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JPH1098489A - 複合リング形ネットワークシステムにおけるパス切替方法及び装置 - Google Patents

複合リング形ネットワークシステムにおけるパス切替方法及び装置

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Publication number
JPH1098489A
JPH1098489A JP8250486A JP25048696A JPH1098489A JP H1098489 A JPH1098489 A JP H1098489A JP 8250486 A JP8250486 A JP 8250486A JP 25048696 A JP25048696 A JP 25048696A JP H1098489 A JPH1098489 A JP H1098489A
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JP8250486A
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Takao Fukushima
隆生 福島
Masahiro Ashi
賢浩 芦
Atsushi Kubodera
淳 窪寺
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Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to US08/929,650 priority patent/US6038678A/en
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04L12/00Data switching networks
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    • H04L12/437Ring fault isolation or reconfiguration
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2213/00Indexing scheme relating to interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F2213/0038System on Chip

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】BLSRとUPSRが接続されているネットワ
ークシステムでのBLSRの系切替に伴うUPSRでの
誤切替を防止すること。 【解決手段】パス選択の要因となる警報検出部におい
て、現用と予備のパス警報検出回路104、105に、
それぞれ独立に保護タイマー106、107を設け、選
択側パスで警報を検出した場合、選択側パスの警報の発
生を保護タイマーにより一定時間遅らせた警報情報と、
非選択側パスで警報を検出した場合非選択側の警報の回
復を保護タイマーにより一定時間遅らせた警報情報を生
成し、前記2つの保護後の警報情報からそれぞれのパス
の障害状態に応じてパス切替を実行するようにしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はUPSRを含む複合
リング形ネットワークシステムに関し、特に隣接する2
つのノードから入力される現用及び予備パスをパススイ
ッチによって正常回線へ切り替える機能を有するパス切
替方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の技術として、BLSR(B
i−directional Line Switch
Ring)とUPSR(Uni−direction
alProtection Switch Ring)
とについて説明する。
【0003】まず、BLSRは、Bellcore G
ENERIC REQUIREMENTS GR−12
30−CORE Issue 1にあるように、複数ノ
ードを伝送路でリング状に接続したネットワークにおい
て、ノード間を1本のパスで接続し、そのパスを収容す
る伝送路で障害があった場合に、パスルートを変更して
パスを救済するリングネットワークである。図1及び図
2は、2ファイバBLSRの具体例及び障害時の切替動
作を示すものである。
【0004】図1は、Node-A〜Node-Eの5つ
のノード801〜805が、伝送路806、807で接
続され、ノード801からノード803へ、パス808
が設定されている状態を示している。この状態で、い
ま、図2に示すように、ノード802とノード803と
の間の伝送路806に障害809が発生した場合、以下
の切替が行われて、障害パスの救済が行われる。すなわ
ち、図2において、ノード802とノード803との間
の伝送路806に障害809が発生した場合、障害が発
生した伝送路806の直前のノード802において全て
のパスを折り返して、伝送路807を介して、各パスの
終端ノードまで新たなパスルートが設定される。したが
って、図示されているパス808に関しては、ノード8
02において折り返され、ノード803へ到達するパス
810が設定される。これにより、ノード803におい
