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JPH11251956A - アンテナ整合調整回路 - Google Patents

アンテナ整合調整回路

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Publication number
JPH11251956A
JPH11251956A JP10069245A JP6924598A JPH11251956A JP H11251956 A JPH11251956 A JP H11251956A JP 10069245 A JP10069245 A JP 10069245A JP 6924598 A JP6924598 A JP 6924598A JP H11251956 A JPH11251956 A JP H11251956A
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JP
Japan
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transmission
reception
unit
circuit
antenna
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JP10069245A
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Yoshinobu Hosonuma
義暢 細沼
Masahiko Tanaka
雅彦 田中
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ整合調整回路において、送信状態及
び受信状態のそれぞれにおいてインピーダンスを最適に
調整し効率の良い通信を可能とする。 【解決手段】 可変式整合調整回路14と送受切替回路
16との間に設けたサーキュレータ15に検波回路17
を接続する。検波回路17は、送信時には可変式整合調
整回路14で反射される送信反射波のレベルを検出し、
受信時には受信波のレベルを検出して制御部9に出力す
る。制御部9は検波回路17の出力に基づき、送信時は
送信反射波が最小に、受信時には受信波が最大になるよ
うにD/Aコンバータに制御データを出力し可変式整合
調整回路14の定数を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ整合回路
に関し、特に、可変式整合回路を用いその回路定数を送
信状態及び受信状態で常に最適に自動設定するようにし
たアンテナ整合調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線機にはマッチング回路がアン
テナと無線回路とのインピーダンス整合をとることを目
的としてアンテナと送受切替部と間に設けられている。
このようなマッチング回路としては、受信及び送信にお
いて適切なインピーダンスで通信を行うことができるよ
うに、受信信号レベルに基づきその回路定数を切り替え
たり、可変調整制御を行うように構成されるものが提案
されている(特開平7−111470号公報、特開平8
−130493号公報、特開平9−69799号公
報)。
【0003】図7は、前記公報記載のマッチング回路の
一例を携帯無線機に適用した構成例を示すブロック図で
ある。アンテナ1に接続されているアンテナ整合回路2
にサーキューレータ3を設け、前記サーキュレータ3
に、方向性結合部4を介して無線受信部5と、無線送信
部6とを接続した送受信回路構成を採用する。また、方
向性結合部4にはモニタ受信機7が接続され、前記モニ
タ受信機7は制御部7に対し信号レベルの情報を出力す
る。制御部9は、前記モニタ受信機7からの前記信号レ
ベルの情報によりアンテナ整合回路2を調整する構成を
有する。なお、制御部9は、無線受信部5及び無線送信
部6との間で受話器12、送話器13等に関する音声信
号等のベースバンドの入出力制御を行うとともに、記憶
部8に記憶されているデータにより無線送信部6のAL
C回路を制御し送信信号に対する利得を一定にする制御
等を行う。
【0004】図7に示す携帯無線機は、サーキュレータ
3の送受信アイソレーション機能により無線送信部6か
らの高周波送信信号はサーキュレータ3、アンテナ整合
回路2を介してアンテナ1から送出され、また、アンテ
ナ1から受信された高周波受信信号はサーキュレータ
3、方向性結合部4を介して無線受信部5で受信される
ように構成されている。
【0005】無線送信部6から出力される送信信号は、
サーキュレータ3を介してアンテナ側に出力される。ま
た、サーキュレータ3は、無線送信部6からの送信信号
が一部無線受信部5側にも漏洩する特性を有しており、
