JPH11315600A - コンクリート製の成形板による壁体の構築方法 - Google Patents
コンクリート製の成形板による壁体の構築方法Info
- Publication number
- JPH11315600A JPH11315600A JP12208098A JP12208098A JPH11315600A JP H11315600 A JPH11315600 A JP H11315600A JP 12208098 A JP12208098 A JP 12208098A JP 12208098 A JP12208098 A JP 12208098A JP H11315600 A JPH11315600 A JP H11315600A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- plates
- forming
- molded
- hooks
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Retaining Walls (AREA)
- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
Abstract
枠の片側、又は両側を、大きさが一定のコンクリート製
の成形板を破れ目地で立て並べて構成すると、型枠の側
端部には上下方向の成形板の1段おきに、成形板の横幅
の1/2などの破れ目地に基づく空間が生じ、充填した
コンクリートなどが洩れる。この空間を、これに対応し
た大きさの成形板を成形して塞ぐ必要があるが、そうす
ると施工に手数がかゝるので、その手数を解消する。 【解決手段】 成形板11の側面に、上下の段の成形板
1の横ずれに対応した形及び大きさを有する横ずれ吸収
用の半端板12が一体に隣接した半端板付き成形板10
を成形し、型枠の側端部では成形板1と、半端板12を
型枠の端部に向けた半端板付き成形板10とを上下方向
に交互に立てゝ結合する。
Description
所定の位置から上下に開放したフックが突出する、大き
さが一定のコンクリート製の成形板を、上下方向に複数
段、下段の列の成形板に対して上段の列の成形板を横に
ずらし、上下に合致した各下段の列の成形板の上のフッ
クと、各上段の列の成形板の下のフックとに上下方向の
結合板を嵌めて結合することにより多数の成形板を立て
並べ、この立て並べた成形板でコンクリート、土砂、砂
利等の充填材料を充填する対立した型枠の少なくとも片
側を構成し、充填した充填材料で構築された壁体を立て
並べた成形板で外装するコンクリート製の成形板による
壁体の構築方法に関する。
利等の充填材料を充填する対立した型枠の片側、又は両
側、つまり少なくとも片側を立て並べたコンクリートの
成形板で構成するコンクリート製の成形板による壁体の
構築方法は、本特許出願人が提案した特公昭62−44
96号、特公昭63−15410号公報などにより公知
であって、例えば図13に示すように、大きさが一定
で、横幅の1/4宛内側に寄った裏面の上下所定の位置
からU形、V形などの上下に開放した四つのフック2が
突出する矩形のコンクリート製の成形板1を上下方向に
複数段、下段の列の成形板(1a)に対して上段の列の
成形板(1b)を横幅の1/2宛ずらし、上下方向に位
置が揃った各下段の列の成形板の上のフック(2a)に
該板の裏面に摺接する結合板3の下半部を差込んで立て
ると共に、各上段の列の成形板の下のフック(2b)を
該成形板の裏面を結合板に摺接しながら上記結合板の上
半部に嵌めて上下方向の結合板3により結合して成形板
を立て並べ、この立て並べた成形板を型枠の片側とし、
各結合板に一端を取付けたセパレータ4の他端部を、例
えば立て並べた成形板と対立するベニア合板などの大形
の型枠板5にPコーン、ナット、フォームタイ(登録商
標)などで連結して対立した型枠を構成し、立て並べた
複数段の成形板と型枠板との間に生コンクリートCを充
填し、立て並べた成形板と固化したコンクリートとを一
体化し、立て並べた成形板により表面が装飾された壁体
を構築するのである。又、型枠の両側を成形板で構成す
るには、成形板を背中合わせに立て並べ、一方の成形板
を立て並べている結合板と、もう一方の成形板を立て並
べている結合板をセパレータで連結し、立て並べた両側
の成形板の間に生コンクリートを充填するのである。こ
うして構築された壁体の表面を装飾する上下方向に複数
段の成形板の上段の列の成形板同志の隣接した立て目地
と、下段の列の成形板同志の隣接した立て目地とは、成
形板の横幅の1/2宛くい違った破れ目地になる。
型枠として破れ目地を形成する上下の段の成形板は横幅
