JPH11226893A - シート材切断装置 - Google Patents
シート材切断装置Info
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- JPH11226893A JPH11226893A JP4423498A JP4423498A JPH11226893A JP H11226893 A JPH11226893 A JP H11226893A JP 4423498 A JP4423498 A JP 4423498A JP 4423498 A JP4423498 A JP 4423498A JP H11226893 A JPH11226893 A JP H11226893A
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- Japan
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- shaft
- moving body
- sheet material
- moving
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 騒音の少ない螺旋駆動の刃物移動式シート材
切断装置 【解決手段】 軸体1に設けられた螺旋状案内路2に移
動体4に設けられた係合部4bを係合させ、軸体1を回
転駆動して移動体4を中空断面の案内レール3に沿って
移動させ、切断刃物5a,5bによりシート材を切断す
るシート材切断装置において、軸体1の螺旋状案内路2
の切断方向と復帰方向の終端のいずれか一方または双方
に空転部21を設けて、移動体4が空転部21にくると
軸体1が回転しても移動体4を移動を停止させる。軸体
1は回転かつ軸方向移動可能に軸支されてはすば歯車1
3により駆動され、はすば歯車13の回転推力により軸
体1が移動されて、その螺旋端2aが係合部4bに押圧
され、係合部4bが螺旋状案内路2に係合される。
切断装置 【解決手段】 軸体1に設けられた螺旋状案内路2に移
動体4に設けられた係合部4bを係合させ、軸体1を回
転駆動して移動体4を中空断面の案内レール3に沿って
移動させ、切断刃物5a,5bによりシート材を切断す
るシート材切断装置において、軸体1の螺旋状案内路2
の切断方向と復帰方向の終端のいずれか一方または双方
に空転部21を設けて、移動体4が空転部21にくると
軸体1が回転しても移動体4を移動を停止させる。軸体
1は回転かつ軸方向移動可能に軸支されてはすば歯車1
3により駆動され、はすば歯車13の回転推力により軸
体1が移動されて、その螺旋端2aが係合部4bに押圧
され、係合部4bが螺旋状案内路2に係合される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等のOA機器に組み込まれて使用され
るシート材切断装置に関するものであり、とくに螺旋状
軸体の駆動により切断刃物を移動して広幅のシート材を
切断する刃物移動式のシート材切断装置に関するもので
ある。
タ、ファクシミリ等のOA機器に組み込まれて使用され
るシート材切断装置に関するものであり、とくに螺旋状
軸体の駆動により切断刃物を移動して広幅のシート材を
切断する刃物移動式のシート材切断装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等のO
A機器に搭載されているシート材切断装置としては、円
形刃またナイフ状の刃物を固定刃に圧接摺動させて移動
して切断したり(実開平4−128195号公報)、あ
るいは刃先を圧接させた2枚の円形刃を備えた刃物台を
移動してシート材を切断する(特開平7−52085号
公報など)刃物移動型の切断装置がある。この様な刃物
移動型の切断装置は、他のロータリ式やスライド式シー
ト材切断装置に比して刃物駆動の動力が小さくてすみ、
切断幅の制約が少ないので、とくに広幅の切断において
小形化できる点で有利である。
A機器に搭載されているシート材切断装置としては、円
形刃またナイフ状の刃物を固定刃に圧接摺動させて移動
して切断したり(実開平4−128195号公報)、あ
るいは刃先を圧接させた2枚の円形刃を備えた刃物台を
移動してシート材を切断する(特開平7−52085号
公報など)刃物移動型の切断装置がある。この様な刃物
移動型の切断装置は、他のロータリ式やスライド式シー
ト材切断装置に比して刃物駆動の動力が小さくてすみ、
切断幅の制約が少ないので、とくに広幅の切断において
小形化できる点で有利である。
【0003】このような刃物移動型の切断装置の刃物の
移動手段としては、従来ワイヤまたは歯形ベルトにより
刃物台を牽引して往復移動する移動装置が用いられた
が、かかる切断装置では両端にプーリを設けなければな
らず必然的に装置の幅寸法が拡大して大型化する。ま
た、刃物台を終端部で往復方向変換させるための位置検
出などの電気的制御装置が必要であり、さらに刃物台が
終端部で停止するときに慣性によってストッパなどに衝
突して騒音を生じ静粛性に欠けるという問題点があっ
た。そこで本出願人は、螺旋状案内路を有する軸体を回
転駆動して刃物台を移動させる切断装置を開発して静粛
性に優れたシート材切断装置を開示した(特開平9−1
23090号公報)。プリンタ、ファクシミリ等のOA
機器に搭載されるシート材切断装置は、常に低コストが
要請され一層の低価格で軽量小型化した装置が望まれて
おり、前記螺旋状案内路により駆動する方式はこの要請
に答えるものである。
移動手段としては、従来ワイヤまたは歯形ベルトにより
刃物台を牽引して往復移動する移動装置が用いられた
が、かかる切断装置では両端にプーリを設けなければな
らず必然的に装置の幅寸法が拡大して大型化する。ま
た、刃物台を終端部で往復方向変換させるための位置検
出などの電気的制御装置が必要であり、さらに刃物台が
終端部で停止するときに慣性によってストッパなどに衝
突して騒音を生じ静粛性に欠けるという問題点があっ
た。そこで本出願人は、螺旋状案内路を有する軸体を回
