JPH11353769A - ディスク再生装置 - Google Patents
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- JPH11353769A JPH11353769A JP10154826A JP15482698A JPH11353769A JP H11353769 A JPH11353769 A JP H11353769A JP 10154826 A JP10154826 A JP 10154826A JP 15482698 A JP15482698 A JP 15482698A JP H11353769 A JPH11353769 A JP H11353769A
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Abstract
再生不良を解消した信頼性の高いディスク再生装置を提
供する 【解決手段】 ディスクを担持するトレイが複数枚配
列されてなるディスク収納手段と、少なくともディスク
を回転自在に担持するターンテーブルとピックアップと
ピックアップをディスクの半径方向に移動させるピック
アップ送り手段とを含む再生手段と、再生手段とディス
ク収納手段の配列方向における相対的な位置決めを行
い、再生したいディスクを選択するディスク選択手段
と、再生手段が設けられるとともに支軸を中心として回
動自在とされた支持ベースと支持ベースを駆動する駆動
手段とから構成されトレイ間にある再生位置と待機位置
との間で再生手段を回動させる再生手段移動手段とを有
するディスク再生装置であって、支持ベースの回動端側
に係合するロック手段を備え、ロック手段は再生手段が
再生位置にあるときに係合し待機位置にあるときには係
合が解除される。
Description
を配列収納して、これらを選択して再生することのでき
るディスク再生装置に関するものであり、特に車載用に
適したディスク再生装置に関するものである。
ク収納部を備え、これに収納されたディスクを選択して
再生することのできるディスクチェンジャ装置が知られ
ている。従来、このディスクチェンジャ装置は、ディス
ク収納部から選択したディスクを引き出してディスク再
生部まで搬送し再生を行うものであったが、最近は、デ
ィスクをディスク収納部に配列状態のまま再生するディ
スクチェンジャが考えられている
持するトレイが複数枚配列されて構成されるディスク収
納部をディスクの配列方向に移動させて、再生したいデ
ィスクを再生高さに位置付け、また、ディスク再生部を
ディスク収納部からはなれた退避位置とトレイの間に入
り込む再生位置との間で移動させるようにしたものであ
り、ディスクをディスク収納部から引き出すことなく配
列した状態のままで再生できるようになっている。これ
により、ディスク収納部とディスク再生部とが占める領
域を集約し装置の小形化を達成できるため、機器の設置
スペースが少ない車載用に向いている。
で移動させる機構としては、例えば、特開平3−176
852に示されるように、回転軸を中心に回動可能とさ
れたシャーシ上に、ターンテーブルとピックアップとピ
ックアップをディスクの半径方向に移動させるピックア
ップ移動手段を設け、シャーシをモータで駆動すること
によって、ディスク再生部を退避位置と再生位置との間
で回動させるようなものが知られている。
176852などに示されるディスクチェンジャ装置
は、ディスク再生部が回転軸による1点で支持されてた
め、その支持が不安定であり、再生中に振動があるとデ
ィスクの再生が良好に行われないことがあった。特に車
載用の場合、外部振動を受けやすいため、振動による再
生不良の問題は深刻であった。
たものであり、機器が小形化されなおかつ振動による再
生不良を解消した信頼性の高いディスク再生装置を提供
するものである。
明は、ディスクを担持するトレイが複数枚配列されてな
るディスク収納手段と、少なくともディスクを回転自在
に担持するターンテーブルとピックアップとピックアッ
プをディスクの半径方向に移動させるピックアップ送り
手段とを含む再生手段と、前記再生手段と再生したディ
スクが担持された前記トレイとの前記配列方向における
相対的な位置決めを行い、再生したいディスクを選択す
るディスク選択手段と、前記再生手段が設けられるとと
もに支軸を中心として回動自在とされた支持ベースと該
支持ベースを駆動する駆動手段とから構成され、前記ト
レイ間にある再生位置と退避位置との間で前記再生手段
を回動させる再生手段移動手段とを有するディスク再生
装置であって、前記支持ベースの回動端側に係合するロ
ック手段を備え、該ロック手段は前記再生手段が前記再
