JPH10281262A - 動力伝達部材 - Google Patents
動力伝達部材Info
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- JPH10281262A JPH10281262A JP9093983A JP9398397A JPH10281262A JP H10281262 A JPH10281262 A JP H10281262A JP 9093983 A JP9093983 A JP 9093983A JP 9398397 A JP9398397 A JP 9398397A JP H10281262 A JPH10281262 A JP H10281262A
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- Japan
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- weight
- aromatic polyamide
- carbon fiber
- resin
- graphite
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/52—Pulleys or friction discs of adjustable construction
- F16H55/56—Pulleys or friction discs of adjustable construction of which the bearing parts are relatively axially adjustable
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Pulleys (AREA)
- Friction Gearing (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
への攻撃性が少なく且つ温度的に安定した摩擦係数を持
つ動力伝達部材を提供すること。 【解決手段】フェノール樹脂に、炭素繊維、芳香族ポリ
アミド繊維、グラファイト、およびタルクを、それぞれ
5〜30重量%、5〜15重量%、10〜15重量%お
よび5〜20重量%の配合割合で充填して、成形用樹脂
を調製し、この成形用樹脂を成形して偏心リング1を得
た。炭素繊維および芳香族ポリアミド繊維の充填によ
り、高強度を得つつ適度な柔軟性を確保できる。グラフ
ァイトの充填により適度に摩擦係数を低くし耐摩耗性を
向上できる。タルクの充填により摩擦を容易に調整でき
る。
Description
達部材に関する。
年、ベルトの接触径を変化できるようにした可変速プー
リとして、プーリのV溝に嵌められた偏心リングに平ベ
ルトが巻き掛けてあるタイプが提供されている。このタ
イプの可変速プーリでは、偏心リングとV溝を形成する
部材との間でトルク伝達を行うが、両者間の接触部の面
積が狭いので、面圧が非常に高くなる。また、上述の接
触部においては、トルク伝達のための転がり運動と、偏
心のための滑り運動とが混在した複雑な接触状態が存在
する。
る材料として、金属を用いていたので、焼き付きを生じ
たり、V溝を形成する部材の摩耗が大きくなる等の問題
があった。また、この問題に対して、偏心リングに樹脂
を用いることが考えられる。偏心リングに一般の樹脂を
用いた場合には、偏心リングの摩耗が大きくなったり、
また、摩擦が不安定となる結果、伝達トルクが安定しな
かったり、さらには、接触部が溶融してしまう場合も考
えられる。
形体としては、自身は耐摩耗性に優れているにもかかわ
らず相手部材への攻撃性は緩やかであり、しかも、温度
にかかわらず安定した適度な摩擦係数を持つことが要求
されることになる。ところで、近年、自動車部品の小型
軽量化、低コスト化が進行するのに伴って、従来は金属
製のものが主であったプーリが樹脂製のものに置き換え
られつつあり、一般のプーリに関しても、上述の偏心リ
ングと同様の課題があった。
ール樹脂に、芳香族ポリアミド繊維、非線形無機充填材
およびグラファイトを配合した樹脂材料を成形した動力
伝達部材が考えられている(例えば、本願出願人等の先
願、特願平8─230573号参照)。本願出願人は、
この動力伝達部材を上述の偏心リングに適用したとこ
ろ、この動力伝達部材の強度が不足する場合に遭遇し
た。このような場合、補強用金属部材を上述の樹脂材料
中に埋設することが考えられる。しかしながら、補強用
金属部材を埋設すると、補強用金属部材の製造コストが
かかる上に、補強用金属部材を埋設するために樹脂成形
の成形コストも上昇してしまう。
題を解決し、摩耗し難くしかも相手材への攻撃性が小さ
く且つ温度的に安定した適度な摩擦係数を持つうえに、
高強度で安価に製作できる樹脂製の動力伝達部材を提供
することである。
め、本発明の動力伝達部材は、フェノール樹脂に、炭素
繊維、芳香族ポリアミド繊維およびグラファイトを配合
した樹脂材料を成形してなることを特徴とする。フェノ
ール樹脂は、耐熱性、剛性が優れ、且つ高温下において
