JPH1032195A - 酸窒化膜製造用ランプ加熱炉 - Google Patents
酸窒化膜製造用ランプ加熱炉Info
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Abstract
し、酸窒化膜生成において、再現性を向上させることが
できる酸窒化膜製造用ランプ加熱炉を提供する。 【解決手段】 酸窒化膜製造用ランプ加熱炉において、
4〜8μmの測温赤外線波長を用いる放射温度計600
と、金属酸化物の単結晶体からなる放射温度計の測温用
窓603と、この測温用窓603の表面を熱処理降温時
にN2 パージする手段とを具備する。
Description
ンプ加熱炉に係り、例えば、半導体不揮発性メモリの酸
窒化膜製造用ランプ加熱炉に関するものである。
例えば、第35回 VLSI FORUM「極薄酸化膜
の新しい形成法と信頼性」(94年2月25日(株)プ
レスジャーナル主催)に開示されるものがあった。上記
文献に示されるメモリのトンネル酸化膜は、浮遊ゲート
の電荷を保持するための絶縁膜として機能している。
書き込みの際、電荷が貫通することと、消去時トンネル
電流に電荷を引き込むため、膜厚は80〜120Åと極
薄膜で、高い信頼性が必要とされており、上記文献に開
示されているように、酸化膜の窒化による酸窒化膜が使
用されている。図7はかかる従来のメモリのトンネル酸
窒化膜の製造工程図であり、各図は製造段階で得られた
構造体の断面を概略的に示している。
板100の表面にLOCOS技術を用いて分離酸化膜1
01を形成し、アクティブ領域102を形成する。 (2)次に、図7(b)に示すように、アクティブ領域
102に酸化膜103を急速熱処理酸化法(RTO)に
より形成する。 (3)次に、その酸化膜103を、図7(c)に示すよ
うに、急速熱処理窒化法(RTN)により窒化し、酸窒
化膜104を形成する。また、一般に窒化においてNH
3 雰囲気が用いられることから、膜の信頼性向上を目的
として酸窒化膜104の脱水素の処理として、N2 O雰
囲気で急速熱処理酸窒化法(RTON)による再酸化処
理を行っている。
窒化膜104上に浮遊ゲート105と層間絶縁膜106
及び制御ゲート107を形成し、ソース領域108とド
レイン領域109を形成する。 このようにして、フラッシュEEPROMのセルトラン
ジスタが形成できる。
た従来のメモリのトンネル酸窒化膜の製造方法では、ウ
エハ間、つまり処理毎の成膜膜厚がばらつき、再現性に
問題点があり、技術的に満足できるものは得られなかっ
た。その膜厚の再現性について実験したデータをもとに
詳細に説明する。
(RTO)+急速熱処理窒化法(RTN)+急速熱処理
酸窒化法(RTON)による処理である3ステップ処理
のシーケンス例を図8に示す。温度シーケンスは急速加
熱仕様である。まず、ウエハを搬入すると、チャンバー
に流していたN2 ガスを止め、チャンバー内を真空ポン
プで、1E−1Torr以下の真空度まで引く。
ンプ加熱により50〜200℃/秒のレートで昇温さ
せ、1000〜1100℃で所定膜厚の酸化膜を生成す
る。次に、ランプを切り600℃以下まで降温させ、再
度真空ポンプで、1E−1Torr以下まで真空を引
き、O2 ガスを除去し、NH3 ガスを流し大気圧まで戻
す。
ウエハ温度を昇温させ、窒化工程を完了させる。次に、
酸化工程と同様に真空ポンプにてNH3 ガスを除去し、
N2 Oガスを流し大気圧まで戻し、酸化工程と同様にウ
エハを昇温させ、再酸化処理を完了させ、3ステップ処
理でのトンネル酸窒化膜の生成が終了する。
性つまり、繰り返し精度の実験結果を図9に示す。25
枚連続したRTO(1100℃×40秒)では、25枚
の平均値の統計量は110.9±0.7Å(ただし、最
初のウエハの値は除く)、再現性σ/Xは0.63%と
問題はない。また、ここでは図示していないが、同様
に、RTNやRTONの単独での連続処理においても再
現性はRTOと同レベルであり、問題は無かった。
ップ処理での再現性の実験結果を図10に示す。25枚
連続した3ステップ処理では、25枚の平均値の統計量
は101.9±1.9Å(最初のウエハの値は除く)で
あり、再現性は1.86%と激増し、悪化している。ま
た、50枚処理後、再度実施すると膜厚が厚くなり、そ
