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JPH1038720A - 大面積圧力分布センサ - Google Patents

大面積圧力分布センサ

Info

Publication number
JPH1038720A
JPH1038720A JP19049096A JP19049096A JPH1038720A JP H1038720 A JPH1038720 A JP H1038720A JP 19049096 A JP19049096 A JP 19049096A JP 19049096 A JP19049096 A JP 19049096A JP H1038720 A JPH1038720 A JP H1038720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure distribution
sensor
distribution sensor
sensors
lead wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19049096A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Sato
隆佳 佐藤
Hideki Koike
秀樹 小池
Isamu Yoroisawa
勇 鎧沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP19049096A priority Critical patent/JPH1038720A/ja
Publication of JPH1038720A publication Critical patent/JPH1038720A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物体が所定の面に接したときにその面に加わる
2次元の圧力分布を検出する圧力分布センサを,その1
辺が外周に接しない場合であっても複数個自由に組み合
わせることができるようにし,大面積化を可能とする。 【解決手段】圧力分布センサ101-109 を複数組み合わせ
たときに,それらの電気信号を出力するリード線群116-
124 が他の圧力分布センサの上または内部を通って外部
に引き出される構造とする。または隣接する圧力分布セ
ンサの対応する電極同士が電気的に接続されるようにす
る。または電気信号を出力するリード線群が,他の圧力
分布センサの電気信号を中継する装置と接続されるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,大形の物体または
動物体の出現検出,および,その属性認識に適した大面
積・高精度・高速で信頼性の高い圧力分布センサに関
し,特に大面積化が容易な大面積圧力分布センサに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】大面積・高精度・高速で信頼性の高い圧
力分布センサとして,例えば「圧力分布センサおよび実
装機構」(特開平6−82320号公報)が知られてい
る。
【0003】図12は,特開平6−82320号公報に
示されている圧力分布センサの例を示す図である。図1
2において,7はマトリックス構造のセンサユニットで
あり,ここでは8個のセンサユニット(図中の〜)
が示されている。8はセンサユニット群を一体化し,か
つ力学的に補強する基底部材(以下BSという),9は
BS中に埋め込まれBSの強度を補強し,かつセンサ回
路をシールドする金網(以下MSH1という),10は
センサの駆動および信号伝送のためのハイブリッドIC
(DV:駆動回路IC),11はアナログ信号をデジタ
ル信号に変換するA/D変換部(AD),12はデジタ
ル信号をコード化する処理部(CD),13は電気信号
を光信号に変換する装置(EL),14は光ファイバ
(FI),15は光信号を電気信号に変換する装置(L
E),16はDV10および光ファイバ14を保護する
回路保護筒(CA)である。
【0004】また,17はセンサユニットの圧力情報を
統合する圧力分布メモリ(FB)であって,例えば画像
用メモリとして知られているフレームバッファメモリ等
