JPH11182321A - エンジン回転速度の不整合診断装置 - Google Patents
エンジン回転速度の不整合診断装置Info
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- JPH11182321A JPH11182321A JP34887897A JP34887897A JPH11182321A JP H11182321 A JPH11182321 A JP H11182321A JP 34887897 A JP34887897 A JP 34887897A JP 34887897 A JP34887897 A JP 34887897A JP H11182321 A JPH11182321 A JP H11182321A
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
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- Testing Of Engines (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】異なるタイミングで演算されたエンジン回転数
(rpm) が比較されて、エンジン回転数(rpm) の不整合が
誤診断されることを防止する。 【解決手段】第1CPUでジョブの開始タイミングを判
定し(S1)、該判定結果に基づき第2CPUに対して
ジョブの開始を指令し(S2)、同じタイミングでジョ
ブを開始させる。そして、前記ジョブの先頭でそれぞれ
にエンジン回転数(rpm) の最新値を比較用としてバッフ
ァに格納させる(S3,S22)。その後に相互のシリア
ル通信により他方のCPUに対してバッファに格納した
エンジン回転数(rpm) のデータを転送し(S6,S25,
S9,S28)、各CPUで演算されたエンジン回転数(r
pm) の偏差DKRPM1, DKRPM2をそれぞれに演算する(S1
0,S29)。前記偏差DKRPM1, DKRPM2が所定値以上であ
る状態が所定時間以上継続した場合には、CPU(タイ
マ・クロック)の異常を診断する(S11〜S13,S30〜
S32)。
(rpm) が比較されて、エンジン回転数(rpm) の不整合が
誤診断されることを防止する。 【解決手段】第1CPUでジョブの開始タイミングを判
定し(S1)、該判定結果に基づき第2CPUに対して
ジョブの開始を指令し(S2)、同じタイミングでジョ
ブを開始させる。そして、前記ジョブの先頭でそれぞれ
にエンジン回転数(rpm) の最新値を比較用としてバッフ
ァに格納させる(S3,S22)。その後に相互のシリア
ル通信により他方のCPUに対してバッファに格納した
エンジン回転数(rpm) のデータを転送し(S6,S25,
S9,S28)、各CPUで演算されたエンジン回転数(r
pm) の偏差DKRPM1, DKRPM2をそれぞれに演算する(S1
0,S29)。前記偏差DKRPM1, DKRPM2が所定値以上であ
る状態が所定時間以上継続した場合には、CPU(タイ
マ・クロック)の異常を診断する(S11〜S13,S30〜
S32)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジン回転速度の
不整合診断装置に関し、詳しくは、第1CPUと第2C
PUとでそれぞれに演算されたエンジン回転速度を比較
することで、CPU動作の異常によるエンジン回転速度
の不整合を診断する装置に関する。
不整合診断装置に関し、詳しくは、第1CPUと第2C
PUとでそれぞれに演算されたエンジン回転速度を比較
することで、CPU動作の異常によるエンジン回転速度
の不整合を診断する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、クランク角センサ(回転セン
サ)からエンジン回転に同期して出力される検出信号の
周期を計測することでエンジン回転速度を演算し、該エ
ンジン回転速度に基づいて燃料供給量の制御などを行う
エンジンの電子制御システムが知られている。
サ)からエンジン回転に同期して出力される検出信号の
周期を計測することでエンジン回転速度を演算し、該エ
ンジン回転速度に基づいて燃料供給量の制御などを行う
エンジンの電子制御システムが知られている。
【0003】また、前記エンジン回転速度の誤った演算
