JPH1057401A - 抜歯装置 - Google Patents
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Abstract
歯の脱臼を容易にした抜歯装置を提供する。 【解決手段】 超音波振動子を収容するハンドピース部
(握手ケース部)23と、該ハンドピース部に着脱自在
に装着される鉗子型抜歯具Iとから成る。鉗子Iは、前
記ハンドピース部内に着脱自在に挿入される振動部24
aと、振幅拡大ホーン部24bと、該ホーン部の先端に
一体的に取り付けられ、該ホーン部からの超音波振動を
該ホーン部の軸方向に対して直角の水平方向に変換する
ための振動方向変換体24eを有する。振動方向変換体
24eには、振動側チップ片24c1が一体的に取り付
けられている。振動側チップ片24c1と対向してかつ
該振動側チップ片を協働して歯牙を掴持するための移動
側チップ片24c2が、前記ホーン部24bを収容して
いるヘッド部材24にピン24gを中心として回動自在
に取り付けられているレバー24fに取り付けられてい
る。
Description
細には、超音波振動を利用して、より効果的に抜歯を行
うようにした抜歯装置に関する。
ノミ,バー等を使用して、人工的に歯を歯槽から生体外
へ脱臼除去することである。図8は、歯及び歯周組織を
示す図で、図中、10は歯で、歯10はセメント質1、
エナメル質2、象牙質3、歯髄4等とからなり、図示の
ように、セメント質1と歯槽骨11の間の歯根膜線維1
2によって支えられている。歯根膜線維12は、緻密な
線維性結合組織であり、その線維の一端はセメント質1
に、他端は歯槽骨11あるいは隣在歯のセメント質に付
着し、歯と歯槽骨を強固に結合している。この歯根膜線
維12を断裂することで、歯10は脱臼される。なお、
13は歯肉を示す。
えたり、あるいは、歯根膜腔に挺子を挿入したりして歯
を動揺させ、歯根膜腔を拡大することによって歯根膜線
維を断裂している。一般に、歯冠部の崩壊が軽度な歯を
抜去する際には、鉗子が用いられる。挺子は、歯冠の崩
壊が大きかったり、内側または外側に転位したりして、
鉗子の使用が不可能な場合によく用いられるが、それ以
外でも鉗子の代りに歯を脱臼させるために用いられるこ
ともある。挺子は、歯根膜腔に嘴部を挿入していき、主
にくさびの作用で歯を脱臼させる。
子による抜歯には、 抜歯操作中に無理な力を加えてしまい、根尖の破折を
引き起こすことがある。それによって、手術時間が延び
る。特に、残根が脱臼していない場合には、摘出に時間
がかかり、場合によっては骨削除や歯根の分割を必要と
する難抜歯へと切り換えなければならず、患者に与える
負担を大きくする。 歯槽骨の薄い部分では、無理に動揺させると、歯槽骨
壁の破折を起こし易い。 挺子による抜歯の際、隣在歯を支点にすることがあ
り、その際、支点とした歯まで脱臼させることがある等
の問題がある。
を用い、細心の注意を払えば防げるケースも多い。しか
し、歯根の形状は、部位や個人によって様々であり、特
に、一般の開業医では抜歯の頻度は月に数件と低いた
め、テクニックを身に付けるのは難しく、患者に対して
十分な対処ができない点が問題である。
ある程度力を加えなければ歯根膜線維を断裂できないた
めに、うっかり余計な力がかかり、前述した様な問題が
生じると考えられるが、この問題は、歯根膜線維が十分
に切断されていれば、容易に抜去できるはずである。
れたもので、歯根膜線維を切断した後の歯を、超音波振
動を利用して効果的に抜歯する機能を備えた抜歯装置を
提供することを目的としてなされたものである。
を収容するハンドピース部と、該ハンドピース部に着脱
自在に装着される鉗子とから成り、該鉗子は、前記超音
波振動子の振動を拡大する振幅拡大ホーン部と、該ホー
ン部の先端に一体的に取り付けられ、該ホーン部からの
超音波振動を該ホーン部の軸方向に対して直角の水平方
向に変換するための振動方向変換体と、該振動方向変換
体に一体的に取り付けられている振動側チップ片と、該
振動側チップ片と対向して配設されかつ該振動側チップ
