JPH11164459A - Ｏｐｇｗ把持用クランプ - Google Patents
Ｏｐｇｗ把持用クランプInfo
- Publication number
- JPH11164459A JPH11164459A JP32769297A JP32769297A JPH11164459A JP H11164459 A JPH11164459 A JP H11164459A JP 32769297 A JP32769297 A JP 32769297A JP 32769297 A JP32769297 A JP 32769297A JP H11164459 A JPH11164459 A JP H11164459A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opgw
- clamp
- rubber
- wire
- optical fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】光ファイバ複合架空地線（ＯＰＧＷ）把持用ク
ランプ内で、ＯＰＧＷの腐食や光ファイバの損失増加お
よび断線が起こらないＯＰＧＷ把持用クランプを提供す
る。 【解決手段】ＯＰＧＷを把持するクランプの内にＯＰＧ
Ｗを覆うゴム１を具備した。また、ゴム１の内面には、
多数の柱状ゴム３が設けられている。したがって、ＯＰ
ＧＷのＡＳ線５と把持用クランプの間に生じていた隙間
は、柱状ゴム３とゴム１とで完全に埋まり、腐食する塩
分を含んだ碍子洗浄水や雨水等がクランプ内に溜まるこ
とがない。
ランプ内で、ＯＰＧＷの腐食や光ファイバの損失増加お
よび断線が起こらないＯＰＧＷ把持用クランプを提供す
る。 【解決手段】ＯＰＧＷを把持するクランプの内にＯＰＧ
Ｗを覆うゴム１を具備した。また、ゴム１の内面には、
多数の柱状ゴム３が設けられている。したがって、ＯＰ
ＧＷのＡＳ線５と把持用クランプの間に生じていた隙間
は、柱状ゴム３とゴム１とで完全に埋まり、腐食する塩
分を含んだ碍子洗浄水や雨水等がクランプ内に溜まるこ
とがない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＯＰＧＷを鉄塔の
塔頂よりジョイントボックスやターミナルボックスへ引
き降ろす際に使用するＯＰＧＷ用把持用クランプに関す
るものである。
塔頂よりジョイントボックスやターミナルボックスへ引
き降ろす際に使用するＯＰＧＷ用把持用クランプに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】ＯＰＧＷ（Composite Fiber-Optic Grou
nd Wire 、光ファイバ複合架空地線）は鉄塔の塔頂に架
線され、送電線および鉄塔を雷による災害から保護する
役目を果しながら、その内部に設置されているＯＰユニ
ット内の光ファイバにより光通信や遠隔制御を行なって
いる。従って、ある地点ではＯＰＧＷを鉄塔の塔頂から
ジョイントボックスやターミナルボックスへ引き降ろす
必要がある。その際に使用するのがＯＰＧＷ把持用クラ
ンプとタワークリートである。
nd Wire 、光ファイバ複合架空地線）は鉄塔の塔頂に架
線され、送電線および鉄塔を雷による災害から保護する
役目を果しながら、その内部に設置されているＯＰユニ
ット内の光ファイバにより光通信や遠隔制御を行なって
いる。従って、ある地点ではＯＰＧＷを鉄塔の塔頂から
ジョイントボックスやターミナルボックスへ引き降ろす
必要がある。その際に使用するのがＯＰＧＷ把持用クラ
ンプとタワークリートである。
【０００３】図６は、従来のＯＰＧＷ把持用クランプと
タワークリートの使用状態を示す説明図である。鉄塔部
材１１と、ＯＰＧＷ１２を把持したＯＰＧＷ把持用クラ
ンプ１３とがタワークリート１４で連結されている。鉄
塔部材１１とタワークリート１４およびＯＰＧＷ１２と
ＯＰＧＷ把持用クランプ１３はそれぞれボルトとナット
により堅固に固定されている。
タワークリートの使用状態を示す説明図である。鉄塔部
材１１と、ＯＰＧＷ１２を把持したＯＰＧＷ把持用クラ
ンプ１３とがタワークリート１４で連結されている。鉄
塔部材１１とタワークリート１４およびＯＰＧＷ１２と
ＯＰＧＷ把持用クランプ１３はそれぞれボルトとナット
により堅固に固定されている。
【０００４】図７は、図６のＯＰＧＷ用把持用クランプ
１３の断面図である。ＯＰＧＷ１２はＯＰユニット１５
とＡＳ素線１６とから構成されており、左右に２本のＯ
ＰＧＷが把持用クランプで把持される（図７では右側部
分だけを示している）。把持力はボルト１７により得ら
れる。ボルトにてクランプを固定する際には、ナット、
平ワッシャ、スプリングワッシャが適宜用いられ、タワ
ークリート１４のアームが挿入されて締め付けられる。
１３の断面図である。ＯＰＧＷ１２はＯＰユニット１５
とＡＳ素線１６とから構成されており、左右に２本のＯ
ＰＧＷが把持用クランプで把持される（図７では右側部
分だけを示している）。把持力はボルト１７により得ら
れる。ボルトにてクランプを固定する際には、ナット、
平ワッシャ、スプリングワッシャが適宜用いられ、タワ
ークリート１４のアームが挿入されて締め付けられる。
