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JPH10233717A - 非接触icカード - Google Patents

非接触icカード

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Publication number
JPH10233717A
JPH10233717A JP9032491A JP3249197A JPH10233717A JP H10233717 A JPH10233717 A JP H10233717A JP 9032491 A JP9032491 A JP 9032491A JP 3249197 A JP3249197 A JP 3249197A JP H10233717 A JPH10233717 A JP H10233717A
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card
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JP9032491A
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Susumu Igarashi
進 五十嵐
Hidemi Nakajima
英実 中島
Susumu Emori
晋 江森
Shigeru Fukai
茂 深井
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流回路によって発生される供給電圧の著し
い低下を防ぐと共に、コイルの負荷変化の波形が適正に
保たれる非接触ICカードを提供すること。 【解決手段】 送受信コイル10で受信された高周波信
号は整流回路11で整流された後、抵抗回路40を介し
て整流用コンデンサ12に印加されると共に安定化回路
14に入力され、安定化回路14によって安定化された
電圧が、電源電圧Vccとして各回路へ供給される。ま
た、変調回路15において、データ処理装置18から出
力された送信データによって副搬送波が位相変調され、
その変調出力により負荷発生回路13のインピーダンス
が制御され、その変化を読み書き装置2が検出すること
によって、非接触ICカード1からのデータが受信され
る。また、抵抗回路40によって負荷発生回路13によ
る負荷変化の波形が適正に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触型情報媒体
に関し、詳しくは、オフィスオートメーション(office
Automation,OA)、ファクトリーオートメーション(Fa
ctory Automation,FA)、セキュリティ(Security)分
野等で使用されるICカード等の情報媒体において、電
磁結合方式によって電源電力の受電並びにデータの授受
を、ICカードに電気接点を設けることなく非接触状態
で行う非接触ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリ等を内蔵するICカードの
登場により、従来の磁気カード等に比べて記億容量が飛
躍的に増大すると共に、マイクロコンピュータ等の半導
体処理装置を内蔵することによってICカード自体が演
算処理機能を有することで情報媒体に高いセキュリティ
性を付与することができるようになった。一般のICカ
ードは、プラスチック等のカード本体に半導体メモリ等
のICが内蔵され、カード表面に読み書き装置との接続
用の導電性端子が設けられている。
【0003】しかしながら、外部接続端子を設けたIC
カードでは、端子が外部に露出しているため、その端子
の接触部の汚れ,酸化,腐蝕,摩擦,破損等による接触
不良が発生しやすい。また、この種のICカードは、人
体やカードに蓄積された静電気が人体と接続端子との接
触等により放電され、誤って高電圧を接続端子に印加し
てしまうことによる損傷に対しては無防備である。
【0004】これらの問題を解決するために、空間に高
周波電磁界や超音波、光等の振動エネルギーの場を設
け、そのエネルギーを吸収・整流してカードに内蔵され
た電子回路を駆動するための直流電力源とすると共に、
この場の交流成分の周波数をそのまま用いるか、あるい
は、逓倍や逓降して識別信号となし、この識別信号をコ
イルやコンデンサ等の結合器を介してデータをマイクロ
コンピュータ等の情報処理回路に伝送するような非接触
ICカードが提案されている。
【0005】この非接触ICカードにおける電力の供給
手段としては、カード本体に電池を内蔵する手段も提案
されているが、電池を内蔵することによりカード本体が
厚くなったり、電池交換等の問題が生じるため、カード
に電池等を搭載せず、受信したエネルギーを電力に変換
する方法が多く採用され、また、各種の結合方式が提案
されている。これら各種結合方式のうち、実用的な結合
