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JPH1028023A - 利得可変増幅装置 - Google Patents

利得可変増幅装置

Info

Publication number
JPH1028023A
JPH1028023A JP8182493A JP18249396A JPH1028023A JP H1028023 A JPH1028023 A JP H1028023A JP 8182493 A JP8182493 A JP 8182493A JP 18249396 A JP18249396 A JP 18249396A JP H1028023 A JPH1028023 A JP H1028023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
control
transistor
input
emitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8182493A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Komatsu
和弘 小松
Kazuaki Murota
和明 室田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP8182493A priority Critical patent/JPH1028023A/ja
Publication of JPH1028023A publication Critical patent/JPH1028023A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利得可変増幅器から取り出される制御電流I
contに対応した利得の最大値を、製品サンプル毎に
ばらつかないように高精度に設定すること。 【解決手段】 入力制御信号Vcontが与えられる対
数変換回路に関連して第1定電流源と第1カレントミラ
ー回路とが接続され、この第1カレントミラー回路の出
力は第2定電流源の第2定電流を分岐して流し、第2カ
レントミラー回路によって、増幅器の制御電流Icon
tの最大値を第2定電流で設定する。制御電流Icon
tの最大値に、第2定電流によって制限をかけることに
よって、利得の最大値を精度よく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、利得可変増幅装置
に関し、たとえばラジオ受信機の自動利得制御(略称A
GC)回路に好適に実施することができる利得可変増幅
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は図27に示されてい
る。増幅器1は一対のトランジスタ2,3と抵抗4,5
とから成り、これらのトランジスタ2,3のベース間に
は入力信号Vinが入力され、コレクタ間から、出力信
号Voutが導出される。利得は、トランジスタ2,3
の共通接続されたエミッタからライン6を経て取り出さ
れる制御電流Icontに対応する。
【0003】増幅器1の利得を制御するために、トラン
ジスタ7と抵抗8とが設けられ、トランジスタ7のベー
スに入力制御信号Vcontが与えられる。この入力制
御信号Vcontの電圧、したがってライン6に流れる
制御電流Icontが直線的に変化する。増幅器1は、
トランジスタ2,3によって差動増幅器を構成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図27に示される先行
技術では、増幅器1の利得の可変幅を広くしようとする
と、入力制御信号Vcontの電圧も、それに見合った
範囲で変化させなければならない。たとえば利得の可変
幅を60dBとすれば、入力制御信号Vcontの電圧
(後述の説明では、参照符Vcontは電圧を表すこと
もある)は、1000倍の電圧変化を必要とする。入力
制御信号Vcontの電圧の最小値を10mVとする
と、最大値は10Vとなる。したがって利得の可変幅を
広くするには、電源電圧を高くしなければならないとい
う問題がある。
【0005】本発明の目的は、入力制御信号のレベルの
小さな範囲で、増幅器の利得可変幅を広くすることがで
きるようにした利得可変増幅装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御電流Ic
ontに対応した利得を有する増幅器と、入力制御信号
Vcontのレベルの増大に応じて予め定める特性に従
って出力電流が増大する関数発生器と、第1のカレント
ミラー回路と、予め定める第1の定電流を、関数発生器
の出力と第1のカレントミラー回路の入力とに分岐して
供給する第1の定電流源と、増幅器の制御電流Icon
tを出力として導出する第2のカレントミラー回路と、
制御電流Icontの最大値に対応する予め定める第2
の定電流を、第1カレントミラー回路の出力と第2カレ
ントミラー回路の入力とに分岐して供給する第2の定電
流源とを含むことを特徴とする利得可変増幅装置であ
る。 請求項1の本発明は、後述の図1〜図3の本発明の実施
の一形態に対応し、関数発生器13の予め定める特性に
従って、小さな変化範囲の入力制御信号Vcontのた
とえば電圧などのレベルによって、関数発生器の出力電
流を大きく変化させ、これによって増幅器12の制御電
流Icontを大きな変化範囲で変化させて、増幅器の
利得の可変幅を広くすることができる。したがって入力
制御信号Vcontのための電源電圧は低くてよい。 請求項1の本発明に従えば、増幅器の利得の最大値を精
度よく設定することができる。第1定電流源15からの
第1の定電流I1は、関数発生器の出力電流と第1カレ
ントミラー回路14の入力とに分岐して供給され、第2
の定電流源17からの第2の定電流I2を第1カレント
ミラー回路14の出力と第2カレントミラー回路16の
入力とに分岐して供給し、第2カレントミラー回路の出
力によって増幅器の制御電流Icontを取り出す。第
1カレントミラー回路の出力電流が零となったとき、制
御電流Icontは、第2定電流に対応した値になり、
その制御電流Icontは最大値となる。増幅器は制御
電流Icontに対応した利得を有する。したがって第
2定電流源の第2定電流によって、増幅器の制御電流I
contの最大値、したがって利得の最大値が精度よく
設定されることができる。 このように請求項1の本発明に従えば、増幅器の利得
を、電圧によって制限するのではなく、制御電流Ico
ntの最大値を第2定電流源の第2の定電流によって制
限するようにしたので、上述のように増幅器の利得の最
大値を精度よく設定することができる。 これに対して前述の図27に関連して述べた先行技術で
は、直流電源の端子9,10間の電圧によって増幅器1
の利得が制限され、その電源電圧の変動によって利得が
変化してしまう。本発明はこの問題を解決する。
【0007】また本発明は、制御電流Icontの最小
値に対応する予め定める第3の定電流を、制御電流Ic
ontの一部として取り出す第3の定電流源が設けられ
ることを特徴とする。 請求項2の本発明は、後述の図4および図5の実施の形
態に対応し、増幅器の取り出される制御電流Icont
の最小値I6を第3定電流源59によって設定する。 こうして請求項1および2の本発明に従えば、製品毎に
増幅器の利得の最大値、さらには最小値がばらつくこと
を防ぐことができる。
【0008】また本発明は、第1カレントミラー回路の
ミラー比は、その第1カレントミラー回路の入力電流の
最大時に流れる出力電流I4が第2定電流I2以上とな
るように定められることを特徴とする。 請求項3の本発明に従えば、請求項2の構成で関数発生
器の出力電流Ioutが最小値、たとえば零となり、し
たがって第1カレントミラー回路14の入力電流I3が
第1定電流源15の第1定電流I1に等しい値となって
最大値となった状態では、第2定電流源17からの第2
定電流I2が第2カレントミラー回路16の入力電流I
5に分岐して流れることなく、その第2定電流I2の全
てが第1カレントミラー回路14の出力電流I4として
流れる。これによって第2カレントミラー回路16の出
力によって増幅器の制御電流Icontを分岐して取り
出すことがなくなる。これによって第3定電流源59に
よる第3定電流I6によって、制御電流Icontの最
小値が正確に設定されることができる。
【0009】また本発明は、制御電流Icontに対応
した利得を有する増幅器と、入力制御信号Vcontの
レベルの増大に応じて予め定める対数関数の特性に従っ
て出力電流が増大する関数発生器と、制御電流Icon
tの最小値の対応する予め定める定電流を、制御電流I
contの一部として取り出す定電流源が設けられるこ
とを特徴とする利得可変増幅装置である。 請求項4の本発明は、図6の実施の形態に対応し、対数
関数の特性を有する関数発生器によって増幅器の制御電
流Icontを変化させることができ、その制御電流I
contの最小値は、定電流源59によって正確に設定
することができる。これによって増幅器の最小利得を固
定し、製品サンプル毎に本件利得可変増幅装置の最小利
得がばらつくことがないようにすることができる。すな
わち入力制御信号Vcontによる関数発生器が動作し
ない範囲でも、増幅器の制御電流Icontは、定電流
源59で引き出されるので、その最小利得が固定される
のである。
【0010】また本発明は、(a)エミッタが共通に接
続された一対のトランジスタを有し、これらのトランジ
スタのベース間に、増幅されるべき入力信号が与えら
れ、トランジスタのコレクタから増幅された出力信号が
導出され、前記共通接続されたエミッタから取り出す制
御電流Icontに対応する利得を有する増幅器と、
(b)対数変換回路であって、第1抵抗R1と、第2抵
抗R2であって、第1抵抗R1の一端部と第2抵抗R2
の一端部との間に入力制御信号Vcontが与えられる
第2抵抗R2と、コレクタとベースとが共通に第1抵抗
R1の他端部に接続され、エミッタが第2抵抗R2の他
端部に接続される第1トランジスタQ1と、第1トラン
ジスタQ1のベースが接続されるベースを有し、コレク
タが増幅器の前記共通接続されたエミッタに接続され、
エミッタが第2抵抗R2の前記一端部に接続される第2
トランジスタQ2とを有する対数変換回路とを含むこと
を特徴とする利得可変増幅装置である。 請求項5の本発明は、図7および図8に示される発明の
実施の形態に対応し、増幅器の制御電流Icontを、
対数変換回路の出力によって制御することができ、この
対数変換回路は、入力制御信号Vcontに対応してそ
の出力電流、したがって増幅器の制御電流Icontが
対数で変化し、したがって利得の可変幅を広くすること
ができる。
