JPH10299260A - ロ字型骨組架構による既存建築物の耐震改修方法 - Google Patents
ロ字型骨組架構による既存建築物の耐震改修方法Info
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- JPH10299260A JPH10299260A JP10604597A JP10604597A JPH10299260A JP H10299260 A JPH10299260 A JP H10299260A JP 10604597 A JP10604597 A JP 10604597A JP 10604597 A JP10604597 A JP 10604597A JP H10299260 A JPH10299260 A JP H10299260A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存のＳ造またはＳＲＣ造の建築物に、既存
の梁の許容応力を超えないで、簡単に施工できる耐震改
修方法を提供する。 【解決手段】 既存の建築物の柱、梁架構に、ロ字型骨
組架構を付加設置しロ字型架構の横幅を加減して既存梁
への応力の伝達を調整する。
の梁の許容応力を超えないで、簡単に施工できる耐震改
修方法を提供する。 【解決手段】 既存の建築物の柱、梁架構に、ロ字型骨
組架構を付加設置しロ字型架構の横幅を加減して既存梁
への応力の伝達を調整する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、既存の鉄骨造
（以下単にＳ造と言う）または鉄骨鉄筋コンクリート造
（以下単にＳＲＣ造と言う）建築物の耐震改修におい
て、予め工場で製作した補強のロ字型骨組架構を、既存
の柱、梁架構に付加設置して耐震改修する、既存建築物
の耐震改修方法に関する。
（以下単にＳ造と言う）または鉄骨鉄筋コンクリート造
（以下単にＳＲＣ造と言う）建築物の耐震改修におい
て、予め工場で製作した補強のロ字型骨組架構を、既存
の柱、梁架構に付加設置して耐震改修する、既存建築物
の耐震改修方法に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
既存のＳ造またはＳＲＣ造の建築物の耐震改修を行う場
合は、下記のような付加改修を行っていた。
既存のＳ造またはＳＲＣ造の建築物の耐震改修を行う場
合は、下記のような付加改修を行っていた。
【０００３】補強をしようとする階の上下にある梁２
1 、２2 と梁の間を連結する間柱５を付加設置する方
法。
1 、２2 と梁の間を連結する間柱５を付加設置する方
法。
【０００４】柱と梁で囲まれた空間に、ブレース材を
付加設置する方法。
付加設置する方法。
【０００５】柱と梁で囲まれた空間に、耐震壁を付加
設置する方法。
設置する方法。
【０００６】既存の柱及び梁部材を補強する方法。
【０００７】図４は補強をしようとする階の上下にある
梁２1 、２2 と梁の間を連結する間柱５を付加設置する
方法を示す図である。
梁２1 、２2 と梁の間を連結する間柱５を付加設置する
方法を示す図である。
【０００８】図５は柱と梁で囲まれた空間に、ブレース
材を付加設置する方法を示す図である。
材を付加設置する方法を示す図である。
【０００９】図６（ａ）、（ｂ）はボックス柱を、
（ｃ）、（ｃ）はＨ形柱を補強する図である。
（ｃ）、（ｃ）はＨ形柱を補強する図である。
【００１０】図７はＨ形柱をＨ形鋼またはカットティー
で補強した図である。
で補強した図である。
【００１１】しかしこのような従来の工法では、耐震要
素を付加設置する前に、既存のＳ造またはＳＣＲ造の柱
及び梁部材を事前に相当補強しておく必要があった。そ
のため耐震補強工事は大がかりなものとなっていた。
素を付加設置する前に、既存のＳ造またはＳＣＲ造の柱
及び梁部材を事前に相当補強しておく必要があった。そ
のため耐震補強工事は大がかりなものとなっていた。
【００１２】この発明はこの点に鑑み創案されたもの
で、その目的は施工作業の能率がよく、かつ、既存の建
物の梁部材には最小限の補強をするだけで済む施工方法
を提供することにある。
で、その目的は施工作業の能率がよく、かつ、既存の建
物の梁部材には最小限の補強をするだけで済む施工方法
を提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】ロ字型骨組架構による鉄
骨造または鉄骨鉄筋コンクリート造の既存建築物の耐震
改修方法であり、予め製作されたロ字型骨組架構を、既
存の柱と梁が構成する空間に付加設置してなることを特
徴とするロ字型骨組架構による既存建築物の耐震改修方
法であることを主旨とする。
骨造または鉄骨鉄筋コンクリート造の既存建築物の耐震
改修方法であり、予め製作されたロ字型骨組架構を、既
存の柱と梁が構成する空間に付加設置してなることを特
徴とするロ字型骨組架構による既存建築物の耐震改修方
法であることを主旨とする。
【００１４】次にその作用について説明する。
【００１５】図１はロ字型骨組架構で既存の柱、梁架構
を耐震改修した図である。
を耐震改修した図である。
【００１６】図２は水平抵抗応力の概念図を示す図であ
る。左右の縦部材にＱ1 なる水平地震力が作用したとす
る。左右の縦部材が横部材と交わる位置に、左右にそれ
ぞれＭ1 の曲げモーメントを生ずる。従って横部材の長
さをｌとすれば横部材には２Ｍ1/ｌ＝Ｑ2 の剪断力を生
ずる。つまりロ字型の幅ｌが広ければ広いほどロ字型骨
組架構を介して、既存の梁に伝達される応力は小さくな
る。
る。左右の縦部材にＱ1 なる水平地震力が作用したとす
る。左右の縦部材が横部材と交わる位置に、左右にそれ
ぞれＭ1 の曲げモーメントを生ずる。従って横部材の長
さをｌとすれば横部材には２Ｍ1/ｌ＝Ｑ2 の剪断力を生
ずる。つまりロ字型の幅ｌが広ければ広いほどロ字型骨
組架構を介して、既存の梁に伝達される応力は小さくな
る。
【００１７】従って既存の梁が保有する強度を超えない
ように、ロ字型骨組架構の形状を調整することができ
る。かくして柱、梁架構は２Ｑ1 だけ耐震性が向上す
る。
ように、ロ字型骨組架構の形状を調整することができ
る。かくして柱、梁架構は２Ｑ1 だけ耐震性が向上す
る。
【００１８】また、付加設置する骨組架構の既存梁への
取付け方法は、既存建築物の梁の補強が殆ど無く、溶接
またはボルトを用いた接合で簡単に接合できる。
取付け方法は、既存建築物の梁の補強が殆ど無く、溶接
またはボルトを用いた接合で簡単に接合できる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいてこの発明の実
施の形態を説明する。
施の形態を説明する。
【００２０】図１はこの発明のロ型骨組架構３を既存の
柱１、梁２架構に応用した例である。
