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JPH1138501A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH1138501A
JPH1138501A JP19582397A JP19582397A JPH1138501A JP H1138501 A JPH1138501 A JP H1138501A JP 19582397 A JP19582397 A JP 19582397A JP 19582397 A JP19582397 A JP 19582397A JP H1138501 A JPH1138501 A JP H1138501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
movable mirror
lever
movable
bounce
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19582397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Yamashita
健一郎 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP19582397A priority Critical patent/JPH1138501A/ja
Publication of JPH1138501A publication Critical patent/JPH1138501A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cameras In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーユニットのバウンド消失時間を早い時
間に見計らって即座に焦点検出やミラー駆動機構の復帰
動作を開始することを可能とし、より速い連写速度を実
現させる。 【解決手段】 ファインダー観察状態において角度規制
部材に当接して撮影光路内の原位置に位置する可動ミラ
ー2と、該可動ミラー2を撮影時のレリーズ動作に連動
して撮影光路外へ退避させ、撮影終了後に復帰ばねの付
勢力により撮影光路内の原位置に復帰させるミラー駆動
機構とを備えたカメラにおいて、前記可動ミラー2の原
位置復帰と同時に前記復帰ばねの付勢方向と同方向に前
記可動ミラー2に付勢力を付加すると共に、前記可動ミ
ラー2が前記角度規制部材に衝突して生ずる跳ね返りを
抑制するバウンド防止部材39を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに係り、特
に一眼レフカメラのミラーボックス内で昇降する可動ミ
ラーの駆動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一眼レフカメラには、通常ファインダー
観察状態で撮影光路内の原位置と、撮影時の撮影光路外
へ退避した退避位置との間でミラーボックス内を昇降可
能とした可動ミラーが備えられている。そして一般的に
は、ばねの付勢力により退避位置から原位置へと下降す
る可動ミラーが原位置で当接し、所定の角度に規制する
角度規制部材に到達した際に、該可動ミラーに対し跳ね
返りである所謂バウンドを少なからずとも生ずる。
【0003】上記バウンドは連写速度が速いカメラほど
ファインダーの観察状態等に顕著な影響を及ぼし、さら
には可動ミラーに焦点検出装置のための補助ミラー(以
降サブミラーと称す)が備えられた最近のカメラでは、
上記バウンドによりミラー下降後即座に焦点検出を行え
ずに連写速度が制限される場合がある。
【0004】上記補助ミラーの殆どのものが従来からあ
るファインダーを構成する光学系の可動ミラー(以降メ
インミラーと称す)を支持する部材に取付けられてお
り、メインミラーのバウンドを抑えることでメイン、サ
ブ双方のミラーのバウンドを抑えることが可能である。
【0005】可動ミラーのバウンドを抑えることに関し
ては、従来より数多くの提案がなされており、実開昭6
0−13536号公報はその中のひとつである。この従
来例においては、バウンド防止部材としての可動ミラー
の昇降動作を阻害しないように昇降時にバウンド防止部
材が、ミラーのハネ上げピンのハネ上りを抑えることで
