JPH11329725A - エレクトロルミネセンス素子及びその素子の機器への装着方法 - Google Patents
エレクトロルミネセンス素子及びその素子の機器への装着方法Info
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- JPH11329725A JPH11329725A JP10128542A JP12854298A JPH11329725A JP H11329725 A JPH11329725 A JP H11329725A JP 10128542 A JP10128542 A JP 10128542A JP 12854298 A JP12854298 A JP 12854298A JP H11329725 A JPH11329725 A JP H11329725A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種電子機器に使用されるEL素子及びその
機器への装着方法に関し、絶縁性が確実で安価なものを
提供することを目的とする。 【解決手段】 絶縁フィルム11片面の所定の箇所に、
各要素材料粉を分散した可撓性樹脂によって背面電極層
5及び誘電体層4、発光体層3を順次重ねて印刷形成す
ると共に、この上に光透過性導電粉を分散した光透過性
樹脂によって光透過性電極層12を印刷形成してEL素
子13を構成し、この印刷形成された光透過性電極層1
2側を発光面とし、絶縁フィルム11側が背面となるよ
うにして電子機器に装着することによって、背面側の絶
縁が確実で安価なEL素子及びその機器への装着方法を
得ることができる。
機器への装着方法に関し、絶縁性が確実で安価なものを
提供することを目的とする。 【解決手段】 絶縁フィルム11片面の所定の箇所に、
各要素材料粉を分散した可撓性樹脂によって背面電極層
5及び誘電体層4、発光体層3を順次重ねて印刷形成す
ると共に、この上に光透過性導電粉を分散した光透過性
樹脂によって光透過性電極層12を印刷形成してEL素
子13を構成し、この印刷形成された光透過性電極層1
2側を発光面とし、絶縁フィルム11側が背面となるよ
うにして電子機器に装着することによって、背面側の絶
縁が確実で安価なEL素子及びその機器への装着方法を
得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器の表
示部や操作部にバックライト等として使用されるエレク
トロルミネセンス素子(以下、EL素子と記載する)及
びその素子の機器への装着方法に関するものである。
示部や操作部にバックライト等として使用されるエレク
トロルミネセンス素子(以下、EL素子と記載する)及
びその素子の機器への装着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信機器や映像機器、音響機器、
デジタルウォッチ等の各種電子機器の多様化と小型IC
駆動インバータの普及によって、暗闇でも表示部や操作
部の識別や操作が可能なように表示パネルや液晶表示素
子の後方に照光用のバックライトを備えたものが増え、
そのバックライト用として薄くかつ面発光するEL素子
が多く使用されるようになってきた。
デジタルウォッチ等の各種電子機器の多様化と小型IC
駆動インバータの普及によって、暗闇でも表示部や操作
部の識別や操作が可能なように表示パネルや液晶表示素
子の後方に照光用のバックライトを備えたものが増え、
そのバックライト用として薄くかつ面発光するEL素子
が多く使用されるようになってきた。
【0003】このような従来のEL素子及びその機器へ
の装着方法について、図6〜図8を用いて説明する。
の装着方法について、図6〜図8を用いて説明する。
【0004】なお、構成を判り易くするために、各図面
は厚さ方向の寸法を拡大して表わしている。
は厚さ方向の寸法を拡大して表わしている。
【0005】図6は従来のEL素子の側面断面図、図7
は同斜視図であり、同図において、1はポリエチレンテ
レフタレート等の透明な絶縁フィルムで、この上面全面
にスパッタまたは蒸着によって酸化インジウム錫(以
下、ITOと記載する)からなる光透過性電極層2が形
成され、さらにこの上に、フッ素ゴムやシアノ系樹脂等
の高誘電性樹脂に発光の母材となる硫化亜鉛を分散させ