の1/2ずれているので、例えば図14に示すように奇
数段の列の成形板の側縁に対し、偶数段の列の成形板の
側縁は成形板の横幅の1/2だけ内側に位置して空間が
生じ、充填材料がその空間から外に洩れる。これを防止
するため、従来は図14に示すように、成形板の横幅の
1/2の半端板6を成形板1とは別に成形し、型枠の側
端部では成形板1と半端板6を上下に交互に立てゝ生じ
る空間を半端板で塞ぐことにより上段の列の成形板の側
縁と、下段の列の成形板の側縁を垂直に揃えていた。し
かし、この半端板は、下段の成形板の上のフックと、上
段の成形板の下のフックとを結合板3によって結合する
フック7を裏面の中央上下に有するだけであるため、結
合状態で結合板3を軸にして破線で示すように回動可能
である。従って、生コンクリートの打設時の衝撃その他
で実線の正規の状態から破線の状態に回動することがあ
るので、回動したときは正規の状態に戻す必要があり、
施工に手数がかゝる。
段の列の成形板の立て目地とを、成形板の横幅の1/2
宛くい違わせた破れ目地にすることにより下段の成形板
の左半分の上に上段の左の成形板の右半分を、右半分の
上に上段の右の成形板の左半分を夫々乗せ、下段の成形
板の左上のフックと、上段の左の成形板の右下のフック
に両成形板の裏面に摺接する上下方向の結合板を嵌め、
下段の成形板の右上のフックと、上段の右の成形板の左
下のフックに両成形板の裏面に摺接する上下方向の結合
板を嵌め、成形板を上下方向に多段に立て並べることが
できる。これに対し、下段の列の成形板の立て目地と、
上段の列の成形板の立て目地とが上下方向に通る芋目地
にすると、下段の成形板の真上に上段の成形板が立ち、
その状態に上段と下段の成形板を結合板で結合できて
も、下段の成形板上に上段の左右の成形板の半分宛を結
合することは不可能になる。従って、下段の成形板の列
の上に上段の成形板の列を立て並べることはできない。
このため、構築された壁体の表面を装飾する上下方向に
複数段の成形板による立て目地に上下方向に通った芋目
地を要求されても、施工は不可能であった。
形して使用せずに、壁体の側端部で型枠としての上段と
下段の成形板の側縁を垂直に揃えることができるように
したもので、大きさが一定で、裏面の上下左右所定の位
置から上下に開放したフックが突出するコンクリート製
の成形板を、上下方向に複数段、下段の列の成形板に対
して上段の列の成形板を横にずらし、上下に合致した各
下段の列の成形板の上のフックと、各上段の列の成形板
の下のフックとに上下方向の結合板を嵌めて結合するこ
とにより多数の成形板を立て並べ、この立て並べた成形
板でコンクリート、土砂、砂利等の充填材料を充填する
対立した型枠の少なくとも片側を構成するコンクリート
製の成形板による壁体の構築方法において、上記成形板
の側面に、上下の段の成形板の横ずれに対応した形及び
大きさを有し、裏面の上下所定の位置からも上下に開放
したフックが突出する横ずれ吸収用の半端板が一体に隣
接した半端板付き成形板を成形し、型枠の側端部では成
形板と、半端板を型枠の端部に向けた半端板付き成形板
とを上下方向に交互に立てゝ結合することを特徴とす
る。又、請求項2は、下段の成形板の列の上に上段の成
形板の列を破れ目地で立て並べながら外観を芋目地にす
るようにしたもので、大きさが一定で、裏面の上下左右
所定の位置から上下に開放したフックが突出する四角形
のコンクリート製の成形板を、上下方向に複数段、下段
の列の成形板に対して上段の列の成形板を横幅の1/2
宛ずらし、上下方向に合致した各下段の列の成形板の上
のフックと、各上段の列の成形板の下のフックとに上下
方向の結合板を嵌めて結合することにより多数の成形板
を立て並べ、この立て並べた成形板でコンクリート、土
砂、砂利等の充填材料を充填する対立した型枠の少なく
とも片側を構成するコンクリート製の成形板による壁体
の構築方法において、表面の中央に立て目地が形成され
た成形板を成形し、この成形板を上下方向に複数段、下
段の列の成形板に対して上段の列の成形板を横幅の1/
2宛ずらして立て並べることにより型枠の表側で上下各
段の左右に隣接した成形板の間の立て目地と、各成形板
の表面の中央の立て目地とを上下方向に一連に通すこと
を特徴とする。
する壁体の側端部で、型枠として成形板と、その半端板
とを上下に交互に立てると半端板は生コンクリートの打
設時の衝撃などで回動する。これを防止するには請求項
1の方法に則り成形板と、この成形板に立て目地を介し
て半端板が一体に連接した半端板付き成形板とを上下方
向に交互に立てゝ結合すればよい。
1の構築方法の概略を示すもので、図1(A)、図2及