転駆動して刃物台を移動させる切断装置を開発して静粛
性に優れたシート材切断装置を開示した(特開平9−1
23090号公報)。プリンタ、ファクシミリ等のOA
機器に搭載されるシート材切断装置は、常に低コストが
要請され一層の低価格で軽量小型化した装置が望まれて
おり、前記螺旋状案内路により駆動する方式はこの要請
に答えるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な螺旋の駆動軸の切断装置では、切断動作を終えた時点
で刃物台を正確に停止させねばならず、停止が遅れると
移動体が被切断シート材の通紙範囲に入り紙ジャムを起
こし易いという問題点があった。このため停止位置にセ
ンサを設けて駆動部を制御する方式が採られるが、この
方式は停止位置にばらつきが生じやすく、正確な制御が
必要であった。また、停止位置のばらつきに対して余裕
を持たせるように装置の切断部長さを用紙幅より大きく
取る必要があるために装置が大きくなるという問題点が
あった。
な螺旋の駆動軸の切断装置では、切断動作を終えた時点
で刃物台を正確に停止させねばならず、停止が遅れると
移動体が被切断シート材の通紙範囲に入り紙ジャムを起
こし易いという問題点があった。このため停止位置にセ
ンサを設けて駆動部を制御する方式が採られるが、この
方式は停止位置にばらつきが生じやすく、正確な制御が
必要であった。また、停止位置のばらつきに対して余裕
を持たせるように装置の切断部長さを用紙幅より大きく
取る必要があるために装置が大きくなるという問題点が
あった。
【0005】そこで本発明は、上記問題点を解決するた
め、軸体の端部に空転領域を設けて、移動体が終点に達
した時点で駆動軸からの動力の伝達を機械的に切り離す
機構により、移動体の停止位置の制御を要せず小型で静
粛な刃物移動式のシート材切断装置を提供することを目
的とする。
め、軸体の端部に空転領域を設けて、移動体が終点に達
した時点で駆動軸からの動力の伝達を機械的に切り離す
機構により、移動体の停止位置の制御を要せず小型で静
粛な刃物移動式のシート材切断装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のシート材切断装置は、軸体の外径に設けられ
た螺旋状案内路に移動体に設けられた係合部を係合さ
せ、該軸体を回転駆動することにより前記移動体に支持
された切断刃物を移動させてシート材を切断するシート
材切断装置において、前記軸体の螺旋状案内路の切断方
向と復帰方向の終端のいずれか一方または双方に前記螺
旋状案内路と前記移動体の係合部との係合が解除される
空転部が設けられたことを特徴とするものである。
に本発明のシート材切断装置は、軸体の外径に設けられ
た螺旋状案内路に移動体に設けられた係合部を係合さ
せ、該軸体を回転駆動することにより前記移動体に支持
された切断刃物を移動させてシート材を切断するシート
材切断装置において、前記軸体の螺旋状案内路の切断方
向と復帰方向の終端のいずれか一方または双方に前記螺
旋状案内路と前記移動体の係合部との係合が解除される
空転部が設けられたことを特徴とするものである。
【0007】従来の螺旋駆動式の切断装置では、軸体を
回転して刃物移動体を切断方向に移動して切断し、切断
が終了して移動体が終端近傍にきたとき軸体の回転を停
止させて移動体を停止させている。そのために、移動体
の終端の検出手段を設けて軸体を電気的に回転停止する
方法が採られるが、停止操作後も慣性で軸体の回転が継
続したり移動体が移動するの防止するためにブレーキな
どが用いられた。このために機構的にも繁雑で騒音の原
因にもなった。また、刃物移動体の停止位置のばらつき
に対して余裕を持たせるために移動体の移動範囲を用紙
幅より大きく取っており装置の長さが大きくなった。
回転して刃物移動体を切断方向に移動して切断し、切断
が終了して移動体が終端近傍にきたとき軸体の回転を停
止させて移動体を停止させている。そのために、移動体
の終端の検出手段を設けて軸体を電気的に回転停止する
方法が採られるが、停止操作後も慣性で軸体の回転が継
続したり移動体が移動するの防止するためにブレーキな
どが用いられた。このために機構的にも繁雑で騒音の原
因にもなった。また、刃物移動体の停止位置のばらつき
に対して余裕を持たせるために移動体の移動範囲を用紙
幅より大きく取っており装置の長さが大きくなった。
【0008】本発明の切断装置では、回転する軸体の螺
旋状案内路に移動体の係合部を係合させて刃物移動体を
移動させるが、移動体が終端に達すると係合部が空転部
に移動して螺旋状案内路に係合していた係合部が螺旋状
案内路から外れて係合が解除されて、移動体の軸方向移
動の駆動力がカットされて移動体の軸方向移動が停止す
る。従って、停止操作後に慣性により軸体の回転が継続
しても、必ず移動体の軸方向移動は停止移動体の移動が
停止する。ここで空転部は、例えば、螺旋状案内路を雄
ねじにし係合部を雌ねじにして、軸端に雄ねじのねじ底
径の雌ねじ長さの平行部を設けることにより構成され
る。これにより、従来の切断装置のようにブレーキなど
が不要になり、機構が簡単になってコストが低減され、
騒音も減少する。また、刃物移動体は必ず一定位置で移
動を停止するので、用紙幅に対する移動長さの余裕をぎ
りぎりまで詰めることができ、従来の移動長さに余裕を
持たせた切断装置より長さが短縮できて装置が小形化で
きる、この空転部は切断方向と復帰方向のいずれか一方
または双方に設けることが可能である。
旋状案内路に移動体の係合部を係合させて刃物移動体を
移動させるが、移動体が終端に達すると係合部が空転部
に移動して螺旋状案内路に係合していた係合部が螺旋状
案内路から外れて係合が解除されて、移動体の軸方向移
動の駆動力がカットされて移動体の軸方向移動が停止す
る。従って、停止操作後に慣性により軸体の回転が継続
しても、必ず移動体の軸方向移動は停止移動体の移動が
停止する。ここで空転部は、例えば、螺旋状案内路を雄
ねじにし係合部を雌ねじにして、軸端に雄ねじのねじ底
