JPH11319893A - ヘドロの悪臭防止方法 - Google Patents
ヘドロの悪臭防止方法Info
- Publication number
- JPH11319893A JPH11319893A JP14017998A JP14017998A JPH11319893A JP H11319893 A JPH11319893 A JP H11319893A JP 14017998 A JP14017998 A JP 14017998A JP 14017998 A JP14017998 A JP 14017998A JP H11319893 A JPH11319893 A JP H11319893A
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- JP
- Japan
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- sludge
- glyoxal
- cement
- odor
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ヘドロの掘削、堆積時における悪臭の発生防止
を低コスト且つ安全に行なう方法を求める。 【解決手段】グリオキサールの0.2%水溶液をヘドロ
に散布する。またヘドロをセメントにより固化掘削する
作業においてグリオキサール水溶液を添加する。
を低コスト且つ安全に行なう方法を求める。 【解決手段】グリオキサールの0.2%水溶液をヘドロ
に散布する。またヘドロをセメントにより固化掘削する
作業においてグリオキサール水溶液を添加する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は河川敷、下水ボック
ス等の掘削工事におけるヘドロの悪臭発生を防止する方
法に関するものである。
ス等の掘削工事におけるヘドロの悪臭発生を防止する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】河川敷、下水溝、汚水処理設備等の整
備、改修工事において、これらの底部に堆積する泥水状
のヘドロの掘削除去は手数の係る困難な工事である。工
事においては通常は工事部分を堰止めて排水したのち、
堆積ヘドロの掘削除去工事を行うがスラリー状のヘドロ
は掘削機械による除去効率が悪いため、セメント等の固
結剤を添加してある程度固結させたのち掘削除去する工
法が行われている。しかしながら、長年にわたつて堆積
したヘドロはアンモニア系、硫黄化合物系、アミン物質
等の悪臭を発生し易く、特にセメントの様なアルカリ性
のものを添加した場合にはアンモニア系およびアミン物
質系の臭気が発生し易い。これらの臭気の発生は作業従
事者のみならず周辺の住民にも不快感と共に甚だしい場
合は生理的な悪影響をも与えるため、この悪臭を添加薬
剤により中和し、防止する方法が行われている。この添
加剤として一般的に塩化第一鉄および一部の市販剤が使
用されている。
備、改修工事において、これらの底部に堆積する泥水状
のヘドロの掘削除去は手数の係る困難な工事である。工
事においては通常は工事部分を堰止めて排水したのち、
堆積ヘドロの掘削除去工事を行うがスラリー状のヘドロ
は掘削機械による除去効率が悪いため、セメント等の固
結剤を添加してある程度固結させたのち掘削除去する工
法が行われている。しかしながら、長年にわたつて堆積
したヘドロはアンモニア系、硫黄化合物系、アミン物質
等の悪臭を発生し易く、特にセメントの様なアルカリ性
のものを添加した場合にはアンモニア系およびアミン物
質系の臭気が発生し易い。これらの臭気の発生は作業従
事者のみならず周辺の住民にも不快感と共に甚だしい場
合は生理的な悪影響をも与えるため、この悪臭を添加薬
剤により中和し、防止する方法が行われている。この添
加剤として一般的に塩化第一鉄および一部の市販剤が使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、市販剤
は即効性はあれど持続性において不十分であり、塩化第
一鉄は特にアンモニア性臭気において効果があり即効
性、持続性共に認められるものの、硫化水素等の硫黄化
合物系の臭気に対する防臭効果は不十分であり、また材
料に対する腐食性および酸性度において作業性および作
業環境の安全性に懸念される面がある。また両者共使用
量または薬剤価格の面で経済性が良いとは言えない。
は即効性はあれど持続性において不十分であり、塩化第
一鉄は特にアンモニア性臭気において効果があり即効
性、持続性共に認められるものの、硫化水素等の硫黄化
合物系の臭気に対する防臭効果は不十分であり、また材
料に対する腐食性および酸性度において作業性および作
業環境の安全性に懸念される面がある。また両者共使用
量または薬剤価格の面で経済性が良いとは言えない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を行った結果、本発明を完成さ
