JPH113656A - 蛍光体スラリーの色度補正方法 - Google Patents
蛍光体スラリーの色度補正方法Info
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- JPH113656A JPH113656A JP15463697A JP15463697A JPH113656A JP H113656 A JPH113656 A JP H113656A JP 15463697 A JP15463697 A JP 15463697A JP 15463697 A JP15463697 A JP 15463697A JP H113656 A JPH113656 A JP H113656A
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- chromaticity
- phosphor
- phosphor slurry
- slurry
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 蛍光体スラリーに色度異常が生じた場合、従
来よりも迅速且つ確実にしかも精度よく色度調整を行う
ことができる蛍光体スラリーの色度補正方法の提供。 【解決手段】 カラー陰極線管の蛍光面の調製に使用さ
れる蛍光面調製用蛍光体スラリー、例えば緑色の蛍光面
調製用蛍光体スラリーに、該蛍光面調製用スラリーとは
別の色の色度調整用蛍光体スラリー、例えば青色の色度
調整用蛍光体スラリーを4重量%以下で混合する。
来よりも迅速且つ確実にしかも精度よく色度調整を行う
ことができる蛍光体スラリーの色度補正方法の提供。 【解決手段】 カラー陰極線管の蛍光面の調製に使用さ
れる蛍光面調製用蛍光体スラリー、例えば緑色の蛍光面
調製用蛍光体スラリーに、該蛍光面調製用スラリーとは
別の色の色度調整用蛍光体スラリー、例えば青色の色度
調整用蛍光体スラリーを4重量%以下で混合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光面調製用蛍光
体スラリーの色度補正方法に関するものであり、さらに
詳しくは蛍光面調製用蛍光体スラリーに色度異常が生じ
た場合、従来よりも迅速且つ確実にしかも精度よく色度
調整を行うことができる蛍光体スラリーの色度補正方法
に関するものである。
体スラリーの色度補正方法に関するものであり、さらに
詳しくは蛍光面調製用蛍光体スラリーに色度異常が生じ
た場合、従来よりも迅速且つ確実にしかも精度よく色度
調整を行うことができる蛍光体スラリーの色度補正方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管はテレビジョン受像機用
として多く用いられているが、最近、コンピュータ用デ
ィスプレイとしても多く用いられるようになり、それに
伴い色度に対する要求品質が非常に厳しくなっている。
また、家庭用テレビジョン受像機についても高画質化が
要求され、放送局向け高解像度、高品位カラー陰極線管
についても従来よりも要求品質が厳しいので、必然的に
色度に対する要求品質も厳しい。
として多く用いられているが、最近、コンピュータ用デ
ィスプレイとしても多く用いられるようになり、それに
伴い色度に対する要求品質が非常に厳しくなっている。
また、家庭用テレビジョン受像機についても高画質化が
要求され、放送局向け高解像度、高品位カラー陰極線管
についても従来よりも要求品質が厳しいので、必然的に
色度に対する要求品質も厳しい。
【0003】具体的には、用途、注文に応じて例えばE
BU色、SMPTE−C色、SONY色というような色
調の異なる規格に従って三原色の色度を制御しなければ
ならない。そして、高解像度化が進むに従ってその色度
を規格内に制御することが難しくなっている。尚、色度
は例えば図1に示すようなCIE色度図によりx軸、y
軸の座標で表すことができる。
BU色、SMPTE−C色、SONY色というような色
調の異なる規格に従って三原色の色度を制御しなければ
ならない。そして、高解像度化が進むに従ってその色度
を規格内に制御することが難しくなっている。尚、色度
は例えば図1に示すようなCIE色度図によりx軸、y
