JPH10314218A - 使い捨ておむつ - Google Patents
使い捨ておむつInfo
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- JPH10314218A JPH10314218A JP9125451A JP12545197A JPH10314218A JP H10314218 A JPH10314218 A JP H10314218A JP 9125451 A JP9125451 A JP 9125451A JP 12545197 A JP12545197 A JP 12545197A JP H10314218 A JPH10314218 A JP H10314218A
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- JP
- Japan
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- nonwoven fabric
- sheet
- liquid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 尿、便等の漏れ防止効果が優れるばかりでな
く、肌ざわりがより良く、着用感が優れ、その製造コス
トも低減できる、バリアカフを備えた、使い捨て用に適
したおむつを提供せんとするもの。 【解決手段】 透液性の表面シートと不透液性の裏面シ
ートとの間に吸液性のコアが介在してなるおむつ本体の
左右両側部に、該おむつ本体の前後方向に延び、かつ該
おむつ本体上面からの起立性向を有するバリアカフを備
えた使い捨ておむつにおいて、該バリアカフが、平均繊
維径が４〜１０μｍ、耐水圧が２００ｍｍＡｑ以上、縦
横各伸度が６０％以上で各引裂強度が１４０ｇ以上の、
目付５〜２０ｇ／ｍ2のメルトブローン不織布で構成さ
れていることを特徴とする使い捨ておむつ。
く、肌ざわりがより良く、着用感が優れ、その製造コス
トも低減できる、バリアカフを備えた、使い捨て用に適
したおむつを提供せんとするもの。 【解決手段】 透液性の表面シートと不透液性の裏面シ
ートとの間に吸液性のコアが介在してなるおむつ本体の
左右両側部に、該おむつ本体の前後方向に延び、かつ該
おむつ本体上面からの起立性向を有するバリアカフを備
えた使い捨ておむつにおいて、該バリアカフが、平均繊
維径が４〜１０μｍ、耐水圧が２００ｍｍＡｑ以上、縦
横各伸度が６０％以上で各引裂強度が１４０ｇ以上の、
目付５〜２０ｇ／ｍ2のメルトブローン不織布で構成さ
れていることを特徴とする使い捨ておむつ。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は使い捨ておむつに関し、
より詳しくは、ヌメリ感が解消されると共にゴワゴアし
た肌ざわり感も解消された、着用感の改良されたおむつ
に関する。
より詳しくは、ヌメリ感が解消されると共にゴワゴアし
た肌ざわり感も解消された、着用感の改良されたおむつ
に関する。
【０００２】
【従来の技術】排出した尿、便等がおむつの脚回りから
漏れることを防止するために、おむつ脚部にゴム等の弾
性部材を備え脚の回りを締め付けることは周知慣用手段
である。そして、さらにその上に、脚回りからの該尿、
便等の漏れを、より防止するために、おむつ本体の左右
両側部に起立性向を有するバリアカフを備えることも公
知である。ところで、これまでのバリアカフは、スパン
ボンド不織布のみで構成するか、該スパンボンド不織布
にメルトブローン不織布を複合化した複合体で構成され
てきた。しかし、前者は、コスト、強度の点では好適で
はあるが、該スパンボンド不織布のみであるから、その
耐水性が低く、尿に対してはその漏れ防止効果が低い。
また該不織布は、その不織布特有のゴアゴア感があり、
肌ざわりが好ましいものではない。後者は、メルトブロ
ーン不織布を複合化することによって漏れ防止効果を改
良しようとするものであるが、メルトブローン不織布を
表・裏スパンボンド不織布の中間に挿入した３層複合化
の場合、スパンボンド不織布のゴアゴア感は依然として
残り、その着用感は好ましいものではない。またメルト
ブローン不織布をスパンボンド不織布と表裏複合化する
場合も、通常の極細繊度からなるメルトブローン不織布