径の雌ねじ長さの平行部を設けることにより構成され
る。これにより、従来の切断装置のようにブレーキなど
が不要になり、機構が簡単になってコストが低減され、
騒音も減少する。また、刃物移動体は必ず一定位置で移
動を停止するので、用紙幅に対する移動長さの余裕をぎ
りぎりまで詰めることができ、従来の移動長さに余裕を
持たせた切断装置より長さが短縮できて装置が小形化で
きる、この空転部は切断方向と復帰方向のいずれか一方
または双方に設けることが可能である。
【0009】軸体の螺旋状案内路は単条または多条にす
ることができる。軸体を樹脂成形により成形することが
量産と装置の運転の静粛性のために望ましく、軸溝の断
面形状はU溝または台形溝にすることが樹脂成形の成形
性のために望ましい。
ることができる。軸体を樹脂成形により成形することが
量産と装置の運転の静粛性のために望ましく、軸溝の断
面形状はU溝または台形溝にすることが樹脂成形の成形
性のために望ましい。
【0010】また、前記軸体の螺旋状案内路の螺旋端と
前記移動体に設けられた係合部とをかみ合わせ係合させ
る軸体・移動体結合手段を備えることが望ましい。
前記移動体に設けられた係合部とをかみ合わせ係合させ
る軸体・移動体結合手段を備えることが望ましい。
【0011】即ち、上述したように、空転部を設けるこ
とによりブレーキなどの制御装置を省略できるが、空転
部にある刃物移動体の係合部を軸体の螺旋状案内路に結
合させるには、移動体を軸体に押圧するか、軸体を移動
体に押圧して係合部と螺旋状案内路の螺旋端をかみ合わ
せるかの、いずれかまたは両方の軸体・移動体結合手段
を設ける必要がある。
とによりブレーキなどの制御装置を省略できるが、空転
部にある刃物移動体の係合部を軸体の螺旋状案内路に結
合させるには、移動体を軸体に押圧するか、軸体を移動
体に押圧して係合部と螺旋状案内路の螺旋端をかみ合わ
せるかの、いずれかまたは両方の軸体・移動体結合手段
を設ける必要がある。
【0012】例えば、軸体を移動体に押圧するには、軸
方向に所定距離移動可能に軸支された軸体と、該軸体に
連結された軸体回転用歯車と、該軸体回転用歯車に駆動
力を伝達する駆動側歯車とを備え、前記軸体回転用歯車
と駆動側歯車にはねじれ角が形成され、前記軸体の回転
時該ねじれ角により発生する軸方向推力により前記軸体
が前記移動体の移動方向と逆方向に移動する軸体・移動
体結合手段を備えることにより達成できる。
方向に所定距離移動可能に軸支された軸体と、該軸体に
連結された軸体回転用歯車と、該軸体回転用歯車に駆動
力を伝達する駆動側歯車とを備え、前記軸体回転用歯車
と駆動側歯車にはねじれ角が形成され、前記軸体の回転
時該ねじれ角により発生する軸方向推力により前記軸体
が前記移動体の移動方向と逆方向に移動する軸体・移動
体結合手段を備えることにより達成できる。
【0013】前記のねじれ角を有する歯車は、例えばは
すば歯車にすれば回転駆動の際に回転力のほかに軸方向
の推力が働き、軸体を移動体の移動方向と逆方向に移動
させる。これによって、移動体の係合部が空転部にある
とき軸体を回転駆動すると、軸体の回転による軸方向推
力により軸体が移動体に向かって移動され、軸体の螺旋
状案内路の螺旋端が係合部に押圧されて軸体と移動体が
結合される。これにより、移動体の切断・復帰の動作を
簡単に行うことができる。また、このような構成にすれ
ば、移動体が空転部に到達したときも、移動体の係合部
と螺旋端との間に軸体の移動距離分の間隙を設けること
ができるので、係合部と螺旋端とに押圧力が掛かること
がなく、この部の接触により発生する騒音を防止でき
る。ここで軸体の移動する所定距離としては、螺旋端と
係合部との不要な干渉を防ぐために0.5〜5mm程度
で良く、望ましくは0.5〜2mmである。また、螺旋
状案内路を多条ねじとする場合には、そのうちの1条ま
たは一部の条の終端を他の条より長くして、軸体と移動
体の結合を容易にすることも可能である。
すば歯車にすれば回転駆動の際に回転力のほかに軸方向
の推力が働き、軸体を移動体の移動方向と逆方向に移動
させる。これによって、移動体の係合部が空転部にある
とき軸体を回転駆動すると、軸体の回転による軸方向推
力により軸体が移動体に向かって移動され、軸体の螺旋
状案内路の螺旋端が係合部に押圧されて軸体と移動体が
結合される。これにより、移動体の切断・復帰の動作を
簡単に行うことができる。また、このような構成にすれ
ば、移動体が空転部に到達したときも、移動体の係合部
と螺旋端との間に軸体の移動距離分の間隙を設けること
ができるので、係合部と螺旋端とに押圧力が掛かること
がなく、この部の接触により発生する騒音を防止でき
る。ここで軸体の移動する所定距離としては、螺旋端と
係合部との不要な干渉を防ぐために0.5〜5mm程度
で良く、望ましくは0.5〜2mmである。また、螺旋
状案内路を多条ねじとする場合には、そのうちの1条ま
たは一部の条の終端を他の条より長くして、軸体と移動
体の結合を容易にすることも可能である。
【0014】このようにすると、例えば軸体を正転して
移動体を切断方向に移動してシート材を切断し、切断が
完了して移動体が切断終端に来ると、係合部が終端空転
部で空転して移動体の移動は停止する。この状態では螺
旋端と係合部には圧力が掛からないで空転しているので
極めて静粛である。そして、移動体を復帰するために軸
体を逆転させると、前記のように螺旋端と係合部に押圧
力がかかるので、係合部が螺旋状案内路に係合して移動
体が復帰方向に移動する。したがって、従来装置のよう
にブレーキがなくても正確に移動・停止ができ、構造が
簡単で静粛な切断装置が得られる。
移動体を切断方向に移動してシート材を切断し、切断が
完了して移動体が切断終端に来ると、係合部が終端空転
部で空転して移動体の移動は停止する。この状態では螺
旋端と係合部には圧力が掛からないで空転しているので
極めて静粛である。そして、移動体を復帰するために軸
体を逆転させると、前記のように螺旋端と係合部に押圧
力がかかるので、係合部が螺旋状案内路に係合して移動
