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JPH11337201A - 冷凍機 - Google Patents

冷凍機

Info

Publication number
JPH11337201A
JPH11337201A JP14526098A JP14526098A JPH11337201A JP H11337201 A JPH11337201 A JP H11337201A JP 14526098 A JP14526098 A JP 14526098A JP 14526098 A JP14526098 A JP 14526098A JP H11337201 A JPH11337201 A JP H11337201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage compressor
low
oil
pressure
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP14526098A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Tomioka
計次 富岡
Tatsuya Yamaguchi
達也 山口
Toshiyuki Kurihara
利行 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP14526098A priority Critical patent/JPH11337201A/ja
Publication of JPH11337201A publication Critical patent/JPH11337201A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の運転状態に影響されることなく、低
段用圧縮機(4)のドーム内に貯留される油の量を一定
に維持する。 【解決手段】 高段用圧縮機(8)と低段用圧縮機(4)
との間を、第2空冷熱交換器(HEX2)を備える第2冷却
油回路(62)と、第3空冷熱交換器(HEX3)を備える第
3冷却油回路(63)とで接続する。そして、高段用圧縮
機(8)のドーム内の冷却油を低段用圧縮機(4)の圧縮
室の圧縮途中へ供給し、中間圧のヘリウムガスを冷却す
る。この冷却油は第3冷却油回路(63)を流れ、第3空
冷熱交換器(HEX3)で冷却された後に高段用圧縮機
(8)に戻り、圧縮機モータを冷却する。一方、低段用
圧縮機(4)には第1油ポンプ(45)と第1空冷熱交換
器(HEX1)とを備える第1冷却油回路(61)を設ける。
また、第1冷却油回路(61)に圧力スイッチ(PS)を設
け、この圧力スイッチ(PS)の動作によって低段用圧縮
機(4)のドーム内の冷却油の減少を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機で圧縮され
たヘリウム等の冷媒ガスを膨脹させることによって寒冷
を発生させるようにした冷凍機に関し、その圧縮機の油
回路に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、寒冷を発生させる冷凍機に
は、ヘリウム等の冷媒ガスを圧縮機で圧縮し、この圧縮
された高圧の冷媒ガスを膨張機で膨張させることによっ
て、極低温レベルの寒冷を発生させるようにしたものが
ある。
【0003】この種の冷凍機では、膨張機で膨張する冷
媒ガスの圧力を高くするために、圧縮機を低段及び高段
の2段として両圧縮機を直列に接続し、冷媒ガスを低段
用圧縮機で圧縮した後、その圧縮機から吐出された冷媒
ガスをさらに高段用の圧縮機で圧縮することがある。
【0004】このような2段式の圧縮機を使用する場
合、従来、例えば特開平7―280368号公報に示す
ように、高段用の圧縮機のドーム内底部に貯留された油
を低段用の圧縮機のドーム内に供給するための油配管を
設け、高段用圧縮機のドーム内圧と低段用圧縮機のドー
ム内圧との差によって油を流通させるようにしたものが
ある。この高段用圧縮機から低段用圧縮機へ供給された
油は、低段用圧縮機の圧縮機モータに供給されて該圧縮
機モータを冷却し、ドーム内底部に貯留される。その
後、その一部が該低段用圧縮機内部の潤滑に利用される
一方、冷媒ガスを冷却するために、ポンプによって低段
用圧縮機の圧縮室の圧縮途中に供給される。そして、こ
の低段用圧縮機の圧縮室に供給された油は、低段用圧縮
機から吐出される冷媒と共に高段用圧縮機のドーム内に
送られ、高段用圧縮機のドーム内に再び貯留されてこの
循環を繰り返すように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、高段用圧縮機から低段用圧縮機への
油の供給は、両圧縮機のドーム内圧の差によって行われ
ている。このため、冷凍機の運転状態の変化に伴って圧
縮機のドーム内圧が変化すると、高段用圧縮機から低段
用圧縮機へ流れる油の流量が変化してしまう。これに対
