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JPH11296155A - 表示装置およびその制御方法 - Google Patents

表示装置およびその制御方法

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Publication number
JPH11296155A
JPH11296155A JP10094221A JP9422198A JPH11296155A JP H11296155 A JPH11296155 A JP H11296155A JP 10094221 A JP10094221 A JP 10094221A JP 9422198 A JP9422198 A JP 9422198A JP H11296155 A JPH11296155 A JP H11296155A
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JP
Japan
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output
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Application number
JP10094221A
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English (en)
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JP3893441B2 (ja
Inventor
Kenji Funamoto
憲司 船本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP09422198A priority Critical patent/JP3893441B2/ja
Publication of JPH11296155A publication Critical patent/JPH11296155A/ja
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Publication of JP3893441B2 publication Critical patent/JP3893441B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細な解像度を保ち、画像の欠落や不自然
な表示を生じないように動画表示することができる表示
装置およびその制御方法の提供。 【解決手段】 ディジタルスチルカメラ10は、フレーム
メモリ部20の3つのフレームバッファ20a 〜20c にそれ
ぞれ供給されるデータの入出力を入出力制御部18のDMA
18a,制御部18b およびCPU 18c で制御することにより、
迅速にデータ転送させるとともに、一つのフレームバッ
ファに二重アクセスの回避することができ、制御部18b
の制御でラインバッファ部22において扱う各データに対
して所定の単位毎に同期させて入出力することにより、
表示系24の液晶表示部24b にデータを的確に表示させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データの入出力の
レートの差のずれを改善して正常に表示させる表示装置
およびその制御方法に関し、特に、たとえば、高画素数
を備えていてもこの画素数のため読出しに時間を要する
高精細な解像度を有するディジタルスチルカメラ等に用
いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】供給されるデータは、画面に一群の画像
点、すなわちドットで表示される、画素に対応して得ら
れる。また、画面を構成する際に、この画素を大量に用
いて表示することにより、画質を高め、ドットピッチが
狭ければこの画質の解像度も高めることができることが
知られている。このようにして一枚の(静止)画像が生
成される。さらに、ある時間内に複数の画像を表示する
ように制御するには、これらの処理に用いる高速処理用
のデバイスが入手し難い事情や処理に関するメモリ内の
データ管理のアクセスおよびデータ入出力を行うための
アクセスといったメモリへの二重アクセスによって表示
が制限されてしまう等の問題のあることが知られてい
る。
【0003】そこで、特開平6-124073号公報では、低速
なメモリで高品位な動画の連続再生を可能にすることが
提案されている。また、特開平6-215120号公報では、二
重アクセスの問題および低コストで提供する表示能力の
高いシステムが提案されている。これらは、ともに実時
間表示できない、非同期ムービ方式として動画表示する
ことを提案している。この方式を簡単に説明すると、た
とえば2面のメモリの一方をフィールド/フレーム毎に
書込み処理しているとき、他方のメモリに対してもフィ