目的を達成しようとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては可動ミラーの原位置への復帰完了直前に
バウンド防止部材が退避位置から飛び込むまでの時間的
余裕のために、バウンド防止部材とハネ上げピンの間に
は少なくともある程度の隙間が生ずるように設定されて
おり、可動ミラーは図16のB2に示すように前記隙間
に相当するH1の量だけ微振動を繰返すことになる。従
ってファインダーもしくは焦点検出装置はこの微振動が
終了するまで影響を受け続け、結果としてカメラの連写
速度の向上を図れない虞れがある。したがって連写速度
の向上を望むカメラにおいては、上記のような可動ミラ
ーの微振動を生じない新たなバウンド防止部材を備えた
ミラー駆動機構が望まれている。
【0007】本出願に係る発明の第1の目的は、ミラー
ユニットのバウンド消失時間を早い時間に見計らって即
座に焦点検出やミラー駆動機構の復帰動作を開始するこ
とを可能とし、より速い連写速度を実現させようとする
ものである。
【0008】本出願に係る発明の第2の目的は、ミラー
ユニットの昇降速度に影響を与えることを無くすことに
ある。
【0009】本出願に係る発明の第3の目的は、メイン
ミラーユニットが調整ダボに衝突して生ずる跳ね返りを
微振動の繰り返しを発生させずに抑制することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本出願に係る第1の発明は、請求項1記載のように、
ファインダー観察状態において角度規制部材に当接して
撮影光路内の原位置に位置する可動ミラーと、該可動ミ
ラーを撮影時のレリーズ動作に連動して撮影光路外へ退
避させ、撮影終了後に復帰ばねの付勢力により撮影光路
内の原位置に復帰させるミラー駆動機構とを備えたカメ
ラにおいて、該ミラー駆動機構は、前記可動ミラーの原
位置復帰と同時に前記復帰ばねの付勢方向と同方向に前
記可動ミラーに付勢力を付加すると共に、前記可動ミラ
ーが前記角度規制部材に衝突して生ずる跳ね返りを抑制
するバウンド防止部材を有することを特徴とする。
【0011】この構成によれば、可動ミラーのバウンド
を抑えることで、可動ミラーの多大な影響を受けるサブ
ミラーユニットのバウンドもある程度抑えることがで
き、可動ミラーのバウンド消失時間を早い時間に見計ら
って即座に焦点検出やミラー駆動機構の復帰動作を開始
することが可能となる。また、上記バウンド防止部材の
付勢力は上述したように可動ミラーの昇降時の殆どにお
いて働かないようになっているので、可動ミラーの跳ね
返りを微振動の繰り返しを発生させずに抑制することが
でき、全体的に素早い可動ミラーの昇降動作が可能とな
り、本発明を用いたカメラではより速い連写速度を実現
できる。
【0012】本出願に係る第2の発明は、前記ミラー駆
動機構は、前記可動ミラーを作動させるミラー作動部材
と、少なくとも該ミラー作動部材を作動させる働きを持
つ蓄勢部材とを有し、前記バウンド防止部材は、該蓄勢
部材が該ミラー作動部材を作動させて前記可動ミラーを
上昇させる初期の段階では該蓄勢部材と係合し、その後
の前記可動ミラーの上昇から原位置復帰の直前までは前
記ミラー作動部材に係合することで、前記可動ミラーの
動作を阻害しない第1の位置に継続して位置することが
可能であり、前記可動ミラーが復帰完了すると同時に前
記ミラー作動部材による係合が解かれて前記可動ミラー
の付勢方向と同方向に付勢力を加える第2の位置へと変
位した後に、所定の期間をおいてから前記蓄勢部材の動
作によって再び前記第1の位置に復帰することを特徴と
した。
【0013】この構成によれば、可動ミラーの下降完了
後、ミラー作動部材との係合を解かれて可動ミラーに付
勢力を加える本来のバウンド抑制の作用を行なった後、
蓄勢部材に再び係合して退避するように構成したので、
可動ミラーの昇降速度に影響を与えることが無く、また
カメラの連写速速にも影響を与えない。
【0014】本出願に係る第3の発明は、前記バウンド
防止部材は、前記可動ミラーを上昇させる初期の段階に
おいては前記蓄勢部材に当接し、その後の可動ミラーの
上昇から原位置復帰の直前までは前記ミラー作動部材に
当接することで可動ミラーの動作を阻害しない状態への
退避を維持し、可動ミラーの下降完了後、ミラー作動部
材による係合を解かれて前記可動ミラーの付勢方向と同
方向に付勢力を加えてバウンド抑制作用を行なった後、
前記蓄勢部材に再び係合して退避するようにしたことを
特徴とする。
【0015】この構成によれば、可動ミラーの原位置復