して、低段用圧縮機から高段用圧縮機へと油を戻すのは
ポンプによって行われているため、低段用圧縮機から高
段用圧縮機へと流れる油の流量は、冷凍機の運転状態と
は関係なく、ポンプの能力によって決定される。このた
め、高段用圧縮機のドーム内圧と低段用圧縮機のドーム
内圧との差が減少すると、高段用圧縮機から低段用圧縮
機への油の流量が減少する一方、低段用圧縮機から高段
用圧縮機へと送られる油の量は変化しないため、低段用
圧縮機のドーム内底部に貯留される油の量が減少し、こ
の結果、低段用圧縮機の焼付きを招くおそれがあるとい
う問題があった。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、圧縮機の運転状態に
影響されることなく、低段用圧縮機のドーム内に貯留さ
れている油の量を一定に維持することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、高段用圧縮機
(8)から低段用圧縮機(4)へと供給された油を、低段
用圧縮機(4)のドーム内に貯留することなく高段用圧
縮機(8)へと戻すようにしたものである。
【0008】具体的に、請求項1記載の発明が講じた手
段は、低圧の冷媒ガスを吸い込んで中間圧の冷媒ガスを
吐出する低段用圧縮機(4)と、該低段用圧縮機(4)が
吐出した中間圧の冷媒ガスを少なくとも吸い込んで高圧
の冷媒ガスを吐出する高段用圧縮機(8)とを備えた冷
凍機(Ref)を前提としている。そして、上記両圧縮機
(4,8)を、容積型で且つ低圧ドームの密閉型に構成す
る一方、第1冷却器(HEX1)と油ポンプ(45)とを備
え、上記低段用圧縮機(4)のドーム内に貯留される油
を該第1冷却器(HEX1)で冷却して低段用圧縮機(4)
の圧縮機モータに供給する第1冷却油回路(61)と、第
2冷却器(HEX2)を備え、上記高段用圧縮機(8)のド
ーム内に貯留される油を該第2冷却器(HEX2)で冷却し
て低段用圧縮機(4)の圧縮室の圧縮途中に供給する第
2冷却油回路(62)と、第3冷却器(HEX3)を備え、上
記低段用圧縮機(4)から中間圧の冷媒ガスと共に吐出
される油を該第3冷却器(HEX3)で冷却して高段用圧縮
機(8)の圧縮機モータに供給する第3冷却油回路(6
3)とを設けるものである。
【0009】また、請求項2記載の発明が講じた手段
は、請求項1記載の発明において、低段用圧縮機(4)
のドーム内に貯留される油の量が所定量以下になると異
常信号を出力する油量検出手段(PS)を設けるものであ
る。
【0010】また、請求項3記載の発明が講じた手段
は、請求項2記載の発明において、油量検出手段(PS)
を、第1冷却油回路(61)内の圧力を検出し、検出圧力
値が所定値以下になると異常信号を出力する圧力スイッ
チ(PS)とするものである。
【0011】−作用− 請求項1記載の発明では、低段用圧縮機(4)のドーム
内に貯留される油は、第1冷却油回路(61)の油ポンプ
(45)によって第1冷却器(HEX1)へと流れ、該第1冷
却器(HEX1)で冷却された後に低段用圧縮機(4)の圧
縮機モータに供給されて、該圧縮機モータを冷却する。
一方、高段用圧縮機(8)のドーム内に貯留される油
は、高段用圧縮機(8)のドーム内圧と低段用圧縮機
(4)のドーム内圧との差によって第2冷却油回路(6
2)を流れ、該第2冷却油回路(62)に設けられた第2
冷却器(HEX2)で冷却された後に低段用圧縮機(4)の
圧縮室の圧縮途中へ供給される。低段用圧縮機(4)の
圧縮室の圧縮途中へ供給された油は、該圧縮室で圧縮さ
れて高温となった中間圧の冷媒ガスを冷却し、該中間圧
の冷媒ガスと共に低段用圧縮機(4)から吐出される。
この中間圧の冷媒ガスと共に低段用圧縮機(4)から吐
出された油は、第3冷却油回路(63)を流れ、該第3冷
却油回路(63)に設けられた第3冷却器(HEX3)で冷却
された後に、高段用圧縮機(8)の圧縮機モータに供給
されて、該圧縮機モータが冷却される。
【0012】また、請求項2記載の発明では、油量検出
手段(PS)が低段用圧縮機(4)のドーム内に貯留され
る油の量を検出し、油量が所定値以下になると油量検出
手段(PS)から異常信号が出力される。
【0013】また、請求項3記載の発明では、低段用圧
縮機(4)のドーム内に貯留される油量が減少すると、
油面が低下して油ポンプ(45)が油を吸い込むことがで
きなくなる。この結果、第1冷媒回路内の圧力が低下し
て所定値以下に低下すると圧力スイッチ(PS)が作動し
て、異常信号を出力する。
【0014】
【発明の効果】従って、請求項1記載の発明によれば、
高段用圧縮機(8)から第2冷却油回路(62)を流れて
低段用圧縮機(4)へと供給される油は、低段用圧縮機
(4)から吐出される中間圧の冷媒ガスと共に吐出され
て高段用圧縮機(8)へと戻る。このため、第2冷却油
回路(62)を流れる冷却油の量は冷凍運転状態の変化に
伴う両圧縮機(4,8)のドーム内圧の変動に従って変動
することとなるが、この冷却油は低段用圧縮機(4)の