ールド/フレーム毎に読出し処理に用い、これらの処理
を各メモリに対して交互に行わせている。このとき、デ
ータを供給する側の垂直同期信号VIと表示装置の垂直同
期信号VDとの同期関係が整数倍になければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平6-12
4073号公報や特開平6-215120号公報等の提案では、用い
る入力データと出力データの画素数や入出力レートに差
がある場合、単純にメモリを切り換えることにより、問
題は解決できないことが容易に判る。すなわち、画素数
はほぼ同数なければ、表示画面にずれや不自然な画面に
なってしまうし、入力されるデータレートが出力される
表示のデータレートより遅いとき、データのない画面が
発生してしまう。これは、前述した垂直同期信号VIと垂
直同期信号VDとの同期関係が整数倍にないと、画面表示
にずれが生じることに起因する。このような映像信号の
断状態は避けなければならないので、この場合、規定さ
れた表示より長い表示、すなわち、同じ画面を繰返し表
示して対処している。ただし、これらの一連の処理によ
っては、再び記録・再生を行ったり余分な繰返し表示を
することにより、表示には遅延によるずれも生じてく
る。換言すれば、前述の提案は、この入力のデータレー
トが再生のデータレートより速い場合だけ有効であるこ
とが判る。
【0005】また、実際に、たとえば数十万画素以上の
高解像度のディジタルスチルカメラでは、この現象と同
じ関係になる場合の生じることが知られている。具体的
には画像用に2面のフレームバッファが備えられていて
も、垂直同期信号VIと垂直同期信号VDとの同期関係が整
数倍にないことによって二重アクセス状態が作られるた
め、再生する画面の切換えと撮像開始のタイミング、す
なわち垂直同期信号VIが一致しないとき、1画面分の撮
像が休止され、次の垂直同期信号VDが供給された後に撮
影が再開されるので、供給される画面数(いわゆるコマ
数)が少なくなってしまう。きれいな画像表示を重視し
ても、このような非同期によるムービ再生を行うと、こ
の原因によって動解像度が得られなくなる。
【0006】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、動解像度を保ち、画像の欠落や不自然な表示を生じ
ないように動画表示することができる表示装置およびそ
の制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、供給されるデータの取り込みレートと取
り込まれたデータの読み出されるレートが異なって供給
されるデータの入出力を制御することによりデータ管理
を行ってデータの連続した画面表示を行う表示装置であ
って、供給されるデータの一時的な記憶を行う記憶手段
が少なくとも3つ以上含まれるバッファ手段と、このバ
ッファ手段に供給されるデータの入出力を制御する入出
力制御手段と、この入力制御手段の制御により供給され
るデータを所定の単位毎に扱ってこの所定の単位のデー
タが保持されるデータ保持手段とを含み、データ保持手
段からの出力を基に供給されるデータを表示する表示手
段に表示することを特徴とする。
【0008】ここで、記憶手段は、記憶容量を表示手段
の表示に要する1画面分以上のデータ容量を有すること
が好ましい。これにより、画像表示する際に書込みおよ
び読出し処理を同時に行う二重アクセスの回避要求に対
する条件の一つをそれぞれの記憶手段で満たすことが可
能になる。
【0009】入出力制御手段は、バッファ手段の記憶手
段が扱うデータの転送を制御する第1の制御手段と、デ
ータとの同期関係をもたらすデータの入出力管理を行う
第2の制御手段と、第1および第2の制御手段の動作タ
イミングを制御する第3の制御手段とを備えることが望
ましい。分散的な制御を行うことにより、各制御の負担
を軽減化、特に第3の制御手段の制御を軽減させるとと
もに、各種のデータ処理を迅速に行えるようになる。
【0010】バッファ手段は、入出力制御手段の制御に
応じて記憶手段の内の1つないし2つをデータの記憶に
用い、記憶手段の内の残りを再生に用いるとともに、前
記データの記憶および前記データの再生を同時に行うと
有利である。このように記憶手段の用途を指定すること
により、たとえば、供給されるデータの転送レートが表
示データの転送レートより遅い場合であっても、レート
差のデータ量を無理なく補って一つの記憶手段に二重ア
クセスを回避することができる。
【0011】本発明の表示装置は、バッファ手段の3つ
の記憶手段にそれぞれ供給されるデータの入出力を入出
力制御手段で制御することにより、一つの記憶手段に二
重アクセスの回避することができ、データ保持手段で扱
う各データに対して所定の単位毎に同期させて入出力す
ることにより、表示手段にデータを的確に表示させるこ
とができる。
【0012】また、本発明は、供給されるデータの取り
込みレートと取り込まれたデータの読み出されるレート
