JPH11346172A - 受信機 - Google Patents
受信機Info
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- JPH11346172A JPH11346172A JP11079468A JP7946899A JPH11346172A JP H11346172 A JPH11346172 A JP H11346172A JP 11079468 A JP11079468 A JP 11079468A JP 7946899 A JP7946899 A JP 7946899A JP H11346172 A JPH11346172 A JP H11346172A
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- Japan
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- tap coefficient
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- transversal filter
- receiver
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Links
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03G—CONTROL OF AMPLIFICATION
- H03G3/00—Gain control in amplifiers or frequency changers
- H03G3/20—Automatic control
- H03G3/30—Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
- H03G3/3052—Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver
- H03G3/3078—Circuits generating control signals for digitally modulated signals
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03G—CONTROL OF AMPLIFICATION
- H03G3/00—Gain control in amplifiers or frequency changers
- H03G3/20—Automatic control
- H03G3/30—Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
- H03G3/3052—Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver
- H03G3/3068—Circuits generating control signals for both R.F. and I.F. stages
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03J—TUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
- H03J3/00—Continuous tuning
- H03J3/02—Details
- H03J3/06—Arrangements for obtaining constant bandwidth or gain throughout tuning range or ranges
- H03J3/08—Arrangements for obtaining constant bandwidth or gain throughout tuning range or ranges by varying a second parameter simultaneously with the tuning, e.g. coupling bandpass filter
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/06—Receivers
- H04B1/16—Circuits
- H04B1/30—Circuits for homodyne or synchrodyne receivers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の通信方式を切り替えて受信する受信機
における回路規模を縮小し、装置の小型化を図ることが
できる受信機を提供する。 【解決手段】 受信信号をミキサ8において選択された
通信方式に基づく局部発信周波数でベースバンド信号に
変換し、全ての通信方式の信号が通過できるLPF9で
帯域制限し、トランスバーサルフィルタ20で選択され
た通信方式に基づくタップ係数を重み付け合成すること
によって通信方式に基づく帯域制限を施し、復調部12
で選択された通信方式に基づく復調方式で復調する受信
機である。
における回路規模を縮小し、装置の小型化を図ることが
できる受信機を提供する。 【解決手段】 受信信号をミキサ8において選択された
通信方式に基づく局部発信周波数でベースバンド信号に
変換し、全ての通信方式の信号が通過できるLPF9で
帯域制限し、トランスバーサルフィルタ20で選択され
た通信方式に基づくタップ係数を重み付け合成すること
によって通信方式に基づく帯域制限を施し、復調部12
で選択された通信方式に基づく復調方式で復調する受信
機である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台で移動無線の
複数の通信方式に対応し、通信方式を切り替えながら受
信する受信機に係り、特に回路規模を縮小し、装置の小
型化を図ることができる受信機に関する。
複数の通信方式に対応し、通信方式を切り替えながら受
信する受信機に係り、特に回路規模を縮小し、装置の小
型化を図ることができる受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】移動無線のセルラ方式に用いられている
通信方式として、例えば時分割多重(Time Division Mu
ltiple Access:TDMA)方式、周波数分割多重(Freq
uencyDivision Multiple Access :FDMA)方式、符
号分割多重(Code Division Multiple Access:CDM
A)方式等がある。
通信方式として、例えば時分割多重(Time Division Mu
ltiple Access:TDMA)方式、周波数分割多重(Freq
uencyDivision Multiple Access :FDMA)方式、符
号分割多重(Code Division Multiple Access:CDM
A)方式等がある。
【0003】そして、この複数の通信方式の信号を受信
する機能を備え、任意に選択された一つの通信方式に切
り替えて受信することができる複数通信方式対応の受信
機(以降は、単に受信機とする)について説明する。
する機能を備え、任意に選択された一つの通信方式に切
り替えて受信することができる複数通信方式対応の受信
機(以降は、単に受信機とする)について説明する。
【0004】まず、従来の受信機について、図13を使
って説明する。図13は、従来の受信機の構成ブロック
図である。従来の受信機は、図13に示すように、アン
テナ1と、利得可変低雑音増幅器(Low Noise Amplifie
r:LNA)2と、AGC(Automatic Gain Control)制
御部6と、ミキサ8と、低域フィルタ(Low Pass Filte
r:LPF)バンク9′と、切替回路10と、A/D変換
器11と、復調部12′と、制御部13′と、可変発振
器21とから構成されていた。
って説明する。図13は、従来の受信機の構成ブロック
図である。従来の受信機は、図13に示すように、アン
テナ1と、利得可変低雑音増幅器(Low Noise Amplifie
r:LNA)2と、AGC(Automatic Gain Control)制
御部6と、ミキサ8と、低域フィルタ(Low Pass Filte
r:LPF)バンク9′と、切替回路10と、A/D変換
器11と、復調部12′と、制御部13′と、可変発振
器21とから構成されていた。
【0005】次に、従来の受信機の各部について説明す
る。アンテナ1は、受信アンテナである。利得可変低雑
音増幅器(Low Noise Amplifier:LNA)2は、利得の
制御が可能なLNA(ローノイズアンプ)である。
る。アンテナ1は、受信アンテナである。利得可変低雑
音増幅器(Low Noise Amplifier:LNA)2は、利得の
制御が可能なLNA(ローノイズアンプ)である。
【0006】AGC制御部6は、後述する切替回路10
の出力における受信信号レベルが一定になるように利得
可変LNA2の利得を制御するものである。
の出力における受信信号レベルが一定になるように利得
可変LNA2の利得を制御するものである。
【0007】可変発振器21は、後述する制御部13′
からの周波数制御信号に従って、それぞれの通信方式が
使用している搬送波周波数と同じ局部(ローカル)周波
数の信号を出力する可変発振器である。ミキサ8は、可
変発振器21から与えられる局部発振周波によって入力
信号をベースバンド信号に周波数変換するものである。
低域フィルタ(LPF)バンク9′は、対応可能な複数
の通信方式に対応付けて、各通信方式で使用する帯域の
信号を通過させるLPF9-1〜9-nを具備するバンクで
ある。
からの周波数制御信号に従って、それぞれの通信方式が
使用している搬送波周波数と同じ局部(ローカル)周波
数の信号を出力する可変発振器である。ミキサ8は、可
変発振器21から与えられる局部発振周波によって入力
信号をベースバンド信号に周波数変換するものである。
低域フィルタ(LPF)バンク9′は、対応可能な複数
の通信方式に対応付けて、各通信方式で使用する帯域の
信号を通過させるLPF9-1〜9-nを具備するバンクで
ある。
【0008】切替回路10は、LPF9-1〜9-nからの
出力を全て入力し、後述する制御部13′からの選択さ
れた通信方式に基づいて採用するLPF9を指定する切
替制御信号に従って、指定されたLPF9からの出力だ
けを後段に出力するものである。
出力を全て入力し、後述する制御部13′からの選択さ
れた通信方式に基づいて採用するLPF9を指定する切
替制御信号に従って、指定されたLPF9からの出力だ
けを後段に出力するものである。
【0009】A/D変換器11は、選択されたLPF9
からの出力をデジタル信号に変換するものである。復調
部12′は、対応可能な複数の通信方式における復調機
能を有し、後述する制御部13′からの通信方式を指定
する復調部制御信号に従って、指定された通信方式の復
調機能が選択されて復調を行うものである。
からの出力をデジタル信号に変換するものである。復調
部12′は、対応可能な複数の通信方式における復調機
能を有し、後述する制御部13′からの通信方式を指定
する復調部制御信号に従って、指定された通信方式の復
調機能が選択されて復調を行うものである。
【0010】制御部13′は、外部から任意に1つ選択
された通信方式に従って、通信方式が使用している搬送
波周波数と同じローカル周波数を指定する周波数制御信
号を可変発振器21に出力し、切替回路10に当該通信
方式に対応するLPF9に切り替える切替制御信号を出
力し、更に復調部12′に当該通信方式を指定する復調
部制御信号を出力する制御部である。
された通信方式に従って、通信方式が使用している搬送
波周波数と同じローカル周波数を指定する周波数制御信
号を可変発振器21に出力し、切替回路10に当該通信
方式に対応するLPF9に切り替える切替制御信号を出
力し、更に復調部12′に当該通信方式を指定する復調
部制御信号を出力する制御部である。
【0011】次に、従来の受信機の動作について図13
を用いて説明する。従来の受信機では、対応可能な複数
の通信方式の中から、外部から選択入力された任意の通
信方式に従って、制御部13′によって、当該通信方式
が使用している搬送波周波数と同じローカル周波数を指
定する周波数制御信号が可変発振器21に出力され、可
変発振器21では指示された周波数の信号がミキサ8に
発振される。
を用いて説明する。従来の受信機では、対応可能な複数
の通信方式の中から、外部から選択入力された任意の通
信方式に従って、制御部13′によって、当該通信方式
が使用している搬送波周波数と同じローカル周波数を指
定する周波数制御信号が可変発振器21に出力され、可
変発振器21では指示された周波数の信号がミキサ8に
発振される。
【0012】また、制御部13′からは、選択された通
信方式に対応するLPF9の切替制御信号が切替回路1
0に出力され、更に選択された通信方式に基づく復調方
式を指示する復調部制御信号が復調部12′に出力され
る。
信方式に対応するLPF9の切替制御信号が切替回路1
0に出力され、更に選択された通信方式に基づく復調方
式を指示する復調部制御信号が復調部12′に出力され
る。
【0013】そして、アンテナ1で受信した受信信号