サーキュレータ3の無線受信部側には受信信号と漏洩送
信信号とが同時に混在して出力される。方向性結合部4
は、受信信号を無線受信部に出力するととともに、漏洩
した前記送信信号をモニタ受信機7に分離して出力する
機能を有する。モニタ受信機7は前記漏洩信号の信号レ
ベルを検出して制御部9に出力する。制御部9は前記信
号レベルの検出信号を入力し、前記検出信号に基づいて
漏洩する送信信号レベルが最小になるようにアンテナ整
合回路2の定数を制御する。
【0006】このように、図7に示す携帯無線機は、無
線受信部5及び無線送信部6における受信及び送信にお
けるアンテナ整合回路2のインピーダンスをサーキュレ
ータ自体の特性により受信経路に漏れた送信信号により
制御することで受信特性を調整するようにしたものであ
る。また、この携帯無線機は、送受信が同時に行われる
状態においてアンテナ整合回路2が自動的に調整される
ように動作するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、サーキュレータの特性により受信経路に漏洩する送
信信号を用いて送信及び受信状態のアンテナのマッチン
グを行うものであるために、送信状態及び受信状態にお
けるそれぞれのマッチング特性を最適な特性とすること
ができなかった。
【0008】また、従来のアンテナ整合調整回路は、送
受信特性が周辺環境の影響を大きく受けやすい無線機、
例えば、人体、金属物の接近等によりアンテナの周辺環
境が頻繁に変化する携帯無線機等に適用するには難点を
有するものであった。
【0009】更に、複数チャネル数を有するなど使用周
波数帯域の広い携帯無線機に適用した場合に、携帯無線
機の狭帯域特性の小型アンテナでは、送受信帯域を充分
カバーすることができず、このようなアンテナに対する
マッチング特性としては難点を有するものであった。
【0010】また、モニター受信器は高周波信号回路に
常に接続された構成を有しているため、受信感度の改善
上の問題があった。
【0011】(発明の目的)本発明の目的は、送信状態
及び受信状態のそれぞれにおいてインピーダンスを最適
に調整することができ、それぞれ効率の良い通信を可能
とするアンテナ整合調整回路を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、送信及び受信帯域を
個別に調整しアンテナへの整合特性を受信周波数に近づ
けることを可能とするアンテナ整合調整回路を提供する
ことにある。
【0013】本発明の他の目的は、受信感度を向上する
ことが可能なアンテナ整合調整回路を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナ整合調
整回路は、アンテナに接続された可変式整合部と、無線
受信部及び無線送信部に接続された送受切替部と、前記
可変式整合部と前記送受切替部との間に接続され、送信
時の可変式整合部側からの送信反射波レベル及び受信時
の受信波のレベルを検出する検波回路と、前記検波回路
の出力に基づいて前記可変式整合回路の回路定数を制御
する制御部とを有することを特徴とする。
【0015】また、本発明のアンテナ整合調整回路は、
アンテナに接続された可変式整合部と、無線受信部及び
無線送信部に接続された送受切替部と、前記可変式整合
部と前記送受切替部との間に接続され、送信時の可変式
整合部側からの送信反射波のレベルを検出する検波回路
と、送信時の前記検波回路の出力及び受信時の前記無線
受信部の受信波のレベルの検出出力に基づいて前記可変
式整合回路の回路定数を制御する制御部とを有すること
を特徴とする。
【0016】(作用)送信時にはアンテナの反射波信号
レベルに基づき、また、受信時には受信信号レベルに基
づき可変式整合回路のインピーダンスの可変制御を行う
ことにより、自動的にアンテナと無線受信部及び無線送
信部との整合をとる。受信信号レベルには無線受信部内
で検出されている信号を利用することができる。検波回
路の入力部にスイッチを設けることで受信時に受信信号
の減衰を抑制することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施の形態の構成)次に、本発
明のアンテナ整合調整回路の一実施の形態を説明する。
【0018】図1は、本実施の形態のアンテナ整合調整
回路を適用した携帯無線機の構成を示す図である。
【0019】本実施の形態の携帯無線機は、アンテナ1
と、無線の送信及び受信の切替を行う送受切替部16
と、無線受信部5と、無線送信部6と、無線送信部6の
出力電力を一定にするために送信出力の制御を行うAL
C(Auto Level Control)回路6’と、携帯端末全体の
制御を行う制御部9と、送信レベル及び受信レベルを記
憶し、制御部9よりデータ出力の要請があると送信レベ
ル及び受信レベルに関するデータを出力する記憶部8