生位置にあるときに係合し前記退避位置にあるときには
係合が解除されることを特徴とする。
記載されたディスク再生装置において、前記支持ベース
は略長尺形状に形成され、回動端側に前記ターンテーブ
ルが設けられ、前記ピックアップ送り手段は前記支持ベ
ースの伸長方向に沿ってピックアップを移動させること
を特徴とする。
記載されたディスク再生装置において、前記ロック手段
はそれぞれ前記支持シャーシの異なる箇所に係合する第
1ロック手段及び第2ロック手段とからなり、該第1ロ
ック手段及び第2ロック手段が前記支持シャーシに係合
する箇所は前記支軸と前記ターンテーブル中心とを結ぶ
直線を挟んで位置することを特徴とする。
記載されたディスク再生装置において、前記ターンテー
ブルの中心は前記支軸と前記第1ロック手段及び第2ロ
ック手段が前記支持シャーシに対して係合する箇所とに
よって囲まれる領域に位置することを特徴とする。
いしは4のいずれか一に記載されたディスク再生装置に
おいて、前記支軸は前記配列方向に沿って配され、前記
支持ベースは前記配列方向に垂直な面内において回動自
在であることを特徴とする。
いしは5のいずれか一に記載されたディスク再生装置に
おいて、前記ディスク選択手段は前記再生手段及び前記
再生手段移動手段を支持し前記配列方向に昇降自在な昇
降ベースと該昇降ベースを駆動する駆動手段とを含んで
構成されることを特徴とする。
記載されたディスク再生装置において、前記ロック手段
は前記昇降ベース上に設けられることを特徴とする。
の支持ベースの回動端側に係合し待機位置にあるときに
は係合が解除されるロック手段を設けたので、支持ベー
スの回動動作を妨げることなく、ディスクの再生中にお
ける支持ベースの支持が確実になされるようになり、従
来の振動による再生不良の問題を解決することができ
る。
図面をもとにして説明する。図1は本発明の装置を示す
全体斜視図(図中、ディスク収納部300は省略してい
る)、図2はディスク搬送部100とディスク収納部3
00のみを抜き出した平面図である。これらの図に示さ
れるように本発明の装置の主だった構成は、メインシャ
ーシ1内に設けられた以下4つの部分であり、一対の駆
動ローラ101などを供えるディスク搬送機構100
と、ターンテーブル201、クランパ202、ピックア
ップ203などを有するディスク再生部200と、6枚
のトレイ301を有して図中z方向にディスクを配列収
納するディスク収納部300と、トレイ301を移動さ
せるトレイ移動機構である。
て図示しないフロントパネルのディスク挿入口から挿入
されたディスクをディスク収納部300まで搬送するも
のであり、またディスク収納部300にあるディスクを
装置外部へ排出するものである。
挿入されたディスクにはその下面からy方向に並列して
配置されている一対の駆動ローラ101が当接し、この
駆動ローラ101の回動によってディスクをx方向に搬
送する。また、各駆動ローラ101はそれぞれ一対の支
持シャーシ103により回動自在に支持されていて、支
持シャーシ103は後述する駆動ローラ移動機構によっ
て図中z方向に沿った支軸104を中心に回動可能とな
っている。
側に設けられたターンテーブル201と、ディスクの上
面側に設けられターンテーブル201とともにディスク
をクランプするクランパ202と、ピックアップ203
及びピックアップ203をディスクの半径方向に移動さ
せるピックアップ送り機構などからなる。
可動シャーシ400上に支持されていて、可動シャーシ
400は後述する可動ベース移動機構によって図のz方
向に移動可能とされている。これによりディスク再生部
200はz方向に移動可能である。また、ディスク再生
部200は可動シャーシ400上に立設された支軸40
1を中心に回動可能であり、後述するディスク再生部移
動機構により、再生位置と退避位置との間を移動可能と
されている。
00を支持する平板部400aと、平板部400aの左
右に設けられる一対の立板部400bとからなる。立板
部400bの内側面には各々2個、合計4個の楔部材4
01(一部図示せず)が回動可能に設けられており、4
個の楔部材401は図示しない駆動機構により同期して
回動されるようになっている。これら4個の楔部材40
1と駆動機構とによってトレイ移動機構が構成される。
01をz方向に配列してなるものである。メインシャー
シ1上に設けられた2本のガイドシャフト2にはトレイ
301に形成された2個の301dがそれぞれ挿通され
て、トレイ301は移動方向がz方向に規制される。
部分の機構について、それぞれより詳細に説明する。
同図に示すようにトレイ301は全体が略V字形状であ
