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JPH11148880A - 圧力発信器 - Google Patents

圧力発信器

Info

Publication number
JPH11148880A
JPH11148880A JP31698397A JP31698397A JPH11148880A JP H11148880 A JPH11148880 A JP H11148880A JP 31698397 A JP31698397 A JP 31698397A JP 31698397 A JP31698397 A JP 31698397A JP H11148880 A JPH11148880 A JP H11148880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
pressure
connector
pressure transmitter
connector portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31698397A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Shimizu
勝見 清水
Kenji Nagasawa
健二 長澤
Hiroshi Wakabayashi
宏誌 若林
Takayuki Yokoyama
崇之 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Keiki Co Ltd
Original Assignee
Nagano Keiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagano Keiki Co Ltd filed Critical Nagano Keiki Co Ltd
Priority to JP31698397A priority Critical patent/JPH11148880A/ja
Publication of JPH11148880A publication Critical patent/JPH11148880A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース内を大気に連通させることができると
ともに、充分な防水性および防塵性を確保できる圧力発
信器を提供する。 【解決手段】 圧力センサ51が収納されるケース61
と、ケース61に一体化された第一コネクタ部62と、
第一コネクタ部62に嵌合離脱可能な第二コネクタ部6
3とを備えた圧力発信器5において、ケース61の内部
空間を、第一コネクタ部62の貫通孔64と、第一、第
二コネクタ部62,63の間の空間と、第二コネクタ6
3の通気路67とを介して大気と連通させ、貫通孔64
のケース側開口64Aを通気性および防水性を有するフ
ィルタ65により封口する。これにより、水やゴミ等の
浸入を阻止できるとともに、ケース61内外の通気を確
保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力発信器に関
し、詳しくは、被検知圧力および大気圧の圧力差を検出
して電気信号に変換する圧力センサと、この圧力センサ
が収納されるケースと、このケースと一体化されて当該
ケースを密閉する第一コネクタ部と、この第一コネクタ
部に対して嵌合離脱可能に設けられた第二コネクタ部と
を備えた圧力発信器に関する。
【0002】
【背景技術】流体圧力の測定には、被検知圧力および大
気圧の圧力差を検出して電気信号に変換する圧力センサ
をケースに収納した圧力発信器が用いられている。圧力
センサとしては、ダイアフラムを用いた構造のものが知
られている。すなわち、ダイアフラムの一方の面を被検
知圧力を受ける感圧面とするとともに、他方の面を大気
圧を受ける大気圧受圧面とし、感圧面に測定対象となる
流体のみを導入して、大気圧受圧面はケース内の空間に
開放し、これにより、被検知圧力および大気圧の圧力差
によってダイアフラムが変形するようになっている。こ
の種の圧力センサとしては、例えば、ダイアフラムの変
