JPH1058114A - ダイカストマシンの射出制御方法および装置 - Google Patents
ダイカストマシンの射出制御方法および装置Info
- Publication number
- JPH1058114A JPH1058114A JP8222844A JP22284496A JPH1058114A JP H1058114 A JPH1058114 A JP H1058114A JP 8222844 A JP8222844 A JP 8222844A JP 22284496 A JP22284496 A JP 22284496A JP H1058114 A JPH1058114 A JP H1058114A
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- JP
- Japan
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- run
- injection cylinder
- pressure
- valve
- circuit
- Prior art date
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- Pending
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- Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 簡単な油圧回路で、制御性のよい速度制御と
圧力制御を容易に行なえるダイカストマシンの射出制御
方法および装置を提供する。 【解決手段】 ランアラウンド回路を有する射出シリン
ダを備え、ボールねじを介してサーボモータで駆動する
スプールタイプの第1及び第2の制御弁とランアラウン
ドバルブで構成する。充填完了までは、油圧源からの流
入量とランアラウンド回路からの流入量の両方を同時に
流量制御して速度制御を行なう。充填完了すると、弁体
が閉じる方向の圧力作用面積を大きく形成され、かつ、
自由流が停止したとき短時間で閉止状態となる逆止弁か
らなるランアラウンドバルブによってランアラウンド回
路を遮断する。充填完了検出手段からの信号により、角
度検出器を備えた第2の制御弁の開度を調整することに
よって射出シリンダのロッド側から油タンクへ向かう回
路の流量を調整し、ロッド圧の降下時間とその後の保持
圧を制御する。
圧力制御を容易に行なえるダイカストマシンの射出制御
方法および装置を提供する。 【解決手段】 ランアラウンド回路を有する射出シリン
ダを備え、ボールねじを介してサーボモータで駆動する
スプールタイプの第1及び第2の制御弁とランアラウン
ドバルブで構成する。充填完了までは、油圧源からの流
入量とランアラウンド回路からの流入量の両方を同時に
流量制御して速度制御を行なう。充填完了すると、弁体
が閉じる方向の圧力作用面積を大きく形成され、かつ、
自由流が停止したとき短時間で閉止状態となる逆止弁か
らなるランアラウンドバルブによってランアラウンド回
路を遮断する。充填完了検出手段からの信号により、角
度検出器を備えた第2の制御弁の開度を調整することに
よって射出シリンダのロッド側から油タンクへ向かう回
路の流量を調整し、ロッド圧の降下時間とその後の保持
圧を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、射出シ
リンダとして使用される油圧シリンダを備えたダイカス
トマシンの射出制御方法および射出制御装置に関するも
のである。
リンダとして使用される油圧シリンダを備えたダイカス
トマシンの射出制御方法および射出制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ダイカストマシン等の射出シ
リンダ装置には、油圧源からシリンダのヘッド側室に供
給する作動油の量を節約し、出来るだけ少ない作動油で
ピストンを前進させるために、ロッド側室とヘッド側室
を結ぶランアラウンド回路を設け、前進動作時にロッド
側室から排出される作動油をヘッド側室へ戻し、アキュ
ムレータや油圧ポンプ等の油圧源から送られてくる作動
油とともにピストンを前進させるようにしていることが
知られている。
リンダ装置には、油圧源からシリンダのヘッド側室に供
給する作動油の量を節約し、出来るだけ少ない作動油で
ピストンを前進させるために、ロッド側室とヘッド側室
を結ぶランアラウンド回路を設け、前進動作時にロッド
側室から排出される作動油をヘッド側室へ戻し、アキュ
ムレータや油圧ポンプ等の油圧源から送られてくる作動
油とともにピストンを前進させるようにしていることが
知られている。
【0003】そして、従来は、図6に示すような油圧回
路で、ランアラウンド回路260に設けたランアラウン
ドバルブ160を連通状態(バルブ内のポペットを右側
方向に移動した状態に保持)にして、油圧源の作動油を
供給され蓄圧されたアキュムレータ240から作動油を
作動油供給回路290を経由して射出シリンダ200の
ヘッド側へ供給することによって、運転開始とともに第
1の制御弁210を指定の開度に保って射出シリンダ2
00のピストンロッド200aの前進速度を制御しつ
つ、溶湯を金型キャビティ内へ射出充填していた。ラン
アラウンド回路260を遮断する場合には、充填完了検
知信号により電磁弁150を励磁し、パイロットチェッ
キ弁140を開け、カートリッジバルブ110、昇圧時
間調整バルブ(流量調整弁)130を経由してロッド側
の作動油を油タンク280へ戻すとともに、ランアラウ
ンドバルブ160のポペットに作用する圧力差と左右の
断面積の差により、ポペットを左方へ移動させてランア
ラウンドバルブ160を自動的に閉まるようにしてい
た。
路で、ランアラウンド回路260に設けたランアラウン
ドバルブ160を連通状態(バルブ内のポペットを右側
方向に移動した状態に保持)にして、油圧源の作動油を
供給され蓄圧されたアキュムレータ240から作動油を
作動油供給回路290を経由して射出シリンダ200の
ヘッド側へ供給することによって、運転開始とともに第
1の制御弁210を指定の開度に保って射出シリンダ2
00のピストンロッド200aの前進速度を制御しつ
つ、溶湯を金型キャビティ内へ射出充填していた。ラン
アラウンド回路260を遮断する場合には、充填完了検
知信号により電磁弁150を励磁し、パイロットチェッ
