JPH11194702A - 表示装置および表示装置におけるホログラム再生方法 - Google Patents
表示装置および表示装置におけるホログラム再生方法Info
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- JPH11194702A JPH11194702A JP4051598A JP4051598A JPH11194702A JP H11194702 A JPH11194702 A JP H11194702A JP 4051598 A JP4051598 A JP 4051598A JP 4051598 A JP4051598 A JP 4051598A JP H11194702 A JPH11194702 A JP H11194702A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械的構成を必要とせず、ホログラムの表示
内容を変化させることができ、構成が簡単であり、ホロ
グラム板および装置構成を小型化できる表示装置および
表示装置におけるホログラム再生方法を提供する。 【解決手段】 この表示装置1は、車両用のものであ
り、車両速度を3次元的に数字およびグラフにてセグメ
ント表示するためのホログラム板3と、複数の照明装置
A1ないしAnとその各照明装置A1ないしAnをオン
オフ制御する照明制御部7とを有する光源ユニット5と
を備えている。ホログラム板3には、3次元表示のため
の複数の3次元像が、互いに異なる方向から照射される
再生照明光によって互いに独立に再生されるように多重
記録されており、各照明装置A1ないしAnによって再
生すべき3次元像に対応する照射方向から再生照明光が
照射されて、所定の速度表示が行われるようになってい
る。
内容を変化させることができ、構成が簡単であり、ホロ
グラム板および装置構成を小型化できる表示装置および
表示装置におけるホログラム再生方法を提供する。 【解決手段】 この表示装置1は、車両用のものであ
り、車両速度を3次元的に数字およびグラフにてセグメ
ント表示するためのホログラム板3と、複数の照明装置
A1ないしAnとその各照明装置A1ないしAnをオン
オフ制御する照明制御部7とを有する光源ユニット5と
を備えている。ホログラム板3には、3次元表示のため
の複数の3次元像が、互いに異なる方向から照射される
再生照明光によって互いに独立に再生されるように多重
記録されており、各照明装置A1ないしAnによって再
生すべき3次元像に対応する照射方向から再生照明光が
照射されて、所定の速度表示が行われるようになってい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラムを用い
て各種の視認情報を表示する表示装置および表示装置に
おけるホログラム再生方法に関するものである。
て各種の視認情報を表示する表示装置および表示装置に
おけるホログラム再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホログラムを用いた従来の表示装置とし
ては、特開平1−5022297号公報に開示されたも
のがある。この表示装置は、ホログラムを用いて車速計
等のメータ表示を行うものであり、文字盤像を表示する
文字盤表示用の第1のホログラム板と、その文字盤像上
に指針像を表示する指針表示用の第2のホログラム板と
を備えている。第1および第2のホログラム板は、重ね
合わされた状態で運転席の前面部に備えられており、文
字盤表示用の第1のホログラム板に対して指針表示用の
第2のホログラム板を回転駆動し、文字盤像上で指針像
を回転させることによって、所定のメータ表示が行われ
るようになっている。
ては、特開平1−5022297号公報に開示されたも
のがある。この表示装置は、ホログラムを用いて車速計
等のメータ表示を行うものであり、文字盤像を表示する
文字盤表示用の第1のホログラム板と、その文字盤像上
に指針像を表示する指針表示用の第2のホログラム板と
を備えている。第1および第2のホログラム板は、重ね
合わされた状態で運転席の前面部に備えられており、文
字盤表示用の第1のホログラム板に対して指針表示用の
第2のホログラム板を回転駆動し、文字盤像上で指針像
を回転させることによって、所定のメータ表示が行われ
るようになっている。
【0003】また、この表示装置では、再生照明光用の
光源が第2のホログラム板の回転軸上から離れた位置に
設けられているので、光源からの光を回転軸方向に沿っ
た光に変換するコンバータホログラムが、光源と第1お
よび第2のホログラム板との間に設けられている。
光源が第2のホログラム板の回転軸上から離れた位置に
設けられているので、光源からの光を回転軸方向に沿っ
た光に変換するコンバータホログラムが、光源と第1お
よび第2のホログラム板との間に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の表示装置では、指針表示用の第2のホログラム板
を回転駆動するための機械的構成が必要であり、構成が
複雑化および大型化するという問題がある。
従来の表示装置では、指針表示用の第2のホログラム板
を回転駆動するための機械的構成が必要であり、構成が
複雑化および大型化するという問題がある。
【0005】また、従来のホログラム板による再生像
は、再生光の光の強度が不足しがちで、再生像が不鮮明
となりやすいとういう問題もある。
は、再生光の光の強度が不足しがちで、再生像が不鮮明
となりやすいとういう問題もある。
【0006】そこで、上記問題点に鑑み、本発明の第1
の目的は、機械的構成を必要とせず、ホログラムの表示
内容を変化させることができ、構成が簡単な表示装置を
提供することである。
の目的は、機械的構成を必要とせず、ホログラムの表示
内容を変化させることができ、構成が簡単な表示装置を
提供することである。
【0007】また、本発明の第2の目的は、ホログラム
板および装置構成を小型化できる表示装置および表示装
置におけるホログラム再生方法を提供することである。
板および装置構成を小型化できる表示装置および表示装
置におけるホログラム再生方法を提供することである。
【0008】さらに、本発明の第3の目的は、ホログラ
ム板による再生像を鮮明に表示することができる表示装
置および表示装置におけるホログラム再生方法を提供す
ることである。
ム板による再生像を鮮明に表示することができる表示装
置および表示装置におけるホログラム再生方法を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に対応する前
記目的を達成するための技術的手段は、所定の配列規則
に従って配列された複数のセグメントのうちの所定のセ
グメントを所定の組合せで表示することによって所定の
視認情報を表示するとともに、表示する前記セグメント
の前記組合せを変化させることによって前記視認情報の
表示内容を変化させる表示装置であって、前記複数のセ
グメントをそれぞれ構成する複数の像が、互いに異なる
照射方向から照射される再生照明光によって互いに独立
に再生されるように干渉縞として多重記録されたホログ
ラム板と、前記像の数に応じて複数設けられ、前記各像
に応じた前記照射方向から前記再生照明光を前記ホログ
ラム板に向けて照射する照明手段と、表示すべき前記視
認情報の表示内容に応じて、前記複数の照明手段をオン
オフ制御することにより、前記ホログラム板に記録され
た前記複数の像のうちから再生すべき像を選択する画像
選択手段と、を備えることを特徴とする。
記目的を達成するための技術的手段は、所定の配列規則
に従って配列された複数のセグメントのうちの所定のセ
グメントを所定の組合せで表示することによって所定の
視認情報を表示するとともに、表示する前記セグメント
の前記組合せを変化させることによって前記視認情報の
表示内容を変化させる表示装置であって、前記複数のセ
グメントをそれぞれ構成する複数の像が、互いに異なる
照射方向から照射される再生照明光によって互いに独立
に再生されるように干渉縞として多重記録されたホログ
ラム板と、前記像の数に応じて複数設けられ、前記各像
に応じた前記照射方向から前記再生照明光を前記ホログ
ラム板に向けて照射する照明手段と、表示すべき前記視
認情報の表示内容に応じて、前記複数の照明手段をオン
オフ制御することにより、前記ホログラム板に記録され
た前記複数の像のうちから再生すべき像を選択する画像
選択手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】好ましくは、前記複数の像が構成する前記
複数のセグメントは、所定の数値を数字、あるいはグラ
フでセグメント表示するためのものであるのがよい。
複数のセグメントは、所定の数値を数字、あるいはグラ
フでセグメント表示するためのものであるのがよい。
【0011】第3の発明に対応する前記目的を達成する
ための技術的手段は、所定の視認情報を表示するための
複数の像が互いに独立した記録領域に干渉縞として記録
されているとともに、その各記録領域に記録された干渉
縞に所定の再生照明光が照射されるとその干渉縞に対応
した前記像を再生するホログラム板と、前記ホログラム
板に向けて前記再生照明光を照射する光源ユニットと、
前記ホログラム板の少なくとも前記干渉縞が記録されて
いる領域を覆うようにして前記光源ユニットと前記ホロ
グラム板との間に設置されるとともに、互いに対向する
面に所定の透明電極が形成された2枚の透明基板の間に
挟み込まれた所定の液晶層を有しており、前記光源ユニ
ット側から入射し、前記ホログラム板の前記各記録領域
に向けて出射する前記光源ユニットからの前記再生参照
光を、入力される所定の制御信号に応答して前記透明電
極間に印加する印加電圧を変化させることにより、前記
各記録領域ごとに独立して透過または遮断可能な液晶パ
ネルと、前記制御信号を通じて前記液晶パネルを制御す
ることにより、前記ホログラム板に記録された前記複数
の像のうちから再生すべき像を選択する画像選択手段
と、を備えることを特徴とする。
ための技術的手段は、所定の視認情報を表示するための
複数の像が互いに独立した記録領域に干渉縞として記録
されているとともに、その各記録領域に記録された干渉
縞に所定の再生照明光が照射されるとその干渉縞に対応
した前記像を再生するホログラム板と、前記ホログラム
板に向けて前記再生照明光を照射する光源ユニットと、
前記ホログラム板の少なくとも前記干渉縞が記録されて
いる領域を覆うようにして前記光源ユニットと前記ホロ
グラム板との間に設置されるとともに、互いに対向する
面に所定の透明電極が形成された2枚の透明基板の間に
挟み込まれた所定の液晶層を有しており、前記光源ユニ
ット側から入射し、前記ホログラム板の前記各記録領域
に向けて出射する前記光源ユニットからの前記再生参照
光を、入力される所定の制御信号に応答して前記透明電
極間に印加する印加電圧を変化させることにより、前記
各記録領域ごとに独立して透過または遮断可能な液晶パ
ネルと、前記制御信号を通じて前記液晶パネルを制御す
ることにより、前記ホログラム板に記録された前記複数
の像のうちから再生すべき像を選択する画像選択手段
と、を備えることを特徴とする。
【0012】好ましくは、前記液晶パネルは、前記ホロ
グラム板よりも大きな外形を有しているとともに、前記
光源ユニットはその液晶パネルの全面に前記再生照明光
を照射するようになっており、前記画像選択手段は、前
記制御信号を通じて前記液晶パネルの前記ホログラム板
の前記各記録領域に対向している部分の光の透過率を制
御することにより、前記ホログラム板に記録された前記
複数の像のうちから再生すべき像を選択するとともに、
前記制御信号を通じて前記液晶パネルの前記ホログラム
板に対向していない周辺部の光の透過率を制御すること
により、前記液晶パネルのその周辺部に所定の視認情報
を表示させるのがよい。
グラム板よりも大きな外形を有しているとともに、前記
光源ユニットはその液晶パネルの全面に前記再生照明光
を照射するようになっており、前記画像選択手段は、前
記制御信号を通じて前記液晶パネルの前記ホログラム板
の前記各記録領域に対向している部分の光の透過率を制
御することにより、前記ホログラム板に記録された前記
複数の像のうちから再生すべき像を選択するとともに、
前記制御信号を通じて前記液晶パネルの前記ホログラム
板に対向していない周辺部の光の透過率を制御すること
により、前記液晶パネルのその周辺部に所定の視認情報
を表示させるのがよい。
【0013】また、好ましくは、前記複数の像は、再生
された際に所定の数値を数字、あるいはグラフでセグメ
ント表示するようになっているのがよい。
された際に所定の数値を数字、あるいはグラフでセグメ
ント表示するようになっているのがよい。
【0014】さらに、好ましくは、前記液晶パネルの前
記液晶層には、前記透明電極間に印加される印加電圧の
変化に伴って入射光の偏光方向のねじれ角が変化する偏
光方向変換型液晶層が用いられるとともに、前記2枚の
透明基板の外面側には所定の偏光板が配設されるのがよ
い。
記液晶層には、前記透明電極間に印加される印加電圧の
変化に伴って入射光の偏光方向のねじれ角が変化する偏
光方向変換型液晶層が用いられるとともに、前記2枚の
透明基板の外面側には所定の偏光板が配設されるのがよ
い。
【0015】また、好ましくは、前記液晶パネルの前記
液晶層には、前記透明電極間に印加される印加電圧の変
化に伴って入射光の透過率が変化する高分子分散型液晶
層が用いられるのがよい。
液晶層には、前記透明電極間に印加される印加電圧の変
化に伴って入射光の透過率が変化する高分子分散型液晶
層が用いられるのがよい。
【0016】第8の発明に対応する前記目的を達成する
ための技術的手段は、所定の配列規則に従って設けられ
た複数の記録領域に、所定の視認情報を表示するための
複数の像が互いに独立して干渉縞として記録されている
とともに、その各記録領域に記録された前記干渉縞に所
定の再生照明光が裏面側から照射されるとその干渉縞に
対応した前記像を表面側に再生するホログラム板と、前
記ホログラム板の裏面側に対向配置されており、互いに
対向する面に所定の透明電極が形成された2枚の透明基
板の間に液晶層が形成された液晶素子と、前記ホログラ
ム板上の前記複数の記録領域のうちのいずれかの記録領
域に前記液晶素子を介して入射するように前記再生照明
光を照射するとともに、その再生照明光を前記液晶素子
に対して入射させる光源ユニットと、前記液晶素子の前
記両透明電極間に印加する印加電圧を変化させて前記液
晶層の屈折率を変化させて前記液晶層に入射した前記光
源ユニットからの前記再生照明光の進行方向を変化さ
せ、その再生照明光の前記ホログラム板への入射位置を
制御することにより、前記複数の記録領域のうちから前
記再生照明光を入射させるべき記録領域を選択して前記
ホログラム板に記録された前記複数の像のうちから再生
すべき像を選択する画像選択手段と、を備えることを特
徴とする。
ための技術的手段は、所定の配列規則に従って設けられ
た複数の記録領域に、所定の視認情報を表示するための
複数の像が互いに独立して干渉縞として記録されている
とともに、その各記録領域に記録された前記干渉縞に所
定の再生照明光が裏面側から照射されるとその干渉縞に
対応した前記像を表面側に再生するホログラム板と、前
記ホログラム板の裏面側に対向配置されており、互いに
対向する面に所定の透明電極が形成された2枚の透明基
板の間に液晶層が形成された液晶素子と、前記ホログラ
ム板上の前記複数の記録領域のうちのいずれかの記録領
域に前記液晶素子を介して入射するように前記再生照明
光を照射するとともに、その再生照明光を前記液晶素子
に対して入射させる光源ユニットと、前記液晶素子の前
記両透明電極間に印加する印加電圧を変化させて前記液
晶層の屈折率を変化させて前記液晶層に入射した前記光
源ユニットからの前記再生照明光の進行方向を変化さ
せ、その再生照明光の前記ホログラム板への入射位置を
制御することにより、前記複数の記録領域のうちから前
記再生照明光を入射させるべき記録領域を選択して前記
ホログラム板に記録された前記複数の像のうちから再生
すべき像を選択する画像選択手段と、を備えることを特
徴とする。
【0017】第9の発明に対応する前記目的を達成する
ための技術的手段は、所定の視認情報を表示する表示装
置であって、前記視認情報を表示するための複数の像が
干渉縞として記録されているとともに、その複数の像
が、互いに異なる波長の再生照明光によって互いに独立
に再生されるように多重記録されているホログラム板
と、前記複数の像に個別に対応させて複数設けられ、前
記複数の像のうちの対応する像に対応した前記波長の再
生照明光を前記ホログラム板に向けて各々照射する複数
の照射手段と、前記複数の照射手段をオンオフ制御する
ことにより、前記ホログラム板に記録された前記複数の
像のうちから再生すべき像を選択する画像選択手段と、
を備えることを特徴とする。
ための技術的手段は、所定の視認情報を表示する表示装
置であって、前記視認情報を表示するための複数の像が
干渉縞として記録されているとともに、その複数の像
が、互いに異なる波長の再生照明光によって互いに独立
に再生されるように多重記録されているホログラム板
と、前記複数の像に個別に対応させて複数設けられ、前
記複数の像のうちの対応する像に対応した前記波長の再
生照明光を前記ホログラム板に向けて各々照射する複数
の照射手段と、前記複数の照射手段をオンオフ制御する
ことにより、前記ホログラム板に記録された前記複数の
像のうちから再生すべき像を選択する画像選択手段と、
を備えることを特徴とする。
【0018】第10の発明に対応する前記目的を達成す
るための技術的手段は、所定の視認情報を表示するため
の複数の像が干渉縞として記録されているとともに、そ
の複数の像が、互いに異なる波長の再生照明光によって
互いに独立に再生されるように多重記録されているホロ
グラム板と、前記複数の像を再生させるために必要な複
数の波長の光成分を少なくとも含んだ光を前記ホログラ
ム板に向けて照射する光源ユニットと、前記ホログラム
板と前記光源ユニットとの間に設置されており、互いに
対向する面に透明電極が形成された2枚の透明基板の間
に液晶層が設けられた液晶素子と、その液晶素子の両面
に設けられた高反射透過面とを備えており、入射した前
記光源ユニットからの入射光を前記両高反射透過面間で
反射させつつ前記ホログラム板側に出射させることによ
り、前記入射光のうち、前記両高反射透過面間の光路長
に応じた波長成分の光のみを前記再生照明光として前記
ホログラム板側に透過させる波長選択手段と、前記波長
選択手段に備えられる前記液晶素子の両透明電極間に印
加する印加電圧を変化させ、前記液晶層の屈折率を変化
させて前記高反射透過面間の光路長を制御することによ
り、前記波長選択手段を透過して前記ホログラム板に入
射する前記再生照明光の波長成分を制御し、前記ホログ
ラム板に記録された前記複数の像のうちから再生すべき
像を選択する画像選択手段と、を備えることを特徴とす
る。
るための技術的手段は、所定の視認情報を表示するため
の複数の像が干渉縞として記録されているとともに、そ
の複数の像が、互いに異なる波長の再生照明光によって
互いに独立に再生されるように多重記録されているホロ
グラム板と、前記複数の像を再生させるために必要な複
数の波長の光成分を少なくとも含んだ光を前記ホログラ
ム板に向けて照射する光源ユニットと、前記ホログラム
板と前記光源ユニットとの間に設置されており、互いに
対向する面に透明電極が形成された2枚の透明基板の間
に液晶層が設けられた液晶素子と、その液晶素子の両面
に設けられた高反射透過面とを備えており、入射した前
記光源ユニットからの入射光を前記両高反射透過面間で
反射させつつ前記ホログラム板側に出射させることによ
り、前記入射光のうち、前記両高反射透過面間の光路長
に応じた波長成分の光のみを前記再生照明光として前記
ホログラム板側に透過させる波長選択手段と、前記波長
選択手段に備えられる前記液晶素子の両透明電極間に印
加する印加電圧を変化させ、前記液晶層の屈折率を変化
させて前記高反射透過面間の光路長を制御することによ
り、前記波長選択手段を透過して前記ホログラム板に入
射する前記再生照明光の波長成分を制御し、前記ホログ
ラム板に記録された前記複数の像のうちから再生すべき
像を選択する画像選択手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0019】第11の発明に対応する前記目的を達成す
るための技術的手段は、所定の視認情報を表示するため
の複数の像が干渉縞として記録されているとともに、そ
の複数の像が、偏光方向が互いに異なる再生照明光によ
って互いに独立に再生されるように多重記録されている
ホログラム板と、前記再生照明光となる所定の光を前記
ホログラム板に向けて照射する光源ユニットと、前記ホ
ログラム板と前記光源ユニットとの間に設置されてお
り、互いに対向する面に透明電極が形成された2枚の透
明基板の間に液晶層を設けた液晶素子と、その液晶素子
の前記光源ユニット側の面に設けられた偏光板とを備え
ており、前記光源ユニットから照射された前記光を前記
偏光板および前記液晶素子を介して前記再生照明光とし
て前記ホログラム板に入射させることにより、入力され
る制御信号に応じて前記両透明電極間に印加する印加電
圧を変化させて前記光が前記液晶層を通過する間のその
光の偏光方向のねじれ角を変化させて前記ホログラム板
に入射する前記再生照明光の偏光方向を変換する偏光方
向変換手段と、前記制御信号を通じて前記ねじれ角を制
御することにより、前記ホログラム板に入射する前記再
生照明光の前記偏光方向を制御して、前記ホログラム板
に記録された前記複数の像のうちから再生すべき像を選
択する画像選択手段と、を備えることを特徴とする。
るための技術的手段は、所定の視認情報を表示するため
の複数の像が干渉縞として記録されているとともに、そ
の複数の像が、偏光方向が互いに異なる再生照明光によ
って互いに独立に再生されるように多重記録されている
ホログラム板と、前記再生照明光となる所定の光を前記
ホログラム板に向けて照射する光源ユニットと、前記ホ
ログラム板と前記光源ユニットとの間に設置されてお
り、互いに対向する面に透明電極が形成された2枚の透
明基板の間に液晶層を設けた液晶素子と、その液晶素子
の前記光源ユニット側の面に設けられた偏光板とを備え
ており、前記光源ユニットから照射された前記光を前記
偏光板および前記液晶素子を介して前記再生照明光とし
て前記ホログラム板に入射させることにより、入力され
る制御信号に応じて前記両透明電極間に印加する印加電
圧を変化させて前記光が前記液晶層を通過する間のその
光の偏光方向のねじれ角を変化させて前記ホログラム板
に入射する前記再生照明光の偏光方向を変換する偏光方
向変換手段と、前記制御信号を通じて前記ねじれ角を制
御することにより、前記ホログラム板に入射する前記再
生照明光の前記偏光方向を制御して、前記ホログラム板
に記録された前記複数の像のうちから再生すべき像を選
択する画像選択手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】第12の発明に対応する前記目的を達成す
るための技術的手段は、所定の視認情報を表示する表示
装置であって、互いに対向する面に所定の透明電極が形
成された2枚の透明基板の間に液晶層が設けられ、その
2枚の透明基板の屈折率およびその各透明基板に形成さ
れた前記透明電極の屈折率を両透明基板間で互いに異な
らせた液晶素子と、照射光が前記液晶素子の前記2枚の
透明基板のうちの一方の透明基板に入射するように所定
の光を照射する光源ユニットと、前記液晶素子の前記2
枚の透明基板のうちの他方の透明基板の表面に密着状態
で配設されているとともに、前記視認情報を表示するた
めの複数の像が、入射角が互いに異なる前記光源ユニッ
トからの前記光によって互いに独立して再生されるよう
に干渉縞として多重記録されており、前記液晶素子の前
記透明電極間の印加電圧が変化されて前記液晶層の屈折
率が変化されることにより前記光源ユニットからの前記
光の前記入射角が変化されると、前記複数の像のうちか
らその変化された前記入射角に応じた前記像を再生する
ホログラム板と、前記液晶素子の前記両透明電極間に印
加する印加電圧を変化させ、前記液晶層の屈折率を制御
することにより、前記光源ユニットからの前記光の前記
ホログラム板への入射角を制御し、前記ホログラム板に
記録された前記複数の像のうちから再生すべき像を選択
する画像選択手段と、を備えることを特徴とする。
るための技術的手段は、所定の視認情報を表示する表示
装置であって、互いに対向する面に所定の透明電極が形
成された2枚の透明基板の間に液晶層が設けられ、その
2枚の透明基板の屈折率およびその各透明基板に形成さ
れた前記透明電極の屈折率を両透明基板間で互いに異な
らせた液晶素子と、照射光が前記液晶素子の前記2枚の
透明基板のうちの一方の透明基板に入射するように所定
の光を照射する光源ユニットと、前記液晶素子の前記2
枚の透明基板のうちの他方の透明基板の表面に密着状態
で配設されているとともに、前記視認情報を表示するた
めの複数の像が、入射角が互いに異なる前記光源ユニッ
トからの前記光によって互いに独立して再生されるよう
に干渉縞として多重記録されており、前記液晶素子の前
記透明電極間の印加電圧が変化されて前記液晶層の屈折
率が変化されることにより前記光源ユニットからの前記
光の前記入射角が変化されると、前記複数の像のうちか
らその変化された前記入射角に応じた前記像を再生する
ホログラム板と、前記液晶素子の前記両透明電極間に印
加する印加電圧を変化させ、前記液晶層の屈折率を制御
することにより、前記光源ユニットからの前記光の前記
ホログラム板への入射角を制御し、前記ホログラム板に
記録された前記複数の像のうちから再生すべき像を選択
する画像選択手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】第13の発明に対応する前記目的を達成す
るための技術的手段は、所定の視認情報を表示する表示
装置であって、所定の透明電極を各々有し、互いに対向