の差は酸化温度で50℃の差が見られることも判明し
た。酸窒化膜をトンネル酸化膜として機能させると、ト
ンネル電流は近似的に電界の二乗に比例し、電界は膜厚
に反比例するから、膜厚のばらつきはトンネル電流を二
次の関係でばらつかせるため、ウエハ間の膜厚ばらつき
は少ない程良く、一般に3σで±3Å程度がデバイスの
動作上の限界であり、従来の酸窒化成膜炉は限界を越え
ていた。
について図11を用いて説明する。図11は従来の放射
温度計の断面図であり、枝管300と放射温度計本体4
01の気密を取るためのOリング402と、測温赤外線
を取り出す窓ガラス403とその気密のためのOリング
404および、赤外線光学系405と赤外線検出器40
6で構成されている。
3を見ると表面に「曇り」があり、分析を行うと窓材の
酸化物であった。ここで、窓材はCaF2 であり、「曇
り」はミクロンオーダーの粒子の集合体であった。詳細
に粒子を分析すると、粒子表面はCaとOであるが、内
部はCaとO,N,Fであり、Fの量は母材の数分の一
以下であり、粒子の生成メカニズムを次の様に推定し
た。
っても、前ステップのガスが残留し、この場合はNH3
とN2 Oが反応し、結果として、NH3 塩が窓ガラス4
03表面に析出し、このNH3 塩が輻射熱で融解し、ガ
ラス材を浸し、脱F反応が進み、最終的には酸化物とし
て表面に付着したと考えている。この「曇り」が赤外線
検出器406に到達する測定赤外線を減少させるため、
見かけ上のウエハ温度を低く検出し、膜厚の増大(酸化
温度の上昇)や「曇り」の形成のばらつきに起因する、
連続処理での再現性の悪化が発生しているわけである。
用いられ、CaF2 やBaF2 、KBrなどが良く知ら
れており、赤外線光学材料として、波長で10μmまで
透過しており、放射温度計の窓として十分な光学特性で
あった。ランプ加熱炉の測温用としての放射温度計の測
温波長は通常6〜8μmであり、それは比較的低温≒2
00℃から精度良く測温できるためであり、窓材はハロ
ゲン塩に限られていた。
ガラスを用い測温波長を2〜3μmと短波長化した炉も
あるが、加熱赤外線の波長は0.5〜4μmに分布して
おり、加熱赤外線と測温赤外線を構造上分離する必要が
あるが、測温対象となるシリコンウエハは、波長1μm
以上の赤外線において透過することから、完全な光学的
分離は不可能であり、それに起因する温度制御精度の不
足といった問題があり、単純な窓材変更では済まない技
術的問題があった。
いるハロゲン塩は、素材として軟らかく傷が付きやすい
点や、劈開しやすいことから、衝撃に弱く、慎重な取扱
いが必要であり、また水溶性でもあることから「曇り」
を洗浄により除去することも困難で、維持管理に多大な
工数を必要としていた。本発明は、上記問題点を除去
し、測温の精度の確保と、窓表面の反応を防止し、酸窒
化膜生成において、再現性を向上させることができる酸
窒化膜製造用ランプ加熱炉を提供することを目的とす
る。
成するために、 (1)NH3 及びN2 Oを用いる酸窒化膜製造用ランプ
加熱炉において、4〜8μmの測温赤外線波長を用いる
放射温度計と、金属酸化物の単結晶体からなる放射温度
計の測温用窓材と、この測温用窓材の表面を熱処理降温
時にN2 パージする手段とを具備するようにしたもので
ある。
たので、測温用窓の「曇り」の原因である、脱F反応が
皆無となり、また、処理ガス切り換えをウエハ温度降温
時のN2 パージ後に実施したので、総処理時間の増加な
しに処理ガス相互の混入を阻止でき、測温用窓の「曇
り」の原因であるNH3 塩の生成を防止できることによ
り、ウエハ測温の繰り返し精度が維持できる。
ンプ加熱炉において、前記測温用窓材は、サファイヤ、
MgO、TiO2 である。したがって、これらの材料は
機械的強度も優れているため、扱いやすく、しかも廉価
である。 (3)上記(1)記載の酸窒化膜製造用ランプ加熱炉に
おいて、前記測温用窓材は、母材をハロゲン塩の結晶体
とし、その母材の表面に測温赤外線を透過する膜材がコ
ートされている。
にハロゲンを含まない赤外線透過膜材をコートするよう
にしたので、より長波長(7〜8μm)の測温赤外線が
採用でき、ほぼ室温に近い温度から高精度で測温できる
ことにより、放射温度計が測温できる温度までオープン
ループ制御するといった、複雑な温度制御が不必要であ