キ弁140を開け、カートリッジバルブ110、昇圧時
間調整バルブ(流量調整弁)130を経由してロッド側
の作動油を油タンク280へ戻すとともに、ランアラウ
ンドバルブ160のポペットに作用する圧力差と左右の
断面積の差により、ポペットを左方へ移動させてランア
ラウンドバルブ160を自動的に閉まるようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、充填完了後
の保圧工程では、カートリッジバルブ110とリリーフ
バルブ120とからなる昇圧レベル調整バルブ100
と、昇圧時間調整バルブ130の2個の弁で昇圧時間お
よび昇圧力を設定し制御しており、調整作業が複雑で面
倒であった。そのうえ、この2個の弁100、130の
駆動は単純なACモータであり保持位置を遠隔操作して
いるだけで、リアルタイムなフィードバック制御対応が
難しいという問題があった。また、昇圧レベル調整バル
ブ100、昇圧時間調整バルブ130、パイロットチェ
ッキ弁140、電磁弁150で回路は構成されており、
部品点数が多く、複雑でイニシアルコストが高いという
難点があった。
の保圧工程では、カートリッジバルブ110とリリーフ
バルブ120とからなる昇圧レベル調整バルブ100
と、昇圧時間調整バルブ130の2個の弁で昇圧時間お
よび昇圧力を設定し制御しており、調整作業が複雑で面
倒であった。そのうえ、この2個の弁100、130の
駆動は単純なACモータであり保持位置を遠隔操作して
いるだけで、リアルタイムなフィードバック制御対応が
難しいという問題があった。また、昇圧レベル調整バル
ブ100、昇圧時間調整バルブ130、パイロットチェ
ッキ弁140、電磁弁150で回路は構成されており、
部品点数が多く、複雑でイニシアルコストが高いという
難点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明においては、第1の発明においては、
ランアラウンド回路を有する射出シリンダを備え、該射
出シリンダのヘッド側に接続されボールねじを介してサ
ーボモータで駆動するスプールタイプの第1の制御弁に
よって該射出シリンダへ供給する作動油の流量を制御す
るダイカストマシンの射出制御方法であって、溶湯が金
型キャビティ内を充填完了するまでは、油圧源から供給
される作動油の該射出シリンダへの流入量と該ランアラ
ウンド回路から戻される作動油の該射出シリンダへの流
入量の両方を同時に流量制御して該射出シリンダのスト
ロークの速度制御を行ない、溶湯が充填完了すると、該
ランアラウンド回路に組み込まれ弁体が開く方向よりも
閉じる方向の圧力作用面積を大きく形成され、かつ、自
由流が停止したとき極めて短時間で閉止状態となる急速
閉止パイロット操作逆止弁からなるランアラウンドバル
ブによって該ランアラウンド回路を遮断するとともに、
充填完了検出手段からの信号により、ボールねじを介し
てサーボモータで駆動する角度検出器を備えたスプール
タイプの第2の制御弁の開度を調整することによって該
射出シリンダのロッド側から油タンクへ向かう回路の作
動油流量を調整し、ロッド圧の降下時間とその後のロッ
ド圧の保持圧を制御する圧力制御を行なうこととした。
るために、本発明においては、第1の発明においては、
ランアラウンド回路を有する射出シリンダを備え、該射
出シリンダのヘッド側に接続されボールねじを介してサ
ーボモータで駆動するスプールタイプの第1の制御弁に
よって該射出シリンダへ供給する作動油の流量を制御す
るダイカストマシンの射出制御方法であって、溶湯が金
型キャビティ内を充填完了するまでは、油圧源から供給
される作動油の該射出シリンダへの流入量と該ランアラ
ウンド回路から戻される作動油の該射出シリンダへの流
入量の両方を同時に流量制御して該射出シリンダのスト
ロークの速度制御を行ない、溶湯が充填完了すると、該
ランアラウンド回路に組み込まれ弁体が開く方向よりも
閉じる方向の圧力作用面積を大きく形成され、かつ、自
由流が停止したとき極めて短時間で閉止状態となる急速
閉止パイロット操作逆止弁からなるランアラウンドバル
ブによって該ランアラウンド回路を遮断するとともに、
充填完了検出手段からの信号により、ボールねじを介し
てサーボモータで駆動する角度検出器を備えたスプール
タイプの第2の制御弁の開度を調整することによって該
射出シリンダのロッド側から油タンクへ向かう回路の作
動油流量を調整し、ロッド圧の降下時間とその後のロッ
ド圧の保持圧を制御する圧力制御を行なうこととした。
【0006】そして、第2の発明においては、ランアラ
ウンド回路を有する射出シリンダを備えたダイカストマ
シンの射出制御方法であって、溶湯が金型キャビティ内
を充填完了すると、該ランアラウンド回路に組み込まれ
たランアラウンドバルブで該ランアラウンド回路を遮断
するとともに、該射出シリンダのロッドから油タンクへ
向かう回路に設けられたボールねじを介してサーボモー
タまたはパルスモータで駆動する制御弁の開度を調整す
ることによって、該射出シリンダのロッド圧の降下時間
とその後の保持圧を制御して該射出シリンダの圧力制御
を行なうようにした。
ウンド回路を有する射出シリンダを備えたダイカストマ
シンの射出制御方法であって、溶湯が金型キャビティ内
を充填完了すると、該ランアラウンド回路に組み込まれ
たランアラウンドバルブで該ランアラウンド回路を遮断
するとともに、該射出シリンダのロッドから油タンクへ
向かう回路に設けられたボールねじを介してサーボモー
タまたはパルスモータで駆動する制御弁の開度を調整す
ることによって、該射出シリンダのロッド圧の降下時間
とその後の保持圧を制御して該射出シリンダの圧力制御
を行なうようにした。
【0007】また、第3の発明では、ダイカストマシン
の射出装置を、ランアラウンド回路を有する射出シリン
ダと、該射出シリンダに接続され油圧源を含む油圧ユニ
ットにより作動油を供給され蓄圧されたアキュムレータ
と、該射出シリンダのヘッド側に接続されボールねじを
介して角度検出器付きのサーボモータで駆動するスプー
ルタイプの第1の制御弁と、該ランアラウンド回路に組
み込まれ弁体が開く方向よりも閉じる方向の圧力作用面
積を大きく形成され、かつ、自由流が停止したとき極め
て短時間で閉止状態となる急速閉止パイロット操作逆止
弁と、該射出シリンダのロッド側油タンクへ向かう回路
の作動油流量を調整しボールねじを介してサーボモータ