り、ディスク担持面301aには欠落部301b、30
1cが形成されている。欠落部301bはディスク担持
面301aに担持されるディスクの中心を含む領域まで
亘っていて、この領域にディスク再生部200のターン
テーブル201、クランパ202及びピックアップ20
3の侵入を許容している。これによりディスクはディス
ク担持面301aから若干離された位置で再生が可能と
される。
の領域に一対の駆動ローラ101の侵入が許容されてい
る。詳しくは後述するように、欠落部301cに侵入し
た駆動ローラ101はディスク担持面301aに担持さ
れたディスクの占める領域に干渉する。
である。301eはディスク押え部材であり弾性を持っ
ている。ディスク担持面301aに担持されたディスク
の縁を押圧して、ディスクのがたつきを防いでいる。
2個突出し、合計4個設けられた突起である。詳しくは
後述するが、これら4個の突起301fには、トレイ移
動機構を構成する4個の楔部材401の駆動が伝達さ
れ、トレイ301が移動されるようになっている。な
お、6枚のトレイの構成はすべて同一である。
側面から示したものである。同図に示すように、6枚の
トレイ301は孔301dにガイドシャフト2が挿通す
ることでz方向に配列している。また、トレイ301の
上部には規制板302が設けら6枚のトレイ301とと
もに配列するよう位置している。規制板302はガイド
シャフト2が挿通する孔が形成され、コイルバネ303
を間に介してメインシャーシ1に連結されている。これ
によって規制板302は、トレイ301がz方向上側に
行き過ぎるのを規制している。また規制板302にはト
レイ301の側面に接する垂下部302aが形成されて
おり、トレイ301がy方向にがたつかない様に押えて
いる。
細を示す図であり、図5は装置の正面図、図6は駆動ロ
ーラ101の一つを抜き出して示した平面図である。
体となって形成されており、ローラとギア部101aと
は同軸状態となっている。支持シャーシ103は駆動ロ
ーラ101の下方に配されていて、一対の立板部103
aによって駆動ローラ101を回動自在に支持してい
る。ディスク通路規制部材106は駆動ローラ101の
上方に配されていて、支持シャーシ103の立板部10
3aに対して支点103bを中心に回動自在に支持され
ている。ディスク通路規制部材106と駆動ローラ10
1の間の空間がディスク搬送通路102になる。またデ
ィスク通路規制部材106と支持シャーシ103の間に
はコイルスプリング107が装架されており、ディスク
通路規制部材106は駆動ローラ101に近づく方向に
付勢されている。
方向に沿った軸104を中心に回動可能な回動部材10
5が一対設けられていて、両端をメインシャーシ1と支
持シャーシ103の突出板103cとに回動可能に支持
されている。回動部材105は支持シャーシ103に形
成された孔(図示せず)を挿通している。回動部材10
5の上端側にはギア部105cが形成されており、駆動
ローラ101と同軸のギア部101aに噛んでいる。ま
た、回動部材105の一方の中間部には、駆動伝達プー
リー105aが設けられていて、モータ108(図2に
図示)の駆動力がベルト109(図2に図示)によって
伝達されるとともに、各回動部材105の下端部105
bには同期プーリが設けられていて、一対の回動部材1
05は図示しないベルトにより同期駆動するようになっ
ている。以上の構成により、1個のモータの駆動力が2
個の駆動ローラ101に伝達されるようになっている。
出する突出片103cが設けられていて、可動シャーシ
400に形成された孔(図示せず)を挿通している。ま
た、メインシャーシ1上には、図5においてx方向に可
動な可動部材110が設けられていて、突出片103c
に係合している。この構成により、可動部材110がx
方向に動作すると、支持シャーシ103は回動部材10
5の軸104を中心に回動し、駆動ローラ101が軸1
04を中心に回動するようになっている。このとき、駆
動ローラ101のギア部101aと回動部材105のギ
ア部105cは垂直に噛んでいるので、その噛み合いが
外れることはない。
一対の駆動ローラ101はディスクの搬送を行うディス
ク搬送位置とディスクを搬送しないときに位置する退避
位置との間を移動可能となっている。図2(a)は駆動
ローラ101がディスク搬送位置に位置する状態を示
し、図2(b)は駆動ローラ101が退避位置に位置す
る状態を示している。
るときは、図2(a)に示されるようにトレイ301の
欠落部301cに侵入している。このとき駆動ローラ1
01はy方向に向いていて、ディスク挿入口に対して平
行であるので、駆動ローラ101の駆動力がディスクの