柱１、梁２架構に応用した例である。
【００２１】図２は水平抵抗応力の概念図を示す図であ
る。
る。
【００２２】図３はロ字型骨組架構３を既存の梁２に接
合する詳細図である。
合する詳細図である。
【００２３】
【発明の効果】この発明は以上のような構成からなり、
その効果は次の通りである。
その効果は次の通りである。
【００２４】左右の縦部材にＱ1 なる水平地震力が作用
したとする。左右の縦部材が横部材と交わる位置に、左
右にそれぞれＭ1 の曲げモーメントを生ずる。従って横
部材の長さをｌとすれば横部材には２Ｍ1/ｌ＝Ｑ2 の剪
断力を生ずる。つまりロ字型の幅ｌが広ければ広いほど
ロ字型骨組架構を介して、既存の梁に伝達される応力は
小さくなる。
したとする。左右の縦部材が横部材と交わる位置に、左
右にそれぞれＭ1 の曲げモーメントを生ずる。従って横
部材の長さをｌとすれば横部材には２Ｍ1/ｌ＝Ｑ2 の剪
断力を生ずる。つまりロ字型の幅ｌが広ければ広いほど
ロ字型骨組架構を介して、既存の梁に伝達される応力は
小さくなる。
【００２５】従って既存の梁が保有する強度を超えない
ように、ロ字型骨組架構の形状を調整することができ
る。かくして柱、梁架構は２Ｑ1 だけ耐震性が向上す
る。
ように、ロ字型骨組架構の形状を調整することができ
る。かくして柱、梁架構は２Ｑ1 だけ耐震性が向上す
る。
【００２６】また、付加設置する骨組架構の既存梁への
取付け方法は、既存建築物の梁の補強が殆ど無く、溶接
またはボルトを用いた接合で簡単に接合できる。
取付け方法は、既存建築物の梁の補強が殆ど無く、溶接
またはボルトを用いた接合で簡単に接合できる。
【図１】この発明のロ型骨組架構３を既存の柱１、梁２
架構に応用した図である。
架構に応用した図である。
【図２】水平抵抗応力の概念図を示す図である。
【図３】（ａ）はロ字型骨組架構３を既存の梁２に接合
する詳細図である。（ｂ）は（ａ）のａ−ａ視図であ
る。
する詳細図である。（ｂ）は（ａ）のａ−ａ視図であ
る。
【図４】補強をしようとする階の上下にある梁２1 、２
2 と梁の間を連結する間柱５を付加設置する方法を示す
図である。
2 と梁の間を連結する間柱５を付加設置する方法を示す
図である。
【図５】柱と梁で囲まれた空間に、ブレース材を付加設
置する方法を示す図である。
置する方法を示す図である。
【図６】（ａ）、（ｂ）はボックス柱を、（ｃ）、
（d）はＨ形柱を補強する図である。
（d）はＨ形柱を補強する図である。
【図７】Ｈ形柱をＨ形鋼またはカットティーで補強した
図である。
図である。
１……既存の建築物の柱 ２……既存の建築物の梁 ２1 ……上階の梁 ２2 ……下階の梁 ３……ロ字型骨組架構 ５……間柱
Claims (1)
- 【請求項１】 ロ字型骨組架構による鉄骨造または鉄骨
鉄筋コンクリート造の既存建築物の耐震改修方法であ
り、予め製作されたロ字型骨組架構を、既存の柱と梁が
構成する空間に付加設置してなることを特徴とするロ字
型骨組架構による既存建築物の耐震改修方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10604597A JP3804174B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | ロ字型骨組架構による既存建築物の耐震改修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10604597A JP3804174B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | ロ字型骨組架構による既存建築物の耐震改修方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10299260A true JPH10299260A (ja) | 1998-11-10 |
| JP3804174B2 JP3804174B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=14423672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10604597A Expired - Fee Related JP3804174B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | ロ字型骨組架構による既存建築物の耐震改修方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3804174B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100919683B1 (ko) | 2008-11-20 | 2009-10-06 | 유암이엔씨(주) | 다점식 마찰댐퍼 및 이를 이용한 내진보강장치 |
| JP2016108911A (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-20 | 株式会社竹中工務店 | 耐震壁構造 |
| JP2017053178A (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | 株式会社竹中工務店 | 耐震補強フレーム及び耐震補強構造 |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP10604597A patent/JP3804174B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100919683B1 (ko) | 2008-11-20 | 2009-10-06 | 유암이엔씨(주) | 다점식 마찰댐퍼 및 이를 이용한 내진보강장치 |
| JP2016108911A (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-20 | 株式会社竹中工務店 | 耐震壁構造 |
| JP2017053178A (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | 株式会社竹中工務店 | 耐震補強フレーム及び耐震補強構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3804174B2 (ja) | 2006-08-02 |
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Legal Events
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