に対応するもの,18はFBの情報を温度補正する温度
補正処理部(TP),19はFBの圧力分布情報をモザ
イク化して検出点密度が密から粗になるように階層化す
る階層化処理部(LP),20は圧力が加わった部分を
抽出する特徴抽出処理部(FP),21は物体を認識す
る認識処理部(RP)である。LP19,FP20,R
P21を集約して画像信号処理部22と呼ぶ。また,2
3はセンサユニット群の上に被せる保護兼緩衝部材(P
AD),24はPADの中に埋め込まれPADの強度を
補強し且つセンサ回路をシールドする金網(MSH2)
である。ここでMSH1とMSH2とは接続し,設置す
ることができる。
【0005】図12に示す2次元の圧力分布を検出する
センサでは,2次元の圧力分布を検出する8個のマトリ
ックスのセンサユニット7が,BS8上に接着剤などに
よって取り付けられ,これらの組み合わせによって大面
積のセンサ部が構成されている。検出点がマトリックス
構造となっている各センサユニット7は,それぞれ異な
る駆動回路DV10で駆動され,検出した情報が光ファ
イバ14を通じて2次元空間に対応する圧力分布メモリ
17に並列に記憶されるようになっている。記憶された
情報は,TP18,画像信号処理部22により処理がな
され,これにより2次元の圧力分布が抽出される。
【0006】以上のように,図12に示す圧力分布セン
サは,センサユニット7を複数組み合わせて大面積化す
ることが可能であるが,各圧力分布センサ(センサユニ
ット)の少なくとも1辺が外周に接していないと,圧力
によって生じた電気信号を外部に取り出せないという問
題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
問題を解決し,圧力分布センサを外周に接しないものも
含めて複数組み合わせて大面積化できるようにすること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の大面積圧力分
布センサは,物体が所定の面に接するとき,該面に加わ
る圧力分布(2次元圧力情報)を検出するセンサにおい
て,以下の特徴を有する。
【0009】ア)圧力分布センサはマトリックス構造を
有する。 イ)圧力分布センサは該マトリックスの交叉点に加わる
圧力が電気信号として取り出せる装置で構成される。
【0010】ウ)圧力分布センサを複数組み合わせたと
きマトリックスは電気的に分割されている。 エ)圧力分布センサを複数組み合わせたときに該電気信
号を出力する装置が他の圧力分布センサの上または内部
を通って大面積圧力分布センサの外部に引き出される。
【0011】請求項2の大面積圧力分布センサは,物体
が所定の面に接するとき,該面に加わる圧力分布(2次
元圧力情報)を検出するセンサにおいて,以下の特徴を
有する。
【0012】ア)圧力分布センサはマトリックス構造を
有する。 イ)圧力分布センサは該マトリックスの交叉点に加わる
圧力が電気信号として取り出せる装置で構成される。
【0013】オ)圧力分布センサを複数組み合わせたと
きに,隣接する圧力分布センサの対応する電極を電気的
に接続することにより,1つの大面積圧力分布センサと
して再構成される。
【0014】カ)再構成された大面積圧力分布センサは
1つの回路で駆動される。請求項3の大面積圧力分布セ
ンサは,物体が所定の面に接するとき,該面に加わる圧
力分布(2次元圧力情報)を検出するセンサにおいて,
以下の特徴を有する。
【0015】ア)圧力分布センサはマトリックス構造を
有する。 イ)圧力分布センサは該マトリックスの交叉点に加わる
圧力が電気信号として取り出せる回路で構成される。
【0016】ウ)圧力分布センサを複数組み合わせたと
きマトリックスは電気的に分割されている。 キ)圧力分布センサには,他の圧力分布センサの電気信
号を中継して出力する装置が実装されている。
【0017】ク)圧力分布センサを複数組み合わせたと
きに該電気信号を出力する装置が他の圧力分布センサの
該電気信号を出力する装置と接続される。本発明の作用
は以下のとおりである。
【0018】従来の圧力分布センサの組み合わせでは,
圧力分布センサの少なくとも1辺が外周に接していない
と,圧力によって生じた電気信号を外部に取り出せない
構成になっているのに対して,本発明のうち請求項1の