び図6,7は壁体の側端部付近を構築する型枠として、
成形板を立て並べ、3段目の成形板の列の上に4段目の
半端板付き成形板10を立てるために載せようとしてい
る状態を示し、図1(A)、及び図6は成形板を表側か
ら、図2、及び図7は成形板を裏側から見た図である。
尚、図1〜5の成形板は矩形、図6,7の成形板は二連
の六角形であるが、型枠を構成するための立て並べかた
は全く同じである。尚、成形板は矩形などの四角形であ
ることに限定されず、六角形その他の多角形でもよい。
段目等の奇数段の列を成形板1で構成してあるため2段
目、4段目等の偶数段の列で壁体の側端部に半幅の半端
板付き成形板10を立て、2段目の半端板付き成形板1
0で明らかなように半端板部12の側縁12′を1段
目、3段目の列の成形板の側縁1′と垂直に揃えるので
あって、3段目の成形板の上に乗せようとしている4段
目の半端板付き成形板10も同じ目的である。いずれに
しても、半端板付き成形板10は、型枠の側端部におい
ては下の段の1枚の成形板の上と、この成形板に隣接し
た他の一枚の成形板の隣接側の半分の上に立ち、半端板
部12の側縁12′と、下の段の成形板の壁体の側端側
の側縁1′とは垂直に揃う。尚、基礎B上の1段目の列
の成形板は、基礎に下半部を埋められて上半部が基礎か
ら立つ結合板3′が各成形板の裏面に接して下のフック
に突入することにより基礎上に立つ。
使用し、構築すべき壁体の左の側端部の型枠の成形板1
の左の側縁1′と、半端板付き成形板の左向きの半端板
部の側縁12′を垂直に揃えたが、型枠の右の側端部で
成形板の右の側縁と、半端板付き成形板の半端板部の側
縁12′を垂直に揃えるには、同じ半端板付き成形板の
天地を逆にして半端板部を右向きにすればよい。つま
り、同じ半端板付き成形板を左の側端部にも、右の側端
部にも向きを変えて使用でき、半端板部を左に有する成
形板と、半端板部を右に有する成形板を別々に成形する
必要ない。
1(B)、(C)に示したように成形板1と同じ成形板
部11の隣に半幅の半端板部12が連接し、表面には成
形板部11と半端板部12との間に立て目地13を有す
る。そして、成形板部11の裏面からは成形板1と同様
に横幅の1/4宛内側に寄った上下所定の位置からU
形、V形などの上下に開放した4つのフック2が突出
し、又、半端板部12は裏面の中央、上下所定の位置か
ら上下に開放した2つのフック7が突出する。半端板付
き成形板の下の2つのフック2と、1つのフック7は下
の段の隣接した2つの成形板の上の4つのフックのう
ち、上下に対向した3つのフックと結合板3によって結
合される。
0は、図3に示すように成形板部成形用の皿枠14と、
別体の半端板部成形用の皿枠15とを鍔14′,15′
を除いて隣接させ、フック2,2、7を成形した一連の
2本の鉄筋に山形湾曲部16を形成して両皿枠の隣接部
を跨らせ、両枠14,15の上に渡したフック2,2、
7の位置決め治具17により両枠14,15の内部に各
鉄筋を位置決めして支持し、両枠14,15中に生コン
クリート18を充填し、コンクリートの固化後、脱型
し、治具17を外して成形することができる。両枠14
と15は分離しているため、山形湾曲部16は成形板部
11と、半端板部12とを一体に接続する役目をする。
尚、立て目地13は皿枠14と15の隣接部の傾斜によ
って形成される。
ように成形板部成形部21と、半端板部成形部22とが
立て目地13を成形する山形部23を介して隣接した一
連の皿枠20を使用し、フック2,2、7を成形した2
本の一連の鉄筋を図3と同様にフックの位置決め用治具
17で皿枠20の内部に位置決めして支持し、皿枠20
中に生コンクリート18を充填し、成形板部11と、半
端板部12を一体に成形してもよい。尚、立て目地13
を成形する山形部23の高さが高いときは、鉄筋に図示
の如く山形部23を跨ぐ湾曲部16を形成するが、山形
部の高さが低ければ湾曲部を形成しないで直線状のまゝ
にしておけばよい。鉄筋の上記山形部23の上を横切る
部分は成形板部と半端板部との接続を補強する。
2,2、半端板部12のフック7を一連の鉄筋に成形
し、この鉄筋に設けた山形湾曲部16で成形板部と半端
板部とを接続したり、成形板部と半端板部との接続部を
補強したが、これに限定されず、フック2,2を成形し
た鉄筋と、フック7を成形した鉄筋を分離し、前者は成
形板部用の皿枠14や成形部21中に治具17で支持
し、後者は半端板部用の皿枠15や成形部22中に治具
17で支持し、図5に示すようにステンレス鋼の帯板な
どからなる山形連結部19を山形湾曲部16の代りに皿
枠14と15の隣接部に跨らせ、成形板部と半端板部と
を一体に接続したり、成形部21と22に跨らせ、成形