も溶融軟化しないという利点を有するものの、脆く、ま
た、本質的に摩擦係数が極めて高いため滑りを有すると
ころで用いることが困難である。そこで、フェノール樹
脂の脆さを改善するために補強材として炭素繊維および
芳香族ポリアミド繊維を用い、摺動性向上のために固体
潤滑材としてグラファイトを用いた。
度の向上に寄与する。炭素繊維としては、東レ社製の商
品名トレカを例示することができる。樹脂材料中での炭
素繊維の含有割合としては、5重量%未満では強度不足
で割れ等を生じるおそれがあり、30重量%を超えると
硬くなり過ぎて相手部材を摩耗させてしまうことから、
5〜30重量%の範囲にあることが好ましい。
して機械的強度の向上に寄与するばかりでなく、耐摩耗
性の向上にも大きな効果を発揮し、さらに、従来のガラ
ス繊維や炭素繊維に見られるような、相手部材を摩耗さ
せる作用も少ない。芳香族ポリアミド繊維としては、デ
ュポン社製の商品名ケブラーや商品名ノメックス、およ
び帝人社製の商品名コーネックスを例示することができ
る。樹脂材料中での芳香族ポリアミド繊維の含有割合と
しては、5重量%未満では強度不足で割れ等を生じるお
それがあり、炭素繊維が配合されている場合に15重量
%を超えても補強効果の向上は認められないことから、
5〜15重量%の範囲にあることが好ましい。
香族ポリアミド繊維を配合することによって、芳香族ポ
リアミド繊維によって相手部材の摩耗を防止しつつ、炭
素繊維が芳香族ポリアミド繊維の圧縮強度の不足を補う
ことができるので、十分な強度、例えば、曲げ強度を得
ることができる。特に、補強材として主に炭素繊維を、
補助的に芳香族ポリアミド繊維を配合することによっ
て、相手部材の摩耗を防止しつつ、十分な強度を得るの
に好ましい。なお、補強材として炭素繊維のみを配合す
ると、相手部材を摩耗させてしまう虞があり好ましくな
い。また、補強材として芳香族ポリアミド繊維のみを配
合すると、十分な強度、特に曲げ強度を得ることができ
ず、好ましくない。
PB30(中超黒鉛工業所)がある。グラファイトの樹
脂材料に対する含有割合としては、10重量%未満では
滑りが悪くなり、15重量%を超えると脆くなることか
ら10〜15重量%の範囲にあることが好ましい。ま
た、上述の樹脂材料中に、非線形無機充填材がさらに配
合されていれば、摩擦力を調整するのに好ましい。非線
形無機充填材としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、シリカ粉末、タルク、クレー、アルミナ、マイカ
および石こうからなるグループから選ばれた少なくとも
一つのものを含む。非線形無機充填材の樹脂材料中での
含有割合としては、5重量%未満では摩擦が大きくな
り、20重量%を超えると脆くなることから5〜20重
量%の範囲にあることが好ましい。特に、非線形無機充
填材がタルクであれば、摩擦力の調整が行ない易い点で
好ましい。
図面を参照しつつ説明する。まず、炭素繊維、芳香族ポ
リアミド繊維、非線形無機充填材、グラファイトを、下
記の割合で、ベースレジンであるフェノール樹脂に添
加、混練して成形用樹脂を調製した。
に示すような可変速プーリAに適用される動力伝達部材
としての偏心リング1を得た。この偏心リング1は、断
面略台形形状の円環状をしており、外周面に平ベルトB
への伝動面1aを形成している。この伝動面1aには、
平ベルト側と噛み合う複数の凹溝が周方向に沿って形成
されている。この偏心リング1は、互いの間の間隔を調
整自在な一対のV溝形成体2,3間に区画されるV溝4
に嵌められている。偏心リング1の両周側面にそれぞれ
形成されたテーパ面1b,1cが、各V溝形成体2,3
の斜面2a,3aにそれぞれ接するようになっている。
このテーパ面1b,1cが、トルク伝達のための転がり
運動と、偏心のための滑り運動とが混在した非常に複雑
な接触状態が存在する部分となる。
り駆動される筒状の回転軸5の周囲に互いに逆ねじで且
つ同一ピッチのねじ部6,7を形成している。上述のV
溝形成体2,3は、それぞれ上述のねじ部6,7にねじ
嵌合されて、且つ両V溝形成体2,3は凹凸嵌合により
互いに一体回転可能に連結されている。また、8は、両
V溝形成体2,3が互いに近接する方向に付勢する皿ば
ねである。この可変速プーリAでは、ベルトの張力を増
加させることにより、偏心リング1を回転軸5の軸線5
aから偏心させ、ベルトの接触径を変化させるものであ
る。
度の向上に寄与する。樹脂材料中での炭素繊維の含有割
合としては、5〜30重量%の範囲にあることが好まし
く、より好ましくは10〜20重量%の範囲であり、さ
らに好ましくは15重量%がよい。これは、5重量%未
満では強度不足で割れ等を生じるおそれがあり、30重
量%を超えると硬くなり過ぎて相手部材を摩耗させてし
まうからである。炭素繊維としては、東レ社製の商品名
トレカを例示することができる。
して機械的強度の向上に寄与するばかりでなく、耐摩耗
性の向上にも大きな効果を発揮し、さらに、従来のガラ
ス繊維や炭素繊維に見られるような、相手部材を摩耗さ
せる作用も少ない。樹脂材料中での芳香族ポリアミド繊