た発光体層3や、同じく高誘電性樹脂にチタン酸バリウ
ム等を分散させた誘電体層4、銀やカーボンレジン系の
背面電極層5、エポキシ樹脂やポリエステル樹脂等の絶
縁層6が順次重ねて印刷形成されている。
は同斜視図であり、同図において、1はポリエチレンテ
レフタレート等の透明な絶縁フィルムで、この上面全面
にスパッタまたは蒸着によって酸化インジウム錫(以
下、ITOと記載する)からなる光透過性電極層2が形
成され、さらにこの上に、フッ素ゴムやシアノ系樹脂等
の高誘電性樹脂に発光の母材となる硫化亜鉛を分散させ
た発光体層3や、同じく高誘電性樹脂にチタン酸バリウ
ム等を分散させた誘電体層4、銀やカーボンレジン系の
背面電極層5、エポキシ樹脂やポリエステル樹脂等の絶
縁層6が順次重ねて印刷形成されている。
【0006】そして、絶縁フィルム1の舌片状のテール
部1Aには、一端が光透過性電極層2と背面電極層5に
接続された接続パターン2Aと5Aが印刷形成されて、
EL素子7が構成されている。
部1Aには、一端が光透過性電極層2と背面電極層5に
接続された接続パターン2Aと5Aが印刷形成されて、
EL素子7が構成されている。
【0007】また、図8は以上のような構成のEL素子
を電子機器に装着した状態を示す側面断面図であり、同
図において、8は液晶表示素子、9は電子機器の外装ケ
ースで、外装ケース9の開口部に嵌め込まれた液晶表示
素子8の下面に、発光面である絶縁フィルム1側を上面
にしたEL素子7が配置され、EL素子7下面の背面電
極層5側には上面に配線パターンが形成され固定抵抗器
等の電子部品が実装されたプリント配線基板10が配置
されている。
を電子機器に装着した状態を示す側面断面図であり、同
図において、8は液晶表示素子、9は電子機器の外装ケ
ースで、外装ケース9の開口部に嵌め込まれた液晶表示
素子8の下面に、発光面である絶縁フィルム1側を上面
にしたEL素子7が配置され、EL素子7下面の背面電
極層5側には上面に配線パターンが形成され固定抵抗器
等の電子部品が実装されたプリント配線基板10が配置
されている。
【0008】以上の構成において、電子機器の回路(図
示せず)から、光透過性電極層2と背面電極層5に接続
された接続パターン2Aと5Aの間に電圧を印加する
と、EL素子7が駆動して発光し、この光が絶縁フィル
ム1や光透過性電極層2を通って、液晶表示素子8や操
作部等を後方から照光するため、周囲が暗い場合でも表
示部や操作部の識別を明確に行うことができるものであ
った。
示せず)から、光透過性電極層2と背面電極層5に接続
された接続パターン2Aと5Aの間に電圧を印加する
と、EL素子7が駆動して発光し、この光が絶縁フィル
ム1や光透過性電極層2を通って、液晶表示素子8や操
作部等を後方から照光するため、周囲が暗い場合でも表
示部や操作部の識別を明確に行うことができるものであ
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のEL素子においては、EL素子7を電子機器に装着し
た際、絶縁フィルム1側が発光面となり背面電極層5側
に電子機器内部のプリント配線基板10や金属シャーシ
等が配置されるため、これらとの絶縁性を保つために背
面電極層5を覆う絶縁層6を背面側に形成する必要があ
り、印刷回数が増えEL素子の製作に時間を要し、高価
なものになるという課題があった。
のEL素子においては、EL素子7を電子機器に装着し
た際、絶縁フィルム1側が発光面となり背面電極層5側
に電子機器内部のプリント配線基板10や金属シャーシ
等が配置されるため、これらとの絶縁性を保つために背
面電極層5を覆う絶縁層6を背面側に形成する必要があ
り、印刷回数が増えEL素子の製作に時間を要し、高価
なものになるという課題があった。
【0010】また、発光面側は液晶表示素子8や表示パ
ネル等の平滑な裏面に装着されるため損傷を受けること
は殆どないが、背面側にはプリント配線基板10や金属
シャーシ等が配置され、EL素子7背面の絶縁層6は樹
脂を印刷した厚さ0.05mm程度の表面硬度の低いもの
で、プリント配線基板10に実装された電子部品や金属
シャーシのバリやエッジによって傷や破れが生じやすい
ため、絶縁性をより確実なものとするためには、絶縁層
6の上にさらに絶縁層を印刷形成して2層としたり、或
いはEL素子7の背面を絶縁シートで覆う等の対策を行
