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JPH1180018A - 育毛促進剤 - Google Patents

育毛促進剤

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Publication number
JPH1180018A
JPH1180018A JP9262937A JP26293797A JPH1180018A JP H1180018 A JPH1180018 A JP H1180018A JP 9262937 A JP9262937 A JP 9262937A JP 26293797 A JP26293797 A JP 26293797A JP H1180018 A JPH1180018 A JP H1180018A
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Japan
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hair growth
peptide
fish meat
hair
meat
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Katsuhiro Osajima
克裕 筬島
Eiji Seki
英治 関
Mayumi Yoshida
真弓 吉田
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SENMI EKISU KK
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SENMI EKISU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 イワシ等の魚肉を加熱変性せしめて自己
消化酵素を失活せしめた後、プロテアーゼ処理して得ら
れるペプチドを有効成分とする(必要に応じて、更にコ
ンブ及び/又はカキ肉の酵素分解物を配合してもよい)
育毛促進剤。 【効果】 外用のみでなく内用(経口投与)によっても
すぐれた育毛促進効果が奏される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育毛促進剤に関す
るものであり、更に詳細には、魚肉に由来するペプチド
を有効成分とする、従来未知にして安全でありしかもき
わめて効果の高い、外用はもちろんのこと内用も可能な
天然系育毛促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より育毛促進剤の開発が行われてお
り、天然物を利用する育毛促進剤についてもさかんに開
発、実用化が試みられているが、魚肉を酵素分解して得
られるペプチドに育毛促進作用があることは知られてい
ないし、ましてや経口投与により育毛が促進されるとい
う知見は、従来、全く知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年になり、食生活の
洋風化、ストレスの増加等各種の要因によって頭髪がう
すくなったり脱けたりする症例が非常に増加しており、
老年層のみならず若年層にまでその症例は拡大してお
り、その解決が強く希求されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような当
業界における強い要望に応える目的でなされたものであ
って、魚肉の酵素分解物の研究過程において、イワシ魚
肉を加熱変性せしめて自己消化酵素を失活せしめた後プ
ロテアーゼ処理して得たペプチドが毛包細胞の増殖を促
進せしめるというきわめて有用な新知見を得、この有用
新知見に基づき更に研究の結果、遂に完成されたもので
ある。
【0005】すなわち本発明は、魚肉を加熱変性せしめ
て自己消化酵素を失活せしめた後プロテアーゼ処理して
得られるペプチドを有効成分とする育毛促進剤を基本的
技術思想とするものである。
【0006】本発明に係る育毛促進剤の有効成分として
使用するペプチドとしては、上記のように魚肉を加熱変
性せしめた後プロテアーゼ処理して得られるペプチドが
適宜広範に使用することができるが、例えば、下記表
2、表3に示される物理化学的性質を有する魚肉由来の
ペプチドα−1000は好適なペプチドの1例である。
【0007】
【表2】
【0008】
【表3】
【0009】本ペプチドは魚介類を原料として製造する
ものであるが、先ず、これを採肉機、デボーナー等によ
