して直角方向、すな
わち水平方向に載置されており、したがってリードフレ
ーム、キャビティも水平方向に延在している。
リードフレームを挟持する上下金型30、35の主面3
0M、35Mは重力方向100に対して直角方向、すな
わち水平方向に載置されており、したがってリードフレ
ーム、キャビティも水平方向に延在している。
【0005】そして、ポット6内に投入した熱硬化性樹
脂12を高温状態(150〜200℃程度)にある金型
の熱にて溶融しかつプランジャー13にて射出すること
によりキャビティ側面のゲート4を介して樹脂を水平方
向にキャビティに充填していた。
脂12を高温状態(150〜200℃程度)にある金型
の熱にて溶融しかつプランジャー13にて射出すること
によりキャビティ側面のゲート4を介して樹脂を水平方
向にキャビティに充填していた。
【0006】このようにして形成される樹脂封止型半導
体装置の樹脂封止部(パッケージ)は、近年の薄型・小
型化の要求により、幅および長さが4〜50mm程度で
あるのに対し、厚さは約4mm以下と薄く、特に最近の
パッケージでは1mm以下と薄くなる傾向にある。
体装置の樹脂封止部(パッケージ)は、近年の薄型・小
型化の要求により、幅および長さが4〜50mm程度で
あるのに対し、厚さは約4mm以下と薄く、特に最近の
パッケージでは1mm以下と薄くなる傾向にある。
【0007】またリードフレーム20の素子搭載部23
周辺のインナーリードの間隔も小型化に伴い0.2mm
程度まで狭くなる傾向にある。
周辺のインナーリードの間隔も小型化に伴い0.2mm
程度まで狭くなる傾向にある。
【0008】一方、封止材として用いられる熱硬化性樹
脂は図9に示すように固体の状態から加熱により溶融し
液状になり、溶融した樹脂の粘度は時間とともに低くな
るが、さらに加熱されると最低溶融粘度の領域以降では
逆に粘度が高くなるという挙動を示す。
脂は図9に示すように固体の状態から加熱により溶融し
液状になり、溶融した樹脂の粘度は時間とともに低くな
るが、さらに加熱されると最低溶融粘度の領域以降では
逆に粘度が高くなるという挙動を示す。
【0009】また樹脂のチキソ性も同様の挙動を示し、
樹脂の粘度が高いほどチキソ性も高くなる。
樹脂の粘度が高いほどチキソ性も高くなる。
【0010】そして溶融した樹脂は基本的に流体の挙動
を示し、重力に対してポテンシャルの高い位置から低い
位置に流動する。
を示し、重力に対してポテンシャルの高い位置から低い
位置に流動する。
【0011】この図9に示すように、樹脂封止の際は最
低粘度領域の樹脂の状態でキャビティ内に樹脂を充填す
るが、従来の樹脂封止方法では最低溶融粘度領域の粘度
が低い樹脂と高い樹脂ではキャビティ内に樹脂が充填さ
れる挙動が以下のように変化する。
低粘度領域の樹脂の状態でキャビティ内に樹脂を充填す
るが、従来の樹脂封止方法では最低溶融粘度領域の粘度
が低い樹脂と高い樹脂ではキャビティ内に樹脂が充填さ
れる挙動が以下のように変化する。
【0012】(1)溶融粘度の低い樹脂を使用した場合
は樹脂のチキソ性も低く、流動抵抗が小さくなるため、
図11乃至図13に示すように、樹脂は重力に対して位
置的にポテンシャルの低い下キャビティ34から充填す
る傾向にある。このため下キャビティ34の樹脂がゲー
トと反対方向へ流動するときの抵抗が、インナーリード
の隙間を通り上キャビティ31へ樹脂が流れるときの抵
抗より大きくなることにより上キャビティへ樹脂が充填
されるため、上キャビへの樹脂の充填は遅くなる。
は樹脂のチキソ性も低く、流動抵抗が小さくなるため、
図11乃至図13に示すように、樹脂は重力に対して位
置的にポテンシャルの低い下キャビティ34から充填す
る傾向にある。このため下キャビティ34の樹脂がゲー
トと反対方向へ流動するときの抵抗が、インナーリード
の隙間を通り上キャビティ31へ樹脂が流れるときの抵
抗より大きくなることにより上キャビティへ樹脂が充填
されるため、上キャビへの樹脂の充填は遅くなる。
【0013】すなわち図11は低粘度樹脂を用いた樹脂
封止の前半の樹脂動作状態を示す平面図(A)およびG
−G部における断面図(B)である。矢印で示す流動方
向50のように樹脂が流れ、最初は下キャビティ34に
充填される樹脂(平面図(A)では右下がりのハッチン
グで示す)15が上キャビティ31に充填される樹脂
(平面図(A)では左下がりのハッチングで示す)14
よりも多くなっていることを示している。
封止の前半の樹脂動作状態を示す平面図(A)およびG
−G部における断面図(B)である。矢印で示す流動方
向50のように樹脂が流れ、最初は下キャビティ34に
充填される樹脂(平面図(A)では右下がりのハッチン
グで示す)15が上キャビティ31に充填される樹脂
(平面図(A)では左下がりのハッチングで示す)14
よりも多くなっていることを示している。
【0014】図12は低粘度樹脂を用いた樹脂封止の中
半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のH−H部における断面図である。流動
方向50に示すように、インナーリードの隙間を通り上
キャビティ31へ樹脂が流れていく。
半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のH−H部における断面図である。流動
方向50に示すように、インナーリードの隙間を通り上
キャビティ31へ樹脂が流れていく。
【0015】図13は低粘度樹脂を用いた樹脂封止の後
半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のI−I部における断面図である。イン
ナーリードの隙間を通る樹脂により上キャビティ31が
充填される。
半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のI−I部における断面図である。イン
ナーリードの隙間を通る樹脂により上キャビティ31が
充填される。
【0016】(2)一方、溶融粘度の高い樹脂を使用し
た場合は樹脂のチキソ性も高いことから樹脂の流動抵抗
は大きくなる。このため図14乃至図15に示すよう
に、ゲートより充填された樹脂は下キャビティ34へも
充填されるが、下キャビティを樹脂がゲートと反対方向
へ流動するときの流動抵抗より、ゲート近傍の比較的広
い隙間のインナーリードの間を通り上キャビティ31の
樹脂が流動するときの流動抵抗の方が小さくなるため、
ゲートより充填された樹脂は重力に逆い上キャビティへ
も充填される。
た場合は樹脂のチキソ性も高いことから樹脂の流動抵抗
は大きくなる。このため図14乃至図15に示すよう
に、ゲートより充填された樹脂は下キャビティ34へも
充填されるが、下キャビティを樹脂がゲートと反対方向
へ流動するときの流動抵抗より、ゲート近傍の比較的広
い隙間のインナーリードの間を通り上キャビティ31の
樹脂が流動するときの流動抵抗の方が小さくなるため、
ゲートより充填された樹脂は重力に逆い上キャビティへ
も充填される。
【0017】そして前述したように素子搭載部周辺のイ
ンナーリードの間隔が狭いことや、樹脂粘度が高く流動
抵抗が大きいことにより、上下のキャビティに充填され
た樹脂は素子搭載部周辺でインナーリード間を通り反対
側のキャビティに流動することは少なく、このため見か
け上リードフレーム20を境にして上下のキャビティに
別々に樹脂が流動しながら充填される状態になる。
ンナーリードの間隔が狭いことや、樹脂粘度が高く流動
抵抗が大きいことにより、上下のキャビティに充填され
た樹脂は素子搭載部周辺でインナーリード間を通り反対
側のキャビティに流動することは少なく、このため見か
