JPH11302464A - ポリアミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物とその製 造方法 - Google Patents
ポリアミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物とその製 造方法Info
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- JPH11302464A JPH11302464A JP11527798A JP11527798A JPH11302464A JP H11302464 A JPH11302464 A JP H11302464A JP 11527798 A JP11527798 A JP 11527798A JP 11527798 A JP11527798 A JP 11527798A JP H11302464 A JPH11302464 A JP H11302464A
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Abstract
ミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物を提供すること
を目的とする。 【解決手段】(a)ポリオレフィン;99重量部>
(a)>90重量部,(b)ポリアミド繊維;1重量部
>(b)>10重量部,及び(c)シランカップリング
剤からなることを特徴とするポリアミド繊維強化ポリオ
レフィン樹脂組成物。
Description
ポリアミド繊維で強化した樹脂組成物であり,加工性や
軽量性に優れ電線,自動車部材,工業製品などに好適に
使用できる。
ある程度の機械的強度を備えているので広い範囲に使用
されている。しかし,強度や弾性率が必要な場合はガラ
ス繊維で強化されるので加工性や軽量性が損なわれた
り,成形品の外観が悪くなる場合があり,このような欠
点を改良したポリオレフィン樹脂が求められていた。
−272222号公報,特開平4−281015号公報
にはポリプロピレンとポリアミドの界面での剥離のない
軽量複合繊維が開示されている。芯鞘繊維でポリプロピ
レンの染色性を改善を目的としている。しかし,これら
の方法や繊維は口径の小さな紡糸ノズルから押し出し,
高速紡糸したり溶媒処理,その他溶融して太さ0.1〜
1デニール(d)の極細繊維を得るのが目的であったの
で生産性が悪く経済的な製法とは言えない。またこれら
の繊維は極細繊維の連続繊維であって光沢や風合の良い
織物,合成皮革の素材として優れているがゴムや樹脂に
充填して混練する場合には連続繊維であるために混練に
よる分散が困難であった。
72)及び高分子論文集,47,4,331(199
0)には無水マレイン酸変性ポリプロピレンを少量介在
させたナイロン/ポリプロピレンブレンド系では両者の
相溶性が向上して分散粒子径を極めて小さくして機械的
性質(耐衝撃性,引張強度)を向上させている。しかし
ブレンド比=50/50付近で機械的性質が著しく低下
した。特願平9−266151号公報にはポリアミド繊
維が微細にポリオレフィンマトリックス中に分散した組
成物が開示された。この組成物にはゴムや樹脂の強化材
料として有望でありポリオレフィンを加えると加工性,
強度及び弾性率が向上する。
を解決して剛性,強度,軽量性,寸法安定性などに優れ
た成形品を与えるポリアミド繊維強化ポリオレフィン樹
脂組成物を提供することを目的とする。
(a)ポリオレフィン; 99重量部≧(a)>90重
量部,(b)ポリアミド繊維;1重量部≧(b)<10
重量部,(c)シランカップリング剤からなることを特
徴とするポリアミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物
が提供される。但し,(a)+(b)=100重量部。
そして,分散したポリアミドが繊維状の平均繊維径が1
μm以下であり,アスペクト比が20以上,1,000
以下である。更に(a)ポリオレフィン,(b)ポリア
ミド及び(c)シランカップリング剤を溶融・混練して
押し出し,ドラフトを掛けて引取り延伸又は圧延するこ
とにより(a)ポリオレフィン中に(b)ポリアミドを
平均繊維径1μm以下の繊維状に分散させてペレット状
に仕上げることを特徴とするポリアミド繊維強化ポリオ
レフィン樹脂組成物の製造方法が提供される。
強化ポリオレフィン樹脂組成物及びその製造方法におけ
る構成成分を具体的に説明する。 (a)成分はポリオレ
フィンであって,80〜250℃の範囲の融点のものが
好ましい。このような好適な例としては,炭素数2〜8
のオレフィンの単独重合体や共重合体及び,炭素数2〜
8のオレフィンと酢酸ビニルとの共重合体,炭素数2〜
8のオレフィンとアクリル酸或いはそのエステルとの共
重合体,炭素数2〜8のオレフィンとメタアクリル酸或
いはそのエステルとの共重合体,及び炭素数2〜8のオ
レフィンとビニルシラン化合物との共重合体が好ましく
用いられるものとして挙げられる。
密度ポリエチレン,線状低密度ポリエチレン,ポリプロ
ピレン,エチレン・プロピレンブロック共重合体,エチ
レン・プロピレンランダム共重合体,ポリ4−メチルペ
ンテン−1,ポリブテン−1,ポリヘキセン−1,エチ
レン・酢酸ビニル共重合体,エチレン・ビニルアルコー
ル共重合体,エチレン・アクリル酸共重合体,エチレン
・アクリル酸メチル共重合体,エチレン・アクリル酸エ
チル共重合体,エチレン・アクリル酸プロピル共重合