が、利得可変LNA2で増幅され、ミキサ8によって可
変発振器21から出力される指定された通信方式が使用
している搬送波周波数と同じローカル周波数の信号によ
り、ベースバンド信号に周波数変換され、LPFバンク
9′内の全てのLPF9に取り込まれて、各通信方式で
用いられる帯域だけが各LPF9から出力される。
が、利得可変LNA2で増幅され、ミキサ8によって可
変発振器21から出力される指定された通信方式が使用
している搬送波周波数と同じローカル周波数の信号によ
り、ベースバンド信号に周波数変換され、LPFバンク
9′内の全てのLPF9に取り込まれて、各通信方式で
用いられる帯域だけが各LPF9から出力される。
【0014】そして、切替回路10によって選択された
通信方式に従って制御部13′から指示されたLPF9
からの出力だけがA/D変換器11に出力される。この
時、切替回路10を通過した信号はAGC制御部6に取
り込まれ、この信号レベルが一定になるようにAGC制
御部6によって利得可変LNA2の利得が制御されるよ
うになっている。
通信方式に従って制御部13′から指示されたLPF9
からの出力だけがA/D変換器11に出力される。この
時、切替回路10を通過した信号はAGC制御部6に取
り込まれ、この信号レベルが一定になるようにAGC制
御部6によって利得可変LNA2の利得が制御されるよ
うになっている。
【0015】そして、A/D変換器11でデジタル信号
に変換され、復調部12′で制御部13′からの復調部
制御信号に従って選択された通信方式で復調されるよう
になっている。
に変換され、復調部12′で制御部13′からの復調部
制御信号に従って選択された通信方式で復調されるよう
になっている。
【0016】尚、複数通信方式を、特性の異なる帯域フ
ィルタを複数用いて使い分ける従来技術として、例え
ば、平成10年(1998年)9月14日公開の特開平
10−247861号公報「周波数帯域切替共用器」
(出願人:国際電気株式会社、発明者:田中勝巳他)
と、平成10年(1998年)2月13日公開の特開平
10−41704号公報「アンテナ共用器」(出願人:
五洋電子工業株式会社、発明者:進藤正弘他)がある。
これら従来技術は、アナログ方式とデジタル方式が同一
周波数帯を共用するデュアルモードの携帯電話機で、受
信側で複数のフィルタを用いているものである。
ィルタを複数用いて使い分ける従来技術として、例え
ば、平成10年(1998年)9月14日公開の特開平
10−247861号公報「周波数帯域切替共用器」
(出願人:国際電気株式会社、発明者:田中勝巳他)
と、平成10年(1998年)2月13日公開の特開平
10−41704号公報「アンテナ共用器」(出願人:
五洋電子工業株式会社、発明者:進藤正弘他)がある。
これら従来技術は、アナログ方式とデジタル方式が同一
周波数帯を共用するデュアルモードの携帯電話機で、受
信側で複数のフィルタを用いているものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の受信機では、対応する通信方式毎にLPF9を個別
に備える必要があり、回路規模が著しく増大するという
問題点があった。
来の受信機では、対応する通信方式毎にLPF9を個別
に備える必要があり、回路規模が著しく増大するという
問題点があった。
【0018】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、複数の通信方式を切り替えて受信する受信機におけ
る回路規模を縮小し、装置の小型化を図ることができる
受信機を提供することを目的とする。
で、複数の通信方式を切り替えて受信する受信機におけ
る回路規模を縮小し、装置の小型化を図ることができる
受信機を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、複数の通信方式に対応可能であ
り、その複数の通信方式の中から任意に選択された通信
方式で受信を行う受信機であって、受信信号を選択され
た通信方式に基づく局部発振周波数でベースバンド信号
に変換する変換手段と、選択された通信方式に基づいて
特有なタップ係数を設定する設定手段と、設定されたタ
ップ係数をベースバンド信号に重み付け合成する合成手
段と、重み付け合成された信号を選択された通信方式に
基づく復調方式で復調する復調手段とを有するものであ
り、通信方式毎に帯域フィルタを設けることなく、複数
の通信方式に対応できるため、回路規模を小さくできる
ものである。
決するための本発明は、複数の通信方式に対応可能であ
り、その複数の通信方式の中から任意に選択された通信
方式で受信を行う受信機であって、受信信号を選択され
た通信方式に基づく局部発振周波数でベースバンド信号
に変換する変換手段と、選択された通信方式に基づいて
特有なタップ係数を設定する設定手段と、設定されたタ
ップ係数をベースバンド信号に重み付け合成する合成手
段と、重み付け合成された信号を選択された通信方式に
基づく復調方式で復調する復調手段とを有するものであ
り、通信方式毎に帯域フィルタを設けることなく、複数
の通信方式に対応できるため、回路規模を小さくできる
ものである。
【0020】上記従来例の問題点を解決するための本発
明は、複数の通信方式に対応可能であり、その複数の通
信方式の中から任意に選択された通信方式で受信を行う
受信機であって、選択された通信方式に基づく局部発信
周波数を発振する可変発振器と、受信信号を局部発振周
波数でベースバンド信号に変換するミキサと、選択され
た通信方式に基づいて外部から入力されるタップ係数の
情報からタップ係数を設定し、ベースバンド信号に当該
タップ係数を用いて重み付け合成を行い、当該通信方式
に基づく帯域制限を施すトランスバーサルフィルタと、
選択された通信方式に基づく復調方式で復調する復調部
を有するものであり、通信方式毎に帯域フィルタを設け
ることなく、複数の通信方式に対応できるため、回路規
模を小さくできるものである。
明は、複数の通信方式に対応可能であり、その複数の通
信方式の中から任意に選択された通信方式で受信を行う
受信機であって、選択された通信方式に基づく局部発信
周波数を発振する可変発振器と、受信信号を局部発振周
波数でベースバンド信号に変換するミキサと、選択され
た通信方式に基づいて外部から入力されるタップ係数の
情報からタップ係数を設定し、ベースバンド信号に当該
タップ係数を用いて重み付け合成を行い、当該通信方式
に基づく帯域制限を施すトランスバーサルフィルタと、
選択された通信方式に基づく復調方式で復調する復調部
を有するものであり、通信方式毎に帯域フィルタを設け
ることなく、複数の通信方式に対応できるため、回路規
模を小さくできるものである。
【0021】上記従来例の問題点を解決するための本発
明は、受信機において、複数の通信方式に対応可能であ
り、その複数の通信方式の中から任意に選択された通信
方式で受信を行う受信機であって、受信アンテナと、外
部から入力される利得制御信号により、受信アンテナか
らの信号を増幅する利得可変LNAと、利得可変LNA
の出力を外部から入力される局部周波数の信号でベース
バンド周波数帯に周波数変換するミキサと、外部から指
定された局部周波数の信号をミキサに供給する可変発振
器と、複数の通信方式の中で最も帯域の広い信号が通過
可能な帯域を持ち、ミキサで周波数変換された信号の帯
域を制限するLPFと、LPFの出力から利得可変LN
Aの利得を決定し、利得可変LNAへ利得制御信号を出
力するAGC制御部と、選択された通信方式に基づいて
外部から入力されるタップ係数の情報からタップ係数を
設定し、LPFの出力にタップ係数の重み付け合成を行
うことによって当該通信方式に基づく復調方式に適合す
る帯域制限を施すトランスバーサルフィルタと、トラン
スバーサルフィルタから出力される帯域制限された信号
を入力し、選択された通信方式に基づく復調を行う復調
部と、選択された通信方式に基づいて、可変発振器の局
部周波数を指定し、トランスバーサルフィルタに、複数
の通信方式の全てに対応可能とするため、複数の通信方
式における最大のタップ数に等しい固定長のタップ係数
の情報を出力し、復調部に復調方式を指定する制御部と
を有するものであり、通信方式毎に帯域フィルタを設け
ることなく、複数の通信方式に対応できるため、回路規
模を小さくできるものである。
明は、受信機において、複数の通信方式に対応可能であ
り、その複数の通信方式の中から任意に選択された通信
方式で受信を行う受信機であって、受信アンテナと、外
部から入力される利得制御信号により、受信アンテナか
らの信号を増幅する利得可変LNAと、利得可変LNA
の出力を外部から入力される局部周波数の信号でベース
バンド周波数帯に周波数変換するミキサと、外部から指
定された局部周波数の信号をミキサに供給する可変発振
器と、複数の通信方式の中で最も帯域の広い信号が通過
可能な帯域を持ち、ミキサで周波数変換された信号の帯
域を制限するLPFと、LPFの出力から利得可変LN
Aの利得を決定し、利得可変LNAへ利得制御信号を出
力するAGC制御部と、選択された通信方式に基づいて
外部から入力されるタップ係数の情報からタップ係数を
設定し、LPFの出力にタップ係数の重み付け合成を行
うことによって当該通信方式に基づく復調方式に適合す
る帯域制限を施すトランスバーサルフィルタと、トラン
スバーサルフィルタから出力される帯域制限された信号
を入力し、選択された通信方式に基づく復調を行う復調
部と、選択された通信方式に基づいて、可変発振器の局
部周波数を指定し、トランスバーサルフィルタに、複数
の通信方式の全てに対応可能とするため、複数の通信方
式における最大のタップ数に等しい固定長のタップ係数
の情報を出力し、復調部に復調方式を指定する制御部と
を有するものであり、通信方式毎に帯域フィルタを設け
ることなく、複数の通信方式に対応できるため、回路規
模を小さくできるものである。
【0022】尚、本発明に係るトランスバーサルフィル
タは、LPFからの出力をサンプリングして複数のサン
プル値を保持するサンプルホールド手段と、外部から入
力されたタップ係数の情報を順次シフトして保持し、保
持した情報をシフトしながらタップ係数として出力する
遅延手段と、遅延手段から出力されるタップ係数と、サ
ンプルホールド手段から出力されるサンプル値との積和
演算を行って出力する合成手段と、サンプルホールド手
段及び遅延手段におけるタイミング制御を行うタイミン
グ制御手段とを具備するものが好適である。
タは、LPFからの出力をサンプリングして複数のサン
プル値を保持するサンプルホールド手段と、外部から入
力されたタップ係数の情報を順次シフトして保持し、保
持した情報をシフトしながらタップ係数として出力する
遅延手段と、遅延手段から出力されるタップ係数と、サ
ンプルホールド手段から出力されるサンプル値との積和
演算を行って出力する合成手段と、サンプルホールド手
段及び遅延手段におけるタイミング制御を行うタイミン
グ制御手段とを具備するものが好適である。
【0023】上記トランスバーサルフィルタのサンプル
ホールド手段は、所定のサンプル値の個数と同数のサン
プルホールド回路と、LPFからの出力をサンプルホー
ルド回路に順次振り分ける第1のスイッチとを有する手
段であり、各サンプルホールド回路が、直列に接続され
て互いにクロックに対して相反して開閉動作を行う一対
の第2,第3のスイッチと、各スイッチの出力信号を保
持するコンデンサと、入力信号及びコンデンサが保持し
た信号を一時的に保持するバッファとを有し、第1のス
イッチにより振り分けられて入力されたアナログ入力信
号を第2,第3のスイッチの切替動作によってサンプリ
ングして保持し出力するサンプルホールド回路であるも
のが好適であり、スイッチ及びコンデンサ及びバッファ
といった簡単な構成とスイッチの切替動作で入力信号を
サンプルホールドできるものである。
ホールド手段は、所定のサンプル値の個数と同数のサン
プルホールド回路と、LPFからの出力をサンプルホー
ルド回路に順次振り分ける第1のスイッチとを有する手
段であり、各サンプルホールド回路が、直列に接続され
て互いにクロックに対して相反して開閉動作を行う一対
の第2,第3のスイッチと、各スイッチの出力信号を保
持するコンデンサと、入力信号及びコンデンサが保持し
た信号を一時的に保持するバッファとを有し、第1のス
イッチにより振り分けられて入力されたアナログ入力信
号を第2,第3のスイッチの切替動作によってサンプリ
ングして保持し出力するサンプルホールド回路であるも
のが好適であり、スイッチ及びコンデンサ及びバッファ
といった簡単な構成とスイッチの切替動作で入力信号を
サンプルホールドできるものである。
【0024】上記トランスバーサルフィルタの遅延手段
は、サンプル値の個数と同数の直列接続された遅延素子
を有し、遅延素子は入力されたタップ係数の情報を保持
し、クロックタイミングに同期して遅延素子に保持した
デジタル値を1遅延素子分シフトさせながら一斉にタッ
プ係数として出力する遅延手段であるものが好適であ
り、遅延素子の簡単な構成でタップ係数を出力できるも
のである。
は、サンプル値の個数と同数の直列接続された遅延素子
を有し、遅延素子は入力されたタップ係数の情報を保持
し、クロックタイミングに同期して遅延素子に保持した
デジタル値を1遅延素子分シフトさせながら一斉にタッ
プ係数として出力する遅延手段であるものが好適であ
り、遅延素子の簡単な構成でタップ係数を出力できるも