は、ヌメリ感があり、またスパンボンド不織布のゴアゴ
ア感も残っているものであり、依然としてその着用感は
好ましいものではない。また後者の複合化の構成は、そ
の対象が使い捨ておむつであることを考慮すれば、その
製造コストを出来得る限り低減することが大きな課題で
あり、複合化構成のために製造コストを上げることは好
ましいことではない。
漏れることを防止するために、おむつ脚部にゴム等の弾
性部材を備え脚の回りを締め付けることは周知慣用手段
である。そして、さらにその上に、脚回りからの該尿、
便等の漏れを、より防止するために、おむつ本体の左右
両側部に起立性向を有するバリアカフを備えることも公
知である。ところで、これまでのバリアカフは、スパン
ボンド不織布のみで構成するか、該スパンボンド不織布
にメルトブローン不織布を複合化した複合体で構成され
てきた。しかし、前者は、コスト、強度の点では好適で
はあるが、該スパンボンド不織布のみであるから、その
耐水性が低く、尿に対してはその漏れ防止効果が低い。
また該不織布は、その不織布特有のゴアゴア感があり、
肌ざわりが好ましいものではない。後者は、メルトブロ
ーン不織布を複合化することによって漏れ防止効果を改
良しようとするものであるが、メルトブローン不織布を
表・裏スパンボンド不織布の中間に挿入した３層複合化
の場合、スパンボンド不織布のゴアゴア感は依然として
残り、その着用感は好ましいものではない。またメルト
ブローン不織布をスパンボンド不織布と表裏複合化する
場合も、通常の極細繊度からなるメルトブローン不織布
は、ヌメリ感があり、またスパンボンド不織布のゴアゴ
ア感も残っているものであり、依然としてその着用感は
好ましいものではない。また後者の複合化の構成は、そ
の対象が使い捨ておむつであることを考慮すれば、その
製造コストを出来得る限り低減することが大きな課題で
あり、複合化構成のために製造コストを上げることは好
ましいことではない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、上記
の如き課題を解消する使い捨ておむつを提供せんとする
ものである。即ち、本発明の目的は、尿、便等の漏れ防
止効果が優れるばかりでなく、肌ざわりがより良く、着
用感が優れ、その製造コストも低減できる、バリアカフ
を備えた、使い捨て用に適したおむつを提供せんとする
ものである。
の如き課題を解消する使い捨ておむつを提供せんとする
ものである。即ち、本発明の目的は、尿、便等の漏れ防
止効果が優れるばかりでなく、肌ざわりがより良く、着
用感が優れ、その製造コストも低減できる、バリアカフ
を備えた、使い捨て用に適したおむつを提供せんとする
ものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これまで
の上記不都合に鑑み、おむつのバリアカフ素材としての
メルトブローン不織布を、通常のそれより、その構成繊
維の単繊維繊度が太く、かつ不織布として、よりタフネ
スの高いものとすることができれば、スパンボンド不織
布を複合使用することを不要とすることができ、またそ
の肌ざわりも改善できるのではないかとの見解に基づき
鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち、本発明
は、透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間
に吸液性のコアが介在してなるおむつ本体の左右両側部
に、該おむつ本体の前後方向に延び、かつ該おむつ本体
上面からの起立性向を有するバリアカフを備えた使い捨
ておむつにおいて、該バリアカフが、平均繊維径が４〜
１０μｍ、耐水圧が２００ｍｍＡｑ以上、縦横各伸度が
６０％以上で各引裂強度が１４０ｇ以上の、目付５〜２
０ｇ／ｍ2のメルトブローン不織布で構成されているこ
とを特徴とする使い捨ておむつである。
の上記不都合に鑑み、おむつのバリアカフ素材としての
メルトブローン不織布を、通常のそれより、その構成繊
維の単繊維繊度が太く、かつ不織布として、よりタフネ
スの高いものとすることができれば、スパンボンド不織
布を複合使用することを不要とすることができ、またそ
の肌ざわりも改善できるのではないかとの見解に基づき
鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち、本発明
は、透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間
に吸液性のコアが介在してなるおむつ本体の左右両側部
に、該おむつ本体の前後方向に延び、かつ該おむつ本体
上面からの起立性向を有するバリアカフを備えた使い捨
ておむつにおいて、該バリアカフが、平均繊維径が４〜
１０μｍ、耐水圧が２００ｍｍＡｑ以上、縦横各伸度が
６０％以上で各引裂強度が１４０ｇ以上の、目付５〜２
０ｇ／ｍ2のメルトブローン不織布で構成されているこ
とを特徴とする使い捨ておむつである。
【０００５】本発明は、上記の如き繊維径がより大き
く、引裂強度の大きいメルトブローン不織布をバリアカ
フとして使用することによって、その構成繊維の繊維径
ゆえにヌメリ感が解消されさらっとした肌ざわり感とな
り、またそれ単体構成であるがゆえにゴアゴア感もない
ものとなり、またそのメルトブローン不織布であるがゆ
えに耐水性に優れ通気性があるものであり、おむつとし
て着用感の優れたものであり、またその製造コトスも低
減できるものである。
く、引裂強度の大きいメルトブローン不織布をバリアカ
フとして使用することによって、その構成繊維の繊維径
ゆえにヌメリ感が解消されさらっとした肌ざわり感とな
り、またそれ単体構成であるがゆえにゴアゴア感もない
ものとなり、またそのメルトブローン不織布であるがゆ
えに耐水性に優れ通気性があるものであり、おむつとし
て着用感の優れたものであり、またその製造コトスも低
減できるものである。
【０００６】不織布は、その構成繊維の結合破断に至ら
ない範囲で、例えば一方向に延伸することによって該方
向の強度を高め、結果として引裂強度を高め得るが、そ
の延伸手段は特別な装置と技術を有するものであり、低
コストを追及する本発明対象にあっては望ましいもので
はない。本発明では、バリアカフを構成するメルトブロ
ーン不織布として、縦横各方向における強度を適度に高
めたものとし、各方向における伸度を高めたものとする
ことによって、結果として引裂強度が高いものとするも
のである。即ち、不織布の製造工程において特別な延伸
手段等を必要としないで得られる、高伸度で、従って高
引裂強度のメルトブローン不織布を用いるものである。
ない範囲で、例えば一方向に延伸することによって該方
向の強度を高め、結果として引裂強度を高め得るが、そ
の延伸手段は特別な装置と技術を有するものであり、低
コストを追及する本発明対象にあっては望ましいもので
はない。本発明では、バリアカフを構成するメルトブロ
ーン不織布として、縦横各方向における強度を適度に高
めたものとし、各方向における伸度を高めたものとする
ことによって、結果として引裂強度が高いものとするも
のである。即ち、不織布の製造工程において特別な延伸
手段等を必要としないで得られる、高伸度で、従って高
引裂強度のメルトブローン不織布を用いるものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に本発明をその図面に基づい
てより詳細に説明する。図１は、いわゆるオープン型お
むつの例で、おむつ１を開いた状態とし、その一部分を
切り欠いた部分破断斜視図である。該おむつ１は、透液
性表面シート２と不透液性裏面シート３との間に吸液性
コア４が介在してなるおむつ本体５と、本体５の左右両
側部上面にあっておむつ前後方向に延びる左右一対のバ
リアカフ６、６とからなる。おむつ本体５において、該
吸液性コア４の周縁から延出する表面シート２および裏
面シート３は、その延出部において互いに接合してい
る。おむつ本体５の長手方向は、前身頃７と、後身頃８
と、両身頃７、８間に位置する股下域９とからなる。股
下域９の左右両側縁は弧状に切り欠いてある。後身頃８
の左右両側縁部にはテープファスナ１０、１０が取り付
けてあり、該テープファスナ１０、１０は、図示の折り
畳まれた状態のそれを左右に開き、その先端部を前身頃
７の前面部に係合可能となしている。後身頃８の端縁部
と、股下域９の両側縁部とには、それぞれ、胴周り弾性
部材１１と脚周り弾性部材１２、１２とがあって、各々
の弾性部材１１、１２が表面シート２、裏面シート３お
よび後記シート部材１３の少なくともいずか一つの内面