する内面側に液晶層を挟込んだ2枚の透明基板のうちの
一方の透明基板にホログラム板を用いるとともに、その
ホログラム板が前記液晶層と直接接触するようにそのホ
ログラム板に設ける前記透明電極をそのホログラム板の
外面側表面に設けたホログラム再生手段と、前記ホログ
ラム再生手段に備えられる前記2枚の透明基板のうちの
他方の透明基板に向けて、その照射光が入射するように
所定の光を照射する光源ユニットと、前記ホログラム再
生手段に備えられる前記2枚の透明基板に設けられる前
記両透明電極間の印加電圧を変化させることにより前記
液晶層の屈折率を制御する画像選択手段と、を備え、前
記ホログラム板には、前記視認情報を表示するための複
数の像が、入射角が互いに異なる前記光源ユニットから
の前記光によって互いに独立して再生されるように干渉
縞として多重記録されており、前記画像選択手段が前記
ホログラム再生手段の前記両透明電極間の印加電圧を変
化させて前記液晶層の屈折率を変化させ、前記光源ユニ
ットからの前記光の前記ホログラム板への前記入射角を
制御することにより、前記複数の像のうちから前記入射
角に応じた前記像が選択されて再生されることを特徴と
する。
るための技術的手段は、所定の視認情報を表示する表示
装置であって、所定の透明電極を各々有し、互いに対向
する内面側に液晶層を挟込んだ2枚の透明基板のうちの
一方の透明基板にホログラム板を用いるとともに、その
ホログラム板が前記液晶層と直接接触するようにそのホ
ログラム板に設ける前記透明電極をそのホログラム板の
外面側表面に設けたホログラム再生手段と、前記ホログ
ラム再生手段に備えられる前記2枚の透明基板のうちの
他方の透明基板に向けて、その照射光が入射するように
所定の光を照射する光源ユニットと、前記ホログラム再
生手段に備えられる前記2枚の透明基板に設けられる前
記両透明電極間の印加電圧を変化させることにより前記
液晶層の屈折率を制御する画像選択手段と、を備え、前
記ホログラム板には、前記視認情報を表示するための複
数の像が、入射角が互いに異なる前記光源ユニットから
の前記光によって互いに独立して再生されるように干渉
縞として多重記録されており、前記画像選択手段が前記
ホログラム再生手段の前記両透明電極間の印加電圧を変
化させて前記液晶層の屈折率を変化させ、前記光源ユニ
ットからの前記光の前記ホログラム板への前記入射角を
制御することにより、前記複数の像のうちから前記入射
角に応じた前記像が選択されて再生されることを特徴と
する。
【0022】第14の発明に対応する前記目的を達成す
るための技術的手段は、所定の視認情報を表示するため
の所定の像が干渉縞として記録されており、その干渉縞
に所定の再生照明光が照射されると前記像を再生するホ
ログラム板と、前記ホログラム板に前記再生照明光を照
射する光源ユニットと、前記ホログラム板によって再生
された前記像が投影されるスクリーンと、前記スクリー
ンに投影された前記像の投影像を拡大するためのレンズ
と、を備えるこを特徴とする。
るための技術的手段は、所定の視認情報を表示するため
の所定の像が干渉縞として記録されており、その干渉縞
に所定の再生照明光が照射されると前記像を再生するホ
ログラム板と、前記ホログラム板に前記再生照明光を照
射する光源ユニットと、前記ホログラム板によって再生
された前記像が投影されるスクリーンと、前記スクリー
ンに投影された前記像の投影像を拡大するためのレンズ
と、を備えるこを特徴とする。
【0023】第15の発明に対応する前記目的を達成す
るための技術的手段は、透光性を有する部材で形成され
ており、所定の視認情報を表示する表示像を構成するた
めの像が所定の記録領域に干渉縞として記録され、その
干渉縞に所定の再生照明光が照射されると前記像を再生
するホログラム板と、前記ホログラムの少なくとも前記
記録領域を覆うようにして前記ホログラム板の裏面側に
対向配置され、前記ホログラム板の前記録領域に対向す
る部分が発光することにより前記再生照明光を放射する
とともに、前記ホログラム板の前記記録領域に対向しな
い部分が発光することにより、前記ホログラム板によっ
て再生される前記像と伴って前記表示像を構成する所定
の像を表示する表示素子と、前記表示素子における前記
ホログラム板の前記記録領域に対向する前記部分および
対向しない前記部分の発光状態を制御することにより、
前記ホログラム板によって再生される前記像と前記表示
素子によって表示される前記像とによって構成される前
記表示像の表示内容を制御する制御手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
るための技術的手段は、透光性を有する部材で形成され
ており、所定の視認情報を表示する表示像を構成するた
めの像が所定の記録領域に干渉縞として記録され、その
干渉縞に所定の再生照明光が照射されると前記像を再生
するホログラム板と、前記ホログラムの少なくとも前記
記録領域を覆うようにして前記ホログラム板の裏面側に
対向配置され、前記ホログラム板の前記録領域に対向す
る部分が発光することにより前記再生照明光を放射する
とともに、前記ホログラム板の前記記録領域に対向しな
い部分が発光することにより、前記ホログラム板によっ
て再生される前記像と伴って前記表示像を構成する所定
の像を表示する表示素子と、前記表示素子における前記
ホログラム板の前記記録領域に対向する前記部分および
対向しない前記部分の発光状態を制御することにより、
前記ホログラム板によって再生される前記像と前記表示
素子によって表示される前記像とによって構成される前
記表示像の表示内容を制御する制御手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0024】好ましくは、前記表示像は、所定のメータ
表示を行うためのものであり、前記ホログラム板によっ
て再生される前記像は前記メータ表示のための文字盤像
を構成し、前記表示素子によって表示される前記像は前
記メータ表示のための指針像を構成するのがよい。
表示を行うためのものであり、前記ホログラム板によっ
て再生される前記像は前記メータ表示のための文字盤像
を構成し、前記表示素子によって表示される前記像は前
記メータ表示のための指針像を構成するのがよい。
【0025】また、好ましくは、前記ホログラム板に記
録されている前記像は、前記視認情報を3次元表示する
3次元像であるのがよい。
録されている前記像は、前記視認情報を3次元表示する
3次元像であるのがよい。
【0026】第18の発明に対応する前記目的を達成す
るための技術的手段は、請求項1ないし17のいずれか
に記載の表示装置におけるホログラム再生方法であっ
て、前記ホログラム板に前記像を記録する際の物体光お
よび参照光と、前記再生照明光とにその実質的な光源点
から遠ざかるにつれて照明領域が拡大する発散光を用い
るとともに、前記物体光および前記参照光の前記各光源
点と前記ホログラム板に記録されている前記干渉縞の中
心点との各距離と、前記干渉縞の前記中心点に対する前
記物体光および前記参照光の各入射角度と、前記物体光
および前記参照光の波長とに対して、前記再生参照光の
前記光源点と前記干渉縞の前記中心点との距離と、前記
干渉縞の前記中心点に対する前記再生照明光の入射角度
と、前記再生照明光の波長とを所定の規則に従って調節
することにより、前記像を前記ホログラム板に記録され
ている像よりも大きく拡大して再生することを特徴とす
る。
るための技術的手段は、請求項1ないし17のいずれか
に記載の表示装置におけるホログラム再生方法であっ
て、前記ホログラム板に前記像を記録する際の物体光お
よび参照光と、前記再生照明光とにその実質的な光源点
から遠ざかるにつれて照明領域が拡大する発散光を用い
るとともに、前記物体光および前記参照光の前記各光源
点と前記ホログラム板に記録されている前記干渉縞の中
心点との各距離と、前記干渉縞の前記中心点に対する前
記物体光および前記参照光の各入射角度と、前記物体光
および前記参照光の波長とに対して、前記再生参照光の
前記光源点と前記干渉縞の前記中心点との距離と、前記
干渉縞の前記中心点に対する前記再生照明光の入射角度
と、前記再生照明光の波長とを所定の規則に従って調節
することにより、前記像を前記ホログラム板に記録され
ている像よりも大きく拡大して再生することを特徴とす
る。
【0027】好ましくは、前記ホログラム板によって再
生された前記像をスクリーンに投影するのがよい。
生された前記像をスクリーンに投影するのがよい。
【0028】
【発明の実施の形態】1.第1実施形態 図1は第1、第2および第17の発明に対応した第1実
施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、
図2はその表示装置に備えられるホログラム板の正面図
であり、図3はそのホログラム板によって再生される3
次元像の構成を平面的に示す図である。
施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、
図2はその表示装置に備えられるホログラム板の正面図
であり、図3はそのホログラム板によって再生される3
次元像の構成を平面的に示す図である。
【0029】この表示装置1は、ホログラム板3と光源
ユニット5とを備えて構成されている。光源ユニット5
は、複数(n個)の照明装置(照明手段)A1ないしA
nと、その各照明装置A1ないしAnをオンオフ制御す
る照明制御部(画像選択手段)7とを備えている。この
ように構成される表示装置1は、車両の運転席正面のイ
ンストゥルメントパネル部等に設置され、車両の運行に
必要な所定の視認情報、ここでは車両速度をホログラム
板3により3次元表示するようになっている。
ユニット5とを備えて構成されている。光源ユニット5
は、複数(n個)の照明装置(照明手段)A1ないしA
nと、その各照明装置A1ないしAnをオンオフ制御す
る照明制御部(画像選択手段)7とを備えている。この
ように構成される表示装置1は、車両の運転席正面のイ
ンストゥルメントパネル部等に設置され、車両の運行に
必要な所定の視認情報、ここでは車両速度をホログラム
板3により3次元表示するようになっている。
【0030】本実施形態では、車両速度を数字にてセグ
メント表示するとともにグラフにてセグメント表示する
ようになっており、これに対応してホログラム板3に
は、図2に仮想線により模式的に示すように、車両速度
を数字にてセグメント表示するための複数の3次元像S
1ないしS16(以下、総称する場合は単に「S」とす
る)と、車両速度をグラフにてセグメント表示するため
の所定の配列規則に従って(ここでは、略弓状の曲線に
沿って)並ぶ複数のセグメントを構成する複数の3次元
像B1ないしBm(以下、総称する場合は単に「B」と
する)とがホログラム表示のための干渉縞として記録さ
れている。
メント表示するとともにグラフにてセグメント表示する
ようになっており、これに対応してホログラム板3に
は、図2に仮想線により模式的に示すように、車両速度
を数字にてセグメント表示するための複数の3次元像S
1ないしS16(以下、総称する場合は単に「S」とす
る)と、車両速度をグラフにてセグメント表示するため
の所定の配列規則に従って(ここでは、略弓状の曲線に
沿って)並ぶ複数のセグメントを構成する複数の3次元
像B1ないしBm(以下、総称する場合は単に「B」と
する)とがホログラム表示のための干渉縞として記録さ
れている。
【0031】図3に示されるように、ホログラム板3に
より再生される複数の3次元像Sのうちの2つの3次元
像S1,S2は、車両速度を示す数値の百の位の「1」
を表示するための2セグメントを構成しており、7つの
3次元像S3ないしS9およびS10ないしS16は、
車両速度を示す数値を十の位および一の位の「0」ない
し「9」を表示するための7セグメントをそれぞれ構成
しており、これら16個の3次元像Sのうちの3次元像
Sを所定の組合せで再生することによって、車両速度が
数字にてセグメント表示されるようになっている。
より再生される複数の3次元像Sのうちの2つの3次元
像S1,S2は、車両速度を示す数値の百の位の「1」
を表示するための2セグメントを構成しており、7つの
3次元像S3ないしS9およびS10ないしS16は、
車両速度を示す数値を十の位および一の位の「0」ない
し「9」を表示するための7セグメントをそれぞれ構成
しており、これら16個の3次元像Sのうちの3次元像
Sを所定の組合せで再生することによって、車両速度が
数字にてセグメント表示されるようになっている。
【0032】また、ホログラム板3により再生される複
数の3次元像Bは、車両速度をグラフにてセグメント表
示するためのバーグラフを構成しており、車両速度の上
昇に応じて、最低位の3次元像B1から最高位の3次元
像Bmへの順に再生する3次元像Bを増加させてゆくこ
とによって、車両速度がグラフにてセグメント表示され
るようになっている。
数の3次元像Bは、車両速度をグラフにてセグメント表
示するためのバーグラフを構成しており、車両速度の上
昇に応じて、最低位の3次元像B1から最高位の3次元
像Bmへの順に再生する3次元像Bを増加させてゆくこ
とによって、車両速度がグラフにてセグメント表示され
るようになっている。
【0033】本実施形態では、このような各3次元像
S,Bは、互いに異なる方向から照射される再生照明光
によって互いに独立に再生されるように、記録時に参照
光の照射方向を互いに異ならせてホログラム板3に多重
記録されており、これに応じて、光源ユニット5の照明
装置A1ないしAnは、各3次元像S,Bごとに設けら
れており、各照明装置A1ないしAnが、対応する各3
次元像S,Bを再生するための再生参照光C1ないしC
nを、ホログラム板3の各3次元像S,Bを再生するた
めの干渉縞にそれぞれ照射するようになっている。
S,Bは、互いに異なる方向から照射される再生照明光
によって互いに独立に再生されるように、記録時に参照
光の照射方向を互いに異ならせてホログラム板3に多重
記録されており、これに応じて、光源ユニット5の照明
装置A1ないしAnは、各3次元像S,Bごとに設けら
れており、各照明装置A1ないしAnが、対応する各3
次元像S,Bを再生するための再生参照光C1ないしC
nを、ホログラム板3の各3次元像S,Bを再生するた
めの干渉縞にそれぞれ照射するようになっている。
【0034】照明制御部7には、車両速度の値を示す信
号が外部から入力されるようになっており、照明制御部
7は、この入力信号に基づいてオンさせるべき照明装置
A1ないしAnを決定し、車両速度に応じた所定の組合
せで照明装置A1ないしAnをオンさせることにより、
再生すべき3次元像S,Bを選択する。
号が外部から入力されるようになっており、照明制御部
7は、この入力信号に基づいてオンさせるべき照明装置
A1ないしAnを決定し、車両速度に応じた所定の組合
せで照明装置A1ないしAnをオンさせることにより、
再生すべき3次元像S,Bを選択する。
【0035】このホログラム板3は、透過型のホログラ
ム板であり、このようにして複数の照明装置A1ないし
Anにより再生照明光C1ないしCnがその裏面側より
照射されると、その表面側におけるホログラム板3と運
転者との間の所定の空間9中に、車両速度を表示する3
次元像S,Bが、図4および図5に示されるように、所
定の組合せで3次元的に再生される。ここで、図1中、
矢印11は運転者の視認方向を示している。
ム板であり、このようにして複数の照明装置A1ないし
Anにより再生照明光C1ないしCnがその裏面側より
照射されると、その表面側におけるホログラム板3と運
転者との間の所定の空間9中に、車両速度を表示する3
次元像S,Bが、図4および図5に示されるように、所
定の組合せで3次元的に再生される。ここで、図1中、
矢印11は運転者の視認方向を示している。
【0036】以上のように、本実施形態によれば、車両
の運行に必要な視認情報である車両速度がホログラム板
3により3次元表示されるようになっているので、視認
情報の視認性を向上させることができる。
の運行に必要な視認情報である車両速度がホログラム板
3により3次元表示されるようになっているので、視認
情報の視認性を向上させることができる。
【0037】また、車両速度を数字およびグラフにてグ
メント表示するために必要な複数の3次元像S,Bが、
入射方向が互いに異なる再生照明光C1ないしCnによ
り互いに独立に再生されるように、単一のホログラム板
3に多重記録されているので、複数のホログラム板を備
える必要がなく、小型省スペース化および低コスト化を
図ることができるとともに、再生照明光C1ないしCn
を照射する複数の照明装置A1ないしAnをオンオフ制
御するだけで、再生される3次元像S,Bの表示内容を
刻々と変化する車両速度に応じて変化させることがで
き、機械的構成を必要とせず、構成が簡単であるという
利点がある。
メント表示するために必要な複数の3次元像S,Bが、
入射方向が互いに異なる再生照明光C1ないしCnによ
り互いに独立に再生されるように、単一のホログラム板
3に多重記録されているので、複数のホログラム板を備
える必要がなく、小型省スペース化および低コスト化を
図ることができるとともに、再生照明光C1ないしCn
を照射する複数の照明装置A1ないしAnをオンオフ制
御するだけで、再生される3次元像S,Bの表示内容を
刻々と変化する車両速度に応じて変化させることがで
き、機械的構成を必要とせず、構成が簡単であるという
利点がある。
【0038】なお、本実施形態では、車両速度を3次元
表示するようにしたが、オートマチックトランスミッシ
ョンのシフト位置、時計、走行距離計やバッテリインジ
ケータ等の各種の警告表示等の他の視認情報を3次元表
示するようにしてもよい。
表示するようにしたが、オートマチックトランスミッシ
ョンのシフト位置、時計、走行距離計やバッテリインジ
ケータ等の各種の警告表示等の他の視認情報を3次元表
示するようにしてもよい。
【0039】2.第2実施形態 図6は第3ないし第7および第17の発明に対応した第
2実施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であ
り、図7はその表示装置に備えられるホログラム板の正
面図であり、図8はそのホログラム板によって再生され
る3次元像の構成を平面的に示す図であり、図9はその
表示装置に備えられる液晶パネルの正面図である。
2実施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であ
り、図7はその表示装置に備えられるホログラム板の正
面図であり、図8はそのホログラム板によって再生され
る3次元像の構成を平面的に示す図であり、図9はその
表示装置に備えられる液晶パネルの正面図である。
【0040】この表示装置21は、ホログラム板23
と、そのホログラム板23の裏面側にホログラム板23
の全面を覆うようにして配設された液晶パネル25と、
その液晶パネル25の裏面側に配設された光源ユニット
27と、液晶パネル25および光源ユニット27を制御
する制御部(画像選択手段)29とを備えて構成されて
いる。このように構成される表示装置21は、車両の運
転席正面のインストゥルメントパネル部等に設置され、
車両の運行に必要な所定の視認情報、ここでは車両速度
をホログラム板23により3次元表示するようになって
いる。ここで、ホログラム板23と液晶パネル25と光
源ユニット27とは一体化されている。
と、そのホログラム板23の裏面側にホログラム板23
の全面を覆うようにして配設された液晶パネル25と、
その液晶パネル25の裏面側に配設された光源ユニット
27と、液晶パネル25および光源ユニット27を制御
する制御部(画像選択手段)29とを備えて構成されて
いる。このように構成される表示装置21は、車両の運
転席正面のインストゥルメントパネル部等に設置され、
車両の運行に必要な所定の視認情報、ここでは車両速度
をホログラム板23により3次元表示するようになって
いる。ここで、ホログラム板23と液晶パネル25と光
源ユニット27とは一体化されている。
【0041】本実施形態では、車両速度を数字にてセグ
メント表示するようになっており、これに対応してホロ
グラム板23には、図7に仮想線により模式的に示すよ
うに、車両速度を数字にてセグメント表示するための複
数の3次元像S1ないしS16(以下、総称する場合は
単に「S」とする)がホログラム表示のための干渉縞と
して記録されている。
メント表示するようになっており、これに対応してホロ
グラム板23には、図7に仮想線により模式的に示すよ
うに、車両速度を数字にてセグメント表示するための複
数の3次元像S1ないしS16(以下、総称する場合は
単に「S」とする)がホログラム表示のための干渉縞と
して記録されている。
【0042】図8に示されるように、ホログラム板23
により再生される複数の3次元像Sのうちの2つの3次
元像S1,S2は、車両速度を示す数値の百の位の
「1」を表示するための2セグメントを構成しており、
7つの3次元像S3ないしS9およびS10ないしS1
6は、車両速度を示す数値を十の位および一の位の
「0」ないし「9」を表示するための7セグメントをそ
れぞれ構成しており、これら16個の3次元像Sのうち
の3次元像Sを所定の組合せで再生することによって、
車両速度が数字にてセグメント表示されるようになって
いる。
により再生される複数の3次元像Sのうちの2つの3次
元像S1,S2は、車両速度を示す数値の百の位の
「1」を表示するための2セグメントを構成しており、
7つの3次元像S3ないしS9およびS10ないしS1
6は、車両速度を示す数値を十の位および一の位の
「0」ないし「9」を表示するための7セグメントをそ
れぞれ構成しており、これら16個の3次元像Sのうち
の3次元像Sを所定の組合せで再生することによって、
車両速度が数字にてセグメント表示されるようになって
いる。
【0043】本実施形態では、このような各3次元像S
は、ホログラム板23の対応する所定の記録領域D1な
いしD16(以下、総称する場合は単に「D」とする)
に互いに独立した状態で個別に記録されており、各記録
領域Dに再生照明光を照射すると、再生照明光が照射さ
れた記録領域Dに記録された3次元像Sのみが再生され
るようになっている。
は、ホログラム板23の対応する所定の記録領域D1な
いしD16(以下、総称する場合は単に「D」とする)
に互いに独立した状態で個別に記録されており、各記録
領域Dに再生照明光を照射すると、再生照明光が照射さ
れた記録領域Dに記録された3次元像Sのみが再生され
るようになっている。
【0044】液晶パネル25は、2枚の透明基板間の後
述する所定の複数領域E1ないしE16(以下、総称す
る場合は単に「E」とする)に液晶層が形成された液晶
素子25aと、その液晶素子25aの両側に設けられた
偏光板25b,25cとを備えて構成されており、2枚
の透明基板の内面側における液晶層が形成された前記各
領域Eに面する部分には、透明電極が形成されている。
この液晶素子25aに使用される液晶層には、その両側
の透明電極によって印加される印加電圧が変化するのに
伴って入射光の偏光方向のねじれ角が変化する偏光方向
変換型液晶層が使用されている。
述する所定の複数領域E1ないしE16(以下、総称す
る場合は単に「E」とする)に液晶層が形成された液晶
素子25aと、その液晶素子25aの両側に設けられた
偏光板25b,25cとを備えて構成されており、2枚
の透明基板の内面側における液晶層が形成された前記各
領域Eに面する部分には、透明電極が形成されている。
この液晶素子25aに使用される液晶層には、その両側
の透明電極によって印加される印加電圧が変化するのに
伴って入射光の偏光方向のねじれ角が変化する偏光方向
変換型液晶層が使用されている。
【0045】液晶パネル25の各液晶層形成領域Eと、
前述のホログラム板の各記録領域Dとは互いに1対1に
対応しているとともに、液晶パネル25とホログラム板
23とを重ね合わせた際に互いにぴったりと対向し合う
ように、ほぼ同一形状でかつ同一の位置関係で設けられ
ており、各液晶層形成領域Eを透過した光源ユニット2
7からの光(再生照明光)は、ホログラム板23の対応
する記録領域Dにのみ入射するようになっている。な
お、液晶パネル25の液晶層形成領域E以外の部分は、
所定の遮光処理が施されており、光源ユニット27から
の光は、液晶層形成領域Eのみを透過し得るようになっ
ている。
前述のホログラム板の各記録領域Dとは互いに1対1に
対応しているとともに、液晶パネル25とホログラム板
23とを重ね合わせた際に互いにぴったりと対向し合う
ように、ほぼ同一形状でかつ同一の位置関係で設けられ
ており、各液晶層形成領域Eを透過した光源ユニット2
7からの光(再生照明光)は、ホログラム板23の対応
する記録領域Dにのみ入射するようになっている。な
お、液晶パネル25の液晶層形成領域E以外の部分は、
所定の遮光処理が施されており、光源ユニット27から
の光は、液晶層形成領域Eのみを透過し得るようになっ
ている。
【0046】このような液晶パネル25は、制御部29
から入力される信号に基づいて各液晶形成領域Eの液晶
層に印加する印加電圧を変化させ、光源ユニット27か
らの光が各液晶層形成領域Eを透過する間に生じるその
偏光方向のねじれ角を変化させることにより、各液晶層
形成領域Eの光の透過率を変化させ、この液晶層形成領
域Eを介してホログラム板23側に透過する光源ユニッ
ト27からの光を透過させるか、あるいは遮断する。一
方、光源ユニット27は、ホログラム板23の少なくと
も3次元像Sが記録されている全領域に向けて再生照明
光を照射するようになっている。
から入力される信号に基づいて各液晶形成領域Eの液晶
層に印加する印加電圧を変化させ、光源ユニット27か
らの光が各液晶層形成領域Eを透過する間に生じるその
偏光方向のねじれ角を変化させることにより、各液晶層
形成領域Eの光の透過率を変化させ、この液晶層形成領
域Eを介してホログラム板23側に透過する光源ユニッ
ト27からの光を透過させるか、あるいは遮断する。一
方、光源ユニット27は、ホログラム板23の少なくと
も3次元像Sが記録されている全領域に向けて再生照明
光を照射するようになっている。
