JPH1142719A - 除電機能付き空気入りタイヤの製造方法および装置 - Google Patents
除電機能付き空気入りタイヤの製造方法および装置Info
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- JPH1142719A JPH1142719A JP10016388A JP1638898A JPH1142719A JP H1142719 A JPH1142719 A JP H1142719A JP 10016388 A JP10016388 A JP 10016388A JP 1638898 A JP1638898 A JP 1638898A JP H1142719 A JPH1142719 A JP H1142719A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D30/00—Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
- B29D30/06—Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
- B29D30/52—Unvulcanised treads, e.g. on used tyres; Retreading
- B29D2030/526—Unvulcanised treads, e.g. on used tyres; Retreading the tread comprising means for discharging the electrostatic charge, e.g. conductive elements or portions having conductivity higher than the tread rubber
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- Tires In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 除電機能付き空気入りタイヤを簡単かつ確
実に製造する。 【解決手段】 帯状トレッドゴム36の外側ゴム体33を
カッター45により長手方向に切断して外表面から内側ゴ
ム体32に至る切れ目52を形成するとともに、該切れ目51
に未加硫の良導電性ゴムからなる充填物を充填した後、
該帯状トレッドゴム36を貼付けた生タイヤを加硫して前
記充填物を静電気の逃げ道としての導電体とする。そし
て、このようなタイヤ11は、通常のタイヤの製造工程の
途中に切れ目52の形成および該切れ目52への充填物の充
填を行うだけでよいため、簡単かつ確実に製造すること
ができる。
実に製造する。 【解決手段】 帯状トレッドゴム36の外側ゴム体33を
カッター45により長手方向に切断して外表面から内側ゴ
ム体32に至る切れ目52を形成するとともに、該切れ目51
に未加硫の良導電性ゴムからなる充填物を充填した後、
該帯状トレッドゴム36を貼付けた生タイヤを加硫して前
記充填物を静電気の逃げ道としての導電体とする。そし
て、このようなタイヤ11は、通常のタイヤの製造工程の
途中に切れ目52の形成および該切れ目52への充填物の充
填を行うだけでよいため、簡単かつ確実に製造すること
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静電気を車両か
ら路面に逃がすことができる除電機能付き空気入りタイ
ヤの製造方法および装置に関する。
ら路面に逃がすことができる除電機能付き空気入りタイ
ヤの製造方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、湿潤路面でのグリップ性、コーナリング性、耐摩耗
性等を同時に満足させるため、トレッドゴム層をケイ酸
を高い割合で含む不良導電性ゴムから構成した空気入り
タイヤが提案された。ここで、このような空気入りタイ
ヤはトレッドゴム層が電気の導通を遮断するため、車両
に多量の静電気が溜ることがある。
年、湿潤路面でのグリップ性、コーナリング性、耐摩耗
性等を同時に満足させるため、トレッドゴム層をケイ酸
を高い割合で含む不良導電性ゴムから構成した空気入り
タイヤが提案された。ここで、このような空気入りタイ
ヤはトレッドゴム層が電気の導通を遮断するため、車両
に多量の静電気が溜ることがある。
【0003】このような問題点を解決するため、従来、
例えば特開平9ー71112号公報に記載されているよ
うな空気入りタイヤ、即ち、ベルト層の半径方向外側に
配置されたトレッドゴム層を、半径方向内側に位置し良
導電性ゴムからなる内側ゴム層と半径方向外側に位置し
不良導電性ゴムからなる外側ゴム層とから構成するとと
もに、該外側ゴム層内に周方向に連続して延び内側ゴム
層から外側ゴム層の外表面まで至る良導電性ゴムから構
成された導電体を設け、車両に溜った静電気を内側ゴム
層、導電体を通じて路面に逃がすようにした空気入りタ
イヤが提案された。また、このような空気入りタイヤを
基にすれば、トレッドゴム層全体が不良導電性ゴムから
構成された空気入りタイヤにおいて、該トレッドゴム層
内に、周方向に連続して延びベルト層から外表面に至る
良導電性ゴムから構成された導電体を設け、車両に溜っ
た静電気を導電体を通じて路面に逃がすようにしたもの
も容易に考え付くことができる。
例えば特開平9ー71112号公報に記載されているよ
うな空気入りタイヤ、即ち、ベルト層の半径方向外側に
配置されたトレッドゴム層を、半径方向内側に位置し良
導電性ゴムからなる内側ゴム層と半径方向外側に位置し
不良導電性ゴムからなる外側ゴム層とから構成するとと
もに、該外側ゴム層内に周方向に連続して延び内側ゴム
層から外側ゴム層の外表面まで至る良導電性ゴムから構
成された導電体を設け、車両に溜った静電気を内側ゴム
層、導電体を通じて路面に逃がすようにした空気入りタ
イヤが提案された。また、このような空気入りタイヤを
基にすれば、トレッドゴム層全体が不良導電性ゴムから
構成された空気入りタイヤにおいて、該トレッドゴム層
内に、周方向に連続して延びベルト層から外表面に至る
良導電性ゴムから構成された導電体を設け、車両に溜っ
た静電気を導電体を通じて路面に逃がすようにしたもの
も容易に考え付くことができる。
【0004】この発明は、前述のような除電機能付き空
気入りタイヤを簡単かつ確実に製造することができる製
造方法および装置を提供することを目的とする。
気入りタイヤを簡単かつ確実に製造することができる製
造方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、第1
に、ベルト層の半径方向外側に配置されたトレッドゴム
層を、半径方向内側に位置し良導電性ゴムからなる内側
ゴム層と半径方向外側に位置し不良導電性ゴムからなる