方式としては容量結合方式と磁気結合方式があるが、コ
ンデンサを用いた容量結合方式は、エネルギーの伝達効
率が良くないため、現在では磁気結合方式が主流となっ
ている。同様に、データの伝送手段における実用的な結
合方式についても、容量結合方式と磁気結合方式があ
る。
【0006】さらに、前述した電力の供給やデータの伝
送に関する結合系統についても、データ系と、電力系と
いうように、2系統あるいは3系統にそれぞれ分離され
ているものがある。また最近では、結合系統が多くなる
と非接触ICカード側に内蔵される結合系の回路も多く
なり、カード本体の小型化が困難になるという理由等か
ら、電力の供給とデータの伝送をすべて1系統の結合で
行う方式も提案されている。また、それに伴い、データ
の伝送に関する変調方式の組み合わせも各種提案されて
いる。
【0007】ここで、変調方式について簡単に述べる。
変調方式には大きく分けると、基本的に振幅変調方式と
角度変調方式の2つの方式がある。このうち角度変調方
式は、周波数変調方式と位相変調方式とに分けて考える
ことができる。したがって、変調方式には、振幅,周波
数,位相という3つの変調方式がある。そして、データ
伝送は、上記の3つの変調方式を基本とし、それらを単
独でまたは組み合わせて、伝送するデータを様々な物理
現象に置き換えることによって行なわれる。
【0008】上述した電力の供給とデータの伝送をすべ
て1系統の結合で行う場合におけるデータ伝送方法の一
例として、電力伝送用の磁気結合に用いられたコイルの
負荷の変化によってデータの伝送を実現する方法が提案
されている。この種のデータ伝送方法は、例えばドイツ
連邦共和国特許DE−PS3242551号に記載され
ており既知である。この伝送方法では、非接触ICカー
ドから外部読み取り装置へ送信するデータに基づいて、
非接触ICカード内のコイルの負荷を変化させることに
より、外部読み取り装置から伝送された交流磁界に影響
を及ぼし、この交流磁界の変化を外部読み取り装置が検
出することにより、非接触ICカードからの送信データ
を非接触で(無接点で)読み取ることができるようにな
っている。この場合、非接触ICカードから外部読み取
り装置へ伝送されるデータの基本的な変調方式は振幅変
調である。すなわち、交流磁界の変化という物理現象
を、読み取り装置側のコイルにおけるコイル電圧または
コイル電流の振幅変化として検出している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、データに依
存する負荷の変化による交流磁界の変化の評価におい
て、非接触ICカード側のコイルと、読み取り装置との
結合が強くなればなるほど、さらに、データによる負荷
の変化が大きくなればなるほどデータの信頼性が向上す
る。しかしながら、コイルと読み取り装置の結合の強さ
は、機械的な理由等により自由に設定することができな
いため、データによる負荷変化をできるだけ大きくする
必要がある。ところが、非接触ICカード内の各回路に
供給される電圧はコイルから取り出しているため、コイ
ルがすでにある程度まで負荷状態になっており、その
分、データによる負荷変化の範囲が狭められていること
になる。
【0010】さらに、データによる負荷変化を妨げる要
因として以下のことが考えられる。まず第一に、高いセ
キュリティ性を持たせるために、マイクロコンピュータ
等の半導体処理装置を内蔵している非接触ICカードで
は、その回路規模によっては消費電流が大きくなり、3
0mA程度の電流が消費される。このため、コイルに接
続される整流回路の整流用コンデンサの容量も大きくな
り、具体的には、0.1μF程度の容量を必要とする。
そして、整流用コンデンサの容量が大きくなると、整流
用コンデンサのインピーダンスが低下して、負荷発生回
路に対する整流用コンデンサの負荷が重くなってしま
い、データによる負荷変化の波形が著しく悪化する。
【0011】第二に、非接触ICカードでは、前述した
ように非接触ICカードのコイルと読み取り装置の結合
の強さは、機械的な理由等により自由に設定することが
できない。これは、非接触ICカードが、読み書き装置
から伝送される交流磁界に対して、位置的に不安定な状
態になり得るためである。すなわち、この位置的に不安
定な状態は、結果として読み書き装置から伝送される交
流磁界に変化を与え、読み書き装置が検出する伝送デー
タの信頼性の低下を招く。
【0012】しかし、このような位置的に不安定な状態
でのデータ伝送は、従来の接点を持つICカードでは実
現困難であり、非接触ICカード特有の優位性を示すも
のである。このような問題を解決するために、データに
より直接に負荷変化を起こさせるのではなく、データを
まず周波数変化(周波数変調)や、位相変化(位相変
調)に置き換え、その後、この信号により前述したよう
な負荷の変化を起こさせて、データ伝送する副搬送波方
式を用いる方法が提案されている。