う必要があった。
ネル等の平滑な裏面に装着されるため損傷を受けること
は殆どないが、背面側にはプリント配線基板10や金属
シャーシ等が配置され、EL素子7背面の絶縁層6は樹
脂を印刷した厚さ0.05mm程度の表面硬度の低いもの
で、プリント配線基板10に実装された電子部品や金属
シャーシのバリやエッジによって傷や破れが生じやすい
ため、絶縁性をより確実なものとするためには、絶縁層
6の上にさらに絶縁層を印刷形成して2層としたり、或
いはEL素子7の背面を絶縁シートで覆う等の対策を行
う必要があった。
【0011】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、電子機器へ装着した際に背面側の確実な
絶縁性を保ち、安価なEL素子を提供することを目的と
する。
るものであり、電子機器へ装着した際に背面側の確実な
絶縁性を保ち、安価なEL素子を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、絶縁基板片面の全面または所定の箇所に、
各要素材料粉を分散した可撓性樹脂によって背面電極層
及び誘電体層、発光体層を順次重ねて印刷形成すると共
に、この上に光透過性導電粉を分散した光透過性樹脂に
よって光透過性電極層を印刷形成してEL素子を構成
し、この印刷形成された光透過性電極層側を発光面とし
絶縁基板側が背面となるようにして電子機器に装着する
ものである。
に本発明は、絶縁基板片面の全面または所定の箇所に、
各要素材料粉を分散した可撓性樹脂によって背面電極層
及び誘電体層、発光体層を順次重ねて印刷形成すると共
に、この上に光透過性導電粉を分散した光透過性樹脂に
よって光透過性電極層を印刷形成してEL素子を構成
し、この印刷形成された光透過性電極層側を発光面とし
絶縁基板側が背面となるようにして電子機器に装着する
ものである。
【0013】これにより、背面側の絶縁が確実で安価な
EL素子及びその素子の機器への装着方法を得ることが
できる。
EL素子及びその素子の機器への装着方法を得ることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、絶縁基板と、この絶縁基板片面の全面または所定の
箇所に各要素材料粉を分散した可撓性樹脂によって順次
重ねて印刷形成された背面電極層及び誘電体層、発光体
層と、この上に光透過性導電粉を分散した光透過性樹脂
によって印刷形成された光透過性電極層からなるエレク
トロルミネセンス素子としたものであり、電子機器に装
着する際に、印刷形成された光透過性電極層側が発光面
となり絶縁基板側が背面となるように構成され、背面に
配置されたプリント配線基板や金属シャーシ等との絶縁
を絶縁基板によって行うため、絶縁層が不要となりEL
素子の印刷回数を減らし、背面側の絶縁が確実で安価な
EL素子を得ることができるという作用を有する。
は、絶縁基板と、この絶縁基板片面の全面または所定の
箇所に各要素材料粉を分散した可撓性樹脂によって順次
重ねて印刷形成された背面電極層及び誘電体層、発光体
層と、この上に光透過性導電粉を分散した光透過性樹脂
によって印刷形成された光透過性電極層からなるエレク
トロルミネセンス素子としたものであり、電子機器に装
着する際に、印刷形成された光透過性電極層側が発光面
となり絶縁基板側が背面となるように構成され、背面に
配置されたプリント配線基板や金属シャーシ等との絶縁
を絶縁基板によって行うため、絶縁層が不要となりEL
素子の印刷回数を減らし、背面側の絶縁が確実で安価な
EL素子を得ることができるという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、絶縁基板を、可撓性を有する絶縁フィル
ムとしたものであり、可撓性を有する絶縁フィルムに、
各層を樹脂によって順次重ねて印刷形成することによっ
て、請求項1記載の作用に加え、折り曲げや曲面への取
付け等が可能な可撓性に優れたEL素子が得られるとい
う作用を有する。
発明において、絶縁基板を、可撓性を有する絶縁フィル
ムとしたものであり、可撓性を有する絶縁フィルムに、
各層を樹脂によって順次重ねて印刷形成することによっ
て、請求項1記載の作用に加え、折り曲げや曲面への取
付け等が可能な可撓性に優れたEL素子が得られるとい