外側ゴム層とから構成するとともに、外側ゴム層内に内
側ゴム層から外側ゴム層の外表面まで延び良導電性ゴム
からなる導電体を設けることで静電気を車両から路面に
逃がすようにした除電機能付き空気入りタイヤの製造方
法であって、未加硫ゴムからなる内側、外側ゴム体を積
層して構成した帯状トレッドゴムの外側ゴム体を切断手
段により長手方向に切断して外表面から内側ゴム体に至
る切れ目を形成するとともに、該切れ目に未加硫の良導
電性ゴムからなる充填物を充填する工程と、グリーンケ
ースの外側にベルト層および前記帯状トレッドゴムを内
側ゴム体が半径方向内側になるようにして貼付けた後、
加硫を行って前記帯状トレッドゴムをトレッドゴム層
と、内側、外側ゴム体を内側、外側ゴム層と、充填物を
導電体とする工程とを備えた製造方法により、第2に、
ベルト層の半径方向外側に配置された不良導電性ゴムか
らなるトレッドゴム層内に、ベルト層から外表面まで延
びた良導電性ゴムからなる導電体を設けることで静電気
を車両から路面に逃がすようにした除電機能付き空気入
りタイヤの製造方法であって、未加硫ゴムからなる帯状
トレッドゴムを切断手段により長手方向に切断して外表
面から内表面に至る切れ目を形成するとともに、該切れ
目に未加硫の良導電性ゴムからなる充填物を充填する工
程と、グリーンケースの外側にベルト層および前記帯状
トレッドゴムを貼付けた後、加硫を行って前記帯状トレ
ッドゴムをトレッドゴム層と、充填物を導電体とする工
程とを備えた製造方法により、第3に、ベルト層の半径
方向外側に配置されたトレッドゴム層を、半径方向内側
に位置し良導電性ゴムからなる内側ゴム層と半径方向外
側に位置し不良導電性ゴムからなる外側ゴム層とから構
成するとともに、外側ゴム層内に内側ゴム層から外側ゴ
ム層の外表面まで延び良導電性ゴムからなる導電体を設
けることで静電気を車両から路面に逃がすようにした除
電機能付き空気入りタイヤの製造装置であって、未加硫
ゴムからなる内側、外側ゴム体を積層して構成した帯状
トレッドゴムの外側ゴム体を長手方向に切断して外表面
から内側ゴム体に至る切れ目を形成する切断手段と、該
切れ目に未加硫の良導電性ゴムからなる充填物を充填す
る充填手段とを備え、前記充填物が充填された帯状トレ
ッドゴムを含む生タイヤを加硫することで帯状トレッド
ゴムをトレッドゴム層と、内側、外側ゴム体を内側、外
側ゴム層と、充填物を導電体とする製造装置により、第
4に、ベルト層の半径方向外側に配置された不良導電性
ゴムからなるトレッドゴム層内に、ベルト層から外表面
まで延びた良導電性ゴムからなる導電体を設けることで
静電気を車両から路面に逃がすようにした除電機能付き
空気入りタイヤの製造装置であって、未加硫ゴムからな
る帯状トレッドゴムを長手方向に切断して外表面から内
表面に至る切れ目を形成する切断手段と、該切れ目に未
加硫の良導電性ゴムからなる充填物を充填する充填手段
とを備え、前記充填物が充填された帯状トレッドゴムを
含む生タイヤを加硫することで帯状トレッドゴムをトレ
ッドゴム層と、充填物を導電体とする製造装置により、
達成することができる。
に、ベルト層の半径方向外側に配置されたトレッドゴム
層を、半径方向内側に位置し良導電性ゴムからなる内側
ゴム層と半径方向外側に位置し不良導電性ゴムからなる
外側ゴム層とから構成するとともに、外側ゴム層内に内
側ゴム層から外側ゴム層の外表面まで延び良導電性ゴム
からなる導電体を設けることで静電気を車両から路面に
逃がすようにした除電機能付き空気入りタイヤの製造方
法であって、未加硫ゴムからなる内側、外側ゴム体を積
層して構成した帯状トレッドゴムの外側ゴム体を切断手
段により長手方向に切断して外表面から内側ゴム体に至
る切れ目を形成するとともに、該切れ目に未加硫の良導
電性ゴムからなる充填物を充填する工程と、グリーンケ
ースの外側にベルト層および前記帯状トレッドゴムを内
側ゴム体が半径方向内側になるようにして貼付けた後、
加硫を行って前記帯状トレッドゴムをトレッドゴム層
と、内側、外側ゴム体を内側、外側ゴム層と、充填物を
導電体とする工程とを備えた製造方法により、第2に、
ベルト層の半径方向外側に配置された不良導電性ゴムか
らなるトレッドゴム層内に、ベルト層から外表面まで延
びた良導電性ゴムからなる導電体を設けることで静電気
を車両から路面に逃がすようにした除電機能付き空気入
りタイヤの製造方法であって、未加硫ゴムからなる帯状
トレッドゴムを切断手段により長手方向に切断して外表
面から内表面に至る切れ目を形成するとともに、該切れ
目に未加硫の良導電性ゴムからなる充填物を充填する工
程と、グリーンケースの外側にベルト層および前記帯状
トレッドゴムを貼付けた後、加硫を行って前記帯状トレ
ッドゴムをトレッドゴム層と、充填物を導電体とする工
程とを備えた製造方法により、第3に、ベルト層の半径
方向外側に配置されたトレッドゴム層を、半径方向内側
に位置し良導電性ゴムからなる内側ゴム層と半径方向外
側に位置し不良導電性ゴムからなる外側ゴム層とから構
成するとともに、外側ゴム層内に内側ゴム層から外側ゴ
ム層の外表面まで延び良導電性ゴムからなる導電体を設
けることで静電気を車両から路面に逃がすようにした除
電機能付き空気入りタイヤの製造装置であって、未加硫
ゴムからなる内側、外側ゴム体を積層して構成した帯状
トレッドゴムの外側ゴム体を長手方向に切断して外表面
から内側ゴム体に至る切れ目を形成する切断手段と、該
切れ目に未加硫の良導電性ゴムからなる充填物を充填す
る充填手段とを備え、前記充填物が充填された帯状トレ
ッドゴムを含む生タイヤを加硫することで帯状トレッド
ゴムをトレッドゴム層と、内側、外側ゴム体を内側、外
側ゴム層と、充填物を導電体とする製造装置により、第
4に、ベルト層の半径方向外側に配置された不良導電性
ゴムからなるトレッドゴム層内に、ベルト層から外表面
まで延びた良導電性ゴムからなる導電体を設けることで
静電気を車両から路面に逃がすようにした除電機能付き
空気入りタイヤの製造装置であって、未加硫ゴムからな
る帯状トレッドゴムを長手方向に切断して外表面から内
表面に至る切れ目を形成する切断手段と、該切れ目に未
加硫の良導電性ゴムからなる充填物を充填する充填手段
とを備え、前記充填物が充填された帯状トレッドゴムを
含む生タイヤを加硫することで帯状トレッドゴムをトレ
ッドゴム層と、充填物を導電体とする製造装置により、
達成することができる。
【0006】請求項1、7に記載の発明の場合には、ま
ず、未加硫ゴムからなる帯状トレッドゴムを成形した
後、該帯状トレッドゴムの外側ゴム体を切断手段により
長手方向に切断して外表面から内側ゴム体に至る切れ目
を形成するとともに、該切れ目に未加硫の良導電性ゴム
からなる充填物を充填手段により充填する。その後、グ
リーンケースの外側にベルト層および前記帯状トレッド
ゴムを内側ゴム体が外側ゴム体より半径方向内側になる
ようにして貼付け、その後、加硫を行って帯状トレッド