【0047】制御部29には、車両速度の値を示す信号
が外部から入力されるようになっており、制御部29
は、光源ユニット27のオンオフ制御を行うとともに、
前記入力信号に基づいて、液晶パネル25の複数の液晶
層形成領域Eのうちから光源ユニット27からの光を透
過させるべき液晶層形成領域Eを車両速度に応じた所定
の組合せで決定することにより、再生すべき3次元像S
を選択する。
が外部から入力されるようになっており、制御部29
は、光源ユニット27のオンオフ制御を行うとともに、
前記入力信号に基づいて、液晶パネル25の複数の液晶
層形成領域Eのうちから光源ユニット27からの光を透
過させるべき液晶層形成領域Eを車両速度に応じた所定
の組合せで決定することにより、再生すべき3次元像S
を選択する。
【0048】このホログラム板23は、透過型のホログ
ラム板であり、このようにして所定の組合せで遮光状態
から透光状態とされた液晶パネル25の各液晶層形成領
域Eを透過した光源ユニット27からの再生照明光がそ
の裏面側より照射されると、その表面側におけるホログ
ラム板23と運転者との間の所定の空間31中に、車両
速度を表示する3次元像Sが、図10および図11に示
されるように、所定の組合せで3次元的に再生される。
ここで、図6中、矢印33は運転者の視認方向を示して
いる。
ラム板であり、このようにして所定の組合せで遮光状態
から透光状態とされた液晶パネル25の各液晶層形成領
域Eを透過した光源ユニット27からの再生照明光がそ
の裏面側より照射されると、その表面側におけるホログ
ラム板23と運転者との間の所定の空間31中に、車両
速度を表示する3次元像Sが、図10および図11に示
されるように、所定の組合せで3次元的に再生される。
ここで、図6中、矢印33は運転者の視認方向を示して
いる。
【0049】以上のように、本実施形態によれば、車両
の運行に必要な視認情報である車両速度がホログラム板
23により3次元表示されるようになっているので、視
認情報の視認性を向上させることができる。
の運行に必要な視認情報である車両速度がホログラム板
23により3次元表示されるようになっているので、視
認情報の視認性を向上させることができる。
【0050】また、車両速度を数字にてセグメント表示
するために必要な複数の3次元像Sが、ホログラム板2
3の複数の記録領域Dに個別に記録されており、その各
記録領域Dに入射する光源ユニット27からの再生照明
光を液晶パネル25により制御することにより、車両速
度の表示に必要な再生されるべき3次元像Sが選択され
るようになっているので、複数のホログラム板を備える
必要がなく、小型省スペース化および低コスト化を図る
ことができるとともに、再生される3次元像Sの表示内
容を刻々と変化する車両速度に応じて変化させることが
でき、機械的構成を必要とせず、構成が簡単であるとい
う利点がある。
するために必要な複数の3次元像Sが、ホログラム板2
3の複数の記録領域Dに個別に記録されており、その各
記録領域Dに入射する光源ユニット27からの再生照明
光を液晶パネル25により制御することにより、車両速
度の表示に必要な再生されるべき3次元像Sが選択され
るようになっているので、複数のホログラム板を備える
必要がなく、小型省スペース化および低コスト化を図る
ことができるとともに、再生される3次元像Sの表示内
容を刻々と変化する車両速度に応じて変化させることが
でき、機械的構成を必要とせず、構成が簡単であるとい
う利点がある。
【0051】さらに、ホログラム板23と液晶パネル2
5と光源ユニット27とが一体化されているので、部品
点数が削減され、表示装置21を小型化、省スペース
化、および低コスト化することができる。
5と光源ユニット27とが一体化されているので、部品
点数が削減され、表示装置21を小型化、省スペース
化、および低コスト化することができる。
【0052】なお、本実施形態では、液晶層に偏光方向
変換型液晶層を使用した液晶素子25aの両側に偏光板
25a,25bを配設して液晶パネル25を構成した
が、液晶素子25aの液晶層に、高分子分散型液晶層を
使用することにより偏光板25a,25bを使用せずに
液晶パネル25を構成してもよい。
変換型液晶層を使用した液晶素子25aの両側に偏光板
25a,25bを配設して液晶パネル25を構成した
が、液晶素子25aの液晶層に、高分子分散型液晶層を
使用することにより偏光板25a,25bを使用せずに
液晶パネル25を構成してもよい。
【0053】その高分子分散型液晶層とは、所定の高分
子と液晶との複合膜(複合物)からなっており、NCA
P(nematic curvilinear ali
gned phase)型やPN(polymer n
etwork)型の液晶が使用されるものであり、電圧
無印加時には、液晶層中の液晶がランダムな方向を向
き、高分子と液晶との屈折率に差異が生じ、入射光が散
乱されて透過率が大きく低下するため、白濁外観を呈す
る不透明状態となるようになっており、電圧印加時に
は、液晶が電界方向に配列し、高分子と液晶との屈折率
が一致し、入射光が散乱されずに透過するため、透明状
態となるようになっているものである。
子と液晶との複合膜(複合物)からなっており、NCA
P(nematic curvilinear ali
gned phase)型やPN(polymer n
etwork)型の液晶が使用されるものであり、電圧
無印加時には、液晶層中の液晶がランダムな方向を向
き、高分子と液晶との屈折率に差異が生じ、入射光が散
乱されて透過率が大きく低下するため、白濁外観を呈す
る不透明状態となるようになっており、電圧印加時に
は、液晶が電界方向に配列し、高分子と液晶との屈折率
が一致し、入射光が散乱されずに透過するため、透明状
態となるようになっているものである。
【0054】このような高分子分散型液晶層を使用した
液晶素子25a(液晶パネル25)を、ホログラム板2
3の各記録領域Dに入射する光源ユニット27からの再
生照明光の透過、遮断制御に使用することによって、偏
光板25b,25cを取り除くことができ、分再生照明
光が液晶素子25aを透過する際の光量のロスを大幅に
低減し、3次元像Sの明るさを向上させることができ
る。
液晶素子25a(液晶パネル25)を、ホログラム板2
3の各記録領域Dに入射する光源ユニット27からの再
生照明光の透過、遮断制御に使用することによって、偏
光板25b,25cを取り除くことができ、分再生照明
光が液晶素子25aを透過する際の光量のロスを大幅に
低減し、3次元像Sの明るさを向上させることができ
る。
【0055】また、本実施形態では、ホログラム板23
によって再生される複数の3次元像Sによって数字をセ
グメント表示するようにしたが、前述の図3および図4
に示されるように、車両速度等の所定の数値をグラフに
てセグメント表示するようにしてもよい。
によって再生される複数の3次元像Sによって数字をセ
グメント表示するようにしたが、前述の図3および図4
に示されるように、車両速度等の所定の数値をグラフに
てセグメント表示するようにしてもよい。
【0056】3.第3実施形態 図12は第3ないし第6および第17の発明に対応した
第3実施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図で
ある。この表示装置41は、前述の第2実施形態に係る
ホログラム板23と同一のホログラム板23と、そのホ
ログラム板23の裏面側にホログラム板23の全面を覆
うようにして配設された液晶パネル45と、その液晶パ
ネル45の裏面側に配設された光源ユニット47と、液
晶パネル45および光源ユニット47を制御する制御部
(画像選択手段)49とを備えて構成されている。この
ように構成される表示装置41は、車両の運転席正面の
インストゥルメントパネル部等に設置され、車両の運行
に必要な所定の視認情報、ここでは車両速度をホログラ
ム板23により3次元表示するようになっている。ここ
で、ホログラム板23と液晶パネル45と光源ユニット
47とは一体化されている。
第3実施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図で
ある。この表示装置41は、前述の第2実施形態に係る
ホログラム板23と同一のホログラム板23と、そのホ
ログラム板23の裏面側にホログラム板23の全面を覆
うようにして配設された液晶パネル45と、その液晶パ
ネル45の裏面側に配設された光源ユニット47と、液
晶パネル45および光源ユニット47を制御する制御部
(画像選択手段)49とを備えて構成されている。この
ように構成される表示装置41は、車両の運転席正面の
インストゥルメントパネル部等に設置され、車両の運行
に必要な所定の視認情報、ここでは車両速度をホログラ
ム板23により3次元表示するようになっている。ここ
で、ホログラム板23と液晶パネル45と光源ユニット
47とは一体化されている。
【0057】液晶パネル45は、液晶層を挟んで貼り合
わされた2枚の透明基板の一方の透明基板の内面側表面
に複数の透明な画素電極が形成され、他方の透明基板の
内面側表面に透明な共通電極が形成されたTFT方式の
液晶素子45aの両側に所定の偏光板45b,45cが
設けられて構成されている。
わされた2枚の透明基板の一方の透明基板の内面側表面
に複数の透明な画素電極が形成され、他方の透明基板の
内面側表面に透明な共通電極が形成されたTFT方式の
液晶素子45aの両側に所定の偏光板45b,45cが
設けられて構成されている。
【0058】そして、液晶パネル45は、制御部49か
ら入力される信号に基づいて液晶素子45aの各画素電
極と共通電極との間の液晶層に印加する印加電圧を変化
させ、光源ユニット47からの光が各画素電極によって
形成される各画素部を透過する間に生じるその偏光方向
のねじれ角を変化させることにより、各画素部の光の透
過率を変化させるようになっている。
ら入力される信号に基づいて液晶素子45aの各画素電
極と共通電極との間の液晶層に印加する印加電圧を変化
させ、光源ユニット47からの光が各画素電極によって
形成される各画素部を透過する間に生じるその偏光方向
のねじれ角を変化させることにより、各画素部の光の透
過率を変化させるようになっている。
【0059】液晶パネル45の外形は、ホログラム板2
3よりも大きく設定されており、ホログラム板23は、
例えば液晶パネル45の表面側の中央部45aに配置さ
れるようになっている。一方、光源ユニット47は、液
晶パネル45の全面に所定の光(ホログラム再生用の再
生参照光としても用いられる)を照射するようになって
いる。
3よりも大きく設定されており、ホログラム板23は、
例えば液晶パネル45の表面側の中央部45aに配置さ
れるようになっている。一方、光源ユニット47は、液
晶パネル45の全面に所定の光(ホログラム再生用の再
生参照光としても用いられる)を照射するようになって
いる。
【0060】この液晶パネル45は、ホログラム板23
の各記録領域Dに面した各画素部の光の透過率を変化さ
せることにより、液晶パネル45を透過してホログラム
板23の各記録領域Dに入射する光源ユニット47から
の再生照明光を透過または遮断し、表示すべき車両速度
に応じて複数の3次元像Sのうちから再生すべき3次元
像Sを選択する機能と、ホログラム板23に面していな
い周辺部45bに位置する各画素部の光の透過率を変化
させることにより、後述する図13に示されるような車
両の運行に必要な各種の視認情報を3次元像Sの周囲に
表示する機能とを有する。
の各記録領域Dに面した各画素部の光の透過率を変化さ
せることにより、液晶パネル45を透過してホログラム
板23の各記録領域Dに入射する光源ユニット47から
の再生照明光を透過または遮断し、表示すべき車両速度
に応じて複数の3次元像Sのうちから再生すべき3次元
像Sを選択する機能と、ホログラム板23に面していな
い周辺部45bに位置する各画素部の光の透過率を変化
させることにより、後述する図13に示されるような車
両の運行に必要な各種の視認情報を3次元像Sの周囲に
表示する機能とを有する。
【0061】制御部49には、車両速度等の車両状態を
示す各種の信号が外部から入力されるようになってお
り、制御部49は、光源ユニット47のオンオフ制御を
行うとともに、前記入力信号に基づいて、液晶パネル4
5を制御して車両速度に応じてホログラム板23に記録
された再生すべき3次元像Sを決定し車両速度の3次元
表示を行う一方、液晶パネル45の周辺部45bに燃料
計51等の各種の視認情報を表示させる。
示す各種の信号が外部から入力されるようになってお
り、制御部49は、光源ユニット47のオンオフ制御を
行うとともに、前記入力信号に基づいて、液晶パネル4
5を制御して車両速度に応じてホログラム板23に記録
された再生すべき3次元像Sを決定し車両速度の3次元
表示を行う一方、液晶パネル45の周辺部45bに燃料
計51等の各種の視認情報を表示させる。
【0062】このようにして液晶パネル45を介して光
源ユニット47からの再生照明光がホログラム板23に
裏面側より入射すると、その表面側におけるホログラム
板23と運転者との間の所定の空間53中に、車両速度
を表示する3次元像Sが、図13に示されるように、所
定の組合せで3次元的に再生される一方、その3次元像
Sの周囲に、燃料計51、水温計55、ウインカーイン
ジケータ57、パーキングインジケータ59、シートベ
ルトインジケータ61、バッテリインジケータ63等の
各種の視認情報が液晶パネル45により表示される。こ
こで、図12中、矢印65は運転者の視認方向を示して
いる。
源ユニット47からの再生照明光がホログラム板23に
裏面側より入射すると、その表面側におけるホログラム
板23と運転者との間の所定の空間53中に、車両速度
を表示する3次元像Sが、図13に示されるように、所
定の組合せで3次元的に再生される一方、その3次元像
Sの周囲に、燃料計51、水温計55、ウインカーイン
ジケータ57、パーキングインジケータ59、シートベ
ルトインジケータ61、バッテリインジケータ63等の
各種の視認情報が液晶パネル45により表示される。こ
こで、図12中、矢印65は運転者の視認方向を示して
いる。
【0063】以上のように、本実施形態によれば、車両
の運行に必要な視認情報である車両速度がホログラム板
23により3次元表示されるようになっているので、視
認情報の視認性を向上させることができる。
の運行に必要な視認情報である車両速度がホログラム板
23により3次元表示されるようになっているので、視
認情報の視認性を向上させることができる。
【0064】また、車両速度を数字にてセグメント表示
するために必要な複数の3次元像Sが、ホログラム板2
3の複数の記録領域Dに個別に記録されており、その各
記録領域Dに入射する光源ユニット27からの再生照明
光を液晶パネル45により制御することにより、車両速
度の表示に必要な再生されるべき3次元像Sが選択され
るようになっているので、複数のホログラム板を備える
必要がなく、小型省スペース化および低コスト化を図る
ことができるとともに、刻々と変化する車両速度に応じ
て再生される3次元像Sの表示内容を変化させることが
でき、機械的構成を必要とせず、構成が簡単であるとい
う利点がある。
するために必要な複数の3次元像Sが、ホログラム板2
3の複数の記録領域Dに個別に記録されており、その各
記録領域Dに入射する光源ユニット27からの再生照明
光を液晶パネル45により制御することにより、車両速
度の表示に必要な再生されるべき3次元像Sが選択され
るようになっているので、複数のホログラム板を備える
必要がなく、小型省スペース化および低コスト化を図る
ことができるとともに、刻々と変化する車両速度に応じ
て再生される3次元像Sの表示内容を変化させることが
でき、機械的構成を必要とせず、構成が簡単であるとい
う利点がある。
【0065】さらに、液晶パネル45はホログラム板2
3よりも外形が大きなものが使用されており、単一の液
晶パネル45によりホログラム板23に3次元表示を行
わせる一方、その周辺部45bにて燃料計51等の各種
の視認情報が表示されるようになっているので、液晶表
示のための液晶パネルとホログラム表示のための液晶パ
ネルとを別個に設ける必要がなく、小型省スペース化お
よび低コスト化を図ることができる。
3よりも外形が大きなものが使用されており、単一の液
晶パネル45によりホログラム板23に3次元表示を行
わせる一方、その周辺部45bにて燃料計51等の各種
の視認情報が表示されるようになっているので、液晶表
示のための液晶パネルとホログラム表示のための液晶パ
ネルとを別個に設ける必要がなく、小型省スペース化お
よび低コスト化を図ることができる。
【0066】また、ホログラム板23と液晶パネル45
と光源ユニット47とが一体化されているので、部品点
数が削減され、表示装置41を小型化、省スペース化、
および低コスト化することができる。
と光源ユニット47とが一体化されているので、部品点
数が削減され、表示装置41を小型化、省スペース化、
および低コスト化することができる。
【0067】なお、本実施形態では、車両速度を数字に
てセグメント表示するようにしたが、前述の図3および
図4に示されるように、車両速度をグラフにてセグメン
ト表示するようにしてもよい。
てセグメント表示するようにしたが、前述の図3および
図4に示されるように、車両速度をグラフにてセグメン
ト表示するようにしてもよい。
【0068】また、第2および第3実施形態では、車両
速度を3次元表示するようにしたが、オートマチックト
ランスミッションのシフト位置、時計、走行距離計やバ
ッテリインジケータ等の各種の警告表示等の他の視認情
報を3次元表示するようにしてもよい。
速度を3次元表示するようにしたが、オートマチックト
ランスミッションのシフト位置、時計、走行距離計やバ
ッテリインジケータ等の各種の警告表示等の他の視認情
報を3次元表示するようにしてもよい。
【0069】4.第4実施形態 図14は第8および第17の発明に対応した第4実施形
態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、図1
5はその表示装置に備えられるホログラム板の正面図で
あり、図16はそのホログラム板によって再生される3
次元像の構成を平面的に示す図である。
態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、図1
5はその表示装置に備えられるホログラム板の正面図で
あり、図16はそのホログラム板によって再生される3
次元像の構成を平面的に示す図である。
【0070】この表示装置71は、ホログラム板73
と、そのホログラム板73の裏面側にホログラム板73
の全面を覆うようにして配設され、ホログラム板73と
一体化された液晶素子75と、その液晶素子75の裏面
側に配設された光源ユニット77a,77bと、液晶パ
ネル75および光源ユニット77a,77bを制御する
制御部(画像選択手段)79とを備えて構成されてい
る。このように構成される表示装置71は、車両の運転
席正面のインストゥルメントパネル部等に設置され、車
両の運行に必要な所定の車両速度やオートマチィックト
ランスミッションのシフト位置等を示す各種の視認情
報、ここではシフト位置をホログラム板73により3次
元表示するようになっている。
と、そのホログラム板73の裏面側にホログラム板73
の全面を覆うようにして配設され、ホログラム板73と
一体化された液晶素子75と、その液晶素子75の裏面
側に配設された光源ユニット77a,77bと、液晶パ
ネル75および光源ユニット77a,77bを制御する
制御部(画像選択手段)79とを備えて構成されてい
る。このように構成される表示装置71は、車両の運転
席正面のインストゥルメントパネル部等に設置され、車
両の運行に必要な所定の車両速度やオートマチィックト
ランスミッションのシフト位置等を示す各種の視認情
報、ここではシフト位置をホログラム板73により3次
元表示するようになっている。
【0071】そのシフト位置の表示は、各シフト位置を
表す「P」、「R」、「N」、「D」、「3」、「2」
に対応する図16に示す複数の3次元像F1ないしF6
(以下、総称する場合は単に「F」とする)のうちのい
ずれか1つをホログラム板73により3次元表示するこ
とによって行われるようになっており、ホログラム板7
3には、図15にて仮想線で模式的に示すように、複数
の3次元像Fが、ホログラム板73の対応する所定の記
録領域G1ないしG6(以下、総称する場合は単に
「G」とする)に互いに独立した状態でホログラム表示
のための干渉縞として記録されており、各記録領域Gに
再生照明光が照射されると、再生照明光が照射された記
録領域Gに記録された3次元像Fのみが再生されるよう
になっている。また、ホログラム板73の各記録領域G
は、一方向、ここでは上下方向に沿って直線状に隣接し
た状態で形成されている。
表す「P」、「R」、「N」、「D」、「3」、「2」
に対応する図16に示す複数の3次元像F1ないしF6
(以下、総称する場合は単に「F」とする)のうちのい
ずれか1つをホログラム板73により3次元表示するこ
とによって行われるようになっており、ホログラム板7
3には、図15にて仮想線で模式的に示すように、複数
の3次元像Fが、ホログラム板73の対応する所定の記
録領域G1ないしG6(以下、総称する場合は単に
「G」とする)に互いに独立した状態でホログラム表示
のための干渉縞として記録されており、各記録領域Gに
再生照明光が照射されると、再生照明光が照射された記
録領域Gに記録された3次元像Fのみが再生されるよう
になっている。また、ホログラム板73の各記録領域G
は、一方向、ここでは上下方向に沿って直線状に隣接し
た状態で形成されている。
【0072】液晶素子75は、互いに対向する面に透明
電極が形成された2枚の透明基板の間に液晶層を形成し
て構成されており、液晶層に印加される電圧値の変化に
応じて液晶分子の向きが変わるのに伴って液晶層の屈折
率が変化する性質を利用して、光源ユニット77a,7
7bが照射する再生照明光のホログラム板73への入射
位置を一方向、ここでは上下方向に変化させるようにな
っている。
電極が形成された2枚の透明基板の間に液晶層を形成し
て構成されており、液晶層に印加される電圧値の変化に
応じて液晶分子の向きが変わるのに伴って液晶層の屈折
率が変化する性質を利用して、光源ユニット77a,7
7bが照射する再生照明光のホログラム板73への入射
位置を一方向、ここでは上下方向に変化させるようにな
っている。
【0073】ここで、液晶素子75には、通常のTN,
STN方式の液晶素子を使用することを想定している
が、前述の高分子分散型液晶を使用した液晶素子を用い
てもよい。この高分子分散型液晶層においても、高分子
分散型液晶層を挟み込んだ透明電極間への印加電圧を変
化させることによって屈折率が変化するようになってい
る。
STN方式の液晶素子を使用することを想定している
が、前述の高分子分散型液晶を使用した液晶素子を用い
てもよい。この高分子分散型液晶層においても、高分子
分散型液晶層を挟み込んだ透明電極間への印加電圧を変
化させることによって屈折率が変化するようになってい
る。
【0074】光源ユニット77a,77bは、3次元像
Fを再生するための再生照明光を液晶素子75を介して
ホログラム板73に照射するようになっており、光源ユ
ニット77aが記録領域G1ないしG3に再生照明光を
照射するようになっているとともに、光源ユニット77
bが記録領域G4ないしG6に再生照明光を照射するよ
うになっている。また、光源ユニット77aおよび77
bが照射する再生照明光は、ホログラム板73に入射し
た際に、記録領域G1ないしG3およびG4ないしG6
のうちのいずれか一つの記録領域G1ないしG3および
G4ないしG6にのみ入射するように絞られた状態で照
射されるようになっているとともに、液晶素子75の液
晶層によって効果的に進行方向が変化され得るように液
晶素子75に対して斜めに入射するように照射されるよ
うになっている。
Fを再生するための再生照明光を液晶素子75を介して
ホログラム板73に照射するようになっており、光源ユ
ニット77aが記録領域G1ないしG3に再生照明光を
照射するようになっているとともに、光源ユニット77
bが記録領域G4ないしG6に再生照明光を照射するよ
うになっている。また、光源ユニット77aおよび77
bが照射する再生照明光は、ホログラム板73に入射し
た際に、記録領域G1ないしG3およびG4ないしG6
のうちのいずれか一つの記録領域G1ないしG3および
G4ないしG6にのみ入射するように絞られた状態で照
射されるようになっているとともに、液晶素子75の液
晶層によって効果的に進行方向が変化され得るように液
晶素子75に対して斜めに入射するように照射されるよ
うになっている。
【0075】液晶素子75の液晶層の屈折率を制御する
ための透明電極間の印加電圧値は、光源ユニット77
a,77bから照射された再生照明光が、図17および
図18に示されるように液晶素子75の液晶層での屈折
により進行方向が変化された後、表示すべきシフト値に
対応する3次元像Fが記録されたホログラム板73の記
録領域Gに入射するように制御部79によって制御され
るようになっている。
ための透明電極間の印加電圧値は、光源ユニット77
a,77bから照射された再生照明光が、図17および
図18に示されるように液晶素子75の液晶層での屈折
により進行方向が変化された後、表示すべきシフト値に
対応する3次元像Fが記録されたホログラム板73の記
録領域Gに入射するように制御部79によって制御され
るようになっている。
【0076】制御部79には、シフト位置を示す信号が
外部から入力されるようになっており、表示すべきシフ
ト位置に応じて光源ユニット77a,77bをオンオフ
制御しつつ、液晶素子75の透明電極間への印加電圧を
制御し、その液晶層の屈折率を制御することにより、ホ
ログラム板73に記録された複数の3次元像Fのうちか
らシフト位置に対応した再生すべき3次元像Fを選択す
る。
外部から入力されるようになっており、表示すべきシフ
ト位置に応じて光源ユニット77a,77bをオンオフ
