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JPH11240297A - 漆塗り製品に於ける模様付け方法及び漆塗り製品 - Google Patents

漆塗り製品に於ける模様付け方法及び漆塗り製品

Info

Publication number
JPH11240297A
JPH11240297A JP4331798A JP4331798A JPH11240297A JP H11240297 A JPH11240297 A JP H11240297A JP 4331798 A JP4331798 A JP 4331798A JP 4331798 A JP4331798 A JP 4331798A JP H11240297 A JPH11240297 A JP H11240297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lacquer
urushi
lacquered
transparent
transparent fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4331798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2896669B1 (ja
Inventor
Sadahisa Kumano
貞久 熊野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUMANO GIKEN KOGYO KK
Original Assignee
KUMANO GIKEN KOGYO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by KUMANO GIKEN KOGYO KK filed Critical KUMANO GIKEN KOGYO KK
Priority to JP4331798A priority Critical patent/JP2896669B1/ja
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Publication of JP2896669B1 publication Critical patent/JP2896669B1/ja
Publication of JPH11240297A publication Critical patent/JPH11240297A/ja
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】漆塗り層の研磨仕上げ艶だし工程を省略できる
漆塗り製品の模様付け方法を提供する。 【解決手段】透明生地の裏面に黒漆,朱漆などの彩漆を
用いて漆塗層を塗布形成することにより、該漆塗層の
内、透明生地裏面と接触する色彩模様面を平滑となし漆
本来の色艶を発現させ、この色艶ある色彩模様面を透明
生地を透過させて表面側に現出させ、この表面現出の色
彩模様面を、沈金,蒔絵などのような漆工芸技法の適用
により、透明生地の表面側から加飾することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漆塗り製品に於け
る模様付け方法及び漆塗り製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に漆塗り製品、例えば漆工芸
品に於ける模様付けは、漆塗層の形成後に沈金,蒔絵な
どの漆工芸技法を適用して該漆塗層に対し直接加飾する
ことにより行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】黒漆,朱漆等の彩漆を
用いて塗布形成された漆塗層は、塗布乾燥後の状態では
表層部の塗り肌が荒く漆本来の色艶は殆ど発現していな
いので、加飾の前処理として、漆塗層の表面を研磨し平
滑にして漆本来の色艶を現出させることが必要である。
漆塗層の表面研磨によるつや出し作業には長年の経験と
高度の熟練性が要求され、製品コスト高の1つの要因に
なっていた。
【0004】本発明は、漆塗層研磨工程の一部又は全部
を省くことができ、製品コストの引き下げが可能な漆塗
り製品に於ける模様付け方法及び漆塗り製品を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明生地の裏
面に黒漆,朱漆などの彩漆を用いて漆塗層を塗布形成す
ることにより、該漆塗層の内、透明生地裏面と接触する
色彩模様面を平滑となし漆本来の色艶を発現させ、この
色艶ある色彩模様面を透明生地を透過させて表面側に現
出させ、この表面現出の色彩模様面を、沈金,蒔絵など
のような漆工芸技法の適用により、透明生地の表面側か
ら加飾することを特徴とする漆塗り製品に於ける模様付
け方法に係る。
【0006】さらに、本発明は、透明生地と、該透明生
地の裏面側に塗布形成されていて透明生地裏面と接触す
る色彩模様面が平滑で漆本来の色艶を発現する漆塗層
と、透明生地の表面側に沈金,蒔絵などのような漆工芸
技法を適用して形成された装飾層を備え、この漆塗層の
色艶ある色彩模様面は透明生地を透過して表面側に現出
し且つ上記装飾層により加飾されていることを特徴とす
る漆塗り製品に係る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を添付
図面に基づき説明すると次の通りである。図1は本発明
模様付け方法を、漆塗りインテリア製品の模様付けに適
用した場合の一例を示している。
【0008】本実施形態に於いて、透明生地としては、
例えばガラス板、硬質透明プラスチック板等のような表
裏面平滑な透明ボード1が使用される。
【0009】透明ボード1の裏面に、黒漆,朱漆等のよ
うな彩漆を用いて漆塗層2が塗布形成される。漆塗層2
の内、透明ボード1と接触する色彩模様面2aは該透明
ボード1の平滑裏面との接触により平滑となり、研磨仕
上げした場合と同様の漆本来の色艶が自然に発現する。
而して、漆塗層2の色彩模様面2aは、漆本来の色艶あ