ゴムをトレッドゴム層と、内側、外側ゴム体を内側、外
側ゴム層と、充填物を内側ゴム層まで延びる導電体とす
る。このように通常のタイヤの製造工程の途中に切れ目
の形成および該切れ目への充填物の充填を行うだけでよ
いため、除電機能付き空気入りタイヤを簡単かつ確実に
製造することができる。また、請求項2、8に記載の発
明の場合には、まず、未加硫ゴムからなる帯状トレッド
ゴムを成形した後、該帯状トレッドゴムを切断手段によ
り長手方向に切断して外表面から内表面に至る切れ目を
形成するとともに、該切れ目に未加硫の良導電性ゴムか
らなる充填物を充填手段により充填する。その後、グリ
ーンケースの外側にベルト層および前記帯状トレッドゴ
ムを貼付け、その後、加硫を行って帯状トレッドゴムを
トレッドゴム層と、充填物をベルト層まで延びる導電体
とする。このように通常のタイヤの製造工程の途中に切
れ目の形成および該切れ目への充填物の充填を行うだけ
でよいため、前述と同様に除電機能付き空気入りタイヤ
を簡単かつ確実に製造することができる。
ず、未加硫ゴムからなる帯状トレッドゴムを成形した
後、該帯状トレッドゴムの外側ゴム体を切断手段により
長手方向に切断して外表面から内側ゴム体に至る切れ目
を形成するとともに、該切れ目に未加硫の良導電性ゴム
からなる充填物を充填手段により充填する。その後、グ
リーンケースの外側にベルト層および前記帯状トレッド
ゴムを内側ゴム体が外側ゴム体より半径方向内側になる
ようにして貼付け、その後、加硫を行って帯状トレッド
ゴムをトレッドゴム層と、内側、外側ゴム体を内側、外
側ゴム層と、充填物を内側ゴム層まで延びる導電体とす
る。このように通常のタイヤの製造工程の途中に切れ目
の形成および該切れ目への充填物の充填を行うだけでよ
いため、除電機能付き空気入りタイヤを簡単かつ確実に
製造することができる。また、請求項2、8に記載の発
明の場合には、まず、未加硫ゴムからなる帯状トレッド
ゴムを成形した後、該帯状トレッドゴムを切断手段によ
り長手方向に切断して外表面から内表面に至る切れ目を
形成するとともに、該切れ目に未加硫の良導電性ゴムか
らなる充填物を充填手段により充填する。その後、グリ
ーンケースの外側にベルト層および前記帯状トレッドゴ
ムを貼付け、その後、加硫を行って帯状トレッドゴムを
トレッドゴム層と、充填物をベルト層まで延びる導電体
とする。このように通常のタイヤの製造工程の途中に切
れ目の形成および該切れ目への充填物の充填を行うだけ
でよいため、前述と同様に除電機能付き空気入りタイヤ
を簡単かつ確実に製造することができる。
【0007】また、前述の請求項3に記載のように構成
すれば、充填が確実となり充填不良を抑制することがで
きる。さらに、請求項4、5に記載のように構成すれ
ば、細溝が切断時のガイドとなるため、切れ目の形成位
置が正確となるとともに、切断手段によって切断する外
側ゴム体または帯状トレッドゴムの厚さが薄くなるた
め、切断作業が容易となる。また、請求項6に記載のよ
うに構成すれば、切れ目を高能率で形成することができ
る。さらに、請求項9に記載のように構成すれば、切れ
目の形成が確実となる。
すれば、充填が確実となり充填不良を抑制することがで
きる。さらに、請求項4、5に記載のように構成すれ
ば、細溝が切断時のガイドとなるため、切れ目の形成位
置が正確となるとともに、切断手段によって切断する外
側ゴム体または帯状トレッドゴムの厚さが薄くなるた
め、切断作業が容易となる。また、請求項6に記載のよ
うに構成すれば、切れ目を高能率で形成することができ
る。さらに、請求項9に記載のように構成すれば、切れ
目の形成が確実となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態を
図面に基づいて説明する。図1において、11は除電機能
を有する空気入りラジアルタイヤであり、このタイヤ11
は一対のビードコア12と、これら一対のビードコア12間
においてトロイダル状に延びるカーカス層13とを有して
いる。このカーカス層13は少なくとも1枚、ここでは1
枚のカーカスプライ14から構成されるとともに、その両
端部がビードコア12の周りを軸方向内側から軸方向外側
に向かって巻き上げられている。そして、前記カーカス
プライ14の内部にはラジアル方向(子午線方向)に延び
るコードが多数本埋設されている。前記カーカス層13の
半径方向外側にはベルト層16が設けられ、このベルト層
16は内部にコードが埋設されたベルトプライ17を複数枚
積層することにより構成している。そして、これらベル
トプライ17にそれぞれ埋設されたコードはタイヤ赤道面
Sに対して所定の角度で交差するとともに、少なくとも
2枚のベルトプライ17間において交差している。前記ベ
ルト層16の半径方向外側には加硫済みゴムからなるトレ
ッドゴム層18が配置され、このトレッドゴム層18の外表
面には周方向に延びる複数本の主溝19および該主溝19に
交差する図示していない複数本の横溝が形成されてい
る。
図面に基づいて説明する。図1において、11は除電機能
を有する空気入りラジアルタイヤであり、このタイヤ11
は一対のビードコア12と、これら一対のビードコア12間
においてトロイダル状に延びるカーカス層13とを有して
いる。このカーカス層13は少なくとも1枚、ここでは1
枚のカーカスプライ14から構成されるとともに、その両
端部がビードコア12の周りを軸方向内側から軸方向外側
に向かって巻き上げられている。そして、前記カーカス
プライ14の内部にはラジアル方向(子午線方向)に延び
るコードが多数本埋設されている。前記カーカス層13の
半径方向外側にはベルト層16が設けられ、このベルト層
16は内部にコードが埋設されたベルトプライ17を複数枚
積層することにより構成している。そして、これらベル
トプライ17にそれぞれ埋設されたコードはタイヤ赤道面
Sに対して所定の角度で交差するとともに、少なくとも
2枚のベルトプライ17間において交差している。前記ベ
ルト層16の半径方向外側には加硫済みゴムからなるトレ
ッドゴム層18が配置され、このトレッドゴム層18の外表
面には周方向に延びる複数本の主溝19および該主溝19に
交差する図示していない複数本の横溝が形成されてい
る。
【0009】前記トレッドゴム層18は、半径方向内側に
位置する内側ゴム層21と半径方向外側に位置する外側ゴ
ム層22とを半径方向に重ね合わせることにより構成され
ており、前記内側ゴム層21は良導電性ゴムから、一方、
外側ゴム層22は不良導電性ゴムから構成されている。こ
こで、良導電性ゴムとは電気抵抗値が 107Ω・cm未満の
ゴムのことをいい、天然ゴム、ジエン系ゴム等のゴム成
分中に、カーボンブラック、カーボンファイバー、グラ
ファイト等のカーボン系導電性付与材や、例えばアルミ
ニウム粉などの金属粉、金属酸化物、金属フレーク、金
属繊維等の金属系導電性付与材が所定量添加されたゴム