制御しつつ、液晶素子75の透明電極間への印加電圧を
制御し、その液晶層の屈折率を制御することにより、ホ
ログラム板73に記録された複数の3次元像Fのうちか
らシフト位置に対応した再生すべき3次元像Fを選択す
る。
【0077】このホログラム板73は、透過型のホログ
ラム板であり、このようにして光源ユニット77a,7
7bからの再生照明光がその裏面側より照射されると、
その表面側におけるホログラム板73と運転者との間の
所定の空間81中に、シフト位置を表す3次元像Fが、
図19および図20に示されるように、3次元的に再生
される。ここで、図14中、矢印83は運転者の視認方
向を示している。
ラム板であり、このようにして光源ユニット77a,7
7bからの再生照明光がその裏面側より照射されると、
その表面側におけるホログラム板73と運転者との間の
所定の空間81中に、シフト位置を表す3次元像Fが、
図19および図20に示されるように、3次元的に再生
される。ここで、図14中、矢印83は運転者の視認方
向を示している。
【0078】以上のように、本実施形態によれば、車両
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのシフト位置がホログラム板73により3次
元表示されるようになっているので、視認情報の視認性
を向上させることができる。
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのシフト位置がホログラム板73により3次
元表示されるようになっているので、視認情報の視認性
を向上させることができる。
【0079】また、シフト位置を表示するために必要な
複数の3次元像Fが、ホログラム板73の複数の記録領
域Gに個別に記録されており、その各記録領域Gに入射
する光源ユニット77a,77bからの再生照明光を液
晶素子75により制御することにより、再生されるべき
3次元像Fが選択されるようになっているので、複数の
ホログラム板を備える必要がなく、小型省スペース化お
よび低コスト化を図ることができるとともに、再生され
る3次元像Fの表示内容をシフト位置の変更に伴って変
化させることができ、機械的構成を必要とせず、構成が
簡単であるという利点がある。
複数の3次元像Fが、ホログラム板73の複数の記録領
域Gに個別に記録されており、その各記録領域Gに入射
する光源ユニット77a,77bからの再生照明光を液
晶素子75により制御することにより、再生されるべき
3次元像Fが選択されるようになっているので、複数の
ホログラム板を備える必要がなく、小型省スペース化お
よび低コスト化を図ることができるとともに、再生され
る3次元像Fの表示内容をシフト位置の変更に伴って変
化させることができ、機械的構成を必要とせず、構成が
簡単であるという利点がある。
【0080】さらに、ホログラム板73と液晶パネル7
5とが一体化されているので、部品点数が削減され、表
示装置71を小型化、省スペース化、および低コスト化
することができる。
5とが一体化されているので、部品点数が削減され、表
示装置71を小型化、省スペース化、および低コスト化
することができる。
【0081】なお、本実施形態では、オートマチックト
ランスミッションのシフト位置を3次元表示するように
したが、車両速度、時計、走行距離計やバッテリインジ
ケータ等の各種の警告表示等の他の視認情報を3次元表
示するようにしてもよい。
ランスミッションのシフト位置を3次元表示するように
したが、車両速度、時計、走行距離計やバッテリインジ
ケータ等の各種の警告表示等の他の視認情報を3次元表
示するようにしてもよい。
【0082】5.第5実施形態 図21は第9および第17の発明に対応した第5実施形
態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、図2
2はその表示装置に備えられるホログラム板の正面図で
あり、図23はそのホログラム板によって再生される3
次元像の構成を平面的に示す図である。
態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、図2
2はその表示装置に備えられるホログラム板の正面図で
あり、図23はそのホログラム板によって再生される3
次元像の構成を平面的に示す図である。
【0083】この表示装置91は、ホログラム板93と
光源ユニット95とを備えて構成されている。光源ユニ
ット95は、複数、ここでは6個の照明装置(照明手
段)H1ないしH6(以下、総称する場合は「H」とす
る)と、その各照明装置Hをオンオフ制御する照明制御
部(画像選択手段)97とを備えている。このように構
成される表示装置91は、車両の運転席正面のインスト
ゥルメントパネル部等に設置され、車両の運行に必要な
所定の視認情報、ここではオートマチックトランスミッ
ションのシフト位置をホログラム板93により3次元表
示するようになっている。
光源ユニット95とを備えて構成されている。光源ユニ
ット95は、複数、ここでは6個の照明装置(照明手
段)H1ないしH6(以下、総称する場合は「H」とす
る)と、その各照明装置Hをオンオフ制御する照明制御
部(画像選択手段)97とを備えている。このように構
成される表示装置91は、車両の運転席正面のインスト
ゥルメントパネル部等に設置され、車両の運行に必要な
所定の視認情報、ここではオートマチックトランスミッ
ションのシフト位置をホログラム板93により3次元表
示するようになっている。
【0084】そのシフト位置の表示は、各シフト位置を
表す「P」、「R」、「N」、「D」、「3」、「2」
に対応する図23に示す複数の3次元像I1ないしI6
(以下、総称する場合は単に「I」とする)のうちのい
ずれか1つをホログラム板93により3次元表示するこ
とによって行われるようになっており、ホログラム板9
3には、図22にて仮想線で模式的に示すように、複数
の3次元像Iが、互いに異なる波長の再生照明光によっ
て互いに独立して再生されるように、記録時の参照光の
波長を互いに異ならせてホログラム表示のための干渉縞
として多重記録されている。ここで、複数の3次元像I
は、省スペース化のため、ホログラム板93上の同一位
置に重ね合わされた状態で多重記録されるのが好まし
い。
表す「P」、「R」、「N」、「D」、「3」、「2」
に対応する図23に示す複数の3次元像I1ないしI6
(以下、総称する場合は単に「I」とする)のうちのい
ずれか1つをホログラム板93により3次元表示するこ
とによって行われるようになっており、ホログラム板9
3には、図22にて仮想線で模式的に示すように、複数
の3次元像Iが、互いに異なる波長の再生照明光によっ
て互いに独立して再生されるように、記録時の参照光の
波長を互いに異ならせてホログラム表示のための干渉縞
として多重記録されている。ここで、複数の3次元像I
は、省スペース化のため、ホログラム板93上の同一位
置に重ね合わされた状態で多重記録されるのが好まし
い。
【0085】また、ここでは、シフト位置を表示するた
めの3次元像Iをホログラム板93に多重記録したが、
同様な方法で、速度表示のための「0」から「180」
等の所定の値まで整数値を示す3次元像をホログラム板
93に記録して車両速度を3次元表示するようにしても
よい。
めの3次元像Iをホログラム板93に多重記録したが、
同様な方法で、速度表示のための「0」から「180」
等の所定の値まで整数値を示す3次元像をホログラム板
93に記録して車両速度を3次元表示するようにしても
よい。
【0086】光源ユニット95の各照明装置Hには、少
なくともホログラム板93に記録された全ての3次元像
Iを再生するのに必要な全ての波長成分を含んだ光、例
えば白色光を照射する光源99と、その各光源99から
照射された光のうち、ホログラム板93に記録されたい
ずれか一つの3次元像Iを再生するための波長成分の光
のみを透過させる光フィルタ101とが備えられてい
る。各照明装置Hとホログラム板93に記録された各3
次元像Iとは1対1に対応しており、各照明装置Hから
は、対応する3次元像Iを再生するための波長成分の再
生照明光がホログラム板93に照射されるようになって
いる。これより、複数の照明装置Hのうちのいずれか一
つをオンすることによって、ホログラム板93に記録さ
れた複数の3次元像Iのうちの対応するいずれか一つの
3次元像Iを再生することができるようになっている。
なくともホログラム板93に記録された全ての3次元像
Iを再生するのに必要な全ての波長成分を含んだ光、例
えば白色光を照射する光源99と、その各光源99から
照射された光のうち、ホログラム板93に記録されたい
ずれか一つの3次元像Iを再生するための波長成分の光
のみを透過させる光フィルタ101とが備えられてい
る。各照明装置Hとホログラム板93に記録された各3
次元像Iとは1対1に対応しており、各照明装置Hから
は、対応する3次元像Iを再生するための波長成分の再
生照明光がホログラム板93に照射されるようになって
いる。これより、複数の照明装置Hのうちのいずれか一
つをオンすることによって、ホログラム板93に記録さ
れた複数の3次元像Iのうちの対応するいずれか一つの
3次元像Iを再生することができるようになっている。
【0087】なお、本実施形態では、各照明装置Hに光
フィルタ101を備え所定の波長成分の光を抽出するよ
うにしたが、各照明装置Hの光源99として、LEDや
レーザ等の単一波長の光を照射する発光手段を用いても
よい。この場合、光フィルタ101は不要である。
フィルタ101を備え所定の波長成分の光を抽出するよ
うにしたが、各照明装置Hの光源99として、LEDや
レーザ等の単一波長の光を照射する発光手段を用いても
よい。この場合、光フィルタ101は不要である。
【0088】照明制御部97には、シフト位置を示す信
号が外部から入力されるようになっており、表示すべき
シフト位置に応じた一つの照明装置Hがオンするように
複数の照明装置Hをオンオフ制御することにより、ホロ
グラム板93に記録された複数の3次元像Iのうちから
シフト位置に対応した再生すべき一つの3次元像Iを選
択する。
号が外部から入力されるようになっており、表示すべき
シフト位置に応じた一つの照明装置Hがオンするように
複数の照明装置Hをオンオフ制御することにより、ホロ
グラム板93に記録された複数の3次元像Iのうちから
シフト位置に対応した再生すべき一つの3次元像Iを選
択する。
【0089】このホログラム板93は、透過型のホログ
ラム板であり、このようにして照明装置Hにより再生照
明光がその裏面側より照射されると、その表面側におけ
るホログラム板93と運転者との間の所定の空間103
中に、シフト位置を表示する3次元像Iが、図24およ
び図25に示されるように、3次元的に再生される。こ
こで、図21中、矢印105は運転者の視認方向を示し
ている。
ラム板であり、このようにして照明装置Hにより再生照
明光がその裏面側より照射されると、その表面側におけ
るホログラム板93と運転者との間の所定の空間103
中に、シフト位置を表示する3次元像Iが、図24およ
び図25に示されるように、3次元的に再生される。こ
こで、図21中、矢印105は運転者の視認方向を示し
ている。
【0090】以上のように、本実施形態によれば、車両
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのトランス位置がホログラム板93により3
次元表示されるようになっているので、視認情報の視認
性を向上させることができる。
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのトランス位置がホログラム板93により3
次元表示されるようになっているので、視認情報の視認
性を向上させることができる。
【0091】また、シフト位置を表示するために必要な
複数の3次元像Iが、各照明装置Hから照射される互い
に異なる波長成分の再生照明光により互いに独立して再
生されるように単一のホログラム板93に多重記録され
ているので、複数のホログラム板を備える必要がなく、
小型省スペース化および低コスト化を図ることができる
とともに、再生される3次元像Iの表示内容をシフト位
置の変更に伴って変化させることができ、機械的構成を
必要とせず、構成が簡単であるという利点がある。
複数の3次元像Iが、各照明装置Hから照射される互い
に異なる波長成分の再生照明光により互いに独立して再
生されるように単一のホログラム板93に多重記録され
ているので、複数のホログラム板を備える必要がなく、
小型省スペース化および低コスト化を図ることができる
とともに、再生される3次元像Iの表示内容をシフト位
置の変更に伴って変化させることができ、機械的構成を
必要とせず、構成が簡単であるという利点がある。
【0092】なお、本実施形態では、オートマチックト
ランスミッションのシフト位置を3次元表示するように
したが、車両速度、時計、走行距離計やバッテリインジ
ケータ等の各種の警告表示等の他の視認情報を3次元表
示するようにしてもよい。
ランスミッションのシフト位置を3次元表示するように
したが、車両速度、時計、走行距離計やバッテリインジ
ケータ等の各種の警告表示等の他の視認情報を3次元表
示するようにしてもよい。
【0093】6.第6実施形態 図26は第10および第17の発明に対応した第6実施
形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図である。本
実施形態に係る表示装置111に用いられるホログラム
93は、前述の実施形態に係るホログラム板93と同一
であり、またホログラム板93の記録内容および再生内
容も同一であるので、前述の図22ないし図25を参照
しながら本実施形態の説明を行う。
形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図である。本
実施形態に係る表示装置111に用いられるホログラム
93は、前述の実施形態に係るホログラム板93と同一
であり、またホログラム板93の記録内容および再生内
容も同一であるので、前述の図22ないし図25を参照
しながら本実施形態の説明を行う。
【0094】この表示装置111は、ホログラム板93
と、そのホログラム板93の裏面側にホログラム板93
の全面を覆うようにして配設された波長選択素子(波長
選択手段)115と、その波長選択素子115の裏面側
に配設された光源ユニット117と、波長選択素子11
5および光源ユニット117を制御する制御部(画像選
択手段)119とを備えて構成されている。このように
構成される表示装置111は、車両の運転席正面のイン
ストゥルメントパネル部等に設置され、車両の運行に必
要な所定の視認情報、ここではオートマチックトランス
ミッションのシフト位置をホログラム板93により3次
元表示するようになっている。ここで、ホログラム板9
3と波長選択素子115と光源ユニット117とは一体
化されている。
と、そのホログラム板93の裏面側にホログラム板93
の全面を覆うようにして配設された波長選択素子(波長
選択手段)115と、その波長選択素子115の裏面側
に配設された光源ユニット117と、波長選択素子11
5および光源ユニット117を制御する制御部(画像選
択手段)119とを備えて構成されている。このように
構成される表示装置111は、車両の運転席正面のイン
ストゥルメントパネル部等に設置され、車両の運行に必
要な所定の視認情報、ここではオートマチックトランス
ミッションのシフト位置をホログラム板93により3次
元表示するようになっている。ここで、ホログラム板9
3と波長選択素子115と光源ユニット117とは一体
化されている。
【0095】波長選択素子115は、図27に示される
ように、互いに対向する面に透明電極が形成された2枚
の透明基板137,139の間に液晶層121を形成し
た液晶素子123の両側表面に高反射透過面(光の透過
率が1パーセント前後の面)125,127を形成して
構成されており、2枚の高反射透過面125,127を
ファブリペローペアとして利用して所定の波長成分の光
のみを透過させるようになっている。
ように、互いに対向する面に透明電極が形成された2枚
の透明基板137,139の間に液晶層121を形成し
た液晶素子123の両側表面に高反射透過面(光の透過
率が1パーセント前後の面)125,127を形成して
構成されており、2枚の高反射透過面125,127を
ファブリペローペアとして利用して所定の波長成分の光
のみを透過させるようになっている。
【0096】光源ユニット117には、図27に示され
るように、少なくともホログラム板93に記録された全
ての3次元像Iを再生するのに必要な全ての波長成分を
含んだ光、例えば白色光を照射する光源129と、この
光源129を挟んで波長選択素子115に対向配置され
た反射板131とが備えられており、光源129から照
射された光が反射板131によって波長変換素子115
方向に反射されつつ、波長変換素子115に入射するよ
うになっている。
るように、少なくともホログラム板93に記録された全
ての3次元像Iを再生するのに必要な全ての波長成分を
含んだ光、例えば白色光を照射する光源129と、この
光源129を挟んで波長選択素子115に対向配置され
た反射板131とが備えられており、光源129から照
射された光が反射板131によって波長変換素子115
方向に反射されつつ、波長変換素子115に入射するよ
うになっている。
【0097】波長選択素子115に入射した光源129
からの光は、図27に示されるように、2枚の高反射透
過面125,127間で反射されつつ、前面側の高反射
透過面125を透過してホログラム板93側に出射する
のであるが、このようにして波長変換素子115から出
射した光の成分のうち、その波長の整数倍が高反射透過
面125,127間の光路長に等しくなる波長成分の光
のみが強め合い、他の波長成分の光は弱め合い、実質的
に特定の波長成分の光だけが波長変換素子115から出
射するようになっている。
からの光は、図27に示されるように、2枚の高反射透
過面125,127間で反射されつつ、前面側の高反射
透過面125を透過してホログラム板93側に出射する
のであるが、このようにして波長変換素子115から出
射した光の成分のうち、その波長の整数倍が高反射透過
面125,127間の光路長に等しくなる波長成分の光
のみが強め合い、他の波長成分の光は弱め合い、実質的
に特定の波長成分の光だけが波長変換素子115から出
射するようになっている。
【0098】波長変換素子115によって抽出する光の
波長を変化させるのは、液晶素子123の液晶層121
に印加される電圧値の変化に応じて液晶分子の向きが変
わるのに伴って液晶層121の屈折率が変化する性質を
利用して行われるようになっており、液晶層121の屈
折率が変化すると、これに伴って高反射透過面125,
127間の光路長が変化し、これによって波長変化素子
115から出射する光源129からの光の波長成分が変
化するようになっている。
波長を変化させるのは、液晶素子123の液晶層121
に印加される電圧値の変化に応じて液晶分子の向きが変
わるのに伴って液晶層121の屈折率が変化する性質を
利用して行われるようになっており、液晶層121の屈
折率が変化すると、これに伴って高反射透過面125,
127間の光路長が変化し、これによって波長変化素子
115から出射する光源129からの光の波長成分が変
化するようになっている。
【0099】すなわち、液晶層121の屈折率を制御
し、波長選択素子115から出射する光の波長を、ホロ
グラム板93に記録された各3次元像Iの再生照明光の
波長に一致させることによって、表示すべきシフト位置
に対応した所定の3次元像Iのみを選択して再生するこ
とができるようになっている。
し、波長選択素子115から出射する光の波長を、ホロ
グラム板93に記録された各3次元像Iの再生照明光の
波長に一致させることによって、表示すべきシフト位置
に対応した所定の3次元像Iのみを選択して再生するこ
とができるようになっている。
【0100】制御部119には、シフト位置を示す信号
が外部から入力されるようになっており、制御部119
は、波長選択素子115の液晶素子123の透明電極間
に印加する印加電圧を制御してその液晶層121の屈折
率を制御することによって、ホログラム板93に記録さ
れた複数の3次元像Iのうちからシフト位置に対応した
再生すべき一つの3次元像Iを選択する。
が外部から入力されるようになっており、制御部119
は、波長選択素子115の液晶素子123の透明電極間
に印加する印加電圧を制御してその液晶層121の屈折
率を制御することによって、ホログラム板93に記録さ
れた複数の3次元像Iのうちからシフト位置に対応した
再生すべき一つの3次元像Iを選択する。
【0101】このようにして光源ユニット117からの
所定の波長成分の光である再生照明光がホログラム板9
3の裏面側より照射されると、ホログラム板93と運転
者との間の所定の空間133中に、シフト位置を表示す
る3次元像Iが、図24および図25に示されるよう
に、3次元的に再生される。ここで、図26中、矢印1
35は運転者の視認方向を示している。
所定の波長成分の光である再生照明光がホログラム板9
3の裏面側より照射されると、ホログラム板93と運転
者との間の所定の空間133中に、シフト位置を表示す
る3次元像Iが、図24および図25に示されるよう
に、3次元的に再生される。ここで、図26中、矢印1
35は運転者の視認方向を示している。
【0102】以上のように、本実施形態によれば、車両
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのトランス位置がホログラム板93により3
次元表示されるようになっているので、視認情報の視認
性を向上させることができる。
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのトランス位置がホログラム板93により3
次元表示されるようになっているので、視認情報の視認
性を向上させることができる。
【0103】また、シフト位置を表示するために必要な
複数の3次元像Iが、光源ユニット117から照射され
た光の成分から波長選択素子115によって抽出された
波長成分の光によって、互いに独立して再生されるよう
に単一のホログラム板93に多重記録されているので、
複数のホログラム板を備える必要がなく、小型省スペー
ス化および低コスト化を図ることができるとともに、再
生される3次元像Iの表示内容をシフト位置の変更に伴
って変化させることができ、機械的構成を必要とせず、
構成が簡単であるという利点がある。
複数の3次元像Iが、光源ユニット117から照射され
た光の成分から波長選択素子115によって抽出された
波長成分の光によって、互いに独立して再生されるよう
に単一のホログラム板93に多重記録されているので、
複数のホログラム板を備える必要がなく、小型省スペー
ス化および低コスト化を図ることができるとともに、再
生される3次元像Iの表示内容をシフト位置の変更に伴
って変化させることができ、機械的構成を必要とせず、
構成が簡単であるという利点がある。
【0104】さらに、ホログラム板93と波長選択素子
115と光源ユニット117とが一体化されているの
で、部品点数が削減され、表示装置111を小型化、省
スペース化、および低コスト化することができる。
115と光源ユニット117とが一体化されているの
で、部品点数が削減され、表示装置111を小型化、省
スペース化、および低コスト化することができる。
【0105】なお、本実施形態では、オートマチックト
ランスミッションのシフト位置を3次元表示するように
したが、車両速度、時計、走行距離計やバッテリインジ
ケータ等の各種の警告表示等の他の視認情報を3次元表
示するようにしてもよい。
ランスミッションのシフト位置を3次元表示するように
したが、車両速度、時計、走行距離計やバッテリインジ
ケータ等の各種の警告表示等の他の視認情報を3次元表
示するようにしてもよい。
【0106】また、本実施形態では、波長選択素子11
5の液晶素子123には、通常のTN,STN方式の液
晶素子を使用することを想定しているが、前述の高分子
分散型液晶層を用いた液晶素子を用いてもよい。この場
合には、高分子と高分子とからなる複合膜への印加電圧
を変化させることによってその屈折率を変化させればよ
い。
5の液晶素子123には、通常のTN,STN方式の液
晶素子を使用することを想定しているが、前述の高分子
分散型液晶層を用いた液晶素子を用いてもよい。この場
合には、高分子と高分子とからなる複合膜への印加電圧
を変化させることによってその屈折率を変化させればよ
い。
【0107】7.第7実施形態 図28は第11および第17の発明に対応した第7実施
形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、図
29はその表示装置に備えられるホログラム板の正面図
であり、図30はそのホログラム板によって再生される
3次元像の構成を平面的に示す図である。
形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、図
29はその表示装置に備えられるホログラム板の正面図
であり、図30はそのホログラム板によって再生される
3次元像の構成を平面的に示す図である。
【0108】この表示装置141は、ホログラム板14
3と、そのホログラム板143の裏面側にホログラム板
143の全面を覆うようにして配設された偏光方向変換
素子(偏光方向変換手段)145と、その偏光方向変換
素子145の裏面側に配設された光源ユニット147
と、偏光方向変換素子145および光源ユニット147
を制御する制御部(画像選択手段)149とを備えて構
成されている。このように構成される表示装置141
は、車両の運転席正面のインストゥルメントパネル部等
に設置され、車両の運行に必要な所定の視認情報、ここ
ではオートマチックトランスミッションのシフト位置を
ホログラム板143により3次元表示するようになって
いる。ここで、ホログラム板143と偏光方向変換素子
145と光源ユニット147とは一体化されている。
3と、そのホログラム板143の裏面側にホログラム板