結果に基づいて各種制御が行われることを回避すべく、
前記クランク角センサからの検出信号をメインCPU
(第1CPU),サブCPU(第2CPU)にそれぞれ
入力させてそれぞれにエンジン回転速度を演算させ、シ
リアル通信によって演算結果を相互に転送し、両者の演
算結果に不整合が生じている場合には、CPU(タイ
マ,クロック)の異常を診断するようにしていた。
結果に基づいて各種制御が行われることを回避すべく、
前記クランク角センサからの検出信号をメインCPU
(第1CPU),サブCPU(第2CPU)にそれぞれ
入力させてそれぞれにエンジン回転速度を演算させ、シ
リアル通信によって演算結果を相互に転送し、両者の演
算結果に不整合が生じている場合には、CPU(タイ
マ,クロック)の異常を診断するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の不
整合診断においては、エンジン回転速度の更新周期と、
シリアル通信によるエンジン回転速度の転送周期との同
期がとれていなかったため、通信中にエンジン回転速度
が更新され、異なるタイミングで演算されたエンジン回
転速度を比較してCPU(タイマ,クロック)の異常を
誤診断する可能性があった。
整合診断においては、エンジン回転速度の更新周期と、
シリアル通信によるエンジン回転速度の転送周期との同
期がとれていなかったため、通信中にエンジン回転速度
が更新され、異なるタイミングで演算されたエンジン回
転速度を比較してCPU(タイマ,クロック)の異常を
誤診断する可能性があった。
【0005】また、相手側に転送するエンジン回転速度
の設定タイミングが同期していなかったため、通信中に
エンジン回転速度が更新されることがない場合であって
も、異なるタイミングで演算されたエンジン回転速度を
相互に相手側に転送する可能性があり、これによって
も、CPU(タイマ,クロック)の異常を誤診断する可
能性があった。
の設定タイミングが同期していなかったため、通信中に
エンジン回転速度が更新されることがない場合であって
も、異なるタイミングで演算されたエンジン回転速度を
相互に相手側に転送する可能性があり、これによって
も、CPU(タイマ,クロック)の異常を誤診断する可
能性があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなれたものであ
り、同じタイミングで演算されたエンジン回転速度を比
較させることができるようにして、エンジン回転速度の
不整合が精度良く診断できるようにすることを目的とす
る。
り、同じタイミングで演算されたエンジン回転速度を比
較させることができるようにして、エンジン回転速度の
不整合が精度良く診断できるようにすることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、エンジン回転に同期して検出信号を出力する回
転センサと、該回転センサからの検出信号をそれぞれ入
力し、該検出信号に基づいてエンジンの回転速度をそれ
ぞれに演算する第1,第2CPUと、を備え、前記第1
CPU,第2CPU間の相互通信により、エンジン回転
速度の演算結果を他方に転送して演算結果の比較を行
い、該比較結果からCPU動作の正常,異常判定を行う
よう構成されたエンジン回転速度の不整合診断装置にお
いて、前記第1CPU,第2CPUの動作が同期してい
るときに、エンジン回転速度の最新の演算結果をそれぞ
れのメモリに格納しておき、該メモリに格納されたエン
ジン回転速度のデータを他方に転送し、前記メモリに格
納されたエンジン回転速度を相互に比較させるよう構成
した。
発明は、エンジン回転に同期して検出信号を出力する回
転センサと、該回転センサからの検出信号をそれぞれ入
力し、該検出信号に基づいてエンジンの回転速度をそれ
ぞれに演算する第1,第2CPUと、を備え、前記第1
CPU,第2CPU間の相互通信により、エンジン回転
速度の演算結果を他方に転送して演算結果の比較を行
い、該比較結果からCPU動作の正常,異常判定を行う
よう構成されたエンジン回転速度の不整合診断装置にお
いて、前記第1CPU,第2CPUの動作が同期してい
るときに、エンジン回転速度の最新の演算結果をそれぞ
れのメモリに格納しておき、該メモリに格納されたエン
ジン回転速度のデータを他方に転送し、前記メモリに格
納されたエンジン回転速度を相互に比較させるよう構成
した。
