JPH11319148A - ソリッドゴルフボール - Google Patents
ソリッドゴルフボールInfo
- Publication number
- JPH11319148A JPH11319148A JP10130211A JP13021198A JPH11319148A JP H11319148 A JPH11319148 A JP H11319148A JP 10130211 A JP10130211 A JP 10130211A JP 13021198 A JP13021198 A JP 13021198A JP H11319148 A JPH11319148 A JP H11319148A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polybutadiene
- golf ball
- solid golf
- catalyst
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明により、良好な製造作業性を有し、反
発性能および耐久性に優れたソリッドゴルフボールを提
供する。 【解決手段】 本発明は、(a)シス-1,4結合80%以上を
含有し、ムーニー粘度50〜69ML1+4(100℃)を有し、重
量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)が4.0〜8.0であるニッケル系触媒および/またはコバ
ルト系触媒を用いて合成されたポリブタジエン、および
(b)シス-1,4結合少なくとも40%以上を含有し、ムーニ
ー粘度20〜90ML1+4(100℃)を有するランタノイド触媒
を用いて合成されたポリブタジエンの重量比(a)/(b)が3
0/70〜90/10であるポリブタジエン混合物、不飽和カル
ボン酸または不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化物
および無機充填剤を含有するゴム組成物から得られるゴ
ム層を少なくとも一層有するコアと該コアを被覆するカ
バーから成ることを特徴とするマルチピースソリッドゴ
ルフボールに関する。
発性能および耐久性に優れたソリッドゴルフボールを提
供する。 【解決手段】 本発明は、(a)シス-1,4結合80%以上を
含有し、ムーニー粘度50〜69ML1+4(100℃)を有し、重
量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)が4.0〜8.0であるニッケル系触媒および/またはコバ
ルト系触媒を用いて合成されたポリブタジエン、および
(b)シス-1,4結合少なくとも40%以上を含有し、ムーニ
ー粘度20〜90ML1+4(100℃)を有するランタノイド触媒
を用いて合成されたポリブタジエンの重量比(a)/(b)が3
0/70〜90/10であるポリブタジエン混合物、不飽和カル
ボン酸または不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化物
および無機充填剤を含有するゴム組成物から得られるゴ
ム層を少なくとも一層有するコアと該コアを被覆するカ
バーから成ることを特徴とするマルチピースソリッドゴ
ルフボールに関する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な製造作業性
を有し、反発性能および耐久性に優れたソリッドゴルフ
ボールに関する。
を有し、反発性能および耐久性に優れたソリッドゴルフ
ボールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ツーピースゴルフボールやス
リピースゴルフボール用のコア、ワンピースゴルフボー
ル、または糸巻きゴルフボールの固体の芯部(ソリッド
センター)には、ニッケル系触媒またはコバルト系触媒
を用いて合成されたシス-1,4結合80%以上を有するポリ
ブタジエンを含有するゴム組成物が、高い反発性と耐久
性を有しているので好適に用いられている。また、ラン
タノイド触媒を用いて合成されるポリブタジエンについ
ても同様の用途に使用し得ることが知られている。
リピースゴルフボール用のコア、ワンピースゴルフボー
ル、または糸巻きゴルフボールの固体の芯部(ソリッド
センター)には、ニッケル系触媒またはコバルト系触媒
を用いて合成されたシス-1,4結合80%以上を有するポリ
ブタジエンを含有するゴム組成物が、高い反発性と耐久
性を有しているので好適に用いられている。また、ラン
タノイド触媒を用いて合成されるポリブタジエンについ
ても同様の用途に使用し得ることが知られている。
【0003】例えば、特公平6-80123号公報には、(i)
ニッケル系触媒及び/又はコバルト系触媒を用いて合成
され、かつムーニー粘度[ML1+4(100℃)]が70〜100
であるシス-1,4結合を少なくとも40%以上含有するポリ
ブタジエンと、(ii)ランタン系列希土類元素化合物から
なる触媒を用いて合成され、かつムーニー粘度[ML
1+4(100℃)]が30〜90であるシス-1,4結合を少なくとも
40%以上含有するポリブタジエン、またはニッケル系触
媒及び/又はコバルト系触媒を用いて合成され、かつム
ーニー粘度[ML1+4(100℃)]が20〜50であるシス-1,4
結合を少なくとも40%以上含有するポリブタジエン、と
の混合物がゴルフボール用ゴム組成物として好適に用い
られることが開示されている。しかしながら、上記(i)
のポリブタジエンを用いる場合、得られたゴルフボール
の反発性能に関して改善は見られるが、高いムーニー粘
度を有する(ii)のポリブタジエンとの混合物を用いる場
合、製造作業性が大きく低下する。
ニッケル系触媒及び/又はコバルト系触媒を用いて合成
され、かつムーニー粘度[ML1+4(100℃)]が70〜100
であるシス-1,4結合を少なくとも40%以上含有するポリ
ブタジエンと、(ii)ランタン系列希土類元素化合物から
なる触媒を用いて合成され、かつムーニー粘度[ML
1+4(100℃)]が30〜90であるシス-1,4結合を少なくとも
40%以上含有するポリブタジエン、またはニッケル系触
媒及び/又はコバルト系触媒を用いて合成され、かつム
ーニー粘度[ML1+4(100℃)]が20〜50であるシス-1,4
結合を少なくとも40%以上含有するポリブタジエン、と
の混合物がゴルフボール用ゴム組成物として好適に用い
られることが開示されている。しかしながら、上記(i)
のポリブタジエンを用いる場合、得られたゴルフボール
の反発性能に関して改善は見られるが、高いムーニー粘
度を有する(ii)のポリブタジエンとの混合物を用いる場
合、製造作業性が大きく低下する。
【0004】特許第2644226号公報には、ムーニー粘度
[ML1+4(100℃)]が45〜90、重量平均分子量(Mw)と
数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が4.0〜8.0、および
シス-1,4結合を少なくとも80%以上有するポリブタジエ
ンがゴルフボールに好適に用いられることが開示されて
いる。このようなポリブタジエンを用いると十分な特性
のゴルフボールが得られるが、反発性能や耐久性に関し
て更に改善の余地が存在する。
[ML1+4(100℃)]が45〜90、重量平均分子量(Mw)と
数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が4.0〜8.0、および
シス-1,4結合を少なくとも80%以上有するポリブタジエ
ンがゴルフボールに好適に用いられることが開示されて
いる。このようなポリブタジエンを用いると十分な特性
のゴルフボールが得られるが、反発性能や耐久性に関し
て更に改善の余地が存在する。
【0005】特許第2678240号公報には、40%を越える
シス-1,4含有量および50未満のムーニー粘度を有する、
ニッケルまたはコバルト触媒作用によるポリブタジエン