板部と半端板部との接続部を補強してもよい。
けた二連の六角形板部からなり、表面は立て目地が六角
形板部を2つに区劃している。そして、各六角形板部は
六角形の横幅の1/4宛内側に寄った裏面の上下所定の
位置からU形、V形などの上下に開放した四つのフック
2が突出する。従って、成形板1は六角形板部を二つ備
えているため、上下のフックの数は八つになる。
列は1つの六角形板部の横幅の1/2宛、横にずれて結
合板3により立て並べられる。従って、半端板付き成形
板10としては二連の六角形板部11の隣に1つの六角
形板部の半分の半端板部12が隣接した横幅が2.5倍
のものを成形し、壁体の側端部では型枠として成形板1
と、半端板部12を側端に向けた半端板付き成形板10
を上下方向に交互に立てることにより型枠の側縁1′と
12′とを垂直に揃え、堰板8を使用して壁体の側端部
を垂直にすることができる。
であっても、図6,7のように二連であっても、或いは
三連であっても、半端板付き成形板10の半端板部12
は六角形の半分でよく、表面には成形板部11と半端板
部12の境界に立て目地13を形成する。つまり、成形
板部11が1つの六角形の場合は、半端板付き成形板1
0の横幅は1.5倍、成形板部11が二連の六角形の場
合は半端板付き成形板の横幅は図示のように2.5倍、
成形板部が三連の六角形の場合は半端板付き成形板の横
幅は3.5倍になる。このことは、成形板部11が矩形
の図1,2の半端板付き成形板の場合も同様であって、
成形板部が二連の矩形のときはその半端板付き成形板の
横幅は2.5倍、成形板部が三連の矩形のときはその半
端板付き成形板の横幅は3.5倍になる。
付き成形板は図3、図4、図5に基づいて説明した方法
により成形することができる。
と、半端板付き成形板とを上下方向に交互に立て、その
側縁1′と12′とを垂直に揃えることができる。そし
て、型枠の側縁1′と12′とが壁体を構築する高さま
で垂直に揃って型枠の片側を構成したら、対立する同じ
成形板によるもう一方の型枠や型枠板5との間をセパレ
ータで連結して型枠とし、その側端部を堰板8(図2参
照)で塞ぎ、対立した型枠の間に生コンクリートなどを
打設し、打設したコンクリートが外に洩れるのを堰板で
防止して壁体を構築する。
を充填する型枠の片側の形成方法の概略を示すもので、
図8(A)、図9は壁体の側端部付近を構築するために
型枠としての成形板を立て並べている状態を示し、図8
(A)は成形板を表側から、図9は成形板を裏側から見
た図である。基本となる大きさが一定の横長長方形の成
形板30はコンクリート製で、表面の中央に立て目地3
1を有する二連一体の半端板からなり、横幅の1/4宛
内側に寄った裏面の上下所定の位置、即ち、各半端板の
裏面中央の上下所定の位置からU形、V形などの上下に
開放した四つのフック2が突出する(図8(A),
(B)、図9参照)。従って、この成形板30を上下方
向に複数段、下段の列の成形板30aに対して上段の列
の成形板30bを横幅の1/2宛ずらし、上下方向に位
置が揃った各下段の列の成形板の上のフック2aと、各
上段の列の成形板の下のフック2bとに両成形板の裏面
に摺接する上下方向の結合板3を嵌めて結合し、こうし
て多数枚の成形板を立て並べて生コンクリートなどを充
填する壁体の型枠の片側を構成し、これを裏側から見る
と、上下各段の列の左右の成形板30,30によって形
成される隣接した立て目地30′は図9に示すように破
れ目地になるが、表側から見ると上段(又は下段)の列
の左右の成形板30,30によって形成される隣接した
立て目地30′は、下段(又は上段)の成形板30の表
面の中央の立て目地31と上下方向に揃い、芋目地にな
る(図8(A))。尚、基礎B上の1段目の列の成形板
は、〈0008〉で述べたように基礎から上半部が立つ
結合板3′によって立つ。
(C)に示したように2つの半端板成形部41,42が
立て目地31を成形する山形部43を介して隣接した一
連の皿枠40を使用し、フック2,2を成形した2本の
一連の鉄筋を図3と同様にフックの位置決め用治具17
で皿枠40の内部に位置決めして支持し、皿枠40中に
生コンクリート18を充填して成形する。鉄筋の、上記
山形部43を横切る部分は成形された2枚一体の半端板
の接続を補強する。
は、図10に示すように二つの別体の半端板成形用の皿
枠44と45とを鍔44′,45′を除いて隣接させ、
フック2,2を成形した一連の2本の鉄筋に山形湾曲部
16を形成して両皿枠の隣接部を跨らせ、皿枠44,4
5の上に渡したフック2,2の位置決め治具17により
両皿枠44,45の内部に各鉄筋を位置決めして支持
し、両皿枠44,45中に生コンクリート18を充填