ては伝送路の選択を伝送路806から伝送路807へ切
り替えることによりパスが救済される。
【0005】一方、UPSRは、Bellcore G
ENERIC REQUIREMENTS GR−14
00−CORE Issue 1にあるように、複数ノ
ードを伝送路でリング状に接続したネットワークにおい
て、ノード間を2本のパスで接続し、一方を現用、他方
を予備とするネットワークである。図3は、その一例を
示すもので、図3は、反時計回りのパスを現用、時計回
りのパスを予備としている例である。
【0006】図3で、ノード701からノード703へ
の信号伝送について説明する。通常は、現用パス709
と予備パス710の両方のパスを設定し、パス終端ノー
ド703において、現用パス709、予備パス710そ
れぞれのパスの警報検出部711、712とパス選択部
713とを設け、現用パス709を選択する。図3にお
いてノード701と702の間に障害が発生した場合、
すなわち現用パス709に障害が発生した場合、パス終
端ノード703の現用パス警報検出部711が障害を検
出しパス選択部713に対し予備パス710を選択する
よう制御することにより障害から復旧する。
【0007】また、リング間の接続構成に対する具体的
なパスの切替方法については、特開平7−212382
号公報「通信システム」に記載されている。これは、リ
ング間を2つのリングノードにて相互接続する構成にお
いて、現用、予備の2つのパスを定義して、伝送システ
ムの異常発生時に通信接続性維持することを目的とした
切替方法である。特に、SONET信号においては、V
T信号と呼ばれる低速の信号を多重して、さらに上位の
STS-1信号を形成する多重フレーム構造を採用して
いる。そのため、下位のVT信号レベルで障害が発生し
た場合においても、STS-1信号に多重する過程にお
いてこれらの障害情報が、切替を制御する上で見かけ上
「正常」に見えてしまう。上記文献に示される切替方式
はこの「異常」な下位レベル信号を選択する確率を低減
する切替方法に関するもので、あくまでも現用パス及び
予備パスの両者の障害が独立に発生する場合を対象とし
たものである。したがって、リング間接続構成におい
て、ある1つの障害が、現用、予備の両者の回線に対し
て、同時に障害を与えるような場合についてはなんら考
慮されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】いま、上記したUPS
RとBLSRとが接続されているネットワークシステム
を考える。Bellcore GENERIC REQ
UIREMENTS GR−1230−CORE によ
れば、BLSRでは伝送路障害による系切替が発生した
場合、障害が発生してから系切替を実行し回線が復旧す
るまで50msの時間を許容している。したがって、B
LSRからUPSRへ接続されているパスに対して最大
50ms間のパス障害が伝達される。
【0009】図3で説明したように、UPSRの伝送路
はリング状に構成されており、UPSRにおいては、B
LSRと接続される関門ノードからパスの終端ノードに
対して、現用と予備の2つのパスがそれぞれ逆回りに設
定される。現用パスと予備パスの伝送経路の違いによ
り、現用と予備のパスが通過するノード数が異なること
から、現用と予備のパスが通過するノード数の差の分だ
け、上記パス障害が終端ノードへ到達する時間に差が生
じて来る。したがって、前述した最大50msのパス障
害も関門ノードでは同時に通過するが、終端ノードで
は、到達時間が異なってくることになる。
【0010】前述したように、パス切替は、現用パス、
予備パス両者のうち常に正常パス側を選択することか
ら、前述のケースのように障害の到達時間に短時間の差
がある場合、一旦伝搬時間が長いパス側へセレクタが切
り替わり、その後切り戻るという誤切替が発生する。特
に、SONET信号においては、前述したように、VT
信号と呼ばれる低速のパスを多重して、さらに上位のS
TS-1パスを形成する多重構造を採用しているため、
複数の低速パスにおいて一斉に、前述した誤切替が発生
する可能性がある。
【0011】通常、SONET信号を扱う伝送装置で
は、パスの切替状態をソフトウェアにより監視している
ことから、前述したような複数のパスの誤切替が一斉に
発生した場合、1つのパスについて、「切替」と「切り
戻し」の2回の切り替えが起こり、切替状態監視に、非
常に煩雑なソフトウェア処理が発生することになる。例
えば、STS-3に収容されている全てのVT-1.5で
誤切替が発生したとすると、短時間に、84×2=16
8回の無駄な切替状態監視を行わなければならない。
【0012】本発明の目的は、BLSRとUPSRが接
続されているシステムにおけるBLSRの系切替に代表
されるような現用パスと予備パスの障害が同時に発生し
た時の誤切替を防止することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、パス選択の要因となる警報検出部におい
て、現用パス警報検出回路と予備パス警報検出回路と
に、それぞれ独立に保護タイマーを設け、選択側パスで
警報を検出した場合、選択側パスの警報の発生を保護タ
イマーにより一定時間遅らせた警報情報と、非選択側パ
スで警報を検出した場合、非選択側の警報の回復を保護
タイマーにより一定時間遅らせた警報情報を生成し、前