帰と同時に蓄勢部材の付勢力に加えて可動ミラーに付勢
力を付加するバウンド防止部材を設けたので、可動ミラ
ーの跳ね返りを微振動の繰り返しを発生させずに能率的
且つ適確に抑制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1乃至図16は第1の実施の形
態を示す。
【0017】まず第1の実施の形態におけるカメラのミ
ラー駆動装置によってミラーボックス内でファインダー
観察時と撮影時の間で昇降動作を行う可動ミラーである
ミラーユニットについて説明する。
【0018】図14は本実施の形態を用いたミラーユニ
ットがファインダー観察状態にあるところ(以降この時
のミラーユニットの状態をダウン状態と称する)を示し
たカメラのミラーボックスの中央断面図、図15は本実
施の形態を用いたミラーユニットが撮影状態にあるとこ
ろ(以降この時のミラーユニットの状態をアップ状態と
称する)を示したカメラのミラーボックスの中央断面図
である。
【0019】図14において、2は半透過性の領域を有
するメインミラーであり、マウントに取付けられた不図
示の対物レンズからの光束をピント板50と光軸1の方
向へと分割する。11はメインミラー2を固定するメイ
ンミラー受板であり、リンク20に回転可能に軸支され
ている。また、メインミラー受板11にはメインミラー
2を透過した光束をサブミラー3へ通すための開口部1
1dが設けられている。メインミラー受板11の後方に
は反射面3aを有するサブミラー3が斜設されており、
メインミラー2を透過した光束を折返して焦点検出装置
51に入射させる。16はサブミラー3を固定するサブ
ミラー受板であり、メインミラー受板11に回転可能に
軸支されている。ここで以上のメインミラー受板11、
サブミラー受板16、リンク20を中心として構成され
るユニットをミラーユニットと称し、このミラーユニッ
トはリンク20の回動軸20bによりミラーボックス内
に支持される。なお焦点検出装置51の入光部51aの
近傍に斜設される遮光板52は、前記焦点検出装置51
への有害光の進入を防止するものである。
【0020】図15に示すカメラの撮影状態において
は、ミラーユニットは折り畳まれるようにしてピント板
50直下の撮影光路外へ退避する。また遮光板52も焦
点検出装置の入光部51aを塞ぐ形で撮影光路外へ退避
する。
【0021】次に図8から図11を用いてミラーユニッ
トの詳細を説明する。
【0022】図8は図14と同一方向から見たミラーユ
ニットの側面図、図9は図8の反対側から見たミラーユ
ニットの側面図、図10はミラーユニット全体の構成を
示した平面図、図11はサブミラー受板の構成を示す平
面図である。
【0023】メインミラー受板11には、その紙面表側
にメインミラー2がシリコン接着剤等を用いて貼り付け
られる。図10に示すようにメインミラー受板11の開
口部11dの一端には遮光シート15を配してあり、図
15に示すように撮影時(ミラーアップ状態)に開口部
11dのサブミラーユニットで塞ぎきれない部分を通過
するファインダーからの有害光が撮像面53に至るのを
防止している。さらにメインミラー受板11の左右両端
にはメインミラーヒンジ軸13aとメインミラー駆動ピ
ン13bが固着された右メインミラーアーム13と、同
じくメインミラーヒンジ軸14aとサブミラーヒンジ軸
14bが固着された左メインミラーアーム14が締結さ
れている。以降このメインミラー受板11を中心に構成
されるユニットをメインミラーユニットと呼ぶことにす
る。
【0024】メインミラーユニットの各メインミラーヒ
ンジ軸13a、14aには、リンク駆動ピン20cとサ
ブミラー駆動ピン20aとがそれぞれ固着された略コの
字型のリンク20が取付けられる。ちなみに左右のメイ
ンミラーアーム13、14のいずれか一方のメインミラ
ー受板11との締結をビス締め等とすればリンク20の
取外しは容易におこなえる。
【0025】図11に示すように、サブミラー受板16
には反射部3aとフランジ部3bとが一体形成されたサ
ブミラー3が両面テープ等で貼り付けられている。さら
にサブミラー3の表側にはサブミラー3の反射部3aを
開口とするサブミラーマスク18が取付けられている。
また図12に示すようにサブミラー受板16の一端には
サブミラー駆動カム17a、17bが形成されたサブミ
ラー駆動板17が締結されている。以降サブミラー受板
16を中心に構成されるユニットをサブミラーユニット
と呼ぶことにする。