【0013】この方法を用いると、読み書き装置におけ
る最終的な復調の段階では、データが周波数変化や位相
変化に置き換えられているので、前述したような位置的
に不安定な状態を原因とする、読み書き装置が検出する
伝送データの信頼性の低下を回避することができる。し
かし、この副搬送波方式では、データ伝送速度よりも高
い周波数の副搬送波信号を用いて、前述した負荷変化に
よりデータ伝送を行っている。このため、整流用コンデ
ンサのインピーダンスが低下して、負荷発生回路に対す
る整流用コンデンサの負荷が重くなってしまい、データ
による負荷変化の波形が著しく悪化すると共に、結果と
してデータの信頼性が劣化する。
【0014】また、この負荷変化の悪化を改善するため
に、非接触ICカードのコイルをさらに過大な負荷状態
とした場合は、整流回路によって発生される供給電圧が
あまりにも小さくなってしうので、既知の装置では、許
容し得る負荷変化の範囲が制限されてしまう。
【0015】本発明の目的は、上述したような事情に鑑
みてなされたものであり、半導体処理装置を内蔵する非
接触ICカードや、負荷変化の頻度が高いデータ伝送を
行う装置において、整流回路によって発生される供給電
圧の著しい低下を防ぐと共に、コイルの負荷変化の波形
が適正に保たれる非接触ICカードを提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、高周波信号を用いて読み書き装置とのデータの授受
を非接触で行う非接触ICカードにおいて、前記読み書
き装置からの高周波信号を受信する受信手段と、前記受
信手段により受信された高周波信号から電力を発生し、
前記非接触ICカードの各部に電源を供給する電源供給
手段と、前記受信手段の負荷を変化させることによって
前記読み書き装置にデータを送信するデータ送信手段
と、前記データ送信手段に対する負荷のうちの前記電源
供給手段の負荷を軽減する負荷軽減手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の非接触ICカードにおいて、前記負荷軽減手段が、抵
抗回路(40)であることを特徴とする。
【0018】請求項3に記載の発明は、読み書き装置と
のデータの授受を非接触で行う非接触ICカードであっ
て、前記読み書き装置が発生する交流磁界を受け交流電
圧を発生するコイル(10)と、このコイルに接続さ
れ、前記非接触ICカードの各回路用の供給電圧を発生
する整流回路(11)および整流用コンデンサ(12)
と、発生した供給電圧を安定化する電圧安定化回路(1
4)と、前記コイルによって発生された交流電圧をデー
タに変換する復調回路(16)と、該変換されたデータ
を格納し処理すると共に、読み書き装置へ伝送するデー
タを生成するデータ処理装置(18)と、このデータ処
理装置が生成したデータを変調する変調回路(15)
と、この変調回路からの信号に応じて前記整流回路の負
荷を変化させる負荷発生回路(13)とを具備する非接
触ICカードにおいて、前記整流回路と前記整流用コン
デンサとの間に抵抗回路(40)を具備することを特徴
とする。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の非接触ICカードにおいて、前記抵抗回路(40)が
抵抗素子であることを特徴とする。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の非接触ICカードにおいて、前記抵抗回路(40)が
半導体を用いた能動抵抗であることを特徴とする。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の非接触ICカードにおいて、前記抵抗回路(40)に
用いられる能動素子が、少なくとも1つのトランジスタ
より構成されていることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明における非接触ICカード
には、読み書き装置から送信された高周波信号を受信す
るためのスパイラル状のコイルが形成されており、この
スパイラル状コイルには、カード本体内の各回路用の供
給電圧を発生する整流回路が接続される。また整流回路
の出力には、整流用コンデンサと、外部読み取り装置へ
の伝送データに基づいてスパイラル状コイルの負荷に変
化を生じさせる負荷発生回路と、電圧安定化回路とが接
続される。
【0023】また、負荷発生回路には半導体処理装置か
ら出力される送信データが供給され、半導体処理装置に
は、スパイラル状コイルによって受信された高周波信号
が復調回路を経た後、読み書き装置からの受信データと
して供給される。また、半導体処理装置用のクロック信
号は、クロック生成回路によって、受信した高周波信号
より生成される。
【0024】さらに、前述した整流用コンデンサのイン
ピーダンス低下の影響を回避するために、上述した負荷