【0008】かかる構成によると、第1,第2CPUの
動作が同期するときに、それぞれのメモリ(例えばバッ
ファ)にエンジン回転速度の最新値を格納させること
で、同じタイミングのエンジン回転速度がそれぞれのメ
モリに格納されることになり、該メモリのデータを転送
・比較させるから、転送タイミングが異なっても、同じ
タイミングのエンジン回転速度を比較させることが可能
である。
動作が同期するときに、それぞれのメモリ(例えばバッ
ファ)にエンジン回転速度の最新値を格納させること
で、同じタイミングのエンジン回転速度がそれぞれのメ
モリに格納されることになり、該メモリのデータを転送
・比較させるから、転送タイミングが異なっても、同じ
タイミングのエンジン回転速度を比較させることが可能
である。
【0009】請求項2記載の発明では、前記第1CPU
と第2CPUとで開始タイミングが同期するジョブの先
頭で、エンジン回転速度の最新の演算結果をそれぞれの
メモリに格納させる構成とした。かかる構成によると、
同期して実行開始されるジョブにおいて、種々の処理を
それぞれに行う前にまず最初に各CPUがエンジン回転
速度をメモリに格納する処理を行うことで、同じタイミ
ングのエンジン回転速度がそれぞれのメモリに格納され
るようにする。
と第2CPUとで開始タイミングが同期するジョブの先
頭で、エンジン回転速度の最新の演算結果をそれぞれの
メモリに格納させる構成とした。かかる構成によると、
同期して実行開始されるジョブにおいて、種々の処理を
それぞれに行う前にまず最初に各CPUがエンジン回転
速度をメモリに格納する処理を行うことで、同じタイミ
ングのエンジン回転速度がそれぞれのメモリに格納され
るようにする。
【0010】請求項3記載の発明では、前記ジョブが、
第1CPUによる開始タイミングの検出結果に基づき、
第2CPUに対してジョブ開始指令を出力することで、
開始タイミングが同期するよう構成した。かかる構成に
よると、例えば一定時間毎に実行されるジョブであれ
ば、第1CPUが前回のジョブ実行からの経過時間が前
記一定時間に達したことに基づいて、ジョブを開始する
と共に、第2CPUに対してジョブの開始指令を出力
し、第1,第2CPUにおいて略同期してジョブが開始
されるようにする。
第1CPUによる開始タイミングの検出結果に基づき、
第2CPUに対してジョブ開始指令を出力することで、
開始タイミングが同期するよう構成した。かかる構成に
よると、例えば一定時間毎に実行されるジョブであれ
ば、第1CPUが前回のジョブ実行からの経過時間が前
記一定時間に達したことに基づいて、ジョブを開始する
と共に、第2CPUに対してジョブの開始指令を出力
し、第1,第2CPUにおいて略同期してジョブが開始
されるようにする。
【0011】請求項4記載の発明では、前記ジョブを、
前記エンジン回転速度の送受信処理を行うジョブとする
構成とした。かかる構成によると、エンジン回転速度の
送受信処理を行う前に、比較用のエンジン回転速度の格
納が行われることになり、エンジン回転速度の転送処理
途中(通信中)において比較用のエンジン回転速度の更
新が行われることはない。
前記エンジン回転速度の送受信処理を行うジョブとする
構成とした。かかる構成によると、エンジン回転速度の
送受信処理を行う前に、比較用のエンジン回転速度の格
納が行われることになり、エンジン回転速度の転送処理
途中(通信中)において比較用のエンジン回転速度の更
新が行われることはない。
【0012】請求項5記載の発明では、前記回転センサ
が、基準クランク角位置毎に検出信号を出力する構成で
あり、前記エンジン回転速度の演算結果を、前記検出信
号の周期の計測結果とする。かかる構成によると、基準
クランク角位置毎に出力される検出信号の周期を計測
し、該周期に係数を乗算してエンジン回転速度(例えば
回転数rpm)を演算する構成において、前記係数の乗
算によって得られるエンジン回転速度を比較するのでは
なく、前記周期を比較してエンジン回転速度の不整合を
診断する。
が、基準クランク角位置毎に検出信号を出力する構成で
あり、前記エンジン回転速度の演算結果を、前記検出信
号の周期の計測結果とする。かかる構成によると、基準
クランク角位置毎に出力される検出信号の周期を計測
し、該周期に係数を乗算してエンジン回転速度(例えば
回転数rpm)を演算する構成において、前記係数の乗
算によって得られるエンジン回転速度を比較するのでは