で駆動する角度検出器を備えたスプールタイプの第2の
制御弁と、ロッド圧を保持する絞りを設けたバイパス回
路と、充填完了検出手段と、該射出シリンダに付設され
た位置検出器および加速度検出器と、上記各々の検出し
た、位置信号、速度信号、加速度信号、角度信号、圧力
信号、充填完了検出信号の各々を受信してあらかじめ設
定された射出プログラムに基づいて操作信号を前記サー
ボモータへ発信する制御装置とを具備した構成した。
の射出装置を、ランアラウンド回路を有する射出シリン
ダと、該射出シリンダに接続され油圧源を含む油圧ユニ
ットにより作動油を供給され蓄圧されたアキュムレータ
と、該射出シリンダのヘッド側に接続されボールねじを
介して角度検出器付きのサーボモータで駆動するスプー
ルタイプの第1の制御弁と、該ランアラウンド回路に組
み込まれ弁体が開く方向よりも閉じる方向の圧力作用面
積を大きく形成され、かつ、自由流が停止したとき極め
て短時間で閉止状態となる急速閉止パイロット操作逆止
弁と、該射出シリンダのロッド側油タンクへ向かう回路
の作動油流量を調整しボールねじを介してサーボモータ
で駆動する角度検出器を備えたスプールタイプの第2の
制御弁と、ロッド圧を保持する絞りを設けたバイパス回
路と、充填完了検出手段と、該射出シリンダに付設され
た位置検出器および加速度検出器と、上記各々の検出し
た、位置信号、速度信号、加速度信号、角度信号、圧力
信号、充填完了検出信号の各々を受信してあらかじめ設
定された射出プログラムに基づいて操作信号を前記サー
ボモータへ発信する制御装置とを具備した構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、ランアラウン
ド回路を有する射出シリンダを備え、該射出シリンダの
ヘッド側に接続されボールねじを介してサーボモータで
駆動するスプールタイプの第1の制御弁によって該射出
シリンダへ供給する作動油の流量を制御するダイカスト
マシンの射出制御方法であって、溶湯が金型キャビティ
内を充填完了するまでは、油圧源から供給される作動油
の該射出シリンダへの流入量と該ランアラウンド回路か
ら戻される作動油の該射出シリンダへの流入量の両方を
同時に流量制御して該射出シリンダのストロークの速度
制御を行ない、溶湯が充填完了すると、該ランアラウン
ド回路に組み込まれ弁体が開く方向よりも閉じる方向の
圧力作用面積を大きく形成され、かつ、自由流が停止し
たとき極めて短時間で閉止状態となる急速閉止パイロッ
ト操作逆止弁からなるランアラウンドバルブによって該
ランアラウンド回路を遮断するとともに、充填完了検出
手段からの信号により、ボールねじを介してサーボモー
タで駆動する角度検出器を備えたスプールタイプの第2
の制御弁の開度を調整することによって該射出シリンダ
のロッド側から油タンクへ向かう回路の作動油流量を調
整し、ロッド圧の降下時間とその後のロッド圧の保持圧
を制御する圧力制御を行なうようにしたため、射出開始
から充填完了の間は、第2の制御弁は、通常は弁閉状態
であり、充填が完了すると制御装置からの指示により、
一旦、昇圧時間(ロッド圧降下時間)に見合う開度まで
第2制御弁が開き、その後、保持圧を維持する開度(昇
圧レベル設定開度)を保ちながら、溶湯鋳造品の保圧を
行なう。
ド回路を有する射出シリンダを備え、該射出シリンダの
ヘッド側に接続されボールねじを介してサーボモータで
駆動するスプールタイプの第1の制御弁によって該射出
シリンダへ供給する作動油の流量を制御するダイカスト
マシンの射出制御方法であって、溶湯が金型キャビティ
内を充填完了するまでは、油圧源から供給される作動油
の該射出シリンダへの流入量と該ランアラウンド回路か
ら戻される作動油の該射出シリンダへの流入量の両方を
同時に流量制御して該射出シリンダのストロークの速度
制御を行ない、溶湯が充填完了すると、該ランアラウン
ド回路に組み込まれ弁体が開く方向よりも閉じる方向の
圧力作用面積を大きく形成され、かつ、自由流が停止し
たとき極めて短時間で閉止状態となる急速閉止パイロッ
ト操作逆止弁からなるランアラウンドバルブによって該
ランアラウンド回路を遮断するとともに、充填完了検出
手段からの信号により、ボールねじを介してサーボモー
タで駆動する角度検出器を備えたスプールタイプの第2
の制御弁の開度を調整することによって該射出シリンダ
のロッド側から油タンクへ向かう回路の作動油流量を調
整し、ロッド圧の降下時間とその後のロッド圧の保持圧
を制御する圧力制御を行なうようにしたため、射出開始
から充填完了の間は、第2の制御弁は、通常は弁閉状態
であり、充填が完了すると制御装置からの指示により、
一旦、昇圧時間(ロッド圧降下時間)に見合う開度まで
第2制御弁が開き、その後、保持圧を維持する開度(昇
圧レベル設定開度)を保ちながら、溶湯鋳造品の保圧を
行なう。
【0009】また、第2の発明では、溶湯が金型キャビ
ティ内へ射出充填するまでは、上記第1の発明のよう
に、ランアラウンド回路を流れる作動油と作動油供給回
路を流れて来る作動油との合流した作動油を流量制御す
ることに限定することなく、射出シリンダのヘッド側に
流入する作動油の一部を流量制御することも含めて流量
制御し、溶湯が金型キャビティ内を充填完了した後は、
第1の発明と同様に、該ランアラウンド回路に組み込ま
れたランアラウンドバルブで該ランアラウンド回路を遮
断するとともに、該射出シリンダのロッドから油タンク
へ向かう回路に設けられたボールねじを介してサーボモ
ータまたはパルスモータで駆動する制御弁の開度を調整
することによって、該射出シリンダのロッド圧の降下時
間とその後の保持圧を制御して該射出シリンダの圧力制
御を行なう。
ティ内へ射出充填するまでは、上記第1の発明のよう
に、ランアラウンド回路を流れる作動油と作動油供給回
路を流れて来る作動油との合流した作動油を流量制御す
ることに限定することなく、射出シリンダのヘッド側に
流入する作動油の一部を流量制御することも含めて流量
制御し、溶湯が金型キャビティ内を充填完了した後は、
第1の発明と同様に、該ランアラウンド回路に組み込ま
れたランアラウンドバルブで該ランアラウンド回路を遮
断するとともに、該射出シリンダのロッドから油タンク
へ向かう回路に設けられたボールねじを介してサーボモ
ータまたはパルスモータで駆動する制御弁の開度を調整
することによって、該射出シリンダのロッド圧の降下時
間とその後の保持圧を制御して該射出シリンダの圧力制