85〜15phrと、40%を越えるシス-1,4含有量および50未
満のムーニー粘度を有する、ランタニド触媒作用による
ポリブタジエン15〜85phr、との混合物がゴルフボール
製品に好適に用いられることが開示されている。しかし
ながら、上記ポリブタジエンの混合物を用いる場合、得
られたゴルフボールの反発性能や耐久性に関して十分な
性能は得られていない。
シス-1,4含有量および50未満のムーニー粘度を有する、
ニッケルまたはコバルト触媒作用によるポリブタジエン
85〜15phrと、40%を越えるシス-1,4含有量および50未
満のムーニー粘度を有する、ランタニド触媒作用による
ポリブタジエン15〜85phr、との混合物がゴルフボール
製品に好適に用いられることが開示されている。しかし
ながら、上記ポリブタジエンの混合物を用いる場合、得
られたゴルフボールの反発性能や耐久性に関して十分な
性能は得られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来のゴルフボールの有する問題点を解決し、良好な
製造作業性を有し、反発性能および耐久性に優れたソリ
ッドゴルフボールを提供することを目的とする。
な従来のゴルフボールの有する問題点を解決し、良好な
製造作業性を有し、反発性能および耐久性に優れたソリ
ッドゴルフボールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記目的を
達成すべく鋭意検討を行った結果、ニッケル系触媒およ
び/またはコバルト系触媒を用いて合成されたポリブタ
ジエンとランタノイド触媒を用いて合成されたポリブタ
ジエンとの混合物を含有するゴム組成物を使用し、2種
類のポリブタジエンのムーニー粘度および重量比と、ニ
ッケル系触媒および/またはコバルト系触媒を用いて合
成されたポリブタジエンの重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)とを特定範囲に規定する
ことにより、良好な製造作業性を有し、反発性能および
耐久性に優れたソリッドゴルフボールが得られることを
見い出し、本発明を完成するに至った。
達成すべく鋭意検討を行った結果、ニッケル系触媒およ
び/またはコバルト系触媒を用いて合成されたポリブタ
ジエンとランタノイド触媒を用いて合成されたポリブタ
ジエンとの混合物を含有するゴム組成物を使用し、2種
類のポリブタジエンのムーニー粘度および重量比と、ニ
ッケル系触媒および/またはコバルト系触媒を用いて合
成されたポリブタジエンの重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)とを特定範囲に規定する
ことにより、良好な製造作業性を有し、反発性能および
耐久性に優れたソリッドゴルフボールが得られることを
見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、(a)シス-1,4結合80%以
上を含有し、ムーニー粘度50〜69ML1+4(100℃)を有
し、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比
(Mw/Mn)が4.0〜8.0であるニッケル系触媒および/また
はコバルト系触媒を用いて合成されたポリブタジエン、
および(b)シス-1,4結合少なくとも40%以上を含有し、
ムーニー粘度20〜90ML1+4(100℃)を有するランタノイ
ド触媒を用いて合成されたポリブタジエンの重量比(a)/
(b)が30/70〜90/10であるポリブタジエン混合物、不飽
和カルボン酸または不飽和カルボン酸の金属塩、有機過
酸化物および無機充填剤を含有するゴム組成物から得ら
れるゴム層を少なくとも一層有するコアと該コアを被覆
するカバーから成ることを特徴とするマルチピースソリ
ッドゴルフボールに関する。
上を含有し、ムーニー粘度50〜69ML1+4(100℃)を有
し、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比
(Mw/Mn)が4.0〜8.0であるニッケル系触媒および/また
はコバルト系触媒を用いて合成されたポリブタジエン、
および(b)シス-1,4結合少なくとも40%以上を含有し、
ムーニー粘度20〜90ML1+4(100℃)を有するランタノイ
ド触媒を用いて合成されたポリブタジエンの重量比(a)/
(b)が30/70〜90/10であるポリブタジエン混合物、不飽
和カルボン酸または不飽和カルボン酸の金属塩、有機過
酸化物および無機充填剤を含有するゴム組成物から得ら
れるゴム層を少なくとも一層有するコアと該コアを被覆
するカバーから成ることを特徴とするマルチピースソリ
ッドゴルフボールに関する。
【0009】本発明は更に、(a)シス-1,4-結合80%以上
を含有し、ムーニー粘度50〜69ML1+4(100℃)を有し、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/
Mn)が4.0〜8.0であるニッケル系触媒および/またはコ
バルト系触媒を用いて合成されたポリブタジエン、およ
び(b)シス-1,4-結合少なくとも40%以上を含有し、ムー
ニー粘度20〜90ML1+4(100℃)を有するランタノイド触
媒を用いて合成されたポリブタジエンの重量比(a)/(b)
が30/70〜90/10であるポリブタジエン混合物、不飽和カ
ルボン酸または不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化
物および無機充填剤を含有するゴム組成物から得られる
ゴムから成ることを特徴とするワンピースソリッドゴル
フボールに関する。
を含有し、ムーニー粘度50〜69ML1+4(100℃)を有し、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/
Mn)が4.0〜8.0であるニッケル系触媒および/またはコ
バルト系触媒を用いて合成されたポリブタジエン、およ
び(b)シス-1,4-結合少なくとも40%以上を含有し、ムー
ニー粘度20〜90ML1+4(100℃)を有するランタノイド触
媒を用いて合成されたポリブタジエンの重量比(a)/(b)
が30/70〜90/10であるポリブタジエン混合物、不飽和カ
ルボン酸または不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化
物および無機充填剤を含有するゴム組成物から得られる
ゴムから成ることを特徴とするワンピースソリッドゴル
フボールに関する。
【0010】上述のように、本発明の特定のポリブタジ
エンの混合物を用いるゴム組成物は、それを加熱加圧成
形してゴルフボールとすると、ワンピースソリッドゴル
フボールになる。また、ゴム製コアと熱可塑性樹脂製の
カバーから成る、ツーピースソリッドゴルフボールやス
リーピースソリッドゴルフボール等のマルチピースソリ
ッドゴルフボールのコアの少なくとも一部または全部を
上記ゴム組成物から形成してもよい。以下、簡略化のた
め、ツーピースソリッドゴルフボールのコアへの使用を
中心に説明する。
エンの混合物を用いるゴム組成物は、それを加熱加圧成
形してゴルフボールとすると、ワンピースソリッドゴル
フボールになる。また、ゴム製コアと熱可塑性樹脂製の
カバーから成る、ツーピースソリッドゴルフボールやス
リーピースソリッドゴルフボール等のマルチピースソリ
ッドゴルフボールのコアの少なくとも一部または全部を
上記ゴム組成物から形成してもよい。以下、簡略化のた
め、ツーピースソリッドゴルフボールのコアへの使用を
中心に説明する。
【0011】本発明のソリッドゴルフボールは、上記の
ようなゴム組成物を加硫成形して得られたコア上にカバ
ーを被覆して形成される。本発明のコアは、ポリブタジ
エン混合物、不飽和カルボン酸または不飽和カルボン酸
の金属塩、有機過酸化物、無機充填剤、要すれば老化防
止剤等を含有するゴム組成物を加硫成形することにより
得られる。