け上リードフレーム20を境にして上下のキャビティに
別々に樹脂が流動しながら充填される状態になる。
【0018】すなわち図14は高粘度樹脂を用いた樹脂
封止の前半の樹脂動作状態を示す平面図(A)およびJ
−J部における断面図(B)であり、図15は高粘度樹
脂を用いた樹脂封止の後半の樹脂動作状態を示す平面図
(A)およびK−K部における断面図(B)である。
封止の前半の樹脂動作状態を示す平面図(A)およびJ
−J部における断面図(B)であり、図15は高粘度樹
脂を用いた樹脂封止の後半の樹脂動作状態を示す平面図
(A)およびK−K部における断面図(B)である。
【0019】これらの図に示すように、素子搭載部周辺
のインナーリード間を通る樹脂の流動50は少なく、ゲ
ート近傍から樹脂はそれぞれのキャビティを流動50す
ることにより充填していく。
のインナーリード間を通る樹脂の流動50は少なく、ゲ
ート近傍から樹脂はそれぞれのキャビティを流動50す
ることにより充填していく。
【0020】このように従来の封止方法では樹脂を重力
に対して直角方向すなわち水平方向にキャビティに充填
させるため、樹脂の流動は樹脂の粘度と重力の影響を浮
け、下キャビティから先に樹脂が充填したり、リードフ
レームを境にして上下キャビティに樹脂が分かれ上下キ
ャビティでそれぞれ別々の充填スピードで樹脂が充填さ
れる。
に対して直角方向すなわち水平方向にキャビティに充填
させるため、樹脂の流動は樹脂の粘度と重力の影響を浮
け、下キャビティから先に樹脂が充填したり、リードフ
レームを境にして上下キャビティに樹脂が分かれ上下キ
ャビティでそれぞれ別々の充填スピードで樹脂が充填さ
れる。
【0021】この状態は上下のキャビティの厚さの比や
素子搭載部の大きさ等のパッケージ構造や、封止条件等
により種々影響を受け変化する。
素子搭載部の大きさ等のパッケージ構造や、封止条件等
により種々影響を受け変化する。
【0022】一方、特開平7−1496号公報にはキャ
ビティを傾斜させる技術が開示されている。
ビティを傾斜させる技術が開示されている。
【0023】しかしこのように傾斜をさせてゲートを重
力の下位置にくるようにキャビティ内に設けても、キャ
ビティは傾斜させているため、あくまでも重力に対して
リードフレームを境に上下キャビティの関係になるため
前述したように重力と樹脂粘度により樹脂の充填が左右
される結果となる。
力の下位置にくるようにキャビティ内に設けても、キャ
ビティは傾斜させているため、あくまでも重力に対して
リードフレームを境に上下キャビティの関係になるため
前述したように重力と樹脂粘度により樹脂の充填が左右
される結果となる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】問題点は、従来技術に
おいては、キャビティを水平又は傾斜して設けているた
め、低粘度の樹脂にて封止した場合には図11に示すよ
うに樹脂は重力の影響により初めは重力に対して下位に
あるゲート側の下キャビティ側から樹脂が充填される。
そして下キャビティ側が完全に充填されるてくると図1
2,図13に示すようにインナーリード間を通り下キャ
ビティから上キャビティ側へ樹脂が流動する。
おいては、キャビティを水平又は傾斜して設けているた
め、低粘度の樹脂にて封止した場合には図11に示すよ
うに樹脂は重力の影響により初めは重力に対して下位に
あるゲート側の下キャビティ側から樹脂が充填される。
そして下キャビティ側が完全に充填されるてくると図1
2,図13に示すようにインナーリード間を通り下キャ
ビティから上キャビティ側へ樹脂が流動する。
【0025】このため上キャビティのゲート側より流動
してきた樹脂と下キャビティから上キャビティに流動し
た樹脂が上キャビティのある部分で接合するのでこの部
分には気泡を含むようになり、最終製品としては外観上
ボイド不良となることがあった。上記気泡に関する現象
による不都合は、傾斜の場合も水平の場合と同様であ
る。
してきた樹脂と下キャビティから上キャビティに流動し
た樹脂が上キャビティのある部分で接合するのでこの部
分には気泡を含むようになり、最終製品としては外観上
ボイド不良となることがあった。上記気泡に関する現象
による不都合は、傾斜の場合も水平の場合と同様であ
る。
【0026】又、高粘度の樹脂では図14、図15に示
すように、ゲート近傍のインナーリード間を通り上キャ
ビティに流れた樹脂と、重力の影響により下キャビティ
に流れた樹脂がそれぞれリードフレームを境にして上下
のキャビティにて別々に流動しやすいため、しばしばパ
ッケージの構造や封止条件により上下のキャビティの樹
脂の充填スピードに差が生じることがある。
すように、ゲート近傍のインナーリード間を通り上キャ
ビティに流れた樹脂と、重力の影響により下キャビティ
に流れた樹脂がそれぞれリードフレームを境にして上下
のキャビティにて別々に流動しやすいため、しばしばパ
ッケージの構造や封止条件により上下のキャビティの樹
脂の充填スピードに差が生じることがある。
【0027】このため細い吊りリードによってフレーム
に接続されている素子搭載部は図15に示すように、先
行して充填された樹脂の流動にて押され、素子搭載部が
本来の位置より変化してしまうことがある。この位置変
化に関する不都合は傾斜の場合も水平の場合と同様であ
る。
に接続されている素子搭載部は図15に示すように、先
行して充填された樹脂の流動にて押され、素子搭載部が
本来の位置より変化してしまうことがある。この位置変
化に関する不都合は傾斜の場合も水平の場合と同様であ
る。
【0028】そして最悪の場合は素子搭載部の位置的な
変化によりワイヤーが断線したり近年の薄型パッケージ
のように樹脂厚が1mm以下のパッケーシにおいては素
子や素子搭載部がパッケージの表面に露出する等の不具
合が生じていた。
変化によりワイヤーが断線したり近年の薄型パッケージ
のように樹脂厚が1mm以下のパッケーシにおいては素
子や素子搭載部がパッケージの表面に露出する等の不具
合が生じていた。
【0029】このように従来の封止方法では、樹脂の粘
度状態によりボイド不良が発生したり、素子搭載部の位
置が変化したりするため両者の不具合を発生させないよ
う封止することはしばしば困難なことがあった。
度状態によりボイド不良が発生したり、素子搭載部の位
置が変化したりするため両者の不具合を発生させないよ
う封止することはしばしば困難なことがあった。
【0030】上記の不具合が生じる理由は以下による。
【0031】先に述べたように、樹脂封止部(パッケー
ジ)は幅および長さが4〜50mm程度であるのに対し
厚さは約4mm以下と薄いのが一般的になっている。
ジ)は幅および長さが4〜50mm程度であるのに対し
厚さは約4mm以下と薄いのが一般的になっている。
【0032】そして樹脂の充填はキャビティの一部に設
けられたゲートからゲート対向部の長さ方向に充填が行
われる。
けられたゲートからゲート対向部の長さ方向に充填が行
われる。
【0033】しかし従来の樹脂封止方法ではキャビティ
は重力に対して直角(水平)又は傾斜して設けてあるた
め樹脂の充填方向と重力により樹脂が影響を受ける方向
は異なる。
は重力に対して直角(水平)又は傾斜して設けてあるた
め樹脂の充填方向と重力により樹脂が影響を受ける方向
は異なる。
【0034】このため低粘度樹脂の場合は重力により影
響を大きく受けた樹脂の充填をし、高粘度樹脂の場合は
重力の影響よりも樹脂の流動時の抵抗が大きく影響する
樹脂の充填が行われる。
響を大きく受けた樹脂の充填をし、高粘度樹脂の場合は
重力の影響よりも樹脂の流動時の抵抗が大きく影響する