軸の座標で表すことができる。
【0004】ここで、三原色の蛍光体をどのように形成
するかを、トリニトロン(商標名)型カラー陰極線管を
例にして説明する。カラー陰極線管のパネル内面にカー
ボンストライプを形成した後、GREEN(緑)、BL
UE(青)、RED(赤)の三色の蛍光体ストライプを
その順に形成する。一色の蛍光ストライプの形成は、蛍
光面調製用蛍光体スラリーの塗布、乾燥、露光および現
像の工程からなり、三色全部の蛍光体ストライプを形成
するためにはその一連の工程を3回繰り返す必要があ
る。
するかを、トリニトロン(商標名)型カラー陰極線管を
例にして説明する。カラー陰極線管のパネル内面にカー
ボンストライプを形成した後、GREEN(緑)、BL
UE(青)、RED(赤)の三色の蛍光体ストライプを
その順に形成する。一色の蛍光ストライプの形成は、蛍
光面調製用蛍光体スラリーの塗布、乾燥、露光および現
像の工程からなり、三色全部の蛍光体ストライプを形成
するためにはその一連の工程を3回繰り返す必要があ
る。
【0005】さらに具体的に説明すると、図2に示すよ
うに蛍光ストライプの作製プロセスは、カーボンストラ
イプ作製、蛍光面調製用蛍光体スラリー塗布、乾燥・ス
カート処理、UV露光、現像の各工程からなり、蛍光体
ストライプ後は、図3に示すように、ファンネル溶着、
電子銃封止、排気、エージング、防爆、検査の各工程で
処理されてカラー陰極線管が製造される。
うに蛍光ストライプの作製プロセスは、カーボンストラ
イプ作製、蛍光面調製用蛍光体スラリー塗布、乾燥・ス
カート処理、UV露光、現像の各工程からなり、蛍光体
ストライプ後は、図3に示すように、ファンネル溶着、
電子銃封止、排気、エージング、防爆、検査の各工程で
処理されてカラー陰極線管が製造される。
【0006】そして、蛍光面調製用蛍光体スラリーは、
電子ビームを受けると原色で発光する蛍光体に、感光
液、接着剤(高分子ポリマー等からなる)、界面活性
剤、分散剤等を加えスラリー状にしたものであり、要求
される色調に応じて各蛍光面調製用蛍光体スラリーの組
成比等について規格がある。色度不良は、図3の検査工
程における単独色調(赤色、青色、緑色)の検査で判定
され、製品スペックOKか、NGかに分けられる。色度
不良が生じた場合、従来においては、現像仕様(現像水
の圧力、現像時間、現像水の供給量)の変更、露光仕様
(露光量)の変更等製造仕様の変更により対応したり、
蛍光体に関する仕様(表面処理条件、粉体の色度)の変
更により対処していた。
電子ビームを受けると原色で発光する蛍光体に、感光
液、接着剤(高分子ポリマー等からなる)、界面活性
剤、分散剤等を加えスラリー状にしたものであり、要求
される色調に応じて各蛍光面調製用蛍光体スラリーの組
成比等について規格がある。色度不良は、図3の検査工
程における単独色調(赤色、青色、緑色)の検査で判定
され、製品スペックOKか、NGかに分けられる。色度
不良が生じた場合、従来においては、現像仕様(現像水
の圧力、現像時間、現像水の供給量)の変更、露光仕様
(露光量)の変更等製造仕様の変更により対応したり、
蛍光体に関する仕様(表面処理条件、粉体の色度)の変
更により対処していた。
【0007】しかしながら、上述したように、色度につ
いての要求品質が厳しくなると、僅かな混色や電子線の
散乱が色ズレの原因となるので、色度を規格内に納める
ことが難しくなり、従来の対処方法では対応しきれなく
なりつつある。混色は、例えば露光、現像工程におい
て、或る色のストライプ、例えばGREENストライプ
の形成後に別の原色、例えばBLUEのストライプの蛍
光体成分が付着して起こり、電子線がGREENストラ
イプ上に当たったときGREENの光のみが発光しなけ
ればならないのに、BLUEの光も発光してしまうた
め、避けるべきことである。
いての要求品質が厳しくなると、僅かな混色や電子線の
散乱が色ズレの原因となるので、色度を規格内に納める
ことが難しくなり、従来の対処方法では対応しきれなく
なりつつある。混色は、例えば露光、現像工程におい
て、或る色のストライプ、例えばGREENストライプ
の形成後に別の原色、例えばBLUEのストライプの蛍