って処理して魚肉質を分離する。原料は出来る限り新鮮
なものが好ましい。分離した魚肉は、10kg程度のすり
身に分割し、このまま次の処理に使用してもよいが、−
20〜−50℃、例えば−30℃程度の冷気を吹き付け
て急速凍結し、−20〜−25℃に保存しておき、必要
に応じてこれを適宜使用することにしてもよい。
【0010】魚介類としては、イワシ、アジ、マグロ、
カツオ、サンマ、サバ等赤身魚;ヒラメ、タイ、キス、
コノシロ、タラ、ニシン、ブリ等白身魚;サメ、エイ等
軟骨魚肉;ワカサギ、コイ、イワナ、ヤマメ等淡水魚
肉;アイザメ、アンコウ等深海魚肉のほか、エビ、カ
ニ、タコ、アミ類等も適宜使用できる。
【0011】本発明においては、採肉した後、粉砕機等
によって魚介類を粉砕し、原料重量に対して1/2量〜
20倍量、好ましくは等量〜10倍量の加水を行った
後、加熱処理し、もって、自己消化酵素を失活させ、且
つ雑菌を死滅させるとともに、タンパク質を熱変性させ
て後に行う酵素反応効率を上昇せしめる。加熱条件とし
ては、このような作用が奏される条件であればすべての
条件が利用できるが、例えば65℃以上、2〜60分、
好ましくは80℃以上、5〜30分とするのがよい。
【0012】次いで、アンモニア水、水酸化ナトリウム
(カリウム)水溶液等アルカリ剤を加えて、使用する蛋
白分解酵素の適値にpHを調整し(例えばアルカリプロ
テアーゼの場合は、pH7.5以上、好ましくは8以
上)、温度も酵素適温(使用酵素によって異なるが、2
0〜65℃、アルカリプロテアーゼの場合は35〜60
℃、好ましくは40〜55℃)に加温し、蛋白分解酵素
を加えて30分〜30時間(アルカリプロテアーゼの場
合は30分〜25時間、好ましくは1〜17時間)処理
する。
【0013】蛋白分解酵素としては、中性またはアルカ
リ性条件下で蛋白質を分解し得る酵素であればすべての
酵素が単独で又は混合して使用し得る。その起源は、動
植物のほかに微生物に求めることができ、ペプシン、レ
ニン、トリプシン、キモトリプシン、パパイン、ブロメ
レインのほか、細菌プロテアーゼ、糸状菌プロテアー
ゼ、放線菌プロテアーゼ等も広く利用できる。これらの
酵素は、通常、市販されているものが使用されるが、未
精製の酵素、酵素を含有した培養液、麹といった固体又
は液体の酵素含有物も、目的により必要に応じて使用す
ることができる。酵素の添加量としては0.1%〜5.
0%程度でもよい。
【0014】次いで必要であれば中和処理を行った後、
70℃(好適には80℃)以上の温度に2〜60分間
(好適には5〜30分間)保持し、酵素を失活させると
ともに後に行う分離を良好ならしめる。加熱失活処理
後、バイブロスクリーン等による濾過によって粗分離
し、必要によりジェクター処理した後、超遠心分離処理
して、浮遊物、沈殿物を除去する。
【0015】次に、ケイソウ土等濾過助剤(例えばセラ
イト)を用いて濾過し、濾液を活性炭処理して(0.0
5〜20%W/V、好ましくは0.1〜10%W/V使
用,20〜65℃、好ましくは25〜60℃、15分〜
4時間、好ましくは30分〜2時間)、脱臭、脱色、精
製する。
【0016】これを減圧濃縮(0〜15℃)その他常法
にしたがって濃縮(30Bx程度にまで)した後、必要
あれば再度(超)遠心分離又は濾過してペプチド原液を
得る。このようにして得たペプチド原液は、殺菌(UH
TSTその他常法による)した後、容器に充填して製品
(α−1000(液体))とする。又、希望するのであ
れば、更に濃縮したりあるいは逆に希釈したり、また、
噴霧乾燥、凍結乾燥などの常法によって60メッシュ程
度に粉末化し、これを袋などの容器に充填して製品(α
−1000(粉末))とすることもできる。これらの製
品は、冷蔵ないし冷凍保管する。
【0017】このようにして得た、液状、ペースト状な
いし粉末状のペプチドは、その有用性に鑑み、α−10
00と命名した。このペプチドα−1000(スプレ−
ドライ粉末)の物理化学的性質は、下記表4、表5、表
6に示すとおりである。
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】本発明において使用するペプチドは、いず
れも魚肉を起源としこれを酵素処理したものであるた
め、安全性については全く問題はないし、しかも魚肉起
源につきものの不快な魚臭や苦味がなく、したがって経
口投与するのに好適であり、更にまた、容易に粉末化す
ることができ、取扱い易い白色粉末となるので製剤化が
容易であって、各種の剤型に製剤化することができる。