を挙げることができ、一方、不良導電性ゴムとは電気抵
抗値が 107Ω・cm以上のゴムのことをいい、ケイ酸を高
い割合で含むゴムを挙げることができる。以下の表1に
外側ゴム層22を構成する不良導電性ゴムの一例を示す
が、この表1において、NRは天然ゴム、SBRはスチ
レンブタジエンゴム、BRはブタジエンゴムである。
位置する内側ゴム層21と半径方向外側に位置する外側ゴ
ム層22とを半径方向に重ね合わせることにより構成され
ており、前記内側ゴム層21は良導電性ゴムから、一方、
外側ゴム層22は不良導電性ゴムから構成されている。こ
こで、良導電性ゴムとは電気抵抗値が 107Ω・cm未満の
ゴムのことをいい、天然ゴム、ジエン系ゴム等のゴム成
分中に、カーボンブラック、カーボンファイバー、グラ
ファイト等のカーボン系導電性付与材や、例えばアルミ
ニウム粉などの金属粉、金属酸化物、金属フレーク、金
属繊維等の金属系導電性付与材が所定量添加されたゴム
を挙げることができ、一方、不良導電性ゴムとは電気抵
抗値が 107Ω・cm以上のゴムのことをいい、ケイ酸を高
い割合で含むゴムを挙げることができる。以下の表1に
外側ゴム層22を構成する不良導電性ゴムの一例を示す
が、この表1において、NRは天然ゴム、SBRはスチ
レンブタジエンゴム、BRはブタジエンゴムである。
【表1】 前記外側ゴム層22内、詳しくは主溝19間の陸部には周方
向に連続して延びる狭幅リング状の導電体23が複数(2
個)設けられ、これらの導電体23は加硫済みの良導電性
のゴムから構成されている。また、これら導電体23の幅
は0.01〜 0.5mmの範囲が好ましい。その理由は、幅が0.
01mm未満であると、導電体23の製造が困難となるからで
あり、 0.5mmを超えると、導電体23の半径方向内端から
亀裂が発生することがあるからである。さらに、これら
の導電体23は、半径方向内端が内側ゴム層21内に若干侵
入し、半径方向外端が外側ゴム層22の外表面に露出する
ことで、内側ゴム層21から外側ゴム層22の外表面まで延
びている。なお、24、25は内、外側ゴム層21、22の幅方
向両外側に配置されたサイドゴム層であり、これらのサ
イドゴム層24、25は前述の不良導電性ゴムから構成され
ている。
向に連続して延びる狭幅リング状の導電体23が複数(2
個)設けられ、これらの導電体23は加硫済みの良導電性
のゴムから構成されている。また、これら導電体23の幅
は0.01〜 0.5mmの範囲が好ましい。その理由は、幅が0.
01mm未満であると、導電体23の製造が困難となるからで
あり、 0.5mmを超えると、導電体23の半径方向内端から
亀裂が発生することがあるからである。さらに、これら
の導電体23は、半径方向内端が内側ゴム層21内に若干侵
入し、半径方向外端が外側ゴム層22の外表面に露出する
ことで、内側ゴム層21から外側ゴム層22の外表面まで延
びている。なお、24、25は内、外側ゴム層21、22の幅方
向両外側に配置されたサイドゴム層であり、これらのサ
イドゴム層24、25は前述の不良導電性ゴムから構成され
ている。
【0010】次に、このようなタイヤ11の製造方法につ
いて説明する。まず、未加硫ゴムを図2に示すような押
出し機の口金31から押し出して、横断面形状が図3に示
すような帯状トレッドゴム36を成形するが、この帯状ト
レッドゴム36は、内側ゴム体32を半径方向内側に、外側
ゴム体33を半径方向外側にして積層するとともに、これ
ら内側、外側ゴム体32、33の両側端にサイドゴム34、35
をそれぞれ配置したものである。この押出し時、前記口
金31の押出し口31aの上端には下方に向かって延びる複
数(2個)の突起37が設けられているため、これら突起
37によって外側ゴム体33の外表面に長手方向に延びる複
数本(2本)の細溝38が形成される。
いて説明する。まず、未加硫ゴムを図2に示すような押
出し機の口金31から押し出して、横断面形状が図3に示
すような帯状トレッドゴム36を成形するが、この帯状ト
レッドゴム36は、内側ゴム体32を半径方向内側に、外側
ゴム体33を半径方向外側にして積層するとともに、これ
ら内側、外側ゴム体32、33の両側端にサイドゴム34、35
をそれぞれ配置したものである。この押出し時、前記口
金31の押出し口31aの上端には下方に向かって延びる複
数(2個)の突起37が設けられているため、これら突起
37によって外側ゴム体33の外表面に長手方向に延びる複
数本(2本)の細溝38が形成される。
【0011】次に、図4、5、6に示すような切断装置
39を用いて外側ゴム体33の切断を行う。ここで、前記切
断装置39は帯状トレッドゴム36の直上に設置された可動
フレーム40を有し、この可動フレーム40にはモータ41に
よって駆動走行され帯状トレッドゴム36の長手方向に平
行に延びるベルト42が1箇所で連結されている。この結
果、前記モータ41が作動してベルト42が走行すると、可
動フレーム40は帯状トレッドゴム36の長手方向に移動す
る。前記可動フレーム40には帯状トレッドゴム36の幅方
向に延びる水平なシャフト43の両端部が軸受44を介して
回転可能に支持されるとともに、このシャフト43の外周
には該シャフト43と同軸で切断手段としての円板状カッ
ター45が軸方向に離れて複数固定されており、この結
果、これらカッター45は帯状トレッドゴム36の幅方向に
延びる軸線を中心としてシャフト43と一体となって回転
することができる。各カッター45の両端面でその半径方
向外側部にはほぼ半径方向に延びる多数の浅溝46が周方
向に離れて形成され、これらの浅溝46はカッター45の半
径方向外端において開口している。前記シャフト43より
上方の可動フレーム40には収納槽47が取り付けられ、こ
の収納槽47内には未加硫の良導電性ゴム48が収納されて
いる。ここで、前述の良導電性ゴム48としては、ヘキサ
ン、石油エーテル、ヘプタン、テトラヒドロフラン(T
HF)、シクロヘキサン等の有機溶媒に、バンバリー、
ロール等で練られたゴム組成物を混合、攪拌し、均一に
分散させて得た有機ゴムセメント、あるいは、ゴムラテ
ックスにカーボンブラック分散水を混合、攪拌させて得
た水ベースセメントを用いることができ、これら有機ゴ
ムセメント、水ベースセメントの一例を前記表1に示
す。そして、この収納槽47の底壁に形成されたスリット
49を通して前記カッター45の上部が収納槽47に挿入され
ており、この結果、この収納槽47内に位置している部位
のカッター45の浅溝46には前記良導電性ゴム48が流れ込
んで充満する。なお、50はカッター45の半径方向外端に
形成された複数の切り欠きであり、これらの切り欠き50
はカッター45による外側ゴム体33の切断時、該カッター
45の外側ゴム体33への噛み込みを確実としている。前述
したモータ41、ベルト42は全体として、カッター45を帯
状トレッドゴム36の長手方向に移動させる移動手段51を
