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JPH11228670A - エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂プリプレグ、エポキシ樹脂積層板及び金属はく張エポキシ樹脂積層板 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂プリプレグ、エポキシ樹脂積層板及び金属はく張エポキシ樹脂積層板

Info

Publication number
JPH11228670A
JPH11228670A JP3782798A JP3782798A JPH11228670A JP H11228670 A JPH11228670 A JP H11228670A JP 3782798 A JP3782798 A JP 3782798A JP 3782798 A JP3782798 A JP 3782798A JP H11228670 A JPH11228670 A JP H11228670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
epoxy
resin
weight
polyfunctional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3782798A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Sugawara
郁夫 菅原
Norihiro Abe
紀大 阿部
Hiroshi Sakai
広志 酒井
Akira Murai
曜 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP3782798A priority Critical patent/JPH11228670A/ja
Publication of JPH11228670A publication Critical patent/JPH11228670A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多官能エポキシ樹脂と多官能フェノール樹脂
とを必須成分とするエポキシ樹脂組成物の硬化物をマト
リックスとする積層板の吸湿耐熱性を改善する。 【解決手段】 (a)エポキシ当量が1000以上で重
量平均分子量が1200〜50000の直鎖状の高分子
量エポキシ重合体、(b)多官能エポキシ樹脂、(c)
多官能フェノール樹脂及び(d)硬化促進剤を必須成分
とするエポキシ樹脂組成物のニスを繊維基材に含浸乾燥
してプリプレグとし、このプリプレグを所要枚数重ねて
加熱加圧して積層板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エポキシ樹脂組成
物、エポキシ樹脂プリプレグ、エポキシ樹脂積層板及び
金属はく張エポキシ樹脂積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、高性能化に伴い、そ
の中に搭載される印刷配線板は、高多層化、薄物化、ス
ルーホールの小径化及び穴壁間の減少等による高密度化
が進行している。さらに近年では、半導体チップを印刷
配線板上に直接搭載し樹脂封止するPPGA、PBGA
等の半導体パッケージにおいては、印刷配線板の絶縁基
板としての積層板は、ワイヤボンディングや樹脂封止と
いった高温処理工程を経ることになる。このような高温
処理工程に耐えるためには、ガラス転移温度(以下Tg
とする)が高い積層板が必要である。
【0003】Tgを高くするためには、一般に、多官能
エポキシ樹脂が用いられている。また、ジシアンジアミ
ドをエポキシ樹脂の硬化剤として用いると吸湿しやす
く、耐電食性上問題があることから、多官能フェノール
樹脂が硬化剤として用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにして高Tg
積層板が提供されるようになったが、多官能エポキシ樹
脂と多官能フェノール樹脂との組み合わせをマトリック
スとする積層板は、吸湿耐熱性が良好ではなかった。
【0005】本発明は、かかる状況に鑑みてなされたも
ので、積層板としたときに吸湿耐熱性に優れたエポキシ
樹脂組成物及びこのエポキシ樹脂組成物を用いたエポキ
シ樹脂プリプレグを提供し、これにより高Tgで吸湿耐
熱性に優れたエポキシ樹脂積層板及び金属はく張エポキ
シ樹脂積層板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、(a)エポキシ当量が1000以上で重量平均分子
量が1200〜50000の直鎖状の高分子量エポキシ
重合体、(b)多官能エポキシ樹脂、(c)多官能フェ
ノール樹脂及び(d)硬化促進剤を必須成分とするエポ
キシ樹脂組成物である。
【0007】ここで、多官能とは、エポキシ樹脂につい
ては、1分子中にエポキシ基を2個以上有するの意味で
あり、また、フェノール樹脂については、1分子中にフ
ェノール性水酸基を2個以上有するの意味である。
【0008】直鎖状の高分子量エポキシ重合体につい
