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JPH11270489A - 2重胴多段ポンプの構造 - Google Patents

2重胴多段ポンプの構造

Info

Publication number
JPH11270489A
JPH11270489A JP7730698A JP7730698A JPH11270489A JP H11270489 A JPH11270489 A JP H11270489A JP 7730698 A JP7730698 A JP 7730698A JP 7730698 A JP7730698 A JP 7730698A JP H11270489 A JPH11270489 A JP H11270489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
shaft sealing
pressure
cooling water
bush
Prior art date
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Granted
Application number
JP7730698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3611442B2 (ja
Inventor
Shusei Ko
修 正 高
Yasuo Ogasawara
保 雄 小笠原
Hideki Jinno
野 秀 基 神
Shinichiro Kameda
田 慎一郎 亀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
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  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラスト軸受の潤滑及び荷重条件を緩和し
て、高温・高圧の吸込み条件の使用用途にも適用可能な
軸封室に水潤滑軸受を内蔵した2重胴多段ポンプの構造
を提供する。 【解決手段】 スラスト軸受(7)を内蔵した第1の軸
封室(25)と内ケーシング(10)との間に軸推力バ
ランス機構(29)を設け、その軸封室(25)とバラ
ンス機構(29)との間に減圧ブッシュ(8)を設け、
その軸封室(25)に圧力逃がし口(30)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部水の流水路を
画成する内ケーシングと、その内ケーシングの外側を覆
って内部水を封じ込める外ケーシングとを設け、ポンプ
軸の両端部を水潤滑軸受で支持し、それらの軸受の外方
にそれぞれ軸封室を設け、一方の軸封室にスラスト軸受
を内蔵した2重胴多段ポンプの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の2重胴多段ポンプの最も一般的な
構造は、ケーシングの両端部に設けられた各軸封室の外
方に軸受が設けられており、そのために外部軸受潤滑装
置を必要とするものであった。この外部軸受潤滑装置を
設けることはイニシャルコストの上昇となり、そのコス
トは、ポンプ本体と比べてもかなりの割合を占めてお
り、また、この潤滑装置に起因するトラブルも少なから
ず発生している上、メンテナンスコストも大きかった。
【0003】そこで、この問題点を解消するため、本出
願人は、軸封室の内部に水潤滑軸受を配設して、外部潤
滑装置を不要にする技術を特開平9−303281号公
報に開示している。
【0004】この公知技術によれば、図3に示すよう
に、ポンプ軸1に固着された2つの羽根車2、3を囲ん
で内部に内部水の流路を画成する内ケーシング10が設
けられ、その内ケーシング10の外方に設けられた外ケ
ーシング本体21と、両端部に設けられたエンドプレー
ト22、24とによって内部水が封じ込まれている。そ
の両エンドプレート22、24には、水潤滑軸受5、6
がそれぞれ嵌入されて前記ポンプ軸1が支持されてお
り、それらの軸受5、6の外方にはそれぞれ第1または
第2の軸封室23、25が設けられている。そして、一
方の第1の軸封室25にはスラスト軸受7、7が内蔵さ
れており、両軸封室23、25は、バランス配管28A
で互いに連通されている。
【0005】なお、符号4は、羽根車2で昇圧(Pc)
された内室12と第1の軸封室25との圧力をバランス
させるためのバランスブッシュを示し、また、符号26
は吸込み室を示し、そして符号27は吐出室を示してい
る。
【0006】上記のように、この公知技術では、外部潤
滑装置を不要にすることができるが、その一方で軸受
5、6を内蔵する二つの軸封室23、25は、バランス
配管28Aで連通されているので、内部の圧力・温度は
ポンプの吸い込み条件と同じになる。それ故、ポンプの
吸込み温度が高いと、上記理由によって第1の軸封室2
5に内蔵されたスラスト軸受7、7も高温に曝される。
【0007】そして、高温になると、水の粘度が著しく
低下するため、スラスト軸受7の潤滑条件は極めて劣悪
になる。また、吸込み圧力が高いと両軸封室23、25
の内圧が高くなり、図3において、軸1を右方向に押し