し、コンクリートの固化後、脱型し、治具17を外して
成形してもよい。皿枠44と45は分離しているため、
山形湾曲部16は二つの半端板を一体に接続する役目を
する。表面の中央の立て目地31は皿枠44と45の隣
接部の傾斜によって形成される。
フック2を成形した鉄筋を個々に半端板成形部41と4
2、或いは皿枠44と45の内部に位置決め治具17を
使用して支持し、ステンレス鋼の帯板などからなる図5
の山形連結部を成形部41と42に跨らせ、両半端板の
接続部を補強したり、皿枠44と45の隣接部に跨らせ
各皿枠で成形された2つの半端板を一体に接続するよう
にしてもよい。
半端板からなる成形板を、表面が壁体の表面となるよう
にして、上下方向に複数段、下段の列の成形板に対して
上段の列の成形板を横幅の1/2宛ずらし、上下に合致
した各下段の列の成形板の上のフックと、各上段の列の
成形板の下のフックとに上下方向の結合板を嵌めて結合
することにより立て並べて片側の型枠を構成したら、対
立する同じ成形板によるもう一方の型枠や、大形の型枠
板をセパレータで連結し、両方の型枠との間にコンクリ
ート、土砂、砂利等の充填材料を充填して壁体を構築す
る。これにより、成形板を上下方向に立て並べるための
破れ目地は壁体に向いてかくされ、壁体の表面は上段
(又は下段)の列の左右の成形板30,30が隣接して
形成する立て目地30′と、下段(又は上段)の成形板
30の表面の中央の立て目地31とが上下方向に揃うの
で、芋目地で装飾された壁体になる。
る型枠として3段目の成形板30…の上に破線で示すよ
うに同じ二連の半端板からなる成形板を立てゝ結合する
と、3段目の成形板の側縁と、破線で示した4段目の成
形板の側縁は垂直に揃わず、3段目の成形板の左の半端
板上には半端板と同じ空間が生じる。この空間を無くす
ために、左の半端板上に半端板を成形して立て、その側
縁を垂直に揃えようとすると、〈0003〉で述べたよ
うにその半端板は裏面の中央上下のフックに通っている
結合板3を軸にして回動することがあり、回動したとき
は元の状態に戻さねばならないので手数がかゝる。
の成形板30の隣に半端板が更に1枚一体に連接した、
横幅が上記成形板30の1.5倍の三連の半端板からな
る半端板付き成形板50を成形し、型枠の側端部では1
段面と3段目の二連の成形板30と2段目の三連の半端
板付き成形板50が示すように、成形板30と50とを
上下方向に交互に立て、型枠の側端部で上下の成形板の
側縁30′,50′を垂直に揃える。この三連の半端板
付き成形板のうち請求項1の半端板とは、壁体の左の側
端部で成形板30の側縁30′と垂直に揃える際は左側
の半端板であり、壁体の右の側縁部で成形板30の側縁
部30′と垂直に揃える際は右側の半端板になる。従っ
て、壁体の左の側端部用、右の側端部用を別々に成形す
る必要がない。
は隣接した半端板の間に2つの立て目地51を設ける。
又、各半端板の裏面の中央、上下所定の位置からU形、
V形などの上下に開放したフックが突出する。
端板付き成形板50は、図11に示すように、3つの半
端板成形部53が立て目地51を成形する2つの山形部
54を介して隣接した一連の皿枠52を使用し、フック
2,2、7を成形した2本の一連の鉄筋を図3と同様に
フックの位置決め用治具17で皿枠52の内部に位置決
めして支持し、皿枠52中に生コンクリート18を充填
して一体に成形し、コンクリートの固化後、脱型し、治
具17を抜く。鉄筋の上記山形部54の上を横切る部分
は半端板同志の接続を補強する。
3つの皿枠55を鍔を除いて隣接させ、フック2,2、
7を成形した一連の2本の鉄筋に2つの山形湾曲部16
を形成して皿枠の隣接部を跨らせ、各皿枠の上に渡した
フック2,2、7の位置決め治具17により皿枠の内部
に各鉄筋を位置決めして支持し、3つの皿枠中に生コン
クリート18を充填し、コンクリートの固化後、脱型
し、治具17を外して成形してもよい。3つの皿枠55
は分離しているため、山形湾曲部16は3つの半端板を
一体に接続する役目をする。尚、立て目地13は皿枠同
志の隣接部の傾斜によって形成される。
の鉄筋に成形し、この鉄筋により3つの半端板を接続し
たり、半端板同志の接続部を補強したが、これに限定さ
れず、1つのフックを成形した1本宛の鉄筋を1つ宛の
半端板の成形部や皿枠中に治具17で支持し、図5に示
すようにステンレス鋼の帯板などからなる山形連結部1
9を皿枠の隣接部に跨らせ、3つの半端板を一体に接続
したり、成形部53間に跨らせ、半端板同志の接続部を
補強してもよい。
形板30と、三連の半端板付き成形板50とを上下方向
に交互に立て、表側から見て芋目地積みでその側縁3