る状態で、透明ボード1を透過して表面側に現出し、外
観的には漆塗層の表面を研磨仕上げした場合と殆ど変わ
らなくなる。
【0010】透明ボード1の表面には沈金,蒔絵などの
ような漆工芸技法を適用して装飾部3が形成され、該装
飾部3により表面側に現出の漆塗層2の色彩模様面2a
が加飾され、茲に漆塗り工芸品風の外観を持った高級感
のある漆塗りインテリア製品が得られる。
【0011】漆塗層2の裏面側には、樹脂、例えばポリ
エステル系,アクリル系,ウレタンアクリレート系,エポ
キシアクリレート系等の紫外線硬化型の樹脂を適用して
保護層4を形成することが出来る。
【0012】図2は本発明法を漆塗り化粧シートの模様
付けに適用した場合を示している。本実施形態に於いて
は透明生地として比較的薄手の好ましくは可撓性のある
透明プラスチックシート5が用いられ、先の実施形態と
同様の手順で模様付を行うことにより、漆工芸品風の外
観を持った高級感のある漆塗り化粧シートが得られる。
図1,2に於いて、同一符号は同一部分を示している。
【0013】漆塗り化粧シートは、家具類、天板、室内
壁面、家電品などの化粧用に適用できる。
【0014】本実施形態に於いて、透明プラスチックと
してはメタクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビ
ニルおよびエポキシ系樹脂など透明性を有するものであ
ればよく、耐傷性向上を目的として透明性を実質的に低
下させない範囲で酸化アルミ粉、ガラスビーズなどの透
明性充填材を添加することができる。
【0015】本発明に於いて、漆塗層の塗布形成には、
黒漆,朱漆などのような彩漆が、単独または併用して用
いられる。
【0016】漆塗層の塗り厚は、特に制限はないが、本
発明では研磨艶出し工程を必要としないので、塗りむら
が発生しない範囲で比較的薄肉厚でよく、高価な彩漆の
消費量を低減できる。
【0017】本発明法は漆器の模様付にも適用でき、漆
器の形に造形され透明生地には、加飾面と反対側の面
(裏面に)に漆塗層が形成され、加飾面側(表面側に)
に加飾のための装飾が施される。この場合、漆塗層は漆
本来の色艶を出すために研磨することが必要になるが、
加飾面側では漆塗層の塗布形成及び研磨作業を必要とし
ないので、その分、製品コストの引き下げに寄与でき
る。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、製品コストの高騰原因
の1つになっていた漆塗層の研磨工程の一部或いは全部
を省くことが可能になり、漆塗り製品の製品コスト低減
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明模様付け方法を、漆塗りインテリアの製
造に適用した場合の一例を示す縦断面図である。
【図2】同、漆塗り化粧板の製造に適用した場合の一例
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 透明ボード 2 漆塗り層 2a 色彩模様面 3 装飾部 4 保護層 5 透明プラスチックシート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明生地の裏面に黒漆,朱漆などの彩漆を
    用いて漆塗層を塗布形成することにより、該漆塗層の
    内、透明生地裏面と接触する色彩模様面を平滑となし漆
    本来の色艶を発現させ、この色艶ある色彩模様面を透明
    生地を透過させて表面側に現出させ、この表面現出の色
    彩模様面を、沈金,蒔絵などのような漆工芸技法の適用
    により、透明生地の表面側から加飾することを特徴とす
    る漆塗り製品に於ける模様付け方法。
  2. 【請求項2】透明生地と、該透明生地の裏面側に塗布形
    成されていて透明生地裏面と接触する色彩模様面が平滑
    で漆本来の色艶を発現する漆塗層と、透明生地の表面側
    に沈金,蒔絵などのような漆工芸技法を適用して形成さ
    れた装飾層を備え、この漆塗層の色艶ある色彩模様面は
    透明生地を透過して表面側に現出し且つ上記装飾層によ
    り加飾されていることを特徴とする漆塗り製品。
  3. 【請求項3】透明生地が透明ボードであり、漆塗り製品
    が漆塗りインテリア製品であることを特徴とする請求項
    2記載の漆塗り製品。
  4. 【請求項4】透明生地が透明プラスチックシートであ
    り、漆塗り製品が漆塗り化粧板であることを特徴とする
    請求項2記載の漆塗り製品。
JP4331798A 1998-02-25 1998-02-25 漆塗り製品に於ける模様付け方法及び漆塗り製品 Expired - Fee Related JP2896669B1 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015111034A (ja) * 2013-11-11 2015-06-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 家電機器およびこれに用いる装飾外装材
JP2016090193A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 家電機器およびこれに用いる装飾外装板
WO2016181647A1 (ja) * 2015-05-11 2016-11-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 家電機器
JP2016211786A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 家電機器およびこれに用いる内装材
JP2016211787A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 家電機器およびこれに用いる装飾外装材

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