て、エポキシ当量が1000未満又は重量平均分子量
(ゲル浸透クロマトグラフィーにより標準ポリスチレン
換算で算出、以下同じ)が1200未満であるとTgが
低くなる。また、重量平均分子量が50000を超える
とプリプレグとするときの含浸性、積層板成形時の樹脂
流れが悪くなり成形不良となるので好ましくない。
【0009】直鎖状の高分子量エポキシ重合体は、2官
能エポキシ樹脂と2官能フェノール類とを直鎖状に重合
させることにより得られるが、合成原料としてビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂及
びこれらのハロゲン化物から選ばれる2官能エポキシ樹
脂とビフェノール、ビスフェノールA及びこれらのハロ
ゲン化物から選ばれる2官能フェノールを用いると、吸
湿耐熱性がより向上するので好ましい。
【0010】すなわち請求項2に記載の発明は、(a)
の高分子量エポキシ重合体がビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂及びこれらのハロゲ
ン化物から選ばれる2官能エポキシ樹脂とビフェノー
ル、ビスフェノールA及びこれらのハロゲン化物から選
ばれる2官能フェノールとを直鎖状に重合させた高分子
量エポキシ重合体である請求項1に記載のエポキシ樹脂
組成物である。
【0011】本発明のエポキシ樹脂組成物は常法により
ワニスとし、繊維基材に含浸乾燥してエポキシ樹脂プリ
プレグとされ、また、エポキシ樹脂プリプレグを所定枚
数重ねて加熱加圧してエポキシ樹脂積層板とされ、ま
た、エポキシ樹脂プリプレグを所定枚数重ね、さらに、
金属はく重ねて加熱加圧して金属はく張エポキシ樹脂積
層板とされる。すなわち、請求項3に記載の発明は、請
求項1又は2に記載のエポキシ樹脂組成物のワニスを繊
維基材に含浸乾燥してなるエポキシ樹脂プリプレグであ
り、また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の
エポキシ樹脂プリプレグの所定枚数を重ねて加熱加圧し
てなるエポキシ樹脂積層板であり、また、請求項5に記
載の発明は、請求項3に記載のエポキシ樹脂プリプレグ
所定枚数を重ね、さらに金属はくを重ねて加熱加圧して
なる金属はく張エポキシ樹脂積層板である。
【0012】
【発明の実施の形態】直鎖状の高分子量エポキシ重合体
の合成に用いられる2官能エポキシ樹脂としては、分子
内に2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂であればよ
く、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビフェ
ニル型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、脂肪族環状エポ
キシ樹脂、2官能フェノールのジグリシジルエーテル化
物、2官能アルコールのジグリシジルエーテル化物、こ
れらのハロゲン化物、これらの水素添加物が挙げられ
る。これらの樹脂の中の2種類以上を構造成分として構
造中に含んでいるものも使用することができる。
【0013】同様に、2官能フェノール類としては2つ
のフェノール性水酸基を有するものであればよく、例え
ば、単環2官能フェノールであるヒドロキノン、レゾル
シノール、カテコール、多環2官能フェノールであるビ
フェノール、ビスフェノールA,ビスフェノールFおよ
びこれらのハロゲン化物、アルキル基置換体等が挙げら
れる。これらの2官能フェノール類の2種類以上を構成
成分として構造中に持つものも使用できる。
【0014】直鎖状の高分子量エポキシ重合体は、
(b)の多官能エポキシ樹脂100重量部に対しての5
〜15重量部配合するのが好ましい。5重量部未満であ
ると吸湿耐熱性向上の効果が小さくなり、15重量部を
超えると樹脂流れが低下しかつTgも低くなる傾向にあ
る。このことから、8〜12重量部配合するのがより好
ましい。
【0015】(b)の多官能エポキシ樹脂としては、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エ
ポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、多
官能フェノールのジグリシジルエーテル化物、多官能ア
ルコールのジグリシジルエーテル化物、これらのハロゲ
ン化物、これらの水素添加物等が挙げられ、これらは何
種類かを併用することもできる。
【0016】(c)の多官能フェノール樹脂としては、
フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹
脂、ビスフェノールAノボラック樹脂、ノボラック樹脂
のハロゲン化物、アルキル基置換体等が挙げられる。こ
れらは何種類かを併用することもできる。
【0017】(d)の硬化促進剤としてはイミダゾール
化合物、有機リン化合物、第3級アミン、第4級アンモ
ニウム塩等が用いられるが、プリプレグとしたときの保
存安定性の観点から、第2級アミノ基をマスクしたイミ
ダゾール化合物を用いるのが好ましい。イミダゾール化
合物としては、イミダゾール、2−メチルイミダゾー