う作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、絶縁基板を、配線パターンが形成された
プリント配線基板としたものであり、プリント配線基板
の配線パターンを背面電極層として、この上に誘電体層
や発光体層、光透過性電極層を印刷形成することによっ
て、背面電極層の印刷が不要となりEL素子を安価なも
のとすることができると共に、他の取付け板等を用いな
くとも、ある程度の剛性を有するプリント配線基板によ
って直接EL素子を電子機器に装着できるという作用を
有する。
発明において、絶縁基板を、配線パターンが形成された
プリント配線基板としたものであり、プリント配線基板
の配線パターンを背面電極層として、この上に誘電体層
や発光体層、光透過性電極層を印刷形成することによっ
て、背面電極層の印刷が不要となりEL素子を安価なも
のとすることができると共に、他の取付け板等を用いな
くとも、ある程度の剛性を有するプリント配線基板によ
って直接EL素子を電子機器に装着できるという作用を
有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、光透過性電極層の
上に、透明な絶縁樹脂によって透明絶縁層を印刷形成し
たものであり、透明絶縁層によって光透過性電極層が覆
われ保護されているため、光透過性電極層に傷や破れが
生じにくくなり、EL素子を電子機器に装着する際等の
取り扱いが容易になるという作用を有する。
いずれか一つに記載の発明において、光透過性電極層の
上に、透明な絶縁樹脂によって透明絶縁層を印刷形成し
たものであり、透明絶縁層によって光透過性電極層が覆
われ保護されているため、光透過性電極層に傷や破れが
生じにくくなり、EL素子を電子機器に装着する際等の
取り扱いが容易になるという作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の発明において、光透過性電極層上
の全面または所定の箇所に色変換層を設けたものであ
り、色変換層によってEL素子の発光色を他の色に変換
できるため、EL素子の発光体層が発光する色以外の様
々な色を発光させることができるという作用を有する。
いずれか一つに記載の発明において、光透過性電極層上
の全面または所定の箇所に色変換層を設けたものであ
り、色変換層によってEL素子の発光色を他の色に変換
できるため、EL素子の発光体層が発光する色以外の様
々な色を発光させることができるという作用を有する。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5記
載のエレクトロルミネセンス素子を印刷面を上面にし
て、液晶表示素子や表示パネルの下面に配置するエレク
トロルミネセンス素子の機器への装着方法としたもので
あり、絶縁基板に背面電極層及び誘電体層、発光体層、
光透過性電極層が順次重ねて印刷形成されたEL素子
を、光透過性電極層側が発光面となり絶縁基板側が背面
となるようにして、光透過性の表示パネルや液晶表示素
子の下面に装着することによって、EL素子と機器内部
のプリント配線基板や金属シャーシ等との絶縁が確実な
電子機器を得ることができるという作用を有する。
載のエレクトロルミネセンス素子を印刷面を上面にし
て、液晶表示素子や表示パネルの下面に配置するエレク
トロルミネセンス素子の機器への装着方法としたもので
あり、絶縁基板に背面電極層及び誘電体層、発光体層、
光透過性電極層が順次重ねて印刷形成されたEL素子
を、光透過性電極層側が発光面となり絶縁基板側が背面
となるようにして、光透過性の表示パネルや液晶表示素
子の下面に装着することによって、EL素子と機器内部
のプリント配線基板や金属シャーシ等との絶縁が確実な
電子機器を得ることができるという作用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図5を用いて説明する。なお、構成を判り易くするた
めに、各図面は厚さ方向の寸法を拡大して表わしてい
る。
〜図5を用いて説明する。なお、構成を判り易くするた
めに、各図面は厚さ方向の寸法を拡大して表わしてい
る。
【0021】また、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略
する。