発明では,圧力分布センサを複数組み合わせたときに,
それぞれの圧力分布センサのリード線が他の圧力分布セ
ンサの上または内部を通って圧力分布センサ群の外部に
引き出す手段により,圧力分布センサの少なくとも1辺
が外周に接していなくとも電気信号を取り出すことがで
きる。これにより,従来と比較し,より多くの圧力分布
センサを組み合わせることができ,圧力分布センサの大
面積化が図れる。
【0019】請求項2の発明においては,複数組み合わ
せたときに,各圧力分布センサの対応するマトリックス
部分を電気的に接続することにより複数組み合わせた圧
力分布センサを1つの大面積圧力分布センサとし,圧力
によって生じた電気信号の出力装置を外周に接する圧力
分布センサのみに設置するという手段により,圧力分布
センサの大面積化を図ることができる。
【0020】請求項3の発明においては,圧力分布セン
サを複数組み合わせたときに,各圧力分布センサのリー
ド線を他の圧力分布センサのリード線と接続するという
手段により,圧力分布センサの少なくとも1辺が外周に
接していなくとも電気信号を取り出すことができ,これ
により,従来と比較し,より多くの圧力分布センサを組
み合わせることが可能となり,圧力分布センサの大面積
化を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(1)請求項1に対応する第1の実施の形態 各圧力分布センサのリード線が他の圧力分布センサの上
を通した場合の実施例を図1〜図4を用いて説明する。
図1は大面積圧力分布センサの全体構成図であり,図2
は図1の圧力分布センサ101の構成図であり,図3は
圧力分布センサの構造の例を示す図であり,図4は図1
の(a)での断面図である。
【0022】図1において,101〜109は圧力分布
センサである。115は複数組み合わせた圧力分布セン
サ101〜109を一体化し,かつ力学的に補強するた
めの基底部材である。116〜124はリード線群で,
複数のリード線から構成される。125〜127は圧力
分布センサの駆動および信号伝送のためのハイブリッド
IC(駆動回路IC)である。
【0023】圧力分布センサ101は,例えば図2に示
す構造になっている。図2の110は電極がx軸に平行
なシート,111は電極がy軸に平行なシートである。
112は電極,113および114はリード線群であ
る。圧力分布センサ101はシート110およびシート
111の2枚を張り合わせて構成される。他の圧力分布
センサ102〜109についても同じ構造を有する。
【0024】1つの圧力分布センサから引き出されるリ
ード線の個数は,シート110(図2)内にある電極の
個数とシート111(図2)内にある電極の個数との合
計に等しい。図2の場合,電極はシート110内に9
個,シート111内に9個あるので圧力分布センサ10
1から引き出されるリード線の個数は18個となる。つ
まり,リード線群116〜124は18個のリード線か
ら構成される。
【0025】マトリックス構造を有する圧力分布センサ
の代表的な例を図3に示す。201は電極,202はプ
ラスチック抵抗,203は絶縁シートである。プラスチ
ック抵抗202は,外力による変形によりその抵抗値が
変化する。その抵抗値の変化は,プラスチック抵抗20
2にかかる電圧を測定することにより算出され,これに
より圧力が求められる。
【0026】図4の断面図において,115は基底部
材,116,117はリード線群である。301は電極
がx軸に平行なシート,302は電極がy軸に平行なシ
ートである。303は大面積圧力分布センサ上に被せる
保護兼緩衝部材である。
【0027】以下のようにして,大面積圧力分布センサ
を実現する。各圧力分布センサ101〜109を基底部
材115に接着剤等を用いて固定する。但し,各圧力分
布センサ101〜109間は電気的に独立している。固
定された各圧力分布センサ101〜109のx軸に平行
な電極とy軸に平行な電極との交叉点に生じた圧力を電
気信号として取り出すために,各リード線群116〜1
24を用いて,各圧力分布センサ101〜109と各駆
動回路IC125〜127とを接続する。このとき,リ
ード線群116,117,119,120,122,1
23は,他のセンサ上を通って駆動回路IC125〜1