体,エチレン・アクリル酸ブチル共重合体,エチレン・
アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体,エチレン・ア
クリル酸ヒドロキシエチル共重合体,エチレン・ビニル
トリメトキシシラン共重合体,エチレン・ビニルトリエ
トキシシラン共重合体,エチレン・ビニルシラン共重合
体などがある。又,塩素化ポリエチレンや臭素化ポリエ
チレン,クロロスルホン化ポリエチレンなどのハロゲン
化ポリオレフィンも好ましく用いられる。
で特に好ましいものとしては,高密度ポリエチレン(H
DPE),低密度ポリエチレン(LDPE),線状低密
度ポリエチレン(LLDPE),ポリプロピレン(P
P),エチレン・プロピレンブロック共重合体(EPB
C),エチレン・プロピレンランダム共重合体(EPR
C),エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA),エチ
レン・アクリル酸エチル共重合体(EEA),及びエチ
レン・ビニルアルコール共重合体が挙げられ,中でもメ
ルトフローインデックス(MFI)が0. 2〜50g/
10分の範囲のものが最も好ましいものとして挙げられ
る。これらを1種のみ用いてもよく,2種以上を組合せ
てもよい。
熱可塑性ポリアミド(以下,ポリアミド)であり,融点
135〜350℃の範囲のものが用いられ,しかも
(a)成分のポリオレフィンの融点より20℃以上高い
ものであり,中でも融点160〜265℃の範囲のもの
が好ましい。かかる(b)成分としては,押出し及び延
伸によって強靱な繊維を与えるポリアミドが好ましいも
のとして挙げられる。
ナイロン66,ナイロン6−ナイロン66共重合体,ナ
イロン610,ナイロン612,ナイロン46,ナイロ
ン11,ナイロン12,ナイロンMXD6,キシリレン
ジアミンとアジピン酸との重縮合体,キシリレンジアミ
ンとピメリン酸との重縮合体,キシリレンジアミンとス
ペリン酸との重縮合体,キシリレンジアミンとアゼライ
ン酸との重縮合体,キシリレンジアミンとセバシン酸と
の重縮合体,テトラメチレンジアミンとテレフタル酸の
重縮合体,ヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸の重
縮合体,オクタメチレンジアミンとテレフタル酸の重縮
合体,トリメチルヘキサメチレンジアミンとテレフタル
酸の重縮合体,デカメチレンジアミンとテレフタル酸の
重縮合体,ウンデカメチレンジアミンとテレフタル酸の
重縮合体,ドデカメチレンジアミンとテレフタル酸の重
縮合体,テトラメチレンジアミンとイソフタル酸の重縮
合体,ヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸の重縮合
体,オクタメチレンジアミンとイソフタル酸の重縮合
体,トリメチルヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸
の重縮合体,デカメチレンジアミンとイソフタル酸の重
縮合体,ウンデカメチレンジアミンとイソフタル酸の重
縮合体,及びドデカメチレンジアミンとイソフタル酸の
重縮合体などが挙げられる。
体例としては,ナイロン6(PA6),ナイロン66
(PA66),ナイロン12(PA12),ナイロン6
−ナイロン66共重合体などが挙げられる。これらの1
種又は2種以上でもよい。これらのポリアミドは,1
0,000〜200,000の範囲の分子量を有してい
ることが好ましい。
例としては,ビニルトリメトキシシラン,ビニルトリエ
トキシシラン,ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)
シラン.ビニルトリアセチルシラン,γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン,β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン,γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン,γ−グリシド
キシプロピルメチルジメトキシシラン,γ−グリシドキ
シプロピルメチルジエトキシシラン,γ−グリシドキシ
プロピルエチルジメトキシシラン,γ−グリシドキシプ
ロピルエチルジエトキシシラン,N−β−(アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(ア
ミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン,N−
β−(アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン,N−β−(アミノエチル)アミノプロピルエチ
ルジメトキシシラン,N−β−(アミノエチル)アミノ
プロピルエチルジエトキシシラン,γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン,N−フェニル−γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン,γ−〔N−(β−メタクリロキ
シエチル)−N,N−ジメチルアンモニウム(クロライ
ド)〕プロピルメトキシシラン及びスチリルジアミノシ
ランなどが挙げられる。中でも, アルコキシ基などから
水素原子を奪って脱離し易い基及び又は極性基とビニル
基とを有するものが特に好ましく用いられる。
(a)成分と (b)成分100重量部に対し0. 1〜5.