搬送方向(x方向)に向くようになっている。またこの
とき、駆動ローラ101はトレイ301のディスク担持
面301aに担持されたディスクの占める領域内に位置
している。
は、図2(b)に示されるようにトレイ301の欠落部
301cから外れたところに位置している。このとき駆
動ローラ101は、ディスク挿入口に対して非平行とな
っていて、トレイ301のディスク担持面301aに担
持されたディスクの占める領域内に位置している。ディ
スクの再生はこの状態において行われ、駆動ローラ10
1がディスク再生動作を妨げないようになっている。
ディスク再生部移動機構の詳細を示すものであり、図7
はディスク再生部200が退避位置にある状態を示す平
面図であり、図8はディスク再生部200を側面から示
す図であり、図9はディスク再生部200が再生位置に
ある状態を示す平面図である。なお、図7(a)はディ
スク再生部200がクランパ202を保持するクランパ
ベース205を除いた状態で示されており、クランパベ
ース205は図7(b)に示されている。
ベース200a上にはターンテーブル201、ピックア
ップ203、ピックアップ移動機構204が設けられて
いる。ベース200aは全体が略長尺形状に形成され、
ピックアップ203はピックアップ移動機構204によ
りベース200aの伸長方向に沿って移動される。ベー
ス200aは可動シャーシ400上において支軸401
を中心に回動自在に保持されている。クランパベース2
05はベース200aに対して200bを支軸として回
動可能に取り付けられており、先端側においてクランパ
202を保持している。また、図7の紙面裏側に向けて
突出する絞り部205aが形成されている。支軸200
bにはコイルバネ206が装架されており、この付勢力
によってクランパベース205はベース200aに近づ
く方向に付勢されている。
材207が設けられている。クランプ作動部材207に
は互いに直交する長孔207a及び207bとローラ2
07cとが形成されている。長孔207aにはベース2
00a上に突出した突出ピン207cが嵌まっていて、
これによりクランプ作動部材207はベース200aに
対して支軸200bの軸方向に移動可能とされている。
成されており、円弧溝402には可動ピン3が嵌まり込
んでいる。可動ピン3はクランプ作動部材207の長孔
207bにも嵌まり込んでいる。可動ピン3は図示しな
い駆動機構により円弧溝402内を駆動される。
とによって、ディスク再生部200の再生位置と退避位
置の間の移動と、ディスククランプ動作とが行われる。
まず図7(a)においては、ディスク再生部200が退
避位置に位置しているが、このとき、クランパベース2
05の絞り部205aはクランプ作動部材207のロー
ラ207cに乗り上げていて、クランパ202はターン
テーブル201から離された状態、すなわちクランプ解
除状態となっている。
円弧溝402に沿って矢印方向に駆動されると、作動部
材207は長孔207aの長軸方向に移動規制されてい
るのでベース200aに対して変位せず、作動部材20
7とベース200aは一体となって支軸401の回りを
回動する。これによりディスク再生部200は、図9に
点線で示す再生位置に向けて移動される。
る僅か直前、すなわち、ディスク再生部200が再生位
置に到着する僅か直前において、可動ピン3の駆動方向
は、作動部材207の長孔207aの長軸方向と平行と
なる。これによって、作動部材207はベース200a
に対して長孔207aの長軸方向に変位するので、クラ
ンパベース205の絞り部205aはローラ207c上
の乗り上がりから外れる。その結果、クランパ202は
コイルバネ206の付勢力によってターンテーブル20
1に押し付けられ、クランプ動作が行われる。
は、ディスク再生部200の退避位置から再生位置への
移動に連動して行われ、ディスク再生部200が再生位
置に位置付けられると同時にクランプ動作も行われる。
ディスクの再生が終り、ディスク再生部200が再生位
置から退避位置へ移動するとディスクのクランプも解除
される。
生部移動機構の他の実施形態を示すものであり、図10
はディスク再生部200が退避位置にある状態を示す平
面図、図11及び図12はディスク再生部200が再生
位置に移動した状態を示す平面図である。図7及び図9
に示した先の実施形態との違いは、ディスク再生部20
0が再生位置にあるときにベース200aに対して係合
するロック部材208、ロックアーム209が可動シャ
ーシ400上に設けられていることであり、他の構成は
同一である。
ベース200aの回動端部にぼほ対応する位置に設けら
れており、図12に示すようにベース200aが再生位