記2つの保護された警報情報からそれぞれのパスの障害
状態に応じてパス切替を実行するようにしたものであ
る。
【0014】本発明の課題を解決する手段を列挙すれば
以下の通りである。
【0015】本発明による一つの解決手段は、2つのリ
ング形ネットワークが関門ノードを介して接続されてお
り、一方のリング形ネットワークから他方のリング形ネ
ットワークに属する終端ノードへパスが設定され、前記
関門ノードから前記終端ノードへ現用パス及び予備パス
がそれぞれ逆回りに設定され、上記終端ノードが前記現
用パス及び予備パスからどちらか1系統のみ選択するよ
うな複合リング形ネットワークシステムにおいて、前記
現用パス及び予備パスの障害をそれぞれ独立に障害情報
として検出し、前記現用パス及び予備パスのうち選択さ
れているパスの障害情報か選択されていないパスの障害
情報かに応じて、前記現用パス及び予備パスのうちから
いずれか一方を選択することを特徴とする複合リング形
ネットワークシステムにおけるパス切替方法である。
【0016】上記本発明による一つの解決手段は、より
具体的には、2つのリング形ネットワークが関門ノード
を介して接続されており、一方のリング形ネットワーク
から他方のリング形ネットワークに属する終端ノードへ
パスが設定され、前記関門ノードから前記終端ノードへ
現用パス及び予備パスがそれぞれ逆回りに設定され、上
記終端ノードが前記現用パス及び予備パスからどちらか
1系統のみ選択するような複合リング形ネットワークシ
ステムにおいて、前記現用パス及び予備パスの障害をそ
れぞれ独立に障害情報として検出し、前記現用パス及び
予備パスのうち選択されているパスの障害情報か選択さ
れていないパスの障害情報かに応じて、選択されている
パスの障害情報に対しては障害の検出時間をある一定時
間遅らせるように、また、選択されていないパスの障害
情報に対しては障害の回復時間をある一定時間遅らせる
ように、それぞれ、保護をとり、保護をとった結果の障
害情報により前記現用パス及び予備パスのうちからいず
れか一方を選択することを特徴とする複合リング形ネッ
トワークシステムにおけるパス切替方法である。
【0017】本発明による他の解決手段は、2つのリン
グ形ネットワークが関門ノードを介して接続されてお
り、一方のリング形ネットワークから他方のリング形ネ
ットワークに属する終端ノードへパスが設定され、前記
関門ノードから前記終端ノードへ現用パス及び予備パス
がそれぞれ逆回りに設定され、上記終端ノードが前記現
用パス及び予備パスからどちらか1系統のみ選択するよ
うな複合リング形ネットワークシステムにおいて、前記
終端ノードとなりうる、他方のリング形ネットワークに
属する各ノード対応に、前記現用パス及び予備パスの障
害をそれぞれ独立に障害情報として検出する障害情報検
出手段と、前記現用パス及び予備パスのうち選択されて
いるパスの障害情報か選択されていないパスの障害情報
かを識別する障害情報パス識別手段と、前記障害情報検
出手段と前記障害情報パス識別手段との検出、識別結果
に応じて、前記現用パス及び予備パスのうちからいずれ
か一方を選択する手段とを設けたことを特徴とする複合
リング形ネットワークシステムにおけるパス切替装置で
ある。
【0018】上記本発明による他の解決手段は、より具
体的には、2つのリング形ネットワークが関門ノードを
介して接続されており、一方のリング形ネットワークか
ら他方のリング形ネットワークに属する終端ノードへパ
スが設定され、前記関門ノードから前記終端ノードへ現
用パス及び予備パスがそれぞれ逆回りに設定され、上記
終端ノードが前記現用パス及び予備パスからどちらか1
系統のみ選択するような複合リング形ネットワークシス
テムにおいて、前記終端ノードとなりうる、他方のリン
グ形ネットワークに属する各ノード対応に、前記現用パ
ス及び予備パスの障害をそれぞれ独立に障害情報として
検出する障害情報検出手段と、前記現用パス及び予備パ
スのうち選択されているパスの障害情報か選択されてい
ないパスの障害情報かに応じて、選択されているパスの
障害情報に対しては障害の検出時間をある一定時間遅ら
せるように、また、選択されていないパスの障害情報に
対しては障害の回復時間をある一定時間遅らせるよう
に、それぞれ、保護をとる保護手段と、上記保護手段に
より保護をとった結果の障害情報により前記現用パス及
び予備パスのうちからいずれか一方を選択するパス選択
手段とを設けたことを特徴とする複合リング形ネットワ
ークシステムにおけるパス切替装置である。
【0019】上記解決手段は主としてソフトウェアによ
り実現するのが有利である。。
【0020】また、前記ネットワークに用いる伝送方式
は、ANSI(AmericanNational S
tandards Institute)に定めるSO
NET(Synchronous Optical N
etwork)又はITU−T勧告G.707−709
に定めるSDH(Synchronous Digit
al Hierarchy)によることができる。
【0021】また、前記パスに伝送される信号は、AN
SIに定めるVT(VirtualTributar
y)又はITU−T勧告G.707−709に定めるT
U(Tributary Unit)によることができ
る。
【0022】さらに前記パスに伝送される信号は、AN
SIに定めるSTS(Synchronous Tra
nsport Signal)又はITU−T勧告G.