【０００５】以上により、ＯＰＧＷが必要な位置に把持
される。
される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来のＯＰＧＷ把持用
クランプには以下の問題点があった。
クランプには以下の問題点があった。
【０００７】ＯＰＧＷ１２のＡＳ素線１６とＯＰＧＷ把
持用クランプとの接触部において、把持用クランプはＯ
ＰＧＷを円周方向にほぼ全面に亘って包み込む形になる
ために、ＯＰＧＷのＡＳ素線１６のより目と把持用クラ
ンプの内面の間に細長い隙間が形成される。この隙間に
毛細管現象により塩分等を含んだ碍子洗浄水や雨水等が
溜り、把持用クランプの内においてＯＰＧＷのＡＳ素線
１６が腐食される。
持用クランプとの接触部において、把持用クランプはＯ
ＰＧＷを円周方向にほぼ全面に亘って包み込む形になる
ために、ＯＰＧＷのＡＳ素線１６のより目と把持用クラ
ンプの内面の間に細長い隙間が形成される。この隙間に
毛細管現象により塩分等を含んだ碍子洗浄水や雨水等が
溜り、把持用クランプの内においてＯＰＧＷのＡＳ素線
１６が腐食される。
【０００８】さらに腐食が進行すると、その腐食生成物
によりＯＰユニット１５が侵食されてＯＰユニット１５
の強度が弱くなり、ＯＰユニット１５が押し潰されて光
ファイバが断線するといった問題が生じる。ＯＰユニッ
ト１５が押し潰されなくとも亀裂が入り、光ファイバに
まで塩分を含んだ碍子洗浄水や雨水等が達するようにな
と、ＯＰＧＷやＯＰユニット１５を構成している種々の
物質、あるいは侵入した水分に僅かに含まれている水素
の影響により光損失の増加が起きる。また、光ファイバ
の表面にマイクロクラックが残留している場合には、侵
入した水分がこのマイクロクラックに触れることでクラ
ックが急激に成長して光ファイバが断線するという問題
がある。
によりＯＰユニット１５が侵食されてＯＰユニット１５
の強度が弱くなり、ＯＰユニット１５が押し潰されて光
ファイバが断線するといった問題が生じる。ＯＰユニッ
ト１５が押し潰されなくとも亀裂が入り、光ファイバに
まで塩分を含んだ碍子洗浄水や雨水等が達するようにな
と、ＯＰＧＷやＯＰユニット１５を構成している種々の
物質、あるいは侵入した水分に僅かに含まれている水素
の影響により光損失の増加が起きる。また、光ファイバ
の表面にマイクロクラックが残留している場合には、侵
入した水分がこのマイクロクラックに触れることでクラ
ックが急激に成長して光ファイバが断線するという問題
がある。
【０００９】前記ＯＰＧＷのＡＳ素線１６のより目と把
持用クランプの内面の間に生じる細長い隙間に、グリス
等を塗り隙間を埋めてクランプし固定することが考えら
れるが、この方法では作業に長い時間が必要となり実際
的ではない。
持用クランプの内面の間に生じる細長い隙間に、グリス
等を塗り隙間を埋めてクランプし固定することが考えら
れるが、この方法では作業に長い時間が必要となり実際
的ではない。
【００１０】従って本発明の目的は、前記した従来技術
の欠点を解消し、ＯＰＧＷ把持用クランプ内でＯＰＧＷ
の腐食や光ファイバの損失増加および断線が起こらない
ＯＰＧＷ把持用クランプを提供することにある。
の欠点を解消し、ＯＰＧＷ把持用クランプ内でＯＰＧＷ
の腐食や光ファイバの損失増加および断線が起こらない
ＯＰＧＷ把持用クランプを提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するため、ＯＰＧＷを把持するクランプの内に前記Ｏ
ＰＧＷを覆うゴムを具備した。
現するため、ＯＰＧＷを把持するクランプの内に前記Ｏ
ＰＧＷを覆うゴムを具備した。
【００１２】前記ゴムは、そのクランプ内周面に芝状に
立設したものを用いた。
立設したものを用いた。
【００１３】
【発明の実施の形態】図１は、本発明のＯＰＧＷ把持用
クランプの一実施例を示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）
である。図１は２つ一組の把持用クランプの片方を示し
ており、もう片方も同形である。２本ＯＰＧＷはゴム１
を介してＯＰＧＷ把持用クランプにクランプされ、ボル
ト取り付け穴２にボルトを通して締め付けられて把持さ
れる。ゴム１はＯＰＧＷを包み込めるように円柱を半割
りした形を成している。
クランプの一実施例を示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）
である。図１は２つ一組の把持用クランプの片方を示し
ており、もう片方も同形である。２本ＯＰＧＷはゴム１
を介してＯＰＧＷ把持用クランプにクランプされ、ボル
ト取り付け穴２にボルトを通して締め付けられて把持さ
れる。ゴム１はＯＰＧＷを包み込めるように円柱を半割
りした形を成している。
【００１４】図２は、図１のゴム１の拡大説明図であ
る。ゴム１の内面、つまりＯＰＧＷのＡＳ線に接する側
には多数の柱状ゴム３が設けられている。このようにゴ
ム１はそのクランプ内周面に芝状に立設したものであ
る。柱状ゴム３とゴム１がＡＳ線５のより目とクランプ
との間に生じる細長い隙間を埋める。
る。ゴム１の内面、つまりＯＰＧＷのＡＳ線に接する側
には多数の柱状ゴム３が設けられている。このようにゴ
