JPH11182390A - スタータ用起動スイッチ - Google Patents
スタータ用起動スイッチInfo
- Publication number
- JPH11182390A JPH11182390A JP35427197A JP35427197A JPH11182390A JP H11182390 A JPH11182390 A JP H11182390A JP 35427197 A JP35427197 A JP 35427197A JP 35427197 A JP35427197 A JP 35427197A JP H11182390 A JPH11182390 A JP H11182390A
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- JP
- Japan
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- retaining ring
- shaft
- ring
- movable contact
- cover
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ピニオンを始動用リングギヤに噛合せしめる方
向に駆動する電磁力を発揮し得る電磁駆動ユニットの作
動に応じてスイッチング作動するスタータ用起動スイッ
チにおいて、可動接点の軸部からの離反を阻止すべく軸
部に装着されている止め輪の軸部からの離脱をカバーで
防止するようにした上で、該カバーの摩耗を極力低減し
て耐久性の向上を図る。 【解決手段】止め輪81および可動接点45間で軸部3
9bには、該軸部39bを挿通せしめる平板状のリング
板部89aならびに止め輪81を囲繞してリング板部8
9aの外周に連なる円筒部89bを有するカバー89
が、軸方向の相対移動を可能として装着され、円筒部8
9bの周方向複数箇所が、止め輪81との軸方向および
周方向相対移動を阻止すべく該止め輪81にかしめ係合
される。
向に駆動する電磁力を発揮し得る電磁駆動ユニットの作
動に応じてスイッチング作動するスタータ用起動スイッ
チにおいて、可動接点の軸部からの離反を阻止すべく軸
部に装着されている止め輪の軸部からの離脱をカバーで
防止するようにした上で、該カバーの摩耗を極力低減し
て耐久性の向上を図る。 【解決手段】止め輪81および可動接点45間で軸部3
9bには、該軸部39bを挿通せしめる平板状のリング
板部89aならびに止め輪81を囲繞してリング板部8
9aの外周に連なる円筒部89bを有するカバー89
が、軸方向の相対移動を可能として装着され、円筒部8
9bの周方向複数箇所が、止め輪81との軸方向および
周方向相対移動を阻止すべく該止め輪81にかしめ係合
される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピニオンを始動用
リングギヤに噛合せしめる方向に駆動する電磁力を発揮
し得る電磁駆動ユニットの作動に応じてスイッチング作
動し、前記ピニオンに動力を伝達する始動モータを起動
させるスタータ用起動スイッチに関する。
リングギヤに噛合せしめる方向に駆動する電磁力を発揮
し得る電磁駆動ユニットの作動に応じてスイッチング作
動し、前記ピニオンに動力を伝達する始動モータを起動
させるスタータ用起動スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるスタータ用起動スイッチ
は、たとえば実公昭61−556号公報等により既に知
られており、このものでは、電磁駆動ユニットの可動コ
アに同軸に連設される軸部に、軸線方向の相対移動を可
能として可動接点が装着されるとともに、該可動接点の
軸部からの離脱を阻止すべく金属から成る略C形の止め
輪が装着され、前記可動接点が止め輪側に弾発付勢さ
れ、前記可動接点に対向する一対の固定接点が、電磁駆
動ユニットの作動に応じた軸部の移動に伴って前記固定
接点に弾発的に接触すべく固定位置に配置されている。
は、たとえば実公昭61−556号公報等により既に知
られており、このものでは、電磁駆動ユニットの可動コ
アに同軸に連設される軸部に、軸線方向の相対移動を可
能として可動接点が装着されるとともに、該可動接点の
軸部からの離脱を阻止すべく金属から成る略C形の止め
輪が装着され、前記可動接点が止め輪側に弾発付勢さ
れ、前記可動接点に対向する一対の固定接点が、電磁駆
動ユニットの作動に応じた軸部の移動に伴って前記固定
接点に弾発的に接触すべく固定位置に配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
起動スイッチでは、ばねで付勢されている可動接点の軸
部からの離脱を阻止する働きをする略C形の止め輪が、
軸部から外れてしまうのを阻止する手段が設けられてお
らず、止め輪が軸部から外れてしまう可能性がある。そ
こで、止め輪および可動接点間の軸部に、止め輪に対向
する平板状のリング板部と、止め輪を囲繞してリング板
部の外周に連なる円筒状の円筒部とを有する形状にプレ
ス加工されて成る金属製のカバーが軸方向相対移動可能
に装着され、該カバーにより止め輪が軸部から外れるの
を阻止するようにした構造も既に提案されている。
起動スイッチでは、ばねで付勢されている可動接点の軸
部からの離脱を阻止する働きをする略C形の止め輪が、
軸部から外れてしまうのを阻止する手段が設けられてお
らず、止め輪が軸部から外れてしまう可能性がある。そ
こで、止め輪および可動接点間の軸部に、止め輪に対向
する平板状のリング板部と、止め輪を囲繞してリング板
部の外周に連なる円筒状の円筒部とを有する形状にプレ
ス加工されて成る金属製のカバーが軸方向相対移動可能
に装着され、該カバーにより止め輪が軸部から外れるの
を阻止するようにした構造も既に提案されている。
【0004】ところが、上記カバーが鉄系材料のプレス
加工により形成されるものであることから比較的軟質で
あるのに対し、止め輪は焼入れ等により硬質化されてお
り、カバーおよび止め輪の接触部、すなわちカバーのリ
ング板部と、止め輪とは相互に硬度が異なるものであ
る。しかるに、両固定接点への可動接点の接触時には前
記リング板部は止め輪から離反するものであり、両固定