ようなゴム組成物を加硫成形して得られたコア上にカバ
ーを被覆して形成される。本発明のコアは、ポリブタジ
エン混合物、不飽和カルボン酸または不飽和カルボン酸
の金属塩、有機過酸化物、無機充填剤、要すれば老化防
止剤等を含有するゴム組成物を加硫成形することにより
得られる。
【0012】本発明のコア用ゴム組成物に用いられるポ
リブタジエン混合物は、(a)シス-1,4結合80%以上を含
有し、ムーニー粘度50〜69ML1+4(100℃)を有し、重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)
が4.0〜8.0であるニッケル系触媒および/またはコバル
ト系触媒を用いて合成されたポリブタジエン、および
(b)シス-1,4結合少なくとも40%以上を含有し、ムーニ
ー粘度20〜90ML1+4(100℃)を有するランタノイド触媒
を用いて合成されたポリブタジエンから成る。
リブタジエン混合物は、(a)シス-1,4結合80%以上を含
有し、ムーニー粘度50〜69ML1+4(100℃)を有し、重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)
が4.0〜8.0であるニッケル系触媒および/またはコバル
ト系触媒を用いて合成されたポリブタジエン、および
(b)シス-1,4結合少なくとも40%以上を含有し、ムーニ
ー粘度20〜90ML1+4(100℃)を有するランタノイド触媒
を用いて合成されたポリブタジエンから成る。
【0013】本発明においてポリブタジエン(a)の合成
に用いられるニッケル系触媒としては、例えば、担体と
してのケイソウ土上にニッケルを付けたニッケルケイソ
ウ土のような一成分系、ラネーニッケル/四塩化チタン
のような二成分系、ニッケル化合物/有機金属/三フッ化
ホウ素エーテラートのような三成分系触媒が挙げられ
る。ニッケル化合物の例としては、担体付還元ニッケ
ル、ラネーニッケル、酸化ニッケル、カルボン酸ニッケ
ル、有機ニッケル錯塩等が用いられる。また、有機金属
の例としては、トリアルキルアルミニウム、例えばトリ
エチルアルミニウム、トリ-n-プロピルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリ-n-ヘキシルアルミ
ニウム等;アルキルリチウム、例えばn-ブチルリチウ
ム、s-ブチルリチウム、t-ブチルリチウム、1,4-ブタ
ンジリチウム等;ジアルキル亜鉛、例えばジエチル亜
鉛、ジブチル亜鉛等;が挙げられる。
に用いられるニッケル系触媒としては、例えば、担体と
してのケイソウ土上にニッケルを付けたニッケルケイソ
ウ土のような一成分系、ラネーニッケル/四塩化チタン
のような二成分系、ニッケル化合物/有機金属/三フッ化
ホウ素エーテラートのような三成分系触媒が挙げられ
る。ニッケル化合物の例としては、担体付還元ニッケ
ル、ラネーニッケル、酸化ニッケル、カルボン酸ニッケ
ル、有機ニッケル錯塩等が用いられる。また、有機金属
の例としては、トリアルキルアルミニウム、例えばトリ
エチルアルミニウム、トリ-n-プロピルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリ-n-ヘキシルアルミ
ニウム等;アルキルリチウム、例えばn-ブチルリチウ
ム、s-ブチルリチウム、t-ブチルリチウム、1,4-ブタ
ンジリチウム等;ジアルキル亜鉛、例えばジエチル亜
鉛、ジブチル亜鉛等;が挙げられる。
【0014】これらのニッケル系触媒存在下におけるブ
タジエンの重合は、一般に、反応器にブタジエンモノマ
ーを、オクタン酸ニッケルやトリエチルアルミニウム等
の触媒を通常溶媒と共に加え、所望のムーニー粘度が得
られるように、反応温度を5〜60℃、反応圧力を1〜約
70気圧の範囲内で調節して行う。
タジエンの重合は、一般に、反応器にブタジエンモノマ
ーを、オクタン酸ニッケルやトリエチルアルミニウム等
の触媒を通常溶媒と共に加え、所望のムーニー粘度が得
られるように、反応温度を5〜60℃、反応圧力を1〜約
70気圧の範囲内で調節して行う。
【0015】本発明においてポリブタジエン(a)の合成
に用いられるコバルト系触媒としては、金属コバルトま
たはコバルト化合物、例えばラネーコバルト、塩化コバ
ルト、臭化コバルト、ヨウ化コバルト、酸化コバルト、
硫酸コバルト、炭酸コバルト、リン酸コバルト、フタル
酸コバルト、コバルトカルボニル、アセチルアセトン酸
コバルト、ジエチルジチオカルバミン酸コバルト、コバ
ルトジニトロシルクロリド等が挙げられる。特に、これ
らのコバルト化合物と、ジアルキルアルミニウムモノク
ロリド、例えばジエチルアルミニウムモノクロリド、ジ
イソブチルアルミニウムモノクロリド等;トリアルキル
アルミニウム、例えば、トリエチルアルミニウム、トリ
-n-プロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリ-n-ヘキシルアルミニウム等;アルキルアルミ
ニウムセスキクロリド、例えばエチルアルミニウムセス
キクロリド;塩化アルミニウム等;との組合せが、シス
-1,4結合型の重合体を得る触媒として好ましい。これら
のコバルト系触媒存在下におけるブタジエンの重合は、
ニッケル系触媒の場合とほぼ同様の方法により行われ
る。
に用いられるコバルト系触媒としては、金属コバルトま
たはコバルト化合物、例えばラネーコバルト、塩化コバ
ルト、臭化コバルト、ヨウ化コバルト、酸化コバルト、
硫酸コバルト、炭酸コバルト、リン酸コバルト、フタル
酸コバルト、コバルトカルボニル、アセチルアセトン酸
コバルト、ジエチルジチオカルバミン酸コバルト、コバ
ルトジニトロシルクロリド等が挙げられる。特に、これ
らのコバルト化合物と、ジアルキルアルミニウムモノク
ロリド、例えばジエチルアルミニウムモノクロリド、ジ
イソブチルアルミニウムモノクロリド等;トリアルキル
アルミニウム、例えば、トリエチルアルミニウム、トリ
-n-プロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリ-n-ヘキシルアルミニウム等;アルキルアルミ
ニウムセスキクロリド、例えばエチルアルミニウムセス
キクロリド;塩化アルミニウム等;との組合せが、シス
-1,4結合型の重合体を得る触媒として好ましい。これら
のコバルト系触媒存在下におけるブタジエンの重合は、
ニッケル系触媒の場合とほぼ同様の方法により行われ
る。
【0016】このようにして得られたポリブタジエン
(a)は、シス-1,4-結合80%以上を含有し、ムーニー粘度
50〜69、好ましくは52〜67、より好ましくは55〜67ML
1+4(100℃)を有し、分子量分布の指数となる重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)4.0〜8.
0、好ましくは4.0〜7.0、より好ましくは4.0〜6.0を有
する。ポリブタジエン(a)のムーニー粘度が50より低い
場合、製造作業性は良好となるが、反発性能が低下し、
69より高い場合、十分な反発性能は得られるが、製造作
業性が低下して生産性が低下する。ポリブタジエン(a)
のMw/Mnが4.0より小さいと、製造作業性が低下し、8.
0より大きいと製造作業性は良好であるが、反発性能が
低下する。
(a)は、シス-1,4-結合80%以上を含有し、ムーニー粘度
50〜69、好ましくは52〜67、より好ましくは55〜67ML
1+4(100℃)を有し、分子量分布の指数となる重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)4.0〜8.
0、好ましくは4.0〜7.0、より好ましくは4.0〜6.0を有
する。ポリブタジエン(a)のムーニー粘度が50より低い
場合、製造作業性は良好となるが、反発性能が低下し、
69より高い場合、十分な反発性能は得られるが、製造作
業性が低下して生産性が低下する。ポリブタジエン(a)
のMw/Mnが4.0より小さいと、製造作業性が低下し、8.