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略
する。
【0022】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態によるEL素子の側面断面図、図2は同斜視図
であり、同図において、11はポリエチレンテレフタレ
ートやポリイミド、ポリサルフォン、ポリカーボネート
等の可撓性を有する絶縁フィルムで、この片面の所定の
箇所に、銀やカーボンレジン系の背面電極層5や、フッ
素ゴムやシアノ系樹脂等の高誘電性樹脂にチタン酸バリ
ウム等を分散させた誘電体層4、同じく高誘電性樹脂に
発光の母材となる硫化亜鉛を分散させた発光体層3が順
次重ねて印刷形成されている。
施の形態によるEL素子の側面断面図、図2は同斜視図
であり、同図において、11はポリエチレンテレフタレ
ートやポリイミド、ポリサルフォン、ポリカーボネート
等の可撓性を有する絶縁フィルムで、この片面の所定の
箇所に、銀やカーボンレジン系の背面電極層5や、フッ
素ゴムやシアノ系樹脂等の高誘電性樹脂にチタン酸バリ
ウム等を分散させた誘電体層4、同じく高誘電性樹脂に
発光の母材となる硫化亜鉛を分散させた発光体層3が順
次重ねて印刷形成されている。
【0023】そして、この上にフェノキシ樹脂やエポキ
シ樹脂、フッ素ゴム等の可撓性を有する光透過性樹脂に
針状ITOを含む光透過性導電粉が分散した導電ペース
トを印刷して、光透過性電極層12が形成され、絶縁フ
ィルム11の舌片状のテール部11Aには、一端が光透
過性電極層12と背面電極層5に接続された接続パター
ン12Aと5Aが印刷形成されて、EL素子13が構成
されている。
シ樹脂、フッ素ゴム等の可撓性を有する光透過性樹脂に
針状ITOを含む光透過性導電粉が分散した導電ペース
トを印刷して、光透過性電極層12が形成され、絶縁フ
ィルム11の舌片状のテール部11Aには、一端が光透
過性電極層12と背面電極層5に接続された接続パター
ン12Aと5Aが印刷形成されて、EL素子13が構成
されている。
【0024】また、図3は以上のような構成のEL素子
を電子機器に装着した状態を示す側面断面図であり、同
図において、電子機器の外装ケース9の開口部に嵌め込
まれた液晶表示素子8の下面に、EL素子13が配置さ
れ、さらにこの下に、上面に配線パターンが形成され固
定抵抗器等の電子部品が実装されたプリント配線基板1
0が配置されていることは従来の技術の場合と同様であ
るが、EL素子13は発光面である光透過性電極層12
側を上面とし、絶縁フィルム11側を背面として電子機
器に装着されている。
を電子機器に装着した状態を示す側面断面図であり、同
図において、電子機器の外装ケース9の開口部に嵌め込
まれた液晶表示素子8の下面に、EL素子13が配置さ
れ、さらにこの下に、上面に配線パターンが形成され固
定抵抗器等の電子部品が実装されたプリント配線基板1
0が配置されていることは従来の技術の場合と同様であ
るが、EL素子13は発光面である光透過性電極層12
側を上面とし、絶縁フィルム11側を背面として電子機
器に装着されている。
【0025】以上の構成において、電子機器の回路(図
示せず)から、光透過性電極層12と背面電極層5に接
続された接続パターン12Aと5Aの間に電圧を印加す
ると、EL素子13が駆動して発光し、この光が光透過
性電極層12を通って、液晶表示素子8や操作部等を後
方から照光するため、周囲が暗い場合でも表示部や操作
部の識別を明確に行うことができる。
示せず)から、光透過性電極層12と背面電極層5に接
続された接続パターン12Aと5Aの間に電圧を印加す
ると、EL素子13が駆動して発光し、この光が光透過
性電極層12を通って、液晶表示素子8や操作部等を後
方から照光するため、周囲が暗い場合でも表示部や操作
部の識別を明確に行うことができる。
【0026】このように本実施の形態によれば、EL素
子を電子機器に装着した際に、印刷形成された光透過性
電極層12側が液晶表示素子8や表示パネル等の平滑な
裏面に装着され損傷を受けることが殆どない発光面とな
り、絶縁フィルム11側が背面となるように構成され、
EL素子13の背面に配置されたプリント配線基板10
や金属シャーシ等との絶縁が絶縁フィルム11によって
行われているため、絶縁層が不要となりEL素子を形成