のである。
【0025】上記トランスバーサルフィルタの合成手段
は、サンプル値の個数と同数の乗算回路と、乗算回路か
らの出力を加算する加算回路とを有する合成手段であっ
て、乗算回路が、互いに並列に接続され、入力されたサ
ンプル値が分岐して入力されるインピーダンスと、各イ
ンピーダンスに直列に接続され、入力されるタップ係数
を構成する各ビットの値で開閉制御するスイッチと、各
スイッチからの出力が入力される増幅器と、増幅器の出
力を帰還させる帰還インピーダンスとを有する乗算回路
であるものが好適であり、インピーダンス及びスイッチ
及び帰還増幅器のといった簡単な構成で、サンプル値に
タップ係数の重み付け合成を行うことができるものであ
る。
は、サンプル値の個数と同数の乗算回路と、乗算回路か
らの出力を加算する加算回路とを有する合成手段であっ
て、乗算回路が、互いに並列に接続され、入力されたサ
ンプル値が分岐して入力されるインピーダンスと、各イ
ンピーダンスに直列に接続され、入力されるタップ係数
を構成する各ビットの値で開閉制御するスイッチと、各
スイッチからの出力が入力される増幅器と、増幅器の出
力を帰還させる帰還インピーダンスとを有する乗算回路
であるものが好適であり、インピーダンス及びスイッチ
及び帰還増幅器のといった簡単な構成で、サンプル値に
タップ係数の重み付け合成を行うことができるものであ
る。
【0026】また、本発明は、トランスバーサルフィル
タからの出力をデジタルに変換するA/D変換器と、復
調部及び制御部の替わりに当該各部の機能をソフトウェ
アを用いて実現するプログラム部とを設けた受信機であ
り、通信方式毎に帯域フィルタを設けることなく、複数
の通信方式に対応できるため、回路規模を小さくできる
ものである。
タからの出力をデジタルに変換するA/D変換器と、復
調部及び制御部の替わりに当該各部の機能をソフトウェ
アを用いて実現するプログラム部とを設けた受信機であ
り、通信方式毎に帯域フィルタを設けることなく、複数
の通信方式に対応できるため、回路規模を小さくできる
ものである。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る受信機
について図面を参照しながら説明する。尚、以下で説明
する機能実現手段は、当該機能を実現する手段であれ
ば、どのような回路又は装置であっても構わず、また機
能の一部又は全部をソフトウェアで実現することも可能
である。更に、機能実現手段を複数の回路によって実現
してもよく、複数の機能実現手段を単一の回路で実現し
てもよい。
について図面を参照しながら説明する。尚、以下で説明
する機能実現手段は、当該機能を実現する手段であれ
ば、どのような回路又は装置であっても構わず、また機
能の一部又は全部をソフトウェアで実現することも可能
である。更に、機能実現手段を複数の回路によって実現
してもよく、複数の機能実現手段を単一の回路で実現し
てもよい。
【0028】本発明の実施の形態に係る受信機は、複数
の通信方式に対応可能であり、その複数の通信方式の中
から任意に選択された通信方式で受信を行う受信機であ
って、変換手段で受信信号を選択された通信方式に基づ
く局部発振周波数でベースバンド信号に変換し、設定手
段で選択された通信方式に基づいて特有なタップ係数を
設定し、合成手段で設定したタップ係数をベースバンド
信号に重み付け合成し、復調手段で重み付け合成された
信号を選択された通信方式に基づく復調方式で復調する
ものであり、通信方式毎に帯域フィルタを設けることな
く、複数の通信方式に対応できるため、回路規模を小さ
くできるものである。
の通信方式に対応可能であり、その複数の通信方式の中
から任意に選択された通信方式で受信を行う受信機であ
って、変換手段で受信信号を選択された通信方式に基づ
く局部発振周波数でベースバンド信号に変換し、設定手
段で選択された通信方式に基づいて特有なタップ係数を
設定し、合成手段で設定したタップ係数をベースバンド
信号に重み付け合成し、復調手段で重み付け合成された
信号を選択された通信方式に基づく復調方式で復調する
ものであり、通信方式毎に帯域フィルタを設けることな
く、複数の通信方式に対応できるため、回路規模を小さ
くできるものである。
【0029】尚、上記変換手段は、下記の可変発振器と
ミキサで実現しており、上記設定手段と合成手段とは、
下記のトランスバーサルフィルタで実現しており、上記
復調手段は、下記の復調部で実現している。
ミキサで実現しており、上記設定手段と合成手段とは、
下記のトランスバーサルフィルタで実現しており、上記
復調手段は、下記の復調部で実現している。
【0030】また、本発明の実施の形態に係る受信機
は、複数の通信方式に対応可能であり、複数の通信方式
の中から任意に選択された通信方式で受信を行う受信機
であって、選択された通信方式に基づく局部発信周波数
を発振する可変発振器と、受信信号を局部発振周波数で
ベースバンド信号に変換するミキサと、選択された通信
方式に基づいて外部から入力されるタップ係数の情報か
らタップ係数を設定し、ベースバンド信号に当該タップ
係数を用いて重み付け合成を行い、当該通信方式に基づ
く帯域制限を施すトランスバーサルフィルタと、選択さ
れた通信方式に基づく復調方式で復調する復調部を有す
るものであり、通信方式毎に帯域フィルタを設けること
なく、複数の通信方式に対応できるため、回路規模を小
さくできるものである。
は、複数の通信方式に対応可能であり、複数の通信方式
の中から任意に選択された通信方式で受信を行う受信機
であって、選択された通信方式に基づく局部発信周波数
を発振する可変発振器と、受信信号を局部発振周波数で
ベースバンド信号に変換するミキサと、選択された通信
方式に基づいて外部から入力されるタップ係数の情報か
らタップ係数を設定し、ベースバンド信号に当該タップ
係数を用いて重み付け合成を行い、当該通信方式に基づ
く帯域制限を施すトランスバーサルフィルタと、選択さ
れた通信方式に基づく復調方式で復調する復調部を有す
るものであり、通信方式毎に帯域フィルタを設けること
なく、複数の通信方式に対応できるため、回路規模を小
さくできるものである。
【0031】尚、ミキサとトランスバーサルフィルタと
の間に、複数の通信方式の中で最も帯域の広い信号が通
過可能な帯域を持つ帯域制限フィルタ(図1ではLPF
9が相当している)を設け、ミキサで周波数変換された
信号の帯域を制限してトランスバーサルフィルタに出力
するようにしてもよい。
の間に、複数の通信方式の中で最も帯域の広い信号が通
過可能な帯域を持つ帯域制限フィルタ(図1ではLPF
9が相当している)を設け、ミキサで周波数変換された
信号の帯域を制限してトランスバーサルフィルタに出力
するようにしてもよい。
【0032】また、本発明の実施の形態に係る受信機
は、受信信号を選択された通信方式に基づく局部発振周
波数でベースバンド信号に変換し、全ての通信方式の信
号が通過できるLPFで帯域制限し、トランスバーサル
フィルタで選択された通信方式に基づくタップ係数を重
み付け合成することによって通信方式に基づく帯域制限
を施し、復調部で選択された通信方式に基づく復調方式
で復調するものなので、通信方式毎のLPFを用いるこ
となく複数の通信方式に適正に対応でき、回路規模を縮
小し、装置の小型化を図ることができるものである。
は、受信信号を選択された通信方式に基づく局部発振周
波数でベースバンド信号に変換し、全ての通信方式の信
号が通過できるLPFで帯域制限し、トランスバーサル
フィルタで選択された通信方式に基づくタップ係数を重
み付け合成することによって通信方式に基づく帯域制限
を施し、復調部で選択された通信方式に基づく復調方式
で復調するものなので、通信方式毎のLPFを用いるこ
となく複数の通信方式に適正に対応でき、回路規模を縮
小し、装置の小型化を図ることができるものである。
【0033】まず、本発明の実施の形態に係る受信機の
構成について図1を使って説明する。図1は、本発明の
実施の形態に係る受信機の構成ブロック図である。尚、
図13と同様の構成をとる部分については同一の符号を
付して説明している。
構成について図1を使って説明する。図1は、本発明の
実施の形態に係る受信機の構成ブロック図である。尚、
図13と同様の構成をとる部分については同一の符号を
付して説明している。
【0034】本発明の実施の形態に係る受信機(「本受
信機」又は「第1の受信機」)は、従来の受信機と同様
の部分として、アンテナ1と、利得可変LNA2と、A
GC制御部6と、ミキサ8と、LPF9と、復調部12
と、制御部13と、可変発振器21とから構成され、更
に本発明の特徴部分として、トランスバーサルフィルタ
20が設けられている。尚、LPF9における通過帯域
と、制御部13における制御内容は従来とは異なってい
る。
信機」又は「第1の受信機」)は、従来の受信機と同様
の部分として、アンテナ1と、利得可変LNA2と、A
GC制御部6と、ミキサ8と、LPF9と、復調部12
と、制御部13と、可変発振器21とから構成され、更
に本発明の特徴部分として、トランスバーサルフィルタ
20が設けられている。尚、LPF9における通過帯域
と、制御部13における制御内容は従来とは異なってい
る。
【0035】次に、本受信機の各部について具体的に説
明するが、従来と同様の部分については説明を省略す
る。LPF9は、ミキサ8より得られるベースバンド周
波数帯を通過させるローパスフィルタ(LPF)で、非
サンプリング系であって、R:抵抗、L:コイル、C:
キャパシタやオペアンプ等で構成される低域通過フィル
タである。尚、LPF9は、本受信機が受信するすべて
の通信方式に対応できるように、受信機で選択可能な通
信方式の中でもっとも広帯域な信号以上の帯域を持つよ
うに設定されている。
明するが、従来と同様の部分については説明を省略す
る。LPF9は、ミキサ8より得られるベースバンド周
波数帯を通過させるローパスフィルタ(LPF)で、非
サンプリング系であって、R:抵抗、L:コイル、C:
キャパシタやオペアンプ等で構成される低域通過フィル
タである。尚、LPF9は、本受信機が受信するすべて
の通信方式に対応できるように、受信機で選択可能な通
信方式の中でもっとも広帯域な信号以上の帯域を持つよ
うに設定されている。
【0036】ここで、本受信機のLPFにおける帯域制
限について、図2を用いて具体例で説明する。図2は、
本発明の実施の形態に係る受信信号の特性と帯域制限の
様子を示す周波数スペクトルの説明図である。尚、ここ
では、対応可能な複数の通信方式の一例として、CDM
AとTDMAの2方式の場合について説明する。
限について、図2を用いて具体例で説明する。図2は、
本発明の実施の形態に係る受信信号の特性と帯域制限の
様子を示す周波数スペクトルの説明図である。尚、ここ
では、対応可能な複数の通信方式の一例として、CDM
AとTDMAの2方式の場合について説明する。
【0037】CDMAの一例として、W−CDMA(Wi
deband-CDMA ;伝送速度:4Mcps、変調方式:QP
SK、帯域幅:5MHz)、またTDMAの一例として
PDC(Personal Digital Communication system ;伝
送速度:42kbps、変調方式:QPSK、帯域幅:
50kHz)を取り上げる。
deband-CDMA ;伝送速度:4Mcps、変調方式:QP
SK、帯域幅:5MHz)、またTDMAの一例として
PDC(Personal Digital Communication system ;伝
送速度:42kbps、変調方式:QPSK、帯域幅:
50kHz)を取り上げる。
【0038】図2では、CDMAの周波数スペクトル及
びTDMAの周波数スペクトルと、LPF9のカットオ
フ周波数fcを示している。尚、図中のfsは後述する
トランスバーサルフィルタ20のサンプリングレートを
示している。
びTDMAの周波数スペクトルと、LPF9のカットオ
フ周波数fcを示している。尚、図中のfsは後述する
トランスバーサルフィルタ20のサンプリングレートを
示している。
【0039】図2において破線はLPF9の通過帯域で
あり、複数の通信方式の中で、最大受信帯域幅に合わせ
るようになっており、例として、CDMAの5MHzが
通過できるようにカットオフ周波数を2.5MHzにす
る。
あり、複数の通信方式の中で、最大受信帯域幅に合わせ
るようになっており、例として、CDMAの5MHzが
通過できるようにカットオフ周波数を2.5MHzにす
る。
【0040】トランスバーサルフィルタ20は、LPF
9から出力されたアナログ信号に対して、選択された通
信方式に基づいた復調方式に適合する帯域制限を施して
復調部12に出力する機能を有するトランスバーサルフ
ィルタであり、制御部13から選択された通信方式に基
づくタップ係数の情報がデジタル信号の形式で入力され
る。
9から出力されたアナログ信号に対して、選択された通
信方式に基づいた復調方式に適合する帯域制限を施して
復調部12に出力する機能を有するトランスバーサルフ
ィルタであり、制御部13から選択された通信方式に基
づくタップ係数の情報がデジタル信号の形式で入力され
る。
【0041】トランスバーサルフィルタ20の構成例
は、参考文献:「広帯域DS−CDMA用低消費電力マ
ッチトフィルタLSI」佐和橋、安達、寿、周、電子情
報通信学会、無線通信システム研究会、信学技報 TECHN
