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JPH1047357A - ころがり軸受 - Google Patents

ころがり軸受

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Publication number
JPH1047357A
JPH1047357A JP9137943A JP13794397A JPH1047357A JP H1047357 A JPH1047357 A JP H1047357A JP 9137943 A JP9137943 A JP 9137943A JP 13794397 A JP13794397 A JP 13794397A JP H1047357 A JPH1047357 A JP H1047357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
layer
zirconium
contact
rolling bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9137943A
Other languages
English (en)
Inventor
Antonio Gabelli
ガベーリ アントニオ
Tin Yau Wan
ヤウ ヴァン ティン
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SKF Industrial Trading and Development Co BV
Original Assignee
SKF Industrial Trading and Development Co BV
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Filing date
Publication date
Application filed by SKF Industrial Trading and Development Co BV filed Critical SKF Industrial Trading and Development Co BV
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Pending legal-status Critical Current

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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/44Selection of substances
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厳しい条件下でも所定の寿命を維持するころ
がり軸受を提供することを目的とする。 【解決手段】転動体を収容するための軸受空間を形成す
る外輪(1)と内輪(2)とを軌道輪として有し、該転
動体が軌道輪の軌道面ところがり接触する軸受におい
て、外輪(1)、内輪(2)そして転動体の少なくとも
一つがジルコニウム材料の接触面層(5,7,9)を有
していることを特徴とするころがり軸受。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転動体を収容する
ための軸受空間を形成する外輪と内輪とを軌道輪として
有し、該軌道体が軌道輪の軌道面ところがり接触する軸
受に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のころがり軸受は広く知られてお
り、例えば、深溝球軸受、球面あるいはテーパころ軸
受、針状ころ軸受等の形態をとる。一般にこれらの軸受
は満足な機能を発揮する。しかし、最低限度の潤滑、高
温度そして高振動の厳しい条件下では、さらなる改善が
必要となる。
【0003】この点に関し、窒化珪素、炭化珪素、酸化
アルミニウムそしてサーメットのようなセラミック材を
軌道輪そして転動体のいずれかに用いることが提案され
てきている。通常これらの材料は普通の鋼の部材と組合
わされて使用される。
【0004】複合軸受(セラミックの転動体と鋼の軌道
輪の組合せに成る軸受)は、或る特定の応用分野、特に
高速精密スピンドル軸受のための窒化珪素ボールを用い
てきた。窒化珪素は低密度で高剛性であり、ボールに作
用する遠心力を小さくし又接触面での摩擦を低くするこ
とにおいて重要な役割を果たす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記材料の組合わせに
成る軌道輪あるいは転動体をもつ軸受、すなわち複合軸
受の欠点は、荷重下あるいは所定温度下で、用いられて
いる異なる材料がそれぞれ異なる特性を示すことであ
る。第一に、比重量が著しく異なることであり、動的不
釣合と複数の転動体の不均一荷重分布を生ずる。さらに
は、異なる熱膨張係数の故に、初期の軸受内部すきまが
要求限界内に収まらなくなる。その結果、今問題として
いる軸受の寿命が短くなる。
【0006】本発明の目的は、上述の要求条件での軸受
の特性の向上にあり、許容の寿命をもたせることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的は、軌道輪そし
て転動体の少なくとも一つの接触面層をジルコニウム材
のものとすることにより達成される。
【0008】ジルコニウムの比重量は鋼の比重量とほぼ
同じであるために、部材が複合(部分によって上記の異
なる材料が用いられている)とされた状態で両部分間に
同心性についての誤差があっても部材は不釣合を生じな
い。さらに、これらの材料の熱の膨張係数とヤング率が
実質的に同じであり、温度が変動した状態でも亀裂が生
じない。
【0009】本発明の好ましい形態では、外輪と内輪の
少なくとも一方が、軸受空間から遠い方に鋼の層を有
し、軸受空間に面する方にジルコニウム材の層を有して
いる。又、複数の転動体が、鋼の核部を覆うジルコニウ
ム材の外殻部を有している。