る。
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実
施例を示す酸窒化膜製造用ランプ加熱炉用放射温度計の
構成図である。ここで、従来例と同じ部分はそのままの
符号を用い、それらの説明は省略する。
〜6μmに限定し、窓材に金属酸化物の単結晶体である
サファイヤ(Al2 O3 )を用い、熱処理降温時にラン
プ加熱炉の放射温度計の測温用窓材の表面をN2 パージ
することにより、測温の精度の確保と、窓表面の反応を
防止し、酸窒化膜生成において、再現性を改善したもの
である。
放射温度計本体601には測温用窓603として、厚さ
0.5〜1mmのサファイヤ板を取り付ける。この測温
用窓603の赤外線透過特性を図2に示す。赤外線測温
として使用できる波長は、5〜6μmまで使用可能であ
る。また、放射温度計本体601には、N2 ノズル60
7が枝管300と測温用窓603の間に配置されてお
り、バルブ608にて測温用窓603の内面と枝管30
0の内面にN2 ガスを供給できる構造をしている。
窒化膜の形成工程を示す図であり、図3の縦軸は上から
ウエハの測温温度であり、その中央は、プロセスガスの
種類と開閉を示しており、その下に本発明の放射温度計
本体601に具備しているN 2 ノズル607のN2 ガス
の供給状態を示しており、一番下はチャンバーの真空度
を示している。また、横軸は処理の時間的経過を示して
いる。
したランプ加熱炉を図4に示す。図4に示すように、石
英ガラス製チャンバー200には反射鏡201が配置さ
れたハロゲンランプ202が十数本から数十本上下に対
向して取り付けられている。チャンバー200内にはウ
エハを支持するウエハトレイ203とウエハ204があ
り、ハロゲンランプ202により、ウエハ204の温度
を1200℃程度まで昇温できる構造であり、チャンバ
ー200の下面には測温のための枝管300とその先端
には赤外線放射温度計600が具備されており、ウエハ
204の測温を行っている。
はランプ電力制御器500に送られ、ハロゲンランプ2
02をクローズドループ制御しており、ウエハ204の
温度を設定値に制御している。更に、チャンバー200
には排気管205及び真空バルブとAPC(自動真空度
制御器)206と、ターボ分子ポンプ207及びロータ
リーポンプ208によってチャンバー200の内の真空
引きを行っている。
09及びバルブ210〜214により、各種ガスの導入
が可能となっている。以下、その動作について説明す
る。まず、ウエハ204が搬入されると、チャンバー2
00に流していたN2 ガスを止め、チャンバー200内
を真空ポンプ(207,208)で1E−1Torr以
下の真空度まで引く。
し、ランプ加熱により、50〜200℃/秒のレートで
昇温させる。この昇温ステップは、放射温度計の測温波
長に5〜6μmを採用したので、室温から400℃程度
までは測温精度が低いので、ランプ電力制御器500は
オープンループ制御とし、ウエハ204の温度が400
℃以上となったら、赤外線放射温度計600からの信号
によりクローズドループ制御し、1000〜1100℃
で所定膜厚の酸化膜を生成する。
℃まで降温させ、赤外線放射温度計600のバルブ60
8を開け、測温用窓603の内面と枝管300の内面を
N2パージする。次に、もう一つの設定温度、冷却完了
温度(実施例では500℃)に達したら、バルブ608
を閉じ、再度真空ポンプ(207,208)で1E−1
Torr以下まで真空を引き、チャンバーのO2 ガスと
枝管のN2 ガスを除去し、NH3ガスを流し大気圧まで
戻す。
酸化工程と同様にウエハ204の温度を昇温させ、窒化
工程を完了させる。また、同様に測温用窓603の内面
と枝管300の内面にもN2 パージを実施する。次に、
酸化工程と同様に、真空ポンプ(207,208)にて
NH3 ガスを除去し、N2 Oガスを流し大気圧まで戻
し、酸化工程と同様に、ウエハを昇温・降温させ再酸化
処理を完了させ、3ステップ処理でのトンネル酸窒化膜
の生成が終了する。
述べる。まず、最初に第1実施例の酸化工程であるRT
Oの再現性つまり、繰り返し精度の実験結果を図5に示
す。図5に示すように、10枚連続してRTO(110
0℃×30秒)では、10枚の平均値の統計量は86.