が異なって供給されるデータの入出力を制御することに
よりデータ管理を行ってデータの連続した画面表示を行
う表示装置の制御方法であって、供給されるデータの一
時的な記憶を行う記憶手段が少なくとも3つ以上含まれ
るバッファ手段に対してこのデータの入出力を制御する
入出力制御手段が用いられる場合、このデータの取り込
みレートと取り込まれているデータの読み出されるレー
トの差を調べる転送レート差調査工程と、この転送レー
ト差調査工程の結果に応じて前記記憶手段の内の1つな
いし2つをデータ取込みに用い、記憶手段の内の残りを
データ読出しに用いる動作指定を行う動作指定工程と、
入出力制御手段の制御により供給されるデータあるいは
バッファ手段から出力されるデータを所定の単位毎に扱
ってこの所定の単位に区分し、かつタイミングを調整し
て入出力を行う入出力制御工程と、この入出力制御工程
でタイミング調整されたデータを画面表示する表示工程
とを含むことを特徴とする。
【0013】ここで、動作指定工程は、転送レート差調
査工程におけるデータの取り込みレートと取り込まれて
いるデータの読み出されるレートの差が負の場合、記憶
手段の2つを常にデータ取り込み用とする動作指定を行
いながらバッファ手段の動作指定を順にずらしてバッフ
ァ手段を管理することが好ましい。これにより、一つの
記憶手段に対する取り込み/読出し処理が同時に重なる
ことを避けることができる。
【0014】入出力制御工程は、記憶手段から転送され
てくるデータの格納あるいはバッファ手段の指定された
記憶手段への転送を入出力制御手段の制御に応じて行う
ことを含むが望ましい。これにより、供給されるデータ
や出力データにタイミング調整が施され、表示の際にず
れなく各ラインや画面が正確に表示できる。
【0015】また、表示工程は、入出力制御工程でタイ
ミング調整されたデータを所定の単位の一つである垂直
同期信号に同期させて画面を切り換えることが好まし
い。これにより、表示される画面の変化を違和感なく自
然なものにすることができる。
【0016】本発明の表示装置の制御方法は、入力と出
力のデータ転送レートの差を転送レート差調査工程で調
べることで入出力における垂直同期信号にずれがあるこ
とを検出し、この工程での結果に応じて前記記憶手段の
内の1つないし2つをデータ取込みに用い、記憶手段の
内の残りをデータ読出しに用いる動作指定を行って(動
作指定工程)、一つの記憶手段が書込み/読出し処理の
衝突、すなわち同時処理を回避し、入出力制御工程での
入出力制御手段の制御により供給されるデータあるいは
バッファ手段から出力されるデータを所定の単位毎に扱
って該所定の単位に区分され、かつタイミング調整され
たデータを表示手段に画面表示することにより、供給さ
れる画面数を入力と出力で一致させることができ、画像
表示の中断が生じないように動画表示できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる表示装置およびその制御方法の一実施例を詳細に説
明する。
【0018】本発明の表示装置は、たとえば、入出力に
おける転送レートにレート差があることによって、特に
データを取り込む入力レートがデータを出力する出力レ
ートより遅いときに有効で、このレート差により一つの
メモリに対する二重アクセスの状態を防止していること
に特徴がある。本実施例は、本発明をディジタルスチル
カメラに適用した場合について図1および図2を参照し
ながら説明する。
【0019】ディジタルスチルカメラ10には、撮影して
記録するとともに、表示に関して撮影された被写界の画
像表示や既に撮影記録された画像を再生して表示する機
能がある。この機能を発揮するようにディジタルスチル
カメラ10は、図1に示すように、撮像系12、信号発生部
14、データ処理部16、入出力制御部18、フレームメモリ
部20、ラインメモリ部22および表示系24を有している。
【0020】撮像系12には、CCD 12a 、A/D 変換部12b
が備えられている。また、撮像系12には、図1に図示し
ていないが光学系が配され、さらにカラー画像を得るた
めCCD 12a の直前に色フィルタが配設されている。CCD
12a は、この色フィルタを介して供給される光を光量に
応じて光電変換する。この光電変換するデバイスには、
たとえば電荷結合素子(Charge Coupled Device の略)
が用いられている。
【0021】一般に、色フィルタに対応した画素として
撮像面に配されている。最近、高画質の画像を得るため
この画素が数十万ないし数百万個も所定の面積内に形成
されている高画素数のデバイスも提供されてきている。
CCD 12a が、このような高画素数を有するとき、撮像後
の信号電荷を出力するために非常に時間がかかることに
ようになる。また、A/D 変換部12b は、CCD 12a から得
られたアナログの電気信号をディジタル信号に変換して
いる。
【0022】信号発生部14には、撮像系信号発生部14a
および記録再生系信号発生部14b が備えられている。信