【0022】飲食品タイプとして使用する場合には、本
有効成分であるペプチド(その処理物)をそのまま、使
用したり、他の食品ないし食品成分と併用したりして適
宜常法にしたがって使用できる。本有効成分を用いる本
発明に係る育毛剤は、固体状(粉末、顆粒状その他)、
ペースト状、液状ないし懸濁状のいずれでもよいが、甘
味料、酸味料、ビタミン剤その他ドリンク剤製造に常用
される各種成分を用いて、育毛ドリンクに製剤化すると
好適である。
【0023】医薬品タイプとして使用する場合、本有効
成分は、種々の形態で投与され、経口投与剤のほか、外
用剤等の非経口投与剤、養毛剤等の化粧料に製剤化する
ことができる。経口投与のための製剤としては、錠剤、
丸剤、顆粒剤、軟・硬カプセル剤、散剤、細粒剤、粉
剤、乳濁剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤などが
挙げられる。これらの各種製剤は、常法に従って主薬に
賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補
助剤、懸濁剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術分
野において通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化
することができる。その使用量は症状、年齢、体重、投
与方法及び剤型等によって異なるが、通常は、成人に対
して1回約0.1g乃至10g、好適には0.2g乃至
8gを投与することができる。
【0024】非経口投与のための製剤としては、注射
剤、軟膏、ローション、トニック、スプレー、懸濁剤、
油剤、乳剤、坐剤等が挙げられる。本発明の有効成分を
製剤化するには、常法にしたがえばよく、界面活性剤、
賦形剤、着色料、着香料、保存剤、安定剤、緩衝剤、懸
濁剤、等張剤その他外用剤や化粧料に常用される補助剤
を適宜使用する。
【0025】本発明に係る有効成分は、天然起源であり
しかも食品としても使用できるため、毒性は全くないか
又は極めて低く、卓越した安全性を示し、ラットに対し
て1日当たり10g/kg経口投与したが急性毒性は全く
認められなかった。したがって飲食品タイプとして使用
する場合は、予防用、保健用、通常の飲食品として使用
する場合のいずれにおいても、有効成分の使用量に格別
の限定はないし、医薬として使用する場合も、患者に応
じて上記範囲内で適宜使用すればよい。また、本有効成
分は多量に服用しても格別の問題はない。外用剤や育毛
料と言った育毛化粧料のように皮膚に適用する場合は、
必要個所に必要量適用すればよく、適用量に格別の限定
はないし、局所の発赤やかゆみといった副作用も全く認
められない。
【0026】本発明に係る育毛促進剤は、当該ペプチド
を有効成分とするほか、更にコンブの酵素分解物及び/
又はカキ肉の酵素分解物を配合してもよい。その場合、
配合比率は、ペプチド60〜99%、残りをコンブ及び
/又はカキ肉の酵素分解物とするのが好適である。これ
ら酵素分解物は、等量混合物とするほか適宜の割合で混
合使用してもよい。例えば、次のような割合で混合する
ことができる:ペプチド60〜100%;コンブ酵素分
解物0〜40%;カキ肉酵素分解物0〜40%。
【0027】コンブ及び/又はカキ肉の酵素分解物とし
ては、コンブ、カキ肉をプロテアーゼ等の酵素で処理し
て得られたものをすべて包含するが、例えば先に述べた
イワシ等魚肉をプロテアーゼ処理してペプチドを製造す
る方法にしたがって得られるコンブ、カキ肉の酵素分解
物を使用してもよい。
【0028】ペプチドと、コンブ及び/又はカキ肉の酵
素分解物は、酵素分解した後、精製、殺菌、乾燥処理等
の各種後処理をした後にこれらを混合し、この混合物を
本発明に係る育毛促進剤の有効成分として使用できるほ
か、これらの処理の途中においてこれらを混合してもよ
い。例えば、次のような処理が可能である。
【0029】先ず既述したように、イワシなどの魚肉に
ついて魚肉質を分離してこれを酵素分解し、他方、コン
ブ及び/又はカキを粉砕してこれを酵素分解し、これら
を合した後に粗分離、超遠心分離、濾過、濃縮、殺菌
(UHTST)、噴霧乾燥し、これを有効成分として使
用することができる。
【0030】以下、本発明を製造例および実施例によっ
て更に詳しく説明する。
【0031】
【製造例1】新鮮イワシをデボーナーで処理して採肉し
た。採肉した魚肉質を10kgのすり身に分割し、これを
−30℃以下で急速凍結した後、粉砕機で粉砕した後等