体が復帰方向に移動する。したがって、従来装置のよう
にブレーキがなくても正確に移動・停止ができ、構造が
簡単で静粛な切断装置が得られる。
【0015】また、移動体の係合部を螺旋状案内路の螺
旋端に押圧する場合には、前記移動体の係合部が前記空
転部にあるとき、該係合部を前記螺旋状案内路の螺旋端
に押圧する押圧付勢手段を備えることによっても達成で
きる。
旋端に押圧する場合には、前記移動体の係合部が前記空
転部にあるとき、該係合部を前記螺旋状案内路の螺旋端
に押圧する押圧付勢手段を備えることによっても達成で
きる。
【0016】即ち、移動体が終端にあって係合部が空転
部に位置する状態にあるとき、押圧付勢手段により係合
部を螺旋状案内路の螺旋端に押圧付勢することにより、
軸体を移動方向に回転させると係合部は自然に螺旋状案
内路に食い込んで係合して移動体は軸体の回転とともに
移動するので、前記の軸体の移動と同様の効果が得られ
る。この場合、空転部で係合部が押圧付勢手段により螺
旋端に押圧されるため前記軸体の移動による場合に比し
て静粛性に欠けるが、この押圧付勢力は小さくてよいの
でこれにより大きな回転抵抗を生ずることはない。
部に位置する状態にあるとき、押圧付勢手段により係合
部を螺旋状案内路の螺旋端に押圧付勢することにより、
軸体を移動方向に回転させると係合部は自然に螺旋状案
内路に食い込んで係合して移動体は軸体の回転とともに
移動するので、前記の軸体の移動と同様の効果が得られ
る。この場合、空転部で係合部が押圧付勢手段により螺
旋端に押圧されるため前記軸体の移動による場合に比し
て静粛性に欠けるが、この押圧付勢力は小さくてよいの
でこれにより大きな回転抵抗を生ずることはない。
【0017】上記のように本発明の装置では、軸体の両
端位置では軸体が回転していても移動体の移動は必ず停
止するので、従来の装置のように両端部に移動体を停止
させるためのリミットスイッチを必ずしも設ける必要は
なく、移動体の両端位置での軸体の回転停止は軸体の回
転数または回転時間のタイマーなどにより制御すること
もでき、機構が簡素化される。
端位置では軸体が回転していても移動体の移動は必ず停
止するので、従来の装置のように両端部に移動体を停止
させるためのリミットスイッチを必ずしも設ける必要は
なく、移動体の両端位置での軸体の回転停止は軸体の回
転数または回転時間のタイマーなどにより制御すること
もでき、機構が簡素化される。
【0018】また本発明のシート材切断装置の移動体
は、案内レールに沿って移動し、該案内レールは往復路
方向に延長された中空断面を有する型材からなり、前記
軸体は前記案内レールの中空断面内に配設されることが
望ましい。
は、案内レールに沿って移動し、該案内レールは往復路
方向に延長された中空断面を有する型材からなり、前記
軸体は前記案内レールの中空断面内に配設されることが
望ましい。
【0019】即ち、この様に中空断面の案内レール内に
軸体を配設すれば回転部分の露出がなく安全で小形化に
有利であり、また移動体の摺動部に設けた係合部を軸体
の螺旋状案内路に係合させて摺動部を案内レールの内面
を摺動させて駆動するので、案内レールの上面を切断時
の被切断シートの載置面とすることができ、被切断シー
トを案内レールの上面にのせるだけで切断可能なフリー
セット構造とすることが容易になる。
軸体を配設すれば回転部分の露出がなく安全で小形化に
有利であり、また移動体の摺動部に設けた係合部を軸体
の螺旋状案内路に係合させて摺動部を案内レールの内面
を摺動させて駆動するので、案内レールの上面を切断時
の被切断シートの載置面とすることができ、被切断シー
トを案内レールの上面にのせるだけで切断可能なフリー
セット構造とすることが容易になる。
【0020】本発明のシート材切断装置は、移動体に回
転自在に軸支された第1円板刃と第2円板刃の刃先を摺
接してシート材を切断するシート材切断装置にも、ある
いは移動体に回転自在に軸支された1枚の可動円板刃ま
たは移動体に装着されたナイフ状可動刃をほぼ直線状の
固定刃刃先に摺接してシート材を切断するシート材切断
装置にも、いずれも適用が可能である。
転自在に軸支された第1円板刃と第2円板刃の刃先を摺
接してシート材を切断するシート材切断装置にも、ある
いは移動体に回転自在に軸支された1枚の可動円板刃ま
たは移動体に装着されたナイフ状可動刃をほぼ直線状の
固定刃刃先に摺接してシート材を切断するシート材切断
装置にも、いずれも適用が可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態につ
いて図面により具体的に説明する。図1は本発明第1実
施形態のシート材切断装置の組立概念図、図2は図1の
シート材切断装置の正面図、図3及び図4は軸体終端の
空転部における軸体と係合部の動作を説明する図であ
る。
いて図面により具体的に説明する。図1は本発明第1実
施形態のシート材切断装置の組立概念図、図2は図1の
シート材切断装置の正面図、図3及び図4は軸体終端の
空転部における軸体と係合部の動作を説明する図であ
る。
【0022】これらの図において、断面がほぼコ字型の
中空棹3が案内レールを形成し、その一端の端板3aと
反対側の側板12に軸受11が設けられ、中空棹3のコ
字型の中空断面内に軸体1を内包してその両軸端の軸部
22を回転かつ軸方向移動可能に軸支している。
中空棹3が案内レールを形成し、その一端の端板3aと
反対側の側板12に軸受11が設けられ、中空棹3のコ
字型の中空断面内に軸体1を内包してその両軸端の軸部
22を回転かつ軸方向移動可能に軸支している。
【0023】側板12は中空棹3の端面に固定され、そ
のモータ取付部12aに回転駆動手段であるモータ14
が取り付けられている。軸体1の軸部22の側板12側
の軸端には、はすば歯車13が固定され、モータ14の
はすばピニオンギヤ15と噛み合って軸体1に回転駆動
力を伝達する。
のモータ取付部12aに回転駆動手段であるモータ14
が取り付けられている。軸体1の軸部22の側板12側