号発生部14は、撮像系信号発生部14a と記録再生系信号
発生部14b のいずれかに図示していないが信号発生源を
持っている。図1では、撮像系信号発生部14a にこの信
号発生源があり、発生された信号が記録再生系信号発生
部14b に供給されている。撮像系信号発生部14a は、CC
D 12a を駆動させる駆動信号やA/D 変換部12b の変換ク
ロック等を生成してそれぞれ供給している。前述した撮
像系12の各部は、このように撮像系信号発生部14a から
供給される信号に応じて動作している。
【0023】記録再生系信号発生部14b は、撮像系信号
発生部14a から供給された信号に基づいて記録再生およ
び信号処理で用いる各種のタイミング信号を生成してい
る。このタイミング信号は、データ処理部16に供給され
るとともに、システムバス100 にも供給されている。こ
のタイミング信号は、システムバス100 を介して各部に
供給される。システムバス100 は、複数のデータバスと
各種の制御信号線で構成されている。
【0024】データ処理部16は、撮像系12から供給され
る撮像データ、入出力制御部18の制御に応じてフレーム
メモリ部20やラインメモリ部22から供給されるデータに
対して各種の処理を施す。データ処理部16は、たとえ
ば、撮像データ等を入出力制御部18の制御に応じてシス
テムバス100 に出力する。撮像データ等は、システムバ
ス100 を介してフレームメモリ部20に供給される。デー
タ処理部16は、入力されるデータのレートと出力時のデ
ータのレートの差も調べる。
【0025】また、データ処理部16は、たとえば、撮像
データを単に表示系24に表示させる場合、撮像データに
おける画素のない位置、すなわち空隙画素の(色)デー
タを補間処理を施して三原色RGB のデータからYC変換処
理を施す。さらに、YC変換処理された信号は、表示系24
の規格に従ったエンコード処理をデータ処理部16で受け
る。この他、撮影データを記録する場合、データ処理部
16は、撮影データに圧縮処理を施す。そして既に圧縮処
理を受けて記録された撮像データを再生する場合、圧縮
処理に対する逆処理、すなわち伸張処理を施している。
データ処理部16は、後述するように入出力制御部18の制
御部18b の制御を受けている。
【0026】入出力制御部18には、DMA コントローラ
(Direct Memory Access Controler:以後単にDMA とい
う)18a 、制御部18b およびCPU (Central Processing
Unit:CPU という)18c が備えられている。DMA 18a
は、フレームメモリ部20とラインメモリ22への入力要求
信号や出力要求信号に応じてデータ転送させる制御を行
う。制御部18b は、ラインメモリ部22のデータがたとえ
ば水平同期信号や垂直同期信号に同期されるように入出
力を制御している。制御部18b は、ラインメモリ部22か
ら供給される動作状態を示す信号を受けて対応する要求
信号を出力する。CPU 18c は、DMA 18a 、制御部18b の
動作を制御する。この入出力制御部18の動作は後段でさ
らに説明する。
【0027】フレームメモリ部20には、3つのフレーム
バッファ20a 〜20c が備えられている。フレームバッフ
ァ20a 〜20c は、それぞれ、表示系24で表示する1画面
分を越えるメモリ容量で構成されている。
【0028】ラインメモリ部22には、再生用ラインメモ
リ部22a および記録用ラインメモリ部22b が備えられて
いる。さらに再生用ラインメモリ部22a および記録用ラ
インメモリ部22b には、画像を構成する上の要素である
1ライン分の容量を少なくとも有するラインバッファが
2ラインずつ設けられている。再生用ラインメモリ部22
a にはラインバッファ220a, 222a、記録用ラインメモリ
部22a にはラインバッファ220b, 222bが設けられてい
る。ここで、再生用ラインメモリ部22a および記録用ラ
インメモリ部22b のラインバッファは、DMA 18a の制御
により二重アクセスのような衝突を起こさないので、各
2ラインで済ませることができる。
【0029】表示系24には、D/A 変換部24a および液晶
表示部24b が備えられている。D/A変換部24a は、デー
タ処理部16からのエンコード処理が施されたディジタル
映像信号をアナログ信号に変換する。この変換後、映像
信号が液晶表示部24b に供給される。液晶表示部24b
は、映像信号が有する水平同期や垂直同期に同期させて
取り込んだ画像を表示する。
【0030】次にディジタルスチルカメラ10の動作につ
いて図1のブロック図および図2に描いた模式図を用い
ながら、その動作を説明する。ディジタルスチルカメラ
10は、図示しないが操作入力部により被写界を光学的な
像として取り込みこの像を電気的に動画表示するモード
が選択されている。ディジタルスチルカメラ10には、こ
の動画表示モードの他に、たとえば静止画表示のモード