量の水を加え、これをタンクに送り、100℃に10分
間加熱して自己消化酵素を失活させ、熱変性させた。次
いでアンモニア水を加えてpHを10.0に調整した。
【0032】これに市販のアルカリプロテアーゼ製品の
0.1%液を加え、45℃に17時間保持して酵素分解
を行った。次いで15分間煮沸して酵素を失活せしめ
た。
【0033】これをバイブロスクリーン(150メッシ
ュ)に通し5000rpmでジェクター処理した後、シャ
ープレス遠心分離機で処理し(15000rpm)、ケイ
ソウ土を濾過助剤として用い、濾過処理したものをペプ
チド原液とした。
【0034】上記で得たペプチド原液に活性炭を1%W
/V加え,30℃で60分間攪拌した後濾過して濾液を
得た。これを常法にしたがって減圧濃縮(20℃)した
後、常法にしたがってUHTST殺菌を行って、α−1
000(液体)製品を得、これを更に常法にしたがって
噴霧乾燥して粒径60メッシュのα−1000(粉末)
製品を得、それぞれこれらの製品は冷凍保管した。
【0035】このようにして調製したペプチドα−10
00(粉末)について、セファデックスG−25カラム
を用い、下記の条件でゲル濾過した結果、図3の結果が
得られ、分子量は200〜10,000であることが判
明した。カラムサイズ:径16〜950mm、溶出剤:
0.1Mホスフェートバッファー(pH7.0)、分
画:2ml/チューブ、流速10ml/h、分子量マーカー:
バシトラシン(分子量1450)。
【0036】上記によって得たα−1000(液体)
は、水分含量が73.6%(減圧加熱乾燥法)であっ
て、淡黄色を呈し、その10%溶液のpHは7.5を示
し、魚臭もなく苦味も認められなかった。その成分につ
いての分析、及び、アミノ酸組成についての測定を行っ
た結果、下記する表7及び表8に示す結果が得られた。
【0037】
【表7】
【0038】
【表8】
【0039】
【製造例2】コンブ10kg及びカキ肉10kgをそれぞれ
粉砕し、これに等量の水を加えた後、pHを10.0に
調整した。これに市販のアルカリプロテアーゼ製品の
0.1%液を加え、45℃に20時間保持して酵素分解
を行った。次いで、15分間煮沸してそれぞれ酵素を失
活せしめ、コンブ酵素分解物及びカキ肉酵素分解物をそ
れぞれ得た。
【0040】
【実施例1】上記によって製造したコンブ酵素分解物、
カキ肉酵素分解物、及び、先に得たイワシ肉酵素分解物
を5%、5%及び90%の混合比率で混合した。得られ
た混合物をバイブロスクリーン(150メッシュ)に通
し、5000rpmでジェクター処理して、粗分離処理を
行った。
【0041】粗分離処理した後、上記したところにした
がって、超遠心分離、濾過、濃縮、殺菌(UHTS
T)、噴霧乾燥し、黄白色の粉末を得た。これをセンミ
ペプチド3Mと命名した。センミペプチド3Mの成分組
成は、下記表9に示すとおりである。
【0042】
【表9】
【0043】
【実施例2】本発明有効成分が培養毛包細胞の増殖促進
作用を有することを以下により試験し、確認した。先
ず、前培養を行った。すなわち、頭皮の各部位より、無
作為に抜去した成長期毛包をTrypsin-EDTA処理し、分散
した細胞を得た。IV型コラーゲンをコートした培養皿に
培養液にて懸濁した毛包細胞を2×104/cm濃度で植え
込み約2週間培養を行った。
【0044】次いで、上記によって得たセンミペプチド
3Mの1μg/ml、10μg/ml、100μg/ml水溶液をそ
れぞれ試験液として、毛包細胞の増殖促進効果確認試験
を行った。すなわち、前培養にて増殖した毛包細胞をTr
ypsin-EDTA処理にて培養皿からはがし、遠心分離後に得
られた細胞塊を培養液に懸濁した。この細胞懸濁液を
2.5×103/cm2の濃度で組織培養用培養皿に植え込
んだ。24時間培養後、試験液を含む培養液と交換し、
培養を継続した。7日および14日間培養後、血球算定
盤によるcell count法にて増殖した毛包細胞の数を測定
し、試験液の細胞増殖に及ぼす影響について評価した。
結果を図4に示す。
【0045】上記試験結果から明らかなように、本発明
に係る育毛促進剤は、すぐれた育毛促進効果を有し、特
に10μg/mlの濃度においてコントロールに比べて14
0%もの増加効果を示した。
【0046】
【実施例3】本発明有効成分が、経口投与することによ
って、ヒト頭髪に対して毛成長促進効果を有すること
を、以下により試験し、確認した。すなわち、男性型脱
毛症である被験者15名に、上記によって得たセンミペ
プチド3Mを1日1回、2gずつ2ケ月間経口投与し、