構成する。
39を用いて外側ゴム体33の切断を行う。ここで、前記切
断装置39は帯状トレッドゴム36の直上に設置された可動
フレーム40を有し、この可動フレーム40にはモータ41に
よって駆動走行され帯状トレッドゴム36の長手方向に平
行に延びるベルト42が1箇所で連結されている。この結
果、前記モータ41が作動してベルト42が走行すると、可
動フレーム40は帯状トレッドゴム36の長手方向に移動す
る。前記可動フレーム40には帯状トレッドゴム36の幅方
向に延びる水平なシャフト43の両端部が軸受44を介して
回転可能に支持されるとともに、このシャフト43の外周
には該シャフト43と同軸で切断手段としての円板状カッ
ター45が軸方向に離れて複数固定されており、この結
果、これらカッター45は帯状トレッドゴム36の幅方向に
延びる軸線を中心としてシャフト43と一体となって回転
することができる。各カッター45の両端面でその半径方
向外側部にはほぼ半径方向に延びる多数の浅溝46が周方
向に離れて形成され、これらの浅溝46はカッター45の半
径方向外端において開口している。前記シャフト43より
上方の可動フレーム40には収納槽47が取り付けられ、こ
の収納槽47内には未加硫の良導電性ゴム48が収納されて
いる。ここで、前述の良導電性ゴム48としては、ヘキサ
ン、石油エーテル、ヘプタン、テトラヒドロフラン(T
HF)、シクロヘキサン等の有機溶媒に、バンバリー、
ロール等で練られたゴム組成物を混合、攪拌し、均一に
分散させて得た有機ゴムセメント、あるいは、ゴムラテ
ックスにカーボンブラック分散水を混合、攪拌させて得
た水ベースセメントを用いることができ、これら有機ゴ
ムセメント、水ベースセメントの一例を前記表1に示
す。そして、この収納槽47の底壁に形成されたスリット
49を通して前記カッター45の上部が収納槽47に挿入され
ており、この結果、この収納槽47内に位置している部位
のカッター45の浅溝46には前記良導電性ゴム48が流れ込
んで充満する。なお、50はカッター45の半径方向外端に
形成された複数の切り欠きであり、これらの切り欠き50
はカッター45による外側ゴム体33の切断時、該カッター
45の外側ゴム体33への噛み込みを確実としている。前述
したモータ41、ベルト42は全体として、カッター45を帯
状トレッドゴム36の長手方向に移動させる移動手段51を
構成する。
【0012】そして、このような切断装置39を用いて外
側ゴム体33の切断を行う場合には、前記カッター45を外
側ゴム体33の細溝38の溝底に押し付けながら移動手段51
によって可動フレーム40を押出し直後の帯状トレッドゴ
ム36の長手方向に移動させる。これにより、外側ゴム体
33は回転するカッター45によって押し切られ、外側ゴム
体33の外表面から内側ゴム体32に至る、ここでは内側ゴ
ム体32内に若干量侵入するとともに、長手方向に直線状
に延びる切れ目52が高能率でかつ確実に形成される。こ
のとき、前述のように細溝38上において外側ゴム体33を
カッター45により切断するようにすれば、細溝38がカッ
ター45のガイドとして機能するため、切れ目52の形成位
置が正確となるとともに、カッター45によって切断する
外側ゴム体33の厚さが薄くなるため、切断作業が容易と
なる。そして、このように切れ目52を形成すると、カッ
ター45は回転によって外側ゴム体33から上側に抜け出て
いくが、このとき、カッター45の浅溝46を充満していた
良導電性ゴム48は外側ゴム体33の切れ目52の内面に付着
して切れ目52内に取り残される。このようにして切れ目
52に良導電性ゴム48からなる充填物53が該切れ目52の形
成と同時に流し込まれて充填される。そして、充填され
る良導電性ゴム48が前述のようにセメント状に溶かした
ものであると、切れ目52に広く行き渡り、この結果、切
れ目52への充填物53の充填が確実となって充填不良を抑
制することができる。ここで、隣接する浅溝46間の周方
向距離が短い場合には、切れ目52に充填された充填物53
(良導電性ゴム48)が充填後に互いにつながり、周方向
に連続した状態となるが、隣接する浅溝46間の周方向距
離が長い場合には、切れ目52に充填された充填物53(良
導電性ゴム48)は充填後に互いにつながることはないた
め、これら充填物53は周方向に断続して設けられること
となる。前述した浅溝46、収納槽47は全体として、前記
切れ目52に充填物53を充填する充填手段54を構成する。
側ゴム体33の切断を行う場合には、前記カッター45を外
側ゴム体33の細溝38の溝底に押し付けながら移動手段51
によって可動フレーム40を押出し直後の帯状トレッドゴ
ム36の長手方向に移動させる。これにより、外側ゴム体
33は回転するカッター45によって押し切られ、外側ゴム
体33の外表面から内側ゴム体32に至る、ここでは内側ゴ
ム体32内に若干量侵入するとともに、長手方向に直線状
に延びる切れ目52が高能率でかつ確実に形成される。こ
のとき、前述のように細溝38上において外側ゴム体33を
カッター45により切断するようにすれば、細溝38がカッ
ター45のガイドとして機能するため、切れ目52の形成位
置が正確となるとともに、カッター45によって切断する
外側ゴム体33の厚さが薄くなるため、切断作業が容易と
なる。そして、このように切れ目52を形成すると、カッ
ター45は回転によって外側ゴム体33から上側に抜け出て
いくが、このとき、カッター45の浅溝46を充満していた
良導電性ゴム48は外側ゴム体33の切れ目52の内面に付着
して切れ目52内に取り残される。このようにして切れ目
52に良導電性ゴム48からなる充填物53が該切れ目52の形
成と同時に流し込まれて充填される。そして、充填され
る良導電性ゴム48が前述のようにセメント状に溶かした
ものであると、切れ目52に広く行き渡り、この結果、切
れ目52への充填物53の充填が確実となって充填不良を抑
制することができる。ここで、隣接する浅溝46間の周方
向距離が短い場合には、切れ目52に充填された充填物53
(良導電性ゴム48)が充填後に互いにつながり、周方向
に連続した状態となるが、隣接する浅溝46間の周方向距
離が長い場合には、切れ目52に充填された充填物53(良
導電性ゴム48)は充填後に互いにつながることはないた
め、これら充填物53は周方向に断続して設けられること
となる。前述した浅溝46、収納槽47は全体として、前記
切れ目52に充填物53を充填する充填手段54を構成する。
【0013】次に、図示していない成形ドラムによって
グリーンケースを成形するとともに、図示していないバ
ンドドラムの周囲にベルト層および前記帯状トレッドゴ
ム36を貼付けてバンドを成形した後、該バンドを前記グ
リーンケースの外側に内側ゴム体32が外側ゴム体33より
半径方向内側になるようにして貼付け、生タイヤを成形
する。次に、図示していない加硫装置を用いて前記生タ