0より大きいと製造作業性は良好であるが、反発性能が
低下する。
【0017】ここで、「ムーニー粘度」とは、回転式可
塑度計の1種であるムーニー粘度計で測定される工業的
な粘度の指標であり、配合ゴム粘度の測定にゴム工業に
おいてよく用いられる。円筒形のダイスとその中央にお
いたロータによって形成される空隙に配合ゴムを密閉充
填し、試験温度100℃、予備加熱時間1分間、ロータの
回転時間4分間、回転数2rpmでロータを回転したとき
に生じるトルク値により得られる。単位記号としてML
1+4(100℃)、ここでMはムーニー粘度、Lはロータの形
状であり大ロータ(L形)を表し、(1+4)は予備加熱時間
1分間、ロータの回転時間4分間を表し、100℃は試験
温度を表す、を用いる(JIS K 6300)。
塑度計の1種であるムーニー粘度計で測定される工業的
な粘度の指標であり、配合ゴム粘度の測定にゴム工業に
おいてよく用いられる。円筒形のダイスとその中央にお
いたロータによって形成される空隙に配合ゴムを密閉充
填し、試験温度100℃、予備加熱時間1分間、ロータの
回転時間4分間、回転数2rpmでロータを回転したとき
に生じるトルク値により得られる。単位記号としてML
1+4(100℃)、ここでMはムーニー粘度、Lはロータの形
状であり大ロータ(L形)を表し、(1+4)は予備加熱時間
1分間、ロータの回転時間4分間を表し、100℃は試験
温度を表す、を用いる(JIS K 6300)。
【0018】本発明においてポリブタジエン(b)の合成
に用いられるランタノイド触媒としては、ランタノイド
化合物、有機アルミニウム化合物、ルイス塩基、要すれ
ばルイス酸を組合せたものが用いられる。ランタノイド
化合物としては、原子番号57〜71の希土類金属のハ
ロゲン化物、カルボン酸塩、アルコラート、チオアルコ
ラート、アミド等が挙げられ、上記希土類金属としては
ネオジウムが好ましい。有機アルミニウム化合物として
は、一般式: AlR1R2R3 (式中、R1、R2、R3は、互いに同一であっても異な
っていてもよく、それぞれ独立して水素または炭素数1
〜8の炭化水素基である)で表される。ルイス塩基は、
ランタノイド化合物を錯体化するのに用いられ、アセチ
ルアセトン、ケトン、アルコール等が好適に用いられ
る。ルイス酸としては、一般式: AlXnR3-n (式中、Xはハロゲンであり、Rは炭素数1〜20の、ア
ルキル基、アリール基、またはアラルキル基であり、n
は1、1.5、2または3である)で表されるハロゲン化
アルミニウム、または四塩化ケイ素、四塩化錫、四塩化
チタン等が挙げられる。
に用いられるランタノイド触媒としては、ランタノイド
化合物、有機アルミニウム化合物、ルイス塩基、要すれ
ばルイス酸を組合せたものが用いられる。ランタノイド
化合物としては、原子番号57〜71の希土類金属のハ
ロゲン化物、カルボン酸塩、アルコラート、チオアルコ
ラート、アミド等が挙げられ、上記希土類金属としては
ネオジウムが好ましい。有機アルミニウム化合物として
は、一般式: AlR1R2R3 (式中、R1、R2、R3は、互いに同一であっても異な
っていてもよく、それぞれ独立して水素または炭素数1
〜8の炭化水素基である)で表される。ルイス塩基は、
ランタノイド化合物を錯体化するのに用いられ、アセチ
ルアセトン、ケトン、アルコール等が好適に用いられ
る。ルイス酸としては、一般式: AlXnR3-n (式中、Xはハロゲンであり、Rは炭素数1〜20の、ア
ルキル基、アリール基、またはアラルキル基であり、n
は1、1.5、2または3である)で表されるハロゲン化
アルミニウム、または四塩化ケイ素、四塩化錫、四塩化
チタン等が挙げられる。
【0019】これらのランタノイド触媒存在下でブタジ
エンを重合する場合、ブタジエン/ランタノイド化合物
の比率は通常モル比で5×102〜5×106、好ましくは1.
0×103〜1.0×105である。有機アルミニウム化合物/ラ
ンタノイド化合物の比率はモル比で5〜500、好ましく
は10〜300である。ルイス塩基/ランタノイド化合物の比
率はモル比で0.5以上、好ましくは1〜20である。ルイ
ス酸を使用する場合は、そのルイス酸中のハロゲン化物
/ランタノイド化合物の比率はモル比で1〜10、好まし
くは1.5〜5である。上記ランタノイド触媒は、ブタジ
エンの重合の際に、有機溶媒、例えばn-ヘキサン、シ
クロヘキサン、n-ヘプタン、トルエン、キシレン、ベ
ンゼン等に溶解した状態で用いても、またはシリカ、マ
グネシア、塩化マグネシウム等の適当な担体上に担持さ
せて用いてもよい。重合条件としては、溶液重合または
塊状重合のどちらであってもよく、重合温度は-30〜150
℃であり、重合圧力は他の条件に依存して任意に選択し
てもよい。
エンを重合する場合、ブタジエン/ランタノイド化合物
の比率は通常モル比で5×102〜5×106、好ましくは1.
0×103〜1.0×105である。有機アルミニウム化合物/ラ
ンタノイド化合物の比率はモル比で5〜500、好ましく
は10〜300である。ルイス塩基/ランタノイド化合物の比
率はモル比で0.5以上、好ましくは1〜20である。ルイ
ス酸を使用する場合は、そのルイス酸中のハロゲン化物
/ランタノイド化合物の比率はモル比で1〜10、好まし
くは1.5〜5である。上記ランタノイド触媒は、ブタジ
エンの重合の際に、有機溶媒、例えばn-ヘキサン、シ
クロヘキサン、n-ヘプタン、トルエン、キシレン、ベ
ンゼン等に溶解した状態で用いても、またはシリカ、マ
グネシア、塩化マグネシウム等の適当な担体上に担持さ
せて用いてもよい。重合条件としては、溶液重合または
塊状重合のどちらであってもよく、重合温度は-30〜150
℃であり、重合圧力は他の条件に依存して任意に選択し
てもよい。
【0020】このようにして得られたポリブタジエン
(b)は、シス-1,4-結合40%以上を含有し、ムーニー粘度
20〜90、好ましくは25〜80、より好ましくは30〜70ML
1+4(100℃)を有する。ポリブタジエン(b)のムーニー粘
度が20より低い場合、製造作業性は良好となるが、所望
の反発性能が得られず、90より高い場合、十分な反発性
能は得られるが、製造作業性が低下する。
(b)は、シス-1,4-結合40%以上を含有し、ムーニー粘度
20〜90、好ましくは25〜80、より好ましくは30〜70ML
1+4(100℃)を有する。ポリブタジエン(b)のムーニー粘
度が20より低い場合、製造作業性は良好となるが、所望
の反発性能が得られず、90より高い場合、十分な反発性
能は得られるが、製造作業性が低下する。
【0021】本発明において、ポリブタジエン混合物中
のポリブタジエン(a)とポリブタジエン(b)の重量比(a)/
(b)は、30/70〜90/10、好ましくは40/60〜75/25、より
好ましくは45/55〜65/35である。ポリブタジエン混合物
の総重量に対して、ポリブタジエン(a)が30重量%未満
およびポリブタジエン(b)が70重量%を越えると、反発
性能が低下し、ポリブタジエン(b)が10重量%未満およ
びポリブタジエン(a)が90重量%を越えると、製造作業
性が低下する。
のポリブタジエン(a)とポリブタジエン(b)の重量比(a)/
(b)は、30/70〜90/10、好ましくは40/60〜75/25、より
好ましくは45/55〜65/35である。ポリブタジエン混合物
の総重量に対して、ポリブタジエン(a)が30重量%未満
およびポリブタジエン(b)が70重量%を越えると、反発
性能が低下し、ポリブタジエン(b)が10重量%未満およ
びポリブタジエン(a)が90重量%を越えると、製造作業
性が低下する。
【0022】本発明において、不飽和カルボン酸の金属
塩を共架橋剤として用いるが、不飽和カルボン酸として
は、炭素原子3〜8個を有する、アクリル酸、メタクリ
ル酸、ケイヒ酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸等
が挙げられ、特にアクリル酸とメタクリル酸が好まし
い。金属塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、アル
ミニウム、錫、ジルコニウム、カドミウム塩等が挙げら
れるが、特にナトリウム、亜鉛、マグネシウム塩が好ま
しい。配合量はポリブタジエンゴム混合物100重量部に
対して、10〜60重量部、好ましくは15〜45重量部であ
る。60重量部を越えると硬くなり過ぎて打球感が悪くな
る。10重量部より少ないと反発が悪くなり飛距離が低下
する。
塩を共架橋剤として用いるが、不飽和カルボン酸として
は、炭素原子3〜8個を有する、アクリル酸、メタクリ
ル酸、ケイヒ酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸等
が挙げられ、特にアクリル酸とメタクリル酸が好まし
い。金属塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、アル
ミニウム、錫、ジルコニウム、カドミウム塩等が挙げら
れるが、特にナトリウム、亜鉛、マグネシウム塩が好ま
しい。配合量はポリブタジエンゴム混合物100重量部に
対して、10〜60重量部、好ましくは15〜45重量部であ
る。60重量部を越えると硬くなり過ぎて打球感が悪くな
る。10重量部より少ないと反発が悪くなり飛距離が低下
する。
【0023】本発明のソリッドゴルフボール用ゴム組成
物に用いられる有機過酸化物は、架橋剤として作用し、
例えばジクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキ
サイド、1,1-ジ-t-ブチルパーオキシ-3,3,5-トリメチル
シクロヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(t-ブチルパー
オキシ)ヘキサン等が挙げられ、ジクミルパーオキサイ
ドが好適である。配合量はポリブタジエンゴム混合物10