ドーム内に貯留されることなく高段用圧縮機(8)に戻
ることとなる。この結果、冷凍運転状態の変化に伴って
両圧縮機(4,8)のドーム内圧が変動する場合において
も、低段用圧縮機(4)のドーム内に貯留される油の量
を一定に維持することができ、該低段用圧縮機(4)の
潤滑を確実に行うことができる。更には、低段用圧縮機
(4)のドーム内に貯留される油は、油ポンプ(45)に
よって第1冷却油回路(61)を流れ、第1冷却器(HEX
1)で冷却された後に再び低段用圧縮機(4)のドーム内
に供給される。この結果、低段用圧縮機(4)の圧縮機
モータを確実に冷却することができ、低段用圧縮機
(4)の信頼性を向上させることができる。
【0015】また、請求項2記載の発明によれば、低段
用圧縮機(4)のドーム内に貯留される油量が所定量以
下になると、油量検出手段(PS)が異常信号を出力する
ため、万一、油量低下が生じた場合であっても、この油
量低下を確実に検出することができ、潤滑不良による低
段用圧縮機(4)の焼付きを確実に防ぐことができる。
【0016】また、請求項3記載の発明によれば、圧力
スイッチ(PS)によって第1冷却油回路(61)内の圧力
を確実に検出することができ、低段用圧縮機(4)のド
ーム内における油量の減少を確実に検出することがで
き、潤滑不良による低段用圧縮機(4)の焼付きを確実
に防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】図1及び図2は本発明の実施形態に係る冷
凍機(Ref)の全体構成を示す。この冷凍機(Ref)は、
液体ヘリウムの蒸発によって被冷却物(70)を約4Kレ
ベルに冷却するように構成されている。
【0019】冷凍機(Ref)は、図1に示す圧縮機ユニ
ット(1)と、図2に示す真空デュワー(Dw)内に配置
された冷凍機ユニット(21)とにより構成されている。
【0020】上記圧縮機ユニット(1)は、低圧ガス吸
入口(2)からの低圧ヘリウムガスを低圧配管(3)を介
して吸い込んで圧縮し、冷却油と共に吐出する低段用圧
縮機(4)と、この低段用圧縮機(4)から吐出されたヘ
リウムガスを冷却する第3空冷熱交換器(HEX3)と、こ
の第3空冷熱交換器(HEX3)から吐出されたヘリウムガ
スを、中間圧ガス吸入口(6)から中間圧配管(7)を介
して吸入された中間圧のヘリウムガスと共にさらに高圧
に圧縮し、冷却油と共に吐出する高段用圧縮機(8)
と、この高段用圧縮機(8)から吐出された高圧ヘリウ
ムガスから冷却油を分離する前段油分離器(9)と、こ
の前段油分離器(9)から吐出された高圧ヘリウムガス
を冷却する第5空冷熱交換器(HEX5)と、この第5空冷
熱交換器(HEX5)から吐出されたヘリウムガスからさら
に冷却油を分離する後段油分離器(11)と、この後段油
分離器(11)から吐出されたヘリウムガスから不純物を
吸着除去する吸着器(12)(アドソーバ)とが順に冷媒
配管で接続されて構成されている。そして、該吸着器
(12)の吐出側は予冷用高圧配管(13)を介して予冷用
高圧ガス吐出口(14)に、また予冷用高圧配管(13)か
ら分岐接続されたJ−T用高圧配管(15)を介してJ−
T用高圧ガス吐出口(16)にそれぞれ接続されている。
尚、上記低圧配管(3)には、低圧ガス吸入口(2)から
低段用圧縮機(4)へのヘリウムガスの流通のみを許容
する第1逆止弁(CV-1)が設けられている。
【0021】上記低段用圧縮機(4)及び高段用圧縮機
(8)は、スクロール型で且つ低圧ドームの密閉型に構
成されると同時に、運転周波数可変のインバータ式に構
成されており、図示しないが、冷却油をドーム内に導入
して圧縮機モータに散布するモータインジェクションポ
ートと、冷却油を圧縮室の圧縮途中へ導入するFSイン
ジェクションポートと、冷媒ガスをドーム内に導入する
吸入口と、圧縮した冷媒ガスを吐出する吐出口とを備え
ている。
【0022】上記J−T用高圧配管(15)には流量調整
用の絞り固定式の第1絞り弁(V1)が配設されている。
【0023】さらに、上記低段用圧縮機(4)の吸込側
と第1逆止弁(CV-1)との間の低圧配管(3)には、ヘ
リウムガス給排配管(17)の一端が第2逆止弁(CV-2)
を介して接続され、このヘリウムガス給排配管(17)の
他端は、ヘリウムガスを所定圧力で貯蔵するバッファタ
ンク(図示せず)に接続されると共に、第2逆止弁(CV
-2)はバッファタンクから低圧配管(3)へ向かうヘリ
ウムガスの流通のみを許容するように構成されている。
ヘリウムガス給排配管(17)には流量調整用の絞り固定
式の第2絞り弁(V2)と、この第2絞り弁(V2)の低圧
配管(3)側に低圧制御弁(LPR)とが配設されている。
上記低圧制御弁(LPR)は、低圧配管(3)でのヘリウム
ガスの圧力が設定圧以下に低下したときにそれをパイロ
ット圧として自動的に開くもので、この低圧制御弁(LP
R)の開弁に伴いバッファタンク内のヘリウムガスが低
圧配管(3)に供給される。
【0024】尚、上記J−T用高圧配管(15)と、ヘリ
ウムガス給排配管(17)の集合部とは高圧制御弁(HP