軟毛、硬毛の新生につき視認により改善度を評価した。
得られた結果を下記表10に示す。その結果から明らか
なように、本発明に係る育毛促進剤は、外用のみでなく
内用によっても育毛が促進されるというきわめて顕著な
効果が奏されることが確認された。なお、イワシ魚肉の
酵素分解物であるα−1000のみを経口投与した場合
も、同様にすぐれた育毛促進効果が奏された。
【0047】
【表10】
【0048】
【実施例4】実施例1で得たセンミペプチド3M粉末8
0g、糖類150g、蜂蜜15g、アスコルビン酸1
g、クエン酸0.5g、香料適量に水を加えて1kgと
し、これを95℃で20分間殺菌し、100mlずつ無菌
的にビンに充填して、飲食品タイプの養毛ドリンクを製
造した。
【0049】
【実施例5】製造例1で得たペプチドα−1000(液
体)200g、酢酸トコフェロール5g、硝酸チアミン
10g、ニコチン酸アミド20g、無水カフェイン50
g、安息香酸塩及び香料適量に脱イオン水を加えて30
Lとし、殺菌した後30mlずつ無菌的にビンに充填し
て、医薬品としての養毛ドリンクを製造した。
【0050】
【実施例6】結晶グルコース400重量部、センミペプ
チド3M100重量部、クエン酸7重量部、Na-Caseina
te7重量部、アスコルビン酸5重量部、硬化油3重量部
を用い、常法にしたがって育毛促進錠菓を製造した。
【0051】
【実施例7】センミペプチド3M500重量部、精製炭
酸カルシウム20重量部、ラクトース178重量部、ス
テアリン酸マグネシウム2重量部を用い、これらの混合
物を250mgずつ1号カプセルに充填し、1カプセル内
に500mgのセンミペプチド3Mを含有する育毛促進カ
プセル剤を製造した。
【0052】
【実施例8】エタノール60ml、植物油0.5ml、プロ
ピレングリコール5ml、塩化カルブロニウム0.54m
l、ペプチドα−1000(液体)2ml、これに精製水
を加えて全量を100mlとし、上記成分を混合溶解し
て、育毛促進ヘアートニックを製造した。
【0053】
【実施例9】ビタミンC20g、グラニュー糖50g、
コーンスターチと乳糖の等量混合物30gに、製造例1
で得たペプチドα−1000を50g加えて充分に混合
した。混合物を100等分して袋に詰め、1袋1.5g
のスティック状育毛促進食品を100袋製造した。
【0054】
【発明の効果】魚肉の酵素分解物を有効成分とする本発
明に係る育毛促進剤は、患部に適用する非経口的に投与
することにより育毛促進効果を奏することはもちろんの
こと、これを内服する経口投与により抜毛を防止すると
ともに育毛も促進するというきわめてユニークにして卓
越した著効が奏される。しかも本育毛促進剤は天然物由
来であって、安全上も全く問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペプチドα−1000のUVスペクトルを示
す。
【図2】ペプチドα−1000のIRスペクトルを示
す。
【図3】ペプチドα−1000のゲル濾過による分子量
分布を示す。
【図4】本育毛促進剤による培養毛包細胞の増殖促進効
果を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚肉を加熱変性せしめて自己消化酵素を
    失活せしめた後プロテアーゼ処理して得られるペプチド
    を有効成分とすること、を特徴とする育毛促進剤。
  2. 【請求項2】 魚肉がイワシ魚肉であること、を特徴と
    する育毛促進剤。
  3. 【請求項3】 ペプチドが下記表1に表される物理化学
    的性質を有するペプチドα−1000であること、を特
    徴とする請求項1または2に記載の育毛促進剤。 【表1】
  4. 【請求項4】 更に、コンブ及び/又はカキ肉をプロテ
    アーゼ処理して得られる酵素分解物を配合してなるこ
    と、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    育毛促進剤。
  5. 【請求項5】 育毛促進剤が経口投与用育毛促進剤であ
    ること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の育毛促進剤。
JP26293797A 1997-09-11 1997-09-11 育毛促進剤 Expired - Fee Related JP4115561B2 (ja)

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