707−709に定めるAU(Administrat
ive Unit)によることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0024】図4ないし図6は、本発明を適用した、B
LSRとUPSRが接続されたネットワークシステムに
おいて、BLSRの系切替が起こった場合の障害伝搬を
説明するためのブロック図である。図4ないし図6にお
いて、201〜205は、BLSRのノード(Node
-A〜Node-E)、206〜211は、UPSRのノ
ード(Node-a〜Node-e)、212および21
3は、BLSR伝送路、214および215は、UPS
R伝送路、216は、BLSRとUPSR間を接続して
いるリング間接続伝送路、217は、BLSRでの伝送
パス、218は、UPSRにおける現用パス、219
は、UPSRにおける予備パス、220および221
は、UPSRの各ノードにおいてパス単位でパス切替の
要因となる警報を検出する警報検出部、222は、警報
検出部220および221の警報検出結果でパスの選択
を行うパス選択部である。
【0025】図4は、BLSRのノード(Node-
A)201からUPSRのノード(Node-c)20
8へパスを設定している場合を示し、BLSR側ではノ
ード(Node-A)201からのパスは、ノード(N
ode-B)202を経由してノード(Node-C)2
03から、UPSR側のノード(Node-a)206
へのパスと、さらに、ノード(Node-C)203か
らノード(Node-D)204を経由してUPSR側
のノード(Node-f)211へのパスが設定されて
いる。一方、UPSR側では、ノード(Node-C)
203からノード(Node-a)206へ入力された
パスが現用パスとなり、ノード(Node-b)207
を経由してノード(Node-c)208へ設定され
る。一方、ノード(Node-D)204からノード
(Node-f)211へ入力されたパスは、予備パス
となり、ノード(Node-e)210、ノード(No
de-d)209を経由してノード(Node-c)20
8へ設定される。
【0026】いま、ノード(Node-B)202とノ
ード(Node-C)203との間で伝送路障害224
が発生した場合を図5に示す。このとき、ノード(No
de-C)203とノード(Node-D)204とにお
いて伝送路障害224を検出し、それぞれのノードにお
いて、ノード(Node-E)205から入力されるパ
スに切り替える。切り替え後のネットワークの状態を、
図6に示す。
【0027】BLSRにおいて伝送路障害224が発生
してからパス切替が完了し、再度、パスが正常に戻るま
での時間は、Bellcoreの規定により50ms以
内と規定されていることから、最大50msのパス障害
がUPSRの現用パス218と予備パス219へ波及す
る。一方、UPSRの現用パス218と予備パス219
の経路が異なることによりノード(Node-c)20
8への、障害情報の到達時間に差が生じてくる。図5の
例におけるノード(Node-c)208での到達時間
差Tdは、各ノードでの遅延をTe、ノード間の遅延を
Tfとすると、Td=2(Te+Tf)である。
【0028】図7は、本発明によるパス切替装置の一実
施例を示すブロック図である。図7において、101、
102は入力パス、103は、入力パス101及び10
2を選択するパスセレクタ、104は、入力パス101
の警報検出を行う警報検出回路、105は、入力パス1
02の警報検出を行う警報検出回路、106は、警報検
出回路104からの警報情報をある一定時間遅らせて出
力する保護タイマー、107は、警報検出回路105か
らの警報情報をある一定時間遅らせて出力する保護タイ
マーである。
【0029】また、108は、警報検出回路104から
出力される生の警報情報と保護タイマー106から出力
される遅延された警報情報とを、入力パス101が選択
パスである場合には論理積演算した結果を、また入力パ
ス101が非選択パスである場合には論理和演算した結
果を、それぞれ、出力する警報処理回路であり、同様
に、109は、警報検出回路105から出力される生の
警報情報と保護タイマー107から出力される遅延され
た警報情報とを、入力パス102が選択パスである場合
には論理積演算した結果を、また入力パス102が非選
択パスである場合には論理和演算した結果を、それぞ
れ、出力する警報処理回路である。
【0030】さらに、110は、警報処理回路108及
び109から入力される入力パス101及び102の警
報情報から、入力パス101、102のうち正常パス側