するための印刷回数を減らし、背面側の絶縁が確実で安
価なEL素子を得ることができるものである。
子を電子機器に装着した際に、印刷形成された光透過性
電極層12側が液晶表示素子8や表示パネル等の平滑な
裏面に装着され損傷を受けることが殆どない発光面とな
り、絶縁フィルム11側が背面となるように構成され、
EL素子13の背面に配置されたプリント配線基板10
や金属シャーシ等との絶縁が絶縁フィルム11によって
行われているため、絶縁層が不要となりEL素子を形成
するための印刷回数を減らし、背面側の絶縁が確実で安
価なEL素子を得ることができるものである。
【0027】また、可撓性を有する絶縁フィルム11
に、各層が樹脂によって順次重ねて印刷形成されている
ため、折り曲げや曲面への取付け等が可能な可撓性に優
れたEL素子が得られる。
に、各層が樹脂によって順次重ねて印刷形成されている
ため、折り曲げや曲面への取付け等が可能な可撓性に優
れたEL素子が得られる。
【0028】さらに、このEL素子13を、光透過性電
極層12側が発光面となり絶縁フィルム11側が背面と
なるようにして、液晶表示素子8や表示パネルの下面に
装着することによって、EL素子13と電子機器内部の
プリント配線基板10や金属シャーシ等との絶縁を確実
なものとすることができる。
極層12側が発光面となり絶縁フィルム11側が背面と
なるようにして、液晶表示素子8や表示パネルの下面に
装着することによって、EL素子13と電子機器内部の
プリント配線基板10や金属シャーシ等との絶縁を確実
なものとすることができる。
【0029】なお、透明なガラスである液晶表示素子8
の下面にEL素子を配置する際、従来の技術の場合のよ
うに透明で平滑な絶縁フィルム側が発光面となって液晶
表示素子8下面に配置される構成であると、液晶表示素
子8下面と絶縁フィルム上面の間に僅かな隙間が生じた
場合、EL素子の消灯時に自然光が乱反射して視認性を
阻害する干渉縞が発生することがあるが、本実施の形態
の場合、印刷されて表面が適度に粗い光透過性電極層1
2が発光面であるため、こうした干渉縞の発生も防止す
ることができる。
の下面にEL素子を配置する際、従来の技術の場合のよ
うに透明で平滑な絶縁フィルム側が発光面となって液晶
表示素子8下面に配置される構成であると、液晶表示素
子8下面と絶縁フィルム上面の間に僅かな隙間が生じた
場合、EL素子の消灯時に自然光が乱反射して視認性を
阻害する干渉縞が発生することがあるが、本実施の形態
の場合、印刷されて表面が適度に粗い光透過性電極層1
2が発光面であるため、こうした干渉縞の発生も防止す
ることができる。
【0030】(実施の形態2)図4は本発明の第2の実
施の形態によるEL素子の側面断面図であり、同図にお
いて、14は紙フェノール樹脂やガラス/エポキシ樹脂
等からなるプリント配線基板で、この上面の所定の箇所
に銅箔等の配線パターン15が形成され、さらにこの上
に誘電体層4や発光体層3、光透過性電極層12が順次
重ねて印刷形成されている。
施の形態によるEL素子の側面断面図であり、同図にお
いて、14は紙フェノール樹脂やガラス/エポキシ樹脂
等からなるプリント配線基板で、この上面の所定の箇所
に銅箔等の配線パターン15が形成され、さらにこの上
に誘電体層4や発光体層3、光透過性電極層12が順次
重ねて印刷形成されている。
【0031】そして、この上には透明なエポキシ樹脂や
ポリエステル樹脂等の透明絶縁層16が、光透過性電極
層12を覆って印刷形成され、プリント配線基板14の
舌片状のテール部14Aには、配線パターン15Aが配
置されると共に、一端が光透過性電極層12に接続され
た接続パターン12Aが印刷形成されて、EL素子が構
成されている。
ポリエステル樹脂等の透明絶縁層16が、光透過性電極
層12を覆って印刷形成され、プリント配線基板14の
舌片状のテール部14Aには、配線パターン15Aが配
置されると共に、一端が光透過性電極層12に接続され
た接続パターン12Aが印刷形成されて、EL素子が構
成されている。
【0032】以上のような構成のEL素子が、液晶表示
素子8とプリント配線基板10等の間に配置されて電子
機器に装着されることや、電子機器の回路から、接続パ
ターン12Aと配線パターン15Aの間に電圧を印加す
ると、EL素子が駆動して発光し、この光が液晶表示素