27に接続される。すなわち,例えば図1の圧力分布セ
ンサ101のリード線群116は,圧力分布センサ10
2,103の上を通り,圧力分布センサ102のリード
線群117は,圧力分布センサ103の上を通るように
接続される。
【0028】リード線群の延長の方法としては,リード
線自体の長さを長くする場合と,複数のリード線をコネ
クタまたは導電性接着剤で接続しながら延長する場合の
2通りがある。リード線群116を圧力分布センサ10
2,103上に,リード線群117を圧力分布センサ1
03上に設置する際,圧力分布センサ102,103の
x軸に平行な電極とy軸に平行な電極との交叉点を避け
るようにする。
【0029】また,リード線およびコネクタは厚みを持
っているため,大面積圧力分布センサにそのまま保護兼
緩衝部材を上から被せるとリード線群およびコネクタの
部分が盛り上がってしまい平坦にできない。平坦性を保
持するためにリード線群を図4のように横方向に並べ,
保護兼緩衝部材303に凹部をつくり,その中にリード
線群116,117を収める。また,リード線群11
6,117を絶縁物でコーティングすることなどによ
り,リード線群と圧力分布センサの電極を電気的に分離
して設置する。
【0030】以上により,大面積圧力分布センサが構成
できる。 (2)請求項1に対応する第2の実施の形態 各圧力分布センサのリード線を他の圧力分布センサの内
部に実装した場合の実施例を図5および図6を用いて説
明する。図5は大面積圧力分布センサの全体構成図であ
り,図6は図5の(b)での断面図である。
【0031】図5の大面積圧力分布センサの全体構成図
では,401〜409は圧力分布センサである。415
は圧力分布センサ401〜409を一体化し,かつ力学
的に補強するための基底部材である。416〜424は
リード線群で,複数のリード線から構成される。425
〜427は圧力分布センサの駆動および信号伝送のため
のハイブリッドIC(駆動回路IC)である。
【0032】例えば図5に示す圧力分布センサ401の
構成は,図2に示す圧力分布センサ101の構成と同様
であり,電極がx軸に平行なシートと,電極がy軸に平
行なシートの2枚を張り合わせて構成される。他の圧力
分布センサ402〜409についても同じ構造を有す
る。
【0033】図6の断面図において,415は基底部
材,416,417はリード線群である。501は電極
がx軸に平行なシート,502は電極がy軸に平行なシ
ートである。503は大面積圧力分布センサ上に被せる
保護兼緩衝部材である。
【0034】以下のようにして,大面積圧力分布センサ
を実現する。各圧力分布センサ401〜409を基底部
材415に接着剤等を用いて固定する。但し,各圧力分
布センサ401〜409間は電気的に独立している。固
定された各圧力分布センサ401〜409のx軸に平行
な電極とy軸に平行な電極の交叉点に生じた圧力を電気
信号として取り出すために,各リード線群416〜42
4を用いて各圧力分布センサ401〜409と各駆動回
路IC425〜427とを接続する。このとき,リード
線群416,417,419,420,422,423
は,他の圧力分布センサの内部を通って駆動回路IC4
25〜427に接続される。すなわち,例えば図5の圧
力分布センサ401のリード線群416は圧力分布セン
サ402,403のx軸に平行な電極のシートとy軸に
平行な電極のシートとの間を通り,圧力分布センサ40
2のリード線群417は,圧力分布センサ403のx軸
に平行な電極のシートとy軸に平行な電極のシートとの
間を通るように接続される。
【0035】リード線の延長の方法としては,リード線
自体の長さを長くする場合と,複数のリード線をコネク
タまたは導電性接着剤を用いて接続しながら延長する場
合の2通りがある。リード線群416を圧力分布センサ
402,403の中に,リード線群417を圧力分布セ
ンサ403の中に設置する際,圧力分布センサ402,
403のx軸に平行な電極とy軸に平行な電極との交叉
点を避けるようにする。
【0036】また,リード線およびコネクタは厚みを持
っているため,大面積圧力分布センサ上にそのまま保護
兼緩衝部材503を上から被せると平坦にできない。平
坦性を保持するためにリード線群416,417を図6