なく、前記周期を比較してエンジン回転速度の不整合を
診断する。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、同じタイ
ミングのエンジン回転速度をそれぞれのCPUのメモリ
に比較用として格納させることができ、転送データの設
定タイミングのずれによって異なるタイミングのエンジ
ン回転速度が比較されることを防止して、診断精度を向
上させることができるという効果がある。
ミングのエンジン回転速度をそれぞれのCPUのメモリ
に比較用として格納させることができ、転送データの設
定タイミングのずれによって異なるタイミングのエンジ
ン回転速度が比較されることを防止して、診断精度を向
上させることができるという効果がある。
【0014】請求項2記載の発明によると、同期して開
始されるジョブの最初の処理としてエンジン回転速度の
メモリへの格納を行わせることで、同じタイミングのエ
ンジン回転速度を確実にメモリに格納できるという効果
がある。請求項3記載の発明によると、第1CPUから
第2CPUに対してジョブ開始指令を出力することで、
開始タイミングを確実に同期させてジョブを実行させる
ことができ、以て、同じタイミングのエンジン回転速度
をメモリに格納できるという効果がある。
始されるジョブの最初の処理としてエンジン回転速度の
メモリへの格納を行わせることで、同じタイミングのエ
ンジン回転速度を確実にメモリに格納できるという効果
がある。請求項3記載の発明によると、第1CPUから
第2CPUに対してジョブ開始指令を出力することで、
開始タイミングを確実に同期させてジョブを実行させる
ことができ、以て、同じタイミングのエンジン回転速度
をメモリに格納できるという効果がある。
【0015】請求項4記載の発明によると、比較対象の
エンジン回転速度の送受信処理が行われる前に、比較対
象となるエンジン回転速度のメモリへの格納を行わせて
おくことで、比較するエンジン回転速度が通信途中で更
新されることを回避でき、以て、同じタイミングのエン
ジン回転速度を比較させることができるという効果があ
る。
エンジン回転速度の送受信処理が行われる前に、比較対
象となるエンジン回転速度のメモリへの格納を行わせて
おくことで、比較するエンジン回転速度が通信途中で更
新されることを回避でき、以て、同じタイミングのエン
ジン回転速度を比較させることができるという効果があ
る。
【0016】請求項5記載の発明によると、周期の計測
結果をエンジン回転速度に換算せずに比較させること
で、CPUの診断(エンジン回転速度の不整合診断)を
簡便に行わせることができるという効果がある。
結果をエンジン回転速度に換算せずに比較させること
で、CPUの診断(エンジン回転速度の不整合診断)を
簡便に行わせることができるという効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は実施の形態のシステムブロック図である。
この図1において、エンジン1のクランク軸から基準ク
ランク角位置(例えばBTDC110 °)毎に基準角度信
号REF(検出信号)を取り出す回転センサとしてのク
ランク角センサ2が設けられ、該クランク角センサ2か
らの基準角度信号REFは、エンジンコントロールユニ
ット(ECU)3内に入力回路4を介して入力されるよ
うになっている。
する。図1は実施の形態のシステムブロック図である。
この図1において、エンジン1のクランク軸から基準ク
ランク角位置(例えばBTDC110 °)毎に基準角度信
号REF(検出信号)を取り出す回転センサとしてのク
ランク角センサ2が設けられ、該クランク角センサ2か
らの基準角度信号REFは、エンジンコントロールユニ
ット(ECU)3内に入力回路4を介して入力されるよ
うになっている。
【0018】前記入力回路4を介して入力された基準角
度信号REFは、第1CPU5,第2CPU6にそれぞ
れ読み込まれる。前記第1CPU5,第2CPU6は、
それぞれバッファ,タイマ等を内蔵し、かつ、相互にシ
リアル通信によって通信可能に構成されている。そし
て、各CPU5,6においては、図2に示すようにし
て、前記基準角度信号REFの発生周期をタイマによっ
て計測し、該周期に係数を乗算してエンジン回転数rpm
(エンジン回転速度) を前記基準角度信号REFの発生
毎に演算する。前記演算されたエンジン回転数rpm は、
エンジン1への燃料供給量の演算や点火時期の演算等に