5重量部の範囲が好ましく,特に好ましくは0. 2〜
3. 0重量部の範囲である。シランカップリング剤の量
が0. 1重量部よりも少ないと、強度の高い組成物が得
られず,シランカップリング剤の量が5. 5重量部より
も多いと弾性率に優れた組成物が得られない。シランカ
ップリング剤の量が0.1重量%より少ないと,(a)
成分及び(b)成分との間に強固な結合が形成されず,
強度の低い組成物しか得られない。一方,シランカップ
リング剤の量が5. 5重量%より多いと,成分(b)は
良好な微細繊維にならないので,やはり弾性率に劣る組
成物しか得られない。
る場合は,有機過酸化物を併用することができる。有機
過酸化物を併用することにより(a)成分の分子鎖にラ
ジカルが形成されシランカップリング剤と反応すること
により(a)成分とシランカップリング剤の反応は促進
されるからである。有機過酸化物の使用量は(a)成分
100重量部に対して0.01〜1.0重量部である。
有機過酸化物としては1分間の半減期温度が,(a)成
分の融点或いは(c)成分の融点のいずれか高い方と同
じ温度ないし,この温度より30℃程高い温度範囲であ
るものが好ましく用いられる。具体的には1分間の半減
期温度が110〜200℃程度のものが好ましく用いら
れる。
ミルパーオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキ
シ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−
ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、2,2−ジ
−t−ブチルパーオキシブタン、n−ブチル4,4−ジ
−t−ブチルパーオキシバレリネート、2,2−ビス
(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン)
プロパン、2,2,4−トリメチルペンチルパーオキシ
ネオデカネート、α−クミルパーオキシネオデカネー
ト、t−ブチルパーオキシネオヘキサネート,t−ブチ
ルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシアセー
ト、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソフタレ
ートなどが挙げられる。中でも1分間の半減期温度が溶
融混練温度ないしこの温度より30℃程高い温度の範囲
であるもの,具体的には1分半減期温度が80〜260
℃程度のものが好ましく用いられる。
上記マトリックス中に均一に分散している。具体的には
その70重量%,好ましくは80重量%,特に好ましく
は90重量%以上が微細な繊維として分散している。
(b)成分の繊維は,平均繊維径が1μm以下で平均繊
維長が100μm以下であることが好ましい。アスペク
ト比(繊維長/繊維径の比)は20以上であり1,00
0以下であことが好ましい。そして,(a)成分は
(b)成分と界面で結合している。(a)成分と(b)
成分の割合は(a)成分は; 99重量部>(a)>9
0重量部,(b)成分は;1重量部<(b)<10重量
部である。好ましくは(b)成分は;3重量部≦(b)
<10重量部である。(a)成分が90重量部以下であ
であると伸びが低下するので,好ましくない。(b)成
分が1重量部未満であると弾性率或いは強度の向上効果
が少なく,(b)成分の割合が10重量部より多いと成
形品の伸びが悪い。
レフィン樹脂組成物の製造方法について説明する。以下
の工程から製造される。 (1)(a)成分のポリオレフィンと(c)成分のシラ
ンカップリング剤とを溶融混練して化学変成する工程,