の軸端には、はすば歯車13が固定され、モータ14の
はすばピニオンギヤ15と噛み合って軸体1に回転駆動
力を伝達する。
【0024】はすば歯車13の歯のねじれ角方向は、軸
体を回転駆動するとき螺旋状案内路に係合して移動体が
移動する方向と逆方向に軸推力が働く方向にされてい
る。例えば、図2において、はすば歯車13が図の右か
ら見て矢印反時計方向に回転すると、移動体は図の左X
方向に移動するが軸体ははすば歯車13の軸方向推力に
より右X´方向に移動する。このように、はすば歯車1
3と、はすばピニオンギヤ15の軸推力によって軸体を
軸方向に移動することにより、軸体・移動体結合手段が
構成されている。なお、本実施形態では軸体1とモータ
14の軸方向を平行にしてはすば歯車を用いたが、軸体
1とモータ14の軸方向を直角にしてねじ歯車を用いて
同様の作用を与えて、軸体・移動体結合手段を構成して
もよい。
体を回転駆動するとき螺旋状案内路に係合して移動体が
移動する方向と逆方向に軸推力が働く方向にされてい
る。例えば、図2において、はすば歯車13が図の右か
ら見て矢印反時計方向に回転すると、移動体は図の左X
方向に移動するが軸体ははすば歯車13の軸方向推力に
より右X´方向に移動する。このように、はすば歯車1
3と、はすばピニオンギヤ15の軸推力によって軸体を
軸方向に移動することにより、軸体・移動体結合手段が
構成されている。なお、本実施形態では軸体1とモータ
14の軸方向を平行にしてはすば歯車を用いたが、軸体
1とモータ14の軸方向を直角にしてねじ歯車を用いて
同様の作用を与えて、軸体・移動体結合手段を構成して
もよい。
【0025】軸体1の外径には雄ねじ状の螺旋状案内路
2が設けられ、その両終端部にはねじ底径よりやや小径
で移動体4の摺動部4aの長さよりやや短い平行部が設
けられて空転部21を形成している。空転部21の両端
部には軸受11に軸支される軸部22が設けられてい
る。空転部21の両端面21a,21a間の長さは、両
側軸受11の鍔端面11a,11aの間隔より所定長さ
短くされており、軸部21の長さは軸受11の長さより
長く、軸体1が軸方向に所定長さ移動可能にされてい
る。ここで所定長さとは0.5〜2mmが望ましく、
0.5〜5mm程度でも良い。
2が設けられ、その両終端部にはねじ底径よりやや小径
で移動体4の摺動部4aの長さよりやや短い平行部が設
けられて空転部21を形成している。空転部21の両端
部には軸受11に軸支される軸部22が設けられてい
る。空転部21の両端面21a,21a間の長さは、両
側軸受11の鍔端面11a,11aの間隔より所定長さ
短くされており、軸部21の長さは軸受11の長さより
長く、軸体1が軸方向に所定長さ移動可能にされてい
る。ここで所定長さとは0.5〜2mmが望ましく、
0.5〜5mm程度でも良い。
【0026】移動体4には摺動部4aが設けられ、摺動
部4aが中空棹3のコ字型断面の内面を摺動して移動体
4を往復移動させるように配設されている。摺動部4a
には雌ねじ状の係合部4bが設けられ、係合部4bに軸
体1の螺旋状案内路2が螺通されて軸体1の回転により
移動体4を往復移動させるようになっている。
部4aが中空棹3のコ字型断面の内面を摺動して移動体
4を往復移動させるように配設されている。摺動部4a
には雌ねじ状の係合部4bが設けられ、係合部4bに軸
体1の螺旋状案内路2が螺通されて軸体1の回転により
移動体4を往復移動させるようになっている。
【0027】また、移動体4には、第1円板刃軸9が移
動体4の本体の軸孔と蓋16の軸孔とにより軸止され、
第1円板刃軸9に第1円板刃5aと一体に回転する弾性
ローラ6aとが回転自在に軸支されている。また、第1
円板刃5aの刃先を第2円板刃5bに圧接するように付
勢するコイルばね8と止め輪7が設けられている。ま
た、第2円板刃軸10が移動体4の本体の軸孔に植設さ
れ、第2円板刃軸10に第2円板刃5bと一体に回転す
る弾性ローラ6bとが回転自在に軸支されている。第1
円板刃5aと第2円板刃5bとは互いに交差するように
配置され、止め輪7を介してコイルばね8により両刃先
が圧接するようにされている。上記弾性ローラ6aは中
空棹3の通紙面3aの上側面と接触し、弾性ローラ6b
はその下側面と接触して移動体4の移動により回転し、
それぞれ第1円板刃5a、第2円板刃5bにシート材に
食い込む回転力を付与するようになっている。中空棹3
の端部には、従来の装置のように移動体4が待機位置、
切断終端位置に移動したことを検出するための位置検出
スイッチ17を設けてもよいが、本発明の装置ではこれ
を省略することができる。その場合には、軸体1の回転
数、または回転時間をタイマーなどで検出して移動体の
待機位置、切断終端位置で軸体の回転を停止させればよ
い。
動体4の本体の軸孔と蓋16の軸孔とにより軸止され、
第1円板刃軸9に第1円板刃5aと一体に回転する弾性
ローラ6aとが回転自在に軸支されている。また、第1
円板刃5aの刃先を第2円板刃5bに圧接するように付
勢するコイルばね8と止め輪7が設けられている。ま
た、第2円板刃軸10が移動体4の本体の軸孔に植設さ
れ、第2円板刃軸10に第2円板刃5bと一体に回転す
る弾性ローラ6bとが回転自在に軸支されている。第1
円板刃5aと第2円板刃5bとは互いに交差するように
配置され、止め輪7を介してコイルばね8により両刃先
が圧接するようにされている。上記弾性ローラ6aは中
空棹3の通紙面3aの上側面と接触し、弾性ローラ6b
はその下側面と接触して移動体4の移動により回転し、
それぞれ第1円板刃5a、第2円板刃5bにシート材に
食い込む回転力を付与するようになっている。中空棹3
の端部には、従来の装置のように移動体4が待機位置、
切断終端位置に移動したことを検出するための位置検出
スイッチ17を設けてもよいが、本発明の装置ではこれ
を省略することができる。その場合には、軸体1の回転
数、または回転時間をタイマーなどで検出して移動体の
待機位置、切断終端位置で軸体の回転を停止させればよ
い。