形を歪みゲージにより電気信号に変換する歪みゲージ型
圧力センサや、ダイアフラムの変形を静電容量として検
出する静電容量型圧力センサ等が知られている。
【0003】このような圧力発信器には、通常、信号ケ
ーブルや電源ケーブル等の電線が接続される。この接続
には、互いに嵌合する一対のコネクタ部が用いられるこ
とが多い。すなわち、ケースと、第一コネクタ部、例え
ば、雄コネクタ部とを一体化し、この雄コネクタ部に対
して第二コネクタ部、具体的には、電線を備えた雌コネ
クタ部を嵌合させることにより電線を接続する。
【0004】ところで、圧力発信器の設置される測定環
境が過酷な場合等には、圧力センサを保護するために、
ケースを密閉構造にして防水性や防塵機能の向上を図る
ようにしている。しかし、ケースを密閉すると、温度変
化やダイアフラムの変形によってケース内の圧力が変動
し、大気圧受圧面にかかる圧力が大気圧と同一でなくな
るため、測定精度が低下する。
【0005】このような問題を解消するために、雄コネ
クタ部に貫通孔を設けてケース内と連通し、この貫通孔
と雌コネクタ部の電線内の隙間とを連通させ、これによ
り、雌雄のコネクタ部を嵌合させた状態でケース内を大
気開放する方法がある(実公平7−49398号公
報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この方法では、雌コネ
クタ部を雄コネクタ部から離脱させた状態において、雄
コネクタ部の貫通孔が露出するので、この貫通孔から水
やゴミ等がケース内に入り込むおそれがあり、充分な防
水性および防塵性が得られないという問題がある。
【0007】本発明の目的は、ケース内を大気に連通さ
せることができるとともに、充分な防水性および防塵性
を確保できる圧力発信器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測定部の被
検知圧力を受ける感圧面および大気圧を受ける大気圧受
圧面を有しかつ前記被検知圧力および大気圧の圧力差を
検出して電気信号に変換する圧力センサと、この圧力セ
ンサが収納されるケースと、このケースと一体化されて
当該ケースを密閉する第一コネクタ部と、この第一コネ
クタ部に対して嵌合離脱可能に設けられた第二コネクタ
部とを備えた圧力発信器であって、第一コネクタ部に
は、当該第一コネクタ部および第二コネクタ部の間の空
間と、ケースの内部空間とを連通する貫通孔が設けら
れ、第二コネクタ部には、第一コネクタ部および第二コ
ネクタ部の間の空間から大気に通じる通気路が設けら
れ、貫通孔のケース側開口は、通気性および防水性を有
するフィルタにより封口されていることを特徴とする。
【0009】本発明では、ケースの内部空間は、第一コ
ネクタ部の貫通孔と、第一、第二コネクタ部の間の空間
と、第二コネクタの通気路とを介して大気と連通される
ので、ケース内外の通気が確保される。このうち、第一
コネクタ部の貫通孔は、通気性および防水性を有するフ
ィルタによって封口されているため、第一コネクタ部か
ら第二コネクタ部を離脱させた状態において貫通孔が露
出しても、フィルタによって、水、ゴミ等のケース内へ
の浸入を阻止できるとともに、水、ゴミ、埃等を除いた
空気のみをケース内に導入できるから、優れた防水性お
よび防塵性が得られ、圧力センサを含むケース内の部品
を確実に保護できる。
【0010】そして、フィルタは、貫通孔のケース側開
口を封口するように設けられているので、フィルタ全体
が外部に露出することがなくなって、ケースおよび第一
コネクタ部により保護されるから、ゴミ、泥、小石等の
フィルタへの衝突、付着を防止できる。従って、測定環
境が過酷な場合でも、ゴミ等の付着によるフィルタの目
詰まりを防止でき、通気性を継続して確保できるうえ、
ゴミ等によるフィルタの破損を防止できるから、フィル
タの防水性を維持できる。
【0011】前述したフィルタは、その周縁部に接続部
を備え、この接続部は、ケース側開口の開口端に超音波
溶着されていることが好ましい。このようにフィルタの
接続部を超音波溶着すると、フィルタの接続部とケース
側開口の開口端とを、短時間で隙間なく確実に密着させ
ることができる。
【0012】さらに、ケースには、圧力センサを第一コ
ネクタ部側から覆う蓋部材が圧入され、この蓋部材に