子8や操作部等を後方から照光することは実施の形態1
の場合と同様である。
素子8とプリント配線基板10等の間に配置されて電子
機器に装着されることや、電子機器の回路から、接続パ
ターン12Aと配線パターン15Aの間に電圧を印加す
ると、EL素子が駆動して発光し、この光が液晶表示素
子8や操作部等を後方から照光することは実施の形態1
の場合と同様である。
【0033】このように本実施の形態によれば、プリン
ト配線基板14に形成された配線パターン15を背面電
極層として、この上に誘電体層4や発光体層3、光透過
性電極層12を印刷形成することによって、背面電極層
の印刷が不要となりEL素子を安価なものとすることが
できると共に、他の取付け板等を用いなくとも、ある程
度の剛性を有するプリント配線基板14によって直接E
L素子を電子機器に装着できるものである。
ト配線基板14に形成された配線パターン15を背面電
極層として、この上に誘電体層4や発光体層3、光透過
性電極層12を印刷形成することによって、背面電極層
の印刷が不要となりEL素子を安価なものとすることが
できると共に、他の取付け板等を用いなくとも、ある程
度の剛性を有するプリント配線基板14によって直接E
L素子を電子機器に装着できるものである。
【0034】また、光透過性電極層12上に透明な絶縁
樹脂によって透明絶縁層16が印刷形成され、この透明
絶縁層16によって光透過性電極層12が覆われ保護さ
れているため、光透過性電極層12に傷や破れが生じに
くくなり、EL素子を電子機器に装着する際等の取り扱
いを容易なものとすることができる。
樹脂によって透明絶縁層16が印刷形成され、この透明
絶縁層16によって光透過性電極層12が覆われ保護さ
れているため、光透過性電極層12に傷や破れが生じに
くくなり、EL素子を電子機器に装着する際等の取り扱
いを容易なものとすることができる。
【0035】さらに、図5に示すように、光透過性電極
層12上の所定の箇所に、透明絶縁樹脂中に蛍光顔料や
蛍光塗料を分散した色変換層17を設けた構成とすれ
ば、例えば、発光体層3の発光色をブルーグリーンと
し、色変換層17には赤の蛍光顔料を分散させた場合に
は、光透過性電極層12が露出した右側はブルーグリー
ンを発光し、色変換層17が設けられた左側の赤の蛍光
顔料によって混色されて白色に発光する等、色変換層1
7によってEL素子の発光色を様々なものとすることが
できる。
層12上の所定の箇所に、透明絶縁樹脂中に蛍光顔料や
蛍光塗料を分散した色変換層17を設けた構成とすれ
ば、例えば、発光体層3の発光色をブルーグリーンと
し、色変換層17には赤の蛍光顔料を分散させた場合に
は、光透過性電極層12が露出した右側はブルーグリー
ンを発光し、色変換層17が設けられた左側の赤の蛍光
顔料によって混色されて白色に発光する等、色変換層1
7によってEL素子の発光色を様々なものとすることが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、背面側の
絶縁が確実で安価なEL素子及びその素子の機器への装
着方法を得ることができるという有利な効果が得られ
る。
絶縁が確実で安価なEL素子及びその素子の機器への装
着方法を得ることができるという有利な効果が得られ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態によるEL素子の側
面断面図
面断面図
【図2】同斜視図
【図3】同電子機器への装着状態を示す側面断面図
【図4】本発明の第2の実施の形態によるEL素子の側
面断面図
面断面図
【図5】同断面図
【図6】従来のEL素子の側面断面図
【図7】同斜視図
【図8】同電子機器への装着状態を示す側面断面図
3 発光体層 4 誘電体層 5 背面電極層 5A,12A 接続パターン 8 液晶表示素子 9 外装ケース 10 プリント配線基板 11 絶縁フィルム 11A テール部 12 光透過性電極層 13 EL素子 14 プリント配線基板 14A テール部 15,15A 配線パターン 16 透明絶縁層 17 色変換層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 芳晴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 絶縁基板と、この絶縁基板片面の全面ま