樹脂の充填が行われる。
【0035】このように樹脂の充填方向と重力の影響を
受ける方向が異なるため樹脂の粘度の違いにより樹脂の
流動状態に変化が生じるのである。
受ける方向が異なるため樹脂の粘度の違いにより樹脂の
流動状態に変化が生じるのである。
【0036】本発明の目的は樹脂封止型半導体装置の樹
脂封止において、樹脂の粘度によりボイド不良が発生し
たり、素子搭載部の位置的な変化が生じたりすることを
防止する成形方法及び成形装置を提供することにある。
脂封止において、樹脂の粘度によりボイド不良が発生し
たり、素子搭載部の位置的な変化が生じたりすることを
防止する成形方法及び成形装置を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、主面よ
り内部に第1のキャビティを設けた第1の金型と、主面
より内部に第2のキャビティを設けた第2の金型とを用
い、前記第1および第2の金型の主面どうしを合わせる
ことにより前記第1および第2のキャビティからモール
ド用のキャビティを構成し、前記キャビティ内にゲート
を介して封止材料を充填し、この充填に伴って前記キャ
ビティ内の空気が空気排出用のエアベントから排出され
ることにより前記キャビティによって樹脂封止部が成形
される半導体装置の樹脂封止方法において、前記第1お
よび第2のキャビティの主面を重力方向に対して平行に
した状態で前記充填を行う半導体装置の樹脂封止方法に
ある。ここで、前記封止材料はポットからランナー,ゲ
ートを介してキャビティに充填され最後にエアベントに
至るまで重力の作用する方向と逆向きに流動するように
することができる。さらに、素子をマウントした素子搭
載部およびインナーリードを含むリードフレームの内側
の箇所を前記キャビティ内に載置し、アウターリードを
含む前記リードフレームの外側の箇所を重力方向に対し
て平行な前記第1および第2の金型の主面で挟持した状
態で前記充填を行って前記樹脂封止部を形成することが
できる。また、前記樹脂封止部はSOP型もしくはQF
P型のパッケージであることができる。
り内部に第1のキャビティを設けた第1の金型と、主面
より内部に第2のキャビティを設けた第2の金型とを用
い、前記第1および第2の金型の主面どうしを合わせる
ことにより前記第1および第2のキャビティからモール
ド用のキャビティを構成し、前記キャビティ内にゲート
を介して封止材料を充填し、この充填に伴って前記キャ
ビティ内の空気が空気排出用のエアベントから排出され
ることにより前記キャビティによって樹脂封止部が成形
される半導体装置の樹脂封止方法において、前記第1お
よび第2のキャビティの主面を重力方向に対して平行に
した状態で前記充填を行う半導体装置の樹脂封止方法に
ある。ここで、前記封止材料はポットからランナー,ゲ
ートを介してキャビティに充填され最後にエアベントに
至るまで重力の作用する方向と逆向きに流動するように
することができる。さらに、素子をマウントした素子搭
載部およびインナーリードを含むリードフレームの内側
の箇所を前記キャビティ内に載置し、アウターリードを
含む前記リードフレームの外側の箇所を重力方向に対し
て平行な前記第1および第2の金型の主面で挟持した状
態で前記充填を行って前記樹脂封止部を形成することが
できる。また、前記樹脂封止部はSOP型もしくはQF
P型のパッケージであることができる。
【0038】本発明の他の特徴は、重力方向に対して平
行な主面より内部に第1のキャビティを設けた第1の金
型と、重力方向に対して平行な主面より内部に第2のキ
ャビティを設けた第2の金型とを有し、前記主面どうし
を合わせることにより前記第1および第2のキャビティ
から重力方向に平行に延びるモールド用のキャビティを
構成し、前記キャビティの最下端側に封止材料を導入す
るゲートを設け、前記キャビティの最上端側にキャビテ
ィ内の空気を排出するエアベントを設け、これにより前
記封止材料の充填に関係する構成部品であるポット、ラ
ンナー,ゲート、キャビティ、エアベントは充填が早い
構成部品ほど重力に対し低い位置に設た半導体装置の樹
脂封止装置にある。ここで、前記第1のキャビティの底
面は前記第1の金型の主面と平行であり、前記第2のキ
ャビティの底面は前記第2の金型の主面と平行であり、
これにより前記第1および第2のキャビティの底面も重
力方向と平行であることが好ましい。さらに、前記封止
材料によりSOP型の樹脂封止部を形成し、前記キャビ
ティの下側の辺に前記ゲートを接続し、前記キャビティ
の上側の辺に前記エアベントを接続することができる。
あるいは、前記封止材料によりQFP型の樹脂封止部を
形成し、前記キャビティの下側のコーナ部に前記ゲート
を接続し、前記キャビティの上側のコーナ部に前記エア
ベントを接続し、前記キャビティの両側のコーナ部にそ
れぞれ他のエアベントを接続することができる。
行な主面より内部に第1のキャビティを設けた第1の金
型と、重力方向に対して平行な主面より内部に第2のキ
ャビティを設けた第2の金型とを有し、前記主面どうし
を合わせることにより前記第1および第2のキャビティ
から重力方向に平行に延びるモールド用のキャビティを
構成し、前記キャビティの最下端側に封止材料を導入す
るゲートを設け、前記キャビティの最上端側にキャビテ
ィ内の空気を排出するエアベントを設け、これにより前
記封止材料の充填に関係する構成部品であるポット、ラ
ンナー,ゲート、キャビティ、エアベントは充填が早い
構成部品ほど重力に対し低い位置に設た半導体装置の樹
脂封止装置にある。ここで、前記第1のキャビティの底
面は前記第1の金型の主面と平行であり、前記第2のキ
ャビティの底面は前記第2の金型の主面と平行であり、
これにより前記第1および第2のキャビティの底面も重
力方向と平行であることが好ましい。さらに、前記封止
材料によりSOP型の樹脂封止部を形成し、前記キャビ
ティの下側の辺に前記ゲートを接続し、前記キャビティ
の上側の辺に前記エアベントを接続することができる。
あるいは、前記封止材料によりQFP型の樹脂封止部を
形成し、前記キャビティの下側のコーナ部に前記ゲート
を接続し、前記キャビティの上側のコーナ部に前記エア
ベントを接続し、前記キャビティの両側のコーナ部にそ
れぞれ他のエアベントを接続することができる。
【0039】このような本発明によれば、金型の主面を
重力の作用する方向と平行にして、すなわち水平面に対
して垂直にし、キャビティをこの主面と平行に延在さ
せ、かつこのキャビティの最下部に位置するゲートから
重力的にポジションの高いエアベント側に向かって樹脂
が充填される構造となっているため、樹脂の流動する方
向は常に重力の作用する方向とは逆向きとなる。
重力の作用する方向と平行にして、すなわち水平面に対
して垂直にし、キャビティをこの主面と平行に延在さ
せ、かつこのキャビティの最下部に位置するゲートから
重力的にポジションの高いエアベント側に向かって樹脂
が充填される構造となっているため、樹脂の流動する方
向は常に重力の作用する方向とは逆向きとなる。
【0040】このためにキャビティ内に充填された樹脂
は重力の影響により常にゲート側へ流動しようとする力
が働くため、パッケージの形状によって左右のキャビテ
ィの樹脂の充填状態にわずかな差が生じる場合は充填の
早い側のキャビティから遅い側のキャビティへインナー
リードの隙間を通り樹脂が流動するようになり、結果的
に左右のキャビティはほぼ同時にかつゲート側から順次
樹脂が充填される。
は重力の影響により常にゲート側へ流動しようとする力
が働くため、パッケージの形状によって左右のキャビテ
ィの樹脂の充填状態にわずかな差が生じる場合は充填の