143の全面を覆うようにして配設された偏光方向変換
素子(偏光方向変換手段)145と、その偏光方向変換
素子145の裏面側に配設された光源ユニット147
と、偏光方向変換素子145および光源ユニット147
を制御する制御部(画像選択手段)149とを備えて構
成されている。このように構成される表示装置141
は、車両の運転席正面のインストゥルメントパネル部等
に設置され、車両の運行に必要な所定の視認情報、ここ
ではオートマチックトランスミッションのシフト位置を
ホログラム板143により3次元表示するようになって
いる。ここで、ホログラム板143と偏光方向変換素子
145と光源ユニット147とは一体化されている。
【0109】そのシフト位置の表示は、各シフト位置を
表す「P」、「R」、「N」、「D」、「3」、「2」
に対応する図30に示す複数の3次元像J1ないしJ6
(以下、総称する場合は単に「J」とする)のうちのい
ずれか1つをホログラム板143により3次元表示する
ことによって行われるようになっており、ホログラム板
143には、図29にて仮想線で模式的に示すように、
複数の3次元像Jが、偏光方向が互いに異なる再生照明
光によって互いに独立して再生されるように、記録時の
参照光の偏光方向を互いに異ならせてホログラム表示の
ための干渉縞として多重記録されている。ここで、複数
の3次元像Jは、省スペース化のため、ホログラム板1
43上の同一位置に重ね合わされた状態で多重記録され
るのが好ましい。
表す「P」、「R」、「N」、「D」、「3」、「2」
に対応する図30に示す複数の3次元像J1ないしJ6
(以下、総称する場合は単に「J」とする)のうちのい
ずれか1つをホログラム板143により3次元表示する
ことによって行われるようになっており、ホログラム板
143には、図29にて仮想線で模式的に示すように、
複数の3次元像Jが、偏光方向が互いに異なる再生照明
光によって互いに独立して再生されるように、記録時の
参照光の偏光方向を互いに異ならせてホログラム表示の
ための干渉縞として多重記録されている。ここで、複数
の3次元像Jは、省スペース化のため、ホログラム板1
43上の同一位置に重ね合わされた状態で多重記録され
るのが好ましい。
【0110】また、ここでは、シフト位置を表示するた
めの3次元像Jをホログラム板143に多重記録した
が、同様な方法で、速度表示のための「0」から「18
0」等の所定の値まで整数値を示す3次元像をホログラ
ム板143に記録して車両速度を3次元表示するように
してもよい。
めの3次元像Jをホログラム板143に多重記録した
が、同様な方法で、速度表示のための「0」から「18
0」等の所定の値まで整数値を示す3次元像をホログラ
ム板143に記録して車両速度を3次元表示するように
してもよい。
【0111】偏光方向変換素子145は、図31および
図32に示されるように、互いに対向する面に透明電極
が形成された2枚の透明基板151,153の間に液晶
層155を形成した液晶素子157の裏面側(光源ユニ
ット147側)表面に所定の偏光板159を設けて構成
されており、制御部149から与えられる制御信号に基
づいて液晶層155への印加電圧を変化させることによ
り、ホログラム板143側へ出射する光の偏光方向を変
化させるようになっている。
図32に示されるように、互いに対向する面に透明電極
が形成された2枚の透明基板151,153の間に液晶
層155を形成した液晶素子157の裏面側(光源ユニ
ット147側)表面に所定の偏光板159を設けて構成
されており、制御部149から与えられる制御信号に基
づいて液晶層155への印加電圧を変化させることによ
り、ホログラム板143側へ出射する光の偏光方向を変
化させるようになっている。
【0112】さらに詳細には、光源ユニット147から
照射された光の成分のうち、所定の偏光方向の光の成分
のみが、偏光板159を介して液晶素子157に入射す
るようになっており、この液晶素子157に入射した光
が液晶層155を透過する間に生じる偏光方向のねじれ
のねじれ角を、液晶層155への印加電圧を変化させる
ことによって、ホログラム板143側へ出射する光の偏
光方向を変化させるようになっている。
照射された光の成分のうち、所定の偏光方向の光の成分
のみが、偏光板159を介して液晶素子157に入射す
るようになっており、この液晶素子157に入射した光
が液晶層155を透過する間に生じる偏光方向のねじれ
のねじれ角を、液晶層155への印加電圧を変化させる
ことによって、ホログラム板143側へ出射する光の偏
光方向を変化させるようになっている。
【0113】すなわち、液晶素子157の透明電極間に
印加する電圧値を制御し、偏光方向変換素子145から
出射する光の偏光方向を、ホログラム板143に記録さ
れた各3次元像Jの再生照明光の偏光方向に一致させる
ことによって、表示すべきシフト位置に対応した所定の
3次元像Jのみを選択して再生することができるように
なっている。
印加する電圧値を制御し、偏光方向変換素子145から
出射する光の偏光方向を、ホログラム板143に記録さ
れた各3次元像Jの再生照明光の偏光方向に一致させる
ことによって、表示すべきシフト位置に対応した所定の
3次元像Jのみを選択して再生することができるように
なっている。
【0114】制御部149には、シフト位置を示す信号
が外部から入力されるようになっており、制御部149
は、偏光方向変換素子145の液晶素子157の透明電
極間に印加する印加電圧を制御することによって、ホロ
グラム板143に記録された複数の3次元像Jのうちか
らシフト位置に対応した再生すべき一つの3次元像Jを
選択する。
が外部から入力されるようになっており、制御部149
は、偏光方向変換素子145の液晶素子157の透明電
極間に印加する印加電圧を制御することによって、ホロ
グラム板143に記録された複数の3次元像Jのうちか
らシフト位置に対応した再生すべき一つの3次元像Jを
選択する。
【0115】このホログラム板143は、透過型のホロ
グラム板であり、このようにして光源ユニット147か
らの光が偏光方向変換素子145を介してその裏面側よ
り照射されると、その表面側におけるホログラム板14
3と運転者との間の所定の空間161中に、シフト位置
を表示する3次元像Jが、図33および図34に示され
るように、3次元的に再生される。ここで、図28中、
矢印163は運転者の視認方向を示している。
グラム板であり、このようにして光源ユニット147か
らの光が偏光方向変換素子145を介してその裏面側よ
り照射されると、その表面側におけるホログラム板14
3と運転者との間の所定の空間161中に、シフト位置
を表示する3次元像Jが、図33および図34に示され
るように、3次元的に再生される。ここで、図28中、
矢印163は運転者の視認方向を示している。
【0116】以上のように、本実施形態によれば、車両
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのトランス位置がホログラム板143により
3次元表示されるようになっているので、視認情報の視
認性を向上させることができる。
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのトランス位置がホログラム板143により
3次元表示されるようになっているので、視認情報の視
認性を向上させることができる。
【0117】また、シフト位置を表示するために必要な
複数の3次元像Jが、偏光方向変換素子145によって
偏光方向が制御された光源ユニット147からの再生照
明光により互いに独立して再生されるように単一のホロ
グラム板143に多重記録されているので、複数のホロ
グラム板を備える必要がなく、小型省スペース化および
低コスト化を図ることができるとともに、再生される3
次元像Jの表示内容をシフト位置の変更に伴って変化さ
せることができ、機械的構成を必要とせず、構成が簡単
であるという利点がある。
複数の3次元像Jが、偏光方向変換素子145によって
偏光方向が制御された光源ユニット147からの再生照
明光により互いに独立して再生されるように単一のホロ
グラム板143に多重記録されているので、複数のホロ
グラム板を備える必要がなく、小型省スペース化および
低コスト化を図ることができるとともに、再生される3
次元像Jの表示内容をシフト位置の変更に伴って変化さ
せることができ、機械的構成を必要とせず、構成が簡単
であるという利点がある。
【0118】さらに、ホログラム板143と偏光方向変
換素子145と光源ユニット147とが一体化されてい
るので、部品点数が削減され、表示装置141を小型
化、省スペース化、および低コスト化することができ
る。
換素子145と光源ユニット147とが一体化されてい
るので、部品点数が削減され、表示装置141を小型
化、省スペース化、および低コスト化することができ
る。
【0119】なお、本実施形態では、オートマチックト
ランスミッションのシフト位置を3次元表示するように
したが、車両速度、時計、走行距離計やバッテリインジ
ケータ等の各種の警告表示等の他の視認情報を3次元表
示するようにしてもよい。
ランスミッションのシフト位置を3次元表示するように
したが、車両速度、時計、走行距離計やバッテリインジ
ケータ等の各種の警告表示等の他の視認情報を3次元表
示するようにしてもよい。
【0120】8.第8実施形態 図35は第12および第17の発明に対応した第8実施
形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、図
36はその表示装置に備えられるホログラム板の正面図
であり、図37はそのホログラム板によって再生される
3次元像の構成を平面的に示す図である。
形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、図
36はその表示装置に備えられるホログラム板の正面図
であり、図37はそのホログラム板によって再生される
3次元像の構成を平面的に示す図である。
【0121】この表示装置201は、ホログラム板20
3と、液晶素子205と、光源ユニット207と、液晶
素子205および光源ユニット207の制御を行う制御
部(画像選択手段)209とを備えて構成されている。
このように構成される表示装置201は、車両の運転席
正面のインストゥルメントパネル部等に設置され、車両
の運行に必要な所定の視認情報、ここではオートマチッ
クトランスミッションのシフト位置をホログラム板20
3により3次元表示するようになっている。
3と、液晶素子205と、光源ユニット207と、液晶
素子205および光源ユニット207の制御を行う制御
部(画像選択手段)209とを備えて構成されている。
このように構成される表示装置201は、車両の運転席
正面のインストゥルメントパネル部等に設置され、車両
の運行に必要な所定の視認情報、ここではオートマチッ
クトランスミッションのシフト位置をホログラム板20
3により3次元表示するようになっている。
【0122】そのシフト位置の表示は、各シフト位置を
表す「P」、「R」、「N」、「D」、「3」、「2」
に対応する図23に示す複数の3次元像T1ないしT6
(以下、総称する場合は単に「T」とする)のうちのい
ずれか1つをホログラム板203により3次元表示する
ことによって行われるようになっており、ホログラム板
203には、図36にて仮想線で模式的に示すように、
複数の3次元像TIが、互いに入射角(入射方向)が異
なる再生照明光によって互いに独立して再生されるよう
に、記録時の参照光の照射方向を互いに異ならせてホロ
グラム表示のための干渉縞として多重記録されている。
ここで、複数の3次元像Tは、省スペース化のため、ホ
ログラム板203上の同一位置に重ね合わされた状態で
多重記録されるのが好ましい。
表す「P」、「R」、「N」、「D」、「3」、「2」
に対応する図23に示す複数の3次元像T1ないしT6
(以下、総称する場合は単に「T」とする)のうちのい
ずれか1つをホログラム板203により3次元表示する
ことによって行われるようになっており、ホログラム板
203には、図36にて仮想線で模式的に示すように、
複数の3次元像TIが、互いに入射角(入射方向)が異
なる再生照明光によって互いに独立して再生されるよう
に、記録時の参照光の照射方向を互いに異ならせてホロ
グラム表示のための干渉縞として多重記録されている。
ここで、複数の3次元像Tは、省スペース化のため、ホ
ログラム板203上の同一位置に重ね合わされた状態で
多重記録されるのが好ましい。
【0123】また、ここでは、シフト位置を表示するた
めの3次元像Tをホログラム板203に多重記録した
が、同様な方法で、速度表示のための「0」から「18
0」等の所定の値まで整数値を示す3次元像をホログラ
ム板203に記録して車両速度を3次元表示するように
してもよい。
めの3次元像Tをホログラム板203に多重記録した
が、同様な方法で、速度表示のための「0」から「18
0」等の所定の値まで整数値を示す3次元像をホログラ
ム板203に記録して車両速度を3次元表示するように
してもよい。
【0124】液晶素子205は、図38に示されるよう
に、互いに対向する面に透明電極211a,213aが
形成された2枚の透明基板211,213の間に液晶層
215を挟込んで構成されており、光源ユニット207
が照射する再生照明光207aの入射側の透明基板21
1および透明電極211aの屈折率n1,n2と、再生
照明光207aの出射側の透明基板213および透明基
板213aの屈折率n3,n4とを互いに異ならせてあ
る。また、ホログラム板203は、前記出射側の透明基
板213の表面に、透明基板213と同一の屈折率を有
する透明接着材により密着状態で接着固定されている。
に、互いに対向する面に透明電極211a,213aが
形成された2枚の透明基板211,213の間に液晶層
215を挟込んで構成されており、光源ユニット207
が照射する再生照明光207aの入射側の透明基板21
1および透明電極211aの屈折率n1,n2と、再生
照明光207aの出射側の透明基板213および透明基
板213aの屈折率n3,n4とを互いに異ならせてあ
る。また、ホログラム板203は、前記出射側の透明基
板213の表面に、透明基板213と同一の屈折率を有
する透明接着材により密着状態で接着固定されている。
【0125】液晶層205は、印加される電圧値の変化
に応じてその液晶分子の向きが変わるのに伴ってその屈
折率nが変化するようになっており、本実施形態では、
液晶層205の屈折率nが変化する性質を利用して、光
源ユニット207から照射された再生照明光207aの
ホログラム板203への入射角θを変化させて、ホログ
ラム板203に記録されている複数の3次元像Tのうち
から再生する3次元像Tを変化させるようになってい
る。
に応じてその液晶分子の向きが変わるのに伴ってその屈
折率nが変化するようになっており、本実施形態では、
液晶層205の屈折率nが変化する性質を利用して、光
源ユニット207から照射された再生照明光207aの
ホログラム板203への入射角θを変化させて、ホログ
ラム板203に記録されている複数の3次元像Tのうち
から再生する3次元像Tを変化させるようになってい
る。
【0126】光源ユニット207は、その照射光である
再生照明光207aが液晶素子205に所定の角度で傾
いて斜めに入射するように再生照明光207aを照射す
るようになっている。光源ユニット207から照射され
た再生照明光207aは、図38に示されるように、一
方(入射側)の透明基板211および透明電極211a
を介して液晶層215に入射し、液晶層215、他方
(出射側)の透明電極213aおよび透明基板213を
透過してホログラム板203に入射するようになってい
る。本実施形態では、液晶素子205の入射側の透明基
板211および透明電極211aの屈折率n1,n2
と、出射側の透明基板213および透明電極213aの
屈折率n3,n4とが互いに異なっているので、液晶層
215の屈折率nを変化させると、これに伴って再生照
明光207aのホログラム板23への入射角θが変化す
るようになっている。
再生照明光207aが液晶素子205に所定の角度で傾
いて斜めに入射するように再生照明光207aを照射す
るようになっている。光源ユニット207から照射され
た再生照明光207aは、図38に示されるように、一
方(入射側)の透明基板211および透明電極211a
を介して液晶層215に入射し、液晶層215、他方
(出射側)の透明電極213aおよび透明基板213を
透過してホログラム板203に入射するようになってい
る。本実施形態では、液晶素子205の入射側の透明基
板211および透明電極211aの屈折率n1,n2
と、出射側の透明基板213および透明電極213aの
屈折率n3,n4とが互いに異なっているので、液晶層
215の屈折率nを変化させると、これに伴って再生照
明光207aのホログラム板23への入射角θが変化す
るようになっている。
【0127】ホログラム板203に記録されている複数
の3次元像Tは、互いに異なる入射角θで入射する再生
照明光207aによって互いに独立に再生されるように
記録されており、液晶素子205の液晶層215の屈折
率nを制御し、再生照明光207aを所定の入射角θで
ホログラム板203に入射させると、その入射角θに応
じた3次元像Tが複数の3次元像Tのうちから再生され
るようになっている。
の3次元像Tは、互いに異なる入射角θで入射する再生
照明光207aによって互いに独立に再生されるように
記録されており、液晶素子205の液晶層215の屈折
率nを制御し、再生照明光207aを所定の入射角θで
ホログラム板203に入射させると、その入射角θに応
じた3次元像Tが複数の3次元像Tのうちから再生され
るようになっている。
【0128】制御部209には、シフト位置を示す信号
が外部から入力されるようになっており、この制御部2
09が、液晶素子205の両透明電極211a,213
a間の印加電圧を変化させて液晶層215の屈折率nを
制御し、再生照明光207aのホログラム板203への
入射角θを制御することにより、ホログラム板203に
記録された複数の3次元像Tのうちからシフト位置に対
応した再生すべき一つの3次元像Tを選択する。
が外部から入力されるようになっており、この制御部2
09が、液晶素子205の両透明電極211a,213
a間の印加電圧を変化させて液晶層215の屈折率nを
制御し、再生照明光207aのホログラム板203への
入射角θを制御することにより、ホログラム板203に
記録された複数の3次元像Tのうちからシフト位置に対
応した再生すべき一つの3次元像Tを選択する。
【0129】このホログラム板203は、透過型のホロ
グラム板であり、このようにして光源ユニット207か
らの再生照明光207aがその裏面側より照射される
と、その表面側におけるホログラム板203と運転者と
の間の所定の空間217中に、シフト位置を表示する3
次元像Tが、図39および図40に示されるように、3
次元的に再生される。ここで、図35中、矢印219は
運転者の視認方向を示している。
グラム板であり、このようにして光源ユニット207か
らの再生照明光207aがその裏面側より照射される
と、その表面側におけるホログラム板203と運転者と
の間の所定の空間217中に、シフト位置を表示する3
次元像Tが、図39および図40に示されるように、3
次元的に再生される。ここで、図35中、矢印219は
運転者の視認方向を示している。
【0130】以上のように、本実施形態によれば、車両
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのトランス位置がホログラム板203により
3次元表示されるようになっているので、視認情報の視
認性を向上させることができる。
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのトランス位置がホログラム板203により
3次元表示されるようになっているので、視認情報の視
認性を向上させることができる。
【0131】また、シフト位置を表示するために必要な
複数の3次元像Tが、互いに入射角θが異なる光源ユニ
ット207からの再生照明光207aによって互いに独
立して再生されるように単一のホログラム板203に多
重記録されているとともに、液晶素子205の液晶層2
15の屈折率nを変化させることにより再生される3次
元像Tを変化させることができるので、複数のホログラ
ム板を備える必要がなく、小型省スペース化および低コ
スト化を図ることができるとともに、再生される3次元
像Tの表示内容をシフト位置の変更に伴って変化させる
ことができ、機械的構成を必要とせず、構成が簡単であ
るという利点がある。
複数の3次元像Tが、互いに入射角θが異なる光源ユニ
ット207からの再生照明光207aによって互いに独
立して再生されるように単一のホログラム板203に多
重記録されているとともに、液晶素子205の液晶層2
15の屈折率nを変化させることにより再生される3次
元像Tを変化させることができるので、複数のホログラ
ム板を備える必要がなく、小型省スペース化および低コ
スト化を図ることができるとともに、再生される3次元
像Tの表示内容をシフト位置の変更に伴って変化させる
ことができ、機械的構成を必要とせず、構成が簡単であ
るという利点がある。
【0132】9.第9実施形態 図41は第13および第17の発明に対応した第9実施
形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図である。こ
の表示装置221は、ホログラム再生素子(ホログラム
再生手段)223と、光源ユニット225と、ホログラ
ム再生素子223および光源ユニット225の制御を行
う制御部(画像選択手段)227とを備えて構成されて
いる。このように構成される表示装置221は、車両の
運転席正面のインストゥルメントパネル部等に設置さ
れ、車両の運行に必要な所定の視認情報、ここではオー
トマチックトランスミッションのシフト位置をホログラ
ム再生素子223により3次元表示するようになってい
る。
形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図である。こ
の表示装置221は、ホログラム再生素子(ホログラム
再生手段)223と、光源ユニット225と、ホログラ
ム再生素子223および光源ユニット225の制御を行
う制御部(画像選択手段)227とを備えて構成されて
いる。このように構成される表示装置221は、車両の
運転席正面のインストゥルメントパネル部等に設置さ
れ、車両の運行に必要な所定の視認情報、ここではオー
トマチックトランスミッションのシフト位置をホログラ
ム再生素子223により3次元表示するようになってい
る。
【0133】ホログラム再生素子223には、前述の第
8実施形態に係るホログラム板203と同様なホログラ
ム板203が備えられており、前述の第9実施形態の場
合と同様にしてシフト位置が3次元表示されるようにな
っている。ここでは、ホログラム板203の詳細な説明
は省略する。
8実施形態に係るホログラム板203と同様なホログラ
ム板203が備えられており、前述の第9実施形態の場
合と同様にしてシフト位置が3次元表示されるようにな
っている。ここでは、ホログラム板203の詳細な説明
は省略する。
【0134】ホログラム再生素子223では、図42に
示されるように、液晶層227を介して対向配置された
2枚の透明基板のうちの一方(光源ユニット225から
照射される再生照明光225aの出射側)の透明基板に
はホログラム板203が用いられており、他方(再生照
明光225aの入射側)の透明基板には通常の透明基板
229が備えられている。透明基板229の内面側、す
なわち液晶層227と接触する面には透明電極231が
設けられており、またホログラム板203の外面側、す
なわち液晶層227と接触しない面には透明電極233
が設けられており、この両透明電極231,233間に
印加する印加電圧を制御することにより、液晶層227
の液晶分子の配向状態を制御し、液晶層227の屈折率
nを変化させることができるようになっている。なお、
ホログラム板203は、樹脂等の光透過性の絶縁部材で
形成されている。
示されるように、液晶層227を介して対向配置された
2枚の透明基板のうちの一方(光源ユニット225から
照射される再生照明光225aの出射側)の透明基板に
はホログラム板203が用いられており、他方(再生照
明光225aの入射側)の透明基板には通常の透明基板
229が備えられている。透明基板229の内面側、す
なわち液晶層227と接触する面には透明電極231が
設けられており、またホログラム板203の外面側、す
なわち液晶層227と接触しない面には透明電極233
が設けられており、この両透明電極231,233間に
印加する印加電圧を制御することにより、液晶層227
の液晶分子の配向状態を制御し、液晶層227の屈折率
nを変化させることができるようになっている。なお、
ホログラム板203は、樹脂等の光透過性の絶縁部材で
形成されている。
【0135】光源ユニット225は、その照射光である
再生照明光225aがホログラム再生素子223に所定
の角度で傾いて斜めに入射するように再生照明光225
aを照射するようになっている。光源ユニット225か
ら照射された再生照明光225aは、図42に示される
ように、入射側の透明基板229および透明電極231
を介して液晶層227に入射し、液晶層227を介して
ホログラム板203に所定の入射角θで入射するように
なっている。
再生照明光225aがホログラム再生素子223に所定
の角度で傾いて斜めに入射するように再生照明光225
aを照射するようになっている。光源ユニット225か
ら照射された再生照明光225aは、図42に示される
ように、入射側の透明基板229および透明電極231
を介して液晶層227に入射し、液晶層227を介して
ホログラム板203に所定の入射角θで入射するように
なっている。
【0136】ホログラム板203には、前述のように入
射角θが互いに異なる光源ユニット225からの再生照
明光225aによって互いに独立に再生されるように複