R)を配置したヘリウムガス戻し配管(18)により接続
されている。上記高圧制御弁(HPR)は、J−T用高圧
配管(15)でのヘリウムガスの圧力が設定圧以上に上昇
したときにそれをパイロット圧として自動的に開くもの
で、この高圧制御弁(HPR)の開弁によりJ−T用高圧
配管(15)(冷媒回路)のヘリウムガスがバッファタン
ク内に戻される。
【0025】これに対し、上記冷凍機ユニット(21)に
は、圧縮機ユニット(1)の高段用圧縮機(8)に対し閉
回路に接続された予冷機(22)と、低段用圧縮機(4)
及び高段用圧縮機(8)に対し直列に接続されたJ−T
回路(31)とが設置されている。これら予冷機(22)及
びJ−T回路(31)は、図2に示すように、予冷機(2
2)は、G−M(ギフォード・マクマホン)サイクルの
冷凍機で構成されていて、J−T回路(31)におけるヘ
リウムガス(冷媒ガス)を予冷するためにヘリウムガス
を圧縮及び膨張させる。この予冷機(22)は上記真空デ
ュワー(Dw)の外部に配置される密閉円筒状のケース
(23)と、該ケース(23)に連設された大小2段構造の
シリンダ(24)とを有する。上記ケース(23)には上記
圧縮機ユニット(1)の予冷用高圧ガス吐出口(14)に
フレキシブル配管(25)を介して接続される高圧ガス入
口(26)と、同中間圧ガス吸入口(6)にフレキシブル
配管(27)を介して接続される低圧ガス出口(28)とが
開口されている。一方、シリンダ(24)は真空デュワー
(Dw)の側壁を貫通してその内部に延びており、その大
径部の先端部は所定温度レベルに冷却保持される第1ヒ
ートステーション(29)に、また小径部の先端部は上記
第1ヒートステーション(29)よりも低い温度レベルに
冷却保持される第2ヒートステーション(30)にそれぞ
れ形成されている。
【0026】すなわち、ここでは図示しないが、シリン
ダ(24)内には、上記各ヒートステーション(29,30)
に対応する位置にそれぞれ膨張空間を区画形成するフリ
ータイプのディスプレーサ(置換器)が往復動可能に嵌
挿されている。一方、上記ケース(23)内には、回転す
る毎に開閉するロータリバルブと、該ロータリバルブを
駆動するバルブモータとが収容されている。ロータリバ
ルブは、上記高圧ガス入口(26)から流入したヘリウム
ガスをシリンダ(24)内の各膨張空間に供給し、又は各
膨張空間内で膨張したヘリウムガスを低圧ガス出口(2
8)から排出するように切り換わる。そして、このロー
タリバルブの開閉により高圧ヘリウムガスをシリンダ
(24)内の各膨張空間でサイモン膨張させて、その膨張
に伴う温度降下により極低温レベルの寒冷を発生させ、
その寒冷をシリンダ(24)における第1及び第2ヒート
ステーション(29,30)にて保持する。つまり、予冷機
(22)では、高段用圧縮機(8)から吐出された高圧の
ヘリウムガスを断熱膨張させてヒートステーション(2
9,30)の温度を低下させ、J−T回路(31)における後
述の予冷器(36,37)を予冷するとともに、膨張した低
圧ヘリウムガスを高段用圧縮機(8)に戻して再圧縮す
るようになされている。
【0027】一方、上記J−T回路(31)は、約4Kレ
ベルの寒冷を発生させるためにヘリウムガスをジュール
・トムソン膨張させるものであって、このJ−T回路
(31)は上記真空デュワー(Dw)内に配置された第1〜
第3のJ−T熱交換器(32〜34)を備えている。この各
J−T熱交換器(32〜34)は1次側及び2次側をそれぞ
れ通過するヘリウムガス間で互いに熱交換させるもの
で、第1J−T熱交換器(32)の1次側は圧縮機ユニッ
ト(1)のJ−T用高圧ガス吐出口(16)にフレキシブ
ル配管(35)を介して接続されている。また、第1及び
第2のJ−T熱交換器(32,33)の各1次側同士は、上
記予冷機(22)におけるシリンダ(24)の第1ヒートス
テーション(29)外周に配置した第1予冷器(36)を介
して接続されている。同様に、第2及び第3J−T熱交
換器(33,34)の各1次側同士は、第2ヒートステーシ
ョン(30)外周に配置した第2予冷器(37)を介して接
続されている。さらに、上記第3J−T熱交換器(34)
の1次側は、高圧のヘリウムガスをジュール・トムソン
膨張させるJ−T弁(38)に吸着器(39)を介して接続
されている。上記J−T弁(38)は真空デュワー(Dw)
外側から操作ロッド(38a)によって開度が調整され
る。上記J−T弁(38)には、ステンレス鋼製の管から
なるヘリウム配管(40)の一端が接続される一方、該ヘ
リウム配管(40)の他端は上記第3J−T熱交換器(3
4)の2次側に接続されている。また、上記ヘリウム配
管(40)には、内部をヘリウムが流通し、且つ被冷却物
(70)と接触して設けられて該被冷却物(70)の冷却を
行う冷却部(41)が設けられている。尚、この冷却部
(41)と被冷却物(70)とは共に上記真空デュワー(D
w)内部に設けられている。そして、この第3J−T熱
交換器(34)の2次側は第2J−T熱交換器(33)の2