早い側のキャビティから遅い側のキャビティへインナー
リードの隙間を通り樹脂が流動するようになり、結果的
に左右のキャビティはほぼ同時にかつゲート側から順次
樹脂が充填される。
【0041】また左右のキャビティにおいて同時に、か
つゲート側から順次樹脂が充填されるためキャビティの
最上部に位置するエアベントは最後まで樹脂でふさがれ
ることがなく、キャビティ内の空気は全てエアベントよ
り排出されるため樹脂内部に空気を巻き込みにくい。
つゲート側から順次樹脂が充填されるためキャビティの
最上部に位置するエアベントは最後まで樹脂でふさがれ
ることがなく、キャビティ内の空気は全てエアベントよ
り排出されるため樹脂内部に空気を巻き込みにくい。
【0042】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明を説明
する。
する。
【0043】図1乃至図4は本発明の第1の実施の形態
を示す図面である。
を示す図面である。
【0044】すなわち、図1(A)は本発明の第1の実
施の形態の封止金型を示す正面図であり、図1(B)は
(A)のA−A部に対応した断面図である。
施の形態の封止金型を示す正面図であり、図1(B)は
(A)のA−A部に対応した断面図である。
【0045】図2は第1の実施の形態に適用される通称
SOPと呼ばれている半導体装置のリードフレームとワ
イヤーボンディングの状態を示す平面図(A)および樹
脂封止後の状態を示す平面図(B)である。
SOPと呼ばれている半導体装置のリードフレームとワ
イヤーボンディングの状態を示す平面図(A)および樹
脂封止後の状態を示す平面図(B)である。
【0046】また、図3は第1の実施の形態における樹
脂封止の前半の樹脂動作状態を示す平面図およびB−B
部における断面図(B)であり、図4は第1の実施の形
態における樹脂封止の後半の樹脂動作状態を示す平面図
およびC−C部における断面図(B)である。
脂封止の前半の樹脂動作状態を示す平面図およびB−B
部における断面図(B)であり、図4は第1の実施の形
態における樹脂封止の後半の樹脂動作状態を示す平面図
およびC−C部における断面図(B)である。
【0047】まず図1(B)を参照して、右金型1の平
坦な主面1Mから内部にキャビテ2が形成され、このキ
ャビティ2の底面2Mは主面1Mと平行になっており、
またキャビティ1の端部にエアベンド3が形成されてい
る。
坦な主面1Mから内部にキャビテ2が形成され、このキ
ャビティ2の底面2Mは主面1Mと平行になっており、
またキャビティ1の端部にエアベンド3が形成されてい
る。
【0048】同様に、左金型8の平坦な主面8Mから内
部にキャビティ9が形成され、このキャビティ9の底面
9Mは主面8Mと平行になっており、またキャビティ9
の端部にエアベンド10が形成されている。
部にキャビティ9が形成され、このキャビティ9の底面
9Mは主面8Mと平行になっており、またキャビティ9
の端部にエアベンド10が形成されている。
【0049】左右の金型8,1により左右方向に分離す
るキャビティ9,2により構成されたモールド用のキャ
ビティ内に、リードフレーム20の素子搭載部(アイラ
ンド)23上の素子24とリードフレーム20のインナ
ーリード21とをワイヤー22によりワイヤーボンディ
ングされた半導体装置の半製品が載置され、リードフレ
ーム20のアウターリードを含む外側の部分が右金型1
の主面1Mと左金型8の主面8Mにより挟持されてい
る。また、左右金型のエアベンド10,3からモールド
用のエアベンドが構成されている。
るキャビティ9,2により構成されたモールド用のキャ
ビティ内に、リードフレーム20の素子搭載部(アイラ
ンド)23上の素子24とリードフレーム20のインナ
ーリード21とをワイヤー22によりワイヤーボンディ
ングされた半導体装置の半製品が載置され、リードフレ
ーム20のアウターリードを含む外側の部分が右金型1
の主面1Mと左金型8の主面8Mにより挟持されてい
る。また、左右金型のエアベンド10,3からモールド
用のエアベンドが構成されている。
【0050】ここでセットされるリードフレームは、図
2(A)に示すように、素子搭載部23、素子搭載部吊
りリード25、アウターリード27、素子搭載部23周
辺の間隔が0.2mm程度インナーリード21、タイバ
ー26、位置決め穴28が形成されたリードフレーム2
0の、素子搭載部23上に半導体素子(ペレット)24
をマウントし、半導体素子の電極とインナーリード21
をワイヤー22でワイヤーボンディングしているリード
フレーム構造体である。
2(A)に示すように、素子搭載部23、素子搭載部吊
りリード25、アウターリード27、素子搭載部23周
辺の間隔が0.2mm程度インナーリード21、タイバ
ー26、位置決め穴28が形成されたリードフレーム2
0の、素子搭載部23上に半導体素子(ペレット)24
をマウントし、半導体素子の電極とインナーリード21
をワイヤー22でワイヤーボンディングしているリード
フレーム構造体である。
【0051】本発明では図1(B)に示すように、リー
ドフレームを挟持する左右金型8,1の主面8M、1M
は重力方向100と平行に、すなわち水平面に対して垂
直方向に延在しており、したがってリードフレーム、キ
ャビティも重力方向100と平行に延在している。
ドフレームを挟持する左右金型8,1の主面8M、1M
は重力方向100と平行に、すなわち水平面に対して垂
直方向に延在しており、したがってリードフレーム、キ
ャビティも重力方向100と平行に延在している。
【0052】このように本発明では、リードフレーム2
0を境に右と左に分離する金型1,8を有し、かつそれ
ぞれの金型にはパッケージ(封止樹脂部)を形づくるた
めに一対になっているキャビティ2,9が設けられてい
る。
0を境に右と左に分離する金型1,8を有し、かつそれ
ぞれの金型にはパッケージ(封止樹脂部)を形づくるた
めに一対になっているキャビティ2,9が設けられてい
る。
【0053】このキャビティ2,9は重力の作用する方
向100と平行に設けられており、またキャビティ2,
9の最下端には樹脂をキャビティ内に充填させる時の注
入口であるゲート4が右金型に設けてある。
向100と平行に設けられており、またキャビティ2,
9の最下端には樹脂をキャビティ内に充填させる時の注
入口であるゲート4が右金型に設けてある。
【0054】またこのゲート4は右金型に設けてあるラ
ンナー5を介してポット6に接続されている。またキャ
ビティ内の空気を排出する際のエアベント3,10はキ
ャビティ2,9の最上端部にはそれぞれ設けてある。ま
た左金型の下側に樹脂溜11が設けてある。
ンナー5を介してポット6に接続されている。またキャ
ビティ内の空気を排出する際のエアベント3,10はキ
ャビティ2,9の最上端部にはそれぞれ設けてある。ま
た左金型の下側に樹脂溜11が設けてある。
【0055】このようなエアベント、キャビティ、ゲー
ト、ランナー、ポットの構造の複数が、図1(A)に示
すように横方向に配列され、ゲージピン7により位置出
しされたリードフレーム20の複数の素子搭載部23お
よびその近傍において複数の半導体装置の樹脂封止部が
同時に形成される。
ト、ランナー、ポットの構造の複数が、図1(A)に示
すように横方向に配列され、ゲージピン7により位置出
しされたリードフレーム20の複数の素子搭載部23お
よびその近傍において複数の半導体装置の樹脂封止部が
同時に形成される。
【0056】リードフレーム20をゲージピン7で位置
決めしながら、素子搭載部23,ワイヤー22,インナ
ーリード21がキャビティ外にはみ出さないように金型
1,8の主面1M,8Mでアウターリード27を含むリ