に伸長状態で貼着してある。
てより詳細に説明する。図１は、いわゆるオープン型お
むつの例で、おむつ１を開いた状態とし、その一部分を
切り欠いた部分破断斜視図である。該おむつ１は、透液
性表面シート２と不透液性裏面シート３との間に吸液性
コア４が介在してなるおむつ本体５と、本体５の左右両
側部上面にあっておむつ前後方向に延びる左右一対のバ
リアカフ６、６とからなる。おむつ本体５において、該
吸液性コア４の周縁から延出する表面シート２および裏
面シート３は、その延出部において互いに接合してい
る。おむつ本体５の長手方向は、前身頃７と、後身頃８
と、両身頃７、８間に位置する股下域９とからなる。股
下域９の左右両側縁は弧状に切り欠いてある。後身頃８
の左右両側縁部にはテープファスナ１０、１０が取り付
けてあり、該テープファスナ１０、１０は、図示の折り
畳まれた状態のそれを左右に開き、その先端部を前身頃
７の前面部に係合可能となしている。後身頃８の端縁部
と、股下域９の両側縁部とには、それぞれ、胴周り弾性
部材１１と脚周り弾性部材１２、１２とがあって、各々
の弾性部材１１、１２が表面シート２、裏面シート３お
よび後記シート部材１３の少なくともいずか一つの内面
に伸長状態で貼着してある。
【０００８】バリアカフ６は、おむつ１の上面に接合し
たシート部材１３からなるものであって、このシート部
材１３の外側部１３Ｃと前後両端部１３Ａ、１３Ｂの外
形は、裏面シート３の外形に同じである。それら外側部
１３Ｃと端部１３Ａ、１３Ｂとは、それらが当接する表
面シート２および／または裏面シート３に接合してい
る。シート部材１３において、端部１３Ａと１３Ｂとの
間に位置する内側部１３Ｄは、前後方向に伸長した弾性
部材１４を有し、股下域９においては表面シート２、裏
面シート３のいずれにも接合することのないバリアカフ
６を形成している。このカフ６は、おむつ１が図のよう
に前後方向に内方へ湾曲すると弾性部材１４が収縮して
おむつ１の上面から起立する傾向を示す。裏面シート３
とシート部材１３とが接合している股下域９の側縁部
は、脚周りフラップ１５、１５であって、弾性部材１２
の収縮によって着用者の脚周りに密着する。
たシート部材１３からなるものであって、このシート部
材１３の外側部１３Ｃと前後両端部１３Ａ、１３Ｂの外
形は、裏面シート３の外形に同じである。それら外側部
１３Ｃと端部１３Ａ、１３Ｂとは、それらが当接する表
面シート２および／または裏面シート３に接合してい
る。シート部材１３において、端部１３Ａと１３Ｂとの
間に位置する内側部１３Ｄは、前後方向に伸長した弾性
部材１４を有し、股下域９においては表面シート２、裏
面シート３のいずれにも接合することのないバリアカフ
６を形成している。このカフ６は、おむつ１が図のよう
に前後方向に内方へ湾曲すると弾性部材１４が収縮して
おむつ１の上面から起立する傾向を示す。裏面シート３
とシート部材１３とが接合している股下域９の側縁部
は、脚周りフラップ１５、１５であって、弾性部材１２
の収縮によって着用者の脚周りに密着する。
【０００９】図２は、図１のＩ−Ｉ線での切断端面図で
ある。図において、シート部材１３の外側部１３Ｃはホ
ッメルト接着剤等によって表面シート２の外側部と裏面
シート３の外側部とに接合している。シート部材１３の
内側部１３Ｄはバリアカフ６となって、おむつ１の上面
から起立し、表面シート２と共におむつ１の内方に向か
って開口するポケット１６を形成している。内側部１３
Ｄは、弾性部材１２を囲むように図の上縁部が折り重ね
てある。かかる構成のシート部材１３は、目付が５〜２
０ｇ／ｍ2の熱可塑性合成樹脂からなる、次ぎの特定の
メルトブローン不織布で構成されている。
ある。図において、シート部材１３の外側部１３Ｃはホ
ッメルト接着剤等によって表面シート２の外側部と裏面
シート３の外側部とに接合している。シート部材１３の
内側部１３Ｄはバリアカフ６となって、おむつ１の上面
から起立し、表面シート２と共におむつ１の内方に向か
って開口するポケット１６を形成している。内側部１３
Ｄは、弾性部材１２を囲むように図の上縁部が折り重ね
てある。かかる構成のシート部材１３は、目付が５〜２
０ｇ／ｍ2の熱可塑性合成樹脂からなる、次ぎの特定の
メルトブローン不織布で構成されている。