接点から可動接点が離反する際には可動接点を付勢して
いるばねのばね力によりリング板部が止め輪に衝撃的に
当たることになり、また止め輪およびカバーの周方向相
対移動も許容されている。しかも止め輪は略C形である
ので、止め輪およびリング板部の接触面積が比較的小さ
くなっており、長時間の使用によっては、上述の衝撃的
な当たりや、相対回転による摺接により、カバーの摩耗
が生じて該カバーが軸部から外れてしまう可能性があっ
た。
加工により形成されるものであることから比較的軟質で
あるのに対し、止め輪は焼入れ等により硬質化されてお
り、カバーおよび止め輪の接触部、すなわちカバーのリ
ング板部と、止め輪とは相互に硬度が異なるものであ
る。しかるに、両固定接点への可動接点の接触時には前
記リング板部は止め輪から離反するものであり、両固定
接点から可動接点が離反する際には可動接点を付勢して
いるばねのばね力によりリング板部が止め輪に衝撃的に
当たることになり、また止め輪およびカバーの周方向相
対移動も許容されている。しかも止め輪は略C形である
ので、止め輪およびリング板部の接触面積が比較的小さ
くなっており、長時間の使用によっては、上述の衝撃的
な当たりや、相対回転による摺接により、カバーの摩耗
が生じて該カバーが軸部から外れてしまう可能性があっ
た。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、可動接点の軸部からの離反を阻止すべく軸部
に装着されている止め輪の軸部からの離脱をカバーで防
止するようにした上で、該カバーの摩耗を極力低減して
耐久性の向上を図ったスタータ用起動スイッチを提供す
ることを目的とする。
のであり、可動接点の軸部からの離反を阻止すべく軸部
に装着されている止め輪の軸部からの離脱をカバーで防
止するようにした上で、該カバーの摩耗を極力低減して
耐久性の向上を図ったスタータ用起動スイッチを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ピニオンを始動用リングギ
ヤに噛合せしめる方向に駆動する電磁力を発揮し得る電
磁駆動ユニットが備える可動コアに同軸に連設される軸
部と、該軸部に軸線方向の相対移動を可能として装着さ
れる可動接点と、該可動接点の軸部からの離脱を阻止す
べく前記軸部の前記電磁駆動ユニットとは反対側の端部
に装着される金属製略C形の止め輪と、前記可動接点を
前記止め輪側に付勢するばね力を発揮して可動接点およ
び軸部間に設けられるばねと、前記電磁駆動ユニットと
は反対側で前記可動接点に対向して固定配置される一対
の固定接点とを含み、前記ピニオンに動力を伝達する始
動モータを前記電磁駆動ユニットの作動に応じた可動接
点の両固定接点への弾発的な接触に応じて起動させるス
タータ用起動スイッチにおいて、前記止め輪および可動
接点間で前記軸部には、該軸部を挿通せしめる平板状の
リング板部ならびに前記止め輪を囲繞してリング板部の
外周に連なる円筒部を有して前記止め輪よりも軟質の金
属材料から成るカバーが装着され、前記円筒部の周方向
複数箇所が、前記止め輪との軸方向および周方向相対移
動を阻止すべく該止め輪にかしめ係合されることを特徴
とする。
に、請求項1記載の発明は、ピニオンを始動用リングギ
ヤに噛合せしめる方向に駆動する電磁力を発揮し得る電
磁駆動ユニットが備える可動コアに同軸に連設される軸
部と、該軸部に軸線方向の相対移動を可能として装着さ
れる可動接点と、該可動接点の軸部からの離脱を阻止す
べく前記軸部の前記電磁駆動ユニットとは反対側の端部
に装着される金属製略C形の止め輪と、前記可動接点を
前記止め輪側に付勢するばね力を発揮して可動接点およ
び軸部間に設けられるばねと、前記電磁駆動ユニットと
は反対側で前記可動接点に対向して固定配置される一対
の固定接点とを含み、前記ピニオンに動力を伝達する始
動モータを前記電磁駆動ユニットの作動に応じた可動接
点の両固定接点への弾発的な接触に応じて起動させるス
タータ用起動スイッチにおいて、前記止め輪および可動
接点間で前記軸部には、該軸部を挿通せしめる平板状の
リング板部ならびに前記止め輪を囲繞してリング板部の
外周に連なる円筒部を有して前記止め輪よりも軟質の金
属材料から成るカバーが装着され、前記円筒部の周方向
複数箇所が、前記止め輪との軸方向および周方向相対移
動を阻止すべく該止め輪にかしめ係合されることを特徴
とする。
【0007】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、カバーの円筒部により止め輪が囲繞されることに
より、止め輪の軸部からの離脱が阻止されることにな
る。しかも円筒部の周方向複数箇所が止め輪にかしめ係
合されて、止め輪およびカバーの軸方向および周方向相
対移動が阻止されるので、カバーの硬度が止め輪よりも
小さくても、前記相対移動に起因したカバーの摩耗が極
力防止され、該カバーの耐久性を向上することができ
る。なお、カバーが止め輪にかしめ係合されることによ
り、カバーに対して可動接点が軸方向に相対移動するこ
とになるが、カバーおよび可動接点側の部材の接触面積
を比較的大きく設定することにより、可動接点側の部材
のカバーへの衝撃的な当たりや、周方向相対移動による
カバーの摩耗は防止される。
れば、カバーの円筒部により止め輪が囲繞されることに
より、止め輪の軸部からの離脱が阻止されることにな
る。しかも円筒部の周方向複数箇所が止め輪にかしめ係
合されて、止め輪およびカバーの軸方向および周方向相
対移動が阻止されるので、カバーの硬度が止め輪よりも
小さくても、前記相対移動に起因したカバーの摩耗が極
力防止され、該カバーの耐久性を向上することができ
る。なお、カバーが止め輪にかしめ係合されることによ
り、カバーに対して可動接点が軸方向に相対移動するこ
とになるが、カバーおよび可動接点側の部材の接触面積
を比較的大きく設定することにより、可動接点側の部材
のカバーへの衝撃的な当たりや、周方向相対移動による
カバーの摩耗は防止される。
【0008】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記カバーのリング板部お
よび前記止め輪間に、該止め輪と同等の硬度を有する金