は、通気孔が形成され、当該蓋部材およびケースは、金
属からなることが望ましい。
【0013】このような蓋部材を設けると、圧力センサ
と第一コネクタ部とが遮断されるので、仮に、貫通孔か
ら埃、ゴミ、水等が入り込んでも、圧力センサ側への浸
入を阻止できる。その反面、蓋部材により空気の流通が
妨げられるので、圧力センサの大気圧受圧面に大気圧と
同じ圧力が加わらなくなるおそれが生じるが、蓋部材に
通気孔を積極的に設けることで、当該通気孔を通じて圧
力センサと第一コネクタ部との間に空気を流通させるこ
とができるから、大気圧受圧面が受ける圧力を確実に大
気圧と同圧にできる。
【0014】また、蓋部材およびケースは導電性を有す
る金属材料からなるので、ケースの内部がシールドされ
るから、電磁妨害によるノイズを低減できる。さらに、
蓋部材は、ケースに圧入されているので、蓋部材とケー
スとを容易かつ確実に導通させることができるうえ、ケ
ースに蓋部材を保持・導通させるための特別な構造を設
けなくてもよいから、構造の簡略化を図ることができ
る。
【0015】このようなケース内に、圧力センサおよび
第一コネクタ部を電気的に接続するための接続ピンが蓋
部材を貫通して設けられる場合、蓋部材には、貫通コン
デンサが貫挿されて当該蓋部材に導通され、この貫通コ
ンデンサに、接続ピンが挿通されていてもよい。
【0016】このように、蓋部材を介してケースにアー
スされた貫通コンデンサに接続ピンを貫挿すれば、接続
ピンに乗ったノイズが有効にカットされ、圧力発信器の
耐ノイズ特性を一層向上できる。また、貫通コンデンサ
は、蓋部材に取り付けられているので、蓋部材を貫通コ
ンデンサのアースラインに兼用できるから、部材点数の
増加を抑制できるうえ、圧力発信器の小型化を実現でき
る。
【0017】以上において、第二コネクタ部は、第一コ
ネクタ部と電気的に接続される電線を備え、前記通気路
は、この電線内の長手方向に連続した隙間により構成さ
れていてもよい。ここで、電線としては、例えば、細い
導線を編んだ一本の芯線を外被で覆った構造のもの、リ
ード線等の複数の心線をまとめて外被で覆ったもの等を
採用できる。この場合、電線内の長手方向に連続した隙
間とは、前者の場合、例えば、芯線および外被の間の隙
間や、芯線自身つまり導線間の隙間等であり、後者の場
合、例えば、心線と外皮との間の隙間や、心線内部の隙
間等である。また、電線の内部に空気を流通可能な通気
管を積極的に設け、この通気管を前記電線内の隙間、す
なわち、通気路としてもよい。
【0018】このように、電線内の隙間を利用して通気
路を構成すれば、第二コネクタ部に通気路用の孔を別途
形成しなくてもよくなるので、通気路を簡単に形成でき
る。また、電線を利用すると、第二コネクタ部に直接孔
を設けるよりも通気路を長くできるうえ、電線のうち、
大気に開放される側の端部は、水や泥等の少ない環境に
設置された電子機器や電源等に接続されることが多いた
め、水等が通気路に入り込むことがなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本実施形態の圧力発信
器5が示されている。この圧力発信器5は、一対のコネ
クタ部62,63を用いて電線66を接続するものであ
り、例えば、車載用の圧力発信器である。本実施形態の
圧力発信器5は、被検知圧力および大気圧の圧力差を検
出して電気信号に変換する検出部50と、この検出部5
0が収納されるケース61と、このケース61と一体化
されて当該ケース61を密閉する第一コネクタ部62
と、この第一コネクタ部62に対して嵌合離脱可能に設
けられた第二コネクタ部63と、ケース61を被測定部
に接続するための継手70とを備えている。
【0020】検出部50は、被検知圧力を受ける感圧面
51Aおよび大気圧を受ける大気圧受圧面51Bを備え
た圧力センサ51と、この圧力センサ51からの電気信
号を処理する回路を搭載した回路基板52とを含んで構
成されている。圧力センサ51は、図示しないが、ダイ
アフラムと、ダイアフラムの変形を検出して電気信号に
変換する変換手段とを有するものであり、ダイアフラム
の両面がそれぞれ感圧面51Aおよび大気圧受圧面51
Bとなっている。本実施形態の圧力センサ51は、ダイ
