[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH11218228A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

Info

Publication number
JPH11218228A
JPH11218228A JP10018369A JP1836998A JPH11218228A JP H11218228 A JPH11218228 A JP H11218228A JP 10018369 A JP10018369 A JP 10018369A JP 1836998 A JP1836998 A JP 1836998A JP H11218228 A JPH11218228 A JP H11218228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing device
backup ring
seal lip
ring
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10018369A
Other languages
English (en)
Inventor
Michitoshi Mitsumaru
道敏 満丸
Fumiaki Kasahara
文明 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP10018369A priority Critical patent/JPH11218228A/ja
Publication of JPH11218228A publication Critical patent/JPH11218228A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 往復動するシャフトに用いられる密封装置の
バックアップリングの剛性を高くすると共に、摺動抵抗
が増大しにくく或いは摺動抵抗が変化しにくく、潤滑剤
による膨潤等も起こりにくい密封装置を提供する。 【解決手段】 往復動するシャフトの密封装置を構成す
るバックアップリング3のJISのゴム硬さを、オイル
シ−ル2のゴム硬さよりも大きくする。また、該バック
アップリング3の内周面に円周状突起(3bや3c)を
設ける。更に、このバックアップリング3の内周面の表
面に硬化処理層3aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車等
のラック・ピニオン式パワ−ステアリング装置のラック
シャフトのシ−ル用に用いられる密封装置、より詳しく
は高い密封性を確保しながら摺動抵抗を低減し且つ耐磨
耗性が良く、剛性が高く変形もしにくい密封装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の操舵機構には、ドライバ−の
操舵力を補助するためパワ−ステアリング装置が用いら
れる。このパワ−ステアリング装置は、車輪の操舵機構
となるリンク機構に操舵力を付与する装置であるが、こ
のリンク機構は、ステアリングシャフトの端部にピニオ
ンを設け、該ピニオンをシリンダ内を貫通するシャフト
(ラックシャフト)に設けたラックに噛合させ、該ラッ
クシャフトを密封装置でシ−ルして往復動させるように
構成される。
【0003】ラックシャフトをシ−ルする密封装置は、
例えば、図3(A)に示すように、ラックシャフト11
を、図示しないギヤハウジングの端部に固定して設けら
れた油圧シリンダ10中を貫通するように配置し、該ラ
ックシャフト11の周囲に配置した軸受ブッシュ14
と、前記ラックシャフト11との間にオイルシ−ル12
と、該オイルシ−ルのシ−ルリップ部12aの変形を防
止するよう配置したバックアップリング13と、前記シ
−ルリップ12a背後からラックシャフト11の表面に
付勢力を付与するリング状のばね15と、で構成され
る。
【0004】また、前記バックアップリング13には、
図3(B)に示すように、ラックシャフト11の表面に
発生する塵埃や摺動粉等を除去しシ−ルリップ12a等
の損傷を防止するため内周面に数本の溝13a,13a
或いは同様の凹部を形成したもの(実開平3−2325
5号)や、バックアップリング内周面に硬質粒子層を形
成したもの(実開平3−23256号)や、バックアッ
プリング内周面に平行突起を形成したもの(実開平1−
109660号)等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】パワ−ステアリング用
のラックシャフト用の密封装置は、高温、高圧下で使用
されるため、劣化により種々の問題が発生してくる。そ
の中で、特に問題として、シ−ルリップの変形による摺
動抵抗の増加があり、その摺動抵抗の増加に伴う異音の
発生がある。そのため、従来は、上記するように、シ−
ルリップ部に円周上に数本の突起を設けて接触面積の減
少を図ると共に、この突起間において潤滑剤を保持して
いる。しかし、近年は、軽量化、高性能化に伴い、パワ
−ステアリングのラックシャフトの密封装置の使用環境
においても、高温・高圧化が進み、使用条件が厳しくな
って来ている。このため、永久変形したり、膨潤のため
軟化し、接触面積の増加および摺動抵抗だ増大する場合
がある。また、シ−ルリップ部全体の変形を防止するた
め、密封装置では合成樹脂製のバックアップリングを使
用しているが、このバックアンプリングの変形により圧
力をカバ−出来なくなったり、シ−ルリップ部の変形や
接触面咳の増加、摺動抵抗の増加を招来する場合があっ
た。
【0006】この発明は、上記する課題に対処するため
になされたものであり、パワ−ステアリング装置に用い
られる密封装置のバックアップリングの剛性を高くする
と共に、摺動抵抗が増大しにくく或いは摺動抵抗が変化
しにくく、潤滑剤による膨潤等も起こりにくい密封装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、芯金(1)により保持され往
復動するシャフト(11)表面に摺動接触させるシ−ル
リップ部(2a)を形成したオイルシ−ル(2)と、前
記シ−ルリップ部(2a)の背後からシャフト(11)
の表面に該シ−ルリップ部(2a)を付勢するリング状
のばね(15)と、前記シ−ルリップ部(2a)に隣接
し且つ該シ−ルリップ部(2a)を保持するように配置
されるバックアップリング(3)と、で構成した密封装
置において、前記バックアップリング(3)のJIS
(日本工業規格)のゴム硬さを、前記オイルシ−ル
(2)のゴム硬さよりも大きくしたことを特徴とする。
【0008】或いは、この発明の密封装置では、前記バ
ックアップリング(3)の内周面に円周状突起(3b或
いは3c)を設けたことを特徴とする。
【0009】或いはまた、この発明の密封装置では、前
記バックアップリング(3)の内周面の表面に硬化処理