ム１はそのクランプ内周面に芝状に立設したものであ
る。柱状ゴム３とゴム１がＡＳ線５のより目とクランプ
との間に生じる細長い隙間を埋める。
【００１５】図３は、図１のＯＰＧＷ把持用クランプに
てＯＰＧＷを把持した状態の断面図である。ＡＳ素線５
とＯＰユニット４から構成される２本のＯＰＧＷが同時
にクランプされ把持される。把持力はボルト６により得
られる。ボルトにてクランプを固定する際には、ナッ
ト、平ワッシャ、スプリングワッシャが適宜用いられ、
タワークリートのアームが挿入されて締め付けられ、Ｏ
ＰＧＷが必要な位置に把持される。ＡＳ線５と把持用ク
ランプの間に生じていた隙間は、柱状ゴム３とゴム１と
で完全に埋まり、腐食する塩分を含んだ碍子洗浄水や雨
水等がクランプ内に溜まることがない。
てＯＰＧＷを把持した状態の断面図である。ＡＳ素線５
とＯＰユニット４から構成される２本のＯＰＧＷが同時
にクランプされ把持される。把持力はボルト６により得
られる。ボルトにてクランプを固定する際には、ナッ
ト、平ワッシャ、スプリングワッシャが適宜用いられ、
タワークリートのアームが挿入されて締め付けられ、Ｏ
ＰＧＷが必要な位置に把持される。ＡＳ線５と把持用ク
ランプの間に生じていた隙間は、柱状ゴム３とゴム１と
で完全に埋まり、腐食する塩分を含んだ碍子洗浄水や雨
水等がクランプ内に溜まることがない。
【００１６】図４は、本発明のＯＰＧＷ把持用クランプ
の他の第一の実施例を示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）
である。断面図は、図４（ａ）のＡ−Ａ断面図である。
ゴム１の外周に断面が矩形状の溝８がＯＰユニット４を
中心に、言い換えればＯＰＧＷを把持した時にそのＯＰ
ＧＷを中心に放射状に設けられている。溝の数量は合計
８本である。この溝により従来の毛細管現象を防ぎクラ
ンプ内の水の流れを良くして、ＯＰＧＷが腐食する塩分
を含んだ碍子洗浄水や雨水等がクランプ内に溜まること
を防いでいる。なお、溝８の断面形状は矩形に限らず三
角計、多角形、半円形、円形等とすること考えられる。
また、溝の数も８本に限らない。その場合には、クラン
プの加工のし易さ、把持するＯＰＧＷの断面積等を考慮
して適宜決めることができる。
の他の第一の実施例を示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）
である。断面図は、図４（ａ）のＡ−Ａ断面図である。
ゴム１の外周に断面が矩形状の溝８がＯＰユニット４を
中心に、言い換えればＯＰＧＷを把持した時にそのＯＰ
ＧＷを中心に放射状に設けられている。溝の数量は合計
８本である。この溝により従来の毛細管現象を防ぎクラ
ンプ内の水の流れを良くして、ＯＰＧＷが腐食する塩分
を含んだ碍子洗浄水や雨水等がクランプ内に溜まること
を防いでいる。なお、溝８の断面形状は矩形に限らず三
角計、多角形、半円形、円形等とすること考えられる。
また、溝の数も８本に限らない。その場合には、クラン
プの加工のし易さ、把持するＯＰＧＷの断面積等を考慮
して適宜決めることができる。
【００１７】図５は、本発明のＯＰＧＷ把持用クランプ
の他の第二の実施例を示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）
である。断面図は図５（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。ゴ
ム１を外側から覆うキャップ７が設けられている。これ
により、クランプ外部から流れて来る碍子洗浄水や雨水
等がクランプ内に入ることがない。
の他の第二の実施例を示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）
である。断面図は図５（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。ゴ
ム１を外側から覆うキャップ７が設けられている。これ
により、クランプ外部から流れて来る碍子洗浄水や雨水
等がクランプ内に入ることがない。
【００１８】以上により、ＯＰＧＷは必要な位置に把持
され、長期に亘ってもＯＰＧＷ把持用クランプ内でＯＰ
ＧＷの腐食や光ファイバの損失増加および断線が起こら
ないＯＰＧＷ把持用クランプを提供することが可能とな
る。
され、長期に亘ってもＯＰＧＷ把持用クランプ内でＯＰ
ＧＷの腐食や光ファイバの損失増加および断線が起こら
ないＯＰＧＷ把持用クランプを提供することが可能とな
る。
【００１９】
【発明の効果】本発明のＯＰＧＷ把持用クランプは、ク
ランプ内にゴムやキャップ、溝を設けたことにより、ク
ランプ内でＯＰＧＷの腐食や光ファイバの損失増加およ
び断線が起こらないという極めて優れた効果を発揮す
る。
ランプ内にゴムやキャップ、溝を設けたことにより、ク
ランプ内でＯＰＧＷの腐食や光ファイバの損失増加およ
び断線が起こらないという極めて優れた効果を発揮す
る。
【図１】本発明のＯＰＧＷ把持用クランプの一実施例を
示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）である。
示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）である。
