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JPH1159541A - 鞍乗り型車両のフレーム構造 - Google Patents

鞍乗り型車両のフレーム構造

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Publication number
JPH1159541A
JPH1159541A JP9231410A JP23141097A JPH1159541A JP H1159541 A JPH1159541 A JP H1159541A JP 9231410 A JP9231410 A JP 9231410A JP 23141097 A JP23141097 A JP 23141097A JP H1159541 A JPH1159541 A JP H1159541A
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JP
Japan
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body frame
vehicle body
frame
engine assembly
engine
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JP9231410A
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Tadanori Horiuchi
忠徳 堀内
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K5/00Arrangement or mounting of internal-combustion or jet-propulsion units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60YINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
    • B60Y2200/00Type of vehicle
    • B60Y2200/10Road Vehicles
    • B60Y2200/12Motorcycles, Trikes; Quads; Scooters
    • B60Y2200/124Buggies, Quads

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体フレームを軽量かつ組立容易にし、エン
ジンの脱着性を良くする。 【解決手段】 クランクケース20の左右に気筒21を
略水平に寝かせて突出する水平対向式エンジンと、自動
変速機24及び後輪ギヤボックス25を一体に形成した
前後方向へ長いエンジン組立体7とし、その前部に車体
フレーム前部30をボルト45、59で結合し、後部に
車体フレーム後部70の下部73に形成された取付突部
75をボルト76で結合する。これによりエンジン組立
体7を構成要素の一部とする車体フレームを構成する。
車体フレーム前部30は上下方向へ延びる鋳造一体式の
フロントメインフレーム31をなし、その前方に一体化
された上部パイプ32、下部パイプ33で前輪懸架機構
を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は4輪バギー車のよ
うな不整地走行に適した鞍乗り型車両のフレーム構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭63−1234号には、側面視で
ループ状をなす左右一対のパイプフレームで車体フレー
ムを構成し、そのループ部内へ車体側方から脱着するエ
ンジンを支持し、前部に前輪を懸架するとともにステア
リングシャフトを支持し、エンジン上方に鞍乗り型シー
トを支持し、後部に後輪を懸架する4輪バギー車のフレ
ーム構造が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フレー
ム構造の場合、エンジンの脱着を車体の側方から行わな
ければならないので、脱着作業に多くの工数がかかり、
メンテナンス性を向上させにくい。その上、エンジンが
剛性部材であるにもかかわらず、エンジンマウントによ
り車体フレームへ防振支持する必要から、エンジンをフ
レーム剛性に寄与する強度 メンバとして活用し
ていないので、車体フレームの全体重量が増加する。ま
た、車体フレーム全体を溶接により組み立てるので、溶
接個所が多くなり、それだけ溶接工数が増加して組立工
数が多くなり、かつコスト高となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願の鞍乗り型車両のフレーム構造に係る第1の発明
は、車体中央部にエンジンを配設し、車体前部に前輪を
設け、車体後部左右に一対の後輪を設けた鞍乗り型車両
において、エンジンの後方に変速機と後輪への動力伝達
部材を一体にした前後方向に長いエンジン組立体を設