ードフレーム20の外側を保持する。
決めしながら、素子搭載部23,ワイヤー22,インナ
ーリード21がキャビティ外にはみ出さないように金型
1,8の主面1M,8Mでアウターリード27を含むリ
ードフレーム20の外側を保持する。
【0057】また金型でリードフレームを保持する前に
ポット6には熱硬化性樹脂12が予め挿入される。
ポット6には熱硬化性樹脂12が予め挿入される。
【0058】このように本発明の金型では樹脂の充填に
関連するポット6,ランナー5,ゲート4,キャビティ
2,9,エアベント3,10が重力に対して列記した順
に下位の位置から上方に配置され、またランナー、キャ
ビティ、エアベントは重力方向に対して平行になるよう
な構造になっている。
関連するポット6,ランナー5,ゲート4,キャビティ
2,9,エアベント3,10が重力に対して列記した順
に下位の位置から上方に配置され、またランナー、キャ
ビティ、エアベントは重力方向に対して平行になるよう
な構造になっている。
【0059】前述したようにポット6に樹脂12を投入
しかつリードフレーム20を左右の金型1,8の主面1
M、8Mにより保持するとポットに投入された樹脂は高
温状態(150〜200℃)に保持された金型の熱にて
溶融し、この時プランジャー13にて射出することによ
り溶融した樹脂はポットからランナー5,ゲート4を介
してキャビティ2,9内に充填される。
しかつリードフレーム20を左右の金型1,8の主面1
M、8Mにより保持するとポットに投入された樹脂は高
温状態(150〜200℃)に保持された金型の熱にて
溶融し、この時プランジャー13にて射出することによ
り溶融した樹脂はポットからランナー5,ゲート4を介
してキャビティ2,9内に充填される。
【0060】またキャビティは重力の作用する方向と平
行に設けてありかつキャビティの最下部にゲートが設け
てあることから、キャビティに充填された樹脂は重力の
作用する方向とは逆向きに流動する。
行に設けてありかつキャビティの最下部にゲートが設け
てあることから、キャビティに充填された樹脂は重力の
作用する方向とは逆向きに流動する。
【0061】このため樹脂封止動作の前半においても後
半においても、図3および図4に示すように、キャビテ
ィ2,9内に充填された樹脂は重力100の影響により
常にゲート4側(下側)に作用する力が働くため、パッ
ケージの形状にて左右のキャビティ9,2の樹脂の充填
状態にわずかな差が生じた場合は充填の早い側のキャビ
ティから遅い側のキャビティにインナーリードの隙間を
通り樹脂が流動するようになり、結果的に左右のキャビ
ティの充填差は解消され左右のキャビティ9,2は、矢
印の流動方向40に示すように、下から上に左右のキャ
ビティ9,2に同時に樹脂12が充填されるようにな
る。
半においても、図3および図4に示すように、キャビテ
ィ2,9内に充填された樹脂は重力100の影響により
常にゲート4側(下側)に作用する力が働くため、パッ
ケージの形状にて左右のキャビティ9,2の樹脂の充填
状態にわずかな差が生じた場合は充填の早い側のキャビ
ティから遅い側のキャビティにインナーリードの隙間を
通り樹脂が流動するようになり、結果的に左右のキャビ
ティの充填差は解消され左右のキャビティ9,2は、矢
印の流動方向40に示すように、下から上に左右のキャ
ビティ9,2に同時に樹脂12が充填されるようにな
る。
【0062】ここで、樹脂の粘度との関係において上記
内容をさらに説明すると、粘度の低い樹脂にて封止する
場合には樹脂の流動抵抗が小さいためインナーリードの
隙間を樹脂が流動しやすく、上記のような左右のキャビ
ティ間の樹脂の流動によりキャビティの充填差が解消さ
れることが容易にわかり、また、粘度の高い樹脂におい
ては流動抵抗が大きいが、樹脂の充填速度を遅くするこ
とによりインナーリード間を樹脂が流動する時の抵抗は
小さくなるため結果的に低粘度樹脂と同様の結果が得ら
れる。
内容をさらに説明すると、粘度の低い樹脂にて封止する
場合には樹脂の流動抵抗が小さいためインナーリードの
隙間を樹脂が流動しやすく、上記のような左右のキャビ
ティ間の樹脂の流動によりキャビティの充填差が解消さ
れることが容易にわかり、また、粘度の高い樹脂におい
ては流動抵抗が大きいが、樹脂の充填速度を遅くするこ
とによりインナーリード間を樹脂が流動する時の抵抗は
小さくなるため結果的に低粘度樹脂と同様の結果が得ら
れる。
【0063】そして左右のキャビティにて同時にかつ最
下部にあるゲート側から順次樹脂が充填されるため。キ
ャビティの最上部に位置するエアベントは最後まで樹脂
が充填されることはなく、キャビティ内の空気は全てエ
アベントより排出されるので樹脂内部に空気を巻き込む
ことを低減することができる。
下部にあるゲート側から順次樹脂が充填されるため。キ
ャビティの最上部に位置するエアベントは最後まで樹脂
が充填されることはなく、キャビティ内の空気は全てエ
アベントより排出されるので樹脂内部に空気を巻き込む
ことを低減することができる。
【0064】このように本発明においては樹脂の充填が
早く行われる部分順(ポット6→ランナー5→ゲート4
→キャビティ2,9→エアベント3,10)に重力に対
して低いポジションになるように各構成部品を配置し、
かつキャビティを重力方向100に対して平行、すなわ
ち水平面に対して垂直になるように設けることにより、
樹脂充填時に左右のキャビティの樹脂の充填差をなく
し、また樹脂の流動時の空気の巻き込みを低減すること
ができる。
早く行われる部分順(ポット6→ランナー5→ゲート4
→キャビティ2,9→エアベント3,10)に重力に対
して低いポジションになるように各構成部品を配置し、
かつキャビティを重力方向100に対して平行、すなわ
ち水平面に対して垂直になるように設けることにより、
樹脂充填時に左右のキャビティの樹脂の充填差をなく
し、また樹脂の流動時の空気の巻き込みを低減すること
ができる。
【0065】この第1の実施の形態の通称SOPと呼ば
れる半導体装置において、図2(B)に示すようにアウ
ターリード(外部端子)27を2方向に有し、パッケー
ジ(樹脂封止部)29の厚さが約3mm以下と薄く、そ
の平面形状の長さは4〜20mmと長い直方体の形をし
ている。
れる半導体装置において、図2(B)に示すようにアウ
ターリード(外部端子)27を2方向に有し、パッケー
ジ(樹脂封止部)29の厚さが約3mm以下と薄く、そ
の平面形状の長さは4〜20mmと長い直方体の形をし
ている。
【0066】このような金型にして樹脂封止する際に
は、本発明の金型1,8を右左に開閉するプレス機(図
示省略)に図1に示すようにキャビティが重力方向10
0に対して平行になるように設置し、金型内部にヒータ
ー(図示省略)を設置することにより170〜180℃
に保持しておく。そしてポット6には樹脂12を投入す
るとともにリードフレーム20をゲージピン7で位置決
めしながら、素子搭載部23,ワイヤー22,インナー
リード21がキャビティの外にはみ出さないように金型
1,8で保持する。
は、本発明の金型1,8を右左に開閉するプレス機(図
示省略)に図1に示すようにキャビティが重力方向10
0に対して平行になるように設置し、金型内部にヒータ
ー(図示省略)を設置することにより170〜180℃
に保持しておく。そしてポット6には樹脂12を投入す
るとともにリードフレーム20をゲージピン7で位置決
めしながら、素子搭載部23,ワイヤー22,インナー
リード21がキャビティの外にはみ出さないように金型
1,8で保持する。
【0067】プランジャー13はシリンダー装置(図示
省略)に接続されておりポット6内を左右に自在に移動
