JPH11194209A - カラーフィルタ及びその製造方法 - Google Patents
カラーフィルタ及びその製造方法Info
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- JPH11194209A JPH11194209A JP36753097A JP36753097A JPH11194209A JP H11194209 A JPH11194209 A JP H11194209A JP 36753097 A JP36753097 A JP 36753097A JP 36753097 A JP36753097 A JP 36753097A JP H11194209 A JPH11194209 A JP H11194209A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カラー濃度にむらがなく高精細のカラーフィ
ルタを安価に製造する方法を提供すること。 【解決手段】 凹凸パターン19を有する原盤10を形
成する工程と、凹凸パターン19から転写された凹凸パ
ターンを有する複製盤を形成する工程と、凹凸パターン
から転写されたインク充填用凹部を有するインク充填層
を形成する工程と、インク充填用凹部に予め設定された
色のインクを充填して着色パターン層を形成する工程
と、着色パターン層が形成されたインク充填層上に光透
過性層を形成する工程と、を含む。
ルタを安価に製造する方法を提供すること。 【解決手段】 凹凸パターン19を有する原盤10を形
成する工程と、凹凸パターン19から転写された凹凸パ
ターンを有する複製盤を形成する工程と、凹凸パターン
から転写されたインク充填用凹部を有するインク充填層
を形成する工程と、インク充填用凹部に予め設定された
色のインクを充填して着色パターン層を形成する工程
と、着色パターン層が形成されたインク充填層上に光透
過性層を形成する工程と、を含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネル等
に用いられるカラーフィルタ及びその製造方法に関す
る。
に用いられるカラーフィルタ及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【発明の背景】液晶表示パネル等のカラーフィルタを製
造する方法として、印刷法は精度の点で欠点があり、電
着法はパターンが限定されるという欠点があったので、
従来、染色法及び顔料分散法が主として用いられてき
た。
造する方法として、印刷法は精度の点で欠点があり、電
着法はパターンが限定されるという欠点があったので、
従来、染色法及び顔料分散法が主として用いられてき
た。
【0003】しかし、染色法及び顔料分散法は、第1
色、第2色、第3色の各画素(着色パターン層)を形成
する際に毎回リソグラフィの工程が必要であり、カラー
フィルターの量産性向上の大きな妨げとなっていた。
色、第2色、第3色の各画素(着色パターン層)を形成
する際に毎回リソグラフィの工程が必要であり、カラー
フィルターの量産性向上の大きな妨げとなっていた。
【0004】また、1色毎にリソグラフィエ程を繰り返
すことなく着色パターン層を形成する方法として、特開
昭59−75205号公報、特開昭61−245106
号公報、特開平7−146406号公報等に、インクジ
ェット方式によりカラーフィルタを製造する方法が開示
されているが、高精細のカラーフィルタを製造するため
には、着色インクを打ち込む際の隣接着色パターン層間
の混色の防止や、形成される着色パターン層の形状制御
のため等に画素間仕切り部位(ブラックマトリクスの機
能を持つ場合もある。)を必要とし、その画素間仕切り
部位の形成のためには、コストのかかるリソグラフィの
エ程が製品毎に必要となるため、インクジェット方式の
利点を減じることとなる。
すことなく着色パターン層を形成する方法として、特開
昭59−75205号公報、特開昭61−245106
号公報、特開平7−146406号公報等に、インクジ
ェット方式によりカラーフィルタを製造する方法が開示
されているが、高精細のカラーフィルタを製造するため
には、着色インクを打ち込む際の隣接着色パターン層間
の混色の防止や、形成される着色パターン層の形状制御
のため等に画素間仕切り部位(ブラックマトリクスの機
能を持つ場合もある。)を必要とし、その画素間仕切り
部位の形成のためには、コストのかかるリソグラフィの
エ程が製品毎に必要となるため、インクジェット方式の
利点を減じることとなる。
【0005】そこで、上述した欠点を補うべく、形成し
ようとする着色パターン層の形状に応じた凹凸を有する
原盤を用いて、インク充填用凹部を有するインク充填層
を転写形成し、このインク充填用凹部に、インクジェト
方式により予め設定された色のインクを充填して着色パ
ターン層を形成し、この着色パターン層の形成されたイ
ンク充填層上に光透過性を有する樹脂層を形成してカラ
ーフィルタを製造する方法が提案されている。
ようとする着色パターン層の形状に応じた凹凸を有する
原盤を用いて、インク充填用凹部を有するインク充填層
を転写形成し、このインク充填用凹部に、インクジェト
方式により予め設定された色のインクを充填して着色パ
ターン層を形成し、この着色パターン層の形成されたイ
ンク充填層上に光透過性を有する樹脂層を形成してカラ
ーフィルタを製造する方法が提案されている。
【0006】この方法は、要するに、原盤を型として着
色インクを充填するためのインク充填用凹部を有するイ
ンク充填層を転写形成することで、製品毎のりソグラフ
ィエ程を不要とする方法である。原盤は、一旦製造すれ
ばその後、耐久性の許す限り繰り返し使用できるため、
原盤の耐久性が高いほどー製品あたりに占める原盤コス
トが低減し、製品の低コスト化に繋がる。
色インクを充填するためのインク充填用凹部を有するイ
ンク充填層を転写形成することで、製品毎のりソグラフ
ィエ程を不要とする方法である。原盤は、一旦製造すれ
ばその後、耐久性の許す限り繰り返し使用できるため、
原盤の耐久性が高いほどー製品あたりに占める原盤コス
トが低減し、製品の低コスト化に繋がる。
【0007】しかしながら、このカラーフィルタの製造
方法においては、製品毎に原盤を使用するので、原盤の
汚染や磨耗、パターン形状の変形といった劣化が早いと
いう問題点を有する。原盤はリソグラフィエ程を応用す
ることに製造されるため、原盤を製造し直すには高いコ
ストを要し、原盤の製造頻度の増大は製品の高コスト化
の要因となってしまう。
方法においては、製品毎に原盤を使用するので、原盤の
汚染や磨耗、パターン形状の変形といった劣化が早いと
いう問題点を有する。原盤はリソグラフィエ程を応用す
ることに製造されるため、原盤を製造し直すには高いコ
ストを要し、原盤の製造頻度の増大は製品の高コスト化
の要因となってしまう。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、その目的は、高価な原盤の製造頻度を低減するこ
とにより、高精細のカラーフィルタを安価に製造する方
法及びその方法により製造されるカラーフィルタを提供
することにある。
ので、その目的は、高価な原盤の製造頻度を低減するこ
とにより、高精細のカラーフィルタを安価に製造する方
法及びその方法により製造されるカラーフィルタを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係るカラ
ーフィルタの製造方法は、第1の凹凸パターンを有する
原盤を形成する第1工程と、前記第1の凹凸パターンか
ら転写された第2の凹凸パターンを有する複製盤を形成
する第2工程と、前記第2の凹凸パターンから転写され
たインク充填用凹部を有するインク充填層を形成する第
3工程と、前記インク充填用凹部に、予め設定された色
のインクを充填して着色パターン層を形成する第4工程
と、前記着色パターン層が形成されたインク充填層上に
光透過性層を形成する第5工程と、を含む。
ーフィルタの製造方法は、第1の凹凸パターンを有する
原盤を形成する第1工程と、前記第1の凹凸パターンか
ら転写された第2の凹凸パターンを有する複製盤を形成
する第2工程と、前記第2の凹凸パターンから転写され
たインク充填用凹部を有するインク充填層を形成する第
3工程と、前記インク充填用凹部に、予め設定された色
のインクを充填して着色パターン層を形成する第4工程
と、前記着色パターン層が形成されたインク充填層上に
光透過性層を形成する第5工程と、を含む。
【0010】本発明は、要するに、インク充填用凹部に
対応した凹凸パターンを有する原盤から複製盤を複製
し、その複製盤を用いて製品毎のインク充填用凹部を有
するインク充填層を形成する方法である。
対応した凹凸パターンを有する原盤から複製盤を複製
し、その複製盤を用いて製品毎のインク充填用凹部を有
するインク充填層を形成する方法である。
【0011】本発明によれば、高価な原盤は複製盤の製
造時にのみ用いるので、原盤が劣化して製造し直す頻度
が減少し、カラーフィルタの製造コストを低減すること
ができる。
造時にのみ用いるので、原盤が劣化して製造し直す頻度
が減少し、カラーフィルタの製造コストを低減すること
ができる。
【0012】(2)前記原盤の前記第1の凹凸パターン
は、リソグラフィ法を介するエッチングにて形成されて
もよい。
は、リソグラフィ法を介するエッチングにて形成されて
もよい。
【0013】リソグラフィ法を介するエッチングは、精
度の高い加工方法として周知である。第1の凹凸パター
ンは、インク充填用凹部の元となるため、このようなエ
ッチングによる加工は効果的である。
度の高い加工方法として周知である。第1の凹凸パター
ンは、インク充填用凹部の元となるため、このようなエ
ッチングによる加工は効果的である。
【0014】(3)前記原盤は、基台上に前記第1の凹
凸パターンに応じてパターン化されたレジスト層を形成
し、前記基台の前記レジスト層が形成された面上に導体
化層を形成し、該導体化層上に電気鋳造法(電気メッキ
法)により金属層を形成し、前記金属層を前記基台から
剥離して得られるようにしてもよい。
凸パターンに応じてパターン化されたレジスト層を形成
し、前記基台の前記レジスト層が形成された面上に導体
化層を形成し、該導体化層上に電気鋳造法(電気メッキ
法)により金属層を形成し、前記金属層を前記基台から
剥離して得られるようにしてもよい。
【0015】このように、電気鋳造法による金属層を形
成する方法は、安価にかつ高い精度で凹凸パターンを転
写できる点で優れている。
成する方法は、安価にかつ高い精度で凹凸パターンを転
写できる点で優れている。
【0016】(4)前記原盤は、シリコン又は石英から
形成してもよい。シリコン又は石英は、平坦性に優れ、
リソグラフィ法を介するエッチングを行うときに加工性
が良い。
形成してもよい。シリコン又は石英は、平坦性に優れ、
リソグラフィ法を介するエッチングを行うときに加工性
が良い。
【0017】(5)前記原盤は導電性物質からなり、前
記複製盤は、前記原盤の前記第1の凹凸パターンが形成
された面上に電気鋳造法により金属層を形成した後、該
金属層を前記原盤から剥離して得られるようにしてもよ
い。
記複製盤は、前記原盤の前記第1の凹凸パターンが形成
された面上に電気鋳造法により金属層を形成した後、該
金属層を前記原盤から剥離して得られるようにしてもよ
い。
【0018】ここで、導電性物質とは、導体化処理無し
に電気鋳造法(電気メッキ法)により金属層を形成可能
な物質をいう。
に電気鋳造法(電気メッキ法)により金属層を形成可能
な物質をいう。
【0019】(6)前記原盤は絶縁性物質からなり、前
記複製盤は、前記原盤の前記第1の凹凸パターンが形成
された面上に導体化層を形成し、前記導体化層上に電気
鋳造法により金属層を形成し、前記金属層を前記原盤か
ら剥離して得られるようにしてもよい。
記複製盤は、前記原盤の前記第1の凹凸パターンが形成
された面上に導体化層を形成し、前記導体化層上に電気
鋳造法により金属層を形成し、前記金属層を前記原盤か
ら剥離して得られるようにしてもよい。
【0020】ここで、絶縁性物質とは、電気鋳造法によ
り金属を形成するために導体化処理を必要とする物質を
いう。
り金属を形成するために導体化処理を必要とする物質を
いう。
【0021】(7)本発明に係るカラーフィルタの製造
方法は、第1の凹凸パターンを有する原盤を形成する第
1工程と、前記第1の凹凸パターンから転写された第2
の凹凸パターンを有する中間盤を形成する第2工程と、
前記第2の凹凸パターンから転写された第3の凹凸パタ
ーンを有する複製盤を形成する第3工程と、前記第3の
凹凸パターンから転写されたインク充填用凹部を有する
インク充填層を形成する第4工程と、前記インク充填用
凹部に、予め設定された色のインクを充填して着色パタ
ーン層を形成する第5工程と、前記着色パターン層が形
成されたインク充填層上に光透過性層を形成する第6工
程と、を含む。
方法は、第1の凹凸パターンを有する原盤を形成する第
1工程と、前記第1の凹凸パターンから転写された第2
の凹凸パターンを有する中間盤を形成する第2工程と、
前記第2の凹凸パターンから転写された第3の凹凸パタ
ーンを有する複製盤を形成する第3工程と、前記第3の
凹凸パターンから転写されたインク充填用凹部を有する
インク充填層を形成する第4工程と、前記インク充填用
凹部に、予め設定された色のインクを充填して着色パタ
ーン層を形成する第5工程と、前記着色パターン層が形