数の3次元像Tが多重記録されているので、液晶層22
7の屈折率nを変化させて再生照明光225aのホログ
ラム板203への入射角θを変化させることによって、
ホログラム板203に記録された複数の3次元像Tのう
ちから再生される3次元像Tの内容を変化させることが
できるようになっている。
射角θが互いに異なる光源ユニット225からの再生照
明光225aによって互いに独立に再生されるように複
数の3次元像Tが多重記録されているので、液晶層22
7の屈折率nを変化させて再生照明光225aのホログ
ラム板203への入射角θを変化させることによって、
ホログラム板203に記録された複数の3次元像Tのう
ちから再生される3次元像Tの内容を変化させることが
できるようになっている。
【0137】制御部227には、シフト位置を示す信号
が外部から入力されるようになっており、この制御部2
27が、ホログラム再生素子223の両透明電極23
1,233間の印加電圧を変化させて液晶層227の屈
折率nを制御し、再生照明光225aのホログラム板2
03への入射角θを制御することにより、ホログラム板
203に記録された複数の3次元像Tのうちからシフト
位置に対応した再生すべき一つの3次元像Tを選択す
る。
が外部から入力されるようになっており、この制御部2
27が、ホログラム再生素子223の両透明電極23
1,233間の印加電圧を変化させて液晶層227の屈
折率nを制御し、再生照明光225aのホログラム板2
03への入射角θを制御することにより、ホログラム板
203に記録された複数の3次元像Tのうちからシフト
位置に対応した再生すべき一つの3次元像Tを選択す
る。
【0138】このホログラム板203は、透過型のホロ
グラム板であり、このようにして光源ユニット225か
らの再生照明光225aがその裏面側より照射される
と、その再生光がホログラム板203の表面側(外面
側)の透明電極233を運転者方向に透過し、その表面
側におけるホログラム板203と運転者との間の所定の
空間235中に、シフト位置を表示する3次元像Tが、
前述の図39および図40に示されるように、3次元的
に再生される。ここで、図41中、矢印237は運転者
の視認方向を示している。
グラム板であり、このようにして光源ユニット225か
らの再生照明光225aがその裏面側より照射される
と、その再生光がホログラム板203の表面側(外面
側)の透明電極233を運転者方向に透過し、その表面
側におけるホログラム板203と運転者との間の所定の
空間235中に、シフト位置を表示する3次元像Tが、
前述の図39および図40に示されるように、3次元的
に再生される。ここで、図41中、矢印237は運転者
の視認方向を示している。
【0139】以上のように、本実施形態によれば、車両
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのトランス位置がホログラム再生素子223
に備えられたホログラム板203により3次元表示され
るようになっているので、視認情報の視認性を向上させ
ることができる。
の運行に必要な視認情報であるオートマチックトランス
ミッションのトランス位置がホログラム再生素子223
に備えられたホログラム板203により3次元表示され
るようになっているので、視認情報の視認性を向上させ
ることができる。
【0140】また、シフト位置を表示するために必要な
複数の3次元像Tが、互いに入射角θが異なる光源ユニ
ット255からの再生照明光255aによって互いに独
立して再生されるように単一のホログラム板203に多
重記録されているとともに、ホログラム再生素子223
の液晶層227の屈折率nを変化させることにより再生
される3次元像Tを変化させることができるので、複数
のホログラム板を備える必要がなく、小型省スペース化
および低コスト化を図ることができるとともに、再生さ
れる3次元像Tの表示内容をシフト位置の変更に伴って
変化させることができ、機械的構成を必要とせず、構成
が簡単であるという利点がある。
複数の3次元像Tが、互いに入射角θが異なる光源ユニ
ット255からの再生照明光255aによって互いに独
立して再生されるように単一のホログラム板203に多
重記録されているとともに、ホログラム再生素子223
の液晶層227の屈折率nを変化させることにより再生
される3次元像Tを変化させることができるので、複数
のホログラム板を備える必要がなく、小型省スペース化
および低コスト化を図ることができるとともに、再生さ
れる3次元像Tの表示内容をシフト位置の変更に伴って
変化させることができ、機械的構成を必要とせず、構成
が簡単であるという利点がある。
【0141】なお、上述の第8および第9実施形態で
は、オートマチックトランスミッションのシフト位置を
3次元表示するようにしたが、車両速度、時計、走行距
離計やバッテリインジケータ等の各種の警告表示等の他
の視認情報を3次元表示するようにしてもよい。
は、オートマチックトランスミッションのシフト位置を
3次元表示するようにしたが、車両速度、時計、走行距
離計やバッテリインジケータ等の各種の警告表示等の他
の視認情報を3次元表示するようにしてもよい。
【0142】また、上述の第8および第9実施形態で
は、液晶素子205およびホログラム再生素子223
に、通常のTN,STN方式を採用することを想定して
いるが、前述の高分子分散型液晶方式を採用してもよ
い。この場合には、高分子と高分子とからなる複合膜へ
の印加電圧を変化させることによってその屈折率を変化
させればよい。
は、液晶素子205およびホログラム再生素子223
に、通常のTN,STN方式を採用することを想定して
いるが、前述の高分子分散型液晶方式を採用してもよ
い。この場合には、高分子と高分子とからなる複合膜へ
の印加電圧を変化させることによってその屈折率を変化
させればよい。
【0143】10.第10実施形態 図43は第14および第17の発明に対応した第10実
施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、
この表示装置は、上述の第1ないし第9実施形態に係る
表示装置1,21,41,71,91,111,14
1,201,221の変形例として示されるものであ
り、対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省
略する。なお、図35では、光源ユニット5,27,4
7,77a,77b,95,117,147,207,
225、液晶パネル25,45、液晶素子75,22
3、波長選択素子115、偏光方向変換素子145、ホ
ログラム再生素子223のホログラム板203以外の部
分、および制御部29,49,79,119,149,
209,227は便宜上省略してある。
施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、
この表示装置は、上述の第1ないし第9実施形態に係る
表示装置1,21,41,71,91,111,14
1,201,221の変形例として示されるものであ
り、対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省
略する。なお、図35では、光源ユニット5,27,4
7,77a,77b,95,117,147,207,
225、液晶パネル25,45、液晶素子75,22
3、波長選択素子115、偏光方向変換素子145、ホ
ログラム再生素子223のホログラム板203以外の部
分、および制御部29,49,79,119,149,
209,227は便宜上省略してある。
【0144】本実施形態に係る表示装置では、ホログラ
ム板3,23,73,93,143,203(以下、単
にホログラム板という)によって3次元像S,B,F,
I,J,T(以下、単に3次元像という)が再生される
空間9,31,53,81,103,133,161,
219,235内に、ホログラム板に対向させて半透明
のスクリーン171を設け、このスクリーン171にホ
ログラム板によって再生された3次元像を投影するとと
もに、そのスクリーン171と運転者との間に所定のレ
ンズ173を設け、スクリーン171に投影された3次
元像の投影像をそのレンズ173によって拡大させて運
転者に視認させるようにしてある。
ム板3,23,73,93,143,203(以下、単
にホログラム板という)によって3次元像S,B,F,
I,J,T(以下、単に3次元像という)が再生される
空間9,31,53,81,103,133,161,
219,235内に、ホログラム板に対向させて半透明
のスクリーン171を設け、このスクリーン171にホ
ログラム板によって再生された3次元像を投影するとと
もに、そのスクリーン171と運転者との間に所定のレ
ンズ173を設け、スクリーン171に投影された3次
元像の投影像をそのレンズ173によって拡大させて運
転者に視認させるようにしてある。
【0145】3次元像が投影されるスクリーン171
は、例えば乳白色等の所定の色が付された半透明のもの
(例えば磨りガラス状のもの)であり、このスクリーン
171には3次元的に再生される3次元像を輪切りにし
たような2次元像がホログラム板に面した面(裏面)に
投影されるようになっており、運転者はレンズ173を
通してその裏面に投影された3次元像の投影像を視認す
るようになっている。
は、例えば乳白色等の所定の色が付された半透明のもの
(例えば磨りガラス状のもの)であり、このスクリーン
171には3次元的に再生される3次元像を輪切りにし
たような2次元像がホログラム板に面した面(裏面)に
投影されるようになっており、運転者はレンズ173を
通してその裏面に投影された3次元像の投影像を視認す
るようになっている。
【0146】以上のように、本実施形態によれば、上述
の各実施形態の効果に加え、スクリーン171に投影し
た3次元像をレンズ173によって、ホログラム板に記
録されている3次元像の大きさK1よりも大きな大きさ
K2で拡大表示することによって、3次元像が拡大され
る分、ホログラム板に記録する際の3次元像の大きさK
1を縮小することができ、その結果ホログラム板および
表示装置全体の大きさを小型化することができる。
の各実施形態の効果に加え、スクリーン171に投影し
た3次元像をレンズ173によって、ホログラム板に記
録されている3次元像の大きさK1よりも大きな大きさ
K2で拡大表示することによって、3次元像が拡大され
る分、ホログラム板に記録する際の3次元像の大きさK
1を縮小することができ、その結果ホログラム板および
表示装置全体の大きさを小型化することができる。
【0147】また、再生される3次元像がスクリーン1
71に投影されるようになっているので、鮮明な投影像
を得ることができ、表示内容の視認性を向上させること
ができる。
71に投影されるようになっているので、鮮明な投影像
を得ることができ、表示内容の視認性を向上させること
ができる。
【0148】なお、スクリーン171を用いなくとも鮮
明な3次元像が再生できる場合には、スクリーン171
を設けなくてもよい。
明な3次元像が再生できる場合には、スクリーン171
を設けなくてもよい。
【0149】11.第11実施形態 図44は、第15ないし第17の発明に対応した第11
実施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であ
る。この表示装置251は、ホログラム板253と、そ
のホログラム板253の裏面側にホログラム板253の
全面を覆うようにして配設されたEL表示素子(表示素
子)255と、EL表示素子255の発光状態および表
示状態を制御する制御部(制御手段)227とを備えて
構成されている。このように構成される表示装置251
は、車両の運転席正面のインストゥルメントパネル部等
に設置され、車両の運行に必要な所定の視認情報、ここ
では車両速度や各種の警告情報等を表示するようになっ
ている。
実施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であ
る。この表示装置251は、ホログラム板253と、そ
のホログラム板253の裏面側にホログラム板253の
全面を覆うようにして配設されたEL表示素子(表示素
子)255と、EL表示素子255の発光状態および表
示状態を制御する制御部(制御手段)227とを備えて
構成されている。このように構成される表示装置251
は、車両の運転席正面のインストゥルメントパネル部等
に設置され、車両の運行に必要な所定の視認情報、ここ
では車両速度や各種の警告情報等を表示するようになっ
ている。
【0150】本実施形態では、図45に示されるよう
に、ホログラム板253によって再生される3次元像2
61,263と、EL表示素子255によって表示され
る像265,267とを組み合わせることによって車両
速度とエンジン回転数を表すメータ表示像269,27
1が構成されるようになってる。ここで、3次元像26
1,263は、円弧状に形成される文字盤像であり、像
265,267は、その文字盤像内で回転される指針像
であり、指針像である像265,267を、文字盤像で
ある3次元像261,263内における速度および回転
数に応じた回転位置に表示することによって、速度メー
タ表示およびタコメータ表示が行われるようになってい
る。
に、ホログラム板253によって再生される3次元像2
61,263と、EL表示素子255によって表示され
る像265,267とを組み合わせることによって車両
速度とエンジン回転数を表すメータ表示像269,27
1が構成されるようになってる。ここで、3次元像26
1,263は、円弧状に形成される文字盤像であり、像
265,267は、その文字盤像内で回転される指針像
であり、指針像である像265,267を、文字盤像で
ある3次元像261,263内における速度および回転
数に応じた回転位置に表示することによって、速度メー
タ表示およびタコメータ表示が行われるようになってい
る。
【0151】ホログラム板253には、図46に示され
るように、2つの記録領域273,275が設けられて
おり、この各記録領域273,275に3次元像26
1,263がそれぞれホログラム再生のための干渉縞と
して記録されている。そして、この各記録領域273,
275に所定の再生照明光が裏面側より照射されると、
3次元像261,263が、図44、図45および図4
7に示されるように、前面側の空間277中に3次元的
に再生されるようになっている。
るように、2つの記録領域273,275が設けられて
おり、この各記録領域273,275に3次元像26
1,263がそれぞれホログラム再生のための干渉縞と
して記録されている。そして、この各記録領域273,
275に所定の再生照明光が裏面側より照射されると、
3次元像261,263が、図44、図45および図4
7に示されるように、前面側の空間277中に3次元的
に再生されるようになっている。
【0152】また、ホログラム板253は、透光性を有
する部材で形成されており、少なくとも記録領域27
3,275以外の部分では、ホログラム板253を通し
てEL表示素子255の表示内容を視認できるようにな
っている。
する部材で形成されており、少なくとも記録領域27
3,275以外の部分では、ホログラム板253を通し
てEL表示素子255の表示内容を視認できるようにな
っている。
【0153】EL表示素子255には、図48に示され
るように、ホログラム板253の各記録領域273,2
75に対向する部分に3次元像261,263再生用の
再生照明光を照射する発光領域281,283が設けら
れ、その各発光領域281,283の内側に指針像26
5,267を表示するための指針表示部285,287
が設けられ、発光領域281,283および指針表示部
285,287の周囲に所定の警告情報等の各種の視認
情報を表示する情報表示部289が設けられている。こ
こでは、情報表示部289には、パーキングインジケー
タ291、シートベルトインジケータ293およびバッ
テリインジケータ295が表示されている。
るように、ホログラム板253の各記録領域273,2
75に対向する部分に3次元像261,263再生用の
再生照明光を照射する発光領域281,283が設けら
れ、その各発光領域281,283の内側に指針像26
5,267を表示するための指針表示部285,287
が設けられ、発光領域281,283および指針表示部
285,287の周囲に所定の警告情報等の各種の視認
情報を表示する情報表示部289が設けられている。こ
こでは、情報表示部289には、パーキングインジケー
タ291、シートベルトインジケータ293およびバッ
テリインジケータ295が表示されている。
【0154】指針表示部285,287内における指針
像265,567の表示方法としては、指針像265,
267を表示すべき各回転位置にそれぞれ指針形の複数
のセグメント部を設けておき、この複数のセグメント部
のうちのいずれか一つを発光させる方法や、指針表示部
28,287内、あるいはEL表示素子255のホログ
ラム板253に対向する表示面の全面にマトリックス状
の複数の画素部を形成しておき、複数の画素部のうちの
所定の画素部を指針形に発光させることによって、所定
の回転位置に指針像265,267を表示する方法があ
る。
像265,567の表示方法としては、指針像265,
267を表示すべき各回転位置にそれぞれ指針形の複数
のセグメント部を設けておき、この複数のセグメント部
のうちのいずれか一つを発光させる方法や、指針表示部
28,287内、あるいはEL表示素子255のホログ
ラム板253に対向する表示面の全面にマトリックス状
の複数の画素部を形成しておき、複数の画素部のうちの
所定の画素部を指針形に発光させることによって、所定
の回転位置に指針像265,267を表示する方法があ
る。
【0155】EL表示素子255の発光領域281,2
83は、ホログラム板253に記録された3次元像26
1,263を再生する再生照明光を照射するためのもの
であり、この発光領域281,283から照射された再
生照明光がホログラム板253の各記録領域273,2
75にそれぞれ入射すると、メータ表示のための3次元
像261,263が再生されるようになっている。
83は、ホログラム板253に記録された3次元像26
1,263を再生する再生照明光を照射するためのもの
であり、この発光領域281,283から照射された再
生照明光がホログラム板253の各記録領域273,2
75にそれぞれ入射すると、メータ表示のための3次元
像261,263が再生されるようになっている。
【0156】このEL表示素子255の発光領域28
1,283、指針表示部285,287および情報表示
部289の発光状態および表示状態は、外部から入力さ
れる信号に基づき、制御部257が制御するようになっ
ている。
1,283、指針表示部285,287および情報表示
部289の発光状態および表示状態は、外部から入力さ
れる信号に基づき、制御部257が制御するようになっ
ている。
【0157】このように構成される表示装置251で
は、図44に示される視認方向297からこの表示装置
251の表示内容を視認者が見ると、手前に浮き上がる
ようにして3次元表示される3次元像(文字盤像)27
3,275と、その内側に表示される指針像265,2
67とによって構成される速度メータ表示像269およ
びタコメータ表示像271が表示されるとともに、その
周囲にパーキングインジケータ291等の所定の視認情
報が表示されるようになってる。
は、図44に示される視認方向297からこの表示装置
251の表示内容を視認者が見ると、手前に浮き上がる
ようにして3次元表示される3次元像(文字盤像)27
3,275と、その内側に表示される指針像265,2
67とによって構成される速度メータ表示像269およ
びタコメータ表示像271が表示されるとともに、その
周囲にパーキングインジケータ291等の所定の視認情
報が表示されるようになってる。
【0158】以上のように、本実施形態によれば、EL
表示素子255を表示装置として使用するとともに、3
次元像261,263の再生のための光源としても使用
するようになっているので、再生照明光のための専用の
光源ユニットを設ける必要がなく、表示装置251の構
成の簡略化および小型化を図ることができる。
表示素子255を表示装置として使用するとともに、3
次元像261,263の再生のための光源としても使用
するようになっているので、再生照明光のための専用の
光源ユニットを設ける必要がなく、表示装置251の構
成の簡略化および小型化を図ることができる。
【0159】また、速度メータ表示およびタコメータ表
示のためのメータ表示像269,271が、ホログラム
板253によって再生される文字盤像である3元像26
1,263と、EL表示素子255によって表示される
指針像265,267とによってそれぞれ構成されてい
るので、文字盤と指針とをそれぞれ明確に視認すること
ができ、アナログ式のメータ表示を効果的に行うことが
できる。
示のためのメータ表示像269,271が、ホログラム
板253によって再生される文字盤像である3元像26
1,263と、EL表示素子255によって表示される
指針像265,267とによってそれぞれ構成されてい
るので、文字盤と指針とをそれぞれ明確に視認すること
ができ、アナログ式のメータ表示を効果的に行うことが
できる。
【0160】なお、本実施形態では表示素子としてEL
表示素子255を使用したが、光を使用して表示を行う
表示素子であればどのようなものでもよく、例えば液晶
表示素子でもよい。
表示素子255を使用したが、光を使用して表示を行う
表示素子であればどのようなものでもよく、例えば液晶
表示素子でもよい。
【0161】12.第12実施形態 図49は第18および第19の発明に対応した第12実
施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、
この表示装置は、上述の第1ないし第9および第11実
施形態に係る表示装置1,21,41,71,91,1
11,141,201,221,251の変形例として
示されるものであり、対応する部分には同一の参照符号
を付して説明を省略する。なお、図36では、液晶パネ
ル25,45、液晶素子75,223、波長選択素子1
15、偏光方向変換素子145、ホログラム再生素子2
23のホログラム板203以外の部分、EL表示素子2
55、および制御部29,49,79,119,14
9,209,227,257は便宜上省略してあり、ま
た、光源ユニット5,27,47,77a,77b,9
5,117,147,207,225および光源ユニッ
トとしてのEL表示素子255に関しては便宜上その光
源181のみを記載してある。
施形態に係る表示装置の全体的な構成を示す図であり、
この表示装置は、上述の第1ないし第9および第11実
施形態に係る表示装置1,21,41,71,91,1
11,141,201,221,251の変形例として
示されるものであり、対応する部分には同一の参照符号
を付して説明を省略する。なお、図36では、液晶パネ
ル25,45、液晶素子75,223、波長選択素子1
15、偏光方向変換素子145、ホログラム再生素子2
23のホログラム板203以外の部分、EL表示素子2
55、および制御部29,49,79,119,14
9,209,227,257は便宜上省略してあり、ま
た、光源ユニット5,27,47,77a,77b,9
5,117,147,207,225および光源ユニッ
トとしてのEL表示素子255に関しては便宜上その光
源181のみを記載してある。
【0162】図50はホログラム板3,23,73,9
3,143,203,253(以下、単にホログラム板
という)に3次元像S,B,F,I,J,T,261,
263(以下、単に3次元像という)を記録する際の様
子を示す図であり、図51はホログラム板に記録されて
いる3次元像を再生する際の様子を示す図である。この
図50および図51に示されるように、互いに同一波長
の物体光Loおよび参照光Lrの波長をλoとし、物体
光Loおよび参照光Lrの実質的な光源点PoおよびP
rとホログラム板に記録されている各3次元像の干渉縞
の中心点との距離をそれぞれRoおよびRrとし、物体
光Loおよび参照光Lrの前記干渉縞の前記中心点への
入射角度をそれぞれθoおよびθrとするとともに、再
生照明光Lcの波長をλcとし、再生参照光Lcの実質
的な光原点Pcと前記干渉縞の前記中心点との距離をR
cとし、再生光Liの像点Piと前記干渉縞の前記中心
点との距離をRiとし、再生照明光Lcの前記干渉縞の
前記中心点への入射角度をθcとし、再生光Liの前記
干渉縞の前記中心点からの出射角度をθiとしたとき、
これらのパラメータ(λo,Ro,Rr,θo,θr)
と(λc,Ri,Rc,θc,θi)との間には、次式
のような関係があることが知られている(例えば、「ホ
ログラム入門」(朝倉書店刊)29頁参照)。なお、次
式においてμはλc/λoで与えられる。
3,143,203,253(以下、単にホログラム板
という)に3次元像S,B,F,I,J,T,261,
263(以下、単に3次元像という)を記録する際の様
子を示す図であり、図51はホログラム板に記録されて
いる3次元像を再生する際の様子を示す図である。この
図50および図51に示されるように、互いに同一波長
の物体光Loおよび参照光Lrの波長をλoとし、物体
光Loおよび参照光Lrの実質的な光源点PoおよびP
rとホログラム板に記録されている各3次元像の干渉縞
の中心点との距離をそれぞれRoおよびRrとし、物体
光Loおよび参照光Lrの前記干渉縞の前記中心点への
入射角度をそれぞれθoおよびθrとするとともに、再
生照明光Lcの波長をλcとし、再生参照光Lcの実質
的な光原点Pcと前記干渉縞の前記中心点との距離をR
cとし、再生光Liの像点Piと前記干渉縞の前記中心
点との距離をRiとし、再生照明光Lcの前記干渉縞の
前記中心点への入射角度をθcとし、再生光Liの前記
干渉縞の前記中心点からの出射角度をθiとしたとき、
これらのパラメータ(λo,Ro,Rr,θo,θr)
と(λc,Ri,Rc,θc,θi)との間には、次式
のような関係があることが知られている(例えば、「ホ