【0010】さらに好ましい形態としては、ジルコニウ
ム材がZrO2を95%、Y 23を5%、Al23
0.01%含有する部分安定化されたジルコニアセラミ
ックである。かかるジルコニアは通常の窒化珪素よりも
高い破壊靱性、高い曲げ強度を有し、その結果、高いこ
ろがり接触疲労抵抗そしてすべり接触疲労抵抗をもたら
す。
【0011】この解決策のさらなる利点は、ジルコニア
セラミックを作るための素材が安価であり、ジルコニア
が加工容易なことにある。例えば、研摩が仕上げ工程に
おいて200〜1200μm/minの送り込み速度
(feed rate)で行える。通常の鋼材での研摩
送り込み速度は約1500μm/minである。窒化珪
素の対応品と比べたとき、初期コストの低減幅は約5倍
であると考えられる。
【0012】本発明の他の実施形態では、鋼材の上にジ
ルコニアセラミックを直接シンタリングあるいは圧力嵌
めを行うことによって作られた軌道輪あるいは転動体を
複合軸受の部材とするように、上記ジルコニアを用いる
ことである。この技術は、ルコニアセラミックと鋼の弾
性係数が近似していることにより可能となり、又、熱膨
張とヤング率が鋼製の転動体と実質的に変わらなくな
る。さらには、鋼材をジルコニア材との間では密度がほ
ぼ同じなので、二つの部分に同心度についての誤差があ
っても、質量の不釣合による危険性は避けられる。
【0013】使用中、転動体がころがり接触の際に公称
荷重のもとで軌道面の近傍の軌道輪部分に剪断力を生じ
る。本発明によると、好ましくは軌道輪のジルコニウム
の接触面層の厚さが、上記剪断力が零になるまでの深さ
(a)と同じオーダとなっている。
【0014】かかる形態では、ジルコニウム材と鋼が組
合される位置が高い剪断力の領域外にあるということに
より、軌道輪の一体化が維持される。
【0015】同様に、転動体がころがり接触の際に公称
荷重のもとで軌道面の近傍の軌道輪部分に剪断力を生
じ、転動体のジルコニウムの接触面層の厚さが、上記剪
断力が零になるまでの深さ(a)と同じオーダとなって
いる。
【0016】本発明のさらに他の形態によると、公称荷
重下で転動体と軌道面の接触域が平らな面に形成され、
該接触域は回転方向に長さ(b)を有し、ジルコニウム
の接触面層の厚さが、上記剪断力が上記接触域の長さ
(b)と同じオーダとなっている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとづき、本発
明の実施の形態を説明する。
【0018】図1に示される軸受は軌道輪として外輪
1、内輪2そして転動体として複数のボール3を有して
いる。図3に見られるように、内輪2は鋼材から成る内
層4とジルコニアセラミックの外層5とを有している。
同様に、外輪1は鋼材の外層6とジルコニアセラミック
の内層7とを有している。上記内輪4の外層5と外輪1
の内層7が接触面層を形成する。
【0019】図2に見られるように、上記ボールは鋼材
の核部8とこれを覆って接触面層を形成するジルコニア
セラミック材料の外殻部(シェル)9とを有している。
【0020】図示の軸受では、外輪1、内輪2、そして
ボール3はすべて接触面がジルコニウム材でできてい
て、改良された寿命そして耐摩耗特性をもたらす。一
方、ジルコニアセラミックと鋼の機械的特性は、硬度は
別として、ほぼ類似しており、軌道輪とボールとは一体
として作用する。又、これらの組合わされた層には亀裂
は生じることがない。これは、特に両材料の熱膨張係数
がほぼ同じであることにもとづく。
【0021】拡大図示された図4は、ボール3と内輪2
の一部を示している。また、軌道面の近傍の内輪部分で
の剪断力分布(C)が図示されている。これによると、
剪断力は軌道面から、内輪の奥部に向けて最初増大し、
一定の奥さの位置で殆ど零となる。
【0022】本発明によると、内輪の外層(ジルコニウ
ム接触面層)の厚さ(a)は、上記剪断力が零となるま
での深さとほぼ同じである。これは、ジルコニウムの外
層5と鋼の内層4との間の境界部がかかる剪断力によっ
ては大きく影響を受けないことを意味している。
【0023】さらには、使用中、ボール3と軌道面の互
の接触面が平らになる。この平らな接触域の周方向距離
は符号(b)にて示されている。本発明によると、ジル
コニウムの接触面層(内輪の外層、外輪の内層、ボール
の外殻)の厚さは上記接触域の距離(b)と同じオーダ
となっている。
【0024】
【発明の効果】本発明によると、次のような利点を得
る。 通常の鋼製転動体とこれより高硬度な転動体との組
合せから成る複合転動体により、軸受の耐摩耗性、耐汚
染性が改善された軸受を得られる。 潤滑、温度、環境において困難性を伴う場合、例え
ば、高速、高温、侵触(特に流体、真空侵触)等の運転
条件に用いられるグリース潤滑軸受に好適となる。 通例運転条件下で、より長い寿命が得られる。初期
に疲労を起こした表面にして良い耐久性を示す。 複合転動体をもつころがり軸受の質量不釣合の問題
が解決される。 複合転動体をもつころがり軸受の温度変化による内
部隙間の不均一性がなくなる。 軸受の要素に、鋼とセラミックの複合シンタリング
技術が用いることができるようになる。 軸受の要素に、鋼とセラミックの化学的あるいは機
械的結合が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての深溝球軸受の部分
断面側面図である。
【図2】図1の軸受に用いられているボールの部分断面
正面図である。
【図3】図1の軸受の内輪とボール一個とを示す斜視図
である。
【図4】内輪とボールとの接触部を拡大して示す内輪の
断面図である。
【符号の説明】
1 外輪(軌道輪) 2 内輪(軌道輪) 3 転動体 4,6 鋼の層 5,7 ジルコニウム材の層(接触面層) 8 核部 9 外殻部(接触面層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントニオ ガベーリ オランダ国、3402 ジーピー イーゼルス タイン、 ブリルヤーントホーフ 2 (72)発明者 ティン ヤウ ヴァン オランダ国、3993 エイチエヌ ホウテ ン、 スノーエクスロート 106