【００１０】このメルトブローン不織布は、その構成繊
維の平均繊維径が４〜１０μｍを満足するもので、その
耐水圧が２００ｍｍＡｑ以上、縦横各伸度が６０％以上
で各引裂強度が１４０ｇ以上のものをいう。構成繊維の
平均繊維径が上記範囲の下限より低い場合は、いわば従
来の通常のメルトブローン不織布と同等となり、ヌメリ
感があるものとなり、また強度の弱いものとなり不織布
単独で使用することも実際上できなくなる。上記範囲の
上限を越える、より高い繊維径のものとなると、メルト
ブローン不織布であっても耐水度が低いものとなり、耐
液性を求めるバリア材自体として不適なものとなり、ま
たスパンボンドの場合と同様にゴアゴア感のあるものと
なり、好ましくない。またこの不織布は、その目付が５
ｇ／ｍ2未満となると薄過ぎて耐液効果が低下し、強度
的にも弱いものとなって好ましくなく、逆に２０ｇ／ｍ
2を越えるものは、嵩高くなり過ぎ好ましくない。また
本発明でのメルトブローン不織布は、その縦横各伸度が
６０％以上で各引裂強度が１４０ｇ以上のものであるこ
とが、他の補強シート材と併用することなくそれ単独で
実用上破れることのないバリアカフを構成できるもので
ある。
維の平均繊維径が４〜１０μｍを満足するもので、その
耐水圧が２００ｍｍＡｑ以上、縦横各伸度が６０％以上
で各引裂強度が１４０ｇ以上のものをいう。構成繊維の
平均繊維径が上記範囲の下限より低い場合は、いわば従
来の通常のメルトブローン不織布と同等となり、ヌメリ
感があるものとなり、また強度の弱いものとなり不織布
単独で使用することも実際上できなくなる。上記範囲の
上限を越える、より高い繊維径のものとなると、メルト
ブローン不織布であっても耐水度が低いものとなり、耐
液性を求めるバリア材自体として不適なものとなり、ま
たスパンボンドの場合と同様にゴアゴア感のあるものと
なり、好ましくない。またこの不織布は、その目付が５
ｇ／ｍ2未満となると薄過ぎて耐液効果が低下し、強度
的にも弱いものとなって好ましくなく、逆に２０ｇ／ｍ
2を越えるものは、嵩高くなり過ぎ好ましくない。また
本発明でのメルトブローン不織布は、その縦横各伸度が
６０％以上で各引裂強度が１４０ｇ以上のものであるこ
とが、他の補強シート材と併用することなくそれ単独で
実用上破れることのないバリアカフを構成できるもので
ある。
【００１１】上記のメルトブローン不織布は、その合成
樹脂素材において特に制限されるものではなく、これま
での通常のメルトブローン不織布素材が使用できる。そ
の内でも特にポリプロピレン樹脂は、汎用樹脂としてそ
のコストが安価で、その疎水性が高く不織布にした場合
の耐水度特性が優れているので、本発明の対象のバリア
カフ素材として極めて好適である。
樹脂素材において特に制限されるものではなく、これま
での通常のメルトブローン不織布素材が使用できる。そ
の内でも特にポリプロピレン樹脂は、汎用樹脂としてそ
のコストが安価で、その疎水性が高く不織布にした場合
の耐水度特性が優れているので、本発明の対象のバリア
カフ素材として極めて好適である。
【００１２】よく知られているように、メルトブローン
法とは、加熱溶融ポリマーをノズルから吐出した直後に
高速の加熱噴射エアにより細化させつつ吹き飛ばし（メ
ルトブロー）、形成された繊維をネット等のコンベア上
に捕集することによって、一気に不織布に形成する製造
方法であるが、その得られる不織布を、本発明で規定す
る上記の如き特性を満足したものとするには、溶融ポリ
マーの細化繊維化過程での延伸応力を出来るだけ高くす
ること、即ちそのために、ポリマーの溶融粘度を高く
し、これを牽引するガス流体の作用効果を高くして分子
配向を進め、しかも冷却効果を大きくして配向緩和を抑
制し結晶化を進める必要がある。本発明者らは、この考
えに基づき、その一手段として、特に加熱噴射エアでの
噴射直後に該加熱エア温度より１３０℃以上も低い温度
の第２次エア（冷却風）を吹き当て、細化繊維のより積
極的な冷却を行わせ繊維同士の融着を出来るだけ少なく
して延伸（細化）し、捕集することにより実現したもの
である。なお本発明でのメルトブローン不織布において
は、上記の方法で製造でき、該不織布を製造した後に、
前述の如き更らなる延伸手段による延伸は必要ではな
い。
法とは、加熱溶融ポリマーをノズルから吐出した直後に