0重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5.0
重量部である。0.1重量部より少ないと軟らかくなり過
ぎて反発が悪くなり飛距離が低下する。10重量部を越え
ると硬くなり過ぎ、打球感が悪くなる。
物に用いられる有機過酸化物は、架橋剤として作用し、
例えばジクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキ
サイド、1,1-ジ-t-ブチルパーオキシ-3,3,5-トリメチル
シクロヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(t-ブチルパー
オキシ)ヘキサン等が挙げられ、ジクミルパーオキサイ
ドが好適である。配合量はポリブタジエンゴム混合物10
0重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5.0
重量部である。0.1重量部より少ないと軟らかくなり過
ぎて反発が悪くなり飛距離が低下する。10重量部を越え
ると硬くなり過ぎ、打球感が悪くなる。
【0024】無機充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、シリカ等が挙げられる。配合量
は、ポリブタジエンゴム混合物100重量部に対して、3
〜70重量部、好ましくは5〜50重量部である。3重量部
より少ないと、得られたゴルフボールが軽くなり過ぎ、
70重量部を越えると得られたゴルフボールが重くなり過
ぎる。
ウム、炭酸カルシウム、シリカ等が挙げられる。配合量
は、ポリブタジエンゴム混合物100重量部に対して、3
〜70重量部、好ましくは5〜50重量部である。3重量部
より少ないと、得られたゴルフボールが軽くなり過ぎ、
70重量部を越えると得られたゴルフボールが重くなり過
ぎる。
【0025】更に本発明のソリッドゴルフボール用ゴム
組成物には、老化防止剤またはしゃく解剤、その他ソリ
ッドゴルフボールのコアの製造に通常使用し得る成分を
適宜配合してもよい。尚、老化防止剤は0.2〜1.5重量部
が好ましい。
組成物には、老化防止剤またはしゃく解剤、その他ソリ
ッドゴルフボールのコアの製造に通常使用し得る成分を
適宜配合してもよい。尚、老化防止剤は0.2〜1.5重量部
が好ましい。
【0026】本発明のコアは初期荷重10kgfを負荷した
状態から終荷重130kgfを負荷したときまでの圧縮変形量
2.0〜6.0mm、好ましくは2.2〜5.5mm、より好ましくは2.
5〜4.5mmを有する。コアの圧縮変形量が2.0mmより小さ
いと硬過ぎて打撃時のフィーリングが悪くなり、6.0mm
より大きいと軟らか過ぎて反発性能が低下する。尚、ワ
ンピースゴルフボールの場合は、ゴルフボール自体が上
記性能を示す。
状態から終荷重130kgfを負荷したときまでの圧縮変形量
2.0〜6.0mm、好ましくは2.2〜5.5mm、より好ましくは2.
5〜4.5mmを有する。コアの圧縮変形量が2.0mmより小さ
いと硬過ぎて打撃時のフィーリングが悪くなり、6.0mm
より大きいと軟らか過ぎて反発性能が低下する。尚、ワ
ンピースゴルフボールの場合は、ゴルフボール自体が上
記性能を示す。
【0027】次いで、上記のようなゴム組成物から得ら
れたコア上にはカバーを被覆する。本発明に用いられる
カバーは、ソリッドゴルフボールのカバー材として通常
使用されるエチレン-アクリル酸またはメタクリル酸共
重合体、またはエチレン-アクリル酸またはメタクリル
酸-アクリル酸エステル三元共重合体のカルボン酸の一
部を金属イオンで中和したアイオノマー樹脂、またはそ
の混合物が用いられる。上記の中和する金属イオンとし
ては、アルカリ金属イオン、例えばNaイオン、Kイオ
ン、Liイオン等;2価金属イオン、例えばZnイオン、
Caイオン、Mgイオン等;およびそれらの混合物が挙げ
られるが、Naイオン、Znイオン、Liイオン等が反発
性、耐久性等からよく用いられる。
れたコア上にはカバーを被覆する。本発明に用いられる
カバーは、ソリッドゴルフボールのカバー材として通常
使用されるエチレン-アクリル酸またはメタクリル酸共
重合体、またはエチレン-アクリル酸またはメタクリル
酸-アクリル酸エステル三元共重合体のカルボン酸の一
部を金属イオンで中和したアイオノマー樹脂、またはそ
の混合物が用いられる。上記の中和する金属イオンとし
ては、アルカリ金属イオン、例えばNaイオン、Kイオ
ン、Liイオン等;2価金属イオン、例えばZnイオン、
Caイオン、Mgイオン等;およびそれらの混合物が挙げ
られるが、Naイオン、Znイオン、Liイオン等が反発
性、耐久性等からよく用いられる。
【0028】上記アイオノマー樹脂の具体例としては、
例えば三井デュポンポリケミカル(株)から市販されてい
るハイミラン1605(Na)、1707(Na)、AM7318(Na)、170
6(Zn)、AM7315(Zn)、7317(Zn)、7311(Mg)、MK7320
(K)や、三元共重合体系アイオノマー樹脂としてのハイ
ミラン1856(Na)、1855(Zn)、ハイミランAM7316(Zn)
等が挙げられ、米国デュポン社から市販されているサー
リン8920(Na)、8940(Na)、AD8512(Na)、9910(Zn)、
AD8511(Zn)、7930(Li)、7940(Li)や、三元共重合体
系アイオノマーとしてのサーリンAD8265(Na)、サーリ
ンAD8269(Na)等が挙げられ、エクソン(Exxon)化学社か
ら市販されているアイオテック(IOTEC)7010(Zn)、8000
(Na)等が挙げられる。尚、上記アイオノマー樹脂の商
品名の後の括弧()内に記載したNa、Zn等はそれらの
中和金属イオン種を示している。これらのアイオノマー
は、上記例示のものをそれぞれ単独または2種以上の混
合物として用いてもよい。上記アイオノマー樹脂は、カ
バー用樹脂全体の50%以上、好ましくは80%以上であ
る。
例えば三井デュポンポリケミカル(株)から市販されてい
るハイミラン1605(Na)、1707(Na)、AM7318(Na)、170
6(Zn)、AM7315(Zn)、7317(Zn)、7311(Mg)、MK7320
(K)や、三元共重合体系アイオノマー樹脂としてのハイ
ミラン1856(Na)、1855(Zn)、ハイミランAM7316(Zn)
等が挙げられ、米国デュポン社から市販されているサー
リン8920(Na)、8940(Na)、AD8512(Na)、9910(Zn)、
AD8511(Zn)、7930(Li)、7940(Li)や、三元共重合体
系アイオノマーとしてのサーリンAD8265(Na)、サーリ
ンAD8269(Na)等が挙げられ、エクソン(Exxon)化学社か
ら市販されているアイオテック(IOTEC)7010(Zn)、8000
(Na)等が挙げられる。尚、上記アイオノマー樹脂の商
品名の後の括弧()内に記載したNa、Zn等はそれらの
中和金属イオン種を示している。これらのアイオノマー
は、上記例示のものをそれぞれ単独または2種以上の混
合物として用いてもよい。上記アイオノマー樹脂は、カ
バー用樹脂全体の50%以上、好ましくは80%以上であ
る。
【0029】また、本発明では、上記アイオノマー樹脂
の性能改善を目的として適宜、各種熱可塑性樹脂、例え
ばスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ウレタン系樹脂等をブレンドしてもよい。上記熱
可塑性樹脂の具体例として、官能基変性したスチレン-
ブタジエン-スチレンブロック共重合体または官能基変
性したスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体
が好ましい。それらの具体例として、(株)クラレから商
品名「HG-252」で市販されている水素添加したスチレン
-イソプレン-スチレンブロック共重合体で末端にOH基
を付加したものや、ダイセル化学工業(株)から商品名
「エポフレンドAT014」、「エポフレンドAT015」、「エ
ポフレンドAT000」等で市販されているエポキシ基を含
有するポリブタジエンブロックを有するスチレン-ブタ
ジエン-スチレン(SBS)構造のブロック共重合体や
商品名「エポフレンドAT018」、「エポフレンドAT019」
等で市販されているエポキシ基を含有するポリブタジエ
ンブロックの一部を水素添加したSBS構造のブロック
共重合体等が挙げられる。
の性能改善を目的として適宜、各種熱可塑性樹脂、例え
ばスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ウレタン系樹脂等をブレンドしてもよい。上記熱
可塑性樹脂の具体例として、官能基変性したスチレン-
ブタジエン-スチレンブロック共重合体または官能基変
性したスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体
が好ましい。それらの具体例として、(株)クラレから商
品名「HG-252」で市販されている水素添加したスチレン
-イソプレン-スチレンブロック共重合体で末端にOH基
を付加したものや、ダイセル化学工業(株)から商品名
「エポフレンドAT014」、「エポフレンドAT015」、「エ
ポフレンドAT000」等で市販されているエポキシ基を含
有するポリブタジエンブロックを有するスチレン-ブタ
ジエン-スチレン(SBS)構造のブロック共重合体や
商品名「エポフレンドAT018」、「エポフレンドAT019」
等で市販されているエポキシ基を含有するポリブタジエ
ンブロックの一部を水素添加したSBS構造のブロック
共重合体等が挙げられる。
【0030】また、本発明において、上記カバー用組成
物には、主成分としての上記樹脂の他に必要に応じて、
硫酸バリウム等の充填剤や二酸化チタン等の着色剤や、
その他の添加剤、例えば分散剤、老化防止剤、紫外線吸
収剤、光安定剤並びに蛍光材料または蛍光増白剤等を、
ゴルフボールカバーによる所望の特性が損なわれない範
囲で含有していてもよいが、通常、着色剤の配合量は0.