イヤの加硫を行う。これにより、未加硫ゴムからなる内
側、外側ゴム体32、33、サイドゴム34、35、帯状トレッ
ドゴム36は加硫されてそれぞれ加硫済みゴムの内側、外
側ゴム層21、22、サイドゴム層24、25、トレッドゴム層
18に、また、前記切れ目52に充填された未加硫ゴムから
なる充填物53は加硫されて加硫済みゴムの導電体23とな
る。ここで、前述のように切れ目52に充填物53が周方向
に断続して設けられている場合には、充填物53間の開い
ている切れ目52は、この加硫時に再び閉じられて完全に
元の状態と同様に塞がれる。このように通常のタイヤの
製造工程の途中に切れ目52の形成および該切れ目52への
充填物53の充填を行うだけでよいため、簡単かつ確実に
除電機能付きのタイヤ11を製造することができる。そし
て、このようなタイヤ11は、車両に装着すると、該車両
と路面とが内側ゴム層21、導電体23を介して電気的に導
通するため、車両に溜った静電気がこれら内側ゴム層2
1、導電体23を通じて路面に逃げ、火花を伴った放電が
発生する事態を防止することができる。
グリーンケースを成形するとともに、図示していないバ
ンドドラムの周囲にベルト層および前記帯状トレッドゴ
ム36を貼付けてバンドを成形した後、該バンドを前記グ
リーンケースの外側に内側ゴム体32が外側ゴム体33より
半径方向内側になるようにして貼付け、生タイヤを成形
する。次に、図示していない加硫装置を用いて前記生タ
イヤの加硫を行う。これにより、未加硫ゴムからなる内
側、外側ゴム体32、33、サイドゴム34、35、帯状トレッ
ドゴム36は加硫されてそれぞれ加硫済みゴムの内側、外
側ゴム層21、22、サイドゴム層24、25、トレッドゴム層
18に、また、前記切れ目52に充填された未加硫ゴムから
なる充填物53は加硫されて加硫済みゴムの導電体23とな
る。ここで、前述のように切れ目52に充填物53が周方向
に断続して設けられている場合には、充填物53間の開い
ている切れ目52は、この加硫時に再び閉じられて完全に
元の状態と同様に塞がれる。このように通常のタイヤの
製造工程の途中に切れ目52の形成および該切れ目52への
充填物53の充填を行うだけでよいため、簡単かつ確実に
除電機能付きのタイヤ11を製造することができる。そし
て、このようなタイヤ11は、車両に装着すると、該車両
と路面とが内側ゴム層21、導電体23を介して電気的に導
通するため、車両に溜った静電気がこれら内側ゴム層2
1、導電体23を通じて路面に逃げ、火花を伴った放電が
発生する事態を防止することができる。
【0014】図7はこの発明の第2実施形態を示す図で
ある。この実施形態においては、カッターに浅溝は形成
されておらず、また、良導電性ゴムが収納された収納槽
も設置されていないが、カッター55の直後に該カッター
55と一体となって帯状トレッドゴム36の長手方向に移動
する充填体56を設置している。ここで、この充填体56は
上下方向に延びた中空パイプからなり、その下端部はカ
ッター55によって形成された直後の切れ目57内に押し込
まれるとともに、上下方向に延びるスリット58を有して
いる。そして、この充填体56内に供給された未加硫の良
導電性ゴム59はカッター55によって形成された直後の切
れ目57に供給され、該切れ目57に充填物60として充填さ
れる。なお、他の構成、作用は前記第1実施形態と同様
である。
ある。この実施形態においては、カッターに浅溝は形成
されておらず、また、良導電性ゴムが収納された収納槽
も設置されていないが、カッター55の直後に該カッター
55と一体となって帯状トレッドゴム36の長手方向に移動
する充填体56を設置している。ここで、この充填体56は
上下方向に延びた中空パイプからなり、その下端部はカ
ッター55によって形成された直後の切れ目57内に押し込
まれるとともに、上下方向に延びるスリット58を有して
いる。そして、この充填体56内に供給された未加硫の良
導電性ゴム59はカッター55によって形成された直後の切
れ目57に供給され、該切れ目57に充填物60として充填さ
れる。なお、他の構成、作用は前記第1実施形態と同様
である。
【0015】図8はこの発明の第3実施形態を示す図で
ある。この実施形態の空気入りタイヤ65は、ベルト層16
の半径方向外側に配置されたトレッドゴム層66全体を不
良導電性ゴムで構成するとともに、該トレッドゴム層66
内に、ベルト層16から外表面まで延びた良導電性ゴムか
らなる導電体67を設けることで、静電気を車両から路面
に逃がすようにしている。なお、他の構成は前記第1実
施形態と同様である。そして、このような空気入りタイ
ヤを製造するには、前述と同様に押出し機によって未加
硫の帯状トレッドゴムを押し出すが、このとき、口金に
形成された突起によって帯状トレッドゴムの外表面に長
手方向に延びる複数本の細溝を形成する。次に、前述と
同様の切断装置39のカッター(切断手段)45により帯状
トレッドゴムを細溝の溝底において長手方向に切断し、
該帯状トレッドゴムの外表面から内表面に至る、即ち厚
さ方向に貫通した切れ目を形成すると同時に、該切れ目
にカッター45の浅溝46および収納槽47から構成された充
填手段54を用いて未加硫のセメント状良導電性ゴムから
なる充填物を流し込み充填する。次に、グリーンケース
の外側に、ベルト層および前記帯状トレッドゴムから構
成されたバンドを貼付けて生タイヤを成形した後、該生
タイヤの加硫を行い、前記帯状トレッドゴムをトレッド
ゴム層66と、充填物を導電体67とする。なお、他は前記
第1実施形態の製造方法と同様である。
ある。この実施形態の空気入りタイヤ65は、ベルト層16
の半径方向外側に配置されたトレッドゴム層66全体を不
良導電性ゴムで構成するとともに、該トレッドゴム層66
内に、ベルト層16から外表面まで延びた良導電性ゴムか
らなる導電体67を設けることで、静電気を車両から路面
に逃がすようにしている。なお、他の構成は前記第1実
施形態と同様である。そして、このような空気入りタイ
ヤを製造するには、前述と同様に押出し機によって未加
硫の帯状トレッドゴムを押し出すが、このとき、口金に
形成された突起によって帯状トレッドゴムの外表面に長
手方向に延びる複数本の細溝を形成する。次に、前述と
同様の切断装置39のカッター(切断手段)45により帯状
トレッドゴムを細溝の溝底において長手方向に切断し、
該帯状トレッドゴムの外表面から内表面に至る、即ち厚
さ方向に貫通した切れ目を形成すると同時に、該切れ目
にカッター45の浅溝46および収納槽47から構成された充
填手段54を用いて未加硫のセメント状良導電性ゴムから
なる充填物を流し込み充填する。次に、グリーンケース
の外側に、ベルト層および前記帯状トレッドゴムから構
成されたバンドを貼付けて生タイヤを成形した後、該生
タイヤの加硫を行い、前記帯状トレッドゴムをトレッド