(2)(c)成分で化学変成した(a)成分に(b)成
分のポリアミドを(b)成分の融点以上で溶融混練する
工程,(3)(c)成分で化学変成した(a)成分に
(b)成分のポリアミドを(b)成分の融点以上で溶融
混練・化学変成して押出す工程,(4)溶融混練・化学
変成した押出物を(a)成分の融点以上でしかも(b)
成分の融点以下でドラフトをかけつつ延伸又は圧延する
工程,(5)延伸又は圧延した組成物を室温に冷却して
ペレタイズする工程,(6)必要なら得られたペレット
に残余の(a)成分のポリオレフィンを追加して(b)
成分の融点以下で溶融混練して冷却してペレタイズする
工程,からなる。
(c)成分のシランカップリング剤とを溶融混練(以下
同様)して化学変成する工程について説明する。溶融混
練温度は(a)成分の融点以上である。融点より30℃
高い温度である。融点より30℃高い温度で溶融混練す
ると(c)成分のシランカップリング剤と反応して化学
変成される。溶融混練は樹脂やゴムの混練に通常用いら
れている装置で行うことができる。このような装置とし
てはバンバリー型ミキサー,ニーダー,ニーダーエキス
トルーダー,オープンロール,一軸混練機,二軸混練機
などが用いられる。これらの装置の中では短時間で且つ
連続的に溶融混練が行える点で二軸混練機が最も好まし
い(以下の各工程でも同様である)。
分に(b)成分の熱可塑性ポリアミドを(b)成分の融
点以上で溶融混練する工程について説明する。溶融混練
温度は(b)成分の融点以上である。融点より10℃高
い温度である。溶融混練温度が(b)成分の融点より低
いと混練できないし,繊維状に分散しないので,融点よ
り高い温度,特に好ましくは20℃高い温度で溶融混練
する。
分に(b)成分のポリアミドを(b)成分の融点以上で
溶融混練・化学変成して押出す工程について説明する。
押出しする工程において得られた混練物を紡糸口金或
いはインフレーションダイ又はTダイから押出す。紡
糸、押出しのいずれも成分(b)の融点より高い温度で
実施する必要がある。具体的には,(b)成分の融点よ
り高い温度,この融点より30℃高い温度の範囲で実施
することが好ましい。本工程で成分(b)の融点より低
い温度で溶融・混練を行っても,混練物は(a)成分か
らなるマトリックス中に(b)成分の微細な粒子が分散
した構造にはならない。従って,かかる混練物を紡糸・
延伸しても,(b)成分は微細な繊維にはなり得ない。
(a)成分の融点以上でしかも(b)成分の融点以下で
ドラフトをかけつつ延伸又は圧延する工程について説明
する。押出された紐状乃至糸状紡糸は,連続的に冷却,
延伸,又は圧延処理して行われる。冷却・延伸又は圧延
処理は,(b)成分の融点より10℃以下の低い温度で
行われる。延伸及び圧延することにより,より強固な繊
維が形成されるので繊維強化樹脂組成物としての特性が
より発揮できてより好ましい。延伸又は圧延は,例えば
混練物を紡糸口金から押し出して紐状ないし糸状に紡糸
し,これをドラフトを掛けつつホビンなどに巻き取る。
または,切断してペレットにするなどの方法で実施でき
る。ここでドラフトを掛けるとは、紡糸口金速度より巻
取速度を高くとることを言う。巻取速度/紡糸口金速度
の比(ドラフト比)は,1.5〜100の範囲とするこ
とが好ましく,更に好ましくは2〜50の範囲,特に好
ましくは3〜30である。
却してペレタイズする工程について説明する。ペレット
化することにより樹脂やゴム成分などを追加して均一に
混練できるから,ポリアミド繊維強化ポリオレフィン樹
脂組成物としてはペレット状のものを用いることが好ま
しい。ペレット状の樹脂組成物を用いれば,樹脂組成物
はゴムや樹脂と均一に混練でき,微細な繊維が均一に分