次側を経て第1J−T熱交換器(32)の2次側に接続さ
れ、この第1J−T熱交換器(32)の2次側はフレキシ
ブル配管(42)を介して圧縮機ユニット(1)の低圧ガ
ス吸入口(2)に接続されている。
【0028】すなわち、J−T回路(31)はヘリウム配
管(40)、フレキシブル配管(35,42)、低圧配管
(3)、両圧縮機(4,8)及びJ−T用高圧配管(15)に
対し直列に接続された冷媒回路をなし、ヘリウム配管
(40)の冷却部(41)で被冷却物(70)を冷却して蒸発
したヘリウムガスを第3〜第1J−T熱交換器(34〜3
2)の各2次側を通して低段用及び高段用圧縮機(4,8)
に吸入圧縮する。また、この高段用圧縮機(8)により
圧縮された高圧ヘリウムガスを第1〜第3のJ−T熱交
換器(32〜34)において、低段用圧縮機(4)側に向か
う低温低圧のヘリウムガスと熱交換させるとともに、第
1及び第2予冷器(36,37)でそれぞれシリンダ(24)
の第1及び第2ヒートステーション(29,30)で冷却し
た後、J−T弁(38)でジュール・トムソン膨張させて
約4Kの液状態のヘリウムとなし、この液体ヘリウムを
ヘリウム配管(40)の冷却部(41)へと送るようになさ
れている。
【0029】続いて、本発明の特徴とする油回路につい
て説明すると、上記前段油分離器(9)の底部は、フィ
ルタ(64a)、オリフィス(64b)及び第4空冷熱交換器
(HEX4)を配設した第4冷却油回路(64)を介して高段
用圧縮機(8)のFSインジェクションポートに接続さ
れており、前段油分離器(9)でヘリウムガスから分離
された冷却油を第4冷却油回路(64)により高段用圧縮
機(8)の圧縮室の圧縮途中に供給している。
【0030】上記前段及び後段の油分離器(9,11)は、
後述する第3冷却油回路(63)の第3空冷熱交換器(HE
X3)よりも低段用圧縮機(4)側に第2油戻し配管(6
6)を介して接続されている。この第2油戻し配管(6
6)は油分離器(9,11)側で2つの分岐油戻し配管(66
A,66B)に並列に分岐され、一方の分岐油戻し配管(66
A)は、フィルタ(66Aa)及びオリフィス(66Ab)を備
えて前段油分離器(9)にその油溜り底面よりも所定高
さの位置に開口され、また他方の分岐油戻し配管(66
B)は、フィルタ(66Ba)及びオリフィス(66Bb)を備
えて後段油分離器(11)の底部にそれぞれ開口されてい
る。
【0031】上記高段用圧縮機(8)内の底部には、そ
の内部の冷却油を吸引して吐出する第2油ポンプ(50)
が配設され、この第2油ポンプ(50)には第2リターン
配管(68)の一端が接続されている。この第2リターン
配管(68)は高段用圧縮機(8)の外部に延び、その部
分にはフィルタ(68a)及びオリフィス(68b)が直列に
配設されており、第2リターン配管(68)の他端は、第
4冷却油回路(64)の第4空冷熱交換器(HEX4)よりも
高段用圧縮機(8)側に接続されている。
【0032】更に、上記高段用圧縮機(8)には、第2
冷却油回路(62)と第1油戻し配管(65)とが接続され
ている。この第2冷却油回路(62)は、フィルタ(62
a)、オリフィス(62b)及び第2冷却器である第2空冷
熱交換器(HEX2)とが直列に接続されて成ると共に、フ
ィルタ(62a)側の一端が高段用圧縮機(8)の底部に、
第2空冷熱交換器(HEX2)側の一端が低段用圧縮機
(4)のFSインジェクションポートに接続されてお
り、高段用圧縮機(8)のドーム内の冷却油を第2空冷
熱交換器(HEX2)で冷却した後に低段用圧縮機(4)の
圧縮室の圧縮途中に供給している。また、第1油戻し配
管(65)は、フィルタ(65a)とオリフィス(65b)とが
直列に接続されて成ると共に、フィルタ(65a)側の一
端が、高段用圧縮機(8)に対しそのドーム内における
油溜り底面よりも所定高さの位置に開口されると共に、
オリフィス(65b)側の一端は、後述する第1冷却油回
路(61)のオリフィス(61b)と第1空冷熱交換器(HEX
1)との間に接続されている。
【0033】また、上述のように、低段用圧縮機(4)
と高段用圧縮機(8)とは第3空冷熱交換器(HEX3)を
介して配管で接続されており、低段用圧縮機(4)が吐
出するヘリウムガスは、第3空冷熱交換器(HEX3)で冷
却された後に高段用圧縮機(8)に吸入される。そし
て、この低段用圧縮機(4)から高段用圧縮機(8)へ至
る配管は、一端が低段用圧縮機(4)の吐出口に接続さ
れ、他端が高段用圧縮機(8)のモータインジェクショ
ンポートに接続されて第3冷却油回路(63)に構成され
ており、低段用圧縮機(4)から吐出された冷却油とヘ
リウムガスは、共に第3冷却器である第3空冷熱交換器
(HEX3)で冷却された後に高段用圧縮機(8)のドーム
内へ供給される。
【0034】上記低段用圧縮機(4)内の底部には、そ
の内部の冷却油を吸引して吐出する第1油ポンプ(45)
が配設され、この第1油ポンプ(45)には第1冷却油回
路(61)の一端が接続されている。この第1冷却油回路