御を行なう。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図1〜図5は、本発明の実施例に係
り、図1は射出制御装置の油圧回路図、図2は射出工程
における第2制御弁の弁開度の推移を説明するグラフ、
図3は第1の制御弁の縦断面図、図4は第2の制御弁の
縦断面図、図5は射出制御方法のフローシートである。
なお、図6は従来技術例を示した射出制御装置の油圧回
路図である。
ついて説明する。図1〜図5は、本発明の実施例に係
り、図1は射出制御装置の油圧回路図、図2は射出工程
における第2制御弁の弁開度の推移を説明するグラフ、
図3は第1の制御弁の縦断面図、図4は第2の制御弁の
縦断面図、図5は射出制御方法のフローシートである。
なお、図6は従来技術例を示した射出制御装置の油圧回
路図である。
【0011】図1に示すように、本発明のダイカストマ
シンの射出装置400は、射出シリンダ200のヘッド
側に油圧源より供給され蓄圧された作動油のアキュムレ
ータ240と接続された作動油供給回路290に、AC
サーボモータ210aで駆動され詳細構造を図3に示す
第1の制御弁210を配設するとともに、射出シリンダ
200のロッド側室とヘッド側室を連絡するランアラウ
ンド回路260に電磁弁170および電磁弁180と接
続されたランアラウンドバルブ160が設けられる。一
方、ランアラウンド回路260の途中から油タンクへ至
る戻り回路250にACサーボモータ278で駆動され
て開閉する第2の制御弁270が配設される。第2の制
御弁270の詳細構造は、図4に示すとおりである。ま
た、この戻り回路250の途中には、絞り294が配設
され作動油供給回路290へ接続されるバイパス回路2
92が設けられる。
シンの射出装置400は、射出シリンダ200のヘッド
側に油圧源より供給され蓄圧された作動油のアキュムレ
ータ240と接続された作動油供給回路290に、AC
サーボモータ210aで駆動され詳細構造を図3に示す
第1の制御弁210を配設するとともに、射出シリンダ
200のロッド側室とヘッド側室を連絡するランアラウ
ンド回路260に電磁弁170および電磁弁180と接
続されたランアラウンドバルブ160が設けられる。一
方、ランアラウンド回路260の途中から油タンクへ至
る戻り回路250にACサーボモータ278で駆動され
て開閉する第2の制御弁270が配設される。第2の制
御弁270の詳細構造は、図4に示すとおりである。ま
た、この戻り回路250の途中には、絞り294が配設
され作動油供給回路290へ接続されるバイパス回路2
92が設けられる。
【0012】次に、第1の制御弁210の実施例の詳細
構造を説明する。図3に示すものは、第1制御弁210
の1実施例を示し、大別して駆動部10と流量制御部3
0から構成される。駆動部10においては、14は回転
量検知装置(角度検出器)を備えたサーボモータであ
り、フレーム15に取り付けたサーボモータ14の出力
軸は、カップリング16を介してボールねじ軸17の一
端部と連結される。このボールねじ軸17にはボールね
じ軸17の回転によって前後進するボールナット18が
螺合されており、ボールナット18の縁端部フランジは
後述する流量調整部30のスプール36と連結ロッド2
0を介して接続され、ボールナット18とスプール36
は一体的に前後進するよう構成される。駆動方式は上述
のサーボモータやパルスモータによる回転をボールねじ
機構(ボールねじ軸17およびボールナット18)によ
る往復動変換に限らず、油圧シリンダによって直接にス
プール36を前後進させる往復動機構としてもよい。
構造を説明する。図3に示すものは、第1制御弁210
の1実施例を示し、大別して駆動部10と流量制御部3
0から構成される。駆動部10においては、14は回転
量検知装置(角度検出器)を備えたサーボモータであ
り、フレーム15に取り付けたサーボモータ14の出力
軸は、カップリング16を介してボールねじ軸17の一
端部と連結される。このボールねじ軸17にはボールね
じ軸17の回転によって前後進するボールナット18が
螺合されており、ボールナット18の縁端部フランジは
後述する流量調整部30のスプール36と連結ロッド2
0を介して接続され、ボールナット18とスプール36
は一体的に前後進するよう構成される。駆動方式は上述
のサーボモータやパルスモータによる回転をボールねじ
機構(ボールねじ軸17およびボールナット18)によ
る往復動変換に限らず、油圧シリンダによって直接にス
プール36を前後進させる往復動機構としてもよい。
【0013】流量調整部30においては、図3に示すよ
うに、後端側にフランジ34を固設した円筒状のマニホ
ールド32内に穿設された空洞部からなる弁室38(具
体的には、前方弁室38aと後方弁室38bで構成され
る)を前後進自在にスプール36が配設されており、ス
プール36の前進位置では、作動油流入口50から入っ
た作動油はスプール36に阻まれて流路を遮断され、一
方、スプール36の後退位置では、作動油流入口50と
作動油排出口60とが連通され(図3の状態)、作動油
流量はスプール36の後退移動により前方弁室38aに
形成された間隙量によって制御される。すなわち、スプ
ール36の後退量を少なくすると作動油流量は小さく、
後退量を大にすると作動油流量も大になり、かつ、スプ
ール後退量と作動油流量とは直線比例に近似した、ある
一定の関係にあるので、任意に作動油流量を制御でき
る。
うに、後端側にフランジ34を固設した円筒状のマニホ
ールド32内に穿設された空洞部からなる弁室38(具
体的には、前方弁室38aと後方弁室38bで構成され
る)を前後進自在にスプール36が配設されており、ス
プール36の前進位置では、作動油流入口50から入っ
た作動油はスプール36に阻まれて流路を遮断され、一
方、スプール36の後退位置では、作動油流入口50と
作動油排出口60とが連通され(図3の状態)、作動油
流量はスプール36の後退移動により前方弁室38aに
形成された間隙量によって制御される。すなわち、スプ
ール36の後退量を少なくすると作動油流量は小さく、
後退量を大にすると作動油流量も大になり、かつ、スプ
ール後退量と作動油流量とは直線比例に近似した、ある
一定の関係にあるので、任意に作動油流量を制御でき
る。
【0014】スプール36には、前方弁室38aと後方
弁室38bとを連通するパイロット通路36aが設けら
れるとともに、中心部にスプール36を貫通し、かつ、