アフラムの大気圧受圧面51Bに歪みゲージを設けた歪
みゲージ型圧力センサである。なお、圧力センサは、こ
の歪みゲージ型圧力センサに限定されず、例えば、ダイ
アフラムと電極とを対向配置し、ダイアフラムの変位
を、当該電極と、ダイアフラムに設けた電極との間の静
電容量の変化として検出する静電容量型圧力センサ等の
他の圧力センサであってもよい。
【0021】このような圧力センサ51は、周縁部に複
数の爪部512A(図1では一つのみ図示)を備えた樹
脂製のホルダ512内に保持されている。これらの爪部
512Aには回路基板52が係止され、当該回路基板5
2は圧力センサ51の上に積層されている。回路基板5
2は、基板521上にフレキシブル基板522を装着し
たものであり、ワイヤーボンディング等により圧力セン
サ51と電気的に接続されている。この回路基板52に
は、当該回路基板52を介して圧力センサ51および後
述する第一コネクタ部62を電気的に接続するための接
続ピン524が立設されている。
【0022】これらの圧力センサ51および回路基板5
2は、金属製の筒状のケース61内に収納されている。
このケース61には、圧力センサ51および回路基板5
2を第一コネクタ部62側から覆う金属製の蓋部材53
が圧入され、回路基板52の接続ピン524はこの蓋部
材53に貫挿されている。蓋部材53は、その周縁部に
ケース61に沿って立ち上がる接続面53Aを有し、蓋
部材53をケース61に圧入すると、その接続面53A
がケース61に圧接され、蓋部材53がケース61内に
保持されるとともにケース61に導通されるようになっ
ている。
【0023】蓋部材53には、貫通コンデンサ531が
貫挿され、その外周面は半田付け等により蓋部材53と
導通している。この貫通コンデンサ531には、前述し
た接続ピン524が挿通され、その内周面と導通してい
る。また、蓋部材53には、当該蓋部材53を貫通して
空気を流通させるための通気孔532が形成されてい
る。
【0024】このようなケース61の圧力センサ51側
の開口には、金属製の継手70の一端が挿入されてケー
ス61および圧力センサ51に溶接固定されている。こ
れにより、継手70およびケース61は、電気的に接続
されている。また、継手70の内部には、軸心に沿って
流体を流通させるための流通孔70Aが形成され、流体
を被測定部から流通孔70Aを通じて圧力センサ51の
感圧面51Aに導けるようになっている。
【0025】本実施形態では、金属製の継手70、ケー
ス61および蓋部材53は、互いに導通され、図示しな
いアースラインに電気的に接続されている。これらの継
手70,ケース61および蓋部材53により、圧力セン
サ51および回路基板52は完全に被覆され、電磁妨害
によるノイズを除去できるようになっている。また、貫
通コンデンサ531の外周面は、蓋部材53を介してケ
ース61と導通しているため、電気的にはアースライン
に接続されるから、接続ピン524に乗ったノイズを除
去できる。
【0026】一方、ケース61の蓋部材53側の開口に
は、第一コネクタ部62が嵌入されてかしめられ、ケー
ス61と一体化されている。この第一コネクタ部62お
よび蓋部材53の間には、ケース61の内周面に沿って
空気漏れ防止用の樹脂モールド54が施され、ケース6
1内の気密性・水密性が確保されている。第一コネクタ
部62は、雄コネクタであり、フレキシブル基板55お
よび前記接続ピン524を介して回路基板52と接続さ
れたコンタクト621を備えている。
【0027】この第一コネクタ部62には、当該第一コ
ネクタ部62および第二コネクタ部63の間の空間と、
ケース61の内部空間とを連通する貫通孔64が設けら
れている。この貫通孔64のケース側開口64Aは、通
気性および防水性を有するフィルタ65により覆われて
封口されている。このフィルタ65は、空気を通す通気
性と、水分を通さない防水性とを兼ね備えたものであ
り、例えば、多孔質のフッ素樹脂系材料からなるもので
ある。また、フィルタ65は、その周縁部に金属或いは
樹脂等からなる接続部65Aを備え、この接続部65A
が、ケース側開口64Aの開口端に超音波溶着されてい
る。
【0028】第二コネクタ部63は、第一、第二コネク
タ部62,63を嵌合させることにより、第一コネクタ