(61)は低段用圧縮機(4)の外部に延び、その部分に
はフィルタ(61a)、オリフィス(61b)及び第1冷却器
である第1空冷熱交換器(HEX1)がそれぞれ直列に配設
されている。また、この第1冷却油回路(61)の他端は
低段用圧縮機(4)のモータインジェクションポートに
接続されており、第1空冷熱交換器(HEX1)で冷却され
た油を低段用圧縮機(4)のドーム内へ供給される。
【0035】上記第1冷却油回路(61)には、第1リタ
ーン配管(67)が接続されている。この第1リターン配
管(67)は、オリフィス(67b)を備えると共に、一端
が第1冷却油回路(61)のフィルタ(61a)とオリフィ
ス(61b)との間に、他端が第2冷却油回路(62)の第
2空冷熱交換器(HEX2)よりも高段用圧縮機(8)側に
ぞれぞれ接続されている。
【0036】また、上記第1冷却油回路(61)における
第1油ポンプ(45)とフィルタ(61a)との間には圧力
スイッチ(PS)が接続されている。この圧力スイッチ
(PS)は、第1冷却油回路(61)内の圧力が所定値以下
となると作動して異常信号を出力する油量検出手段(P
S)に構成されている。
【0037】−運転動作− 本実施形態に係る冷凍機(Ref)の運転動作について説
明すると、ヘリウム配管(40)に設けられた冷却部(4
1)において液体ヘリウムが蒸発し、該冷却部(41)に
接触させて配置した被冷却物(70)が冷却保持される。
また、上記冷却部(41)内で蒸発したヘリウムガスは、
冷凍機(Ref)の冷媒回路に供給され、そこで圧縮及び
膨張により冷却されて液化する。この液体ヘリウムはヘ
リウム配管(40)を流れて、再び冷却部(41)に至る。
このことによって、被冷却物(70)安定して冷却され
る。
【0038】上記冷凍機(Ref)の運転についてさらに
詳しく説明すると、低段用圧縮機(4)によりヘリウム
ガスが圧縮されて冷却油と共に吐出され、この低段用圧
縮機(4)から吐出されたヘリウムガスは高段用圧縮機
(8)に吸引されて圧縮され、その高段用圧縮機(8)か
ら冷却油と共に吐出される。この高段用圧縮機(8)か
ら吐出された高圧のヘリウムガスは前段油分離器(9)
において殆どの冷却油を、また後段油分離器(11)にお
いて残りの少しの冷却油をそれぞれ分離された後、その
一部が予冷機(22)(膨張機)に供給されて該予冷機
(22)におけるシリンダ(24)内の各膨張空間で膨張
し、このガスの膨張に伴う温度降下により第1ヒートス
テーション(29)が所定温度レベルに、また第2ヒート
ステーション(30)が第1ヒートステーション(29)よ
りも低い温度レベルにそれぞれ冷却される。膨張空間で
膨張したヘリウムガスは圧縮機ユニット(1)に戻り、
その中間圧配管(7)を経由して高段用圧縮機(8)に吸
い込まれて圧縮される。
【0039】一方、圧縮機ユニット(1)における高段
用圧縮機(8)から吐出された高圧のヘリウムガスの残
部は上記J−T用高圧配管(15)の第1絞り弁(V1)を
経由してJ−T回路(31)の第1J−T熱交換器(32)
の1次側に入り、そこで低段用圧縮機(4)側へ向かう
2次側の低圧ヘリウムガスと熱交換されて常温300K
から約50Kまで冷却され、その後、上記予冷機(22)
の第1ヒートステーション(29)外周の第1予冷器(3
6)に入ってさらに冷却される。この冷却されたガスは
第2J−T熱交換器(33)の1次側に入って、同様に2
次側の低圧ヘリウムガスとの熱交換により約15Kまで
冷却された後、予冷機(22)の第2ヒートステーション
(30)外周の第2予冷器(37)に入ってさらに冷却され
る。この後、ガスは第3J−T熱交換器(34)の1次側
に入って2次側の低圧ヘリウムガスとの熱交換によりさ
らに冷却され、しかる後にJ−T弁(38)に至る。この
J−T弁(38)では高圧ヘリウムガスは絞られてジュー
ル・トムソン膨張し、約4Kの液状態のヘリウムとな
り、この液体ヘリウムはヘリウム配管(40)から冷却部
(41)へ供給され、冷却部(41)内で蒸発して被冷却物
(70)を冷却する。また、冷却部(41)内で蒸発したヘ
リウムガスは、ヘリウム配管(40)を介して第3J−T
熱交換器(34)の2次側に吸入され、第2及び第1J−
T熱交換器(33,32)の各2次側を経由して低段用圧縮
機(4)に吸い込まれて圧縮される。
【0040】続いて、本発明の特徴とする油回路におけ
る冷却油の流通について、図3に基づいて説明する。
【0041】上記前段油分離器(9)で回収されて前段
油分離器(9)内に貯留している冷却油は、その一部 A
が前段油分離器(9)の底部から第4冷却油回路(64)
を流れ、第4空冷熱交換器(HEX4)で冷却された後に高
段用圧縮機(8)のFSインジェクションポートから圧
縮室の圧縮途中に流入する。そして、この圧縮室に流入
した冷却油は、高段用圧縮機(8)で圧縮された高圧の
ヘリウムガスを冷却し、この高圧ヘリウムガスと共に吐
出された後に、前段油分離器(9)でヘリウムガスと分
離し、この循環を繰り返す。その際、前段油分離器