【0026】図10に示すように、サブミラーユニット
は前記サブミラーヒンジ軸14bとカラー21を介した
ビス12によってメインミラーユニットに軸支され、図
12に示すようにサブミラー駆動カム17a、17bが
リンク20のサブミラー駆動ピン20aに当接可能な状
態で取付けられる(なおダウン状態では離れている)。
さらに図8に示すように、サブミラーユニットはサブ
ミラーヒンジ軸14bに取付けられたサブミラーばね1
8によってメインミラーユニットに対して開き方向(図
8において左旋方向)に付勢される。このときダウン状
態における各ミラーユニットの角度は、ミラーボックス
内に設けられた円筒状の角度規制部材である調整ダボ
6、7にメインミラー受板11およびサブミラー駆動板
17の先端部が当接することによって適正に保たれてい
る。なおこの調整ダボ6、7は偏心機構等によって位置
を微調整することが可能である。
【0027】以上に説明したミラーユニットは、前記メ
インミラー駆動ピン13bとリンク駆動ピン20cとが
後述するミラー駆動機構の動作を受けることにより昇降
動作が行われる。次はこのミラー駆動機構について説明
する。
【0028】図1はカメラがファインダー観察状態にあ
るときのミラー駆動機構を表しており、以降ミラー駆動
機構においてはこの状態を待機状態と称する。ミラー駆
動機構は以下に説明する各部品が不図示の地板に取付け
られることによってユニットとして構成される。
【0029】図の略中央には、ミラー駆動機構の作動を
司る蓄勢部材である蓄勢レバー31と、ミラー作動部材
の一つである第1ミラーレバー32が同軸に軸支されて
いる。蓄勢レバー31は引張りばねである蓄勢ばね34
によって右旋方向へ付勢されているが、立ち曲げ部31
cが不図示のばねによって左旋方向に付勢されているア
ップ緊定レバー35の緊定部35aに係合されることに
より、図の状態で保持されている。第1ミラーレバー3
2はミラー駆動レバーばね45によって蓄勢レバー31
に対して左旋方向に付勢されているが、一端に固着され
た遮光板駆動ピン32bが不図示の地板の一部に当接す
ることで図の状態で停止している。また、蓄勢レバー3
1にはダウン緊定レバー36が軸支されており、不図示
のばねにより右旋方向に付勢された緊定部36aが第1
ミラーレバーの立ち曲げ部32cに係合可能な状態で待
機している。
【0030】また、ミラー作動部材のもう一方である第
2ミラーレバー33が図の左上方で不図示の地板に軸支
されている。すなわち第2ミラーレバー先端の連結溝3
3cには前述のメインミラー駆動ピン13bがミラー駆
動カラー13cを介してほぼ嵌合状態で係合しており、
第2ミラーレバーはメインミラーユニットの昇降ととも
に回転可能である。第2ミラーレバーに固着された第2
ミラーレバー駆動軸33aにはミラーダウンばね37が
懸掛されており、第2ミラーレバー33を介してメイン
ミラーユニットをミラーダウン方向に付勢する。
【0031】また第2ミラーレバー33の上方にはリン
クピン20cと当接可能なリンク駆動カム33dが形成
されているがミラーダウンの状態においては双方は当接
せず、リンク20はリンクばね38の付勢力を受けて不
図示の地板の精度面に当接するリンク駆動ピン20cに
よりミラーダウン状態を保持している。なお遮光板52
は遮光板ばね46によって右旋方向に付勢されており不
図示のストッパーに突き当って図に示す状態で保持され
ている。
【0032】そして、本発明の主体となるバウンド防止
部材であるアシストレバー39が、ばね40にて左旋方
向に付勢されている。すなわち、アシストレバー39の
一端には、蓄勢レバー31に固着されたチャージピン3
1bと当接可能なチャージカム部39a、39bが形成
されており、ファインダー観察状態においてはカムトッ
プ部39aが当接してばね40の付勢力に抗して図の状
態で保持される。またチャージカム部39aの反対側に
は案内溝39cが設けられており、その一部はフック部
39dとなっている。このとき、案内溝39c内には第
2ミラーレバー駆動軸33aが入り込んでいるが、待機
状態におけるアシストレバーの位置では第2ミラーレバ
ー33が回転しても第2ミラーレバー軸33aがフック
部39dに引っかからないようになっている。
【0033】緊定解除レバー40およびアマチャーレバ
ー43は互いの係合部40a、43bによってほぼ結合
されており同軸上で一体となって回転する。双方のレバ
ーは緊定解除ばね42による左旋方向の付勢力をうけて
いるが、アマチャーレバー43の一端のアマチャー43