光体成分が付着して起こり、電子線がGREENストラ
イプ上に当たったときGREENの光のみが発光しなけ
ればならないのに、BLUEの光も発光してしまうた
め、避けるべきことである。
【0008】また、電子線の散乱による色ズレは一つの
ストライプに当たった電子線が一部反射されて別のスト
ライプに入射してそこで発光させることにより生じる。
また、例えばある色の蛍光体粉末中に別の蛍光体粉末が
混ざり、水洗いしても取れないようなことがあるが、こ
の場合も色ズレを生じる。このような色ズレは是正すべ
きものであるが、従来は迅速で的確な対応が不可能であ
った。具体的には、上記のように現像条件、露光条件等
の製造仕様を変更したりしていたが、このような方法で
は、色度以外の特性に大きく影響する割に色度調整のコ
ントロール幅が狭く、且つ蛍光体脱落やユルミが生じる
ことがある。また、使用する蛍光体材料の色度を変更す
る方法もあるが、蛍光体材料メーカーに依頼後実用化ま
でに1〜2カ月かかるので、カラー陰極線管の納期を守
ることが難しく、とくに、スポット生産する管種のカラ
ー陰極線管に関しては致命的であった。
ストライプに当たった電子線が一部反射されて別のスト
ライプに入射してそこで発光させることにより生じる。
また、例えばある色の蛍光体粉末中に別の蛍光体粉末が
混ざり、水洗いしても取れないようなことがあるが、こ
の場合も色ズレを生じる。このような色ズレは是正すべ
きものであるが、従来は迅速で的確な対応が不可能であ
った。具体的には、上記のように現像条件、露光条件等
の製造仕様を変更したりしていたが、このような方法で
は、色度以外の特性に大きく影響する割に色度調整のコ
ントロール幅が狭く、且つ蛍光体脱落やユルミが生じる
ことがある。また、使用する蛍光体材料の色度を変更す
る方法もあるが、蛍光体材料メーカーに依頼後実用化ま
でに1〜2カ月かかるので、カラー陰極線管の納期を守
ることが難しく、とくに、スポット生産する管種のカラ
ー陰極線管に関しては致命的であった。
【0009】上記のような課題を解決する技術として、
特開平8−321263号公報には、色度異常のある蛍
光面調製用蛍光体スラリーに、自身と別の色の色度調整
用蛍光体を混合する方法が開示されている。具体的に
は、カラー陰極線管の蛍光面の形成に当たって、あらか
じめ設計した通りにカラー陰極線管を試作し、色度等に
ついて試験し、例えばGREENあるいはRED等の蛍
光体に異常が発生した場合には、その色度異常が発生し
た蛍光体のスラリーを作るときにそのスラリーに例えば
BLUEの蛍光体を混合することによってその色度の調
整をして再試作し、色度等の試験で異常がないことを確
認した場合には、その色度調整用蛍光体の混合したスラ
リーを蛍光体スラリーとして用いて実際のカラー陰極線
管の製造を行うというものである。この方法は、色度異
常が生じても確実に色度調整を行うことができ、有用な
ものではあるが、蛍光面調製用蛍光体スラリーを実質上
作り直すものであり、スラリー中に色度調整用蛍光体を
完全に分散するために今だ24〜72時間の分散時間が
必要であり、生産効率上改善の余地がある。また、これ
ほどの分散時間を設けても、色度調整用蛍光体のスラリ
ー中への完全な分散が達成されにくいという欠点もあ
る。
特開平8−321263号公報には、色度異常のある蛍
光面調製用蛍光体スラリーに、自身と別の色の色度調整
用蛍光体を混合する方法が開示されている。具体的に
は、カラー陰極線管の蛍光面の形成に当たって、あらか
じめ設計した通りにカラー陰極線管を試作し、色度等に
ついて試験し、例えばGREENあるいはRED等の蛍
光体に異常が発生した場合には、その色度異常が発生し
た蛍光体のスラリーを作るときにそのスラリーに例えば
BLUEの蛍光体を混合することによってその色度の調
整をして再試作し、色度等の試験で異常がないことを確
認した場合には、その色度調整用蛍光体の混合したスラ
リーを蛍光体スラリーとして用いて実際のカラー陰極線
管の製造を行うというものである。この方法は、色度異
常が生じても確実に色度調整を行うことができ、有用な
ものではあるが、蛍光面調製用蛍光体スラリーを実質上
作り直すものであり、スラリー中に色度調整用蛍光体を