【0028】以下、上記構成の第1実施形態のシート材
切断装置の動作について説明する。移動体4が図1の右
端の切断待機位置にあるとき、移動体4の係合部4bは
軸体1の右側の空転部21に位置している。この状態で
モータ14によりピニオンギヤ15、はすば歯車13を
介して軸体1を回転駆動させると、軸体1は回転と同時
にはすば歯車13の軸方向推力により図2、図3に示す
ように右方向に移動し、右待機側空転部の端面21aと
軸受11の端面11aが接した状態で回転する。このと
き、空転部21の長さは摺動部4aの長さより短くされ
ているので、図4に示す終端側と同様に摺動部4aの両
側面が軸受11の鍔端面11aと螺旋状案内路2の螺先
端2aで挟まれ、螺先端2aがはすば歯車13の軸方向
推力により係合部に押圧される。そして、雌ねじの係合
部4bが雄ねじ状の螺旋状案内路2に係合し、移動体4
は中空棹3の中空断面に案内されて図1の左往路方向に
移動しシート材の切断が開始される。このとき第1円板
刃5a、第2円板刃5bは弾性ローラ6a,6bにより
回転駆動されて、被切断シート材を引き込む方向の回転
しながら移動して中空棹3の通紙面3bの上に載置され
た図示しないシート材を第1円板刃5aと第2円板刃5
bの間で切断する。図2は移動体4が切断方向Xに移動
しているとき、軸体1が右側に移動している状態を示す
図である。
切断装置の動作について説明する。移動体4が図1の右
端の切断待機位置にあるとき、移動体4の係合部4bは
軸体1の右側の空転部21に位置している。この状態で
モータ14によりピニオンギヤ15、はすば歯車13を
介して軸体1を回転駆動させると、軸体1は回転と同時
にはすば歯車13の軸方向推力により図2、図3に示す
ように右方向に移動し、右待機側空転部の端面21aと
軸受11の端面11aが接した状態で回転する。このと
き、空転部21の長さは摺動部4aの長さより短くされ
ているので、図4に示す終端側と同様に摺動部4aの両
側面が軸受11の鍔端面11aと螺旋状案内路2の螺先
端2aで挟まれ、螺先端2aがはすば歯車13の軸方向
推力により係合部に押圧される。そして、雌ねじの係合
部4bが雄ねじ状の螺旋状案内路2に係合し、移動体4
は中空棹3の中空断面に案内されて図1の左往路方向に
移動しシート材の切断が開始される。このとき第1円板
刃5a、第2円板刃5bは弾性ローラ6a,6bにより
回転駆動されて、被切断シート材を引き込む方向の回転
しながら移動して中空棹3の通紙面3bの上に載置され
た図示しないシート材を第1円板刃5aと第2円板刃5
bの間で切断する。図2は移動体4が切断方向Xに移動
しているとき、軸体1が右側に移動している状態を示す
図である。
【0029】図3は、軸体1が回転して移動体4が左側
終端に移動し切断が終了した状態を示す図であり、係合
部4bは切断端側の空転部21に入り、軸体1は右側X
´方向に移動している。係合部4bは螺旋状案内路2と
の係合が解除されて移動体4の移動は停止する。ここ
で、図示しないタイマーなどによりモータ14が停止さ
れるが、モータの慣性などでさらに軸体1の回転が継続
しても係合部4bは空転部21で空転するので移動体4
の軸方向移動はこの位置で停止する。このとき、螺旋端
21aと係合部4bとの間には押圧力は働かないので、
軸体1は静粛に空転する。
終端に移動し切断が終了した状態を示す図であり、係合
部4bは切断端側の空転部21に入り、軸体1は右側X
´方向に移動している。係合部4bは螺旋状案内路2と
の係合が解除されて移動体4の移動は停止する。ここ
で、図示しないタイマーなどによりモータ14が停止さ
れるが、モータの慣性などでさらに軸体1の回転が継続
しても係合部4bは空転部21で空転するので移動体4
の軸方向移動はこの位置で停止する。このとき、螺旋端
21aと係合部4bとの間には押圧力は働かないので、
軸体1は静粛に空転する。
【0030】切断が終了して軸体の回転を停止した後、
移動体4を右側待機位置に復帰させるために軸体1は逆
方向に回転される。図4は切断終端部における復帰開始
の状態を示す図である。軸体1が逆回転すると、はすば
歯車13の推力により軸体1は図に示すように左方向に
移動して螺旋端2aが係合部4bに押圧される。これに
より係合部4bは前記待機位置と同様に螺旋状案内路2
に係合し、移動体4は右側復路方向に移動して待機位置
に戻り、前記切断端と同様に右側の空転部21で空転し
て移動が停止する。
移動体4を右側待機位置に復帰させるために軸体1は逆
方向に回転される。図4は切断終端部における復帰開始
の状態を示す図である。軸体1が逆回転すると、はすば
歯車13の推力により軸体1は図に示すように左方向に
移動して螺旋端2aが係合部4bに押圧される。これに
より係合部4bは前記待機位置と同様に螺旋状案内路2
に係合し、移動体4は右側復路方向に移動して待機位置
に戻り、前記切断端と同様に右側の空転部21で空転し
て移動が停止する。
【0031】この様に終端では慣性などにより軸体1が
回転しても、空転部21により移動体4の軸方向移動は
停止するので、従来の切断装置のような停止制御装置が
不要であり、静粛に停止される。
回転しても、空転部21により移動体4の軸方向移動は
停止するので、従来の切断装置のような停止制御装置が
不要であり、静粛に停止される。
【0032】次に本発明の第2実施形態のシート材切断
装置について説明する。図5は本発明第2実施形態のシ
ート材切断装置の組立概念図、図6は図5のシート材切
断装置の正面図である。図7は軸体終端の空転部におけ
る係合部の動作を説明する図である。第2実施形態の装
置も全体の構成は第1実施形態と同様であるが以下の点
で異なる。
装置について説明する。図5は本発明第2実施形態のシ
ート材切断装置の組立概念図、図6は図5のシート材切
断装置の正面図である。図7は軸体終端の空転部におけ
る係合部の動作を説明する図である。第2実施形態の装
置も全体の構成は第1実施形態と同様であるが以下の点
で異なる。
【0033】軸体1の外径に雄ねじ状の螺旋状案内路2