属により平板なリング状に形成されるシムワッシャが、
前記止め輪との接触面積よりも前記リング板部との接触
面積を大として介装されることを特徴とする。
記載の発明の構成に加えて、前記カバーのリング板部お
よび前記止め輪間に、該止め輪と同等の硬度を有する金
属により平板なリング状に形成されるシムワッシャが、
前記止め輪との接触面積よりも前記リング板部との接触
面積を大として介装されることを特徴とする。
【0009】このような請求項2記載の発明の構成によ
れば、止め輪およびシムワッシャの硬度がほぼ同等であ
るので、止め輪およびシムワッシャの相互接触による摩
耗を防止することができ、またカバーのリング板部およ
びシムワッシャ間には硬度差が生じるが接触面積を比較
的大きくすることにより接触面圧を低下せしめ、特に衝
撃によるリング板部の摩耗を極力防止することができ
る。
れば、止め輪およびシムワッシャの硬度がほぼ同等であ
るので、止め輪およびシムワッシャの相互接触による摩
耗を防止することができ、またカバーのリング板部およ
びシムワッシャ間には硬度差が生じるが接触面積を比較
的大きくすることにより接触面圧を低下せしめ、特に衝
撃によるリング板部の摩耗を極力防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0011】図1ないし図4は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1はスタータの縦断面図、図2は起動ス
イッチの拡大縦断面図、図3は図2の3矢視図、図4は
図3の4−4線断面図である。
ものであり、図1はスタータの縦断面図、図2は起動ス
イッチの拡大縦断面図、図3は図2の3矢視図、図4は
図3の4−4線断面図である。
【0012】先ず図1において、始動モータ10の回転
軸11は、歯車減速機構12を介してピニオン駆動軸1
3に連結される。ピニオン駆動軸13は、オーバーラン
ニングクラッチ14のクラッチアウタ14aに軸方向の
相対移動を許容して連結されており、ピニオン駆動軸1
3と同軸にしてオーバーランニングクラッチ14のクラ
ッチインナ14bに固定的に連結されるスリーブ15
に、エンジンを始動するための始動用リングギヤ17に
噛合可能なピニオン16が固設される。
軸11は、歯車減速機構12を介してピニオン駆動軸1
3に連結される。ピニオン駆動軸13は、オーバーラン
ニングクラッチ14のクラッチアウタ14aに軸方向の
相対移動を許容して連結されており、ピニオン駆動軸1
3と同軸にしてオーバーランニングクラッチ14のクラ
ッチインナ14bに固定的に連結されるスリーブ15
に、エンジンを始動するための始動用リングギヤ17に
噛合可能なピニオン16が固設される。
【0013】始動モータ10に隣接した側方には、ピニ
オン駆動軸13に対してオーバーランニングクラッチ1
4およびスリーブ15を軸方向に相対移動せしめる電磁
駆動ユニット18が配置されており、前記オーバーラン
ニングクラッチ14およびスリーブ15が電磁駆動ユニ
ット18によって軸方向に駆動されることにより、前記
ピニオン16が、始動用リングギヤ17との噛合を解除
した後退位置(図1の実線で示す位置)と、前記始動用
リングギヤ17に噛合する前進位置(図1の鎖線で示す
位置)との間で移動することになる。また電磁駆動ユニ
ット18には、該電磁駆動ユニット18の作動に応じて
始動モータ10の作動を制御する起動スイッチ19が付
設される。
オン駆動軸13に対してオーバーランニングクラッチ1
4およびスリーブ15を軸方向に相対移動せしめる電磁
駆動ユニット18が配置されており、前記オーバーラン
ニングクラッチ14およびスリーブ15が電磁駆動ユニ
ット18によって軸方向に駆動されることにより、前記
ピニオン16が、始動用リングギヤ17との噛合を解除
した後退位置(図1の実線で示す位置)と、前記始動用
リングギヤ17に噛合する前進位置(図1の鎖線で示す
位置)との間で移動することになる。また電磁駆動ユニ
ット18には、該電磁駆動ユニット18の作動に応じて
始動モータ10の作動を制御する起動スイッチ19が付
設される。
【0014】始動モータ10のケーシング20は、円筒
状のヨーク21がフロントブラケット22およびリヤブ
ラケット23間に挟持されて成るものであり、両ブラケ
ット22,23は複数の通しボルト24…で相互に締結
される。ヨーク22の内面にはステータ25が固定され
ており、該ステータ25で同軸に囲繞されるロータ26
が備える回転軸11は、フロントブラケット22および
リヤブラケット23でそれぞれ回転自在に支承される。
状のヨーク21がフロントブラケット22およびリヤブ
ラケット23間に挟持されて成るものであり、両ブラケ
ット22,23は複数の通しボルト24…で相互に締結
される。ヨーク22の内面にはステータ25が固定され
ており、該ステータ25で同軸に囲繞されるロータ26
が備える回転軸11は、フロントブラケット22および
リヤブラケット23でそれぞれ回転自在に支承される。
【0015】ロータ26のリヤブラケット23側の部分
にはコンミテータ27が設けられており、リヤブラケッ
ト23の内面に固定的に支持される複数のブラシホルダ
28…に、コンミテータ27に摺接する方向に弾発付勢
されるブラシ29…がそれぞれ保持される。
にはコンミテータ27が設けられており、リヤブラケッ
ト23の内面に固定的に支持される複数のブラシホルダ
28…に、コンミテータ27に摺接する方向に弾発付勢
されるブラシ29…がそれぞれ保持される。
【0016】始動モータ10のフロントブラケット22
には、始動モータ10および電磁駆動ユニット18側に
開放した保護ケース30の一部開口端面がボルト31に
よって締結されており、この保護ケース30およびフロ
ントブラケット22間には、フロントブラケット22の
外面に設けられた凹部32と共働してギヤ室33を形成
する平板状のカバー部材34が挟持される。
には、始動モータ10および電磁駆動ユニット18側に
開放した保護ケース30の一部開口端面がボルト31に
よって締結されており、この保護ケース30およびフロ
ントブラケット22間には、フロントブラケット22の
外面に設けられた凹部32と共働してギヤ室33を形成
