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JPH11341869A - ブラシレスモ―タの制御装置及びこのモ―タを使用した機器 - Google Patents

ブラシレスモ―タの制御装置及びこのモ―タを使用した機器

Info

Publication number
JPH11341869A
JPH11341869A JP11077206A JP7720699A JPH11341869A JP H11341869 A JPH11341869 A JP H11341869A JP 11077206 A JP11077206 A JP 11077206A JP 7720699 A JP7720699 A JP 7720699A JP H11341869 A JPH11341869 A JP H11341869A
Authority
JP
Japan
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brushless motor
signal
voltage
result information
comparison result
Prior art date
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Granted
Application number
JP11077206A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3613063B2 (ja
Inventor
Yukio Kawabata
幸雄 川端
Yasuo Notohara
保夫 能登原
Kazuo Tawara
和雄 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP07720699A priority Critical patent/JP3613063B2/ja
Publication of JPH11341869A publication Critical patent/JPH11341869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3613063B2 publication Critical patent/JP3613063B2/ja
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回転子位置検出精度を高めて制御範囲を広げ
る。 【解決手段】比較回路10,遅延回路11,ゲート信号
作成回路13,選択保持回路12を用いて位相信号生成
回路9を構成し、この位相信号生成回路9で生成した位
相信号を制御回路6でパターン認識することによって回
転子の位置を検出し、PWM制御全域及びPAM制御,
PWM/PAMの切換制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
の回転速度を所望の回転速度に制御する制御装置及びこ
の制御装置を用いて圧縮機や送風機駆動用のブラシレス
モータを制御して室内の空気調和を行う空調機、圧縮機
や送風機駆動用のブラシレスモータを制御して冷凍を行
う冷凍機、撹拌翼や脱水槽駆動用のブラシレスモータを
制御して衣類の洗濯を行う洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石回転子と固定子巻線を組み合わ
せたブラシレスモータは、メンテナンスの容易さから空
調機,冷凍機,洗濯機等に採用されている。
【0003】このブラシレスモータの駆動制御は、回転
子の磁極位置と通電すべき固定子巻線の位置とを密接に
関係付けて行うことが必要である。回転子の磁極位置の
検出には、ホール素子等の回転子位置検出センサを用い
ることなく、回転子磁極との相互作用で固定子巻線に誘
起される逆起電圧を利用して該回転子の磁極位置を検出
するセンサレス位置検出方式が採用されている。
【0004】このような回転子位置検出方式を採用した
ブラシレスモータ駆動装置としては、例えば、特開平7
−147793 号公報等に記載されたブラシレスモータ駆動
装置がある。このブラシレスモータ駆動装置は、直流電
源から出力される直流電圧をインバータ回路を介してブ
ラシレスモータの固定子巻線に供給している。端子電圧
検出器は、ブラシレスモータの固定子巻線の端子電圧を
分圧して検出電圧として取り出し、これを比較回路に入
力する。比較回路は、この検出電圧を基準電圧と比較し
て位相信号を出力する。
【0005】そして、制御装置は、パルス幅変調(PW
M)信号発生回路からのPWM信号PSを基にして該P
WM信号PSがオンからオフに変化するタイミング以降
でラッチ動作するようにラッチタイミング信号生成回路
によってラッチタイミング信号LSを生成し、固定子巻
線の端子電圧に振動が発生した場合でもその振動に影響
されずに比較回路からの位相信号をラッチ回路にてラッ
チして位置検出信号を得ようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のブラ
シレスモータ駆動装置では、ラッチ回路の出力信号は、
比較回路から出力される位相信号から時間tdDだけ遅
れたものとなり、これに基づいて得られる回転子磁極の
検出位置は、回転子の磁極の実際の位置から大幅にずれ
たものとなる。
【0007】このように、位置検出信号の検出タイミン
グが大幅にずれた場合には、ブラシレスモータの固定子
巻線電流の転流(通電)位相が遅れ、電流の立ち上がり
が遅れると共に巻線電流の切換直前に電流が跳ね上がる
形になり、効率の低下と電流の跳ね上がりによる駆動回
路への負担増加により回路要素の電流容量の増加が必要
となり、コストアップにつながり、あるいはラッチタイ
ミング時に外乱ノイズによって比較回路の出力信号にノ
イズが重畳していた場合には、本来の位置検出信号から
大幅にずれた位相信号をラッチすることになってブラシ
レスモータを正常に駆動することができずに振動したり