aが永久磁石を有する電磁石44に吸着されてることに
よって図のように保持されている。
【0034】次に、ミラー駆動機構におけるミラーユニ
ットの上昇動作について図1から図4を用いて説明す
る。
【0035】前記電磁石44に通電を行いアマチャー4
3aへの吸着力を失わせると、緊定解除レバー40は付
勢力によって左旋する。すると緊定解除レバーは当接部
40bでアップ緊定レバー35を押して緊定部35aが
蓄勢レバーの立ち曲げ部31cより外れるまで回転させ
る。開放された蓄勢レバー31は蓄勢ばね34の付勢力
により右旋を開始し、第1ミラーレバー32もダウン緊
定レバー36に係合されて蓄勢レバー31と共に回転し
て図2の状態に移行する。
【0036】右旋を開始した第1ミラーレバー32の伝
達カム部32aは、第2ミラーレバー駆動軸33aに取
付けられたコロ33bに当接して第2ミラーレバー23
を押上げる。そして、ミラーダウンばね37の付勢力に
抗して左旋する第2ミラーレバー33は、連結溝33c
に係合したメインミラー駆動ピン13bでメインミラー
ユニットを上昇させるとともに、リンク駆動カム33d
がリンク駆動ピン20cに当接してリンク20を上昇さ
せる。
【0037】図2の状態においてアシストレバー39
は、まだカムトップ部39aがチャージピン31bと当
接して回転が規制されたままであり、案内溝39c内を
移動する第2ミラーレバー駆動軸33bはフック部39
dの規制を受けずに通過する。なお回転する蓄勢レバー
31と第1ミラーレバー32によって上記ミラーユニッ
トの上昇動作の他に次の動作が行われる。すなわち、蓄
勢レバー31の腕状カム部31dが緊定解除レバー40
に取付けられたコロ40cを押上げて緊定解除レバー4
0とアマチャーレバー43の復帰動作を行う。また第1
ミラー駆動レバーに固着された遮光板駆動ピン32bが
遮光板52のカム部52aに当接して、遮光板52は撮
影光束からの待避動作をおこなう。
【0038】図3は蓄勢レバー31と第1ミラーレバー
の回転がさらに進行した様子を示しており、ミラーユニ
ットの上昇動作ならびに遮光板52の待避動作は継続し
て行われ、緊定解除レバー40とアマチャーレバー43
の復帰動作はほぼ完了している。47はミラーユニット
の動きをカメラが検知するためのミラーアップスイッチ
であり、上昇するリンク20の腕20dがミラーアップ
スイッチ47の端子47aの押上げを開始する。左方に
移動する蓄勢レバー31のチャージピン31bはアシス
トレバー39のカムトップ部39aから外れるが、案内
溝39cの端面39eに当接しながら移動する第2ミラ
ーレバー駆動軸33aによってアシストレバー33の回
転は阻止される。ここで案内溝39cの端面39eの円
弧形状は中心が第2ミラーレバー33の回転中心と一致
するように形成されており、第2ミラーレバーの回転を
阻害することは無い。
【0039】そして図4に示すように蓄勢レバー31が
地板に取付けられた蓄勢ストッパー46に突き当った時
点でミラーユニットの上昇動作が完了する。第2ミラー
レバー33は第1ミラーレバー31のカムトップ部32
dの位置まで押上げられ、第2ミラーレバー33のリン
ク用溝33eにはリンク駆動ピン20cが入り込み、ミ
ラー上昇完了時のリンクのバウンドを防止する。またミ
ラーアップ状態でもアシストレバー39はファインダー
観察状態での位置を維持したままである。さらにミラー
アップスイッチ47は完全にOFF状態になっておりカ
メラにミラーユニットがアップ状態にあることを知らせ
ている。
【0040】ここでミラーユニットの上昇動作と同時に
行われるサブミラー受板16の開閉動作について図1
2、図13を用いて説明しておく。
【0041】図12は上昇するミラーユニットが図3に
示す状態にあるときにサブミラー駆動板17側から見た
図である。ミラーユニットが上昇するにしたがってリン
ク20とメインミラー受板11の角度が狭まっていく
と、リンク20のサブミラー駆動ピン20aはサブミラ
ー駆動板17のサブミラー駆動カム17aを徐々に押す
ことになり、サブミラー受板16はメインミラー受板1
1に対して閉じる方向に回転する。
【0042】ミラーアップ状態では図13に示すように
サブミラー駆動ピン20aはサブミラー駆動カムのカム
トップ部17bに位置し、サブミラー受板16は完全に
閉じた状態になる。なお、カムトップ部17bはメイン
ミラーのヒンジ14aを中心とする円弧状で形成されて
おり、メインミラー受板11の位置(リンク20との角