ゴム層66と、充填物を導電体67とする。なお、他は前記
第1実施形態の製造方法と同様である。
【0016】なお、前述の実施形態においては、円板状
カッター45を外側ゴム体33に押し付けながら帯状トレッ
ドゴム36の長手方向に移動させることで切れ目52を形成
するようにしたが、この発明においては、帯状トレッド
ゴムのみを長手方向に移動させることで、あるいは、円
板状カッター、帯状トレッドゴムの双方を帯状トレッド
ゴムの長手方向に移動させることで切れ目を形成するよ
うにしてもよい。また、前述の実施形態においてはカッ
ター45が円板状であったが、このカッターはナイフ状、
板刃状のものであってもよい。さらに、前述の実施形態
においては、導電体23を複数(2個)設けるようにした
が、この発明においては、トレッドセンターに1個だけ
設けるようにしてもよい。この場合には、口金の押出し
口の上端に1個の突起を設けて外側ゴム体の幅方向中央
に1本の細溝を形成するとともに、該細溝の溝底をカッ
ターにより切断して1本の切れ目を形成するようにすれ
ばよい。また、前述の導電体は3個以上の適宜個数であ
ってもよい。さらに、前述の実施形態においては、切断
手段としてカッター45を用いたが、この切断手段とし
て、光の強さを調節することで切れ目の深さを調節する
ことができるレーザー発振器を用いるようにしてもよ
い。
カッター45を外側ゴム体33に押し付けながら帯状トレッ
ドゴム36の長手方向に移動させることで切れ目52を形成
するようにしたが、この発明においては、帯状トレッド
ゴムのみを長手方向に移動させることで、あるいは、円
板状カッター、帯状トレッドゴムの双方を帯状トレッド
ゴムの長手方向に移動させることで切れ目を形成するよ
うにしてもよい。また、前述の実施形態においてはカッ
ター45が円板状であったが、このカッターはナイフ状、
板刃状のものであってもよい。さらに、前述の実施形態
においては、導電体23を複数(2個)設けるようにした
が、この発明においては、トレッドセンターに1個だけ
設けるようにしてもよい。この場合には、口金の押出し
口の上端に1個の突起を設けて外側ゴム体の幅方向中央
に1本の細溝を形成するとともに、該細溝の溝底をカッ
ターにより切断して1本の切れ目を形成するようにすれ
ばよい。また、前述の導電体は3個以上の適宜個数であ
ってもよい。さらに、前述の実施形態においては、切断
手段としてカッター45を用いたが、この切断手段とし
て、光の強さを調節することで切れ目の深さを調節する
ことができるレーザー発振器を用いるようにしてもよ
い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、除電機能付き空気入りタイヤを簡単かつ確実に製造
することができる。
ば、除電機能付き空気入りタイヤを簡単かつ確実に製造
することができる。
【図1】この発明の第1実施形態を示す除電機能付き空
気入りタイヤの子午線断面図である。
気入りタイヤの子午線断面図である。
【図2】帯状トレッドゴムを押し出す押出し機の口金の
正面図である。
正面図である。
【図3】押し出された帯状トレッドゴムの横断面図であ
る。
る。
【図4】切断装置の正面断面図である。
【図5】図4のIーI矢視断面図である。
【図6】図5のIIーII矢視断面図である。
【図7】この発明の第2実施形態を示す切断装置の側面
断面図である。
断面図である。
【図8】この発明の第3実施形態を示す除電機能付き空
気入りタイヤの子午線断面図である。
気入りタイヤの子午線断面図である。
11、65…空気入りタイヤ 18、66…トレッドゴム層 21…内側ゴム層 22…外側ゴム層 23、67…導電体 31…口金 32…内側ゴム体 33…外側ゴム体 36…帯状トレッドゴム 37…突起 38…細溝 45…切断手段 52…切れ目 53…充填物 54…充填手段
Claims (9)
- 【請求項1】ベルト層の半径方向外側に配置されたトレ
ッドゴム層を、半径方向内側に位置し良導電性ゴムから
なる内側ゴム層と半径方向外側に位置し不良導電性ゴム
からなる外側ゴム層とから構成するとともに、外側ゴム
層内に内側ゴム層から外側ゴム層の外表面まで延び良導
電性ゴムからなる導電体を設けることで静電気を車両か
ら路面に逃がすようにした除電機能付き空気入りタイヤ
の製造方法であって、未加硫ゴムからなる内側、外側ゴ
ム体を積層して構成した帯状トレッドゴムの外側ゴム体
を切断手段により長手方向に切断して外表面から内側ゴ
ム体に至る切れ目を形成するとともに、該切れ目に未加
硫の良導電性ゴムからなる充填物を充填する工程と、グ
リーンケースの外側にベルト層および前記帯状トレッド
ゴムを内側ゴム体が半径方向内側になるようにして貼付
けた後、加硫を行って前記帯状トレッドゴムをトレッド
ゴム層と、内側、外側ゴム体を内側、外側ゴム層と、充
填物を導電体とする工程とを備えたことを特徴とする除
電機能付き空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項2】ベルト層の半径方向外側に配置された不良
導電性ゴムからなるトレッドゴム層内に、ベルト層から
外表面まで延びた良導電性ゴムからなる導電体を設ける
ことで静電気を車両から路面に逃がすようにした除電機
能付き空気入りタイヤの製造方法であって、未加硫ゴム
からなる帯状トレッドゴムを切断手段により長手方向に
切断して外表面から内表面に至る切れ目を形成するとと
もに、該切れ目に未加硫の良導電性ゴムからなる充填物
を充填する工程と、グリーンケースの外側にベルト層お
よび前記帯状トレッドゴムを貼付けた後、加硫を行って
前記帯状トレッドゴムをトレッドゴム層と、充填物を導
電体とする工程とを備えたことを特徴とする除電機能付
き空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項3】前記切れ目に良導電性ゴムをセメント状に
溶かした充填物を流し込むことで充填するようにした請
求項1または2記載の除電機能付き空気入りタイヤの製
造方法。 - 【請求項4】前記帯状トレッドゴムを押出しにより成形
する際、口金に形成された突起によって外側ゴム体の外
表面に長手方向に延びる細溝を形成するとともに、該細
溝の溝底を前記切断手段により切断して内側ゴム体に至
る切れ目を形成するようにした請求項1記載の除電機能
付き空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項5】前記帯状トレッドゴムを押出しにより成形
する際、口金に形成された突起によって帯状トレッドゴ
ムの外表面に長手方向に延びる細溝を形成するととも
に、該細溝の溝底を前記切断手段により切断して内表面
に至る切れ目を形成するようにした請求項2記載の除電
機能付き空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項6】前記帯状トレッドゴムの切断は、帯状トレ