用いられるが、タイマ等に異常があると、実際とは異な
るエンジン回転数rpm を算出することになってしまい、
結果、燃料供給量や点火時期が誤制御されることになっ
てしまう。
度信号REFは、第1CPU5,第2CPU6にそれぞ
れ読み込まれる。前記第1CPU5,第2CPU6は、
それぞれバッファ,タイマ等を内蔵し、かつ、相互にシ
リアル通信によって通信可能に構成されている。そし
て、各CPU5,6においては、図2に示すようにし
て、前記基準角度信号REFの発生周期をタイマによっ
て計測し、該周期に係数を乗算してエンジン回転数rpm
(エンジン回転速度) を前記基準角度信号REFの発生
毎に演算する。前記演算されたエンジン回転数rpm は、
エンジン1への燃料供給量の演算や点火時期の演算等に
用いられるが、タイマ等に異常があると、実際とは異な
るエンジン回転数rpm を算出することになってしまい、
結果、燃料供給量や点火時期が誤制御されることになっ
てしまう。
【0019】そこで、各CPU5,6で演算されたエン
ジン回転数rpm を比較して、両者に所定以上の偏差があ
る場合には、CPU5,6(タイマ,クロック等)の異
常を判定し、フェイルセーフモードに移行するようにし
てある。図3は、前記エンジン回転数rpm の不整合診断
の様子を示すものであり、図の左側に示すフローチャー
トが第1CPU5で実行されるジョブを示し、図の右側
に示すフローチャートが第2CPU6で実行されるジョ
ブを示す。
ジン回転数rpm を比較して、両者に所定以上の偏差があ
る場合には、CPU5,6(タイマ,クロック等)の異
常を判定し、フェイルセーフモードに移行するようにし
てある。図3は、前記エンジン回転数rpm の不整合診断
の様子を示すものであり、図の左側に示すフローチャー
トが第1CPU5で実行されるジョブを示し、図の右側
に示すフローチャートが第2CPU6で実行されるジョ
ブを示す。
【0020】第1CPU5では、まず、S1で前回のジ
ョブ開始から一定時間(例えば10ms) だけ経過したか否
かを判別する。そして、前記一定時間だけ経過している
ときには、S2へ進み、第2CPU6に対してジョブの
開始指令を出力すると共に、S3以降の処理を実行す
る。一方、第2CPU6では、S21で、第1CPU5か
らのジョブ開始指令があったか否かを判別し、前記開始
指令があったときに初めてS22以降の処理を実行する。
ョブ開始から一定時間(例えば10ms) だけ経過したか否
かを判別する。そして、前記一定時間だけ経過している
ときには、S2へ進み、第2CPU6に対してジョブの
開始指令を出力すると共に、S3以降の処理を実行す
る。一方、第2CPU6では、S21で、第1CPU5か
らのジョブ開始指令があったか否かを判別し、前記開始
指令があったときに初めてS22以降の処理を実行する。
【0021】上記構成によって、図3に示す第1CPU
5で処理されるジョブと第2CPU6で処理されるジョ
ブとは、同じ開始タイミングで前記一定時間毎に実行さ
れることになる。ジョブが開始されると、第1CPU5
では、まず、ジョブの先頭であるS3で、最新に演算さ
れたエンジン回転数KNRPM(rpm)、即ち、直前の基準角度
信号REF出力時に演算されたエンジン回転数KNRPM(rp
m)を、比較用のエンジン回転数KRPM10としてバッファ
(メモリ)に格納する。
5で処理されるジョブと第2CPU6で処理されるジョ
ブとは、同じ開始タイミングで前記一定時間毎に実行さ
れることになる。ジョブが開始されると、第1CPU5
では、まず、ジョブの先頭であるS3で、最新に演算さ
れたエンジン回転数KNRPM(rpm)、即ち、直前の基準角度
信号REF出力時に演算されたエンジン回転数KNRPM(rp
m)を、比較用のエンジン回転数KRPM10としてバッファ
(メモリ)に格納する。
【0022】S4では、クランク角センサ2以外の各種
センサ等からの検出信号などをA/D変換して読込み、
S5では、該読込みデータに基づいて各種処理を実行す
る。同様に、第2CPU6においても、ジョブの先頭で
あるS22で、直前の基準角度信号REF出力時に演算さ
れたエンジン回転数KNRPM(rpm)を、比較用のエンジン回
転数KPRM102 としてバッファ(メモリ)に格納し、S23
では各種A/D入力を行って、S24で各種処理を実行す
る。
センサ等からの検出信号などをA/D変換して読込み、