維の含有割合としては、5〜15重量%の範囲にあるこ
とが好ましい。これは、5重量%未満では強度不足で割
れ等を生じるおそれがあり、炭素繊維が配合されている
場合に15重量%を超えても補強効果の向上は認められ
ないからである。芳香族ポリアミド繊維としては、デュ
ポン社製の商品名ケブラーや商品名ノメックス、および
帝人社製の商品名コーネックスを例示することができ
る。
香族ポリアミド繊維を配合することによって、芳香族ポ
リアミド繊維によって相手部材の摩耗を防止しつつ、炭
素繊維が芳香族ポリアミド繊維の圧縮強度の不足を補う
ことができるので、十分な強度、例えば、曲げ強度を得
ることができる。特に、補強材として主に炭素繊維を、
補助的に芳香族ポリアミド繊維を配合することによっ
て、相手部材の摩耗を防止しつつ、十分な強度を得るの
に好ましい。なお、補強材として炭素繊維のみを配合す
ると、相手部材を摩耗させてしまう虞があり好ましくな
い。また、補強材として芳香族ポリアミド繊維のみを配
合すると、十分な強度、特に曲げ強度を得ることができ
ず、好ましくない。
の添加剤として用いるグラファイトとしては、例えば、
CPB30(中超黒鉛工業所)がある。グラファイトの
樹脂材料に対する含有割合としては、10〜15重量%
の範囲にあることが好ましい。これは、10重量%未満
では滑りが悪くなり、15重量%を超えると脆くなるか
らである。
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ粉末、タル
ク、クレー、アルミナ、マイカおよび石こうからなるグ
ループから選ばれた少なくとも一つのものを含む。非線
形無機充填材の樹脂材料中での含有割合としては、5〜
20重量%の範囲にあることが好ましい。これは、5重
量%未満では摩擦が大きくなり、20重量%を超えると
脆くなるからである。特に、上述の非線形無機充填材が
タルクであれば、摩擦力の調整が行ない易い点で好まし
い。
ール樹脂に、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維およびグ
ラファイトを配合したものを用いているので、成形体と
しては、自身は、高強度且つ耐摩耗性に優れているにも
かかわらず相手部材への攻撃性は緩やかであり、しか
も、温度にかかわらず安定した摩擦係数を持つことにな
る。従って、偏心リングのようなベルト案内部材(動力
伝達部材)への適用に適している。
族ポリアミド繊維およびグラファイトの配合割合を、炭
素繊維:5〜30重量%、芳香族ポリアミド繊維:5〜
15重量%、およびグラファイト:10〜15重量%の
範囲とすることにより、耐摩耗性をより向上させ、摩擦
係数をより安定させることができる。特に、高強度の偏
心リングを得ることができるので、補強用金属部材を偏
心リングの樹脂材料中に埋設する必要がない。その結
果、補強用金属部材を樹脂材料中に埋設した偏心リング
に比較して、軽量な偏心リング1とすることができるの
で、偏心リング1を上述のように偏心させるときに遠心
力の影響を少なくでき、その結果、偏心リング1の振動
を抑制することができる。従って、安定して動作するこ
とのできる可変速プーリAとすることができる。
填材がさらに配合されていれば、摩擦力を調整するのに
好ましく、成形体は適度な摩擦係数を持つことになる。
非線形無機充填材の樹脂材料中での含有割合としては、
5〜20重量%の範囲にあることが好ましく、特に、非
線形無機充填材がタルクであれば、摩擦力の調整を行い
易い。
ト案内部材等の動力伝達部材に適用することができる。
その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことができ
る。
各種充填材を表1に示す割合で添加、混練して成形用樹
脂を調製した後、この成形用樹脂を成形し、実施例1〜
5および比較例1〜5の偏心リングを得た。
繊維、芳香族ポリアミド繊維、グラファイトおよびタル
クを充填したものである。比較例3は、芳香族ポリアミ
ド繊維、グラファイトおよびタルクを充填したものであ
る。比較例4は、炭素繊維、グラファイトおよびタルク
を充填したものである。比較例5は、炭素繊維および芳
香族ポリアミド繊維を充填したものである。なお、表1
では、芳香族ポリアミド繊維をアラミドFと表し、炭素
繊維をカーボンFと表した。
偏心リングを、可変速プーリに用いて、耐摩耗性、試料
温度、摩擦係数、相手攻撃性および振動について評価試
験を行った。また、曲げ強度試験を行った。これらの試
験の結果、表1に示す結果を得た。なお、試験は異なる
周速を持つ2枚のディスクにおいて、互いの外周部を押
し付け、接触点に強制的にすべりを発生させて行ない、
ディスクの試料温度、摩擦係数、振動を測定した。ま
た、ディスクの摩耗量を測定することで、耐摩耗性、相
手攻撃性を評価した。また、偏心リングの一部を試料片
として、曲げ強度を測定した。
は、ディスク摩耗なしを○とし、摩耗発生を×とした。
試料温度では、60°C以下を○とし、60°Cを超え
る場合を×とした。また、摩擦係数では、0.2〜0.