0′と50′とを垂直に揃えることができる。そして、
成形板を立て並べ側縁30′と50′とが壁体を構築す
る高さまで垂直に揃って一方の型枠を構成したら、同じ
成形板を立て並べた対立する他方の型枠や、大型の型枠
板とセパレータで連結すると共に、両方の型枠の側端部
の間を堰板8(図2参照)で塞ぎ、両方の型枠の間に生
コンクリートなどを打設し、打設したコンクリートが外
に洩れるのを堰板で防止して壁体を構築する。
ば型枠の側端部では成形板と、半端板付き成形板とを上
下方向に交互に立てゝ結合板により破れ目地で結合する
ため、単独の半端板を使用する場合のような回動は生ぜ
ず、施工の手数が非常に省ける。又、請求項2によれ
ば、上下方向に複数段の成形板の列を裏側で結合板によ
って破れ目地で立て並べて型枠とするが、表側から見る
と上段(又は下段)の成形板の隣接した立て目地と、下
段(又は上段)の成形板の中央に形成した立て目地は上
下方向に通って芋目地になる。従って、芋目地で装飾さ
れた壁体を構築することができる。
形板を立て並べている状態の正面図、(B)は半端板付
き成形板の平面図、(C)は半端板付き成形板の平面図
である。
図である。
す断面図である。
部を断面にした側面図である。
面図である。
ている状態の正面図である。
図である。
枠の側端部では請求項1により成形板を立て並べている
状態の正面図、(B)は二連の半端板からなる成形板の
平面図、(C)は同上の成形板の成形状態の一部を断面
にした側面図である。
図である。
図、(B)は同上の成形状態を示す断面図である。
の成形状態を示す一部を断面にした側面図である。
形板の平面図、(B)は同上の成形状態を示す断面図で
ある。
し、壁体を構築する状態の説明図である。
並べている状態の裏面図、(B)は同上の平面図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 大きさが一定で、裏面の上下左右所定の
位置から上下に開放したフックが突出するコンクリート
製の成形板を、上下方向に複数段、下段の列の成形板に
対して上段の列の成形板を横にずらし、上下に合致した
各下段の列の成形板の上のフックと、各上段の列の成形
板の下のフックとに上下方向の結合板を嵌めて結合する
ことにより多数の成形板を立て並べ、この立て並べた成
形板でコンクリート、土砂、砂利等の充填材料を充填す
る対立した型枠の少なくとも片側を構成するコンクリー
ト製の成形板による壁体の構築方法において、上記成形
板の側面に、上下の段の成形板の横ずれに対応した形及
び大きさを有し、裏面の上下所定の位置からも上下に開
放したフックが突出する横ずれ吸収用の半端板が一体に
隣接した半端板付き成形板を成形し、型枠の側端部では
成形板と、半端板を型枠の端部に向けた半端板付き成形
板とを上下方向に交互に立てゝ結合することを特徴とす
るコンクリート製の成形板による壁体の構築方法。 - 【請求項2】 大きさが一定で、裏面の上下左右所定の
位置から上下に開放したフックが突出する四角形のコン
クリート製の成形板を、上下方向に複数段、下段の列の
成形板に対して上段の列の成形板を横幅の1/2宛ずら
し、上下方向に合致した各下段の列の成形板の上のフッ
クと、各上段の列の成形板の下のフックとに上下方向の
結合板を嵌めて結合することにより多数の成形板を立て
並べ、この立て並べた成形板でコンクリート、土砂、砂
利等の充填材料を充填する対立した型枠の少なくとも片
側を構成するコンクリート製の成形板による壁体の構築
方法において、表面の中央に立て目地が形成された成形
板を成形し、この成形板を上下方向に複数段、下段の列
の成形板に対して上段の列の成形板を横幅の1/2宛ず
らして立て並べることにより型枠の表側で上下各段の左
右に隣接した成形板の間の立て目地と、各成形板の表面
の中央の立て目地とを上下方向に一連に通すことを特徴
とするコンクリート製の成形板による壁体の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12208098A JP3898835B2 (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | コンクリート製の成形板による壁体の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12208098A JP3898835B2 (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | コンクリート製の成形板による壁体の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11315600A true JPH11315600A (ja) | 1999-11-16 |