(9)から高段用圧縮機(8)のFSインジェクションポ
ートへは、圧力差によって冷却油が流れる。つまり、前
段油分離器(9)内部の圧力は高段用圧縮機(8)の吐出
圧力(約24kgf/cm2)であるのに対して、FSインジ
ェクションポートの開口する圧縮室の圧縮途中の圧力は
高段用圧縮機(8)の吸入圧力(約8kgf/cm2)であるた
め、この圧力差によって冷却油が流れる。
【0042】また、上述のように高段用圧縮機(8)の
FSインジェクションポートから圧縮室に流入した冷却
油が吐出されるまでの間に、圧縮室に流入した冷却油の
一部L2 が圧縮室からドーム内底部の油溜まりに流れ
る。このため、この油溜まりに流れる量と同量 L2 の冷
却油を、第2油ポンプ(50)によって第2リターン配管
(68)から第4冷却回路へと戻して高段用圧縮機(8)
内に貯留される冷却油量を略一定に維持する。
【0043】上記高段用圧縮機(8)に貯留している冷
却油は、その一部 B が高段用圧縮機(8)のドーム底部
から第2冷却油回路(62)を流れ、第2空冷熱交換器
(HEX2)で冷却された後に低段用圧縮機(4)のFSイ
ンジェクションポートから圧縮室の圧縮途中に流入す
る。その際、高段用圧縮機(8)から低段用圧縮機(4)
のFSインジェクションポートへは、圧力差によって冷
却油が流れる。つまり、高段用圧縮機(8)のドーム内
部の圧力は低段用圧縮機(4)の吐出圧力(約8kgf/c
m2)であるのに対して、FSインジェクションポートの
開口する圧縮室の圧縮途中の圧力は低段用圧縮機(4)
の吸入圧力(約0.1kgf/cm2)であるため、この圧力
差によって冷却油が流れる。そして、この圧縮室に流入
した冷却油は、低段用圧縮機(4)で圧縮された中間圧
のヘリウムガスを冷却し、この中間圧のヘリウムガスと
共に吐出されて第3冷却油回路(63)へと流れる。
【0044】一方、前段油分離器(9)に貯留している
冷却油の一部は分岐油戻し配管(66A)を流れ、また、
図3には示さないが、後段油分離器(11)内の冷却油は
分岐油戻し配管(66B)を流れ、両者を合わせた量 F2
の冷却油が第2油戻し配管(66)から第2冷却油回路
(62)に合流する。その後、低段用圧縮機(4)から吐
出した冷却油と両油分離器(9,11)からの冷却油を合わ
せた冷却油 B+F2 が、第3空冷熱交換器(HEX3)で冷却
された後に中間圧ヘリウムガスと共に高段用圧縮機
(8)のモータインジェクションポートより高段用圧縮
機(8)のドーム内に流入する。そして、モータインジ
ェクションポートより流入した冷却油は、高段用圧縮機
(8)の圧縮機モータに散布されて圧縮機モータを冷却
した後にドーム底部に貯留され、その後、軸受け等の潤
滑に利用される。
【0045】また、高段用圧縮機(8)の場合と同様
に、低段用圧縮機(4)の圧縮室に流入した冷却油の一
部 L1 が圧縮室からドーム内底部の油溜まりに流れる。
この油溜まりに流れた量と同量 L1 の冷却油は、後述す
るように第1油ポンプ(45)によって第1リターン配管
(67)から第2冷却油回路(62)へと戻る。
【0046】上記低段用圧縮機(4)においては、その
油溜まりから冷却油 C+L1 が第1油ポンプ(45)で押し
出されて、第1冷却油回路(61)を流れる。このうちの
一部の冷却油 L1 は、第1リターン配管(67)へと分岐
して流れ、第2冷却油回路(62)へと戻される。一方、
高段用圧縮機(8)のドーム内に貯留された冷却油の一
部 F1 は、第1油戻し配管(65)を流れて、第1冷却油
回路(61)を流れる冷却油 C と合流する。そして、合
流した後の冷却油 C+F1 が第1空冷熱交換器(HEX1)で
冷却された後に、低段用圧縮機(4)のモータインジェ
クションポートよりドーム内に流入して圧縮機モータに
散布され、この圧縮機モータを冷却した後に低段用圧縮
機(4)のドーム底部に貯留し、その後、軸受け等の潤
滑に利用される。
【0047】上記圧力スイッチ(PS)の動作について説
明すると、この圧力スイッチ(PS)は第1冷却油回路
(61)内の圧力が所定値以下に低下すると作動し、信号
を出力する。つまり、図4に示すように、低段用圧縮機
(4)のドーム内に貯留されている冷却油量が十分あっ
て油面高さが所定値以上に維持されている場合には、第
1油ポンプ(45)の吐出圧力は一定している。これに対
して、低段用圧縮機(4)のドーム内に貯留されている
冷却油量が減少して油面高さが所定値以下に低下した場
合には、第1油ポンプ(45)が冷却油を吸入できなくな
るため、第1油ポンプ(45)の吐出圧力は急激に減少す
る。従って、第1油ポンプ(45)の吐出圧力、即ち第1
冷却油回路(61)内の圧力が所定値以下に低下した場合
は、低段用圧縮機(4)に貯留されている冷却油が減少
していると判断できるため、圧力スイッチ(PS)の出力
する信号は、冷却油量が所定量以下となったことを示す
異常信号となる。そして、この異常信号が制御ユニット
に入力されて圧縮機の非常停止等の保護動作が行われ
る。