成されたインク充填層上に光透過性層を形成する第6工
程と、を含む。
【0022】このように、原盤から中間盤を介して複製
盤を形成する方法では、原盤及び複製盤を構成する材料
や複製盤を形成するための方法の自由度が増すため、精
度の高い凹凸パターン形状の転写や原盤及び複製盤の耐
久性の更なる向上が容易となる。
盤を形成する方法では、原盤及び複製盤を構成する材料
や複製盤を形成するための方法の自由度が増すため、精
度の高い凹凸パターン形状の転写や原盤及び複製盤の耐
久性の更なる向上が容易となる。
【0023】(8)前記原盤は、シリコン又は石英から
形成されてもよい。シリコン又は石英は、平坦性に優
れ、リソグラフィ法を介するエッチングを行うときに加
工性が良い。
形成されてもよい。シリコン又は石英は、平坦性に優
れ、リソグラフィ法を介するエッチングを行うときに加
工性が良い。
【0024】(9)前記中間盤の形成工程は、前記原盤
の前記第1の凹凸パターンが形成された面上に中間盤前
駆体を塗布する工程と、前記中間盤前駆体を固化して中
間盤を形成する工程と、前記原盤から前記中間盤を剥離
する工程と、を含んでもよい。
の前記第1の凹凸パターンが形成された面上に中間盤前
駆体を塗布する工程と、前記中間盤前駆体を固化して中
間盤を形成する工程と、前記原盤から前記中間盤を剥離
する工程と、を含んでもよい。
【0025】(10)前記中間盤前駆体は、エネルギー
の付与により硬化可能な物質を含んでもよい。
の付与により硬化可能な物質を含んでもよい。
【0026】(11)前記エネルギーとして、光及び熱
の少なくともいずれか一方が挙げられる。
の少なくともいずれか一方が挙げられる。
【0027】(12)前記中間盤前駆体は、熱可塑性を
有する物質であってもよい。
有する物質であってもよい。
【0028】(13)前記中間盤は、樹脂から形成され
てもよい。
てもよい。
【0029】(14)本発明では、前記中間盤上に基台
を貼り合わせる工程を含んでもよい。
を貼り合わせる工程を含んでもよい。
【0030】(15)前記複製盤は、前記中間盤の前記
第2の凹凸パターンが形成された面上に導体化層を形成
し、該導体化層の上に電気鋳造法により金属層を形成
し、前記金属層を前記原盤から剥離して得られるように
してもよい。
第2の凹凸パターンが形成された面上に導体化層を形成
し、該導体化層の上に電気鋳造法により金属層を形成
し、前記金属層を前記原盤から剥離して得られるように
してもよい。
【0031】(16)前記インク充填層の形成工程は、
前記複製盤の前記凹凸パターンが形成された面上にイン
ク充填層前駆体を塗布する工程と、前記インク充填層前
駆体を固化してインク充填層を形成する工程と、前記複
製盤から前記インク充填層を剥離する工程と、を含んで
もよい。
前記複製盤の前記凹凸パターンが形成された面上にイン
ク充填層前駆体を塗布する工程と、前記インク充填層前
駆体を固化してインク充填層を形成する工程と、前記複
製盤から前記インク充填層を剥離する工程と、を含んで
もよい。
【0032】(17)前記インク充填層前駆体は、エネ
ルギーの付与により硬化可能な物質を含んでもよい。
ルギーの付与により硬化可能な物質を含んでもよい。
【0033】(18)前記エネルギーとして、光及び熱
の少なくともいずれか一方が挙げられる。
の少なくともいずれか一方が挙げられる。
【0034】(19)前記インク充填層前駆体は、熱可
塑性を有する物質であってもよい。
塑性を有する物質であってもよい。
【0035】(20)前記インク充填層は、樹脂から形
成されてもよい。
成されてもよい。
【0036】(21)本発明では、前記複製盤の前記凹
凸パターンが形成された面上にインク充填層前駆体を塗
布する前に、前記複製盤の前記凹凸パターンの凹部に遮
光性インクを充填して遮光性層を形成する工程を含み、
前記インク充填層前駆体を固化後に、前記遮光性層を前
記インク充填層と一体的に前記複製盤から剥離すること
で前記インク充填層が得られ、前記インク充填層は、前
記インク充填用凹部の周囲に前記遮光性層を有してもよ
い。
凸パターンが形成された面上にインク充填層前駆体を塗
布する前に、前記複製盤の前記凹凸パターンの凹部に遮
光性インクを充填して遮光性層を形成する工程を含み、
前記インク充填層前駆体を固化後に、前記遮光性層を前
記インク充填層と一体的に前記複製盤から剥離すること
で前記インク充填層が得られ、前記インク充填層は、前
記インク充填用凹部の周囲に前記遮光性層を有してもよ
い。
【0037】インク充填用凹部の周囲に形成される遮光
性層は、ブラックマトリクスとなる。
性層は、ブラックマトリクスとなる。
【0038】(22)前記遮光性インクは、インクジェ
ット方式によって充填されてもよい。
ット方式によって充填されてもよい。
【0039】インクジェット方式によれば、インクジェ
ットプリンタ用に実用化された技術を応用することで、
インクの充填を高速化できるとともに、インクの利用効
率をほぼ100%にすることができ、インクを無駄にす
ることがない。
ットプリンタ用に実用化された技術を応用することで、
インクの充填を高速化できるとともに、インクの利用効
率をほぼ100%にすることができ、インクを無駄にす
ることがない。
【0040】(23)前記複製盤の前記凹部は、開口部
よりも底面が小さくてもよい。
よりも底面が小さくてもよい。
【0041】こうすることで、遮光性層の頂端面が小さ
くなり、幅の狭いブラックマトリクスを得ることができ
る。また、このような形状の凹部によれば、遮光性層及
びインク充填層の離型性が良くなる。
くなり、幅の狭いブラックマトリクスを得ることができ
る。また、このような形状の凹部によれば、遮光性層及
びインク充填層の離型性が良くなる。
【0042】(24)前記複製盤の前記凹部は、開口部
にテーパが付されてもよい。
にテーパが付されてもよい。
【0043】こうすることでも、幅の狭いブラックマト
リクスを得ることができ、遮光性層及びインク充填層の
離型性が良くなる。
リクスを得ることができ、遮光性層及びインク充填層の
離型性が良くなる。
【0044】(25)インク充填層の形成工程では、前
記複製盤に前記インク充填層前駆体を介して保持盤が密
着し、前記着色パターン層及び光透過性層の形成工程で
は、前記インク充填層が前記保持盤に密着した状態で進
められ、前記光透過性層の形成終了後に、前記保持盤は
前記インク充填層から除去されてもよい。
記複製盤に前記インク充填層前駆体を介して保持盤が密
着し、前記着色パターン層及び光透過性層の形成工程で
は、前記インク充填層が前記保持盤に密着した状態で進
められ、前記光透過性層の形成終了後に、前記保持盤は
前記インク充填層から除去されてもよい。
【0045】このように、インク充填層を形成するイン
ク充填層前駆体を保持盤で成形することで、インク充填
層の平坦性を向上させることができる。
ク充填層前駆体を保持盤で成形することで、インク充填
層の平坦性を向上させることができる。
【0046】(26)前記保持盤には、前記インク充填
層前駆体と密着する側の面にスペーサ形成用凹部が形成
され、前記インク充填層には、前記スペーサ形成用凹部
に対応するスペーサ用凸部が形成されてもよい。
層前駆体と密着する側の面にスペーサ形成用凹部が形成
され、前記インク充填層には、前記スペーサ形成用凹部
に対応するスペーサ用凸部が形成されてもよい。
【0047】こうすることで、スペーサ一体型のカラー
フィルタを簡単に製造することができる。
フィルタを簡単に製造することができる。
【0048】(27)前記保持盤上に、前記インク充填
層前駆体に対する密着性の低い離型層が形成されてもよ
い。
層前駆体に対する密着性の低い離型層が形成されてもよ
い。
【0049】こうすることで、保持盤からインク充填層
を容易に剥離することができる。
を容易に剥離することができる。
【0050】(28)前記光透過性層の形成工程で、前
記光透過性層は、光透過性を有する材料を前記インク充
填層上に塗布して形成され、前記材料の上に光透過性を
有する補強板が載せられてもよい。
記光透過性層は、光透過性を有する材料を前記インク充
填層上に塗布して形成され、前記材料の上に光透過性を
有する補強板が載せられてもよい。
【0051】(29)前記着色パターン層の形成工程
で、前記インクがインクジェット方式によって充填され
てもよい。
で、前記インクがインクジェット方式によって充填され
てもよい。
【0052】インクジェット方式によれば、インクジェ
ットプリンタ用に実用化された技術を応用することで、
インクの充填を高速化できるとともに、インクの利用効
率をほぼ100%にすることができ、インクを無駄にす
ることがない。
ットプリンタ用に実用化された技術を応用することで、
インクの充填を高速化できるとともに、インクの利用効
率をほぼ100%にすることができ、インクを無駄にす
ることがない。
【0053】(30)本発明に係るカラーフィルタは、
上記方法により製造される。
上記方法により製造される。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して説明する。
について図面を参照して説明する。
【0055】(第1実施形態)図1(A)〜図4(C)
は、本発明の第1実施形態を説明する図である。そし
て、図1(A)〜図1(E)は、第1実施形態における
原盤を製造する工程を示す図である。
は、本発明の第1実施形態を説明する図である。そし
て、図1(A)〜図1(E)は、第1実施形態における
原盤を製造する工程を示す図である。
【0056】まず、図1(A)に示すように、基板12
上にレジスト層14を形成する。基板12は、表面をエ
ッチングして原盤10(図1(E)参照)とするための
もので、エッチング可能な材料であれば特に限定される
ものではないが、シリコン又は石英は、エッチングによ
り高精度の凹凸パターンの形成が容易であるため、好適
である。
上にレジスト層14を形成する。基板12は、表面をエ
ッチングして原盤10(図1(E)参照)とするための
もので、エッチング可能な材料であれば特に限定される
ものではないが、シリコン又は石英は、エッチングによ
り高精度の凹凸パターンの形成が容易であるため、好適
である。
【0057】レジスト層14を形成する物質としては、
例えば、半導体デバイス製造において一般的に用いられ
ている、クレゾールノボラック系樹脂に感光剤としてジ
アゾナフトキノン誘導体を配合した市販のポジ型のレジ
ストをそのまま利用できる。ここで、ポジ型のレジスト
とは、所定のパターンに応じて放射線に暴露することに
より、放射線によって暴露された領域が現像液により選
択的に除去可能となる物質のことである。
例えば、半導体デバイス製造において一般的に用いられ
ている、クレゾールノボラック系樹脂に感光剤としてジ
アゾナフトキノン誘導体を配合した市販のポジ型のレジ
ストをそのまま利用できる。ここで、ポジ型のレジスト
とは、所定のパターンに応じて放射線に暴露することに
より、放射線によって暴露された領域が現像液により選
択的に除去可能となる物質のことである。
【0058】レジスト層14を形成する方法としては、
スピンコート法、ディッピング法、スプレーコート法、
ロールコート法、バーコート法等の方法を用いることが
可能である。
スピンコート法、ディッピング法、スプレーコート法、
ロールコート法、バーコート法等の方法を用いることが
可能である。
【0059】次に、図1(B)に示すように、マスク1
6をレジスト層14の上に配置し、マスク16を介して
レジスト層14の所定領域のみを放射線18によって暴
露する。
6をレジスト層14の上に配置し、マスク16を介して
レジスト層14の所定領域のみを放射線18によって暴
露する。
【0060】マスク16は、図1(E)に示す凹凸パタ
ーン19の形成領域に対応した領域においてのみ、放射
線18が透過するようにパターン形成されたものであ
る。
ーン19の形成領域に対応した領域においてのみ、放射
線18が透過するようにパターン形成されたものであ
る。
【0061】また、放射線としては波長200nm〜5
00nmの領域の光を用いることが好ましい。この波長
領域の光の利用は、液晶パネルの製造プロセス等で確立
されているフォトリソグラフィの技術及びそれに利用さ
れている設備の利用が可能となり、低コスト化を図るこ
とができる。
00nmの領域の光を用いることが好ましい。この波長
領域の光の利用は、液晶パネルの製造プロセス等で確立
されているフォトリソグラフィの技術及びそれに利用さ
れている設備の利用が可能となり、低コスト化を図るこ
とができる。
【0062】そして、レジスト層14を放射線18によ
って暴露した後に所定の条件により現像処理を行うと、
図1(C)に示すように、放射線18の暴露領域17の
レジスト層14のみが選択的に除去されて基板12の表
面が露出し、それ以外の領域はレジスト層14により覆
われたままの状態となる。
って暴露した後に所定の条件により現像処理を行うと、
図1(C)に示すように、放射線18の暴露領域17の
レジスト層14のみが選択的に除去されて基板12の表
面が露出し、それ以外の領域はレジスト層14により覆
われたままの状態となる。
【0063】こうしてレジスト層14がパターン化され
ると、図1(D)に示すように、このレジスト層14を
マスクとして基板12を所定の深さエッチングする。
ると、図1(D)に示すように、このレジスト層14を
マスクとして基板12を所定の深さエッチングする。
【0064】エッチングの方法としてはウエット方式ま
たはドライ方式があるが、基板12の材質に合わせて、