置に到達するとその回動端部に係合するようになってい
る。また、ロックアーム209は、図10に示すロック
解除位置と図12に示すロック位置との間を回動可能と
されており、図11に示すようにベース200aが再生
位置に移動した後に、図示しない駆動源によりロック解
除位置からロック位置に移動し、アームの先端がベース
200aの回動端部側に係合するようになっている。
た再生中の外部振動による問題が解消される。すなわち
先の実施形態では、再生位置にあるディスク再生部20
0は、可動シャーシ400に対して支軸401で1点支
持されるのみであり、再生中に外部振動があると、ベー
ス200aの回動端部側に設けられているターンテーブ
ル201が振動し、再生不良になる恐れがあった。しか
し、この実施形態では、再生位置にあるディスク再生部
200は、支軸401とロック部材208とロックアー
ム209とによって3点で支持されるため、その支持が
安定し耐振特性が向上する。
に対して係合する箇所とロックアーム209がベース2
00aに対して係合する箇所は、支軸401とターンテ
ーブル201の中心とを結ぶ直線を挟んで位置してお
り、また、ターンテーブル201の中心は、ロック部材
208が係合する箇所とロックアーム209が係合する
箇所と支軸401との3点によって囲まれる領域内に位
置するようになっている。この配置により、ターンテー
ブル201の支持はより安定し、再生されるディスクが
振動しにくいようになっている。
を示すものであり、図13はメインシャーシ1を示す平
面図である。メインシャーシ1の底部の裏面には回動ア
ーム4が支点4aを中心に回動自在に取り付けられてい
る。この回動アーム4は図示しないモータの駆動力を受
けて回動駆動される。メインシャーシ1の左右両端に
は、図1にも示すように、z方向に沿った2枚の立上板
1aが合計4枚設けられており、スライド部材5、6が
立上板1aに沿ってx方向に移動可能に取り付けられて
いる。スライド部材5、6はそれぞれその下端部からy
方向に突出する突出片5a、6aを有しており、突出片
5a、6aはそれぞれ回動アーム4の両端部に枢動可能
に連結されている。これにより、回動アーム4が図示し
ないモータの駆動力によって回動すると、スライド部材
5、6はx方向に沿って各々反対向きに移動する。
取り付けられたスライド部材6を示す側面図である。ス
ライド部材6には直線状の孔6bが2本形成されてい
て、孔6bにはメインシャーシ1の各立上板1aに形成
されたピン1cが嵌まっている。これによりスライド部
材6の移動方向はx方向に規制される。各立上板1aに
はz方向に沿ったガイド孔1bが形成されており、可動
シャーシ400の一対の立板部400bに形成されたピ
ン400c(各立板部400bにたいして2個、合計4
個形成される)が、このガイド孔1bに嵌まり込んでい
る。これにより、可動シャーシ400はz方向に移動方
向が規制される。さらに、ピン400cは、スライド部
材6に2個形成された階段状の傾斜孔6cにもそれぞれ
嵌まり込んでいる。スライド部材6がx方向に移動する
と、これに応じてピン400cはz方向に駆動される。
スライド部材5には傾斜孔6cと反対方向に傾斜した傾
斜孔(図示せず)が2個形成されているので、4個のピ
ン400cは同方向に駆動され、可動シャーシ400が
昇降する。
が、これは、6枚のトレイの各高さ位置に対応して可動
シャーシ400を位置付けるための構成である。
00bに回動可能に取り付けられた4個の楔部材410
の1つを示したものである。410aは立板部400b
に取り付けられる回動支点である。410bは立板部4
00bに形成された円弧溝400cに嵌まり込む突起4
10bであり、円弧溝400dによって楔部材410の
回動範囲が規制される。410cはトレイ301の突起
301fが入り込む略くの字状の溝孔である。410
d、410e、410f、410gはトレイ301の突
起301fに当接するカム面である。なお、先述したよ
うに、4個の楔部材410は図示しない連動機構により
同期して回動される。
23によって説明する。図16乃至図23は、スライド
部材6(スライド部材5)と楔部材410の動作に対応
したトレイ301の位置を示すものである。
ィスクをディスク収納部300のトレイ301に担持さ
せる動作を示したものである。以下、最下方から2番目
のトレイに対して挿入口から挿入したディスクを収納す
る場合を例として説明する。
のとき、6枚のトレイ301は積み重なる状態となって
いる。ピン400cは傾斜孔6cの最下段に位置してい
て、可動シャーシ400は最下方に位置付けられてい
る。楔部材410はトレイ301から離れた位置に退避