01〜10.0重量部が好ましい。
物には、主成分としての上記樹脂の他に必要に応じて、
硫酸バリウム等の充填剤や二酸化チタン等の着色剤や、
その他の添加剤、例えば分散剤、老化防止剤、紫外線吸
収剤、光安定剤並びに蛍光材料または蛍光増白剤等を、
ゴルフボールカバーによる所望の特性が損なわれない範
囲で含有していてもよいが、通常、着色剤の配合量は0.
01〜10.0重量部が好ましい。
【0031】本発明のカバーは、ゴルフボールのカバー
の形成に使用されている一般に公知の方法を用いて行う
ことができ、特に限定されるものではない。カバー用組
成物を予め半球殻状のハーフシェルに成形し、それを2
枚用いてコアを包み、130〜170℃で1〜15分間加圧成形
するか、または上記カバー用組成物を直接コア上に射出
成形してコアを包み込む方法を用いてもよい。カバー層
の厚さは0.5〜3.0mmが好ましく、カバー層を被覆する際
に通常、ディンプルと呼ばれるくぼみを多数表面上に形
成する。本発明のゴルフボールは美観を高め、商品価値
を上げるために、通常ペイント仕上げ、マーキングスタ
ンプ等を施されて市場に投入される。
の形成に使用されている一般に公知の方法を用いて行う
ことができ、特に限定されるものではない。カバー用組
成物を予め半球殻状のハーフシェルに成形し、それを2
枚用いてコアを包み、130〜170℃で1〜15分間加圧成形
するか、または上記カバー用組成物を直接コア上に射出
成形してコアを包み込む方法を用いてもよい。カバー層
の厚さは0.5〜3.0mmが好ましく、カバー層を被覆する際
に通常、ディンプルと呼ばれるくぼみを多数表面上に形
成する。本発明のゴルフボールは美観を高め、商品価値
を上げるために、通常ペイント仕上げ、マーキングスタ
ンプ等を施されて市場に投入される。
【0032】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0033】(調製例1〜3)ポリブタジエンの調製 以下の表1に示した反応条件を用いて、調製例1〜3の
ポリブタジエンを調製し、得られたポリブタジエンのム
ーニー粘度、シス-1,4結合含有率、並びに数平均分子
量、重量平均分子量およびそれらの比を測定し、その結
果を同表に示した。
ポリブタジエンを調製し、得られたポリブタジエンのム
ーニー粘度、シス-1,4結合含有率、並びに数平均分子
量、重量平均分子量およびそれらの比を測定し、その結
果を同表に示した。
【0034】
【表1】 ポリブタジエン 調製例1 調製例2 調製例3 触媒 ニッケル系 コバルト系 ランタノイド ムーニー粘度 (注1) 60 58 63 [ML1+4(100℃)] シス-1,4結合含有率(%)(注2) 96 97 98 重量平均分子量(Mw) (注3) 61×104 51×104 46×104 数平均分子量(Mn) (注3) 12×104 9×104 13×104 比(Mw/Mn) 5.1 5.7 3.5 (注1)測定方法:JIS K 6300準拠 (注2)測定方法:NMR(核磁気共鳴吸収法) (注3)測定方法:GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)
【0035】(実施例1〜5および比較例1〜4)コアの作製 上記のように得られた調製例1〜3のポリブタジエンを
用いて、以下の表2に示した配合のコア用ゴム組成物を
混練し、160℃で25分間加熱プレスすることにより直径3
9.0mmおよび重量36.4gのコアを得た。得られたコアの圧
縮変形量および反発係数を測定し、その結果を表5およ
び表6に示した。試験方法は後記の通り行った。
用いて、以下の表2に示した配合のコア用ゴム組成物を
混練し、160℃で25分間加熱プレスすることにより直径3
9.0mmおよび重量36.4gのコアを得た。得られたコアの圧
縮変形量および反発係数を測定し、その結果を表5およ
び表6に示した。試験方法は後記の通り行った。
【0036】
【表2】 実施例 比較例 コア配合 1 2 3 4 5 1 2 3 4 ポリブタジエンゴム 調製例1 80 − 50 40 − 100 − − 20 調製例2 − 70 − − 35 − 100 − − 調製例3 20 30 50 60 75 − − 100 80 アクリル酸亜鉛 30 30 30 30 30 30 30 30 30 酸化亜鉛 18 18 18 18 18 18 18 18 18 ジクミルパーオキサイド 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2老化防止剤 (注4) 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 (注4) 吉富製薬(株)製のヨシノックス425
【0037】カバー用組成物の調製 以下の表3に示すカバー用配合材料を二軸混練押出機に
よりミキシングし、ペレット状のカバー用組成物を得
た。押出条件は、 スクリュー径 45mm スクリュー回転数 200rpm スクリューL/D 35 であり、配合物は押出機のダイの位置で200〜260℃に加
熱された。
よりミキシングし、ペレット状のカバー用組成物を得
た。押出条件は、 スクリュー径 45mm スクリュー回転数 200rpm スクリューL/D 35 であり、配合物は押出機のダイの位置で200〜260℃に加
熱された。
【0038】
【表3】 カバー配合 重量部 ハイミラン1605 (注5) 50 ハイミラン1706 (注6) 50 酸化チタン 2.0 (注5)三井デュポンポリケミカル(株)製のナトリウムイオン中和エチレン-メタ クリル酸共重合系アイオノマー樹脂 (注6)三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和エチレン-メタクリル 酸共重合系アイオノマー樹脂
【0039】ゴルフボールの作製 上記のように得られたコア上に、上記カバー用組成物を
射出成形により被覆し、直径42.7mmおよび重量45.4gの
ツーピースソリッドゴルフボールを得た。得られたゴル
フボールのコンプレッション、反発係数および耐久性を
測定し、その結果を表5に示した。試験方法は後記の通
り行った。
射出成形により被覆し、直径42.7mmおよび重量45.4gの
ツーピースソリッドゴルフボールを得た。得られたゴル
フボールのコンプレッション、反発係数および耐久性を
測定し、その結果を表5に示した。試験方法は後記の通
り行った。
【0040】(実施例6および比較例5)表1に示した
ポリブタジエンを用いて、以下の表4に示した配合のボ
ール用ゴム組成物を混練し、170℃で20分間加熱プレス
することにより直径42.7mmおよび重量45.4gのワンピー
スソリッドゴルフボールを得た。得られたゴルフボール
のコンプレッション、反発係数および耐久性を測定また
は評価し、その結果を表6に示した。試験方法は後記の
通り行った。
ポリブタジエンを用いて、以下の表4に示した配合のボ
ール用ゴム組成物を混練し、170℃で20分間加熱プレス
することにより直径42.7mmおよび重量45.4gのワンピー
スソリッドゴルフボールを得た。得られたゴルフボール
のコンプレッション、反発係数および耐久性を測定また
は評価し、その結果を表6に示した。試験方法は後記の
通り行った。
【0041】
【表4】 ボール配合 実施例6 比較例5 ポリブタジエンゴム 調製例1 80 100 調製例2 − − 調製例3 20 − メタクリル酸 25 25 酸化亜鉛 26 26 ジクミルパーオキサイド 1.0 1.0
【0042】(試験方法) コア圧縮変形量 コアに初期荷重10kgfから終荷重130kgfを負荷したとき