する平板状のカバー部材34が挟持される。
【0017】また保護ケース30の開口端面には、始動
モータ10の側方に位置する電磁駆動ユニット18のソ
レノイドケース35が締結されており、保護ケース30
の開口部のうち、前記フロントブラケット22およびソ
レノイドケース35で塞がれる部分を除く部分はシール
部材36で塞がれる。このようにして保護ケース30の
開口部は全面的に塞がれることになり、密閉した作動室
38が保護ケース30内に形成される。
モータ10の側方に位置する電磁駆動ユニット18のソ
レノイドケース35が締結されており、保護ケース30
の開口部のうち、前記フロントブラケット22およびソ
レノイドケース35で塞がれる部分を除く部分はシール
部材36で塞がれる。このようにして保護ケース30の
開口部は全面的に塞がれることになり、密閉した作動室
38が保護ケース30内に形成される。
【0018】電磁駆動ユニット18は、一端を作動室3
8内に突入させた可動コア39と、該可動コア39を作
動せしめる電磁力を発揮するコイル40とを備えるもの
であり、可動コア39の一端に同軸に連設された軸部3
9aの中間部に装着されたばね受け部材41と、可動コ
ア39の一端部を覆うようにしてソレノイドケース35
に当接、支持されたばね受け部材42との間にばね43
が設けられ、可動コア39はその一端を作動室38側に
突入せしめる方向に前記ばね43により付勢される。而
してコイル40の励磁時には可動コア39に作用する電
磁力により、該可動コア39は、図1の鎖線で示す位置
まで前記ばね43のばね力に抗して移動することにな
る。
8内に突入させた可動コア39と、該可動コア39を作
動せしめる電磁力を発揮するコイル40とを備えるもの
であり、可動コア39の一端に同軸に連設された軸部3
9aの中間部に装着されたばね受け部材41と、可動コ
ア39の一端部を覆うようにしてソレノイドケース35
に当接、支持されたばね受け部材42との間にばね43
が設けられ、可動コア39はその一端を作動室38側に
突入せしめる方向に前記ばね43により付勢される。而
してコイル40の励磁時には可動コア39に作用する電
磁力により、該可動コア39は、図1の鎖線で示す位置
まで前記ばね43のばね力に抗して移動することにな
る。
【0019】始動モータ10の回転軸11とピニオン駆
動軸13との間に設けられる歯車減速機構12は、始動
モータ10のフロントブラケット22と、カバー部材3
4との間に形成されるギヤ室33内に収納されるもので
あり、回転軸11に一体に形成された外周歯車48と、
ピニオン駆動軸13に一体に設けられて前記外周歯車4
8に噛合する内周歯車49とで構成される。
動軸13との間に設けられる歯車減速機構12は、始動
モータ10のフロントブラケット22と、カバー部材3
4との間に形成されるギヤ室33内に収納されるもので
あり、回転軸11に一体に形成された外周歯車48と、
ピニオン駆動軸13に一体に設けられて前記外周歯車4
8に噛合する内周歯車49とで構成される。
【0020】回転軸11と平行な軸線を有するピニオン
駆動軸13の後端部はギヤ室33内の中央部でフロント
ブラケット22に回転自在に支承される。内周歯車49
は、外周歯車48を覆う椀状に形成されてピニオン駆動
軸13の後端部に一体に設けられており、ピニオン駆動
軸13の軸方向移動は、フロントブラケット22および
カバー部材34により阻止される。
駆動軸13の後端部はギヤ室33内の中央部でフロント
ブラケット22に回転自在に支承される。内周歯車49
は、外周歯車48を覆う椀状に形成されてピニオン駆動
軸13の後端部に一体に設けられており、ピニオン駆動
軸13の軸方向移動は、フロントブラケット22および
カバー部材34により阻止される。
【0021】オーバーランニングクラッチ14は作動室
38内に収納されるものであり、軸方向の相対移動を阻
止されたクラッチアウタ14aおよびクラッチインナ1
4b間に複数のローラ52…および複数のばね53…が
介装されて成る。このオーバーランニングクラッチ14
は、クラッチアウタ14aからクラッチインナ14bに
動力を伝達するが、クラッチインナ14bの回転速度が
クラッチアウタ14aの回転速度よりも大きくなったと
きにはクラッチインナ14bの空転を許容する。
38内に収納されるものであり、軸方向の相対移動を阻
止されたクラッチアウタ14aおよびクラッチインナ1
4b間に複数のローラ52…および複数のばね53…が
介装されて成る。このオーバーランニングクラッチ14
は、クラッチアウタ14aからクラッチインナ14bに
動力を伝達するが、クラッチインナ14bの回転速度が
クラッチアウタ14aの回転速度よりも大きくなったと
きにはクラッチインナ14bの空転を許容する。
【0022】クラッチアウタ14aには、ピニオン駆動
軸13を同軸に囲繞する筒部54が同軸にかつ一体に連
設されており、この筒部54は、たとえばヘリカルスプ
ラインを介してピニオン駆動軸13に連結される。すな
わちクラッチアウタ14aと一体である筒部54は、軸
方向の相対移動を許容するようにしてピニオン駆動軸1
3に連結される。しかも前記筒部54の外周には環状溝
54aが形成される。
軸13を同軸に囲繞する筒部54が同軸にかつ一体に連
設されており、この筒部54は、たとえばヘリカルスプ
ラインを介してピニオン駆動軸13に連結される。すな
わちクラッチアウタ14aと一体である筒部54は、軸
方向の相対移動を許容するようにしてピニオン駆動軸1
3に連結される。しかも前記筒部54の外周には環状溝
54aが形成される。
【0023】電磁駆動ユニット18における可動コア3
9に一体に連設されている軸部39aの前端にはシフト
レバー56の一端が連結される。このシフトレバー56
の他端側は、前記筒部54を両側から挟むようにして二
叉に分岐されており、該シフトレバー56の他端には、
筒部54の環状溝54a内に配置されるようにしてロー
ラ57…が軸支される。また保護ケース30には、ピニ
オン駆動軸13の軸線と平行な方向への移動が可能とし
てホルダ58が支持されており、シフトレバー56の中
間部が前記ホルダ58にピン59を介して回動可能に連
結され、シール部材36とホルダ58との間にはばね6