部62のコンタクト621と電気的に接続される電線6
6を備えている。電線66は、内部に長手方向に連続し
た隙間を有するものであり、この隙間により、第一コネ
クタ部62および第二コネクタ部63の間の空間から大
気に通じる通気路67が構成されている。この電線66
は、例えば、細い導線を編んだ一本の芯線を外被で覆っ
た構造の電線であり、電線内の長手方向に連続した隙間
とは、芯線および外被の間の隙間や、芯線自身つまり導
線間の隙間である。なお、内部に長手方向に連続した隙
間を備えたものであれば、電線66の構造および種類は
特に限定されず、信号伝達用、電源供給用、信号伝達お
よび電源供給の両方を行うもの等、任意の電線を採用で
きる。
【0029】このように構成された圧力発信器5を設置
するにあたっては、第二コネクタ部63を第一コネクタ
部62から離脱させて分離しておき、圧力センサ51等
を組み込んだケース61および第一コネクタ部62を被
測定部に対して取り付けてから、第二コネクタ部63を
第一コネクタ部62に対して嵌合して、電線66を第一
コネクタ部62のコンタクト621に接続する。
【0030】また、本実施形態の圧力発信器5では、ケ
ース61の内部が外部の大気よりも低圧になると、圧力
発信器5外の大気が、電線66の第二コネクタ部63側
とは反対側の端部から、その内部の隙間を通じて、第二
コネクタ部63と第一コネクタ部62の間の空間に導入
され、第一コネクタ部62の貫通孔64からフィルタ6
5を通じてケース61の内部空間に導かれる。フィルタ
65においては、水分やゴミ等は除去され、大気のみが
通過するため、大気とともにゴミや水等がケース61の
内部に入り込むことはない。ケース61内に導入された
空気は、蓋部材53の通気孔532を通って圧力センサ
51側に流入し、圧力センサ51の大気圧受圧面51B
側の空間の圧力が大気と同じ圧力になる。これにより、
大気圧受圧面51Bには、大気と同圧の大気圧が加わる
ようになる。
【0031】これとは逆に、ケース61の内部が大気よ
りも高圧になると、前述した空気の流れと逆方向に空気
が流通して電線66の端部から外部に排気される。これ
により、大気圧受圧面51Bには、圧力発信器5の外部
の大気と同じ大気圧が常時加わるようになる。一方、被
測定部の流体は、継手70の流通孔70Aを通じて圧力
センサ51の感圧面51Aに導入され、この感圧面51
Aには、流体の圧力、つまり、被検知圧力が加わるよう
になる。
【0032】このように圧力センサ51の感圧面51A
および大気圧受圧面51Bでは、それぞれ被検知圧力と
大気圧とを受けるため、両圧力の差によりダイアフラム
が変位し、この変位が検出されて電気信号に変換され
る。この電気信号は回路基板52等において処理され、
電線66を介して表示装置や制御装置等の外部の装置に
送られる。
【0033】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、ケース61の内部空間は、
第一コネクタ部62の貫通孔64と、第一、第二コネク
タ部62,63の間の空間と、第二コネクタ部63の通
気路67とを介して大気と連通されるので、ケース61
内外の通気を確保できる。このうち、第一コネクタ部6
2の貫通孔64は、通気性および防水性を有するフィル
タ65によって封口されているため、第一コネクタ部6
2から第二コネクタ部63を離脱させた状態において貫
通孔64が露出しても、フィルタ65によって、水、ゴ
ミ等のケース61内への浸入を阻止できるとともに、
水、ゴミ、埃等を除いた空気のみをケース61内に導入
できるから、優れた防水性および防塵性が得られ、圧力
センサ51を含むケース61内の部品を確実に保護でき
る。
【0034】そして、フィルタ65は、貫通孔64のケ
ース側開口64Aを封口するように設けられているの
で、フィルタ65全体が外部に露出することがなくなっ
て、ケース61および第一コネクタ部62により保護さ
れるから、ゴミ、泥、小石等のフィルタ65への衝突、
付着を防止できる。また、仮に、第一、第二コネクタ部
62,63が、互いに分離した状態で、強風等に晒され
る環境に置かれた場合でも、その強風等の直撃を受けに
くくなる。従って、測定環境が過酷な場合でも、ゴミ等