が設けられ、その両終端部にねじ底径よりやや小径の空
転部21が設けられていることは第1実施形態と同様で
あるが、第2実施形態では空転部121は移動体4の摺
動部4aの長さより長くされ、空転部121の外径に軸
体1に移動体4を装着したとき摺動部4aの両側に位置
するようにして押圧付勢手段を形成するコイルばね(付
勢手段)23が嵌装される。また軸体1は軸方向移動し
ないで軸方向移動が拘束されて回転されるようになって
いる。
が設けられ、その両終端部にねじ底径よりやや小径の空
転部21が設けられていることは第1実施形態と同様で
あるが、第2実施形態では空転部121は移動体4の摺
動部4aの長さより長くされ、空転部121の外径に軸
体1に移動体4を装着したとき摺動部4aの両側に位置
するようにして押圧付勢手段を形成するコイルばね(付
勢手段)23が嵌装される。また軸体1は軸方向移動し
ないで軸方向移動が拘束されて回転されるようになって
いる。
【0034】以下、上記構成の第2実施形態のシート材
切断装置の動作について簡単に説明する。移動体4の摺
動部4aが図7に示すように左端切断終端の空転部12
1の位置にあるとき、左側のコイルばね(付勢手段)2
3により摺動部4aが右側復帰方向に押圧されている。
この状態でモータ14によりピニオンギヤ15、歯車1
3を介して軸体1を復帰方向に回転駆動(図の右側から
時計方向)させると、螺旋端2aが係合部4bに食い込
んで螺旋状案内路2に係合して移動体4は右復路方向に
移動する。第2実施形態の場合は軸体は軸方向に移動さ
せないので駆動歯車は図6のように平行歯でもよい。
切断装置の動作について簡単に説明する。移動体4の摺
動部4aが図7に示すように左端切断終端の空転部12
1の位置にあるとき、左側のコイルばね(付勢手段)2
3により摺動部4aが右側復帰方向に押圧されている。
この状態でモータ14によりピニオンギヤ15、歯車1
3を介して軸体1を復帰方向に回転駆動(図の右側から
時計方向)させると、螺旋端2aが係合部4bに食い込
んで螺旋状案内路2に係合して移動体4は右復路方向に
移動する。第2実施形態の場合は軸体は軸方向に移動さ
せないので駆動歯車は図6のように平行歯でもよい。
【0035】移動体が待機位置にあって切断方向に移動
させる場合もこれと同様である。その他の動作と効果は
第1実施形態と同様であるので詳細説明は省略する。
させる場合もこれと同様である。その他の動作と効果は
第1実施形態と同様であるので詳細説明は省略する。
【0036】以上述べたように、本発明実施形態の螺旋
駆動式のシート材切断装置によれば、軸体の螺旋状案内
路の終端に空転部が設けられており、移動体が切断方向
または復帰方向の終端に達すると軸体が回転しても移動
体の軸方向移動は停止する。従って、停止操作後に慣性
などにより軸体の回転が継続しても、必ず移動体の軸方
向移動は停止するので、従来の切断装置のようにブレー
キなどが不要になり、機構が簡単になってコストが低減
され、騒音も減少する。さらに両端位置で移動体は確実
に停止するので、移動範囲を従来装置のように被切断用
紙幅より大きく余裕を持って設計する必要がなく、装置
の長さを小さく小形化できる。
駆動式のシート材切断装置によれば、軸体の螺旋状案内
路の終端に空転部が設けられており、移動体が切断方向
または復帰方向の終端に達すると軸体が回転しても移動
体の軸方向移動は停止する。従って、停止操作後に慣性
などにより軸体の回転が継続しても、必ず移動体の軸方
向移動は停止するので、従来の切断装置のようにブレー
キなどが不要になり、機構が簡単になってコストが低減
され、騒音も減少する。さらに両端位置で移動体は確実
に停止するので、移動範囲を従来装置のように被切断用
紙幅より大きく余裕を持って設計する必要がなく、装置
の長さを小さく小形化できる。
【0037】また、本発明のシート材切断装置は、はす
ば歯車の軸推力により軸体を軸方向移動して螺旋端を係
合部に押圧させるので、軸体が回転すると係合部は自然
に螺旋状案内路に食い込んで係合し移動体を移動させ
る。従って、静粛で移動体の移動のレスポンスが早い。
あるいは、軸体の軸方向移動を拘束して押圧付勢手段に
より螺旋端を係合部に押圧させることにより同様の効果
を得ることもできる。
ば歯車の軸推力により軸体を軸方向移動して螺旋端を係
合部に押圧させるので、軸体が回転すると係合部は自然
に螺旋状案内路に食い込んで係合し移動体を移動させ
る。従って、静粛で移動体の移動のレスポンスが早い。
あるいは、軸体の軸方向移動を拘束して押圧付勢手段に
より螺旋端を係合部に押圧させることにより同様の効果
を得ることもできる。
【0038】また本発明の本発明実施形態のシート材切
断装置は、案内レールを中空断面の型材にして、軸体と
移動体の摺動部を案内レールの中空断面内に配設してい
るので、回転部分の露出がなく小形で安全であり、かつ
被切断シートを案内レールの上面にのせるだけで切断可
能なフリーセット構造とすることが容易になる。
断装置は、案内レールを中空断面の型材にして、軸体と
移動体の摺動部を案内レールの中空断面内に配設してい
るので、回転部分の露出がなく小形で安全であり、かつ
被切断シートを案内レールの上面にのせるだけで切断可
能なフリーセット構造とすることが容易になる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明のシート材切断
装置によれば、刃物を設けた移動体を螺旋駆動する際
に、移動体が切断・復帰の終端に達すると移動体の係合
部が螺旋の終端に設けられた空転部に位置して軸体が回
転しても移動体の軸方向移動が停止する。したがって、
従来装置のようにブレーキなどが不要になり、機構が簡
単になってコスト低減、騒音の減少を図ることができ、
かつ装置の長さを短く軽量化できる。
装置によれば、刃物を設けた移動体を螺旋駆動する際
に、移動体が切断・復帰の終端に達すると移動体の係合
部が螺旋の終端に設けられた空転部に位置して軸体が回
転しても移動体の軸方向移動が停止する。したがって、