エッチング断面形状、エッチングレート等の観点から最
適な方式および条件を選べばよい。制御性の点からいう
とドライ方式の方が優れており、例えば、平行平板型リ
アクティブイオンエッチング(RIE)方式、誘導結合
型(ICP)方式、エレクトロンサイクロトロン共鳴
(ECR)方式、ヘリコン波励起方式、マグネトロン方
式、プラズマエッチング方式、イオンビームエッチング
方式等の装置が利用でき、エッチングガス種、ガス流
量、ガス圧、バイアス電圧等の条件を変更することによ
り、凹凸パターン19を矩形に加工したり、テーパーを
付けたり、面を粗らしたりと、所望の形状にエッチング
することができる。
たはドライ方式があるが、基板12の材質に合わせて、
エッチング断面形状、エッチングレート等の観点から最
適な方式および条件を選べばよい。制御性の点からいう
とドライ方式の方が優れており、例えば、平行平板型リ
アクティブイオンエッチング(RIE)方式、誘導結合
型(ICP)方式、エレクトロンサイクロトロン共鳴
(ECR)方式、ヘリコン波励起方式、マグネトロン方
式、プラズマエッチング方式、イオンビームエッチング
方式等の装置が利用でき、エッチングガス種、ガス流
量、ガス圧、バイアス電圧等の条件を変更することによ
り、凹凸パターン19を矩形に加工したり、テーパーを
付けたり、面を粗らしたりと、所望の形状にエッチング
することができる。
【0065】次に、エッチングの完了後に、図1(E)
に示すように、レジスト層14を除去すると、基板12
に凹凸パターン19が形成されるので、これが原盤10
となる。凹凸パターン19は、凹部19a及び凸部19
bからなる。ここで、凹部19aは、図4(A)に示す
インク充填用凹部32に対応するように形成される。
に示すように、レジスト層14を除去すると、基板12
に凹凸パターン19が形成されるので、これが原盤10
となる。凹凸パターン19は、凹部19a及び凸部19
bからなる。ここで、凹部19aは、図4(A)に示す
インク充填用凹部32に対応するように形成される。
【0066】この原盤10は、本実施形態では、一旦製
造すればその後、耐久性の許す限り何度でも使用できる
ため経済的である。また、原盤10の製造工程は、2枚
目以降のカラーフィルタの製造工程において省略でき、
工程数の減少および低コスト化を図ることができる。
造すればその後、耐久性の許す限り何度でも使用できる
ため経済的である。また、原盤10の製造工程は、2枚
目以降のカラーフィルタの製造工程において省略でき、
工程数の減少および低コスト化を図ることができる。
【0067】上記実施の形態では、基板12上に凹凸パ
ターン19を形成するに際し、ポジ型のレジストを用い
たが、放射線に暴露された領域が現像液に対して不溶化
し、放射線に暴露されていない領域が現像液により選択
的に除去可能となるネガ型のレジストを用いても良く、
この場合には、上記マスク16とはパターンが反転した
マスクが用いられる。あるいは、マスクを使用せずに、
レーザ光あるいは電子線によって直接レジストをパター
ン状に暴露しても良い。
ターン19を形成するに際し、ポジ型のレジストを用い
たが、放射線に暴露された領域が現像液に対して不溶化
し、放射線に暴露されていない領域が現像液により選択
的に除去可能となるネガ型のレジストを用いても良く、
この場合には、上記マスク16とはパターンが反転した
マスクが用いられる。あるいは、マスクを使用せずに、
レーザ光あるいは電子線によって直接レジストをパター
ン状に暴露しても良い。
【0068】次に、図2(A)に示すように、原盤10
の凹凸パターン19側の表面を導体化するため、金属膜
22を形成する。金属膜22としては、例えば、ニッケ
ル(Ni)を500オングストローム〜1000オング
ストロームの厚みで形成すればよい。金属膜22の形成
方法としては、スパッタリング、CVD、蒸着、無電解
メッキ法等の方法を用いることが可能である。なお、原
盤20の凹凸パターン19側の表面が導電性を有してい
れば、この工程は不要である。
の凹凸パターン19側の表面を導体化するため、金属膜
22を形成する。金属膜22としては、例えば、ニッケ
ル(Ni)を500オングストローム〜1000オング
ストロームの厚みで形成すればよい。金属膜22の形成
方法としては、スパッタリング、CVD、蒸着、無電解
メッキ法等の方法を用いることが可能である。なお、原
盤20の凹凸パターン19側の表面が導電性を有してい
れば、この工程は不要である。
【0069】そして、この金属膜22を陰極とし、チッ
プ状あるいはボール状のNiを陽極として電気鋳造法に
よりさらにNiを電着させて、図2(B)に示すよう
に、厚い金属層24を形成する。電気メッキ液の一例を
以下に示す。
プ状あるいはボール状のNiを陽極として電気鋳造法に
よりさらにNiを電着させて、図2(B)に示すよう
に、厚い金属層24を形成する。電気メッキ液の一例を
以下に示す。
【0070】 スルファミン酸ニッケル:550g/l ホウ酸 :35g/l 塩化ニッケル : 5g/l レベリング剤 :20mg/l 次いで、図2(C)に示すように、金属層24及び金属
膜22を原盤10から剥離し、必要があれば洗浄する等
して、これを複製盤20とする。この複製盤20には、
原盤10の凹凸パターン19に対応して、凹凸パターン
26が形成される。詳しくは、凹凸パターン26は、第
1のパターン19の凸部19bに対応する凹部26a
と、凹部19aに対応する凸部26bと、からなる。そ
して、凹凸パターン26は、図4(A)に示すインク充
填用凹部32を転写により形成するための反転パターン
となっている。
膜22を原盤10から剥離し、必要があれば洗浄する等
して、これを複製盤20とする。この複製盤20には、
原盤10の凹凸パターン19に対応して、凹凸パターン
26が形成される。詳しくは、凹凸パターン26は、第
1のパターン19の凸部19bに対応する凹部26a
と、凹部19aに対応する凸部26bと、からなる。そ
して、凹凸パターン26は、図4(A)に示すインク充
填用凹部32を転写により形成するための反転パターン
となっている。
【0071】なお、原盤10が金属から形成される場合
には、金属膜22(導体化処理していない場合には金属
層24)が原盤10と強く密着してしまい、原盤10か
らの剥離が困難になることがある。このような場合に
は、金属膜22(導体化処理していない場合には金属層
24)を原盤10の凹凸パターン19上に形成する前
に、原盤10の凹凸パターン19側の面を剥離処理する
ことが好ましい。剥離処理としては、例えば、原盤10
がニッケルから形成されている場合には、酸素プラズマ
処理や陽極酸化処理等が効果的である。
には、金属膜22(導体化処理していない場合には金属
層24)が原盤10と強く密着してしまい、原盤10か
らの剥離が困難になることがある。このような場合に
は、金属膜22(導体化処理していない場合には金属層
24)を原盤10の凹凸パターン19上に形成する前
に、原盤10の凹凸パターン19側の面を剥離処理する
ことが好ましい。剥離処理としては、例えば、原盤10
がニッケルから形成されている場合には、酸素プラズマ
処理や陽極酸化処理等が効果的である。
【0072】また、複製盤20から金属膜22を除去す
ることは必ずしも必要ではないが、原盤10からの剥離
の際や、この後の工程のインク充填層30形成の際に、
金属膜22の一部に剥離が生じる場合などは、これを除
去することが好ましい。
ることは必ずしも必要ではないが、原盤10からの剥離
の際や、この後の工程のインク充填層30形成の際に、
金属膜22の一部に剥離が生じる場合などは、これを除
去することが好ましい。
【0073】次に、図3(A)〜図3(C)は、インク
用凹部を有するインク充填層を形成する工程を示す図で
ある。
用凹部を有するインク充填層を形成する工程を示す図で
ある。
【0074】まず、図3(A)に示すように、複製盤2
0を、その凹凸パターン26を上にして配置する。次い
で、図3(B)に示すように、複製盤20の上に、イン
ク充填層30を形成する。詳しくは、インク充填層30
を形成するためのインク充填層前駆体を、複製盤20及
び保持盤34の少なくともいずれか一方に載せてあるい
は塗布して、図3(B)に示すように、インク充填層前
駆体を介して複製盤20と保持盤34を貼り合わせる。
なお、保持盤34は、その後、カラーフィルタの製造工
程における台となる。また、必要に応じて、複製盤20
と保持盤34を貼り台わせる際に、複製盤20及び保持
盤34の少なくともいずれか一方を介して加圧しても良
い。
0を、その凹凸パターン26を上にして配置する。次い
で、図3(B)に示すように、複製盤20の上に、イン
ク充填層30を形成する。詳しくは、インク充填層30
を形成するためのインク充填層前駆体を、複製盤20及
び保持盤34の少なくともいずれか一方に載せてあるい
は塗布して、図3(B)に示すように、インク充填層前
駆体を介して複製盤20と保持盤34を貼り合わせる。
なお、保持盤34は、その後、カラーフィルタの製造工
程における台となる。また、必要に応じて、複製盤20
と保持盤34を貼り台わせる際に、複製盤20及び保持
盤34の少なくともいずれか一方を介して加圧しても良
い。
【0075】ここで、インク充填層前駆体は、液状ある
いは液状化可能な物質であることが好ましい。インク充
填層前駆体を液状とすることで、複製盤20上の凹部2
6aへの充填が容易となる。液状の物質としては、エネ
ルギーの付与により硬化可能な物質が利用でき、液状化
可能な物質としては、可塑性を有する物質が利用でき
る。
いは液状化可能な物質であることが好ましい。インク充
填層前駆体を液状とすることで、複製盤20上の凹部2
6aへの充填が容易となる。液状の物質としては、エネ
ルギーの付与により硬化可能な物質が利用でき、液状化
可能な物質としては、可塑性を有する物質が利用でき
る。
【0076】また、インク充填層前駆体は、インク充填
層30を形成した際に、着色パターン層40(図4
(A)参照)の色特性に影響を与えないものであれば特
に限定されるものではないが、樹脂であることが好まし
い。樹脂は、エネルギー硬化性を有するもの、あるいは
可塑性を有するものが容易に得られ、好適である。
層30を形成した際に、着色パターン層40(図4
(A)参照)の色特性に影響を与えないものであれば特
に限定されるものではないが、樹脂であることが好まし
い。樹脂は、エネルギー硬化性を有するもの、あるいは
可塑性を有するものが容易に得られ、好適である。
【0077】エネルギー硬化性を有する樹脂としては、
光及び熱の少なくともいずれかー方の付与により硬化可
能であることが望ましい。光や熱の利用は、汎用の露光
装置、ベイク炉やホットプレート等の加熱装置を利用す
ることができ、省設備コスト化を図ることが可能であ
る。
光及び熱の少なくともいずれかー方の付与により硬化可
能であることが望ましい。光や熱の利用は、汎用の露光
装置、ベイク炉やホットプレート等の加熱装置を利用す
ることができ、省設備コスト化を図ることが可能であ
る。
【0078】このようなエネルギー硬化性を有する樹脂
としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、
メラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂等が利用できる。特
に、アクリル系樹脂は、市販品の様々な前駆体や感光剤
(光重合開始剤)を利用することで、光の照射で短時間
に硬化し、優れた光学特性を有するインク充填層30を
形成することが可能であるため好適である。
としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、
メラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂等が利用できる。特
に、アクリル系樹脂は、市販品の様々な前駆体や感光剤
(光重合開始剤)を利用することで、光の照射で短時間
に硬化し、優れた光学特性を有するインク充填層30を
形成することが可能であるため好適である。
【0079】光硬化性のアクリル系樹脂の基本組成の具
体例としては、プレポリマーまたはオリゴマー、モノマ
ー、光重合開始剤があげられる。
体例としては、プレポリマーまたはオリゴマー、モノマ
ー、光重合開始剤があげられる。
【0080】プレポリマーまたはオリゴマーとしては、
例えば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレー
ト類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアク
リレート類、スピロアセタール系アクリレート類等のア
クリレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメ
タクリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリ
エーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利
用できる。
例えば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレー
ト類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアク
リレート類、スピロアセタール系アクリレート類等のア
クリレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメ
タクリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリ
エーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利
用できる。
【0081】モノマーとしては、例えば、2−エチルヘ
キシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリド
ン、カルビトールアクリレート、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロ
ペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアク
リレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の
二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが
利用できる。
キシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリド
ン、カルビトールアクリレート、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロ
ペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアク
リレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の
二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが
利用できる。
【0082】光重合開始剤としては、例えば、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフ
ェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イ
ソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブ
チルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセト
フェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェ
ノン、α,α−ジクロル−4−フェノキシアセトフェノ
ン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、
N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチル
ケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアル
キルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1,2
−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オ
キシム等のオキシム類、2−メチルチオキサントン、2
−クロロチオキサントン等のキサントン類、ベンゾイン
エーテル、イソブチルベンゾインエーテル等のベンゾイ
ンエーテル類、ミヒラーケトン、ベンジルメチルケター
ル等のラジカル発生化合物が利用できる。
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフ
ェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イ
ソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブ
チルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセト
フェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェ
ノン、α,α−ジクロル−4−フェノキシアセトフェノ
ン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、
N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチル
ケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアル
キルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1,2
−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オ
キシム等のオキシム類、2−メチルチオキサントン、2
−クロロチオキサントン等のキサントン類、ベンゾイン
エーテル、イソブチルベンゾインエーテル等のベンゾイ
ンエーテル類、ミヒラーケトン、ベンジルメチルケター
ル等のラジカル発生化合物が利用できる。
【0083】なお、必要に応じて、酸素による硬化阻害
を防止する目的でアミン類等の化合物を添加したり、塗
布を容易にする目的で溶剤成分を添加してもよい。溶剤
成分としては、特に限定されるものではなく、種々の有
機溶剤、例えば、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、メトキシメチルプロピオネート、エト
キシエチルプロピオネート、エチルラクテート、エチル
ピルビネート、メチルアミルケトン等が利用可能であ
る。
を防止する目的でアミン類等の化合物を添加したり、塗
布を容易にする目的で溶剤成分を添加してもよい。溶剤
成分としては、特に限定されるものではなく、種々の有
機溶剤、例えば、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、メトキシメチルプロピオネート、エト
キシエチルプロピオネート、エチルラクテート、エチル
ピルビネート、メチルアミルケトン等が利用可能であ
る。
【0084】このようなエネルギー硬化性を有する樹脂
を、図3(B)に示すように、複製盤20と保持板34
の間に挟み込み、その樹脂に応じた硬化処理を施す。例
えば、光硬化性の樹脂を用いた場合であれば、所定の条
件で光を照射することにより固化させると、インク充填
層30が形成される。
を、図3(B)に示すように、複製盤20と保持板34
の間に挟み込み、その樹脂に応じた硬化処理を施す。例
えば、光硬化性の樹脂を用いた場合であれば、所定の条
件で光を照射することにより固化させると、インク充填
層30が形成される。
【0085】なお、光硬化性の物質にてインク充填層3
0を形成するときには、保持盤34及び複製盤20のう
ち少なくとも一方が、光透過性を有することが必要とな
る。
0を形成するときには、保持盤34及び複製盤20のう
ち少なくとも一方が、光透過性を有することが必要とな
る。
【0086】また、可塑性を有する樹脂としては、例え
ば、ポリカーボネート系樹脂、ポリメチルメタクリレー
ト系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性を有する
樹脂が利用できる。このような樹脂を軟化点温度以上に
加温することにより可塑化させて液状とし、図3(B)
に示すように、複製盤20と保持板34の間に挟み込ん
だ後、可塑化させた樹脂を冷却することにより固化させ
ると、インク充填層30が形成される。
ば、ポリカーボネート系樹脂、ポリメチルメタクリレー
ト系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性を有する
樹脂が利用できる。このような樹脂を軟化点温度以上に
加温することにより可塑化させて液状とし、図3(B)
に示すように、複製盤20と保持板34の間に挟み込ん
だ後、可塑化させた樹脂を冷却することにより固化させ
ると、インク充填層30が形成される。
【0087】このように、インク充填層前駆体を、エネ
ルギーの付与により硬化可能な物質あるいは可塑性を有
する物質から形成することで、これを複製盤20に塗布
して密着させた際に、複製盤20に形成されている凹凸
パターン26の凹部26aの微細部にまで、インク充填
層前駆体が充填される。そして、このインク充填層前駆
体に応じた固化処理を施すことにより固化させてインク
充填層30を形成すると、複製盤20の凹凸パターン2
6を精密にインク充填層30に転写させることができ
る。
ルギーの付与により硬化可能な物質あるいは可塑性を有
する物質から形成することで、これを複製盤20に塗布
して密着させた際に、複製盤20に形成されている凹凸
パターン26の凹部26aの微細部にまで、インク充填
層前駆体が充填される。そして、このインク充填層前駆
体に応じた固化処理を施すことにより固化させてインク
充填層30を形成すると、複製盤20の凹凸パターン2
6を精密にインク充填層30に転写させることができ
る。
【0088】このようにしてインク充填層30が複製盤
20上に形成されると、図3(C)に示すように、イン
ク充填層30と保持盤34を一体的に複製盤20から剥
離して、インク充填用凹部32を有するインク充填層3
0が得られる。
20上に形成されると、図3(C)に示すように、イン
ク充填層30と保持盤34を一体的に複製盤20から剥
離して、インク充填用凹部32を有するインク充填層3
0が得られる。
【0089】こうして、保持盤34上にインク充填用凹
部32を有するインク充填層30を形成した後の工程を
図4(A)〜図4(C)に示す。図4(A)において、
保持盤34上のインク充填層30に形成されたインク充
填用凹部32に対向させて、インクジェット方式により
インクを吐出するヘッド42が配置されている。
部32を有するインク充填層30を形成した後の工程を
図4(A)〜図4(C)に示す。図4(A)において、
保持盤34上のインク充填層30に形成されたインク充
填用凹部32に対向させて、インクジェット方式により
インクを吐出するヘッド42が配置されている。
【0090】ヘッド42は、例えばインクジェットプリ
ンタ用に実用化されたもので、圧電素子を用いたピエゾ
ジェットタイプ、あるいはエネルギー発生素子として電
気熱変換体を用いたバブルジェットタイプ等が使用可能
であり、着色面積および着色パターンは任意に設定する
ことが可能である。
ンタ用に実用化されたもので、圧電素子を用いたピエゾ
ジェットタイプ、あるいはエネルギー発生素子として電
気熱変換体を用いたバブルジェットタイプ等が使用可能
であり、着色面積および着色パターンは任意に設定する
ことが可能である。
【0091】例えば、このヘッド42を、駆動周波数1
4.4kHz(1秒間に14400回の吐出)で、イン
ク44を吐出する吐出口を赤インクR、緑インクG、青
インクB用に各色20個ずつ配列し、一つのインク充填
用凹部32にインク44を3滴ずつ吐出するとすれば、
約90万画素の10型VGA仕様のカラーフィルター用
のインク充填用凹部32にインク44を充填するのに要
する時間は、 90万×3滴/(14400回×20個×3色)=約3
秒 となる。ここで、ヘッド42がインク充填用凹部32間
を移動する時間を考慮しても、2〜3分程度でインク4
4を充填することができる。
4.4kHz(1秒間に14400回の吐出)で、イン
ク44を吐出する吐出口を赤インクR、緑インクG、青
インクB用に各色20個ずつ配列し、一つのインク充填
用凹部32にインク44を3滴ずつ吐出するとすれば、
約90万画素の10型VGA仕様のカラーフィルター用
のインク充填用凹部32にインク44を充填するのに要
する時間は、 90万×3滴/(14400回×20個×3色)=約3
秒 となる。ここで、ヘッド42がインク充填用凹部32間
を移動する時間を考慮しても、2〜3分程度でインク4
4を充填することができる。
【0092】なお、顔料分散法によれば、リソグラフィ
法による一色毎の形成時間が最低でも30分はかかるた
め、一枚のカラーフィルター基板においてR、G、B、
3色で約90分以上の時間が最低でも必要となる。これ
と比較すると、本実施の形態では、インク44の充填に
2〜3分、その後の樹脂塗布から剥離までの工程で3〜
5分程度の時間で形成可能であり、従来と比べて短時間
でカラーフィルタが形成できる。
法による一色毎の形成時間が最低でも30分はかかるた
め、一枚のカラーフィルター基板においてR、G、B、
3色で約90分以上の時間が最低でも必要となる。これ
と比較すると、本実施の形態では、インク44の充填に
2〜3分、その後の樹脂塗布から剥離までの工程で3〜
5分程度の時間で形成可能であり、従来と比べて短時間
でカラーフィルタが形成できる。
【0093】図4(A)では、ヘッド42によって、例
えば、R、G、B各色インク44をインク充填用凹部3
2に吐出して、着色パターン層40を形成する様子を示
してある。これらに用いるインク44は、色材を含有す
るエネルギー付与による硬化可能な物質を含むものでも
よい。
えば、R、G、B各色インク44をインク充填用凹部3
2に吐出して、着色パターン層40を形成する様子を示
してある。これらに用いるインク44は、色材を含有す
るエネルギー付与による硬化可能な物質を含むものでも
よい。
【0094】このような成分としては、各色の色材の色
特性に影響を与えず、インク中で凝固等の問題を起こす
ものでなければ特に限定されるものではなく、例えば、