しており、可動シャーシ400の昇降動作の時に楔部材
410とトレイ301が衝突しないようになっている。
6(スライド部材5)が駆動されて債動シャーシ400
を上昇させる。ピン400cが傾斜孔6cの最下段から
2段目に位置付けされたところで、可動シャーシ400
は停止する。この高さにおいて、楔部材410は下方か
ら2番目のトレイを保持することができる。既述したよ
うに、傾斜孔6cの6段の階段は、図16に示した待機
状態にあるときのトレイ6枚のトレイの高さ位置に対応
しているので、例えば、楔部材410によって下方から
4番目のトレイを保持させるときは、傾斜孔6cの最下
段から4段目に可動シャーシ400を位置付けなければ
ならない。
によって下方から2番目のトレイ301を保持する動作
を行う。楔部材410が図中時計回り方向に回動するこ
とにより、カム面401dは下方から3番目のトレイの
突起301fを押し上げて、下方から3番目乃至6番目
の4枚のトレイを上方に移動させる。同時に、下方から
2番目のトレイ301の突起301fは、カム面401
eに乗り上げて溝孔410c内に入り込み、下方から2
番目のトレイ301は楔部材410によって保持され
る。
を駆動して可動シャーシ400を上昇させる。これによ
り、下方から3番目乃至6番目のトレイはカム面401
dに押圧されて上昇し、下方から2番目のトレイ301
もカム面401eに押し上げられて上昇する。最下方の
トレイ301だけが待機位置に残される。可動シャーシ
400の移動は、図18に示すピン400cが傾斜孔6
cの最上段に位置付けされた状態で停止し、下方から2
番目のトレイ301は楔部材410に保持されて、可動
シャーシ400の最上方高さに対応した位置に位置づけ
られる。この高さは、ディスク搬送機構100の駆動ロ
ーラ101の高さに対応しており、ディスクの搬入及び
排出はこの高さ位置において行われる。
10が若干時計回り方向に回動させられる。楔部材41
0に保持される下方から2番目のトレイ301の位置は
変わらないが、下方から3番目乃至6番目のトレイはカ
ム面401dに押されて若干上昇する。これにより、ト
レイ301の間に駆動ローラ101が侵入する空間を確
保する。その後、駆動ローラ101が退避位置(図2
(b)に示す)からディスク搬送位置(図2(a)に示
す)に移動し、挿入口からのディスク搬送が可能な状態
となる。
たディスクが駆動ローラ101の回動駆動により搬入さ
れる。ディスクが下方から2番目のトレイ301の真上
まで搬入されると駆動ローラ101の駆動は停止する。
10が若干時計回り方向に回動させられる。これによ
り、下方から2番目のトレイ301は、突起301fが
カム面401eに押圧されて若干上昇し、挿入されたデ
ィスクはディスク担持面301aに担持される。その
後、図20に示されるように、駆動ローラ101はディ
スク搬送位置から退避位置に移動し、駆動ローラ101
とディスクの当接は解除される。このとき、駆動ローラ
101は、ディスク挿入方向に回動した状態で退避位置
に移動するので、ディスクは駆動ローラ101とともに
移動せずトレイ301のディスク担持面301aに残さ
れる。
5)を駆動して可動シャーシ400を下降させて、ピン
400cが傾斜孔6cの最下段から2段目に位置付けさ
れたところで、可動シャーシ400は停止する。これに
より可動シャーシ400は図14に示した高さ位置に位
置付けられる。さらに楔部材410を図中反時計回り方
向に回動させ、トレイ301の突起301fとカム面4
10d、410eの接触を解除する。
5)を駆動して可動シャーシ400を下降させて、ピン
400cが傾斜孔6cの最下段に位置付けされたところ
で、可動シャーシ400は停止する。これにより可動シ
ャーシ400は図13に示した高さ位置に位置付けられ
る。以上により、挿入口から挿入したディスクをディス
ク搬送機構100の駆動ローラ101により搬送し、デ
ィスク収納部300のトレイ301に収納させるまで
の、一連の動作は終了する。
口から排出する動作は、駆動ローラ101がディスク排
出方向に回動駆動される以外は、既述したディスクを搬
入する動作と同じ工程により行われる。
に担持されたディスクを再生する動作について、図16
乃至図17、図21乃至図22によって説明する。以下
の説明は、最下方から2番目のトレイに担持されたディ
スクを選択して再生する場合例として説明する。
い制御手段により下方から2番目のトレイ301に担持
されたディスクの再生を行う指令を受けると、楔部材4
10及びディスク再生部200を下方から2番目のトレ
イ301に対応した高さに位置付けるため、可動シャー