等がある。操作入力部から動画表示モードの選択を示す
モード信号が図1のシステムバス100 を介して入出力制
御部18のCPU 18c に供給される。
【0031】CPU 18c は、システムバス100 を介して信
号発生部14を動作させる。信号発生部14の撮像系信号発
生部14a は、各部の駆動信号および変換クロック等のタ
イミング信号を撮像系12に出力する。CCD 12a は、読み
出した信号をA/D 変換部12bに供給する。A/D 変換部12b
は、供給された信号をディジタル信号に変換してデー
タ処理部16に出力する。データ処理部16は、供給される
ディジタル信号をシステムバス100 を介してCPU 18c か
ら行われる制御により取り込むとともに、各種の信号処
理を施す。データの取込みには、記録再生系信号発生部
14b から供給されるタイミング信号が用いられる。この
取り込まれたデータに前述したような空隙画素に対する
補間処理等を施す。また、表示するとともに、データの
記録も行う場合、このデータに対してデータ処理部16
は、圧縮処理も施す。
【0032】ここで、CPU 18c は、上述したようにデー
タ処理部16を制御するとともに、システムバス100 を介
してDMA 18a も制御する。この場合、CPU 18c は、DMA
18aを起動する。この起動には、DMA 転送要求信号とし
て入力要求信号と出力要求信号のいずれかが供給され
る。DMA 18a は、この制御によってシステムバス100 を
介してデータ処理部16からの出力データをフレームメモ
リ部20にDMA 転送する。
【0033】フレームメモリ部20は、DMA 18a により3
つフレームバッファ20a 〜20c に対して、それぞれ、デ
ータ処理部16でのレート差を考慮した初期の状態設定が
行われる。たとえば、フレームバッファ20a を入力と
し、フレームバッファ20b, 20cを出力に設定して動作さ
せる。データの入出力に伴うレート差、すなわち、(入
力レート)−(出力レート)が負のとき、上述の入出力
設定にすることが好ましい。
【0034】さらに、一般的には、3つフレームバッフ
ァ20a 〜20c の入出力の設定は、入力あるいは出力に設
定された3つの内の中央のバッファに対して隣接する一
方を同じで設定とし、他方を異なる設定とする。このと
き、中央に位置するバッファは、たとえば入力が終了し
た後には出力として動作しなけらばならないので、結果
として、両端に位置するバッファは常に入力と出力で処
理するとともに、この入出力の設定関係が3つのバッフ
ァの間で循環的に持ち回りすることから、二重アクセス
のように一つのバッファに対して書込みおよび読出しを
同時に行う衝突が回避される。さらに具体例を挙げて後
述する。
【0035】このようにして取り込んだデータをたとえ
ば一つのフレームバッファ20c から読み出す場合、フレ
ームバッファ20c は、DMA 18a の制御を受けてラインメ
モリ部22の再生用ラインメモリ部22a のラインバッファ
220a, 222aのいずれか一方に制御部18c を介して供給さ
れる。制御部18c は、供給された再生用ラインメモリ部
22a の1ライン分を取り込み、既に読み込んでいた1ラ
イン分のデータを水平同期信号と垂直同期信号に同期さ
せて動作させる。
【0036】この表示モードにおいて、再生用ラインメ
モリ部22a から出力されたデータは、たとえば、CPU 18
a の制御によりデータ処理部16に送られる。データ処理
部16は、前述したYC変換処理、エンコード処理をこの供
給されたデータに施した後、表示系24に出力する。表示
系24は、供給されたデータをD/A 変換部24a によりアナ
ログ信号に変換する。この変換後のアナログ信号は、現
行の放送方式に合った映像信号である。D/A 変換部24a
は、この映像信号を液晶表示部24b に供給する。液晶表
示部24b は、ディジタルスチルカメラ10の筺体に搭載さ
れている。映像信号が液晶表示部24b を走査することに
よって画面を形成される。
【0037】また、既に記録されていた画像データ(単
に、データという)を再生する再生モードの場合も、CP
U 18c は、DMA 18a を起動し制御を行い、制御部18b も
制御する。読み出したデータを液晶表示部24b に表示す
るとき、制御部18b は図示しないが記録媒体からのデー
タを一旦再生用ラインメモリ部22a に送る。このとき、
制御部18b は、水平同期信号および垂直同期信号に同期
させるようにデータの同期調節を含めた入出力を管理し
ている。
【0038】データは、DMA 18a の制御によりデータ処
理部16に供給される。データ処理部16は、データの圧縮
を解除する伸張処理を施す。この処理後のデータは、DM
A 18a の制御を受けてフレームメモリ部20に供給され
る。この結果、DMA 18a は、フレームメモリ部20の入出
力を管理することになる。すなわち、たとえばDMA 18a
は、3つあるフレームバッファ20a 〜20c の一つを指定