【0011】また本発明は、(a)エミッタが共通に接
続された一対のトランジスタを有し、これらのトランジ
スタのベース間に、増幅されるべき入力信号が与えら
れ、トランジスタのコレクタから増幅された出力信号が
導出され、前記共通接続されたエミッタから取り出す制
御電流Icontに対応する利得を有する増幅器と、
(b)入力電流に対応して前記制御電流Icontを取
り出すカレントミラー回路と、(c)対数変換回路であ
って、第1抵抗R1と、第2抵抗R2であって、第1抵
抗R1の一端部と第2抵抗R2の一端部との間に入力制
御信号Vcontが与えられる第2抵抗R2と、コレク
タとベースとが共通に第1抵抗R1の他端部に接続さ
れ、エミッタが第2抵抗R2の他端部に接続される第1
トランジスタQ1と、第1トランジスタQ1のベースが
接続されるベースを有し、コレクタからカレントミラー
回路への前記入力電流を供給し、エミッタが第2抵抗R
2の前記一端部に接続される第2トランジスタQ2とを
有する対数変換回路とを含むことを特徴とする利得可変
増幅装置である。 請求項6の本発明は、図9および図10の実施の形態に
対応し、前述の図7および図8に対応する請求項5の構
成における入力制御信号Vcontの論理が逆の場合に
対応する。本発明の構成では、入力制御信号Vcont
を発生するための後述の図26に示される誤差アンプと
して示される演算増幅器の論理を非反転にすることがで
きるので、図26に示される検波回路の出力を高い入力
インピーダンスで受けることができ、またループの構成
上、入力制御信号Vcontの電圧が上がった場合に、
増幅器の利得が下がる特性となる。
【0012】また本発明は、(a)エミッタが共通に接
続された一対のトランジスタを有し、これらのトランジ
スタのベース間に、増幅されるべき入力信号が与えら
れ、トランジスタのコレクタから増幅された出力信号が
導出され、前記共通接続されたエミッタから取り出す制
御電流Icontに対応する利得を有する増幅器と、
(b)入力制御信号Vcontに対応して出力電流を供
給するカレントミラー回路と、(c)対数変換回路であ
って、抵抗と、コレクタとベースとが共通に接続されて
カレントミラー回路からの出力電流が与えられ、エミッ
タが前記抵抗の一端部に接続される第1トランジスタ
と、第1トランジスタのベースが接続されるベースを有
し、コレクタが増幅器の前記共通接続されたエミッタに
接続され、エミッタが前記抵抗の他端部に接続される第
2トランジスタとを有する対数変換回路とを含むことを
特徴とする利得可変増幅装置である。 請求項7の本発明は、後述の図11の実施の形態に対応
し、これは上述の請求項6の発明におけるカレントミラ
ー回路と対数変換回路の接続態様を逆にした構成を有す
る。
【0013】また本発明は、(a)エミッタが共通に接
続された一対のトランジスタを有し、これらのトランジ
スタのベース間に、増幅されるべき入力信号が与えら
れ、トランジスタのコレクタから増幅された出力信号が
導出され、前記共通接続されたエミッタから取り出す制
御電流Icontに対応する利得を有する増幅器と、
(b)入力電流に対応して前記制御電流Icontを取
り出すカレントミラー回路と、(c)制御用トランジス
タと、(d)演算増幅器であって、入力制御信号が与え
られる一方の入力端子と、制御用トランジスタのエミッ
タに接続される他方の入力端子と、制御用トランジスタ
のベースに接続される出力端子とを有する演算増幅器
と、(e)演算増幅器の前記他方入力端子と電源の一端
子との間に接続される制御用抵抗R3と、(f)対数変
換回路であって、電源の他端子に接続される一端部を有
する抵抗と、コレクタとベースとが共通に制御用トラン
ジスタのコレクタに接続され、エミッタが抵抗の他端部
に接続される第1トランジスタと、第1トランジスタの
ベースが接続されるベースを有し、コレクタからカレン
トミラー回路の前記入力電流を供給し、エミッタが電源
の前記他端子に接続される第2トランジスタとを有する
対数変換回路を含むことを特徴とする利得可変増幅装置
である。 請求項8の本発明は、図12の実施の形態に対応し、請
求項6の図9および図10に対応する発明における対数
変換回路に備えられている第1トランジスタQ1aのベ
ース・エミッタ間電圧VBEのばらつきによる増幅器の利
得のばらつきを低減する。すなわち前述の請求項5の構
成では、対数変換回路は、低い入力インピーダンスを有
し、したがって負荷特性の悪い出力電圧をそのまま、入
力制御信号Vcontの電圧として使用することはでき
ず、また上述のように対数変換回路における第1トラン
ジスタの電圧VBEのばらつきが、そのまま制御電流Ic
ontのばらつきを招き、したがって利得の絶対値がば
らつくという問題がある。この問題を解決するために請
求項8の発明では、制御用トランジスタ66と演算増幅
器67と制御用抵抗R3とを備え、演算増幅器の入力制
御信号Vcontが与えられる一方の入力端子の入力イ
ンピーダンスを高くして、製品サンプルのゲインのばら
つきを抑制する。
【0014】また本発明は、(a)エミッタが共通に接
続された一対のトランジスタを有し、これらのトランジ
スタのベース間に、増幅されるべき入力信号が与えら
れ、トランジスタのコレクタから増幅された出力信号が
導出され、前記共通接続されたエミッタから取り出す制
御電流Icontに対応する利得を有する増幅器と、
(b)入力電流に対応して出力電流を供給するカレント
ミラー回路と、(c)対数変換回路であって、エミッタ
抵抗と、コレクタとベースとが共通に接続されてカレン
トミラー回路からの出力電流が与えられ、エミッタが前
記エミッタ抵抗の一端部に接続される第1トランジスタ
と、第1トランジスタのベースが接続されるベースを有
し、コレクタが増幅器の前記共通接続されたエミッタに
接続され、エミッタが前記エミッタ抵抗の他端部に接続
される第2トランジスタとを有する対数変換回路と、
(d)カレントミラー回路の前記入力電流を流す制御用
トランジスタと、(e)演算増幅器であって、入力制御
信号Vcontが与えられる一方の入力端子と、制御用
トランジスタのエミッタに接続される他方の入力端子
と、制御用トランジスタのベースに接続される出力端子
とを有する演算増幅器と、(f)演算増幅器の前記他方
入力端子と電源との間に接続される制御用抵抗R6とを
含むことを特徴とする利得可変増幅装置である。 請求項9の本発明は、図13の実施の形態に対応し、請
求項7の本発明の図11に対応する構成における入力形
式を変え、対数変換回路における第1トランジスタのベ
ースエミッタ間電圧VBEのばらつきによる増幅器の利得
のばらつきを小さくすることができる。
【0015】また本発明は、(a)エミッタが共通に接
続された一対のトランジスタを有し、これらのトランジ
スタのベース間に、増幅されるべき入力信号が与えら
れ、トランジスタのコレクタから増幅された出力信号が
導出され、前記共通接続されたエミッタから取り出す制
御電流Icontに対応する利得を有する増幅器と、
(b)電源の一端子に接続される一端部を有する制御用
抵抗R4と、(c)対数変換回路であって、電源の他端
子に一端部が接続されるエミッタ抵抗と、コレクタとベ
ースとが共通に接続されてカレントミラー回路からの出
力電流が与えられ、エミッタが前記エミッタ抵抗の他端
部に接続される第1トランジスタと、第1トランジスタ
のベースが接続されるベースを有し、コレクタが増幅器
の前記共通接続されたエミッタに接続され、エミッタが
前記エミッタ抵抗の他端部に接続される第2トランジス
タとを有する対数変換回路と、(d)制御用抵抗R4の
他端部に接続されるエミッタと、対数変換回路の第1ト
ランジスタのコレクタに接続されるコレクタとを有する
制御用トランジスタと、(e)演算増幅器であって、入
力制御信号が与えられる一方の入力端子と、制御用トラ
ンジスタのエミッタに接続される他方の入力端子と、制
御用トランジスタのベースに接続される出力端子とを有
する演算増幅器とを有することを特徴とする利得可変増
幅装置である。 請求項10は図14の実施の形態に対応し、上述の各発
明と同様に、入力制御信号Vcontの入力形式を変
え、対数変換回路に備えられている第1トランジスタQ
1のベースエミッタ間電圧VBEのばらつきによる増幅器
の利得のばらつきを小さくすることができる。
【0016】また本発明は、(a)エミッタが共通に接
続された一対のトランジスタを有し、これらのトランジ
スタのベース間に、増幅されるべき入力信号が与えら
れ、トランジスタのコレクタから増幅された出力信号が
導出され、前記共通接続されたエミッタから取り出す制
御電流Icontに対応する利得を有する増幅器と、 (b)入力電流に対応して前記制御電流Icontを取
り出すカレントミラー回路と、 (c)電源の一端子に接続されるコレクタを有する第1
制御用トランジスタと、 (d)第1演算増幅器であって、入力制御信号が与えら
れる一方の入力端子と、第1制御用トランジスタのエミ
ッタに接続される他方の入力端子と、第1制御用トラン
ジスタのベースに接続される出力端子とを有する第1演
算増幅器と、 (e)複数の利得切換え回路であって、各利得切換え回
路は、(e1)第1制御用トランジスタのエミッタに接
続される一端部を有する制御用抵抗と、(e2)制御用
抵抗の他端部に接続されるエミッタと、カレントミラー
回路に入力電流を与えるコレクタとを有する第2制御用
トランジスタと、(e3)基準電圧源と、(e4)基準
電圧源の電圧が与えられる一方の入力端子と、第2制御
用トランジスタのエミッタに接続される他方の入力端子
と、第2制御用トランジスタのベースに接続される出力
端子とを有する第2演算増幅器とを有し、(e5)各利
得切換え回路毎の基準電圧源の電圧は、相互に異なる利
得切換え回路とを含むことを特徴とする利得可変増幅装
置である。 請求項11は、図15〜図18の実施の形態に対応し、
各利得切換え回路A1〜Auによれば、カレントミラー
回路16に入力される電流値を、第1制御用トランジス
タに流れる入力制御信号Vcontに対応する電流値
が、複数段階に変化する電圧/電流(V/I)変換特性
を利用し、増幅器12の利得の可変幅を広くする。各利
得切換え回路は第2演算増幅器を使用するので、V/I
変換特性の電流値が正確に設定されることができ、増幅
器のゲインの精度は高い。
【0017】また本発明は、(a)エミッタが共通に接
続された一対のトランジスタを有し、これらのトランジ
スタのベース間に、増幅されるべき入力信号が与えら
れ、トランジスタのコレクタから増幅された出力信号が
導出され、前記共通接続されたエミッタから取り出す制
御電流Icontに対応する利得を有する増幅器と、 (b)第1入力電流に対応して前記制御電流Icont
を取り出す第1カレントミラー回路と、 (c)第2入力電流に対応して第1カレントミラー回路