ログラム入門」(朝倉書店刊)29頁参照)。なお、次
式においてμはλc/λoで与えられる。
【0163】
【数1】
【0164】このとき、この関係式に基づいてパラメー
タ(λo,Ro,Rr,θo,θr)に対してパラメー
タ(λc,Rc,θc)を調節することにより、3次元
像をホログラム板に記録されている像よりも大きく拡大
して再生することができることが知られており、その拡
大率は、3次元像がホログラム板に記録された際の大き
さに対して、次式で与えられるように、ホログラム板と
平行な幅方向にm、ホログラム板と直交する奥行き方向
にMの倍率であることが知られている。
タ(λo,Ro,Rr,θo,θr)に対してパラメー
タ(λc,Rc,θc)を調節することにより、3次元
像をホログラム板に記録されている像よりも大きく拡大
して再生することができることが知られており、その拡
大率は、3次元像がホログラム板に記録された際の大き
さに対して、次式で与えられるように、ホログラム板と
平行な幅方向にm、ホログラム板と直交する奥行き方向
にMの倍率であることが知られている。
【0165】
【数2】
【0166】ここで、図50および図51では、ホログ
ラム板と平行にxy面をとり、ホログラム板に直交する
方向にz軸をとっており、各光源点Po,Pr,Pcお
よび像点Piはxz面内にあるものとし、各角度θo,
θr,θc,θiは、z軸の正方向から反時計方向にと
るものとする。また、各距離Ro,Rr,Rc,Riは
発散光ならば正に、収束光ならば負にとるものとする。
ラム板と平行にxy面をとり、ホログラム板に直交する
方向にz軸をとっており、各光源点Po,Pr,Pcお
よび像点Piはxz面内にあるものとし、各角度θo,
θr,θc,θiは、z軸の正方向から反時計方向にと
るものとする。また、各距離Ro,Rr,Rc,Riは
発散光ならば正に、収束光ならば負にとるものとする。
【0167】また、本実施形態では、物体光Lo、参照
光Lrおよび再生照明光Lcには、その実質的な各光原
点Po,Pr,Pcから遠ざかるにつれてその照明領域
が拡大する発散光を用いている。なお、図50および後
述する図51では、再生される3次元像の像点Piがホ
ログラム板の裏面側に示されているが、これは真の像点
を示すものであり、運転者は実際にはその真の像点とは
干渉縞の前記中心点を挟んで反対側にある共役点にでき
た共役像を見ることとなる。
光Lrおよび再生照明光Lcには、その実質的な各光原
点Po,Pr,Pcから遠ざかるにつれてその照明領域
が拡大する発散光を用いている。なお、図50および後
述する図51では、再生される3次元像の像点Piがホ
ログラム板の裏面側に示されているが、これは真の像点
を示すものであり、運転者は実際にはその真の像点とは
干渉縞の前記中心点を挟んで反対側にある共役点にでき
た共役像を見ることとなる。
【0168】具体的には、本実施形態では、図52およ
び図53に示されるように、各パラメータ(λo,R
o,Rr,θo,θr)を(550nm,20cm,1
00cm,1.0°,20°)と設定し、これに対して
各パラメータ(λc,Rc,θc)を(660nm,1
00cm,20°)と設定しており、これによって、パ
ラメータ(Ri,θi)が上記式1および式2より(−
26cm,−2.3°)と決まり、このとき、上記式3
より幅方向にm=1.56、奥行き方向にM=2.03
の倍率で3次元像が拡大されて再生されるようになって
いる。
び図53に示されるように、各パラメータ(λo,R
o,Rr,θo,θr)を(550nm,20cm,1
00cm,1.0°,20°)と設定し、これに対して
各パラメータ(λc,Rc,θc)を(660nm,1
00cm,20°)と設定しており、これによって、パ
ラメータ(Ri,θi)が上記式1および式2より(−
26cm,−2.3°)と決まり、このとき、上記式3
より幅方向にm=1.56、奥行き方向にM=2.03
の倍率で3次元像が拡大されて再生されるようになって
いる。
【0169】そして、ホログラム板によって3次元像が
拡大再生される空間9,31,53,81,103,1
33,161内に、ホログラム板に対向させて半透明の
スクリーン183を設けてあり、このスクリーン183
にホログラム板によって拡大再生された3次元像が投影
されるようになっている。
拡大再生される空間9,31,53,81,103,1
33,161内に、ホログラム板に対向させて半透明の
スクリーン183を設けてあり、このスクリーン183
にホログラム板によって拡大再生された3次元像が投影
されるようになっている。
【0170】3次元像が投影されるスクリーン183
は、例えば乳白色等の所定の色が付された半透明のもの
(例えば磨りガラス状のもの)であり、このスクリーン
183には3次元的に拡大再生される3次元像を輪切り
にしたような2次元像がホログラム板に面した面(裏
面)に投影されるようになっており、運転者はその裏面
に投影された3次元像の投影像を視認するようになって
いる。
は、例えば乳白色等の所定の色が付された半透明のもの
(例えば磨りガラス状のもの)であり、このスクリーン
183には3次元的に拡大再生される3次元像を輪切り
にしたような2次元像がホログラム板に面した面(裏
面)に投影されるようになっており、運転者はその裏面
に投影された3次元像の投影像を視認するようになって
いる。
【0171】以上のように、本実施形態によれば、上述
の各実施形態の効果に加え、ホログラム板に3次元像を
記録する際の物体光および参照光の波長等の各種の設定
条件に対して、そのホログラム板から3次元像を再生す
る際の再生参照光の波長等の各種の設定条件を調節する
だけで、ホログラム板自身をレンズのように用いて3次
元像を拡大再生することができるので、3次元像が拡大
される分、ホログラム板に記録する際の3次元像の大き
さを縮小することができ、その結果ホログラム板および
表示装置全体の大きさを小型化することができるととも
に、ホログラム板により再生された3次元像を拡大する
ためのレンズ等を別個に設ける必要がなく、装置構成を
簡略化することができる。なお、拡大再生された3次元
像をさらに拡大したい場合には、スクリーン183と運
転者との間に3次元像を拡大表示するためのレンズを設
けてもよい。
の各実施形態の効果に加え、ホログラム板に3次元像を
記録する際の物体光および参照光の波長等の各種の設定
条件に対して、そのホログラム板から3次元像を再生す
る際の再生参照光の波長等の各種の設定条件を調節する
だけで、ホログラム板自身をレンズのように用いて3次
元像を拡大再生することができるので、3次元像が拡大
される分、ホログラム板に記録する際の3次元像の大き
さを縮小することができ、その結果ホログラム板および
表示装置全体の大きさを小型化することができるととも
に、ホログラム板により再生された3次元像を拡大する
ためのレンズ等を別個に設ける必要がなく、装置構成を
簡略化することができる。なお、拡大再生された3次元
像をさらに拡大したい場合には、スクリーン183と運
転者との間に3次元像を拡大表示するためのレンズを設
けてもよい。
【0172】また、前述のようなホログラム板のレンズ
効果によって3次元像を拡大再生する場合、再生される
3次元像が暗くなり、表示内容の視認性が低下すること
があるのであるが、再生される3次元像がスクリーン1
83に投影されるようになっているので、鮮明な投影像
を得ることができ、表示内容の視認性の低下を防止する
ことができる。
効果によって3次元像を拡大再生する場合、再生される
3次元像が暗くなり、表示内容の視認性が低下すること
があるのであるが、再生される3次元像がスクリーン1
83に投影されるようになっているので、鮮明な投影像
を得ることができ、表示内容の視認性の低下を防止する
ことができる。
【0173】なお、スクリーン183を用いなくとも鮮
明な3次元像が再生できる場合には、スクリーン183
を設けなくてもよい。
明な3次元像が再生できる場合には、スクリーン183
を設けなくてもよい。
【0174】また、上述の第10および第12実施形態
に係る表示装置の変形例として、3次元像が投影される
スクリーン171,183を所定の振動印加手段によっ
てホログラム板に対して近接離反するように前後に所定
の振幅で振動させて、スクリーン171,183に投影
される3次元像の投影像を変化させることにより、スク
リーン171,183への投影により3次元像の立体感
が損なわれるのを防止するようにしてもよい。
に係る表示装置の変形例として、3次元像が投影される
スクリーン171,183を所定の振動印加手段によっ
てホログラム板に対して近接離反するように前後に所定
の振幅で振動させて、スクリーン171,183に投影
される3次元像の投影像を変化させることにより、スク
リーン171,183への投影により3次元像の立体感
が損なわれるのを防止するようにしてもよい。
【0175】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明によれば、
所定の配列規則に従って配列された複数のセグメントを
それぞれ構成する複数の像が、入射方向が互いに異なる
再生照明光により互いに独立に再生されるように、単一
のホログラム板に多重記録されているので、複数のホロ
グラム板を備える必要がなく、小型省スペース化および
低コスト化を図ることができるとともに、再生照明光を
照射する複数の照明装置をオンオフ制御するだけで、再
生される像の表示内容を刻々と変化する視認情報に応じ
て変化させることができ、時間経過に伴って内容が変化
する視認情報を表示することができ、機械的構成を必要
とせず、構成が簡単であるという利点がある。
所定の配列規則に従って配列された複数のセグメントを
それぞれ構成する複数の像が、入射方向が互いに異なる
再生照明光により互いに独立に再生されるように、単一
のホログラム板に多重記録されているので、複数のホロ
グラム板を備える必要がなく、小型省スペース化および
低コスト化を図ることができるとともに、再生照明光を
照射する複数の照明装置をオンオフ制御するだけで、再
生される像の表示内容を刻々と変化する視認情報に応じ
て変化させることができ、時間経過に伴って内容が変化
する視認情報を表示することができ、機械的構成を必要
とせず、構成が簡単であるという利点がある。
【0176】請求項3ないし7記載の発明によれば、所
定の視認情報を表示するために必要な複数の像が、ホロ
グラム板の複数の記録領域に個別に記録されており、そ
の各記録領域に入射する光源ユニットからの再生照明光
を液晶パネルにより制御することにより、表示に必要な
再生されるべき像が選択されるようになっているので、
複数のホログラム板を備える必要がなく、小型省スペー
ス化および低コスト化を図ることができるとともに、再
生される像の表示内容を視認情報の変化に応じて変化さ
せることができ、時間経過に伴って内容が変化する視認
情報を表示することができ、機械的構成を必要とせず、
構成が簡単であるという利点がある。
定の視認情報を表示するために必要な複数の像が、ホロ
グラム板の複数の記録領域に個別に記録されており、そ
の各記録領域に入射する光源ユニットからの再生照明光
を液晶パネルにより制御することにより、表示に必要な
再生されるべき像が選択されるようになっているので、
複数のホログラム板を備える必要がなく、小型省スペー
ス化および低コスト化を図ることができるとともに、再
生される像の表示内容を視認情報の変化に応じて変化さ
せることができ、時間経過に伴って内容が変化する視認
情報を表示することができ、機械的構成を必要とせず、
構成が簡単であるという利点がある。
【0177】請求項4記載の発明によれば、液晶パネル
はホログラム板よりも外形が大きなものが使用されてお
り、単一の液晶パネルによりホログラム板に表示を行わ
せる一方、その周辺部にて他の視認情報が表示されるよ
うになっているので、液晶表示のための液晶パネルとホ
ログラム表示のための液晶パネルとを別個に設ける必要
がなく、小型省スペース化および低コスト化を図ること
ができる。
はホログラム板よりも外形が大きなものが使用されてお
り、単一の液晶パネルによりホログラム板に表示を行わ
せる一方、その周辺部にて他の視認情報が表示されるよ
うになっているので、液晶表示のための液晶パネルとホ
ログラム表示のための液晶パネルとを別個に設ける必要
がなく、小型省スペース化および低コスト化を図ること
ができる。
【0178】請求項7記載の発明によれば、液晶パネル
の液晶層に高分子分散型液晶層が使用されているので、
偏光板を使用する必要がなく、光源ユニットからの再生
照明光が液晶パネルを透過する際に生じる光量のロスを
大幅に低減することができる。
の液晶層に高分子分散型液晶層が使用されているので、
偏光板を使用する必要がなく、光源ユニットからの再生
照明光が液晶パネルを透過する際に生じる光量のロスを
大幅に低減することができる。
【0179】請求項8記載の発明によれば、視認情報を
表示するために必要な複数の像が、ホログラム板の複数
の記録領域に個別に記録されており、その各記録領域に
入射する光源ユニットからの再生照明光を液晶素子によ
り制御することにより、再生されるべき像が選択される
ようになっているので、複数のホログラム板を備える必
要がなく、小型省スペース化および低コスト化を図るこ
とができるとともに、再生される像の表示内容を視認情
報の変化に応じて変化させることができ、時間経過に伴
って内容が変化する視認情報を表示することができ、機
械的構成を必要とせず、構成が簡単であるという利点が
ある。
表示するために必要な複数の像が、ホログラム板の複数
の記録領域に個別に記録されており、その各記録領域に
入射する光源ユニットからの再生照明光を液晶素子によ
り制御することにより、再生されるべき像が選択される
ようになっているので、複数のホログラム板を備える必
要がなく、小型省スペース化および低コスト化を図るこ
とができるとともに、再生される像の表示内容を視認情
報の変化に応じて変化させることができ、時間経過に伴
って内容が変化する視認情報を表示することができ、機
械的構成を必要とせず、構成が簡単であるという利点が
ある。
【0180】請求項9記載の発明によれば、視認情報を
表示するために必要な複数の像が、各照明手段からの互
いに異なる波長成分の再生照明光により互いに独立して
再生されるように単一のホログラム板に多重記録されて
いるので、複数のホログラム板を備える必要がなく、小
型省スペース化および低コスト化を図ることができると
ともに、再生される像の表示内容を視認情報の変化に応
じて変化させることができ、時間経過に伴って内容が変
化する視認情報を表示することができ、機械的構成を必
要とせず、構成が簡単であるという利点がある。
表示するために必要な複数の像が、各照明手段からの互
いに異なる波長成分の再生照明光により互いに独立して
再生されるように単一のホログラム板に多重記録されて
いるので、複数のホログラム板を備える必要がなく、小
型省スペース化および低コスト化を図ることができると
ともに、再生される像の表示内容を視認情報の変化に応
じて変化させることができ、時間経過に伴って内容が変
化する視認情報を表示することができ、機械的構成を必
要とせず、構成が簡単であるという利点がある。
【0181】請求項10記載の発明によれば、視認情報
を表示するために必要な複数の像が、光源ユニットから
照射された光の成分から波長選択手段によって抽出され
た波長成分の光によって、互いに独立して再生されるよ
うに単一のホログラム板に多重記録されているので、複
数のホログラム板を備える必要がなく、小型省スペース
化および低コスト化を図ることができるとともに、再生
される像の表示内容を視認情報の変化に応じて変化させ
ることができ、時間経過に伴って内容が変化する視認情
報を表示することができ、機械的構成を必要とせず、構
成が簡単であるという利点がある。
を表示するために必要な複数の像が、光源ユニットから
照射された光の成分から波長選択手段によって抽出され
た波長成分の光によって、互いに独立して再生されるよ
うに単一のホログラム板に多重記録されているので、複
数のホログラム板を備える必要がなく、小型省スペース
化および低コスト化を図ることができるとともに、再生
される像の表示内容を視認情報の変化に応じて変化させ
ることができ、時間経過に伴って内容が変化する視認情
報を表示することができ、機械的構成を必要とせず、構
成が簡単であるという利点がある。
【0182】請求項11記載の発明によれば、視認情報
を表示するために必要な複数の像が、偏光方向変換手段
によって偏光方向が制御された光源ユニットからの再生
照明光により互いに独立して再生されるように単一のホ
ログラム板に多重記録されているので、複数のホログラ
ム板を備える必要がなく、小型省スペース化および低コ
スト化を図ることができるとともに、再生される像の表
示内容を視認情報の変化に応じて変化させることがで
き、時間経過に伴って内容が変化する視認情報を表示す
ることができ、機械的構成を必要とせず、構成が簡単で
あるという利点がある。
を表示するために必要な複数の像が、偏光方向変換手段
によって偏光方向が制御された光源ユニットからの再生
照明光により互いに独立して再生されるように単一のホ
ログラム板に多重記録されているので、複数のホログラ
ム板を備える必要がなく、小型省スペース化および低コ
スト化を図ることができるとともに、再生される像の表
示内容を視認情報の変化に応じて変化させることがで
き、時間経過に伴って内容が変化する視認情報を表示す
ることができ、機械的構成を必要とせず、構成が簡単で
あるという利点がある。
【0183】請求項12記載の発明によれば、視認情報
を表示するために必要な複数の像が、互いに入射角が異
なる光源ユニットからの再生照明光によって互いに独立
して再生されるように単一のホログラム板に多重記録さ
れているとともに、液晶素子の液晶層の屈折率を変化さ
せることにより再生される像を変化させることができる
ので、複数のホログラム板を備える必要がなく、小型省
スペース化および低コスト化を図ることができるととも
に、再生される像の表示内容をシフト位置の変更に伴っ
て変化させることができ、機械的構成を必要とせず、構
成が簡単であるという利点がある。
を表示するために必要な複数の像が、互いに入射角が異
なる光源ユニットからの再生照明光によって互いに独立
して再生されるように単一のホログラム板に多重記録さ
れているとともに、液晶素子の液晶層の屈折率を変化さ
せることにより再生される像を変化させることができる
ので、複数のホログラム板を備える必要がなく、小型省
スペース化および低コスト化を図ることができるととも
に、再生される像の表示内容をシフト位置の変更に伴っ
て変化させることができ、機械的構成を必要とせず、構
成が簡単であるという利点がある。
【0184】請求項13記載の発明によれば、視認情報
を表示するために必要な複数の像が、互いに入射角が異
なる光源ユニットからの再生照明光によって互いに独立
して再生されるようにホログラム再生手段に透明基板と
して備えられる単一のホログラム板に多重記録されてい
るとともに、ホログラム再生手段の液晶層の屈折率を変
化させることにより再生される像を変化させることがで
きるので、複数のホログラム板を備える必要がなく、小
型省スペース化および低コスト化を図ることができると
ともに、再生される像の表示内容をシフト位置の変更に
伴って変化させることができ、機械的構成を必要とせ
ず、構成が簡単であるという利点がある。
を表示するために必要な複数の像が、互いに入射角が異
なる光源ユニットからの再生照明光によって互いに独立
して再生されるようにホログラム再生手段に透明基板と
して備えられる単一のホログラム板に多重記録されてい
るとともに、ホログラム再生手段の液晶層の屈折率を変
化させることにより再生される像を変化させることがで
きるので、複数のホログラム板を備える必要がなく、小
型省スペース化および低コスト化を図ることができると
ともに、再生される像の表示内容をシフト位置の変更に
伴って変化させることができ、機械的構成を必要とせ
ず、構成が簡単であるという利点がある。
【0185】請求項14記載の発明によれば、スクリー
ンに投影した像をレンズによって拡大表示することによ
って、像が拡大される分、ホログラム板に記録する際の
像の大きさを縮小することができ、その結果ホログラム
板および表示装置全体の大きさを小型化することができ
る。
ンに投影した像をレンズによって拡大表示することによ
って、像が拡大される分、ホログラム板に記録する際の
像の大きさを縮小することができ、その結果ホログラム
板および表示装置全体の大きさを小型化することができ
る。
【0186】また、再生される像がスクリーンに投影さ
れるようになっているので、鮮明な投影像を得ることが
でき、表示内容の視認性を向上させることができる。
れるようになっているので、鮮明な投影像を得ることが
でき、表示内容の視認性を向上させることができる。
【0187】請求項15記載の発明によれば、表示素子
を表示装置として使用するとともに、ホログラム像の再
生のための光源としても使用するようになっているの
で、再生照明光ための専用の光源ユニットを設ける必要
がなく、表示装置の構成の簡略化および小型化を図るこ
とができる。
を表示装置として使用するとともに、ホログラム像の再
生のための光源としても使用するようになっているの
で、再生照明光ための専用の光源ユニットを設ける必要
がなく、表示装置の構成の簡略化および小型化を図るこ
とができる。
【0188】また、ホログラム板によって再生される像
と、表示素子によって表示される像とを組み合わせて所
定の表示像を構成することによって、表示像の視認性を
効果的に向上させることができる。
と、表示素子によって表示される像とを組み合わせて所
定の表示像を構成することによって、表示像の視認性を
効果的に向上させることができる。
【0189】請求項16記載の発明によれば、所定のメ
ータ表示の文字盤像がホログラム板によって再生される
像により構成され、メータ表示の指針像が表示素子によ
って表示される像により構成されるので、文字盤と指針
とをそれぞれ明確に視認することができ、所定の視認情
報を効果的にアナログ式に表示することができる。
ータ表示の文字盤像がホログラム板によって再生される
像により構成され、メータ表示の指針像が表示素子によ
って表示される像により構成されるので、文字盤と指針
とをそれぞれ明確に視認することができ、所定の視認情
報を効果的にアナログ式に表示することができる。
【0190】請求項17記載の発明によれば、ホログラ
ム板によって所定の視認情報が3次元表示されるので、
視認情報の視認性を向上させることができる。
ム板によって所定の視認情報が3次元表示されるので、
視認情報の視認性を向上させることができる。
【0191】請求項18記載の発明によれば、ホログラ
ム板に像を記録する際の物体光および参照光の波長等の
各種の設定条件に対して、そのホログラム板から像を再
生する際の再生参照光の波長等の各種の設定条件を調節
するだけで、ホログラム板自身をレンズのように用いて
像を拡大再生することができるので、像が拡大される
分、ホログラム板に記録する際の像の大きさを縮小する
ことができ、その結果ホログラム板および表示装置全体
の大きさを小型化することができるとともに、ホログラ
ム板により再生された像を拡大するためのレンズ等を別
個に設ける必要がなく、装置構成を簡略化することがで
きる。
ム板に像を記録する際の物体光および参照光の波長等の
各種の設定条件に対して、そのホログラム板から像を再
生する際の再生参照光の波長等の各種の設定条件を調節
するだけで、ホログラム板自身をレンズのように用いて
像を拡大再生することができるので、像が拡大される
分、ホログラム板に記録する際の像の大きさを縮小する
ことができ、その結果ホログラム板および表示装置全体
の大きさを小型化することができるとともに、ホログラ
ム板により再生された像を拡大するためのレンズ等を別
個に設ける必要がなく、装置構成を簡略化することがで
きる。
【0192】請求項19記載の発明によれば、前述のよ
うなホログラム板のレンズ効果によって像を拡大再生す
る場合、再生される像が暗くなり、表示内容の視認性が
低下することがあるのであるが、再生される像がスクリ
ーンに投影されるようになっているので、鮮明な投影像
を得ることができ、表示内容の視認性の低下を防止する
ことができる。
うなホログラム板のレンズ効果によって像を拡大再生す
る場合、再生される像が暗くなり、表示内容の視認性が
低下することがあるのであるが、再生される像がスクリ
ーンに投影されるようになっているので、鮮明な投影像
を得ることができ、表示内容の視認性の低下を防止する
ことができる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る表示装置の全体的
な構成を示す図である。
な構成を示す図である。
【図2】図1の表示装置に備えられるホログラム板の正
面図である。
面図である。
【図3】図2のホログラム板によって再生される3次元
像の構成を平面的に示す図である。
像の構成を平面的に示す図である。
【図4】図1の表示装置によって3次元表示が行われて
いる様子を示す図である。
いる様子を示す図である。
【図5】図1の表示装置によって3次元表示が行われて
いる様子を示す図である。
いる様子を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る表示装置の全体的
な構成を示す図である。
な構成を示す図である。
【図7】図6の表示装置に備えられるホログラム板の正
面図である。
面図である。
【図8】図7のホログラム板によって再生される3次元
像の構成を平面的に示す図である。
像の構成を平面的に示す図である。
【図9】図6の表示装置に備えられる液晶パネルの正面
図である。
図である。
【図10】図6の表示装置によって3次元表示が行われ
ている様子を示す図である。
ている様子を示す図である。
【図11】図6の表示装置によって3次元表示が行われ
ている様子を示す図である。
ている様子を示す図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る表示装置の全体
