JPH1074922A - Soi基板の製造方法 - Google Patents
Soi基板の製造方法Info
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- JPH1074922A JPH1074922A JP17162097A JP17162097A JPH1074922A JP H1074922 A JPH1074922 A JP H1074922A JP 17162097 A JP17162097 A JP 17162097A JP 17162097 A JP17162097 A JP 17162097A JP H1074922 A JPH1074922 A JP H1074922A
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Abstract
スタのソース・ドレーン間の漏れ電流を抑制し、SOI
基板中に発生する積層欠陥を除去する。 【解決手段】 犠牲酸化によって表面単結晶シリコン層
4内に積層欠陥が生じるのを防ぐ。この積層欠陥は、ア
ニール処理によって熱力学的に不安定にして消滅させ
る。
Description
単結晶シリコン層を有するSOI基板の製造方法に関す
るものである。
構造のものが提案されているが、絶縁層上のシリコン層
に各種デバイスを形成する方が、寄生容量を低減できし
かもデバイス間の分離を完全に行うことができるなど、
単結晶シリコン基板に作り込むよりも、デバイス特性や
デバイス間分離の点で有利であることが知られている。
このような見地から、最近では、単結晶シリコン基板の
代わりにSOI(Silicon On Insulator)基板上に半導
体集積回路を形成する方法が用いられるようになってき
た。
合、 大別してSIMOX(Separation by Implanted O
Xygen)によるものと貼り合わせによるものとがある。
まず、SIMOX基板の製造方法について説明すると、
この方法は、単結晶シリコン基板の所定の深さに酸素イ
オンを打ち込んで酸素の高濃度層を形成する。そして、
1300℃程度の高温で数時間に亘ってアニール処理を
行い、これにより前述した酸素の高濃度層を電気絶縁性
を有した埋込酸化膜に変化させる。引き続き、シリコン
基板表面に形成されたアニール酸化膜を除去することに
より、シリコン基板の厚さ方向の途中に埋込酸化層を形
成し、その上に所定の厚さの単結晶シリコン層を持った
SOI基板を作成する。
方法について説明する。なお、貼り合わせによるSOI
基板の製造方法には2通りの方法がある。まず、SOI
基板の第1の製造方法について説明する。2枚の単結晶
シリコン基板を用意し、シリコン基板の一方を酸化して
表面に酸化膜を形成する。そして、この酸化膜を挟むよ
うに他方のシリコン基板を重ねて貼り合わせ、基板表面
から順に酸化膜、第1の単結晶シリコン層、酸化膜(埋
込酸化膜)、第2の単結晶シリコン層(基板シリコン)
による構造を作る。その後、酸化膜を研磨除去し、第1
の単結晶シリコン層を研磨して薄層化し、基板表面から
順に表面単結晶シリコン層、埋込酸化膜、基板シリコン
による構造を形成する。
ス(1993 IEEE SOI Conference Proc.,1993,pp.66-67を
参照)を追加実施することにより、基板表面から順に表
面単結晶シリコン層、埋込酸化膜、基板シリコン層によ
る構造を形成する方法もある。
2の製造方法について説明する。この製造方法において
は、前述したような研磨は用いない(特開平5−211
128号公報、M.Bruel,Electronics Lett.,1995,Vol.3
1,pp.1201-1203を参照)。この方法では、まず第1段階
で、酸化した単結晶シリコン基板に水素イオンまたは希
ガスのイオンを打ち込み注入し、この基板中に微小な気
泡を形成する。そして、第2段階では、この基板をもう
一つの単結晶シリコン基板に密着させる。第3段階は、
密着させた基板を熱処理し、気泡部分で2つの基板に分
離し、基板表面から順に表面単結晶シリコン層、埋込酸
化膜、基板シリコンによる構造を形成する。
のであるが、酸化膜上に形成される単結晶シリコン層
は、この部分に形成されるMOSトランジスタを含むL
SIのような半導体デバイスのの特性を左右するもので
あるため、その厚さを正確に定めることが必要である。
層の厚さを正確に定めるために、犠牲酸化法と称される
ものが提案されている。この犠牲酸化法とは、SOI基
板の既知の表面単結晶シリコン層厚とデバイス設計上の
所望の層厚との差分に相当する厚さの表面単結晶シリコ