の第1入力電流を出力する第2カレントミラー回路と、 (d)第2カレントミラー回路に第2入力電流を流すコ
レクタを有する第1制御用トランジスタと、 (e)第1演算増幅器であって、入力制御信号が与えら
れる一方の入力端子と、第1制御用トランジスタのエミ
ッタに接続される他方の入力端子と、第1制御用トラン
ジスタのベースに接続される出力端子とを有する第1演
算増幅器と、 (f)複数の利得切換え回路であって、各利得切換え回
路は、(f1)第1制御用トランジスタのエミッタに接
続される一端部を有する制御用抵抗と、(f2)制御用
抵抗の他端部に接続されるエミッタと、第2カレントミ
ラー回路に入力電流を与えるコレクタとを有する第2制
御用トランジスタと、(f3)基準電圧源と、(f4)
基準電圧源の電圧が与えられる一方の入力端子と、第2
制御用トランジスタのエミッタに接続される他方の入力
端子と、第2制御用トランジスタのベースに接続される
出力端子とを有する第2演算増幅器とを有し、(f5)
各利得切換え回路毎の基準電圧源の電圧は、相互に異な
る利得切換え回路と、 (g)第1制御用トランジスタのエミッタからの電流を
分岐して流す利得動作用抵抗とを含むことを特徴とする
利得可変増幅装置である。 請求項12の本発明は、図19〜図21の実施の形態に
対応し、上述の請求項11における図15〜図18に示
される実施の形態に比べて、入力制御信号Vcontの
電圧を広く取ることができる。すなわち請求項11の発
明に対応する図16および図18の特性では、最小値の
基準電圧未満では、増幅器の制御電流Icontは零に
なってしまい、これによって増幅器の利得は零となる。
そこで請求項12の本発明では、利得動作用抵抗R7を
用い、第1および第2カレントミラー回路16,10
0、したがって制御電流Icontを、入力制御信号V
contが小さい値であっても取り出して入力制御を行
うことを可能にする。これによって増幅器の利得制御を
行うことができる入力制御信号Vcontの変化範囲を
広くすることができる。
【0018】また本発明は、(a)エミッタが共通に接
続された一対のトランジスタを有し、これらのトランジ
スタのベース間に、増幅されるべき入力信号が与えら
れ、トランジスタのコレクタから増幅された出力信号が
導出され、前記共通接続されたエミッタから取り出す制
御電流Icontに対応する利得を有する増幅器と、 (b)入力電流に対応して前記制御電流Icontを取
り出すカレントミラー回路と、 (c)カレントミラー回路に入力電流を流すコレクタを
有する第1制御用トランジスタと、 (d)演算増幅器であって、入力制御信号が与えられる
一方の入力端子と、第1制御用トランジスタのエミッタ
に接続される他方の入力端子と、第1制御用トランジス
タのベースに接続される出力端子とを有する第1演算増
幅器と、 (e)複数の利得切換え回路であって、各利得切換え回
路は、(e1)第1制御用トランジスタのエミッタに接
続される一端部を有する制御用抵抗と、(e2)制御用
抵抗の他端部に接続されるエミッタと、カレントミラー
回路に入力電流を与えるコレクタとを有する第2制御用
トランジスタと、(e3)基準電圧源と、(e4)基準
電圧源の電圧が与えられる一方の入力端子と、第2制御
用トランジスタのエミッタに接続される他方の入力端子
と、第2制御用トランジスタのベースに接続される出力
端子とを有する第2演算増幅器とを有し、(e5)各利
得切換え回路毎の基準電圧源の電圧は、相互に異なる利
得切換え回路と、 (f)第1制御用トランジスタのエミッタに電流を分岐
して流す利得動作用抵抗とを含むことを特徴とする利得
可変増幅装置である。 請求項13の本発明は、図22および図23の実施の形
態に対応し、請求項12の図19〜図21の実施の形態
に対応する構成における入力制御信号Vcontの論理
を逆にした構成を有し、入力制御信号Vcontの電圧
を大きくするに従って増幅器の利得が小さくなるように
変化する。
【0019】また本発明は、(a)エミッタが共通に接
続された一対のトランジスタを有し、これらのトランジ
スタのベース間に、増幅されるべき入力信号が与えら
れ、トランジスタのコレクタから増幅された出力信号が
導出され、前記共通接続されたエミッタから取り出す制
御電流Icontに対応する利得を有する増幅器と、 (b)第1入力電流に対応して前記制御電流Icont
を取り出す第1カレントミラー回路と、 (c)第2入力電流に対応して第1カレントミラー回路
の第1入力電流を出力する第2カレントミラー回路と、 (d)第1制御用トランジスタと、 (e)第1演算増幅器であって、入力制御信号が与えら
れる一方の入力端子と、第1制御用トランジスタのエミ
ッタに接続される他方の入力端子と、第1制御用トラン
ジスタのベースに接続される出力端子とを有する第1演
算増幅器と、 (f)複数の利得切換え回路であって、各利得切換え回
路は、(f1)第1制御用トランジスタのエミッタに接
続される一端部を有する制御用抵抗と、(f2)制御用
抵抗の他端部に接続されるエミッタと、カレントミラー
回路に入力電流を与えるコレクタとを有する第2制御用
トランジスタと、(f3)基準電圧源と、(f4)基準
電圧源の電圧が与えられる一方の入力端子と、第2制御
用トランジスタのエミッタに接続される他方の入力端子
と、第2制御用トランジスタのベースに接続される出力
端子とを有する第2演算増幅器とを有し、(f5)各利
得切換え回路毎の基準電圧源の電圧は、相互に異なる利
得切換え回路とを含むことを特徴とする利得可変増幅装
置である。 請求項14の本発明は、図24および図25の実施の形
態に対応し、第1制御用トランジスタ123のコレクタ
・エミッタ間の飽和電圧、たとえば0.2V以上の値を
有する入力制御信号Vcontで増幅器12の利得を制
御することができる。これに対して前述の請求項13に
対応する図22および図23の実施の形態では、第1制
御用トランジスタ107のコレクタ・エミッタ間の飽和
電圧たとえば0.2Vと、その第1制御用トランジスタ
107の電流が入力されるカレントミラー回路16のト
ランジスタ32のベース・エミッタ間電圧VBE、たとえ
ば0.7Vとの和(=0.2+0.7V)以上の値を有
する入力制御信号Vcontの電圧値以上で増幅器の利
得を変化することができる。これに比べて請求項14の
本発明では、請求項13の発明における入力制御信号V
contの電圧よりも、図25の左方に、もっと低い値
まで、利得を変化させることができる。したがって利得
を変化させるための入力制御信号Vcontの電圧の範
囲を広くすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
構成を示す電気回路図である。この利得可変増幅装置
は、基本的には、増幅器12と、関数発生器である対数
変換回路13と、第1のカレントミラー回路14と、第
1の定電流源15と、第2のカレントミラー回路16
と、第2の定電流源17とを含む。増幅器12は、エミ
ッタが接続端18およびライン19に接続された一対の
トランジスタQ01,Q02を有し、これらのトランジ
スタQ01,Q02のベース間に、増幅されるべき入力
信号Vinが与えられる。トランジスタQ01,Q02
のコレクタには抵抗R01,R02が接続され、直流電
源の一方の端子Vccであるライン20に接続される。
この直流電源の他方の端子23は、ライン21で示され
る。トランジスタQ01,Q02のコレクタ間には、増
幅された出力信号Voutが導出される。トランジスタ
Q01,Q02は同一特性を有し、差動増幅器を構成
し、抵抗R01,R02は同一抵抗値を有する。この増
幅器12の利得Gは、ライン19を経て取り出される制
御電流Icontに対応する。
【0021】
【数1】
【0022】ここでreは、トランジスタQ01,Q0
2のエミッタ抵抗を示し、kはボルツマン定数、Tは温
度、qは電荷を示す。
【0023】式1の増幅器12の利得Gは、制御電流I
contに正比例することが判る。
【0024】対数変換回路13は、入力制御信号Vco
ntが与えられる入力端子22,23を有する。第1抵
抗R1の一端部は入力端子22に接続され、第2抵抗R
2の一端部は入力端子23に接続される。第1トランジ
スタQ1のコレクタとベースとは共通に、第1抵抗R1
の他端部に接続され、そのエミッタは第2抵抗R2の他
端部に接続される。第2トランジスタQ2は、第1トラ
ンジスタQ1のベースが接続されるベースを有し、その
コレクタは接続点24に接続され、エミッタは第2抵抗
R2の前記一端部、したがって入力端子23に接続され
る。
【0025】対数変換回路13におけるカレントミラー
比γ、
【0026】
【数2】
【0027】を次のようにして求める。Iinは入力端
子22の入力電流であり、Ioutは第2トランジスタ
Q2のコレクタに流れる出力電流Ioutである。トラ
ンジスタQ1,Q2の電位に関して、式4が成立する。
Lnは、自然対数である。
【0028】
【数3】
【0029】ここでIsはトランジスタQ1,Q2の単
位エミッタ面積に流れる電流を示し、n,mは、その電
流Isの係数である。電流Iinに関して式5が成立す
る。
【0030】
【数4】
【0031】トランジスタQ1のベース・エミッタ間電
圧VBEは、上述の式4中に示されるように、VT・Ln
Iin/n・Isであり、実際には約0.7Vである。
式5を式4に代入してまとめると、式6が成立する。
【0032】
【数5】
【0033】α,βは定数である。したがって対数変換
回路13において、入力制御信号Vcontの電圧レベ
ルVcontの増大に応じて予め定める対数関数の特性
に従って出力電流Ioutが増大することが理解され
る。参照符Vcontは、入力制御信号およびその電圧
を表すために用いられる。
【0034】第1および第2定電流源15,17は、ベ
ースが共通接続されたトランジスタ25,26によって
実現され、それらのベースは、トランジスタ27のベー
スに接続される。トランジス27のベースとコレクタと
に共通に接続され、定電流源28にトランジスタ27の
ベースが接続される。トランジスタ25のコレクタから
は第1の定電流I1が供給され、トランジスタ26のコ
レクタからは、第2の定電流I2が供給される。
【0035】第1カレントミラー回路14は、2つのト
ランジスタ27,28を有する。トランジスタ27のベ
ースはコレクタに接続され、このコレクタはライン29
を介して接続点24に接続される。トランジスタ27の
ベースは、トランジスタ28のベースに接続される。ト
ランジスタ28のコレクタは接続点31に接続され、こ
の接続点31にトランジスタ26からの第2定電流I2
が供給される。トランジスタ27,28は同一の特性を
有し、したがってライン29に流れる電流I3は、トラ
ンジスタ28のコレクタに流れる電流I4に等しくても
よいけれども、異なっていてもよい。