させることができ、樹脂12をポット6に投入する際は
樹脂がポット内におさまるよう右側まで戻っており、金
型の保持後に樹脂を射出する際にはキャビティ,エアベ
ントに樹脂が完全に充填されるまで樹脂を押し続ける。
省略)に接続されておりポット6内を左右に自在に移動
させることができ、樹脂12をポット6に投入する際は
樹脂がポット内におさまるよう右側まで戻っており、金
型の保持後に樹脂を射出する際にはキャビティ,エアベ
ントに樹脂が完全に充填されるまで樹脂を押し続ける。
【0068】これにより上記したようにポット6に投入
された12は金型の熱により溶融し、プランジャー13
にて射出することによりランナー5→ゲート4→キャビ
ティ2,9→エアベント3,10と重力に対してポジシ
ョンの低い位置から高い位置に向けて流動していく。
された12は金型の熱により溶融し、プランジャー13
にて射出することによりランナー5→ゲート4→キャビ
ティ2,9→エアベント3,10と重力に対してポジシ
ョンの低い位置から高い位置に向けて流動していく。
【0069】このためSOP型半導体装置の場合は、図
1(B)に示すように左側のキャビティ9にはワイヤー
22や素子24が、右側のキャビティ2には素子搭載部
23があり左右のキャビティにて断面構造が異なるにも
かかわらず樹脂の粘度に合わせ樹脂の充填速度をコント
ロールすることにより、図3および図4に示すようにイ
ンナーリードの隙間を樹脂が流動するため結果的に左右
のキャビティでの樹脂の充填差が生じることなくキャビ
ティに樹脂を充填することが可能となる。
1(B)に示すように左側のキャビティ9にはワイヤー
22や素子24が、右側のキャビティ2には素子搭載部
23があり左右のキャビティにて断面構造が異なるにも
かかわらず樹脂の粘度に合わせ樹脂の充填速度をコント
ロールすることにより、図3および図4に示すようにイ
ンナーリードの隙間を樹脂が流動するため結果的に左右
のキャビティでの樹脂の充填差が生じることなくキャビ
ティに樹脂を充填することが可能となる。
【0070】また樹脂の充填はポット→ランナー→キャ
ビティ→エアベントと重力に対して低い位置から順次行
うためランナーやキャビティ内にある空気は樹脂により
常に上部のエアベント側に押し上げられエアベントより
排出されるので、樹脂の流動時に樹脂の内部に空気を巻
き込むことを低減できる。
ビティ→エアベントと重力に対して低い位置から順次行
うためランナーやキャビティ内にある空気は樹脂により
常に上部のエアベント側に押し上げられエアベントより
排出されるので、樹脂の流動時に樹脂の内部に空気を巻
き込むことを低減できる。
【0071】これにより幅、長さが4〜50mm程度で
あり、厚さは約4mm以下、例えば1mmと薄い構造の
SOP型の封止樹脂部(パッケージ)29(図2
(B))が安全・確実に形成することができる。
あり、厚さは約4mm以下、例えば1mmと薄い構造の
SOP型の封止樹脂部(パッケージ)29(図2
(B))が安全・確実に形成することができる。
【0072】図5乃至図8は本発明の第2の実施の形態
を示す図面である。
を示す図面である。
【0073】すなわち、図5(A)は封止金型を示す正
面図であり、図5(B)は(A)のD−D部に対応した
断面図である。
面図であり、図5(B)は(A)のD−D部に対応した
断面図である。
【0074】図6は第2の実施の形態に適用される通称
QFPと呼ばれている半導体装置のリードフレームとワ
イヤーボンディングの状態を示す平面図(A)および樹
脂封止後の状態を示す平面図(B)である。
QFPと呼ばれている半導体装置のリードフレームとワ
イヤーボンディングの状態を示す平面図(A)および樹
脂封止後の状態を示す平面図(B)である。
【0075】また、図7は第2の実施の形態における樹
脂封止の前半の樹脂動作状態を示す平面図およびE−E
部における断面図(B)であり、図8は第2の実施の形
態における樹脂封止の後半の樹脂動作状態を示す平面図
およびF−F部における断面図(B)である。
脂封止の前半の樹脂動作状態を示す平面図およびE−E
部における断面図(B)であり、図8は第2の実施の形
態における樹脂封止の後半の樹脂動作状態を示す平面図
およびF−F部における断面図(B)である。
【0076】尚、図5乃至図8において図1乃至図4と
同一もしくは類似の箇所は同じ符号を付してあるから、
重複する説明はなるべく省略する。
同一もしくは類似の箇所は同じ符号を付してあるから、
重複する説明はなるべく省略する。
【0077】図6(A)、(B)に示すように、QFP
型半導体装置は、封止樹脂部(パッケージ)29からア
ウターリード(外部端子)27が4方向に導出してお
り、パッケージ29の厚さが約4mm以下であるのに対
し、平面形状の幅や長さは7〜50mmと薄く長い直方
体の形をしている。
型半導体装置は、封止樹脂部(パッケージ)29からア
ウターリード(外部端子)27が4方向に導出してお
り、パッケージ29の厚さが約4mm以下であるのに対
し、平面形状の幅や長さは7〜50mmと薄く長い直方
体の形をしている。
【0078】このQFPにおいては外部端子が4方向に
あるため、図5(A),(B)に示すように、ゲート4
やランナー5はパッケージを形成するキャビティのコー
ナー部に設けるのが一般的である。
あるため、図5(A),(B)に示すように、ゲート4
やランナー5はパッケージを形成するキャビティのコー
ナー部に設けるのが一般的である。
【0079】また第1の実施の形態と同様に、1枚のリ
ードフレーム20に複数のパターンが配列形成されてい
る。
ードフレーム20に複数のパターンが配列形成されてい
る。
【0080】図5(B)に示すようにこの第2の実施の
形態でも、リードフレーム20のアウターリードを含む
外側を挟持する金型1,8の平坦な主面1M,8Mは重
力方向100に平行になるように載置され、したがって
主面1M,8Mとその底面2M,9Mが平行になるよう
に形成されてあるキャビティ2,9も重力に対して平
行、すなわち水平面に対して垂直になるように設けられ
ている。また、ゲート4はキャビティの最下端になるよ
うに設けられている。
形態でも、リードフレーム20のアウターリードを含む
外側を挟持する金型1,8の平坦な主面1M,8Mは重
力方向100に平行になるように載置され、したがって
主面1M,8Mとその底面2M,9Mが平行になるよう
に形成されてあるキャビティ2,9も重力に対して平
行、すなわち水平面に対して垂直になるように設けられ
ている。また、ゲート4はキャビティの最下端になるよ
うに設けられている。
【0081】そしてゲート4と対向するキャビティのコ
ーナー部にはエアベント3を設けることによりゲート,
キャビティ及びゲートと対向するエアベントが重力の作
用する方向と同一直線上にあるように構成する。
ーナー部にはエアベント3を設けることによりゲート,
キャビティ及びゲートと対向するエアベントが重力の作
用する方向と同一直線上にあるように構成する。
【0082】このため1枚に複数個取りされたリードフ
レームを樹脂封止するために、この実施の形態の金型は
図5(A)に示すように、つらなったキャビティ2,9
はリードフレームの形状に合わせ傾斜して配置する。
レームを樹脂封止するために、この実施の形態の金型は
図5(A)に示すように、つらなったキャビティ2,9
はリードフレームの形状に合わせ傾斜して配置する。
【0083】また図5(A)に示すように、ゲート4と
対向するコーナー部のエアベント3,10の他に、キャ
ビティ2,9の残りの2つのコーナー部にもそれぞれエ
アベント3,10を設けてある。