4で変動がない場合を○とし、それ以外を×とした。相
手攻撃性では、相手ディスクの摩耗がない場合を○と
し、摩耗発生を×とした。振動では、振動が発生した場
合を×とした。
◎、85MPa未満75MPa以上を○、75MPaに
達しない場合を×とした。なお、偏心リングとして必要
な曲げ強度は75MPa以上である。表1の試験結果か
ら下記のことが判明した。 (1) 実施例1〜5の試験結果から、炭素繊維が5〜30
重量%、アラミド繊維(芳香族ポリアミド繊維)が5〜
15重量%、グラファイトが10〜15重量%、非線形
無機充填材が5〜20重量%であれば、耐摩耗性、試料
温度、摩擦係数、相手攻撃性、振動および曲げ強度の全
ての点で良好であった。
と多く、アラミド繊維が3重量%と少なく含まれてお
り、曲げ強度は全く問題ないが、炭素繊維が35重量%
と多く含まれているため、相手攻撃性が大となる。しか
も、グラファイトは18重量%と多く且つタルクが3重
量%と少ないために、摩擦係数が低くなり過ぎる。 (3) 比較例2では、炭素繊維が3重量%と少なく、アラ
ミド繊維が18重量%と多く含まれているが、曲げ強度
不足となった。また、タルクが23重量%と多いため
に、脆く強度不足となった。また、アラミド繊維が18
重量%と多く含まれているが、炭素繊維ほどの補強効果
がなく、強度不足となった。また、グラファイトが8重
量%と少ないために摩擦係数が大きくなって試料温度が
上昇して不良となり、また、振動も生じた。
量%と多く含まれていたが、炭素繊維が含まれていない
ために、曲げ強度が不足していた。 (5) 比較例4では、炭素繊維が35重量%と多く含ま
れ、アラミド繊維が含まれていないが、強度的には問題
ない。しかし、炭素繊維が35重量%と多く含まれてい
るため、相手攻撃性が大となる。
ド繊維は、それぞれ好ましい範囲にあり、強度的には問
題ないが、グラファイトおよびタルクが含まれていない
ために、摩擦係数が大きくなって試料温度が上昇して不
良となり、また、振動も生じた。
て、フェノール樹脂に、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊
維、およびグラファイトを配合したものを用いているの
で、成形体としては、自身は、高強度であり、且つ耐摩
耗性に優れているにもかかわらず相手部材への攻撃性は
緩やかであり、しかも、温度にかかわらず安定した摩擦
係数を持つことになる。従って、偏心リングのような動
力伝達部材への適用に適している。
族ポリアミド繊維およびグラファイトの配合割合を、炭
素繊維:5〜30重量%、芳香族ポリアミド繊維:5〜
15重量%、グラファイト:10〜15重量%の範囲と
することにより、耐摩耗性をより向上させ、摩擦係数を
より安定させることができる。また、上述の樹脂材料中
に、非線形無機充填材がさらに配合されていれば、摩擦
力を調整するのに好ましく、成形体は適度な摩擦係数を
持つことになる。非線形無機充填材の樹脂材料中での含
有割合としては、5〜20重量%の範囲にあることが好
ましく、特に、非線形無機充填材がタルクであれば、摩
擦力の調整を行い易い。
心リングを含む可変速プーリの断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】フェノール樹脂に、炭素繊維、芳香族ポリ
アミド繊維およびグラファイトを配合した樹脂材料を成
形してなることを特徴とする動力伝達部材。 - 【請求項2】請求項1に記載の動力伝達部材において、 上記樹脂材料中における、炭素繊維、芳香族ポリアミド
繊維およびグラファイトの含有割合が、 炭素繊維 :5〜30重量% 芳香族ポリアミド繊維 :5〜15重量% グラファイト :10〜15重量% の範囲にあることを特徴とする動力伝達部材。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の動力伝達部材に
おいて、 上記樹脂材料中における、炭素繊維の含有割合は芳香族
ポリアミド繊維の含有割合よりも多いことを特徴とする
動力伝達部材。 - 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の動力伝達
部材において、 上記樹脂材料中に、非線形無機充填材がさらに配合され
ていることを特徴とする動力伝達部材。 - 【請求項5】請求項4に記載の動力伝達部材において、 上記樹脂材料中における、非線形無機充填材の含有割合
が5〜20重量%の範囲にあることを特徴とする動力伝
達部材。 - 【請求項6】請求項4または5に記載の動力伝達部材に
おいて、 非線形無機充填材はタルクであることを特徴とする動力
伝達部材。
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