と、入力機能・表示機能などを有するユーザインターフ
ェイス10と、RS232での接続などを行うための外
部インターフェイスコネクタ11と、受話器12と、送
話器13と、可変式整合回路14と、検波回路17と、
送信出力を送受切替部16から可変式整合回路14へ送
出し、受信入力を可変式整合回路14から検波回路17
及び送受信切替部16へ一方向へ送るサーキュレータ1
5とを有し、更に、検波回路17から得られる、送信時
の可変式整合回路14からの送信波の反射波及び受信時
の可変式整合回路14からの受信波のそれぞれ検波信号
レベルに基づいて、制御部9の指示により可変式整合回
路14を適切な整合定数としアンテナとの整合をとるよ
うに、前記可変式整合回路14を制御するD/Aコンバ
ータ17とを有する。
【0020】図2は、可変式整合回路14の構成の一例
を示す図である。図2(a)は、可変式整合回路のLC
整合回路に可変のコンデンサCaを設け、制御部9から
の指示データをD/Aコンバータ17によりアナログ信
号としてチョークコイルLbを介して可変のコンデンサ
Caの両極の直流電位を制御してコンデンサの容量値を
調整することができるように構成する。また、図2
(b)のように可変のコンデンサCdを設けて制御する
ように構成することもできる。特に、携帯無線機の小型
のアンテナは比較的狭帯域の特性を有するので、広帯域
のシステムでは帯域を送受帯域に一致させることが重要
であり送受帯域に一致するような制御対象の回路定数を
選択するように構成すると好適である。
【0021】これにより送信時及び受信時ともに最適な
整合定数を選択し、あらゆる周辺環境において最良の通
信品質での通信を行うことを可能とする。
【0022】(実施の形態の動作)次に、図1に示す構
成の本実施の形態の携帯無線機における可変式整合回路
の動作について説明する。
【0023】まず、受信状態においては、送受切替回路
16はサーキュレータ15からの受信信号を無線受信機
5に出力するように制御部9により切り替えられる。ア
ンテナ1からの受信信号は可変式調整回路14、サーキ
ュレータ15及び送受切替部16を介して無線受信部5
に入力し、中間周波数波信号に変換され、復調されて制
御部9を介して受話器12に送出される。
【0024】次に、送信状態においては、送受切替回路
16は無線送信機6の送信信号をサーキュレータ15に
出力するように制御部9により切り替えられる。無線送
信部6は、制御部9を介して入力される送話器13から
の信号を変調信号とし、送受切替部16、サーキュレー
タ15及び可変式整合回路14を介しアンテナ1から送
出される。ここで、可変式整合回路14は、整合状態に
あれば送信信号に対する反射波信号が最小であるが、不
整合状態であると、その不整合の度合いに応じたレベル
の反射波信号が本来のサーキュレータ機能により可変式
整合回路14からサーキュレータ15に向けて生じ検波
回路17に入力される。検波回路17は前記反射波信号
のレベルを検出し制御部9に出力する。制御部9は、D
/Aコンバータ18に制御データを出力し反射波が最小
になるように可変式整合回路14を制御する。
【0025】以上のように本発明の携帯無線機において
は、可変式整合調整回路14の調整は、受信時には検波
回路16で検出される受信信号レベルに基づき行われ、
送信時には検波回路16で検出される可変式整合調整回
路14からの送信反射波の信号レベルに基づき行われ
る。
【0026】次に、図1及び図2(a)の実施の形態の
可変式整合調整回路の調整制御の処理動作について、図
3、4を用いて説明する。最初に、制御部9における送
信時の制御動作について説明する。
【0027】図3は、受信中における携帯電話機の動作
のフローチャートを示す図である。
【0028】図1に示す携帯無線機において、受信動作
が開始(110)されると可変式整合回路14のコンデ
ンサCa(図2(a))の定数を初期値C1に設定する
(120)。記憶部8に記憶されている相前後して検出
された2つのレベル値(L1、L2)をリセットする
(210)。受信電力を検出しこのときの受信レベル値
(L1)を記憶部8に記憶する(220)。可変式整合
回路14のコンデンサC1(図2(a))の定数をC1
から[C1+α]に変更する(230)。受信電力を検
出しレベル値(L2)を記憶部8に記憶する(24
0)。
【0029】受信動作が継続されているか確認する(2
50)。受信動作が継続していなければ受信動作終了
(410)とし、この動作は終了する。受信動作が継続
して行われていれば、レベル値L1とL2との比較を行
う(260)。L1≧L2であれば、整合定数値変更前
よりも通信品質が劣化したと判断し、記憶部8に記憶さ
れているレベル値(L1、L2)のリセットを行う(3
10)。L1<L2であれば整合定数の変更により通信
品質が向上したと判断し、前述と同様の動作(210)