対向するコーナー部のエアベント3,10の他に、キャ
ビティ2,9の残りの2つのコーナー部にもそれぞれエ
アベント3,10を設けてある。
【0084】ポット6やランナー5は図5(A),
(B)に示すようにポットからの樹脂の流動が重力的に
下位から上位に進むように、すなわち重力方向100と
は逆方向に進むように適選配置する。
(B)に示すようにポットからの樹脂の流動が重力的に
下位から上位に進むように、すなわち重力方向100と
は逆方向に進むように適選配置する。
【0085】このようにキャビティ最下端にあるゲート
とキャビティ及びゲート対向部のエアベントが重力の作
用する方向と同一直線上にあるように配置することによ
り、図7および図8に示すように、樹脂12は左右のキ
ャビティ間で同一スピードで充填され、またランナーや
キャビティ内の空気は樹脂の充填とともに各エアベント
からキャビティ外に排出される。
とキャビティ及びゲート対向部のエアベントが重力の作
用する方向と同一直線上にあるように配置することによ
り、図7および図8に示すように、樹脂12は左右のキ
ャビティ間で同一スピードで充填され、またランナーや
キャビティ内の空気は樹脂の充填とともに各エアベント
からキャビティ外に排出される。
【0086】このようにパッケージの形状がかわった第
2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効
果が得られることは明らかである。
2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効
果が得られることは明らかである。
【0087】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、キャビティに樹
脂を充填させるときに樹脂の流動に伴う素子搭載部の位
置的な変化を防止できるためワイヤー断線や、又は素子
や素子搭載部のパッケージ表面への露出が防止できるこ
とである。
脂を充填させるときに樹脂の流動に伴う素子搭載部の位
置的な変化を防止できるためワイヤー断線や、又は素子
や素子搭載部のパッケージ表面への露出が防止できるこ
とである。
【0088】その理由は、キャビティに樹脂を充填させ
るときに左右のキャビティでの樹脂の充填状態に差が発
生しにくいため、樹脂の流動により素子搭載部を位置的
に変化させる力が働らかないからである。
るときに左右のキャビティでの樹脂の充填状態に差が発
生しにくいため、樹脂の流動により素子搭載部を位置的
に変化させる力が働らかないからである。
【0089】第2の効果は、樹脂流動による空気の巻き
込みが発生しにくいため外観上ボイド不良等が低減でき
ることである。
込みが発生しにくいため外観上ボイド不良等が低減でき
ることである。
【0090】その理由は、キャビティの最下部にあるゲ
ートよりゲート対向部のエアベントに向かい樹脂を充填
させ、かつ左右のキャビティにて均一に樹脂を充填させ
るため、キャビティ内の空気は樹脂により押されエアベ
ントからキャビティ外に排出されるからである。
ートよりゲート対向部のエアベントに向かい樹脂を充填
させ、かつ左右のキャビティにて均一に樹脂を充填させ
るため、キャビティ内の空気は樹脂により押されエアベ
ントからキャビティ外に排出されるからである。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図であり、
(A)はその封止金型の正面図、(B)は(A)のA−
A部に対応する断面図である。
(A)はその封止金型の正面図、(B)は(A)のA−
A部に対応する断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に適用される半導体
装置を示す図であり、(A)はリードフレームとワイヤ
ーボンディングの状態を示す平面図、(B)樹脂封止後
の状態を示す平面図である。
装置を示す図であり、(A)はリードフレームとワイヤ
ーボンディングの状態を示す平面図、(B)樹脂封止後
の状態を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における樹脂封止の
前半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のB−B部における断面図である。
前半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のB−B部における断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における樹脂封止の
後半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のC−C部における断面図である。
後半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のC−C部における断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す図であり、
(A)はその封止金型の正面図、(B)は(A)のD−
D部に対応する断面図である。
(A)はその封止金型の正面図、(B)は(A)のD−
D部に対応する断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に適用される半導体
装置を示す図であり、(A)はリードフレームとワイヤ
ーボンディングの状態を示す平面図、(B)樹脂封止後
の状態を示す平面図である。
装置を示す図であり、(A)はリードフレームとワイヤ
ーボンディングの状態を示す平面図、(B)樹脂封止後
の状態を示す平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における樹脂封止の
前半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のE−E部における断面図である。
前半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のE−E部における断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における樹脂封止の
後半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のF−F部における断面図である。
後半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のF−F部における断面図である。
【図9】熱硬化性樹脂の溶融粘度特性を示す図である。
【図10】従来技術の封止金型の構造を示す断面図であ
る。
る。
【図11】従来技術において低粘度樹脂を用いた樹脂封
止の前半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のG−G部における断面図である。
止の前半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のG−G部における断面図である。
【図12】従来技術において低粘度樹脂を用いた樹脂封
止の中半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のH−H部における断面図である。
止の中半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のH−H部における断面図である。
【図13】従来技術において低粘度樹脂を用いた樹脂封
止の後半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のI−I部における断面図である。