0が設けられる。したがって電磁駆動ユニット18の作
動に応じて筒部54すなわちオーバーランニングクラッ
チ14は、前進方向(図1および図2の右方向)に押し
出されることになるが、前記ばね60を撓ませてホルダ
58が移動することにより筒部54すなわちオーバーラ
ンニングクラッチ14側から電磁駆動ユニット18側に
過大な反力が作用することが避けられる。
9に一体に連設されている軸部39aの前端にはシフト
レバー56の一端が連結される。このシフトレバー56
の他端側は、前記筒部54を両側から挟むようにして二
叉に分岐されており、該シフトレバー56の他端には、
筒部54の環状溝54a内に配置されるようにしてロー
ラ57…が軸支される。また保護ケース30には、ピニ
オン駆動軸13の軸線と平行な方向への移動が可能とし
てホルダ58が支持されており、シフトレバー56の中
間部が前記ホルダ58にピン59を介して回動可能に連
結され、シール部材36とホルダ58との間にはばね6
0が設けられる。したがって電磁駆動ユニット18の作
動に応じて筒部54すなわちオーバーランニングクラッ
チ14は、前進方向(図1および図2の右方向)に押し
出されることになるが、前記ばね60を撓ませてホルダ
58が移動することにより筒部54すなわちオーバーラ
ンニングクラッチ14側から電磁駆動ユニット18側に
過大な反力が作用することが避けられる。
【0024】ピニオン駆動軸13と同軸に配置されるス
リーブ15の後端は、クラッチインナ14bに一体に連
設されるものであり、このスリーブ15には、該スリー
ブ15の内端すなわち後端に開口する有底の収納穴62
が同軸に設けられ、該収納穴62には軸受メタル63が
圧入され、ピニオン駆動軸13の前端部が軸受メタル6
3に嵌入される。
リーブ15の後端は、クラッチインナ14bに一体に連
設されるものであり、このスリーブ15には、該スリー
ブ15の内端すなわち後端に開口する有底の収納穴62
が同軸に設けられ、該収納穴62には軸受メタル63が
圧入され、ピニオン駆動軸13の前端部が軸受メタル6
3に嵌入される。
【0025】収納穴62の開口端寄りの部分でピニオン
駆動軸13にはストッパ65が装着されており、筒部5
4の内面には、該ストッパ65に当接してオーバーラン
ニングクラッチ14およびスリーブ15の前進移動を規
制する規制段部(図示せず)が設けられる。
駆動軸13にはストッパ65が装着されており、筒部5
4の内面には、該ストッパ65に当接してオーバーラン
ニングクラッチ14およびスリーブ15の前進移動を規
制する規制段部(図示せず)が設けられる。
【0026】保護ケース30には、スリーブ15と同軸
である軸孔67が設けられており、スリーブ15は、軸
線方向の移動および軸線まわりの回転を可能として該軸
孔67を貫通する。保護ケース30の外方でスリーブ1
5の外端すなわち前端には、ピニオン16が固設され
る。
である軸孔67が設けられており、スリーブ15は、軸
線方向の移動および軸線まわりの回転を可能として該軸
孔67を貫通する。保護ケース30の外方でスリーブ1
5の外端すなわち前端には、ピニオン16が固設され
る。
【0027】軸孔67の内面およびスリーブ15の外面
間には、スリーブ15の軸線方向移動および軸線まわり
の回転を支持するために軸受メタル70が設けられ、軸
受メタル70の外方側で保護ケース30およびスリーブ
15間に、軸受メタル70側への異物の侵入を阻止する
ためのダストシール74が設けられる。
間には、スリーブ15の軸線方向移動および軸線まわり
の回転を支持するために軸受メタル70が設けられ、軸
受メタル70の外方側で保護ケース30およびスリーブ
15間に、軸受メタル70側への異物の侵入を阻止する
ためのダストシール74が設けられる。
【0028】図2および図3を併せて参照して、保護ケ
ース30とは反対側で前記ソレノイドケース35にはス
イッチケース44が締結されており、起動スイッチ19
が、スイッチケース44内に収納される。
ース30とは反対側で前記ソレノイドケース35にはス
イッチケース44が締結されており、起動スイッチ19
が、スイッチケース44内に収納される。
【0029】この起動スイッチ19は、電磁駆動ユニッ
ト18の可動コア39に同軸にかつ一体に連設される軸
部39bと、該軸部39bに軸線方向の相対移動を可能
として装着される可動接点45と、該可動接点45の軸
部39bからの離脱を阻止するようにして軸部39bの
電磁駆動ユニット18とは反対側の端部に装着される略
C形の止め輪81と、可動接点45を止め輪81側に付
勢するばね力を発揮して可動接点45および軸部39b
間に設けられるばね82と、電磁駆動ユニット18とは
反対側で可動接点45に対向するようにしてスイッチケ
ース44に固定される一対の固定接点46,47とを備
える。
ト18の可動コア39に同軸にかつ一体に連設される軸
部39bと、該軸部39bに軸線方向の相対移動を可能
として装着される可動接点45と、該可動接点45の軸
部39bからの離脱を阻止するようにして軸部39bの
電磁駆動ユニット18とは反対側の端部に装着される略
C形の止め輪81と、可動接点45を止め輪81側に付
勢するばね力を発揮して可動接点45および軸部39b
間に設けられるばね82と、電磁駆動ユニット18とは
反対側で可動接点45に対向するようにしてスイッチケ
ース44に固定される一対の固定接点46,47とを備
える。
【0030】軸部39bは、可動コア39側の大径部3
9b1 と、該大径部39b1 との間の環状の段部39b
3 を形成するスイッチケース44側の小径部39b2 と
を備えるものであり、軸部39bの一直径線に沿って長
い平板状に形成される可動接点45は、合成樹脂等の絶
縁材料から成る支持部材83を介して前記軸部39bの
小径部39b2 に軸方向移動可能に装着される。支持部
材83は、前記小径部39b2 を摺動可能に嵌合せしめ
る円筒部83aの一端に該円筒部83aの半径方向外方
に張出す鍔部83bが一体に連設されて成るものであ
り、可動接点45の中央部に設けられた支持孔84に円
筒部83aが嵌合され、鍔部83bは、可動接点45の
可動コア39側の端面に接触せしめられる。
9b1 と、該大径部39b1 との間の環状の段部39b