シ400を移動させる。
5)を駆動してピン400cが傾斜孔6cの最下段から
2段目に位置付けされたところへ可動シャーシ400を
上昇させる。これにより、可動シャーシ400は図14
に示す高さに位置付けられるので、下方から2番目のト
レイ301に担持されたディスクが再生可能な状態とな
る。
部200が侵入する空間を確保するため、図17に示す
ように、楔部材410を図中時計回り方向に回動させ
る。楔部材410のカム面401dは下方から3番目の
トレイの突起301fに当接し、これを押し上げて、下
方から3番目乃至6番目の4枚のトレイを上方に移動さ
せる。これと同時に、下方から2番目のトレイ301の
突起301fは、カム面401eに乗り上げて溝孔41
0c内に入り込む。最下方にあるトレイ301の突起3
01fはカム面401eに当接する。
り方向に回動する。これにより、下方から3番目乃至6
番目の4枚のトレイは、図17に示すよりもさらに上方
に移動されられる。また、最下方にあるトレイ301の
突起301fは、カム面401eに押し下げられて下方
に移動する。これにより、下方から2番目のトレイ30
1の周囲にはディスク再生部200が侵入できる空間が
形成される。図21にこの状態を示す。この空間は、既
述したディスクを搬入及び排出する場合の空間よりも幅
広く形成されている。また、下方から2番目のトレイ3
01は、突起301fが溝孔410c内に奥深く入り込
んで、楔部材410に保持される。
生部移動機構が駆動され、退避位置(図7に示す)に退
避していたディスク再生部200が、再生位置(図9に
も示す)に移動させられ、前記空間内にディスク再生部
200が位置付けられる。図示されるように、ディスク
再生部200のクランパ202とターンテーブル201
は、クランプ解除状態(クランパ202とターンテーブ
ル201が離された状態)で前記空間に侵入するため、
前記空間はそれに対応した広さとなっている。
位置に至ると、ディスク再生部移動機構の動作に連動し
てクランパ202が下降し、ディスクのクランプが行わ
れる。この動作と同時に、楔部材410は反時計回りに
若干回動して、下方から2番目のトレイ301を下降さ
せる。これにより、下方から2番目のトレイ301に担
持されていたディスクはターンテーブル201に担持さ
れ、トレイ301とディスクとは隔離される。この動作
とクランパ202の下降動作がほぼ同時に行われること
でディスクのクランプが行われる。図22にこの状態を
示す。同図の状態においてディスクの再生が行われる。
り、下方から3番目乃至6番目の4枚のトレイは、図2
1の状態から下方に移動する。これにより、6枚のトレ
イ301がz方向において占めるスペースは、図21に
示すディスク再生部200が侵入するときよりも縮小さ
れる。この動作により、ディスク再生時のフローティン
グ支持に要するスペースを確保することができるので、
この縮小分だけ装置を薄型化することができる。
説明する。図23は本発明のディスク再生装置を側方か
ら示したものであり、(a)はディスク再生部200が
退避位置にある状態、(b)はディスク再生部200が
再生位置に移動しディスクのクランプがなされていない
状態、(c)はディスクのクランプが行われディスクが
再生される状態を示している。
500内においてメインシャーシ1を弾性状態で支持し
浮遊状態とするものである。502はフローティング作
動手段を構成するフローティングロック機構であり、こ
のロック機構が解除されるとメインシャーシ1がフロー
ティング支持される。図23(a)〜(c)に示される
ように、メインシャーシ1のフローティング支持はディ
スクがクランプされた状態のときに限りなされ、それ以
外のときはフローティング支持は解除されるようにロッ
ク機構502は制御される。
0の占めるスペースは最大となる。この状態でディスク
の再生を行うならば、筐体500はこの最大スペースよ
りも余裕をもった大きさに形成しなければならない。と
ころが本実施形態の場合は、筐体500をディスク収納
部300の最大スペースに丁度対応させた大きさとして
も、ディスクのクランプ後にディスク収納部300の占
めるスペースが圧縮されることで、フローティング支持
に必要なスペースを確保することができる。このように
して、筐体500を最大限小さく形成できるので、装置
の小形化を達成できるのである。
ディスクを選択して再生する動作について説明したが、
このように、再生したいディスクを選択するために、デ
ィスク再生部200とディスク再生空間を形成する楔部
材410をトレイ301の配列方向に一体移動させるこ
とで、ディスク収納部300全体を移動させて再生した