ICAL REPORT OF IEICE.RCS95−120(1996
−01)に詳しく記載されている。上記文献では、広帯
域DS−CDMA方式用の低消費電力のマッチトフィル
タLSIに用いられるADF(Analog Digital Filter
)が、アナログ信号を入力出力信号として用い、内部
の積和演算をアナログ信号をデジタル信号で制御するも
のとなっており、このADFがトランスバーサルフィル
タに相当している。
は、参考文献:「広帯域DS−CDMA用低消費電力マ
ッチトフィルタLSI」佐和橋、安達、寿、周、電子情
報通信学会、無線通信システム研究会、信学技報 TECHN
ICAL REPORT OF IEICE.RCS95−120(1996
−01)に詳しく記載されている。上記文献では、広帯
域DS−CDMA方式用の低消費電力のマッチトフィル
タLSIに用いられるADF(Analog Digital Filter
)が、アナログ信号を入力出力信号として用い、内部
の積和演算をアナログ信号をデジタル信号で制御するも
のとなっており、このADFがトランスバーサルフィル
タに相当している。
【0042】このトランスバーサルフィルタ20は、入
力、出力がアナログ信号、タップ係数がデジタル信号で
設定されるデジタル制御のトランスバーサルフィルタで
あるため、デジタルタップ係数を変更すれば入力信号の
帯域に最適化したチャネル選択フィルタを形成すること
ができる。従って、トランスバーサルフィルタ20の出
力は、希望信号が歪まない条件で最も狭帯域化された出
力でありSN比(信号電力対雑音電力比)が最大とな
る。尚、トランスバーサルフィルタ20の詳細について
は後述する。
力、出力がアナログ信号、タップ係数がデジタル信号で
設定されるデジタル制御のトランスバーサルフィルタで
あるため、デジタルタップ係数を変更すれば入力信号の
帯域に最適化したチャネル選択フィルタを形成すること
ができる。従って、トランスバーサルフィルタ20の出
力は、希望信号が歪まない条件で最も狭帯域化された出
力でありSN比(信号電力対雑音電力比)が最大とな
る。尚、トランスバーサルフィルタ20の詳細について
は後述する。
【0043】制御部13は、従来の制御部13′と同様
に、外部から任意に1つ選択された通信方式に従って、
通信方式が使用している搬送波周波数と同じローカル周
波数を指定する周波数制御信号を可変発振器21に出力
し、通信方式に基づく復調方式を指定する復調部制御信
号を復調部12に出力すると共に、本発明の制御部13
の特徴部分として、選択された通信方式に基づくタップ
係数の情報(デジタル信号)をトランスバーサルフィル
タ20に出力する制御部である。
に、外部から任意に1つ選択された通信方式に従って、
通信方式が使用している搬送波周波数と同じローカル周
波数を指定する周波数制御信号を可変発振器21に出力
し、通信方式に基づく復調方式を指定する復調部制御信
号を復調部12に出力すると共に、本発明の制御部13
の特徴部分として、選択された通信方式に基づくタップ
係数の情報(デジタル信号)をトランスバーサルフィル
タ20に出力する制御部である。
【0044】ここで、通信方式に基づくタップ係数の情
報は、本受信機で対応可能な複数の通信方式で必要とさ
れる各タップ数の中で最大のタップ数(n)を有する通
信方式に合わせて固定長(n)で予め記憶されている。
ここで、固定長(n)で構成される情報は、最大のタッ
プ数(n)に対応する値を保持している。但し、通信方
式によってタップ数がnより小さい場合は、不要な桁数
のタップ係数を無効(値“0”)にするようなタップ係
数の情報が出力されるように記憶されている。
報は、本受信機で対応可能な複数の通信方式で必要とさ
れる各タップ数の中で最大のタップ数(n)を有する通
信方式に合わせて固定長(n)で予め記憶されている。
ここで、固定長(n)で構成される情報は、最大のタッ
プ数(n)に対応する値を保持している。但し、通信方
式によってタップ数がnより小さい場合は、不要な桁数
のタップ係数を無効(値“0”)にするようなタップ係
数の情報が出力されるように記憶されている。
【0045】その結果、いかなる通信方式が選択されて
いても固定長(n)のタップ係数の情報(タップ情報)
が出力されるようになっている。尚、トランスバーサル
フィルタ20に出力するタップ係数の情報の詳細につい
ては、トランスバーサルフィルタ20の説明の中で具体
的に説明する。
いても固定長(n)のタップ係数の情報(タップ情報)
が出力されるようになっている。尚、トランスバーサル
フィルタ20に出力するタップ係数の情報の詳細につい
ては、トランスバーサルフィルタ20の説明の中で具体
的に説明する。
【0046】次に、トランスバーサルフィルタ20の詳
細について説明する。まず、本発明のトランスバーサル
フィルタの概略構成について、図3を用いて説明する。
図3は、本発明のトランスバーサルフィルタの概略構成
ブロック図である。本発明のトランスバーサルフィルタ
20は、図3に示すように、LPF9で広帯域に帯域制
限された受信ベースバンド信号をサンプルホールドして
サンプル値(BA1〜BAn)を出力するアナログサン
プルホールド分配回路30と、制御部13からのタップ
情報を入力してタップ係数(WD1〜WDn)を出力す
る遅延回路40と、アナログサンプルホールド分配回路
30からのサンプル値に遅延回路40からのタップ係数
の重み付けを行って合成した復調信号を出力する重み付
け合成回路50と、アナログサンプルホールド分配回路
30及び遅延回路40におけるタイミング制御を行うタ
イミング制御部60とから構成されている。
細について説明する。まず、本発明のトランスバーサル
フィルタの概略構成について、図3を用いて説明する。
図3は、本発明のトランスバーサルフィルタの概略構成
ブロック図である。本発明のトランスバーサルフィルタ
20は、図3に示すように、LPF9で広帯域に帯域制
限された受信ベースバンド信号をサンプルホールドして
サンプル値(BA1〜BAn)を出力するアナログサン
プルホールド分配回路30と、制御部13からのタップ
情報を入力してタップ係数(WD1〜WDn)を出力す
る遅延回路40と、アナログサンプルホールド分配回路
30からのサンプル値に遅延回路40からのタップ係数
の重み付けを行って合成した復調信号を出力する重み付
け合成回路50と、アナログサンプルホールド分配回路
30及び遅延回路40におけるタイミング制御を行うタ
イミング制御部60とから構成されている。
【0047】ここで、アナログサンプルホールド回路3
0が請求項のサンプルホールド手段に相当し、遅延回路
40が請求項の遅延手段に相当し、重み付け合成回路5
0が請求項の合成手段に相当し、タイミング制御部60
が請求項のタイミング制御手段に相当している。
0が請求項のサンプルホールド手段に相当し、遅延回路
40が請求項の遅延手段に相当し、重み付け合成回路5
0が請求項の合成手段に相当し、タイミング制御部60
が請求項のタイミング制御手段に相当している。
【0048】次に、本発明の実施の形態に係るトランス
バーサルフィルタ20を構成するアナログサンプルホー
ルド分配回路30の内部構成について、図4を使って説
明する。図4は、本発明の実施の形態に係るトランスバ
ーサルフィルタ20のアナログサンプルホールド分配回
路30の構成ブロック図である。本発明の実施の形態に
係るアナログサンプルホールド分配回路30は、図4に
示すように、1シンボルを構成するサンプル値BA1〜
BAnの個数(シンボル長n)と同数のn段のサンプル
ホールド回路300-1〜300-nと、スイッチ310と
から構成されている。
バーサルフィルタ20を構成するアナログサンプルホー
ルド分配回路30の内部構成について、図4を使って説
明する。図4は、本発明の実施の形態に係るトランスバ
ーサルフィルタ20のアナログサンプルホールド分配回
路30の構成ブロック図である。本発明の実施の形態に
係るアナログサンプルホールド分配回路30は、図4に
示すように、1シンボルを構成するサンプル値BA1〜
BAnの個数(シンボル長n)と同数のn段のサンプル
ホールド回路300-1〜300-nと、スイッチ310と
から構成されている。
【0049】スイッチ310は、入力されたアナログの
受信ベースバンド信号Sを後述するタイミング制御部6
0から供給されるサンプリングクロック(サンプリング
CK)に基づく切替制御によって各サンプルホールド回
路300-1〜300-nへ分配するスイッチである。
受信ベースバンド信号Sを後述するタイミング制御部6
0から供給されるサンプリングクロック(サンプリング
CK)に基づく切替制御によって各サンプルホールド回
路300-1〜300-nへ分配するスイッチである。
【0050】サンプルホールド回路300は、スイッチ
310によって分配されて入力されたアナログ信号S
を、後述するタイミング制御部60から供給されるサン
プリングパルスに従ってサンプリングしてその値を保持
し、次にアナログ信号Sが入力されるまで継続して保持
した値をそれぞれサンプル値BA1〜BAnとして出力
するものである。
310によって分配されて入力されたアナログ信号S
を、後述するタイミング制御部60から供給されるサン
プリングパルスに従ってサンプリングしてその値を保持
し、次にアナログ信号Sが入力されるまで継続して保持
した値をそれぞれサンプル値BA1〜BAnとして出力
するものである。
【0051】すなわち、各アナログサンプルホールド分
配回路30の動作は、1番目のサンプリングCKに同期
してスイッチ310が1段目のサンプルホールド回路3
00-1に接続されてアナログ入力信号Sが1段目のサン
プルホールド回路300-1に出力され、1段目のサンプ
ルホールド回路300-1で、入力されたアナログ信号S
をタイミング制御部60から供給されるサンプリングパ
ルスに従ってサンプリングしてサンプル値BA1として
保持して出力する。
配回路30の動作は、1番目のサンプリングCKに同期
してスイッチ310が1段目のサンプルホールド回路3
00-1に接続されてアナログ入力信号Sが1段目のサン
プルホールド回路300-1に出力され、1段目のサンプ
ルホールド回路300-1で、入力されたアナログ信号S
をタイミング制御部60から供給されるサンプリングパ
ルスに従ってサンプリングしてサンプル値BA1として
保持して出力する。
【0052】そして、2番目のサンプリングCKに同期
してスイッチ310が2段目のサンプルホールド回路3
00-2に接続されてアナログ入力信号Sが2段目のサン
プルホールド回路300-2に出力され、2段目のサンプ
ルホールド回路300-2は入力された信号Sを後述する
タイミング制御部60から供給されるサンプリングパル
スに従ってサンプリングしてサンプル値BA2として保
持し出力する。
してスイッチ310が2段目のサンプルホールド回路3
00-2に接続されてアナログ入力信号Sが2段目のサン
プルホールド回路300-2に出力され、2段目のサンプ
ルホールド回路300-2は入力された信号Sを後述する
タイミング制御部60から供給されるサンプリングパル
スに従ってサンプリングしてサンプル値BA2として保
持し出力する。
【0053】同様にして、n個のサンプリングCKで全
てのサンプルホールド回路300-1〜300-nにアナロ
グ信号Sが分配され、各サンプルホールド回路300-1
〜300-nで順にサンプリングされてサンプル値BA1
〜BAnが随時保持され重み付け合成回路50に出力さ
れるようになっている。
てのサンプルホールド回路300-1〜300-nにアナロ
グ信号Sが分配され、各サンプルホールド回路300-1
〜300-nで順にサンプリングされてサンプル値BA1
〜BAnが随時保持され重み付け合成回路50に出力さ
れるようになっている。
【0054】尚、タイミング制御部60から供給される
サンプリングCK及びサンプリングパルスの周期である
のサンプリングレートfsは、図2に示したように、対
応可能な複数の通信方式における最大受信帯域幅を持つ
信号が復調できるようにサンプリングレートfs≧2f
c(LPF9におけるカットオフ周波数)となるようタ
イミング制御部60によって制御される。
サンプリングCK及びサンプリングパルスの周期である
のサンプリングレートfsは、図2に示したように、対
応可能な複数の通信方式における最大受信帯域幅を持つ
信号が復調できるようにサンプリングレートfs≧2f
c(LPF9におけるカットオフ周波数)となるようタ
イミング制御部60によって制御される。
【0055】ここで、各サンプルホールド回路300の
内部構成について、図5を使って説明する。図5は、本
発明の実施の形態に係るサンプルホールド回路300の
内部構成例を示す回路図である。本発明の実施の形態に
係るアナログサンプルホールド分配回路30内の1つの
サンプルホールド回路300は、入力バッファ301
と、スイッチ302と、コンデンサ303と、バッファ
304と、スイッチ305と、コンデンサ306と、バ
ッファ307とから構成されている。
内部構成について、図5を使って説明する。図5は、本
発明の実施の形態に係るサンプルホールド回路300の
内部構成例を示す回路図である。本発明の実施の形態に
係るアナログサンプルホールド分配回路30内の1つの
サンプルホールド回路300は、入力バッファ301
と、スイッチ302と、コンデンサ303と、バッファ
304と、スイッチ305と、コンデンサ306と、バ