ン層を、熱酸化によって熱酸化膜に変えてからこの熱酸
化膜のみを除去する方法である。そして、この犠牲酸化
法は、制御性および再現性に優れているため広く一般に
使用されている。
I基板中に形成されるデバイス、特に、MOSトランジ
スタにおいてソース−ドレイン間の漏れ電流が多くな
り、好ましいものではなかった。
図7は、SIMOX基板の表面単結晶シリコン層中にn
型のMOSトランジスタを形成した場合の例を示してい
る。これらの図において、基板シリコン1上には埋込酸
化膜2が形成され、さらにその上にはソース領域8とド
レイン領域9とボディ領域10とが形成されているシリ
コン半導体領域が形成されている。この半導体領域は、
シリコン酸化膜のような素子分離領域3によって囲まれ
ており、ソース領域8にはソース電極16が接続され、
ドレイン領域9にはドレイン電極17が接続されてい
る。ボディ領域10上にはゲートシリコン酸化膜5を介
してゲート電極6が形成され、その上にはシリコン酸化
膜7とPSG膜15が形成されている。この例では、ソ
ース電極16は接地されており、ドレイン電極17は正
電源に接続され、ゲート電極6は、正のバイアスが与え
られている。
タは以下のようにして製作される。SIMOX基板上の
表面単結晶シリコン層を犠牲酸化法によって表面から1
32nmの深さまで熱酸化膜に変えた後、この熱酸化膜
を除去し、残存した50nmの表面単結晶シリコン層に
n型のMOSトランジスタを含むトランジスタ群を製作
する。なお、この例で作られるMOSトランジスタのゲ
ート長は0.25μmであり、ノーマリーオフ型の電気
特性が得られるように設計されている。
OI基板中に製作されたLSIデバイスの漏れ電流は増
大し易いことが知られている。例えば、LSIデバイス
を構成するMOSトランジスタのゲート長を0.5μm
程度以下にすると、ソース−ドレイン間の漏れ電流(以
下、S/D漏れ電流という)は特に増大し易い。その結
果、LSIデバイスのスタンバイ電流も増加する。
コン層中に製作された図7に係るn型のMOSトランジ
スタ群(約2万個のMOSトランジスタを並列接続した
デバイス)におけるドレイン電流−ドレイン電圧特性を
示すグラフである。同図において、図8(a)は大きな
S/D漏れ電流が発生した場合のドレイン電流−ドレイ
ン電圧特性を示し、図8(b)は正常な場合のドレイン
電流−ドレイン電圧特性を示している。なお、両図にお
ける犠牲酸化はともに1150℃で実施されている。
(b)のゲート電圧VG =0(V)のときの特性を比較
してみると、図8(a)においては図8(b)よりも大
きなドレイン電流が流れていることがわかる。すなわ
ち、図8(a)に係るSIMOX基板は低電力用LSI
に適用することができないことがわかる。それ故、本発
明の主目的は、SOI基板の上に形成されるMOSトラ
ンジスタのソース・ドレーン間の漏れ電流を抑制するこ
とのできるSOI基板の製造方法を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、SOI基板中に発生す
る積層欠陥を除去することのできるSOI基板の製造方
法を提供するにある。
るために、本発明者は、SOI基板上にMOSトランジ
スタを形成したときに生じるS/D漏れ電流は、SOI
基板上内の絶縁膜上に単結晶シリコン層を所定の厚さに
形成する際、積層欠陥が発生しており、これが原因であ
ることを突き止めた。
具体的に説明する。すなわち、図4に示されるMOSト
ランジスタは、SOI基板の絶縁膜、すなわち埋込酸化
膜上の表面単結晶シリコン層を犠牲酸化法によって所定
の厚さに調整し、所定厚さの表面単結晶シリコン層にM
OSトランジスタを形成したものである。
MOSトランジスタの平面構造を示しており、図4
(b)は、図4(a)のA−A線断面のうち、積層欠陥
の生じている箇所(S/D漏れ電流が生じている箇所)
のみを示している。なお、図4(b)は、透過電子顕微
鏡によって得たものであり、積層欠陥を特定するため
に、液晶法(Liquid Crystal Analysis法,”Hiatt,IRP
S,1981,pp130-133”)が用いられた。
ディ領域10中には、S/D漏れ電流箇所に相当しかつ
結晶欠陥の一つである積層欠陥18が明瞭に示されてい
る。この積層欠陥18は、図4(a)において、ボディ
領域10中をソース8からドレイン9まで貫通している
(破線で示される)。ゲート長を短くしてソース8−ド
レイン9間の距離を短くすると、積層欠陥18がボディ
領域10を貫通する確率はさらに高くなる。
くすると、ソース8およびドレイン9に存在する高濃度