へ切り替わるようパスセレクタ103に対して制御信号
を出力し、かつ、警報処理回路108、109に対し
て、入力パス101、102の選択状態、非選択状態を
通知する切替制御回路である。図8は、この切替制御回
路110の切替論理を一覧的に示すものである。
【0031】図7及び図8に示す本発明による切替装置
の動作を、図4ないし図6にて説明した場合について詳
細に説明する。
【0032】まず、切替装置の個別動作を説明する。い
ま、図9に示すような、現用パス218及び予備パス2
19間でTdの時間差を有する障害状態を示す警報が、
図7の入力パス101及び102に入力されたものとす
る。入力パス101に伝搬されてきた障害は、警報検出
回路104において警報検出されて警報処理回路108
及び保護タイマー106へ警報情報として出力される。
保護タイマー106では入力された警報情報をあらかじ
め設定されたタイマー値Ttだけ遅延させて警報処理回
路108へ出力する。保護タイマー106のタイマー値
TtはUPSRシステムのノード数と各ノード間の伝送
遅延差から決まる最大伝送遅延量Tdmax以上に設定
する。警報処理回路108では、警報出力回路104と
保護タイマー106とから入力される警報情報を、入力
パス101の選択状態/非選択状態によって異なる処理
を施し切替制御回路110へ出力する。
【0033】警報処理回路108の出力を図10に示
す。図10において、401は入力パス101の障害状
態、402は警報検出回路104の出力、403は保護
タイマー106の出力、404は入力パス101が選択
系である場合の警報処理回路108の出力、405は入
力パス101が非選択系である場合の警報処理回路10
8の出力である。入力パス101が選択系である場合、
警報検出回路104の出力402と保護タイマー106
の出力403の論理積の結果(図10における404)
が出力される。入力パス101が非選択系である場合、
警報検出回路104の出力402と保護タイマー106
の出力403の論理和の結果(図10における405)
が出力される。ここで説明するケースは入力パス101
が選択系であるので、警報処理回路108からは図10
における404の信号が切替制御回路110へ出力され
る。
【0034】一方、入力パス102においても入力パス
101側と同様の処理が行われる。つまり、入力パス1
02における障害を警報検出回路105において警報検
出し、警報検出回路105からの警報情報と、その警報
情報を保護タイマー107にてTt遅延された警報情報
とが警報処理回路109へ入力される。警報処理回路1
09からは入力パス102が非選択パスであることか
ら、前記入力される2つの警報情報の論理和(図10に
おける405に相当)が切替制御回路110へ出力され
る。切替制御回路110では警報処理回路108及び1
09からの警報情報と入力パスの選択状態とから、図8
に示す選択論理、つまり常に正常パス側を選択するよう
な論理に従ってパスセレクタ103に対して、切替制御
信号を出力する。以下、この動作を、場合分けして、図
11及び図12により説明する。
【0035】まず、入力パス101が選択されていると
きに、入力パス101側の障害が入力パス102側より
もTdだけ早く到達した場合を図11を用いて説明す
る。前記入力パス101上の障害501によって図7の
警報検出回路104で検出された警報情報と保護タイマ
ー106でさらにTfだけ遅延された警報情報とが、警
報処理回路108へ入力される。いま入力パス101が
選択系であることから前述したように前記2つの警報情
報の論理積をとった結果、つまり図11における503
が出力される。一方、入力パス102上の障害502に
よって入力パス101側と同様に、図7の警報検出回路
105の警報情報と保護タイマー107でTf遅延され
た警報情報とが、警報処理回路109へ入力される。入
力パス102側は非選択系であることから警報処理回路
109からは前記2つの障害情報の論理和をとった結果
504が出力される。警報処理回路108、109の出
力503、504を受けた切替制御回路110では図8
に示す選択論理に従ってパスセレクタ103を制御す
る。図8より明らかなように、入力パス101が選択系
の場合に切替が発生するのは、入力パス102が正常で
かつ入力パス101が警報状態のときのみである。本ケ
ースの場合、図11の503、504より切替が発生す
る条件に合致しないことから障害検出時においても切替
は発生しない。また前述したようにTfはTdの最大値
Tdmax以上に設定してあることから、本ケースでは
切替は起こらない。