完全に分散するために今だ24〜72時間の分散時間が
必要であり、生産効率上改善の余地がある。また、これ
ほどの分散時間を設けても、色度調整用蛍光体のスラリ
ー中への完全な分散が達成されにくいという欠点もあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、蛍光面調製用蛍光体スラリーに色度異常が生じた
場合、従来よりも迅速且つ確実にしかも精度よく色度調
整を行うことができる蛍光体スラリーの色度補正方法を
提供することである。
的は、蛍光面調製用蛍光体スラリーに色度異常が生じた
場合、従来よりも迅速且つ確実にしかも精度よく色度調
整を行うことができる蛍光体スラリーの色度補正方法を
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の従
来の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を
完成することができた。すなわち本発明は、カラー陰極
線管の蛍光面の調製に使用される蛍光面調製用蛍光体ス
ラリーに、該蛍光面調製用スラリーとは別の色の色度調
整用蛍光体スラリーを適量混合することを特徴とする蛍
光体スラリーの色度補正方法を提供するものである。ま
た本発明は、緑色の蛍光面調製用蛍光体スラリーに、青
色の色度調整用蛍光体スラリー4重量%以下または赤色
の色度調整用蛍光体スラリー4重量%以下を混合する前
記の蛍光体スラリーの色度補正方法を提供するものであ
る。さらに本発明は、青色の蛍光面調製用蛍光体スラリ
ーに、緑色の色度調整用蛍光体スラリー2重量%以下ま
たは赤色の色度調整用蛍光体スラリー2重量%以下を混
合する前記の蛍光体スラリーの色度補正方法を提供する
ものである。さらにまた本発明は、赤色の蛍光面調製用
蛍光体スラリーに、緑色の色度調整用蛍光体スラリー3
重量%以下または青色の色度調整用蛍光体スラリー1重
量%以下を混合する前記の蛍光体スラリーの色度補正方
法を提供するものである。
来の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を
完成することができた。すなわち本発明は、カラー陰極
線管の蛍光面の調製に使用される蛍光面調製用蛍光体ス
ラリーに、該蛍光面調製用スラリーとは別の色の色度調
整用蛍光体スラリーを適量混合することを特徴とする蛍
光体スラリーの色度補正方法を提供するものである。ま
た本発明は、緑色の蛍光面調製用蛍光体スラリーに、青
色の色度調整用蛍光体スラリー4重量%以下または赤色
の色度調整用蛍光体スラリー4重量%以下を混合する前
記の蛍光体スラリーの色度補正方法を提供するものであ
る。さらに本発明は、青色の蛍光面調製用蛍光体スラリ
ーに、緑色の色度調整用蛍光体スラリー2重量%以下ま
たは赤色の色度調整用蛍光体スラリー2重量%以下を混
合する前記の蛍光体スラリーの色度補正方法を提供する
ものである。さらにまた本発明は、赤色の蛍光面調製用
蛍光体スラリーに、緑色の色度調整用蛍光体スラリー3
重量%以下または青色の色度調整用蛍光体スラリー1重
量%以下を混合する前記の蛍光体スラリーの色度補正方
法を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によれば、カラー陰極線管
の蛍光面の調製に使用される蛍光面調製用蛍光体スラリ
ーに、該蛍光面調製用スラリーとは別の色の色度調整用
蛍光体スラリーを混合する、いわば流体同士の混合であ
るため、両者の混合・分散が極めて良好に行われる。し
たがって、従来技術で見られる粉体である色度調整用蛍
光体と、流体である蛍光体スラリーとの間の非分散性の
問題が全く生じないという顕著な効果を奏するものであ
り、ここに本発明の一つと特徴がある。
の蛍光面の調製に使用される蛍光面調製用蛍光体スラリ
ーに、該蛍光面調製用スラリーとは別の色の色度調整用
蛍光体スラリーを混合する、いわば流体同士の混合であ
るため、両者の混合・分散が極めて良好に行われる。し
たがって、従来技術で見られる粉体である色度調整用蛍
光体と、流体である蛍光体スラリーとの間の非分散性の
問題が全く生じないという顕著な効果を奏するものであ
り、ここに本発明の一つと特徴がある。