停止する課題がある。
【0008】また、このような従来のブラシレスモータ
駆動装置では、PWM信号PSがオンからオフに変化す
るタイミング以降にラッチ動作を行うものであるため
に、PWM制御における通流率が100%の場合には、
そのラッチ回路のゲート信号が定義できない、あるい
は、いわゆるPAM制御等の通流率100%におけるゲ
ート信号が定義できないという課題がある。
【0009】本発明の1つの目的は、ブラシレスモータ
に対して、回転子の磁極位置検出精度が高く、正確な制
御を行うことができるブラシレスモータの制御装置を提
供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、ノイズによる位置検
出誤りを軽減することにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、ノイズによる通
電誤動作を軽減することができるブラシレスモータの制
御装置を提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、制御範囲を拡張
することができるブラシレスモータの制御装置を提供す
ることにある。
【0013】本発明の更に他の目的は、ブラシレスモー
タを効率重視特性で運転制御し、あるいは高速度重視特
性で運転制御することができる制御装置を提供すること
にある。
【0014】本発明の更に他の目的は、広い制御範囲の
ブラシレスモータの制御装置を提供することにある。
【0015】本発明の更に他の目的は、通電切換後の環
流電流が流れている期間が非常に長い場合でもブラシレ
スモータを停止することなく、良好な制御を行うことが
できるブラシレスモータの制御装置を提供することにあ
る。
【0016】本発明の更に他の目的は、このように制御
されるブラシレスモータを動力源とする機器、特に、空
調機,冷凍機,洗濯機を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの特徴は、
各相の固定子巻線の端子電圧に基づいて回転子の磁極の
位置を検出して該固定子巻線への通電を制御するブラシ
レスモータの制御装置において、前記端子電圧に応じた
検出電圧を基準電圧と比較した比較結果情報信号に基づ
いてPWM信号のオン・オフ期間を抽出することにあ
る。
【0018】本発明の他の特徴は、固定子巻線の端子電
圧に基づいて抽出したPWM信号のオン期間には前記比
較結果情報信号をそのまま位相信号として出力し、オフ
期間にはオフになる直前の比較結果情報信号を保持して
位相信号として出力するようにしたことにある。
【0019】本発明の他の特徴は、複数相の固定子巻線
の端子電圧の比較結果情報信号のパターンに基づいて回
転子の位置を検出することにある。
【0020】本発明の他の特徴は、複数相の固定子巻線
の端子電圧の比較結果情報信号のパターンに基づいて固
定子巻線への通電パターンを決定することにある。
【0021】本発明の他の特徴は、複数相の固定子巻線
の端子電圧の比較結果情報信号のパターンに基づいて通
電切換後の環流電流が流れている期間を検出することに
ある。
【0022】本発明の他の特徴は、通電切換後の環流電
流が消失した後に、位置検出のために照合する位相信号
パターンを更新する処理を行うことにある。
【0023】本発明の他の特徴は、通電切換後、所定の
時間が経過したときに、位置検出のために照合する位相
信号パターンを更新する処理を行うことにある。
【0024】本発明の他の特徴は、比較結果情報信号の
パターンに基づいて回転子位置を検出し、メモリに格納
された通電位相情報または外部からの位相制御指令に従
って通電位相の切り換えを行うことにある。
【0025】本発明の他の特徴は、PWM制御領域では
運転効率を重視した位相制御を行い、高速回転重視制御
領域では通電位相を進める制御を行うことにある。
【0026】そして本発明の更に他の特徴は、前述した
ような制御装置によって制御されるブラシレスモータを
動力源とする空調機または冷凍機または洗濯機にある。
【0027】本発明の更に他の特徴は、ブラシレスモー
タと、ブラシレスモータを制御する制御装置とを有する
ブラシレスモータシステムであって、制御装置は、ブラ
シレスモータの固定子巻線の電圧に基づいて、ブラシレ
スモータの回転子位置を検出することにある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明のブラシレスモータ
の制御装置と該制御装置によって駆動制御されるブラシ
レスモータを使用した機器の実施形態について、図1〜
図9を用いて説明する。
【0029】図1は、本発明になるブラシレスモータ駆
動装置の一実施形態を示すブロック図である。このブラ
シレスモータ駆動装置は、交流電源1からの交流電圧を
整流する整流回路2と、その整流出力電圧を平滑して直
流電圧にする平滑回路3と、直流電圧を任意のパルス幅
の交流電圧に変換してブラシレスモータ5の固定子巻線
に供給することにより該ブラシレスモータ5を回転させ
るインバータ回路4と、速度指令信号SVに応じて前記
ブラシレスモータ5の制御処理を行う制御回路(ワンチ
ップマイコンまたはハイブリットIC)6と、この制御
回路6に従ってインバータ回路4を駆動するドライバ7
と、端子電圧検出器8から得られるブラシレスモータ5
の固定子巻線の各相の端子電圧(=逆起電力)に応じた
検出電圧8aに基づいて該ブラシレスモータ5の回転子
の磁極の位置情報である位相信号9aを生成して前記制
御回路6に供給する位相信号生成回路9を備えている。
【0030】前記位相信号生成回路9は、基本的には、
PWM信号がオンのときは、ブラシレスモータ5の各相
の端子電圧に対応する検出電圧8aに対する比較回路1
0からの比較結果情報信号10bを位相信号9aとして
出力し、PWM信号がオフのときは、PWM信号がオフ
する直前の比較結果情報信号10bを保持して位相信号
9aとして出力する回路手段である。そして、この位相
信号生成回路9は、ブラシレスモータ5の固定子巻線の