不純物(n型のMOSトランジスタの場合はリンまたは
ひ素、p型のトランジスタの場合はボロン)が積層欠陥
18を介して相互に拡散し易くなる。すなわち、積層欠
陥18は、ボディ10内にソース8からドレイン9に至
る低抵抗通路を形成し、S/D漏れ電流の原因であると
考えられる。
I基板の表面単結晶シリコン層を所定の厚さに調整する
ために使用される犠牲酸化の工程で生じた積層欠陥が、
表面単結晶シリコン層に形成されるMOSトランジスタ
のS/D漏れ電流の原因であるという事実に基づき、S
/D漏れ電流の発生を防止するものである。
ムについて検討してみると、積層欠陥は、熱酸化、すな
わち、犠牲酸化を行う過程において熱酸化層が表面単結
晶シリコン層の厚み方向に形成されるようになると、酸
化膜を作るときに余剰なシリコンが発生し、この余剰シ
リコンが単結晶シリコン中の比較的安定な場所に入り込
んで落ち着くことによって生じると考えられる。
て考えると、積層欠陥が生じるためには、 (A) 単結晶シリコン中またはその表面に微小な発生核が
存在すること。 (B) 単結晶シリコン中に過剰の格子間シリコン原子が存
在し、かつ(A)の微小な発生核に捕獲されるのに十分な
格子間原子が存在すること。 (C) 格子間シリコン原子が、上記発生核に捕獲されるこ
とにより、系が熱化学的に安定になること。 また、積層欠陥が消滅しないためには、 (D) 格子間シリコン原子が、上記発生核または積層欠陥
に捕獲されていることが熱化学的に安定であること。
欠陥を生じないような環境を酸化膜上に形成される表面
単結晶シリコン層に作ることにより、この表面単結晶シ
リコン層に形成されるMOSトランジスタのS/D漏れ
電流の発生を抑制する手法を考えた。
1の単結晶シリコン層と、この上に配置される絶縁層
と、この上に配置される第2の単結晶シリコン層とを備
えたSOI基板を使用し、前記第2の単結晶シリコン層
の表面を熱酸化した後熱酸化された表面を除去して、前
記第2の単結晶シリコン層を所定の厚さに調整するよう
にした工程を含むSOI基板の製造方法において、所定
の厚さに前記第2の単結晶シリコン層を調整する工程
は、アニール処理によって前述した熱酸化に基づき発生
する積層欠陥を修復する工程を含むようにしたことを特
徴とするSOI基板の製造方法が提供される。
説明する。図1ないし図3は、本発明に係るSOI基板
を製造する方法の実施の形態をそれぞれ示している。
いて説明する。図1(a0)において、ベースとなる基
板シリコン1と埋込酸化膜2と表面単結晶シリコン層4
とによって形成されたSOI基板Sを、公知のSIMO
Xまたは貼り合わせの技術を使って形成する。
を犠牲酸化する。なお、この犠牲酸化の方法として、公
知の種々の方法がある。この犠牲酸化の方法として、た
とえば、1230℃より低い温度でありかつ乾燥酸素を
主成分に含む雰囲気中で実施するか、または、1300
℃より低い温度でありかつ水蒸気を主成分とする雰囲気
中で実施するか、または、1300℃より低い温度で酸
素と水素とを酸化処理路内で燃焼(以下、水素燃焼酸化
という)させることによって実施する。
コン層4の一部は熱酸化されて表面熱酸化膜11が形成
される。この表面酸化膜11の厚さを、残りの表面単結
晶シリコン層4の厚さが所望値になるように調整する。
この調整は、現在の技術ではかなり精度よく行うことが
できるようになっている。なお、この犠牲酸化によって
基板シリコン1の一部も酸化され、表面熱酸化膜12が
形成されるがこの部分は本発明に関係しない部分であ
る。
ありかつシリコンの融点未満の温度で不活性ガスを主成
分とする雰囲気中で高温熱処理であるアニール処理を行
う。このアニール処理は本発明によって特徴づけられる
部分である。すなわち、格子間シリコン原子が積層欠陥
または積層欠陥発生核に捕獲されていることが熱化学的
に不安定になるように、前記温度でアニール処理し、こ
れによって、前述した犠牲酸化によって表面単結晶シリ
コン層内に生じた積層欠陥を消滅させる。なお、このア
ニール処理は、1230℃以上であれば工程中に処理温
度を変えてもよい。
1,12を除去する。その後、MOSトランジスタある
いはMOSトランジスタを含むLSIデバイスを、この
SOI基板中に製造する。なお、MOSトランジスタあ
るいはLSIデバイスの製造は、例えば文献 (Ohno et
al., IEEE Trans. Electron Devices, 1995, vol.42,p
p1481-1486)で公開された方法を用いる。
いて説明する。まず図1(b0)において、図1(a
0)の工程と同様に基板シリコン1と埋込酸化膜2と表