止の後半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のI−I部における断面図である。
【図14】従来技術において高粘度樹脂を用いた樹脂封
止の前半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のJ−J部における断面図である。
止の前半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のJ−J部における断面図である。
【図15】従来技術において高粘度樹脂を用いた樹脂封
止の後半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のK−K部における断面図である。
止の後半の樹脂動作状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のK−K部における断面図である。
1 右金型 1M 右金型の主面(平坦面) 2 キャビティ(右金型) 2M キャビティ(右金型)の底面 3 エアベント(右金型) 4 ゲート 5 ランナー 6 ポット 7 ゲージピン 8 左金型 8M 左金型の主面(平坦面) 9 キャビティ(左金型) 9M キャビティ(左金型)の底面 10 エアベント(左金型) 11 樹脂溜 12 樹脂 13 プランジャー 14 上キャビティに充填された樹脂 15 下キャビティに充填された樹脂 20 リードフレーム 21 インナーリード 22 ワイヤー 23 素子搭載部 24 素子 25 素子搭載部吊りリード 26 タイバー 27 アウターリード 28 位置決め穴 29 パッケージ 30 上金型 30M 上金型の主面(平坦面) 31 キャビティ(上金型) 31M キャビティ(上金型)の底面 32 エアベント(上金型) 33 エアベント(下金型) 34 キャビティ(下金型) 34M キャビティ(下金型)の底面 35 下金型 35M 下金型の主面(平坦面) 40 本発明に関する樹脂の流動方向 50 従来技術に関する樹脂の流動方向 100 重力方向
Claims (8)
- 【請求項1】 主面より内部に第1のキャビティを設け
た第1の金型と、主面より内部に第2のキャビティを設
けた第2の金型とを用い、前記第1および第2の金型の
主面どうしを合わせることにより前記第1および第2の
キャビティからモールド用のキャビティを構成し、前記
キャビティ内にゲートを介して封止材料を充填し、この
充填に伴って前記キャビティ内の空気が空気排出用のエ
アベントから排出されることにより前記キャビティによ
って樹脂封止部が成形される半導体装置の樹脂封止方法
において、前記第1および第2のキャビティの主面を重
力方向に対して平行にした状態で前記充填を行うことを
特徴とする半導体装置の樹脂封止方法。 - 【請求項2】 前記封止材料はポットからランナー,ゲ
ートを介してキャビティに充填され最後にエアベントに
至るまで重力の作用する方向と逆向きに流動するように
したことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の樹脂
封止方法。 - 【請求項3】 素子をマウントした素子搭載部およびイ
ンナーリードを含むリードフレームの内側の箇所を前記
キャビティ内に載置し、アウターリードを含む前記リー
ドフレームの外側の箇所を重力方向に対して平行な前記
第1および第2の金型の主面で挟持した状態で前記充填
を行って前記樹脂封止部を形成することを特徴とする請
求項1記載の半導体装置の樹脂封止方法。 - 【請求項4】 前記樹脂封止部はSOP型もしくはQF
P型のパッケージであることを特徴とする請求項1記載
の半導体装置の樹脂封止方法。 - 【請求項5】 重力方向に対して平行な主面より内部に
第1のキャビティを設けた第1の金型と、重力方向に対
して平行な主面より内部に第2のキャビティを設けた第
2の金型とを有し、前記主面どうしを合わせることによ
り前記第1および第2のキャビティから重力方向に平行
に延びるモールド用のキャビティを構成し、前記キャビ
ティの最下端側に封止材料を導入するゲートを設け、前
記キャビティの最上端側にキャビティ内の空気を排出す
るエアベントを設け、これにより前記封止材料の充填に
関係する構成部品であるポット、ランナー,ゲート、キ
ャビティ、エアベントは充填が早い構成部品ほど重力に
対し低い位置に設けてあることを特徴とする半導体装置
の樹脂封止装置。 - 【請求項6】 前記第1のキャビティの底面は前記第1
の金型の主面と平行であり、前記第2のキャビティの底
面は前記第2の金型の主面と平行であり、これにより前
記第1および第2のキャビティの底面は重力方向と平行
であることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の樹
脂封止装置。 - 【請求項7】 前記封止材料によりSOP型の樹脂封止
部を形成し、前記キャビティの下側の辺に前記ゲートを
接続し、前記キャビティの上側の辺に前記エアベントを
接続したことを特徴とする請求項5記載の半導体装置の
樹脂封止装置。 - 【請求項8】 前記封止材料によりQFP型の樹脂封止
部を形成し、前記キャビティの下側のコーナ部に前記ゲ
ートを接続し、前記キャビティの上側のコーナ部に前記
エアベントを接続し、前記キャビティの両側のコーナ部
にそれぞれ他のエアベントを接続したことを特徴とする
請求項5記載の半導体装置の樹脂封止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23980097A JP3184128B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 半導体装置の樹脂封止方法及び樹脂封止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23980097A JP3184128B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 半導体装置の樹脂封止方法及び樹脂封止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1187381A true JPH1187381A (ja) | 1999-03-30 |
JP3184128B2 JP3184128B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=17050057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23980097A Expired - Fee Related JP3184128B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 半導体装置の樹脂封止方法及び樹脂封止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3184128B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-04 JP JP23980097A patent/JP3184128B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3184128B2 (ja) | 2001-07-09 |
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