光硬化あるいは熱硬化あるいは光及び熱の双方のいずれ
かにより硬化可能な成分を含有する樹脂があげられる。
具体的には、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等が、市
販品で様々な感光剤、硬化剤等を利用できるため、好適
に用いられる。
特性に影響を与えず、インク中で凝固等の問題を起こす
ものでなければ特に限定されるものではなく、例えば、
光硬化あるいは熱硬化あるいは光及び熱の双方のいずれ
かにより硬化可能な成分を含有する樹脂があげられる。
具体的には、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等が、市
販品で様々な感光剤、硬化剤等を利用できるため、好適
に用いられる。
【0095】そして、全てのインク充填用凹部32にイ
ンク44を充填する。インク44に溶剤成分を含むもの
は、熱処理を行ってインク44の溶剤を揮発させる。こ
の熱処理の条件は、インク44に含まれる溶剤成分の沸
点等を考慮して決定される。インク44に用いる溶剤成
分としては、特に限定されるものではなく、水あるいは
種々の有機溶剤が使用可能である。ただし、インク44
使用中に溶剤が揮発することにより、ヘッド42のイン
ク吐出口やインク流路でインク44が固化して詰まらな
いようにするため、比較的高沸点の溶剤を使用すること
が好ましい。具体的には、溶剤除去の作業性にも鑑み
て、溶剤の沸点の範囲は、80〜200℃であることが
好ましい。この場合の熱処理条件は、50〜200℃
で、ホットプレートを用いた場合は2〜10分、ベイク
炉を用いた場合は20〜30分程度行うことが好まし
い。
ンク44を充填する。インク44に溶剤成分を含むもの
は、熱処理を行ってインク44の溶剤を揮発させる。こ
の熱処理の条件は、インク44に含まれる溶剤成分の沸
点等を考慮して決定される。インク44に用いる溶剤成
分としては、特に限定されるものではなく、水あるいは
種々の有機溶剤が使用可能である。ただし、インク44
使用中に溶剤が揮発することにより、ヘッド42のイン
ク吐出口やインク流路でインク44が固化して詰まらな
いようにするため、比較的高沸点の溶剤を使用すること
が好ましい。具体的には、溶剤除去の作業性にも鑑み
て、溶剤の沸点の範囲は、80〜200℃であることが
好ましい。この場合の熱処理条件は、50〜200℃
で、ホットプレートを用いた場合は2〜10分、ベイク
炉を用いた場合は20〜30分程度行うことが好まし
い。
【0096】また、着色パターン層40は、溶剤を除去
すると収縮するが、収縮後の厚みで必要なカラー濃度が
確保できるだけのインク量を充填しておくことが必要で
ある。
すると収縮するが、収縮後の厚みで必要なカラー濃度が
確保できるだけのインク量を充填しておくことが必要で
ある。
【0097】次に、図4(B)に示すように、着色パタ
ーン層40が形成されたインク充填層30の上に光透過
性層46を形成し、さらにその上に光透過性を有する補
強板48を載せる。補強板48を載せることでカラーフ
ィルタの強度が増す。
ーン層40が形成されたインク充填層30の上に光透過
性層46を形成し、さらにその上に光透過性を有する補
強板48を載せる。補強板48を載せることでカラーフ
ィルタの強度が増す。
【0098】補強板48は、製造しようとするカラーフ
ィルタに応じて選ばれるもので、例えば、ガラス基板
や、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテル
サルフォン、アモルファスポリオレフィン、ポリエチレ
ンテレフタレート又はポリメチルメタクリレート等のプ
ラスチック製の基板あるいはフィルムで構成される。
ィルタに応じて選ばれるもので、例えば、ガラス基板
や、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテル
サルフォン、アモルファスポリオレフィン、ポリエチレ
ンテレフタレート又はポリメチルメタクリレート等のプ
ラスチック製の基板あるいはフィルムで構成される。
【0099】光透過性層46を構成する物質としては、
着色パターン層40の色特性に影響を与えないものであ
れば特に限定されるものではなく、種々の樹脂が利用で
きる。特に、光硬化性のアクリル樹脂は、市販品の様々
な前駆体や感光剤(光重合開始剤)を利用することで、
光の照射により短時間で硬化し、優れた光学特性を有す
る樹脂層を形成することが可能であるため好適である。
光硬化性のアクリル樹脂の基本組成の具体例としては、
上記インク充填層30の形成において説明したものと同
様のものを利用することができるため、説明は省略す
る。
着色パターン層40の色特性に影響を与えないものであ
れば特に限定されるものではなく、種々の樹脂が利用で
きる。特に、光硬化性のアクリル樹脂は、市販品の様々
な前駆体や感光剤(光重合開始剤)を利用することで、
光の照射により短時間で硬化し、優れた光学特性を有す
る樹脂層を形成することが可能であるため好適である。
光硬化性のアクリル樹脂の基本組成の具体例としては、
上記インク充填層30の形成において説明したものと同
様のものを利用することができるため、説明は省略す
る。
【0100】このような光硬化性を有する樹脂を、着色
パターン層40の上に塗布して光透過性層46を形成す
る。そして、補強板48を載せてエネルギーを付与し、
補強板48に接着するように光透過性層46を硬化させ
る。
パターン層40の上に塗布して光透過性層46を形成す
る。そして、補強板48を載せてエネルギーを付与し、
補強板48に接着するように光透過性層46を硬化させ
る。
【0101】特に、着色パターン層40及び光透過性層
46の双方が同一のエネルギーにより硬化可能なように
設定した場合には、着色パターン層40を硬化させる前
に、光透過性層46を構成する樹脂を塗布し、双方同時
にエネルギーを付与して同時に硬化させることで、強固
に一体化させることが可能である。
46の双方が同一のエネルギーにより硬化可能なように
設定した場合には、着色パターン層40を硬化させる前
に、光透過性層46を構成する樹脂を塗布し、双方同時
にエネルギーを付与して同時に硬化させることで、強固
に一体化させることが可能である。
【0102】こうして、インク充填層30、着色パター
ン層40、光透過性層46及び補強板48が一体化する
と、これらを保持盤34から剥離して、図4(C)に示
すカラーフィルタの完成品を得ることができる。
ン層40、光透過性層46及び補強板48が一体化する
と、これらを保持盤34から剥離して、図4(C)に示
すカラーフィルタの完成品を得ることができる。
【0103】なお、材質によっては、保持盤34とイン
ク充填層30間の密着力が高くなって、両者が剥離しに
くくなる場合がある。その場合には、図5に示すよう
に、保持盤34上に、インク充填層30との密着性の低
い材質からなる離型層36を形成しておいてもよい。離
型層36としては、例えばNi、Cr、Ti、Al、C
u、Ag、Au、Ptのいずれか一種からなる金属、あ
るいは、これら二種以上からなる合金、あるいは、これ
らのうちの少なくとも一種を含む化合物が好適である。
これらの物質は、インク充填層30を形成する物質とし
て光透過性に優れている点で好適に用いられるアクリル
系樹脂に対する密着性が一般的に低く、スパッタリン
グ、蒸着、CVDといった真空成膜法を用いることによ
り制御性良く成膜できる。なお、このような離型層36
の厚みは、数十〜数千オングストローム程で良い。
ク充填層30間の密着力が高くなって、両者が剥離しに
くくなる場合がある。その場合には、図5に示すよう
に、保持盤34上に、インク充填層30との密着性の低
い材質からなる離型層36を形成しておいてもよい。離
型層36としては、例えばNi、Cr、Ti、Al、C
u、Ag、Au、Ptのいずれか一種からなる金属、あ
るいは、これら二種以上からなる合金、あるいは、これ
らのうちの少なくとも一種を含む化合物が好適である。
これらの物質は、インク充填層30を形成する物質とし
て光透過性に優れている点で好適に用いられるアクリル
系樹脂に対する密着性が一般的に低く、スパッタリン
グ、蒸着、CVDといった真空成膜法を用いることによ
り制御性良く成膜できる。なお、このような離型層36
の厚みは、数十〜数千オングストローム程で良い。
【0104】(第2実施形態)図6(A)〜図8(C)
は、本発明の第2実施形態を説明する図であり、詳しく
は、複製盤を形成するために図1(A)〜図2(C)に
示す工程の代わりに適用できる工程を説明する図であ
る。
は、本発明の第2実施形態を説明する図であり、詳しく
は、複製盤を形成するために図1(A)〜図2(C)に
示す工程の代わりに適用できる工程を説明する図であ
る。
【0105】まず、図6(A)に示すように、基板11
2上にレジスト層114を形成する。基板112は、表
面をエッチングして原盤110(図6(E)参照)とす
るためのもので、エッチング可能な材料であれば特に限
定されるものではないが、シリコン又は石英が、エッチ
ングにより高精度の凹凸パターンの形成が容易であるた
め、好適である。
2上にレジスト層114を形成する。基板112は、表
面をエッチングして原盤110(図6(E)参照)とす
るためのもので、エッチング可能な材料であれば特に限
定されるものではないが、シリコン又は石英が、エッチ
ングにより高精度の凹凸パターンの形成が容易であるた
め、好適である。
【0106】レジスト層114を形成する物質及び方法
としては、第1実施形態(図1(A)参照)に示すもの
と同様のものが利用できるため説明は省略する。
としては、第1実施形態(図1(A)参照)に示すもの
と同様のものが利用できるため説明は省略する。
【0107】次に、図6(B)に示すように、マスク1
16をレジスト層114の上に配置し、マスク116を
介してレジスト層114の所定領域のみを放射線118
によって暴露する。
16をレジスト層114の上に配置し、マスク116を
介してレジスト層114の所定領域のみを放射線118
によって暴露する。
【0108】マスク116は、形成しようとする凸部に
対応した領域以外の領域においてのみ、放射線118が
透過するようにパターン形成されたもので、図1(B)
に示すマスク16とパターンが反転している点でのみ相
違する。
対応した領域以外の領域においてのみ、放射線118が
透過するようにパターン形成されたもので、図1(B)
に示すマスク16とパターンが反転している点でのみ相
違する。
【0109】また、放射線としては波長200nm〜5
00nmの領域の光を用いることが好ましい。この波長
領域の光の利用は、液晶パネルの製造プロセス等で確立
されているフォトリソグラフィの技術及びそれに利用さ
れている設備の利用が可能となり、低コスト化を図るこ
とができる。
00nmの領域の光を用いることが好ましい。この波長
領域の光の利用は、液晶パネルの製造プロセス等で確立
されているフォトリソグラフィの技術及びそれに利用さ
れている設備の利用が可能となり、低コスト化を図るこ
とができる。
【0110】そして、レジスト層114を放射線118
により暴露した後、所定の条件により現像処理を施す
と、図6(C)に示すように、放射線118による暴露
領域117のみが選択的に除去されて基板112が露出
し、その他の領域はレジスト層114により覆われたま
まの状態となる。
により暴露した後、所定の条件により現像処理を施す
と、図6(C)に示すように、放射線118による暴露
領域117のみが選択的に除去されて基板112が露出
し、その他の領域はレジスト層114により覆われたま
まの状態となる。
【0111】こうして、レジスト層114がパターン化
されると、図6(D)に示すように、このレジスト層1
14をマスクとして基板112を所定の深さエッチング
する。エッチングの方法としては、第1実施形態(図1
(D)参照)と同様の方式が利用できるため説明は省略
する。
されると、図6(D)に示すように、このレジスト層1
14をマスクとして基板112を所定の深さエッチング
する。エッチングの方法としては、第1実施形態(図1
(D)参照)と同様の方式が利用できるため説明は省略
する。
【0112】次に、エッチングが完了すると、図6
(E)に示すように、レジスト層114を除去して、原
盤110とする。この原盤110は、一旦製造すればそ
の後、耐久性の許す限り何度でも繰り返し使用できるた
め経済的である。
(E)に示すように、レジスト層114を除去して、原
盤110とする。この原盤110は、一旦製造すればそ
の後、耐久性の許す限り何度でも繰り返し使用できるた
め経済的である。
【0113】次に、図7(A)及び図7(B)は中間盤
を形成するエ程を示す図である。
を形成するエ程を示す図である。
【0114】原盤110の凹凸パターン119が形成さ
れている面上に、中間盤100を形成する。詳しくは、
中間盤100を形成するための中間盤前駆体を、原盤1
10及び基台120の少なくともいずれか一方に載せて
あるいは塗布して、図7(A)に示すように、中間盤前
駆体を介して原盤110と基台120を貼り合わせる。
なお、基台120は、図7(A)から図8(C)に示し
たエ程において、中間盤100を補強するためのもの
で、必ずしも必要ではない。
れている面上に、中間盤100を形成する。詳しくは、
中間盤100を形成するための中間盤前駆体を、原盤1
10及び基台120の少なくともいずれか一方に載せて
あるいは塗布して、図7(A)に示すように、中間盤前