S5では、該読込みデータに基づいて各種処理を実行す
る。同様に、第2CPU6においても、ジョブの先頭で
あるS22で、直前の基準角度信号REF出力時に演算さ
れたエンジン回転数KNRPM(rpm)を、比較用のエンジン回
転数KPRM102 としてバッファ(メモリ)に格納し、S23
では各種A/D入力を行って、S24で各種処理を実行す
る。
【0023】上記処理によって、第1CPU5,第2C
PU6のバッファには、同じタイミングのエンジン回転
数KNRPM がそれぞれに格納されることになる。ここで、
前記バッファへの格納タイミングに僅かのずれを生じ、
該ずれの間に基準角度信号REFが出力されてエンジン
回転数が更新されるようになった場合(REF周期=ジ
ョブ周期)であっても、この場合には、回転数に変動の
ない状態であるから、結果的に同じ回転数がそれぞれの
バッファに格納されることになり、回転数の不整合が誤
診断されることはない。
PU6のバッファには、同じタイミングのエンジン回転
数KNRPM がそれぞれに格納されることになる。ここで、
前記バッファへの格納タイミングに僅かのずれを生じ、
該ずれの間に基準角度信号REFが出力されてエンジン
回転数が更新されるようになった場合(REF周期=ジ
ョブ周期)であっても、この場合には、回転数に変動の
ない状態であるから、結果的に同じ回転数がそれぞれの
バッファに格納されることになり、回転数の不整合が誤
診断されることはない。
【0024】また、前記バッファへの格納タイミングの
僅かのずれによって、回転変動中に回転数の不整合が生
じたとしても、格納タイミングのずれが僅かの時間に抑
制されるから、不整合状態は長く継続せず、後述するよ
うに不整合が所定時間以上継続していることを条件とし
て最終的に異常判定を下す構成とすることで、誤診断を
回避できる。
僅かのずれによって、回転変動中に回転数の不整合が生
じたとしても、格納タイミングのずれが僅かの時間に抑
制されるから、不整合状態は長く継続せず、後述するよ
うに不整合が所定時間以上継続していることを条件とし
て最終的に異常判定を下す構成とすることで、誤診断を
回避できる。
【0025】更に、後述するように、バッファへのエン
ジン回転数KNRPM の格納を行った後で、同じジョブの処
理としてエンジン回転数KNRPM の転送処理を行うので、
エンジン回転数の相互転送の途中で、バッファの内容が
書き換えられることがなく、これによっても、回転数の
不整合が誤診断されることを回避できる。第1CPU5
では、前記S5の後、S6で、前記バッファに格納して
おいたエンジン回転数KPRM10(rpm) をシリアル通信によ
り、第2CPU6に転送する処理を行う。
ジン回転数KNRPM の格納を行った後で、同じジョブの処
理としてエンジン回転数KNRPM の転送処理を行うので、
エンジン回転数の相互転送の途中で、バッファの内容が
書き換えられることがなく、これによっても、回転数の
不整合が誤診断されることを回避できる。第1CPU5
では、前記S5の後、S6で、前記バッファに格納して
おいたエンジン回転数KPRM10(rpm) をシリアル通信によ
り、第2CPU6に転送する処理を行う。
【0026】第2CPU6では、上記第1CPU5から
の送信を受信する処理をS25で行う。前記シリアル通信
の後は、各CPU5,6で各種処理を行い(S7,S2
6)、その後、第1CPU5から第2CPU6に対する
2回目の送信をS8,S27で行って、エンジン回転数以
外のデータの転送を行う。
の送信を受信する処理をS25で行う。前記シリアル通信
の後は、各CPU5,6で各種処理を行い(S7,S2
6)、その後、第1CPU5から第2CPU6に対する
2回目の送信をS8,S27で行って、エンジン回転数以
外のデータの転送を行う。
【0027】前記2回目の送受信が終了すると、今度
は、第2CPU6のバッファに格納しておいたエンジン
回転数KPRM102(rpm)をシリアル通信により、第1CPU
5に転送する送受信処理をS9,S28で行う。これによ
り、第1CPU5には第2CPU6で演算されたエンジ
ン回転数KPRM102(rpm)が転送され、第2CPU6には第
1CPU5で演算されたエンジン回転数KPRM10(rpm) が
転送され、それぞれに両者で演算されたエンジン回転数
KPRMのデータを持つことになる。
は、第2CPU6のバッファに格納しておいたエンジン
回転数KPRM102(rpm)をシリアル通信により、第1CPU