ッファ307とから構成されている。
【0056】ここで、スイッチ302,及びスイッチ3
05は、直列接続されて後述するタイミング制御部60
から供給されるサンプリングパルスに従って互いに相反
して開閉動作する一対のスイッチである。
05は、直列接続されて後述するタイミング制御部60
から供給されるサンプリングパルスに従って互いに相反
して開閉動作する一対のスイッチである。
【0057】サンプリングパルスによる開閉動作とは具
体的に、サンプリングパルスがロー(Low )の時にスイ
ッチ302がオン(ON)でスイッチ305がオフ(O
FF)であり、サンプリングパルスがハイ(High)の時
にスイッチ302がオフ(OFF)でスイッチ305が
オン(ON)である。
体的に、サンプリングパルスがロー(Low )の時にスイ
ッチ302がオン(ON)でスイッチ305がオフ(O
FF)であり、サンプリングパルスがハイ(High)の時
にスイッチ302がオフ(OFF)でスイッチ305が
オン(ON)である。
【0058】コンデンサ303、306は、各スイッチ
302,305の出力信号を保持するものである。バッ
ファ301は、入力された信号Sinを一時的に保持する
バッファであり、バッファ304、307はコンデンサ
303,305が保持した信号を一時的に保持するバッ
ファである。
302,305の出力信号を保持するものである。バッ
ファ301は、入力された信号Sinを一時的に保持する
バッファであり、バッファ304、307はコンデンサ
303,305が保持した信号を一時的に保持するバッ
ファである。
【0059】そして、サンプルホールド回路300の動
作は、スイッチ310が接続されて受信信号がSinから
入力されるタイミングでは、タイミング制御部60から
供給されるサンプリングパルスがロー(Low )であり、
スイッチ302がオン、スイッチ305がオフとなって
おり、受信信号Sinがコンデンサ303に伝達される。
作は、スイッチ310が接続されて受信信号がSinから
入力されるタイミングでは、タイミング制御部60から
供給されるサンプリングパルスがロー(Low )であり、
スイッチ302がオン、スイッチ305がオフとなって
おり、受信信号Sinがコンデンサ303に伝達される。
【0060】そして、その直後にサンプリングパルスが
ハイ(High)になって、スイッチ302がオフ、スイッ
チ305がオンとなると、そのときの信号レベルがコン
デンサ303に保持され、コンデンサ303からバッフ
ァ304を介して出力された信号(図中のA点)がコン
デンサ306に伝達される。
ハイ(High)になって、スイッチ302がオフ、スイッ
チ305がオンとなると、そのときの信号レベルがコン
デンサ303に保持され、コンデンサ303からバッフ
ァ304を介して出力された信号(図中のA点)がコン
デンサ306に伝達される。
【0061】そして、サンプリングパルスがロー(Low
)に戻ってスイッチ302がオン、スイッチ305が
オフに戻ると、そのときの信号レベルがコンデンサ30
6に保持され、この保持された信号が次のサンプリング
パルスまでバッファ307を介してサンプル値BAとし
て重み付け合成回路50に出力され続ける。
)に戻ってスイッチ302がオン、スイッチ305が
オフに戻ると、そのときの信号レベルがコンデンサ30
6に保持され、この保持された信号が次のサンプリング
パルスまでバッファ307を介してサンプル値BAとし
て重み付け合成回路50に出力され続ける。
【0062】次に、本発明の実施の形態に係るトランス
バーサルフィルタ20を構成する遅延回路40の内部構
成について、図6を使って説明する。図6は、本発明の
実施の形態に係る遅延回路40の構成例を示すブロック
図である。本発明の実施の形態に係る遅延回路40は、
タップ係数WD1〜WDnの個数(シンボル長n)と同
数の遅延素子400-1〜400-nとから構成されてい
る。
バーサルフィルタ20を構成する遅延回路40の内部構
成について、図6を使って説明する。図6は、本発明の
実施の形態に係る遅延回路40の構成例を示すブロック
図である。本発明の実施の形態に係る遅延回路40は、
タップ係数WD1〜WDnの個数(シンボル長n)と同
数の遅延素子400-1〜400-nとから構成されてい
る。
【0063】ここで、タップ数nは、本発明の受信機が
対応可能な複数の通信方式で必要とされる各タップ数の
中で最大のタップ数とする。そして、制御部13から
は、選択された通信方式の如何に関わらず、常に最大の
タップ数n個の固定長のタップ係数の情報(タップ情
報)が出力されるようになっている。
対応可能な複数の通信方式で必要とされる各タップ数の
中で最大のタップ数とする。そして、制御部13から
は、選択された通信方式の如何に関わらず、常に最大の
タップ数n個の固定長のタップ係数の情報(タップ情
報)が出力されるようになっている。
【0064】そして、本発明の遅延回路40の動作は、
制御部13から新しいタップ係数の情報が出力される
と、各遅延素子400-1〜400-nが保持する内容が一
斉に入れ替えられる。
制御部13から新しいタップ係数の情報が出力される
と、各遅延素子400-1〜400-nが保持する内容が一
斉に入れ替えられる。
【0065】そして、以降は各遅延素子400-1〜40
0-nに保持したタップ係数の情報を、タイミング制御部
60から供給されるシフトCKに同期して、1遅延素子
ずつ巡回シフトさせながら、保持した値をタップ係数W
D1〜WDnとして重み付け合成回路50へ出力するよ
うになっている。
0-nに保持したタップ係数の情報を、タイミング制御部
60から供給されるシフトCKに同期して、1遅延素子
ずつ巡回シフトさせながら、保持した値をタップ係数W
D1〜WDnとして重み付け合成回路50へ出力するよ
うになっている。
【0066】尚、制御部13から新しいタップ係数の情
報が出力されるタイミングは、例えば、CDMA方式の
ロングコード等を用いる場合等については、タップ係数
が長周期で変化するのでシンボル毎にコードの入れ替え
が必要であり、シンボル長の周期で制御部13から出力
が為される。
報が出力されるタイミングは、例えば、CDMA方式の
ロングコード等を用いる場合等については、タップ係数
が長周期で変化するのでシンボル毎にコードの入れ替え
が必要であり、シンボル長の周期で制御部13から出力
が為される。
【0067】また、ロングコードを用いない場合には、
通信方式を切り替えるときに通信方式に対応するタップ
係数を1回だけ与えればいいので、通信方式を切り替え
る際に制御部13から出力が為される。
通信方式を切り替えるときに通信方式に対応するタップ
係数を1回だけ与えればいいので、通信方式を切り替え
る際に制御部13から出力が為される。
【0068】ここで、本発明の実施の形態に係る遅延回
路40におけるタップ係数制御の具体例について図7を
使って説明する。図7は、本発明の実施の形態に係る遅
延回路におけるタップ係数制御の具体例を示す説明図で
ある。
路40におけるタップ係数制御の具体例について図7を
使って説明する。図7は、本発明の実施の形態に係る遅
延回路におけるタップ係数制御の具体例を示す説明図で
ある。
【0069】具体例として、対応可能な通信方式がCD
MAとTDMAである場合、より多くのタップ数を必要
とするTDMAに合わせてタップ数nが決定され、遅延
素子(T)400が構成される。そして、TDMAが選
択されている場合は、制御部13からn個のタップ係数
を出力するためのタップ情報を構成する各値が遅延素子
400-1〜400-nに設定され、シフトしながらタップ
係数WD1〜WDnが出力される。
MAとTDMAである場合、より多くのタップ数を必要
とするTDMAに合わせてタップ数nが決定され、遅延
素子(T)400が構成される。そして、TDMAが選
択されている場合は、制御部13からn個のタップ係数
を出力するためのタップ情報を構成する各値が遅延素子
400-1〜400-nに設定され、シフトしながらタップ
係数WD1〜WDnが出力される。
【0070】一方、CDMAが選択されている場合は、
必要とされるタップ数がTDMAより少ないので、必要
のないタップ係数WD1〜WDkを無効とする為に、制
御部13から遅延素子400-1〜400-kには無効とす
る為のタップ情報の値“0”が設定される。この処理を
行うことにより、選択された通信方式のタップ数に合わ
せて遅延回路40の構成を変更することなく対応でき
る。
必要とされるタップ数がTDMAより少ないので、必要
のないタップ係数WD1〜WDkを無効とする為に、制
御部13から遅延素子400-1〜400-kには無効とす
る為のタップ情報の値“0”が設定される。この処理を
行うことにより、選択された通信方式のタップ数に合わ
せて遅延回路40の構成を変更することなく対応でき
る。
【0071】次に、重み付け合成回路50の内部構成に
ついて図8を使って説明する。図8は、本発明の実施の
形態に係るトランスバーサルフィルタ20内の重み付け
合成回路50の構成例を示すブロック図である。本発明
の重み付け合成回路50は、重み付けを行うn(シンボ
ル長)個の乗算回路500-1〜500-nと、乗算回路5
00-1〜500-nからの出力を合成する加算回路510
とから構成されている。
ついて図8を使って説明する。図8は、本発明の実施の
形態に係るトランスバーサルフィルタ20内の重み付け
合成回路50の構成例を示すブロック図である。本発明
の重み付け合成回路50は、重み付けを行うn(シンボ
ル長)個の乗算回路500-1〜500-nと、乗算回路5
00-1〜500-nからの出力を合成する加算回路510
とから構成されている。
【0072】そして重み付け合成回路50では、アナロ
グサンプルホールド分配回路30からのサンプル値BA
1〜BAn及び遅延回路40からのタップ係数WD1〜
WDnが入力され、各乗算回路500-1〜500-nで乗
算処理を行うことによってサンプル値BA1〜BAnを
タップ係数WD1〜WDnで重み付けし、各乗算回路5
00-1〜500-nからの出力を加算回路510で加算合
成して出力する。
グサンプルホールド分配回路30からのサンプル値BA
1〜BAn及び遅延回路40からのタップ係数WD1〜
WDnが入力され、各乗算回路500-1〜500-nで乗
算処理を行うことによってサンプル値BA1〜BAnを
タップ係数WD1〜WDnで重み付けし、各乗算回路5
00-1〜500-nからの出力を加算回路510で加算合
成して出力する。
【0073】ここで、乗算回路500の内部構成につい
て、図9を使って説明する。図9は、本発明の実施の形
態に係る重み付け合成回路50を構成する1つの乗算回
路500の内部構成例を示すブロック図であり、乗算回
路500-1の場合の例を示している。本発明の実施の形
態に係る重み付け合成回路50を構成する1つの乗算回
路500の内部は、図9に示すように、タップ係数の精
度(構成ビット数)に対応したm個のインピーダンス
(Z1)501-1〜(Zm)501-mと、各インピーダ
ンスと対になるスイッチ502-1〜502-mと、増幅器
503と、帰還インピーダンス(Zf)504とから構
成されている。
て、図9を使って説明する。図9は、本発明の実施の形
態に係る重み付け合成回路50を構成する1つの乗算回
路500の内部構成例を示すブロック図であり、乗算回
路500-1の場合の例を示している。本発明の実施の形
態に係る重み付け合成回路50を構成する1つの乗算回
路500の内部は、図9に示すように、タップ係数の精
度(構成ビット数)に対応したm個のインピーダンス
(Z1)501-1〜(Zm)501-mと、各インピーダ
ンスと対になるスイッチ502-1〜502-mと、増幅器
503と、帰還インピーダンス(Zf)504とから構
成されている。
【0074】ここで、各インピーダンスZi(i=1、
2、・・、m)はコンデンサで構成されており、コンデ
ンサのキャパシタンスCi(i=1、2、・・、m)に
よってインピーダンスZiは[数1]に示す値を有して
いる。なお、キャパシタンスCiの値は、入力BAの最
上位ビット(Most Significant bit:MSB)に近いほ
ど大きく設定されている。
2、・・、m)はコンデンサで構成されており、コンデ
ンサのキャパシタンスCi(i=1、2、・・、m)に
よってインピーダンスZiは[数1]に示す値を有して
いる。なお、キャパシタンスCiの値は、入力BAの最
上位ビット(Most Significant bit:MSB)に近いほ
ど大きく設定されている。
【0075】
【数1】
【0076】また、スイッチ502-1〜502-mには、
遅延回路40から入力されるmビットのタップ係数WD
を構成する各ビットの値が入力されて、その値によって
スイッチの開閉が制御されるようになっている。
遅延回路40から入力されるmビットのタップ係数WD
を構成する各ビットの値が入力されて、その値によって
スイッチの開閉が制御されるようになっている。
【0077】帰還インピーダンス504は、増幅器50
3の出力に対する帰還インピーダンスで、インピーダン
スZfはコンデンサで構成されており、コンデンサのキ
ャパシタンスCfによってインピーダンスZfは[数
2]によって表される。
3の出力に対する帰還インピーダンスで、インピーダン
スZfはコンデンサで構成されており、コンデンサのキ
ャパシタンスCfによってインピーダンスZfは[数