度)に多少の誤差が生じても影響をうけないようになっ
ている。
【0043】次に、図5と図6を用いてミラーの下降動
作について説明する。なお図5はミラー駆動機構がミラ
ーユニットの下降動作を開始した時点の、図6はミラー
ユニットがミラーダウン状態に至った直後を示した図で
ある。
【0044】図5に示すようにミラーユニットの上昇時
と同じように電磁石44に通電を行い緊定解除レバー4
0を左旋させると、当接部40bは今度はダウン緊定レ
バー36を回転させる。これによりダウン緊定レバー3
6の緊定部36aは第1ミラー駆動レバー32の立ち曲
げ部32cより外れて、第1ミラーレバーはミラーレバ
ーばね45の付勢力により一気に待機状態と同じ位置に
復帰し、同時に遮光板52も遮光板ばね46の付勢力に
より待機状態の位置に復帰する。支えを失った第2ミラ
ーレバー33はミラーダウンばねの付勢力により回転を
開始し、ミラーユニットは上昇時とは逆をたどって下降
を行う。このとき、アシストレバー39は案内溝39c
内を移動する第2ミラーレバー駆動軸33aがフック部
39dに至るまでその姿勢を維持するが、図6に示すよ
うに第2ミラーレバー駆動軸33aがフック部39dの
位置を越えると、端面39eの規制を解かれてアシスト
レバーばね40の付勢力により左旋しフック部39dに
よって第2ミラーレバー駆動軸33aを押え込む。そし
て、ミラーユニットの下降終了後に一定の時間をおい
て、ミラー駆動機構は待機状態への復帰動作を開始す
る。
【0045】図7はミラー駆動機構の復帰動作の途中の
状態を示した図である。蓄勢レバー31の先端部31d
が不図示のレバーによって右方へ押されると蓄勢レバー
31は蓄勢ばね34の付勢力に抗して左回転を行う。蓄
勢レバー31のチャージピン31bはアシストレバー3
9のカム部39bに当接し、アシストレバー39をアシ
ストレバーばね40の付勢力に抗して右回転させフック
部39dは第2ミラーレバー駆動軸33aから離れる。
なお蓄勢レバー31は上記アシストレバー39の復帰動
作と同時に、腕状カム部に31dよって緊定解除レバー
40とアマチャーレバー43の復帰動作も行う。そし
て、回転する蓄勢レバー31の立ち曲げ部31cがアッ
プ緊定レバー35の緊定部35aに達すると、再び蓄勢
レバー31はアップ緊定レバー35に保持されてアシス
トレバー39と共に図1の待機状態に復帰完了する。
【0046】以上で本実施の形態を含むミラー駆動機構
の動作の説明を終了する。
【0047】ところでミラーダウンばね37の付勢力に
よって下降するミラーユニットはミラーダウン状態に至
った際に前述した調整ダボ6、7に勢いよくぶつかり、
跳ね返りである所謂バウンドを生じる。このバウンドは
メインミラーにおいてはファインダーの見え方に、サブ
ミラーにおいては焦点検出に影響を及ぼす。カメラの連
写速度を上げる場合にはこのバウンドの時間をいかに抑
えるかが問題になる。以上の説明の中にあったアシスト
レバー39が本発明の中心となる上記バウンドを抑制す
るための部材であり、次にその働きについて説明する。
【0048】本実施の形態でのミラーユニットではサブ
ミラーユニットはメインミラーユニットに軸支されてい
るので、サブミラーユニットは自身のバウンドだけでは
なくメインミラーユニットのバウンドの影響を受ける。
そこで本実施の形態では大きさと質量の関係からサブミ
ラーユニットと比較して大きくなるメインミラー側のバ
ウンドのみに着目してミラーユニットのバウンドの抑制
を行なっている。
【0049】ミラーユニットの下降直後にフック部39
dによって第2ミラー駆動レバー軸33aを押さえ込む
アシストレバー39は、第2ミラーレバー33にダウン
ミラーばね37の付勢力に加えてさらにメインミラーユ
ニットを下降させる回転力を与える。従ってメインミラ
ーユニットは調整ダボ6に跳ね返って再び上昇する動き
を下降時よりもより大きな力で抑えられることになる。
【0050】図16はアシストレバー39の効果を示し
たグラフであり、縦軸がメインミラーユニットの位置、
横軸が時間であり、B1が実施の形態でのメインミラー
のバウンドの様子を表わしている。メインミラーユニッ
トは一度比較的大きくバウンドするがその後は増大した
付勢力により即座にバウンドを抑えられ、B2に示す微
振動の残る従来例のバウンド防止機構に対して短い時間
でバウンドは消失することになる。
【0051】これにより前述したとおりにメインミラー
のバウンドを抑えることで、メインミラーユニットの多