【0013】本発明で使用される色度調整用蛍光体スラ
リーは、従来から一般的に用いられているカラー陰極線
管の蛍光面の調製に使用される蛍光体スラリーを使用す
ることができ、例えば蛍光体に純水、ポリビニルアルコ
ール、重クロム酸アンモニウム、界面活性剤(数種類)
等を混合したものが挙げられる。
リーは、従来から一般的に用いられているカラー陰極線
管の蛍光面の調製に使用される蛍光体スラリーを使用す
ることができ、例えば蛍光体に純水、ポリビニルアルコ
ール、重クロム酸アンモニウム、界面活性剤(数種類)
等を混合したものが挙げられる。
【0014】上記のように色度調整用蛍光体スラリー
は、色度補正されるべき蛍光面調製用蛍光体スラリーに
適量混合されるが、その混合割合は、所望の色度に補正
したときに、色度調整用蛍光体スラリーの混合量が次に
示すような比率になるようにするのが好適である。色度
調整用蛍光体スラリー中の蛍光体濃度等の諸条件は、適
宜決定すればよい。
は、色度補正されるべき蛍光面調製用蛍光体スラリーに
適量混合されるが、その混合割合は、所望の色度に補正
したときに、色度調整用蛍光体スラリーの混合量が次に
示すような比率になるようにするのが好適である。色度
調整用蛍光体スラリー中の蛍光体濃度等の諸条件は、適
宜決定すればよい。
【0015】緑色の蛍光面調製用蛍光体スラリーの色度
を補正する場合・・・青色の色度調整用蛍光体スラリー
4重量%以下または赤色の色度調整用蛍光体スラリー4
重量%以下。 青色の蛍光面調製用蛍光体スラリーの色度を補正する場
合・・・緑色の色度調整用蛍光体スラリー2重量%以下
または赤色の色度調整用蛍光体スラリー2重量%以下。 赤色の蛍光面調製用蛍光体スラリーの色度を補正する場
合・・・緑色の色度調整用蛍光体スラリー3重量%以下
または青色の色度調整用蛍光体スラリー1重量%以下。
を補正する場合・・・青色の色度調整用蛍光体スラリー
4重量%以下または赤色の色度調整用蛍光体スラリー4
重量%以下。 青色の蛍光面調製用蛍光体スラリーの色度を補正する場
合・・・緑色の色度調整用蛍光体スラリー2重量%以下
または赤色の色度調整用蛍光体スラリー2重量%以下。 赤色の蛍光面調製用蛍光体スラリーの色度を補正する場
合・・・緑色の色度調整用蛍光体スラリー3重量%以下
または青色の色度調整用蛍光体スラリー1重量%以下。
【0016】なお、例えばGREENの蛍光面調製用蛍
光体スラリーの色度を補正する場合、色度調整用蛍光体
スラリーは、高輝度蛍光体であるREDの蛍光体スラリ
ーよりは、低輝度蛍光体であるBLUEの蛍光体スラリ
ーの方が好適である。その理由は、REDの蛍光体スラ
リーを色度調整用とした場合、輝度が若干低下する傾向
があるのに対し、BLUEの色度調整用蛍光体スラリー
は、この欠点が見られず、比較的少ない量で色度を大き
く変化させることができるからである。なお、BLUE
の色度調整用蛍光体スラリーを混合した場合であっても
REDの色度調整用蛍光体スラリーを混合した場合であ
ってもホワイトユニフォミティについては問題はない。
このように、高輝度蛍光体の蛍光体スラリーの色度を補
正する場合、色度調整用蛍光体スラリーは、色度が補正
される蛍光面調製用蛍光体スラリーよりも低輝度蛍光体
を含む蛍光体スラリーの方が好適である。
光体スラリーの色度を補正する場合、色度調整用蛍光体
スラリーは、高輝度蛍光体であるREDの蛍光体スラリ
ーよりは、低輝度蛍光体であるBLUEの蛍光体スラリ
ーの方が好適である。その理由は、REDの蛍光体スラ
リーを色度調整用とした場合、輝度が若干低下する傾向
があるのに対し、BLUEの色度調整用蛍光体スラリー
は、この欠点が見られず、比較的少ない量で色度を大き
く変化させることができるからである。なお、BLUE
の色度調整用蛍光体スラリーを混合した場合であっても
REDの色度調整用蛍光体スラリーを混合した場合であ
ってもホワイトユニフォミティについては問題はない。
このように、高輝度蛍光体の蛍光体スラリーの色度を補
正する場合、色度調整用蛍光体スラリーは、色度が補正
される蛍光面調製用蛍光体スラリーよりも低輝度蛍光体
を含む蛍光体スラリーの方が好適である。
【0017】また、一つの蛍光体の色度の補正に同系統