【0036】次に、入力パス101が選択されていると
きに、入力パス101側の障害が入力パス102側より
もTdだけ遅く到達した場合を、図12を用いて説明す
る。前記入力パス101上の障害601によって、前述
と同様の警報処理を行い、警報処理回路108からは6
03が出力される。一方、入力パス102側も同様に警
報処理回路109からは604が出力される。切替制御
回路110では前記警報情報603、604から、図8
に示す選択論理に従ってパスセレクタ103を制御する
が、本ケースも前記ケースと同様に切替が発生する条件
に合致しないことから障害検出時においても切替は発生
しない。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、B
LSRとUPSRが接続されているネットワークシステ
ムにおいて、例えば、BLSRの系切替が原因によるU
PSRの現用パスと予備パスの同時障害発生のような、
本来UPSRでパス切替が起こらない事象における誤切
替を防止でき、ソフトウェアの繁雑な処理が不要になる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】BLSRの一例の正常動作時のパスルートを示
す構成図である。
【図2】BLSRの一例の障害発生時のパスルートを示
す構成図である。
【図3】UPSRの一例を示す構成図である。
【図4】BLSRとUPSRが接続されたネットワーク
システムにおける正常動作時のパスルートを示す構成図
である。
【図5】BLSRとUPSRが接続されたネットワーク
システムにおける障害発生時のパスルートを示す構成図
である。
【図6】BLSRとUPSRが接続されたネットワーク
システムにおける障害切替後のパスルートを示す構成図
である。
【図7】本発明による切替装置のブロック構成図であ
る。
【図8】図7における切替制御回路の切替論理を示す図
表である。
【図9】BLSRとUPSRが接続されたネットワーク
システムにおける終端ノードでの障害到達時間差を示す
タイムチャートである。
【図10】図7における警報処理回路の切替動作を示す
タイムチャートである。
【図11】図7の切替装置において入力パス101に先
に障害が到達した際の切替動作を示すタイムチャートで
ある。
【図12】図7の切替装置において入力パス102に先
に障害が到達した際の切替動作を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
101、102…入力パス、103…パスセレクタ、1
04、105…警報検出回路、106、107…保護タ
イマー、108、109…警報処理回路、110…切替
処理回路、201〜205…BLSRノード、206〜
211…UPSRノード、212、213…BLSR伝
送路、214、215…UPSR伝送路、216…リン
グ間伝送路、217…BLSRにおける現用パス、21
8…UPSRにおける現用パス、219…UPSRにお
ける予備パス、220、221…ノード208における
警報検出部、222…ノード208におけるパスセレク
タ、警報検出部、223…BLSRにおける迂回パス、
224…伝送路障害、225…障害ありの現用パス、2
26…障害ありの予備パス、301…現用パス217の
障害状態、302…予備パス218の障害状態、401
…入力パス101の障害状態、402…警報検出回路1
04の出力、403…保護タイマー106の出力、40
4…警報処理回路108の出力(入力パス101が選択
系)、405…警報処理回路108の出力(入力パス1
01が非選択系)、501…入力パス101の障害状
態、502…入力パス102の障害状態、503…警報
処理回路108の出力、504…警報処理回路109の
出力、505…切替条件、506…選択系、601…入
力パス101の障害状態、602…入力パス102の障
害状態、603…警報処理回路108の出力、604…
警報処理回路109の出力、605…切替条件、606
…選択系、701〜706…ノード、707、708…
伝送路、709…現用パス、710…予備パス、71
1、712…警報検出部、713…パス選択部、801
〜805…ノード、806、807…伝送路、808…
現用パス、809…伝送路障害、810…迂回パス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つのリング形ネットワークが関門ノード
    を介して接続されており、一方のリング形ネットワーク
    から他方のリング形ネットワークに属する終端ノードへ
    パスが設定され、前記関門ノードから前記終端ノードへ