け、その前部に前輪懸架機構及びステアリングシャフト
を支持する車体フレーム前部を連結し、後部にシートを
支持する車体フレーム後部を連結して、これらエンジン
組立体、車体フレーム前部及び車体フレーム後部により
車体フレームを構成するとともに、この車体フレームは
側面視で少なくともエンジン組立体の下方及び後方部分
を開放したことを特徴とする。
【0005】第2の発明は上記第1の発明において、車
体フレームはエンジン組立体の前部上方を開放するとと
もに、エンジン組立体を車体フレーム前部及び車体フレ
ーム後部に対してそれぞれ着脱自在に締結したことを特
徴とする。
【0006】第3の発明は上記第1の発明において、エ
ンジンが、クランクケースの左右両側へ略水平に寝て突
出する一対の気筒を有する水平対向エンジンであること
を特徴とする。
【0007】第4の発明は上記第1の発明において、車
体フレーム前部は、エンジン組立体の前部へ連結される
とともに上下方向に延びるフロントメインフレームとそ
の前方へ略ループ状に張り出す左右一対のパイプ部材で
構成され、フロントメインフレームは前輪懸架機構を構
成するアーム部材及びフロンクッションユニットの各支
持部を備えることを特徴とする。
【0008】第5の発明は上記第1乃至第4のいずれか
の発明において、エンジン組立体の底部にステップブラ
ケットを取付けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】第1の発明によれば、エンジン組立体を
車体フレームの主要構成部品として活用するため、必要
なフレーム剛性を達成する割には車体フレーム全体の重
量を削減して軽量化が可能になる。
【0010】また、車体フレームのうち、エンジン組立
体の下方及び後方側を開放することにより、エンジン組
立体を車体フレームの下方へ脱着できるので、脱着作業
が容易になり、メンテナンス性が向上する。
【0011】第2の発明によれば、車体フレーム前部と
車体フレーム後部をそれぞれエンジン組立体と締結によ
り結合したので、車体フレームの組立作業が容易にな
り、溶接工数を削減できるため組立性が向上し、かつ溶
接による熱影響を少なくして品質向上を図ることができ
る。そのうえ、エンジン組立体の前部上方を開放したの
で、車体フレームを構成するパイプ部材を可級的に少な
くでき、それだけ全体を軽量化できる。
【0012】第3の発明によれば、エンジンを水平対向
式としたので前傾式等の一般的なエンジン形式と異な
り、エンジン振動を少なくして従来のエンジンマウント
を省略できるので、エンジン組立体をフレーム部材に直
接ボルト等で締結でき、その結果、エンジン組立体を強
度メンバとして利用できるようになるので、車体フレー
ムの構成部品を兼用可能になる。
【0013】第4の発明によれば、車体フレーム前部に
フロントメインフレームを設けたので、従来のように、
エンジン上方を前後方向へ延びるメインフレームを通し
で設けなくても、車体前部において要求される前輪懸架
機構、ステアリングシャフト及びエンジン前部の各支持
を行うことができ、かつ十分な支持剛性を得るようにで
きる。
【0014】第5の発明によれば、エンジン組立体の底
部にステップブラケットを取付けてエンジン組立体と一
体に脱着できるようにしたので、通常の場合のようにス
テップを支持する下部フレームをエンジンの下方へ配設
する必要がなく、その結果、エンジン組立体の脱着を容
易にする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図4に不整地走行車両の
一例である4輪バギー車として構成された一実施例を示
す。図1は4輪バギー車の車体フレーム構造を示す側面
図、図2は4輪バギー車全体の外観側面図、図3は車体
フレームを主体とする平面図、図4は車体フレームの組
立図である。
【0016】まず、図2において、この4輪バギー車
は、車体の前部に左右一対の前輪1が独立懸架され、ハ
ンドル2を回動することによりこれと連なるステアリン
グシャフト3により操向自在になっている。
【0017】車体前部は、前輪1の上部から後方を覆う
フロントフェンダを兼ねた車体前部カバー4が設けら
れ、その上部にはフロントキャリア5が設けられ、かつ
車体最前部にフロントバンパ6が設けられている。
【0018】車体中央部には車体フレームの一部を又兼
ねるエンジン組立体7が前後方向へ長く設けられ、その
上部はタンクカバー8で覆われ、その内側に吸気ボック
ス9及び燃料タンク10が前後に配設されている。タン
クカバー8の後方には、鞍乗り型シート11が設けられ
ている。
【0019】車体の後部には、左右一対の後輪12が独
立懸架され、各後輪12の前側から上方にかけて覆うリ
ヤフェンダを兼ねた後部車体カバー13で覆われてい
る。後部車体カバー13の上方には、後部キャリア14
が設けられ、さらに車体後端部にはリヤバンパ15が車
体フレームの一部を構成するリヤフレーム16の後端部
から上方へ突出して設けられている。
【0020】符号17は後輪懸架機構を構成するリヤク
ッションユニット、18はリヤフレーム16の下部に支