【0036】 第2カレントミラー回路16もまた、ベースとコレクタ
とが共通接続されたトランジスタ32と、もう1つのト
ランジスタ33とを有し、トランジスタ32のコレクタ
はライン34を介して接続点31に接続される。トラン
ジスタ33のコレクタは、ライン19に接続され、制御
電流Icontが取り出される。ライン34に流れる電
流I5は、制御電流Icontに等しくてもよいけれど
も、異なっていてもよい。
【0037】たとえばI3=I4、I5=Icontと
なるように構成するとき、式7および式8から、式9が
成立するる Icont = I2−I1+Iout …(9) 対数変換回路13に与えられる入力制御信号Vcont
によって、その出力電流Ioutが、第1定電流I1に
等しくなったとき、I3=I4=0であり、電流I5、
したがって制御電流Icontは第2電流I2に等しい
最大値となる。
【0038】図2は、入力制御信号Vcontの電圧と
制御電流Icontとの関係を示すグラフである。ライ
ン35の特性に従って、制御電流Icontが変化し、
これに応じて増幅器12の利得Gが変化する。入力制御
信号Vcontの増大に伴い、電流I3,I4がライン
36で示されるように、減少する。トランジスタ26に
よる第2定電流I2は、そのトランジスタ26にエミッ
タ抵抗を接続し、またはそのエミッタ面積を変化するこ
とによって、変化させることができ、このことはトラン
ジスタ25に関しても同様である。
【0039】図1および図2に示される本発明の実施の
一形態では、増幅器12の最大利得を、定電流源17を
構成するトランジスタ26の第2定電流I2によって固
定し、これによって製品サンプル毎に最大利得がばらつ
くことを防ぎ、その制御電流Icontの最大値に制限
をかけることによって、利得の最大値を高精度で設定す
ることが可能になり、ライン20,21間の直流電源電
圧に依存して増幅器12の利得が変動することを防ぐこ
とができる。したがって対数変換回路13を用いて入力
制御信号Vcontの変化範囲がわずかであって、利得
Gを広く変化させる構成において、直流電源電圧のばら
つきによって利得Gが大きくばらつくことを防ぐことが
できる。
【0040】前述の図27に示される先行技術では、入
力制御信号Vcontによって、制御電流Icont
は、ライン38で示されるように変化するけれども、本
発明では、その制御電流Icont、したがって増幅器
12の利得の最大値を希望する値に固定することができ
る。
【0041】図3は、本発明の実施の他の形態のもっと
具体的な電気回路図である。図1および図2の実施の形
態に対応する部分には同一の参照符を付す。増幅される
入力信号Vinはコンデンサ39を介してトランジスタ
Q01のベースに与えられる。トランジスタQ02のベ
ースにはバイアス電源B1が接続される。トランジスタ
Q02のコレクタには、抵抗R03を介してもう1つの
バイアス電源B2が接続される。トランジスタQ02の
コレクタが出力信号Voutとして導出される。さらに
これらのトランジスタQ01,Q02に関連してトラン
ジスタ40〜42が接続される。図1に示される実施の
形態にさらに、図3の実施の形態では、抵抗43〜55
が接続され、またトランジスタ56,57が設けられ
る。
【0042】図4は、本発明の実施のさらに他の形態の
電気回路図である。この実施の形態は、前述の図1およ
び図2に示される実施の形態に類似し、対応する部分に
は同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施の形態で
は、第3の定電流源59が設けられる。この第3定電流
源59は、制御電流Icontの最小値に対応する第3
の定電流I6を、制御電流Icontの一部として取り
出す。
【0043】増幅器12の制御電流Icontが、第3
定電流源59の第3の定電流I6によって設定されるこ
とを確実にするために、第1カレントミラー回路14の
ミラー比は、その第1カレントミラー回路14の入力電
流I3の最大時に、トランジスタ28に流れる出力電流
I4が、第2定電流I2以上(I4≧I2)となるよう
に定められる。したがって入力制御信号Vcontの入
力によって、第2定電流源17のトランジスタ26から
流れる第2定電流I2の全てを第1カレントミラー回路
14のトランジスタ28に、電流I4として流し、これ
によってI5を零とし、すなわち第2カレントミラー回
路16のトランジスタ33に流れる電流I7を零とする
ことができる。これによって増幅回路12の制御電流I
contは、第3定電流源59の第3定電流I6によっ
て固定されることができる。
【0044】本発明の他の実施の形態では、第1カレン
トミラー回路14のミラー比は、その第1カレントミラ
ー回路14の入力電流I3の最大時に流れる出力電流I
4が、第2定電流I2未満(I4<I2)となるように
定め、これによって制御電流Icontを、第3定電流
I6と、零でない電流I7とによって設定することも、
入力制御信号Vcontの最小時において可能となる。
【0045】こうして図4の実施の形態では、その特性
が図5に示されるように、制御電流Icontがライン
60で示されるように最大値I2および最小値I6で設
定され、これに応じて増幅器12の利得の最大値と最小
値が固定される。
【0046】図6は、本発明の実施の他の形態の電気回
路図である。この実施の形態は、前述の実施の各形態に
それぞれ類似し、対応する部分には同一の参照符を付
す。制御電流Icontに対応した利得を有する増幅器
12には、ライン61を介して関数発生器である対数変
換回路13のトランジスタQ2に接続される。定電流源
59は、制御電流Icontの最小値の対応する定電流
I6を、制御電流Icontの一部として取り出す。
【0047】図7は、本発明の実施の他の形態の電気回
路図である。増幅器12においてトランジスタQ02の
コレクタから、出力信号Voutが導出される。ライン
19には、対数変換回路13が接続される。
【0048】図8は、図7に示される本発明の実施の一
形態の特性を示すグラフである。入力制御信号Vcon
tの電圧を増大するにつれて、増幅器12の利得は、ラ
イン62で示されるように対数関数で増大する。ライン
63は、前述の図27に関連して述べた先行技術におけ
る特性を示し、入力制御信号Vcontのレベルに比例
した利得が得られるだけであるのに対し、図7の実施の
形態では、その利得の可変幅ΔGを大きくすることがで
きる。
【0049】図9は、本発明の実施の他の形態の電気回
路図である。この実施の形態は、入力制御信号Vcon
tの論理を、前述の図7および図8に示される実施の形
態とは逆にした構成を有する。前述の実施の形態に対応
する部分には同一の参照符を付す。増幅器12には、カ
レントミラー回路16を介して対数変換回路13aが接
続される。図9において対数変換回路13aの各構成要
素には、前述の実施の各形態に対応する部分に同一の数
字に添え字aを付して示す。
【0050】図10は、図9に示される実施の形態の動
作を示すグラフである。ライン64で示されるように、
入力制御信号Vcontの電圧の増大に伴い、増幅器1
2の利得は対数関数で減少する。参照符65は、前述の
図27に関連して述べた先行技術と同様に、入力制御信
号Vcontのレベルに応じて利得が直線状に変化する
特性を示している。本発明の実施の形態によれば、利得
の可変幅ΔGを、ライン65の特性に比べて大きくする
ことができることが、理解される。
【0051】図11は、本発明の実施の他の形態の電気
回路図である。この実施の形態は、図9および図10に
示される実施の形態に類似し、対応する部分には同一の
参照符を付し、またカレントミラー回路16aは、前述
のカレントミラー回路16と対応する部分に同一の数字
に添え字aを付して示す。増幅器12の制御電流Ico
ntは、カレントミラー回路16aに与えられる入力制
御信号Vcontに応じて、対数変換回路13のライン
34に電流が流れて制御される。
【0052】図12は、本発明の実施の他の形態の電気
回路図である。この実施の形態は、図9および図10に
関連して前述した実施の形態に類似し、対応する部分に
は同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施の形態で
は、入力制御信号Vcontの入力形式を前述の図9の
構成から変え、対数変換回路13aのトランジスタQ1
aにおけるベース・エミッタ間電圧VBEのばらつきによ
る増幅器12の利得のばらつきを小さくすることができ
る。このために、図12の実施の形態では、増幅器12
とカレントミラー回路16と対数変換回路13aとのほ
かに、さらに、制御用トランジスタ66と、演算増幅器
67と、制御用抵抗R3とを有する。演算増幅器67
は、入力制御信号Vcontが与えられる一方の入力端
子68と、制御用トランジスタ66のエミッタに接続さ
れる他方の入力端子69と、制御用トランジスタ66の
ベースに接続される出力端子70とを有する。接続端子
23と演算増幅器67の入力端子68の接続端子71と
の間に入力制御信号Vcontが与えられる。制御用ト
ランジスタ66のエミッタ、演算増幅器67の入力端子
69および制御用抵抗R3の接続点72と接続端子23
との間の電圧V1は、入力端子68に与えられる入力制
御信号Vcontに等しい(V1=Vcont)。対数
変換回路13aから制御用トランジスタ66のコレクタ
に流れる電流をI9とし、制御用抵抗R3に流れる電流
をI8とすると、式10が成立する。
【0053】 I9=I8=Vcont/R3 …(10) したがって対数変換回路13aの電流I9は、入力制御
信号Vcontの電圧と制御用抵抗R3の抵抗値とに依
存し、これに応じて対数変換回路13aのトランジスタ
Q2aのコレクタに流れる電流I10が定まり、カレン
トミラー回路16によって、制御電流Icontが決ま
る。こうして前述の図9および図10に示される実施の
形態では、対数変換回路13aの入力インピーダンスは
低く、したがって負荷特性の悪い出力電圧をそのまま入
力制御信号Vcontとして用いることはできないけれ
ども、図12の実施の形態では、入力インピーダンスを
演算増幅器67の働きによって高くし、トランジスタQ
1aおよび制御用トランジスタ66のベース・エミッタ
間電圧VBEに依存することなく、増幅器12の利得を設
定することができる。
【0054】図13は、本発明の実施の他の形態の電気
回路図である。この図13の実施の形態は、前述の図1
2の実施の形態におけるカレントミラー回路16と対数
変換回路13aの順序を変えて、カレントミラー回路1
6aの出力を対数変換回路13に与える構成とする。
【0055】図14は、本発明の実施の他の形態の電気
回路図である。この実施の形態は、前述の図7および図
8に示される実施の形態に類似し、対応する部分には同