2]によって表される。
【0078】
【数2】
【0079】また、この乗算回路500の利得Gは、Z
i(i=1、2、・・、m)を構成するコンデンサのキ
ャパシタンスCi(i=1、2、・・、m)と、帰還イ
ンピーダンスZfを構成するコンデンサのキャパシタン
スCfによって、[数3]によって表される。
i(i=1、2、・・、m)を構成するコンデンサのキ
ャパシタンスCi(i=1、2、・・、m)と、帰還イ
ンピーダンスZfを構成するコンデンサのキャパシタン
スCfによって、[数3]によって表される。
【0080】
【数3】
【0081】本発明の実施の形態に係る乗算回路500
の動作は、乗算回路500-1に入力されたサンプル値B
A1が、mビットの重み付けを行うために各インピーダ
ンス501-1〜501-mに分岐してそれぞれ入力され、
またmビットのタップ係数WD1が乗算回路500に入
力され、タップ係数WD1を構成する各ビットの値が各
スイッチ502-1〜502-mに入力される。
の動作は、乗算回路500-1に入力されたサンプル値B
A1が、mビットの重み付けを行うために各インピーダ
ンス501-1〜501-mに分岐してそれぞれ入力され、
またmビットのタップ係数WD1が乗算回路500に入
力され、タップ係数WD1を構成する各ビットの値が各
スイッチ502-1〜502-mに入力される。
【0082】そして、タップ係数WDの各ビットの値に
従ってスイッチ502-1〜502-mが開閉制御されて、
インピーダンスZi(i=1、2、・・、m)の総和値
が出力されて、増幅器503及び帰還インピーダンス5
04によって帰還増幅されて出力されるようになってい
る。
従ってスイッチ502-1〜502-mが開閉制御されて、
インピーダンスZi(i=1、2、・・、m)の総和値
が出力されて、増幅器503及び帰還インピーダンス5
04によって帰還増幅されて出力されるようになってい
る。
【0083】タイミング制御部60は、トランスバーサ
ルフィルタ20におけるクロック供給とスイッチ切替制
御を行うもので、具体的には、アナログサンプルホール
ド分配回路30のスイッチ310を切り替えるサンプリ
ングCKを供給し、また各サンプルホールド回路300
のスイッチ302,305の切替タイミングを制御する
サンプリングパルスを供給するようになっている。
ルフィルタ20におけるクロック供給とスイッチ切替制
御を行うもので、具体的には、アナログサンプルホール
ド分配回路30のスイッチ310を切り替えるサンプリ
ングCKを供給し、また各サンプルホールド回路300
のスイッチ302,305の切替タイミングを制御する
サンプリングパルスを供給するようになっている。
【0084】ここで、タイミング制御部60がトランス
バーサルフィルタ20に供給するサンプリングCK及び
サンプリングパルスの周期であるのサンプリングレート
fsは、図2に示したように、対応可能な複数の通信方
式における最大受信帯域幅を持つ信号が復調できるよう
にサンプリングレートfs≧2fc(LPF9における
カットオフ周波数)となるように制御している。
バーサルフィルタ20に供給するサンプリングCK及び
サンプリングパルスの周期であるのサンプリングレート
fsは、図2に示したように、対応可能な複数の通信方
式における最大受信帯域幅を持つ信号が復調できるよう
にサンプリングレートfs≧2fc(LPF9における
カットオフ周波数)となるように制御している。
【0085】また、タイミング制御部60は、常時シフ
トクロックを遅延素子500-1〜500-nに供給し、遅
延素子500-1〜500-nに記憶されているタップ情報
を巡回シフトしながら出力するようになっている。
トクロックを遅延素子500-1〜500-nに供給し、遅
延素子500-1〜500-nに記憶されているタップ情報
を巡回シフトしながら出力するようになっている。
【0086】ここで、図10の具体例を用いてタイミン
グ制御部60から供給される各種クロックと、トランス
バーサルフィルタ20における各部の動作について説明
する。図10は、本発明の実施の形態に係るトランスバ
ーサルフィルタ20における各種クロック及び各部の動
作を示すタイミングチャート図である。尚、図10で
は、シンボル長nが7の場合を示している。
グ制御部60から供給される各種クロックと、トランス
バーサルフィルタ20における各部の動作について説明
する。図10は、本発明の実施の形態に係るトランスバ
ーサルフィルタ20における各種クロック及び各部の動
作を示すタイミングチャート図である。尚、図10で
は、シンボル長nが7の場合を示している。
【0087】例えば、入力アナログ信号Sが図10
(a)に示すもので時刻t0〜t7が1シンボルである場
合、タイミング制御部60からアナログサンプルホール
ド分配回路30に供給されるサンプリングCK及び遅延
回路40に供給されるシフトCKは、図10に示すよう
に常時供給され、時刻t0のサンプリングCKでスイッチ
310がサンプルホールド回路300-1に接続されて時
刻t0からt1の信号Sがサンプルホールド回路300-1に
入力される。
(a)に示すもので時刻t0〜t7が1シンボルである場
合、タイミング制御部60からアナログサンプルホール
ド分配回路30に供給されるサンプリングCK及び遅延
回路40に供給されるシフトCKは、図10に示すよう
に常時供給され、時刻t0のサンプリングCKでスイッチ
310がサンプルホールド回路300-1に接続されて時
刻t0からt1の信号Sがサンプルホールド回路300-1に
入力される。
【0088】この時、サンプルホールド回路300-1に
タイミング制御部60から供給されるサンプリングパル
スは、図10(c−1)に示すもので、時刻t0に合わせ
て立ち上がり、この時、スイッチ302がオフ、スイッ
チ305がオンになり、サンプリングパルスの立ち下が
りによりスイッチ302,スイッチ305が戻ってサン
プリングホールドを行い、サンプルホールド回路300
-1からの出力BA1は図10(c−2)のように次のサ
ンプリングパルス(時刻t7)までホールドされる。
タイミング制御部60から供給されるサンプリングパル
スは、図10(c−1)に示すもので、時刻t0に合わせ
て立ち上がり、この時、スイッチ302がオフ、スイッ
チ305がオンになり、サンプリングパルスの立ち下が
りによりスイッチ302,スイッチ305が戻ってサン
プリングホールドを行い、サンプルホールド回路300
-1からの出力BA1は図10(c−2)のように次のサ
ンプリングパルス(時刻t7)までホールドされる。
【0089】この間、図10(b)に示すシフトCKが
遅延回路40に供給されて、遅延素子400-1から出力
されるタップ係数WD1は、巡回シフトされて、例え
ば、WDa、WDb,…,WDg,WDa,…と切り替
わり、乗算回路500-1に出力され、積和演算される。
遅延回路40に供給されて、遅延素子400-1から出力
されるタップ係数WD1は、巡回シフトされて、例え
ば、WDa、WDb,…,WDg,WDa,…と切り替
わり、乗算回路500-1に出力され、積和演算される。
【0090】同様に、時刻t1のサンプリングCKでスイ
ッチ310がサンプルホールド回路300-2に接続され
て時刻t1からt2の信号Sがサンプルホールド回路300
-2に入力され、サンプルホールド回路300-2にタイミ
ング制御部60から供給されるサンプリングパルスは、
図10(d−1)に示すもので、時刻t1に合わせて特定
時間立ち上がり、この時の、スイッチ302、スイッチ
305の開閉動作によってサンプリングホールドが行わ
れ、サンプルホールド回路300-2からの出力BA2は
図10(d−2)のように次のサンプリングパルス(時
刻t8)までホールドされる。
ッチ310がサンプルホールド回路300-2に接続され
て時刻t1からt2の信号Sがサンプルホールド回路300
-2に入力され、サンプルホールド回路300-2にタイミ
ング制御部60から供給されるサンプリングパルスは、
図10(d−1)に示すもので、時刻t1に合わせて特定
時間立ち上がり、この時の、スイッチ302、スイッチ
305の開閉動作によってサンプリングホールドが行わ
れ、サンプルホールド回路300-2からの出力BA2は
図10(d−2)のように次のサンプリングパルス(時
刻t8)までホールドされる。
【0091】この間、シフトCKによって、遅延素子4
00-2から出力されるタップ係数WD2は、巡回シフト
されて、例えば、WDa,WDb,…,WDg,WD
a,…と切り替わり、乗算回路500-2に出力され、積
和演算される。
00-2から出力されるタップ係数WD2は、巡回シフト
されて、例えば、WDa,WDb,…,WDg,WD
a,…と切り替わり、乗算回路500-2に出力され、積
和演算される。
【0092】次に、本発明の実施の形態に係る受信機の
動作について、図1を使って説明する。本発明の実施の
形態に係る受信機では、対応可能な複数の通信方式の中
から任意の選択された通信方式に従って、制御部13に
よって、当該通信方式が使用している搬送波周波数と同
じローカル周波数を指定する周波数制御信号が可変発振
器21に出力され、可変発振器21では指示された周波
数の信号がミキサ8に発振される。
動作について、図1を使って説明する。本発明の実施の
形態に係る受信機では、対応可能な複数の通信方式の中
から任意の選択された通信方式に従って、制御部13に
よって、当該通信方式が使用している搬送波周波数と同
じローカル周波数を指定する周波数制御信号が可変発振
器21に出力され、可変発振器21では指示された周波
数の信号がミキサ8に発振される。
【0093】また、制御部13からは、通信方式に基づ
くタップ係数の情報(デジタル信号)がトランスバーサ
ルフィルタ20に出力され、選択された通信方式に基づ
く復調方式を指示する復調部制御信号が復調部12に出
力される。
くタップ係数の情報(デジタル信号)がトランスバーサ
ルフィルタ20に出力され、選択された通信方式に基づ
く復調方式を指示する復調部制御信号が復調部12に出
力される。
【0094】そして、アンテナ1で受信された受信信号
が、後段のLPF9からの出力レベルが安定するように
AGC制御部6によって利得制御された利得可変LNA
2により増幅され、ミキサ8で、指定された通信方式が
使用している搬送波周波数と同じローカル周波数の信号
により、ベースバンド周波数帯へダウンコンバートされ
る。
が、後段のLPF9からの出力レベルが安定するように
AGC制御部6によって利得制御された利得可変LNA
2により増幅され、ミキサ8で、指定された通信方式が
使用している搬送波周波数と同じローカル周波数の信号
により、ベースバンド周波数帯へダウンコンバートされ
る。
【0095】尚、この構成はいわゆるダイレクトコンバ
ージョン方式を構成しており、図11に示すように、受
信イメージ周波数が所望の周波数の近傍には発生しない
ため、後続の全ての通信方式の信号が通過できる広範囲
な通過帯域を有するLPF9で容易に帯域制限が可能で
あることは公知である。図11は、ダイレクトコンバー
ジョン方式の特性を示す説明図である。
ージョン方式を構成しており、図11に示すように、受
信イメージ周波数が所望の周波数の近傍には発生しない
ため、後続の全ての通信方式の信号が通過できる広範囲
な通過帯域を有するLPF9で容易に帯域制限が可能で
あることは公知である。図11は、ダイレクトコンバー
ジョン方式の特性を示す説明図である。
【0096】ベースバンド周波数帯へ周波数変換された
受信信号は、LPF9で対応する全ての通信方式の信号
が通過できる広範囲な帯域で制限され、LPF9出力
は、AGC制御部6及びトランスバーサルフィルタ20
に入力される。AGC制御部6では、LPF9からの出
力における受信信号レベルが一定になるように利得可変
LNA2の利得を制御している。
受信信号は、LPF9で対応する全ての通信方式の信号
が通過できる広範囲な帯域で制限され、LPF9出力
は、AGC制御部6及びトランスバーサルフィルタ20
に入力される。AGC制御部6では、LPF9からの出
力における受信信号レベルが一定になるように利得可変
LNA2の利得を制御している。
【0097】尚、AGC制御部6をLPF9の前へ設置
する構成が考えられるが、この場合AGC制御部6に全
ての帯域の信号が入力されてしまうため、LPF9通過
出力レベルを一定にすることができない。また、希望波
信号を一定レベルにするため、トランスバーサルフィル
タ20からの出力信号を用いてコントロールするという
構成も考えられるが、その場合希望波信号が狭帯域信号
だと利得可変LNA2が飽和してしまう可能性がある。
本発明の構成はこれらの問題を回避している。
する構成が考えられるが、この場合AGC制御部6に全
ての帯域の信号が入力されてしまうため、LPF9通過
出力レベルを一定にすることができない。また、希望波
信号を一定レベルにするため、トランスバーサルフィル
タ20からの出力信号を用いてコントロールするという
構成も考えられるが、その場合希望波信号が狭帯域信号
だと利得可変LNA2が飽和してしまう可能性がある。
本発明の構成はこれらの問題を回避している。
【0098】LPF9で帯域制限されたアナログの受信
信号は、トランスバーサルフィルタ20のアナログサン
プルホールド分配回路30の各サンプルホールド回路3
00でタイミングをずらしてサンプルホールドされサン