JP3898835B2 JP3898835B2 (ja) | 2007-03-28 |
Family
ID=14827171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12208098A Expired - Fee Related JP3898835B2 (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | コンクリート製の成形板による壁体の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3898835B2 (ja) |
-
1998
- 1998-05-01 JP JP12208098A patent/JP3898835B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3898835B2 (ja) | 2007-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EA014570B1 (ru) | Строительный элемент для строительства стен с использованием наполнителя, в частности грунта или подобного материала | |
US3182948A (en) | Form for concrete slabs | |
CA1145584A (en) | Concrete form system | |
JP3333786B2 (ja) | 橋脚のプレハブ工法及び橋脚用コンクリートブロック | |
JP2000204643A (ja) | ボックスカルバ―トの構築方法およびボックスカルバ―トを構築するためのコンクリ―トブロック | |
JPH11315600A (ja) | コンクリート製の成形板による壁体の構築方法 | |
JP3333787B2 (ja) | 橋脚のプレハブ工法 | |
JPH0122405B2 (ja) | ||
JPH0586646A (ja) | 梁を連設した鋼管柱の構築方法 | |
JPH04118423A (ja) | プレキャストl型擁壁 | |
JPH0639792B2 (ja) | 二重スラブの構築方法 | |
JPH0414216B2 (ja) | ||
JPH05187081A (ja) | 鉄筋コンクリート壁用プレキャストコンクリート板 | |
JP2749236B2 (ja) | 遊水池装置 | |
JPH06264414A (ja) | 橋脚のプレハブ工法及び橋脚用コンクリ−トブロック | |
JP3751727B2 (ja) | プレキャストコンクリート板、コンクリートスラブおよび構築物 | |
JP4045623B2 (ja) | 鉄筋コンクリート地下階の施工方法及びこの方法で施工された地下構造 | |
JP3032764U (ja) | コンクリート製大形ブロック | |
JPS6233867Y2 (ja) | ||
JPS6231555Y2 (ja) | ||
KR20010111787A (ko) | 프리캐스트 콘크리트 기둥용 거푸집 및 이를 이용한기둥시공방법 | |
JPS60341Y2 (ja) | 積ブロック基礎枠 | |
JPH0224421A (ja) | 擁壁コンクリートブロック及び擁壁の成形方法 | |
JPS6245934B2 (ja) | ||
JPH03180624A (ja) | 擁壁構築用ブロック及び擁壁構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040803 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050812 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060801 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060913 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061128 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061222 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |