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JPH11203122A - プログラム書換装置、プログラム出力装置、通信システム、及び記憶媒体 - Google Patents

プログラム書換装置、プログラム出力装置、通信システム、及び記憶媒体

Info

Publication number
JPH11203122A
JPH11203122A JP10008129A JP812998A JPH11203122A JP H11203122 A JPH11203122 A JP H11203122A JP 10008129 A JP10008129 A JP 10008129A JP 812998 A JP812998 A JP 812998A JP H11203122 A JPH11203122 A JP H11203122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
program
processing
rewriting
processing program
storage area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10008129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3812115B2 (ja
Inventor
Kiyotaka Ohara
清孝 大原
Koji Hattori
浩司 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP00812998A priority Critical patent/JP3812115B2/ja
Priority to US09/232,650 priority patent/US6438643B1/en
Publication of JPH11203122A publication Critical patent/JPH11203122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3812115B2 publication Critical patent/JP3812115B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F8/00Arrangements for software engineering
    • G06F8/60Software deployment

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Memory System (AREA)
  • Stored Programmes (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの書換プログラムによってプログラマブ
ルROMの記憶内容を一気に書き換えることを可能とす
ること。 【解決手段】 ROMの書き換え可能な記憶領域12a
には、ファームウェア403と、記憶領域12aの記憶
内容を書き換える書換プログラム404と、以下に述べ
る処理のための制御プログラム405とが格納されてい
る(A)。新たなファームウェアを受信すると、書換プ
ログラム404をRAM3上へコピーする(B)。そし
て、RAM3上へコピーした書換プログラム404に基
づく処理を実行し、記憶領域12aに記憶されたデータ
を書き換えて処理を終了する(C)。書換プログラム4
04を一旦RAM13に複写(コピー)し、その複写後
の書換プログラム404に基づいてROMの記憶内容を
書き換えるので、一つの書換プログラム404によって
ROMの記憶内容を一気に書き換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶内容を書き換
え可能な記憶領域を備えたプログラマブルROMに対し
てその記憶領域に記憶された処理プログラムを書き換え
る技術に関し、詳しくは、そのプログラマブルROMに
対して使用されるプログラム書換装置、そのプログラマ
ブルROMを備えた処理装置に対して新たな処理プログ
ラムを出力するプログラム出力装置、上記処理装置を含
む通信システム、及び、その通信システムを実現するた
めの記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、データを読み出し専用に記憶
したROM(リード・オンリ・メモリ)が知られてお
り、このROMには各種制御用の処理プログラム等が記
憶される。また、近年、通常はデータの読み出し専用に
使用されるが、特殊な操作をしたときに記憶内容が書き
換え可能となる記憶領域を備えたプログラマブルROM
も開発されている(例えば、フラッシュROM)。この
書き換え可能な記憶領域に記憶された処理プログラムを
ソフトウェア処理によって書き換えるためには書換プロ
グラムが必要となるが、従来、次のようにして書き換え
を行うことが考えられている。
【0003】すなわち、書換プログラムをプログラマブ
ルROMに記憶しておいた場合、その書換プログラムに
よって自身が記憶された記憶領域を書き換えることは、
読み出し時と書き込み時との電気的特性の相違等から不
可能である。そこで、プログラマブルROMを2個設
け、それぞれのプログラマブルROMに個々に書換プロ
グラムを記憶しておく方法が考えられる。この場合、一
方のプログラマブルROMの記憶領域を書き換えるとき
は他方のプログラマブルROMに記憶された書換プログ
ラムによって書き換えの処理が実行できる。
【0004】また、一つのプログラマブルROMを前後
半に分割し、その前後半それぞれに書換プログラムを記
憶しておく方法も考えられる。この場合、前半または後
半の記憶領域を書き換えるときは、後半または前半の記
憶領域に記憶された書換プログラムによって書き換えの
処理が実行できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の場
合、プログラマブルROMを2個設ける必要があり、そ
のプログラマブルROMを備えた装置の機械的な構成が
複雑化する。また、2個のプログラマブルROMの間で
ある程度の相関性を保持する必要があり、制御システム
としての構成も複雑化する。更に、後者の場合は、一つ
のプログラマブルROMに2個の書換プログラムを記憶
しておかなければならないので、プログラマブルROM
の記憶容量が充分有効に活用できない。また、書き換え
の処理もプログラマブルROMの前後半に対して個々に
実行しなければならないので、書き換えに要する処理時
間も長くなる。
【0006】そこで、本発明は、一つの書換プログラム
によってプログラマブルROMの記憶内容を一気に書き
換えることを可能とするプログラム書換装置,プログラ
ム出力装置,通信システム,及び記憶媒体を提供するこ
とを目的としてなされた。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、記憶内
容を書き換え可能な記憶領域を備え、その記憶領域に、
上記記憶領域の記憶内容を書き換えるための書換プログ
ラムと、上記書き換え以外の処理を実行するための処理
プログラムと、を記憶したプログラマブルROMに対し
て使用され、上記記憶領域に記憶された上記処理プログ
ラムを書き換えるプログラム書換装置であって、上記書
換プログラムを、上記プログラマブルROMと共通のC
PUに接続されたRAMに複写する書換プログラム複写
手段と、該書換プログラム複写手段によって上記RAM
に複写された上記書換プログラムに基づき、上記記憶領
域に記憶された上記処理プログラムを書き換える処理プ
ログラム書換手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】このように構成された本発明では、プログ
ラマブルROMには上記書き換え可能な記憶領域の記憶
内容を書き換えるための書換プログラムが記憶されてい
る。そして、書換プログラム複写手段は、上記書換プロ
グラムをプログラマブルROMと共通のCPUに接続さ
れたRAMに複写し、処理プログラム書換手段は、書換
プログラム複写手段によってRAMに複写された書換プ
ログラムに基づき、上記記憶領域に記憶された処理プロ
グラムを書き換える。
【0009】このように、本発明では、書換プログラム
を一旦RAMに複写し、その複写後の書換プログラムに
基づいてプログラマブルROMの記憶内容を書き換えて
いるので、一つの書換プログラムによってプログラマブ
ルROMの記憶内容(処理プログラム)を一気に書き換
えることができる。このため、装置の機械的な構成や制
御システムとしての構成を簡略化し、プログラマブルR
OMの記憶容量を充分有効に活用すると共に、書き換え
に要する処理時間も短縮することができる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記処理プログラム書換手段が、上記RAM
に複写された上記書換プログラムを上記CPUに実行さ
せることによって上記処理プログラムを書き換えると共
に、上記処理プログラム書換手段による上記処理プログ
ラムの書き換えが終了したとき、上記CPUに上記プロ
グラマブルROMに記憶されたプログラムの実行を指示
するリセット手段を、更に備えたことを特徴とする。
【0011】本発明の処理プログラム書換手段は、上記
RAMに複写された書換プログラムをCPUに実行させ
ることによって処理プログラムを書き換える。そして、
処理プログラム書換手段による処理プログラムの書き換
えが終了したとき、リセット手段が上記CPUに上記プ
ログラマブルROMに記憶されたプログラムの実行を指
示する。なお、ここで実行が指示されるプログラムは、
処理プログラム書換手段によって書き換えられた処理プ
ログラムでもよく、プログラマブルROMに書き換え不
能に記憶されたプログラムでもよい。
【0012】このため、本発明では、請求項1記載の発
明の効果に加えて、処理プログラムの書き換え終了後、
そのプログラマブルROMを備えた装置の通常の制御に
迅速に復帰することできるといった効果が生じる。従っ
て、上記装置の操作性を一層向上させることができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成に加え、上記記憶領域に書き換えるべき新た
な処理プログラムを受信する受信手段を、更に備え、上
記受信手段が上記新たな処理プログラムを受信したと
き、上記書換プログラム複写手段及び上記処理プログラ
ム書換手段が上記書換プログラムの複写及び上記処理プ
ログラムの書き換えを実行することを特徴とする。
【0014】本発明は、記憶領域に書き換えるべき新た
な処理プログラムを受信する受信手段を更に備えてお
り、その受信手段が上記新たな処理プログラムを受信し
たとき、書換プログラム複写手段及び処理プログラム書
換手段が上記書換プログラムの複写及び上記処理プログ
ラムの書き換えを実行する。すなわち、受信手段が上記
新たな処理プログラムを受信すると、プログラマブルR
OMの記憶内容(処理プログラム)の書き換えが自動的
に実行される。このため、上記新たな処理プログラムを
受信手段に受信させれば、処理プログラムの書き換えを
自動的に実行することができる。
【0015】従って、本発明では、請求項1または2記
載の発明の効果に加えて、処理プログラムの書き換えを
一層容易に行うことができるといった効果が生じる。特
に、上記プログラマブルROMを備えた多数の装置をネ
ットワークを介して接続した場合、そのネットワーク上
に上記新たな処理プログラムを送信するだけで全ての装
置におけるプログラマブルROMの書き換えが実行で
き、処理プログラムの書き換えが一層容易になる。な
お、本発明の受信手段は、ネットワーク等の通信回線を
介して上記新たな処理プログラムを受信するものになん
ら限定されるものではなく、種々の受信形態によって受
信するもの、例えば、カードスロットへのプログラムカ
ートリッジの挿入により受信するものであってもよい。
【0016】請求項4記載の発明は、記憶内容を書き換
え可能な記憶領域を備えその記憶領域に処理プログラム
を記憶したプログラマブルROMに対して使用され、上
記記憶領域に記憶された上記処理プログラムを書き換え
るプログラム書換装置であって、上記記憶領域に書き換
えるべき新たな処理プログラムを受信する受信手段と、
該受信手段が上記処理プログラムと共に上記記憶領域の
記憶内容を書き換えるための書換プログラムを受信した
とき、その書換プログラムを、上記プログラマブルRO
Mと共通のCPUに接続されたRAMに複写する書換プ
ログラム複写手段と、該書換プログラム複写手段によっ
て上記RAMに複写された上記書換プログラムを上記C
PUに実行させることによって、上記記憶領域に記憶さ
れた上記処理プログラムを書き換える処理プログラム書
換手段と、該処理プログラム書換手段による上記処理プ
ログラムの書き換えが終了したとき、上記CPUに上記
プログラマブルROMに記憶されたプログラムの実行を
指示するリセット手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】本発明では、受信手段が、プログラマブル
ROMの記憶領域の記憶内容を書き換えるための書換プ
ログラムを、書き換えるべき新たな処理プログラムと共
に受信したとき、書換プログラム複写手段は、その書換
プログラムをプログラマブルROMと共通のCPUに接
続されたRAMに複写する。その後は、請求項2記載の
発明と同様に、処理プログラム書換手段がRAMに複写
された書換プログラムに基づいて処理プログラムを書き
換え、処理プログラムの書き換えが終了すると、リセッ
ト手段が、CPUに上記プログラマブルROMに記憶さ
れたプログラムの実行を指示する。
【0018】このため、本発明では、請求項1〜3記載
の発明の全ての効果とほぼ同様のが生じる。すなわち、
一つの書換プログラムによってプログラマブルROMの
記憶内容(処理プログラム)を一気に書き換えることが
自動的にかつ容易にでき、書き換え終了後は通常の制御
に迅速に復帰することができる。また、本発明では、プ
ログラマブルROMに予め書換プログラムを記憶させて
おく必要がなく、必要に応じて受信手段に受信させれば
よい。このため、請求項1〜3記載の発明の全ての効果
に加えて、プログラマブルROMの記憶容量を一層有効
に活用することができるといった効果が生じる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の構成に加え、上記受信手段が上記新たな処理プロ
グラムと共にその処理プログラムに関わる識別情報を受
信したとき、その識別情報に基づいて上記新たな処理プ
ログラムによる上記処理プログラムの書き換えが必要か
否かを識別する識別手段を、更に備え、該識別手段が上
記処理プログラムの書き換えが不要であると識別したと
き、上記処理プログラム書換手段が、上記処理プログラ
ムの書き換えを実行しないことを特徴とする。
【0020】本発明は、受信手段が上記新たな処理プロ
グラムと共にその処理プログラムに関わる識別情報を受
信したとき、その識別情報に基づいて上記新たな処理プ
ログラムによる上記処理プログラムの書き換えが必要か
否かを識別する識別手段を更に備えている。そして、識
別手段が上記処理プログラムの書き換えが不要であると
識別したとき、処理プログラム書換手段が処理プログラ
ムの書き換えを実行しない。このため、不要な書き換え
処理(例えば、プログラマブルROMに既に記憶されて
いる処理プログラムと同一のプログラムに対する書き換
え処理等)を処理プログラム書換手段が実行するのを良
好に防止することができる。
【0021】従って、請求項3または4記載の発明の効
果に加えて、不要な書き換え処理を省略することによ
り、上記プログラマブルROMを備えた装置における処
理速度を一層良好に向上させることができるといった効
果が生じる。請求項6記載の発明は、記憶内容を書き換
え可能な記憶領域を備えたプログラマブルROMと、上
記記憶領域に記憶された処理プログラムに基づく処理を
実行するCPUと、該CPUによる処理に必要なデータ
を一時的に記憶するRAMと、を備えた処理装置に対
し、上記記憶領域に記憶させるための新たな処理プログ
ラムを出力する出力手段を備えたプログラム出力装置で
あって、上記出力手段が、上記記憶領域に記憶された上
記処理プログラムの書き換えを上記処理装置に対して指
示する指示情報と、上記新たな処理プログラムを記憶し
た上記記憶領域の記憶内容を書き換えるための書換プロ
グラムと、該書換プログラムを上記RAMに複写する書
換プログラム複写処理、及び、該書換プログラム複写処
理によって上記RAMに複写された書換プログラムを上
記CPUに実行させて、上記記憶領域に記憶された上記
新たな処理プログラムを他の処理プログラムに書き換え
る処理プログラム書換処理を、順次実行させるソフトウ
ェアプログラムと、を、上記新たな処理プログラムと共
に上記処理装置に対して出力することを特徴とする。
【0022】本発明では、記憶内容を書き換え可能な記
憶領域を有するプログラマブルROMを備えた処理装置
に対し、出力手段が、上記記憶領域に記憶させるための
新たな処理プログラムと共に次のデータを出力する。す
なわち、上記記憶領域に記憶された処理プログラムの書
き換えを上記処理装置に対して指示する指示情報と、上
記新たな処理プログラムを記憶した上記記憶領域の記憶
内容を書き換えるための書換プログラムと、該書換プロ
グラムを上記RAMに複写する書換プログラム複写処
理、及び、該書換プログラム複写処理によって上記RA
Mに複写された書換プログラムを上記CPUに実行させ
て、上記記憶領域に記憶された上記新たな処理プログラ
ムを他の処理プログラムに書き換える処理プログラム書
換処理を、順次実行させるソフトウェアプログラムと、
を、上記新たな処理プログラムと共に上記処理装置に対
して出力する。
【0023】このため、処理装置が上記指示情報に基づ
いて、上記出力されたデータをプログラマブルROMに
記憶すると、その処理装置には請求項1記載のプログラ
ム書換装置としての機能が付与される。すなわち、プロ
グラマブルROMに上記書換プログラムが記憶されると
共に上記ソフトウェアプログラムが記憶され、そのソフ
トウェアプログラムに基づき、書換プログラム複写手段
に相当する書換プログラム複写処理、及び、処理プログ
ラム書換手段に相当する処理プログラム書換処理を、順
次実行させることが可能となる。従って、本発明では、
出力手段によって出力された上記データを処理装置がプ
ログラマブルROMに記憶した場合、その処理装置によ
って請求項1記載の発明と同様の効果を生じることがで
きる。よって、請求項1記載の発明を容易に実現するこ
とができる。
【0024】なお、本発明の出力手段は、ネットワーク
等の通信回線を介して上記データを送信するものであっ
てもよく、処理装置のカードスロットに挿入されるIC
カード等に上記データを記憶するものであってもよく、
更に、その他の出力形態をとるものであってもよい。ま
た、出力手段によって出力された上記データを処理装置
が記憶するか否かは、処理装置の側で選択できるように
してもよい。また更に、上記指示情報は処理装置のCP
Uに処理を実行させるコマンド等を必ずしも含む必要は
なく、処理装置の形態によっては(例えば、処理装置が
請求項3記載のプログラム書換装置を備えている場合の
ように、新たな処理プログラムの受信時に自動的に書き
換えを行う場合は)、その指示情報が付与された一連の
データが新たな処理プログラムを含むことを単に指示す
るものであってもよい。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項6記載の構
成に加え、上記出力手段による上記指示情報,上記書換
プログラム,上記ソフトウェアプログラム,及び上記新
たな処理プログラムの出力先としての上記処理装置が、
画像形成装置に内蔵されていると共に、上記新たな処理
プログラムに、そのプログラムを上記記憶領域のどの位
置に記憶するかを指定する記憶位置指定情報が添付され
たことを特徴とする。
【0026】画像形成装置に内蔵された処理装置のプロ
グラマブルROMでは、どの記憶領域にどのような処理
プログラムを記憶するかが機種毎にほぼ規定されてい
る。そこで、本発明では、画像形成装置に内蔵された処
理装置に出力される上記新たな処理プログラムに、その
プログラムを上記記憶領域のどの位置に記憶するかを指
定する記憶位置指定情報を添付している。このため、上
記新たな処理プログラムへの書き換え、及び、書き換え
後の上記新たな処理プログラムの実行が、一層円滑に行
える。従って、本発明では、請求項6記載の発明の効果
に加えて、処理装置のおける上記各処理を一層円滑にし
て、その処理速度を更に向上させることができるといっ
た効果が生じる。
【0027】請求項8記載の発明は、記憶内容を書き換
え可能な記憶領域を備えたプログラマブルROM、上記
記憶領域に記憶された処理プログラムに基づく処理を実
行するCPU、及び、該CPUによる処理に必要なデー
タを一時的に記憶するRAMを備えた複数の処理装置
と、該各処理装置に対し、上記記憶領域に記憶させるた
めの新たな処理プログラムを送信する送信手段を備えた
プログラム送信装置と、をネットワークを介して接続し
てなる通信システムであって、上記プログラム送信装置
が、上記送信手段による上記新たな処理プログラムの送
信が可能な上記処理装置をリストアップするリストアッ
プ手段と、該リストアップ手段によりリストアップされ
た上記処理装置の中から、上記送信手段による上記新た
な処理プログラムの送信先を指定する送信先指定手段
と、を更に備えると共に、上記送信手段が、上記記憶領
域に記憶された上記処理プログラムの書き換えを上記処
理装置に対して指示する指示情報と、上記新たな処理プ
ログラムを記憶した上記記憶領域の記憶内容を書き換え
るための書換プログラムと、該書換プログラムを上記R
AMに複写する書換プログラム複写処理、及び、該書換
プログラム複写処理によって上記RAMに複写された書
換プログラムを上記CPUに実行させて、上記記憶領域
に記憶された上記新たな処理プログラムを他の処理プロ
グラムに書き換える処理プログラム書換処理を、順次実
行させるソフトウェアプログラムと、を、上記新たな処
理プログラムと共に、上記送信先指定手段によって指定
された処理装置に対して送信することを特徴とする。
【0028】本発明では、記憶内容を書き換え可能な記
憶領域を有するプログラマブルROMを備えた複数の処
理装置に対し、プログラム送信装置の送信手段が、上記
記憶領域に記憶させるための新たな処理プログラムをネ
ットワークを介して送信する。また、プログラム送信装
置では、送信手段による上記新たな処理プログラムの送
信が可能な処理装置をリストアップ手段によりリストア
ップし、送信先指定手段によって、そのリストアップさ
れた処理装置の中から送信手段による上記新たな処理プ
ログラムの送信先を指定することができる。このため、
送信手段による上記新たな処理プログラムの送信を、所
望の処理装置に対してのみ実行することが容易にでき
る。
【0029】また、プログラム送信装置の送信手段は、
送信先指定手段によって指定された処理装置に対して、
上記新たな処理プログラムと共に次のデータを出力す
る。すなわち、上記記憶領域に記憶された上記処理プロ
グラムの書き換えを上記処理装置に対して指示する指示
情報と、上記新たな処理プログラムを記憶した上記記憶
領域の記憶内容を書き換えるための書換プログラムと、
該書換プログラムを上記RAMに複写する書換プログラ
ム複写処理、及び、該書換プログラム複写処理によって
上記RAMに複写された書換プログラムを上記CPUに
実行させて、上記記憶領域に記憶された上記新たな処理
プログラムを他の処理プログラムに書き換える処理プロ
グラム書換処理を、順次実行させるソフトウェアプログ
ラムと、を、上記新たな処理プログラムと共に上記処理
装置に対して出力する。
【0030】このため、請求項6記載の発明と同様に、
処理装置が上記指示情報に基づいて、上記送信されたデ
ータをプログラマブルROMに記憶すると、その処理装
置には請求項1記載のプログラム書換装置としての機能
が付与される。すなわち、プログラマブルROMに上記
書換プログラムが記憶されると共に上記ソフトウェアプ
ログラムが記憶され、そのソフトウェアプログラムに基
づき、書換プログラム複写手段に相当する書換プログラ
ム複写処理、及び、処理プログラム書換手段に相当する
処理プログラム書換処理を、順次実行させることが可能
となる。
【0031】従って、本発明では、プログラム送信装置
より所望の処理装置に対してのみ上記データを送信し、
その処理装置によって請求項1記載の発明と同様の効果
を生じることができる。よって、複数の処理装置を接続
したネットワークにおいて、所望の処理装置に対しての
み請求項1記載の発明を容易に実現することができる。
なお、本発明でも請求項6記載の発明と同様に、上記指
示情報は処理装置のCPUに処理を実行させるコマンド
等を必ずしも含む必要はなく、処理装置の形態によって
は、その指示情報が付与された一連のデータが新たな処
理プログラムを含むことを単に指示するものであっても
よい。
【0032】請求項9記載の発明は、記憶内容を書き換
え可能な記憶領域を備えたプログラマブルROM、上記
記憶領域に記憶された処理プログラムに基づく処理を実
行するCPU、及び、該CPUによる処理に必要なデー
タを一時的に記憶するRAMを備えた複数の処理装置
と、該各処理装置に対し、上記記憶領域に記憶させるた
めの新たな処理プログラムを送信する送信手段を備えた
プログラム送信装置と、をネットワークを介して接続し
てなる通信システムであって、上記処理装置の少なくと
も一つが請求項3記載のプログラム書換装置を備え、上
記プログラム送信装置が、上記送信手段による上記新た
な処理プログラムの送信が可能な上記処理装置をリスト
アップするリストアップ手段と、該リストアップ手段に
よりリストアップされた上記処理装置の中から、上記送
信手段による上記新たな処理プログラムの送信先を指定
する送信先指定手段と、を更に備えことを特徴とする。
【0033】本発明では、記憶内容を書き換え可能な記
憶領域を有するプログラマブルROMを備えた複数の処
理装置に対し、プログラム送信装置の送信手段が、上記
記憶領域に記憶させるための新たな処理プログラムをネ
ットワークを介して送信する。また、プログラム送信装
置では、送信手段による上記新たな処理プログラムの送
信が可能な処理装置をリストアップ手段によりリストア
ップし、送信先指定手段によって、そのリストアップさ
れた処理装置の中から送信手段による上記新たな処理プ
ログラムの送信先を指定することができる。このため、
送信手段による上記新たな処理プログラムの送信を、所
望の処理装置に対してのみ実行することが容易にでき
る。
【0034】そして、上記処理装置の少なくとも一つが
請求項3記載のプログラム書換装置を備えているので、
その処理装置に上記新たな処理プログラムを送信すれ
ば、その処理装置の受信手段に新たな処理プログラムを
受信させて、処理プログラムの書き換えを自動的に実行
することができる。従って、本発明では、処理プログラ
ムの書き換えを、所望の処理装置に対してのみ、自動的
にかつ容易に実行することができる。また、本発明では
次に述べる請求項10記載の発明と異なり、プログラム
送信装置から書換プログラムを送信する必要がない。こ
のため、プログラム送信装置の構成及び処理を簡略化す
ることができ、上記ネットワークが電話回線等の通信回
線を使用する場合には回線使用料を節約することができ
る。
【0035】請求項10記載の発明は、記憶内容を書き
換え可能な記憶領域を備えたプログラマブルROM、上
記記憶領域に記憶された処理プログラムに基づく処理を
実行するCPU、及び、該CPUによる処理に必要なデ
ータを一時的に記憶するRAMを備えた複数の処理装置
と、該各処理装置に対し、上記記憶領域に記憶させるた
めの新たな処理プログラムを送信する送信手段を備えた
プログラム送信装置と、をネットワークを介して接続し
てなる通信システムであって、上記処理装置の少なくと
も一つが請求項4記載のプログラム書換装置を備え、上
記プログラム送信装置が、上記送信手段による上記新た
な処理プログラムの送信が可能な上記処理装置をリスト
アップするリストアップ手段と、該リストアップ手段に
よりリストアップされた上記処理装置の中から、上記送
信手段による上記新たな処理プログラムの送信先を指定
する送信先指定手段と、を更に備えると共に、上記送信
手段が、上記新たな処理プログラムと共に、上記プログ
ラマブルROMの上記記憶領域の記憶内容を書き換える
ための書換プログラムを、上記送信先指定手段によって
指定された処理装置に対して送信することを特徴とす
る。
【0036】本発明では、記憶内容を書き換え可能な記
憶領域を有するプログラマブルROMを備えた複数の処
理装置に対し、プログラム送信装置の送信手段が、上記
記憶領域に記憶させるための新たな処理プログラムをネ
ットワークを介して送信する。また、プログラム送信装
置では、送信手段による上記新たな処理プログラムの送
信が可能な処理装置をリストアップ手段によりリストア
ップし、送信先指定手段によって、そのリストアップさ
れた処理装置の中から送信手段による上記新たな処理プ
ログラムの送信先を指定することができる。このため、
送信手段による上記新たな処理プログラムの送信を、所
望の処理装置に対してのみ実行することが容易にでき
る。
【0037】また、本発明では、送信手段が上記新たな
処理プログラムと共に、ROMの記憶内容を書き換える
ための書換プログラムを上記指定された処理装置に送信
し、上記処理装置の少なくとも一つが請求項4記載のプ
ログラム書換装置を備えている。このため、その処理装
置に上記新たな処理プログラム及び書換プログラムを送
信すれば、その処理装置の受信手段に新たな処理プログ
ラム及び書換プログラムを受信させて処理プログラムの
書き換えを自動的に実行すると共に、書き換え終了後は
プログラマブルROMに記憶されたプログラムの実行を
自動的に指示することができる。従って、本発明では、
処理プログラムの書き換えを、所望の処理装置に対して
のみ、自動的にかつ容易に実行することができる。ま
た、本発明では請求項9記載の発明と異なり、プログラ
マブルROMに予め書換プログラムを記憶させておく必
要がない。このため、上記処理装置のプログラマブルR
OMの記憶容量を一層有効に活用することができる。
【0038】請求項11記載の発明は、請求項8〜10
のいずれかに記載の構成に加え、上記プログラム送信装
置が、上記リストアップ手段によりリストアップされた
上記各処理装置の機種情報を取得する機種情報取得手段
と、該機種情報取得手段によって取得された上記各処理
装置の機種情報に基づき、上記各処理装置を機種毎に分
類する機種分類手段と、を更に備え、上記送信先指定手
段が、上記送信先として、上記処理装置を個々に指定す
ることも、同一機種の上記処理装置を一括して指定する
ことも可能に構成されたことを特徴とする。処理プログ
ラムには、対応する機種の処理装置に対してのみ適用可
能なものがある。また、処理プログラムの書き換えを行
うに当たっても、特定の機種の処理装置に対してのみ処
理プログラムの書き換えを行いたい場合がある。そこ
で、本発明では、リストアップ手段によりリストアップ
された各処理装置の機種情報を機種情報取得手段によっ
て取得し、その取得された各処理装置の機種情報に基づ
き、各処理装置を機種毎に分類している。しかも、送信
先指定手段は、上記新たな処理プログラムの送信先とし
て、処理装置を個々に指定することも、同一機種の処理
装置を一括して指定することもできる。このため、所望
の機種の処理装置全てに対して上記処理プログラムの書
き換えを行う場合、その新たな処理プログラムの送信先
の指定がきわめて容易に行える。
【0039】従って、本発明では、請求項8〜10のい
ずれかに記載の発明の効果に加えて、新たな処理プログ
ラムの送信先の指定を一層容易にして、その通信システ
ムの作業性を一層向上させることができるといった効果
が生じる。請求項12記載の発明は、記憶内容を書き換
え可能な記憶領域を備えたプログラマブルROM、上記
記憶領域に記憶された処理プログラムに基づく処理を実
行するCPU、及び、該CPUによる処理に必要なデー
タを一時的に記憶するRAMを備えた複数の処理装置
と、該各処理装置に対し、上記記憶領域に記憶させるた
めの新たな処理プログラムを送信する送信手段を備えた
プログラム送信装置と、をネットワークを介して接続し
てなる通信システムであって、上記プログラム送信装置
が、上記送信手段による上記新たな処理プログラムの送
信が可能な上記処理装置をリストアップするリストアッ
プ手段と、該リストアップ手段によりリストアップされ
た上記処理装置の中から、上記送信手段による上記新た
な処理プログラムの送信先を指定する送信先指定手段
と、上記リストアップ手段によりリストアップされた上
記各処理装置の機種情報を取得する機種情報取得手段
と、該機種情報取得手段によって取得された上記各処理
装置の機種情報に基づき、上記各処理装置を機種毎に分
類する機種分類手段と、を備え、上記送信先指定手段
が、上記送信先として、上記処理装置を個々に指定する
ことも、同一機種の上記処理装置を一括して指定するこ
とも可能に構成されたことを特徴とする。
【0040】このように構成された本発明は、請求項1
1記載の発明と同様、リストアップ手段により送信手段
からの処理プログラムの送信が可能な処理装置をリスト
アップすると共に、リストアップされた各処理装置の機
種情報を機種情報取得手段によって取得し、その取得さ
れた各処理装置の機種情報に基づき、各処理装置を機種
毎に分類している。しかも、送信先指定手段は、上記新
たな処理プログラムの送信先として、処理装置を個々に
指定することも、同一機種の処理装置を一括して指定す
ることもできる。このため、所望の機種の処理装置全て
に対して上記処理プログラムの書き換えを行う場合、そ
の新たな処理プログラムの送信先の指定がきわめて容易
に行えるといった効果が生じる。
【0041】請求項13記載の発明は、請求8〜12の
いずれかに記載の構成に加え、上記送信手段が送信する
上記新たな処理プログラムに、その処理プログラムに関
わる識別情報が添付されると共に、上記プログラム送信
装置が、上記送信手段による上記新たな処理プログラム
の送信に先だって、その送信先としての上記処理装置の
機種情報を取得する機種情報取得手段と、該機種情報取
得手段にて取得した機種情報が、上記処理プログラムに
添付された識別情報と対応しないとき、警報を発生する
警報手段と、を更に備えたことを特徴とする。
【0042】本発明では、送信手段が送信する新たな処
理プログラムにその処理プログラムに関わる識別情報が
添付されている。また、本発明では、プログラム送信装
置の機種情報取得手段が、送信手段による上記新たな処
理プログラムの送信に先だってその送信先としての処理
装置の機種情報を取得する。そして、機種情報取得手段
にて取得した機種情報が上記処理プログラムに添付され
た識別情報と対応しないとき、プログラム送信装置の警
報手段が警報を発生する。
【0043】このため、新たな処理プログラムをその処
理プログラムと適合しない機種の処理装置に送信してし
まうのを良好に防止することができる。従って、本発明
では、請求項8〜12のいずれかに記載の発明の効果に
加えて、適合しない処理プログラムを処理装置に強制的
に送信して、誤動作を招いたり他のエラーメッセージを
発生したりするのを良好に防止することができるといっ
た効果が生じる。
【0044】なお、請求項8〜12の各々に記載のリス
トアップ手段としては、ネットワークにおいて通信可能
に接続されている全ての処理装置をリストアップする形
態、処理装置の機種がある条件を満たしているもののみ
をリストアップする形態等、種々の形態が考えられる。
後者の形態において、送信手段が送信する新たな処理プ
ログラムと処理装置の機種との対応関係が適正であるも
ののみをリストアップする場合、本発明の警報手段は不
要となる。すなわち、新たな処理プログラムをその処理
プログラムと適合しない機種の処理装置に送信してしま
うのを防止することは、リストアップ手段の構成を限定
することによっても実行できる。
【0045】請求項14記載の記憶媒体は、上記プログ
ラム送信装置を構成する請求項8,9,10,11,1
2,または13記載の各手段としてコンピュータを機能
させるためのソフトウェアプログラムを記憶したことを
特徴とする。このため、処理プログラムをネットワーク
を介して送信するプログラム送信装置のコンピュータ
に、本発明の記憶媒体に記憶されたソフトウェアプログ
ラムを実行させれば、請求項8,9,10,11,1
2,または13記載の各手段としてコンピュータを機能
させ、その請求項に記載の通信システムを容易に実現す
ることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明
する実施の形態は、端末装置としてのプリンタを複数台
含むと共に、それぞれのプリンタを用いて印刷処理を行
うコンピュータを複数含んだ通信システムであって、そ
れぞれのプリンタの制御に使用されるファームウェア等
の管理を一元的に実行する通信システムに対して本発明
を適用した場合の実施の形態である。
【0047】先ず、本実施の形態の通信システムSの構
成について、図1を用いて説明する。図1に示すよう
に、通信システムSは、プログラム出力装置かつプログ
ラム送信装置としてのマネージャ(管理用コンピュー
タ)Gと、電話回線またはLAN等のネットワークW
と、インターフェース装置としての複数のNIC1と、
端末装置としてのプリンタ10、30及び40と、当該
プリンタ10に接続された複数のコンピュータ20と、
プリンタ40に並列に接続されたイメージスキャナ70
と、プリンタ40に直列に接続された用紙ソータ80と
により構成されている。ここで、プリンタ10、30及
び40は異なる機種のプリンタである。
【0048】一方、マネージャGは、第1情報処理手段
としてのCPU50,ROM51,RAM52を備え、
キーボード53,CRT54等に接続された周知のパー
ソナルコンピュータである。また、NIC1は、返信手
段としてのトランシーバ2と、LANコントローラ3
と、共有メモリ4と、CPU5と、ROM6と、RAM
7と、バス8と、を備えている。ここで、ROM6は、
フラッシュROM等のプログラマブルROMによって構
成され、記憶内容を書き換え可能な記憶領域6aを有し
ている。RAM7は、その内部に端末情報エリア7aを
備えている。
【0049】一方、プリンタ10は、第2情報処理手段
としてのCPU11と、ROM12と、RAM13と、
バス14と、出力インタフェース(出力I/F)15
と、入力インタフェース(入力I/F)16と、印字部
17と、を備えている。ここで、ROM12は、フラッ
シュROM等のプログラマブルROMによって構成さ
れ、記憶内容を書き換え可能な記憶領域12aを有して
いる。RAM13は、その内部に出力バッファ13aと
入力バッファ13bとを備えている。また、プリンタ1
0は、バス14に接続された接続ライン9を介してNI
C1に接続されると共に、入力インタフェース16を介
して各コンピュータ20に接続されている。
【0050】次に、通信システムSにおける概要動作に
ついて図1を用いて説明する。なお、以下の概要動作の
説明においては、NIC1とプリンタ10とにおける処
理について説明するが、他のNIC1とプリンタ30,
40等との間においても同様の処理が実行される。
【0051】マネージャG内のCPU50は、プリンタ
10またはそれに接続されているNIC1に送信すべき
データを生成し、ネットワークWを介してNIC1のト
ランシーバ2に送信する。このとき、当該データの送信
は、NIC1にて処理されるべきデータはTFTP(ト
リビアルファイル転送プロトコル)で、プリンタ10に
て処理されるべきデータはLPR(ライン・プリンタ・
リモート)で、処理装置を特に指定する必要がないデー
タはUDP(ユーザーデータグラム転送プロトコル)等
の適宜のプロトコルで、それぞれ実行される。そして、
データを受信したトランシーバ2は、これを復調し、L
ANコントローラ3を介してバス8に出力する。ここ
で、当該LANコントローラ3は、ネットワークWを介
したマネージャGとの間におけるデータの送受信を制御
する。
【0052】次に、CPU5は、NIC1が受信したデ
ータがTFTPで送信されてきたときは、当該データを
ROM6に記憶されている情報を用いて処理する。この
とき、RAM7は、当該CPU5における処理に必要な
情報を読み出し可能に一時的に記憶する。その後、CP
U5は、処理した結果をバス8、LANコントローラ
3、トランシーバ2及びネットワークWを介してマネー
ジャGに返信する。
【0053】一方、NIC1が受信したデータがLPR
で送信されてきたときは、CPU5は、当該データを共
有メモリ4及び接続ライン9を介してプリンタ10に転
送する。その際、共有メモリ4にデータを書き込んだ
後、CPU5は、図示しない信号線を通してCPU11
に対してインターラプト(割り込み指令)を発生させ、
当該データの処理を実行させる。なお、上述したデータ
に対するCPU5の処理に必要な制御プログラムは、R
OM6に予め記憶されている。
【0054】ここで、共有メモリ4は、情報処理の際に
NIC1とプリンタ10との間で共有すべき情報を一時
的に記憶しておくためのメモリである。次に、NIC1
から転送したプリンタ10において処理すべきデータ
(例えば、マネージャGからLPRで送信されてきたデ
ータ)が接続ライン9を介してプリンタ10に入力され
ると、CPU11は、当該データをバス14を介して取
得した後、ROM12内に記憶されている情報を用いて
処理する。その後、CPU11は、処理した結果をバス
14、接続ライン9、及び共有メモリ4を介してNIC
1に返信する。このとき、RAM13は当該CPU11
における処理に必要な情報を読み出し可能に一時的に記
憶する。このデータに対するCPU11の処理に必要な
制御プログラムは、ROM12に予め記憶されている。
【0055】更に、プリンタ10において処理すべきデ
ータに対する処理結果をプリンタ10から受領したNI
C1は、その処理結果をそのままネットワークWを介し
てマネージャGに転送する。一方、各コンピュータ20
から出力されたプリンタ10において印字出力すべき画
像等のデータは、入力インタフェース16を介してプリ
ンタ10内に取り込まれ、バス14を介して入力バッフ
ァ13b内に格納され、印刷データに展開処理されて出
力バッファ13a内に一時的に記憶された後、再びバス
14を介して出力インタフェース15から印字部17に
出力され、当該データに対応した印字出力が実行され
る。一方、図示しない他のコンピュータから出力された
印字出力すべき画像等のデータをプリンタ10において
出力するときは、当該データがネットワークW経由でN
IC1を介してプリンタ10の入力バッファ13bに取
り込まれた後、上記と同様にして出力される。このプリ
ンタ10本来の印字出力処理は、ROM12内に記憶さ
れている制御プログラムに基づくCPU11の制御の下
で実行される。
【0056】なお、通信システムS内に含まれている各
プリンタ10,30,及び40は共通のNIC1を備え
ているが、プリンタ自体としては異なる機種のものを含
んでいる。具体的には、印刷機構や取り扱いデータの相
違等に対応して、それぞれのプリンタのROM12には
後述のデバイス情報が記憶されているが、そのデバイス
情報は各プリンタ毎に異なったものとなっている。ま
た、ネットワークWには、NIC1とは異なる機種のN
ICを介して図示しない他のプリンタも接続されてい
る。
【0057】次に、ROM6,12の記憶領域6a,1
2aは前述のように書き換え可能に構成されているの
で、この部分に記憶されたファームウェア等の処理プロ
グラムを書き換えることにより、プリンタ10の機能を
バージョンアップすることができる。続いて、このバー
ジョンアップに関わる処理について説明する。
【0058】先ず、マネージャGにおいて所定のバージ
ョンアップ用アプリケーションを立ち上げると、CPU
50は図2〜図6に示すバージョンアップ処理を実行す
る。図2に示すように、処理を開始するとCPU50
は、先ず、S1(Sはステップを表す:以下同様)に
て、デバイス情報要求のためのブロードキャストパケッ
トを、ネットワークWを介して接続された全てのプリン
タにUDPで送信する。続くS3では、少なくとも3秒
間計時可能なタイマをスタートする。更に、続くS5で
は、ネットワークWを介して各プリンタからデバイス情
報を受信し、受信したデバイス情報をCRT54の画面
に表示していく。そして、このS5の処理をタイマをス
タートしてから3秒経過するまで繰り返し(S7)、3
秒経過すると(S7:YES)、続くS11へ移行す
る。
【0059】ここで、プリンタ10等は、上記ブロード
キャストパケットを受信すると図示しないルーチンを起
動し、自身が接続されたNIC1よりそのNIC1のデ
バイス名,NIC1のファームウェアのバージョン(N
ICデバイス名,NICファームウェアバージョンとい
う)等のデバイス情報を取得する。続いて乱数を発生
し、その乱数に対応した数msec.待機した後、上記
NIC1のデバイス情報を、プリンタ10自身のデバイ
スクラス,デバイス名,デバイスステータス,ファーム
ウェアバージョン等のデバイス情報と共にマネージャG
へ返信する。なお、プリンタ10等は、自身の電源投入
時等にNIC1のデバイス情報を予め取得しておいても
よく、また、ネットワークWを介して接続された他のプ
リンタやNICのデバイス情報を取得しておき、上記デ
バイス情報と共に返信してもよい。
【0060】このため、マネージャGには、上記乱数に
応じたバラバラのタイミングで、各プリンタからのデバ
イス情報がネットワークWを介して返信される。そこ
で、マネージャGによるS5の処理では、受信したデバ
イス情報に基づき、CRT54に次のような表示を行
う。図7は、プリンタ10から返信されるデバイス情報
100の形態を模式的に表す説明図であり、図8は、そ
のデバイス情報100等に対応したCRT54の表示画
面(以下、デバイスリスト画面という)200の一例を
表す説明図である。
【0061】図7に示すように、デバイス情報100
は、レーザプリンタ,カラープリンタ等のデバイスの種
別を表すデバイスクラス101,デバイスの機種毎に付
与されたデバイス名102,プリンタ10の状態を表す
ステータス103,及びファームウエアのバージョンを
表すプリンタバージョン104からなるプリンタ10側
のデバイス情報と、NIC1側のデバイス情報としての
NICデバイス名105及びNICバージョン106
と、そのプリンタ10に付与されたIPアドレス107
とを羅列して構成されている。また、デバイスクラス1
01,デバイス名102,ステータス103,プリンタ
バージョン104,NICデバイス名105,及びNI
Cバージョン106のデータの先頭には、各々のデータ
の長さを表すデバイスクラスレングス111,デバイス
名レングス112,ステータスレングス113,プリン
タバージョンレングス114,NICデバイス名レング
ス115,及びNICバージョンレングス116が添付
されている。
【0062】このようなデバイス情報100を受信した
CPU50は、S5の処理において、デバイスクラス1
01,デバイス名102,ステータス103,プリンタ
バージョン104,NICデバイス名105,NICバ
ージョン106,及びIPアドレスのデータに対応した
表記(デバイスクラス,デバイス名,デバイスステータ
ス,本体ファームウェアバージョン,NICデバイス
名,NICファームウェアバージョン,及びIPアドレ
ス)を、デバイスクラス101に対応したアイコンの右
側に配列してリストアップしたデバイスリスト201を
表示する。
【0063】なお、図8に例示するデバイスリスト20
1では、プリンタの他にスキャナも表示されており、プ
リンタ,スキャナ等を総称してデバイスと呼んでいる。
プリンタ10から返信されるデバイス情報100のプリ
ンタバージョン104に対応した表記が「本体ファーム
ウェアバージョン」の項目に表示されるのもこのためで
ある。また、以下の説明では、同一機種のデバイスには
同一機種のNICが対応するものとする。
【0064】デバイスリスト画面200には、このデバ
イスリスト201の上部に、デバイスのバージョンアッ
プを行うときに押下される本体ファームウェアアップデ
ートボタン202、NICのバージョンアップを行うと
きに押下されるNICファームウェアアップデートボタ
ン203、バージョンアップの対象として同機種のデバ
イスを一括して選択するときに押下される同機種全て選
択ボタン204、及び、このバージョンアップ処理を終
了するときに押下される終了ボタン205が、並べて表
示される。また、デバイスリスト201に表示された各
デバイスも、例えばアイコンがクリックに対して反応す
るボタンとなっている。
【0065】CPU50は、S5の処理によってこのデ
バイスリスト画面200を表示した後、S11以降の処
理を上記各ボタンの押下等に応じて実行する。すなわ
ち、先ずS11では、デバイスリスト201に表示され
たデバイスがクリックされたか否かを判断し、クリック
されていない場合は否定判断してS13へ移行する。S
13では、同機種全て選択ボタン204が押下されたか
否かを判断し、押下されていない場合は否定判断してS
15へ移行する。以下同様に、本体ファームウェアアッ
プデートボタン202が押下されたか否かを判断して
(S15)、押下されていない場合はS17へ移行し、
NICファームウェアアップデートボタン203が押下
されたか否かを判断して(S17)、押下されていない
場合はS19へ移行し、終了ボタン205が押下された
か否かを判断して(S19)、押下されていない場合は
S11へ移行する。すなわち、CPU50は、デバイス
リスト画面200を表示した後、上記いずれかの操作が
なされるまでS11〜S19のループ処理にて待機す
る。
【0066】デバイスリスト画面200が表示される
と、通常、使用者は先ずバージョンアップしたいデバイ
スの選択を行う。この場合、デバイスのクリックが最初
に行われ、S11にて肯定判断してS21へ移行する。
S21では、既に選択されている機種と異機種のデバイ
スがクリックされたか否かを判断する。デバイスを初め
てクリックした場合は、既に選択されている機種がない
ので、否定判断してS23へ移行する。S23では、ク
リックされたデバイスに関する表示部を反転表示する。
例えば、デバイスリスト201の一番上に表示したレー
ザプリンタ(デバイス名:1660,NICデバイス
名:2010)がクリックされると、デバイスリスト画
面200は図9に例示するように変化する。この反転表
示(S23)の後は、S11〜S19のループ処理へ復
帰する。なお、後述のように本バージョンアップ処理で
は、反転表示したデバイスがバージョンアップの対象と
なる。
【0067】続いて、同機種全て選択ボタン204が押
下されると、S13にて肯定判断してS25へ移行す
る。S25では、反転表示となっているものと同機種の
デバイスを全て反転表示した後、S11〜S19のルー
プ処理へ復帰する。例えば、図9に例示したように、デ
バイスリスト201の一番上に表示したレーザプリンタ
(デバイス名:1660,NICデバイス名:201
0)を反転表示した状態で同機種全て選択ボタン204
が押下されると、図10に例示するように、そのレーザ
プリンタと同機種のレーザプリンタを全て反転表示す
る。従って、同機種全て選択ボタン204を押下するこ
とにより、同一機種のデバイスを一括してバージョンア
ップの対象に指定することができる。
【0068】また、本バージョンアップ処理では、デバ
イスを個々に指定してバージョンアップの対象とするこ
ともできる。一つのデバイスを指定する場合は、使用者
は前述のように所望の一つのデバイスをクリックすれば
よいが、複数のデバイスを個々に指定した場合は、デバ
イスのクリックを複数回繰り返す。
【0069】そこで、CPU50は、二つ目以降のデバ
イスがクリックされたときは、前述のS21にて、既に
選択されている機種と異機種のデバイスがクリックされ
たか否かを判断する。後述するように、本バージョンア
ップ処理では、デバイスが選択されるとそのデバイスに
ファームウェアを送信してバージョンアップを行ってい
る。ところが、一般にファームウェアでは、適合する機
種が限定されている。このため、機種の異なる複数のデ
バイスが選択されると、ファームウェアの適合性の判断
や、前述の同機種全て選択ボタン204の押下に対応す
る処理で問題が生じる。そこで、既に選択されている機
種と異機種のデバイスがクリックされた場合は(S2
1:YES)、S27以下の処理へ移行する。
【0070】S27では、図11に示す選択機種変更ダ
イヤログ220を開き、デバイスリスト画面200の上
に重ねて表示する。図11に示すように、選択機種変更
ダイヤログ220には、「既に選択している機種とは別
の機種が選択されました新しい選択を有効にしますか
?」というメッセージと、YESボタン221及びNO
ボタン222とが表示される。そして、YESボタン2
21が押下された場合は(S29:YES)、S31へ
移行して既に選択されているデバイスの反転表示を解除
し、続いて、新たにクリックされたデバイスを前述のS
23にて反転表示した後、S11〜S19のループ処理
へ移行する。
【0071】この処理により、以前の選択を無効にし
て、新たにクリックされたデバイスの選択のみを有効に
することができる。また、選択機種変更ダイヤログ22
0にてNOボタン222が押下された場合は(S29:
NO)、何もせずにそのままS11〜S19のループ処
理へ移行する。この処理により、以前の選択をそのまま
有効にして、新たにクリックされたデバイスの選択を無
効にすることができる。なお、YESボタン221また
はNOボタン222が押下されると、CPU50は選択
機種変更ダイヤログ220を消し、デバイスリスト画面
200の全面を表示する。
【0072】一方、新たにクリックされたデバイスが既
に選択されているデバイスと同一機種の場合は(S2
1:NO)、そのままS23へ移行し、クリックされた
デバイスを既に選択されているデバイスと共に反転表示
する。この処理により、デバイスリスト201に表示さ
れた同一機種のデバイスの内、バージョンアップしたい
ものだけを複数選択することができる。
【0073】以上の処理によってバージョンアップした
い所望のデバイスを選択した後、使用者は、本体ファー
ムウェアアップデートボタン202またはNICファー
ムウェアアップデートボタン203を押下する。本体フ
ァームウェアアップデートボタン202が押下される
と、S15にて肯定判断してS33へ移行する。S33
では、図12に例示するファイル名指定ダイヤログ23
0を開き、デバイスリスト画面200の上に重ねて表示
する。図12に示すように、ファイル名指定ダイヤログ
230には、選択されているデバイスの機種名が表示さ
れると共に、ファイル名入力欄231、OKボタン23
2、及び参照ボタン233が表示される。
【0074】ファイル名指定ダイヤログ230を開くと
(S33)、CPU50はS35のファイル名入力/選
択処理を実行し、この処理をファイル名指定ダイヤログ
230のOKボタン232が押下されるまで繰り返す
(S37)。S35のファイル名入力/選択処理では、
CPU50は次の一連の処理を実行する。すなわち、キ
ーボード53からファームウェアのファイル名が直接入
力された場合、そのファイル名をファイル名入力欄23
1に表示する。参照ボタン233が押下された場合、マ
ネージャGと通信可能に接続された他の記憶手段(例え
ば各種サーバ)またはROM51に記憶されたファーム
ウェアを、図示しない新たなダイヤログを開いてリスト
アップする。そして、キーボード53のカーソルキー等
によってファームウェアが選択されると、そのファーム
ウェアのファイル名をファイル名入力欄231に表示す
る。
【0075】以上のファイル名入力/選択処理(S3
5)によって所望のファイル名がファイル名入力欄23
1に表示されると、使用者はOKボタン232を押下す
る。すると、CPU50は、S37で肯定判断してS3
9へ移行する。S39では、後述のファームウェア送信
処理を実行して、上記入力されたファイル名のファーム
ウェアをLPRで、すなわちプリンタ10等のデバイス
でのみ処理されるように、ネットワークWへ送信する。
また、S39の終了後は、ファイル名指定ダイヤログ2
30を消し、デバイスリスト画面200の全面を表示し
てS11〜S19のループ処理へ移行する。
【0076】NICファームウェアアップデートボタン
203が押下された場合もほぼ同様であり、この場合、
S17にて肯定判断してS43へ移行する。S43で
は、図12に例示したものとほぼ同様のファイル名指定
ダイヤログ230を開き、続いて、上記とほぼ同様のフ
ァイル名入力/選択処理(S43)を、ファイル名指定
ダイヤログ230のOKボタン232が押下されるまで
繰り返す(S47)。但し、S43で表示されるファイ
ル名指定ダイヤログ230では、機種名としてNICの
機種名(上記例では2010)が表示される点において
図12と異なる。
【0077】ファイル名入力/選択処理(S45)によ
って所望のファイル名を表示し、OKボタン232が押
下されると、CPU50は、S47で肯定判断してS4
9へ移行する。S49では、ファームウェア送信処理を
実行して、上記入力されたファイル名のファームウェア
をTFTPで、すなわちNICでのみ処理されるよう
に、ネットワークWへ送信する。また、S49の終了後
は、ファイル名指定ダイヤログ230を消し、S11〜
S19のループ処理へ移行する。更に、そのループ処理
中に終了ボタン205が押下されると、このバージョン
アップ処理を終了する。
【0078】図6は、上記ファームウェア送信処理を表
すフローチャートである。図6に示すように、処理を開
始すると、先ずS51にて送信用ファームウェアファイ
ルからデバイス名を読み込む。ここで、本バージョンア
ップ処理で取り扱うファームウェアには、各ファームウ
ェアに対応して、図13(A)に例示する送信用ファー
ムウェアファイル300が形成されている。図13
(A)に例示するように、送信用ファームウェアファイ
ル300は、そのファームウェアが適合するデバイス名
301と、そのファームウェアを格納すべきROM(プ
リンタ10のROM12,NIC1のROM6等)のア
ドレス302と、ファームウェアの処理プログラムその
もの(ファームウェア303)と、そのファームウェア
303を記憶したROM6,12等の記憶領域6a,1
2a等を書き換えるための書換プログラム304と、後
述のようにその書換プログラム304をコピーする処理
等を実行するための制御プログラム305と、を羅列し
て構成されている。
【0079】S51では、S35またはS45にて選択
されたファイル名に対応する送信用ファームウェアファ
イル300から、デバイス名301を読み込むのであ
る。続くS53では、デバイスリスト201に表示して
いるデバイスの総数を検出して変数Nに代入し、S55
にて変数iを0にリセットする。続いて、S57にてi
に1を加算した後、S59にて、デバイスリスト201
の上からi番目のデバイスが、選択されて反転表示とな
っているか否かを判断する。反転表示となっている場合
は(S59:YES)、S61へ移行し、デバイスリス
ト201に表示したそのi番目のデバイスのデバイス名
が、S51で読み込んだファームウェアのデバイス名3
01と一致するか否かを判断する。
【0080】そして、一致した場合は(S61:YE
S)、デバイスリスト201からそのデバイスのIPア
ドレスを読み込み(S63)、そのIPアドレスにネッ
トワークWを介して送信用ファームウェアファイル30
0を送信する(S65)。ここで、S65では前述のよ
うに、NIC1のROM6の記憶領域6aに書き換える
べきファームウェア303を有する送信用ファームウェ
アファイル300はTFTPで、プリンタ10のROM
12の記憶領域12aに書き換えるべきファームウェア
303を有する送信用ファームウェアファイル300は
LPRで、それぞれ送信する。
【0081】なお、TFTPの転送パラメータには、周
知のように、PUTまたはGET(送信または受信)を
表すパラメータと、送信先のIPアドレスと、送信元の
ファームウェアファイルのパス名と、送信先のファーム
ウェアファイルのパス名とがある。しかしながら、NI
C1は一般にファイルシステムを持たないので、送信先
のファームウェアファイルのパス名はあまり意味を持た
ない。そこで、本実施の形態では、図13(B)に例示
するように、このパス名の代わりにマネージャG固有の
パスワードを添付した。このパスワードの効果は、後に
詳述する。
【0082】図6に戻って、送信用ファームウェアファ
イル300の送信後は、S67へ移行し、全てのデバイ
スに対して処理を終了してi=Nとなったか否かを判断
する。i=Nでなければ(S67:NO)、前述のS5
7へ移行してiに1を加算し、次のデバイスに対して同
様の処理を行う。このとき、i番目のデバイスが反転表
示となっていなければ(S59:NO)、そのままS6
7へ移行してi=Nとなったか否かを判断する。そし
て、i=NでなければS57へ移行し、更に次のデバイ
スに対して同様の処理を行う。この処理を繰り返して、
全てのデバイスに対して上記処理を終了してi=Nとな
ると、S67にて肯定判断して処理を終了し、図5の処
理へ復帰する。
【0083】以上の処理により、デバイスリスト201
で反転表示した全てのデバイス(またはそれに接続され
たNIC)に対して、S35またはS45にて選択され
たファームウェア303を有する送信用ファームウェア
ファイル300を送信することができる。一方、上記処
理の途中でS61にて、i番目のデバイスのデバイス名
が、S51で読み込んだファームウェアのデバイス名3
01と一致しないと判断した場合は(S61:NO)、
S69へ移行し、その時点ではまだ表示中のファイル名
指定ダイヤログ230の上に、図14に例示する警告メ
ッセージ240を重ねて表示する。そして、この場合
は、S63,S65による送信用ファームウェアファイ
ル300の送信を行うことなく、そのまま上記67へ移
行する。このため、送信用ファームウェアファイル30
0をそのファームウェア303に適合しないデバイスに
送信してしまうのを良好に防止することができる。
【0084】このように、マネージャGでは、送信用フ
ァームウェアファイル300を送信可能なデバイスをデ
バイスリスト201にリストアップして表示することが
できる。また、その表示されたデバイスの中から、送信
用ファームウェアファイル300を送信すべきデバイス
を、個々に選択することも同一機種を一括して選択する
こともできる。このため、バージョンアップしたいデバ
イスの選択がきわめて容易に行え、通信システムSの作
業性をきわめて向上させることができる。しかも、選択
したデバイスとファームウェア303とが適合しない場
合には、警告メッセージ240が表示されるので、送信
用ファームウェアファイル300を適合しないデバイス
に送信し、誤動作を招いたり他のエラーメッセージを発
生したりするのを良好に防止することができる。
【0085】次に、プリンタ10のCPU11が実行す
る処理について説明する。ROM12の書き換え可能な
記憶領域12aには、図15(A)に例示するように、
印字部17の制御等に関わる小型の処理プログラムとし
てのファームウェア403と、そのファームウェア40
3等を記憶した記憶領域12aの記憶内容を書き換える
書換プログラム404と、その書換プログラム404を
RAM13にコピー(複写)する等の後述の処理のため
の制御プログラム405とが格納されている。
【0086】そして、CPU11は、制御プログラム4
05に基づいて次の処理を実行する。図16は、プリン
タ10のCPU11が実行するヴァージョンアップ処理
を表わすフローチャートである。図16に示すように、
処理を開始すると、先ず、S81にて送信用ファームウ
ェアファイル300を受信したか否か判断し、受信して
いない場合はS83にて通常の処理を実行してS81へ
戻る。すなわち、プリンタ10がマネージャGからネッ
トワークWを介して送信用ファームウェアファイル30
0を受信するまでは(S81:NO)、記憶領域12a
に記憶されたファームウェア403や、ROM12に書
き換え不能に記憶された他の処理プログラムに基づき、
プリンタ10としての通常の処理を実行する(S8
3)。
【0087】なお、この通常の処理としては、印字部1
7の駆動等の周知の処理の他、マネージャGが送信した
デバイス情報要求(S1)に対してデバイス情報100
を返信する処理等も含まれている。また、送信用ファー
ムウェアファイル300には、図示しないヘッダ等にそ
のデータが送信用ファームウェアファイル300である
ことを示す指示情報が添付されており、CPU11は、
その指示情報を検出したときにS81にて肯定判断す
る。
【0088】プリンタ10が送信用ファームウェアファ
イル300を受信すると(S81:YES)、S87へ
移行し、図15(B)に模式的に例示するように、書換
プログラム404をRAM3上へコピーする。そして、
続くS91〜S99では、RAM3上へコピーした書換
プログラム404に基づく処理を次のように実行し、図
15(C)に模式的に例示するように、記憶領域12a
に記憶されたデータを書き換えて処理を終了する。
【0089】すなわち、S91ではROM12の記憶領
域12a上のデータを消去し、続くS93では、受信し
た送信用ファームウェアファイル300のデータ(ファ
ームウェア303,書換プログラム304,及び制御プ
ログラム305)を、ROM12の記憶領域12aに書
き込む。S95では、その書き込みが終了したか否かを
判断し、終了するまでS93による書き込みの処理を繰
り返した後(S95:YES)、S99へ移行する。S
99では、CPU11の処理をROM12上の処理(例
えば、プリンタ10をリセットする処理)へ移行させ、
一旦処理を終了する。すると、記憶領域12aに新たに
記憶されたファームウェア303や、ROM12に書き
換え不能に記憶された他の処理プログラムに基づき、プ
リンタ10としての通常の処理が実行可能となる。
【0090】このように、プリンタ10では、書換プロ
グラム404を一旦RAM13に複写(コピー)し、そ
の複写後の書換プログラム404に基づいてROM12
の記憶内容を書き換えているので、一つの書換プログラ
ム404によってROM12の記憶内容を一気に書き換
えることができる。このため、プリンタ10の機械的な
構成や制御システムとしての構成を簡略化し、ROM1
2の記憶容量を充分有効に活用すると共に、書き換えに
要する処理時間も短縮することができる。また、このよ
うな書き換えを行ったROM12には、同様に書換プロ
グラム304及び制御プログラム305が記憶されるの
で、プリンタ10が更に他の送信用ファームウェアファ
イルを受信したときも、前述の処理と同様に書き換えを
行うことができる。
【0091】また、CPU11は、送信用ファームウェ
アファイル300を受信すると(S81:YES)自動
的にS87〜S95の処理を実行して記憶領域12aを
書き換え、書き換えが終了すると(S95:YES)、
ROM12に基づく通常の処理へ自動的に移行すること
ができる。このため、記憶領域12aの書き換えがきわ
めて容易に行えると共に、書き換え後にはきわめて迅速
に通常の制御に復帰させることができる。従って、プリ
ンタ10の操作性がきわめて向上する。
【0092】NIC1のROM6の記憶領域6aにも同
様にファームウェア,書換プログラム,及び制御プログ
ラムが記憶されており、同様の処理によってROM6の
記憶内容を一気に書き換えることができる。しかも、書
き換えの開始や通常の処理への復帰も、上記と同様に自
動的に行うことができる。但し、NIC1における処理
は、送信用ファームウェアファイル300がTFTPで
送信されたかLPRで送信されたかによって、次のよう
な振り分けを行う点で異なる。
【0093】図17は、NIC1のCPU5が実行する
ヴァージョンアップ処理を表わすフローチャートであ
る。図17に示すように、この処理は図16の処理とほ
ぼ同様であり、前述のS81とS87との間に次のよう
な処理を設けた点において異なる。すなわち、送信用フ
ァームウェアファイル300を受信してS81にて肯定
判断すると、S84へ移行し、その送信用ファームウェ
アファイル300がTFTPで送信されたものか否かを
判断する。送信用ファームウェアファイル300がTF
TPで送信された場合は(S84:YES)、S85へ
移行して、その送信用ファームウェアファイル300に
添付されたパスワードが適切か否か、すなわち、マネー
ジャG固有のものであるか否かを判断する。送信用ファ
ームウェアファイル300がTFTPで送信され、その
転送パラメータのパス名の代わりに適切なパスワードが
添付されている場合は(S84,S85:YES)、S
87以下の処理へ移行して前述のようにROM6の記憶
内容を書き換える。
【0094】一方、送信用ファームウェアファイル30
0が他のプロトコル(この場合、LPR)で送信された
場合は(S84:NO)、S86へ移行する。S86で
は、その送信用ファームウェアファイル300をそのま
まプリンタ10に転送し、再びS81,S83のループ
処理へ移行して他の送信用ファームウェアファイル30
0を受信するまで待機する。また、送信用ファームウェ
アファイル300に添付されたパスワードが適切でない
場合は(S85:NO)、そのままS81,S83のル
ープ処理へ移行し、S81で受信した送信用ファームウ
ェアファイル300は破棄する。マネージャGでは、図
6のS65に関連して説明したように、NIC1のRO
M6の記憶領域6aに書き換えるべき送信用ファームウ
ェアファイル300はTFTPで、プリンタ10のRO
M12の記憶領域12aに書き換えるべき送信用ファー
ムウェアファイル300はLPRで、それぞれ送信して
いる。そこで、NIC1では、送信用ファームウェアフ
ァイル300がTFTPで送信されたかLPRで送信さ
れたかによって、その送信用ファームウェアファイル3
00を振り分けているのである。そして、プリンタ10
に転送された送信用ファームウェアファイル300は、
前述の図16の処理によって記憶領域12aに書き換え
られる。このため、本実施の形態では次のような効果が
生じる。
【0095】すなわち、ファームウェア303がNIC
1に書き換えるべきものであるかデバイスに書き換える
べきものであるかをプロトコルによって判断しているの
で、そのいずれであるかを示すデータ(例えば識別子
等)を、送信用ファームウェアファイル300に添付す
る必要がない。このため、送信処理が簡略化され、装置
の構成を簡略化して製造コストを低減することができる
と共に、処理速度を向上させることができる。
【0096】また、NIC1のROM6の書き換えは、
送信用ファームウェアファイル300に添付されたパス
ワードが適切なときにのみ許可されるので、マネージャ
G以外のコンピュータから送られたファームウェア等が
ROM6に書き込まれるのを良好に防止することができ
る。特にNIC1では、他のコンピュータから異常なフ
ァームウエアを受信してROM6に書き込むと、マネー
ジャGとの間でデータの送受信が全くできなくなる可能
性もあるが、本実施の形態ではこのような事態の発生を
良好に防止することができる。しかも、本実施の形態で
は、TFTPのパス名の代わりにパスワードを添付した
だけの簡単なデータ体系によってこのような効果を得る
ことができるので、通信システムとしての構成を簡略化
しつつ、その信頼性を高めることができる。
【0097】以上、詳述したように、本実施の形態の通
信システムSでは、NIC1及びプリンタ10が、一つ
の書き換えプログラムによって、ROM6またはROM
12の記憶内容を一気に書き換えることができる。この
ため、装置の機械的な構成や制御システムとしての構成
を簡略化し、ROM6,12の記憶容量を充分有効に活
用すると共に、書き換えに要する処理時間も短縮するこ
とができる。しかも、デバイスリスト画面200によ
り、その書き換えを行うべきデバイス(処理装置)もき
わめて容易に選択できる。
【0098】なお、上記説明では、NIC1にプリンタ
10を一対一に接続した場合を中心に説明したが、図1
に示すように、NIC1には、プリンタ40を接続する
と共にこれに並列に、例えば、イメージスキャナ70を
接続することもできる。更に、上記プリンタ40に対し
て、インテリジェントな(固有のCPUを有した)用紙
ソータ80を接続することもできる。この場合には、プ
リンタ40は、用紙ソータ80のデバイス情報もNIC
1のデバイス情報と共に取得し、図7のデバイス情報1
00に添付してマネージャGに返信する。
【0099】上記実施の形態において、S87の処理が
書換プログラム複写処理に、S91〜S95の処理が処
理プログラム書換処理に、S99の処理がリセット処理
に、それぞれ相当し、その書換プログラム複写処理,処
理プログラム書換処理,またはリセット処理を実行する
CPU5または11、及び、それらの処理を記憶したR
OM6または12の記憶領域が書換プログラム複写手
段,処理プログラム書換手段,またはリセット手段に相
当する。また、トランシーバ2及び接続ライン9が受信
手段に、マネージャGのネットワークWに向けた図示し
ない出力ポートが出力手段及び送信手段に、デバイスリ
スト201がリストアップ手段に、そのデバイスリスト
201のアイコン及び同機種全て選択ボタン204が送
信先指定手段に、それぞれ相当する。
【0100】更に、S69の処理、S5にてデバイス情
報100からデバイス名102及びNICデバイス名1
05を読み取る処理、及び、S35または45にて同機
種全て選択ボタン204の押下時に同機種のデバイスを
選択する処理が、警報処理,機種情報取得処理,及び機
種分類処理にそれぞれ相当し、その警報処理,機種情報
取得処理,または機種分類処理を実行するCPU50及
びその処理を記憶したROM51の記憶領域が機種情報
取得手段及び機種分類手段に、それぞれ相当する。
【0101】更に、本発明は上記実施の形態になんら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の形態で実施することができる。例えば、上記実
施の形態では、デバイスリスト201に表示されたデバ
イスをクリックすることによってデバイスを選択してい
るが(S11)、キーボード53から機種名を直接入力
することによって選択することも可能とすることができ
る。
【0102】また、上記実施の形態では、送信用ファー
ムウェアファイル300を受信したとき一律にROM1
2の書き換え(S87〜95)を実行しているが、その
前に書き換えの要否を判断してもよい。例えば、送信用
ファームウェアファイル300のヘッダにファームウェ
ア303のバージョンを表す識別情報を添付しておき、
そのバージョンがROM12に記憶されているファーム
ウェア403と同一であれば、受信したバージョンアッ
プ用のプログラムデータを(受信バッファから)読み捨
てて、そのままS81,S83のループ処理へ戻るよう
にしてもよい。また、同様にバスワード等の管理情報を
追加して、バージョンアップの実行を制限してもよい。
この場合、同一のファームウェア303,403に対す
る書き換え処理が実行されるのを良好に防止して、CP
U11の処理速度を向上させることができる。また、こ
のことはNIC1に対しても同様にいえる。
【0103】この場合、上記ファームウェアの異同を判
断する処理、及びその処理を実行するCPU11と、そ
の処理を記憶したROM12の記憶領域とが識別手段に
相当する。更に、上記書き換え(S87〜S95)を実
行するか否かは、プリンタ10の操作パネル等によって
個々に設定できるようにしてもよい。
【0104】また、上記実施の形態では、同一機種のデ
バイスには同一機種のNICが対応するものとして説明
したが、デバイスとNICとの対応関係が自由に設定で
きる通信システムも考えられる。このような通信システ
ムでは、同機種全て選択ボタン204を、図18に例示
するように、同機種のデバイスを一括して選択する同機
種本体選択ボタン204aと、同機種のNICを備えた
デバイスを一括して選択する同機種NIC選択ボタン2
04bとに分けることが望ましい。この場合、同機種の
NICにROM6の書き換えを行ってバージョンアップ
したいときは、そのNICを有するデバイスをクリック
した後、同機種NIC選択ボタン204bを押下すれば
よい。この場合、デバイスクラスの異なるデバイスであ
っても、NICが同機種であれば一括してバージョンア
ップすることができる。
【0105】また、ROM12に予め記憶されたファー
ムウェア403を書き換えるための書換プログラム40
4は、送信用ファームウェアファイル300に書換プロ
グラム304の代わりに添付してもよい。この場合、C
PU11におけるS87の処理を、受信した送信用ファ
ームウェアファイル300からRAM12へ書換プログ
ラム404をコピーする処理とすれば、上記と同様の作
用・効果が生じる。また、この場合、書き換え終了後は
書換プログラム404は不要となるので、S93ではフ
ァームウェア303及び制御プログラム305を書き込
むだけでよい。
【0106】このように、ROM12(ROM6に対し
ても同様のことがいえる)の現在の記憶内容を書き換え
るための書換プログラムをネットワークWを介して新た
に記憶すべきデータ(ファームウェア等)と共に送信す
る場合、ROM12に予め書換プログラムを記憶させて
おく必要がなく、そのROM12の記憶容量を一層有効
に活用することができる。
【0107】更に、上記実施の形態では、デバイスを選
択した後にファームウェアのファイル名を入力している
が、ファームウェアのファイル名を先に入力する構成も
考えられる。この場合、デバイスリスト201を表示す
る際にデバイス名(例えば、デバイス情報100のデバ
イス名102またはNICデバイス名105)を参照
し、そのファームウェアが適合するデバイスのみをリス
トアップすることができる。この場合、デバイスリスト
201に表示されたデバイスはどれを選択してもファー
ムウェアに適合するので、S59,S69の処理が不要
となると共に操作性が一層向上する。但し、全てのデバ
イスに対してファームウェアとの適合性をチェックする
必要があるので、デバイスの数が極端に多い場合はデバ
イスリスト201の表示処理に時間がかかる。従って、
上記実施の形態の方が、デバイスリスト201の表示処
理を迅速に行うことができる。
【0108】また、デバイスリスト画面200によって
バージョンアップすべきデバイスを選択可能とした効果
は、上記以外の各種システムに適用した場合にも同様に
発揮される。例えば、別のROMに記憶された書換プロ
グラムによってプログラマブルROMの記憶内容を書き
換える従来のシステムに対して適用した場合にも、デバ
イスリスト画面200の上記効果は充分に発揮される。
【0109】更に、書換プログラムをRAMに複写して
プログラマブルROMの記憶内容を書き換える構成は、
プログラマブルROMを複数備えた装置に適用しても効
果を発生し、そのプログラマブルROMの記憶容量を有
効に活用することが可能となる。特に、プリンタ10等
の画像形成装置では、プログラマブルROMを複数備え
ている場合、どのプログラマブルROMにどのファーム
ウェア303を書き込むかが決まっている。そこで、送
信用ファームウェアファイル300のヘッダ等にコマン
ドを添付し、そのコマンドによってどのプログラマブル
ROMを書き換えるか指定してもよい。
【0110】また、上記書換プログラム複写処理,処理
プログラム書換処理等を記憶する記憶媒体としては、R
OM,RAM等の素子の他、種々の形態が考えられる。
例えば、CD−ROM,フロピーディスク等でもよく、
カードスロットへ挿入可能なプログラムカートリッジ等
でもよく、インターネット上のファイルサーバであって
もよい。すなわち、本発明の出力手段は、これらの各種
記憶媒体に送信用ファームウェアファイル300等のデ
ータを出力するものも含み、本発明の受信手段は、上記
各種記憶媒体から送信用ファームウェアファイル300
等のデータを受信するものも含んでいる。
【0111】更に、本発明は、プリンタ10等の画像形
成装置を中心とした通信システムに限らず、通信カラオ
ケシステム等、他の種々の通信システムに適用すること
ができる。但し、画像形成装置に内蔵されたプログラマ
ブルROMでは、どの記憶領域にどのような処理プログ
ラムを記憶するかが機種毎にほぼ規定されている。この
ため、上記実施の形態のように、ファームウェア303
を記憶領域12aのどの位置に格納すべきかを指定する
記憶位置指定情報としてのアドレス302を、送信用フ
ァームウェアファイル300に添付することができる。
このため、上記書き換え処理が一層円滑に行え、その処
理速度を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された通信システムの構成を表
すブロック図である。
【図2】 マネージャによるバージョンアップ処理を表
すフローチャートである。
【図3】 そのバージョンアップ処理の続きを表すフロ
ーチャートである。
【図4】 そのバージョンアップ処理の更に続きを表す
フローチャートである。
【図5】 そのバージョンアップ処理の更に続きを表す
フローチャートである。
【図6】 その処理内のファームウェア送信処理を表す
フローチャートである。
【図7】 プリンタが返信するデバイス情報を模式的に
表す説明図である。
【図8】 そのデバイス情報に対応したデバイスリスト
画面の一例を表す説明図である。
【図9】 一つのデバイスが選択されたデバイスリスト
画面の一例を表す説明図である。
【図10】 同機種のデバイス選択時のデバイスリスト
画面の一例を表す説明図である。
【図11】 選択機種変更ダイヤログの一例を表す説明
図である。
【図12】 ファイル名指定ダイヤログの一例を表す説
明図である。
【図13】 送信用ファームウェアファイルの形態を模
式的に例示する説明図である。
【図14】 警告メッセージの一例を表す説明図であ
る。
【図15】 プリンタによるバージョンアップ処理を模
式的に表す説明図である。
【図16】 プリンタによるバージョンアップ処理を表
すフローチャートである。
【図17】 NICによるバージョンアップ処理を表す
フローチャートである。
【図18】 デバイスリスト画面の他の形態を表す説明
図である。
【符号の説明】 1…NIC 2…トランシーバ 5,11…CPU
6,12…ROM 7,13…RAM 6a,12a…記憶領域
9…接続ライン 10,30,40…プリンタ 17…印字部
53…キーボード 70…イメージスキャナ 80…用紙ソータ
100…デバイス情報 101…デバイスクラス 102…デバイス名
103…ステータス 104…プリンタバージョン 105…NIC
デバイス名 106…NICバージョン 107…IPア
ドレス 200…デバイスリスト画面 201…デバイ
スリスト 202…本体ファームウェアアップデートボタン 203…NICファームウェアアップデートボタン 204…同機種全て選択ボタン 205…終了ボ
タン 220…選択機種変更ダイヤログ 230…ファイ
ル名指定ダイヤログ 240…警告メッセージ 300…送信用
ファームウェアファイル 301…デバイス名 302…アドレス 303,
403…ファームウェア 304,404…書換プログラム 305,405
…制御プログラム G…マネージャ W…ネットワー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶内容を書き換え可能な記憶領域を備
    え、その記憶領域に、 上記記憶領域の記憶内容を書き換えるための書換プログ
    ラムと、 上記書き換え以外の処理を実行するための処理プログラ
    ムと、 を記憶したプログラマブルROMに対して使用され、上
    記記憶領域に記憶された上記処理プログラムを書き換え
    るプログラム書換装置であって、 上記書換プログラムを、上記プログラマブルROMと共
    通のCPUに接続されたRAMに複写する書換プログラ
    ム複写手段と、 該書換プログラム複写手段によって上記RAMに複写さ
    れた上記書換プログラムに基づき、上記記憶領域に記憶