3 を形成するスイッチケース44側の小径部39b2 と
を備えるものであり、軸部39bの一直径線に沿って長
い平板状に形成される可動接点45は、合成樹脂等の絶
縁材料から成る支持部材83を介して前記軸部39bの
小径部39b2 に軸方向移動可能に装着される。支持部
材83は、前記小径部39b2 を摺動可能に嵌合せしめ
る円筒部83aの一端に該円筒部83aの半径方向外方
に張出す鍔部83bが一体に連設されて成るものであ
り、可動接点45の中央部に設けられた支持孔84に円
筒部83aが嵌合され、鍔部83bは、可動接点45の
可動コア39側の端面に接触せしめられる。
【0031】前記小径部39b2 の周囲で支持部材83
の鍔部83bにはリング状のワッシャ85が当接されて
おり、また軸部39bの段部39b3 にもリング状のワ
ッシャ86が当接される。而して両ワッシャ85,86
間に、軸部39bを囲繞するコイル状であるばね82が
縮設されており、該ばね82のばね力により支持部材8
3すなわち可動接点45は可動コア39から離反する方
向に付勢される。
の鍔部83bにはリング状のワッシャ85が当接されて
おり、また軸部39bの段部39b3 にもリング状のワ
ッシャ86が当接される。而して両ワッシャ85,86
間に、軸部39bを囲繞するコイル状であるばね82が
縮設されており、該ばね82のばね力により支持部材8
3すなわち可動接点45は可動コア39から離反する方
向に付勢される。
【0032】可動接点45の可動コア39とは反対側の
端面には、絶縁材料から成る支持板87が、軸部39の
小径部39b2 を挿通せしめるリング状に形成されて当
接されており、可動接点45は、支持部材83の鍔部8
3bおよび支持板87間に挟まれることになる。
端面には、絶縁材料から成る支持板87が、軸部39の
小径部39b2 を挿通せしめるリング状に形成されて当
接されており、可動接点45は、支持部材83の鍔部8
3bおよび支持板87間に挟まれることになる。
【0033】図4を併せて参照して、前記小径部39b
2 においてスイッチケース44側の端部外周には、環状
の装着溝88が設けられており、焼入れ等により硬質化
された金属製である止め輪81が、小径部39b2 の軸
線に直交する平面内での着脱を可能として該装着溝88
に装着される。また止め輪81および支持板87間で小
径部39b2 には、止め輪81側から順に、シムワッシ
ャ91、カバー89およびワッシャ90が装着される。
2 においてスイッチケース44側の端部外周には、環状
の装着溝88が設けられており、焼入れ等により硬質化
された金属製である止め輪81が、小径部39b2 の軸
線に直交する平面内での着脱を可能として該装着溝88
に装着される。また止め輪81および支持板87間で小
径部39b2 には、止め輪81側から順に、シムワッシ
ャ91、カバー89およびワッシャ90が装着される。
【0034】カバー89は、軸部39bの軸線に直交す
る平板状にして小径部39b2 を挿通せしめるリング板
部89aと、止め輪81を囲繞してリング板部89aの
外周に連なる円筒部89bとを備える。このカバー89
は、プレス加工により形成されるものであり、焼入れ等
によって硬質化された止め輪81よりも軟質の金属材料
から成る。
る平板状にして小径部39b2 を挿通せしめるリング板
部89aと、止め輪81を囲繞してリング板部89aの
外周に連なる円筒部89bとを備える。このカバー89
は、プレス加工により形成されるものであり、焼入れ等
によって硬質化された止め輪81よりも軟質の金属材料
から成る。
【0035】またシムワッシャ91は、前記カバー89
のリング板部89aおよび止め輪81間に介装されるも
のであり、前記止め輪81との接触面積よりも前記リン
グ板部89aとの接触面積を大とするようにして、すな
わち止め輪81の直径よりも大きくリング板部89aの
ほぼ全面に接触し得る直径を有するようにして、軸部3
9bの小径部39b2 を挿通せしめる平板なリング状に
形成される。しかも該シムワッシャ91は、止め輪81
と同等の硬度を有する金属により形成されている。
のリング板部89aおよび止め輪81間に介装されるも
のであり、前記止め輪81との接触面積よりも前記リン
グ板部89aとの接触面積を大とするようにして、すな
わち止め輪81の直径よりも大きくリング板部89aの
ほぼ全面に接触し得る直径を有するようにして、軸部3
9bの小径部39b2 を挿通せしめる平板なリング状に
形成される。しかも該シムワッシャ91は、止め輪81
と同等の硬度を有する金属により形成されている。
【0036】さらに前記カバー89における円筒部89
bの周方向複数箇所たとえば4箇所は、止め輪81側に
かしめられて該止め輪81に係合されるものであり、こ
れによりカバー89および止め輪81の軸方向および周
方向相対移動が阻止されることになる。
bの周方向複数箇所たとえば4箇所は、止め輪81側に
かしめられて該止め輪81に係合されるものであり、こ
れによりカバー89および止め輪81の軸方向および周
方向相対移動が阻止されることになる。
【0037】ワッシャ90は、止め輪81と同等の硬度
を有する金属材料により平板のリング状に形成されるも
のであり、カバー89におけるリング板部89aおよび
支持板87との接触面積を比較的大きくするように形成
されている。
を有する金属材料により平板のリング状に形成されるも
のであり、カバー89におけるリング板部89aおよび
支持板87との接触面積を比較的大きくするように形成
されている。
【0038】このような起動スイッチ19では、コイル
40を消磁した電磁駆動ユニット18の非作動時には可
動接点45が両個別接点46,47から離隔した遮断状
態にあり、コイル40を励磁した電磁駆動ユニット18
の作動時、すなわちピニオン16を始動用リングギヤ1
7に噛合せしめる電磁力を電磁駆動ユニット18が発揮
したときに、可動接点45が両個別接点46,47に弾
発的に接触する位置まで移動して導通状態となり、この
起動スイッチ19の導通によって始動モータ10が起動
することになる。
40を消磁した電磁駆動ユニット18の非作動時には可
動接点45が両個別接点46,47から離隔した遮断状