【図２】図１内のゴムの拡大説明図である。
【図３】図１のＯＰＧＷ把持用クランプにてＯＰＧＷを
把持した状態の断面図である。
把持した状態の断面図である。
【図４】本発明のＯＰＧＷ把持用クランプの他の第一の
実施例を示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）である。
実施例を示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）である。
【図５】本発明のＯＰＧＷ把持用クランプの他の第二の
実施例を示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）である。
実施例を示す平面図（ａ）と断面図（ｂ）である。
【図６】従来のＯＰＧＷ把持用クランプとタワークリー
トの使用状態の説明図である。
トの使用状態の説明図である。
【図７】図６のＯＰＧＷ把持用クランプにてＯＰＧＷを
把持した状態の断面図である。
把持した状態の断面図である。
１ ゴム ２ ボルト取り付け穴 ３ 柱状ゴム ４、１５ ＯＰユニット ５、１６ ＡＳ線 ６、１７ ボルト ７ キャップ ８ 溝 １１ 鉄塔部材 １２ ＯＰＧＷ １３ ＯＰＧＷ把持用クランプ １４ タワークリート
Claims (2)
- 【請求項１】ＯＰＧＷを把持するクランプにおいて、該
クランプ内に前記ＯＰＧＷを覆うゴムを具備して成るこ
とを特徴とするＯＰＧＷ把持用クランプ。 - 【請求項２】ゴムは、そのクランプ内周面に芝状に立設
したものであることを特徴とする請求項１記載のＯＰＧ
Ｗ把持用クランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32769297A JPH11164459A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | Ｏｐｇｗ把持用クランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32769297A JPH11164459A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | Ｏｐｇｗ把持用クランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11164459A true JPH11164459A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=18201919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32769297A Pending JPH11164459A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | Ｏｐｇｗ把持用クランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11164459A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5486727A (en) * | 1991-07-08 | 1996-01-23 | Magnet-Motor Gesellschaft Mbh | Linear accelerator |
| JP2009053629A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Kyocera Corp | 画像表示装置、および画像表示装置の駆動方法 |
| CN115308867A (zh) * | 2022-10-09 | 2022-11-08 | 长飞光纤光缆股份有限公司 | Opgw的引下件及采用其引下绝缘光单元的方法 |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP32769297A patent/JPH11164459A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5486727A (en) * | 1991-07-08 | 1996-01-23 | Magnet-Motor Gesellschaft Mbh | Linear accelerator |
| JP2009053629A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Kyocera Corp | 画像表示装置、および画像表示装置の駆動方法 |
| CN115308867A (zh) * | 2022-10-09 | 2022-11-08 | 长飞光纤光缆股份有限公司 | Opgw的引下件及采用其引下绝缘光单元的方法 |
| CN115308867B (zh) * | 2022-10-09 | 2023-01-06 | 长飞光纤光缆股份有限公司 | Opgw的引下件及采用其引下绝缘光单元的方法 |
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