1±0.6Å(ただし、最初のウエハの値は除く)、再
現性σ/Xは0.70%と従来例とほとんど差が無く問
題はない。
ップ処理での再現性の実験結果を図6に示す。図6に示
すように、50枚連続して3ステップ処理で5枚毎10
組(グラフでは45枚までしか表示していない。)の平
均値の統計量は90.4±0.7Åであり、再現性は
0.77%と従来の1.86%の41%まで改善でき、
RTOのみ連続処理の繰り返し精度0.70%に近付け
ることが可能となった。
の単結晶体を用いたので、測温用窓の「曇り」の原因で
ある、脱F反応が皆無となったことと、処理ガス切り換
えをウエハ温度降温時のN2 パージ後に実施したので、
総処理時間の増加なしに処理ガス相互の混入を阻止で
き、測温用窓の「曇り」の原因であるNH3 塩の生成を
防止できることにより、ウエハ測温の繰り返し精度が維
持できるようになった。
ヤ(Al2 O3 )はヌープ(Knoop)硬度が137
0であり、従来使用されていた代表的な材料であるCa
F2のヌープ硬度82と比較すると硬い材料であり、機
械的強度も優れているため、扱いやすく、かつ廉価であ
る。一方、この実施例はウエハ降温時、ウエハ裏面にN
2 パージガスが当たるため、その冷却効果からウエハ降
温レートが増加し、実際の総処理時間はむしろ減少し、
スループットが改善できる。また、枝管300による冷
却の効果もあり、測温赤外線の迷光が減少し、測温精度
の更なる向上を図ることができた。
の実施例では、窓材に酸化マグネシウム(MgO)の単
結晶体を用い、熱処理降温時に測温用窓表面をN2 パー
ジすることにより、測温の精度の確保と窓表面での反応
を防止し、酸窒化膜生成において、再現性を改善したも
のである。以下、本発明の第2実施例の動作について説
明する。
測温用窓603に、厚さ、0.5〜1mm酸化マグネシ
ウム(MgO)の単結晶体板を取り付けたものであり、
測温用窓603の赤外線透過特性を図13に示す。測温
として使用できる波長は7〜8μmまでである。本発明
の3ステップ処理でのシーケンス例を図14に示す。こ
こで、また、動作の説明のために、第1実施例で示した
放射温度計を配置したランプ加熱炉(図4参照)を用い
る。温度シーケンスは急速加熱仕様である。
ンバー200に流していたN2 ガスを止め、チャンバー
200内を真空ポンプ(207,208)で1E−1T
orr以下の真空度まで引く。次に、O2 ガスを流し大
気圧まで戻し、ハロゲンランプ202の加熱により、5
0〜200℃/秒のレートで昇温させる。ウエハの温度
1000〜1100℃で所定膜厚の酸化膜を生成する。
0℃まで降温させ、放射温度計600のバルブ608を
開き、測温用窓603の内面と枝管300の内面をN2
パージする。次に、もう一つの設定温度、冷却完了温度
(実施例では500℃)に達したら、バルブ608を閉
じ真空ポンプ(207,208)で、真空度を1E−1
Torr以下まで引き、チャンバー200のO2 ガスと
枝管300のN2 ガスを除去し、NH3 ガスを流し大気
圧まで戻す。
り、酸化工程と同様にウエハ204の温度を昇温させ、
窒化工程を完了させ、また、同様に測温用窓603の内
面と枝管300の内面もN2 パージを実施する。次に、
酸化工程と同様に真空ポンプ(207,208)にてN
H3 ガスを除去し、N2 Oガスを流し大気圧まで戻し、
酸化工程と同様に、ウエハ204を昇温・降温させ、再
酸化処理を完了させ、3ステップ処理でのトンネル酸窒
化膜の生成が終了する。
実施例と同様の効果が得られるとともに、第1実施例に
比べ、より長波長(7〜8μm)の測温赤外線が採用で
き、ほぼ室温に近い温度から高精度で測温できることに
より、放射温度計が測温できる温度まで、オープンルー
プ制御するといった、複雑な温度制御が不必要である。
る。この実施例では、ハロゲン塩母材表面に雰囲気に耐
久度を有する赤外線透過膜材をコートし、熱処理降温時
に測温用窓材表面をN2 パージすることにより、測温の
精度の確保と窓表面での反応を防止し、酸窒化膜生成に
おいて、再現性を改善したものである。
説明する。この実施例の測温用窓材は代表的ハロゲン塩
結晶体である。CaF2 の表面にSiNを0.1μm以
下の膜厚、公知のCVD技術を用いて成膜したものであ
る。その他の材質としてSiCも膜厚0.06μmで公
知のCVD技術またはプラズマCVDにて成膜したもの
であり、また、ポリシリコン膜を0.1μm以下公知の
CVDにて成膜しても良い。その他は第2実施例と同じ
である。
用窓材のハロゲン塩表面にハロゲンを含まない赤外線透