高速の加熱噴射エアにより細化させつつ吹き飛ばし（メ
ルトブロー）、形成された繊維をネット等のコンベア上
に捕集することによって、一気に不織布に形成する製造
方法であるが、その得られる不織布を、本発明で規定す
る上記の如き特性を満足したものとするには、溶融ポリ
マーの細化繊維化過程での延伸応力を出来るだけ高くす
ること、即ちそのために、ポリマーの溶融粘度を高く
し、これを牽引するガス流体の作用効果を高くして分子
配向を進め、しかも冷却効果を大きくして配向緩和を抑
制し結晶化を進める必要がある。本発明者らは、この考
えに基づき、その一手段として、特に加熱噴射エアでの
噴射直後に該加熱エア温度より１３０℃以上も低い温度
の第２次エア（冷却風）を吹き当て、細化繊維のより積
極的な冷却を行わせ繊維同士の融着を出来るだけ少なく
して延伸（細化）し、捕集することにより実現したもの
である。なお本発明でのメルトブローン不織布において
は、上記の方法で製造でき、該不織布を製造した後に、
前述の如き更らなる延伸手段による延伸は必要ではな
い。
【００１３】
【実施例】以下の表１に、本発明おむつのバリアカフ素
材として使用したメルトブローン不織布の製造条件およ
び物性値を示す。しかし本発明は、該実施例に限定され
るものではない。実施例および比較例の不織布樹脂とし
てはＭＦＲ７００のポリプロピレン樹脂を用いた。単孔
ノズル径は０．３ｍｍであり、該ダイ温度は２５０℃、
噴射エア（第１次エア）温度は２５０℃であり、構成単
繊維が表１に示す如き繊度となるよう吐出量を調整し
た。また冷却エア（第２次エア）温度は１５℃で行っ
た。
材として使用したメルトブローン不織布の製造条件およ
び物性値を示す。しかし本発明は、該実施例に限定され
るものではない。実施例および比較例の不織布樹脂とし
てはＭＦＲ７００のポリプロピレン樹脂を用いた。単孔
ノズル径は０．３ｍｍであり、該ダイ温度は２５０℃、
噴射エア（第１次エア）温度は２５０℃であり、構成単
繊維が表１に示す如き繊度となるよう吐出量を調整し
た。また冷却エア（第２次エア）温度は１５℃で行っ
た。
【００１４】
【表１】
【００１５】表１での強伸度測定の条件は、測定速度が
３００ｍｍ、チャック間隔が１００ｍｍで行った。また
捕集したウェブは、各温度８０℃に加熱したエンボスロ
ールとフラットロールとの間に導き、線圧３５ｋｇ、速
度１０ｍ／分でエンボスを行った。
３００ｍｍ、チャック間隔が１００ｍｍで行った。また
捕集したウェブは、各温度８０℃に加熱したエンボスロ
ールとフラットロールとの間に導き、線圧３５ｋｇ、速
度１０ｍ／分でエンボスを行った。
【００１６】表１で示されるように、本実施例でのおむ
つ用メルトブローン不織布は、強力において単独使用が
可能でかつ伸度が高く、従って引裂強度が高く、耐水圧
も高く通気度も良好なものであり、該不織布単独でバリ
アカフ素材として使用できる。
つ用メルトブローン不織布は、強力において単独使用が
可能でかつ伸度が高く、従って引裂強度が高く、耐水圧
も高く通気度も良好なものであり、該不織布単独でバリ
アカフ素材として使用できる。
【００１７】
【発明の効果】本発明の使い捨ておむつは、バリアカフ
を、太繊度の単繊維からなる、高引裂強力なメルトブロ
ーン不織布で構成するものであるので、該不織布単独で
カフを構成でき、しかもヌメリ感なくさらさらとした肌
ざわりで、またゴアゴア感のないものとすることができ
るものであり、従来のメルトブローン不織布製のそれで
は得られない着用感で、しかも製造コストの低減できる
おむつとして有効なものである。なお、本発明の使い捨
ておむつは、上記説明のオープン型おむつばかりでな
く、パンツ型おむつについても適応できることは無論で
ある。
を、太繊度の単繊維からなる、高引裂強力なメルトブロ
ーン不織布で構成するものであるので、該不織布単独で
カフを構成でき、しかもヌメリ感なくさらさらとした肌
ざわりで、またゴアゴア感のないものとすることができ
るものであり、従来のメルトブローン不織布製のそれで
は得られない着用感で、しかも製造コストの低減できる
おむつとして有効なものである。なお、本発明の使い捨
ておむつは、上記説明のオープン型おむつばかりでな
く、パンツ型おむつについても適応できることは無論で
ある。
【図１】本発明の一例を示す使い捨ておむつの部分破断