し、かつ転送先となる所定のアドレスを指定する。この
一連の処理によってデータがフレームメモリ部20に転送
される。この後、転送されたデータは、フレームバッフ
ァから読み出されデータ処理部16、D/A 変換部24a を介
して液晶表示部24b に表示される。
【0039】記録する場合、前述した撮像系12からデー
タ処理部16を介してフレームメモリ部20に供給されたデ
ータは、所定のアドレスにある1ライン毎にDMA 18a の
制御によりたとえば、データ処理部16に転送される。デ
ータ処理部16は転送されたデータに圧縮処理を施して記
録用ラインメモリ部22b にシステムバス100 を介して転
送する。この転送の際にもデータは、DMA 18a 、制御部
18b の制御を受けて記録用ラインメモリ部22b に供給さ
れる。制御部18b は、入出力制御を記録用ラインメモリ
部22b のラインバッファ220b, 222bの交互に行うことに
よって二重アクセスが起こらないようにして記録媒体へ
のデータ供給を制御している。図示しない記録再生装置
は、制御部18b あるいはCPU 18c の制御によりデータの
書込みを行う。たとえば、記録再生装置が半導体メモリ
の場合には、データのアクセス制御で済ませることがで
きるので制御部18b を用い、光記録媒体や磁気記録媒体
のように複雑な駆動制御が要求される場合CPU 18c を用
いることが好ましい。ディジタルスチルカメラ10は、こ
のように制御を受けて動作することによって撮像表示、
記録データの再生表示を行っている。
【0040】本発明を適用して二重アクセスが有効に防
止できることをより具体的に図2の模式図を用いて説明
する。図2(a) は、ディジタルスチルカメラ10における
撮影データの表示における信号の流れを説明している。
図2(b),(c) の垂直同期信号VIは、図1の撮像系信号発
生部14a から供給されるタイミング信号である。また、
図2(b),(c) の垂直同期信号VDは、記録再生系信号発生
部14b から供給される、たとえば現行の放送方式の垂直
同期信号と同じ信号である。
【0041】ここで、CCD 12a は、連続3つの画像を撮
像する。この画像をそれぞれA 面、B 面、C 面とする。
CCD 12a は、図2(b) に示すように、撮像した信号を1
画面分、垂直同期信号VI毎に出力している。CCD 12a
は、時刻t1で垂直同期信号VIに同期して撮像を開始し画
像を取り込む(A 面)。取り込まれたデータには各種処
理の施され、DMA 18a の制御により、この場合、入力に
設定されたフレームバッファ20a にDMA 転送される。フ
レームバッファ20a は、書込みイネーブル状態にある。
撮像系12からのデータと表示(再生)系14に出力するデ
ータが、互いに非同期の関係にあるので、時刻t1から次
の垂直同期信号VIが供給される時刻t2までの期間中、フ
レームバッファ20b, 20cは、時間経過に従って読出しイ
ネーブル状態になっている(B 面、C 面)。また、フレ
ームバッファ20b は、データの読出しが終了した後、待
機状態にありフレームバッファ20a のデータ取込み後、
かつフレームバッファ20b のデータ取込み開始を示す時
刻t2での垂直同期信号VIに同期して書込みイネーブル状
態に指定される。フレームバッファ20a は、垂直同期信
号VDに同期して時刻t3で読出しイネーブル状態になる。
フレームバッファ20a, 20b は、それぞれ、同じ動作状
態が重ならないことが判る。
【0042】この時刻t2と時刻t3との時間差に着目する
と、この時間差は、フレームバッファ20b, 20cをフレー
ムバッファ20a と異なる動作モードに制御することによ
って入出力における転送レート差を吸収した結果の時間
的なずれ分を意味している。このとき、フレームバッフ
ァ20c が転送レート差を補償用のバッファとして機能し
ている。これにより、フレームバッファ20a は、この期
間中、単一機能のアクセスだけになる。
【0043】次の垂直同期信号VIが供給される時刻t2
は、前述したように、フレームバッファ20b に撮像系12
からデータの供給が開始される。フレームバッファ20b
にデータを取り込む時刻t2から時刻t4までの期間中、フ
レームバッファ20c, 20aがデータを読み出している。前
述の関係から、この期間中ではフレームバッファ20aが
補償機能用のバッファになる。このように補償用のバッ
ファはデータ入力中のバッファに対して残るバッファの
内で動作的には後で動作する方のバッファが担ってい
る。そして、DMA 18a は、垂直同期信号VIに同期してこ
の役割を移動させ、3つのフレームバッファ20a 〜20c
の中で持ち回りさせている。
【0044】一方、図示しないがフレームバッファ20a,
20bの2つしかない従来の構成では、図2(c) に示すタ
イミングでデータの入力および出力が行われている。こ
の場合、時刻t1で垂直同期信号VIに同期して撮像を開始
し撮像系12からフレームバッファ20a にデータが供給さ