発生回路と整流用コンデンサとの間に、抵抗回路を配置
する。このようにすることで、負荷発生回路によるスパ
イラル状コイルの負荷変化範囲が狭められることがな
く、また、スパイラル状コイルの負荷変化の波形が適正
に保たれる。また、上記抵抗回路は、整流用コンデンサ
のインピーダンスの低下が、負荷発生回路によって制御
されるスパイラル状コイルの負荷変化に影響を及ばない
ようにするためのものであるため、同一の機能を有する
のであれば、スパイラル状コイルと整流回路の間に配置
されてもよい。
【0025】以下、図面を用いて本発明における非接触
ICカードの一実施形態について詳細に説明する。ま
ず、図1に本実施形態における非接触ICカードおよび
読み書き装置の構成ブロック図を示す。図1において、
1は非接触ICカードであり、2は読み書き装置であ
る。また、30は、読み書き装置2のインターフェイス
(I/F)回路25を介して読み書き装置2と情報の授
受を行うホストコンピュータである。
【0026】非接触ICカード1において、10は読み
書き装置2と交信するための送受信コイルであり、読み
書き装置2から送信された高周波信号を受信すると共
に、読み書き装置2への伝送データを送信する。また、
11は送受信コイル10が受信した高周波信号を整流す
る整流回路、12は整流用コンデンサである。14は安
定化回路であり、整流回路11から整流用コンデンサ1
2を介して出力される電圧を安定化して、非接触ICカ
ード1の各回路に電源電圧Vccとして供給する。さら
に、40は後述する負荷発生回路13に対する、整流用
コンデンサ12のインピーダンス低下による影響を阻止
するための抵抗回路である。
【0027】19は送受信コイル10が受信した高周波
信号に重畳されている情報を受信する受信回路であり、
16は受信回路19から出力された受信信号を復調し、
受信データとして出力する復調回路である。18は図示
しない半導体メモリを内蔵したデータ処理装置(MP
U;Micro Processor Unit)であり、復調回路16によ
って復調された受信データを解読すると共に、解読した
受信データと半導体メモリ内に格納されているデータと
に基づいて適宜演算処理等を行い、読み取り装置2へ送
信する送信データを出力する。
【0028】また、15はデータ処理装置18から出力
される送信データの変調を行う変調回路、13は変調回
路15から出力される変調信号により負荷変化を起こす
負荷発生回路である。さらに、17はクロック生成回路
であり、送受信コイル10により受信された高周波信号
の搬送波に同期した信号を再生することによってクロッ
ク信号を生成し、上述したデータ処理装置18,変調回
路15,復調回路16に供給する。
【0029】次に、読み書き装置2において、24は読
み書き装置2におけるデータ処理装置(MPU)であ
り、図示しない半導体メモリを内蔵し、非接触ICカー
ド1へ送信するデータ、および、非接触ICカード1か
ら送信されたデータの処理を行う。22はクロック生成
回路である発振器である。この発振器22は、1〜30
MHz程度の搬送波信号を発生し、この搬送波信号を、
非接触ICカード1の送受信コイル10が磁気エネルギ
ーとして受信することで電力の伝達がなされる。なお、
この搬送波信号の周波数は、データ伝送周波数に比べて
十分高い周波数に設定されている。
【0030】23は非接触ICカード1との交信により
授受される送受信データの変調および復調を行う変復調
回路である。ここで、読み書き装置2における変調方式
は、非接触ICカード1と双方向同時伝送を行う場合、
定包絡線変調である周波数変調方式または位相変調方式
であることが好ましい。これは、前述したように非接触
ICカードからのデータ送信が、負荷変化を利用した振
幅変調方式によって行われるため、同一の変調方式の使
用が困難であるという理由と、非接触ICカード1にお
いて、読み書き装置2からの変調信号を包絡線検波し電
力を得るには、振幅の変動が少ない方が有利であるとい
う理由とによる。本実施形態では、非接触ICカード1
において、受信した高周波信号からデータ処理装置18
用のクロックを生成しているため、周波数が一定となる
位相変調方式が用いられている。
【0031】21は変復調回路23によって変調された
信号を増幅する交流増幅器であり、増幅された信号は、
送受信コイル20によって非接触ICカード1へ送信さ
れる。26は検波回路であり、読み書き装置2の送受信
コイル20で受信された非接触ICカード1からの高周
波信号に対して包絡線検波を行い、非接触ICカード1
の負荷発生回路13における負荷変動を検出する。ま
た、検波回路26から出力された検波信号は上述した変
復調回路23へ出力され、変復調回路23において、P
LL回路を用いて副搬送波が再生され、再生された副搬
送波と、上記検波信号とにより非接触ICカード1から
の送信データを復調する。
【0032】次に、上述した非接触ICカード1の動作