ッドゴムの幅方向に延びる軸線を中心として回転する円
板状カッターを帯状トレッドゴムに押し付けながら帯状
トレッドゴムの長手方向に相対的に移動させることで行
うようにした請求項1または2記載の除電機能付き空気
入りタイヤの製造方法。 - 【請求項7】ベルト層の半径方向外側に配置されたトレ
ッドゴム層を、半径方向内側に位置し良導電性ゴムから
なる内側ゴム層と半径方向外側に位置し不良導電性ゴム
からなる外側ゴム層とから構成するとともに、外側ゴム
層内に内側ゴム層から外側ゴム層の外表面まで延び良導
電性ゴムからなる導電体を設けることで静電気を車両か
ら路面に逃がすようにした除電機能付き空気入りタイヤ
の製造装置であって、未加硫ゴムからなる内側、外側ゴ
ム体を積層して構成した帯状トレッドゴムの外側ゴム体
を長手方向に切断して外表面から内側ゴム体に至る切れ
目を形成する切断手段と、該切れ目に未加硫の良導電性
ゴムからなる充填物を充填する充填手段とを備え、前記
充填物が充填された帯状トレッドゴムを含む生タイヤを
加硫することで帯状トレッドゴムをトレッドゴム層と、
内側、外側ゴム体を内側、外側ゴム層と、充填物を導電
体とするようにしたことを特徴とする除電機能付き空気
入りタイヤの製造装置。 - 【請求項8】ベルト層の半径方向外側に配置された不良
導電性ゴムからなるトレッドゴム層内に、ベルト層から
外表面まで延びた良導電性ゴムからなる導電体を設ける
ことで静電気を車両から路面に逃がすようにした除電機
能付き空気入りタイヤの製造装置であって、未加硫ゴム
からなる帯状トレッドゴムを長手方向に切断して外表面
から内表面に至る切れ目を形成する切断手段と、該切れ
目に未加硫の良導電性ゴムからなる充填物を充填する充
填手段とを備え、前記充填物が充填された帯状トレッド
ゴムを含む生タイヤを加硫することで帯状トレッドゴム
をトレッドゴム層と、充填物を導電体とするようにした
ことを特徴とする除電機能付き空気入りタイヤの製造装
置。 - 【請求項9】前記切断手段をカッターから構成した請求
項7または8記載の除電機能付き空気入りタイヤの製造
装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10016388A JPH1142719A (ja) | 1997-05-26 | 1998-01-12 | 除電機能付き空気入りタイヤの製造方法および装置 |
EP98304149A EP0881060A3 (en) | 1997-05-26 | 1998-05-26 | Method and apparatus for the manufacture of pneumatic tyres having electric discharge means |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-151512 | 1997-05-26 | ||
JP15151297 | 1997-05-26 | ||
JP10016388A JPH1142719A (ja) | 1997-05-26 | 1998-01-12 | 除電機能付き空気入りタイヤの製造方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1142719A true JPH1142719A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=26352728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10016388A Withdrawn JPH1142719A (ja) | 1997-05-26 | 1998-01-12 | 除電機能付き空気入りタイヤの製造方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1142719A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001047525A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-20 | Bridgestone Corp | タイヤ製造装置及びタイヤ製造方法 |
KR100318042B1 (ko) * | 1999-11-08 | 2001-12-24 | 조충환 | 타이어 트레드용 전도성 고무 식입장치 및 그에 의해제조된 타이어 |
JP2002504454A (ja) * | 1998-02-26 | 2002-02-12 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン−ミシュラン エ コムパニー | 導電性タイヤ、および導電性インサートを備えたセクションの押出し成形装置 |
JP2007153092A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤおよび該空気入りタイヤの製造方法 |
JP2020108935A (ja) * | 2019-01-07 | 2020-07-16 | Toyo Tire株式会社 | トレッドゴムの製造方法及び空気入りタイヤ |
-
1998
- 1998-01-12 JP JP10016388A patent/JPH1142719A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002504454A (ja) * | 1998-02-26 | 2002-02-12 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン−ミシュラン エ コムパニー | 導電性タイヤ、および導電性インサートを備えたセクションの押出し成形装置 |
JP2001047525A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-20 | Bridgestone Corp | タイヤ製造装置及びタイヤ製造方法 |
KR100318042B1 (ko) * | 1999-11-08 | 2001-12-24 | 조충환 | 타이어 트레드용 전도성 고무 식입장치 및 그에 의해제조된 타이어 |
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JP2020108935A (ja) * | 2019-01-07 | 2020-07-16 | Toyo Tire株式会社 | トレッドゴムの製造方法及び空気入りタイヤ |
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Legal Events
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