5に転送する送受信処理をS9,S28で行う。これによ
り、第1CPU5には第2CPU6で演算されたエンジ
ン回転数KPRM102(rpm)が転送され、第2CPU6には第
1CPU5で演算されたエンジン回転数KPRM10(rpm) が
転送され、それぞれに両者で演算されたエンジン回転数
KPRMのデータを持つことになる。
【0028】そこで、第1CPU5では、S10におい
て、エンジン回転数KPRM10(rpm) とエンジン回転数KPRM
102(rpm)の偏差の絶対値DKPRM1を演算し、次のS11で
は、前記DKPRM1が、所定値以上であるか否かを判別し
て、エンジン回転数KPRMの不整合の有無を判断する。即
ち、前記偏差DKPRM1は、ジョブの先頭で各CPU5,6
においてバッファに格納させたエンジン回転数KPRMの偏
差を示すことになる。
て、エンジン回転数KPRM10(rpm) とエンジン回転数KPRM
102(rpm)の偏差の絶対値DKPRM1を演算し、次のS11で
は、前記DKPRM1が、所定値以上であるか否かを判別し
て、エンジン回転数KPRMの不整合の有無を判断する。即
ち、前記偏差DKPRM1は、ジョブの先頭で各CPU5,6
においてバッファに格納させたエンジン回転数KPRMの偏
差を示すことになる。
【0029】同様に、第2CPU6では、S29におい
て、エンジン回転数KPRM102(rpm)とエンジン回転数KPRM
10(rpm) の偏差の絶対値DKPRM2を演算し、次のS30で
は、前記DKPRM2が、所定値以上であるか否かを判別し
て、エンジン回転数KPRMの不整合の有無を判断する。前
記偏差DKPRM1,DKPRM2 が所定値以上であって、各CPU
5,6で演算されたエンジン回転数KPRMが整合しない場
合には、かかる不整合状態が所定時間以上継続している
か否かをS12,S31で判断し、所定時間以上継続してい
るときには、S13,S32でタイマ,クロック等の異常
(CPU動作の異常)を診断する。
て、エンジン回転数KPRM102(rpm)とエンジン回転数KPRM
10(rpm) の偏差の絶対値DKPRM2を演算し、次のS30で
は、前記DKPRM2が、所定値以上であるか否かを判別し
て、エンジン回転数KPRMの不整合の有無を判断する。前
記偏差DKPRM1,DKPRM2 が所定値以上であって、各CPU
5,6で演算されたエンジン回転数KPRMが整合しない場
合には、かかる不整合状態が所定時間以上継続している
か否かをS12,S31で判断し、所定時間以上継続してい
るときには、S13,S32でタイマ,クロック等の異常
(CPU動作の異常)を診断する。
【0030】尚、上記では、基準角度信号REFの周期
の計測結果に基づいて演算したエンジン回転数(rpm)
を、比較用としてバッファに格納させてその後の転送に
よって前記バッファに格納された回転数のデータ相互を
比較するようにしたが、周期の計測結果をそのままバッ
ファに格納させて比較させるようにしても、CPUの動
作異常の診断を行える。
の計測結果に基づいて演算したエンジン回転数(rpm)
を、比較用としてバッファに格納させてその後の転送に
よって前記バッファに格納された回転数のデータ相互を
比較するようにしたが、周期の計測結果をそのままバッ
ファに格納させて比較させるようにしても、CPUの動
作異常の診断を行える。
【図1】実施の形態におけるエンジン回転速度の検出を
行うシステムを示すブロック図。
行うシステムを示すブロック図。
【図2】実施の形態におけるエンジン回転速度の検出の
様子を示すタイムチャート。
様子を示すタイムチャート。
【図3】実施の形態におけるエンジン回転速度の不整合
診断の様子を示すフローチャート。
診断の様子を示すフローチャート。
1 エンジン 2 クランク角センサ 3 エンジンコントロールユニット(ECU) 4 入力回路 5 第1CPU 6 第2CPU
Claims (5)
- 【請求項1】エンジン回転に同期して検出信号を出力す
る回転センサと、 該回転センサからの検出信号をそれぞれ入力し、該検出
信号に基づいてエンジンの回転速度をそれぞれに演算す
る第1,第2CPUと、 を備え、前記第1CPU,第2CPU間の相互通信によ
り、エンジン回転速度の演算結果を他方に転送して演算
結果の比較を行い、該比較結果からCPU動作の正常,
異常判定を行うよう構成されたエンジン回転速度の不整