各相の端子電圧に対応する検出電圧8aを基準電圧と比
較する比較回路10と、この比較回路10から出力され
る各相の比較結果情報信号10bを遅延させる遅延回路
11と、この遅延回路11からの出力信号11aに基づ
いて生成した位相信号9aを前記制御回路6に出力する
選択保持回路12と、この選択保持回路12の動作特性
を制御するためのゲート信号13aを前記比較回路10か
ら出力される比較結果情報信号10aに基づいて作成す
るゲート信号作成回路13を備える。
【0031】前記比較回路10は、ブラシレスモータ5
の固定子巻線の各相の端子電圧に応じた検出電圧8aを
基準電圧と比較する回路であり、各相毎の比較結果情報
信号10a,10bを出力する。ここで、比較に使用す
る基準電圧は、ブラシレスモータ5の固定子巻線の中性
点電圧あるいは平滑回路3から出力される直流電圧の1
/2の電圧とする。
【0032】前記ゲート信号作成回路13は、前記比較
回路10から出力される比較結果情報信号10aに基づ
いて論理処理によりPWM制御のオン期間あるいはオフ
期間を抽出し、前記選択保持回路12において、そのと
きの検出電圧8aを反映した位相信号を出力するかPW
M信号がオフになる前の信号レベルを保持して位相信号
として出力するかを選択するためのゲート信号13aを
作成して出力する機能を備えている。検出電圧8aの電
圧レベルが一般的な論理回路で処理できるレベルにある
ときには、この検出電圧8aから直接的にゲート信号を
作成するようにすることもできる。
【0033】前記遅延回路11は、前記選択保持回路1
2で信号を選択保持するときの動作タイミングと整合す
るように、前記比較回路10から出力される各相の比較
結果情報信号10bを遅延させる機能手段である。この
遅延回路11は、具体的には、選択保持回路12に入力
する信号11aと該選択保持回路12の動作(ゲート信
号13a)のタイミングを調整するためのものであるか
ら、比較回路10とゲート信号作成回路13の回路定数
を考慮して比較結果情報信号10bとゲート信号13a
が整合するようにすることにより、省略することもでき
る。
【0034】前記選択保持回路12は、前記遅延回路1
1からの出力信号11aを前記ゲート信号作成回路13
から与えられるゲート信号13aに従って、それぞれの
出力信号11aをそのまま位相信号9aとして出力する
か、ゲート信号13aが変化する前の信号レベルを保持
して位相信号9aとして出力するかを選択する機能手段
である。
【0035】図2は、前記ゲート信号作成回路13の具
体的な構成を例示したブロック図である。例示したゲー
ト信号作成回路13は、論理素子の組み合わせによって
構成し、各相の比較結果情報信号10aをVu,Vv,
Vwとして入力し、論理式(数1)の論理処理結果(出
力X)をゲート信号13aとして出力する構成である。
従って、(数1)を満たす論理回路であれば、他の構成
であっても同様に使用することができる。
【0036】
【数1】
【0037】図3は、前記制御回路6及び位相信号生成
回路9における信号波形を示している。図3において、
(a)は、前記制御回路6が出力するPWM信号であ
る。これに対して、(b)は、ドライバ7及びインバー
タ回路4の影響によりそれぞれ立上り時にはtdON ,立
下り時にはtdOFFの遅延を反映したブラシレスモータ5
の固定子巻線の端子電圧の検出電圧波形である。(c)
は、比較回路10が出力する比較結果情報信号10a,
10bであり、(d)は、比較結果情報信号10aに基づ
いてゲート信号作成回路13が作成したゲート信号13
aである。
【0038】選択保持回路12は、(e)に示すよう
に、前記ゲート信号13aに従って該信号13aがハイ
レベルのときには遅延回路11の出力信号11aを反映
し、ローレベルのときには該ローレベルになる直前の信
号レベルを保持した波形の位相信号9aを出力する。
【0039】図4は、前記位相信号9aに対する前記制
御回路6の内部処理の一例を示している。処理41は、
ブラシレスモータの速度制御等を含むモータ制御の主な
処理である。処理42は、回転子位置検出に関わる信号
処理、処理43は、前記処理42によって決定された回
転子位置に従ってインバータ回路4のスイッチング動作
を決定するドライブ処理、処理44は、位置検出処理に
基づいたドライブ処理に関わる準備フラグのクリア処
理、処理45は、位相信号パターンの2回一致を判定す
る一致フラグのクリア処理である。ここで、処理43の
ドライブ処理は、位相補正で調整される所定の時間経過
後に通電切換可能な処理である。
【0040】前記処理42は、周期的に前記位相信号9
aを読み込んで該位相信号9aを基にして回転子位置を
検出(決定)する処理である。この回転子の位置の検出
は、回転子の位置によって位相信号9aが所定の信号パ
ターンを呈することから、位相信号9aのパターンを所
定の信号パターンと照合することにより行うものであ
る。
【0041】処理42aは、回転子位置検出に関わる信
号処理に電気角30度期間中,電気角60度期間中,電
気角120度期間中,電気角360度期間中,機械角3
60度期間中等に処理を何回行ったかを管理するカウン
ト処理である。その他、所定時間の経過も管理可能なカ
ウント処理である。
【0042】処理42bは、各相の位相信号9aを読み
込む処理である。この時、位相信号9aを読み込んだタ
イミングを知る上で、制御回路6からHIレベルあるい
はLOWレベルの信号等を出力することが、制御装置の
動作を確認する上で有効である。
【0043】処理42cは、中電切換後、所定の時間が
経博したか否かを判定する処理で、判定には、内部のタ
イマあるいは前記処理42a等で得られたカウント値よ
り判定する。
【0044】処理42dは、次回の通電制御処理に必要
な所定の信号パターンが設定されているか否かを判定す
る分岐処理である。
【0045】処理42eは、前記処理42dにおいて、
次回の通電処理に必要な所定の信号パターンが設定され
ていないと判定した場合に、次回の通電制御処理のため