層(3a)を形成してなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的な実施の
形態について図面を参照しながら説明する。なお、重複
記載を避けるため同一の構成要素には従来技術の説明図
で使用した符号と同一の符号を使用して説明する。図1
(A)は、この発明の密封装置の軸方向の一部断面図で
あり図1(B)はこの発明の密封装置のバックアップリ
ングの一部断面図、図2は、この発明の密封装置を構成
するバックアップリングの変形実施の形態の一部断面図
である。この密封装置は、軸方向の円筒部1aと径方向
のフランジ部1bとで構成される断面L字状の芯金1
と、軸方向の円筒部1a周囲に一部を焼付けラックシャ
フト11表面に摺動接触させるシ−ルリップ部2aを形
成したオイルシ−ル2(通常、ゴム製)と、前記シ−ル
リップ部2aの背後からラックシャフト11の表面に該
シ−ルリップ部2aを付勢するリング状のばね15と、
前記シ−ルリップ部2aに隣接し且つ該シ−ルリップ部
2aを保持するように配置されるバックアップリング3
と、で構成される。該バックアップリング3は、ラック
シャフト摺動時にシ−ルリップ部2aの変形を防止する
ためのものである。
【0011】前記オイルシ−ル2の外周部2bは、シリ
ンダ10の内周面に若干弾性変形するように嵌合され
る。そして前記ラックシャフト11の摺動に伴いオイル
シ−ル2のシ−ルリップ部2aは変形しようとするが、
前記バックアップリング3と芯金1のフランジ部1bに
よりその変形は防止される。
【0012】前記バックアップリング3は、耐油性及び
耐熱性を備えた高硬度ゴムで製作し、例えば高架橋ニト
リルゴムであって、ゴム硬さ90以上とする。この場
合、該バックアップリング3のJISの『ゴム硬さ』
は、ラックシャフト11の摺動時にシ−ルリップ部2a
の変形を防止の機能を維持するため、相対的に前記オイ
ルシ−ル2のゴム材料のJIS(日本工業規格)の『ゴ
ム硬さ』よりも大きなゴム硬さとする。
【0013】また、前記バックアップリング3の内周面
側には、このバックアップリング3のゴム材料のゴム硬
さよりも更に硬さを大きくするための表面処理を施した
硬化処理層3aが形成してある。例えば、この硬化処理
層3aには、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTF
E)により表面処理した硬化処理層(塗布、PTFE製
薄膜貼着等)層、或いはフッ素化等の化学処理した硬化
処理層、特定波長の放射線を投射して架橋処理した硬化
処理層(放射線処理による化学処理)、イオン注入処理
(ド−ピング処理)した硬化処理層等を形成して硬さを
得ることができる。
【0014】次に、前記バックアップリング3の内周面
の硬化処理層3aには、図1及び図2に示すように、数
本の周状突起3b,3b,・・・或いは滑らかな円周状
突起3c,3c,・・・を設けてもよい。このように内
周面の硬化処理層3aを硬くして、更に円周状突起3
b、3c等を設けると、ラックシャフト11が往復動し
てもいわゆる『くさび効果』が生じることはなく摺動抵
抗も小さくすることができる。更に、これら円周状の突
起3b、3c等の間には塵埃やさび等を保時することが
できるので、シリンダ内に塵埃等を侵入させることもな
くなる。
【0015】この発明の密封装置を以上のように構成す
れば、バックアップリング3とシャフト11との表面の
隙間を小さくしても摺動抵抗は少なくなる。即ち、該バ
ックアップリング3の内周面の硬化処理層3aに設けた
突起3b、3c等によりシャフト11の表面との接触面
積は少なくなり、それだけ摺動抵抗も少なくなる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の密封装
置によれば、バックアップリングの剛性が高いので変形
を起こしにくく、摺動抵抗が増大することもなく且つ摺
動抵抗の変化も少なくなる。また、表面処理層よにり耐
磨耗性が良いため摺動による摩耗係数も小さく且つ摺動
抵抗も小さく、内周面の形状も安定する。更にまた、バ
ックアップリングの内周面のPTFEによる表面処理層
やフッ素化等の化学処理層或いはイオン注入による表面
処理層等を施してあるので、潤滑剤による膨潤を起こし
にくく軟化による剛性低下も殆どない。そしてまた、バ
ックアップリングの内周面に形成する数本の円周状突起
の間に塵埃や錆等はでせき止めて内部へ侵入するのを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の密封装置の軸方向の一部断面図であ
る。
【図2】この発明の密封装置の変形実施の形態の軸方向
の一部断面図である。
【図3】図3(A)は、ラックシャフトをシ−ルする従
来の密封装置の一部断面図であり、図3(B)は、従来
の密封装置を構成するバックアップリングの一部断面図
である。
【符号の説明】
1 芯金 2 オイルシ−ル 2a シ−ルリップ部 3 バックアップリング 3a 硬化処理層 3b,3c 円周状突起 11 ラックシャフト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金により保持され往復動するシャフト
    表面に摺動接触させるシ−ルリップ部を形成したオイル
    シ−ルと、前記シ−ルリップ部の背後からシャフトの表
    面に該シ−ルリップ部を付勢するリング状のばねと、前
    記シ−ルリップ部に隣接し且つ該シ−ルリップ部を保持
    するように配置されるバックアップリングと、で構成し
    た密封装置において、 前記バックアップリングのJISのゴム硬さを、前記オ
    イルシ−ルのゴム硬さよりも大きくしたことを特徴とす
    る密封装置。
  2. 【請求項2】 バックアップリングの内周面に円周状突
    起を設けたことを特徴とする請求項1に記載の密封装
    置。
  3. 【請求項3】 バックアップリングの内周面の表面に硬
    化処理層を形成してなることを特徴とする請求項1又は
    請求2に記載の密封装置。
JP10018369A 1998-01-30 1998-01-30 密封装置 Pending JPH11218228A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10018369A JPH11218228A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10018369A JPH11218228A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 密封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11218228A true JPH11218228A (ja) 1999-08-10