態にあり、コイル40を励磁した電磁駆動ユニット18
の作動時、すなわちピニオン16を始動用リングギヤ1
7に噛合せしめる電磁力を電磁駆動ユニット18が発揮
したときに、可動接点45が両個別接点46,47に弾
発的に接触する位置まで移動して導通状態となり、この
起動スイッチ19の導通によって始動モータ10が起動
することになる。
【0039】次にこの実施例の作用について説明する
と、エンジンを始動するための始動用リングギヤ17に
噛合可能なピニオン16は、保護ケース30の外方でス
リーブ15に固定されており、スリーブ15を貫通せし
めるべく保護ケース30に設けられた軸孔67とスリー
ブ15との間に軸受メタル70が設けられているので、
ピニオン16の始動用リングギヤ17への噛合のために
保護ケース30に開口部が設けられる必要がない。した
がって保護ケース30内の作動室38を密閉空間として
形成することが可能であり、保護ケース30内への異物
の侵入が確実に防止され、作動室38に収納されている
オーバーランニングクラッチ14等の作動が侵入異物の
影響を受けて不円滑となることがない。
と、エンジンを始動するための始動用リングギヤ17に
噛合可能なピニオン16は、保護ケース30の外方でス
リーブ15に固定されており、スリーブ15を貫通せし
めるべく保護ケース30に設けられた軸孔67とスリー
ブ15との間に軸受メタル70が設けられているので、
ピニオン16の始動用リングギヤ17への噛合のために
保護ケース30に開口部が設けられる必要がない。した
がって保護ケース30内の作動室38を密閉空間として
形成することが可能であり、保護ケース30内への異物
の侵入が確実に防止され、作動室38に収納されている
オーバーランニングクラッチ14等の作動が侵入異物の
影響を受けて不円滑となることがない。
【0040】また起動スイッチ19においては、カバー
89の円筒部89bによって止め輪81が囲繞されてい
るので、止め輪81が軸部39bの小径部39b2 から
離脱してしまうことが阻止される。
89の円筒部89bによって止め輪81が囲繞されてい
るので、止め輪81が軸部39bの小径部39b2 から
離脱してしまうことが阻止される。
【0041】しかも円筒部89bの周方向複数箇所が止
め輪81にかしめ係合され、止め輪81およびカバー8
9の軸方向および周方向相対移動が阻止されるので、カ
バー89の硬度が止め輪81よりも小さくても、カバー
89の摩耗が極力防止されて該カバー89の耐久性を向
上することができる。
め輪81にかしめ係合され、止め輪81およびカバー8
9の軸方向および周方向相対移動が阻止されるので、カ
バー89の硬度が止め輪81よりも小さくても、カバー
89の摩耗が極力防止されて該カバー89の耐久性を向
上することができる。
【0042】しかも止め輪81と、カバー81のリング
板部89aとの間には、止め輪81とほぼ同等の硬度を
有するシムワッシャ91が介装されるので、止め輪81
およびシムワッシャ91の相互接触による摩耗を防止す
ることができ、またシムワッシャ91が比較的大きな接
触面積で前記リング板部89aに接触するので、リング
板部89aおよびシムワッシャ91間には硬度差が生じ
るが前記接触面積を比較的大きくすることによりリング
板部89aおよびシムワッシャ91の接触面圧を低下せ
しめ、リング板部89aの摩耗を極力防止することがで
き、特に衝撃からカバー81の摩耗をより効果的に防止
することができる。
板部89aとの間には、止め輪81とほぼ同等の硬度を
有するシムワッシャ91が介装されるので、止め輪81
およびシムワッシャ91の相互接触による摩耗を防止す
ることができ、またシムワッシャ91が比較的大きな接
触面積で前記リング板部89aに接触するので、リング
板部89aおよびシムワッシャ91間には硬度差が生じ
るが前記接触面積を比較的大きくすることによりリング
板部89aおよびシムワッシャ91の接触面圧を低下せ
しめ、リング板部89aの摩耗を極力防止することがで
き、特に衝撃からカバー81の摩耗をより効果的に防止
することができる。
【0043】なお、カバー89が止め輪81にかしめ係
合されることにより、カバー89に対して可動接点45
が軸方向に相対移動することになり、カバー89のリン
グ板部89aに、硬度の高いワッシャ90が衝撃的に当
たったり、周方向相対移動によりワッシャ90が摺接し
たりするが、ワッシャ90およびカバー89の接触面積
を比較的大きく設定して接触面圧を低くすることができ
るので、カバー89が摩耗することはない。
合されることにより、カバー89に対して可動接点45
が軸方向に相対移動することになり、カバー89のリン
グ板部89aに、硬度の高いワッシャ90が衝撃的に当
たったり、周方向相対移動によりワッシャ90が摺接し
たりするが、ワッシャ90およびカバー89の接触面積
を比較的大きく設定して接触面圧を低くすることができ
るので、カバー89が摩耗することはない。
【0044】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、カバーの円筒部によって止め輪の軸部からの離脱を
阻止するようにした上で、止め輪およびカバーの軸方向
および周方向相対移動を阻止することができ、前記相対
移動に伴なうカバーの摩耗を極力防止して、カバーの耐
久性を向上することができる。
ば、カバーの円筒部によって止め輪の軸部からの離脱を
阻止するようにした上で、止め輪およびカバーの軸方向
および周方向相対移動を阻止することができ、前記相対
移動に伴なうカバーの摩耗を極力防止して、カバーの耐
久性を向上することができる。
【0046】また請求項2記載の発明によれば、カバー
のリング板部および止め輪間に該止め輪と同等の硬度を
有するシムワッシャが介装され、該シムワッシャが、止
め輪との接触面積により大きな接触面積で前記リング板
部に接触するので、止め輪およびシムワッシャの相互接
触による摩耗を防止することができ、また硬度差が東生
じているリング板部およびシムワッシャの接触面圧を低
下させてリング板部の摩耗を極力防止することができ、
特に衝撃によるカバーの摩耗をより効果的に防止するこ
とができる。
のリング板部および止め輪間に該止め輪と同等の硬度を