の付着によるフィルタ65の目詰まりを防止でき、通気
性を継続して確保できるうえ、ゴミや強風等によるフィ
ルタ65の破損を防止できるから、フィルタ65の防水
性を維持できる。
【0035】そして、フィルタ65の接続部65Aは、
ケース側開口64Aの開口端に超音波溶着されているた
め、フィルタ65をケース側開口64Aに短時間で隙間
なく確実に密着させることができる。
【0036】さらに、ケース61には、圧力センサ51
を第一コネクタ部62側から覆う蓋部材53が設けられ
ているので、圧力センサ51と第一コネクタ部62とが
遮断されるので、仮に、貫通孔64から埃、ゴミ、水等
が入り込んでも、圧力センサ51側への浸入を阻止でき
る。この蓋部材53には、通気孔532が形成されてい
るため、当該通気孔532を通じて圧力センサ51と第
一コネクタ部62との間に空気を流通させることができ
るから、大気圧受圧面51Bが受ける圧力を確実に大気
圧と同圧にできる。
【0037】そして、蓋部材53およびケース61は、
導電性を有する金属材料からなるので、ケース61の内
部がシールドされるから、電磁妨害によるノイズを低減
できる。さらに、蓋部材53は、ケース61に圧入され
ているので、蓋部材53とケース61とを容易かつ確実
に導通させることができるうえ、ケース61に蓋部材5
3を保持・導通させるための特別な構造を設けなくても
よいから、構造の簡略化を図ることができる。
【0038】また、蓋部材53には、当該蓋部材53を
介してケース61に導通する貫通コンデンサ531が貫
挿され、この貫通コンデンサ531に、接続ピン524
が挿通されているため、接続ピン524に乗ったノイズ
を有効にカットできるから、圧力発信器5の耐ノイズ特
性を一層向上できる。さらに、貫通コンデンサ531
は、蓋部材53に取り付けられているので、蓋部材53
を貫通コンデンサ531のアースラインに兼用できるか
ら、部材点数の増加を抑制できるうえ、圧力発信器5の
小型化を実現できる。
【0039】そして、電線66内の隙間を利用して通気
路67が構成されているため、第二コネクタ部63に通
気路用の孔を別途形成しなくてもよくなるから、通気路
67を簡単に構成できる。また、電線66を利用する
と、第二コネクタ部63に直接孔を設けるよりも通気路
67を長くできるうえ、電線66のうち、大気に開放さ
れる側の端部は、水や泥等の少ない環境に設置された電
子機器や電源等に接続されることが多いため、水等が通
気路67に入り込むことがなくなる。
【0040】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
【0041】前記実施形態では、フィルタ65を貫通孔
64のケース側開口64Aを覆うように取り付けたが、
図2に示すように、貫通孔64にフィルタ68を圧入
し、その周囲の接続部68Aを超音波溶着、接着剤等で
固定してもよい。また、フィルタは、超音波溶着以外の
方法によって接合してもよく、例えば、接着剤のみで固
定してもよく、或いは、ケース側開口にかしめて固定し
てもよい。
【0042】前記実施形態では、第二コネクタ部63の
通気路67を電線66内の隙間により構成したが、図2
に二点鎖線で示すように、第二コネクタ部63に大気と
通じる孔631を設け、この孔631を通気路69とし
てもよい。
【0043】また、第一、第二コネクタ部の嵌合構造
は、特に限定されず、前記実施形態とは逆に、第一コネ
クタ部を雌コネクタとし、第二コネクタ部を雄コネクタ
としてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
圧力センサと、この圧力センサが収納されるケースと、
このケースと一体化された第一コネクタ部と、この第一
コネクタ部に対して嵌合離脱可能に設けられた第二コネ
クタ部とを備えた圧力発信器において、ケースの内部空
間は、第一コネクタ部の貫通孔と、第一、第二コネクタ
部の間の空間と、第二コネクタの通気路とを介して大気
と連通されるので、ケース内外の通気が確保される。
【0045】このうち、第一コネクタ部の貫通孔は、通
気性および防水性を有するフィルタによって封口されて
いるため、第一コネクタ部から第二コネクタ部を離脱さ