のように横方向に並べ,基底部材415および保護兼緩
衝部材503に凹部を作り,その中にリード線群41
6,417を収める。また,リード線群416,417
は絶縁物のコーティング等によりリード線群と圧力分布
センサの電極を電気的に分離して設置する。
【0037】以上により,大面積圧力分布センサが構成
できる。 (3)請求項2に対応する実施の形態 請求項2に対応する実施の形態を以下に示す。
【0038】図7は大面積圧力分布センサの全体構成図
である。601〜609は圧力分布センサである。各圧
力分布センサ601〜609は,電極がx軸に平行なシ
ートと電極がy軸に平行なシートとの2枚から構成され
ている。
【0039】圧力分布センサの種類は,リード線の有無
および引き出し方法により3種類あり,その構成例を,
図8(A),(B)および(C)に示す。610,61
3および617は電極がx軸に平行なシートで,61
1,614および618は電極がy軸に平行なシートで
ある。612,615および619は電極で,616,
620および621はリード線群である。
【0040】図8(A)はリード線を持たない圧力分布
センサシートであり,圧力分布センサ601,602,
604および605がこの構造を有する。図8(B)は
リード線群が2枚のシートのうちどちらか1枚に実装さ
れている圧力分布センサシートであり,圧力分布センサ
603,606,607および608がこの構造を有す
る。図8(C)はリード線群が2枚のシートの両方に実
装されている圧力分布センサシートであり,圧力分布セ
ンサ609がこの構造を有する。
【0041】622はセンサ601〜609を一体化
し,かつ力学的に補強するための基底部材である。62
3〜628はリード線群で,複数のリード線から構成さ
れる。629はセンサの駆動および信号伝送のためのハ
イブリッドIC(駆動回路IC)である。
【0042】まず,各圧力分布センサ601〜609を
基底部材622に接着剤等を用いて固定する。圧力分布
センサ601〜609は,隣接する圧力分布センサ間で
電気的に接続されている。隣接する圧力分布センサの電
極間の接続は1対1接続で,他の隣接電極間とは電気的
に分離されている。接続方法としては導電性の接着剤等
を用いる場合とコネクタを用いる場合とがある。
【0043】図9に電極の接続部分(図7の(c))の
断面図を示す。図9(A)は電極間接続を導電性の接着
剤等を用いた場合の断面図であり,図9(B)はコネク
タを用いた場合の断面図である。701,702,70
8,709は,電極がx軸に平行なシートで,703,
704,710,711は電極がy軸に平行なシートで
ある。705は導電性接着剤,712はコネクタ,70
6,713は基底部材(図7の基底部材622),70
7,714は保護兼緩衝部材である。
【0044】図9(A)の導電性の接着剤を用いた場合
には,接続部分の厚みの変化はほとんどないため基底部
材706および保護兼緩衝部材707に対して特に加工
せず用いることができる。図9(B)のコネクタを用い
る場合には,コネクタ712の厚みがあるため,基底部
材713および保護兼緩衝部材714に凹部を設け,そ
こにコネクタ712を収める。これにより平坦な測定面
を作ることができる。y軸に平行な電極の接続について
も同様に行う。
【0045】1つの駆動回路で制御可能な圧力分布セン
サの枚数は,駆動回路のサンプリング速度と1枚の圧力
分布センサの交叉点の数に依存する。以上により,大面
積圧力分布センサが構成できる。
【0046】(4)請求項3に対応する実施の形態 請求項3に対応する実施の形態を以下に示す。図10は
請求項3の大面積圧力分布センサの全体構成図である。
【0047】図10の801〜809はマトリックス構
造を有する圧力分布センサである。815は各圧力分布
センサ801〜809を一体化し,かつ力学的に補強す
るための基底部材である。816〜827はリード線群
であり,複数のリード線から構成されている。但し,リ
ード線群822〜827は,圧力分布センサのシート内
にスクリーン印刷により印刷されていて,リード線群8
21〜826とセンサ内の電極とは絶縁物により電気的
に分離されている。828は圧力分布センサ801〜8
09の駆動および信号伝送のためのハイブリッドIC
(駆動回路IC)である。