いディスクを選択するディスク再生装置よりも、装置の
薄型化が達成される。
0が可動シャーシ400に支持されて一体移動すること
により、再生したディスクが担持されたトレイ301に
対する、楔部材410の位置決めとディスク再生部20
0の位置決めとが、比較的に簡単且つ正確に行えるた
め、動作の信頼性の高いディスク再生装置を提供するこ
とができる。
たが、本発明はこの実施形態に限られるものではなく、
その主旨を逸脱しない範囲で様々に適用できるものであ
る。例えば、一対の駆動ローラ101及びその移動機構
については、挿入口から挿入されたディスクを再生する
シングルプレーヤにおいても適用可能であり、本実施形
態と同様の効果を得ることができる。
複数枚配列されてなるディスク収納手段と、少なくとも
ディスクを回転自在に担持するターンテーブルとピック
アップとピックアップをディスクの半径方向に移動させ
るピックアップ送り手段とを含む再生手段と、再生手段
と再生したいが担持されたトレイとの配列方向における
相対的な位置決めを行い、再生したいディスクを選択す
るディスク選択手段と、再生手段が設けられるとともに
支軸を中心として回動自在とされた支持ベースと支持ベ
ースを駆動する駆動手段とから構成されトレイ間にある
再生位置と退避位置との間で再生手段を回動させる再生
手段移動手段とを有するディスク再生装置であって、支
持ベースの回動端側に係合するロック手段を備え、ロッ
ク手段は再生手段が再生位置にあるときに係合し退避位
置にあるときには係合が解除されることを特徴としてい
る。
となく、ディスクの再生中における支持ベースの支持が
確実になされるようになり、従来の振動による再生不良
の問題を解決した信頼性の高いディスク再生装置を提供
することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 ディスクを担持するトレイが複数枚配列
されてなるディスク収納手段と、少なくともディスクを
回転自在に担持するターンテーブルとピックアップとピ
ックアップをディスクの半径方向に移動させるピックア
ップ送り手段とを含む再生手段と、前記再生手段と再生
したいディスクが担持された前記トレイとの前記配列方
向における相対的な位置決めを行い、再生したいディス
クを選択するディスク選択手段と、前記再生手段が設け
られるとともに支軸を中心として回動自在とされた支持
ベースと該支持ベースを駆動する駆動手段とから構成さ
れ、前記トレイ間にある再生位置と退避位置との間で前
記再生手段を回動させる再生手段移動手段とを有するデ
ィスク再生装置であって、 前記支持ベースの回動端側に係合するロック手段を備
え、該ロック手段は前記再生手段が前記再生位置にある
ときに係合し前記退避位置にあるときには係合が解除さ
れることを特徴とするディスク再生装置。 - 【請求項2】 前記支持ベースは略長尺形状に形成さ
れ、回動端側に前記ターンテーブルが設けられ、前記ピ
ックアップ送り手段は前記支持ベースの伸長方向に沿っ
てピックアップを移動させることを特徴とする請求項1
に記載のディスク再生装置。 - 【請求項3】 前記ロック手段はそれぞれ前記支持シャ
ーシの異なる箇所に係合する第1ロック手段及び第2ロ
ック手段とからなり、該第1ロック手段及び第2ロック
手段が前記支持シャーシに係合する箇所は前記支軸と前
記ターンテーブル中心とを結ぶ直線を挟んで位置するこ
とを特徴とする請求項2に記載のディスク再生装置。 - 【請求項4】 前記ターンテーブルの中心は前記支軸と
前記第1ロック手段及び第2ロック手段が前記支持シャ
ーシに対して係合する箇所とによって囲まれる領域に位
置することを特徴とする請求項3に記載のディスク再生
装置。 - 【請求項5】 前記支軸は前記配列方向に沿って配さ
れ、前記支持ベースは前記配列方向に垂直な面内におい
て回動自在であることを特徴とする請求項1ないしは4
のいずれか一に記載のディスク再生装置。 - 【請求項6】 前記ディスク選択手段は前記再生手段及
び前記再生手段移動手段を支持し前記配列方向に昇降自
在な昇降ベースと該昇降ベースを駆動する駆動手段とを
含んで構成されることを特徴とする請求項1ないしは5
のいずれか一に記載のディスク再生装置。 - 【請求項7】 前記ロック手段は前記昇降ベース上に設
けられることを特徴とする請求項6に記載のディスク再
生装置。
Priority Applications (4)
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1999
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