せるに至った。すなわち、本発明のヘドロの悪臭防止方
法は、河川敷、下水ボックス、汚水処理施設等において
堆積し、悪臭を有するヘドロに、グリオキサールを添加
することを特徴とするものであり、ヘドロにセメントを
注入固化したのち掘削する工法において、セメントと共
にグリオキサールを添加し掘削作業を行うことを特徴と
するものである。
解決するために鋭意検討を行った結果、本発明を完成さ
せるに至った。すなわち、本発明のヘドロの悪臭防止方
法は、河川敷、下水ボックス、汚水処理施設等において
堆積し、悪臭を有するヘドロに、グリオキサールを添加
することを特徴とするものであり、ヘドロにセメントを
注入固化したのち掘削する工法において、セメントと共
にグリオキサールを添加し掘削作業を行うことを特徴と
するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の方法においてはグリオキ
サールは一般市販のものを約200倍程度に希釈した水
溶液を使用するのが便利である。添加の方法は河川敷、
下水ボックス等の堆積ヘドロを排水露出せしめ、表面に
グリオキサール水溶液を散布することにより放置ヘドロ
表面よりの悪臭発生を防止することが出来る。またヘド
ロをスラリー状のままで掘削除去する作業においてもグ
リオキサール水溶液を散布しながら行うことで悪臭の発
生を防止し、作業環境を良好に保ことが出来る。
サールは一般市販のものを約200倍程度に希釈した水
溶液を使用するのが便利である。添加の方法は河川敷、
下水ボックス等の堆積ヘドロを排水露出せしめ、表面に
グリオキサール水溶液を散布することにより放置ヘドロ
表面よりの悪臭発生を防止することが出来る。またヘド
ロをスラリー状のままで掘削除去する作業においてもグ
リオキサール水溶液を散布しながら行うことで悪臭の発
生を防止し、作業環境を良好に保ことが出来る。
【0006】また、セメントをヘドロに注入し、ヘドロ
を固化して掘削除去する場合においては、セメントと共
にグリオキサールを添加することで、セメントのアルカ
リ性によりさらに発生する臭気をも防止することができ
る。グリオキサールの添加はセメントの添加と同時また
は前後のいずれでも効果が得られるが、セメントの注入
の前に先にグリオキサールを添加する方がより効果的に
悪臭の発生を防止することが出来る。さらに、掘削中に
おいても適宜グリオキサール水溶液を散布することがで
きればさらに効果的である。グリオキサール水溶液の使
用量はヘドロ1m3 あたり5〜20リットルの範囲で添
加することで通常十分であるが、ヘドロの種類および臭
気の程度により適宜調節する。この方法により掘削作業
に伴う悪臭の発生は防止され、作業環境を良好に保つこ
とができる。
を固化して掘削除去する場合においては、セメントと共
にグリオキサールを添加することで、セメントのアルカ
リ性によりさらに発生する臭気をも防止することができ
る。グリオキサールの添加はセメントの添加と同時また
は前後のいずれでも効果が得られるが、セメントの注入
の前に先にグリオキサールを添加する方がより効果的に
悪臭の発生を防止することが出来る。さらに、掘削中に
おいても適宜グリオキサール水溶液を散布することがで
きればさらに効果的である。グリオキサール水溶液の使
用量はヘドロ1m3 あたり5〜20リットルの範囲で添
加することで通常十分であるが、ヘドロの種類および臭
気の程度により適宜調節する。この方法により掘削作業
に伴う悪臭の発生は防止され、作業環境を良好に保つこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。
する。
【0008】実施例1 直径150mm、高さ30mmのガラス製シャーレに調
整したヘドロ100gを入れ、次にステンレススプーン
で表面を均一に広げたのち市販グリオキサールを200
倍に希釈した濃度0.2wt%のグリオキサール水溶液
150ミリリットルを添加し、このシャーレを容量30
00ミリリットルのセパラブルフラスコに入れ、蓋をし
て20℃の恒温槽に設置する。測定は設定直後、1時間
経過後、3時間経過後の3点についてフラスコ内のアン
モニア濃度および硫化水素濃度を検知管法により測定す
る。測定結果を表1に示す。
整したヘドロ100gを入れ、次にステンレススプーン
で表面を均一に広げたのち市販グリオキサールを200
倍に希釈した濃度0.2wt%のグリオキサール水溶液
150ミリリットルを添加し、このシャーレを容量30
00ミリリットルのセパラブルフラスコに入れ、蓋をし
て20℃の恒温槽に設置する。測定は設定直後、1時間
経過後、3時間経過後の3点についてフラスコ内のアン
モニア濃度および硫化水素濃度を検知管法により測定す
る。測定結果を表1に示す。
【0009】実施例2 直径150mm、高さ30mmのガラス製シャーレに調
整したヘドロ100gを入れ、つぎに市販グリオキサー