一の参照符を付す。この実施の形態では、対数変換回路
13のトランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧VBE
のばらつきによる増幅回路12の利得のばらつきを小さ
くするために、その入力制御信号Vcontの入力形式
を変えてある。直流電源の一端子Vccには、制御用抵
抗R4の一端部が接続される。制御用トランジスタ74
のエミッタは、制御用抵抗R4の他端部に、接続点75
において接続される。制御用トランジスタ74のコレク
タは、対数変換回路13のトランジスタQ1のコレクタ
およびベースに接続される。演算増幅器76の一方の入
力端子77の接続端子78と接続端子23との間には、
入力制御信号Vcontが与えられる。演算増幅器76
の他方の入力端子79には、制御用トランジスタ74の
エミッタ、したがって接続点75に接続される。演算増
幅器76の出力端子80は、制御用トランジスタ74の
ベースに接続される。演算増幅器76の働きによって、
接続点75と接続端子23との間の電圧V2は、入力制
御信号Vcontの電圧に等しく、したがってその接続
点75と電源の一端子Vccとの間の電圧V3は、 V3 = Vcc−V2 = Vcc−Vcont …(11) したがって制御用抵抗R4に流れる電流をI11とし、
制御用トランジスタ74のコレクタに流れる電流をI1
2とするとき、式12が成立する。
【0056】
【数6】
【0057】電流I12は、対数変換回路13の働きに
よって制御電流Icont、したがって増幅器12の利
得に対応している。したがって増幅器12の利得は、ト
ランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧VBEのばらつ
きに依存することがないことが理解される。
【0058】図15は、本発明の実施のさらに他の形態
の電気回路図である。前述の実施の形態の対応する部分
には、同一の参照符を付す。この図15の実施の形態
は、図16に示される特性を有し、すなわち入力制御信
号Vcontの電圧によって、制御電流Icontが複
数段階に変化し、これに応じて利得が複数に変化し、利
得の可変幅を広くするとともに、さらに演算増幅器を利
用して制御電流Icontを決めるように構成して、利
得の精度を高くすることができる。
【0059】増幅器12にはカレントミラー回路16が
接続され、ライン19から制御電流Icontを取り出
す。電源の一端子Vccの接続端子82には、第1制御
用トランジスタ83のコレクタが接続される。演算増幅
器84は、接続端子85から入力制御信号Vcontが
与えられる一方の入力端子86を有し、他方の入力端子
87は、第1制御用トランジスタ83のエミッタに接続
点88で接続される。演算増幅器84の出力端子84a
は第1制御用トランジスタ83のベースに接続される。
接続点88とカレントミラー回路16のライン34との
間には、複数の利得切換え回路A1,A2が介在され
る。利得切換え回路A1は、制御用抵抗R11と、第2
制御用トランジスタQ11と、基準電圧源VR1と、演
算増幅器AP1とを有する。制御用抵抗R11の一端部
は第1制御用トランジスタ83のエミッタ、したがって
接続点88に接続される。第2制御用トランジスタQ1
1のエミッタは、制御用抵抗R11の他端部に、接続点
89で接続される。この第2制御用トランジスタQ11
のコレクタは、カレントミラー回路16のライン34に
接続されて入力電流を与える。基準電圧源VR1の電圧
は、第2演算増幅器AP1の一方の入力端子90に接続
され、他方の入力端子91は第2制御用トランジスタQ
11のエミッタに接続点89で接続される。出力端子9
2は、第2制御用トランジスタQ11のベースに接続さ
れる。もう1つの利得切換え回路A2は、上述の利得切
換え回路A1に類似する構成を有し、制御用抵抗R12
と第2制御用トランジスタQ12と基準電圧源VR2と
演算増幅器AP2とを有する。この実施の形態では、V
R1<VR2に定められる。
【0060】図16に示される図15の実施の形態の動
作特性を参照して、先ず、入力制御信号Vcontの電
圧が、 0≦Vcont<VR1 …(13) である第1の範囲W1の動作を説明する。接続端子8
2,85間に入力制御信号Vcontが与えられると
き、演算増幅器84に関連する接続点88と接続端子2
3との間の電圧は、その入力制御信号Vcontの電圧
に等しい。利得切換え回路A1の演算増幅器AP1の働
きによって、接続点89と接続端子23との間の電圧
は、基準電圧源VR1の電圧に等しい。したがって接続
点88の電圧は、接続点89の電圧未満であるので、制
御用抵抗R11の電流I14は零である。同様に利得切
換え回路A2において接続点93と接続端子23との間
の電圧は、基準電圧源VR2の基準電圧に等しく、した
がって制御用抵抗R12に流れる電流I15も零であ
る。したがってカレントミラー回路16のトランジスタ
32のライン34に流れる電流I16(=I14+I1
5)は零であり、これに応じて制御電流Icontは零
であり、増幅器12の利得は零である。
【0061】次に、図16の範囲W2では、 VR1≦Vcont<VR2 …(14) である。したがって制御用抵抗R11には、式15の電
流I14が流れる。
【0062】
【数7】
【0063】この範囲W2では、制御用抵抗R12の電
流I15は零である。したがって増幅器12の制御用電
流Icontは、カレントミラー回路16の働きによっ
てライン34に流れる電流I16に等しく、この電流I
16は、式15の電流に等しい値となる。これによって
図16のライン94で示される特性が得られる。
【0064】図16の範囲W3では、 VR2≦Vcont …(16) である。このとき前述の式15が成立するとともに、式
17が成立する。
【0065】
【数8】
【0066】カレントミラー回路16のライン34に流
れる電流I16は、電流I14,I15の和である。こ
の和に対応する制御電流Icontを、増幅器12から
取り出すことができる。これによって図16のライン9
5の特性が得られる。
【0067】図15の実施の形態によれば、入力制御信
号Vcontが任意の値、たとえばV15における希望
する利得G15を、用いられている多数のトランジスタ
32,Q11,Q12などのベース−エミッタ間電圧V
BEの特性にかかわらず、高精度で設定することができる
という利点が達成される。
【0068】図17は、本発明の実施のさらに他の形態
の電気回路図である。この図17の実施の形態は、前述
の図15および図16の実施の形態に類似し、対応する
部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施の
形態では、3以上の複数uの利得切換え回路A1〜Au
が接続点88,96間に介在されている。これによって
図18に示されるように、基準電圧源VR1〜VRu毎
に、ライン97,98,…99で示される利得を変化さ
せることができる。
【0069】図19は、本発明の他の形態の電気回路図
である。図19の実施の形態は、前述の図15および図
16の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参
照符を付す。この実施の形態では、第1入力電流I17
に対応して増幅器12の制御電流Icontを取り出す
第1カレントミラー回路16のほかに、第2入力電流I
18に対応して第1入力電流I17を出力する第2カレ
ントミラー回路100が設けられる。第2カレントミラ
ー回路100は、対をなすトランジスタ101,102
を有する。第1演算増幅器84の入力端子86と接続端
子23との間には入力制御信号Vcontが与えられ
る。接続点88と接続端子23との間には、複数(この
実施の形態では2)の利得切換え回路A1,A2が介在
される。
【0070】この図19に示される実施の形態では、接
続点88と接続端子23との間に、利得動作用抵抗R7
が接続される。これによって第1制御用トランジスタ8
3のエミッタからの電流I18を、複数の各利得切換え
回路A1,A2とともに分岐して流し、その流れる電流
を参照符I19で示す。
【0071】図20は、図19に示される実施の形態の
特性を示すグラフである。各範囲W1,W2,W3は前
述の図16と同様である。範囲W1において、利得切換
え回路A1,A2には電流I14,I15は流れないけ
れども、利得動作用抵抗R7には、電流I19が常時流
れる。
【0072】
【数9】
【0073】したがって図20におけるライン103で
示される特性が得られる。
【0074】図20の範囲W2では、利得切換え回路A
1の制御用抵抗R11には前述の式15に示される電流
I14が流れ、したがってカレントミラー回路100の
電流I18は、電流I14,I19の和(I18=I1
4+I19)となり、これに対応した電流I17が得ら
れ、制御電流Icontが得られる。
【0075】図20の範囲W3では、もう1つの利得切
換え回路A2における制御用抵抗R12に電流I15が
流れ、したがってカレントミラー回路100の電流I1
8は、これらの電流I14,I15,I19の和(I1
8=I14+I15+I19)となり、これに対応した
電流I17が流れて、制御電流Icontが得られ、図
20のライン105で示される特性が得られる。これに
よって入力制御電流Vcontの電圧が小さい範囲W1
においても、増幅器12の利得を変化することができ
る。したがって利得を変化することができるための入力
制御電流の電圧範囲を広くすることができる。
【0076】図21は、本発明の実施のさらに他の形態
の電気回路図である。この実施の形態は、前述の図19
および図20の実施の形態に類似し、対応する部分には
同一の参照符を付す。この実施の形態では、3以上の複
数uの利得切換え回路A1〜Auが、接続点88と接続
端子23との間に介在され、図20に示される折線で示
される特性を、さらに多段階に変化させることができ
る。
【0077】図22は、本発明の実施の他の形態の電気
回路図である。この実施の形態は、前述の図15および
図16に示される実施の形態に類似し、対応する部分に
同一の参照符を付す。この実施の形態では、図15およ
び図16に示される実施の形態における入力制御信号V
contの電圧の論理を逆にした構成を有し、図23に
示されるように、その入力制御信号Vcontの増大に
伴い、利得が低下される。増幅器12のライン19に
は、カレントミラー回路16によって制御電流Icon
tが、入力電流I25に対応して取り出される。このカ
レントミラー回路16に入力電流I25を流す第1制御
用トランジスタ107が設けられる。この制御用トラン
ジスタ107のコレクタは、カレントミラー回路16の
トランジスタ32の共通接続されたベースおよびコレク
タに接続点108で接続される。演算増幅器109は、