の所定の信号パターンを更新・設定する処理である。処
理42eは、所定の信号パターンが更新されたことを表
す準備フラグを設定する処理であり、処理42fは、位
置した信号パターンが1回目であるか否かを判定する際
に使用するフラグのクリア処理である。
【0046】処理42hは、処理42bで読み込んだ各
位相信号9aのパターンを回転子位置によって決まる所
定の信号パターンと照合する。
【0047】処理42iは、信号パターンが一致してい
た場合には処理42kに進み、信号パターンが一致して
いない場合には処理42jへジャンプする。
【0048】処理42jは、一致した信号パターンが2
回一致したか否かを判定する際に使用するフラグをクリ
アする処理を行う。
【0049】処理42kは、その一致した信号が2回一
致したか否かを判定する分岐処理である。処理421
は、一致フラグがオフで信号パターンが一致したとき
に、一致フラグをオンにする処理である。処理42m
は、次回の通電制御処理に必要な所定の信号パターンが
設定されているか否かを判定する分岐処理である。
【0050】処理42nは、前記処理42mにおいて、
次回の通電処理に必要な所定の信号パターンが設定され
ていないと判定した場合に、次回の通電制御処理のため
の所定の信号パターンを更新・設定する処理である。処
理42oは、所定の信号パターンが更新されたことを表
す準備フラグを設定する処理であり、処理42pは、一
致した信号パターンが1回目であるか否かを判定する際
に使用するフラグのクリア処理である。つまり、前記処
理42eあるいは前記処理42nで所定の信号パターン
が更新された後に前記処理42bで読み込んだ位相信号
9aの信号パターンが2回一致したときに、この回転位
置に適切な通電パターンを決定してドライブ処理43を
行うことになる。
【0051】ここで、処理42d〜処理42gと処理4
2n〜処理42pまでが同等であるため、サブルーチン
化することによりプログラムの増加を最小限に押さえる
と同時に通電切換後の環流期間が長い場合でも良好にブ
ラシレスモータの制御ができる。
【0052】図5は、PWM制御において通流率が10
0%未満の時のブラシレスモータ5の固定子巻線の各相
(U,V,W相)の端子電圧の検出8aと、PWM信
号,比較回路から出力される各相の比較結果情報信号,
制御回路6で読み込まれたPWMオン時の情報信号パター
ン,制御回路内部で認識される位置検出情報を示してい
る。
【0053】図5を参照して図4に示したアルゴリズム
を用いた制御処理を行うと、図5におけるt1及びt3
に示すように通電パターンの切り換え直後にt2及びt
4と同等の位相信号が現れる場合でも誤判定を防止する
ことができると共に通電パターン切り換え直後に流れる
環流電流の影響を受けることなく、良好に位相信号を得
ることができ良好に通電切り換えを行うことできる。
【0054】また、図4を参照して説明した処理42e
及び処理42nにおいて信号パターン更新後に、図3の
(b)に示すように、基準点近傍で信号が振動した場合
には、図3(c)に示すように振動した信号が出力さ
れ、前記処理41から周期的な処理42へ移ったとき
に、図3(d)におけるタイミングで処理42が行わ
れ、(e)のタイミングで処理42bが行われ、処理4
2hで信号パターンの照合が行われ、処理42iでパタ
ーン一致により処理42kへ進む。このとき、今の通電
期間中において、1回目のパターン一致であり、一致フ
ラグはオフとなっているために、処理42kから処理4
2lへ分岐する。その後、図3の(g)tdのタイミン
グで再度処理42bが行われ、この処理42hが行われ
た後に、処理42iでは信号パターンが一致しないため
に処理42jへ分岐し、一致フラグをクリアして処理4
1へ戻る。
【0055】更に、前記処理41から周期的な処理42
へ移った際、図3(c)におけるtcのタイミングで処
理42bが行われ、前記同様に、処理42lまで実行さ
れ、図3(c)におけるtdのタイミングで処理42b
から処理42kが実行され、一致フラグがONであるた
め処理42mを経て処理43へと進み、回転子位置に適
したドライブ処理が行われる。
【0056】この位相信号生成回路9と位置検出アルゴ
リズムを用いると、パルス状のノイズが入った場合でも
良好に回転子位置を検出し、良好なモータ制御が可能で
ある。また、この実施形態では、位相信号9aの2回の
パターン一致がドライブ処理へ進む条件としたが、それ
以外の複数回一致でも有効であると共に、ブラシレスモ
ータ5の固定子巻線の端子電圧に現れるノイズや振動を
抑制することで省略しても有効である。
【0057】図6は、PWM制御において通流率が10
0%のとき或いはパルス振幅変調(PAM)制御のとき
のブラシレスモータ5の固定子巻線の端子電圧の検出電
圧8aと、比較回路10から出力される比較結果情報信
号10a,10bと、ゲート信号作成回路13から出力
されるゲート信号13aと、選択保持回路12から出力
される位相信号9aの1相分を示している。
【0058】この位相信号生成回路9を用いると、PW
M信号がオンのときは、比較結果情報信号10bが位相
信号9aにそのまま反映され、オフのときは、オフする
直前の信号を保持するために、PWM制御におけるチョ
ッピング動作が行われているか否かに関わらず、同様の
位相信号9aを得ることができ、PAM制御においても
良好なモータ制御が可能である。
【0059】また、この実施形態では、出力電圧可変型
の整流回路2を使用した構成においても、そのときの出
力電圧に応じて比較回路10の基準電圧が可変するため
に、PWM制御及びPAM制御或いはPWM/PAMの
切換制御の何れにおいても同等の位相信号を得ることが
でき、良好なモータ制御を実現することができる。
【0060】図7は、PWM制御において通流率が10
0%の時あるいはPAM制御において、通電切換後の環
流電流が流れている期間が図6の場合より長い場合のブ
ラシレスモータ5の固定子巻線の端子電圧の検出電圧8
aと、比較回路から出力される比較結果情報信号と制御
回路内部における位置検出情報の1相分を示している。