前方弁室側が後方弁室側より大径の段付透孔42が軸方
向に穿設され、段付透孔42の大径および小径にそれぞ
れ一致する大径部と小径部を有し該小径部が該後方弁室
の背後のマニホールド32に接続するフランジ34に設
けたねじ穴34cに締結された段付ロッド40を前後進
するスプール36と摺動自在に配設した。段付ロッド4
0は、大径部が中間部にオイルシールのためのパッキン
44を収納したピストン40aであり、小径部40bは
同一直径の棒状形状をしており、内部にねじ穴34cに
接続する空気抜き穴34bと連通する空気抜き穴40c
が軸方向に穿設される。
弁室38bとを連通するパイロット通路36aが設けら
れるとともに、中心部にスプール36を貫通し、かつ、
前方弁室側が後方弁室側より大径の段付透孔42が軸方
向に穿設され、段付透孔42の大径および小径にそれぞ
れ一致する大径部と小径部を有し該小径部が該後方弁室
の背後のマニホールド32に接続するフランジ34に設
けたねじ穴34cに締結された段付ロッド40を前後進
するスプール36と摺動自在に配設した。段付ロッド4
0は、大径部が中間部にオイルシールのためのパッキン
44を収納したピストン40aであり、小径部40bは
同一直径の棒状形状をしており、内部にねじ穴34cに
接続する空気抜き穴34bと連通する空気抜き穴40c
が軸方向に穿設される。
【0015】次に、第2制御弁270の実施例の詳細構
造について説明する。図4は、第2制御弁270の1実
施例を示したものであり、その主要部はスプール270
bを軸方向進退動自在に収納したバルブボディ270a
と、回転するボールネジロッド272aのボールネジに
螺合して前後進するボールネジナット272bを収納し
たブラケット272と、ボールネジロッド272aを回
転駆動するACサーボモータ278とで構成される。す
なわち、射出シリンダ200のロッド側に通じるロッド
側ポートRと油タンクTへ通じるタンクポートTを備え
た円柱形の空洞部を有するバルブボディ270aには両
端部が大径で中間部が小径のスプール270bが軸方向
進退動自在に配設され、スプール270bの後退時(図
4の上半分の状態)には、両ポートR、T間を連通し、
スプール270bの前進時(図4の下半分の状態)に
は、両ポートR、T間を遮断するようになっている。
造について説明する。図4は、第2制御弁270の1実
施例を示したものであり、その主要部はスプール270
bを軸方向進退動自在に収納したバルブボディ270a
と、回転するボールネジロッド272aのボールネジに
螺合して前後進するボールネジナット272bを収納し
たブラケット272と、ボールネジロッド272aを回
転駆動するACサーボモータ278とで構成される。す
なわち、射出シリンダ200のロッド側に通じるロッド
側ポートRと油タンクTへ通じるタンクポートTを備え
た円柱形の空洞部を有するバルブボディ270aには両
端部が大径で中間部が小径のスプール270bが軸方向
進退動自在に配設され、スプール270bの後退時(図
4の上半分の状態)には、両ポートR、T間を連通し、
スプール270bの前進時(図4の下半分の状態)に
は、両ポートR、T間を遮断するようになっている。
【0016】そして、このスプール270bは、ナット
ハウジング272cと連結され、ACサーボモータ27
8とカップリング277を介して連結されたボールネジ
ロッド272aの回転によってこれと螺合したボールネ
ジナット272bとともに前後進自在とされる。ナット
ハウジング272cがボールネジロッド272aの回転
で共回りしないように、ナットハウジング272cとブ
ラケット272間に平行キー27が配設される。
ハウジング272cと連結され、ACサーボモータ27
8とカップリング277を介して連結されたボールネジ
ロッド272aの回転によってこれと螺合したボールネ
ジナット272bとともに前後進自在とされる。ナット
ハウジング272cがボールネジロッド272aの回転
で共回りしないように、ナットハウジング272cとブ
ラケット272間に平行キー27が配設される。
【0017】このように構成された本発明における第2
制御弁270は、図4から見ても判るように、スプール
270bのストローク長さが小さく、図の右側の後退限
位置の連通状態(上半分の状態)から、図の左側の前進
限位置の遮断状態(下半分の状態)に僅かな距離である
から、僅かな時間で切り替わるので制御性が優れてい
る。
制御弁270は、図4から見ても判るように、スプール
270bのストローク長さが小さく、図の右側の後退限
位置の連通状態(上半分の状態)から、図の左側の前進
限位置の遮断状態(下半分の状態)に僅かな距離である
から、僅かな時間で切り替わるので制御性が優れてい
る。
【0018】ランアラウンドバルブ160は、弁体が開
く方向よりも閉じる方向の圧力作用面積を大きく形成さ
れ、かつ、自由流が停止したとき極めて短時間で閉止状
態となる急速閉止パイロット操作逆止弁であり、ランア
ラウンド回路260のロッド側の作動油が第2の制御弁
270を開放して油タンク240へ戻され、ロッド側の
圧力がシリンダ前進時の高圧から下降したら弁体の圧力
バランスがくずれるため、瞬時に自動的に閉止され、ラ
ンアラウンド回路260が閉じられる。
く方向よりも閉じる方向の圧力作用面積を大きく形成さ
れ、かつ、自由流が停止したとき極めて短時間で閉止状
態となる急速閉止パイロット操作逆止弁であり、ランア
ラウンド回路260のロッド側の作動油が第2の制御弁
270を開放して油タンク240へ戻され、ロッド側の
圧力がシリンダ前進時の高圧から下降したら弁体の圧力
バランスがくずれるため、瞬時に自動的に閉止され、ラ
ンアラウンド回路260が閉じられる。
【0019】以上のように構成された第1制御弁210
やランアラウンドバルブ160や第2制御弁270を備
えた油圧回路300を有する射出装置400におけるダ
イカストマシンの射出制御方法の作動について、以下に
説明する。図5は、本発明の射出制御方法のフローチャ
ートを示しており、前半は速度制御を行ない、後半は圧
力制御を行なう。まず、図示しない油圧源から作動油を
アキュムレータ240へ送って蓄圧する。次に、あらか
じめ第2制御弁270を閉止し、射出シリンダ200の
ロッド側に作動油を送ってランアラウンド回路260の
ランアラウンドバルブ160を連通状態としたうえ、A
Cサーボモータ210aを駆動して第1制御弁210を