〜(260)を繰り返し行う。
【0030】記憶部8のリセット動作(310)後につ
いては、受信電力を検出しレベル値(L1)を記憶部8
に記憶する(320)。可変式整合回路14のコンデン
サCaの定数をC1から[C1−α]に変更する(33
0)。受信電力を検出し、受信レベル値(L2)を記憶
部8に記憶する(340)。受信動作が継続されている
かの確認を行い(350)、受信動作が継続していなけ
れば受信動作終了(410)とし、この動作を終了す
る。
【0031】受信動作が継続していれば、レベル値L1
とL2との比較を行う(360)。L1≧L2であれば
整合定数の変更により通信品質が劣化したと判断し動作
(210)へ進み、L1<L2であれば整合定数の変更
により通信品質が向上したと判断し、前述の動作(32
0)〜(370)を繰り返し行う。
【0032】次に、制御部9における携帯無線機の送信
時の動作について説明する。
【0033】図4は、送信中における携帯電話機の動作
を示すフローチャートである。
【0034】図1に示す携帯無線機において、送信動作
が開始(510)されると可変式整合回路14のコンデ
ンサCa(図2(a))の定数を初期値C2に設定する
(520)。記憶部8に記憶されている相前後して検出
された2つの送信反射波レベル値(L1、L2)をリセ
ットする(610)。送信反射電力を検出し、このとき
のレベル値(L1)を記憶部8に記憶する(620)。
可変式整合回路14のコンデンサCa(図2(a))の
定数をC2から[C2+α]に変更する(630)。送
信反射電力を検出し、レベル値(L2)を記憶部8に記
憶する(640)。
【0035】送信動作が継続されているか確認する(6
50)。送信動作が継続していなければ送信動作終了
(810)とし、この動作は終了する。送信動作が継続
して行われていれば、送信反射レベル値L1とL2との
比較を行う(660)。L1≦L2であれば、整合定数
の変更により通信品質が劣化したと判断して、記憶部8
に記憶された送信反射波レベル値(L1、L2)のリセ
ットを再度行う(710)。また、L1>L2であれ
ば、整合定数の変更により通信品質が向上したと判断
し、前述の動作(610)〜(660)を繰り返し行
う。
【0036】記憶部8のリセット動作(710)後につ
いては、送信反射電力を検出し、レベル値(L1)を記
憶部8に記憶する(720)。可変式整合回路14のコ
ンデンサCaの定数をC2から[C2−α]に変更する
(730)。送信反射電力を検出し、レベル値(L2)
を記憶部8に記憶する。送信動作が継続されているかの
確認を行い(750)、送信動作が継続していなければ
送信動作終了(810)とし、この動作を終了する。送
信動作が継続して行われていればレベル値L1とL2と
の比較を行う(760)。L1<L2であれば整合定数
の変更により通信品質が劣化したと判断し(210)へ
進み、L1>L2であれば整合定数の変更により通信品
質が向上したと判断し、前述の動作(720)〜(76
0)を繰り返し行う。
【0037】(他の実施の形態)次に、本発明の他の実
施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図5
は、本発明のアンテナ整合調整回路を適用した第二の実
施の形態を示す図である。本実施の形態の携帯無線機
は、サーキュレータ15と検波回路17との間に高周波
信号のスイッチ19を設けた構成を有する。
【0038】可変式整合調整回路14からの送信反射波
信号を検出するために設けた検波回路17は、高周波回
路における電力減衰要因となる。スイッチ19は、前記
検波回路17に流れる電力を無くすことにより受信感度
の劣化を防止する機能を有する。制御部9からの制御信
号により携帯無線機が受信状態にある場合にスイッチ1
9をオフ状態とし検波回路17への電流を遮断する。ま
た、受信時の整合回路の調整は受信部5の受信回路から
出力されるRSSI(Received Signal Strength Indic
ator)等により行う構成を採用する。
【0039】このように、本実施の形態では送信反射波
の検出は検波回路17により行い、受信信号の信号レベ
ルの検出は無線受信部4における受信回路により行う。
このことにより、受信信号の信号レベルの検出時には検
波回路17の入力を遮断することを可能とし受信時の信
号の減衰を防止し受信感度を向上させることを可能とす
る。
【0040】図6は、本発明のアンテナ整合調整回路を
適用した第三の実施の形態を示す図である。本実施の形
態は、図1と同様に受信信号及び送信反射波信号のレベ
ルの検出を検波回路17により行うとともに、受信感度
の劣化を防止することを可能とした構成を有する。制御
部9は、スイッチ19の開閉制御を所定周期又は送受切
替部16の制御タイミングに同期し送受の切り替え初期