駆体を介して原盤110と基台120を貼り合わせる。
なお、基台120は、図7(A)から図8(C)に示し
たエ程において、中間盤100を補強するためのもの
で、必ずしも必要ではない。
【0115】ここで、中間盤前駆体は、作業性を考慮す
ると、液状あるいは液状化可能な物質であることが好ま
しい。中間盤前駆体を液状とすることで、原盤110上
の凹凸119の形状を転写することが容易となる。液状
の物質としては、エネルギーの付与により硬化可能な物
質が利用でき、液状化可能な物質としては、可塑性を有
する物質が利用できる。
ると、液状あるいは液状化可能な物質であることが好ま
しい。中間盤前駆体を液状とすることで、原盤110上
の凹凸119の形状を転写することが容易となる。液状
の物質としては、エネルギーの付与により硬化可能な物
質が利用でき、液状化可能な物質としては、可塑性を有
する物質が利用できる。
【0116】また、中間盤前駆体としては、原盤110
からの離型性及び凹凸パターン転写性が良好であり、か
つ、この後のエ程の中間盤から複製盤を形成するエ程に
おいて、プロセス耐性を有し、中間盤から複製盤への凹
凸パターン転写性が良好な物質であれば特に限定されも
のではないが、樹脂が好ましい。樹脂であれば、エネル
ギー硬化性を有するもの、あるいは可塑性を有するもの
が容易に得られる。また、樹脂は、高精度のエッチング
が可能な点で原盤材料として優れているシリコン又は石
英からの離型性が良好であるため好適である。
からの離型性及び凹凸パターン転写性が良好であり、か
つ、この後のエ程の中間盤から複製盤を形成するエ程に
おいて、プロセス耐性を有し、中間盤から複製盤への凹
凸パターン転写性が良好な物質であれば特に限定されも
のではないが、樹脂が好ましい。樹脂であれば、エネル
ギー硬化性を有するもの、あるいは可塑性を有するもの
が容易に得られる。また、樹脂は、高精度のエッチング
が可能な点で原盤材料として優れているシリコン又は石
英からの離型性が良好であるため好適である。
【0117】エネルギー硬化性を有する樹脂としては、
光及び熱の少なくともいずれかー方の付与により硬化可
能であることが望ましい。光や熱の利用は、汎用の露光
装置、ベイク炉やホットプレート等の加熱装置を利用す
ることができ、省設備コスト化を図ることが可能であ
る。具体的には、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メ
ラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂等が好適に用いられ
る。
光及び熱の少なくともいずれかー方の付与により硬化可
能であることが望ましい。光や熱の利用は、汎用の露光
装置、ベイク炉やホットプレート等の加熱装置を利用す
ることができ、省設備コスト化を図ることが可能であ
る。具体的には、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メ
ラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂等が好適に用いられ
る。
【0118】また、可塑性を有する樹脂としては、具体
的には、ポリカーボネート系樹脂、ポリメチルメタクリ
レート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性を有
する樹脂等が好適に用いられる。このような樹脂を軟化
点温度以上に加熱することにより可塑化させて液状にし
て用いる。
的には、ポリカーボネート系樹脂、ポリメチルメタクリ
レート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性を有
する樹脂等が好適に用いられる。このような樹脂を軟化
点温度以上に加熱することにより可塑化させて液状にし
て用いる。
【0119】以上のような液状あるいは液状にした中間
盤前駆体を介して原盤110と基台120を貼り合わせ
ることで、中間盤前駆体は原盤110の凹凸119に対
応する形状になる。なお、必要に応じて、原盤110と
基台120を貼り合わせる際に、原盤110及び基台1
20の少なくともいずれかー方を介して加圧しても良
い。加圧することで、中間盤前駆体が原盤110の凹凸
119に応じて変形する時間が短縮できることで作業性
が向上し、かつ、凹凸119の凹部への充填が確実とな
る。
盤前駆体を介して原盤110と基台120を貼り合わせ
ることで、中間盤前駆体は原盤110の凹凸119に対
応する形状になる。なお、必要に応じて、原盤110と
基台120を貼り合わせる際に、原盤110及び基台1
20の少なくともいずれかー方を介して加圧しても良
い。加圧することで、中間盤前駆体が原盤110の凹凸
119に応じて変形する時間が短縮できることで作業性
が向上し、かつ、凹凸119の凹部への充填が確実とな
る。
【0120】そして、中間盤前駆体に応じた固化処理を
施すことにより中間盤前駆体を固化させて中間盤100
を形成し、次いで、図7(B)に示すように、原盤11
0から中間盤100及び基台120を剥離する。
施すことにより中間盤前駆体を固化させて中間盤100
を形成し、次いで、図7(B)に示すように、原盤11
0から中間盤100及び基台120を剥離する。
【0121】こうして得られた中間盤100には、原盤
110上の凹凸119に対応して、凹凸パターン102
が形成されている。この中間盤100上の凹凸パターン
102は、図1(C)に示す原盤10と同様に、凹部1
02a及び凸部102bを有する。
110上の凹凸119に対応して、凹凸パターン102
が形成されている。この中間盤100上の凹凸パターン
102は、図1(C)に示す原盤10と同様に、凹部1
02a及び凸部102bを有する。
【0122】図8(A)〜図8(C)は、中間盤から複
製盤を形成する工程である。まず、図8(A)に示すよ
うに、中間盤100上に形成された凹凸パターン102
上に金属膜132を形成し、図8(B)に示すように、
金属膜132の上にさらに金属層134を形成し、図8
(C)に示すように、金属膜132及び金属層134
を、中間盤100から剥離することで、複製盤130が
得られる。
製盤を形成する工程である。まず、図8(A)に示すよ
うに、中間盤100上に形成された凹凸パターン102
上に金属膜132を形成し、図8(B)に示すように、
金属膜132の上にさらに金属層134を形成し、図8
(C)に示すように、金属膜132及び金属層134
を、中間盤100から剥離することで、複製盤130が
得られる。
【0123】なお、この工程は、図2(A)〜図2
(C)に示す工程と同様であるため、詳しい説明を省略
する。また、この工程において、中間盤100は、耐久
性の許す限り繰り返し利用可能である。
(C)に示す工程と同様であるため、詳しい説明を省略
する。また、この工程において、中間盤100は、耐久
性の許す限り繰り返し利用可能である。
【0124】以上の工程によっても、第1実施形態と同
様に、複製盤130が得られるので、その後、図3
(A)〜図4(C)と同様の工程によって、カラーフィ
ルタを製造することができる。
様に、複製盤130が得られるので、その後、図3
(A)〜図4(C)と同様の工程によって、カラーフィ
ルタを製造することができる。
【0125】(第3実施形態)図9(A)〜図9(C)
は、本発明の第3実施形態を説明する図であり、詳しく
は、遮光性層(ブラックマトリクス)を有するインク充
填層を形成するために、図3(A)〜図3(C)に示す
工程の代わりに適用できる工程を示す図である。
は、本発明の第3実施形態を説明する図であり、詳しく
は、遮光性層(ブラックマトリクス)を有するインク充
填層を形成するために、図3(A)〜図3(C)に示す
工程の代わりに適用できる工程を示す図である。
【0126】図9(A)において、上述したいずれかの
方法により得られた複製盤220の凹凸パターン226
が形成されている面に対向させてインクジェット方式に
よりインクを吐出するヘッド234を配置してある。
方法により得られた複製盤220の凹凸パターン226
が形成されている面に対向させてインクジェット方式に
よりインクを吐出するヘッド234を配置してある。
【0127】ヘッド234は、上述した図4(A)の工
程においてインク充填用凹部32にR、G、B各色のイ
ンク44を充填するのに用いたインクジェット方式のヘ
ッド42を単一色用にしたものを利用できるため説明を
省略する。
程においてインク充填用凹部32にR、G、B各色のイ
ンク44を充填するのに用いたインクジェット方式のヘ
ッド42を単一色用にしたものを利用できるため説明を
省略する。
【0128】また、複製盤220の凹凸パターン226
の凸部226bは、図4(A)に示したインク充填用凹
部32に対応しており、凹部226aは、着色パターン
層40間の領域に対応する。
の凸部226bは、図4(A)に示したインク充填用凹
部32に対応しており、凹部226aは、着色パターン
層40間の領域に対応する。
【0129】図9(A)では、ヘッド234によって、
遮光性を有するインク235を、複製盤220の凹部2
26aに吐出して、遮光性層236を形成する様子を示
してある。
遮光性を有するインク235を、複製盤220の凹部2
26aに吐出して、遮光性層236を形成する様子を示
してある。
【0130】遮光性を有するインク235としては、特
に限定されるものではなく、具体的には、例えば、カー
ボン、黒色顔料または黒色染料等を含むものが好適に用
いることができる。
に限定されるものではなく、具体的には、例えば、カー
ボン、黒色顔料または黒色染料等を含むものが好適に用
いることができる。
【0131】また、遮光性を有するインク235は、エ
ネルギー付与により硬化可能な物質を含むものでもよ
い。このような成分としては、インクの遮光性を損なわ
ず、インク中で凝固等の問題を起こすものでなければ特
に限定されるものではなく、例えば、光硬化あるいは熱
硬化あるいは光及び熱の双方のいずれかにより硬化可能
な成分を含有する樹脂があげられる。具体的には、アク
リル系樹脂、エポキシ系樹脂等が、市販品で様々な感光
剤、硬化剤等を利用できるため、好適に用いられる。
ネルギー付与により硬化可能な物質を含むものでもよ
い。このような成分としては、インクの遮光性を損なわ
ず、インク中で凝固等の問題を起こすものでなければ特
に限定されるものではなく、例えば、光硬化あるいは熱
硬化あるいは光及び熱の双方のいずれかにより硬化可能
な成分を含有する樹脂があげられる。具体的には、アク
リル系樹脂、エポキシ系樹脂等が、市販品で様々な感光
剤、硬化剤等を利用できるため、好適に用いられる。
【0132】なお、このように遮光性層236を形成す
る場合において、材質によっては、複製盤220と遮光
性層236との密着性が高くなる場合がある。そして、
遮光性層236及びインク充填層211を固化後に一体
的に複製盤220から剥離する際(図9(C)参照)
に、遮光性層236及びインク充填層211の欠落やク
ラックの発生等といった不良品発生率の増大、剥離に要
する時間がかかることによる生産性の低下、さらには、
複製盤220の耐久性の低下等が考えられる。
る場合において、材質によっては、複製盤220と遮光
性層236との密着性が高くなる場合がある。そして、
遮光性層236及びインク充填層211を固化後に一体
的に複製盤220から剥離する際(図9(C)参照)
に、遮光性層236及びインク充填層211の欠落やク
ラックの発生等といった不良品発生率の増大、剥離に要
する時間がかかることによる生産性の低下、さらには、
複製盤220の耐久性の低下等が考えられる。
【0133】そこで、遮光性を有するインク235に予
め離型剤を添加しておくことで、遮光性層236が複製
盤220から離型しやすいようにしておくことが好まし
い。
め離型剤を添加しておくことで、遮光性層236が複製
盤220から離型しやすいようにしておくことが好まし
い。
【0134】また、インク235に溶剤成分を含むもの
は、熱処理を行ってインクの溶剤を揮発させる。この熱
処理の条件は、インクに含まれる溶剤成分の沸点等を考
慮して決定される。インクに用いる溶剤成分としては、
特に限定されるものではなく、水あるいは種々の有機溶
剤が使用可能である。ただし、インク使用中に溶剤が揮
発することにより、ヘッド234のインク吐出口やイン
ク流路においてインクが固化して詰まるのを防止するた
め、比較的高沸点のインクを使用することが好ましい。
具体的には、溶剤除去の作業性を考慮して、溶剤の沸点
の範囲は80〜200℃が好ましい。この場合の熱処理
条件は、50〜200℃で、ホットプレートを用いた場
合は2〜10分、ベイク炉を用いた場合は20〜30分
程度行うことが望ましい。
は、熱処理を行ってインクの溶剤を揮発させる。この熱
処理の条件は、インクに含まれる溶剤成分の沸点等を考
慮して決定される。インクに用いる溶剤成分としては、
特に限定されるものではなく、水あるいは種々の有機溶
剤が使用可能である。ただし、インク使用中に溶剤が揮
発することにより、ヘッド234のインク吐出口やイン
ク流路においてインクが固化して詰まるのを防止するた
め、比較的高沸点のインクを使用することが好ましい。
具体的には、溶剤除去の作業性を考慮して、溶剤の沸点
の範囲は80〜200℃が好ましい。この場合の熱処理
条件は、50〜200℃で、ホットプレートを用いた場
合は2〜10分、ベイク炉を用いた場合は20〜30分
程度行うことが望ましい。
【0135】また、遮光性層236は、溶剤を除去する