    現用パス及び予備パスがそれぞれ逆回りに設定され、上
    記終端ノードが前記現用パス及び予備パスからどちらか
    1系統のみ選択するような複合リング形ネットワークシ
    ステムにおいて、前記現用パス及び予備パスの障害をそ
    れぞれ独立に障害情報として検出し、前記現用パス及び
    予備パスのうち選択されているパスの障害情報か選択さ
    れていないパスの障害情報かに応じて、前記現用パス及
    び予備パスのうちからいずれか一方を選択することを特
    徴とする複合リング形ネットワークシステムにおけるパ
    ス切替方法。
  2. 【請求項2】2つのリング形ネットワークが関門ノード
    を介して接続されており、一方のリング形ネットワーク
    から他方のリング形ネットワークに属する終端ノードへ
    パスが設定され、前記関門ノードから前記終端ノードへ
    現用パス及び予備パスがそれぞれ逆回りに設定され、上
    記終端ノードが前記現用パス及び予備パスからどちらか
    1系統のみ選択するような複合リング形ネットワークシ
    ステムにおいて、前記現用パス及び予備パスの障害をそ
    れぞれ独立に障害情報として検出し、前記現用パス及び
    予備パスのうち選択されているパスの障害情報か選択さ
    れていないパスの障害情報かに応じて、選択されている
    パスの障害情報に対しては障害の検出時間をある一定時
    間遅らせるように、また、選択されていないパスの障害
    情報に対しては障害の回復時間をある一定時間遅らせる
    ように、それぞれ、保護をとり、保護をとった結果の障
    害情報により前記現用パス及び予備パスのうちからいず
    れか一方を選択することを特徴とする複合リング形ネッ
    トワークシステムにおけるパス切替方法。
  3. 【請求項3】2つのリング形ネットワークが関門ノード
    を介して接続されており、一方のリング形ネットワーク
    から他方のリング形ネットワークに属する終端ノードへ
    パスが設定され、前記関門ノードから前記終端ノードへ
    現用パス及び予備パスがそれぞれ逆回りに設定され、上
    記終端ノードが前記現用パス及び予備パスからどちらか
    1系統のみ選択するような複合リング形ネットワークシ
    ステムにおいて、前記終端ノードとなりうる、他方のリ
    ング形ネットワークに属する各ノード対応に、前記現用
    パス及び予備パスの障害をそれぞれ独立に障害情報とし
    て検出する障害情報検出手段と、前記現用パス及び予備
    パスのうち選択されているパスの障害情報か選択されて
    いないパスの障害情報かを識別する障害情報パス識別手
    段と、前記障害情報検出手段と前記障害情報パス識別手
    段との検出、識別結果に応じて、前記現用パス及び予備
    パスのうちからいずれか一方を選択する手段とを設けた
    ことを特徴とする複合リング形ネットワークシステムに
    おけるパス切替装置。
  4. 【請求項4】2つのリング形ネットワークが関門ノード
    を介して接続されており、一方のリング形ネットワーク
    から他方のリング形ネットワークに属する終端ノードへ
    パスが設定され、前記関門ノードから前記終端ノードへ
    現用パス及び予備パスがそれぞれ逆回りに設定され、上
    記終端ノードが前記現用パス及び予備パスからどちらか
    1系統のみ選択するような複合リング形ネットワークシ
    ステムにおいて、前記終端ノードとなりうる、他方のリ
    ング形ネットワークに属する各ノード対応に、前記現用
    パス及び予備パスの障害をそれぞれ独立に障害情報とし
    て検出する障害情報検出手段と、前記現用パス及び予備
    パスのうち選択されているパスの障害情報か選択されて
    いないパスの障害情報かに応じて、選択されているパス
    の障害情報に対しては障害の検出時間をある一定時間遅
    らせるように、また、選択されていないパスの障害情報
    に対しては障害の回復時間をある一定時間遅らせるよう
    に、それぞれ、保護をとる保護手段と、上記保護手段に
    より保護をとった結果の障害情報により前記現用パス及
    び予備パスのうちからいずれか一方を選択するパス選択
    手段とを設けたことを特徴とする複合リング形ネットワ
    ークシステムにおけるパス切替装置。
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