れる。データの入力に伴う転送レートが出力の転送レー
トよりも遅いことにより、フレームバッファ20b は、切
換時S1で垂直同期信号VDに同期してB 面の2面出力を完
了しているにもかかわらず、フレームバッファ20a はま
だデータの取り込みを完了していないので、もう1面、
B 面を出力して表示が途絶えないように出力制御する。
時刻t2でフレームバッファ20a へのデータ入力が完了し
た後、DMA 18a は直ちにフレームバッファ20b を読出し
イネーブル状態から書込みイネーブル状態に制御を切り
換えようとしても今度はフレームバッファ20b がデータ
の読出しを完了していないので、動作モードを切り換え
させることができない。この切換えを強引に行うと、フ
レームバッファ20b は二重アクセス制御を同時に受けた
ことになるからである。
【0045】したがって、このようなアクセスを防止す
るため、時刻t2でフレームバッファ20a がデータ取込み
が終了してもフレームバッファ20b の出力動作が完了後
の垂直同期信号VIが供給されるとき(時刻t4)まで、DM
A 18a は、フレームバッファ20b を書込みイネーブル状
態にすることはできない。この結果、フレームバッファ
20a は、図2(c) に示すように、時刻t5まで画面を切り
換えることができないので、5回連続してA 面を表示す
ることになる。このため、表示される動画が一定の時間
毎に切り換わらないことから、画面表示は動解像度の低
下したものになる。
【0046】ところが、本発明を適用したディジタルス
チルカメラ10では、前述したように二重アクセスの防止
および画面表示がほぼ一定時間毎に切り換えできるの
で、動解像度の低下を防止することができる。このよう
な問題は、将来のより一層の高画素数の撮像装置を用い
ることが要求されてもこの制御を行うことで解決するこ
とができる。
【0047】以上のように構成することにより、垂直同
期信号VI, VDが整数倍の関係でなく(完全な非同期)、
データの入力レートが出力(あるいは再生)レートより
も遅いような場合であっても、フレームバッファを一つ
増やして計3個として制御することにより、二重アクセ
スを防止するとともに、データの入出力を途切れなく行
うことができるので、表示される画像をより自然な動画
表示にでき、その動画の動解像度を従来のものよりも高
くすることができる。この簡単な部品の追加だけでコス
トを上げることなく、機能を大幅に向上させることがで
きる。
【0048】
【発明の効果】このように本発明の表示装置によれば、
バッファ手段の3つの記憶手段にそれぞれ供給されるデ
ータの入出力を入出力制御手段で制御して、取り込んだ
画像と出力画像の記憶手段が別々にして一つの記憶手段
に二重アクセスの回避することにより、データ転送レー
トの差を補償してデータ保持手段で扱う各データに対し
て所定の単位毎に同期させたデータを的確に表示させる
ことにより、動画表示を自然で、かつ従来よりも動解像
度の高い動画で表示させることができる。この簡単な部
品の追加だけでコストを上げることなく、機能を大幅に
向上させることができる。
【0049】本発明の表示装置の制御方法によれば、入
力と出力のデータ転送レートの差を転送レート差調査工
程で調べることで入出力における垂直同期信号にずれが
あることを検出し、この工程での結果に応じて記憶手段
の内の1つないし2つをデータ取込みに用い、記憶手段
の内の残りをデータ読出しに用いる動作指定を行って
(動作指定工程)、一つの記憶手段が書込み/読出し処
理の衝突、すなわち同時処理を回避し、入出力制御工程
での入出力制御手段の制御により供給されるデータある
いはバッファ手段から出力されるデータを所定の単位毎
に扱って該所定の単位に区分され、かつタイミング調整
されたデータを表示手段に画面表示させて、供給される
画面数を入力と出力で一致させることにより、画像表示
の中断が生じないように動画表示できるので、自然な従
来よりも動解像度の高い動画を得ることができる。この
ように簡単な制御を考慮して追加することにより、コス
トを上げることなく、機能を大幅に向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置をディジタルスチルカメラに
適用した際の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1のディジタルスチルカメラにおいて撮像に
よって取り込まれるデータと表示用に読み出されるデー
タの関係を模式的に示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 ディジタルスチルカメラ 12 撮像系 14 信号発生部 16 データ処理部 18 入出力制御部 20 フレームメモリ部 22 ラインメモリ部 24 表示系 18a DMA 18b 制御部 18c CPU 20a 〜20c フレームバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 5/36 510 G09G 5/36 510M H04N 5/66 H04N 5/66 B // H04N 5/225 5/225 F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給されるデータの取り込みレートと取