と収縮するが、収縮後の厚みで必要な遮光性が確保でき
るだけのインク量を充填しておくことが必要である。
と収縮するが、収縮後の厚みで必要な遮光性が確保でき
るだけのインク量を充填しておくことが必要である。
【0136】次に、図9(B)に示すように、遮光性層
236の上にインク充填層211を形成し、さらにその
上に保持盤210を載せる。
236の上にインク充填層211を形成し、さらにその
上に保持盤210を載せる。
【0137】インク充填層211を形成する物質として
は、上述したものと同様のものを用いることが可能であ
り、特に遮光性層236との密着性が良好であるものが
好ましい。
は、上述したものと同様のものを用いることが可能であ
り、特に遮光性層236との密着性が良好であるものが
好ましい。
【0138】また、インク充填層211を形成する物質
としてエネルギーの付与により硬化可能な液状の物質を
用いた場合には、エネルギーの付与により硬化処理して
固化させてインク充填層211を形成する。
としてエネルギーの付与により硬化可能な液状の物質を
用いた場合には、エネルギーの付与により硬化処理して
固化させてインク充填層211を形成する。
【0139】特に、遮光性層236及びインク充填層2
11の双方が同一のエネルギーの付与により硬化可能な
ように設定した場合には、遮光性層236を硬化させる
前にインク充填層211を形成し、双方同時にエネルギ
ーを付与して同時に硬化させることで、強固に一体化さ
せることが可能である。
11の双方が同一のエネルギーの付与により硬化可能な
ように設定した場合には、遮光性層236を硬化させる
前にインク充填層211を形成し、双方同時にエネルギ
ーを付与して同時に硬化させることで、強固に一体化さ
せることが可能である。
【0140】また、保持盤210は、上述の図3(B)
に示す保持盤34と同一であるため説明を省略する。
に示す保持盤34と同一であるため説明を省略する。
【0141】そして、図9(C)に示すように、保持盤
210、インク充填層211及び遮光性層236を、一
体的に複製盤220から剥離して、遮光性層236が一
体化したインク充填用凹部212を有するインク充填層
211が形成される。
210、インク充填層211及び遮光性層236を、一
体的に複製盤220から剥離して、遮光性層236が一
体化したインク充填用凹部212を有するインク充填層
211が形成される。
【0142】さらに、引き続いて、図4(A)〜図4
(C)に示す工程と同様に、インク充填用凹部212に
着色パターン層240を形成し、その上に光透過性層2
46を形成し、その上に補強板248を載せる。こうし
て、図10に示すように、遮光性層236からなるBM
を内蔵したカラーフィルタが得られる。
(C)に示す工程と同様に、インク充填用凹部212に
着色パターン層240を形成し、その上に光透過性層2
46を形成し、その上に補強板248を載せる。こうし
て、図10に示すように、遮光性層236からなるBM
を内蔵したカラーフィルタが得られる。
【0143】本実施形態に係るカラーフィルタの製造方
法によれば、平坦性に優れた、カラー濃度にむらのな
い、高精細のカラーフィルタが安価で得られる。また、
経済的かつ高い精度でBMを内蔵することも可能であ
る。
法によれば、平坦性に優れた、カラー濃度にむらのな
い、高精細のカラーフィルタが安価で得られる。また、
経済的かつ高い精度でBMを内蔵することも可能であ
る。
【0144】(第4実施形態)図11(A)〜図11
(C)、本発明の第4実施形態に係るカラーフィルタの
製造工程を示す図であり、図3(A)〜図4(C)に示
す工程の代わりに適用できる工程を説明する図である。
(C)、本発明の第4実施形態に係るカラーフィルタの
製造工程を示す図であり、図3(A)〜図4(C)に示
す工程の代わりに適用できる工程を説明する図である。
【0145】まず、図11(A)に示すように、インク
充填層311を形成する。詳しくは、保持盤310の上
に液状のインク充填層前駆体を設け、このインク充填層
前駆体を固めてインク充填層311を形成する。ここ
で、インク充填層前駆体は、保持盤310のスペーサ形
成用凹部328にも流れ込むため、このスペーサ形成用
凹部328に対応して、インク充填層311から突出す
るスペーサ330が形成される。また、インク充填層3
11には、上記実施形態で説明した方法等によってイン
ク充填用凹部312を形成する。
充填層311を形成する。詳しくは、保持盤310の上
に液状のインク充填層前駆体を設け、このインク充填層
前駆体を固めてインク充填層311を形成する。ここ
で、インク充填層前駆体は、保持盤310のスペーサ形
成用凹部328にも流れ込むため、このスペーサ形成用
凹部328に対応して、インク充填層311から突出す
るスペーサ330が形成される。また、インク充填層3
11には、上記実施形態で説明した方法等によってイン
ク充填用凹部312を形成する。
【0146】その後、図4(A)及び図4(B)に示す
工程と同様に、全てのインク充填用凹部312にインク
を充填して着色パターン層315を形成し、インク充填
層311の上に光透過性層316を形成し、さらにその
上に補強板317を載せる。そして、インク充填層31
1から保持盤310を剥離する。
工程と同様に、全てのインク充填用凹部312にインク
を充填して着色パターン層315を形成し、インク充填
層311の上に光透過性層316を形成し、さらにその
上に補強板317を載せる。そして、インク充填層31
1から保持盤310を剥離する。
【0147】こうして、図11(C)に示すカラーフィ
ルタが得られる。
ルタが得られる。
【0148】本実施の形態によれば、インク充填層31
1におけるインク充填用凹部312とは反対側面に、ス
ペーサ330が一体的に形成される。したがって、スペ
ーサ一体型のカラーフィルタを製造することができる。
スペーサ330は、スペーサ形成用凹部328の形状に
対応して所望の形状、例えば、ストライプパターンや四
角柱又は円柱状の孤立パターンなどにすることができ
る。いずれの形状であっても、幅又は直径を10〜20
μmとすることが好ましい。ストライプパターンの場合
には、孤立パターンに比べ強度はあるが、液晶パネルに
組み込んだ際に縞模様が目立つことがある。孤立パター
ンの場合には、角のない円柱状にしたほうが、スペーサ
構造付近での液晶の配向ムラを低減することができる。
1におけるインク充填用凹部312とは反対側面に、ス
ペーサ330が一体的に形成される。したがって、スペ
ーサ一体型のカラーフィルタを製造することができる。
スペーサ330は、スペーサ形成用凹部328の形状に
対応して所望の形状、例えば、ストライプパターンや四
角柱又は円柱状の孤立パターンなどにすることができ
る。いずれの形状であっても、幅又は直径を10〜20
μmとすることが好ましい。ストライプパターンの場合
には、孤立パターンに比べ強度はあるが、液晶パネルに
組み込んだ際に縞模様が目立つことがある。孤立パター
ンの場合には、角のない円柱状にしたほうが、スペーサ
構造付近での液晶の配向ムラを低減することができる。
【0149】また、このスペーサ330は、液晶パネル
を構成したときに目立たなくさせるために、画素となる
着色パターン層315間に設けることが好ましい。
を構成したときに目立たなくさせるために、画素となる
着色パターン層315間に設けることが好ましい。
【0150】(その他の実施形態)次に、図12(A)
〜図12(C)は、本発明の第5実施形態に係るカラー
フィルタの製造工程を示す図である。本実施の形態は、
図9(A)に示す複製盤220の凹部226aの形状を
変形させたものである。
〜図12(C)は、本発明の第5実施形態に係るカラー
フィルタの製造工程を示す図である。本実施の形態は、
図9(A)に示す複製盤220の凹部226aの形状を
変形させたものである。
【0151】すなわち、図12(A)に示すように、複
製盤426に形成される凹部428は、テーパが付けら
れることで、開口部428aよりも底面428bが小さ
くなっている。この複製盤426を用いて、図12
(B)に示すように、凹部428に遮光性を有するイン
クを充填して遮光性層436を形成し、この上にインク
充填層411を形成する。
製盤426に形成される凹部428は、テーパが付けら
れることで、開口部428aよりも底面428bが小さ
くなっている。この複製盤426を用いて、図12
(B)に示すように、凹部428に遮光性を有するイン
クを充填して遮光性層436を形成し、この上にインク
充填層411を形成する。
【0152】そして、インク充填層411及び遮光性層
436を、一体的に複製盤426から剥離して、遮光性
層436が一体化したインク充填用凹部412を有する
インク充填層411が得られ、その後、図12(C)に
示すように、そのインク充填用凹部412にインクを充
填し、着色パターン層415を形成する。
436を、一体的に複製盤426から剥離して、遮光性
層436が一体化したインク充填用凹部412を有する
インク充填層411が得られ、その後、図12(C)に
示すように、そのインク充填用凹部412にインクを充
填し、着色パターン層415を形成する。
【0153】こうして得られたカラーフィルタによれ
ば、図12(C)に示すように、複製盤426の凹部4
28の開口部428aよりも小さい遮光性層436が形
成される。すなわち、本実施形態では、複製盤426の
凹部428への遮光性を有するインクの充填が容易とな
り、近年のカラーフィルタにおける高開口率化にともな
う遮光性層の微細化の要求に応えることができる。しか
も、本実施の形態では、図12(A)に示すように、凹
部428の開口部428aが底面428よりも大きいの
で、複製盤426からインク充填層411及び遮光性層
412の剥離を容易に行うことができる。
ば、図12(C)に示すように、複製盤426の凹部4
28の開口部428aよりも小さい遮光性層436が形
成される。すなわち、本実施形態では、複製盤426の
凹部428への遮光性を有するインクの充填が容易とな
り、近年のカラーフィルタにおける高開口率化にともな
う遮光性層の微細化の要求に応えることができる。しか
も、本実施の形態では、図12(A)に示すように、凹
部428の開口部428aが底面428よりも大きいの
で、複製盤426からインク充填層411及び遮光性層
412の剥離を容易に行うことができる。
【0154】なお、上記凹部428は、図13(A)及
び図13(B)に示すように変形してもよい。すなわ
ち、図13(A)に示すように、複製盤456の凹部4
58は、開口部においてテーパ458aが付されてい
る。この凹部458によれば、図13(B)に示すよう
に、インク充填層441のインク充填用凹部442が、
底面部においてテーパ442aが付された形状になって
いるが、遮光性層466は直立した形状となっている。
本実施の形態によれば、遮光性層466を、図9(C)
に示す遮光性層236と同様の形状にすることができ
る。
び図13(B)に示すように変形してもよい。すなわ
ち、図13(A)に示すように、複製盤456の凹部4
58は、開口部においてテーパ458aが付されてい
る。この凹部458によれば、図13(B)に示すよう
に、インク充填層441のインク充填用凹部442が、
底面部においてテーパ442aが付された形状になって
いるが、遮光性層466は直立した形状となっている。
本実施の形態によれば、遮光性層466を、図9(C)
に示す遮光性層236と同様の形状にすることができ
る。
【0155】
【図1】図1(A)〜図1(E)は、第1実施形態にお
ける原盤を製造する工程を示す図である。
ける原盤を製造する工程を示す図である。
【図2】図2(A)〜図2(C)は、第1実施形態にお
いて原盤から複製盤を製造する工程を示す図である。
いて原盤から複製盤を製造する工程を示す図である。
【図3】図3(A)〜図3(C)は、第1実施形態にお
いてインク用凹部を有するインク充填層を形成する工程
を示す図である。
いてインク用凹部を有するインク充填層を形成する工程
を示す図である。
【図4】図4(A)〜図4(C)は、第1実施形態にお
いてインク用凹部に着色パターン層を形成してカラーフ
ィルタを得る工程を示す図である。
いてインク用凹部に着色パターン層を形成してカラーフ
ィルタを得る工程を示す図である。
【図5】図5は、第1実施形態の変形例を示す図であ
る。
る。
【図6】図6(A)〜図6(E)は、第2実施形態にお
ける原盤を製造する工程を示す図である。
ける原盤を製造する工程を示す図である。
【図7】図7(A)及び図7(B)は、第2実施形態に
おいて原盤から中間盤を製造する工程を示す図である。
おいて原盤から中間盤を製造する工程を示す図である。
【図8】図8(A)〜図8(C)は、第2実施形態にお
いて中間盤から複製盤を製造する工程を示す図である。
いて中間盤から複製盤を製造する工程を示す図である。
【図9】図9(A)〜図9(C)は、第3実施形態にお
いて遮光性層を有するインク充填層を形成する工程を示
す図である。
いて遮光性層を有するインク充填層を形成する工程を示
す図である。
【図10】図10は、第3実施形態により得られたカラ
ーフィルタを示す図である。
ーフィルタを示す図である。
【図11】図11(A)〜図11(C)は、本発明の第
4実施形態に係るカラーフィルタの製造工程を示す図で
ある。
4実施形態に係るカラーフィルタの製造工程を示す図で
ある。
【図12】図12(A)〜図12(C)は、本発明のそ