ルを200倍に希釈した濃度0.2wt%のグリオキサ
ール水溶液150ミリリットルを添加し、軽く混ぜ合わ
せた後更ににセメント粉末4gを添加混合し、このシャ
ーレを容量3000ミリリットルのセパラブルフラスコ
に入れ、蓋をして20℃の恒温槽に設置する。測定は設
定直後、1時間経過後、3時間経過後の3点についてフ
ラスコ内のアンモニア濃度および硫化水素濃度を検知管
法により測定する。結果は表1に示す。
整したヘドロ100gを入れ、つぎに市販グリオキサー
ルを200倍に希釈した濃度0.2wt%のグリオキサ
ール水溶液150ミリリットルを添加し、軽く混ぜ合わ
せた後更ににセメント粉末4gを添加混合し、このシャ
ーレを容量3000ミリリットルのセパラブルフラスコ
に入れ、蓋をして20℃の恒温槽に設置する。測定は設
定直後、1時間経過後、3時間経過後の3点についてフ
ラスコ内のアンモニア濃度および硫化水素濃度を検知管
法により測定する。結果は表1に示す。
【0010】比較例1 グリオキサールを添加しないで、その他は実施例1と同
様に行った。結果は表1に示す。
様に行った。結果は表1に示す。
【0011】比較例2 グリオキサールを添加しないで、その他は実施例2と同
様に行った。結果は表1に示す。
様に行った。結果は表1に示す。
【0012】参考例1 グリオキサール水溶液に変えて濃度2wt%の塩化第一
鉄水溶液150ミリリットルを添加した以外は実施例2
と同様に行った結果を表1に示す。
鉄水溶液150ミリリットルを添加した以外は実施例2
と同様に行った結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明の方法によれば、グリオキサール
は極めて低濃度の希釈液で塩化第一鉄2wt%液使用の
場合以上の防臭効果を得ることが出来て低コストであ
り、しかも腐食性および毒性等もなく安全に使用でき
る。
は極めて低濃度の希釈液で塩化第一鉄2wt%液使用の
場合以上の防臭効果を得ることが出来て低コストであ
り、しかも腐食性および毒性等もなく安全に使用でき
る。
Claims (2)
- 【請求項1】河川敷、下水ボックス、汚水処理施設等に
おいて堆積し、悪臭を有するヘドロに、グリオキサール
を添加することを特徴とするヘドロの悪臭防止方法。 - 【請求項2】ヘドロにセメントを注入固化したのち掘削
する工法において、セメントと共にグリオキサールを添
加し掘削作業を行うことを特徴とするヘドロの悪臭防止
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14017998A JPH11319893A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | ヘドロの悪臭防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14017998A JPH11319893A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | ヘドロの悪臭防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11319893A true JPH11319893A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15262741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14017998A Pending JPH11319893A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | ヘドロの悪臭防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11319893A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002177992A (ja) * | 2000-12-07 | 2002-06-25 | Yoshino Gypsum Co Ltd | 土壌処理材組成物 |
-
1998
- 1998-05-21 JP JP14017998A patent/JPH11319893A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002177992A (ja) * | 2000-12-07 | 2002-06-25 | Yoshino Gypsum Co Ltd | 土壌処理材組成物 |
JP4695254B2 (ja) * | 2000-12-07 | 2011-06-08 | 吉野石膏株式会社 | 土壌処理材組成物及び土壌処理方法 |
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