プル値(BA1〜BAn)として出力され、制御部13
から指示されたタップ情報に従ってトランスバーサルフ
ィルタ20の遅延回路40で生成され、巡回シフトしな
がら出力されるタップ係数(WD1〜WDn)を用いて
重み付け合成回路50で重み付け合成され、復調信号と
して出力され、復調部12で制御部13から指示された
通信方式に基づく復調方式で復調されて出力されるよう
になっている。
信号は、トランスバーサルフィルタ20のアナログサン
プルホールド分配回路30の各サンプルホールド回路3
00でタイミングをずらしてサンプルホールドされサン
プル値(BA1〜BAn)として出力され、制御部13
から指示されたタップ情報に従ってトランスバーサルフ
ィルタ20の遅延回路40で生成され、巡回シフトしな
がら出力されるタップ係数(WD1〜WDn)を用いて
重み付け合成回路50で重み付け合成され、復調信号と
して出力され、復調部12で制御部13から指示された
通信方式に基づく復調方式で復調されて出力されるよう
になっている。
【0099】次に、本発明の実施の形態に係る受信機の
第2の構成例(第2の受信機)について、図12を使っ
て説明する。図12は、本発明の実施の形態に係る受信
機の第2の構成例を示すブロック図である。尚、図1,
図13と同様の構成をとる部分については同一の符号を
付して説明している。本発明の第2の受信機は、図1を
用いて上記説明した本受信機(第1の受信機)と同様の
部分として、アンテナ1と、利得可変LNA2と、AG
C制御部6と、ミキサ8と、LPF9と、トランスバー
サルフィルタ20と、復調部12′と、制御部13とか
ら構成され、更に第2の受信機の特徴部分として、A/
D変換器11が設けられている。
第2の構成例(第2の受信機)について、図12を使っ
て説明する。図12は、本発明の実施の形態に係る受信
機の第2の構成例を示すブロック図である。尚、図1,
図13と同様の構成をとる部分については同一の符号を
付して説明している。本発明の第2の受信機は、図1を
用いて上記説明した本受信機(第1の受信機)と同様の
部分として、アンテナ1と、利得可変LNA2と、AG
C制御部6と、ミキサ8と、LPF9と、トランスバー
サルフィルタ20と、復調部12′と、制御部13とか
ら構成され、更に第2の受信機の特徴部分として、A/
D変換器11が設けられている。
【0100】また、復調部12′と制御部13の機能は
ソフトウェアで実現してソフトウエア部19とし、DS
P(Digital Signal Processor)、CPU(Central Pr
ocessing Unit )等で構成されている。従って、各通信
方式に対応する復調方式が、上記DSP、CPUによる
蓄積プログラム(ソフトウェア)で記述されている。
ソフトウェアで実現してソフトウエア部19とし、DS
P(Digital Signal Processor)、CPU(Central Pr
ocessing Unit )等で構成されている。従って、各通信
方式に対応する復調方式が、上記DSP、CPUによる
蓄積プログラム(ソフトウェア)で記述されている。
【0101】よって、第2の受信機の動作は、第1の受
信機と同様に、アンテナ1で受信された受信信号が、利
得可変LNA2で増幅され、ミキサ8で、指定された通
信方式が使用している搬送波周波数と同じローカル周波
数により、ベースバンド周波数帯へダウンコンバートさ
れ、LPF9で帯域制限され、トランスバーサルフィル
タ20に入力される。
信機と同様に、アンテナ1で受信された受信信号が、利
得可変LNA2で増幅され、ミキサ8で、指定された通
信方式が使用している搬送波周波数と同じローカル周波
数により、ベースバンド周波数帯へダウンコンバートさ
れ、LPF9で帯域制限され、トランスバーサルフィル
タ20に入力される。
【0102】そして、第1の受信機と同様に、トランス
バーサルフィルタ20でサンプルホールドされ、制御部
13から指示された通信方式に基づくタップ係数と重み
付け合成されて帯域制限を施され、第2の受信機の特徴
部分として、A/D変換器11で、アナログ信号からデ
ジタル信号へ変換され、ソフトウェア部19内の復調部
12′で選択された通信方式に基づく復調方法で復調さ
れて出力されるようになっている。
バーサルフィルタ20でサンプルホールドされ、制御部
13から指示された通信方式に基づくタップ係数と重み
付け合成されて帯域制限を施され、第2の受信機の特徴
部分として、A/D変換器11で、アナログ信号からデ
ジタル信号へ変換され、ソフトウェア部19内の復調部
12′で選択された通信方式に基づく復調方法で復調さ
れて出力されるようになっている。
【0103】本発明の実施の形態に係る第1及び第2の
受信機によれば、選択された通信方式に基づくローカル
周波数を発振する可変発振器21を備え、可変発振器2
1が発振したローカル周波数で受信信号をベースバンド
信号に変換するダイレクトコンバージョン方式を採用し
ているので、受信イメージ周波数発生の悪影響を回避で
きる効果がある。
受信機によれば、選択された通信方式に基づくローカル
周波数を発振する可変発振器21を備え、可変発振器2
1が発振したローカル周波数で受信信号をベースバンド
信号に変換するダイレクトコンバージョン方式を採用し
ているので、受信イメージ周波数発生の悪影響を回避で
きる効果がある。
【0104】また、本発明の実施の形態に係る第1及び
第2の受信機によれば、ダウンコンバートされたベース
バンド信号を、対応する全ての通信方式の中で最大帯域
を有する方式に合わせた通過帯域幅を有するLPF9で
帯域制限し、トランスバーサルフィルタ20において通
信方式に基づくタップ係数を用いて重み付け合成するこ
とによって帯域制限を施すので、受信機が対応する通信
方式毎にLPF9を個別に備える必要が無く、従来方式
に比べ、著しく回路規模を縮小でき、装置の小型化を図
ることができる効果がある
第2の受信機によれば、ダウンコンバートされたベース
バンド信号を、対応する全ての通信方式の中で最大帯域
を有する方式に合わせた通過帯域幅を有するLPF9で
帯域制限し、トランスバーサルフィルタ20において通
信方式に基づくタップ係数を用いて重み付け合成するこ
とによって帯域制限を施すので、受信機が対応する通信
方式毎にLPF9を個別に備える必要が無く、従来方式
に比べ、著しく回路規模を縮小でき、装置の小型化を図
ることができる効果がある
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、複数の通信方式に対応
可能であり、その複数の通信方式の中から任意に選択さ
れた通信方式で受信を行う受信機であって、受信信号を
選択された通信方式に基づく局部発振周波数でベースバ
ンド信号に変換する変換手段と、選択された通信方式に
基づいて特有なタップ係数を設定する設定手段と、設定
したタップ係数をベースバンド信号に重み付け合成する
合成手段と、重み付け合成された信号を選択された通信
方式に基づく復調方式で復調する復調手段とを有する受
信機としているので、通信方式毎に帯域フィルタを設け
ることなく、複数の通信方式に対応できるため、回路規
模を小さくできる効果がある。
可能であり、その複数の通信方式の中から任意に選択さ
れた通信方式で受信を行う受信機であって、受信信号を
選択された通信方式に基づく局部発振周波数でベースバ
ンド信号に変換する変換手段と、選択された通信方式に
基づいて特有なタップ係数を設定する設定手段と、設定
したタップ係数をベースバンド信号に重み付け合成する
合成手段と、重み付け合成された信号を選択された通信
方式に基づく復調方式で復調する復調手段とを有する受
信機としているので、通信方式毎に帯域フィルタを設け
ることなく、複数の通信方式に対応できるため、回路規
模を小さくできる効果がある。
【0106】本発明によれば、複数の通信方式に対応可
能であり、その複数の通信方式の中から任意に選択され
た通信方式で受信を行う受信機であって、選択された通
信方式に基づく局部発信周波数を発振する可変発振器
と、受信信号を局部発振周波数でベースバンド信号に変
換するミキサと、選択された通信方式に基づいて外部か
ら入力されるタップ係数の情報からタップ係数を設定
し、ベースバンド信号に当該タップ係数を用いて重み付
け合成を行い、当該通信方式に基づく帯域制限を施すト
ランスバーサルフィルタと、選択された通信方式に基づ
く復調方式で復調する復調部を有する受信機としている
ので、通信方式毎に帯域フィルタを設けることなく、複
数の通信方式に対応できるため、回路規模を小さくでき
る効果がある。
能であり、その複数の通信方式の中から任意に選択され
た通信方式で受信を行う受信機であって、選択された通
信方式に基づく局部発信周波数を発振する可変発振器
と、受信信号を局部発振周波数でベースバンド信号に変
換するミキサと、選択された通信方式に基づいて外部か
ら入力されるタップ係数の情報からタップ係数を設定
し、ベースバンド信号に当該タップ係数を用いて重み付
け合成を行い、当該通信方式に基づく帯域制限を施すト
ランスバーサルフィルタと、選択された通信方式に基づ
く復調方式で復調する復調部を有する受信機としている
ので、通信方式毎に帯域フィルタを設けることなく、複
数の通信方式に対応できるため、回路規模を小さくでき
る効果がある。
【0107】本発明によれば、複数の通信方式に対応可
能であり、その複数の通信方式の中から任意に選択され
た通信方式で受信を行う受信機であって、受信アンテナ
と、外部から入力される利得制御信号により、受信アン
テナからの信号を増幅する利得可変LNAと、利得可変
LNAの出力を外部から入力される局部周波数の信号で
ベースバンド周波数帯に周波数変換するミキサと、外部
から指定された局部周波数の信号をミキサに供給する可
変発振器と、複数の通信方式の中で最も帯域の広い信号
が通過可能な帯域を持ち、ミキサで周波数変換された信
号の帯域を制限するLPFと、LPFの出力から利得可
変LNAの利得を決定し、利得可変LNAへ利得制御信
号を出力するAGC制御部と、選択された通信方式に基
づいて外部から入力されるタップ係数の情報からタップ
係数を設定し、LPFの出力にタップ係数の重み付け合
成を行うことによって当該通信方式に基づく復調方式に
適合する帯域制限を施すトランスバーサルフィルタと、
トランスバーサルフィルタから出力される帯域制限され
た信号を入力し、選択された通信方式に基づく復調を行
う復調部と、選択された通信方式に基づいて、可変発振
器の局部周波数を指定し、トランスバーサルフィルタ
に、複数の通信方式の全てに対応可能とするため、複数
の通信方式における最大のタップ数に等しい固定長のタ
ップ係数の情報を出力し、復調部に復調方式を指定する
制御部とを有する受信機としているので、通信方式毎に
帯域フィルタを設けることなく、複数の通信方式に対応
できるため、回路規模を小さくできる効果がある。
能であり、その複数の通信方式の中から任意に選択され
た通信方式で受信を行う受信機であって、受信アンテナ
と、外部から入力される利得制御信号により、受信アン
テナからの信号を増幅する利得可変LNAと、利得可変
LNAの出力を外部から入力される局部周波数の信号で
ベースバンド周波数帯に周波数変換するミキサと、外部
から指定された局部周波数の信号をミキサに供給する可
変発振器と、複数の通信方式の中で最も帯域の広い信号
が通過可能な帯域を持ち、ミキサで周波数変換された信
号の帯域を制限するLPFと、LPFの出力から利得可
変LNAの利得を決定し、利得可変LNAへ利得制御信
号を出力するAGC制御部と、選択された通信方式に基
づいて外部から入力されるタップ係数の情報からタップ
係数を設定し、LPFの出力にタップ係数の重み付け合
成を行うことによって当該通信方式に基づく復調方式に
適合する帯域制限を施すトランスバーサルフィルタと、
トランスバーサルフィルタから出力される帯域制限され
た信号を入力し、選択された通信方式に基づく復調を行
う復調部と、選択された通信方式に基づいて、可変発振
器の局部周波数を指定し、トランスバーサルフィルタ
に、複数の通信方式の全てに対応可能とするため、複数
の通信方式における最大のタップ数に等しい固定長のタ
ップ係数の情報を出力し、復調部に復調方式を指定する
制御部とを有する受信機としているので、通信方式毎に
帯域フィルタを設けることなく、複数の通信方式に対応
できるため、回路規模を小さくできる効果がある。
【0108】本発明によれば、トランスバーサルフィル
タからの出力をデジタルに変換するA/D変換器と、復
調部及び制御部の替わりに当該各部の機能をソフトウェ
アを用いて実現するプログラム部とを設けた受信機であ
り、通信方式毎に帯域フィルタを設けることなく、複数
の通信方式に対応できるため、回路規模を小さくできる
効果がある。
タからの出力をデジタルに変換するA/D変換器と、復
調部及び制御部の替わりに当該各部の機能をソフトウェ
アを用いて実現するプログラム部とを設けた受信機であ
り、通信方式毎に帯域フィルタを設けることなく、複数
の通信方式に対応できるため、回路規模を小さくできる
効果がある。
【図1】本発明の実施の形態に係る受信機の構成ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る受信信号の特性と帯
域制限の様子を示す周波数スペクトルの説明図である。