片と協働して歯牙を掴持するための移動側チップ片と、
前記振幅拡大ホーン部を収容しかつ前記ハンドピース部
の先端に連結されるヘッド部材と、該ヘッド部材に回動
自在に取り付けられ、先端部に前記移動側チップ片を有
するレバー片とから成ることを特徴としたものである。
装置の全体構成を示す概略構成図で、図中、20はコン
トローラ本体、21はフットスイッチ、22は生理食塩
水ボトル、23は抜歯ハンドピース部(握手ケース)、
Iは本発明による鉗子型抜歯具(24はそのヘッド部材
を示す)、IIは挺子型抜歯具(25はそのヘッド部材を
示す)、26は操作コード、27は注水ホース、28は
注水ホースホルダーで、ハンドピース部23は、これら
鉗子型抜歯具Iと挺子型抜歯具IIが交換可能に連結され
て使用されるようになっている。
型抜歯具I及び挺子型抜歯具IIの関係を説明するための
分解斜視図で、図示のように、ハンドピース部(握手ケ
ース)23の一方の端部には、先端部にジョイント26
aを有する操作コード26及び注水ホース27が着脱自
在に連結され、他方の端部には、例えば、ニッケル板の
積層磁歪振動子24a或いは25aを有する鉗子型抜歯
具のヘッド部材24或いは挺子型抜歯具のヘッド部材2
5が連結装置されるようになっている。なお、図示例の
場合、ハンドピース23内に振動子を振動させるコイル
が巻回されており、該コイル内に振動子24a或いは2
5aが挿入されるようになっているが、振動子は、ハン
ドピース部23内に設けておいてもよく、その場合に
は、振動子24a,25aは不要で、ハンドピース部2
3内に収容されている振動子を共通使用する。
動子24a或いは25aの振動を拡大するための振動振
幅拡大ホーン部24b,25bを有し、これら振動振幅
拡大ホーン部の先端部はチップ片24c(24c1,2
4c2)及び25cが着脱自在に(例えば、ネジ結合等
により)取り付けられるようになっている。
使用されるチップ片24c1,24c2の例を示す図で、
図3(A)は下顎用鉗子チップ片の例、図3(B)は上
顎用鉗子チップ片の例を示し、これらのうちの一方のチ
ップ片24c1(振動側チップ片)は、図2に示したよ
うに、ネジ24d1によって振動拡大ホーン部24bの
先端部に取り付けられている振動方向変換体24eに取
り付けられ、他方のチップ片24c2(移動側チップ
片)はレバー24fの先端部にネジ24d2によって取
り付けられている。
(上側)及び側面図(下側)で、図4(A)は直線型挺
子チップ片、図4(B)は反り型挺子チップ片、図4
(C)は曲げ型挺子チップ片を示し、これらチップ片2
5cは、前述のように、振動振幅拡大ホーン部25bに
差し換えて使用される。
説明するための図で、図5(B)は、図5(A)のB部
拡大図である。この抜歯具は、歯根膜線維12の厚さと
同程度の厚みを持つ薄板状の刃先部(チップ片)を歯根
膜腔に挿入し、超音波振動させることにより、切削抵抗
を軽減させた状態で、わずかな加圧力でもって歯根膜線
維12を切断し、さらに、刃先形状と振動によって楔作
用を得ることで、脱臼を容易にするものである。抜歯を
する時は、まず、挺子型チップ片25cを用いて歯根膜
線維12を切る。挺子型チップ片25cは、図5(A)
に示すように、振幅拡大用ホーン部25bを介して振動
子25aに結合されており、矢印Yの方向に振動する。
このチップ片25cを歯根膜腔に軽く挿入するだけで、
歯根膜線維12は超音波振動によってパルス状に加えら
れる切削力により、小さい抵抗で切断される。このと
き、刃先形状にテーパを設けておくことにより楔作用が
加わり、歯10を小刻みに浮き上がらせる効果が得られ
る。
場合の例を説明するための図で、挺子型抜歯具IIによっ
て歯根膜線維の切断が終ったら、鉗子型抜歯具Iに差し
換える。鉗子型抜歯具Iは、従来の抜歯鉗子と同じ様に
患歯をつまんで抜去するためのものであるが、鉗子チッ
プ片の一方24c1は、図6に示す様に、振動拡大ホー
ン部24bの先に付けられた振動方向変換体24eにボ
ルト24d1によって取り付けられており、振動子の振