面単結晶シリコン層4とによって形成されたSOI基板
Sを、SIMOXまたは貼り合わせによって作成する。
よって特徴づけられる部分であり、このSOI基板Sを
犠牲酸化する工程である。この犠牲酸化の工程は、犠牲
酸化工程で発生する格子間シリコン原子が積層欠陥発生
核に捕獲されることが、熱化学的に不安定になるような
高温領域、すなわち、1230℃以上でありかつシリコ
ンの融点未満の温度範囲内で乾燥酸素を主成分とする雰
囲気中で実施するか、または、1300℃以上でありか
つシリコンの融点未満の温度範囲内で水蒸気を主成分と
する雰囲気中で実施するか、または、1300℃以上で
ありかつシリコンの融点未満の温度範囲内で水素燃焼酸
化させて実施する。これにより、表面単結晶シリコン層
4の一部を酸化して表面熱酸化膜11を形成する。な
お、この犠牲酸化によって基板シリコン1の一部も酸化
され、表面熱酸化膜12が形成されるがこの部分は本発
明に関係しない部分である。
使用した場合、この基板の表面にアニール酸化膜が既に
形成されていることがあるが、このアニール酸化膜を除
去せずに図1(b1)の工程を実施してもよい。表面熱
酸化膜11の厚さは残存した表面単結晶シリコン層4の
厚さが所望値になるように調整する。
1,12を除去する。その後、MOSトランジスタある
いはLSIデバイスをこの基板中に製造する。MOSト
ランジスタあるいはLSIデバイスの製造は、図1
(a)に示される製造方法の場合と同様に行われる。
いて説明する。まず、図2(c0)において、図1(a
0)の工程と同様に基板シリコン1と埋込酸化膜2と表
面単結晶シリコン層4とによって形成されたSOI基板
Sを、SIMOXまたは貼り合わせによって作成する。
られる部分であり、SOI基板Sを1000℃以上であ
りかつシリコンの融点未満の温度範囲内で水素を主成分
とする雰囲気中で熱処理であるアニール処理を実施す
る。このアニール処理により、単結晶シリコン中または
その表面に存在する微小な積層欠陥発生核数を減らすも
のである。
表面単結晶シリコン層4の犠牲酸化を酸素を主成分に含
む雰囲気中で実施するか、または、水蒸気を主成分とす
る雰囲気中で実施するか、または、水素燃焼酸化によっ
て実施する。これにより、表面単結晶シリコン層4の一
部を酸化し、表面熱酸化膜11を形成する。この酸化膜
厚は残存した表面単結晶シリコン層4の厚さが所望値に
なるように調整する。なお、この犠牲酸化によって基板
シリコン1の一部も酸化され、表面熱酸化膜12が形成
されるがこの部分は本発明に関係しない部分である。
1,12を除去する。その後、MOSトランジスタある
いはLSIデバイスをこの基板中に製造する。なお、M
OSトランジスタあるいはLSIデバイスの製造は、図
1(a)に示される製造方法の場合と同様に行われる。
工程は、1230℃より低い温度でありかつ乾燥酸素を
主成分に含む雰囲気中で実施するか、または、1300
℃より低い温度でありかつ水蒸気を主成分とする雰囲気
中で実施するか、または、1300℃より低い温度で酸
素と水素とを酸化処理路内で水素燃焼酸化させることに
よって実施すると、より効果的である。また、図1
(b)に示される製造方法から明らかなように、図2
(c2)の工程における犠牲酸化を、1230℃以上で
ありかつシリコンの融点未満の温度範囲内で酸素を主成
分とする雰囲気中で実施するか、または、1300℃以
上でありかつシリコンの融点未満の温度範囲内で水蒸気
を主成分とする雰囲気中で実施するか、または、130
0℃以上でありシリコンの融点未満の温度範囲内で水素
燃焼酸化を実施してもよい。
いて説明する。図2(d0)において、図1(a0)の
工程と同様に基板シリコン1と埋込酸化膜2と表面単結
晶シリコン層4とによって形成されたSOI基板Sを、
SIMOXまたは貼り合わせによって作成する。
って特徴づけられる部分であり、まず図2(d1)にお
いて、このSOI基板Sに第1の犠牲酸化を実施する。
第1の犠牲酸化は1230℃以上でありかつシリコンの
融点未満の温度範囲内で酸素を主成分とする雰囲気中で
実施するか、または、1300℃以上でありかつシリコ
ンの融点未満の温度範囲内で水蒸気を主成分とする雰囲
気中で実施するか、または、1300℃以上でありかつ
シリコンの融点未満の温度範囲内で水素燃焼酸化を実施
し、表面単結晶シリコン層4の一部を酸化し、表面熱酸
化膜11を形成する。この第1の犠牲酸化は、犠牲酸化
工程で発生する格子間シリコン原子が積層欠陥発生核に
捕獲されることが、熱化学的に不安定になるような高温
領域で行われる。なお、この犠牲酸化によって基板シリ