までの圧縮変形量を測定した。 反発係数 圧縮空気式レジリエンスガンを用いて測定した。 ボールコンプレッション PGA方式により測定した。 耐久性 ツルーテンパー社製スイングロボットにウッド1番クラ
ブ(ドライバー)を取付け、ゴルフボールをヘッドスピー
ド45m/秒で繰返し打撃し、割れが生じるまでの回数を調
べた。その結果を、比較例1の割れが生じるまでの回数
を100とした時の指数で示した。 ロール作業性 ゴム組成物をロールにより混練する際の作業性を、以下
の判定基準に従って評価した。判定基準 〇 … 作業性良好 × … ロールに巻き付きにくく、作業性悪い
までの圧縮変形量を測定した。 反発係数 圧縮空気式レジリエンスガンを用いて測定した。 ボールコンプレッション PGA方式により測定した。 耐久性 ツルーテンパー社製スイングロボットにウッド1番クラ
ブ(ドライバー)を取付け、ゴルフボールをヘッドスピー
ド45m/秒で繰返し打撃し、割れが生じるまでの回数を調
べた。その結果を、比較例1の割れが生じるまでの回数
を100とした時の指数で示した。 ロール作業性 ゴム組成物をロールにより混練する際の作業性を、以下
の判定基準に従って評価した。判定基準 〇 … 作業性良好 × … ロールに巻き付きにくく、作業性悪い
【0043】(試験結果)
【表5】 実 施 例 比 較 例 試験項目 1 2 3 4 5 1 2 3 4 (コア) 圧縮変形量(mm) 2.95 3.00 2.98 3.05 3.02 2.95 3.00 2.98 3.02反発係数 0.794 0.795 0.794 0.793 0.795 0.789 0.788 0.788 0.789 (ゴルフボール) コンプレッション 96 95 95 94 94 96 95 95 95 反発係数 0.786 0.788 0.787 0.785 0.788 0.789 0.788 0.788 0.789 耐久性 120 110 115 115 110 100 103 100 102ロール作業性 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 × ×
【0044】
【表6】 試験項目 実施例6 比較例5 (ゴルフボール) コンプレッション 96 95 反発係数 0.685 0.670 耐久性 115 100 ロール作業性 〇 ×
【0045】以上の結果より、本発明のニッケル系触媒
および/またはコバルト系触媒とランタノイド触媒との
2種類の触媒系を用いて合成されたポリブタジエンの混
合物をコアに用いた実施例1〜5のツーピースソリッド
ゴルフボールは、比較例1〜4のゴルフボールに比べ
て、反発性能、耐久性およびロール作業性に優れている
ことが認められた。
および/またはコバルト系触媒とランタノイド触媒との
2種類の触媒系を用いて合成されたポリブタジエンの混
合物をコアに用いた実施例1〜5のツーピースソリッド
ゴルフボールは、比較例1〜4のゴルフボールに比べ
て、反発性能、耐久性およびロール作業性に優れている
ことが認められた。
【0046】比較例1および2のゴルフボールは、ニッ
ケル系触媒および/またはコバルト系触媒のみを用いて
合成されたポリブタジエンを用いており、比較例3はラ
ンタノイド触媒のみを用いて合成されたポリブタジエン
を用いており、比較例4はニッケル系触媒および/また
はコバルト系触媒を用いて合成されたポリブタジエンが
少なく、ランタノイド触媒を用いて合成されたポリブタ
ジエンが多い。
ケル系触媒および/またはコバルト系触媒のみを用いて
合成されたポリブタジエンを用いており、比較例3はラ
ンタノイド触媒のみを用いて合成されたポリブタジエン
を用いており、比較例4はニッケル系触媒および/また
はコバルト系触媒を用いて合成されたポリブタジエンが
少なく、ランタノイド触媒を用いて合成されたポリブタ
ジエンが多い。
【0047】更に、本発明のニッケル系触媒および/ま
たはコバルト系触媒とランタノイド触媒との2種類の触
媒系を用いて合成されたポリブタジエンの混合物を用い
た実施例6のワンピースソリッドゴルフボールは、ニッ
ケル系触媒および/またはコバルト系触媒のみを用いて
合成されたポリブタジエンを用いた比較例5のワンピー
スソリッドゴルフボールに比べて、反発性能および耐久
性に優れていることが認められた。
たはコバルト系触媒とランタノイド触媒との2種類の触
媒系を用いて合成されたポリブタジエンの混合物を用い
た実施例6のワンピースソリッドゴルフボールは、ニッ
ケル系触媒および/またはコバルト系触媒のみを用いて
合成されたポリブタジエンを用いた比較例5のワンピー
スソリッドゴルフボールに比べて、反発性能および耐久
性に優れていることが認められた。
【0048】
【発明の効果】本発明のソリッドゴルフボールは、ニッ
ケル系触媒および/またはコバルト系触媒とランタノイ
ド触媒との2種類の触媒系を用いて合成されたポリブタ
ジエンの混合物を使用し、両方のポリブタジエンのムー
ニー粘度およびニッケル系触媒および/またはコバルト
系触媒を用いて合成されたポリブタジエンの重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)を特定
範囲に規定することにより、製造作業性、反発性能およ
び耐久性を向上させ得たものである。
ケル系触媒および/またはコバルト系触媒とランタノイ
ド触媒との2種類の触媒系を用いて合成されたポリブタ
ジエンの混合物を使用し、両方のポリブタジエンのムー
ニー粘度およびニッケル系触媒および/またはコバルト
系触媒を用いて合成されたポリブタジエンの重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)を特定
範囲に規定することにより、製造作業性、反発性能およ
び耐久性を向上させ得たものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)シス-1,4結合80%以上を含有し、ム
ーニー粘度50〜69ML1+4(100℃)を有し、重量平均分子
量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が4.0〜8.
0であるニッケル系触媒および/またはコバルト系触媒を
用いて合成されたポリブタジエン、および(b)シス-1,4
結合少なくとも40%以上を含有し、ムーニー粘度20〜90
ML1+4(100℃)を有するランタノイド触媒を用いて合成
されたポリブタジエンの重量比(a)/(b)が30/70〜90/10
であるポリブタジエン混合物、不飽和カルボン酸または
不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化物および無機充
填剤を含有するゴム組成物から得られるゴム層を少なく
とも一層有するコアと該コアを被覆するカバーから成る
ことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。 - 【請求項2】 前記コアが初期荷重10kgfから終荷重130
kgfを負荷したときまでの圧縮変形量2.0〜6.0mmを有す
る請求項1記載のソリッドゴルフボール。 - 【請求項3】 前記カバーが、アイオノマー樹脂を主成
分とする熱可塑性樹脂である請求項1記載のソリッドゴ
ルフボール。 - 【請求項4】 (a)シス-1,4-結合80%以上を含有し、ム
ーニー粘度50〜69ML1+4(100℃)を有し、重量平均分子
量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が4.0〜8.