所望の速度設定値に見合う設定開度にして開き、射出シ
リンダ200のヘッド側へ作動油を供給する。射出シリ
ンダ200のピストンロッド200aの前進とともに射
出充填が進行し、充填完了近くになると位置センサがあ
らかじめ設定した設定位置をキャッチし、制御装置を介
して電磁弁170へソレノイド励磁信号を伝達しランア
ラウンドバルブ160の中央部に入っている作動油を油
タンク280へ戻し、速度制御の後の圧力制御における
増圧準備に入る。そして、充填完了検知信号により、A
Cサーボモータ278へ回転操作して戻り回路250に
設けた第2制御弁270を開き、ロッド室の作動油を油
タンク280へ戻すとともに、ランアラウンドバルブ1
60は自動的に閉じ、ランアラウンド回路260が遮断
される。以上で前半の速度制御が終わり、引き続いて圧
力制御が開始される。
やランアラウンドバルブ160や第2制御弁270を備
えた油圧回路300を有する射出装置400におけるダ
イカストマシンの射出制御方法の作動について、以下に
説明する。図5は、本発明の射出制御方法のフローチャ
ートを示しており、前半は速度制御を行ない、後半は圧
力制御を行なう。まず、図示しない油圧源から作動油を
アキュムレータ240へ送って蓄圧する。次に、あらか
じめ第2制御弁270を閉止し、射出シリンダ200の
ロッド側に作動油を送ってランアラウンド回路260の
ランアラウンドバルブ160を連通状態としたうえ、A
Cサーボモータ210aを駆動して第1制御弁210を
所望の速度設定値に見合う設定開度にして開き、射出シ
リンダ200のヘッド側へ作動油を供給する。射出シリ
ンダ200のピストンロッド200aの前進とともに射
出充填が進行し、充填完了近くになると位置センサがあ
らかじめ設定した設定位置をキャッチし、制御装置を介
して電磁弁170へソレノイド励磁信号を伝達しランア
ラウンドバルブ160の中央部に入っている作動油を油
タンク280へ戻し、速度制御の後の圧力制御における
増圧準備に入る。そして、充填完了検知信号により、A
Cサーボモータ278へ回転操作して戻り回路250に
設けた第2制御弁270を開き、ロッド室の作動油を油
タンク280へ戻すとともに、ランアラウンドバルブ1
60は自動的に閉じ、ランアラウンド回路260が遮断
される。以上で前半の速度制御が終わり、引き続いて圧
力制御が開始される。
【0020】圧力制御に入ると、射出シリンダ200に
付設された圧力検出器によりヘッド圧とロッド圧を計測
して制御装置に送り、制御装置で射出力を演算し、この
射出力とあらかじめ設定した射出力の設定値とを比較し
てこの設定値になるように第2制御弁270の弁開度を
調整する。そして、この弁開度を維持しつつ所望の射出
力を射出シリンダ200へ与えて金型キャビティ内の溶
湯の保圧を行なう。
付設された圧力検出器によりヘッド圧とロッド圧を計測
して制御装置に送り、制御装置で射出力を演算し、この
射出力とあらかじめ設定した射出力の設定値とを比較し
てこの設定値になるように第2制御弁270の弁開度を
調整する。そして、この弁開度を維持しつつ所望の射出
力を射出シリンダ200へ与えて金型キャビティ内の溶
湯の保圧を行なう。
【0021】圧力制御においては、図2で示すような弁
開度の時間的変化を第2制御弁270へ与えて、金型キ
ャビティ内に充填された溶湯の保圧を行なう。そして、
速度制御と圧力制御からなる射出工程の全工程が終了し
た後、金型を開いて製品としての金属成形品を取り出
す。
開度の時間的変化を第2制御弁270へ与えて、金型キ
ャビティ内に充填された溶湯の保圧を行なう。そして、
速度制御と圧力制御からなる射出工程の全工程が終了し
た後、金型を開いて製品としての金属成形品を取り出
す。
【0022】なお、図5の射出制御方法のフローチャー
トにおいて、注1の部分は、リアルタイムフィードバッ
ク制御を実施する必要のない場合には、省略することが
できる。また、その際は210a、278のサーボモー
タをパルスモータや電動機に変えることもできる。
トにおいて、注1の部分は、リアルタイムフィードバッ
ク制御を実施する必要のない場合には、省略することが
できる。また、その際は210a、278のサーボモー
タをパルスモータや電動機に変えることもできる。
【0023】第2の発明では、図1の油圧回路で、第1
制御弁210の設置位置を射出シリンダ200のヘッド
側の直前でなく、作動油供給回路290やランアラウン
ド回路260のランアラウンドバルブ160の下流側に
設置した場合の油圧回路における射出制御方法を想定し
ており、射出シリンダ200のヘッド側へ向かう作動油
流量をこの位置に設けた第1制御弁で流量制御する。
制御弁210の設置位置を射出シリンダ200のヘッド
側の直前でなく、作動油供給回路290やランアラウン
ド回路260のランアラウンドバルブ160の下流側に
設置した場合の油圧回路における射出制御方法を想定し
ており、射出シリンダ200のヘッド側へ向かう作動油
流量をこの位置に設けた第1制御弁で流量制御する。
【0024】以上述べたように、本発明の射出制御方法
においては、制御性のよいACサーボモータ駆動やパル
スモータ駆動の第1制御弁210や第2制御弁270を
採用して速度制御と圧力制御を行なうので、速度設定値
や圧力設定値に対して、外乱に強く鋳造ショット毎の変
動が少ないリアルタイムなフィードバック制御が実現さ
れる。また、上述のような効果を得るため、従来の油圧
回路で油圧サーボ弁を採用しても、油圧サーボ弁は最小
隙間を極めて小さくしなければならず、作動油の汚染度
が悪いと使用できないが、本発明の方法では、たとえ
ば、通常の汚染度であるNAS9級以上でも問題なく使
用できる。また、従来の油圧回路に比べて、電磁弁15
0やパイロットチェッキ弁140等が省略でき、油圧回
路が簡略化される。
においては、制御性のよいACサーボモータ駆動やパル
スモータ駆動の第1制御弁210や第2制御弁270を
採用して速度制御と圧力制御を行なうので、速度設定値
や圧力設定値に対して、外乱に強く鋳造ショット毎の変
動が少ないリアルタイムなフィードバック制御が実現さ
れる。また、上述のような効果を得るため、従来の油圧
回路で油圧サーボ弁を採用しても、油圧サーボ弁は最小
隙間を極めて小さくしなければならず、作動油の汚染度
が悪いと使用できないが、本発明の方法では、たとえ
ば、通常の汚染度であるNAS9級以上でも問題なく使
用できる。また、従来の油圧回路に比べて、電磁弁15