コン1の一部も酸化され、表面熱酸化膜12が形成され
るがこの部分は本発明に関係しない部分である。
未満でかつ酸素を主成分とする雰囲気中で実施するか、
または、1300℃未満でありかつ水蒸気を主成分とす
る雰囲気中で実施するか、または、1300℃未満で水
素燃焼酸化を実施し、引き続き1230℃以上でありか
つシリコンの融点未満の温度範囲内で不活性ガスを主成
分とする雰囲気中で高温熱処理するアニール処理を行っ
てもよい。このアニール処理は、1230℃以上であれ
ば工程中に処理温度を変えてもよい。このアニール処理
は、格子間シリコン原子が積層欠陥または積層欠陥発生
核に捕獲されていることが、熱化学的に不安定になるよ
うな高温とし、この温度でアニール処理することで、前
述した犠牲酸化によって表面単結晶シリコン層内に生じ
た積層欠陥を消滅させることを目的としている。
ン層4の第2の犠牲酸化を1230℃より低い温度であ
りかつ酸素を主成分とする雰囲気中で実施するか、また
は、1300℃より低い温度で水蒸気を主成分とする雰
囲気中で実施するか、または、1300℃より低い温度
で水素燃焼酸化を実施する。その結果、第2の犠牲酸化
の速度は第1の犠牲酸化の速度よりも遅くなるため、第
2の犠牲酸化時に単位時間当たりに表面単結晶シリコン
層4中に放出される格子間シリコン原子の個数は減少
し、積層欠陥の発生が抑制される。
の犠牲酸化に引き続き表面単結晶シリコン層4の一部を
酸化し、表面熱酸化膜11の厚さを厚くすることができ
る。なお、この表面酸化膜厚の合計は残存した表面単結
晶シリコン層4の厚さが所望値になるように調整する。
1,12を除去する。その後、トランジスタあるいはL
SIデバイスをSOI基板中に製造する。トランジスタ
あるいはLSIデバイスの製造は、製造方法(a)と同
様に行われる。なお、図1(b)の製造方法から明らか
なように、第2の犠牲酸化を、1230℃以上でありか
つシリコンの融点未満の温度範囲内で酸素を主成分とす
る雰囲気中で実施するか、または、1300℃以上であ
りかつシリコンの融点未満の温度範囲内で水蒸気を主成
分とする雰囲気中で実施するか、または、1300℃以
上でありシリコンの融点未満の温度範囲内で水素燃焼酸
化を実施してもよい。
いて説明する。図3(e0)において、図1(a0)の
工程と同様に基板シリコン1と埋込酸化膜2と表面単結
晶シリコン層4とによって形成されたSOI基板Sを、
SIMOXまたは貼り合わせによって作成する。
に化学的気相成長法によりシリコン酸化膜を堆積させ、
シリコン酸化膜13を形成する。
ン層4の犠牲酸化を、1230℃より低い温度であり酸
素を主成分とする雰囲気中で実施するか、または、13
00℃より低い温度であり水蒸気を主成分とする雰囲気
中で実施するか、または、1300℃より低い温度で水
素燃焼酸化を実施する。その結果、この犠牲酸化時に単
位時間当たりに表面単結晶シリコン層4中に放出される
格子間シリコン原子の個数は抑制することができ、積層
欠陥の発生を防止することができる。なお、この犠牲酸
化によって基板シリコン1の一部も酸化され、表面熱酸
化膜12が形成されるがこの部分は本発明に関係しない
部分である。
部を酸化し、SOI基板表面のシリコン酸化膜13を厚
くし、残存した表面単結晶シリコン層4の厚さが所望値
になるようにし、シリコン酸化膜14を形成する。
およびシリコン酸化膜14を除去する。その後、MOS
トランジスタあるいはLSIデバイスをSOI基板中に
製造する。MOSトランジスタあるいはLSIデバイス
の製造は、製造方法(図1(a))と同様に行われる。
ように、犠牲酸化を、1230℃以上でありかつシリコ
ンの融点未満の温度範囲内で酸素を主成分とする雰囲気
中で実施するか、または、1300℃以上でありかつシ
リコンの融点未満の温度範囲内で水蒸気を主成分とする
雰囲気中で実施するか、または、1300℃以上であり
シリコンの融点未満の温度範囲内で水素燃焼酸化を実施
してもよい。
(c),(d)、図3(e)に示される製造方法を用い
た実験結果について説明する。
た実験例] (1)SOI基板の製造工程:直径150mmのSIM
OX基板を用いた。単結晶シリコン基板に加速エネルギ
ーを180keV、注入量を4×1017cm-2として酸
素イオンを注入し、その後1350℃で約4時間、アル
ゴンに約0.5%の酸素を添加した雰囲気中でのアニー
ル処理等を実施して埋込酸化膜2を形成した。さらにそ
の後、基板表面に形成されたアニール酸化膜等を除去
し、基板表面から順に表面単結晶シリコン層4、埋込酸
化膜2、基板シリコン1の構造を実現した。