大な影響を受けるサブミラーユニットのバウンドもある
程度抑えることができるので、ミラーユニットバウンド
消失時間を早い時間に見計らって即座に焦点検出や前述
のミラー駆動機構の復帰動作を開始することが可能とな
る。また、アシストレバー39の付勢力は上述したよう
にミラーの昇降時の殆どにおいて働かないようになって
いるので、結果的に素早いミラーユニットの昇降動作が
可能となる。なお、本実施の形態ではアシストレバー3
9は第2ミラー駆動軸33aを押さえ込んでいるが、本
発明はこれに限ったわけではなく、フック部39dがメ
インミラー駆動ピン13bを直接押さえ込むように構成
しても良い。
【0052】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、可動ミラ
ーのバウンドを抑えることで、可動ミラーの多大な影響
を受けるサブミラーユニットのバウンドもある程度抑え
ることができ、可動ミラーのバウンド消失時間を早い時
間に見計らって即座に焦点検出やミラー駆動機構の復帰
動作を開始することが可能となる。また、上記バウンド
防止部材の付勢力は上述したように可動ミラーの昇降時
の殆どにおいて働かないようになっているので、可動ミ
ラーの跳ね返りを微振動の繰り返しを発生させずに抑制
することができ、全体的に素早い可動ミラーの昇降動作
が可能となり、本発明を用いたカメラではより速い連写
速度を実現できる。
【0053】請求項2に係る発明によれば、可動ミラー
の下降完了後、ミラー作動部材との係合を解かれて可動
ミラーに付勢力を加える本来のバウンド抑制の作用を行
なった後、蓄勢部材に再び係合して退避するように構成
したので、可動ミラーの昇降速度に影響を与えることが
無く、またカメラの連写速速にも影響を与えない。
【0054】請求項3に係る発明によれば、可動ミラー
の原位置復帰と同時に蓄勢部材の付勢力に加えて可動ミ
ラーに付勢力を付加するバウンド防止部材を設けたの
で、可動ミラーの跳ね返りを微振動の繰り返しを発生さ
せずに能率的且つ適確に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す待
機状態にあるミラー駆動機構の平面図
【図2】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示すミ
ラーユニットを上昇退避させているミラー駆動機構を示
した平面図
【図3】図2に対してさらにミラーユニットを上昇退避
させているミラー駆動機構を示した平面図
【図4】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示すミ
ラーユニットのアップ状態でのミラー駆動機構を示した
平面図
【図5】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示すミ
ラーユニットのダウン状態でのミラー駆動機構を示した
平面図
【図6】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示すミ
ラーユニットのダウン完了直後の状態でのミラー駆動機
構を示した平面図
【図7】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す待
機状態への復帰動作にあるミラー駆動機構を示した平面
【図8】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す実
施の形態を示すミラーユニットの側面図
【図9】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す実
施の形態を示すミラーユニットの図8とは反対側の側面
【図10】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す
実施の形態を示すミラーユニットの平面図
【図11】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す
実施の形態を示すサブミラーユニットの平面図
【図12】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す
実施の形態を示すサブミラーユニットの動作を説明する
側面図
【図13】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す
実施の形態を示すミラーユニットがアップ状態にあると