0やパイロットチェッキ弁140等が省略でき、油圧回
路が簡略化される。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ACサーボモータ付きの第1制御弁と第2制御弁を使用
することによって、それぞれ速度制御と圧力制御を行な
うので、極めて制御性がよい。また、油圧回路が簡略化
され、イニシャルコストが低減化されるばかりでなく、
作動油の汚染に対する許容度が大きく、運転の信頼性と
メインテナンス性が向上する。
ACサーボモータ付きの第1制御弁と第2制御弁を使用
することによって、それぞれ速度制御と圧力制御を行な
うので、極めて制御性がよい。また、油圧回路が簡略化
され、イニシャルコストが低減化されるばかりでなく、
作動油の汚染に対する許容度が大きく、運転の信頼性と
メインテナンス性が向上する。
【図1】本発明の実施例に係る射出制御装置の油圧回路
図である。グラフである。
図である。グラフである。
【図2】本発明の実施例に係る射出工程における第2制
御弁の弁開度の推移を説明するグラフである。
御弁の弁開度の推移を説明するグラフである。
【図3】本発明の実施例に係る第1制御弁の縦断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の実施例に係る第2制御弁の縦断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明の他の実施例を示す射出制御方法のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図6】従来の射出制御装置の油圧回路図である。
10 駆動部 14 サーボモータ 16 カップリング 16A 連結板 17 ボールねじ軸 17a 軸受 18 ボールナット 20 連結ロッド 30 流量調整部 32 マニホールド 34 フランジ 34a ガイドブッシュ 34b 空気抜き穴 34c ねじ穴 36 スプール 36a パイロット通路 38 弁室 38a 前方弁室 38b 後方弁室 40 段付ロッド 40a ピストン 40b 小径部 40c 空気抜き穴 42 段付透孔 44 パッキン 46 パッキン 50 流入口 60 排出口 100 昇圧レベル調整バルブ 110 カートリッジバルブ 120 リリーフバルブ 130 昇圧時間調整バルブ 140 パイロットチェッキ弁 150 電磁弁(制御弁) 160 ランアラウンドバルブ 170 電磁弁 180 電磁弁 200 射出シリンダ 200a ピストンロッド 210 第1制御弁 210a サーボモータ 240 アキュムレータ 250 戻り回路 260 ランアラウンド回路 270 第2制御弁 270a バルブボディ 270b スプール 270c uパッキン 270d ダストシール 272 ブラケット 272a ボールネジロッド 272b ボールネジナット 272c ナットハウジング 274 平行キー 275 軸受 276 フランジ 276a ナット 277 カップリング 278 ACサーボモータ 280 油タンク 290 作動油供給回路 292 バイパス回路 294 絞り 300 油圧回路 400 射出装置 R ロッド側ポート T タンクポート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、第3の発明では、ダイカストマシン
の射出装置を、ランアラウンド回路を有する射出シリン
ダと、該射出シリンダに接続され油圧源を含む油圧ユニ
ットにより作動油を供給され蓄圧されたアキュムレータ
と、該射出シリンダのヘッド側に接続されボールねじを
介して角度検出器付きのサーボモータで駆動するスプー
ルタイプの第1の制御弁と、該ランアラウンド回路に組
み込まれ弁体が開く方向よりも閉じる方向の圧力作用面
積を大きく形成され、かつ、自由流が停止したとき極め
て短時間で閉止状態となる急速閉止パイロット操作逆止
弁と、該射出シリンダのロッド側油タンクへ向かう回路
の作動油流量を調整しボールねじを介してサーボモータ
で駆動する角度検出器を備えたスプールタイプの第2の
制御弁と、ロッド圧を保持する絞りを設けたバイパス回
路と、充填完了検出手段と、該射出シリンダに付設され
た位置検出器および加速度検出器と、上記各々の検出し
た、位置信号、速度信号、加速度信号、角度信号、圧力
信号、充填完了検出信号の各々を受信してあらかじめ設
定された射出プログラムに基づいて操作信号を前記サー
ボモータへ発信する制御装置とを具備した構成とした。
の射出装置を、ランアラウンド回路を有する射出シリン
ダと、該射出シリンダに接続され油圧源を含む油圧ユニ
ットにより作動油を供給され蓄圧されたアキュムレータ
と、該射出シリンダのヘッド側に接続されボールねじを
介して角度検出器付きのサーボモータで駆動するスプー
ルタイプの第1の制御弁と、該ランアラウンド回路に組
み込まれ弁体が開く方向よりも閉じる方向の圧力作用面
積を大きく形成され、かつ、自由流が停止したとき極め
て短時間で閉止状態となる急速閉止パイロット操作逆止
弁と、該射出シリンダのロッド側油タンクへ向かう回路
の作動油流量を調整しボールねじを介してサーボモータ
で駆動する角度検出器を備えたスプールタイプの第2の
制御弁と、ロッド圧を保持する絞りを設けたバイパス回
路と、充填完了検出手段と、該射出シリンダに付設され
た位置検出器および加速度検出器と、上記各々の検出し
た、位置信号、速度信号、加速度信号、角度信号、圧力
信号、充填完了検出信号の各々を受信してあらかじめ設
定された射出プログラムに基づいて操作信号を前記サー
ボモータへ発信する制御装置とを具備した構成とした。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】そして、このスプール270bは、ナット
ハウジング272cと連結され、ACサーボモータ27
8とカップリング277を介して連結されたボールネジ
ロッド272aの回転によってこれと螺合したボールネ
ジナット272bとともに前後進自在とされる。ナット
ハウジング272cがボールネジロッド272aの回転
で共回りしないように、ナットハウジング272cとブ
ラケット272間に平行キー274が配設される。
ハウジング272cと連結され、ACサーボモータ27
8とカップリング277を介して連結されたボールネジ
ロッド272aの回転によってこれと螺合したボールネ