動方向と直角の水平のX方向に振動する。このとき、振
動方向変換体24eに取り付けられているのは、一方の
チップ片24c1のみで、他方のチップ片24c2はピン
24gを中心に回動するレバー24fの先端部にボルト
24d2によって取り付けられており、このチップ片2
4c2は振動しない。なお、レバー24fの先端は、図
2に示したように、二股24f1,24f2に分岐されて
おり、各分岐部24f1,24f2において同軸にヘッド
部材24に回動自在に取り付けられている。これらのチ
ップ片24c1と24c2で患歯を軽くつまむようにする
と、振動しているチップ24c1と反対側のチップ24
c2の間で歯10が振動する。そのまま鉗子全体を動か
せば、振動との複合作用で、歯は容易に脱臼される。歯
が歯槽骨から完全に出る前に、チップ片の振動を止め、
歯をしっかりとくわえて口腔外へ除去する。
断面図で、前述のように、振動拡大ホーン部24bの先
端には、振動方向変換体24eが一体的に取り付けら
れ、Y方向の振動を該振動方向Yと直角の水平X方向の
振動に変換し、該振動変換体24eに一方のチップ片2
4c1がボルト24d1によって取り付けられ、他方のチ
ップ片24c2がレバー24fの先端にボルト24d2に
よって一体的に取り付けられている。また、振動変換体
24eの中には、洗浄液(生理食塩水)を噴射するため
のノズル24hが設けられており、抜歯しようとしてい
る歯牙に向けて洗浄液を噴射する。
によると、 歯根膜線維切断後の歯の脱臼,除去が容易となり、手
術時間を短縮することができる。 振動を加えて歯を浮き上がらせるようにして抜くた
め、軽い力で十分である。そのため、余計な力を加える
ことがなくなり、根尖の破折を防ぐことができる。 難抜歯時の骨削除が少なくて済む等の利点がある。
す概略構成図である。
スの関係を説明するための図である。
る。
る。
ある。
ントローラ本体、21…フットスイッチ、22…生理食
塩水ボトル、23…抜歯ハンドピース部(握手ケース
部)、I…鉗子型抜歯具、24…鉗子型抜歯具ヘッド部
材、24a…振動子、24b…振動振幅拡大ホーン部、
24c1,24c2…チップ片、24e…振動方向変換
体、24f…レバー、II…挺子型抜歯具、25…挺子型
抜歯具ヘッド部材。
Claims (1)
- 【請求項1】 超音波振動子を収容するハンドピース部
と、該ハンドピース部に着脱自在に装着される鉗子とか
ら成り、該鉗子は、前記超音波振動子の振動を拡大する
振幅拡大ホーン部と、該ホーン部の先端に一体的に取り
付けられ、該ホーン部からの超音波振動を該ホーン部の
軸方向に対して直角の水平方向に変換するための振動方
向変換体と、該振動方向変換体に一体的に取り付けられ
ている振動側チップ片と、該振動側チップ片と対向して
配設されかつ該振動側チップ片と協働して歯牙を掴持す
るための移動側チップ片と、前記振幅拡大ホーン部を収
容しかつ前記ハンドピース部の先端に連結されるヘッド
部材と、該ヘッド部材に回動自在に取り付けられ、先端
部に前記移動側チップ片を有するレバー片とから成るこ
とを特徴とする抜歯装置。
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WO2008003144A1 (en) * | 2006-07-03 | 2008-01-10 | Milenko Bukvic | Toothextracting machine |
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1996
- 1996-08-22 JP JP22106296A patent/JP3516557B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN111772829B (zh) * | 2020-07-08 | 2021-10-01 | 诸暨市人民医院 | 一种数显牙挺 |
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