0であるニッケル系触媒および/またはコバルト系触媒を
用いて合成されたポリブタジエン、および(b)シス-1,4-
結合少なくとも40%以上を含有し、ムーニー粘度20〜90
ML1+4(100℃)を有するランタノイド触媒を用いて合成
されたポリブタジエンの重量比(a)/(b)が30/70〜90/10
であるポリブタジエン混合物、不飽和カルボン酸または
不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化物および無機充
填剤を含有するゴム組成物から得られるゴムから成るこ
とを特徴とするワンピースソリッドゴルフボール。 - 【請求項5】 ボールが初期荷重10kgfから終荷重130kg
fを負荷したときまでの圧縮変形量2.0〜6.0mmを有する
請求項4記載のワンピースソリッドゴルフボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10130211A JPH11319148A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | ソリッドゴルフボール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10130211A JPH11319148A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | ソリッドゴルフボール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11319148A true JPH11319148A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15028756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10130211A Pending JPH11319148A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | ソリッドゴルフボール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11319148A (ja) |
Cited By (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002143348A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-05-21 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ワンピースソリッドゴルフボール |
EP1262515A1 (en) | 2001-05-30 | 2002-12-04 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6596801B2 (en) | 2001-05-30 | 2003-07-22 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US6602941B2 (en) | 2001-05-30 | 2003-08-05 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
EP1358914A1 (en) | 2002-04-30 | 2003-11-05 | Bridgestone Sports Co. Ltd. | Golf ball |
EP1358915A1 (en) | 2002-04-30 | 2003-11-05 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6695716B2 (en) | 2001-05-30 | 2004-02-24 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6712715B2 (en) | 2001-05-30 | 2004-03-30 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6729973B2 (en) | 2001-11-26 | 2004-05-04 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd | Solid golf ball |
US6786836B2 (en) | 2001-05-30 | 2004-09-07 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6837803B2 (en) | 2002-07-29 | 2005-01-04 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6899640B2 (en) | 2002-11-29 | 2005-05-31 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | One-piece golf ball |
US6921345B2 (en) | 2001-05-30 | 2005-07-26 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6981925B2 (en) | 2002-12-02 | 2006-01-03 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US7067572B2 (en) | 2002-04-30 | 2006-06-27 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7086969B2 (en) | 2001-05-30 | 2006-08-08 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
JP2006223875A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Acushnet Co | センターほど速くカバーほど遅い速度勾配を有する多層ゴルフボール |
JP2006241265A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Ube Ind Ltd | ゴム組成物 |
US7148290B2 (en) | 2001-11-20 | 2006-12-12 | Sri Sports Limited | Rubber composition for golf ball |
US7183357B2 (en) | 2003-07-10 | 2007-02-27 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7189786B2 (en) | 2004-08-31 | 2007-03-13 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7199190B2 (en) | 2004-08-31 | 2007-04-03 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7223819B2 (en) | 2004-08-31 | 2007-05-29 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7226367B2 (en) | 2002-04-30 | 2007-06-05 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7244192B2 (en) | 2002-11-21 | 2007-07-17 | Sri Sports Limited | Rubber composition for golf ball |
US7276560B2 (en) | 2004-12-15 | 2007-10-02 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Solid golf ball |
JP2008194521A (ja) * | 2008-05-22 | 2008-08-28 | Bridgestone Sports Co Ltd | ツーピースソリッドゴルフボール |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP10130211A patent/JPH11319148A/ja active Pending
Cited By (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4515669B2 (ja) * | 2000-08-28 | 2010-08-04 | Sriスポーツ株式会社 | ワンピースソリッドゴルフボール |
JP2002143348A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-05-21 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ワンピースソリッドゴルフボール |
US6921345B2 (en) | 2001-05-30 | 2005-07-26 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
EP1262515A1 (en) | 2001-05-30 | 2002-12-04 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6596801B2 (en) | 2001-05-30 | 2003-07-22 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US6602941B2 (en) | 2001-05-30 | 2003-08-05 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US7153224B2 (en) | 2001-05-30 | 2006-12-26 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US6695716B2 (en) | 2001-05-30 | 2004-02-24 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6712715B2 (en) | 2001-05-30 | 2004-03-30 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6786836B2 (en) | 2001-05-30 | 2004-09-07 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7086969B2 (en) | 2001-05-30 | 2006-08-08 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US7148290B2 (en) | 2001-11-20 | 2006-12-12 | Sri Sports Limited | Rubber composition for golf ball |
US6729973B2 (en) | 2001-11-26 | 2004-05-04 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd | Solid golf ball |
US7226367B2 (en) | 2002-04-30 | 2007-06-05 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7067572B2 (en) | 2002-04-30 | 2006-06-27 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
EP1358914A1 (en) | 2002-04-30 | 2003-11-05 | Bridgestone Sports Co. Ltd. | Golf ball |
EP1358915A1 (en) | 2002-04-30 | 2003-11-05 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6943208B2 (en) | 2002-04-30 | 2005-09-13 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US6837803B2 (en) | 2002-07-29 | 2005-01-04 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7244192B2 (en) | 2002-11-21 | 2007-07-17 | Sri Sports Limited | Rubber composition for golf ball |
US6899640B2 (en) | 2002-11-29 | 2005-05-31 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | One-piece golf ball |
US6981925B2 (en) | 2002-12-02 | 2006-01-03 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US7183357B2 (en) | 2003-07-10 | 2007-02-27 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7199190B2 (en) | 2004-08-31 | 2007-04-03 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7223819B2 (en) | 2004-08-31 | 2007-05-29 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7189786B2 (en) | 2004-08-31 | 2007-03-13 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7488779B2 (en) | 2004-08-31 | 2009-02-10 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7723427B2 (en) | 2004-08-31 | 2010-05-25 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7276560B2 (en) | 2004-12-15 | 2007-10-02 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Solid golf ball |
JP2006223875A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Acushnet Co | センターほど速くカバーほど遅い速度勾配を有する多層ゴルフボール |
JP2006241265A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Ube Ind Ltd | ゴム組成物 |
JP2008194521A (ja) * | 2008-05-22 | 2008-08-28 | Bridgestone Sports Co Ltd | ツーピースソリッドゴルフボール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11319148A (ja) | ソリッドゴルフボール | |
US7244192B2 (en) | Rubber composition for golf ball | |
JP3775483B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP3767682B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP5057049B2 (ja) | ゴルフボール | |
JP3984459B2 (ja) | ゴルフボール用ゴム組成物 | |
JP2002355340A (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP2004180797A (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP2002355339A (ja) | ゴルフボール | |
JPH0680123B2 (ja) | ソリツドゴルフボ−ル用ゴム組成物 | |
JPH07268132A (ja) | ソリッドゴルフボール | |
GB2376637A (en) | Golf ball rubber composition | |
JP2005218858A (ja) | ゴルフボール | |
JP2004180793A (ja) | ツーピースソリッドゴルフボール | |
US6315679B1 (en) | Thread wound golf ball | |
JP2004180796A (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP4062434B2 (ja) | ツーピースソリッドゴルフボール | |
US8846794B2 (en) | Golf ball | |
JP2002282393A (ja) | ソリッドゴルフボール | |
JPH105373A (ja) | ゴルフボール | |
US7230053B2 (en) | Golf ball | |
JP4054982B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
US7637824B2 (en) | Golf ball | |
US20060094832A1 (en) | Solid golf ball | |
US20050202902A1 (en) | Solid golf ball |