【0048】例えば図10に示す圧力分布センサ801
の構成は,図2に示す圧力分布センサ101の構成と同
様であり,電極がx軸に平行なシートと,電極がy軸に
平行なシートの2枚を張り合わせて構成される。他の圧
力分布センサ802〜809についても同じ構造を有す
る。
【0049】図11は,図10の(d)における断面図
である。815は基底部材,902は電極がx軸に平行
なシート,903は電極がy軸に平行なシート,90
4,905はリード線群間を接続するコネクタ,906
は保護兼緩衝部材である。
【0050】大面積圧力分布センサを構成するため,ま
ず基底部材815に各圧力分布センサ801〜809を
接着剤等を用いて固定する。このとき各圧力センサ80
1〜809は電気的に独立している。
【0051】次に,x軸に平行な電極とy軸に平行な電
極の交叉点に生じた圧力を電気信号として取り出すため
に,各圧力分布センサのリード線と駆動回路ICとを接
続しなくてはならない。これを圧力分布センサ801,
802を用いて説明する。
【0052】圧力分布センサ801のリード線群819
とプリントされたリード線群824を接続し,リード線
群824と826をリード線群820を用いて接続し,
リード線群826と駆動回路IC828をリード線群8
16を用いて接続する。接続はコネクタまたは導電性接
着剤を用いて行う。これにより圧力分布センサ801の
電極の交叉点で生じた圧力を電気信号として取り出すこ
とができる。
【0053】同様にして,圧力分布センサ802は,リ
ード線群821,リード線群827,リード線群817
および駆動回路IC828とをそれぞれ接続し,圧力分
布センサ802の圧力を電気信号として取り出す。他の
圧力分布センサ803〜809についても同様にして圧
力分布センサと駆動回路ICとを接続する。
【0054】最後に圧力分布センサの保護兼緩衝部材の
設置について説明する。コネクタを用いてリード線群間
の接続を行う場合,シートにプリントされていないリー
ド線群816〜821およびコネクタは厚みを持ってい
るため,大面積圧力分布センサの上にそのまま保護兼緩
衝部材を被せると,リード線群部分およびコネクタ部分
が盛り上がりその表面を平坦にすることができない。こ
のため,図11のように保護兼緩衝部材906に凹部を
設け,その中にリード線群間を接続するコネクタ90
4,905を収め,表面を平坦にする。導電性接着剤を
用いてリード線群間の接続を行う場合,接続部分におけ
る厚みの変化はほとんどないため,保護兼緩衝部材に特
に加工しなくとも表面を平坦にできる。
【0055】以上により,大面積圧力分布センサが構成
できる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明のように,圧力分布センサを
複数枚組み合わせたときに,リード線を他の圧力分布セ
ンサの上または中を通したり,隣接する圧力分布センサ
の電極同士を接続することにより,圧力分布センサの少
なくとも1辺が外周に接しなくとも圧力分布センサの電
極の交叉点で生じた圧力を電気信号として取り出すこと
ができるようになり,従来の技術と比較してより大面積
な圧力分布センサを実現することができる。さらに請求
項1〜請求項3のそれぞれの場合において,以下の効果
が挙げられる。
【0057】(1)請求項1の第1の実施の形態 各圧力分布センサの電極が電気的に独立しているので,
圧力分布センサを複数枚組み合わせたときにいろいろな
レイアウトパターンがとれ,矩形以外の測定面に対して
も柔軟に対応できる。
【0058】また,リード線がセンサシート上に設置さ
れるため,リード線の設置作業が容易である。 (2)請求項1の第2の実施の形態 各圧力分布センサの電極が電気的に独立しているので,
圧力分布センサを複数枚組み合わせたときにいろいろな
レイアウトパターンがとれ,矩形以外の測定面に対して
も柔軟に対応できる。
【0059】また,リード線がセンサシートの内部に収
容されているためリード線の保護効果が高い。 (3)請求項2の実施の形態 各リード線が他の圧力分布センサ上を通らないため,よ
り薄型で,大面積の圧力分布センサを実現することがで
きる。
【0060】(4)請求項3の実施の形態 各圧力分布センサの電極が電気的に独立しているので,