持されたマフラー、19は排気管である。
【0021】図1及び図3に示すように、エンジン組立
体7を構成するエンジンは、クランクケース20の左右
両側から、左右一対の気筒21を略水平に寝かせて突出
させるとともに、クランクケース20の上面部左右には
対をなしてステー22が上方へ突出形成され、クランク
ケース20の下部にも取付用突部23が同様に左右一対
で下方へ突出形成されている。
【0022】エンジン組立体7は、クランクケース20
の後部に自動変速機24を一体化して設け、さらにその
後部に後輪ギヤボックス25を一体化することにより前
後方向へ長い形状で車体中央部に配設され、エンジンの
出力を自動変速機24で変速してそのケース内に設けら
れているドライブシャフトを介して後輪ギヤボックス2
5内のデフ装置へ伝達し、左右の後輪12を駆動するよ
うになっている。
【0023】エンジン組立体7の前部には車体フレーム
前部30が取付けられ、後部には車体フレーム後部70
が取付けられることにより、これら車体フレーム前部3
0、エンジン組立体7及び車体フレーム後部70により
車体フレームを構成している。
【0024】図1、3及び4に示すように、車体フレー
ム前部30は、上下方向へ延びるフロントメインフレー
ム31、その前方へ延出して先端側が下方へ曲がった上
部パイプ32、その下端部から後方へ延びてフロントメ
インフレーム31の下端部と連結される下部パイプ33
で構成されている。
【0025】上部パイプ32及び下部パイプ33はそれ
ぞれ左右一対で設けられる鋼管製であり、フロントメイ
ンフレーム31はこれらを連結し、上部パイプ32及び
下部パイプ33の各左右のパイプ間隔程度の比較的広い
幅を有する鋳造品である。
【0026】フロントメインフレーム31の上端部に
は、ステアリングシャフト3の支持部34が設けられ、
その下方には側方へ突出して形成された支持突部35が
左右一対で設けられ、ここにフロントクッションユニッ
ト36の上端部が支持されている。
【0027】フロントメインフレーム31の上部パイプ
32が連結する部分より下方には、前輪懸架機構を構成
するサスペンションアーム用の支持突部37a,37b
が上下に設けられ、これらの支持突部37a,37bは
それぞれ間隔を持って前後一対で設けられかつ車体の左
右側へ対で設けられている。
【0028】フロントメインフレーム31の背面側上下
方向中央部左右には後方へ向かって突出するハンガーア
ーム41が左右一対で設けられ、それぞれの上面には前
向きのフック42と後向きのフック43が設けられ、各
後端部にはハンガーブラケット44がそれぞれボルト止
めされ、このハンガーブラケット44をクランクケース
20の上面に設けられているステー22へボルト45で
取付けることによりクランクケース20が支持される。
【0029】上部パイプ32の後端部46はボルト47
でフロントメインフレーム31の側面へ取付けられ、中
間部上面にはフロントキャリア5の後部を支持するため
のステー48が設けられ、その近傍下面側にはステアリ
ングシャフト3の下端部を支持する軸受け部49及びフ
ロントギヤボックス用ステー50が設けられている。こ
れらより前方の下方屈曲部近傍にはフロントキャリア5
の前部を支持するためのステー51が設けられている。
【0030】下部パイプ33の前端部は上部パイプ32
の下端部へ溶接され、そのコーナー部にフロントギヤボ
ックス支持用ステー53が取付けられている。下部パイ
プ33の中間部には左右の下部パイプ33間に溶接され
たアンダガードプレート55が形成されている。
【0031】このアンダガードプレート55の後端部
は、フロントメインフレーム31の下方かつ左右の下部
パイプ33間に取付けられた枠部材56へ連結され、下
部パイプ33にはステー57a及び57bが上方へ突出
形成され、各々にフロントメインフレーム31の下部が
ボルト38及び39で締結されている。
【0032】左右の下部パイプ33の後端部58は、そ
れぞれクランクケース20の底部に形成された左右の取
付用突部23に重ねられ、ボルト59を用いて締結によ
り取付けられている。
【0033】図3に明らかなように、前輪懸架機構はダ
ブルウイッシュボーン形式であり、支持突部37aに軸
着されて斜め前方へ延出する上部アーム60と、支持突
部37bに軸着された下部アーム(本図では上部アーム
60と重なっている)と、上部アーム60に下端部が取
付けられたフロントクッションユニット36で構成さ
れ、上部アーム60及び下部アームの各先端部が前輪1
へ連結されている。
【0034】左右の前輪車軸62は、車体フレーム前部
30に支持されているフロントギヤボックス63を介し
て、クランクケース20から前方へ延出するフロントド
ライブシャフト64(図2)により駆動される。フロン
トギヤボックス63はデフ装置を内蔵し前記フロントギ
ヤボックス支持用ステー50及び53で支持されてい
る。
【0035】車体フレーム後部70は、側面視略T字状
をなすセンターフレーム71とその後端部から略水平に
後方へ延びるリヤフレーム16を備えるとともに、それ