域制限の様子を示す周波数スペクトルの説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るトランスバーサルフ
ィルタの概略構成ブロック図である。
ィルタの概略構成ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るトランスバーサルフ
ィルタのアナログサンプルホールド分配回路の構成ブロ
ック図である。
ィルタのアナログサンプルホールド分配回路の構成ブロ
ック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るサンプルホールド回
路の内部構成例を示す回路図である。
路の内部構成例を示す回路図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る遅延回路の構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る遅延回路におけるタ
ップ係数制御の具体例を示す説明図である。
ップ係数制御の具体例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るトランスバーサルフ
ィルタ内の重み付け合成回路の構成例を示すブロック図
である。
ィルタ内の重み付け合成回路の構成例を示すブロック図
である。
【図9】本発明の実施の形態に係る重み付け合成回路を
構成する1つの乗算回路の内部構成例を示すブロック図
である。
構成する1つの乗算回路の内部構成例を示すブロック図
である。
【図10】本発明の実施の形態に係るトランスバーサル
フィルタにおける各種クロック及び各部の動作を示すタ
イミングチャート図である。
フィルタにおける各種クロック及び各部の動作を示すタ
イミングチャート図である。
【図11】ダイレクトコンバージョン方式の特性を示す
説明図である。
説明図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る受信機の第2の構
成例を示すブロック図である。
成例を示すブロック図である。
【図13】従来の受信機の構成ブロック図である。
1…アンテナ、 2…利得可変LNA、 6…AGC制
御部、 8…ミキサ、9…LPF、 9′…LPFバン
ク、 10…切替回路、 11…A/Dコンバータ、
12、12′…復調部、 13,13′…制御部、 1
9…ソフトウェア部、 20…トランスバーサルフィル
タ、 21…可変発振器、 30…アナログサンプルホ
ールド分配回路、 40…遅延回路、 50…重み付け
合成回路、 60…タイミング制御部、 300…サン
プルホールド回路、 310…スイッチ、 301,3
04,307…入力バッファ、 302,305…スイ
ッチ、 303,306…コンデンサ、 400…遅延
素子、 500…乗算回路、 501…インピーダン
ス、 502…スイッチ、 503…増幅器、 504
…帰還インピーダンス、 510…加算回路
御部、 8…ミキサ、9…LPF、 9′…LPFバン
ク、 10…切替回路、 11…A/Dコンバータ、
12、12′…復調部、 13,13′…制御部、 1
9…ソフトウェア部、 20…トランスバーサルフィル
タ、 21…可変発振器、 30…アナログサンプルホ
ールド分配回路、 40…遅延回路、 50…重み付け
合成回路、 60…タイミング制御部、 300…サン
プルホールド回路、 310…スイッチ、 301,3
04,307…入力バッファ、 302,305…スイ
ッチ、 303,306…コンデンサ、 400…遅延
素子、 500…乗算回路、 501…インピーダン
ス、 502…スイッチ、 503…増幅器、 504
…帰還インピーダンス、 510…加算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04J 13/00 H04J 13/00 A H04L 27/22 H04L 27/22 Z (72)発明者 占部 健三 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 周 長明 東京都世田谷区北沢3丁目5番18号 株式 会社▲高▼取育英会内
Claims (10)
- 【請求項1】 複数の通信方式に対応可能であり、前記
複数の通信方式の中から任意に選択された通信方式で受
信を行う受信機であって、受信信号を前記選択された通
信方式に基づく局部発振周波数でベースバンド信号に変
換する変換手段と、前記選択された通信方式に基づいて
特有なタップ係数を設定する設定手段と、前記設定され
たタップ係数をベースバンド信号に重み付け合成する合
成手段と、前記重み付け合成された信号を前記選択され
た通信方式に基づく復調方式で復調する復調手段とを有
することを特徴とする受信機。 - 【請求項2】 変換手段は、指定された局部周波数を発
振する可変発振器と、受信信号を前記可変発振器からの
局部発振周波数でベースバンド信号に変換するミキサと
を有し、 設定手段及び合成手段は、指定された通信方式の情報に
基づいて外部から入力されるタップ係数の情報からタッ
プ係数を設定し、前記ベースバンド信号を入力して、前
記タップ係数で重み付け合成を行うトランスバーサルフ
ィルタを有し、復調手段は、指定された通信方式の情報
に基づいて当該通信方式で前記トランスバーサルフィル
タからの出力を復調する復調部を有することを特徴とす
る請求項1記載の受信機。 - 【請求項3】 複数の通信方式に対応可能であり、前記
複数の通信方式の中から任意に選択された通信方式で受
信を行う受信機であって、前記選択された通信方式に基
づく局部発信周波数を発振する可変発振器と、受信信号
を前記局部発振周波数でベースバンド信号に変換するミ
キサと、前記選択された通信方式に基づいて外部から入
力されるタップ係数の情報からタップ係数を設定し、前
記ベースバンド信号に前記タップ係数を用いて重み付け
合成を行い、当該通信方式に基づく帯域制限を施すトラ
ンスバーサルフィルタと、前記選択された通信方式に基
づく復調方式で復調する復調部を有することを特徴とす
る受信機。 - 【請求項4】 複数の通信方式の中で最も帯域の広い信
号が通過可能な帯域を持ち、ミキサで周波数変換された
信号の帯域を制限してトランスバーサルフィルタに出力
する帯域制限フィルタを設けたことを特徴とする請求項
2又は請求項3記載の受信機。 - 【請求項5】 複数の通信方式に対応可能であり、前記
複数の通信方式の中から任意に選択された通信方式で受
信を行う受信機であって、 受信アンテナと、 外部から入力される利得制御信号により、前記受信アン
テナからの信号を増幅する利得可変LNAと、 前記利得可変LNAの出力を外部から入力される局部周
波数の信号でベースバンド周波数帯に周波数変換するミ
キサと、 外部から指定された局部周波数の信号を前記ミキサに供
給する可変発振器と、 前記複数の通信方式の中で最も帯域の広い信号が通過可
能な帯域を持ち、前記ミキサで周波数変換された信号の
帯域を制限するLPFと、 前記LPFの出力から前記利得可変LNAの利得を決定
し、前記利得可変LNAへ利得制御信号を出力するAG
C制御部と、 選択された通信方式に基づいて外部から入力されるタッ
プ係数の情報からタップ係数を設定し、前記LPFの出
力に前記タップ係数の重み付け合成を行うことによって
前記通信方式に基づく復調方式に適合する帯域制限を施
すトランスバーサルフィルタと、 前記トランスバーサルフィルタから出力される帯域制限
された信号を入力し、選択された通信方式に基づく復調
を行う復調部と、 選択された通信方式に基づいて、前記可変発振器の局部
周波数を指定し、前記トランスバーサルフィルタに、複
数の通信方式の全てに対応可能とするため、前記複数の
通信方式における最大のタップ数に等しい固定長のタッ
プ係数の情報を出力し、上記復調部に復調方式を指定す
る制御部とを有することを特徴とする受信機。 - 【請求項6】 トランスバーサルフィルタが、 LPFからの出力をサンプリングして複数のサンプル値
を保持するサンプルホールド手段と、 外部から入力されたタップ係数の情報を順次シフトして
保持し、前記保持した情報をシフトしながらタップ係数
として出力する遅延手段と、 上記遅延手段から出力されるタップ係数と、前記サンプ
ルホールド手段から出力されるサンプル値との積和演算
を行って出力する合成手段と、 前記サンプルホールド手段及び前記遅延手段におけるタ
イミング制御を行うタイミング制御手段とを具備するト
ランスバーサルフィルタであることを特徴とする請求項
5記載の受信機。 - 【請求項7】 トランスバーサルフィルタのサンプルホ
ールド手段が、 所定のサンプル値の個数と同数のサンプルホールド回路
と、LPFからの出力を前記サンプルホールド回路に順
次振り分ける第1のスイッチとを有する手段であり、 前記各サンプルホールド回路が、直列に接続されて互い
にクロックに対して相反して開閉動作を行う一対の第
2,第3のスイッチと、各スイッチの出力信号を保持す
るコンデンサと、入力信号及びコンデンサが保持した信
号を一時的に保持するバッファとを有し、前記第1のス
イッチにより振り分けられて入力されたアナログ入力信
号を前記第2,第3のスイッチの切替動作によってサン
プリングして保持し出力するサンプルホールド回路であ
ることを特徴とする請求項6記載の受信機。 - 【請求項8】 トランスバーサルフィルタの遅延手段
が、 サンプル値の個数と同数の直列接続された遅延素子を有
し、前記遅延素子は入力されたタップ係数の情報を保持
し、クロックタイミングに同期して前記遅延素子に保持
したデジタル値を1遅延素子分シフトさせながら一斉に
タップ係数として出力する遅延手段であることを特徴と
する請求項6記載の受信機。 - 【請求項9】 トランスバーサルフィルタの合成手段
が、 サンプル値の個数と同数の乗算回路と、前記乗算回路か
らの出力を加算する加算回路とを有する合成手段であっ
て、 前記乗算回路が、互いに並列に接続され、入力されたサ
ンプル値が分岐して入力されるインピーダンスと、前記
各インピーダンスに直列に接続され、入力されるタップ
係数を構成する各ビットの値で開閉制御するスイッチ
と、前記各スイッチからの出力が入力される増幅器と、
増幅器の出力を帰還させる帰還インピーダンスとを有す
る乗算回路であることを特徴とする請求項6記載の受信
機。 - 【請求項10】 トランスバーサルフィルタからの出力
をデジタルに変換するA/D変換器と、復調部及び制御
部の替わりに当該各部の機能をソフトウェアを用いて実
現するプログラム部とを設けたことを特徴とする請求項
5又は請求項6記載の受信機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11079468A JPH11346172A (ja) | 1998-03-30 | 1999-03-24 | 受信機 |
US09/276,712 US6366765B1 (en) | 1998-03-30 | 1999-03-26 | Receiver |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-83150 | 1998-03-30 | ||
JP8315098 | 1998-03-30 | ||
JP11079468A JPH11346172A (ja) | 1998-03-30 | 1999-03-24 | 受信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11346172A true JPH11346172A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=26420490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11079468A Pending JPH11346172A (ja) | 1998-03-30 | 1999-03-24 | 受信機 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6366765B1 (ja) |
JP (1) | JPH11346172A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002305476A (ja) * | 2001-04-04 | 2002-10-18 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 基地局受信機 |
JP2007060469A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Kenwood Corp | 残留ノイズ軽減回路 |
JP2010130052A (ja) * | 2008-11-25 | 2010-06-10 | Nec Corp | 無線通信機と通信方法 |
JP2016140020A (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | 受信装置及び受信装置の受信方法 |
Families Citing this family (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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