せた状態において貫通孔が露出しても、フィルタによっ
て水、ゴミ等のケース内への浸入を阻止できるから、優
れた防水性および防塵性が得られる。また、フィルタは
通気性を有するので、水、ゴミ、埃等を除いた空気のみ
をケース内に導入できるから、圧力センサを含むケース
内の部品を確実に保護できる。そして、フィルタは、貫
通孔のケース側開口を封口するように設けられているの
で、フィルタ全体が外部に露出することがなくなって、
ケースおよび第一コネクタ部により保護されるから、ゴ
ミ、泥、小石等のフィルタへの衝突、付着を防止でき
る。従って、測定環境が過酷な場合でも、ゴミ等の付着
によるフィルタの目詰まりを防止でき、通気性を継続し
て確保できるうえ、小石等によるフィルタの破損を防止
できるから、フィルタの防水性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】本発明の他の圧力発信器を示す断面図。
【符号の説明】
5 圧力発信器 51A 感圧面 51B 大気圧受圧面 51 圧力センサ 53 蓋部材 61 ケース 62 第一コネクタ部 63 第二コネクタ部 64 貫通孔 64A ケース側開口 67,69 通気路 65,68 フィルタ 65A,68A 接続部 66 電線 524 接続ピン 531 貫通コンデンサ 532 通気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 崇之 東京都大田区東馬込1−30−4 長野計器 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定部の被検知圧力を受ける感圧面お
    よび大気圧を受ける大気圧受圧面を有しかつ前記被検知
    圧力および大気圧の圧力差を検出して電気信号に変換す
    る圧力センサと、この圧力センサが収納されるケース
    と、このケースと一体化されて当該ケースを密閉する第
    一コネクタ部と、この第一コネクタ部に対して嵌合離脱
    可能に設けられた第二コネクタ部とを備えた圧力発信器
    であって、 前記第一コネクタ部には、当該第一コネクタ部および第
    二コネクタ部の間の空間と、前記ケースの内部空間とを
    連通する貫通孔が設けられ、 前記第二コネクタ部には、前記第一コネクタ部および第
    二コネクタ部の間の空間から大気に通じる通気路が設け
    られ、 前記貫通孔のケース側開口は、通気性および防水性を有
    するフィルタにより封口されていることを特徴とする圧
    力発信器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した圧力発信器におい
    て、 前記フィルタは、その周縁部に接続部を備え、 この接続部は、前記ケース側開口の開口端に超音波溶着
    されていることを特徴とする圧力発信器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した圧力
    発信器において、 前記ケースには、前記圧力センサを前記第一コネクタ部
    側から覆う蓋部材が圧入され、 この蓋部材には、通気孔が形成され、 当該蓋部材およびケースは、金属からなることを特徴と
    する圧力発信器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した圧力発信器におい
    て、 前記ケース内には、前記圧力センサおよび前記第一コネ
    クタ部を電気的に接続するための接続ピンが前記蓋部材
    を貫通して設けられ、 前記蓋部材には、貫通コンデンサが貫挿されて当該蓋部
    材に導通され、 この貫通コンデンサに、前記接続ピンが挿通されている
    ことを特徴とする圧力発信器。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載した圧力発信器において、 前記第二コネクタ部は、前記第一コネクタ部と電気的に
    接続される電線を備え、 前記通気路は、この電線内の長手方向に連続した隙間に
    より構成されていることを特徴とする圧力発信器。
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