たは所定の箇所に各要素材料粉を分散した可撓性樹脂に
よって順次重ねて印刷形成された背面電極層及び誘電体
層、発光体層と、この上に光透過性導電粉を分散した光
透過性樹脂によって印刷形成された光透過性電極層から
なるエレクトロルミネセンス素子。 - 【請求項2】 絶縁基板を、可撓性を有する絶縁フィル
ムとした請求項1記載のエレクトロルミネセンス素子。 - 【請求項3】 絶縁基板を、配線パターンが形成された
プリント配線基板とした請求項1記載のエレクトロルミ
ネセンス素子。 - 【請求項4】 光透過性電極層の上に、透明な絶縁樹脂
によって透明絶縁層を印刷形成した請求項1〜3のいず
れか一つに記載のエレクトロルミネセンス素子。 - 【請求項5】 光透過性電極層上の全面または所定の箇
所に色変換層を設けた請求項1〜4のいずれか一つに記
載のエレクトロルミネセンス素子。 - 【請求項6】 請求項1〜5記載のエレクトロルミネセ
ンス素子を、印刷面を上面にして液晶表示素子や表示パ
ネルの下面に配置するエレクトロルミネセンス素子の機
器への装着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10128542A JPH11329725A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | エレクトロルミネセンス素子及びその素子の機器への装着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10128542A JPH11329725A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | エレクトロルミネセンス素子及びその素子の機器への装着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11329725A true JPH11329725A (ja) | 1999-11-30 |
Family
ID=14987345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10128542A Pending JPH11329725A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | エレクトロルミネセンス素子及びその素子の機器への装着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11329725A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1071313A1 (en) * | 1999-07-21 | 2001-01-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electroluminescence element and lighting unit having the same |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP10128542A patent/JPH11329725A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1071313A1 (en) * | 1999-07-21 | 2001-01-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electroluminescence element and lighting unit having the same |
US6611097B1 (en) | 1999-07-21 | 2003-08-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electroluminescent element comprising reduced number of parts and lighting unit having the same |
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