散したポリアミド繊維強化樹脂組成物が容易に得られる
からである。
(a)成分のポリオレフィンを追加して(b)成分の融
点以下で溶融混練して冷却してペレタイズする工程につ
いて説明する。上記(5)工程で得られたペレットに残
余のポリオレフィンを混練する。この時は(a)成分の
ポリオレフィンの融点以上で,(b)成分の融点以下で
混練しなければならない。ポリアミド繊維を溶融しては
ならないからである。追加したポリオレフィンを組成物
中に均一に分散させ,冷却してペレタイズすると,ポリ
アミド繊維も同様に分散したポリアミド繊維強化ポリオ
レフィン樹脂組成物が得られる。
工程は工程毎に分離して説明したが,(a)成分,
(b)成分,及び(c)成分,有機過酸化物などを供給
できる第1供給口,第2供給口,第3供給口,第4供給
口及び第5供給口を有し,且つ各供給口に対応する第1
混練帯,第2混練帯,第3混練帯,第4混練帯及び第5
混練帯を有する二軸混練機を用いて一括して連続的なプ
ロセスで処理することも可能である。そうすることによ
り経済的,安定した,安全な製造方法になる。
ィン樹脂組成物には,このほかカーボンブラック,ホワ
イトカーボン,活性炭酸カルシウム,超微粒子珪酸マグ
ネシウム,ハイスチレン樹脂,フェノール樹脂,リグニ
ン,変成メラミン樹脂,クマロンインデン樹脂,石油樹
脂などの補助剤,炭酸カルシウム,塩基性炭酸マグネシ
ウム,クレー,雲母,亜鉛華,モンモリロナイト,ワラ
ストナイト,など各種の充填剤、アミン・アルデヒド
類,アミン・ケトン類,アミン類,フェノール類,イミ
ダゾール類,含硫黄系酸化防止剤,含燐系酸化防止剤な
どの安定剤及び各種顔料を含んでいてもよい。
についてより具体的に説明するが本発明はこれらの実施
例の範囲に限定されるものではない。実施例及び比較例
において,ポリオレフィン−ポリアミド樹脂組成物やポ
リアミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物の物性は以
下のようにして測定した。繊維形状 :;形態・分散性と平均繊維径: 樹脂組成物
をキシレンに溶解して繊維分を取り出し洗浄した後走査
型電子顕微鏡で観察し,微細な繊維で分散している場合
は分散性良好,微細な繊維やフィルム状で凝集した場合
は分散不良と評価した。分散性良好な場合は,分散した
微細繊維200本について、上記の走査型電子顕微鏡で
繊維径を測定し,その平均を求めて平均繊維径とした。引張強度・引張弾性率・伸び :; ASTM D638
に準じて温度23℃,引張速度50mm/minで,引
張強度,引張弾性率及び伸びを求めた。曲げ強度及び弾性率 :; ASTM D790に準じて
測定した。アイゾット衝撃強度 :; ASTM D256に準じて
ノッチ付き衝撃強さを測定した。荷重たわみ温度 :; ASTM D648に準じて厚み
3mm,荷重0.46MPaで測定した。線膨張率 :;ASTM D696に準じて温度範囲23
〜60℃における線膨張率を測定した。
興産社製,F522,融点110℃,MFI=5.0g
/10min) 100重量部に(c)成分としてγ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン1.0重量
部と酸化防止剤のイルガノックス1010を0.5重量
部及び過酸化物としてジ−α−クミルパーオキサイド
(濃度40%)を0.5重量部を混合して170℃に加
熱した45φの二軸押出機に投入し混練してペレット化
した。シラン変性ポリエチレンを得た。得られたシラン
変性ポリエチレン50重量部と(b)成分としてナイロ
ン6(宇部興産社製,1030B,融点215〜225
℃)100重量部と更にイルガノックス1010を0.