の色の色度調整用蛍光体スラリーをを混合(例えばGR
EENの蛍光体スラリーにYELLOWISHGREE
Nの色度調整用蛍光体スラリーを混合)しても色度の補
正はできなくはないが、その場合、色度調整用蛍光体ス
ラリーの混合量を相当多くしなければ色度を変化させる
ことができず、そのため輝度が大きく変化し、ホワイト
ユニフォミティも変化するので、全く異なる色の単独色
調の色度調整用蛍光体スラリーを使用するのが好まし
い。
の色の色度調整用蛍光体スラリーをを混合(例えばGR
EENの蛍光体スラリーにYELLOWISHGREE
Nの色度調整用蛍光体スラリーを混合)しても色度の補
正はできなくはないが、その場合、色度調整用蛍光体ス
ラリーの混合量を相当多くしなければ色度を変化させる
ことができず、そのため輝度が大きく変化し、ホワイト
ユニフォミティも変化するので、全く異なる色の単独色
調の色度調整用蛍光体スラリーを使用するのが好まし
い。
【0018】本発明の具体的な実施に当たっては、カラ
ー陰極線管の蛍光面の形成に当たって、あらかじめ設計
した通りにカラー陰極線管を試作し、色度等について試
験し、例えばGREENあるいはRED等の蛍光体に異
常が発生した場合には、その色度異常が発生した蛍光面
調製用蛍光体スラリーに、これと別の色の色度調整用蛍
光体スラリーを適量混合し、その色度の調整をして再試
作し、色度等の試験で異常がないことを確認した場合に
は、その色度調整用蛍光体の混合したスラリーを蛍光体
スラリーとして用いて実際のカラー陰極線管の製造を行
うことができる。
ー陰極線管の蛍光面の形成に当たって、あらかじめ設計
した通りにカラー陰極線管を試作し、色度等について試
験し、例えばGREENあるいはRED等の蛍光体に異
常が発生した場合には、その色度異常が発生した蛍光面
調製用蛍光体スラリーに、これと別の色の色度調整用蛍
光体スラリーを適量混合し、その色度の調整をして再試
作し、色度等の試験で異常がないことを確認した場合に
は、その色度調整用蛍光体の混合したスラリーを蛍光体
スラリーとして用いて実際のカラー陰極線管の製造を行
うことができる。
【0019】本発明の方法によれば、従来技術では最短
でも24〜72時間が必要であった色度の補正を、僅か
数分程度に大幅に短縮することができる。また、色度調
整用蛍光体スラリーは、製品規格外で従来は廃棄されて
いたもの自体を使用することができるのでコスト的およ
び環境的に非常に有利である。また、流体同士で色度を
補正するために、微妙な補正が可能になり、精度が著し
く向上する。
でも24〜72時間が必要であった色度の補正を、僅か
数分程度に大幅に短縮することができる。また、色度調
整用蛍光体スラリーは、製品規格外で従来は廃棄されて
いたもの自体を使用することができるのでコスト的およ
び環境的に非常に有利である。また、流体同士で色度を
補正するために、微妙な補正が可能になり、精度が著し
く向上する。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明す
る。単独色調(赤色、青色、緑色)の蛍光面調製用スラ
リーに、各色の色度調整用蛍光体スラリーを添加し、C
IE色度を測定した。各色の色度調整用蛍光体スラリー
の添加率およびCIE色度の変動値を表1に併せて示
す。
る。単独色調(赤色、青色、緑色)の蛍光面調製用スラ
リーに、各色の色度調整用蛍光体スラリーを添加し、C
IE色度を測定した。各色の色度調整用蛍光体スラリー
の添加率およびCIE色度の変動値を表1に併せて示
す。
【0021】
【表1】
【0022】本実施例において、蛍光面調製用蛍光体ス
ラリーと各色の色度調整用蛍光体スラリーとの混合は、
極めて容易に行うことができ、また蛍光体の分散も良好
で、且つ色度の調節の精度も良好であった。また、僅か
な色度調整用蛍光体スラリーの混合で、所望のCIE色
度の調節を行うことができた。
ラリーと各色の色度調整用蛍光体スラリーとの混合は、
極めて容易に行うことができ、また蛍光体の分散も良好
で、且つ色度の調節の精度も良好であった。また、僅か
な色度調整用蛍光体スラリーの混合で、所望のCIE色