い、750℃で酸化炉内に装填した。その後、SOI基
板を含む炉内温度を1150℃まで昇温し、その後、1
00%酸素雰囲気中で基板を酸化した。なお、装填なら
びに昇温は10%酸素を含む窒素雰囲気で実施した。酸
化後、炉内を100%窒素雰囲気として、750℃まで
降温し、その後この基板を炉内から取り出した。この場
合の表面熱酸化膜11,12の膜厚は237nmで、残
存する表面単結晶シリコン層4の膜厚は、62nmであ
った。
板支持台および炉体を有する縦型電気炉を用い、基板を
1350℃で約4時間に亘って、約0.5%酸素を含む
アルゴン雰囲気中でアニール処理した。基板の装填およ
び取り出し温度は850℃とした。
ウムとフッ酸との混合液またはフッ酸の希釈液を用い
て、表面熱酸化膜11,12を除去した。上記のように
熱処理を施したSOI基板中に形成したMOSトランジ
スタ群(約2万個のMOSトランジスタを並列接続した
デバイス)の電気特性は以下の通りであった。
明に係る正常なドレイン電流−ドレイン電圧特性を有し
たMOSトランジスタ群の様子をSOI基板内における
面内分布の一例で示している。同図の「○」は正常なド
レイン電流−ドレイン電圧特性を示したMOSトランジ
スタ群を示す。「×」は異常に大きなS/D漏れ電流が
発生したMOSトランジスタ群である。
ール工程のみ実施しなかった場合の正常なドレイン電流
−ドレイン電圧特性を有したMOSトランジスタ群の様
子をSOI基板内での面内分布の一例で示している。な
お、同図中の記号の意味は図6(a)の場合と同様であ
る。
図6(a)の方が圧倒的に正常なMOSトランジスタ群
の個数が多いことわかる。すなわち、表面単結晶シリコ
ン層4の膜厚調整用熱処理方法として本発明を適用すれ
ば、S/D漏れ電流を大幅に低減でき、デバイスの歩留
まりを向上させることができることがわかる。
電圧VG =−0.5Vでの本実施例で製造した前記デバ
イスのS/D漏れ電流値を横軸に、そのS/D漏れ電流
値より小さい電流値を示したデバイスの割合を縦軸にし
て表したものである。同図から明らかなように、本実施
例(a)(破線のグラフ)は、従来の熱処理方法で製造
したデバイスの場合(実線のグラフ)に比べて、異常に
大きなS/D漏れ電流値を示したデバイスの割合が大幅
に低減していることがわかる。
造工程で製造したSOI基板の表面単結晶シリコン層4
中の積層欠陥の有無を下記の手順で評価し、表面単結晶
シリコン層4中では積層欠陥が完全に除去されているこ
とを確認した。すなわち、前記工程(4)の酸化膜除去
後に、常圧気相成長炉を用いて表面単結晶シリコン層上
にエピタキシャルシリコン層を1050℃で約1μm成
長させた。その後、フッ酸:硝酸:酢酸:純水の容積比
2:15:2:4の化学エッチング液で表面単結晶シリ
コン層の一部をエッチング(エッチング膜厚は約0.5
μm)して積層欠陥密度を測定した。なお、この測定に
は光学顕微鏡を用いた。
ト(積層欠陥が存在している場合には、その領域にエッ
チピットが発生する)は観察されず、前述したように、
表面単結晶シリコン層4中には積層欠陥が完全に消滅し
ていることを確認した。なお、前記工程(3)の高温ア
ニール工程に限って実施せず、それを除いた製造工程を
同一として製造したSOI基板についても、同様に積層
欠陥密度を評価したところ、600個〜1000個/c
m2 で高密度に存在していた。
た実験例] (1)SOI基板の製造工程:図1(a)に示される製
造方法の製造工程を適用した実験例と同様に製造したS
IMOX基板を用いた。
持台および炉体を有する縦型電気炉を用い、850℃で
酸化炉内に装填した。引き続き、SOI基板を含む炉内
温度を1350℃まで昇温し、その後、酸素約70%、
アルゴン約30%の雰囲気中で、引き続き100%酸素
雰囲気中で合計約6時間に亘ってこの基板を酸化した。
この酸化後、炉内温度を850℃まで降温し、その後こ
の基板を炉内から取り出した。この場合の表面熱酸化膜
11,12の膜厚は640nmで、残存する表面単結晶
シリコン層4の膜厚は、62nmであった。
ウムとフッ酸との混合液またはフッ酸の希釈液を用い
て、表面熱酸化膜11,12を除去した。上記のように
熱処理を施したSOI基板中に形成したMOSトランジ
スタ群(約2万個のMOSトランジスタを並列接続した
デバイス)の電気特性は下記の通りであった。
なドレイン電流−ドレイン電圧特性を有したMOSトラ
ンジスタ群の様子をSOI基板内での面内分布の一例で
示している。なお、同図中の記号の意味は図6(a)の
場合と同様である。図6(c)と図6(b)との比較で
明らかなように、図6(c)の方が圧倒的に正常なMO