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動体を収容するための軸受空間を形成
    する外輪(1)と内輪(2)とを軌道輪として有し、該
    転動体が軌道輪の軌道面ところがり接触する軸受におい
    て、外輪(1)、内輪(2)そして転動体の少なくとも
    一つがジルコニウム材料の接触面層(5,7,9)を有
    していることを特徴とするころがり軸受。
  2. 【請求項2】 外輪(1)と内輪(2)の少なくとも一
    方が、軸受空間から遠い方に鋼の層(4,6)を有し、
    軸受空間に面する方にジルコニウム材の層(5,7)を
    有していることとする請求項1に記載のころがり軸受。
  3. 【請求項3】 複数の転動体(3)が、鋼の核部(8)
    を覆うジルコニウム材の外殻部(9)を有していること
    とする請求項1又は請求項2に記載のころがり軸受。
  4. 【請求項4】 ジルコニウム材がZrO2を95%、Y2
    3を5%、Al23を0.01%含有する部分安定化
    されたジルコニアセラミックであることとする請求項1
    ないし請求項3のうちの一つに記載のころがり軸受。
  5. 【請求項5】 ジルコニウムの接触面積が鋼の層もしく
    は核部と同じオーダの厚さを有していることとする請求
    項1ないし請求項4のうちの一つに記載のころがり軸
    受。
  6. 【請求項6】 ジルコニウムの接触面層が鋼の層もしく
    は核部に焼結して得られたものであることとする請求項
    1ないし請求項5のうちの一つに記載のころがり軸受。
  7. 【請求項7】 ジルコニウムの接触面層が鋼の層もしく
    は核部に嵌着して得られたものであることとする請求項
    1ないし請求項5のうちの一つに記載のころがり軸受。
  8. 【請求項8】 転動体がころがり接触の際に公称荷重の
    もとで軌道面の近傍の軌道輪部分に剪断力を生じ、軌道
    輪のジルコニウムの接触面層の厚さが、上記剪断力が零
    になるまでの深さ(a)と同じオーダとなっていること
    とする請求項1ないし請求項7のうちの一つに記載のこ
    ろがり軸受。
  9. 【請求項9】 転動体がころがり接触の際に公称荷重の
    もとで軌道面の近傍の軌道輪部分に剪断力を生じ、転動
    体のジルコニウムの接触面層の厚さが、上記剪断力が零
    になるまでの深さ(a)と同じオーダとなっていること
    とする請求項1ないし請求項8のうちの一つに記載のこ
    ろがり軸受。
  10. 【請求項10】 転動体がころがり接触の際に公称荷重
    のもとで軌道面の近傍の軌道輪部分に剪断力を生じ、公
    称荷重下で転動体と軌道面の接触域が平らな面に形成さ
    れ、該接触域は回転方向に長さ(b)を有し、ジルコニ
    ウムの接触面層の厚さが、上記剪断力が上記接触域の長
    さ(b)と同じオーダとなっていることとする請求項1
    ないし請求項9のうちの一つに記載のころがり軸受。
JP9137943A 1996-05-15 1997-05-14 ころがり軸受 Pending JPH1047357A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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NL1003136 1996-05-15
NL1003136A NL1003136C2 (nl) 1996-05-15 1996-05-15 Wentellager met een zirconiummateriaal.

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