の他の実施形態に係るカラーフィルタの製造工程を示す
図である。
の他の実施形態に係るカラーフィルタの製造工程を示す
図である。
【図13】図13(A)及び図13(B)は、本発明の
その他の実施形態に係るカラーフィルタの製造工程を示
す図である。
その他の実施形態に係るカラーフィルタの製造工程を示
す図である。
10 原盤 12 基板 19 凹凸パターン 20 複製盤 26 凹凸パターン 30 インク充填層 32 インク充填用凹部 34 保持盤 40 着色パターン層 46 光透過性層 48 補強板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉澤 睦美 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 高桑 敦司 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内
Claims (30)
- 【請求項1】 第1の凹凸パターンを有する原盤を形成
する第1工程と、 前記第1の凹凸パターンから転写された第2の凹凸パタ
ーンを有する複製盤を形成する第2工程と、 前記第2の凹凸パターンから転写されたインク充填用凹
部を有するインク充填層を形成する第3工程と、 前記インク充填用凹部に、予め設定された色のインクを
充填して着色パターン層を形成する第4工程と、 前記着色パターン層が形成されたインク充填層上に光透
過性層を形成する第5工程と、 を含むカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のカラーフィルタの製造方
法において、 前記原盤の前記第1の凹凸パターンは、リソグラフィ法
を介するエッチングにて形成されるカラーフィルタの製
造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載のカラーフィルタの製造方
法において、 前記原盤は、基台上に前記第1の凹凸パターンに応じて
パターン化されたレジスト層を形成し、前記基台の前記
レジスト層が形成された面上に導体化層を形成し、該導
体化層上に電気鋳造法により金属層を形成し、前記金属
層を前記基台から剥離して得られるカラーフィルタの製
造方法。 - 【請求項4】 請求項2記載のカラーフィルタの製造方
法において、 前記原盤は、シリコン又は石英からなるカラーフィルタ
の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1記載のカラーフィルタの製造方
法において、 前記原盤は導電性物質からなり、 前記複製盤は、前記原盤の前記第1の凹凸パターンが形
成された面上に電気鋳造法により金属層を形成した後、
該金属層を前記原盤から剥離して得られるカラーフィル
タの製造方法。 - 【請求項6】 請求項1記載のカラーフィルタの製造方
法において、 前記原盤は絶縁性物質からなり、 前記複製盤は、前記原盤の前記第1の凹凸パターンが形
成された面上に導体化層を形成し、前記導体化層上に電
気鋳造法により金属層を形成し、前記金属層を前記原盤
から剥離して得られるカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項7】 第1の凹凸パターンを有する原盤を形成
する第1工程と、 前記第1の凹凸パターンから転写された第2の凹凸パタ
ーンを有する中間盤を形成する第2工程と、 前記第2の凹凸パターンから転写された第3の凹凸パタ
ーンを有する複製盤を形成する第3工程と、 前記第3の凹凸パターンから転写されたインク充填用凹
部を有するインク充填層を形成する第4工程と、 前記インク充填用凹部に、予め設定された色のインクを
充填して着色パターン層を形成する第5工程と、 前記着色パターン層が形成されたインク充填層上に光透
過性層を形成する第6工程と、 を含むカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項8】 請求項7記載のカラーフィルタの製造方
法において、 前記原盤は、シリコン又は石英からなるカラーフィルタ
の製造方法。 - 【請求項9】 請求項7又は請求項8記載のカラーフィ
ルタの製造方法において、 前記中間盤の形成工程は、前記原盤の前記第1の凹凸パ
ターンが形成された面上に中間盤前駆体を塗布する工程
と、前記中間盤前駆体を固化して中間盤を形成する工程
と、前記原盤から前記中間盤を剥離する工程と、を含む
カラーフィルタの製造方法。 - 【請求項10】 請求項9記載のカラーフィルタの製造
方法において、 前記中間盤前駆体は、エネルギーの付与により硬化可能
な物質を含むカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項11】 請求項10記載のカラーフィルタの製
造方法において、 前記エネルギーは、光及び熱の少なくともいずれか一方
であるカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項12】 請求項9記載のカラーフィルタの製造
方法において、 前記中間盤前駆体は、熱可塑性を有する物質であるカラ
ーフィルタの製造方法。 - 【請求項13】 請求項7から請求項12のいずれかに
記載のカラーフィルタの製造方法において、 前記中間盤は、樹脂からなるカラーフィルタの製造方
法。 - 【請求項14】 請求項7から請求項13のいずれかに
記載のカラーフィルタの製造方法において、 前記中間盤上に基台を貼り合わせる工程を含むカラーフ
ィルタの製造方法。 - 【請求項15】 請求項7から請求項14のいずれかに
記載のカラーフィルタの製造方法において、 前記複製盤は、前記中間盤の前記第2の凹凸パターンが
形成された面上に導体化層を形成し、該導体化層の上に
電気鋳造法により金属層を形成し、前記金属層を前記原
盤から剥離して得られるカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項16】 請求項1から請求項15のいずれかに
記載のカラーフィルタの製造方法において、 前記インク充填層の形成工程は、前記複製盤の前記凹凸
パターンが形成された面上にインク充填層前駆体を塗布
する工程と、前記インク充填層前駆体を固化してインク
充填層を形成する工程と、前記複製盤から前記インク充
填層を剥離する工程と、を含むカラーフィルタの製造方
法。 - 【請求項17】 請求項16記載のカラーフィルタの製
造方法において、 前記インク充填層前駆体は、エネルギーの付与により硬
化可能な物質を含むカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項18】 請求項17記載のカラーフィルタの製
造方法において、 前記エネルギーは、光及び熱の少なくともいずれか一方
であるカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項19】 請求項16記載のカラーフィルタの製
造方法において、 前記インク充填層前駆体は、熱可塑性を有する物質であ
るカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項20】 請求項1から請求項19のいずれかに
記載のカラーフィルタの製造方法において、 前記インク充填層は、樹脂からなるカラーフィルタの製
造方法。 - 【請求項21】 請求項16から請求項20のいずれか
に記載のカラーフィルタの製造方法において、 前記複製盤の前記凹凸パターンが形成された面上にイン
ク充填層前駆体を塗布する前に、前記複製盤の前記凹凸
パターンの凹部に遮光性インクを充填して遮光性層を形
成する工程を含み、 前記インク充填層前駆体を固化後に、前記遮光性層を前
記インク充填層と一体的こ前記複製盤から剥離すること
で前記インク充填層が得られ、 前記インク充填層は、前記インク充填用凹部の周囲に前
記遮光性層を有するカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項22】 請求項21記載のカラーフィルタの製
造方法において、 前記遮光性インクは、インクジェット方式によって充填
されるカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項23】 請求項21又は請求項22記載のカラ
ーフィルタの製造方法において、 前記複製盤の前記凹部は、開口部よりも底面が小さいカ
ラーフィルタの製造方法。 - 【請求項24】 請求項21から請求項23のいずれか
に記載のカラーフィルタの製造方法において、 前記複製盤の前記凹部は、開口部にテーパが付されるカ
ラーフィルタの製造方法。 - 【請求項25】 請求項16から請求項24のいずれか
に記載のカラーフィルタの製造方法において、 インク充填層の形成工程では、前記複製盤に前記インク
充填層前駆体を介して保持盤が密着し、 前記着色パターン層及び光透過性層の形成工程では、前
記インク充填層が前記保持盤に密着した状態で進めら
れ、 前記光透過性層の形成終了後に、前記保持盤は前記イン
ク充填層から除去されるカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項26】 請求項25記載のカラーフィルタの製
造方法において、 前記保持盤には、前記インク充填層前駆体と密着する側
の面にスペーサ形成用凹部が形成され、 前記インク充填層には、前記スペーサ形成用凹部に対応
するスペーサ用凸部が形成されるカラーフィルタの製造
方法。 - 【請求項27】 請求項25記載のカラーフィルタの製
造方法において、 前記保持盤上に、前記インク充填層前駆体に対する密着
性の低い離型層が形成されるカラーフィルタの製造方
法。 - 【請求項28】 請求項1から請求項27のいずれかに
記載のカラーフィルタの製造方法において、 前記光透過性層の形成工程で、前記光透過性層は、光透
過性を有する材料を前記インク充填層上に塗布して形成
され、前記材料の上に光透過性を有する補強板が載せら
れるカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項29】 請求項1から請求項28のいずれかに
記載のカラーフィルタの製造方法において、 前記着色パターン層の形成工程で、前記インクがインク
ジェット方式によって充填されるカラーフィルタの製造
方法。 - 【請求項30】 請求項1から請求項29のいずれかに
記載の方法により製造されるカラーフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36753097A JPH11194209A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | カラーフィルタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36753097A JPH11194209A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | カラーフィルタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11194209A true JPH11194209A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=18489545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36753097A Withdrawn JPH11194209A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | カラーフィルタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11194209A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006163309A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Toppan Printing Co Ltd | カラーフィルタの製造方法 |
JP2007212917A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Toppan Printing Co Ltd | 印刷物の製造方法 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36753097A patent/JPH11194209A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006163309A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Toppan Printing Co Ltd | カラーフィルタの製造方法 |
JP4622498B2 (ja) * | 2004-12-10 | 2011-02-02 | 凸版印刷株式会社 | カラーフィルタの製造方法 |
JP2007212917A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Toppan Printing Co Ltd | 印刷物の製造方法 |
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