的な構成を示す図である。
的な構成を示す図である。
【図13】図12の表示装置によって表示が行われてい
る様子を示す図である。
る様子を示す図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係る表示装置の全体
的な構成を示す図である。
的な構成を示す図である。
【図15】図14の表示装置に備えられるホログラム板
の正面図である。
の正面図である。
【図16】図15のホログラム板によって再生される3
次元像の構成を平面的に示す図である。
次元像の構成を平面的に示す図である。
【図17】図14の表示装置に備えられる液晶素子によ
って再生照明光のホログラム板への入射位置が変化され
る様子を示す図である。
って再生照明光のホログラム板への入射位置が変化され
る様子を示す図である。
【図18】図14の表示装置に備えられる液晶素子によ
って再生照明光のホログラム板への入射位置が変化され
る様子を示す図である。
って再生照明光のホログラム板への入射位置が変化され
る様子を示す図である。
【図19】図14の表示装置によって3次元表示が行わ
れている様子を示す図である。
れている様子を示す図である。
【図20】図14の表示装置によって3次元表示が行わ
れている様子を示す図である。
れている様子を示す図である。
【図21】本発明の第5実施形態に係る表示装置の全体
的な構成を示す図である。
的な構成を示す図である。
【図22】図21の表示装置に備えられるホログラム板
の正面図である。
の正面図である。
【図23】図22のホログラム板によって再生される3
次元像の構成を平面的に示す図である。
次元像の構成を平面的に示す図である。
【図24】図21の表示装置によって3次元表示が行わ
れている様子を示す図である。
れている様子を示す図である。
【図25】図21の表示装置によって3次元表示が行わ
れている様子を示す図である。
れている様子を示す図である。
【図26】本発明の第6実施形態に係る表示装置の全体
的な構成を示す図である。
的な構成を示す図である。
【図27】図26の表示装置に備えられる波長選択素子
によって所定の波長成分の光が抽出されている様子を示
す図である。
によって所定の波長成分の光が抽出されている様子を示
す図である。
【図28】本発明の第7実施形態に係る表示装置の全体
的な構成を示す図である。
的な構成を示す図である。
【図29】図28の表示装置に備えられるホログラム板
の正面図である。
の正面図である。
【図30】図29のホログラム板によって再生される3
次元像の構成を平面的に示す図である。
次元像の構成を平面的に示す図である。
【図31】図28の表示装置に備えられる偏光方向変換
素子によってホログラム板に入射する再生照明光の偏光
方向が変化されている様子を示す図である。
素子によってホログラム板に入射する再生照明光の偏光
方向が変化されている様子を示す図である。
【図32】図28の表示装置に備えられる偏光方向変換
素子によってホログラム板に入射する再生照明光の偏光
方向が変化されている様子を示す図である。
素子によってホログラム板に入射する再生照明光の偏光
方向が変化されている様子を示す図である。
【図33】図28の表示装置によって3次元表示が行わ
れている様子を示す図である。
れている様子を示す図である。
【図34】図28の表示装置によって3次元表示が行わ
れている様子を示す図である。
れている様子を示す図である。
【図35】本発明の第8実施形態に係る表示装置の全体
的な構成を示す図である。
的な構成を示す図である。
【図36】図35の表示装置に備えられるホログラム板
の正面図である。
の正面図である。
【図37】図36のホログラム板によって再生される3
次元像の構成を平面的に示す図である。
次元像の構成を平面的に示す図である。
【図38】図35の表示装置において光源ユニットから
照射された再生照明光が液晶素子を介してホログラム板
に入射する様子を示す図である。
照射された再生照明光が液晶素子を介してホログラム板
に入射する様子を示す図である。
【図39】図35の表示装置によって3次元表示が行わ
れている様子を示す図である。
れている様子を示す図である。
【図40】図35の表示装置によって3次元表示が行わ
れている様子を示す図である。
れている様子を示す図である。
【図41】本発明の第9実施形態に係る表示装置の全体
的な構成を示す図である。
的な構成を示す図である。
【図42】図41の表示装置において光源ユニットから
照射された再生照明光がホログラム再生素子内の液晶層
を介してホログラム板に入射する様子を示す図である。
照射された再生照明光がホログラム再生素子内の液晶層
を介してホログラム板に入射する様子を示す図である。
【図43】本発明の第10実施形態に係る表示装置の全
体的な構成を示す図である。
体的な構成を示す図である。
【図44】本発明の第11実施形態に係る表示装置の全
体的な構成を示す図である。
体的な構成を示す図である。
【図45】図44の表示装置の表示状態を示す図であ
る。
る。
【図46】図44の表示装置に備えられるホログラム板
の正面図である。
の正面図である。
【図47】図44の表示装置に備えられるホログラム板
によって3次元表示が行われている様子を示す図であ
る。
によって3次元表示が行われている様子を示す図であ
る。
【図48】図44の表示装置に備えられるEL表示素子
の正面図である。
の正面図である。
【図49】本発明の第12実施形態に係る表示装置の全
体的な構成を示す図である。
体的な構成を示す図である。
【図50】図49の表示装置に備えられるホログラム板
に3次元像を記録する際の様子を示す図である。
に3次元像を記録する際の様子を示す図である。
【図51】図49の表示装置に備えられるホログラム板
に記録されている3次元像を再生する際の様子を示す図
である。
に記録されている3次元像を再生する際の様子を示す図
である。
【図52】図49の表示装置に備えられるホログラム板
に具体的な設定条件の下で3次元像を記録する際の様子
を示す図である。
に具体的な設定条件の下で3次元像を記録する際の様子
を示す図である。
【図53】図49の表示装置に備えられるホログラム板
に記録されている3次元像を具体的な設定条件の下で再
生する際の様子を示す図である。
に記録されている3次元像を具体的な設定条件の下で再
生する際の様子を示す図である。
1,21,41,71,91,111,141,20
1,221,251 表示装置 3,23,73,93,143,203,253 ホロ
グラム板 5,27,47,77a,77b,95,117,14
7,207,227 光源ユニット 7,97 照明制御部 25,45 液晶パネル 25a,75,123,157,205 液晶素子 25b,25c,159 偏光板 29,49,79,119,149,209,227,
257 制御部 99,129,181 光源 115 波長選択素子 125,127 高反射透過面 145 偏光方向変換素子 171,183 スクリーン 173 レンズ 223 ホログラム再生素子 255 EL表示素子 A1ないしAn,H1ないしH6 照明装置 S1ないしS16,B1ないしBm,F1ないしF6,
I1ないしI6,J1ないしJ6,T1ないしT6,2
61,263 3次元像 D1ないしD16,G1ないしG6,273,275
記録領域 Lc 再生照明光 Li 再生光 Lo 物体光 Lr 参照光
1,221,251 表示装置 3,23,73,93,143,203,253 ホロ
グラム板 5,27,47,77a,77b,95,117,14
7,207,227 光源ユニット 7,97 照明制御部 25,45 液晶パネル 25a,75,123,157,205 液晶素子 25b,25c,159 偏光板 29,49,79,119,149,209,227,
257 制御部 99,129,181 光源 115 波長選択素子 125,127 高反射透過面 145 偏光方向変換素子 171,183 スクリーン 173 レンズ 223 ホログラム再生素子 255 EL表示素子 A1ないしAn,H1ないしH6 照明装置 S1ないしS16,B1ないしBm,F1ないしF6,
I1ないしI6,J1ないしJ6,T1ないしT6,2
61,263 3次元像 D1ないしD16,G1ないしG6,273,275
記録領域 Lc 再生照明光 Li 再生光 Lo 物体光 Lr 参照光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 伸明 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内
Claims (19)
- 【請求項1】 所定の配列規則に従って配列された複数
のセグメントのうちの所定のセグメントを所定の組合せ
で表示することによって所定の視認情報を表示するとと
もに、表示する前記セグメントの前記組合せを変化させ
ることによって前記視認情報の表示内容を変化させる表
示装置であって、 前記複数のセグメントをそれぞれ構成する複数の像が、
互いに異なる照射方向から照射される再生照明光によっ
て互いに独立に再生されるように干渉縞として多重記録
されたホログラム板と、 前記像の数に応じて複数設けられ、前記各像に応じた前
記照射方向から前記再生照明光を前記ホログラム板に向
けて照射する照明手段と、 表示すべき前記視認情報の表示内容に応じて、前記複数
の照明手段をオンオフ制御することにより、前記ホログ
ラム板に記録された前記複数の像のうちから再生すべき
像を選択する画像選択手段と、を備えることを特徴とす
る表示装置。 - 【請求項2】 前記複数の像が構成する前記複数のセグ
メントは、所定の数値を数字、あるいはグラフでセグメ
ント表示するためのものであることを特徴とする請求項
1記載の表示装置。 - 【請求項3】 所定の視認情報を表示するための複数の
像が互いに独立した記録領域に干渉縞として記録されて
いるとともに、その各記録領域に記録された干渉縞に所
定の再生照明光が照射されるとその干渉縞に対応した前
記像を再生するホログラム板と、 前記ホログラム板に向けて前記再生照明光を照射する光
源ユニットと、 前記ホログラム板の少なくとも前記干渉縞が記録されて
いる領域を覆うようにして前記光源ユニットと前記ホロ
グラム板との間に設置されるとともに、互いに対向する
面に所定の透明電極が形成された2枚の透明基板の間に
挟み込まれた所定の液晶層を有しており、前記光源ユニ
ット側から入射し、前記ホログラム板の前記各記録領域
に向けて出射する前記光源ユニットからの前記再生参照
光を、入力される所定の制御信号に応答して前記透明電
極間に印加する印加電圧を変化させることにより、前記
各記録領域ごとに独立して透過または遮断可能な液晶パ
ネルと、 前記制御信号を通じて前記液晶パネルを制御することに
より、前記ホログラム板に記録された前記複数の像のう
ちから再生すべき像を選択する画像選択手段と、を備え
ることを特徴とする表示装置。 - 【請求項4】 前記液晶パネルは、前記ホログラム板よ
りも大きな外形を有しているとともに、前記光源ユニッ
トはその液晶パネルの全面に前記再生照明光を照射する
ようになっており、 前記画像選択手段は、前記制御信号を通じて前記液晶パ
ネルの前記ホログラム板の前記各記録領域に対向してい
る部分の光の透過率を制御することにより、前記ホログ
ラム板に記録された前記複数の像のうちから再生すべき
像を選択するとともに、前記制御信号を通じて前記液晶
パネルの前記ホログラム板に対向していない周辺部の光
の透過率を制御することにより、前記液晶パネルのその
周辺部に所定の視認情報を表示させるようにしたことを
特徴とする請求項3記載の表示装置。 - 【請求項5】 前記複数の像は、再生された際に所定の
数値を数字、あるいはグラフでセグメント表示するよう
になっていることを特徴とする請求項3または4記載の
表示装置。 - 【請求項6】 前記液晶パネルの前記液晶層には、前記
透明電極間に印加される印加電圧の変化に伴って入射光
の偏光方向のねじれ角が変化する偏光方向変換型液晶層
が用いられるとともに、前記2枚の透明基板の外面側に
は所定の偏光板が配設されることを特徴とする請求項3
ないし5のいずれかに記載の表示装置。 - 【請求項7】 前記液晶パネルの前記液晶層には、前記
透明電極間に印加される印加電圧の変化に伴って入射光
の透過率が変化する高分子分散型液晶層が用いられるこ
とを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の表
示装置。 - 【請求項8】 所定の配列規則に従って設けられた複数
の記録領域に、所定の視認情報を表示するための複数の
像が互いに独立して干渉縞として記録されているととも
に、その各記録領域に記録された前記干渉縞に所定の再
生照明光が裏面側から照射されるとその干渉縞に対応し
た前記像を表面側に再生するホログラム板と、 前記ホログラム板の裏面側に対向配置されており、互い
に対向する面に所定の透明電極が形成された2枚の透明
基板の間に液晶層が形成された液晶素子と、 前記ホログラム板上の前記複数の記録領域のうちのいず
れかの記録領域に前記液晶素子を介して入射するように
前記再生照明光を照射するとともに、その再生照明光を
前記液晶素子に対して入射させる光源ユニットと、 前記液晶素子の前記両透明電極間に印加する印加電圧を
変化させて前記液晶層の屈折率を変化させて前記液晶層
に入射した前記光源ユニットからの前記再生照明光の進
行方向を変化させ、その再生照明光の前記ホログラム板
への入射位置を制御することにより、前記複数の記録領
域のうちから前記再生照明光を入射させるべき記録領域
を選択して前記ホログラム板に記録された前記複数の像
のうちから再生すべき像を選択する画像選択手段と、を
備えることを特徴とする表示装置。 - 【請求項9】 所定の視認情報を表示する表示装置であ
って、 前記視認情報を表示するための複数の像が干渉縞として
記録されているとともに、その複数の像が、互いに異な
る波長の再生照明光によって互いに独立に再生されるよ
うに多重記録されているホログラム板と、 前記複数の像に個別に対応させて複数設けられ、前記複
数の像のうちの対応する像に対応した前記波長の再生照
明光を前記ホログラム板に向けて各々照射する複数の照
射手段と、 前記複数の照射手段をオンオフ制御することにより、前
記ホログラム板に記録された前記複数の像のうちから再
生すべき像を選択する画像選択手段と、を備えることを
特徴とする表示装置。 - 【請求項10】 所定の視認情報を表示するための複数
の像が干渉縞として記録されているとともに、その複数
の像が、互いに異なる波長の再生照明光によって互いに
独立に再生されるように多重記録されているホログラム
板と、 前記複数の像を再生させるために必要な複数の波長の光
成分を少なくとも含んだ光を前記ホログラム板に向けて
照射する光源ユニットと、 前記ホログラム板と前記光源ユニットとの間に設置され
ており、互いに対向する面に透明電極が形成された2枚
の透明基板の間に液晶層が設けられた液晶素子と、その
液晶素子の両面に設けられた高反射透過面とを備えてお
り、入射した前記光源ユニットからの入射光を前記両高
反射透過面間で反射させつつ前記ホログラム板側に出射
させることにより、前記入射光のうち、前記両高反射透
過面間の光路長に応じた波長成分の光のみを前記再生照
明光として前記ホログラム板側に透過させる波長選択手
段と、 前記波長選択手段に備えられる前記液晶素子の両透明電
極間に印加する印加電圧を変化させ、前記液晶層の屈折
率を変化させて前記高反射透過面間の光路長を制御する
ことにより、前記波長選択手段を透過して前記ホログラ
ム板に入射する前記再生照明光の波長成分を制御し、前
記ホログラム板に記録された前記複数の像のうちから再
生すべき像を選択する画像選択手段と、を備えることを
特徴とする表示装置。 - 【請求項11】 所定の視認情報を表示するための複数
の像が干渉縞として記録されているとともに、その複数
の像が、偏光方向が互いに異なる再生照明光によって互
いに独立に再生されるように多重記録されているホログ
ラム板と、 前記再生照明光となる所定の光を前記ホログラム板に向
けて照射する光源ユニットと、 前記ホログラム板と前記光源ユニットとの間に設置され
ており、互いに対向する面に透明電極が形成された2枚
の透明基板の間に液晶層を設けた液晶素子と、その液晶
素子の前記光源ユニット側の面に設けられた偏光板とを
備えており、前記光源ユニットから照射された前記光を
前記偏光板および前記液晶素子を介して前記再生照明光
として前記ホログラム板に入射させることにより、入力
される制御信号に応じて前記両透明電極間に印加する印
加電圧を変化させて前記光が前記液晶層を通過する間の
その光の偏光方向のねじれ角を変化させて前記ホログラ
ム板に入射する前記再生照明光の偏光方向を変換する偏
光方向変換手段と、 前記制御信号を通じて前記ねじれ角を制御することによ
り、前記ホログラム板に入射する前記再生照明光の前記
偏光方向を制御して、前記ホログラム板に記録された前
記複数の像のうちから再生すべき像を選択する画像選択
手段と、を備えることを特徴とする表示装置。 - 【請求項12】 所定の視認情報を表示する表示装置で
あって、 互いに対向する面に所定の透明電極が形成された2枚の
透明基板の間に液晶層が設けられ、その2枚の透明基板
の屈折率およびその各透明基板に形成された前記透明電
極の屈折率を両透明基板間で互いに異ならせた液晶素子
と、 照射光が前記液晶素子の前記2枚の透明基板のうちの一
方の透明基板に入射するように所定の光を照射する光源
ユニットと、 前記液晶素子の前記2枚の透明基板のうちの他方の透明
基板の表面に密着状態で配設されているとともに、前記
視認情報を表示するための複数の像が、入射角が互いに
異なる前記光源ユニットからの前記光によって互いに独
立して再生されるように干渉縞として多重記録されてお
り、前記液晶素子の前記透明電極間の印加電圧が変化さ
れて前記液晶層の屈折率が変化されることにより前記光
源ユニットからの前記光の前記入射角が変化されると、
前記複数の像のうちからその変化された前記入射角に応
じた前記像を再生するホログラム板と、 前記液晶素子の前記両透明電極間に印加する印加電圧を
変化させ、前記液晶層の屈折率を制御することにより、
前記光源ユニットからの前記光の前記ホログラム板への
入射角を制御し、前記ホログラム板に記録された前記複
数の像のうちから再生すべき像を選択する画像選択手段
と、を備えることを特徴とする表示装置。 - 【請求項13】 所定の視認情報を表示する表示装置で
あって、 所定の透明電極を各々有し、互いに対向する内面側に液
晶層を挟込んだ2枚の透明基板のうちの一方の透明基板
にホログラム板を用いるとともに、そのホログラム板が
前記液晶層と直接接触するようにそのホログラム板に設
ける前記透明電極をそのホログラム板の外面側表面に設
けたホログラム再生手段と、 前記ホログラム再生手段に備えられる前記2枚の透明基
板のうちの他方の透明基板に向けて、その照射光が入射
するように所定の光を照射する光源ユニットと、 前記ホログラム再生手段に備えられる前記2枚の透明基
板に設けられる前記両透明電極間の印加電圧を変化させ
ることにより前記液晶層の屈折率を制御する画像選択手
段と、を備え、 前記ホログラム板には、前記視認情報を表示するための
複数の像が、入射角が互いに異なる前記光源ユニットか
らの前記光によって互いに独立して再生されるように干
渉縞として多重記録されており、前記画像選択手段が前
記ホログラム再生手段の前記両透明電極間の印加電圧を
変化させて前記液晶層の屈折率を変化させ、前記光源ユ
ニットからの前記光の前記ホログラム板への前記入射角
を制御することにより、前記複数の像のうちから前記入
射角に応じた前記像が選択されて再生されることを特徴
とする表示装置。 - 【請求項14】 所定の視認情報を表示するための所定
の像が干渉縞として記録されており、その干渉縞に所定
の再生照明光が照射されると前記像を再生するホログラ
ム板と、 前記ホログラム板に前記再生照明光を照射する光源ユニ
ットと、 前記ホログラム板によって再生された前記像が投影され
るスクリーンと、 前記スクリーンに投影された前記像の投影像を拡大する
ためのレンズと、を備えるこを特徴とする表示装置。 - 【請求項15】 透光性を有する部材で形成されてお
り、所定の視認情報を表示する表示像を構成するための
像が所定の記録領域に干渉縞として記録され、その干渉
縞に所定の再生照明光が照射されると前記像を再生する
ホログラム板と、 前記ホログラムの少なくとも前記記録領域を覆うように
して前記ホログラム板の裏面側に対向配置され、前記ホ
ログラム板の前記録領域に対向する部分が発光すること
により前記再生照明光を放射するとともに、前記ホログ
ラム板の前記記録領域に対向しない部分が発光すること
により、前記ホログラム板によって再生される前記像と
伴って前記表示像を構成する所定の像を表示する表示素
子と、 前記表示素子における前記ホログラム板の前記記録領域
に対向する前記部分および対向しない前記部分の発光状
態を制御することにより、前記ホログラム板によって再
生される前記像と前記表示素子によって表示される前記
像とによって構成される前記表示像の表示内容を制御す
る制御手段と、を備えることを特徴とする表示装置。 - 【請求項16】 前記表示像は、所定のメータ表示を行
うためのものであり、前記ホログラム板によって再生さ
れる前記像は前記メータ表示のための文字盤像を構成
し、前記表示素子によって表示される前記像は前記メー
タ表示のための指針像を構成することを特徴とする請求
項15記載の表示装置。 - 【請求項17】 前記ホログラム板に記録されている前
記像は、前記視認情報を3次元表示する3次元像である
ことを特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載
の表示装置。 - 【請求項18】 前記請求項1ないし17のいずれかに
記載の表示装置におけるホログラム再生方法であって、 前記ホログラム板に前記像を記録する際の物体光および
参照光と、前記再生照明光とにその実質的な光源点から
遠ざかるにつれて照明領域が拡大する発散光を用いると
ともに、前記物体光および前記参照光の前記各光源点と
前記ホログラム板に記録されている前記干渉縞の中心点
との各距離と、前記干渉縞の前記中心点に対する前記物
体光および前記参照光の各入射角度と、前記物体光およ
び前記参照光の波長とに対して、前記再生参照光の前記
光源点と前記干渉縞の前記中心点との距離と、前記干渉
縞の前記中心点に対する前記再生照明光の入射角度と、
前記再生照明光の波長とを所定の規則に従って調節する
ことにより、前記像を前記ホログラム板に記録されてい
る像よりも大きく拡大して再生することを特徴とする表
示装置におけるホログラム再生方法。 - 【請求項19】 前記ホログラム板によって再生された
前記像をスクリーンに投影することを特徴とする請求項
18記載の表示装置におけるホログラム再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4051598A JPH11194702A (ja) | 1997-11-04 | 1998-02-23 | 表示装置および表示装置におけるホログラム再生方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30180697 | 1997-11-04 | ||
JP9-301806 | 1997-11-04 | ||
JP4051598A JPH11194702A (ja) | 1997-11-04 | 1998-02-23 | 表示装置および表示装置におけるホログラム再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11194702A true JPH11194702A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=26379981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4051598A Pending JPH11194702A (ja) | 1997-11-04 | 1998-02-23 | 表示装置および表示装置におけるホログラム再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11194702A (ja) |
Cited By (7)
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---|---|---|---|---|
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US11915627B2 (en) | 2019-02-26 | 2024-02-27 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Three-dimensional holographic display using multiple pinholes and method of operating the same |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP4051598A patent/JPH11194702A/ja active Pending
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US11915627B2 (en) | 2019-02-26 | 2024-02-27 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Three-dimensional holographic display using multiple pinholes and method of operating the same |
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