について説明する。まず、非接触ICカード1は、その
電源となる電力を、読み書き装置2から送信された高周
波信号から得る。すなわち、送受信コイル10により受
信された読み書き装置2からの高周波信号は、整流回路
11で検波され、抵抗回路40を通して整流用コンデン
サ12で直流再生された後、安定化回路14で直流電力
に変換される。この安定化された電源電圧Vccは非接
触ICカード1の各回路に供給される。
【0033】また、送受信コイル10で受信された高周
波信号は、受信回路19にも供給される。そして、受信
回路19において波形整形された受信信号は、復調回路
16において、クロック生成回路17から出力される搬
送波に同期した信号によって位相復調が行われ、受信デ
ータとしてデータ処理装置18に送出される。復調回路
16から出力された受信データは、データ処理装置18
において所定のデータ処理がなされ、必要なデータが内
蔵されたメモリに記憶される。
【0034】また、データ処理装置18から送出された
送信データは変調回路15に送出され、変調回路15に
おいて、送信データに基づいて、クロック生成回路17
からのタイミング信号、すなわちクロック信号から生成
された副搬送波を位相変調し、その変調出力を負荷発生
回路13に送出する。負荷発生回路13では、変調回路
15からの変調出力に応じてインピーダンスが制御さ
れ、その変化が送受信コイル10と非接触に結合された
読み書き装置2の送受信コイル20へ、非接触ICカー
ド1の変調信号として伝送される。
【0035】そして、送受信コイル20で受信された変
調信号は、変復調回路23によって非接処理ICカード
1からの受信データに復調され、このデータは、データ
処理装置24で適宜処理が施された後、インターフェイ
ス回路25を介してホストコンピュータ30に送出され
る。
【0036】次に、非接触ICカード1の抵抗回路40
について詳しく説明する。図2は、前述した図1の抵抗
回路40の構成の一例であり、図2(a)は、抵抗回路
40を抵抗素子50としたものであり、図2(b)は、
抵抗回路40を半導体能動素子を用いた抵抗回路とした
ものである。そして、図2(a)に示す抵抗回路40に
おいて、抵抗素子50の一方の端子は整流回路11の端
子に接続され、他方の端子は安定化回路14の入力と接
続されている。
【0037】また、図2(b)に示す抵抗回路40は、
NPN型トランジスタ51と抵抗素子52とによって構
成されており、NPN型トランジスタ51のコレクタ端
子は、整流回路11の出力に接続され、エミッタ端子
は、安定化回路14の入力と接続されている。また、ベ
ース端子は、抵抗素子52を介して整流回路11の出力
に接続されている。ここで、図2(a)の抵抗素子50
および図2(b)の抵抗素子52の抵抗値は、特に本実
施形態により限定されるものではなく、必要な負荷変化
が得られるように適宜に決定される。
【0038】次に、図1に示す非接触ICカード1の構
成において、図2(a)の抵抗回路40を具備した場合
と、図2(b)の抵抗回路40を具備した場合と、さら
に、抵抗回路40を具備せずに整流回路11の出力を整
流コンデンサ12を介して安定化回路14に供給した場
合とについて、図1中、測定点Aにおける負荷変化の波
形を図3に示す。ここで、図3(a)は、抵抗回路40
を具備しない場合、図3(b)は、図2(a)の抵抗回
路40を具備した場合、図3(c)は、図2(b)の抵
抗回路40を具備した場合の負荷変化の波形である。
【0039】なお、図3に示す各負荷変化の波形は、搬
送波周波数を約5MHz、副搬送波周波数を約300K
Hzとし、図1の安定化回路14に流れ込む電流を約3
0mA、整流用コンデンサ12の値を0.1μFとした
時の波形である。
【0040】図3から明らかなように、抵抗回路40を
持たない構成においては、整流用コンデンサ12の影響
によって負荷変化の波形が鈍り、振幅も小さくなってし
まう。一方、図2(a)または(b)の抵抗回路40を
具備する構成においては、整流用コンデンサ12の影響
を無視することができ、波形の鈍りもなく適正な負荷変
化の波形を得ることができる。
【0041】また、図4に、図2(a)の抵抗回路を具
備した場合と、図2(b)の抵抗回路を具備した場合
の、図1中、測定点Bにおける整流用コンデンサ12の
電圧波形を示す。ここで、図4の波形101は、図2
(a)の抵抗回路を具備した場合の、波形102は、図
2(b)の抵抗回路を具備した場合の整流用コンデンサ
12の電圧波形である。図4から解るように、図2
(b)の抵抗回路を具備した場合の電圧波形102は、
図2(a)の抵抗回路を具備した場合の電圧波形101
よりも、約1V程度電圧が高く、かつ、電庄リップルも
少なくなっている。これは、この後に配置される安定化
回路14にとって有利に働く。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の非接触I