従来装置のようにブレーキなどが不要になり、機構が簡
単になってコスト低減、騒音の減少を図ることができ、
かつ装置の長さを短く軽量化できる。
【0040】また、案内レールを中空断面の型材にし
て、軸体と移動体の摺動部を案内レールの中空断面内に
配設することにより、回転部分の露出がなく小形で安全
で、かつフリーセット構造が容易なシート材切断装置が
可能になる。
て、軸体と移動体の摺動部を案内レールの中空断面内に
配設することにより、回転部分の露出がなく小形で安全
で、かつフリーセット構造が容易なシート材切断装置が
可能になる。
【図1】本発明第1実施形態のシート材切断装置の組み
立て概念図である。
立て概念図である。
【図2】図1のシート材切断装置の正面図である。
【図3】本発明第1実施形態のシート材切断装置の軸体
終端の空転部における軸体と係合部の動作を説明する図
である。
終端の空転部における軸体と係合部の動作を説明する図
である。
【図4】本発明第1実施形態のシート材切断装置の軸体
終端の空転部における軸体と係合部の動作を説明する図
である。
終端の空転部における軸体と係合部の動作を説明する図
である。
【図5】本発明第2実施形態のシート材切断装置の組み
立て概念図である。
立て概念図である。
【図6】図5のシート材切断装置の正面図である。
【図7】本発明実施形態のシート材切断装置の終端空転
部における係合部の動作を説明する図である。
部における係合部の動作を説明する図である。
1 軸体 2 螺旋状案内路(雄ねじ) 2a 螺旋端 3 中空棹(案内レール) 3a 端板 3b 通紙面 4 移動体 4a 摺動部 4b 係合部(雌ねじ) 5a 第1円板刃 5b 第2円板刃 6a 弾性ローラ 6b 弾性ローラ 7 止め輪 8 コイルばね 9 第1円板刃軸 10 第2円板刃軸 11 軸受 12 側板 12a モータ取付部 13 はすば歯車 14 モータ(駆動手段) 15 はすばピニオンギヤ 16 蓋 17 待機位置検出用スイッチ 21 空転部 21a 空転部端部 22 軸部 23 押圧付勢手段(コイルばね) 121 空転部 122 軸部
Claims (5)
- 【請求項1】 軸体の外径に設けられた螺旋状案内路に
移動体に設けられた係合部を係合させ、該軸体を回転駆
動することにより前記移動体に支持された切断刃物を移
動させてシート材を切断するシート材切断装置におい
て、前記軸体の螺旋状案内路の切断方向と復帰方向の終
端のいずれか一方または双方に前記螺旋状案内路と前記
移動体の係合部との係合が解除される空転部が設けられ
たことを特徴とするシート材切断装置。 - 【請求項2】 前記軸体の螺旋状案内路の螺旋端と前記
移動体に設けられた係合部とをかみ合わせ係合させる、
軸体・移動体結合手段を備えたことを特徴とする請求項
1に記載のシート材切断装置。 - 【請求項3】 軸方向に所定距離移動可能に軸支された
軸体と、該軸体に連結された軸体回転用歯車と、該軸体
回転用歯車に駆動力を伝達する駆動側歯車とを備え、前
記軸体回転用歯車と駆動側歯車にはねじれ角が形成さ
れ、前記軸体の回転時に該ねじれ角により発生する軸方
向推力により前記軸体が前記移動体の移動方向と逆方向
に移動する軸体・移動体結合手段を備えたことを特徴と
する請求項2に記載のシート材切断装置。 - 【請求項4】 前記移動体の係合部が前記空転部にある
とき、該係合部を前記螺旋状案内路の螺旋端に押圧する
押圧付勢手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載
のシート材切断装置。 - 【請求項5】 前記移動体は案内レールに沿って移動
し、該案内レールは往復路方向に延長された中空断面を
有する型材からなり、前記軸体は前記案内レールの中空
断面内に配設されたことを特徴とする請求項1から4の
いずれかに記載のシート材切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4423498A JPH11226893A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | シート材切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4423498A JPH11226893A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | シート材切断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11226893A true JPH11226893A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12685853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4423498A Pending JPH11226893A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | シート材切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11226893A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109910072A (zh) * | 2019-03-11 | 2019-06-21 | 济南圆纯设计有限公司 | 一种中药切片装置 |
-
1998
- 1998-02-12 JP JP4423498A patent/JPH11226893A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109910072A (zh) * | 2019-03-11 | 2019-06-21 | 济南圆纯设计有限公司 | 一种中药切片装置 |
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