ジナット272bとともに前後進自在とされる。ナット
ハウジング272cがボールネジロッド272aの回転
で共回りしないように、ナットハウジング272cとブ
ラケット272間に平行キー274が配設される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】このように構成された本発明における第2
制御弁270は、図4から見ても判るように、スプール
270bのストローク長さが小さく、図の右側の後退限
位置の連通状態(上半分の状態)から、図の左側の前進
限位置の遮断状態(下半分の状態)までが僅かな距離で
あるから、僅かな時間で切り替わるので制御性が優れて
いる。
制御弁270は、図4から見ても判るように、スプール
270bのストローク長さが小さく、図の右側の後退限
位置の連通状態(上半分の状態)から、図の左側の前進
限位置の遮断状態(下半分の状態)までが僅かな距離で
あるから、僅かな時間で切り替わるので制御性が優れて
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 45/82 F15B 11/02 L
Claims (3)
- 【請求項1】 ランアラウンド回路を有する射出シリン
ダを備えたダイカストマシンの射出制御方法であって、 溶湯が金型キャビティ内を充填完了するまでは、該射出
シリンダのヘッド側に接続されボールねじを介してサー
ボモータまたはパルスモータで駆動するスプールタイプ
の第1の制御弁によって油圧源から供給される作動油の
該射出シリンダへの流入量と該ランアラウンド回路から
戻される作動油の該射出シリンダへの流入量の両方を同
時に流量制御して該射出シリンダのストロークの速度制
御を行ない、 溶湯が充填完了すると、該ランアラウンド回路に組み込
まれ弁体が開く方向よりも閉じる方向の圧力作用面積を
大きく形成され、かつ、自由流が停止したとき極めて短
時間で閉止状態となる急速閉止パイロット操作逆止弁か
らなるランアラウンドバルブによって該ランアラウンド
回路を遮断するとともに、 充填完了検出手段からの信号により、ボールねじを介し
てサーボモータで駆動する角度検出器を備えたスプール
タイプの第2の制御弁の開度を調整することによって該
射出シリンダのロッド側から油タンクへ向かう回路の作
動油流量を調整し、ロッド圧の降下時間とその後のロッ
ド圧の保持圧を制御する圧力制御を行なうダイカストマ
シンの射出制御方法。 - 【請求項2】 ランアラウンド回路を有する射出シリン
ダを備えたダイカストマシンの射出制御方法であって、 溶湯が金型キャビティ内を充填完了すると、該ランアラ
ウンド回路に組み込まれたランアラウンドバルブで該ラ
ンアラウンド回路を遮断するとともに、 該射出シリンダのロッドから油タンクへ向かう回路に設
けられたボールねじを介してサーボモータまたはパルス
モータで駆動する制御弁の開度を調整することによっ
て、該射出シリンダのロッド圧の降下時間とその後の保
持圧を制御して該射出シリンダの圧力制御を行なうダイ
カストマシンの射出制御方法。 - 【請求項3】 ランアラウンド回路を有する射出シリン
ダと、該射出シリンダに接続され油圧源を含む油圧ユニ
ットにより作動油を供給され蓄圧されたアキュムレータ
と、該射出シリンダのヘッド側に接続されボールねじを
介して角度検出器付きのサーボモータまたはパルスモー
タで駆動するスプールタイプの第1の制御弁と、該ラン
アラウンド回路に組み込まれ弁体が開く方向よりも閉じ
る方向の圧力作用面積を大きく形成され、かつ、自由流
が停止したとき極めて短時間で閉止状態となる急速閉止
パイロット操作逆止弁と、該射出シリンダのロッド側油
タンクへ向かう回路の作動油流量を調整しボールねじを
介してサーボモータまたはパルスモータで駆動する角度
検出器を備えたスプールタイプの第2の制御弁と、ロッ
ド圧を保持する絞りを設けたバイパス回路と、充填完了
検出手段と、該射出シリンダに付設された位置検出器お
よび加速度検出器と、 上記各々の検出した、位置信号、速度信号、加速度信
号、角度信号、圧力信号、充填完了検出信号の各々を受
信してあらかじめ設定された射出プログラムに基づいて
操作信号を前記サーボモータへ発信する制御装置と、を
具備したダイカストマシンの射出制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8222844A JPH1058114A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | ダイカストマシンの射出制御方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8222844A JPH1058114A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | ダイカストマシンの射出制御方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1058114A true JPH1058114A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16788798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8222844A Pending JPH1058114A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | ダイカストマシンの射出制御方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1058114A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001246658A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-09-11 | Ube Ind Ltd | 成形機の中子制御方法および装置 |
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- 1996-08-23 JP JP8222844A patent/JPH1058114A/ja active Pending
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