等にのみ行い、可変式調整回路14の回路定数を間欠的
に制御する。
【0041】図5、図6に示す実施の形態の携帯無線機
においては、受信感度特性の改善が困難な場合や受信レ
ベルが低く制御部9における認識が困難な場合に有効で
ある。
【0042】なお、可変式整合調整回路の調整制御の処
理動作は第一の実施の形態と同様に実施することが可能
である。
【0043】
【効果の説明】本発明によれば、アンテナの送信反射波
に基づいて最適な整合定数を選択して送信することによ
り、送信時に最適にアンテナ整合をとることが可能であ
る。このため、送信出力のロスを最小にすることができ
る。
【0044】また、受信時には無線機の受信レベルに基
づいて最適な整合定数を選択して受信するようにしてい
るから、受信中にも最適なアンテナ整合をとることが可
能である。このため、受信波の入力においてアンテナに
おけるロスを最小にすることができる。
【0045】また、検波回路の入力部にスイッチを設け
検波回路を挿入することによる受信信号の減衰を抑制す
るようにしているので受信感度の低下を防止することが
可能である。
【0046】更に、本発明は、使用周波数により適切な
マッチング定数に変更してアンテナのマッチング調整を
行うようにしているから、狭帯域のアンテナを使用する
ことが可能となる。このため、容易にアンテナの小型化
及び高効率化を実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の第一の実施の形態の携帯無線機を示す
ブロック図である。
【0048】
【図2】本実施の形態の可変式整合回路を示すブロック
図である。
【0049】
【図3】送信中における携帯電話機の動作を示すフロー
チャートである。
【0050】
【図4】受信中における携帯電話機の動作を示すフロー
チャートである。
【0051】
【図5】本発明の第二の実施の形態の携帯無線機を示す
ブロック図である。
【0052】
【図6】本発明の第三の実施の形態の携帯無線機を示す
ブロック図である。
【0053】
【図7】従来技術の携帯無線機を示すブロック図であ
る。
【0054】
【符号の説明】
1 アンテナ 2 アンテナ整合回路(マッチング回路) 3、15 サーキュレータ 5 無線受信部 6 無線送信部 6’ ALC回路 7 モニタ受信機 8 記憶部 9 制御部 10 ユーザーインターフェイス 11 外部インターフェイスコネクタ 12 受話器 13 送話器 14 可変式整合回路 16 送受切替部 17 検波回路 18 D/Aコンバータ 19 スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナに接続された可変式整合部と、
    無線受信部及び無線送信部に接続された送受切替部と、
    前記可変式整合部と前記送受切替部との間に接続され、
    送信時の可変式整合部側からの送信反射波レベル及び受
    信時の受信波のレベルを検出する検波回路と、前記検波
    回路の出力に基づいて前記可変式整合回路の回路定数を
    制御する制御部とを有することを特徴とするアンテナ整
    合調整回路。
  2. 【請求項2】 前記検波回路は、前記可変式整合部と前
    記送受切替部との間に設けたサーキュレータを介して接
    続され、入力部に間欠的に導通するスイッチを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のアンテナ整合調整回路。
  3. 【請求項3】 アンテナに接続された可変式整合部と、
    無線受信部及び無線送信部に接続された送受切替部と、
    前記可変式整合部と前記送受切替部との間に接続され、
    送信時の可変式整合部側からの送信反射波のレベルを検
    出する検波回路と、送信時の前記検波回路の出力及び受
    信時の前記無線受信部の受信波のレベルの検出出力に基
    づいて前記可変式整合回路の回路定数を制御する制御部
    とを有することを特徴とするアンテナ整合調整回路。
  4. 【請求項4】 前記検波回路は、前記可変式整合部と前
    記送受切替部との間に設けたサーキュレータを介して接
    続され、入力部に送信時にのみ導通するスイッチを有す
    ることを特徴とする請求項3記載のアンテナ整合調整回
    路。
  5. 【請求項5】 可変式整合回路の制御対象の回路定数と
    して周波数帯域が可変される定数が選定され、広帯域の
    システムにおいて狭帯域のアンテナの使用を可能とする
    ことを特徴とする請求項1又は3記載のアンテナ整合調
    整回路。
  6. 【請求項6】 携帯無線機に適用されることを特徴とす
    る請求項1、3又は5記載のアンテナ整合調整回路。
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