Cカードによれば、データ送信手段に対する負荷のうち
の電源供給手段の負荷を軽減する負荷軽減手段を具備し
ているので、例えば、整流回路および整流用コンデンサ
等からなる電源供給手段において、整流用コンデンサの
インピーダンスが低下して上記電源供給手段の負荷が重
くなった場合でも、データ送信手段による受信手段の負
荷変化範囲が狭められることがなく、また、受信手段の
負荷変化の波形が適正に保たれる。また、上述した負荷
軽減手段を抵抗回路とし、さらにこの抵抗回路を半導体
を用いた能動抵抗とすることにより、整流用コンデンサ
の電圧波形に現れるリップルをより小さくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における非接触ICカー
ドおよび読み書き装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 同非接触ICカードが具備する抵抗回路の構
成を示す回路図である。
【図3】 同非接触ICカードと、抵抗回路を具備しな
い非接触ICカードとにおける負荷変化の波形を示す波
形図である。
【図4】 同非接触ICカードにおける整流電圧波形を
示す波形図である。
【符号の説明】
1 非接触ICカード 2 読み書き装置 10,20 送受信コイル 11 整流回路 12 整流用コンデンサ 13 負荷発生回路 14 安定化回路 15 変調回路 16 復調回路 17 クロック生成回路 18,24 データ処理装置 19 受信回路 21 交流増幅器 22 発振器 23 変復調回路 25 インターフェイス回路 26 検波回路 30 ホストコンピュータ 50 33Ω抵抗素子 51 NPN型トランジスタ 52 3.3KΩ抵抗素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深井 茂 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を用いて読み書き装置とのデ
    ータの授受を非接触で行う非接触ICカードにおいて、 前記読み書き装置からの高周波信号を受信する受信手段
    と、 前記受信手段により受信された高周波信号から電力を発
    生し、前記非接触ICカードの各部に電源を供給する電
    源供給手段と、 前記受信手段の負荷を変化させることによって前記読み
    書き装置にデータを送信するデータ送信手段と前記デー
    タ送信手段に対する負荷のうちの前記電源供給手段の負
    荷を軽減する負荷軽減手段とを具備したことを特徴とす
    る非接触ICカード。
  2. 【請求項2】 前記負荷軽減手段が、抵抗回路(40)
    であることを特徴とする請求項1に記載の非接触ICカ
    ード。
  3. 【請求項3】 読み書き装置とのデータの授受を非接触
    で行う非接触ICカードであって、前記読み書き装置が
    発生する交流磁界を受け交流電圧を発生するコイル(1
    0)と、このコイルに接続され、前記非接触ICカード
    の各回路用の供給電圧を発生する整流回路(11)およ
    び整流用コンデンサ(12)と、発生した供給電圧を安
    定化する電圧安定化回路(14)と、前記コイルによっ
    て発生された交流電圧をデータに変換する復調回路(1
    6)と、該変換されたデータを格納し処理すると共に、
    読み書き装置へ伝送するデータを生成するデータ処理装
    置(18)と、このデータ処理装置が生成したデータを
    変調する変調回路(15)と、この変調回路からの信号
    に応じて前記整流回路の負荷を変化させる負荷発生回路
    (13)とを具備する非接触ICカードにおいて、 前記整流回路と前記整流用コンデンサとの間に抵抗回路
    (40)を具備することを特徴とする非接触ICカー
    ド。
  4. 【請求項4】 前記抵抗回路(40)が抵抗素子である
    ことを特徴とする請求項3に記載の非接触ICカード。
  5. 【請求項5】 前記抵抗回路(40)が半導体を用いた
    能動抵抗であることを特徴とする請求項3に記載の非接
    触ICカード。
  6. 【請求項6】 前記抵抗回路(40)に用いられる能動
    素子が、少なくとも1つのトランジスタより構成されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の非接触ICカー
    ド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000004189A (ja) * 1998-03-31 2000-01-07 Commiss Energ Atom 電磁誘導結合で作動する遠隔交信装置
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