ぞれ左右一対で構成され、各左右部分はクロスパイプ8
0,81で連結されている。
【0036】この車体フレーム後部70はエンジン組立
体7の上部へ取り付けられて後方へ略平行に延出してい
るので、略箱形形状をなすとともに、図1の側面視で少
なくともエンジン組立体7の下方から後方部分を開放し
た車体フレーム構造をなしている。
【0037】センターフレーム71は鋳造で形成され、
前後方向へ延びる上部72と、下方へ延びる下部73及
びこれらを斜めに連結する補強部74で構成され、下部
73の上部前側及び下端部前後に取付突部75を一体に
突出形成し、ここでそれぞれボルト76により自動変速
機24のケース側面上半部と連結されている。
【0038】上部72の後端部外側面には、リヤクッシ
ョンユニット17の上端を支持する支持突部77が側方
へ突出形成され、リヤクッションユニット17の下端部
は、自動変速機24のケース側面に軸着された後輪懸架
機構用のリヤアーム78へ連結されている。
【0039】左右のリヤフレーム16の各後端部には下
方へ突出するスタビライザ用ステー82が設けられ、そ
の下端部間に架け渡されてスタビライザ83が支持さ
れ、このスタビライザ83の両端部は後輪ギヤボックス
25へ連結され、その結果、後輪ギヤボックス25はス
タビライザ83及びスタビライザ用ステー82を介して
リヤフレーム16へ連結されている。
【0040】図中の符号79は後輪車軸、84はクラン
クケース20の下方を横断して配設される下向略コ字状
断面のステップブラケットであり、その開口部側にはク
ランクケース20の底面を部分的に覆うフランジ85を
なし、ステー86(図2)でクランクケース20の底面
へ取付けられるとともに、ステップブラケット84の左
右両端にはステップ87が取付けられている。また、8
8はリヤブレーキペダルであり、後端をクラックケース
20の下部側面へ回動自在に支持されたペダルアーム8
9の前端部へ取付けられている。
【0041】次に本実施例の作用を説明する。図1及び
4に示すように、車体フレームは、車体フレーム前部3
0、エンジン組立体7及び車体フレーム後部70で構成
され、クランクケース20上面のステー22に対してハ
ンガーブラケット44をボルト45にて取付け、下面の
取付用突部23に対して下部パイプ33の後端部58を
ボルト59にてそれぞれ取付けるだけで、車体フレーム
前部30をエンジン組立体7に取付けできる。
【0042】また、車体フレーム後部70を構成する下
部73の各取付突部75を自動変速機24のケース側面
上部に対してボルト76によりそれぞれ取付け、さらに
スタビライザ83の両端部を後輪ギヤボックス25へ取
付けると車体フレーム後部70をエンジン組立体7へ取
付けできる。
【0043】このとき、左右の気筒21を略水平に寝か
せた水平対向エンジンを採用することにより、慣性力が
打ち消し合わされた振動の少ないエンジン組立体7とな
るので、車体フレーム前部30及び車体フレーム後部7
0に対する取付部を、従来のようなエンジンマウントを
用いることなく単なるボルト結合で済み、その結果、エ
ンジン組立体7が車体フレームの一部を構成する強度メ
ンバになる。
【0044】このため、エンジン組立体7を車体フレー
ムの一部として利用でき、車体フレーム前部30及び車
体フレーム後部70を可及的に小さくするので、エンジ
ンの取付構造が簡単になり、全体の重量並びにコストを
削減できる。
【0045】しかも、車体フレーム前部30は全体をボ
ルト結合で組立てることができ、従来のような溶接を不
要とするので、全体としても溶接部分を可及的に少なく
して組立工数の削減並びに熱影響を少なくして品質を向
上できる。
【0046】また、車体フレーム前部30にフロントメ
インフレーム31を設けたので、従来のように、エンジ
ン上方を前後方向へ延びるメインフレームを通しで設け
なくても、車体前部において要求される前輪懸架機構
(36,60など)、ステアリングシャフト3及びクラ
ンクケース20前部の各支持を行うことができ、かつ十
分な支持剛性を得るようにできる。
【0047】そのうえ、車体フレーム後部70はエンジ
ン組立体7と略平行にその上部へ配設されて連結される
ので、高剛性かつ軽量な略箱形形状をなすとともに、ボ
ルト76で締結することになり、適正な剛性バランスに
できる。
【0048】さらに、エンジン組立体7を脱着する場合
は、車体フレーム前部30と車体フレーム後部70の各
連結部のボルトを取り外せば、エンジン組立体7全体を
車体の下方へ取り外すことができる。したがって、従来
のように車体側方から脱着するものと比べてエンジン組
立体7の脱着が容易になり、メンテナンス性が向上す
る。
【0049】このとき、ステップブラケット84がクラ
ンクケース20の底部に取付けられているため、ステッ
プブラケット84はエンジン組立体7と一体に脱着で
き、同時にブレーキペダル88及びペダルアーム89も
一緒に脱着できる。
【0050】次に、図5に基づいて第2の実施例を説明
する。この実施例は前記第1の実施例に係わる4輪バギ
ー車とほぼ同様のものであり、単に車体フレームの一部