Sトランジスタ群の個数が多いことわかる。すなわち、
表面単結晶シリコン層4の膜厚調整用熱処理方法として
本発明を適用すれば、S/D漏れ電流を大幅に低減で
き、デバイスの歩留まりを向上させることができる。ま
た、図5からも明らかなように、同図中の本実施例
(b)(一点鎖線のグラフ)の場合には、従来の熱処理
方法で製作したデバイスの場合(実線のグラフ)に比べ
て、異常に大きなS/D漏れ電流値を示したデバイスの
割合が大幅に低減した。
で製造したSOI基板の表面単結晶シリコン層中4の積
層欠陥の有無を製造方法(図1(a))を適用した実験
例で述べたと同様な手順で評価し、該表面単結晶シリコ
ン層中には積層欠陥は発生していないことを確認した。
た実験例] (1)SOI基板の製造工程:製造方法(図1(a))
を適用した実験例と同様に製造したSIMOX基板を用
いた。 (2)水素アニールの工程:常圧水素処理炉内の炭化珪
素製サセプター上にSIMOX基板を室温で装填した。
その後、1100℃まで昇温し、水素雰囲気中で30分
保持することで、この基板にアニール処理を施した。
(a))の犠牲酸化で使用した炉と同一縦型電気炉を用
い、同一条件の犠牲酸化を実施した。この場合の表面熱
酸化膜11,12の膜厚は237nmで、残存する表面
単結晶シリコン層4の膜厚は、60nmであった。 (4)酸化膜除去の工程:フッ化アンモニウムとフッ酸
との混合液またはフッ酸の希釈液を用いて、表面熱酸化
膜11,12を除去した。
で製造したSOI基板の表面単結晶シリコン層中の積層
欠陥の有無を製造方法(図1(a))を適用した実験例
で述べたのと同様な手順で評価した。その結果を表1に
示す。比較のため、水素アニールに限って実施せず、そ
れを除いた製造工程を同一とした場合の表面単結晶シリ
コン層4中の積層欠陥密度についても同表中に示す。
れば、表面単結晶シリコン層4中の積層欠陥は1000
℃で30分の水素アニールで、従来の約1/10に、1
100℃で30分の水素アニールで約1/30にそれぞ
れ低減できた。さらに、1100℃で水素アニール時間
を120分とすると、積層欠陥の発生をほぼ完全に防止
できた。なお、原子間力顕微鏡の解析から、表面単結晶
シリコン層4の凹凸度は水素アニールで約20%向上し
たのを確認した。一方、900℃で30分の水素アニー
ルでは、積層欠陥密度は、500〜800個/cm2 で
あり、900℃以下では、水素アニールの積層欠陥密度
低減効果は、ほとんど見られなかった。
た実験例] (1)SOI基板の製造工程:製造方法(図1(a))
を適用した実験例と同様に製造したSIMOX基板を用
いた。 (2)第1の犠牲酸化の工程:炭化珪素製基板支持台お
よび炉体を有する縦型電気炉を用い、850℃で酸化炉
内に装填した。その後、SOI基板を含む炉内温度を1
350℃まで昇温し、その後、酸素約70%、アルゴン
約30%の雰囲気中で約3時間に亘って基板を酸化し
た。この酸化後、炉内温度を850℃まで降温し、その
後この基板を炉内から取り出した。この場合の表面熱酸
化膜11,12の膜厚は430nmであった。
(図1(a))の犠牲酸化で使用した炉と同一の縦型電
気炉を用い、1100℃で約12時間の犠牲酸化を実施
した。この結果、表面熱酸化膜11,12の膜厚は64
0nmで、残存する表面単結晶シリコン層4の膜厚は、
62nmであった。なお、この場合の表面単結晶シリコ
ン層4の酸化速度の最大値は、第1の犠牲酸化を実施し
ない場合に比べて、1桁以上小さくできた。
ウムとフッ酸との混合液またはフッ酸の希釈液を用い
て、表面熱酸化膜11,12を除去した。 (5)積層欠陥:製造方法(図2(d))で製造したS
OI基板の表面単結晶シリコン層4中の積層欠陥の有無
を製造方法(図1(a))を適用した実験例で述べたと
同様な手順で評価した。その結果、積層欠陥密度は20
個/cm2 未満で、積層欠陥の発生をほぼ完全に防止で
きた。
た実験例] (1)SOI基板の製造工程:製造方法(図1(a))
を適用した実験例と同様に製造したSIMOX基板を用
いた。 (2)酸化膜堆積:減圧化学気相成長炉を用いて、SI
MOX基板上にシリコン酸化膜13を730℃で約40
0nm堆積した。 (3)犠牲酸化の工程:製造方法(図1(a))の犠牲
酸化で使用した炉と同一の縦型電気炉を用い、1100
℃で約12時間の犠牲酸化を実施した。
ウムとフッ酸との混合液またはフッ酸の希釈液を用い
て、表面熱酸化膜12およびシリコン酸化膜14を除去
した。 (5)積層欠陥:製造方法(図3(e))で製造したS
OI基板の表面単結晶シリコン層4中の積層欠陥の有無