過膜材をコートしたので、第1実施例の効果と同様の効
果を奏することができるとともに、より長波長(7〜8
μm)の測温赤外線が採用でき、ほぼ室温に近い温度か
ら高精度で測温できることから、放射温度計が測温でき
る温度まで、オープンループ制御するといった複雑な温
度制御が不必要である。
する。 (1)第1実施例では不揮発性メモリのトンネル酸窒化
膜に適用したが、DRAM等の他のデバイスの絶縁膜に
適用することも当然可能である。 (2)第3実施例では窓材のコートに他の素材として、
アルミナ(Al2 O3)をCVD技術で成膜しても良
く、また、第1実施例においても他の素材として、酸化
チタン(TiO2 )の単結晶体を用いても、同様な改善
が得られる。
を測温用窓603として用いる場合の赤外線透過特性を
図15に示す。 (3)本発明ではランプ加熱炉にて、RTO+RTN+
RTONの3ステップ処理を例示して説明したが、最初
のステップであるRTOを通常用いられるFURNAC
E(ヒーター加熱炉)にて、酸化し、その後、RTN+
RTONの2ステップの処理を実施する場合において
も、同様の効果が見られることは確認できている。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
よれば、次のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、金属酸化物の単結
晶体を用いたので、測温用窓の「曇り」の原因である、
脱F反応が皆無となり、また、処理ガス切り換えをウエ
ハ温度降温時のN2 パージ後に実施したので、総処理時
間の増加なしに処理ガス相互の混入を阻止でき、測温用
窓の「曇り」の原因であるNH3 塩の生成を防止できる
ことにより、ウエハ測温の繰り返し精度が維持できる。
用窓材として、サファイヤ、,MgO,TiO2 の単結
晶体を用いるようにしたものであり、これらは機械的強
度も優れているため、扱いやすく、しかも廉価である。 (3)請求項3記載の発明によれば、測温用窓材のハロ
ゲン塩表面にハロゲンを含まない赤外線透過膜材をコー
トするようにしたので、より長波長(7〜8μm)の測
温赤外線が採用でき、ほぼ室温に近い温度から高精度で
測温できることにより、放射温度計が測温できる温度ま
でオープンループ制御するといった、複雑な温度制御が
不必要である。
プ炉放射温度計の構成図である。
窓材の赤外線透過特性を示す図である。
成工程を示す図である。
示す図である。
の実験結果を示す図である。
ステップ処理での再現性の実験結果を示す図である。
である。
工程の3ステップ処理シーケンス例を示す図である。
返し精度の実験結果を示す図である。
成工程の3ステップ処理での再現性の実験結果を示す図
である。
モリの酸窒化膜の形成工程の3ステップ処理シーケンス
例を示す図である。
用窓材(MgO単結晶)の赤外線透過特性を示す図であ
る。
モリの酸窒化膜の形成工程の3ステップ処理シーケンス
例を示す図である。
用窓材(TiO2 単結晶)の赤外線透過特性を示す図で
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 NH3 及びN2 Oを用いる酸窒化膜製造
用ランプ加熱炉において、(a)4〜8μmの測温赤外
線波長を用いる放射温度計と、(b)金属酸化物の単結
晶体からなる放射温度計の測温用窓材と、(c)該測温
用窓材の表面を熱処理降温時にN2 パージする手段とを
具備する酸窒化膜製造用ランプ加熱炉。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置製造用ランプ
加熱炉において、前記測温用窓材は、サファイヤ、Mg
O、TiO2 である酸窒化膜製造用ランプ加熱炉。 - 【請求項3】 NH3 及びN2 Oを用いる酸窒化膜製造
用ランプ加熱炉において、(a)母材をハロゲン塩の結
晶体とし、該母材の表面に測温赤外線を透過する膜材が
コートされている放射温度計の測温用窓材と、(b)該
測温用窓材の表面を熱処理降温時にN2 パージする手段
とを具備する酸窒化膜製造用ランプ加熱炉。 - 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置製造用ランプ
加熱炉において、前記測温赤外線を透過する膜材は、S
iN、SiC、アルミナであることを特徴とする酸窒化
膜製造用ランプ加熱炉。
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