に構成部品を付加したものに過ぎない。したがって、共
通部分には共通符号を用いるとともに、本実施例におけ
るエンジン組立体並びに他の車体構成は前実施例と共通
するので図示を省略してある。
【0051】図5は図1と同様の図であり、この図に明
らかなように、本実施例では、前実施例の車体フレーム
に対して車体フレーム後部70を構成する上部72の前
端部と車体フレーム前部30を構成するフロントメイン
フレーム31の背面中間部とを中央フレーム90で連結
したものである。
【0052】中央フレーム90は軽合金製の縦長四角形
断面をなす角パイプであり、左右一対で設けられ、その
両端は溶接により車体フレーム前部30及び車体フレー
ム後部70側と連結される。
【0053】なお、中央フレーム90の前端部は側面視
でハンガーアーム41の外側に重なり、中央フレーム9
0と車体フレーム後部70が連続することにより、一般
的な4輪バギー車に多く用いられるメインフレームと近
似した構造になっている。
【0054】ただし、このようにしても、エンジン組立
体7を車体フレームの一部として活用することにより、
車体フレーム全体の軽量化並びにエンジン組立体7の脱
着性を良好にすることを実現できるのはもちろんである
とともに、中央フレーム90により車体フレーム前部3
0と車体フレーム後部70を連結することにより、車体
フレーム全体の剛性を高めることができる。
【0055】なお、本願発明は上記各実施例に限定され
ず種々に変形可能である。例えば鞍乗り型車両として
は、4輪バギー車ばかりでなく、3輪バギー車等にも適
用できる。また、エンジン組立体7は自動変速機24に
代えて、常噛み式変速機やVベルト式変速機等とドライ
ブシャフトの組み合わせなど、公知の他の形式であって
もよい。
【0056】さらに、フロントバンパ6は必ずしも水平
対向式でなく、前傾又は後傾の単気筒もしくは、V型や
インライン型のものでもよく、さらには単気筒を前後方
向に寝かせて配設した水平気筒でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係わる車体フレームの側面図
【図2】 同上の4輪バギー車全体の外観側面図
【図3】 その車体フレーム部分平面図
【図4】 車体フレームの分解図
【図5】 第2実施例に係わる車体フレームの側面図
(エンジン組立体を除く)
【符号の説明】
1:前輪、7:エンジン組立体、11:鞍乗り型シー
ト、12:後輪、16:リヤフレーム、20:クランク
ケース、21:気筒、24:自動変速機、30:車体フ
レーム前部、31:フロントメインフレーム、70:車
体フレーム後部、71:センターフレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体中央部にエンジンを配設し、車体前部
    に前輪を設け、車体後部左右に一対の後輪を設けた鞍乗
    り型車両において、エンジンの後方に変速機と後輪への
    動力伝達部材を一体にした前後方向に長いエンジン組立
    体を設け、その前部に前輪懸架機構及びステアリングシ
    ャフトを支持する車体フレーム前部を連結し、後部にシ
    ートを支持する車体フレーム後部を連結して、これらエ
    ンジン組立体、車体フレーム前部及び車体フレーム後部
    により車体フレームを構成するとともに、この車体フレ
    ームは側面視で少なくともエンジン組立体の下方及び後
    方部分を開放したことを特徴とする鞍乗り型車両のフレ
    ーム構造。
  2. 【請求項2】車体フレームはエンジン組立体の前部上方
    を開放するとともに、エンジン組立体を車体フレーム前
    部及び車体フレーム後部に対してそれぞれ着脱自在に締
    結したことを特徴とする請求項1に記載した鞍乗り型車
    両のフレーム構造。
  3. 【請求項3】エンジンが、クランクケースの左右両側へ
    略水平に寝て突出する一対の気筒を有する水平対向エン
    ジンであることを特徴とする請求項1に記載した鞍乗り
    型車両のフレーム構造。
  4. 【請求項4】車体フレーム前部は、エンジン組立体の前
    部へ連結されるとともに上下方向に延びるフロントメイ
    ンフレームとその前方へ略ループ状に張り出す左右一対
    のパイプ部材で構成され、フロントメインフレームは前
    輪懸架機構を構成するアーム部材及びフロンクッション
    ユニットの各支持部を備えることを特徴とする請求項1
    に記載した鞍乗り型車両のフレーム構造。
  5. 【請求項5】エンジン組立体の底部にステップブラケッ
    トを取付けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載した鞍乗り型車両のフレーム構造。
JP23141097A 1997-08-27 1997-08-27 鞍乗り型車両のフレーム構造 Expired - Fee Related JP3792851B2 (ja)

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