を製造方法(図1(a))を適用した実験例で述べたの
と同様の手順で評価した。その結果、積層欠陥密度は2
0個/cm2 未満で、積層欠陥の発生をほぼ完全に防止
できた。なお、本発明の場合には、犠牲酸化工程におい
て特別な高温アニール処理炉を必要としない利点があ
る。
I基板の製造方法を用いれば、犠牲酸化の際に発生する
積層欠陥を修復し、これにより、酸化膜上の単結晶シリ
コン層に形成されるMOSトランジスタのソース・ドレ
ーン間漏れ電流を大幅に低減させることができる。
示すSOI基板の部分断面図である。
すSOI基板の部分断面図である。
すSOI基板の部分断面図である。
Sトランジスタの平面構造を示す説明図であり、(b)
は図4(a)のA−A線における積層欠陥の生じた箇所
の部分断面図である。
G =−0.5(V)におけるデバイスのS/D漏れ電流
値を横軸、このS/D漏れ電流値よりも小さな電流値を
示したデバイスの割合を縦軸に示したグラフである。
における面内分布の一例として示す説明図である。
製作されたn型のMOSトランジスタの構造を示す断面
図である。
中に製作されたn型のMOSトランジスタ群のドレイン
電流−ドレイン電圧特性を示すグラフである。
晶シリコン層、11,12…表面熱酸化膜、13,14
…シリコン酸化膜。
Claims (12)
- 【請求項1】 第1の単結晶シリコン層と、この上に配
置される絶縁層と、この上に配置される第2の単結晶シ
リコン層とを備えたSOI基板を使用し、前記第2の単
結晶シリコン層の表面を熱酸化した後熱酸化された表面
を除去して、前記第2の単結晶シリコン層を所定の厚さ
に調整するようにした工程を含むSOI基板の製造方法
において、所定の厚さに前記第2の単結晶シリコン層を
調整する工程は、アニール処理によって前述した熱酸化
に基づき発生する積層欠陥を修復する工程を含むように
したことを特徴とするSOI基板の製造方法。 - 【請求項2】 前記修復工程は、熱酸化する工程の後に
実行されることを特徴とする請求項1記載のSOI基板
の製造方法。 - 【請求項3】 前記修復工程は、1230℃以上であり
シリコンの融点未満の温度範囲において、不活性ガスを
主成分とする雰囲気中で行われることを特徴とする請求
項2記載のSOI基板の製造方法。 - 【請求項4】 前記修復工程は、前述した熱酸化する工
程に含まれており、1230℃以上でありシリコンの融
点未満の温度範囲において、乾燥酸素を主成分とする雰
囲気中で行われることを特徴とする請求項1記載のSO
I基板の製造方法。 - 【請求項5】 前記修復工程は、熱酸化する工程に含ま
れており、1300℃以上でありシリコンの融点未満の
温度範囲において、水蒸気を主成分とする雰囲気中で行
われることを特徴とする請求項1記載のSOI基板の製
造方法。 - 【請求項6】 前記修復工程は、1300℃以上であり
シリコンの融点未満の温度範囲において、酸素と水素と
を燃焼させる雰囲気中で行われることを特徴とする請求
項1記載のSOI基板の製造方法。 - 【請求項7】 前記修復工程は、熱酸化する工程の前に
実行され、1000℃以上でありシリコンの融点未満の
温度範囲において、水素を主成分とする雰囲気中で行わ
れることを特徴とする請求項1記載のSOI基板の製造
方法。 - 【請求項8】 前記修復工程は、前述した熱酸化工程の
後に追加の熱酸化工程を含むことを特徴とする請求項1
記載のSOI基板の製造方法。 - 【請求項9】 前記追加の熱酸化工程は、1230℃よ
り低い温度で、乾燥酸素を主成分とする雰囲気中で行わ
れることを特徴とする請求項8記載のSOI基板の製造
方法。 - 【請求項10】 前記追加の熱酸化工程は、1300℃
より低い温度で、水蒸気を主成分とする雰囲気中で行わ
れることを特徴とする請求項8記載のSOI基板の製造
方法。 - 【請求項11】 前記追加の熱酸化工程は、1300℃
より低い温度で、酸素と水素とを燃焼させる雰囲気中で
行われることを特徴とする請求項8記載のSOI基板の
製造方法。 - 【請求項12】 前記修復工程は、前述した熱酸化する
工程の前に実行され、シリコン酸化膜を堆積する工程で
あることを特徴とする請求項1記載のSOI基板の製造
方法。
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-
1997
- 1997-06-27 JP JP17162097A patent/JP3660469B2/ja not_active Expired - Fee Related
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