入力制御信号Vcontが与えられる入力端子110
と、第1制御用トランジスタ107のエミッタに接続さ
れるもう1つの入力端子111と、その第1制御用トラ
ンジスタ107のベースに接続される出力端子112と
を有する。接続点113と、電源電圧の一端子Vccの
ライン114との間には、複数(この実施の形態では
2)の利得切換え回路B1,B2が介在され、さらに利
得動作用抵抗R8が介在される。利得切換え回路B1
は、第1制御用トランジスタ107のエミッタに接続点
113で接続される一端部を有する制御用抵抗R21
と、第2制御用トランジスタQ21と、基準電圧源VR
1と、第2演算増幅器AP21とを有する。第2制御用
トランジスタQ22は、制御用抵抗R22の他端部に接
続されるエミッタを有し、コレクタは、直流電源の一端
子114に接続され、カレントミラー回路16に入力電
流I25を与える。第2演算増幅器AP22において、
入力端子115には、基準電圧源VR1の電圧が与えら
れ、入力端子116には、第2制御用トランジスタQ2
1のエミッタに接続される。出力端子117は、第2制
御用トランジスタQ21のベースに接続される。
【0078】もう1つの利得切換え回路B2もまた同様
に構成され、制御用抵抗R22と第2制御用トランジス
タQ22と、基準電圧源VR2と、第2演算増幅器AP
22とを含む。基準電圧源VR1,VR2の電圧を同一
の参照符で示すと、VR1<VR2<Vccに定められ
る。
【0079】カレントミラー回路16において、トラン
ジスタ32が動作するには、接続端子23と接続点10
8との間の電圧がそのトランジスタ32のベース・エミ
ッタ間電圧VBE以上でなければならず、このベース・エ
ミッタ間電圧VBEは、たとえば約0.7Vである。第1
制御用トランジスタ107のコレクタ・エミッタ間の飽
和電圧VCEは、たとえば約0.2Vである。
【0080】図23を参照して、図22に示される実施
の形態の動作を説明する。入力制御信号Vcontが、
範囲W11にあり、すなわち 0≦Vcont<VBE+VCE …(19) であるときを測定する。(VBE+VCE)は、たとえば約
0.9V(=0.7+0.2)である。接続点113の
電圧は、演算増幅器109の働きによって、入力制御信
号Vcontの電圧に等しい。前述の式19が成立する
とき、第1制御用トランジスタ107とカレントミラー
回路16のトランジスタ32とは動作せず、したがって
増幅器12の利得は得られない。
【0081】図23の範囲W12では、 VBE+VCE≦Vcont<VR1 …(20) である。このとき、接続点113と直流電源の一端子V
ccのライン114との間の電圧は、(Vcc−Vco
nt)である。このとき、各利得切換え回路B1,B2
の制御用抵抗R21,R22に流れる電流I21,I2
2と利得動作用抵抗R8に流れる電流I23とは、式2
1〜式23に示されるとおりである。
【0082】
【数10】
【0083】カレントミラー回路16には、電流I25
(=I21+I22+I23)が流れ、これに対応して
制御電流Icontが増幅器12から取り出される。
【0084】図23の範囲W13では、 VR1≦Vcont<VR2 …(24) である。このとき式22と式23とが成立し、カレント
ミラー回路16の入力電流I25は、(I22+I2
3)となって、対応する制御電流Icontが取り出さ
れる。
【0085】図23の範囲W14では、 VR2≦Vcont<Vcc …(25) である。このとき、式23が成立し、この電流I23に
対応するカレントミラー回路16の入力電流I25が流
れ、その電流I23に対応して制御電流Icontが取
り出される。
【0086】図24は、本発明の実施のさらに他の形態
の電気回路図である。この実施の形態は、前述の図22
および図23の実施の形態に類似し、また前述の図19
および図20の実施の形態に類似し、対応する部分には
同一の参照符を付す。この実施の形態では、増幅器12
の制御電流Icontを第1入力電流I17に対応して
取り出す第1カレントミラー回路16と、第2入力電流
I18に対応して第1入力電流I17を出力する第2カ
レントミラー回路100とが設けられ、さらに第1制御
用トランジスタ123と、第1演算増幅器124と、複
数(この実施の形態では2)の利得切換え回路A1,A
2が設けられる。第1演算増幅器124は、入力制御信
号Vcontが与えられる一方の入力端子125と、第
1制御用トランジスタ123のエミッタに接続される他
方の入力端子126と、その第1制御用トランジスタ1
23のベースに接続される出力端子127とを有する。
利得切換え回路A1,A2の構成は、前述の実施の形態
と同様である。利得切換え回路A1,A2は、第2カレ
ントミラー回路100の接続点128と、第1制御用ト
ランジスタ123のエミッタの接続点129との間に並
列に介在される。接続点129と接続端子23との間の
電圧は、入力端子125に与えられる入力制御信号Vc
ontの電圧に等しい。第1制御用トランジスタ123
のコレクタ・エミッタ間の飽和電圧VCEは、たとえば約
0.2Vである。
【0087】図24の動作を説明する。図25のグラフ
を参照して、入力制御信号Vcontの電圧が、範囲W
11であって、すなわち 0≦Vcont<VCE …(26) であるとき、第1制御用トランジスタ123は動作せ
ず、したがって増幅器12の利得は得られない。
【0088】図25の範囲W12では、 である。このとき第1制御用トランジスタ123に流れ
る電流I26は、前述の式21〜式23と同様にして得
られる電流I21,I22,I23の和である。図25
の範囲W13,W14は、前述の図23に関連して説明
した範囲W13,W14と同様である。
【0089】図24と図25に示される実施の形態で
は、増幅器12を変化するために用いられる入力制御信
号Vcontの電圧を、前述の図22および図23の実
施の形態に比べて、さらに小さい範囲にまで広げること
ができる。
【0090】図26は、図1〜図25に示される本発明
の実施の各形態である利得可変増幅装置131をラジオ
受信機における中間周波増幅段におけるAGC回路とし
て実施したときにおける電気回路図である。入力信号V
inとして中間周波信号が与えられ、これが増幅されて
出力信号Voutとして導出される。この出力信号Vo
utは、検波回路132に与えられて整流され、コンデ
ンサ133を用いて包絡線波形が得られ、誤差アンプ1
34に備えられている演算増幅器135の反転入力端子
136に与えられる。演算増幅器135の非反転入力端
子137には基準電圧VRが与えられる。演算増幅器1
35の出力は、ライン138を介して、前述の実施の各
形態における入力制御信号Vcontとしてライン13
8を介して与えられる。
【0091】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、関数発生器
を用いて入力制御信号Vcontの電圧または電流のレ
ベルの変化範囲が小さくても、増幅器の利得の可変幅を
広くすることができる。
【0092】さらに請求項1の本発明によれば、第2の
定電流源の第2の定電流によって制御電流Icontの
最大値に制限をかけることによって、増幅器の利得の最
大値を精度よく設定することが可能になり、その増幅器
に与えられる電源電圧によって利得が変動することを防
ぐことができる。したがって本件利得可変増幅装置の製
品サンプル毎に増幅器の最大利得がばらつくことはなく
なる。
【0093】請求項2の本発明によれば、第3の定電流
源の第3の定電流によって、制御電流Icontの最小
値に制限をかけるようにし、これによって増幅器の電源
電圧の変動による利得の変動をなくし、本件利得可変増
幅装置の製品サンプル毎に最小利得がばらつくことを防
ぐ。
【0094】請求項3の本発明によれば、第1カレント
ミラー回路の入力電流が最大時に、その第1カレントミ
ラー回路の出力電流が、第2定電流源の第2定電流以上
となるように、第1カレントミラー回路のミラー比、す
なわち第1カレントミラー回路の出力電流と入力電流と
の比を設定するので、その第1カレントミラー回路の入
力電流の最大時に、第2カレントミラー回路16の出力
電流I7を零にし、これによって増幅器の制御電流Ic
ontを第3定電流源59によって設定される第3定電
流I6に設定し、最小値を確実に設定することができる
ようになる。
【0095】請求項4の本発明によれば、対数関数の特
性を有する関数発生器を用いて入力制御信号Vcont
のレベルに対応して増幅器の制御電流Icontを制御
し、この制御電流Icontの最小値は、定電流源によ
って設定されるので、入力制御信号Vcontの変化範
囲がわずかであっても、増幅器の利得の可変幅を大きく
することができるとともに、製品サンプル毎の最小利得
のばらつきを防ぐことができる。
【0096】請求項5の本発明によれば、増幅器に対数
変換回路を接続し、入力制御信号Vcontのレベルの
変化範囲に対する増幅器の利得の可変幅を広くすること
ができる。
【0097】請求項6の本発明によれば、請求項5の発
明に比べて、入力制御信号Vcontの論理を逆特性に
した利得可変増幅装置を実現することができ、入力制御
信号Vcontのレベルを大きくすることによって、増
幅器の利得を低下させることができる。本発明によれ
ば、前述の図26に関連して述べたように、本件利得可
変増幅装置に入力制御信号Vcontを与える演算増幅
器の論理を非反転に構成することができ、したがってそ
の演算増幅器の前段のたとえば電波回路の出力を、演算
増幅器で高い入力インピーダンスで受けることができ
る。
【0098】請求項7の本発明によれば、前述の請求項
6の発明におけるカレントミラー回路と対数変換回路と
の順序を逆にした構成が実現される。
【0099】請求項8の本発明によれば、入力制御信号
Vcontは演算増幅器の一方の入力端子に与えられ、
これによって対数変換回路の第1トランジスタに直接に
入力制御信号Vcontを与える構成に比べて、その第
1トランジスタのベースエミッタ間電圧VBEのばらつき
による増幅器の利得のばらつきを小さくすることができ
る。
【0100】請求項9の本発明によれば、請求項8の構
成におけるカレントミラー回路と対数変換回路との順序
を逆にした構成が実現される。
【0101】請求項10の本発明によれば、入力制御信
号Vcontを演算増幅器の一方の入力端子に与え、対
数変換回路の第1トランジスタのベースエミッタ間電圧
BEのばらつきによる増幅器の利得のばらつきを小さく
することができる。
【0102】請求項11の本発明によれば、複数の利得
切換え回路を用いることによって、入力制御信号Vco
ntの電圧または電流のレベルに対応した傾きで増幅器
の利得を高精度で設定することができ、またその入力制
御信号Vcontの変化範囲が小さくても、増幅器の利