ころを示す側面図
【図14】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す
実施の形態を示すカメラがファインダー観察状態にある
時のミラーボックスの断面図
【図15】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す
実施の形態を示すカメラが撮影状態にある時のミラーボ
ックスの断面図
【図16】本出願に係る発明の第1の実施の形態を示す
実施の形態および従来例のバウンドの状態を説明するグ
ラフ図
【符号の説明】
6、7…調整ダボ 11…メインミラー受板 13b…メインミラー駆動ピン 16…サブミラー受板 20…リンク 20c…リンク駆動ピン 31…蓄勢レバー 31b…チャージピン 32…第1ミラーレバー 33…第2ミラーレバー 33a…第2ミラーレバー駆動軸 34…蓄勢ばね 37…ミラーダウンばね 39…アシストレバー 39a,39b…チャージカム 39c…案内溝 39d…フック部 40…アシストレバーばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダー観察状態において角度規制
    部材に当接して撮影光路内の原位置に位置する可動ミラ
    ーと、該可動ミラーを撮影時のレリーズ動作に連動して
    撮影光路外へ退避させ、撮影終了後に復帰ばねの付勢力
    により撮影光路内の原位置に復帰させるミラー駆動機構
    とを備えたカメラにおいて、前記可動ミラーの原位置復
    帰と同時に前記復帰ばねの付勢方向と同方向に前記可動
    ミラーに付勢力を付加すると共に、前記可動ミラーが前
    記角度規制部材に衝突して生ずる跳ね返りを抑制するバ
    ウンド防止部材を有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記ミラー駆動機構は、前記可動ミラー
    を作動させるミラー作動部材と、少なくとも該ミラー作
    動部材を作動させる働きを持つ蓄勢部材とを有し、前記
    バウンド防止部材は、該蓄勢部材が該ミラー作動部材を
    作動させて前記可動ミラーを上昇させる初期の段階では
    該蓄勢部材と係合し、その後の前記可動ミラーの上昇か
    ら原位置復帰の直前までは前記ミラー作動部材に係合す
    ることで、前記可動ミラーの動作を阻害しない第1の位
    置に継続して位置することが可能であり、前記可動ミラ
    ーが復帰完了すると同時に前記ミラー作動部材による係
    合が解かれて前記可動ミラーの付勢方向と同方向に付勢
    力を加える第2の位置へと変位した後に、所定の期間を
    おいてから前記蓄勢部材の動作によって再び前記第1の
    位置に復帰することを特徴とした請求項1記載のカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 前記バウンド防止部材は、前記可動ミラ
    ーを上昇させる初期の段階においては前記蓄勢部材に当
    接し、その後の可動ミラーの上昇から原位置復帰の直前
    までは前記ミラー作動部材に当接することで可動ミラー
    の動作を阻害しない状態への退避を維持し、可動ミラー
    の下降完了後、ミラー作動部材による係合を解かれて前
    記可動ミラーの付勢方向と同方向に付勢力を加えてバウ
    ンド抑制作用を行なった後、前記蓄勢部材に再び係合し
    て退避するようにしたことを特徴とする請求項1または
    2記載のカメラ。
JP19582397A 1997-07-22 1997-07-22 カメラ Pending JPH1138501A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006139126A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Pentax Corp カメラの遮光機構およびカメラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006139126A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Pentax Corp カメラの遮光機構およびカメラ

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