【0048】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、高段用圧縮機(8)から第2冷
却油回路(62)を流れて低段用圧縮機(4)のFSイン
ジェクションポートへと供給される冷却油は、低段用圧
縮機(4)から中間圧のヘリウムガスと共に吐出されて
高段用圧縮機(8)のモータインジェクションポートへ
と戻る。このため、第2冷却油回路(62)を流れる冷却
油の量は冷凍機(Ref)の運転状態の変化に伴う両圧縮
機(4,8)のドーム内圧の変動に従って変動することと
なるが、この冷却油は低段用圧縮機(4)のドーム内に
貯留されることなく高段用圧縮機(8)に戻されること
となる。この結果、冷凍機(Ref)の運転状態の変化に
伴って両圧縮機(4,8)のドーム内圧が変動する場合に
おいても、低段用圧縮機(4)のドーム内に貯留される
油の量を一定に維持することができ、該低段用圧縮機
(4)の潤滑を確実に行うことができる。
【0049】また、圧力スイッチ(PS)によって第1冷
却油回路(61)内の圧力を検出することによって、低段
用圧縮機(4)のドーム内における油量の減少を確実に
検出することができ、低段用圧縮機(4)の焼付きを確
実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る冷凍機の圧縮機ユニ
ットを示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る冷凍機の冷凍機ユニ
ットを示す回路図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る圧縮機ユニットの油
回路における冷却油の流通状態を説明するための説明図
である。
【図4】圧縮機のドーム内に貯留される冷却油の油面高
さと油ポンプの吐出圧力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
(4) 低段用圧縮機 (8) 高段用圧縮機 (45) 第1油ポンプ(油ポンプ) (61) 第1冷却油回路 (62) 第2冷却油回路 (63) 第3冷却油回路 (Ref) 冷凍機 (HEX1)第1空冷熱交換器(第1冷却器) (HEX2)第2空冷熱交換器(第2冷却器) (HEX3)第3空冷熱交換器(第3冷却器) (PS) 圧力スイッチ、油量検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低圧の冷媒ガスを吸い込んで中間圧の冷
    媒ガスを吐出する低段用圧縮機(4)と、該低段用圧縮
    機(4)が吐出した中間圧の冷媒ガスを少なくとも吸い
    込んで高圧の冷媒ガスを吐出する高段用圧縮機(8)と
    を備えた冷凍機(Ref)において、 上記両圧縮機(4,8)は、容積型で且つ低圧ドームの密
    閉型に構成される一方、 第1冷却器(HEX1)と油ポンプ(45)とを備え、上記低
    段用圧縮機(4)のドーム内に貯留される油を該第1冷
    却器(HEX1)で冷却して低段用圧縮機(4)の圧縮機モ
    ータに供給する第1冷却油回路(61)と、 第2冷却器(HEX2)を備え、上記高段用圧縮機(8)の
    ドーム内に貯留される油を該第2冷却器(HEX2)で冷却
    して低段用圧縮機(4)の圧縮室の圧縮途中に供給する
    第2冷却油回路(62)と、 第3冷却器(HEX3)を備え、上記低段用圧縮機(4)か
    ら中間圧の冷媒ガスと共に吐出される油を該第3冷却器
    (HEX3)で冷却して高段用圧縮機(8)の圧縮機モータ
    に供給する第3冷却油回路(63)とを備えることを特徴
    とする冷凍機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷凍機において、 低段用圧縮機(4)のドーム内に貯留される油の量が所
    定量以下になると異常信号を出力する油量検出手段(P
    S)を備えていることを特徴とする冷凍機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の冷凍機において、 油量検出手段(PS)は、第1冷却油回路(61)内の圧力
    を検出し、検出圧力値が所定値以下になると異常信号を
    出力する圧力スイッチ(PS)であることを特徴とする冷
    凍機。
JP14526098A 1998-05-27 1998-05-27 冷凍機 Withdrawn JPH11337201A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005345016A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Samsung Electronics Co Ltd 空気調和機及び空気調和機の運転方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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