Family

ID=11969802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10018369A Pending JPH11218228A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11218228A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110537044A (zh) * 2017-03-16 2019-12-03 特瑞堡密封系统德国有限公司 密封组件

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110537044A (zh) * 2017-03-16 2019-12-03 特瑞堡密封系统德国有限公司 密封组件
US11920681B2 (en) 2017-03-16 2024-03-05 Trelleborg Sealing Solutions Germany Gmbh Seal assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070152403A1 (en) Seal assembly, and rolling bearing and hub unit assembled therewith
JP2010180896A (ja) 車輪用軸受シールおよびこれを備えた車輪用軸受装置
JP2011080575A (ja) 車輪用軸受装置
JP2016196900A (ja) 車輪用軸受装置の製造方法
WO2003091574A1 (fr) Dispositif de joint de pompe a eau, dispositif de support de rotation de pompe a eau et procede d'assemblage de pompe a eau
JP2007127203A (ja) 密封装置
JPH11218228A (ja) 密封装置
JP2008232404A (ja) 車両用ハブユニット
JP2006342871A (ja) シール部材及びシール部材付き転がり軸受ユニット
JP6848666B2 (ja) ハブユニット軸受
JP2003049846A (ja) 転がり軸受ユニットおよび水ポンプ
JP4260935B2 (ja) 鉄道車両用軸受装置
JP5807397B2 (ja) 密封装置
JP2009127668A (ja) 密封装置
JP2000081151A (ja) オイルシール
JP2001304424A (ja) 鉄道車両の車軸支持軸受用密封装置
JP2009047255A (ja) クラッチレリーズ軸受
JP2003194078A (ja) 転がり軸受の密封装置
JP3751701B2 (ja) ウォータポンプの密封装置
JP2002227856A (ja) 車軸用軸受の密封装置
JPH0247311Y2 (ja)
JP2000170923A (ja) 密封装置
JPH07317753A (ja) 車輪用軸受ユニット
JP2000002255A (ja) 密封装置
JP2003097716A (ja) 車軸用密封装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060509