有するシムワッシャが介装され、該シムワッシャが、止
め輪との接触面積により大きな接触面積で前記リング板
部に接触するので、止め輪およびシムワッシャの相互接
触による摩耗を防止することができ、また硬度差が東生
じているリング板部およびシムワッシャの接触面圧を低
下させてリング板部の摩耗を極力防止することができ、
特に衝撃によるカバーの摩耗をより効果的に防止するこ
とができる。
【図1】スタータの縦断面図である。
【図2】起動スイッチの拡大縦断面図である。
【図3】図2の3矢視図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
10・・・始動モータ 16・・・ピニオン 17・・・始動用リングギヤ 18・・・電磁駆動ユニット 19・・・起動スイッチ 39・・・可動コア 39b・・・軸部 45・・・可動接点 46,47・・・固定接点 81・・・止め輪 82・・・ばね 89・・・カバー 89a・・・リング板部 89b・・・円筒部 91・・・シムワッシャ
Claims (2)
- 【請求項1】 ピニオン(16)を始動用リングギヤ
(17)に噛合せしめる方向に駆動する電磁力を発揮し
得る電磁駆動ユニット(18)が備える可動コア(3
9)に同軸に連設される軸部(39b)と、該軸部(3
9b)に軸線方向の相対移動を可能として装着される可
動接点(45)と、該可動接点(45)の軸部(39
b)からの離脱を阻止すべく前記軸部(39b)の前記
電磁駆動ユニット(18)とは反対側の端部に装着され
る金属製略C形の止め輪(81)と、前記可動接点(4
5)を前記止め輪(81)側に付勢するばね力を発揮し
て可動接点(45)および軸部(39b)間に設けられ
るばね(82)と、前記電磁駆動ユニット(18)とは
反対側で前記可動接点(45)に対向して固定配置され
る一対の固定接点(46,47)とを含み、前記ピニオ
ン(16)に動力を伝達する始動モータ(10)を前記
電磁駆動ユニット(18)の作動に応じた可動接点(4
5)の両固定接点(46,47)への弾発的な接触に応
じて起動させるスタータ用起動スイッチにおいて、前記
止め輪(81)および可動接点(45)間で前記軸部
(39b)には、該軸部(39b)を挿通せしめる平板
状のリング板部(89a)ならびに前記止め輪(81)
を囲繞してリング板部(89a)の外周に連なる円筒部
(89b)を有して前記止め輪(81)よりも軟質の金
属材料から成るカバー(89)が装着され、前記円筒部
(89b)の周方向複数箇所が、前記止め輪(81)と
の軸方向および周方向相対移動を阻止すべく該止め輪
(81)にかしめ係合されることを特徴とするスタータ
用起動スイッチ。 - 【請求項2】 前記カバー(89)のリング板部(89
a)および前記止め輪(81)間に、該止め輪(81)
と同等の硬度を有する金属により平板なリング状に形成
されるシムワッシャ(91)が、前記止め輪(81)と
の接触面積よりも前記リング板部(89a)との接触面
積を大として介装されることを特徴とする請求項1記載
のスタータ用起動スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35427197A JPH11182390A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | スタータ用起動スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35427197A JPH11182390A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | スタータ用起動スイッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11182390A true JPH11182390A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18436428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35427197A Pending JPH11182390A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | スタータ用起動スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11182390A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6239678B1 (en) | 2000-01-18 | 2001-05-29 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Starter magnet switch |
JP2011138746A (ja) * | 2009-12-31 | 2011-07-14 | Ls Industrial Systems Co Ltd | 気密型電磁開閉器 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35427197A patent/JPH11182390A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6239678B1 (en) | 2000-01-18 | 2001-05-29 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Starter magnet switch |
JP2011138746A (ja) * | 2009-12-31 | 2011-07-14 | Ls Industrial Systems Co Ltd | 気密型電磁開閉器 |
US8242866B2 (en) | 2009-12-31 | 2012-08-14 | Ls Industrial Systems Co., Ltd. | Sealed cased magnetic switch |
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