圧力分布センサを複数枚組み合わせたときにいろいろな
レイアウトパターンがとれ,矩形以外の測定面に対して
も柔軟に対応できる。
【0061】また,リード線の一部が圧力分布センサに
プリントされているため,リード線の配線作業が簡単で
あり,何らかの原因により圧力分布センサに故障が発生
した場合,圧力分布センサの交換が容易に行え,保守性
に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の第1の実施の形態の大面積圧力分布
センサの全体構成図である。
【図2】図1の圧力分布センサ101の構成図である。
【図3】圧力分布センサの構造の例を示す図である。
【図4】図1の(a)における断面図である。
【図5】請求項1の第2の実施の形態の大面積圧力分布
センサの全体構成図である。
【図6】図5の(b)における断面図である。
【図7】請求項2の実施の形態の大面積圧力分布センサ
の全体構成図である。
【図8】図7の圧力分布センサ601,603,609
の構成図である。
【図9】図7の(c)における断面図である。
【図10】請求項3の実施の形態の大面積圧力分布セン
サの全体構成図である。
【図11】図10の(d)における断面図である。
【図12】従来の圧力分布センサの例を示す図である。
【符号の説明】
101〜109 圧力分布センサ 110,111 電極シート 112 電極 113,114 リード線群 115 基底部材 116〜124 リード線群 125〜127 駆動回路IC 201 電極 202 プラスチック抵抗 203 絶縁シート 301,302 電極シート 303 保護兼緩衝部材 401〜409 圧力分布センサ 415 基底部材 416〜424 リード線群 425〜427 駆動回路IC 501,502 電極シート 503 保護兼緩衝部材 601〜609 圧力分布センサ 610,611,613,614,617,618 電
極シート 612,615,619 電極 616,620,621,623〜628 リード線群 622 基底部材 629 駆動回路IC 701〜704,708〜711 電極シート 705 導電性接着剤 706,713 基底部材 707,714 保護兼緩衝部材 712 コネクタ 801〜809 圧力分布センサ 815 基底部材 816〜821 リード線群 822〜827 圧力分布センサにプリントされたリー
ド線群 828 駆動回路IC 902,903 電極シート 904,905 コネクタ 906 保護兼緩衝部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体が所定の面に接したとき,該面に加
    わる2次元の圧力分布を検出するセンサであって,マト
    リックス構造を有し,該マトリックスの交叉点に加わる
    圧力が電気信号として取り出せる圧力分布センサを複数
    組み合わせた大面積圧力分布センサにおいて,前記電気
    信号を出力するリード線が他の圧力分布センサの上また
    は内部を通って外部に引き出されることを特徴とする大
    面積圧力分布センサ。
  2. 【請求項2】 物体が所定の面に接したとき,該面に加
    わる2次元の圧力分布を検出するセンサであって,マト
    リックス構造を有し,該マトリックスの交叉点に加わる
    圧力が電気信号として取り出せる圧力分布センサを複数
    組み合わせた大面積圧力分布センサにおいて,隣接する
    圧力分布センサの対応する電極同士が電気的に接続され
    ることを特徴とする大面積圧力分布センサ。
  3. 【請求項3】 物体が所定の面に接したとき,該面に加
    わる2次元の圧力分布を検出するセンサであって,マト
    リックス構造を有し,該マトリックスの交叉点に加わる
    圧力が電気信号として取り出せる圧力分布センサを複数
    組み合わせた大面積圧力分布センサにおいて,前記圧力
    分布センサは,他の圧力分布センサの電気信号を中継す
    る装置を有し,前記電気信号を出力するリード線が,前
    記他の圧力分布センサの電気信号を中継する装置と接続
    されることを特徴とする大面積圧力分布センサ。
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