合診断装置において、 前記第1CPU,第2CPUの動作が同期しているとき
に、エンジン回転速度の最新の演算結果をそれぞれのメ
モリに格納しておき、該メモリに格納されたエンジン回
転速度のデータを他方に転送し、前記メモリに格納され
たエンジン回転速度を相互に比較させるよう構成したこ
とを特徴とするエンジン回転速度の不整合診断装置。 - 【請求項2】前記第1CPUと第2CPUとで開始タイ
ミングが同期するジョブの先頭で、エンジン回転速度の
最新の演算結果をそれぞれのメモリに格納させることを
特徴とする請求項1記載のエンジン回転速度の不整合診
断装置。 - 【請求項3】前記ジョブが、第1CPUによる開始タイ
ミングの検出結果に基づき、第2CPUに対してジョブ
開始指令を出力することで、開始タイミングが同期する
よう構成されたことを特徴とする請求項2記載のエンジ
ン回転速度の不整合診断装置。 - 【請求項4】前記ジョブが、前記エンジン回転速度の送
受信処理を行うジョブであることを特徴とする請求項2
又は3記載のエンジン回転速度の不整合診断装置。 - 【請求項5】前記回転センサが、基準クランク角位置毎
に検出信号を出力する構成であり、前記エンジン回転速
度の演算結果を、前記検出信号の周期の計測結果とする
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の
エンジン回転速度の不整合診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34887897A JPH11182321A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | エンジン回転速度の不整合診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34887897A JPH11182321A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | エンジン回転速度の不整合診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11182321A true JPH11182321A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18400003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34887897A Pending JPH11182321A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | エンジン回転速度の不整合診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11182321A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006176000A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Toyota Motor Corp | 異常判定システム |
JP2016017504A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-01 | トヨタ自動車株式会社 | エンジン制御装置 |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP34887897A patent/JPH11182321A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006176000A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Toyota Motor Corp | 異常判定システム |
JP2016017504A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-01 | トヨタ自動車株式会社 | エンジン制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040720 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041116 |