【0061】通電切換後の所定時間経過の判定に処理4
2eを設けているため、図6のように通電切換後の環流
電流が流れている期間が長く基準電圧近傍で情報信号が
変化しない場合でも、信号パターンを変更するため、モ
ータが停止することなく良好なモータ制御が可能であ
る。
【0062】そして、このような位相信号生成回路9を
使用すると、実際にブラシレスモータ5の固定子巻線に
印加されている電圧(端子電圧)からPWM信号のオン
期間とオフ期間を抽出しているために、外部からタイミ
ング調整や補正を行う操作が不要となり、遅延時間を決
定する回路定数等が変化しても優れた回転位置検出処理
を行うための位相信号を生成することができる。因み
に、制御回路6で発生するPWM信号と実際にブラシレ
スモータ5の固定子巻線に印加される電圧との間には動
作遅れによる遅延時間が発生するために、制御回路6内
においてPWM信号に応じてモータ端子電圧から回転子
位置を正確に検出しようとすると、両者間のタイミング
調整が必要である。
【0063】そして、制御回路6は、ある時刻(タイミ
ング)における固定子巻線の各相の固定子巻線の端子電
圧(検出電圧)に応じた位相信号のパターンに基づいて
回転子位置を検出(判断)するようにしているので、ノ
イズによる誤検出を軽減することができる。
【0064】また、この制御回路6は、この回転子位置
と固定子巻線への現在の通電パターンから次の通電パタ
ーンを決めることができるために、ノイズによる誤動作
を軽減することができる。
【0065】従来の制御装置のようなエッジ割込み処理
による回転位置検出では、転流直後に発生するスパイク
電圧による誤動作を避けるために位相信号読込禁止区間
を設けることが必要であるが、本発明によれば、このよ
うな位相信号読込禁止区間は不要となるので、このスパ
イク電圧の期間を計測することによって環流電流が流れ
ている時間(環流電流が消失するタイミング)を見積る
ことができ、これを位相制御に活用して広範囲な制御を
実現することができるようになる。
【0066】ブラシレスモータの運転効率は、図8に示
すように、逆起電力に対する通電位相によって変化する
ために、通電位相は非常に重要な要素である。従って、
モータ起動時には最高効率となるように、予めRAMあ
るいはROMに格納した情報を使用して通電位相を制御
することによってブラシレスモータを高効率で運転する
ことができる。
【0067】また、通電位相を外部から制御できるよう
にすれば、ユーザ側で、モータに合わせた通電位相でブ
ラシレスモータを運転できるようにすることができる。
この外部制御のための制御端子は、制御回路6のA/D
変換端子,通信用端子,入力ポートなどを使用すること
ができる。
【0068】ブラシレスモータの速度制御において、固
定子巻線に供給する端子電圧をパルス幅制御することに
より速度制御を行うPWM制御は、通流率が最大値(1
00%)に達すると、それ以上に回転速度を高めるため
の制御を行うことができない。また、固定子巻線に供給
する端子電圧の高さを制御することにより速度制御を行
うPAM制御では、端子電圧が最大値に達すると、それ
以上に回転速度を高めるための制御を行うことができな
い。しかしながら、図9に示すように、固定子巻線に供
給する端子電圧を同じ値に維持した状態で通電位相を変
えることにより回転速度を変えることができる。そし
て、この通電位相の制御は、位相信号を使用して実現す
ることができる。
【0069】従って、ブラシレスモータの固定子巻線電
流のPWM制御および/またはPAM制御に加えて通電位
相制御を行うことによって該モータの回転速度をより広
範囲に制御することができる。例えば、PWM制御にお
いて通流率が最大値に未達の状態あるいはPAM制御に
おいて供給電圧が最大値に未達の状態では、モータの効
率が最高になるような通電位相での制御を行い、通流率
または供給電圧が最大値に達した後は通電位相を最高効
率点よりも進めるような制御を行うことによって、通常
は効率重視の運転制御特性とし、高速回転が必要な状態
では通電位相を進めて高速性重視の運転制御特性とする
ことができる。
【0070】このような制御装置は、制御回路6と位相
信号生成回路9を統合したハイブリットICあるいはイ
ンバータ回路4と制御回路6とドライバ7と位相信号生
成回路9を統合したインテリジェント型パワーモジュー
ルとして構成することにより、部品点数が減少して取り
扱い易い制御装置とすることができる。
【0071】ヒートポンプ式の空調機は、圧縮機の回転
速度によって冷暖房出力が変化することから、前述した
ように、PWM制御および/またはPAM制御に加えて
通電位相制御されるブラシレスモータを前記圧縮機およ
び/または送風機の駆動源として使用することにより冷
暖房能力の高い空調機を実現することができる。しか
も、通常の運転領域では効率重視の運転制御を行うこと
により、省エネルギー型の空調機とすることができる。
【0072】同様に、この制御装置を用いて制御される
ブラシレスモータは、冷凍機の圧縮機および/または送
風機を駆動する駆動源として使用することにより、冷凍
能力に優れた冷凍機を実現することができる。
【0073】更に、この制御装置を用いて制御されるブ
ラシレスモータを動力源として撹拌翼や脱水槽を回転さ
せる洗濯機を構成した場合も、同様に、制御性に優れた
洗濯機とすることができる。特に、省エネルギー,高速
脱水を実現するのに有効である。
【0074】その他、本発明になる位相信号生成回路を
用いると、容量の大きい電解コンデンサを使用する必要
がなくなることに加え、信号レベルを保持する機能を有
するために、制御回路に処理速度の遅い安価なマイコン
を用いてもブラシレスモータの回転子の位置検出処理が
可能となり、インバータ回路及びドライバ回路と一体化
することにより、小型かつ安価なインバータ制御回路を
実現することができ、これを搭載した空調機及び冷凍
機,洗濯機を構成することにより,小型かつ安価で制御
性に優れた空調機及び冷凍機,洗濯機を実現することが