ル、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニ
ルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、1−ベ
ンジル−2−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシルイ
ミダゾール、4,5−ジフェニルイミダゾール、2−メ
チルイミダゾリン、2−エチル−4−メチルイミダゾリ
ン、2−フェニルイミダゾリン、2−ウンデシルイミダ
ゾリン、2−ヘプタデシルイミダゾリン、2−イソプロ
ピルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾール、2
−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−メチルイミ
ダゾリン、2−イソプロピルイミダゾリン、2,4−ジ
メチルイミダゾリン、2−フェニル−4−メチルイミダ
ゾリン等を挙げることができる。これらは、単独で用い
てもよく、2種類以上を併用してもよい。第2級アミノ
基のマスク化剤としては、アクリロニトリル、フェニレ
ンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ナフ
タレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、メチレンビスフェニルイソシアネート、メラミン
アクリレート等を挙げることができる。これらは、単独
で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
【0018】(c)の多官能フェノール樹脂は、(a)
の高分子量エポキシ重合体及び(b)の多官能エポキシ
樹脂に含まれるエポキシ基1当量に対して、フェノール
性水酸基が0.5〜1.5当量の範囲で配合されること
が好ましい。フェノール性水酸基が0.5当量未満であ
るか又は1.5当量を超えると、耐熱性が低下する傾向
にある。このことから、エポキシ基1当量に対して、フ
ェノール性水酸基が0.7〜1.3当量の範囲であるこ
とがより好ましい。
【0019】これら必須成分のほかに、必要に応じて、
難燃剤、充填剤、着色剤、酸化防止剤、還元剤、紫外線
不透過剤などを配合し、溶剤を加えてワニスとし、繊維
基材に含浸乾燥してエポキシ樹脂プリプレグを製造す
る。
【0020】前記各成分としてハロゲン化物を用いてい
ないときには難燃剤を配向するのが好ましい。ここで用
いられる難燃剤としては、テトラブロムビスフェノール
A、デカブロモジフェニルエーテル、三酸化アンチモ
ン、テトラフェニルホスヒンなど一般的な難燃剤と称さ
れる化合物が使用される。
【0021】ワニスとするときの溶剤としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、メチル
イソブチルケトン、酢酸エチル、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、N,Nジメチルホルムアミド、N,
Nジメチルアセトアミド、メタノール、エタノールなど
が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種類
以上を併用してもよい。
【0022】得られたワニスを繊維基材に含浸乾燥して
エポキシ樹脂プリプレグとされる。繊維基材としては、
主にガラス織布又はガラス不織布が用いられる。ガラス
織布又はガラス不織布の種類には特に指定はなく、厚さ
0.02〜0.4mmまでのものを、目的のプリプレグ
又は積層板の厚さに合わせて使用することができる。プ
リプレグを製造する時の乾燥条件は乾燥温度60〜20
0℃、乾燥時間1〜30分間の間で目的のプリプレグ特
性に合わせて自由に選択することができる。繊維基材に
ついては、ガラス繊維基材に制限されるものではなく、
有機耐熱性繊維基材、例えば、アラミド繊維の織布を用
いることもできる。
【0023】目的とする積層板の厚さに合わせて、所要
枚数のプリプレグを重ね、その片側又は両側に金属はく
を重ね、加熱加圧して金属はく張積層板を製造する。金
属はくとしては主に銅はくやアルミはくが用いられる
が、他の金属はくを用いてもよい。用いられる金属はく
の厚みは通常5〜200μmである。
【0024】積層板製造時の加熱温度は、通常160〜
180℃の範囲で、場合によっては130〜200℃の
範囲で、また、通常1〜4MPaの範囲で、場合によっ
ては0.5〜10MPaの範囲で、プレス機の能力、目
的の積層板の厚さ等により適宜選択される。
【0025】
【実施例】実施例1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量24
0)とビスフェノールAとを重合させて得られた直鎖状
の高分子量エポキシ重合体(エポキシ当量:5600、
重量平均分子量(以下Mwとする):27000)10
重量部、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(大日本
インキ化学工業株式会社製、エピクロンN−673(商
品名)を使用)100重量部、フェノールノボラック樹