5重量部を235℃に設定した3mmφのダイスを付け
た二軸押出機に投入して混練,ダイスよりストランド状
に押し出し,空気で冷却して引き取りロールでドラフト
比7で引取り5インチロール間で室温で1.5倍延伸し
てペレタイズした。ペレット化した形状は径1mm,長
さ3mmであった。得られたポリアミド−ポリオレフィ
ン樹脂組成物のペレットを熱キシレンでポリエチレンを
溶出した。不溶分はを走査型電子顕微鏡で観察すると平
均繊維径が0.3μmの微細な繊維状であった。
製,UBEナイロン66,2030B,融点255〜2
65℃)100重量部,275℃の二軸押出機に投入し
た以外は参考例1と同様にして得られたポリアミド−ポ
リオレフィン樹脂組成物のペレットを熱キシレンでポリ
エチレンを溶出した。不溶分はを走査型電子顕微鏡で観
察すると平均繊維径が0.3μmの微細な繊維状であっ
た。
φの二軸押出機に参考例1で得られたポリアミド−ポリ
オレフィン樹脂組成物2重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA,宇部興産社製,V212,融点11
0℃,MFI=2.0g/10min)98重量部を投
入して混練して更に235℃で混練して押し出して参考
例1と同様にしてポリアミド繊維強化エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂組成物のペレットを得た。ぞのペレッ
トを190℃で射出成形して物性測定用試料を作成して
各特性を測定して結果を表1に示した。
のようにEVAの配合量を変化して同様に処理してそれ
ぞれペレット化した。結果を表1に示した。
のようにEVAの配合量を変化して同様に処理してそれ
ぞれペレット化した。結果を表1に示した。
素化ポリエチレン(CPE,ダイソー社製,ダイソラッ
クG235),エチレン−プロピレン−ランダム共重合
体(EPRC,グランドポリマー社製,J215W,M
FI=9),ポリプロピレン(PP,グランドポリマー
社製,J105W,MFI=9)の配合量を表2のよう
に変えた以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に
示した。
た以外は実施例5〜8と同様に行った。結果を表2に示
した。
フィン樹脂組成物はポリオレフィンマトリックス中に平
均繊維径が1μm以下の微細なポリアミド繊維が均一に
分散していると共に、ポリオレフィンとポリアミド繊維
が界面で結合している。その結果として成形加工性,軽
量性に優れると共に強度や弾性率,寸法安定性も良好で
あるポリアミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物を提
供できる。
Claims (3)
- 【請求項1】ポリアミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組
成物が以下(a),(b)及び(c)からなる;但し
(a)+(b)=100重量部, (a)ポリオレフィン 99重量部≧(a)>90重量部, (b)ポリアミド繊維 1重量部≧(b)>10重量部, (c)シランカップリング剤 からなることを特徴とする。 - 【請求項2】繊維状に分散したポリアミドの平均繊維径
が1μm以下であり,アスペクト比が20以上,1,0
00以下であることを特徴とする請求項1記載のポリア
ミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項3】(a)ポリオレフィン,(b)ポリアミド
及び(c)シランカップリング剤を溶融・混練して押出
し紡糸して,ドラフトを掛けて引取り延伸又は圧延する
ことにより(a)ポリオレフィン中に(b)ポリアミド
を平均繊維径1μm以下の繊維状に分散させて,更に必
要なら残余の(a)ポリオレフィンを加えてペレット状
に仕上げることを特徴とする請求項1記載のポリアミド
繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11527798A JPH11302464A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | ポリアミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物とその製 造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP11527798A JPH11302464A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | ポリアミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物とその製 造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11302464A true JPH11302464A (ja) | 1999-11-02 |
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ID=14658685
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11527798A Pending JPH11302464A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | ポリアミド繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物とその製 造方法 |
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-
1998
- 1998-04-24 JP JP11527798A patent/JPH11302464A/ja active Pending
Cited By (8)
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---|---|---|---|---|
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US7041726B2 (en) | 2002-10-29 | 2006-05-09 | Yazaki Corporation | Insulating member using abrasion-resistant resin composition |
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KR100730421B1 (ko) * | 2002-10-29 | 2007-06-19 | 야자키 소교 가부시키가이샤 | 폴리올레핀 수지조성물 및 그 제조 방법 |
WO2012014676A1 (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-02 | 大丸産業株式会社 | 繊維強化熱可塑性樹脂組成物及び繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法 |
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