できる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、ブラシレスモータに対
して、回転子の磁極位置検出精度が高く、正確な制御を
行うことができるようになる。
【0076】また、ノイズによる位置検出誤りや通電誤
動作を軽減することができ、制御範囲を拡張することが
できる。
【0077】また、ブラシレスモータを効率重視特性で
運転制御し、あるいは高速度重視特性で運転制御するこ
とができるので、ブラシレスモータを広範囲に制御する
ことができる。
【0078】そして、前述した制御装置により制御され
るブラシレスモータを動力源として使用することにより
高性能の空調機,冷凍機,洗濯機を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるブラシレスモータ駆動装置の一実
施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示した本発明になるブラシレスモータ駆
動装置におけるゲート信号作成回路のブロック図であ
る。
【図3】図1に示した本発明になるブラシレスモータ駆
動装置における位置検出回路に関わる各信号波形であ
る。
【図4】図1に示した本発明になるブラシレスモータ駆
動装置における制御回路が実施する処理フローチャート
である。
【図5】図1に示した本発明になるブラシレスモータ駆
動装置における位置検出回路に関わるPWM制御の通流
率100%未満のときの各信号波形である。
【図6】図1に示した本発明になるブラシレスモータ駆
動装置における位置検出回路に関わるPWM制御の通流
率100%及びPAM制御時の各信号波形である。
【図7】通電切換後の環流電流が流れている期間が長い
場合の各信号波形を示す図。
【図8】ブラシレスモータの運転効率特性図である。
【図9】ブラシレスモータの速度特性図である。
【符号の説明】
1…交流電源、2…整流回路、3…平滑回路、4…イン
バータ回路、5…ブラシレスモータ、6…制御回路、7
…ドライバ、8…端子電圧検出器、8a…検出電圧、9
…位相信号生成回路、9a…位相信号、10…比較回
路、10a,10b…比較結果情報信号、11…遅延回
路、12…選択保持回路、13…ゲート信号作成回路、
13a…ゲート信号。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラシレスモータの複数相の固定子巻線の
    端子電圧に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段と、
    基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前記検出電圧
    と基準電圧とを比較して比較結果情報信号を出力する比
    較手段と、この比較結果情報信号に基づいてブラシレス
    モータの回転子の回転位置を検出し、この回転位置に応
    じて前記固定子巻線に対する通電信号を発生する制御手
    段と、この通電信号に基づいて前記固定子巻線に通電す
    る出力手段とを備えたブラシレスモータの制御装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記比較結果情報信号に基づいてPW
    M信号のオン期間またはオフ期間を抽出することを特徴
    とするブラシレスモータの制御装置。
  2. 【請求項2】ブラシレスモータの複数相の固定子巻線の
    端子電圧に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段と、
    基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前記検出電圧
    と基準電圧とを比較して比較結果情報信号を出力する比
    較手段と、前記比較手段からの比較結果情報信号を位相
    信号として出力するか時間的に前の比較結果情報信号を
    保持して位相信号として出力するかを選択する選択保持
    手段と、この選択保持手段から出力される位相信号に基
    づいてブラシレスモータの回転子の回転位置を検出し、
    この回転位置に応じて前記固定子巻線に対する通電信号
    を発生する制御手段と、この通電信号に基づいて前記固
    定子巻線に通電する出力手段とを備え、 前記選択保持手段は、PWM信号がオンのときは前記比
    較手段からの比較結果情報信号をそのまま位相信号とし
    て出力し、PWM信号がオフのときにはオフになる直前
    の比較結果情報信号を保持して位相信号として出力する
    構成としたことを特徴とするブラシレスモータの制御装
    置。
  3. 【請求項3】交流電源電圧を直流電圧に変換する整流回
    路と、前記直流電圧を交流電圧に変換してブラシレスモ
    ータに供給するインバータ回路と、このインバータ回路
    を制御する制御回路とを備えたブラシレスモータの制御
    装置において、 前記ブラシレスモータの複数相の固定子巻線の端子電圧
    に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段と、基準電圧
    を発生する基準電圧発生手段と、前記検出電圧と基準電
    圧とを比較して比較結果情報信号を出力する比較手段
    と、前記比較手段から出力される比較結果情報信号をそ
    のまま位相信号として出力するか時間的に前の比較結果
    情報信号を保持して位相信号として出力するかを選択す
    る選択保持手段と、この選択保持手段から出力される位
    相信号に基づいてブラシレスモータの回転子の位置を検
    出して通電信号を出力する制御手段と、この通電信号に
    基づいて前記固定子巻線に通電する出力手段とを備え、 前記選択保持手段は、PWM信号がオンのときは前記比
    較手段からの比較結果情報信号をそのまま位相信号とし
    て出力し、PWM信号がオフのときにはオフになる直前
    の比較結果情報信号を保持して位相信号として出力する
    ように構成したことを特徴とするブラシレスモータの制
    御装置。
  4. 【請求項4】交流電源電圧を直流電圧に変換する整流回
    路と前記直流電圧の大きさを制御するチョッパ回路とを
    備えたコンバータ回路と、このコンバータ回路から受電
    した直流電圧を交流電圧に変換してブラシレスモータに
    供給するインバータ回路と、前記チョッパ回路のスイッ
    チング動作を制御するコンバータ制御回路と、前記イン
    バータ回路のスイッチング動作を制御してブラシレスモ
    ータを駆動するインバータ制御回路と、前記コンバータ
    制御回路およびインバータ制御回路を制御する制御回路
    とを備えたブラシレスモータの制御装置において、 前記ブラシレスモータの複数相の固定子巻線の端子電圧
    に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段と、基準電圧
    を発生する基準電圧発生手段と、前記検出電圧と基準電
    圧とを比較して比較結果情報信号を出力する比較手段
    と、前記比較手段から出力される比較結果情報信号をそ
    のまま位相信号として出力するか時間的に前の比較結果
    情報信号を保持して位相信号として出力するかを選択す
    る選択保持手段と、この選択保持手段からの信号に基づ
    いて回転子の位置を検出して通電信号を出力する制御手
    段と、この通電信号に基づいて前記固定子巻線に通電す
    る出力手段とを備え、 前記選択保持手段は、PWM信号がオンのときは前記比
    較手段からの比較結果情報信号をそのまま位相信号とし
    て出力し、PWM信号がオフのときにはオフになる直前
    の比較結果情報信号を保持して位相信号として出力する
    ように構成したことを特徴とするブラシレスモータの制
    御装置。
  5. 【請求項5】ブラシレスモータの複数相の固定子巻線の
    端子電圧に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段と、
    基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前記検出電圧
    と基準電圧とを比較して比較結果情報信号を出力する比
    較手段と、前記比較手段から出力される比較結果情報信
    号に基づいて回転子の位置を検出して通電信号を出力す
    る制御手段と、この通電信号に基づいて前記固定子巻線
    に通電する出力手段とを備えたブラシレスモータの制御
    装置において、 前記制御手段は、複数相の比較結果情報信号のパターン
    に基づいて回転子の位置を検出することを特徴とするブ
    ラシレスモータの制御装置。
  6. 【請求項6】ブラシレスモータの複数相の固定子巻線の
    端子電圧に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段と、
    基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前記検出電圧
    と基準電圧とを比較して比較結果情報信号を出力する比
    較手段と、前記比較手段から出力される比較結果情報信
    号に基づいて回転子の位置を検出して通電信号を出力す
    る制御手段と、この通電信号に基づいて前記固定子巻線
    に通電する出力手段とを備えたブラシレスモータの制御
    装置において、 前記制御手段は、複数相の比較結果情報信号のパターン
    に基づいて前記固定子巻線への通電パターンを決定する
    ようにしたことを特徴とするブラシレスモータの制御装
    置。
  7. 【請求項7】ブラシレスモータの複数相の固定子巻線の
    端子電圧に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段と、
    基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前記検出電圧
    と基準電圧とを比較して比較結果情報信号を出力する比
    較手段と、この比較結果情報信号に基づいてブラシレス
    モータの回転子の回転位置を検出し、この回転位置に応
    じて固定子巻線に対する通電信号を発生する制御手段
    と、この通電信号に基づいて前記固定子巻線に通電する
    出力手段とを備えたブラシレスモータの制御装置におい
    て、 前記制御手段は、前記比較結果情報信号のパターンに基
    づいて通電切換後の環流電流が流れている期間を検出す
    ることを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  8. 【請求項8】ブラシレスモータの複数相の固定子巻線の
    端子電圧に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段と、
    基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前記検出電圧
    と基準電圧とを比較して比較結果情報信号を出力する比
    較手段と、前記比較手段から出力される比較結果情報信
    号に基づいて位相信号を得てこの位相信号のパターンに
    基づいて回転子の位置を検出して通電信号を出力する制
    御手段と、この通電信号に基づいて前記固定子巻線に通
    電する出力手段とを備えたブラシレスモータの制御装置
    において、 通電切換後の環流電流が消失した後に、位置検出のため
    に照合する位相信号パターンを更新する処理を行うよう
    にしたことを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  9. 【請求項9】ブラシレスモータの複数相の固定子巻線の
    端子電圧に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段と、
    基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前記検出電圧
    と基準電圧とを比較して比較結果情報信号を出力する比
    較手段と、この比較結果情報信号に基づいてブラシレス
    モータの回転子の回転位置を検出し、この回転位置に応
    じて固定子巻線に対する通電信号を発生する制御手段
    と、この通電信号に基づいて前記固定子巻線に通電する
    出力手段とを備えたブラシレスモータの制御装置におい
    て、 前記制御手段は、前記比較結果情報信号のパターンに基
    づいて回転子位置を検出し、メモリに格納された通電位
    相情報に従って通電位相の切り換えを行うことを特徴と
    するブラシレスモータの制御装置。
  10. 【請求項10】ブラシレスモータの複数相の固定子巻線
    の端子電圧に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段
    と、基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前記検出
    電圧と基準電圧とを比較して比較結果情報信号を出力す
    る比較手段と、この比較結果情報信号に基づいてブラシ
    レスモータの回転子の回転位置を検出し、この回転位置
    に応じて固定子巻線に対する通電信号を発生する制御手
    段と、この通電信号に基づいて前記固定子巻線に通電す
    る出力手段とを備えたブラシレスモータの制御装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記比較結果情報信号のパターンに基
    づいて回転子位置を検出し、外部からの位相制御指令に
    従って通電位相の切り換えを行うことを特徴とするブラ
    シレスモータの制御装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記制御手段は、
    外部からの位相制御指令を入力する端子として、A/D
    変換端子または通信用端子または入力ポートを使用する
    ことを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  12. 【請求項12】ブラシレスモータの複数相の固定子巻線
    の端子電圧に応じた検出電圧を発生する電圧検出手段
    と、基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前記検出
    電圧と基準電圧とを比較して比較結果情報信号を出力す
    る比較手段と、この比較結果情報信号に基づいてブラシ
    レスモータの回転子の回転位置を検出し、この回転位置
    に応じて固定子巻線に対する通電信号を発生する制御手
    段と、この通電信号に基づいて前記固定子巻線に通電す
    る出力手段とを備えたブラシレスモータの制御装置にお
    いて、 前記制御手段は、PWM制御領域では運転効率を重視し
    た位相制御を行い、高速回転重視制御領域では通電位相
    を進める制御を行うことを特徴とするブラシレスモータ
    の制御装置。
  13. 【請求項13】請求項1〜12の1項において、前記制
    御手段は、複数の入出力ポートを有するマイコンで構成
    したことを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  14. 【請求項14】請求項1〜12の1項において、前記制
    御手段は、複数の入出力ポートを有するハイブリッドI
    Cで構成したことを特徴とするブラシレスモータの制御
    装置。
  15. 【請求項15】請求項1〜14の1項に記載したブラシ
    レスモータの制御装置によって運転制御されるブラシレ
    スモータを動力源とする圧縮機および/または送風機を
    使用して構成したことを特徴とする空調機。
  16. 【請求項16】請求項1〜14の1項に記載したブラシ
    レスモータの制御装置によって運転制御されるブラシレ
    スモータを動力源とする圧縮機および/または送風機を
    使用して構成したことを特徴とする冷凍機。
  17. 【請求項17】請求項1〜14の1項に記載したブラシ
    レスモータの制御装置によって運転制御されるブラシレ
    スモータを動力源として使用して構成したことを特徴と
    する洗濯機。
  18. 【請求項18】ブラシレスモータと、該ブラシレスモー
    タを制御する制御装置とを有するブラシレスモータシス
    テムであって、前記制御装置は、前記ブラシレスモータ
    の固定子巻線の電圧に基づいて、前記ブラシレスモータ
    の回転子位置を検出することを特徴とするブラシレスモ
    ータシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7342378B2 (en) 2005-11-30 2008-03-11 Hitachi, Ltd. System and method for driving synchronous motor
DE102012214691A1 (de) 2011-09-01 2013-03-07 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Synchronmotor-antriebssystem und synchronmotor
JP2013110938A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Denso Corp 車両用ブラシレスモータの駆動装置

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