出そうとするスラスト荷重が非常に大きくなる。現状で
は、このような厳しい潤滑条件と荷重条件とに対応して
使用でき、かつ信頼性の高い水中スラスト軸受を入手す
ることは、きわめて困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、スラスト軸受の潤滑及び荷重条件を緩和して、高温
・高圧の吸込み条件の使用用途にも適用可能な軸封室に
水潤滑軸受を内蔵した2重胴多段ポンプの構造を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、内部水
の流水路を画成する内ケーシングと、その内ケーシング
の外側を覆って内部水を封じ込める外ケーシングとを設
け、ポンプ軸の両端部を水潤滑軸受で支持し、それらの
軸受の外方にそれぞれ第1または第2の軸封室を設け、
一方の第1の軸封室にスラスト軸受を内蔵した2重胴多
段ポンプの構造において、前記スラスト軸受を内蔵した
第1の軸封室と内ケーシングとの間に軸推力バランス機
構を設け、その軸推力バランス機構と第1の軸封室との
間には減圧ブッシュを設け、前記第1の軸封室に圧力逃
がし口を設けている。
【0010】そして、前記軸推力バランス機構と減圧ブ
ッシュとの間に冷却水注入口を設けている。
【0011】または、前記減圧ブッシュを冷却する冷却
水流路を設けている。
【0012】したがって、本発明によれば、スラスト軸
受を内蔵した第1の軸封室に設けられた圧力逃がし口に
よって第1の軸封室内は減圧され、スラスト負荷が軽減
される。
【0013】そして、軸推力バランス機構と減圧ブッシ
ュとの間に設けられた冷却水注入口から低温水が注入さ
れ、この水は減圧ブッシュで減圧されて第1の軸封室に
入り、圧力逃がし口から排出され、スラスト軸受は冷却
されて潤滑条件が改善されると共に軸推力バランス機構
側の高温水が軸封室へ流入するのが阻止されるので、第
1の軸封室内の温度が下がり、減圧されることでスラス
ト負荷は軽減される。または、減圧ブッシュを冷却する
冷却水流路によって減圧ブッシュが冷却され、軸推力バ
ランス機構側から第1の軸封室へ流入する水が冷却さ
れ、上記同様に潤滑条件が改善されてスラスト負荷が軽
減される。そして、この構成では、冷却水がバランス機
構側から吸込み側に流入することがなく、ポンプ揚液と
冷却水との混合を避けたい場合に適している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。なお、前記図3で説明したポンプ
の構造と、同じ構成部品は同じ符号を付し、重複説明は
省略する。
【0015】図1において、一方のエンドプレート24
には、先端部にスラスト軸受7、7を内蔵した第1の軸
封室25が設けられており、その内方には水潤滑軸受6
が嵌入されている。そして、さらにポンプ内室12と
は、減圧ブッシュ8及びバランスブッシュ4で仕切られ
ており、その減圧ブッシュ8とバランスブッシュ4との
間には、仕切り32で2室に仕切られた第1、第2のバ
ランス室29、29Aが設けられ、内方の第1のバラン
ス室29には第2の軸封室23とバランス管28で連通
されて軸推力バランス機構が構成されている。また、外
方の第2のバランス室29Aには、外部から冷却水Wを
導入する冷却水注入口31が設けられており、第1の軸
封室25の先端部には圧力逃がし口30が設けられてい
る。
【0016】第1のバランス室29は、バランス配管2
8で第2の軸封室23と連通され、その第2の軸封室2
3は吸込み室26に連通されているので、第1のバラン
ス室29の圧力は吸込み室26の圧力Psに等しくな
る。一方、ポンプ内室11は、羽根車2により昇圧され
た圧力Pcになっており、第1のバランス室29と内室
11との間には圧力差Pc−Psが生じ、少量の高温水
がバランスブッシュ4によって制限され、ポンプ内室1
1→第1のバランス室29→バランス配管28→第2の
軸封室23→吸込み室26の経路により循環される。
【0017】また、第2のバランス室29Aから減圧ブ
ッシュ8で絞ぼられた水が第1の軸封室25に流入する
が、その軸封室25には圧力逃がし口30が設けられて
室内の水は常時流出しているので、第1の軸封室25の
圧力はバランス室29Aの圧力より低くなり、ポンプ軸
1の端面に作用する圧力が低いので、スラスト荷重は減
少し、スラスト軸受7の負荷は軽減される。
【0018】一方、減圧によって第1の軸封室25の内
圧が、その温度における飽和蒸気圧力に達すると水がフ
ラッシュしてさまざまな障害をを生じるので、減圧量は
飽和蒸気圧力による制約を受ける。したがって、飽和蒸
気圧力が高い高温の場合には、十分な減圧ができず、ス
ラスト軸受7の負荷を充分下げることができない。
【0019】このような場合に対処するために、第2の
バランス室29Aに冷却水Wの注入口31が設けられて
いる。第2のバランス室29Aはその内方の第1のバラ
ンス室29と仕切り32で仕切られているので、冷却水
Wの注入圧力を第1のバランス室29の圧力Psより僅
かに高くしておけば、第2のバランス室29Aに注入し
た冷却水Wの大部分は、減圧ブッシュ8で減圧されて第
1の軸封室25に入り、圧力逃がし口30から排出さ