得を大きく変化することができる。
【0103】請求項12の本発明によれば、請求項11
の本発明に比べて、入力制御信号Vcontのレベルが
さらに小さい範囲においても、増幅器の利得を変化する
ことができるようになり、利得可変とすることができる
入力制御信号を広くすることができる。
【0104】請求項13の本発明によれば、上述の請求
項12の発明における入力制御信号Vcontの論理を
逆にした構成が実現され、すなわち入力制御信号Vco
ntのレベルを増大させるにつれて、増幅器の利得を減
少させることができる。
【0105】請求項14の本発明によれば、上述の請求
項13の本発明に比べて入力制御信号Vcontが小さ
くても、増幅器の利得を変化させることができ、その利
得可変となる入力制御信号のレベルを広くすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の構成を示す電気回路図
である。
【図2】入力制御信号Vcontの電圧と制御電流Ic
ontとの関係を示すグラフである。
【図3】本発明の実施の他の形態のもっと具体的な電気
回路図である。
【図4】本発明の実施のさらに他の形態の電気回路図で
ある。
【図5】入力制御信号Vcontの電圧と制御電流Ic
ontとの関係を示すグラフである。
【図6】本発明の実施の他の形態の電気回路図である。
【図7】本発明の実施の他の形態の電気回路図である。
【図8】図7に示される本発明の実施の一形態の特性を
示すグラフである。
【図9】本発明の実施の他の形態の電気回路図である。
【図10】図9に示される実施の形態の動作を示すグラ
フである。
【図11】本発明の実施の他の形態の電気回路図であ
る。
【図12】本発明の実施の他の形態の電気回路図であ
る。
【図13】本発明の実施の他の形態の電気回路図であ
る。
【図14】本発明の実施の他の形態の電気回路図であ
る。
【図15】本発明の実施のさらに他の形態の電気回路図
である。
【図16】図15に示される実施の形態の特性を示すグ
ラフである。
【図17】本発明の実施のさらに他の形態の電気回路図
である。
【図18】図17に示される実施の形態の特性を示すグ
ラフである。
【図19】本発明の他の形態の電気回路図である。
【図20】図19に示される実施の形態の特性を示すグ
ラフである。
【図21】本発明の実施のさらに他の形態の電気回路図
である。
【図22】本発明の実施の他の形態の電気回路図であ
る。
【図23】図22に示される実施の形態の特性を示すグ
ラフである。
【図24】本発明の実施のさらに他の形態の電気回路図
である。
【図25】図24に示される実施の形態の特性を示すグ
ラフである。
【図26】図1〜図25に示される本発明の実施の各形
態である利得可変増幅装置131をラジオ受信機におけ
る中間周波増幅段におけるAGC回路として実施したと
きにおける電気回路図である。
【図27】典型的な先行技術を示す図である。
【符号の説明】
12 増幅器 13,13a 対数変換回路 14 第1のカレントミラー回路 15,17 定電流源 16,16a,100 第2のカレントミラー回路 23 直流電源の他方の端子 27,28,30,33 トランジスタ 59 第3定電流源 66,74 制御用トランジスタ 67,76,84,AP1,AP2 演算増幅器 68,86,125 一方の入力端子 69,87,126 他方の入力端子 70,127 出力端子 83,107,123 第1制御用トランジスタ 124 第1演算増幅器 A1〜Au,B1,B2 利得切換え回路 AP21,AP22 第2演算増幅器 I1 第1の定電流 I2 第2の定電流 I6 第3の定電流 Icout 制御電流 Q01,Q02 トランジスタ Vin 入力信号 Vcc 直流電源の一方の端子 Vout 出力信号 Vcout 入力制御信号 VR1,VR2 基準電圧源 R1 第1抵抗 R2 第2抵抗 R3 第3抵抗 R4,R11,R12,R21,R22 制御用抵抗 R7,R8 利得動作用抵抗 Q1 第1トランジスタ Q2 第2トランジスタ Q11,Q12,Q21,Q22 第2制御用トランジ
スタ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電流Icontに対応した利得を有
    する増幅器と、 入力制御信号Vcontのレベルの増大に応じて予め定
    める特性に従って出力電流が増大する関数発生器と、 第1のカレントミラー回路と、 予め定める第1の定電流を、関数発生器の出力と第1の
    カレントミラー回路の入力とに分岐して供給する第1の
    定電流源と、 増幅器の制御電流Icontを出力として導出する第2
    のカレントミラー回路と、 制御電流Icontの最大値に対応する予め定める第2
    の定電流を、第1カレントミラー回路の出力と第2カレ
    ントミラー回路の入力とに分岐して供給する第2の定電
    流源とを含むことを特徴とする利得可変増幅装置。
  2. 【請求項2】 制御電流Icontの最小値に対応する
    予め定める第3の定電流を、制御電流Icontの一部
    として取り出す第3の定電流源が設けられることを特徴
    とする請求項1記載の利得可変増幅装置。
  3. 【請求項3】 第1カレントミラー回路のミラー比は、
    その第1カレントミラー回路の入力電流の最大時に流れ
    る出力電流I4が第2定電流I2以上となるように定め
    られることを特徴とする請求項2記載の利得可変増幅装
    置。
  4. 【請求項4】 制御電流Icontに対応した利得を有
    する増幅器と、 入力制御信号Vcontのレベルの増大に応じて予め定
    める対数関数の特性に従って出力電流が増大する関数発
    生器と、 制御電流Icontの最小値の対応する予め定める定電
    流を、制御電流Icontの一部として取り出す定電流
    源が設けられることを特徴とする利得可変増幅装置。
  5. 【請求項5】 (a)エミッタが共通に接続された一対
    のトランジスタを有し、これらのトランジスタのベース
    間に、増幅されるべき入力信号が与えられ、トランジス
    タのコレクタから増幅された出力信号が導出され、前記
    共通接続されたエミッタから取り出す制御電流Icon
    tに対応する利得を有する増幅器と、 (b)対数変換回路であって、 第1抵抗R1と、 第2抵抗R2であって、第1抵抗R1の一端部と第2抵
    抗R2の一端部との間に入力制御信号Vcontが与え
    られる第2抵抗R2と、 コレクタとベースとが共通に第1抵抗R1の他端部に接
    続され、エミッタが第2抵抗R2の他端部に接続される
    第1トランジスタQ1と、 第1トランジスタQ1のベースが接続されるベースを有
    し、コレクタが増幅器の前記共通接続されたエミッタに
    接続され、エミッタが第2抵抗R2の前記一端部に接続
    される第2トランジスタQ2とを有する対数変換回路と
    を含むことを特徴とする利得可変増幅装置。
  6. 【請求項6】 (a)エミッタが共通に接続された一対
    のトランジスタを有し、これらのトランジスタのベース
    間に、増幅されるべき入力信号が与えられ、トランジス
    タのコレクタから増幅された出力信号が導出され、前記
    共通接続されたエミッタから取り出す制御電流Icon
    tに対応する利得を有する増幅器と、 (b)入力電流に対応して前記制御電流Icontを取
    り出すカレントミラー回路と、 (c)対数変換回路であって、 第1抵抗R1と、 第2抵抗R2であって、第1抵抗R1の一端部と第2抵
    抗R2の一端部との間に入力制御信号Vcontが与え
    られる第2抵抗R2と、 コレクタとベースとが共通に第1抵抗R1の他端部に接
    続され、エミッタが第2抵抗R2の他端部に接続される
    第1トランジスタQ1と、 第1トランジスタQ1のベースが接続されるベースを有
    し、コレクタからカレントミラー回路への前記入力電流
    を供給し、エミッタが第2抵抗R2の前記一端部に接続
    される第2トランジスタQ2とを有する対数変換回路と
    を含むことを特徴とする利得可変増幅装置。
  7. 【請求項7】 (a)エミッタが共通に接続された一対
    のトランジスタを有し、これらのトランジスタのベース
    間に、増幅されるべき入力信号が与えられ、トランジス
    タのコレクタから増幅された出力信号が導出され、前記
    共通接続されたエミッタから取り出す制御電流Icon
    tに対応する利得を有する増幅器と、 (b)入力制御信号Vcontに対応して出力電流を供
    給するカレントミラー回路と、 (c)対数変換回路であって、 抵抗と、 コレクタとベースとが共通に接続されてカレントミラー
    回路からの出力電流が与えられ、エミッタが前記抵抗の
    一端部に接続される第1トランジスタと、 第1トランジスタのベースが接続されるベースを有し、
    コレクタが増幅器の前記共通接続されたエミッタに接続
    され、エミッタが前記抵抗の他端部に接続される第2ト
    ランジスタとを有する対数変換回路とを含むことを特徴
    とする利得可変増幅装置。
  8. 【請求項8】 (a)エミッタが共通に接続された一対
    のトランジスタを有し、これらのトランジスタのベース
    間に、増幅されるべき入力信号が与えられ、トランジス
    タのコレクタから増幅された出力信号が導出され、前記
    共通接続されたエミッタから取り出す制御電流Icon
    tに対応する利得を有する増幅器と、 (b)入力電流に対応して前記制御電流Icontを取
    り出すカレントミラー回路と、 (c)制御用トランジスタと、 (d)演算増幅器であって、入力制御信号が与えられる
    一方の入力端子と、制御用トランジスタのエミッタに接
    続される他方の入力端子と、制御用トランジスタのベー
    スに接続される出力端子とを有する演算増幅器と、 (e)演算増幅器の前記他方入力端子と電源の一端子と
    の間に接続される制御用抵抗R3と、 (f)対数変換回路であって、 電源の他端子に接続される一端部を有する抵抗と、 コレクタとベースとが共通に制御用トランジスタのコレ
    クタに接続され、エミッタが抵抗の他端部に接続される
    第1トランジスタと、 第1トランジスタのベースが接続されるベースを有し、
    コレクタからカレントミラー回路の前記入力電流を供給
    し、エミッタが電源の前記他端子に接続される第2トラ
    ンジスタとを有する対数変換回路を含むことを特徴とす
    る利得可変増幅装置。
  9. 【請求項9】 (a)エミッタが共通に接続された一対