    された上記処理プログラムを書き換える処理プログラム
    書換手段と、 を備えたことを特徴とするプログラム書換装置。
  2. 【請求項2】 上記処理プログラム書換手段が、上記R
    AMに複写された上記書換プログラムを上記CPUに実
    行させることによって上記処理プログラムを書き換える
    と共に、 上記処理プログラム書換手段による上記処理プログラム
    の書き換えが終了したとき、上記CPUに上記プログラ
    マブルROMに記憶されたプログラムの実行を指示する
    リセット手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1
    記載のプログラム書換装置。
  3. 【請求項3】 上記記憶領域に書き換えるべき新たな処
    理プログラムを受信する受信手段を、更に備え、 上記受信手段が上記新たな処理プログラムを受信したと
    き、上記書換プログラム複写手段及び上記処理プログラ
    ム書換手段が上記書換プログラムの複写及び上記処理プ
    ログラムの書き換えを実行することを特徴とする請求項
    1または2記載のプログラム書換装置。
  4. 【請求項4】 記憶内容を書き換え可能な記憶領域を備
    えその記憶領域に処理プログラムを記憶したプログラマ
    ブルROMに対して使用され、上記記憶領域に記憶され
    た上記処理プログラムを書き換えるプログラム書換装置
    であって、 上記記憶領域に書き換えるべき新たな処理プログラムを
    受信する受信手段と、 該受信手段が上記処理プログラムと共に上記記憶領域の
    記憶内容を書き換えるための書換プログラムを受信した
    とき、その書換プログラムを、上記プログラマブルRO
    Mと共通のCPUに接続されたRAMに複写する書換プ
    ログラム複写手段と、 該書換プログラム複写手段によって上記RAMに複写さ
    れた上記書換プログラムを上記CPUに実行させること
    によって、上記記憶領域に記憶された上記処理プログラ
    ムを書き換える処理プログラム書換手段と、 該処理プログラム書換手段による上記処理プログラムの
    書き換えが終了したとき、上記CPUに上記プログラマ
    ブルROMに記憶されたプログラムの実行を指示するリ
    セット手段と、 を備えたことを特徴とするプログラム書換装置。
  5. 【請求項5】 上記受信手段が上記新たな処理プログラ
    ムと共にその処理プログラムに関わる識別情報を受信し
    たとき、その識別情報に基づいて上記新たな処理プログ
    ラムによる上記処理プログラムの書き換えが必要か否か
    を識別する識別手段を、更に備え、 該識別手段が上記処理プログラムの書き換えが不要であ
    ると識別したとき、上記処理プログラム書換手段が、上
    記処理プログラムの書き換えを実行しないことを特徴と
    する請求項3または4記載のプログラム書換装置。
  6. 【請求項6】 記憶内容を書き換え可能な記憶領域を備
    えたプログラマブルROMと、 上記記憶領域に記憶された処理プログラムに基づく処理
    を実行するCPUと、 該CPUによる処理に必要なデータを一時的に記憶する
    RAMと、 を備えた処理装置に対し、上記記憶領域に記憶させるた
    めの新たな処理プログラムを出力する出力手段を備えた
    プログラム出力装置であって、 上記出力手段が、 上記記憶領域に記憶された上記処理プログラムの書き換
    えを上記処理装置に対して指示する指示情報と、 上記新たな処理プログラムを記憶した上記記憶領域の記
    憶内容を書き換えるための書換プログラムと、 該書換プログラムを上記RAMに複写する書換プログラ
    ム複写処理、及び、該書換プログラム複写処理によって
    上記RAMに複写された書換プログラムを上記CPUに
    実行させて、上記記憶領域に記憶された上記新たな処理
    プログラムを他の処理プログラムに書き換える処理プロ
    グラム書換処理を、順次実行させるソフトウェアプログ
    ラムと、 を、上記新たな処理プログラムと共に上記処理装置に対
    して出力することを特徴とするプログラム出力装置。
  7. 【請求項7】 上記出力手段による上記指示情報,上記
    書換プログラム,上記ソフトウェアプログラム,及び上
    記新たな処理プログラムの出力先としての上記処理装置
    が、画像形成装置に内蔵されていると共に、 上記新たな処理プログラムに、そのプログラムを上記記
    憶領域のどの位置に記憶するかを指定する記憶位置指定
    情報が添付されたことを特徴とする請求項6記載のプロ
    グラム出力装置。
  8. 【請求項8】 記憶内容を書き換え可能な記憶領域を備
    えたプログラマブルROM、上記記憶領域に記憶された
    処理プログラムに基づく処理を実行するCPU、及び、
    該CPUによる処理に必要なデータを一時的に記憶する
    RAMを備えた複数の処理装置と、 該各処理装置に対し、上記記憶領域に記憶させるための
    新たな処理プログラムを送信する送信手段を備えたプロ
    グラム送信装置と、 をネットワークを介して接続してなる通信システムであ
    って、 上記プログラム送信装置が、 上記送信手段による上記新たな処理プログラムの送信が
    可能な上記処理装置をリストアップするリストアップ手
    段と、 該リストアップ手段によりリストアップされた上記処理
    装置の中から、上記送信手段による上記新たな処理プロ
    グラムの送信先を指定する送信先指定手段と、 を更に備えると共に、 上記送信手段が、 上記記憶領域に記憶された上記処理プログラムの書き換
    えを上記処理装置に対して指示する指示情報と、 上記新たな処理プログラムを記憶した上記記憶領域の記
    憶内容を書き換えるための書換プログラムと、 該書換プログラムを上記RAMに複写する書換プログラ
    ム複写処理、及び、該書換プログラム複写処理によって
    上記RAMに複写された書換プログラムを上記CPUに
    実行させて、上記記憶領域に記憶された上記新たな処理
    プログラムを他の処理プログラムに書き換える処理プロ
    グラム書換処理を、順次実行させるソフトウェアプログ
    ラムと、 を、上記新たな処理プログラムと共に、上記送信先指定
    手段によって指定された処理装置に対して送信すること
    を特徴とする通信システム。
  9. 【請求項9】 記憶内容を書き換え可能な記憶領域を備
    えたプログラマブルROM、上記記憶領域に記憶された
    処理プログラムに基づく処理を実行するCPU、及び、
    該CPUによる処理に必要なデータを一時的に記憶する
    RAMを備えた複数の処理装置と、 該各処理装置に対し、上記記憶領域に記憶させるための
    新たな処理プログラムを送信する送信手段を備えたプロ
    グラム送信装置と、 をネットワークを介して接続してなる通信システムであ
    って、 上記処理装置の少なくとも一つが請求項3記載のプログ
    ラム書換装置を備え、上記プログラム送信装置が、 上記送信手段による上記新たな処理プログラムの送信が
    可能な上記処理装置をリストアップするリストアップ手
    段と、 該リストアップ手段によりリストアップされた上記処理
    装置の中から、上記送信手段による上記新たな処理プロ
    グラムの送信先を指定する送信先指定手段と、 を更に備えことを特徴とする通信システム。
  10. 【請求項10】 記憶内容を書き換え可能な記憶領域を
    備えたプログラマブルROM、上記記憶領域に記憶され
    た処理プログラムに基づく処理を実行するCPU、及
    び、該CPUによる処理に必要なデータを一時的に記憶
    するRAMを備えた複数の処理装置と、 該各処理装置に対し、上記記憶領域に記憶させるための
    新たな処理プログラムを送信する送信手段を備えたプロ
    グラム送信装置と、 をネットワークを介して接続してなる通信システムであ
    って、 上記処理装置の少なくとも一つが請求項4記載のプログ
    ラム書換装置を備え、 上記プログラム送信装置が、 上記送信手段による上記新たな処理プログラムの送信が
    可能な上記処理装置をリストアップするリストアップ手
    段と、 該リストアップ手段によりリストアップされた上記処理
    装置の中から、上記送信手段による上記新たな処理プロ
    グラムの送信先を指定する送信先指定手段と、 を更に備えると共に、 上記送信手段が、上記新たな処理プログラムと共に、上
    記プログラマブルROMの上記記憶領域の記憶内容を書
    き換えるための書換プログラムを、上記送信先指定手段
    によって指定された処理装置に対して送信することを特
    徴とする通信システム。
  11. 【請求項11】 上記プログラム送信装置が、 上記リストアップ手段によりリストアップされた上記各
    処理装置の機種情報を取得する機種情報取得手段と、 該機種情報取得手段によって取得された上記各処理装置
    の機種情報に基づき、上記各処理装置を機種毎に分類す
    る機種分類手段と、 を更に備え、 上記送信先指定手段が、上記送信先として、上記処理装
    置を個々に指定することも、同一機種の上記処理装置を
    一括して指定することも可能に構成されたことを特徴と
    する請求項8〜10のいずれかに記載の通信システム。
  12. 【請求項12】 記憶内容を書き換え可能な記憶領域を
    備えたプログラマブルROM、上記記憶領域に記憶され
    た処理プログラムに基づく処理を実行するCPU、及
    び、該CPUによる処理に必要なデータを一時的に記憶
    するRAMを備えた複数の処理装置と、 該各処理装置に対し、上記記憶領域に記憶させるための
    新たな処理プログラムを送信する送信手段を備えたプロ
    グラム送信装置と、 をネットワークを介して接続してなる通信システムであ
    って、 上記プログラム送信装置が、 上記送信手段による上記新たな処理プログラムの送信が
    可能な上記処理装置をリストアップするリストアップ手
    段と、 該リストアップ手段によりリストアップされた上記処理
    装置の中から、上記送信手段による上記新たな処理プロ
    グラムの送信先を指定する送信先指定手段と、 上記リストアップ手段によりリストアップされた上記各
    処理装置の機種情報を取得する機種情報取得手段と、 該機種情報取得手段によって取得された上記各処理装置
    の機種情報に基づき、上記各処理装置を機種毎に分類す
    る機種分類手段と、 を備え、 上記送信先指定手段が、上記送信先として、上記処理装
    置を個々に指定することも、同一機種の上記処理装置を
    一括して指定することも可能に構成されたことを特徴と
    する通信システム。
  13. 【請求項13】 上記送信手段が送信する上記新たな処
    理プログラムに、その処理プログラムに関わる識別情報
    が添付されると共に、 上記プログラム送信装置が、 上記送信手段による上記新たな処理プログラムの送信に
    先だって、その送信先としての上記処理装置の機種情報
    を取得する機種情報取得手段と、 該機種情報取得手段にて取得した機種情報が、上記処理
    プログラムに添付された識別情報と対応しないとき、警
    報を発生する警報手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項8〜12のいずれ
    かに記載の通信システム。
  14. 【請求項14】 上記プログラム送信装置を構成する請
    求項8,9,10,11,12,または13記載の各手
    段としてコンピュータを機能させるためのソフトウェア
    プログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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