度の調節を行うことができた。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、蛍光面調製用蛍光体ス
ラリーに色度異常が生じた場合、従来よりも迅速且つ確
実にしかも精度よく色度調整を行うことができる蛍光体
スラリーの色度補正方法が提供される。
ラリーに色度異常が生じた場合、従来よりも迅速且つ確
実にしかも精度よく色度調整を行うことができる蛍光体
スラリーの色度補正方法が提供される。
【図1】CIE色度図である。
【図2】蛍光ストライプの作製プロセスを示す図であ
る。
る。
【図3】カラー陰極線管の作製プロセスを示す図であ
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 カラー陰極線管の蛍光面の調製に使用さ
れる蛍光面調製用蛍光体スラリーに、該蛍光面調製用ス
ラリーとは別の色の色度調整用蛍光体スラリーを適量混
合することを特徴とする蛍光体スラリーの色度補正方
法。 - 【請求項2】 緑色の蛍光面調製用蛍光体スラリーに、
青色の色度調整用蛍光体スラリー4重量%以下または赤
色の色度調整用蛍光体スラリー4重量%以下を混合する
ことを特徴とする請求項1記載の蛍光体スラリーの色度
補正方法。 - 【請求項3】 青色の蛍光面調製用蛍光体スラリーに、
緑色の色度調整用蛍光体スラリー2重量%以下または赤
色の色度調整用蛍光体スラリー2重量%以下を混合する
ことを特徴とする請求項1記載の蛍光体スラリーの色度
補正方法。 - 【請求項4】 赤色の蛍光面調製用蛍光体スラリーに、
緑色の色度調整用蛍光体スラリー3重量%以下または青
色の色度調整用蛍光体スラリー1重量%以下を混合する
ことを特徴とする請求項1記載の蛍光体スラリーの色度
補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15463697A JPH113656A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 蛍光体スラリーの色度補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15463697A JPH113656A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 蛍光体スラリーの色度補正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH113656A true JPH113656A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15588544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15463697A Pending JPH113656A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 蛍光体スラリーの色度補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH113656A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005333069A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Stanley Electric Co Ltd | Ledの製造方法 |
-
1997
- 1997-06-12 JP JP15463697A patent/JPH113656A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005333069A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Stanley Electric Co Ltd | Ledの製造方法 |
JP4529544B2 (ja) * | 2004-05-21 | 2010-08-25 | スタンレー電気株式会社 | Ledの製造方法 |
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