    のトランジスタを有し、これらのトランジスタのベース
    間に、増幅されるべき入力信号が与えられ、トランジス
    タのコレクタから増幅された出力信号が導出され、前記
    共通接続されたエミッタから取り出す制御電流Icon
    tに対応する利得を有する増幅器と、 (b)入力電流に対応して出力電流を供給するカレント
    ミラー回路と、 (c)対数変換回路であって、 エミッタ抵抗と、 コレクタとベースとが共通に接続されてカレントミラー
    回路からの出力電流が与えられ、エミッタが前記エミッ
    タ抵抗の一端部に接続される第1トランジスタと、 第1トランジスタのベースが接続されるベースを有し、
    コレクタが増幅器の前記共通接続されたエミッタに接続
    され、エミッタが前記エミッタ抵抗の他端部に接続され
    る第2トランジスタとを有する対数変換回路と、 (d)カレントミラー回路の前記入力電流を流す制御用
    トランジスタと、 (e)演算増幅器であって、入力制御信号Vcontが
    与えられる一方の入力端子と、制御用トランジスタのエ
    ミッタに接続される他方の入力端子と、制御用トランジ
    スタのベースに接続される出力端子とを有する演算増幅
    器と、 (f)演算増幅器の前記他方入力端子と電源との間に接
    続される制御用抵抗R6とを含むことを特徴とする利得
    可変増幅装置。
  10. 【請求項10】 (a)エミッタが共通に接続された一
    対のトランジスタを有し、これらのトランジスタのベー
    ス間に、増幅されるべき入力信号が与えられ、トランジ
    スタのコレクタから増幅された出力信号が導出され、前
    記共通接続されたエミッタから取り出す制御電流Ico
    ntに対応する利得を有する増幅器と、 (b)電源の一端子に接続される一端部を有する制御用
    抵抗R4と、 (c)対数変換回路であって、 電源の他端子に一端部が接続されるエミッタ抵抗と、 コレクタとベースとが共通に接続されてカレントミラー
    回路からの出力電流が与えられ、エミッタが前記エミッ
    タ抵抗の他端部に接続される第1トランジスタと、 第1トランジスタのベースが接続されるベースを有し、
    コレクタが増幅器の前記共通接続されたエミッタに接続
    され、エミッタが前記エミッタ抵抗の他端部に接続され
    る第2トランジスタとを有する対数変換回路と、 (d)制御用抵抗R4の他端部に接続されるエミッタ
    と、対数変換回路の第1トランジスタのコレクタに接続
    されるコレクタとを有する制御用トランジスタと、 (e)演算増幅器であって、入力制御信号が与えられる
    一方の入力端子と、制御用トランジスタのエミッタに接
    続される他方の入力端子と、制御用トランジスタのベー
    スに接続される出力端子とを有する演算増幅器とを有す
    ることを特徴とする利得可変増幅装置。
  11. 【請求項11】 (a)エミッタが共通に接続された一
    対のトランジスタを有し、これらのトランジスタのベー
    ス間に、増幅されるべき入力信号が与えられ、トランジ
    スタのコレクタから増幅された出力信号が導出され、前
    記共通接続されたエミッタから取り出す制御電流Ico
    ntに対応する利得を有する増幅器と、 (b)入力電流に対応して前記制御電流Icontを取
    り出すカレントミラー回路と、 (c)電源の一端子に接続されるコレクタを有する第1
    制御用トランジスタと、 (d)第1演算増幅器であって、入力制御信号が与えら
    れる一方の入力端子と、第1制御用トランジスタのエミ
    ッタに接続される他方の入力端子と、第1制御用トラン
    ジスタのベースに接続される出力端子とを有する第1演
    算増幅器と、 (e)複数の利得切換え回路であって、各利得切換え回
    路は、(e1)第1制御用トランジスタのエミッタに接
    続される一端部を有する制御用抵抗と、(e2)制御用
    抵抗の他端部に接続されるエミッタと、カレントミラー
    回路に入力電流を与えるコレクタとを有する第2制御用
    トランジスタと、(e3)基準電圧源と、(e4)基準
    電圧源の電圧が与えられる一方の入力端子と、第2制御
    用トランジスタのエミッタに接続される他方の入力端子
    と、第2制御用トランジスタのベースに接続される出力
    端子とを有する第2演算増幅器とを有し、(e5)各利
    得切換え回路毎の基準電圧源の電圧は、相互に異なる利
    得切換え回路とを含むことを特徴とする利得可変増幅装
    置。
  12. 【請求項12】 (a)エミッタが共通に接続された一
    対のトランジスタを有し、これらのトランジスタのベー
    ス間に、増幅されるべき入力信号が与えられ、トランジ
    スタのコレクタから増幅された出力信号が導出され、前
    記共通接続されたエミッタから取り出す制御電流Ico
    ntに対応する利得を有する増幅器と、 (b)第1入力電流に対応して前記制御電流Icont
    を取り出す第1カレントミラー回路と、 (c)第2入力電流に対応して第1カレントミラー回路
    の第1入力電流を出力する第2カレントミラー回路と、 (d)第2カレントミラー回路に第2入力電流を流すコ
    レクタを有する第1制御用トランジスタと、 (e)第1演算増幅器であって、入力制御信号が与えら
    れる一方の入力端子と、第1制御用トランジスタのエミ
    ッタに接続される他方の入力端子と、第1制御用トラン
    ジスタのベースに接続される出力端子とを有する第1演
    算増幅器と、 (f)複数の利得切換え回路であって、各利得切換え回
    路は、(f1)第1制御用トランジスタのエミッタに接
    続される一端部を有する制御用抵抗と、(f2)制御用
    抵抗の他端部に接続されるエミッタと、第2カレントミ
    ラー回路に入力電流を与えるコレクタとを有する第2制
    御用トランジスタと、(f3)基準電圧源と、(f4)
    基準電圧源の電圧が与えられる一方の入力端子と、第2
    制御用トランジスタのエミッタに接続される他方の入力
    端子と、第2制御用トランジスタのベースに接続される
    出力端子とを有する第2演算増幅器とを有し、(f5)
    各利得切換え回路毎の基準電圧源の電圧は、相互に異な
    る利得切換え回路と、 (g)第1制御用トランジスタのエミッタからの電流を
    分岐して流す利得動作用抵抗とを含むことを特徴とする
    利得可変増幅装置。
  13. 【請求項13】 (a)エミッタが共通に接続された一
    対のトランジスタを有し、これらのトランジスタのベー
    ス間に、増幅されるべき入力信号が与えられ、トランジ
    スタのコレクタから増幅された出力信号が導出され、前
    記共通接続されたエミッタから取り出す制御電流Ico
    ntに対応する利得を有する増幅器と、 (b)入力電流に対応して前記制御電流Icontを取
    り出すカレントミラー回路と、 (c)カレントミラー回路に入力電流を流すコレクタを
    有する第1制御用トランジスタと、 (d)演算増幅器であって、入力制御信号が与えられる
    一方の入力端子と、第1制御用トランジスタのエミッタ
    に接続される他方の入力端子と、第1制御用トランジス
    タのベースに接続される出力端子とを有する第1演算増
    幅器と、 (e)複数の利得切換え回路であって、各利得切換え回
    路は、(e1)第1制御用トランジスタのエミッタに接
    続される一端部を有する制御用抵抗と、(e2)制御用
    抵抗の他端部に接続されるエミッタと、カレントミラー
    回路に入力電流を与えるコレクタとを有する第2制御用
    トランジスタと、(e3)基準電圧源と、(e4)基準
    電圧源の電圧が与えられる一方の入力端子と、第2制御
    用トランジスタのエミッタに接続される他方の入力端子
    と、第2制御用トランジスタのベースに接続される出力
    端子とを有する第2演算増幅器とを有し、(e5)各利
    得切換え回路毎の基準電圧源の電圧は、相互に異なる利
    得切換え回路と、 (f)第1制御用トランジスタのエミッタに電流を分岐
    して流す利得動作用抵抗とを含むことを特徴とする利得
    可変増幅装置。
  14. 【請求項14】 (a)エミッタが共通に接続された一
    対のトランジスタを有し、これらのトランジスタのベー
    ス間に、増幅されるべき入力信号が与えられ、トランジ
    スタのコレクタから増幅された出力信号が導出され、前
    記共通接続されたエミッタから取り出す制御電流Ico
    ntに対応する利得を有する増幅器と、 (b)第1入力電流に対応して前記制御電流Icont
    を取り出す第1カレントミラー回路と、 (c)第2入力電流に対応して第1カレントミラー回路
    の第1入力電流を出力する第2カレントミラー回路と、 (d)第1制御用トランジスタと、 (e)第1演算増幅器であって、入力制御信号が与えら
    れる一方の入力端子と、第1制御用トランジスタのエミ
    ッタに接続される他方の入力端子と、第1制御用トラン
    ジスタのベースに接続される出力端子とを有する第1演
    算増幅器と、 (f)複数の利得切換え回路であって、各利得切換え回
    路は、(f1)第1制御用トランジスタのエミッタに接
    続される一端部を有する制御用抵抗と、(f2)制御用
    抵抗の他端部に接続されるエミッタと、カレントミラー
    回路に入力電流を与えるコレクタとを有する第2制御用
    トランジスタと、(f3)基準電圧源と、(f4)基準
    電圧源の電圧が与えられる一方の入力端子と、第2制御
    用トランジスタのエミッタに接続される他方の入力端子
    と、第2制御用トランジスタのベースに接続される出力
    端子とを有する第2演算増幅器とを有し、(f5)各利
    得切換え回路毎の基準電圧源の電圧は、相互に異なる利
    得切換え回路とを含むことを特徴とする利得可変増幅装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100506351B1 (ko) * 2002-12-10 2005-08-05 한국전자통신연구원 가변 이득 증폭기
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CN112367056A (zh) * 2020-11-26 2021-02-12 杭州春来科技有限公司 一种对数放大器

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