脂(大日本インキ化学工業株式会社製、フェノライトT
D−2131(商品名)を使用)35重量部、2−フェ
ニルイミダゾール0.10重量部、及び、テトラブロム
ビスフェノールA45重量部を、メチルエチルケトンと
エチレングリコールモノメチルエーテルとの混合溶剤に
溶解して、樹脂固形分65重量%のワニスを調製した。
なお、混合溶剤の混合比は、重量比でメチルエチルケト
ン10、エチレングリコールモノメチルエーテル1とし
た。このワニスを厚さ200μm、MIL品番7628
タイプのガラス織布に含浸し、150℃の乾燥器中で4
分間乾燥し、プリプレグを作製した。作製したプリプレ
グ4枚を重ね、その両側に厚さ18μmの銅はくを配
し、圧力2MPa、温度170℃で90分間加熱加圧し
て両面銅はく張積層板を作製した。
【0026】実施例2 直鎖状の高分子量エポキシ重合体を、ビフェニル型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ株式会社製、YX−40
00(商品名)を使用)とテトラブロモビスフェノール
Aとを重合させて得られた直鎖状の高分子量エポキシ重
合体(エポキシ当量:7400、Mw:34000)に
変更し、配合量を8重量部にしたほかは、実施例1と同
様の条件で樹脂固形分60重量%のワニスを調製し、以
下実施例1と同様にしてプリプレグを作製し、また、両
面銅はく張積層板を作製した。
【0027】実施例3 ビフェニル型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ株式会
社製、YX−4000(商品名)を使用)とビスフェノ
ールAとを重合させて得られた直鎖状の高分子量エポキ
シ重合体(エポキシ当量:50000、Mw:3000
0)15重量部、ビスフェノールAノボラック型エポキ
シ樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製、エピクロン
N−865(商品名)を使用)100重量部、ビスフェ
ノールAノボラック樹脂(油化シェルエポキシ株式会社
製、YLH−129(商品名)を使用)45重量部、テ
トラブロモビスフェノールA30重量部、および、ウン
デシルイミダゾール0.2重量部を、メチルエチルケト
ン、エチレングリコールモノメチルエーテル及びシクロ
ヘキサノンの混合溶剤に溶解して樹脂固形分50重量%
のワニスを調製した。なお、混合溶剤の混合比は、重量
比でメチルエチルケトン10、エチレングリコールモノ
メチルエーテル1及びシクロヘキサノン4とした。以下
実施例1と同様にしてプリプレグを作製し、また、両面
銅はく張積層板を作製した。
【0028】実施例4 直鎖状の高分子量エポキシ重合体を、ビフェニルジオー
ルのジグリシジルエーテル化物とビフェニルジオールを
重合させて得られた直鎖状の高分子量エポキシ重合体
(エポキシ当量:7500、Mw:34000)に変更
し、配合量を5重量部にしたほかは、実施例3と同様の
条件で樹脂固形分63重量%のワニスを調製し、以下実
施例1と同様にしてプリプレグを作製し、また、両面銅
はく張積層板を作製した。
【0029】実施例5 ビスフェノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールAと
をエポキシ当量:2700、Mw:17000になるよ
うに重合させた直鎖状の高分子量エポキシ重合体を使用
し、配合量を8重量部にしたほかは、実施例1と同様の
条件で樹脂固形分70重量%のワニスを調製し、以下実
施例1と同様にしてプリプレグを作製し、また、両面銅
はく張積層板を作製した。
【0030】比較例1 直鎖状の高分子量エポキシ重合体を配合しないようにし
たほかは、実施例1と同様の条件で樹脂固形分75重量
%のワニスを調製し、以下実施例1と同様にしてプリプ
レグを作製し、また、両面銅はく張積層板を作製した。
【0031】比較例2 直鎖状の高分子量エポキシ重合体を、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂(エポキシ当量240)とビスフェノー
ルAとを重合させて得られた直鎖状の高分子量エポキシ
重合体(エポキシ当量:7800、Mw:94000)
に変更し、配合量を12重量部にしたほかは、実施例3
と同様の条件で樹脂固形分55重量%のワニスを調製
し、以下実施例1と同様にしてプリプレグを作製し、ま
た、両面銅張積層板を作製した。
【0032】作製した両面銅はく張積層板について、T
g、吸湿はんだ耐熱性、成形性、接着性を次のようにし
て調べた。
【0033】Tg:TMA法により測定した。 吸湿はんだ耐熱性:9枚の試験片を、121℃、202
6hPa、飽和蒸気圧のプレッシャークッカー内にて各
3枚ずつ、2時間(PCT−2)、3時間(PCT−
3)及び4時間(PCT−4)保持した後、288℃の
はんだ槽に20秒間浸漬し、外観を目視により評価し
た。表中、○はふくれミーズリングなし、△はミーズリ
ングなし、×はミーズリングありを示す。 成形性:銅はくをエッチング除去した後の表面を目視に
て観察した。表中、OKは、かすれ・ボイド共に認めら
れないもの、NGは、端部にかすれが認められたもので