れ、内方の第1のバランス室29への流出を少なくする
ことができる。このようにして、高温水の第1の軸封室
25への流入が阻止されて室内は低温になり、充分減圧
してスラスト軸受7の負荷が軽減される。そして、温度
の低下によって水の粘度が高くなり、潤滑条件も緩和さ
れる。
【0020】なお、第2のバランス室29Aへの冷却水
Wの注入圧力が第1のバランス室29の圧力Psとほぼ
等しい場合には、若干の高温水が第1のバランス室29
から第2のバランス室29Aへ流入してここで冷却水W
と混合し、減圧ブッシュ8で減圧して第1の軸封室25
に流入するが、この場合でも、第1の軸封室25の温度
を下げる作用をすることにおいては変わりがない。
【0021】次に、図2に示す実施形態では、減圧ブッ
シュ8Aの外周面に冷却水流路33が設けられ、エンド
プレート24にこの冷却水流路33に連通する冷却水入
り口34及び冷却水出口35が設けられている。
【0022】したがって、バランス室29の高温水の一
部は、減圧ブッシュ8で減圧されて第1の軸封室25に
入り、圧力逃がし口30から流出する。その際、高温水
は、減圧ブッシュ8Aを通過する過程で減圧ブッシュ8
Aを介して冷却水流路33の冷却水Wと熱交換を行い、
冷却される。
【0023】前記図1で示した実施形態では、冷却水と
ポンプ揚液との混合が生じるのに対し、この実施形態で
は、そのような混合を生じない。したがって、この方式
は、ポンプ揚液と冷却水との混合を避けたい場合に対し
て適している。
【0024】なお、冷却水流路33は、図示のような減
圧ブッシュ8Aの外周面に形成した単純なもの以外に、
熱交換が容易に行われるような、種々な形状に形成され
たものを用いても差支えない。
【0025】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されてお
り、以下の効果を奏する。 (1) スラスト軸受を内蔵した第1の軸封室に設けら
れた圧力逃がし口によってその軸封室内は減圧され、ス
ラスト荷重を軽減することができる。 (2) そして、軸推力バランス機構と減圧ブッシュと
の間に設けられた冷却水注入口から低温水が注入され、
減圧ブッシュで減圧されて第1の軸封室に入り、圧力逃
がし口から排出されるので、スラスト軸受は冷却されて
潤滑条件が改善されると共に軸推力バランス機構側の高
温水が軸封室へ流入するのが阻止され、軸封室内温度が
下がり、減圧されるのでスラスト負荷が軽減される。 (3) 減圧ブッシュを冷却する冷却水流路によって減
圧ブッシュが冷却され、軸推力バランス機構側から第1
の軸封室へ流入する水が冷却され、潤滑条件が改善され
てスラスト負荷が軽減される。そして、この構成では、
冷却水がバランス機構側から吸込み側に流入することが
なく、ポンプ揚液と冷却水との混合を避けたい場合に適
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す縦断面図。
【図2】本発明の別の実施形態を示す縦断面図。
【図3】従来の2重胴多段ポンプの構造を示す縦断面
図。
【符号の説明】 1・・・ポンプ軸 2、3・・・羽根車 4・・・バランスブッシュ 5、6・・・水潤滑軸受 7・・・スラスト軸受 8、8A・・・減圧ブッシュ 10・・・内ケーシング 21・・・外ケーシング本体 23・・・第2の軸封室 25・・・第1の軸封室 28、28A・・・バランス配管 29・・・第1のバランス室 29A・・・第2のバランス室 30・・・圧力逃がし口 31・・・冷却水注入口 33・・・冷却水流路 34・・・冷却水入口 35・・・冷却水出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀 田 慎一郎 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部水の流水路を画成する内ケーシング
    と、その内ケーシングの外側を覆って内部水を封じ込め
    る外ケーシングとを設け、ポンプ軸の両端部を水潤滑軸
    受で支持し、それらの軸受の外方にそれぞれ第1または
    第2の軸封室を設け、一方の第1軸封室にスラスト軸受
    を内蔵した2重胴多段ポンプの構造において、前記スラ
    スト軸受を内蔵した第1の軸封室と内ケーシングとの間
    に軸推力バランス機構を設け、その軸推力バランス機構
    と第1の軸封室との間には減圧ブッシュを設け、前記第
    1の軸封室に圧力逃がし口を設けたことを特徴とする2
    重胴多段ポンプの構造。
  2. 【請求項2】 前記軸推力バランス機構と減圧ブッシュ
    との間に冷却水注入口を設けた請求項1に記載の2重胴
    多段ポンプの構造。
  3. 【請求項3】 前記減圧ブッシュを冷却する冷却水流路
    を設けた請求項1に記載の2重胴多段ポンプの構造。
JP07730698A 1998-03-25 1998-03-25 2重胴多段ポンプの構造 Expired - Lifetime JP3611442B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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