    り込まれたデータの読み出されるレートが異なって供給
    されるデータの入出力を制御することによりデータ管理
    を行ってデータの連続した画面表示を行う表示装置であ
    って、該装置は、 供給されるデータの一時的な記憶を行う記憶手段が少な
    くとも3つ以上含まれるバッファ手段と、 該バッファ手段に供給されるデータの入出力を制御する
    入出力制御手段と、 該入力制御手段の制御により供給されるデータを所定の
    単位毎に扱って該所定の単位のデータが保持されるデー
    タ保持手段とを含み、 前記データ保持手段からの出力を基に供給されるデータ
    を表示する表示手段に表示することを特徴とする表示装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記記
    憶手段は、記憶容量を前記表示手段の表示に要する1画
    面分以上のデータ容量を有することを特徴とする表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、前記入
    出力制御手段は、前記バッファ手段の記憶手段が扱うデ
    ータの転送を制御する第1の制御手段と、 前記データとの同期関係をもたらすデータの入出力管理
    を行う第2の制御手段と、 前記第1および前記第2の制御手段の動作タイミングを
    制御する第3の制御手段とを備えることを特徴とする表
    示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置において、前記バ
    ッファ手段は、前記入出力制御手段の制御に応じて前記
    記憶手段の内の1つないし2つをデータの記憶に用い、
    前記記憶手段の内の残りをデータの読出し再生に用いる
    とともに、前記データの記憶および前記データの再生を
    同時に行うことを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 供給されるデータの取り込みレートと取
    り込まれたデータの読み出されるレートが異なって供給
    されるデータの入出力を制御することによりデータ管理
    を行ってデータの連続した画面表示を行う表示装置の制
    御方法であって、該方法は、 供給されるデータの一時的な記憶を行う記憶手段が少な
    くとも3つ以上含まれるバッファ手段に対して該データ
    の入出力を制御する入出力制御手段が用いられる場合、
    該データの取り込みレートと取り込まれているデータの
    読み出されるレートの差を調べる転送レート差調査工程
    と、 該転送レート差調査工程の結果に応じて前記記憶手段の
    内の1つないし2つをデータ取込みに用い、前記記憶手
    段の内の残りをデータ読出しに用いる動作指定を行う動
    作指定工程と、 前記入出力制御手段の制御により供給されるデータある
    いは前記バッファ手段から出力されるデータを所定の単
    位毎に扱って該所定の単位に区分し、かつタイミングを
    調整して入出力を行う入出力制御工程と、 該入出力制御工程でタイミング調整されたデータを画面
    表示する表示工程とを含むことを特徴とする表示装置の
    制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法において、前記動
    作指定工程は、前記転送レート差調査工程におけるデー
    タの取り込みレートと取り込まれているデータの読み出
    されるレートの差が負の場合、前記記憶手段の2つを常
    にデータ取り込み用とする動作指定を行いながら前記バ
    ッファ手段の動作指定を順にずらして前記バッファ手段
    を管理することを特徴とする表示装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の方法において、前記入
    出力制御工程は、前記記憶手段から転送されてくるデー
    タの格納あるいは前記バッファ手段の指定された記憶手
    段への転送を前記入出力制御手段の制御に応じて行うこ
    とを含むを特徴とする表示装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の方法において、前記表
    示工程は、前記入出力制御工程でタイミング調整された
    データを前記所定の単位の一つである垂直同期信号に同
    期させて画面を切り換えることを特徴とする表示装置の
    制御方法。
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