ある。 接着性:両面銅張積層板から100×25mmの試験片
を切り出し、1層目のガラス織布を10mmの帯状部を
残して残りを引き剥がし、残された帯状部の端を引き剥
がし、その先端を試験機のつかみ具でつかみ、試験片面
と垂直方向に引っ張って引き剥がした時、引き剥がすた
めに必要な荷重を測定し、単位をkN/mで示した。
【0034】
【表1】 ──────────────────────────────────── 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 比較例 1 2 3 4 5 1 2 ──────────────────────────────────── Tg(℃) 165 168 175 178 166 166 150 ──────────────────────────────────── 吸湿はんだ耐熱性 PCT−2 ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ △△△ △△× PCT−2 ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○△ △△× △×× PCT−2 ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ △△△ △×× ××× ──────────────────────────────────── 成形性 OK OK OK OK OK OK NG ──────────────────────────────────── 接着性 0.90 0.95 0.92 0.94 0.80 0.75 0.92 ────────────────────────────────────
【0035】表1から、高分子量エポキシ重合体を配合
しない比較例1では、吸湿はんだ耐熱性及び接着性が劣
っていること、また、Mwが大きい高分子量エポキシ重
合体を配合した比較例2では、Tg、吸湿はんだ耐熱性
及び成形性が劣っていることが示される。
【0036】
【発明の効果】本発明によればTgが高く、かつ吸湿耐
熱性に優れたエポキシ樹脂積層板及び金属はく張エポキ
シ樹脂積層板を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08J 5/24 CFC C08J 5/24 CFC C08L 63:00 (72)発明者 村井 曜 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エポキシ当量が1000以上で重
    量平均分子量が1200〜50000の直鎖状の高分子
    量エポキシ重合体、(b)多官能エポキシ樹脂、(c)
    多官能フェノール樹脂及び(d)硬化促進剤を必須成分
    とするエポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (a)の高分子量エポキシ重合体がビス
    フェノールA型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹
    脂及びこれらのハロゲン化物から選ばれる2官能エポキ
    シ樹脂とビフェノール、ビスフェノールA及びこれらの
    ハロゲン化物から選ばれる2官能フェノールとを直鎖状
    に重合させた高分子量エポキシ重合体である請求項1に
    記載のエポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のエポキシ樹脂組
    成物のワニスを繊維基材に含浸乾燥してなるエポキシ樹
    脂プリプレグ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のエポキシ樹脂プリプレ
    グ所定枚数を重ねて加熱加圧してなるエポキシ樹脂積層
    板。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のエポキシ樹脂プリプレ
    グ所定枚数を重ね、さらに金属はくを重ねて加熱加圧し
    てなる金属はく張エポキシ樹脂積層板。
JP3782798A 1998-02-19 1998-02-19 エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂プリプレグ、エポキシ樹脂積層板及び金属はく張エポキシ樹脂積層板 Pending JPH11228670A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001253929A (ja) * 2000-03-09 2001-09-18 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物、これを用いたプリプレグ及び積層板
JP2007308642A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Nippon Kayaku Co Ltd エポキシ樹脂、硬化性樹脂組成物、およびその硬化物
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