斜視図である。
斜視図である。
【図２】図１のＩ−Ｉ線での切り欠き端面図である。
１ 本発明使い捨ておむつ ２ 透液性表面シート ３ 不透液性裏面シート ４ 吸液性コア ５ おむつ本体 ６、６ バリアカフ ７ おむつ前身頃 ８ おむつ後身頃 ９ 股下域 １０，１０ テープファスナ １１ 胴周り弾性部材 １２，１２ 脚周り弾性部材 １３ バリアカフ６を構成するシート部材 １４ 弾性部材 １５ 脚周りフラップ １６ 開口ポケット
Claims (1)
- 【請求項１】 透液性の表面シートと不透液性の裏面シ
ートとの間に吸液性のコアが介在してなるおむつ本体の
左右両側部に、該おむつ本体の前後方向に延び、かつ該
おむつ本体上面からの起立性向を有するバリアカフを備
えた使い捨ておむつにおいて、該バリアカフが、平均繊
維径が４〜１０μｍ、耐水圧が２００ｍｍＡｑ以上、縦
横各伸度が６０％以上で各引裂強度が１４０ｇ以上の、
目付５〜２０ｇ／ｍ2のメルトブローン不織布で構成さ
れていることを特徴とする使い捨ておむつ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9125451A JPH10314218A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 使い捨ておむつ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9125451A JPH10314218A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 使い捨ておむつ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10314218A true JPH10314218A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14910423
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9125451A Pending JPH10314218A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 使い捨ておむつ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10314218A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009122804A1 (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-08 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨ておむつ |
-
1997
- 1997-05-15 JP JP9125451A patent/JPH10314218A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009122804A1 (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-08 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨ておむつ |
| JP2009240664A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Uni Charm Corp | 使い捨ておむつ |
| EP2260809A1 (en) * | 2008-03-31 | 2010-12-15 | Uni-charm Corporation | Disposal diaper |
| CN102036633A (zh) * | 2008-03-31 | 2011-04-27 | 尤妮佳股份有限公司 | 一次性尿布 |
| EP2260809A4 (en) * | 2008-03-31 | 2012-12-19 | Uni Charm Corp | DISPOSABLE LAYER |
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